JPH09511577A - 慢性肝炎b型ウイルス感染の診断方法 - Google Patents

慢性肝炎b型ウイルス感染の診断方法

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JPH09511577A
JPH09511577A JP7525885A JP52588595A JPH09511577A JP H09511577 A JPH09511577 A JP H09511577A JP 7525885 A JP7525885 A JP 7525885A JP 52588595 A JP52588595 A JP 52588595A JP H09511577 A JPH09511577 A JP H09511577A
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マルヤマ,トシユキ
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Abstract

(57)【要約】 ウッドチャック肝炎ウイルス(WHV)のコア抗原に結合するヒト抗体は、急性B型肝炎患者と比べて慢性B型肝炎患者において上昇する。抗WHVコア抗原抗体のレベルを検出するイムノアッセイを用いて、慢性B型肝炎患者と急性B型肝炎患者とを識別することができる。

Description

【発明の詳細な説明】 慢性肝炎B型ウイルス感染の診断方法 この発明は、米国立衛生研究所により与えられた認可番号AI−20720の 下、政府の援助で成された。政府は、この発明について、一定の権利を有する。発明の背景 1.発明の分野 本発明は、一般的に肝炎B型ウイルス(HBV)に関するものであり、特に慢 性肝炎B型ウイルス感染の診断方法に関するものである。 2.関連技術の説明 肝炎B型ウイルスの感染は、世界的な健康上の問題であり、慢性キャリアーは アジア及びアフリカの人口の約10%を占める。慢性活動性肝炎、肝硬変及び肝 細胞性悪性腫瘍は、HBV関連の死亡率の主な原因となっている。慢性的キャリ アー及び新たな感染者の両者ともに、そのような合併症により死亡する危険があ る。ある一つの重大な感染経路は、活動性感染者又は慢性キャリアーである母親 から生まれた新生児の分娩時の感染である。他の感染経路としては、他の健康上 の問題に対処するために用いられる汚染した血液又は血液製剤がある。 HBVの感染は、往々にして潜伏性の若しくは急性の自己限定性肝臓病となる か、又は長期慢性感染となり得る。HBV慢性感染は、慢性活動性肝炎(CAH )の最も重篤な形態からそれほど重篤でない慢性持続性肝炎(CPH)、さらに は無症状のキャリアー(ASC)の状態に至るまでの広範な疾病を誘起する。最 近、多数の診断上のアッセイが開発されたことにより、肝炎B型ウイルス感染を ウイルス性肝炎の他の形態(すなわち、HAV、HEV、HCV)から区別する 点で、臨床医の助けとなっている。しかしながら、急性B型肝炎(AH−B)感 染と症候性慢性B型肝炎(CH−B)感染とを区別する可能性については、未だ 問題が残る。CAH及びCPHの患者がしばしば示すように、肝炎の周期的なパ ターンは正常な肝機能と肝障害の急性悪化(A.E.)とを交互に繰り返すこと を特徴とするのであるから、このことは特に明らかである。 HBVに感染すると、多量のウイルスと関連粒子が血清中に存在する。感染の 症候期には、急性及び慢性HBV患者の両者ともに、肝臓酵素レベルが上昇し、 血清中にB型肝炎表面抗原(HBsAg)をもち、ヌクレオキャプシド抗原(H BcAg)に対する抗体を産生する。HBsAg又はB型肝炎e抗原(HBeA g)に特異的な抗体は検出されない。HBsAgに対する抗体の出現が観察され るのは、たいてい循環HBsAgが消失してから2ヵ月後である。血清中のウイ ルス粒子は、その表面コードをぬぎすてて、コア抗原(HBcAg)として知ら れるヌクレオキャプシドを露出していることが知られている。HBcAgに対す る抗体生成は、HBV感染の急性期の初期段階に起こり、長年持続し得る。そし て、慢性感染患者は高力価の抗HBc抗体を産生する。 従来の研究より、HBV及びウッドチャック肝炎ウイルス(woodchuck hapati tis virus:WHV)のヌクレオキャプシドは交差反応性エピトープを共有するこ とが示されている(Wernerら,J.Virol.1:314,1979; Millmanら,Infection and Immunity 2:752, 1982; Stannardら,J.Gen.Virol. 64:975, 1983; Ponzettoら, Virus Research 2:301,1985)。ヒト抗HBc抗体がウッドチャック肝炎ヌクレ オキャプシド抗原(WHcAg)を認識するかどうか、又はHBV感染の異なる 段階における患者からの血清をWHcAgに対する異なる反応性に基づいて区別 できるかどうかは、本発明以前には知られていなかった。ほとんどのウイルス感 染と異なり、急性及び慢性HBV感染患者は、しばしばIgM抗HBc抗体とI gG抗HBc抗体の両者を産生する。それゆえ、IgM抗HBcの単なる存在は 、急性感染の診断に役に立たない。しかしながら、より高レベルのIgM抗HB cは、慢性感染と比較すると一般的に急性期の間に産生され、この量的相違は、 慢性感染の急性悪化から急性HBV感染を区別するための、血清学上の唯一の手 段となっている。慢性HBV感染から急性HBV感染を区別する際のIgM抗H Bcアッセイの有用性にも、問題が提起されている。予後の及び可能な治療法の 点から、急性HBV感染と慢性HBV感染とを区別することは重要である。かく して、慢性HBV感染患者から急性HBV感染患者を区別するための、簡便 、安価、かつ確実なアッセイが必要である。本発明は、そのようなアッセイを提 供する。本発明の概要 本発明は、HBcAgWに対する抗体のレベルに基づいて急性B型肝炎ウイル ス感染患者と慢性B型肝炎ウイルス感染患者とを容易に区別できるという予期せ ざる知見に基づくものである。 一つの態様において、本発明は、患者のIgG抗ウッドチャック肝炎コア抗原 抗体を検出することによって、患者の慢性HBV感染を診断するアッセイを提供 する。 他の態様において、上記のアッセイをIgM抗HBcAg抗体の検出とともに 実施し、IgM抗HBcAg抗体:IgG抗HBcAgW抗体の比を決定する。 さらに他の態様において、本発明は、抗HBe抗体、HBeAg/抗HBe免 疫複合体(IC)、及びHBsAg/抗HBsIC(これらすべては、急性B型 肝炎患者に対して慢性B型肝炎患者では顕著に増加している)の血清レベルの検 出を含む一連のアッセイを提供する。図面の簡単な説明 図1は、急性B型肝炎(AH−B)患者と慢性B型肝炎(CH−B)患者とに おける、抗HBe(パネルA)、HBeAg/抗HBeIC(パネルB)、及び HBsAg/抗HBsIC(パネルC)の血清レベルの比較である。 図2は、急性B型肝炎(AH−B)患者と慢性B型肝炎(CH−B)患者とに おける、抗HBc、IgM抗HBc、IgG抗HBcWの血清レベル、及びIg M抗HBc/IgG抗HBcW比の比較である(パネルA=総抗HBc、パネル B=IgM抗HBc、パネルC=IgG抗HBcW、及びパネルD=IgM抗H Bc/IgG抗HBcW比)。 図3は、AH−B(△−△)患者及びCH−B(○−○)患者の血清中の抗H BcWIgGの終点滴定である(▲−▲=正常ヒト血清(NHS))。 図4は、AH−B患者及びCH−B患者におけるHBcAgに対する抗体生産 の動態を表す。IgM抗HBc(●−●)、IgG抗HBc(▲−▲)、及びI gG抗HBcW(△−△)について、AH−B(パネルA)及びCH−B(パネ ルB)からの連続した血清サンプルを分析したものである。 図5は、CH−B患者の血清学的なプロフィールを表す。最上のパネルは、標 準的な血清学的パラメーターを示す。 図6は、CH−B患者の血清の抗原阻害アッセイである。パネルAは抗HBcW であり、パネルBは抗HBcであり、これらは、直接EIAにより分析した( HBeAg,▲−▲;HBcAg,○−○;及びWHcAg,△−△)。 図7は、ウッドチャックHcAg変性に対する抗HBcWの反応性の感度を示 す(Mab2221,△−△;Ra−WHC,▲−▲;Ma−WHC,▲----▲ ;Ha−HBcW,○−○)。発明の詳細な説明 本発明は、ウッドチャック肝炎コア抗原(WHcAg)に対する抗体を検出し て急性B型肝炎と慢性B型肝炎とを区別するための、感度のよい新しいアッセイ 法を提供する。このアッセイは、慢性B型肝炎感染患者がウッドチャック肝炎コ ア抗原と交差反応する抗HBc抗体種(すなわち抗HBcW)を高血清レベルで 保有しているという予期せざる発見に基づくものである。他の態様において、本 発明は、抗HBe抗体、HBeAg/抗HBe免疫複合体(immune complex:I C)およびHBsAg/抗HBsICの血清レベルの検出を含む一連のアッセイ を提供する。こうした物質はすべて急性B型肝炎患者に比べて慢性患者において 著しく上昇することが本発明により明らかにされた。 本発明は、慢性肝炎B型ウイルス(HBV)感染の疑いがある被検者由来のサ ンプルを、ウッドチャック肝炎ウイルス抗原のアミノ酸配列を含みかつウッドチ ャック肝炎B型コア抗原に対する抗体と結合するエピトープと接触させ、該サン プル中のウッドチャック肝炎B型コア抗原と反応する抗体の存在を検出すること を含んでなる、被検者における慢性HBV感染の診断方法を提供する。被検者は どのような動物であってもよいが、ヒトが好ましい。 本発明において用いる「エピトープ」という用語は、抗体のパラトープに結合 する抗原上の抗原決定基を指す。通常、エピトープ決定基はアミノ酸や糖側鎖の ような化学的に活性な表面分子群からなり、一般に特定の三次元構造特性と特定 の電荷特性を有する。 サンプル中の抗ウッドチャック肝炎B型コア抗原抗体(抗HBcW)を検出す るための本発明方法はin vitroで行われ、例えば、抗体を液相中で同定するか、 または固相担体に結合した抗原もしくはエピトープに抗体を結合させて同定する イムノアッセイにより実施される。さらに、こうしたイムノアッセイで抗ウッド チャックHBc抗体を検出するための抗体は、様々な方法で検出可能に標識する ことができる。サンプル中の抗ウッドチャックHBc抗体の検出に利用されるイ ムノアッセイの種類としては、直接または間接のいずれかのフォーマットで実施 される競合的および非競合的イムノアッセイが挙げられる。この種のイムノアッ セイの例はラジオイムノアッセイ(RIA)とサンドイッチ(イムノメトリッ ク)アッセイである。本発明方法を用いて抗体を検出するには、生理学的サンプ ルについての競合イムノアッセイおよび免疫組織化学的アッセイを含めて、フォ ワード、リバースまたは同時モードで実施されるイムノアッセイを利用すること ができる。当業者であればその他のイムノアッセイフォーマットについても熟知 しており、過度の実験を行わなくとも簡単に確認できるだろう。 ウッドチャックHBc抗原(WHcAg)またはそのエピトープは多くの異な る担体に結合させて、サンプル中の抗ウッドチャックHBc抗体の検出に用いら れる。公知の担体の例を挙げると、ガラス、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポ リエチレン、デキストラン、ナイロン、アミロース、天然および改質セルロース 、ポリアクリルアミド、アガロース、マグネタイトなどがある。本発明の目的に とって、担体の性質は可溶性であっても不溶性であってもよい。当業者は抗原ま たはエピトープ結合用の他の適当な担体について熟知しており、ルーチンの実験 作業によりそれを確認できるだろう。 多くの異なる標識および標識方法が当業者に知られている。本発明において用 いることのできる標識の種類を挙げると、例えば、酵素、放射性同位元素、蛍光 化合物、コロイド金属、化学発光化合物、生物発光化合物などがある。当業者は 本発明のモノクローナル抗体に結合させるための他の適当な標識について熟知し ており、ルーチンの実験作業によりそれを確認できるだろう。さらに、こうした 標識を本発明方法で用いる抗体に結合させるには、当業者に知られた標準的な技 法を用いることができる。 本発明のために、ウッドチャックHBcAgに結合する抗体は抗ヒトIgG抗 体を使って検出できる。検出可能量のウッドチャックHBcAg抗体を含むサン プルはどれも使用できる。サンプルは尿、唾液、脳脊髄液、血液、血清などの液 体でありうる。血清が好ましいサンプルである。 また、本発明は、急性B型肝炎患者に比べて慢性患者において著しく上昇する 抗HBe抗体、HBeAg/抗HBe免疫複合体(IC)およびHBsAg/抗 HBsICの血清レベルの検出を含む一連のアッセイを提供する。これらの抗原 および抗体の検出は抗ウッドチャック肝炎ウイルス抗体の検出について上述した 方法に従って行われる。例えば、抗HBe抗体を検出するためには、HBe抗原 またはエピトープを含むペプチドを固相支持体に固定して、その抗原とサンプル 中の抗体とを反応させた後に抗HBe抗体に結合する種特異的抗体を加える。同 様に、サンプル中の免疫複合体は該複合体中の抗原と結合する二次抗体および該 複合体中の抗体と結合する三次抗体との反応により検出できる。例えば、HBs AgまたはHBeAgに特異的な非競合的モノクローナル抗体を固相支持体に固 定し、血清サンプルを加えた後でヒトIgGに対する標識モノクローナル抗体を 加える。 対照血清中の抗体およびICのレベルと比べたときのサンプル(P)中の抗体 およびICのレベルを表すP/N比は、下限またはカットオフとして約2より大 であることが好ましく、3より大であることが最も好ましい。有利には、サンプ ル血清と対照血清の吸光度(OD492)値を測定して検出を行う。当業者はサン プル中の抗体またはICのレベルを測定するための他の技術について熟知してい るだろう。 本発明のアッセイで用いる材料はキットの製造に申し分なく適している。こう したキットはバイアル、チューブなどの1以上の容器手段を密着拘束状態で収容 するように区画化されたキャリアー手段を含んでなり、それぞれの容器手段には 該方法で用いる個々の要素が収納される。例えば、容器手段の1つはウッドチャ ックHBcAgまたはウッドチャックHBcAgエピトープを含み、もう1つの 容器は検出可能に標識されているかまたは標識されうる抗ヒト抗体を含むことが できる。 キットの形に組み込むことができるアッセイの種類はたくさんあり、例えば競 合的および非競合的アッセイが含まれる。本発明の抗体を利用しうるアッセイの 代表例はラジオイムノアッセイ(RIA)、エンザイムイムノアッセイ(EIA )、酵素結合イムノソルベントアッセイ(ELISA)、およびイムノメトリッ クまたはサンドイッチイムノアッセイである。 「イムノメトリックアッセイ」または「サンドイッチアッセイ」なる用語は同 時サンドイッチ、フォワードサンドイッチおよびリバースサンドイッチイムノア ッセイを含むものである。こうした用語は当業者によく理解されている。また、 当業者であれば、本発明による抗体が、現在知られているか将来開発されるかも しれないアッセイの他の変法および形態にも有用であることが認識できるだろう 。これらの変法および形態も本発明の範囲に含まれるものである。 アッセイを行うにあたって、インキュベーション媒体(通常は可溶性の標識抗 体が加えられる)中にいくつかの「遮断剤」を含めることが望ましいかもしれな い。この「遮断剤」は、例えば実験サンプル中に存在する、非特異的なタンパク 質、プロテアーゼ、または抗HBcWイムノグロブリンに対する抗異種親和性イ ムノグロブリンが固相支持体上の抗体または放射性標識指示抗体と架橋したり、 それを破壊したりして、偽陽性や偽陰性の結果を生じるのを回避するため加えら れる。従って、「遮断剤」の選択は本発明において記載されるアッセイの特異性 の実質的増加につながるかもしれない。 アッセイに用いる抗体と同一のクラスまたはサブクラス(イソタイプ)(例: IgG1、IgG2a、IgMなど)の無関係の(すなわち非特異的な)抗体を 「遮断剤」として使用できることがわかった。適当な感度を維持し、しかも検体 中に含まれる交差反応性タンパク質による望ましくない干渉を妨げるためには、 「遮断剤」の濃度(通常は1〜100μg/μl)が重要である。 本発明のアッセイは、WHcAg、HBcAgW、HBcAg、HBeAg/ 抗HBeICおよびHBsAg/抗ABsAgICまたはそのフラグメントと免 疫反応性の抗体を用いることを含む。実施例で用いたようなモノクローナル抗体 は、公知の方法(Kohlerら,Nature,256:495,1975)により適当な宿主(例えば マウス)を全タンパク質の抗原含有フラグメントで免疫感作することにより作製 できる。ここに記載のICに対して反応性を有する抗体は市販されているか、Ma ruyamaら(J.Immunol.Meth.,155:65,1992)に記載されるとおりに製造するこ とができる。ここで用いる「抗体」という用語は、完全な分子だけでなくそのフ ラグメント、例えば様々なHBVまたはWHV抗原上のエピトープ決定基と結合 しうるFabおよびF(ab’)2も含むものである。 以下の実施例は本発明を例示するものであって制限するものではない。それら は使用可能なものを代表するもので、当業者に知られた他の方法も過度の実験を 繰り返すことなく採用しうるだろう。実施例1 材料および方法 1.組換え抗原および合成ペプチド aywサブタイプの組換えHBcAg、aywサブタイプの組換えHBeAg および組換えWHcAgを、以前に記載された〔Schodelら,Vaccines 90,Cold Spring Harbor Laboratory,pp.193-198,1990; Schodelら,J.Biol.Chem. ,268:1332-1337,1993; Schodelら,Vaccine,6:624-628,1993(WHcAgのヌク レオチド/アミノ酸配列を示す)〕大腸菌ベクターから得た。WHcAg配列か ら誘導される合成ペプチドはMerrifield固相法で合成し、C18逆相カラムでH PLCにかけた。用いたペプチドはすべて単一の主要ピーク(>90%)として 溶出されたものである。合成ペプチドはG.B.ThorntonによるR.W.Johnson Pharm aceutical Research Institute(La Jolla,CA)のペプチドライブラリー中に作 製した。 2.抗体 組換えHBcAgまたはWHcAgで免疫感作することによりマウスポリクロ ーナル抗HBc、抗WHcおよびウサギポリクローナル抗WHcを生産した。ポ リクローナルウサギ抗HBcはDAKO(CA)から購入した。モノクローナル(Mab )抗HBc(3105,3120)、抗HBe(904,905)および抗HBeAgペプチド(222 1)抗体はM.Mayumi(自治医大)から提供されたものである(Takahashiら,J.Immu nol.,130:2903-2907,1983; Imaiら,J.Immunol.,128:69-72,1982; Takahas hiら,J.Immunol.,147:3156-3160,1991)。これらの抗体は日本のInstitute o f Immunologyから購入できる。モノクローナル抗HBc(440,442)および抗HB e(420,422,426)抗体はミドリ十字(日本、大阪)から購入した。ペルオキシダ ーゼ結合Mab抗ヒトIgGはOrtho Diagnostics(NJ)から提供された。ペルオ キシダーゼ結合ポリクローナルヤギ抗マウスまたはウサギIgはBoehringer Man nheim(IN)から購入した。 3.直接固相エンザイムイムノアッセイ 固相エンザイムイムノアッセイ(EIA)を用いて血清の抗HBcW、IgG 抗HBc、IgM抗HBcまたは抗HBeレベルを測定した。マイクロタイター プレートに組換えWHcAg、HBcAgまたはHBeAgを4℃で一夜コーテ ィングし(50ng/ウェル)、プレートを1%BSA、0.005% Tween 20、5 %熱不活化ヤギ血清を含むPBS(遮断バッファー)50μlとともに37℃で 1時間プレインキュベートした。ヒト血清を遮断バッファーで1/500に希釈 し、プレートに加えて2時間インキュベートした。次に、プレートを50μlの ペルオキシダーゼ結合抗ヒトIgG(1:3000)または抗ヒトIgM(1: 1000)とともに2時間インキュベートした。最後に、プレートを50μlの o−フェニレンジアミン(OPD)とともに10分間インキュベートして呈色さ せた。自動マイクロタイタープレートリーダーを使って吸光度を読み取った。デ ータは少なくとも15の対照血清の平均吸光度値に対するサンプル(P)の吸光 度(OD492)値を表すP/N比として表される。 Abbott Corzyme-Mキット(Abbott Labs,Chicago,IL)を使って製造業者の手順 に従って血清IgM抗HBcの定量も行った。陽性対照平均値(PC)の0.2 5倍に陰性対照平均値(NC)をプラスしたカットオフ値(0.25×PC+N C)を計算し、製造業者に従ってサンプル/カットオフ比をカットオフ指数(C. I.)と定めた。同時に、直接EIAを用いて血清IgM抗HBcの定量を行った 。Corzyme-M キットと直接EIAで試験した血清のIgM抗HBc値には高い相 関関係が見られた(p<0.001,r=0.62,n=86)。また、Abbott Corzymeキット(Abbott Labs,Chicago,IL)を使って製造業者の手順に従って総 血清抗HBcの定量を行った。このアッセイでは、抗HBcを阻害パーセントと して表し、50%より高い阻害率を抗HBc陽性と見なした。 4.HBsAgまたはHBeAg特異的免疫複合体の定量的アッセイ ヒト血清中のHBsAgまたはHBeAg特異的免疫複合体を検出するために 、固相EIAを開発した(Maruyamaら,J.Immunol.Meth.,155:65-75,1992)。 簡単に説明すると、捕捉試薬としてHBsAgに特異的なモノクローナル抗体(1 B1E7F7)(Ortho Diagnostic,N.J.)、またはHBeAg特異的ペプチドに特 異的なモノクローナル抗体(2221)をプレートにコーティングした(0.5μg/ ml)。これらの固相モノクローナル抗体(Mab)を選択した理由は、それら が遊離の抗原だけでなく免疫複合体化した抗原とも結合することが以前に実証さ れていたためである。固相Mabをコーティングしたウェルに遮断バッファーで 1/25に希釈した試験血清を加え、2時間のインキュベーション後にプレート を洗った。その後、免疫複合体の血清抗HBsまたは抗HBe抗体成分をヒトI gGに対するペルオキシダーゼ標識モノクローナル抗体により検出した。データ は、少なくとも15の対照血清の平均吸光度値に対するサンプル(P)の吸光度 (OD492)値を表すP/N比として表される。 5.患者 急性B型肝炎(AH−B)患者26人と、12人の慢性持続性肝炎(CPH) 患者および41人の慢性活動性肝炎(CAH)患者を含む慢性B型肝炎(CH− B)患者53人について研究した。AH−Bの診断は、最近の黄疸の発生と急性 肝炎の他の典型的症状とともに、血清中のHBsAgおよびIgM抗HBc抗体 の検出と関連した血清アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)の上昇値( 正常値の上限の少なくとも10倍)が見られることに基づいていた。すべてのA H−B患者は肝臓障害以前にはHBsAg陰性であることが判っていた。さらに 、すべてのAH−B患者は、ALTの正常化と血清からのHBsAgのクリアラ ンスを示して、疾病から完全に回復した。1年以上にわたり血清中のHBsAg とHBeAgが一貫して陽性であった本研究のCH−B患者は組織学的検査によ りCPHまたはCAHのいずれかであると診断された。すべてのAH−B患者が 東京大学の第一内科において継続管理された。全部の血清について、HBsAg /抗HBs、HBeAg/抗HBe、抗HBc、IgM抗HBc、IgM抗肝炎 A型ウイルス、抗HDVおよび抗HCVをエンザイムイムノアッセイの市販品( EIA;Abbott Laboratories)を用いて検査し、さらにIgM抗HBc、IgG 抗HBc、抗HBe、抗HBcWおよびHBsAgまたはHBeAg特異的免疫 複合体の実験的アッセイを直接固相EIAにより行った。AH−BおよびCH− B患者は全員がIgM抗HAV、抗HDVおよび抗HCVに関して陰性であっ た。新規な抗HBcWアッセイのための対照として、健常者26人、急性A型肝 炎患者7人、急性C型肝炎患者8人、慢性C型肝炎患者30人、そしてHBsA g陽性でHBeAg陰性の慢性B型肝炎患者10人から血清を採取した。 HBV−DNAはドットブロット法を使って判定された(Liebermanら,Hepato logy,3:285-291,1983)。簡単に説明すると、血清10μlを変性させ、減圧下 でニトロセルロース膜にアプライした。32Pで標識したクローン化HBV−DN A(比活性2〜4×108cpm/μg)を用いてハイブリダイゼーションを行 った。この膜をX線フィルム上で96時間オートラジオグラフにかけた。連続希 釈した既知量のクローン化HBV−DNAを陽性対照として使用し、このアッセ イでは0.5pgのHBV−DNAが検出可能であった。 すべてのアッセイにおける平均値の比較をスチューデントのtテストで調べた 。p値<0.05のとき有意差ありと見なした。実施例2 急性および慢性HBV感染における抗HBe、HBeAg/抗HBeICおよび HBsAg/抗HBsICの保有率の比較 急性B型肝炎(AH−B)患者26人と慢性B型肝炎(CH−B)患者53人 からアラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)のピーク上昇期に採取した血 清サンプルを(AH−B患者の平均ALTは1790±1351U/l;CH− B患者では385±229U/l)、記載した実験的イムノアッセイにより抗H Be、HBeAg/抗HBe免疫複合体(IC)およびHBsAg/抗HBsI Cの存在について分析した。AH−BおよびCH−B患者の血清は、市販のアッ セイ(Abbott Laboratories)で検査したとき、すべて抗HBe抗体陰性であった ことに注目されたい。対照的に、血清を直接EIA法で分析した場合には、CH −B患者が全員顕著な抗HBe抗体の生産を示した(図1A)。 図1は、抗HBe、HBeAg/抗HBeICおよびHBsAg/抗HBsI Cの血清レベルの、AH−B患者とCH−B患者との比較を示す。26人のAH −B患者と53人のCH−B患者からの血清サンプルを(A)1/500の希釈 率で抗HBe、(B)1/25の希釈率でHBeAg/抗HBeIC、そして (C)1/25の希釈率でHBsAg/抗HBsICについて直接EIAで分析 した。最も重篤な肝障害の時期を表すALT上昇のピーク時に各患者から一つの 血清サンプルを採取した。結果はP/N(陽性/陰性)比として表され、各患者 グループについての平均±標準偏差も示される。N=0.016±0.0002(抗HBe アッセイ);N=0.081±0.028(HBeAg/抗HBeICアッセイ);および N=0.093±0.034(HBsAg/抗HBsICアッセイ)。 ほとんどのAH−B患者の血清は抗HBe陽性であったが、AH−B患者の血 清はCH−B患者と比べて著しく少ない抗HBe抗体を含んでいた。しかし、1 3%のCH−B患者と46%のAH−B患者はP/N値7.9〜24.1の間で オーバーラップする抗HBeレベルを示した。オーバーラップの程度はAH−B 感染とCH−B感染を識別するという観点からこのアッセイの有効性を危うくす るものである。肝障害の時期に採取したAH−BおよびCH−B患者の血清はま たHBeAg陽性であるので、HBeAg/抗HBeICの存在についても分析 した(図1B)。CH−B患者の血清はAH−B患者の血清と比べてかなり増大 したレベルのHBeAg/抗HBeICを含んでおり、2つの患者グループ間の オーバーラップの程度はかなり低かった(7%のCH−B患者と19%のAH− B患者が2.2〜3.5の間でオーバーラップするP/N値を示した)。同様に 、CH−B患者の血清はAH−B患者の血清と比べて有意に高いレベルのHBs Ag/抗HBsICを含んでいた(図1C)。しかしながら、HBsAg/抗H BsICアッセイにおいてはP/N値1.1〜5.4でCH−B患者(18%) とAH−B患者(92%)の間に相当のオーバーラップが見られた。 抗HBe、HBeAg/抗HBeICおよびHBsAg/抗HBsICを測定 するための実験的アッセイを繰り返したところ、AH−BおよびCH−B患者の 血清間ではこれらパラメーターの平均レベルに大きな有意差があったが、いずれ か一つのアッセイに基づく完全な識別は境界域で重なる値のため困難であろう( 図1A〜C)。しかしながら、すべてのAH−BおよびCH−B患者の血清は単 一の同じ希釈率(すなわち、抗HBe分析では1/500;IC分析では1/2 5)で分析された。アッセイの設計を変えることにより、急性HBV患者グルー プと慢性HBV患者グループとを識別するのにより有効な結果が得られる可能 性がある。実施例3 急性および慢性HBV感染におけるIgG抗HBc、IgM抗HBcおよび抗H BcWの比較レベル 血清の1/500希釈物を用いることにより改変した市販の抗HBcアッセイ (Corzyme,Abbott Labs)を使って、AH−BおよびCH−B患者の血清の総抗H Bcを比較した。図2は、AH−BおよびCH−B患者間の抗HBc、IgM抗 HBc、IgG抗HBcWの血清レベルおよびIgM抗HBc/IgG抗HBcW 比の比較を示す。26人のAH−B患者と53人のCH−B患者からの血清サン プルを(A)Corzymeアッセイ(Abbott Laboratories)により1/500の希釈率 で総抗HBcについて、(B)Corzyme-Mアッセイ(Abbott Laboratories)により 1/1000の希釈率でIgM抗HBcについて、(C)固相リガンドとしてWHc Agを用いる直接EIAにより1/500の希釈率でIgG抗HBcWについて 、そして(D)IgM抗HBc/IgG抗HBcWの比について分析した。AL T上昇のピーク時に各患者から一つの血清サンプルを採取した。結果は抗HBc アッセイでは阻害%として、IgM抗HBcアッセイではカットオフ指数(Cut- Off Index:C.I.)およびP/N比として、そしてIgG抗HBcWアッセイでは P/N比として表してある。各患者グループについての平均±標準偏差も示して ある。N=4.6±9.5%(IgG抗HBcアッセイ);N=0.075±0 .012および1C.I.=0.298(IgM抗HBcアッセイ);およびN=0 .014±0.002(IgG抗HBcWアッセイ)。 先に示したとおり、AH−B患者とCH−B患者はどちらも抗HBcをよく産 生するが、CH−B患者の血清(101±3%の阻害率)はAH−B患者の血清 (89±15%の阻害率)よりも高いレベルを示した(p<0.001)。直接 EIAを用いてAH−BおよびCH−B患者血清中のIgG抗HBcを測定した が、結果は市販のアッセイと同様であった。両方の抗HBcアッセイにおいて1 /500の血清希釈物を用いても、IgG抗HBc値に関してAH−BおよびC H−B患者間に非常に大きなオーバーラップが見られた(図2、パネルA)。こ れに対して、IgM抗HBc抗体の測定にCorzyme-Mキット(AbbottLaboratorie s)を用いたところ、CH−B患者と比べてAH−B患者にIgM抗HBc抗体 の優位な生産が見られた(図2、パネルB)。カットオフ指数(C.I.)として表 される平均IgM抗HBcレベルは、AH−B患者血清が9.2±3.0(また はP/N比 37.0±12.1)であり、CH−B患者血清が1.1±0.9 (またはP/N比 4.6±4.0)であった(p<0.001)。それにもか かわらず、20%のCH−B患者と23%のAH−B患者は1.6C.I.(6 .6P/N)値から6.3C.I.(25.4P/N)値の間でオーバーラップ するIgM抗HBcレベルを示した。 以前の研究からは、HBVとWHVのヌクレオキャプシドが交差反応性エピト ープを共有することが示された(Wernerら,J.Virol.,1:314-322,1979;Millma nら,Infection and Immunity,2:752-757,1982; Stannardら,J.Gen.Virol. ,64:975-980,1983; Ponzettoら,Virus Research,2:301-315,1985)。従って 、ヒト抗HBc抗体がWHcAgを認識するかどうか、また、AH−BおよびC H−B患者血清をWHcAgに対する示差的反応性に基づいて識別できるかどう かを調べることには興味がもてた。そのため、固相リガンドとして組換えWHc Agを、プローブとしてヒトIgGに特異的なモノクローナル抗体(Mab)を 用いる直接EIAを開発した。 図3は、5人のAH−B患者の血清、5人のCH−B患者の血清および5人の 正常ヒトの血清(NHS)の各プールを固相WHcAgへのIgG結合について アッセイしたときの終点滴定を示す。データは吸光度値(OD492)の平均±標 準偏差として表してある。CH−B患者血清の終点力価は1/62,500であ ったのに対し、AH−B患者血清では1/100であった。この結果から、ヒト 抗HBc抗体の少なくとも一部分はWHcAgと交差反応し、しかも慢性的なH BV感染患者は抗HBcWと名づけられた交差反応性の特異性物質を優先的に産 生していることが示唆された。 終点滴定分析に基づいて、26人のAH−B患者と53人のCH−B患者の血 清を固相WHcAgへのIgG結合についてスクリーニングするために1/50 0の血清希釈率が選ばれた(図2、パネルC)。CH−B患者血清(P/N 3 7.5±10.5)はAH−B患者血清(P/N 2.5±1.4)と比べて著 しく高レベルのIgG抗HBcWを示した(p<0.001)。さらに、AH− B患者血清とCH−B患者血清のIgG抗HBcW値間にオーバーラップがまっ たくなかった(図2、パネルC)。IgM抗HBcW抗体についても検査したが 、AH−B患者(P/N 2.1±1.6)とCH−B患者(P/N 2.4± 4.2)により産生された低レベルのIgM抗HBcW間に有意差は観察されな かった。 IgM抗HBcアッセイとIgG抗HBcWアッセイを別個に行ったが、両ア ッセイとも急性HBV感染と症候性の慢性HBV感染とを識別するのに最も有効 なアッセイであった。しかし、両アッセイを実施して、その結果をIgM抗HB c/IgG抗HBcWの比として表すことにより、AH−B感染と症候性CH− B感染を識別するための、非常に強力な血清学的方法が得られる。実施例4 抗HBcWの生産はHBV感染に独特である 急性HBV感染と慢性HBV感染とを識別するための抗HBcWアッセイの利 用を提案する前に、抗HBcW抗体の生産がHBV感染に特異的であって、急性 または慢性肝障害の非特異的な結果ではないということを確立する必要があった 。先に記載した53人のHBeAg陽性CH−B患者の血清に加えて、10人の HBeAg陰性CH−B患者の血清、7人の急性A型肝炎患者の血清、10人の 急性C型肝炎患者の血清、30人の慢性C型肝炎患者の血清および26人の正常 対照血清を抗HBcWアッセイで評価した(表1)。HBsAg陽性で、HBe Ag陽性または陰性のCH−B患者だけが抗HBcW抗体を産生し、これらの患 者グループは100%の頻度で抗HBcWを産生した。 表示のように診断された患者からALT値が上昇している間に採取した血清サン プルを1/500に希釈し、直接EIAによりIgG抗HBcW反応性を分析し た。データは吸光度(OD492)値の平均±標準偏差として表してある。実施例5 急性および慢性HBV感染におけるIgM抗HBc、IgG抗HBcおよび抗H BcW抗体産生の動態 抗HBc抗体産生の動態を検討するため、ALT上昇のピーク時をはさむ4〜 5か月間に14人のAH−B患者と21人のCH−B患者(CPH4人およびC AH17人)から採取した一時血清サンプル中のIgM抗HBc、IgG抗HB cおよびIgG抗HBcWを分析した。図4は、AH−BおよびCH−B患者に おけるHBcAgに対する抗体生産の動態を示す。14人のAH−B患者(A) と21人のCH−B患者(B)から連続的に採取した血清サンプル中のIgM抗 HBc(●−●)、IgG抗HBc(▲−▲)およびIgG抗HBcW(△− △)をALT値のピーク時に対する表示時点で分析した。すべての抗体を直接E IAにより測定した。結果をP/N比の平均±標準偏差として表してある。N= 0.015±0.005(IgM抗HBcアッセイ);N=0.011±0.0 04(IgG抗HBcアッセイ);およびN=0.011±0.005(IgG 抗HBcWアッセイ)。 AH−B患者において、IgM抗HBcレベルはALT上昇のピーク前に高く 、その後低下した(平均9.8から4.IP/N)。反対に、IgG抗HBcの 生産は初めに低く、肝炎の消散過程で増加した(平均9から27.5P/N)。 そして、IgG抗HBcWの生産は低いままであり、観察期間を通して陰性であ った(図4A)。CH−B患者では、IgM抗HBcレベルは肝障害の5〜8週 前には比較的低いが、ALTの上昇とともに増加し、その後低下した(平均3. 0から6.2P/N)(図4B)。CH−B患者のIgG抗HBcレベルは観察 期間を通してかなり高く維持され(平均32.3から39.0P/N)、IgG 抗HBcWの生産も同様であった(平均43.0から50.3P/N)(図4B )。これらのデータから、肝障害の期間中にAH−BまたはCH−B患者から採 取した単一の血清サンプルはIgMおよびIgG抗HBc抗体レベルの変動を示 して、急性感染と慢性感染の急性悪化とを明確に区別できないことが明らかであ る。対照的に、AH−B患者の抗HBcWレベルは肝障害の前、途中、後に一貫 して低いままであり、CH−B患者では常に高かった(図4A,B)。 抗HBcWアッセイの一貫性および有用性は図5に示した一人のCH−B患者 の血清学的プロフィールにより実証される。CAH患者(H.M.22才の女性 )を6年間追跡し、その間に肝障害の急性悪化が2回(4/88および4/90 )生じた。上段に示した標準血清学的パラメーターを市販のアッセイで測定した 。IgM抗HBc、IgG抗HBcおよびIgG抗HBcWは記載したような直 接EIAにより測定した。データはそれぞれの時点でのP/N比として表してあ る(▲−▲=IgM抗HBc;●−●=ALT;△−△=IgG抗HBc;○− ○=IgM抗HBcW)。 このCH−B患者は肝障害の急性悪化を1988年4月と1990年4月に2 回経験している。この患者がHBV感染の以前の病歴を告げずに1990年4月 に初めて病院を訪れたのであれば、急性HBV感染ではなく慢性HBV感染の急 性悪化を示しうる唯一の血清学的マーカーは抗HBcW値の上昇だけである。I gM抗HBc値は、この患者が医者の手当てを最も必要としていると思われる重 篤な肝障害の時期に著しく上昇することに注目されたい。実施例6 HBcWエピトープの免疫学的特性付け 慢性HBV感染においては、WHcAgと反応性のIgG抗体の生産がIgG 抗HBc抗体の生産と関連していたが、WHcAgとHBcAgとの抗原的な関 係を直接確かめることが必要だった。そのために、抗HBcW陽性のCH−B患 者6人から得られた血清プールを抗原競合アッセイにより分析した。図6はCH −B患者血清の抗原阻害分析を示す。抗HBc抗体および抗HBcW抗体に陽性 の6人のCH−B患者から得られた血清を、表示濃度の可溶性インヒビターHB cAg、WHcAgまたはHBeAgとともに4℃で一夜プレインキュベートし た。その後、抗HBcW(A)または抗HBc(B)の残留反応性を、固相リガ ンドとしてそれぞれ固相WHcAgまたはHBcAgを用いて直接EIAにより アッセイした。データは可溶性インヒビターの不在下で得られた吸光度値(OD492 )に対する結合パーセントとして表してある。 CH−B患者血清を、固相WHcAg(図6A)または固相HBcAg(図6 B)に加える前に可溶性のHBcAg、HBeAgまたはWHcAgとプレイン キュベートし、非吸着CH−B患者血清に対する固相リガンドへのIgG結合の パーセントを求めた。固相WHcAgへのCH−B患者IgGの結合はWHcA gとHBcAgによって同程度に定量的に阻害されたが、HBeAgによっては 阻害されなかった(図6A)。この結果から、CH−B患者のIgGにより認識 されるHBcWエピトープはHBcAgとWHcAgのどちらにも存在するが、 HBeAgには存在しないことが明らかである。 逆のアッセイにおいて、固相HBcAgへのCH−B患者IgGの結合はHB cAgによってのみ定量的に阻害され、WHcAgやHBeAgによっては阻害 されなかった(図6B)。可溶性WHcAgがCH−B患者IgGとHBcAg との結合を阻害できなかったことは、HBcWエピトープがほんのわずかなHB cAgエピトープとのみ交差反応性であり、CH−B患者血清中に検出されたH BcW特異的抗体が総IgG抗HBc応答の少量成分にすぎないことを示してい る。このことはHBcAg特異的モノクローナル抗体がWHcAgを認識しなか った観察と一致する(表2)。 組換えWHcAg、HBcAgおよびHBeAgを固相にコーティングし(50 ng/ウエル)、直接EIAで表示抗体の結合をアッセイした。モノクローナル 抗体(Mab)は0.5μg/mlでアッセイし、ポリクローナル血清は1/8 000に希釈した。データは吸光度(OD492)値として表してある。 同様に、HBeAg特異的MabもWHcAgを認識することができなかった 。HBc/HBe抗原の残基129−140に特異的なMab2221だけがW HcAgと結合した(表2)。129−140配列はWHcAgとHBcAgと に高度に保存されている。 次に、ヒト抗HBcW抗体による結合にとって必要とされる天然WHcAg構 造の要件を調べた。組換えWHcAgをある濃度範囲のSDS/2ME(0.0 06〜6.4%)で処理し、固相に結合させた変性WHcAgへの結合について CH−B患者血清のグループから得られたヒト抗HBcWIgGと、rWHcA gで免疫することにより生産されたマウス抗WHcおよびウサギ抗WHcIgG を分析した。図7はWHcAgの変性に対する抗HBcW反応性の感度を示す。 組換えWHcAg(1mg/ml)を表示濃度のSDS/2MEで37℃、2時 間処理し、WHcAg(1000倍に希釈)を固相にコーティングした(50n g/ウェル)。ポリクローナルマウス抗WHc(Ma−WHc)(▲−▲)、ポ リクローナルウサギ抗WHc(Ra−WHc,▲…▲)、モノクローナル抗HB eペプチド(Mab2221)(△−△)、または4人のCH−B患者から得ら れたヒト抗HBcW陽性血清(Ha−HBcW)(○−○)をウェルに加え、ペル オキシダーゼ標識抗マウス、ウサギまたはヒトIgにより結合抗体を検出した。 データはSDS/2ME処理を行わないで得られた吸光度値(OD492)に対す る結合パーセントとして表してある。 適度に変性したWHcAgが固相ウェルに確実に付着することを確かめるため 、直鎖状のペプチドエピトープ129−140と結合するMab2221を陽性 対照として用いた。ヒト抗HBcWのWHcAgへの結合はWHcAgの変性に 非常に感受性で、0.1%のSDS/2MEでWHcAgを処理することにより 80%も減少した。同様に、天然WHcAgに対するポリクローナルマウスおよ びウサギ抗血清の結合もWHcAgの変性に対して同程度の感受性を示した。さ らに、ヒト抗HBcWのコンホメーション依存性はWHcAg由来の重複ペプチ ド群へのヒト抗HBcWの結合を検出できなかったことからも実証された。 最後に、ヒト抗HBcWIgGにより認識されるWHcAg上のエピトープが 種特異的であるか否かを調べるために、ヒト抗HBcW抗血清と、rWHcAg に対するマウスおよびウサギポリクローナル抗体との間で抗体競合アッセイを行 った(表3)。抗HBcW反応性について陽性である、4人のCH−B患者の血 清のWHcAgへの結合は、競合物質ウサギおよびマウスポリクローナル抗WH c抗血清により定量的に阻害された。反対に、ウサギおよびマウス抗WHc抗血 清のWHcAgへの結合は、競合物質として用いた6人の抗HBcW陽性の抗血 清によって阻害された(表3)。従って、ヒト抗HBcW陽性の抗血清により認 識されるWHcAg交差反応性エピトープは、WHcAgで免疫したマウスおよ びウサギによっても認識される。 表示した競合抗体のポリクローナルウサギ(R)もしくはマウス(M)抗WHc 、またはCH−B患者血清由来のヒト(H)抗HBcWを固相WHcAg(50 ng/ウェル)と37℃で2時間プレインキュベートした。その後、表示した一 次抗体をウェルに加え、免疫前血清または正常ヒト血清による阻害に対する競合 抗体による阻害パーセントを求めた。 以上、本発明について詳しく説明してきたが、当業者にはさまざまな変更およ び修飾が本発明の精神または範囲を逸脱することなく可能であることが明らかだ ろう。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 ヴァージニア コモンウェルス ユニバー シティー アメリカ合衆国 23298−0568 ヴァージ ニア州 リッチモンド,ボックス 980568,エムシーヴィー ステーション (番地なし) (72)発明者 ミリチ,デイヴィッド アール. アメリカ合衆国 92020 カリフォルニア 州 エル カジョン,バーネット コート 11649番地 (72)発明者 マルヤマ,トシユキ 東京都文京区後楽 2−21−12−503 (72)発明者 ショーデル,フロリアン アメリカ合衆国 20910 メリーランド州 シルバースプリングス,メイウッド ア ヴェニュー 8800番地 (72)発明者 ピーターソン,ダレル アメリカ合衆国 23832 ヴァージニア州 チェスターフィールド,ラウンド ヒル ドライブ 4345番地

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.被検者における慢性肝炎B型ウイルス(HBV)感染を診断する方法であっ て、 a.HBV感染の疑いがある被検者由来のサンプルを、ウッドチャック肝炎 ウイルス抗原のアミノ酸配列を含みかつウッドチャック肝炎B型コア抗原に対す る抗体と結合するエピトープと接触させ、そして b.該サンプル中のウッドチャック肝炎B型コア抗原に対する抗体の存在を 検出する、 ことを含んでなる方法。 2.サンプルが血清である、請求項1に記載の方法。 3.エピトープが固相支持体に結合されている、請求項1に記載の方法。 4.検出が抗ウッドチャック肝炎B型コア抗原抗体に結合する二次抗体の添加を 含む、請求項1に記載の方法。 5.二次抗体が検出可能に標識されている、請求項4に記載の方法。 6.標識が酵素、放射性同位元素、蛍光化合物、コロイド金属、化学発光化合物 、リン光化合物および生物発光化合物よりなる群から選ばれる、請求項5に記載 の方法。 7.抗ウッドチャック肝炎B型コア抗原抗体がイソタイプIgGである、請求項 1に記載の方法。 8.被検者におけるIgM抗肝炎B型コア抗原抗体のレベルを検出することをさ らに含む、請求項7に記載の方法。 9.IgM抗肝炎B型コア抗原抗体とIgG抗ウッドチャック肝炎B型コア抗原 抗体の比を求める、請求項8に記載の方法。 10.慢性肝炎が慢性急性肝炎である、請求項1に記載の方法。 11.慢性肝炎が慢性持続性肝炎である、請求項1に記載の方法。 12.被検者における慢性肝炎B型ウイルス(HBV)感染を診断する方法であっ て、 a.慢性HBV感染の疑いがある被検者由来のサンプルを、抗HBe抗体と 結合する第一試薬、HBeAg/抗HBe免疫複合体と結合する第二試薬およ びHBsAg/抗HBs免疫複合体と結合する第三試薬と接触させ、そして b.該サンプル中の抗HBe抗体、HBeAg/抗HBe免疫複合体および HBsAg/抗HBs免疫複合体の存在を検出する、 ことを含んでなる方法。 13.サンプルが血清である、請求項12に記載の方法。 14.試薬が抗原または抗体である、請求項12に記載の方法。 15.試薬が固相支持体に結合されている、請求項12に記載の方法。 16.試薬が検出可能に標識されている、請求項12に記載の方法。 17.標識が酵素、放射性同位元素、蛍光化合物、コロイド金属、化学発光化合物 、リン光化合物および生物発光化合物よりなる群から選ばれる、請求項16に記載 の方法。 18.検出が陽性対陰性(P/N)比として測定される、請求項12に記載の方法。 19.P/N比が3より大きい、請求項18に記載の方法。 20.ウッドチャック肝炎B型コア抗原エピトープを入れた第一容器およびヒト抗 体に結合する抗体を入れた第二容器を含む、1以上の容器を密着拘束状態で収容 するように区画化されたキャリアー手段を含んでなる、慢性肝炎B型感染を診断 するための試薬キット。 21.ヒト抗体に結合する抗体が標識されている、請求項20に記載のキット 22.標識が酵素、放射性同位元素、蛍光化合物、コロイド金属、化学発光化合物 、リン光化合物および生物発光化合物よりなる群から選ばれる、請求項21に記載 のキット。 23.HBc抗原を入れた第一容器、HBeAg/抗HBe免疫複合体に結合する 抗体を入れた第二容器、およびHBsAg/抗HBs免疫複合体に結合する抗体 を入れた第三容器を含む、1以上の容器を密着拘束状態で収容するように区画化 されたキャリアー手段を含んでなる、慢性肝炎B型感染を診断するための試薬キ ット。 24.ヒト抗体に結合する抗体を入れた容器をさらに含む、請求項23に記載のキッ ト。 25.ヒト抗体に結合する抗体が標識されている、請求項24に記載のキット。 26.標識が酵素、放射性同位元素、蛍光化合物、コロイド金属、化学発光化合物 、リン光化合物および生物発光化合物よりなる群から選ばれる、請求項25に記載 のキット。
JP7525885A 1994-03-31 1995-03-31 慢性肝炎b型ウイルス感染の診断方法 Ceased JPH09511577A (ja)

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