JPH09510295A - 軽放射性廃棄物焼却ガスの清浄化方法およびプラント - Google Patents

軽放射性廃棄物焼却ガスの清浄化方法およびプラント

Info

Publication number
JPH09510295A
JPH09510295A JP7523882A JP52388295A JPH09510295A JP H09510295 A JPH09510295 A JP H09510295A JP 7523882 A JP7523882 A JP 7523882A JP 52388295 A JP52388295 A JP 52388295A JP H09510295 A JPH09510295 A JP H09510295A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
cooling
aqueous solution
plant
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Ceased
Application number
JP7523882A
Other languages
English (en)
Inventor
ユ,デュイ
トゥシェ,ドミニク
Original Assignee
セルビス・プロテクシオン・アンビロンマン・アンジェニリ・エ・コンストリュクシオン “エス・ペ・エ・イ・セ”
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by セルビス・プロテクシオン・アンビロンマン・アンジェニリ・エ・コンストリュクシオン “エス・ペ・エ・イ・セ” filed Critical セルビス・プロテクシオン・アンビロンマン・アンジェニリ・エ・コンストリュクシオン “エス・ペ・エ・イ・セ”
Publication of JPH09510295A publication Critical patent/JPH09510295A/ja
Ceased legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G21NUCLEAR PHYSICS; NUCLEAR ENGINEERING
    • G21FPROTECTION AGAINST X-RADIATION, GAMMA RADIATION, CORPUSCULAR RADIATION OR PARTICLE BOMBARDMENT; TREATING RADIOACTIVELY CONTAMINATED MATERIAL; DECONTAMINATION ARRANGEMENTS THEREFOR
    • G21F9/00Treating radioactively contaminated material; Decontamination arrangements therefor
    • G21F9/02Treating gases

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • High Energy & Nuclear Physics (AREA)
  • Treating Waste Gases (AREA)
  • Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)
  • Gasification And Melting Of Waste (AREA)

Abstract

(57)【要約】 軽放射性廃棄物の焼却炉(3)から発生するガス(1)を清浄化するプラント。このプラントは、ガスをその露点温度より低温に冷却する冷却・凝縮装置(6,100)、冷却・凝縮装置(6,100)から出たガスの温度を上げるヒーター(300)、ガスを大気中に放出する前にヒーターの下流側で固体粒子を回収するフィルター(200)、凝縮液を処理して放射性重金属を沈殿させ、放射性沈殿と水溶液を回収するための装置(30)、および水溶液中の塩を晶析させ、濃縮乾固し、かつ水を回収してプラント(2)内で再循環させる装置(36)を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】 軽放射性廃棄物焼却ガスの清浄化方法およびプラント 本発明は、軽放射性廃棄物(lightly radioactive waste)の焼却により発生す るガスの清浄化、特に原子力産業、病院および大学で発生したような廃棄物の融 解およびガラス化用の焼却炉から排出されるガスの処理(これに限られるもので はないが)に関する。 軽放射性廃棄物の焼却により発生するガスは、水蒸気、ハロゲン化水素等の酸 性汚染物質、固体粒子(その一部は可溶性である)、および放射性重金属を含ん でおり、これらは全てガスを大気に戻す前にガスから抜き取らなければならない 。 このようなガスの公知の処理法の1つは、ガスを熱回収装置によってフィルタ ーの通過に適した温度まで冷却した後、固体粒子を残すようなフィルターに通し 、こうして塵を除去したガスを次いでガス・スクラビング(洗浄)プラントで処 理して酸性汚染物質と一部のガス状重金属を除去してから、ガスを大気に戻すも のである。廃棄物を融解およびガラス化するための焼却炉から排出されるガスは 、1250℃に達するような高温にあり、熱回収装置は特殊な設計が必要で、高価な 耐熱性・耐食性の材料から製作しなければならない。この欠点を克服するため、 ガスを空気で希釈してガスを冷却することが提案されたが、この解決策にはガス の処理量が多くなるという難点がある。さらに、ガスをフィルターに送る前に冷 却してしまうと、放射性重金属が固体粒子に吸着するので、固体粒子をガスから 抜き取った後のパッケージや取扱いに特別の予防措置が必要となる。そのため、 従来のプラントでは、取扱いと貯蔵に費用がかかる放射性固体残渣が多量に生成 する。さらに、放射性重金属粒子を吸着した固体粒子がフィルターの出口側のプ ラント全部を汚染し、ガス状の放射性重金属がガス・スクラビング装置を汚染す るので、これらのプラントの部材を交換する時、それらが放射性を帯びているの で、解体、輸送および廃棄には特別の予防措置が必要となる。 本発明は、上記ガスの処理費用を低減させ、かつ清浄化したガス中の汚染物質 の残留濃度を下げることによりガス処理の性能を改善することを目的とし、この 目的は、 −固体粒子の濾別または捕集の前に、ガスをその露点温度より低温に冷却して 、ガス中に含まれる放射性重金属を、酸性汚染物質および可溶性固体粒子と同時 に凝縮液中に捕捉する冷却・凝縮装置、 −凝縮液を処理して放射性重金属を沈殿させ、放射性沈殿と水溶液とを回収す るための装置、 −前記水溶液中に含まれる塩を晶析させて、水をプラント内で再循環すべく回 収するための塩晶析装置、 −前記冷却・凝縮装置を出たガスの温度を高めるためのヒーター、および −清浄化されたガスを大気に戻す前に、前記ヒーターの出口側でガスから固体 粒子を回収するためのアブソリュート(絶対)フィルター、 を含むことを特徴とするプラントにより達成される。 ガスが同伴していた固体粒子は、ガスから放射性重金属を除去し終わった後で 前記フィルターにより回収されるので、この粒子は放射性ではないか、ごく僅か に放射性であり、その取扱いには特別の予防措置が必要ないので、焼却炉にに送 って融解およびガラス化させることができる。処理および中和された凝縮液中の 塩を晶析させることにより、液体廃棄物(排液)がなくなり、産業に利用できる 塩と、ガス処理経路中に再循環することができる水とが生成する。従って、ガス の処理から生ずる最終廃棄物は前記沈殿だけになるので、この最終廃棄物の取扱 いと貯蔵は、より多量の廃棄物を生ずる従来のプラントに比べて容易となる。さ らに、放射性重金属が冷却・凝縮装置で、即ち、処理の第1工程で除去されるの で、ガスで汚染される装置の数が従来のプラントに比べて少なくなる。 従って、本発明は、水蒸気、酸性汚染物質、固体粒子および放射性重金属を含 有する、軽放射性廃棄物の焼却炉から発生するガスを、ガスの冷却工程およびガ スの濾過(フィルター処理)工程を含む工程で清浄化する方法であって、固体粒 子を濾別または捕集する前に、ガスを冷却・凝縮装置内でその露点温度より低温 に冷却して、ガス中に含まれる放射性重金属を、酸性汚染物質および可溶性粒子 と同時に凝縮液中に捕捉し;凝縮液を処理して放射性重金属を沈殿させ、沈殿か ら分離された水溶液を回収し、晶析装置に送って塩と水とを回収し;そして、前 記冷却・凝縮装置からのガスを加熱して、清浄化されたガスを、大気に戻す前に 、固体粒子を回収するためのアブソリュート・フィルターを通過させ、前記晶析 装置からの水はプラント内で再循環させる、ことを特徴とする方法からなる。 本発明の1態様において、ガスの冷却は、まず冷却室内に噴霧された水溶液と の接触によりその露点温度付近の温度まで冷却した後、凝縮熱交換器との接触に よりその露点温度より低温に冷却することにより行う。 別の態様では、ガスの冷却を、まず冷却室内に噴霧された水溶液との接触によ りその露点温度付近の温度まで冷却した後、熱交換器によりガスの露点温度より 低温に保持されている、スクラビング塔に噴霧された水溶液とガスを直接接触さ せることにより行い、それにより重金属はガス中に含まれる酸性汚染物質および 可溶性粒子が捕捉されるのと同時に混合による凝縮によってガスから抽出される 。 本発明の他の特徴および利点は、以下に述べる本発明の非制限的な態様の詳細 な説明と添付図面から明らかとなろう。図中、 −図1は表面型凝縮器を備えた本発明の清浄化プラントの第1の態様の全体の ブロック図であり、 −図2は混合型凝縮器を備えた本発明の清浄化プラントの第2の態様の全体の ブロック図であり、そして −図3は図2の態様の冷却・凝縮装置をより詳細に示す。 図1に示すプラントは、例えば、原子力産業、病院および大学で発生する廃棄 物のような軽放射性廃棄物の焼却炉3から排出されるガス流1を処理するための ものである。焼却炉3は、好ましくは、廃棄物をガラス化するためにプラズマト ーチまたは電子バーナーにより融解させる、レードルを備えた種類のものである 。処理すべきガスは、固体粒子と放射性重金属とを同伴している。ガスはまた、 廃棄物の燃焼中に発生した水蒸気とハロゲン化水素のような酸性汚染物質および 有機汚染物質とを含有する。ガスの温度は1250℃までの高温である。 ガス流1は、冷却室6を備えた冷却・凝縮装置に送られる。冷却室6内で水溶 液を噴霧して、ガスをその露点温度付近の温度にすばやく冷却する。冷却室6を 出たガスは凝縮器100に送られ、ここでガスをその露点温度より低温に冷却する と、ガス中に含まれていた水蒸気が凝縮する時に放射性重金属がガスから抽出さ れ、同時に、ガスが同伴していた酸性汚染物質と可溶性固体粒子も捕捉される。 図1の態様においては、凝縮器100は、ガスと冷媒との間で熱を交換するよう になっている熱交換器106を備えた表面型凝縮器である。冷媒は、101で冷却装置 102から出て、露点温度より低温で熱交換器106に供給され、103から冷却装置102 に戻る。熱交換器106との接触により生ずる凝縮生成物(凝縮液)は、経路104を 経て冷却室6に送られ、そこで冷却室を通過するガスと接触し、ガスの温度をそ の露点温度付近の温度に急激に低下、即ち、急冷する。この急冷中には、重金属 はガスに同伴される固体粒子上に吸着されない。経路104は有利には固体粒子を1 08で回収するための清澄槽(clarifier)を備えており、回収された固体粒子は好 ましくは焼却炉に送られて融解およびガラス化される。 放射性重金属または他の汚染物質の濃度が高くなった時に凝縮生成物を抜き取 って処理装置30に送るためのパージ経路105が設けられる。処理装置30には、放 射性重金属を沈殿させるための試薬33(例、ソーダ、凝集剤および不溶化剤)が 弁32を経て31から供給される。沈殿を濾過により抜き取り、34で放射性の濾過ケ ーキを回収する。沈殿が除去された後に残る水溶液は、酸性汚染物質の中和によ り生成した塩と凝縮液に溶解した可溶性粒子とを含有する。この水溶液を35から 塩晶析装置36に送り、この装置から水を37で回収し、回収した水はプラント2に 再循環させるために配液ネットワーク38に送られる。晶析した塩41は産業に使用 できるので、これも回収する。濾過ケーキ34は43で貯蔵用にパッケージする。晶 析装置36は、強制循環濃縮器からなる第1段階と、蒸発・晶析器からなる第2段 階の2段階とすることが有利である。 凝縮器100を出た清浄化されたガスはヒーター300に送られる。ここに示した実 施例では、ヒーターはプロパン・バーナー301を備え、ガスが同伴している固体 粒子が乾燥するような温度にガスを加熱して、ネットワーク38に接続されている 供給部22を経て冷却室6にフィードバックされた、塩の晶析により生成した水を 吸収する。従って、プラント2は液体流出物を何も生じない。 ヒーター300を出たガスは、有利には熱交換器400を通過してからフィルター 200に送られる。熱交換器400は、ヒーター300を302から出た高温のガスと、フィ ルター200を通過した清浄化されたガスとの間で、後者のガスを大気に戻す前に 熱交換するようになっている。熱交換器400は、ヒーター300の出口側においてフ ィルター200を損傷することがある温度変動を防止し、清浄化されたガスが煙突 から大気に戻される時の白煙の発生を防止する。 ガス中に同伴されている固体粒子を残留させて分離するフィルター200は、例 えば、非常に高効率の二段フィルターからなるアブソリュート・フィルターであ る。フィルター200に残った固体粒子は、実質的に放射性重金属を含有しておら ず、201で回収された後、有利には焼却炉3に送られて、融解およびガラス化さ れる。ヒーター300で加熱したため、フィルター200に到達した固体粒子はもはや 湿っていないので、フィルターの閉塞が避けられる。フィルター200を出た清浄 化されたガスは、好ましくは脱硫装置500に送られる。脱硫装置には、501で配液 ネットワーク38からの再循環水が、502では塩基性添加剤(例、ソーダ)が、塩 基性の洗浄(スクラビング)溶液を形成するよう周知の方法で供給される。熱交 換器400に送られる途中で脱硫装置500を503から出た清浄化されたガスは、この 熱交換器を通過した後、ファン505により大気に戻される。塩基性洗浄溶液を分 散させるためのパージ液が504から処理装置30に送られる。 図1の態様では、凝縮器100は熱交換器106を備え、熱交換器の表面との接触に よりガスを冷却するようになっている。これとは別の凝縮器として、図2および 3に示すように、スプレー塔7からなる混合型凝縮器を使用することが、特に処 理すべきガスの固体粒子の濃度が高い場合に有利である。スプレー塔7では、ガ スはその露点温度より低温に保持された水溶液のスプレーと直接接触し、それに より、重金属は混合による凝縮によってガスから抽出され、同時にガス中に含ま れている酸性汚染物質や可溶性固体粒子も捕捉される。 最初に配液ネットワーク38から送られてくる、ガスの露点温度より低温に保持 された水溶液8は、スプレー塔内でガスの流れとは反対方向に噴霧される。より 正確には、水溶液8は、常法に従ってスプレー塔7内で複数の液体カーテンを形 成するように段階的に配置された(staggered)複数のノズル9から噴霧される。 ガスが噴霧された水溶液のカーテンを続けて通過する間に、ガスに含まれていた 水蒸気は水溶液8の微小な液滴と接触して凝縮し、酸性汚染物質が吸収される。 このようにして、放射性重金属のほぼ全部がこうして形成された酸性凝縮液中に 捕捉される。放射性重金属の除去は、清浄化すべきガス中に含まれていた酸性ガ スが水溶液中に溶解することによる水溶液の酸性度によって加速される。 ノズル9には給液経路12により水溶液が供給される。給液経路12は、スプレー 塔7の底部から(10で)水溶液を取り出すためのポンプ11と、ポンプ11の出口側 に設けた熱交換器13とを備えている。ノズル9に直列に設けた弁14を用いて、各 ノズルを通る流量を必要な値に調整する。 熱交換器13は給液経路12を流れる水溶液と二次冷却経路15内の水(当然、後者 の水の温度は噴霧すべき水溶液の必要な温度より低い)との間で熱交換するよう になっている。スプレー塔7の上部には、21からスプレー塔を出るガスが同伴し ている液滴を残留させるようにデベシカリザー(devesiculizer、液滴分離装置)2 0が、常法に従って設けられている。このデベシカリザー20は、ガスがこれを通 過する際の水頭損失(head loss)が所定の限界値を超えると、配液ネットワーク3 8に弁42を経て接続されているノズル41から水をこれに噴霧することによって洗 浄を行う。 冷却室6を設けたことにより、スプレー塔7の建設には、より高温のガスに曝 される冷却室6に要求されるものより耐熱性の低い材料を使用することが可能と なる。その結果、プラント全体のコストは低減する。冷却室6には、1または2 以上のノズル16から水溶液を噴霧する。ここに示すように、ノズル16には好まし くは、スプレー塔7の底部に溜まる固体残渣を抜き出すために、前述の抜出し口 10より下側で、スプレー塔7の底部に設けた抜出し口18を経てスプレー塔7から 水溶液8を取り出すためのポンプ17を備えた経路29により、液が供給される。ポ ンプ17の入口側には清澄槽45が配置され、固体残渣を46を経て回収し、固体残渣 はここから焼却炉3に送られて融解およびガラス化される。ノズル16により噴霧 された水溶液で冷却されたガスは、冷却室6を19から出て、ノズル9の下側でス プレー塔7にその横から入る。 大部分の水溶液8は閉鎖経路内を流れる。しかし、ガスから抽出された放射性 重金属または他の汚染物質の水溶液中の濃度が高くなった場合には、パージ経路 23がオーバーフローを経て水溶液を抜き取り、必要ならノズル16が再循環水の供 給部22から液の補給を受ける。供給部22は、一端が配液ネットワーク38に接続さ れ、他端は弁24を介してパージ経路23のノズル16より上流側の地点25に接続され ており、逆止め弁26によりポンプ17からは隔離されている。抜出し口10および18 の高さより上方でスプレー塔7から水溶液を排出するパージ経路23により、ガス から抽出された酸性汚染物質および重金属と、必要なら炭化水素および懸濁状態 の物質を抜き取ることが可能となる。特にパージ経路から抜き取った液量が凝縮 したガス中に含まれていた水蒸気の量より多い場合などには、ノズル41に配液ネ ットワーク38からの再循環水を供給して、スプレー塔7内の水溶液量の低下を補 う。スプレー塔の傾斜した底面は、プラントを始動させる前に水溶液8を攪拌す るために弁28を経て低圧圧縮空気を供給するマニホールド27を備えている。 脱硫装置500に入る湿ったガスが低温であるため、脱硫効率が非常によく、数p pm程度の極めて低い残留SO2含有量を達成することができる点で有利である。 最後に、本発明はガス処理により最小限の放射性固体残渣しか発生させずに、 酸性汚染物質、固体粒子および放射性重金属を除去する効率的な方法を提供する 。もちろん、本発明の範囲を逸脱せずに、冷却・凝縮装置をスプレー塔7に完全 に統合することもできよう(その場合、例えば、スプレー塔の第1段階が冷却室 6と同じ役割を果たす)。脱硫装置もスプレー塔7の上部に統合することができ よう(その場合、スプレー塔がガスと塩基性洗浄溶液とを分離するプレートを備 えることになろう)。向流スプレー塔7の代わりに並流スプレー塔を用いること もできよう。 本発明のプラントは、水を回収して再循環を可能にする晶析装置36と、大気中 に水蒸気形態の過剰の水を排出しないようにするヒーターのために、液体流出物 の発生が避けられるので、汚染の移転の危険性が低いという利点がある。 冷却室6におけるガスの急冷により、固体粒子への放射性重金属の吸着とダイ オキシンおよびフランのような有機汚染物質の生成とが防止される。 本発明のプラントはまた、ガスが冷却・凝縮装置を出る時の温度が、典型的に は30℃程度と低いため、ガス状水銀のような汚染物質の捕捉の点でも非常に効率 的である。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1996年3月18日 【補正内容】 明細書 軽放射性廃棄物焼却ガスの清浄化方法およびプラント 本発明は、軽放射性廃棄物(lightly radioactive waste)の焼却により発生す るガスの清浄化、特に原子力産業、病院および大学で発生したような廃棄物の融 解およびガラス化用の焼却炉から排出されるガスの処理(これに限られるもので はないが)に関する。 軽放射性廃棄物の焼却により発生するガスは、水蒸気、ハロゲン化水素等の酸 性汚染物質、固体粒子(その一部は可溶性である)、および放射性重金属を含ん でおり、これらは全てガスを大気に戻す前にガスから抜き取らなければならない 。 このようなガスの公知の処理法の1つは、ガスを熱回収装置によってフィルタ ーの通過に適した温度まで冷却した後、固体粒子を残すようなフィルターに通し 、こうして塵を除去したガスを次いでガス・スクラビング(洗浄)プラントで処 理して酸性汚染物質と一部のガス状重金属を除去してから、ガスを大気に戻すも のである。廃棄物を融解およびガラス化するための焼却炉から排出されるガスは 、1250℃に達するような高温にあり、熱回収装置は特殊な設計が必要で、高価な 耐熱性・耐食性の材料から製作しなければならない。この欠点を克服するため、 ガスを空気で希釈してガスを冷却することが提案されたが、この解決策にはガス の処理量が多くなるという難点がある。さらに、ガスをフィルターに送る前に冷 却してしまうと、放射性重金属が固体粒子に吸着するので、固体粒子をガスから 抜き取った後のパッケージや取扱いに特別の予防措置が必要となる。そのため、 従来のプラントでは、取扱いと貯蔵に費用がかかる放射性固体残渣が多量に生成 する。さらに、放射性重金属粒子を吸着した固体粒子がフィルターの出口側のプ ラント全部を汚染し、ガス状の放射性重金属がガス・スクラビング装置を汚染す るので、これらのプラントの部材を交換する時、それらが放射性を帯びているの で、解体、輪送および廃棄には特別の予防措置が必要となる。 仏国特許公開第2 408 196号には、このようなガス中に含まれる粒子を冷却お よび凝縮する工程を、他の工程と共に含んでいる廃棄物処理方法が記載されてい る。湿った粒子をスクリーンに通して分離した後、ガスを加熱してフィルター処 理(濾過)する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ,UG), AM,AT,AU,BB,BG,BR,BY,CA,C H,CN,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB ,GE,HU,JP,KE,KG,KP,KR,KZ, LK,LR,LT,LU,LV,MD,MG,MN,M W,MX,NL,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TT,UA, US,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.水蒸気、酸性汚染物質、固体粒子および放射性重金属を含有する、軽放射 性廃棄物の焼却炉(3)から発生するガス(1)を、ガスの冷却工程およびガスの濾 過工程を含む工程で清浄化する方法であって、ガスから固体粒子を濾別または捕 集する前に、ガスを冷却・凝縮装置(6,100;6,7)内でその露点温度より低 温に冷却して、凝縮液中に放射性重金属を、ガス中に含まれる酸性汚染物質およ び可溶性粒子と同時に捕捉し;前記凝縮液を処理して放射性重金属を沈殿させ、 沈殿から分離された水溶液を回収し、晶析装置(36)に送って塩と水とを回収し; そして、前記冷却・凝縮装置からのガスを加熱し、清浄化されたガスを大気に戻 す前にガスを固体粒子を回収するためのアブソリュート・フィルター(200)に送 り、前記晶析装置からの水はプラント内で再循環させる、ことを特徴とする方法 。 2.ガス(1)の冷却を、まず冷却室(6)内に噴霧された水溶液との接触により その露点温度付近の温度まで冷却した後、凝縮熱交換器(106)との接触によりそ の露点温度より低温に冷却することにより行うことを特徴とする、請求の範囲第 1項記載の方法。 3.ガス(1)の冷却を、まず冷却室(6)内に噴霧された水溶液との接触により その露点温度付近の温度まで冷却した後、熱交換器(13)によりガスの露点温度よ り低温に保持されている、スクラビング塔(7)に噴霧された水溶液とガスを直接 接触させることにより行い、それにより重金属はガス中に含まれる酸性汚染物質 および可溶性粒子が捕捉されるのと同時に混合による凝縮によってガスから抽出 されることを特徴とする、請求の範囲第1項記載の方法。 4.清浄化されたガス(503)を大気に戻す前に、このガスをフィルター(200)に 送られる高温ガスによって加熱することを特徴とする、請求の範囲第1項ないし 第3項のいずれか1項に記載の方法。 5.水蒸気、酸性汚染物質、固体粒子および放射性重金属を含有する、軽放射 性廃棄物の焼却炉(3)から発生するガス(1)を清浄化するプラント(2)であって 、 −ガスから固体粒子を濾別または捕集する前に、ガスをその露点温度より低温 に冷却して、凝縮液中に放射性重金属を、ガス中に含まれる酸性汚染物質および 可溶性固体粒子と同時に捕捉する冷却・凝縮装置(6,100;6,7)、 −前記凝縮液を処理して放射性重金属を沈殿させ、放射性沈殿と水溶液とを回 収するための装置(30)、 −前記水溶液中に含まれる塩を晶析させ、水をプラント(2)内に再循環するよ う回収するための塩晶析装置(36)、 −前記冷却・凝縮装置を出たガスの温度を高めるためのヒーター(300)、及び −清浄化されたガスを大気に戻す前に前記ヒーターの出口側で固体粒子を回収 するためのアブソリュート・フィルター(200)、 を備えていることを特徴とするプラント。 6.冷却・凝縮装置が、ガスが送り込まれるスクラバ塔(7)と、この塔の底部 で水溶液を抜き取り、これをガスの露点温度より低温のガスとの接触により熱交 換器(13)内で冷却した後に塔内に再注入する手段(11,12,14,9)とを備えてお り、それにより放射性重金属をガス中に含まれる酸性汚染物質および可溶性粒子 を捕捉するのと同時に混合による凝縮によってガスから抽出することを特徴とす る、請求の範囲第5項記載のプラント(2)。 7.さらに、ガスをスクラバ塔(7)に送る前にガスを通過させてガスを冷却す る冷却室(6)と、塔(7)の底部から抜き取られた水溶液を該冷却室に噴霧するた めの手段(29)とを備え、こうして噴霧された水溶液がガスと一緒に冷却室を出る ことを特徴とする、請求の範囲第6項記載のプラント(2)。 8.冷却室(6)に噴霧する水溶液を、スクラバ塔(7)に噴霧する水溶液(8)用 の抜出し口(10)より下側の抜出し口(18)でスクラバ塔(7)の底部から抜き取り、 ガス中に含まれていた固体残渣を除去するための清澄槽(45)を通過させる、請求 の範囲第7項記載のプラント。 9.清浄化されたガスを大気に戻す前に、このガスをフィルター(200)に送ら れる高温ガスとの熱交換により加熱するための熱交換器(400)をさらに備えてい ることを特徴とする、請求の範囲第5項ないし第8項のいずれか1項に記載のプ ラント(2)。 10.フィルター(200)の出口側に脱硫装置(500)をさらに備えていることを特徴 とする、請求の範囲第5項ないし第9項のいずれか1項に記載のプラント。
JP7523882A 1994-03-14 1995-03-14 軽放射性廃棄物焼却ガスの清浄化方法およびプラント Ceased JPH09510295A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
FR9402924A FR2717297B1 (fr) 1994-03-14 1994-03-14 Procédé et installation d'épuration de fumées issues de l'incinération de déchets faiblement radioactifs.
FR94/02924 1994-03-14
PCT/FR1995/000300 WO1995025332A1 (fr) 1994-03-14 1995-03-14 Procede et installation d'epuration de fumees issues de l'incineration de dechets faiblement radioactifs

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09510295A true JPH09510295A (ja) 1997-10-14

Family

ID=9460994

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7523882A Ceased JPH09510295A (ja) 1994-03-14 1995-03-14 軽放射性廃棄物焼却ガスの清浄化方法およびプラント

Country Status (8)

Country Link
US (1) US5771473A (ja)
EP (1) EP0750784B1 (ja)
JP (1) JPH09510295A (ja)
CN (1) CN1146254A (ja)
AU (1) AU1954095A (ja)
DE (1) DE69506529T2 (ja)
FR (1) FR2717297B1 (ja)
WO (1) WO1995025332A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102006385B1 (ko) * 2018-04-20 2019-08-01 주식회사 진우이앤티 열회수장치 및 공기정화장치가 내장된 일체형 리플로우 시스템
JP2021032804A (ja) * 2019-08-28 2021-03-01 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 ガス処理システム

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1098526C (zh) * 1999-04-30 2003-01-08 中国辐射防护研究院 放射性可燃废物焚烧处理方法及其专用设备
RU2505341C1 (ru) * 2012-06-15 2014-01-27 Общество с ограниченной ответственностью "НПО Пылеочистка" Способ очистки газов
CN103070445A (zh) * 2013-01-18 2013-05-01 山东鲁丰食品科技股份有限公司 一种红枣饮料
KR101296243B1 (ko) * 2013-06-27 2013-08-13 이성헌 공기 정화용 습식 집진장치
JP6115959B2 (ja) 2013-12-11 2017-04-19 株式会社フィルテック 流体熱交換装置
CN104733067B (zh) * 2015-03-12 2017-06-16 中广核研究院有限公司 一种放射性混杂有机废液热处理***的进料装置及方法
CN109300564B (zh) * 2018-09-20 2022-11-18 中国辐射防护研究院 一种模拟蒸汽堵塞和腐蚀过滤器的装置和方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS565960B2 (ja) * 1972-12-27 1981-02-07
GB1594370A (en) * 1977-11-08 1981-07-30 Energy Inc Treatment of waste
US4666490A (en) * 1986-02-12 1987-05-19 Drake Ronald N Aqueous waste vitrification process and apparatus
DE3639289A1 (de) * 1986-11-17 1988-05-26 Joachim Prof Dr In Tischendorf Luftreinigungsverfahren
JPH071320B2 (ja) * 1987-09-01 1995-01-11 日本碍子株式会社 放射性廃棄物の処理方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102006385B1 (ko) * 2018-04-20 2019-08-01 주식회사 진우이앤티 열회수장치 및 공기정화장치가 내장된 일체형 리플로우 시스템
JP2021032804A (ja) * 2019-08-28 2021-03-01 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 ガス処理システム

Also Published As

Publication number Publication date
CN1146254A (zh) 1997-03-26
AU1954095A (en) 1995-10-03
US5771473A (en) 1998-06-23
WO1995025332A1 (fr) 1995-09-21
FR2717297A1 (fr) 1995-09-15
DE69506529D1 (de) 1999-01-21
EP0750784A1 (fr) 1997-01-02
FR2717297B1 (fr) 1996-05-31
EP0750784B1 (fr) 1998-12-09
DE69506529T2 (de) 1999-06-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6101783B2 (ja) Co2回収システム及びco2回収方法
DE69012146T2 (de) Verfahren und vorrichtung zur entfernung von verunreinigungen in rauchgasen.
RU2390371C1 (ru) Система для улавливания co2 и способ очистки устройства с фильтрующей мембраной
US5826518A (en) High velocity integrated flue gas treatment scrubbing system
US5567215A (en) Enhanced heat exchanger flue gas treatment using steam injection
US5510087A (en) Two stage downflow flue gas treatment condensing heat exchanger
JPH08105619A (ja) セグメント化された熱交換器での煙道ガス処理
JPH09510295A (ja) 軽放射性廃棄物焼却ガスの清浄化方法およびプラント
US3890207A (en) Air and water pollution control
CN108096988A (zh) 一种实现废水零排放的烟气净化方法和***
AU742408B2 (en) Method for purifying gas loaded with dust
US4473380A (en) Pollution control system
KR101955782B1 (ko) 황산화물 및/또는 질소산화물에 의해 오염된 세정제를 위한 처리 유닛
HU216289B (hu) Eljárás füstgázáram tisztítására mosófolyadék segítségével
TWI821847B (zh) 低溫式空氣污染防制系統及方法
US11207634B2 (en) Apparatus and method for recovering an amine solvent from an acid gas stream
CN209054576U (zh) 一种低温脱硫脱硝一体化设备
WO2022219978A1 (ja) ガラス物品の製造方法、及びガラス物品の製造装置
CN218944718U (zh) 一种用于废气处理塔的水气分离装置
NO306772B1 (no) Fremgangsmåte for gjenvinning av svovelsyre
JPH10263507A (ja) 気化物分離装置
KR100306292B1 (ko) 소각연도가스처리방법
CA2153841C (en) Two stage downflow flue gas treatment condensing heat exchanger
FR2717249A1 (fr) Procédé et installation d'épuration de fumées issues d'un incinérateur à fusion et vitrification des déchets.
JP2003080227A (ja) ダスト再加熱式残留油分除去方法

Legal Events

Date Code Title Description
A045 Written measure of dismissal of application [lapsed due to lack of payment]

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A045

Effective date: 20040629