JPH09512090A - フレーム脚と奥行き方向ストラットとから成るフレーム構造体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 前側のフレームと後側のフレームとを形成する水平および鉛直のフレーム脚から成るフレーム構造体であって、前記フレームが、奥行き方向ストラットを介してフレームのコーナの区域で互いに結合されている形式のものに関する。簡単な手段を有する構造を得るために、本発明の構成では、フレームの水平および鉛直のフレーム脚が、連続的に加工成形された取付け溝とねじ収容孔とを有する押出し成形材部分として形成されており、奥行き方向ストラットが、互いに直角を成す脚を有する山形成形材部分として形成されており、更に、コーナの区域で互いに突き合わされたフレーム脚が、奥行き方向ストラットの脚に取付けねじによってねじ結合されている。

Description

【発明の詳細な説明】 フレーム脚と奥行き方向ストラットとから成る フレーム構造体 本発明は、前側のフレームと後側のフレームとを形成する水平および鉛直のフ レーム脚から成るフレーム構造体、それも、前記前側および後側のフレームが、 奥行き方向ストラットを介してフレームのコーナ区域で互いに結合されている形 式のものに関する。 多くのフレーム構造体の場合、フレーム脚と奥行き方向ストラットとが、同じ 成形ストランド（Profilstrang）または同じ中空成形材から製造される。フレー ム構造体の組立てのためには、付加的なコーナ結合部材が必要となる。これらの コーナ結合部材は、差込み突出部が、フレーム脚と奥行き方向ストラットとの差 込み収容部内へ挿入され、そこに固定される。これらのコーナ結合部材は、別個 に製造される部材なので、フレーム構造体の費用が著しく高いものになる。その 場合フレーム脚にも、組付けレール、構成部材等のための取付け手段が設けられ 、そのためにまたフレーム脚の製造費が高いものになっている。フレーム脚の全 長わたり分配されたこの種の取付け手段は、全く必要のないことが多い。 本発明の課題は、冒頭に述べた形式のフレーム構造 体を、少数の簡単な、有利には市販の部材を用いて迅速に組立て可能にし、しか も、組付けレール、構成部材等を、鉛直および水平のフレーム脚に取付ける必要 がないようにすることである。 この課題を解決するために本発明の構成では、フレームの水平および鉛直のフ レーム脚が、連続的に加工成形された取付け溝とねじ収容孔とを有する押出し成 形材部分として形成されており、奥行き方向ストラットが、互いに直角を成す脚 を有する山形成形材部分として形成されており、更に、コーナの区域で互いに突 き合わされたフレーム脚が、奥行き方向ストラットの脚に取付けねじによってね じ結合されているようにした。 このようなフレーム構造体の場合、必要となるのは押出し成形ストランドだけ であり、水平および鉛直のフレーム脚は、この成形ストランドを所定長さに切断 することにより得られる。これらの押出し成形材部分は、一体に成形されたねじ 収容孔と取付け溝とを有している。奥行き方向ストラットは、市販の山形成形ス トランドを所定長さに切断することにより得られ、簡単に水平および鉛直のフレ ーム脚にねじ結合される。取付け溝は有利にはアンダカットされて、取付け手段 を紛失不能に収容できるようにする。こうして、フレーム脚の全長にわたって、 例えば、取付けフランジ、滑りレールまたはテレスコープ式レール等のための取 付け手段が設けられるので、構成群支持体（Baugruppentraeger）、ケーシング 等を、フレーム構造体内へ組付けることができる。 奥行き方向ストラットが、フレーム脚との結合区域においてコーナ部材によっ て、または奥行き方向ストラットの全長にわたってコーナレールでカバーされて おり、これらのコーナ部材またはコーナレールが３角形状の横断面を有していて 、奥行き方向ストラットの脚の間の空間を埋めていると、フレーム構造体の、奥 行き方向ストラットの区域を、きれいにカバーすることができる。 フレーム脚における結合箇所は、ねじ収容孔がほぼ方形横断面のフレーム脚の 外輪郭内部に配置されるように設けられていると有利である。 奥行き方向ストラットとフレーム脚との、確実かつねじれ不能な結合は、フレ ーム脚が、互いに間隔をおいて平行に延びる少なくとも２つのねじ収容孔を有し ていて、奥行き方向ストラットの脚の穴を通して案内された取付けねじを収容す ることにより得られる。 奥行き方向ストラットの脚と、コーナ部材またはコーナレールとが、フレーム 脚の隣接する前側もしくは後側の外側狭幅側と同一平面内に整合されることによ り、フレーム構造体の前面または後面が、それぞれ同一平面内に整合する。 奥行き方向ストラットの脚の長手方向自由縁部が、 フレーム脚が外側広幅側と同一平面内に整合されることにより、フレーム構造体 が外方に向かって一層きれいに整合する。コーナ部材またはコーナレールは、そ の場合、３角形状の横断面を有していると有利である。 奥行き方向ストラット、コーナ部材、コーナレールのいずれかまたはすべてが 、フレーム構造体の前面および／または後面よりも突出するように構成されてい ると、フレーム構造体の前面および／または後面に、扉の戸当たりを設ける（an schlagen）ことができる。 環状のシールを得るために、本発明の別の構成では、奥行き方向ストラット、 コーナ部材、コーナレールのいずれかまたはすべてが、それらの内縁の区域に、 フレーム構造体の前面および／または後面にまで後退した、シール部材が接触す るための段部を有している。 構成群支持体、ケーシング等の、フレーム構造体内への組付けは、取付け溝を 、フレームを形成するフレーム脚の、互いに向かい合った内側広幅側に設けてお くことで容易になる。 以下で、本発明を図示の実施例につき詳説する。 第１図は組立てたフレーム構造体の斜視図である。 第２図はフレーム構造体のコーナ区域での、水平および鉛直のフレーム脚と、 奥行き方向ストラットとの結合部の展開図である。 フレーム構造体１０は、第１図に示したように、前側のフレーム３２と後側の フレーム３３とから形成されている。フレーム３２は、水平のフレーム脚１１， １３と、鉛直のフレーム脚１２，１４とから成っている。後側のフレーム３３は 、水平のフレーム脚１５，１７と、鉛直のフレーム脚１６，１８とから成ってい る。両方のフレーム３２，３３は、コーナ区域で４個の奥行き方向ストラット１ ９，２０，２１，２２を介して互いに結合されている。 コーナ区域での結合形式は、第２図から知ることができる。この図から分かる 点は、フレーム脚が、すべて押出し成形された成形ストランドの部分として構成 されている点である。これらの部分の横断面は、ほぼ方形であり、しかも、狭幅 側がフレーム構造体１０の前面および後面を向いている。フレーム脚１１〜１８ の外輪郭内部に互いに間隔をおいた２つの連続的なねじ収容孔が加工成形されて いる。例えば、ねじ収容孔２４は、鉛直のフレーム脚１４に、またねじ収容孔２ ５は、水平のフレーム脚１１に認められる。このことから分かることは、第２図 には、フレーム構造体１０の左上のコーナが示されているということである。加 えて、フレーム脚１１〜１８には、一貫して延びる取付け溝３５，３６が加工成 形されている。これらの取付け溝は、フレーム３２，３３の、互いに向かい合っ た内側広幅壁に配置されていて、取付け手段を紛失不 能に収容し得るように、有利にはアンダカットされている。 奥行き方向ストラット１９〜２２は、双方の脚２８，２９が互いに直角を成す 市販の山形成形ストランドの部分として形成されている。奥行き方向ストラット １９〜２２の脚２８，２９の穴２２，２３を通して、水平および鉛直のフレーム 脚１１，１４は、取付けねじ２６，２７によって、奥行き方向ストラット１９の 脚２８，２９にねじ固定される。その場合、取付けねじ２６，２７が、ねじ収容 孔２４，２５にねじ込まれる。この場合、脚２８，２９の端面が、フレーム構造 体１０の前面および後面で、フレーム脚１１〜１８の狭幅側と同一平面内に整合 されている。また、脚２８，２９の長手方向の自由縁部は、フレーム脚１１〜１ ８の外側広幅側と同一平面内で整合されている。 結合箇所をカバーする場合、フレーム３２，３３のコーナの結合区域には、横 断面が３角形状のコーナ部材３０を取付けることができる。この取付けは、ねじ ３４によって、奥行き方向ストラット１９の穴３１を介して、コーナ部材３０に ねじ込まれることにより行われる。これらのコーナ部材３０は、奥行き方向スト ラット１９〜２２の脚２８，２９の間の空間を埋めている。コーナ部材の代わり に、同じ横断面を有するコーナレールによって、奥行き方向ストラット１９〜２ ２が全長にわたってカバーされてもよい。 前側および／または後側に扉を取付けたい場合は、奥行き方向ストラット１９ 〜２２、コーナ部材３０、コーナレールのいずれかまたはすべてが、フレーム３ ２および／または３３の前面および／または後面よりも突出するようにし、それ らによってヒンジ手段および閉鎖手段が形成されるようにする。その場合には、 奥行き方向ストラット１９〜２２、コーナ部材３０、コーナレールのいずれかま たはすべての内側のコーナが段状にされ、フレーム３２および／または３３の前 側および／または後側の区域において、フレーム３２の前側および／またはフレ ーム３３の後側で、シール部材のための環状の接触面を、フレーム３２，３３の 狭幅側と一緒に形成する。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マルク ハルテル ドイツ連邦共和国 Ｄ−35447 ライスキ ルヒェン ウーラント シュトラーセ ５ (72)発明者 ユルゲン ツァッハライ ドイツ連邦共和国 Ｄ−35690 ディレン ブルク アム フンガースベルク ２

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．前側のフレームと後側のフレームとを形成する水平および鉛直のフレーム 脚から成るフレーム構造体であって、前記フレームが、奥行き方向ストラットを 介してフレームのコーナの区域で互いに結合されている形式のものにおいて、 フレーム（３２，３３）の水平および鉛直のフレーム脚（１１，１３；１２， １４；１５，１７；１６，１８）が、連続的に加工成形された取付け溝（３５， ３６）とねじ収容孔（２４，２５）とを有する押出し成形材部分として形成され ており、奥行き方向ストラット（１９，２０，２１，２２）が、互いに直角を成 す脚（２８，２９）を有する山形成形材部分として形成されており、更に、コー ナの区域で互いに突き合わされたフレーム脚（１１，１２；１２，１３；１３， １４；１４，１１もしくは１５，１６；１６，１７；１７，１８；１８，１５） が、奥行き方向ストラット（１９〜２２）の脚（２８，２９）に、取付けねじ（ ２６，２７）によってねじ結合されていることを特徴とする、フレーム脚と奥行 き方向ストランドとから成るフレーム構造体。 ２．奥行き方向ストラット（１９〜２２）が、フレーム脚（１１〜１８）との 結合区域において、コーナ部材（３０）により、または奥行き方向ストラットの 全長にわたって、コーナレールによりカバーされており、これらのコーナ部材ま たはコーナレールが、有利には３角形状の横断面を有していて、奥行き方向スト ラット（１９〜２２）の脚（２８，２９）の間の空間を埋めている、請求項１記 載のフレーム構造体。 ３．ねじ収容孔（２４，２５）が、ほぼ方形の横断面を有するフレーム脚（１ １〜１８）の外輪郭内部に配置されている、請求項１または２記載のフレーム構 造体。 ４．フレーム脚（１１〜１８）が、互いに間隔を置いて平行に延びる少なくと も２個のねじ収容孔（２４；２５）を有しており、奥行き方向ストラット（１９ 〜２２）の脚（２８，２９）の穴（２２，２３）を通して案内された取付けねじ （２６，２７）を収容している、請求項１から３までのいずれか１項記載のフレ ーム構造体。 ５．奥行き方向ストラット（１９〜２２）の脚（２８，２９）と、コーナ部材 （３０）またはコーナレールとが、フレーム（３２，３３）の隣接する前側もし くは後側の外側狭幅側と同一平面内に整合されている、請求項１から４までのい ずれか１項記載のフレーム構造体。 ６．奥行き方向ストラット（１９〜２２）の脚（２８，２９）の長手方向自由 縁部が、フレーム脚（１１〜１８）の外側広幅側と同一平面内に整合されている 、請求項１から５までのいずれか１項記載のフレーム構造体。 ７．コーナ部材（３０）またはコーナレールが、有利には３角形状の横断面を 有している、請求項１から６までのいずれか１項記載のフレーム構造体。 ８．奥行き方向ストラット（１９〜２２）、コーナ部材（３０）、コーナレー ルのいずれかまたはすべてが、フレーム構造体（１０）の前面および／または後 面よりも突出している、請求項１から７までのいずれか１項記載のフレーム構造 体。 ９．奥行き方向ストラット（１９〜２２）、コーナ部材（３０）、コーナレー ルのいずれかまたはすべてが、それらの内縁区域に、フレーム構造体（１０）の 前面および／または後面まで後退した、シール部材が接触するための段部を支持 している、請求項８記載のフレーム構造体。 １０．取付け溝（３５，３６）が、フレーム（３２，３３）を形成するフレー ム脚（１１〜１４；１５〜１８）の、互いに向き合った内側広幅側に配置されて いる、請求項１から９までのいずれか１項記載のフレーム構造体。