JPH09511454A - 研磨用品、研磨用品の作製方法、および研磨用品の使用方法 - Google Patents

研磨用品、研磨用品の作製方法、および研磨用品の使用方法

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JPH09511454A JP7524028A JP52402895A JPH09511454A JP H09511454 A JPH09511454 A JP H09511454A JP 7524028 A JP7524028 A JP 7524028A JP 52402895 A JP52402895 A JP 52402895A JP H09511454 A JPH09511454 A JP H09511454A
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チェスリー,ジェイソン・エイ
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ハーマー,ウォルター・エル
オルソン,ゲイリー・エル
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ミネソタ・マイニング・アンド・マニュファクチュアリング・カンパニー
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Abstract

(57)【要約】 複数の研磨粒子、テトラフルオロホウ酸カリウムとハロゲン化ポリマーの組み合わせ、および複数の研磨粒子を接着するバインダーを含んで成る研磨用品、並びに該研磨用品を作製および使用する方法。

Description

【発明の詳細な説明】 研磨用品、研磨用品の作製方法、および研磨用品の使用方法 発明の背景 発明の分野 本発明は、研磨用品、特に研磨助剤の組み合わせを含んで成る研磨用品に関す る。特に、本発明は、バインダー内にテトラフルオロホウ酸カリウムとハロゲン 化ポリマーの組み合わせを含んで成る研磨用品、並びにハロゲン化ポリマーバイ ンダー内にテトラフルオロホウ酸カリウムの組み合わせを含んで成る研磨用品に 関する。 先行技術 研磨用品は、一般に、バインダー内に固定された研磨粒子を含んで成る。結合 研磨剤では、バインダーは、成形された素材中に研磨粒子を合わせて結合してい る。典型的に、成型された素材は、ホイールの形態であり、したがって、それは 、通常、研磨ホイールと呼ばれている。不織布研磨剤では、バインダーは、ロフ ティーな(lofty)目の粗い繊維製品基材に研磨粒子を結合している。被覆研磨剤 では、バインダーは、基材または裏地に研磨粒子を結合している。被覆研磨剤は 、裏地の一方の側に結合された第1被覆層(通常、メイクコーティングという。 )、裏地にメイクコーティングによって結合された研磨粒子の少なくとも1つの 層、および研磨粒子の上に重ねた第2被覆層を包含し得る。第2の被覆層は、通 常、サイズコーティングと呼ばれ、研磨粒子の保持を強化している。被覆研磨剤 は、サイズコーティングの上に重ねた別の「スーパーサイズ」コーティングを包 含することもある。スーパーサイズコーティングは、粉砕助剤を包含し得る。 研磨バインダーは、典型的にグルテン状または樹脂状の接着剤、および場合に より別の成分から構成される。樹脂状接着剤の例としては、フェノール樹脂、エ ポキシ樹脂、ウレタン樹脂、アクリレート樹脂、および尿素ホルムアルデヒド樹 脂が挙げられる。典型的な添加剤の例としては、粉砕助剤、フィラー、湿潤剤、 界面活性剤、顔料、カップリング剤、および染料が挙げられる。 粉砕助剤の添加は、金属を研磨する化学的および物理的なプロセスにかなりの 影響を与えて、性能を向上させることがある。粉砕助剤は、(1)研磨粒子と研 磨されるワークピースの間の摩擦を低減し、(2)研磨粒子に「キャッピング(c apping)」させないようにする、すなわち、研磨粒子の頂点に金属粒子が結合し ないようにし、(3)研磨粒子とワークピースの間の界面温度を低下させ、およ び/または(4)必要とされる研磨力を低減すると考えられている。キャッピン グは、研磨粒子による金属の研磨によって新しく形成された熱い汚染されていな い金属表面が得られると、起こり得る。新しく形成された汚染されていない金属 表面は、急速に「汚染」されないと、金属が、研磨粒子に移動して接着する(「 キャッピング」)ことがあり、研磨性能を低下させる。粉砕助剤は、形成された ばかりの金属表面を迅速に汚染させることにより、キャッピングを防止すること ができる。 米国特許第5,030,496号[マクグラン(MaGurran)]は、可塑化したビニ ル樹脂と重合したメラミンホルムアルデヒド誘導体を含んで成るバインダー樹脂 により、互いに接触している位置で結合された絡み合った合成繊維から形成され た可撓性および弾力性のある編織されていない表面処理用品に属する。 米国特許第5,378,251[キュラー(Culler)ら]は、バインダー、研磨粒 子、および粉砕助剤を含んで成る構造化研磨用品を教示している。 米国特許第4,253,850[リュー(Rue)]は、ビレット、スラブおよび注 型品を状態調節するためのスナギング(snagging)ホイールとホイールセグメント の性能を高めるために、研磨剤の体積を減少し、フィラー体積を増加することを 教示している。請求の範囲に記載されたフィラーの大部分は、フィラー材料の少 なくとも80体積%が無機物質であるハロゲン化無機塩またはポリマーである。 米国特許第5,221,295号[ザドー(Zador)]は、水不溶性ハロゲン化炭 化水素粉砕助剤を含んで成る粉砕助剤組成物を教示している。粉砕助剤は、ハロ ゲン(塩素または臭素)を少なくとも50重量%含有している。粉砕助剤は、約 400℃まで安定であるが、600℃以下で分解する。組成物は、組成物を凝集 性フィルムに硬化させるポリマーバインダーも含んで成る。好ましい粉砕助剤は 、 パラフィンワックスを含む塩素化ワックスである。 国際特許出願公開第94/23898号[ヘルミン(Helmin)]は、熱可塑性樹 脂と熱硬化性樹脂のブレンドである硬化した粉砕助剤バインダーと、硬化した粉 砕助剤バインダー中に分散された有効な量の粉砕助剤を含んで成る被覆研磨サイ ズまたはスーパーサイズコーティングに属する。熱可塑性樹脂は、水系(エマル ション)または溶媒系の熱可塑性樹脂のいずれかであり得る。熱可塑性樹脂の添 加は、塗布前の粉砕助剤バインダーのレオロジーを向上させ、それによって得ら れる被覆研磨剤全体の性能を高める。 研磨産業は、常に、そのコストを不当に増加させることなく研磨用品の研磨効 果を向上させるための手段を求めている。バインターの強度を著しく低下させる ことなく研磨製品中の高濃度の粉砕助剤を利用する手段を提供することも望まれ ている。 発明の要旨 一つの観点において、本発明は、複数の研磨粒子、複数の研磨粒子をバインダ ー中に接着するバインダー、およびテトラフルオロホウ酸カリウムとハロゲン化 ポリマーの組み合わせを含んで成る研磨用品を特徴とする。 本発明の一態様は、複数の研磨粒子をバインダー中に含んで成る研磨用品、並 びにテトラフルオロホウ酸カリウムとハロゲン化ポリマーの組み合わせを含んで 成る周辺のコーティングを包含する。研磨粒子およびバインダーは、(1)バイ ンダーで結合して成形固体にする(すなわち、「結合」研磨剤を定義する。)か 、(2)バインターで裏地に接着される(すなわち、「被覆」研磨剤を定義する 。)か、または(3)ロフティーな目の粗い不織布ウェブの繊維にバインダーで 接着(すなわち、「不織布」研磨剤を定義する。)され得る。例えば、本発明は 、主要表面を有する裏地、複数の研磨粒子、複数のテトラルオロホウ酸カリウム 粒子、ハロゲン化ポリマー、並びに前記の研磨粒子、複数のテトラルオロホウ酸 カリウム粒子、およびハロゲン化ポリマーを裏地の主要表面に結合するバインダ ーを含んで成る被覆研磨用品に関する。 この態様の一つの観点において、周辺のコーティングは、テトラルオロホウ酸 カリウムおよびハロゲン化ポリマーを含むことができ、ハロゲン化ポリマーは、 バインダーとして作用する。もう一つの観点では、周辺のコーティングは、テト ラルオロホウ酸カリウム、可塑化ハロゲン化ポリマー、および熱硬化性樹脂を含 み得る。 本発明のこの観点の別の態様において、本発明は、(a)複数の研磨粒子、お よび(b)テトラルオロホウ酸カリウムとハロゲン化ポリマーの組み合わせを含 有し、かつ(a)および(b)がバインダー内に接着される研磨用品に関する。 研磨粒子、バインダー、および粉砕助剤粒子は、(1)バインダーで結合して成 形固体にする(すなわち、「結合」研磨剤を定義する。)か、(2)バインダー で裏地に接着されるか(すなわち、「被覆」研磨剤を定義する。)か、または( 3)ロフティーな目の粗い不織布ウェブの繊維にバインダーで接着(すなわち、 「不織布」研磨剤を定義する。)され得る。 別の観点では、本発明は、(a)複数の研磨粒子;(b)研磨粒子を中に接着 するバインダー;および(c)テトラルオロホウ酸カリウムとハロゲン化ポリマ ーの混合物から成る研磨組成物を含んで成る研磨用品に関し、前記テトラルオロ ホウ酸カリウムとハロゲン化ポリマーは、テトラルオロホウ酸カリウムのみまた はハロゲン化ポリマーのみから成る研磨組成物を含む同種の研磨用品の研磨性能 よりも向上した研磨性能の研磨用品を少なくとも1回の研磨剤塗布で提供する量 で含まれる。 本発明のもう一つの観点は、複数の研磨粒子および複数の侵食性粉砕助剤凝集 物を含み、各粉砕助剤凝集物が、テトラルオロホウ酸カリウム粒子とハロゲン化 ポリマーを含む研磨用品に関する。侵食性粉砕助剤凝集物は、バインダー内また はバインダーへ研磨粒子と共に接着されるか、あるいは、十分に小さければ(す なわち、平均粒子寸法が約25μm未満であれば)、周辺のコーティング内また は周辺のコーティングへ接着され得る。いずれの態様においても、研磨粒子およ びバインダー、並びに場合により含まれる侵食性粉砕助剤凝集物を、(1)バイ ンダーで結合して成形固体にする結合研磨剤を提供するか;(2)バインダーで 裏地に接着して被覆研磨剤を提供するか;または(3)ロフティーな目の粗い不 織布ウェブの繊維にバインダーで接着して不織布研磨剤を提供することができる 。 本発明は、複数のテトラルオロホウ酸カリウム粒子、ハロゲン化ポリマー、お よびテトラルオロホウ酸カリウムとハロゲン化ポリマーを接着するバインダーを 含んで成る侵食性粉砕助剤凝集物に関する。さらに、侵食性粉砕助剤凝集物は、 複数のテトラルオロホウ酸カリウム粒子およびハロゲン化ポリマーバインダーか ら構成され得る。 本発明は、主要表面を有する裏地、複数の研磨コンポジット(各研磨コンポジ ットは複数の研磨粒子を含んで成る。)、バインダー、およびテトラルオロホウ 酸カリウム粒子とハロゲン化ポリマーの組み合わせを含んで成る構造化研磨用品 にも関する。 テトラルオロホウ酸カリウム粒子とハロゲン化ポリマーの組み合わせは、全て でないとしても多くの用途において、切削性能の向上をもたらす。この組み合わ せは、全ての用途において、個々の粉砕助剤単独よりも優れた切削性能の向上を 必ずしも示すものではないが、以下に記載するように、少なくとも1つの用途で 改良されることが分かる。 図面の簡単な説明 図1は、侵食性凝集物と研磨粒子をバインダー全体に亙って分散させた被覆研 磨剤の拡大された断面図である。 図2は、研磨粒子を侵食性凝集物の実質上は上に配置させた被覆研磨剤の拡大 された断面図である。 図3は、研磨粒子を侵食性凝集物の実質上は間に配置させた被覆研磨剤の拡大 された断面図である。 図4および5は、研磨粒子を侵食性凝集物の実質上は下に配置させた被覆研磨 剤の拡大された断面図である。 発明の詳細な説明 上述の如く、本発明の研磨用品は、先に定義した結合研磨用品、不織布研磨用 品、または被覆研磨用品であり得る。好ましい研磨用品は、被覆研磨用品である ため、ここでは被覆研磨用品の説明を参照する。しかしながら、研磨用品の説明 、 並びにテトラフルオロホウ酸カリウムおよびハロゲン化ポリマーの組み合わせは 、本発明の全ての研磨用品に適用できる。 被覆研磨用品は、通常、メイクコーティングおよびサイズコーティングを包含 し、更にはスーパーサイズコーティングも包含することもあり、この構造は、当 業者に既知である。これらのコーティングはそれぞれ、バインダーを包含してい る。被覆研磨用品において、ここで使用される「バインダー」という用語は、メ イク、サイズ、および(場合により含まれるならば)スーパーサイズコーティン グに使用される全てのバインダーをいう。ここで使用される「研磨粒子」という 語句は、個々の研磨粒子および複数の研磨粒子を含んで成る凝集物の両者を包含 する。個々で使用される「分散した」という用語は、必ずしも均一な分散を示す ものではない。裏地 被覆研磨剤中の裏地は、少なくとも1つの主要表面を有しており、裏地の表面 は、典型的には前および後表面をいうが、研磨粒子を結合する表面を表す上記の 「主要表面」を指すこともある。裏地は、バインダーと適合する通常の研磨裏地 であり得る。例としては、ポリマーフィルム、上塗りしたポリマーフィルム、強 化した熱可塑性ポリマー、紙、バルカン繊維、不織布、およびそれらの組み合わ せが挙げられる。本発明に有用な他の裏地としては、譲渡された欧州特許出願で ある国際特許出願公開第93/12911号および同第93/12912号(い ずれも1993年7月8日発行)が挙げられる。これらの公報にはいずれも、内 部において繊維を強化した熱可塑性裏地が記載されている。裏地は、裏地をシー ルするおよび/または裏地の物理的性質(例えば、多孔性)を変性する処理また は複数の処理を含有していてもよい。この処理は、当業者に既知である。 裏地は、得られた被覆研磨剤を支持体パッドまたはバックアップパッドに固定 するための前および後表面上への付着手段でもあり得る。この付着手段は、感圧 接着剤またはフックおよびループ付着用のループ繊維であり得る。あるいは、譲 渡人の米国特許第5,201,101号に記載されているようなかみ合い付着シス テムでもあり得る。研磨粒子 本発明に有用な研磨粒子は、単研磨粒子、または研磨凝集物を形成するために 合わせて結合した単研磨粒子を包含し得る。研磨凝集物は、例えば、米国特許第 4,311,489号、同第4,652,275号、および同第4,799,939号 に記載されている。本発明に有用な研磨粒子は、典型的には、粒子寸法が約0. 1〜1500μmの範囲、通常約0.1〜400μmの間、好ましくは0.1〜1 00μmの間、特に好ましくは0.1〜50μmである。好ましい研磨粒子のモ ース硬度は、少なくとも約8、特に好ましくは9よりも大きい。適する研磨粒子 の例としては、溶融酸化アルミニウム(褐色酸化アルミニウム、熱処理酸化アル ミニウム、および白色酸化アルミニウムを含む。)、セラミック酸化アルミニウ ム、緑色炭化ケイ素、黒色炭化ケイ素、クロミア、アルミナジルコニア、ダイア モンド、酸化鉄、セリア、立方晶窒化ホウ素、炭化ホウ素、ガーネット、および それらの組み合わせが挙げられる。 研磨凝集物は、典型的に平均直径が20〜3,000μm、好ましくは100 〜1,000μmの範囲である。 研磨粒子は、異なる機能を発揮し得る表面被覆を包含し得る。表面被覆は、バ インダーへの接着性を高めるか、または研磨粒子の研磨特性を変更することがあ る。表面被覆の例としては、カップリング剤、ハロゲン化物塩、ケイ素を含む金 属酸化物、耐火性金属カーバイド等が挙げられる。構造化研磨用品/研磨コンポジット 研磨コンポジットは、成型されている、好ましくは精密に成型されており、か つ複数の研磨粒子、バインダー、並びにテトラフルオロカリウムおよびハロゲン 化ポリマーの組み合わせを含んで成る。 本発明の研磨コンポジットに使用される研磨粒子は、前述の通りである。適す るバインダーは、アクリレートモノマー、アクリレート化エポキシド、アクリレ ート化イソシアネート、アクリレート化イソシアヌレート、アクリレート化ウレ タン、およびそれらの組み合わせを含む硬化したバインダー前駆体を包含する。 精密に成型したコンポジットは、以下の形状:ピラミッド型、先端部のないピ ラミッド型、コーン型、稜線、または先端部のないコーン型を有していてよく、 好ましくはピラミッド型である。 研磨コンポジットを含んで成る構造化研磨用品を作製する好ましい方法は、一 般に、譲渡人の米国特許第5,152,917号[ピーパー(Pieper)ら]、および 国際特許出願公開第94/15752号[スパージオン(Spurgeon)ら]に記載さ れている。 本発明の構造化研磨用品を作製する一つの方法は、バインダー前駆体、研磨粒 子、およびテトラフルオロホウ酸カリウムとハロゲン化ポリマーの組み合わせを 含んで成る研磨スラリーを製造用具の上に導入することを伴う(ただし、製造用 具は、規定のパターンを有する。)。 次に、バインダー前駆体を、中間体用品を製造用具の外側表面から取り外す前 に、少なくとも部分的にゲル化または硬化して、構造化被覆研磨用品を形成し、 その後、製造用具から取り外す。 製造用具を透明材料(例えば、ポリプロピレンまたはポリエチレン熱可塑性樹 脂)から製造するならば、その後、可視光または紫外光を製造用具を介して研磨 スラリーに透過させて、バインダー前駆体を硬化することができる。さらに、こ の工程は、譲渡人の米国特許出願第08/004,929号(スパージオン)に も記載されている。 あるいは、裏地が可視光または紫外光を透過するならば、可視光または紫外光 が、裏地を透過してバインダー前駆体を硬化することができる。 製造用具上で少なくとも部分的に硬化または固化することによって、研磨コン ポジットは精密な形状および予め決められたパターンを有する。しかしながら、 精密な形状を達成する前に、製造用具を取り外して、精密な形状を有しない研磨 コンポジットを得ることもできる。バインダー前駆体を、更に固化または硬化し 尽くして製造用具から外すこともできる。 本発明で使用する「製造用具」とは、中に孔または開口部を含む用品を意味す る。例えば、製造用具は、シリンダー、可撓性ウェブ、またはエンドレスベルト であってよい。孔中に含まれる研磨スラリーが裏地の一方の主要表面を濡らして 中間体用品を形成するように孔を充填した後、裏地を製造用具の外側表面上に導 入する。次に、中間体用品を製造用具の外側表面から取り外す前に、バインダー 前駆体を少なくとも部分的に硬化またはゲル化する。あるいは、研磨スラリーが 裏地の一方の主要表面を濡らして中間体用品を形成するように、研磨スラリーを 裏地に導入する。その後、中間体用品を、規定のパターンを有する製造用具に導 入する。 製造用具は、ベルト、シート、連続シートまたはウェブ、コーティングロール 、コーティングロールまたはダイに取り付けたスリーブであり得る。製造用具の 外側表面は、平滑であり得るか、または表面トポグラフィーまたはパターンを有 し得る。パターンは、一般に複数の孔または特徴から成る。得られる研磨粒子は 、製造用具とは逆のパターンを有している。この孔は、幾何学的形状(例えば、 長方体、半球形、球形、三角形、四角形、六角形、ピラミッド型、八角形等)を 有し得る。孔は、ドット状パターンまたは連続した配列で存在し得るか、あるい は孔は、互いに接し得る。 製造用具は、金属から作製するか、または熱可塑性材料から作製され得る。金 属製用具は、彫刻、ホビング加工、電鋳(electroforming)、ダイアモンド旋削(d iamond turning)などのような通常の技術によって組み立てることができる。 以下の記述は、熱可塑性製造用具を作製する一般手順を概説している。先ず、 原型用具を提供する。製造用具にパターンを要するならば、その後、原型用具は 、製造用具のための逆のパターンまたはそのもののパターンも有するべきである 。原型用具は、好ましくは金属(例えば、ニッケル)から作製される。金属製原 型用具は、彫刻、ホビング加工、電鋳(electroforming)、ダイアモンド旋削(dia mond turning)などのような通常の技術によって組み立てることができる。次に 、熱可塑性材料を、場合により原型用具と共に加熱することにより、熱可塑性材 料を、原型用具のパターンで片押しする。型押した後、熱可塑性材料を冷却して 固化する。 テトラフルオロホウ酸カリウムとハロゲン化ポリマーとの組み合わせを含んで 成る周辺の被覆は、研磨コンポジットの上に少なくとも部分的に被覆され得る。 例えば、研磨コンポジットが、先端部のないピラミッド型であれば、周辺の被覆 は、先端部のないピラミッドの頂点に被覆され得る。テトラフルオロホウ酸カリウムとハロゲン化ポリマーの組み合わせ テトラフルオロホウ酸カリウムは、典型的に、平均粒子寸法が好ましくは1〜 150μmの間である粒子の形態である。より好ましいテトラフルオロホウ酸カ リウム粒子は、平均粒子寸法が5〜100μmの間であり、最も好ましくは5〜 50μmの間である。 本発明において有用なハロゲン化ポリマーの例としては、米国特許第3,61 6,580号に開示されているようなポリハロゲン化ビニル(例えば、ポリ塩化 ビニル)およびポリハロゲン化ビニリデン;同第3,676,092号に開示され ているような高塩素化パラフィンワックス;同第3,784,365号に開示され ているような完全に塩素化された炭化水素樹脂;並びに同第3,869,834号 に開示されているようなポリテトラフルオロエチレンおよびポリトリフルオロエ チレンのようなフルオロカーボンが挙げられる。特に好ましいハロゲン化ポリマ ーは、ポリ塩化ビニルおよびポリ塩化ビニリデンである。 好ましいハロゲン化ポリマーは、平均粒子寸法が1〜150μmの間、より好 ましくは10〜100μmの間の固体である。ポリマー粒子は、球形であるか、 または他の選ばれた形状であり得る。バインダーとして作用する場合、ハロゲン 化ポリマーは、ラテックス状であるかまたは可塑化されている。 研磨用品に使用されるテトラフルオロホウ酸カリウムおよびハロゲン化ポリマ ーの量は、所望の粉砕助剤効果を与えるおよび/またはテトラフルオロホウ酸カ リウムもしくはハロゲン化ポリマーを単独で含有する研磨用品に、少なくとも1 回の研磨適用で改良された研磨性能を達成するのに十分でなければならない。好 ましくは、テトラフルオロホウ酸カリウムとハロゲン化ポリマーの重量比は、組 み合わせが、組み合わせの合計量と同じ量のテトラフルオロホウ酸カリウムのみ またはハロゲン化ポリマーのみを用いる場合に比べて、相乗効果を提供する程度 である。好ましい研磨用品は、テトラフルオロホウ酸カリウムとハロゲン化ポリ マーを重量比10:90〜90:10で、より好ましくは、重量比30:70〜 70:30で含んでいる。特に好ましいテトラフルオロホウ酸カリウムとハロゲ ン化ポリマーの重量比は、60:40である。 テトラフルオロホウ酸カリウムとハロゲン化ポリマーの組み合わせは、(a) 複数の研磨粒子と合わせてバインダー中に分散された、(b)複数の侵食性粉砕 助剤凝集物として、複数の研磨粒子と共にバインダー中に分散された(c)周辺 のコーティング中に分散された、(d)複数の侵食性粉砕助剤凝集物として、周 辺のコーティング中に分散された(e)ハロゲン化ポリマーバインダー中の複数 のテトラフルオロホウ酸カリウム粒子として、(f)可塑化したハロゲン化ポリ マーと熱硬化性樹脂のブレンドから成るバインダー中の複数のテトラフルオロホ ウ酸カリウム粒子として、および(g)それらの組み合わせを研磨用品中に含ま れ得る。被覆研磨用品において、「周辺のコーティング」という語句は、用品の 研磨表面上の最も外側のコーティングを指し、典型的には、サイズまたはスーパ ーサイズコーティングである。周辺のコーティングは、好ましくは、ポリ塩化ビ ニルラテックスまたは可塑化されたポリ塩化ビニルであり得るバインダーを包含 している。接着性および性能を高めるために、バインダーを、可塑化されたポリ 塩化ビニルに添加することができる。バインダー中における直接的な粉砕助剤の組み合わせ 上述の如く、テトラフルオロホウ酸カリウムとハロゲン化ポリマーの組み合わ せを、研磨粒子と共にバインダー中にまたは周辺のコーティング(例えば、サイ ズコーティングもしくはスーパーサイズコーティング)中に分散させることがで きる。周辺のコーティングは、好ましくは粉砕助剤の組み合わせを1〜90重量 %の間、特に20〜70重量%の間で包含し、バインダーの10〜40重量%の 間、特に25〜35重量%の間で包含している。周辺のコーティングは、その侵 食性(腐食性)に影響を及ぼす非研磨性添加物(例えば、ガラスバブル)を含有 し得る。 特に好ましい研磨用品としては、テトラフルオロホウ酸カリウムとポリ塩化ビ ニルを含んで成る周辺コーティングが挙げられ、それは、粉砕助剤のみならず、 バインダーとしても作用する。さらに、好ましい研磨用品としては、テトラフル オロホウ酸カリウム、可塑化ポリ塩化ビニル、および熱硬化性バインダーを含ん で成る周辺コーティングが挙げられる。有用な熱硬化性バインダーとしては、エ ポキシ系バインダー、フェノール系バインダー、メラミン/ホルムアルデヒド系 バインダー、アクリレートバインダー、およびラテックスバインダーが挙げられ る。可塑化材料または「プラスチゾル」は、安定で多孔性のクリーム状の樹脂粉 末の分散液(例えば、可塑剤中のポリ塩化ビニル)である。ポリ塩化ビニル樹脂 のペースト系を配合するため、可塑剤が、室温で樹脂粒子を濡らすが、樹脂を浸 透および溶解するのは非常に遅い。加熱すると、ペースト系は、溶融して、十分 可塑化された樹脂を提供する。ポリ塩化ビニルに適する可塑剤は、一般に、低い 粘度の有機エステル、例えば、フタル酸ジオクチル、フタル酸ジ-2-エチルヘキ シル、フタル酸ジイソノニル、およびトリフェニルまたはジフェニルアルキルホ スフェートであり、一般に、固形分100%の系である。この系は、一般には、 有機溶媒を必要とせず、合計硬化または溶融時間は、揮発溶媒を硬化または溶融 前に除去する必要がないため、非常に短い。侵食性凝集物としての粉砕助剤の組み合わせ ここで使用される「侵食性」とは、本発明の粉砕助剤凝集物が、制御された方 法で(例えば、破断、機械応力、および/または湿潤研磨条件下で十分にもしく は部分的に溶解することにより)破壊する能力を有することをを意味する。「湿 潤」とは、水噴霧または浸水を用いる研磨状態を意味する。 図1〜5は、テトラフルオロホウ酸カリウム粒子とハロゲン化ポリマー粒子を バインダー中に侵食性凝集物の形態で組み込んだ被覆研磨用品の断面を表してい る。 テトラフルオロホウ酸カリウム粒子とハロゲン化ポリマーを合わせて接着する のに適するバインダーは、通常の無機または有機バインダー前駆体を包含する。 無機バインダー前駆体の例としては、金属、粘土、ガラス等が挙げられる。有機 バインダー前駆体としては、熱可塑性および熱硬化性バインダー前駆体が挙げら れる。熱硬化性バインダー前駆体としては、フェノール系尿素ホルムアルデヒド 、メラミンホルムアルデヒド、エポキシ、アクリレート、アミノプラスト、ウレ タ ン等が挙げられる。熱可塑性バインダー前駆体としては、ポリスチレン、ナイロ ン、およびポリエステルが挙げられる。侵食性凝集物は、好ましくはバインダー の1〜50重量%の間、特に2〜30重量%の間で含まれる。残りは、粉砕助剤 の組み合わせと任意の添加剤である。 粉砕助剤凝集物を侵食性のに有用な種類は、リグノスルホネートバインダーを 包含する。典型的に、リグノスルホネートは、製紙工業における木の硫酸パルプ 製造工程からの廃水から生成される。ここで用いられる「リグノスルホネート」 は、リグニンのスルホン酸塩を意味する。リグニンは、多数の植物繊維(特に、 樹木)の中心のラメラ層を形成する非結晶性の高重合した生成物の一般名称であ り、少なくとも4つのコニフェロール縮合分子を含有している。リグノスルホネ ートの実際の分子構造は分からないが、リグノスルホネートの分子量は、広範に 亙っている。例えば、あるリグノスルホネートの重量平均分子量は1,000以 下であるが、別のリグノスルホネートの重量平均分子量は、1,000,000以 上である。リグノスルホネートの基本的な構成単位は、フェニルプロパンである と考えられている。リグノスルホネートバインダーの例としては、リグノスルホ ン酸ナトリウムおよびリグノスルホン酸カルシウムが挙げられる。 侵食性粉砕助剤凝集物は、テトラフルオロホウ酸カリウム、ハロゲン化ポリマ ー、およびバインダー前駆体を完全に混合することによって、調製できる。これ らの材料を、微粉砕、低剪断混合、高剪断混合等の通常の技術により合わせて混 合してよい。場合により、プロセス助剤、任意の添加剤、水、または有機溶媒を この混合物に添加してよい。その後、乾燥するために混合物を加熱して、バイン ダー前駆体を工程中で硬化する。得られた乾燥混合物を粉砕し、適当な粒子寸法 分布まで篩分ける。あるいは、国際特許出願公開第95/01241号[ホルム ズ(Holmes)ら]に記載されている如く、混合物を押出またはモールドすることに よって成型して侵食性凝集物を形成することもできる。形状は、棒状、ピラミッ ド型、コーン型、球形、立方体等であり得る。成形前、成形中、または成形後に 、乾燥することにより望ましくない揮発性物質を除去できる。 侵食性粉砕助剤凝集物は、粉砕助剤粒子とバインダー前駆体の完全に混合した 組み合わせを、パン凝集機、ピン凝集機、ブリケッター(briquetter)、押出機、 圧延機、フラットダイ成型機、ペレットミル等に通すことにより、調製され得る 。その後、更に乾燥するために、熱を適用してもよい。 研磨粒子の平均寸法と侵食性凝集物の平均寸法の比は、約1:2.5〜約1: 0.5の範囲であり得る。研磨粒子は、侵食性凝集物とほぼ同じ平均寸法である ことが好ましい。侵食性凝集物の平均容積と研磨粒子の平均容積の比は、好まし くは0.08:1〜1.75:1の範囲、特に0.5:1〜1:1の範囲である。 この侵食性凝集物は、複数の研磨粒子と共にバインダー中に分散され得るか、 または十分に小さい(すなわち、平均粒子寸法が約25μm未満)ならば、周辺 のコーティング中に分散され得る。バインダー系 硬化して、被覆研磨用品に使用されるバインダーを形成するバインダー前駆体 は、被覆研磨剤に使用される通常の樹脂状またはグルテン状の接着剤のいずれで あってもよい。樹脂状接着剤の例としては、フェノール系樹脂、尿素ホルムアル デヒド樹脂、ウレタン樹脂、アクリレート樹脂、アミノプラスト樹脂、エポキシ 樹脂、ラテックス、およびそれらの組み合わせが挙げられる。 バインダーを供給して、研磨粒子と、テトラフルオロホウ酸カリウム粒子およ びハロゲン化ポリマーのような他の成分を(バインダー)中で接着する。全体を 通して用いられる「接着する」または「(バインダー)中で接着する」という用 語は、研磨粒子または他の成分が、完全にまたは少なくとも部分的にバインダー 内にあるか、あるいはバインダーと接触していることを意味する。任意の添加剤 本発明のバインダー前駆体および侵食性凝集物は、フィラー、繊維製品、潤滑 剤、湿潤剤、チキソトロープ剤、界面活性剤、顔料、染料、帯電防止剤、カップ リング剤、可塑剤、および懸濁剤のような任意の添加剤を包含し得る。これらの 材料の量は、所望の特性を提供するように選択される。添加剤の使用は、例えば 、侵食性凝集物の侵食性に影響を及ぼし得る。本発明の侵食性凝集物および/ま たはバインダーは、テトラフルオロホウ酸カリウムおよびハロゲン化ポリマーに 加 えて、他の通常の粉砕助剤をも包含し得る。例えば、国際特許出願公開第94/ 23898号に記載の如く、熱可塑性添加剤を、粉砕助剤フィラーと共に用いら れる熱硬化性バインダーに添加して、充填した組成物のレオロジーを高め、かつ 得られる研磨剤の全体としての性能を改良することができる。被覆研磨用品 図1には、裏地12、研磨粒子14、侵食性凝集物16、および研磨バインダ ー18を含んで成る被覆研磨剤10の断面が表されている。被覆研磨剤10は、 (1)研磨粒子14、侵食性粉砕助剤凝集物16、および研磨バインダー前駆体 を完全に混合し、(2)混合物を裏地12上に塗布し、および(3)バインダー 前駆体を硬化または固化するのに十分な条件にバインダー前駆体をさらすことに よって調製される。好ましい露出条件は、当業者に既知の熱および/または放射 線エネルギー、あるいはそれらの組み合わせを包含する。 図2には、裏地22、メイクコーティング24、侵食性粉砕助剤凝集物26、 侵食性凝集物の上に実質上配置した研磨粒子28、および研磨粒子を覆うサイズ コーティング30を含んで成る被覆研磨剤20の断面が表されている。メイクお よびサイズコーティングは、同じ材料または異なる材料から構成され得る。図2 の被覆研磨剤20は、(1)メイクコーティング前駆体を裏地に適用し、(2) 侵食性凝集物26をメイクコーティング前駆体上に塗布し、(3)研磨粒子28 を侵食性凝集物の上に塗布し、(4)場合により、メイクコーティング前駆体を 部分的に硬化または固化するのに十分な条件にメイクコーティング前駆体をさら し、(5)サイズコーティング前駆体30を適用し、並びに(6)メイクおよび サイズコーティング前駆体を完全に硬化または固化するのに十分な条件に前記の 前駆体をさらすことによって調製される。 図3には、裏地34、メイクコーティング36、侵食性粉砕助剤凝集物38、 研磨粒子40、およびサイズコーティング42を含んで成る被覆研磨剤32の断 面が表されている。この態様において、研磨粒子は、侵食性凝集物の間にのみ実 質上配置されている。被覆研磨剤32は、侵食性凝集物38と研磨粒子40を混 合物としてメイクコーティング前駆体の上に塗布すること以外は、被覆研磨剤2 0を調製するのに用いられる一般手順と同様に調製される。 図4には、裏地46、メイクコーティング48、侵食性粉砕助剤凝集物50、 研磨粒子52、およびサイズコーティング54を含んで成る被覆研磨剤44の断 面が表されている。この態様では、研磨粒子は、実質上侵食性凝集物の下付近に 配置されている。被覆研磨剤44は、侵食性凝集物50を塗布する前に研磨粒子 52をメイクコーティング前駆体上に塗布すること以外は、被覆研磨剤20を調 製するのに用いられる一般手順と同様に調製される。 図5には、裏地58、メイクコーティング60、研磨粒子62、研磨粒子の上 に重ねたサイズコーティング64、およびサイズコーティングに接着した侵食性 粉砕助剤凝集物66を含んで成る被覆研磨剤56の断面が表されている。被覆研 磨剤56は、(1)メイクコーティング前駆体を裏地58に適用し、(2)研磨 粒子62をメイクコーティング前駆体上に塗布し、(3)場合により、メイクコ ーティング前駆体を部分的に硬化または固化し、(4)サイズコーティング前駆 体を研磨粒子上に適用し、(5)侵食性凝集物66をサイズコーティング前駆体 上に塗布し、並びに(6)バインダー前駆体を完全に硬化または固化することに よって調製される。 図2〜5で表される被覆研磨剤は、メイクおよびサイズコーティングを包含す る。あるいは、好ましい被覆研磨剤は、粉砕助剤の組み合わせを含有するスーパ ーサイズコーティングを包含してよい(ただし、メイクおよびサイズコーティン グは、粉砕助剤の組み合わせを全く含まない。)。 上述のように、テトラフルオロホウ酸カリウムとハロゲン化ポリマーとの組み 合わせ(またはこの組み合わせを含有する侵食性凝集物)も、例えば、米国特許 第5,152,917号、および1993年9月13日出願の譲渡人の米国特許出 願第08/121,110号に記載されているように、研磨コンポジット中に組 み込むことができる。この研磨コンポジットを、裏地に接触させて並べることが できる。裏地に接触させた研磨コンポジットのランダムな配列を包含する被覆研 磨剤は、譲渡人の米国特許出願08/120,300号[フープマン(Hoopman)ら ]に記載されている。被覆研磨用品の作製方法 本発明の被覆研磨用品は、例えば、(1)メイクコーティング前駆体を裏地に 適用し、(2)研磨粒子を前駆体中に滴下塗布または静電塗布し、(3)メイク コーティング前駆体を部分的に硬化し、(4)テトラフルオロホウ酸カリウムと ハロゲン化ポリマー粒子との組み合わせ、または組み合わせを含む複数の侵食性 粉砕助剤凝集物を含んで成るサイズコーティング前駆体を適用し、並びに(5) メイクおよびサイズコーティング前駆体を完全に硬化するによって作製され得る 。あるいは、粉砕助剤の組み合わせおよびスーパーサイズコーティング前駆体を 含んで成るコーティングは、(粉砕助剤の組み合わせを含んでいてもまたは含ん でいなくてもよい)サイズコーティング上に通常の方法で適用され得る。メイク コーティング、サイズコーティング、またはスーパーサイズコーティングバイン ダーは、典型的に、フェノール樹脂、エポキシ樹脂等を包含する熱硬化性バイン ダーである。さらに、複数の侵食性粉砕助剤凝集物の形態での組み合わせを包含 する粉砕助剤の組み合わせは、滴下塗布または静電適用による研磨粒子の塗布直 前、塗布中、または塗布直後に適用され得る。他の研磨用品の作製方法 研磨粒子、およびテトラフルオロホウ酸カリウム粒子とハロゲン化ポリマー粒 子との組み合わせ、またはこの組み合わせを包含する侵食性凝集物を、結合研磨 用品中に組み込むことができる。テトラフルオロホウ酸カリウムとハロゲン化ポ リマーとの組み合わせ、および/またはこの組み合わせを含む侵食性凝集物を、 研磨粒子と合わせて、用いられるバインダー全体に分散して結合研磨用品を形成 してよい。あるいは、組み合わせおよび/または組み合わせを包含する侵食性凝 集物を、バインダー前駆体中に分散し、周辺の表面コーティングとして結合研磨 剤上に、または結合研磨剤内の隙間適用してよく、その後、バインダー前駆体を 、既知の方法で硬化または固化することができる。結合研磨剤は、バインダーマ トリックスとして弾性ポリウレタンを用いた通常の可撓性結合研磨剤であり得る 。ポリウレタンバインダーマトリックスは、米国特許第4,613,345号、同 第4,459,779号、同第2,972,527号、同第3,850,589号、英 国 特許第1,245,373号(1971年9月8日発行)に開示されているような 発泡体であり得るか、またはポリウレタンバインダーは、米国特許第3,982, 359号、同第4,049,396号、同第4,221,572号、同第4,933, 373号、および同第5,250,085号に開示されているように固体であり得 る。 本発明の粉砕助剤凝集物を組み込んだ結合研磨剤を作製するための一般手順は 、バインダー前駆体、研磨粒子、テトラフルオロホウ酸カリウムとハロゲン化ポ リマーとの組み合わせ(および/または該組み合わせを包含する侵食性粉砕助剤 凝集物)、並びに任意の添加剤を合わせて混合して均質な混合物を形成すること を包含する。次に、この混合物を所望の形状および寸法に成型する。その後、バ インダー前駆体を硬化および固化して、結合研磨剤を形成する。 テトラフルオロホウ酸カリウムとハロゲン化ポリマーとの組み合わせ、および /または該組み合わせを包含する侵食性凝集物を、一般に米国特許第2,958, 593号に表されており、かつ米国特許第4,991,362号および同第5,0 25,596号の教示に従って調製されたものであるロフティーな目の粗い不織 布研磨剤中に組み込むこともできる。一般に、不織布研磨剤は、接触している点 において研磨剤バインダーで合わせて結合されたロフティーな目の粗い有機繊維 製品の立体ウェブを包含していた。このウェブは、粉砕助剤粒子および/または 侵食性凝集物を含むバインダー前駆体組成物で、ロール塗布、スプレー塗布、ま たは他の手段を用いて塗布された後、樹脂を硬化または固化するのに十分な条件 に付されてよい。 テトラフルオロホウ酸カリウムとハロゲン化ポリウレタンとの組み合わせを組 み込んだ不織布研磨剤を作製する一般手順は、バインダー前駆体、研磨粒子、テ トラフルオロホウ酸カリウムとハロゲン化ポリマーとの組み合わせ(および/ま たは該組み合わせを包含する侵食性粉砕助剤凝集物)、および任意の添加剤を合 わせて混合して、均質な混合物を形成することを包含する。次に、この混合物を 、繊維状のロフティーな不織布基材中に噴霧または塗布する。その後、バインダ ー前駆体を硬化および固化して不織布研磨剤を形成する。被覆研磨用品の使用方法 本発明の被覆研磨用品は、ステンレススチール鋼およびチタンを含む金属を研 磨するのに使用され得る。ここで使用されるように、「研磨する」という用語は 、一般には、研磨、艶だし、仕上げ等を包含するのに使用される。 金属製ワークピースを研磨する方法は、金属製ワークピースを研磨するのに十 分な力(典型的には約1kg/cm2以上)でワークピースを研磨用品の周囲の 表面と接触させると同時に、周囲表面とワークピースを互いに連動させることを 包含する。ワークピースまたは研磨用品のいずれかが静止していてよい。 金属の研磨に関する一般文献は、コーテッド・アブラシヴズ・マニュファクチ ュアラーズ・インスティチュート(Coated Abrasives Manufacturers' Institute )から1958年に刊行された「コーテッド・アブラシヴズ−モダン・トゥール ・オブ・インダストリー(Coated Abrasives-Modern Tool of Industry)」という 表題の本の第7章、150〜200頁である。前記文献中に記載されているよう に、適用する毎に、特定の等級の順で使用される特殊な被覆研磨剤と、製造、仕 上げ、およびコストの面で最良の結果を与えるであろう正しい種類の装置との最 適な組み合わせがある。考慮すべき要因は、ワークピースの金属学、ワークピー スの形状、寸法および状態、使用する装置の出力、使用するコンタクトホイール の種類、並びに所望の仕上がりである。 被覆研磨剤は、ベルト、ディスク、シート等の形態に成形できる。研磨用品が 連続した研磨ベルトである態様では、コンタクトホイール、用いる力、および研 磨ベルト速度の選択が、望ましい切削速度や得られるワークピースの表面仕上げ に依存するが、ワークピースを損傷しないように注意する。コンタクトホイール は、平坦またはのこぎり歯状であってよい。研磨用品とワークピースの間の力は 、0.02〜60g/cm、典型的におよび好ましくは約0.04〜約40kg/ cmの範囲であり得る。ベルト速度は、305〜3,050m/分(mpm)、 より典型的におよび好ましくは約915〜約2,135mpmの範囲であり得る 。 さらに、以下の実施例および試験手順によって、好ましい被覆研磨用品、並び に該用品の作製および使用方法を表す。 実施例試験手順I(エンドレスベルト) 203cm×6.3cmの連続ベルトに変換された被覆研磨材料を、トンプソ ン(Thompson)製C12型研磨装置に取り付けた。研磨ベルトの有効切削面積は、2. 54cm×203cmであった。このベルトで研磨したワークピースは、幅2. 54cm、長さ17.78cm、および高さ10.2cmの304ステンレススチ ール鋼であった。2.54cm×17.78cmの面に沿って研磨を行った。往復 するステージ上にワークピースを固定した。研磨ベルトの速度は、1,070m /分であった。ワークピースが通過するステージ速度は、6.1m/分であった 。研磨ベルトのダウンフィード増加量は、ワークピース0.003cm/パスで あった。使用される方法は、1回パスする毎にダウンフィードを増加させながら 、回転する研磨ベルト付近でワークピースを往復させる通常の表面研磨であった 。この研磨は、乾燥下で行った。しかしながら、ワークピースが研磨界面を励起 するため、1回パスする毎にワークピースを水で洗い流して冷却した後、次いで 冷却空気を送風した。各ベルトは、摩耗するまで使用した。摩耗は、研磨粒子の 早期離脱であり、摩耗は、典型的に、被覆研磨剤の有効寿命を減少または終結さ せる。試験手順II(繊維ディスク) 中心に直径2.2cmの孔の空いた、厚さ0.76mm、および直径17.8c mの硬化した繊維ディスクをアルミニウム支持パッドに取り付けて、重平坦試験 機に装着した。重平坦試験は、ワークピースを、規定した角度において規定した 時間の間、規定した荷重をかけて、ディスクの外周付近と極めて接近させて配置 した。ワークピースは、直径約25.4cmで厚さ0.18cmの304ステンレ ススチール鋼ディスクであった。一定荷重(4kg)で試験を行った。被覆研磨 ディスクは、3,500rpmで回転させた。試験終点は、20分であった。試 験中、304ステンレススチール鋼ディスクを2分おきに秤量した。304ステ ンレススチール鋼ディスクの重量減少は、被覆研磨ディスクが切削した量(すな わち、被覆研磨ディスクの効率)に対応する。試験手順III(繊維ディスク) 中心に直径2.2cmの孔の空いた、厚さ0.76mm、および直径17.8c mの繊維ディスクを滑り作用試験機に装着した。最初に、固い結合樹脂を制御し て破壊するために繊維ディスクを都合よく曲げ、斜角を付けたアルミニウムバッ クアップパッドに固定して、304ステンレススチール鋼ワークピースの2.5 cm×18cmの面を研磨するのに使用した。ディスクを5,500rpmで駆 動すると同時に、バックアップパッドの傾斜角に重なっているディスク部分を5 .91kg圧でワークピースと接触させて、ディスク摩耗パス約140cm2を生 じさせた。各ディスクは、別々のワークピースをそれぞれ1分間ずつ、合計各1 2分間研磨するのに使用した。試験手順IV 中心に直径2.2cmの孔の空いた、厚さ0.76mm、および直径17.8c mの繊維ディスクを、スイングアーム試験機に装着した。最初に、固い結合樹脂 を制御しながら破壊するために繊維ディスクを都合よくまげ、斜角を付けたアル ミニウムバックアップパッドに固定して、チタンディスクワークピースの端を研 磨するのに使用した。ディスクを1,710rpmで駆動すると同時に、バック アップパッドの傾斜角と重なっているディスク部分を4.0kg圧でワークピー スと接触させた。各ディスクは、合計8または10分間、同じワークピースをそ れぞれ研磨するのに使用し、1分研磨する毎にワークピースを秤量した。材料 CLS: 「リグノサイト(LIGNOSITE)CX」とい商品名でジョージア−パシ フィック・コーポレイション[(Georgia-Pacific Corporation) 、ベリンガム(Bellingham)、ワシントン州]から市販されている リグノスルホン酸カルシウムを含んで成る水性で固形分50%の 発酵させた亜硫酸塩古液。 BPAW: 固形分約60%と水約40%を含有する水から塗布できるビスフ ェノールA系エポキシ樹脂のジグリシジルエーテルを含有する組 成物。この組成物は、商品名「CMD35201」で、ローヌ−プーラン ・インコーポレイテッド[(Rhone-Poulenc,Inc.)、ルイスヴィ ル(L ouisville)、ケンタッキー州]である。この組成物は、非イオ ン乳化剤も含有していた。エポキシ当量(重量)は、約600〜 約700の範囲であった。 RPI: 固形分75%のレゾールフェノール系樹脂(不揮発性)。 EMI: 2-エチル-4-メチルイミダゾール。この硬化剤は、商品名「EMI -24」で、エアー・プロダクツ[(Air Products)、アレンタウン( Allentown)、ペンシルバニア州]から市販されている。 KBF4: 95重量%が325メッシュスクリーンを通過し、100重量% が200メッシュスクリーンを通過する純度98%の微粉砕した テトラフルオロホウ酸カリウム[使用したスクリーンは、ダブリ ュー・エス・タイラー・インコーポレイテッド((W.S.Tyler,In c.)、メンター(Mentor)、オハイオ州)製のUSDA標準試験用 篩である金属製メッシュスクリーンであった。]。 PVC: 商品名「ジオン(GEON)103EPF-76」で、スペシャルティー・ポリ マーズ・アンド・ケミカルズ・ディヴィジョン・オブ・ビー・エ フ・グッドリッチ・オブ・クリーヴランド[(Specialty Polymer s & Chemicals Div.B.F.Goodrich of Cleveland)、オハイオ州 ]から市販されているポリ塩化ビニル。 IO: 赤色酸化鉄。 HP: ウォーラム・ケミカル・カンパニー[(Worum Chemical Co.)、セ ント・ポール(St.Paul)、ミネソタ州]から市販されている2-メ トキシプロパノール85%とH2O15%の混合物。 AOT: 商品名「アエロゾル(Aerosol)OT」でローム・アンド・ハース・ カンパニー[(Rohm and Haas Company)、フィラデルフィア、ペ ンシルバニア州]から市販されている分散剤(ジオクチルスルホ スクシン酸ナトリウム)。 F7TX: 320等級(平均粒子寸法34.3μm)の白色の溶融した酸化 アルミニウム研磨粒子。 MSCA: ユニオン・カーバイド[(Union Carbide)、ダンバリー(Danbury) 、ケンタッキー州]製商品名「A-174」で知られているγ-メタク リロキシプロピルトリメトキシシラン。 CACO: 炭酸カルシウム。 G−660: ビー・エフ・グッドリッチ(クリーヴランド、オハイオ州)製、 商品名「ジオン660-X-14」で知られているポリ塩化ビニルラテッ クス. CRY: クリオライト(ヘキサフルオロアルミン酸ナトリウム)。 ASP: デグッサ・コーポレイション[(Deussa Corp.)、リッジフィール ド・パーク(Ridgefield Park)、ニュージャージー州]から商品 名「OX-50」で市販されている平均表面積50m2/gおよび平均 粒子寸法40mμmの非晶質シリカ粒子。 TATHEIC:サートマー・カンパニー・インコーポレイテッド[(Sartomer Company,Inc.)、エクストン(Exton)、ペンシルバニア州]製ト リス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレートのトリアクリレート TMPTA: サートマー・カンパニー・インコーポレイテッド(、エクストン 、ペンシルバニア州)製トリメチロールプロパントリアクリレー ト PHI: チバ−ガイギー・カンパニー[(CIBA-GEIGY Company)、ホートー ン(Hawthorne)、ニューヨーク州]から商品名「イルガキュアー (IRGACURE)651」で市販されている2,2-ジメトキシ-1-2-ジフ ェニル-1-エタノン。 DiNP: エクソン[(EXXON)、ヒューストン、テキサス州]製ジイソノニ ルフタレート可塑剤。 CY−303:アメリカン・シアナミド[(American Cyanamide)、ウエイン( Wayne)、ニュージャジー州]から商品名「サイメル(Cymel)-303 」で市販されているヘキサメチオール化したメタノールブロック 化 メラミン樹脂。 NACURE155:キング・インダストリーズ・インコーポレイテッド[( King Industries Inc.)、ノーウォーク(Norwalk)、ケンタッキー 州]製ジノニルナフタレンジスルホン酸、アルコール中の固形分 50%。 OXY−0565:オシデンタル・ケミカル・コーポレイション[(Occidental Chemical Corp.)、ダラス、テキサス州]から商品名「オキシー (OXY)-0565」で市販されている塩化ビニル/酢酸ビニルコポリマ ー被覆研磨剤の一般作製手順(エンドレスベルト) この手順を用いて作製した以下の実施例において、各被覆研磨剤の裏地は、四 重織りのY重量ポリエステル織布から構成した。各裏地を、ラテックス/フェノ ール系樹脂で飽和した後、オーブン中に入れて、この樹脂を部分硬化した。次い で、炭酸カルシウム充填したラテックス/フェノール系樹脂の前処理コーティン グを、各裏地の裏側に適用した。塗布した裏地それぞれを、約120℃に加熱し 、樹脂が、粘着性のない状態に硬化するまでこの温度で保持した。最後に、ラテ ックス/フェノール系樹脂の前処理コーティングを、塗布した各裏地の表側に適 用し、塗布した裏地それぞれを、約120℃に加熱し、樹脂が、粘着性のない状 態に硬化するまでこの温度で保持した。この手順で作製された各裏地を、完全に 前処理し、メイクコーティングを受容するのに備えた。 固形分70%のフェノール系樹脂69部(フェノール系樹脂48部)、非凝集 化炭酸カルシウムフィラー(乾燥重量に対して)52部、およびそれぞれの場合 において湿潤塗布重量155g/m2のメイクコーティングを形成するのに十分 な水90部/エチレングリコールモノエチルエーテル10部の溶液を混合するこ とにより、塗布された裏地それぞれに対してメイクコーティングを製造するため の塗布可能な混合物を調製した。ナイフコーティングによる場合にはそれぞれ、 メイクコーティングを適用した。このメイクコーティングを周囲条件において一 晩乾燥させた。 次に、36等級の(平均粒子寸法591μmのANSI標準B74.18)セ ラミック酸化アルミニウム研磨粒子を、未硬化のメイクコーティングの上に重量 827g/m2で滴下塗布した。 その後、得られた構造物を65℃で15分間、その後88℃で75分間プレキ ュアーした。 次に、RPI 32%、CRY 50.2%、IO 1.5%、およびHP 16. 3%から成る、サイズコーティングを形成するのに適する固形分82%の塗布で きる混合物を、2軸ロールコーターで研磨粒子/メイクコーティング構造物上に 適用した。それぞれの場合における湿潤サイズコーティング重量は約465g/ m2であった。得られた被覆研磨剤を、88℃で30分間、次いで100℃で1 2時間、熱硬化させた。 この熱硬化後、被覆研磨剤を単に曲げた(すなわち、角度90℃においてロー ラーでパスして、メイクおよびサイズコーティングを制御してクラックさせた) 後、7.6cm×203cmの被覆研磨ベルトに変換した。被覆研磨剤の一般作製手順I(ディスク) 以下の手順に従って、被覆研磨ディスクを調製した。中央に直径2.2cmの 孔の空いた厚さ0.76mmのバルカン繊維裏地に、通常の炭酸カルシウム充填 したレゾールフェノール系樹脂(固形分83重量%)を含んで成る組成物Cを塗 布して、メイクコーティングを形成した。湿潤被覆重量は約164g/m2であ った。36等級(平均粒子寸法591μm)のセラミック酸化アルミニウム研磨 粒子を、メイクコート上に重量約740g/m2で滴下塗布した。得られた研磨 用品を93℃で150分間プレキュアーした。RPI 32%、CRY 50.2 %、IO 1.5%、およびHP 16.3%から成るサイズ組成物を、研磨粒子お よびメイクコーティング上に平均重量約699g/m2で適用して、サイズコー ティングを形成した。得られた製品を、93℃で11時間半、硬化した。この工 程の後、試験前に、被覆研磨ディスクを曲げて、相対湿度45%において1週間 給湿させた。被覆研磨剤の一般作製手順II(ディスク) 以下の手順に従って、被覆研磨ディスクを調製した。中央に直径2.2cmの 孔の空いた厚さ0.76mmのバルカン繊維裏地に、通常の炭酸カルシウム充填 したレゾールフェノール系樹脂(固形分83重量%)を塗布してメイクコートを 形成した。湿潤被覆重量は約161g/m2であった。50等級(平均粒子寸法 375μm)の炭化ケイ素研磨粒子を、メイクコートの上に重量約695g/m2 で静電塗布した。得られた研磨用品を93℃で150分間プレキュアーした。 RPI 32%、CaCO3 51.7%、およびHP 16.3%から成るサイズ組 成物を、研磨粒子およびメイクコート上に平均重量約605g/m2で適用して 、サイズコートを形成した。得られた製品を、93℃で1時間半、硬化した。こ の工程の後、被覆研磨ディスクを曲げて、相対湿度45%において1週間給湿さ せた。構造化被覆研磨用品の一般作製手順 一般に、手順は、譲渡人の米国特許第5,152,917号[ピーパー(Pieper) ら]に従った。先ず、バインダー樹脂組成物(TMPTA/TATHEIC/P H1=70/30/1)23.3重量%、ASP 0.85重量%、MSCA 1. 1重量%、P320等級 F7TX 58.7重量%、KBF4 17.1重量%を完 全に混合することにより、スラリーを調製した。それぞれの場合において使用し たスラリーを、製造用具の中にランダムなピッチのパターンで塗布した。このパ ターンの高さは、14miL(または355μm)であった。このパターンは、 米国特許出願第08/120,300号の実施例の記載と本質的に同じパターン であった。 製造用具は、エクソン(ヒューストン、テキサス州)から商品名「ポリプロ(P olyPro)3445」で市販されているポリプロピレンシート材料から作製した連続し たウェブであった。ニッケルめっきした原型から製造用具を型押しした。原型用 具は、立体の溝とぎざぎざの向きを変えて、例えばコンピュータープログラムに 従ってパターンをダイアモンド切削した後、原型用具をニッケルめっきすること により作製した。 一般に、原型用具から作製した製造用具は、深さは約355μmで一定である が、隣接する孔において、用具の平面に対して垂直に延ばした平面との交線を含 む側面とでできる角度の大きさを8〜45°の間で変えた(「底面」となる孔の 開口部を含めて)5面の逆ピラミッド形状である孔の配列を含んでおり、かつ各 コンポジットの材料内包角または頂点角度は、少なくとも25°であった。 次に、スラリーが布の前表面を濡らすように、J重量レーヨン布を製造用具に ローラーで押し付けた。このJ重量レーヨン裏地は、乾燥したフェノール/ラテ ックスプレサイズを含有していた。 その後、紫外光は、ポリプロピレン用具を透過してスラリーに達した。紫外光 によって、スラリーに含まれている放射線硬化性樹脂の重合が開始し、それによ りスラリーを研磨コンポジットに変換して、研磨コンポジットを布裏地に接着さ せた。使用した紫外線光源は、電球幅600W/インチ(23,600J/秒・ m)で操作する商品名「フュージョン・システムズ(Fusion Systems)D球」とし て既知の2球式であった。最後に、布/研磨コンポジットを、ポリプロピレン製 造用具から取り外し、構造化被覆研磨用品が得られた。粉砕助剤凝集物の調製手順 KBF4粉末、PVC、または組み合わせ1800g(合計)を、固形分50 %のリグノスルホン酸カルシウム(水溶液、CLS)200gとブレンドした。 この混合物を100℃のオーブン中に少なくとも4時間置いた。得られた硬化し たケークを粉砕および篩分けして、所望の凝集物寸法が得られた。実施例1〜4および比較例AおよびB 実施例1〜4および比較例AおよびBの被覆研磨剤を、以下の被覆重量で、被 覆研磨剤の一般作製手順(エンドルスベルト)に従って作製した。 粉砕助剤凝集物の調製手順によって、KBF4とPVCの組成物の重量比を変 えた凝集物を作製した。凝集物の平均粒子寸法は、約700μmであった。凝集 物を、セラミックAl23を適用した直後に、未硬化のメイク樹脂中に滴下塗布 した。試験手順Iを利用して、これらの実施例を試験した。性能結果を表1にま とめる。 KBF4とPVCの組み合わせを含有する実施例1〜4を、KBF4100%ま たはPVC100%をそれぞれ含有する比較例AおよびBと比較する。この試験 において、KBF4とPVCの組み合わせ=80/20および60/40は、K BF4またはPVC単独の場合に比べて優れた合計切削量を生じた。実施例5〜8並びに比較例CおよびD 以下の被覆重量により、被覆研磨剤(ディスク)の一般作製手順Iに従って、 実施例5〜8並びに比較例CおよびDの被覆研磨剤を作製した。 本発明の代表例として、BPAW 29.2%、EMI 0.35%、KBF4/ PVC合計53.3%、水 14.1%、AOT 0.75%、およびIO 2.3% から成る水性スーパーサイズ組成物中に、80/20、60/40、40/60 、20/80を含む様々なKBF4とPVCの組み合わせ重量比で配合した。こ のスーパーサイズをロール塗布した後、115℃で90分間硬化した。比較例C およびDは、KBF4100%またはPVC100%のいずれかを含む上記のス ーパーサイズ組成物を有していた。手順IIを用いて、これらの実施例を試験した 。性能結果を表2にまとめる。 この試験では、KBF4/PVCの組み合わせは、KBF4のみまたはPVCの みの場合よりも優れた合計切削結果をもたらした。実施例9〜12並びに比較例E、FおよびG 以下の被覆重量により、被覆研磨剤の一般作製手順(エンドレスベルト)に従 って、実施例9〜12並びに比較例FおよびGの被覆研磨剤を作製した。 様々なKBF4とPVCの組み合わせ重量比を水性スーパーサイズ中に配合し 、ロール塗布して硬化した。試験手順Iを用いてこれらの実施例を試験した。性 能結果を表3にまとめる。 被覆研磨剤の一般作製手順(エンドレスベルト)に従って比較例Eを作製した が、スーパーサイズを塗布しなかった(KBF4もPVCも含まなかった。)。 被覆重量(メイク、鉱物、およびサイズ)は、実施例9〜12と同様であった。 上述のように、この試験では性能の向上が認められないが、粉砕助剤(すなわ ち、KBF4とPVC)の組み合わせは、例えば、表2、4、5、6、7、8、 9、10および11のデータに示す他の適用での単一の粉砕助剤の場合よりも、 改善された。実施例13並びに比較例HおよびI 以下の被覆重量により、被覆研磨剤の一般作製手順I(ディスク)に従って、 実施例13並びに比較例HおよびIの被覆研磨剤を作製した。 粉砕助剤凝集物の調製手順に従って、PVC単独、KBF4単独、およびPV C:KBF4=1:1を含有する凝集物を作製した。凝集物の平均粒子寸法は約 700μmであった。セラミックAl23を適用した直後に、凝集物を未硬化の メイク樹脂中に滴下塗布した。試験手順IIを用いてこれらの実施例を試験した。 性能結果を表4にまとめる。 このデータは、PVCとKBF4の組み合わせが、単一の粉砕助剤に比べて、 優れた合計切削性能をもたらすことを示している。実施例14並びに比較例JおよびK 以下の被覆重量により、被覆研磨剤の一般作製手順I(ディスク)に従って、 実施例14並びに比較例JおよびKの被覆研磨剤を作製した。 KBF4単独、および別にKBF4:PVC=1:1を含有するスーパーサイズ を水性エポキシスーパーサイズ中に配合した後、実施例5〜8の実験欄の記載と 同様にしてロール塗布し、硬化した。 試験手順IIを用いて、これらの実施例を評価した。比較例Jは同様に作製したが 、スーパーサイズを適用しなかった。性能結果を表5にまとめる。 この試験では、いずれか単一の粉砕助剤を含有する系とは逆に、スーパーサイ ズ系中のPVCとKBF4の組み合わせを含有することで得られる優れた合計切 削性能が、。実施例15および比較例L 以下の表に示した被覆重量により、被覆研磨剤の一般作製手順I(ディスク) に従って、実施例15および比較例Lの被覆研磨剤を作製した。 粉砕助剤凝集物の調製手順に従って、KBF460%およびPVC40%から 成る凝集物を作製した。凝集物の平均粒子寸法は、約700μmであった。 セラミックAl23を適用した直後に、凝集物を未硬化のメイク樹脂中に滴下 塗布した。試験手順IIIを用いて、これらの実施例を試験した。性能結果を表6 にまとめる。 実施例15は、比較例Lに比べてセラミックAl2350重量%を含有してい る。実施例15は、メイク樹脂中にKBF4/PVC=60/40凝集物を含有 しているが、実施例Lは、その構造中に更なる粉砕助剤を添加していない。結論 として、比較例Lは、セラミック酸化アルミニウム重量が実施例15に比べて2 倍であり、実施例15の性能は、比較例Lよりも76%高い。粉砕助剤の組み合 わせは、鉱物濃度が著しく低いときでも大変有効である。実施例16並びに比較例MおよびN スリーエム・カンパニー[(3M Company)、セント・ポール(St.Paul)、ミネソ タ州]から市販されている等級100XF977Fリガロイ(Regalloy)ベルトを 入手した。実施例16では、KBF4:G-660の重量比50:50の混合物 を有する水性スーパーサイズでスーパーサイズコーティングした(900g/m2 )。比較例Mは、G−660スーパーサイズでコーティングした(900g/ m2)。比較例Nは、BPAW 29.2%、EMI 0.35%、KBF4 53.3 %、水14.1%、AOT 0.75%、およびIO 2.3%から成る水性スーパ ーサイズ組成物でスーパーサイズコーティングした(900g/m2)。 100℃で90分間、乾燥および硬化し、ベルトを曲げ、相対湿度35%に2 4時間付した後、ベルトを、一定速度条件下、トンプソン(Thompson)研磨機にお いて、304ステンレススチール鋼上で試験した(試験手順1)。トンプソン条 件は以下の通りである:通過供給量5,600fpm(28m/秒)、20fp m(3.9mm/秒)、およびダウンフィード2miLまたは速度0.48(イン チ)3/分(5.16mm3/mm・秒)。表7に、これらのスーパーサイズコーテ ィングしたベルトについての研磨データをまとめる。 バインダーとしてのPVC中にKBF4を含む粉砕助剤の組み合わせでスーパ ーサイズコーティングした実施例16は、KBF4のみ(比較例N)やPVCコ ーティングのみ(比較例M)を含有するスーパーサイズよりも優れた性能を有し ている。実施例17および比較例O 比較例Oのスラリー組成物は、構造化被覆研磨用品の一般作製手順で述べたも のと同様である。実施例17は、以下のスラリーを使用したこと以外は、比較例 Oと同様の手順の方法で作製した:バインダー樹脂組成物(TMPTA/TAT HEIC/PH1=70:30:1)32.7%重量部、ASP 0.8%、MS CA 0.8%、F7TX 50.2%、KBF4 7.7%、およびPVC 7.7% 。これらの構造化被覆研磨用品はいずれも、構造化被覆研磨用品の一般作製手順 により作製した。 100℃で90分間乾燥または硬化し、曲げて、ベルトを相対湿度35%に2 4時間付した後、ベルトを、一定速度条件下、トンプソン研磨機において、30 4ステンレススチール鋼上で試験した(試験手順1)。トンプソン条件は以下の 通りである:通過供給量5,600fpm(28m/秒)、20fpm(3.9m m/秒)、およびダウンフィード0.25miL、0.5miLおよび0.75m iL(それぞれ、6.4μm、12.7μmおよび19.7μm)、または速度0. 05(インチ)3/分、0.10(インチ)3/分および0.15(インチ)3/分(それ ぞれ、0.5mm3/mm・秒、1.1mm3/mm・秒および1.6mm3/mm・ 秒)。表8に、これらの構造化被覆研磨ベルトについての研磨データをまとめる 。 比較例Oは、実施例17よりも多くの鉱物(50.2%に対して58.7%)、 および実施例17よりも多くの粉砕助剤%ついての対して15.4%)を含有し ている。 実施例17の鉱物量および粉砕助剤含有量が比較例Oより少ない場合でも、各 切削速度において、KBF4とPVCの組み合わせを含有する実施例17は、比 較例Oよりも随分長い寿命を提供した。実施例18並びに比較例PおよびQ 比較例Qのスラリー組成物の調製手順は、構造化被覆研磨用品の一般作製手順 に記載した通りである。比較例Qのスラリーは、以下の通りである:バインダー 樹脂組成物36.3重量%(TMPTA/TATHEIC/PH1=70:30 :1)、ASP 0.75重量%、MSCA 0.75重量%、F7TX 47.6重 量%、KBF4 14.6重量%。以下のスラリーを使用したこと以外は、比較例 Qと同様の手順の方法で実施例18を作製した:バインダー樹脂組成物(TMP TA/TATHEIC/PH1=70:30:1)36.3重量%、ASP 0. 75重量%、MSCA 0.75重量%、F7TX 47.6重量%、KBF4 7. 3重量%、およびPVC 7.3重量%。以下のスラリーを用いたこと以外は、比 較例Qと同様に手順の方法で比較例Pを作製した:バインダー樹脂組成物(TM PTA/TATHEIC/PH1=70:30:1)36.3重量%、ASP 0 .75重量%、MSCA 0.75重量%、F7TX 47.6重量%、およびPV C 14.6重量%。構造化研磨用品の一般作製手順により、これらの構造化被覆 研磨用品を作製した。 100℃で90分間乾燥または硬化し、曲げて、ベルトを相対湿度35%に2 4時間付した後、ベルトを、一定速度条件下、トンプソン研磨機において、30 4ステンレススチール鋼上で試験した(試験手順1)。トンプソン条件は以下の 通りである:通過供給量5,600fpm(28m/秒)、20fpm(3.9m m/秒)、およびダウンフィード0.25miL、0.5miLおよび0.75m iL(それぞれ、6.4μm、12.7μmおよび19.7μm)、または速度0. 06(インチ)3/分、0.12(インチ)3/分および0.18(インチ)3/分(それ ぞれ、0.65mm3/mm・秒、1.29mm3/mm・秒および1.94mm3/ mm・秒)。表9に、これらの構造化被覆研磨ベルトについての研磨データを示 す。比較例PおよびQ並びに実施例18は、等しい重量%の鉱物(47.6%) および等しい重量%の合計粉砕助剤(14.6%)を含有する。 粉砕助剤の組み合わせを含有する実施例18は、PVCのみ(比較例P)また はKBF4のみ(比較例Q)を含有する実施例よりも優れた切削性能の向上を示 した。実施例19並びに比較例RおよびS 使用したディスクは、ミネソタ・マイニング・アンド・マニュファクチュアリ ング・カンパニー(Minnesota Mining and Manufacturing Co.:3M、セント・ ポール、ミネソタ州)製スリーエム981Cリーガル・レジン・ボンド(Regal R esin Bond)等級40繊維ディスクであった。比較例Sはスーパーサイズコーティ ングしなかった。比較例Rは、BPAW 29.2%、EMI 0.35%、KBF4 53.3%、水 14.1%、AOT 0.75%、およびIO 2.3%から成る 硬化した水性エポキシスーパーサイズ組成物を有していた。実施例19は、可塑 剤210部をホバート・オア・キッチン・エイド(Hobert or Kitchen Aid)「パ ン粉ミキサー」に入れた後、OXY0565[オシデンタル製PVCコポリマー ]280部を撹拌しながら添加することにより、調製したスーパーサイズ組成物 を有していた。20〜30分撹拌した後、以下の組成物を可塑剤およびPVCと 合わせて同じミキサー内で調製した:OXY050 30%、DiNP 22.5 %、KBF4 22.5%、CY−303 23%、およびNACURE155 2 %。プラスチゾルスーパーサイズ組成物を、スリーエム981Cリーガル・レジ ン・ボンド等級40繊維ディスクの硬化したサイズ上で磨き上げた。 これらのディスクを、試験手順IIIを用いて評価した。結果を表10にまとめ る。KBF4/PVC組成物、特に熱硬化性樹脂「サイメル303」を含有する組成 物を含有するスーパーサイズを有するディスクは、優れた結果を得た(実施例1 9)。 実施例20並びに比較例TおよびU 実施例20並びに比較例TおよびUは、被覆研磨ディスクの一般作製手順IIに 従って作製した等級50のSiC繊維ディスクであった。比較例Tは、比較例S と同じ水性スーパーサイズを有していた。このスーパーサイズを硬化するのに使 用した温度は100℃であった。実施例20は、DiNP−エクソン可塑剤21 0部をホバート・オア・キッチン・エイド「パン粉ミキサー」に入れた後、OX Y0565(オシデンタル製PVCコポリマー)280部を撹拌しながら添加す ることによって調製したスーパーサイズ組成物を有していた。20〜30分撹拌 した後、以下の組成物を可塑剤およびPVCと、同じミキー内で調製した:OX Y0565 30%、DiNP 22.5%、KBF4 22.5%、CY−303 23%、およびNACURE155 2%。このプラスチゾル組成物を、ディス クの硬化したサイズ上で磨き上げた。スーパーサイズの溶融または硬化は、オー ブン中において約150℃で10〜15分間行った。比較例Uは、スーパーサイ ズを含有していなかった。 試験手順IVを用いて評価した。結果を表11にまとめる。 この試験では、熱硬化性樹脂(例えば、サイメル303)含有プラスチゾル組 成物中に粉砕助剤の組み合わせを含有するスーパーサイズを有するディスクは、 KBF4のみを含有するスーパーサイズ(比較例T)およびスーパーサイズコー ティングしていないディスク(比較例U)の両者よりも優れた性能が得られた。 事実、プラスチゾルスーパーサイズ中に熱硬化性樹脂を有するディスク(すなわ ち、実施例20)は、研磨して8分でまたは8分後において、大変優れた性能を 示した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 チェスリー,ジェイソン・エイ アメリカ合衆国55133−3427ミネソタ州 セント・ポール、ポスト・オフィス・ボッ クス 33427番 (72)発明者 ホーク,チャールズ・エイチ アメリカ合衆国55133−3427ミネソタ州 セント・ポール、ポスト・オフィス・ボッ クス 33427番 (72)発明者 ハーマー,ウォルター・エル アメリカ合衆国55133−3427ミネソタ州 セント・ポール、ポスト・オフィス・ボッ クス 33427番 (72)発明者 オルソン,ゲイリー・エル アメリカ合衆国55133−3427ミネソタ州 セント・ポール、ポスト・オフィス・ボッ クス 33427番

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.複数の研磨粒子、該複数の研磨粒子を接着するバインダー、およびテトラ フルオロホウ酸カリウムとハロゲン化ポリマーとの組み合わせを含んで成る研磨 用品。 2.研磨用品が、テトラフルオロホウ酸カリウムとハロゲン化ポリマーとの組 み合わせを含む周辺コーティングを含んで成る請求項1に記載の研磨用品。 3.周辺コーティングが、テトラフルオロホウ酸カリウムとポリ塩化ビニルバ インダーを含んで成る請求項2に記載の研磨用品。 4.ハロゲン化ポリマーがポリ塩化ビニルである請求項2に記載の研磨用品。 5.テトラフルオロホウ酸カリウムとハロゲン化ポリマーを、テトラフルオロ ホウ酸カリウム:ハロゲン化ポリマーとの重量比10:90〜90:10の間で 含む請求項1に記載の研磨用品。 6.テトラフルオロホウ酸カリウムとハロゲン化ポリマーを、テトラフルオロ ホウ酸カリウム:ハロゲン化ポリマーとの重量比30:70〜70:30の間で 含む請求項1に記載の研磨用品。 7.主要表面を有する裏地、複数の研磨粒子、複数のテトラフルオロホウ酸カ リウム粒子、ハロゲン化ポリマー、並びに前記研磨粒子、複数のテトラフルオロ ホウ酸カリウム粒子およびハロゲン化ポリマーを裏地の主要表面に結合するバイ ンダーを含んで成る被覆研磨用品。 8.テトラフルオロホウ酸カリウム粒子とハロゲン化ポリマーを、重量比10 :90〜90:10で含む請求項7に記載の被覆研磨用品。 9.テトラフルオロホウ酸カリウム粒子とハロゲン化ポリマーを、重量比30 :700〜70:30で含む請求項7に記載の被覆研磨用品。 10.複数のテトラフルオロホウ酸カリウム粒子、ハロゲン化ポリマー、およ びテトラフルオロホウ酸カリウム粒子とハロゲン化ポリマーを合わせて接着する バインダーを含んで成る侵食性粉砕助剤凝集物であって、ハロゲン化ポリマーが 、ポリ塩化ビニルおよびポリ塩化ビニリデンからなる群より選ばれる凝集物。
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