JPH0950637A - 光学ピックアップのスキュー調整装置 - Google Patents

光学ピックアップのスキュー調整装置

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JPH0950637A
JPH0950637A JP21811195A JP21811195A JPH0950637A JP H0950637 A JPH0950637 A JP H0950637A JP 21811195 A JP21811195 A JP 21811195A JP 21811195 A JP21811195 A JP 21811195A JP H0950637 A JPH0950637 A JP H0950637A
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JP
Japan
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skew
optical
optical pickup
tangential
signal
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JP21811195A
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English (en)
Inventor
Yutaka Sugawara
豊 菅原
Junichi Suzuki
潤一 鈴木
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成により、タンジェンシャルスキュ
ー,ラジアルスキューが確実に補正され得るようにし
た、光学ピックアップのスキュー調整装置を提供するこ
と。 【解決手段】 発光手段11と、前記発光手段からの光
を光ディスク上に照射する対物レンズ15と、前記対物
レンズを二軸方向に移動可能に支持するアクチュエータ
17と、前記光ディスクからの戻り光を検出する光検出
器16とを含んでいる光学ピックアップ10において、
一端が前記アクチュエータの固定部に連結され、他端が
固定保持されたアーム手段26と、このアーム手段の一
端を所定量だけ変位させる駆動手段26とを含むように
スキュー調整装置を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク再生用
の光学ピックアップに関し、特にタンジェンシャルスキ
ュー,ラジアルスキューのスキュー調整装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、光ディスク再生用の光学ピックア
ップは、例えば図12に示すように構成されている。図
12において、光学ピックアップ1は、対物レンズ2が
先端に取り付けられたレンズホルダー3と、このレンズ
ホルダー3を二軸方向に対して移動可能に支持する固定
部4と、固定部4が取り付けられる二軸ベース5とから
構成されている。
【0003】ここで、レンズホルダー3は、例えば、一
端がこのレンズホルダー3の両側に、また他端が固定部
4に対して固定された二対の弾性支持部材6によって、
固定部4に対して垂直な二方向、即ち図13にて符号T
rkで示すトラッキング方向及び符号Fcsで示すフォ
ーカシング方向に移動可能に支持されている。また、対
物レンズ2は、図示しない発光手段からの光ビームを、
光ディスク7の信号記録面に集光させると共に、光ディ
スク7からの戻り光を、図示しない光学系を介して、光
検出器の受光面にスポットとして結像させる。
【0004】かくして、光検出器からの検出信号に基づ
いて、光ディスク7の再生信号が検出されると共に、ト
ラッキングエラー信号及びフォーカスエラー信号が検出
される。これにより、これらトラッキングエラー信号及
びフォーカスエラー信号に基づいて、上記トラッキング
用コイル及びフォーカス用コイルへの通電が制御される
ことにより、トラッキングサーボ及びフォーカスサーボ
が行なわれ得るようになっている。
【0005】このように構成された光学ピックアップ1
によれば、外部から各コイルに対して、上述のようにト
ラッキングサーボ及びフォーカスサーボにより駆動制御
された駆動電圧が供給されることにより、各コイルに発
生する磁束が、二軸ベース5上に備えられたヨーク及び
マグネット(図示せず)による磁束と相互に作用して、
該レンズホルダー3が、トラッキング方向Trk及びフ
ォーカシング方向Fcsに対して移動される。かくし
て、レンズホルダー3に取り付けられた対物レンズ2
が、フォーカシング方向及びトラッキング方向に対して
適宜に移動調整されるようになっている。これにより、
光ディスク7からの戻り光が光検出器の受光面に正確に
スポットを形成することになり、この光検出器からの検
出信号に基づいて、光ディスク7の再生信号が検出され
得ることになる。
【0006】ここで、対物レンズ2の光軸は、光ディス
ク7の表面に対して垂直であることが望ましいが、取付
精度等の点から、図14に示すように、垂直軸Aに対し
て、光ディスクの接線方向に関してタンジェンシャルス
キュー,半径方向に関してラジアルスキューを有するこ
とが不可避である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、例え
ば画像情報記録用や巨大データ格納等のために、光ディ
スクの高密度化が進んでおり、高密度光ディスクの再生
の際には、従来の光ディスクの場合には無視できた光デ
ィスクのタンジェンシャルスキュー,ラジアルスキュー
が、検出信号の信頼性の点から問題になってきている。
【0008】このため、例えば図12に示すように、二
軸ベース5上に、スキュー検出用の光学的センサ8を搭
載することにより、この光学的センサ8によって、タン
ジェンシャルスキュー及びラジアルスキューが検出され
得る。これにより、検出されたタンジェンシャルスキュ
ー及びラジアルスキューに基づいて、光学ピックアップ
1全体が、小型モータ及び歯車装置の組合せによる駆動
機構によって回転されることにより、スキュー調整が行
なわれる。ここで、レーザーディスクプレーヤの場合に
は、スピンドルモータ9により回転駆動される光ディス
ク7の反り(図15参照)によって生ずる、内周側と外
周側のラジアルスキューの変化は、例えば図12に示す
ように、光学ピックアップ1の固定部4に取り付けられ
た接線方向の延びる回転軸4aを軸の周りに回転させる
ことにより、補正され得る。しかしながら、上述したラ
ジアルスキューの変化は、低域であるのに対して、例え
ば光ディスクの回転に追従するようなタンジェンシャル
方向のダイナミックなスキュー補正を行なう場合には、
上記のような調整機構では、補正を行なうことは困難で
ある。さらに、今後の光ディスクの高密度化,光源とし
てのレーザ高の短波長化,光学系の高NA(開口数)化
に対応して、ダイナミックなスキュー補正が不可欠とな
ってくるので、上記のような調整機構だけでは補正がで
きなくなる可能性が大きい。これは、スキューにより発
生するコマ収差が、NAの3乗に比例し、波長に反比例
するため、読取限界のスキュー量が大幅に減少してしま
うからである。例えば、波長780nm,NA0.45
の場合と、波長635nm,NA0.52の場合とで
は、スキュートレランスは半分になってしまう。
【0009】本発明は、以上の点に鑑み、簡単な構成に
より、タンジェンシャルスキュー,ラジアルスキューが
確実に補正され得るようにした、光学ピックアップのス
キュー調整装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明によ
れば、発光手段と、前記発光手段からの光を光ディスク
上に照射する対物レンズと、前記対物レンズを二軸方向
に移動可能に支持するアクチュエータと、光ディスクか
らの戻り光を検出する光検出器とを含んでいる光学ピッ
クアップにおいて、一端が前記アクチュエータの固定部
に連結され、他端が固定保持されたアーム手段と、この
アーム手段の一端を所定量だけ変位させる駆動手段とを
含んでいることを特徴とするスキュー調整装置により達
成される。
【0011】上記構成によれば、そのときのタンジェン
シャルスキュー量またはラジアルスキュー量に基づい
て、これらスキュー量に対応して制御された駆動電圧
が、駆動手段に印加されることにより、接線方向または
半径方向に延びるアーム手段の一端が、この駆動電圧に
対応した所定量だけ変位する。これにより、アーム手段
は、固定保持された他端を中心に揺動することになり、
アーム手段の一端は、その傾きが変化する。かくして、
アーム手段の一端に支持されたアクチュエータの固定部
が、タンジェンシャルスキュー調整またはラジアルスキ
ュー調整されることになり、対物レンズの光軸が、光デ
ィスクの表面に対して垂直に持ち来され得ることにな
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
を図1乃至図11を参照しながら、詳細に説明する。
尚、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例で
あるから、技術的に好ましい種々の限定が付されている
が、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を
限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られる
ものではない。
【0013】図1は、本発明によるタンジェンシャルス
キュー調整装置を組み込んだ光学ピックアップの第一の
実施形態を示している。図1において、光学ピックアッ
プ10は、無偏光,無限系の光学系を有しており、半導
体レーザ素子11,グレーティング12,ビームスプリ
ッタ13,コリメータレンズ14,対物レンズ15及び
光検出器16と、対物レンズ15を二軸方向に移動調整
する二軸アクチュエータ17と、から構成されている。
【0014】上記半導体レーザ素子11は、半導体の再
結合発光を利用した発光素子であり、光源として使用さ
れる。半導体レーザ素子11から出射した光ビームは、
グレーティング12に導かれる。
【0015】グレーティング12は、回折格子ともい
い、半導体レーザ素子11からの光ビームを0次光及び
±1次光に分離する。
【0016】ビームスプリッタ13は、その反射面13
aが対物レンズ15の光軸に対して45度傾斜した状態
で配設されており、半導体レーザ素子11から出射した
光ビームと光ディスク21の信号記録面からの戻り光を
分離する。即ち、半導体レーザ素子11からの光ビーム
は、ビームスプリッタ13の反射面13aで反射され、
戻り光は、ビームスプリッタ13を透過する。
【0017】コリメータレンズ14は、凸レンズであっ
て、半導体レーザ素子11からの光ビームを平行光に変
換する。
【0018】対物レンズ15は、凸レンズであって、コ
リメータレンズ14からの平行光ビームを、回転駆動さ
れる光ディスク18の信号記録面の所望のトラック上に
結像させる。さらに、対物レンズ15は、二軸アクチュ
エータ17によって、二軸方向、即ち図1にて紙面に垂
直なトラッキング方向及び上下方向であるフォーカシン
グ方向に移動可能に支持されている。
【0019】光ディスク18の信号記録面に照射された
光ビームは、戻り光ビームとして、再び対物レンズ15
及びコリメータレンズ14を介してビームスプリッタ1
3に導かれる。そして、ビームスプリッタ13を透過し
た戻り光ビームは、光検出器16の受光部に入射せしめ
られることになる。
【0020】光検出器16は、戻り光ビームを受光し得
る受光面を有している。
【0021】二軸アクチュエータ17は、対物レンズ1
5が先端に取り付けられたレンズホルダー19と、該レ
ンズホルダー19に対して、接着等により取り付けられ
たコイルボビン20と、を有している。
【0022】上記レンズホルダー19は、一端が該レン
ズホルダー19の両側に、また他端が固定部21に対し
て固定された二対の弾性支持部材22によって、固定部
21に対して垂直な二方向、即ちトラッキング方向及び
フォーカシング方向に移動可能に支持されている。
【0023】また、上記コイルボビン20は、図2の場
合、レンズホルダー19と一体に成形されており、図3
に示すように、フォーカシング用コイル20a及びトラ
ッキング用コイル20bが巻回されている。そして、フ
ォーカシング用コイル20a及びトラッキング用コイル
20bに通電することにより、各コイルに発生する磁束
が、二軸ベース23に取り付けられたヨーク24及びそ
れに取り付けられたマグネット25による磁束と相互に
作用するようになっている。
【0024】さらに、上記弾性支持部材22は、弾性体
により形成され、レンズホルダー19と固定部21との
間に互いに平行になるように固定されている。
【0025】また、上記固定部21は、二軸ベース23
を貫通して、その下側にて、光ディスク18の接線方向
に延びる圧電バイモルフ素子26を介して二軸ベース2
3に取り付けられている。図示の場合、圧電バイモルフ
素子26は、二軸ベース23に対して固定部材23aを
介して取り付けられている。
【0026】ここで、圧電バイモルフ素子26は、圧電
セラミックスの印加電界に比例した歪みを発生するとい
う逆圧電効果を利用したアクチュエータであって、近年
微小変位の制御や出力端末デバイスとして民生用機器に
も利用されはじめているものである。そして、圧電バイ
モルフ素子26は、図4に示すように、二枚の互いに張
り合わされた圧電セラミックス板26a,26bが、電
圧印加によって、それぞれ長さが変化することにより、
伸長差により矢印Xで示すように屈曲するようになって
いる。例えば、図5に示すように、圧電バイモルフ素子
26は、長さ19.5mm,幅6mm,厚さ0.5mm
の寸法であって、先端から0.5mmの位置に、質量
0.9gの負荷を載置すると共に、上側の圧電セラミッ
クス板26aには−15V,下側の圧電セラミックス板
26bには+15Vの電圧を印加し、圧電セラミックス
板26a,26bの間に、0Vから15Vの電圧を印加
した場合、上記負荷位置を測定点としたとき、図6に示
すように、0乃至0.6度の角度変化が得られた。
【0027】さらに、圧電バイモルフ素子26には、光
検出器26からの再生(RF)信号が、RFレベル検出
回路27及びアンプ28を介して、制御信号として入力
される。 これにより、タンジェンシャルスキュー量
が、RFレベルと相関関係を有することから、アンプ2
8により適宜に増幅されることにより、タンジェンシャ
ルスキュー量に対応する電圧が、圧電バイモルフ素子2
6に印加されることになる。
【0028】本発明実施形態による光学ピックアップ1
0は、以上のように構成されており、半導体レーザ素子
11からの光ビームは、グレーティング12を介して、
ビームスプリッタ13により反射された後、コリメータ
レンズ14及び対物レンズ15を介して、光ディスク1
8の信号記録面に結像される。光ディスク18からの戻
り光は、対物レンズ15及びコリメータレンズ14を介
して、ビームスプリッタ13を透過し、光検出器16に
入射する。これにより、光検出器16の検出信号に基づ
いて、再生信号とフォーカスサーボ信号及びトラッキン
グサーボ信号が検出され得る。
【0029】ここで、二軸アクチュエータ17は、コイ
ルボビン20に巻回されたフォーカシング用コイル20
a及びトラッキング用コイル20bに対して、上記フォ
ーカスサーボ信号及びトラッキングサーボ信号に基づく
駆動電流が、それぞれ供給される。これにより、ヨーク
24及びマグネット25による磁気回路の磁界とフォー
カシング用コイル20a及びトラッキング用コイル20
bから生ずる磁界とによって、レンズホルダー19、即
ち対物レンズ15がフォーカス方向Fcs及びトラッキ
ング方向Trkに駆動され、フォーカシング及びトラッ
キングが行なわれる。
【0030】ところで、上述のようにフォーカシング及
びトラッキングが行なわれて、光ディスク18の再生が
行なわれているときに、光ディスク18の面振れ,取付
誤差による内外周での傾きや、二軸アクチュエータ17
自体のダイナミックスキュー等によって、前述したタン
ジェンシャルスキューが発生するが、このタンジェンシ
ャルスキュー量は、前記RFレベル検出回路27により
検出され、このタンジェンシャルスキュー量に対応した
電圧(タンジェンシャルスキューエラー信号)が、圧電
バイモルフ素子26に印加される。これにより、図7に
示すように、圧電バイモルフ素子26の先端が、このタ
ンジェンシャルスキューに応じて変位するので、対物レ
ンズ15の光軸が、タンジェンシャル方向に傾くことに
なり、タンジェンシャルスキューが補正され得る。
【0031】図8は、タンジェンシャルスキュー検出の
他の構成を示している。図8において、タンジェンシャ
ルスキュー検出装置30は、光学ピックアップ10の光
検出器16からの検出信号に基づいて、フォーカスサー
ボ回路31から二軸アクチュエータ17に対して出力さ
れるフォーカスアクチュエータ駆動信号が低域通過フィ
ルタ32を介して入力されるサンプリング回路33と、
サンプリング回路33でサンプリングされたデータを格
納する格納手段34と、格納手段34に格納されたデー
タを平均化する平均化手段35と、平均化手段35によ
る平均化データの差分を検出する差分検出手段36と、
差分検出手段36による差分をアナログ信号に変換する
D/A変換回路37と、D/A変換回路37からのアナ
ログ信号の高域をカットする低域通過フィルタ38と、
低域通過フィルタ38からのアナログ信号のゲイン調整
を行なう調整回路39と、から構成されている。
【0032】サンプリング回路33は、光ディスク18
を回転駆動するスピンドルモータの回転同期信号40に
基づいて、一回転毎にN個の一定周期のパルスを発生す
るパルス発生回路41からサンプリングのタイミングを
決めるパルスが入力される。これにより、サンプリング
回路33は、図9に示すように、光ディスク18の一回
転中に一つのトラック18a上に沿って、等角度間隔に
分割されたN個のディスク領域に関して、トラック方向
の位置を変数xとしてパルスに基づいてアドレス指定
し、それぞれ前記フォーカスアクチュエータ駆動信号S
1のサンプリングをN回行ない、デジタル信号によるデ
ータを得る。尚、フォーカスアクチュエータ駆動信号S
1は、光学ピックアップ10のフォーカスサーボによ
り、常に光ビームが対物レンズ15によって光ディスク
18の上記トラック18aに結像するように、対物レン
ズ15をフォーカスサーボするための信号である。従っ
てフォーカスアクチュエータ駆動信号S1は、対物レン
15の光軸方向の移動量を示すことになり、上記トラッ
ク18a上における面振れ量yを表わしている。ここ
で、タンジェンシャルスキューは、単位距離あたりの光
ディスク18の面振れ量で定義されることから、図9に
おけるフォーカスアクチュエータ駆動信号S1の曲線の
傾きΔy/Δxが、タンジェンシャルスキューを示すこ
とになる。従って、上記各ディスク領域が、単位距離Δ
xに相当するようにNを大きくとり、各ディスク領域に
て、フォーカスアクチュエータ駆動信号S1をサンプリ
ングし、各ディスク領域のサンプリングデータと隣接す
るディスク領域のサンプリングデータとの差分Δyを求
めることにより、タンジェンシャルスキューが検出され
ることになる。このようにしてサンプリング回路33に
よりサンプリングされたフォーカスアクチュエータ駆動
信号S1のN個のデータは、格納手段34により格納さ
れる。そして、上述したフォーカスアクチュエータ駆動
信号S1のN個のデータのサンプリングが、光ディスク
18のM回転中の各回転毎に行なわれる。これにより、
全体としてN×M個のデータが、サンプリング回路33
によりサンプリングされ、格納手段34により格納され
ることになる。
【0033】平均化手段35は、格納手段34に格納さ
れた上記データのうち、各ディスク領域毎に、M個のデ
ータを読み出して平均化し、当該ディスク領域の代表デ
ータとして出力する。かくして、平均化手段35は、各
ディスク領域における平均化データを、差分検出手段3
6に出力する。
【0034】差分検出手段36は、平均化手段35から
の代表データに基づいて、一つ前の隣接するディスク領
域に関する代表データとの差分Δyを算出することによ
り、微分操作を行なうことになり、タンジェンシャルス
キューデータを求める。
【0035】D/A変換回路37は、入力されるデジタ
ル信号をアナログ信号に変換する回路であって、差分検
出手段36により検出された差分Δyをアナログ信号で
あるタンジェンシャルスキュー量、即ちタンジェンシャ
ルスキューエラー信号に変換する。
【0036】低域通過フィルタ38は、入力される信号
に関して、高域成分をカットして、低域成分のみを通過
させる回路であって、D/A変換回路37からの信号の
低域成分のみを出力する。
【0037】調整回路39は、光ディスク18の回転
数、即ちサンプリング間隔によるゲインを調整するもの
であって、入力信号の単位系を距離から時間に変換し
て、タンジェンシャルスキューエラー信号を時間軸上で
取扱いやすいようにする。従って、タンジェンシャルス
キューエラー信号が時間軸上で取り扱われない場合に
は、この調整回路39は省略されてもよい。ここで、ゲ
イン調整は、例えば(単位時間Δt=単位距離Δx/回
転数)の関係を満たすように行なわれる。
【0038】かくして、光ディスク18のタンジェンシ
ャルスキュー量、即ちタンジェンシャルスキューエラー
信号が検出されることになる。
【0039】このような構成のタンジェンシャルスキュ
ー検出装置30によれば、タンジェンシャルスキューエ
ラー信号は、以下のようにして検出される。先づ、スピ
ンドルモータが作動して、光ディスク18が回転駆動さ
れる。この状態において、半導体レーザ素子11からの
光ビームが、対物レンズ15を介して、光ディスク18
の信号記録面に集光され、該光ディスク18の信号記録
面からの戻り光は、対物レンズ15を介して、さらにコ
リメータレンズ14,ビームスプリッタ13を介して、
光検出器16の受光面に入射する。対物レンズ15は、
二軸アクチュエータ17のフォーカスサーボ回路31に
よって、光ビームが光ディスク18の信号記録面に結像
するようにフォーカスサーボされる。このとき、光検出
器の検出信号に基づいて、フォーカスサーボ回路31
は、フォーカシングを行なうように、二軸アクチュエー
タ17に対して、フォーカスアクチュエータ駆動信号S
1を出力する。
【0040】ここで、上記フォーカスアクチュエータ駆
動信号S1は、低域通過フィルタ32により、高域ノイ
ズ等の高域成分をカットされた後、サンプリング回路3
3にも入力される。これにより、サンプリング回路33
は、ディスク回転周期信号40に基づいてパルス発生回
路41により生成されるパルス信号によるタイミング
で、上記フォーカスアクチュエータ駆動信号S1のサン
プリングを行ない、光ディスク18の一回転毎に各ディ
スク領域についてN個のデジタル化されたデータを出力
する。そして、このサンプリングは、光ディスク18の
M回転の間、一回転毎に行なわれる。そして、格納手段
34は、サンプリング回路33から入力されるデジタル
化されたデータを順次にディスク領域毎に格納する。
【0041】これにより、平均化手段35は、格納手段
34に格納されたデータに関して、各ディスク領域毎
に、それぞれM個のデータを読み出して平均化する。そ
して、平均化されたデータを、そのディスク領域の代表
データとして差分検出手段36に出力する。ところで、
一般的には、フォーカスアクチュエータ駆動信号に含ま
れる、光ディスク18のディスク欠陥等や他の駆動信号
等からの洩れ込み等により、ランダムな高域ノイズ分が
かなり含まれている。従って、M個のデータを平均化す
ることにより、これらのランダムな高域ノイズ分が抑制
され、より正確なデータが得られることになる。
【0042】かくして、差分検出手段36は、平均化手
段35からの各ディスク領域の代表データと、一つ前の
隣接するディスク領域の代表データとを比較して、その
差分Δyを検出する。この差分Δyは、単位距離である
Δxが各ディスク領域で一定であることから、光ディス
ク18の表面の面振れ量の変化、即ち微分を表わすの
で、タンジェンシャルスキューデータが得られることに
なる。
【0043】このようにして得られたタンジェンシャル
スキューデータは、D/A変換回路37により、アナロ
グ信号であるタンジェンシャルスキューエラー信号に変
換された後、低域通過フィルタ38により、不要な高域
成分がカットされ、調整回路39に入力される。
【0044】最後に、調整回路39は、低域通過フィル
タ38を介して入力されるタンジェンシャルスキューエ
ラー信号を、単位系を距離(Δx)から時間(Δt)に
変換し、単位時間に関するタンジェンシャルスキューエ
ラー信号が検出され得ることになる。
【0045】図10は、本発明によるタンジェンシャル
スキュー調整装置を備えた光学ピックアップの第二の実
施形態を示している。図10において、光学ピックアッ
プ50は、図1に示した光学ピックアップ10における
圧電バイモルフ素子26の代わりに、固定された支点5
1に対して揺動可能に支持されたアーム52と、アーム
52の先端を上下方向に変位させるリニアアクチュエー
タ53が備えられている点を除いて、他の構成即ち、二
軸アクチュエータ17は、図1の光学ピックアップ10
と同様の構成である。
【0046】上記アーム52は、剛性材料から構成され
ていると共に、その先端が、固定部21の下端に取り付
けられている。
【0047】リニアアクチュエータ53は、入力される
制御信号に応じて、可動部53aが上下動するように構
成されている。
【0048】このような構成によれば、リニアアクチュ
エータ53が、タンジェンシャルスキューエラー信号に
基づいて駆動されることにより、図10に示すように、
アーム52の先端が、タンジェンシャルスキュー量に応
じて変位するので、対物レンズ15の光軸が、タンジェ
ンシャル方向に傾くことになり、タンジェンシャルスキ
ューが補正され得る。
【0049】尚、上記実施形態においては、アーム52
を揺動させるために、リニアアクチュエータ53が使用
されているが、アーム52を揺動させ得るものであれ
ば、他の手段、例えば積層型圧電アクチュエータであっ
てもよい。
【0050】図11は、本発明によるタンジェンシャル
スキュー調整装置を備えた光学ピックアップの第三の実
施形態を示している。図11において、光学ピックアッ
プ60は、圧電バイモルフ素子26の固定側が、さらに
光ディスク18の半径方向に延びる圧電バイモルフ素子
61を介して、二軸ベース23に固定されている点を除
いて、他の構成即ち、二軸アクチュエータ17は、図1
の光学ピックアップ10と同様の構成である。
【0051】圧電バイモルフ素子61は、圧電バイモル
フ素子26と同様に、二枚の圧電セラミックス板から構
成されていて、一端を固定して電圧を印加することによ
り、印加電圧に応じて、他端が変位するようになってい
ると共に、一端が、圧電バイモルフ素子26の固定側に
取り付けられ、また他端61aが、二軸ベース23ある
いは他の固定部に対して固定保持されている。
【0052】このような構成の光学ピックアップ60に
よれば、圧電バイモルフ素子26が、タンジェンシャル
スキューエラー信号に基づいて駆動されることにより、
図11に示すように、圧電バイモルフ素子26の先端
が、タンジェンシャルスキュー量に応じて変位して、対
物レンズ15の光軸が、タンジェンシャル方向に傾くこ
とになり、タンジェンシャルスキューが補正され得る。
また、圧電バイモルフ素子61が、ラジアルスキューエ
ラー信号に基づいて駆動されることにより、図11に示
すように、圧電バイモルフ素子61の先端が、ラジアル
スキュー量に応じて変位して、対物レンズ15の光軸
が、ラジアル方向に傾くことになり、ラジアルスキュー
が補正され得る。
【0053】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、光
ディスクの面振れによるタンジェンシャルスキューが補
正され得ることになり、光ディスクの読取性能が向上す
ることになり、高密度記録光ディスクに最適な光学ピッ
クアップが得られることになる。さらに、高NA化,短
波長化等によって、スキュートレランスが小さい場合で
あっても、本発明によるスキュー調整によって、光ディ
スクの信号読取が確実に行なわれ得ることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるタンジェンシャルスキュー調整装
置を備えた光学ピックアップの第一の実施形態を示す概
略断面図である。
【図2】図1の光学ピックアップにおける二軸アクチュ
エータを示す部分拡大図である。
【図3】図2の二軸アクチュエータにおける磁気回路の
部分を示す部分拡大図である。
【図4】図1の光学ピックアップで使用されるタンジェ
ンシャルスキュー調整用の圧電バイモルフ素子の構成を
示す拡大側面図である。
【図5】圧電バイモルフ素子の構成例を示す概略図であ
る。
【図6】図5の圧電バイモルフ素子による電圧−角度特
性を示すグラフである。
【図7】図1の光学ピックアップによるスキュー調整を
示す概略図である。
【図8】図1の光学ピックアップで使用されるタンジェ
ンシャルスキュー調整装置の他の構成例を示すブロック
図である。
【図9】図8の装置によるタンジェンシャルスキュー量
の検出を示す概念図である。
【図10】本発明によるタンジェンシャルスキュー調整
装置を備えた光学ピックアップの第二の実施形態を示す
概略断面図である。
【図11】本発明によるタンジェンシャルスキュー調整
装置及びラジアルスキュー調整装置を備えた光学ピック
アップの第三の実施形態を示す概略斜視図である。
【図12】従来の光学ピックアップの一例を示す概略断
面図である。
【図13】図12の光学ピックアップにおけるフォーカ
シング及びトラッキングを示す概略斜視図である。
【図14】図12の光学ピックアップにおけるタンジェ
ンシャルスキュー及びラジアルスキューを示す概略斜視
図である。
【図15】従来のレーザーディスクプレーヤにおけるラ
ジアルスキュー補正を説明する概略図である。
【符号の説明】
10 光学ピックアップ 11 半導体レーザ素子 12 グレーティング 13 ビームスプリッタ 14 コリメータレンズ 15 対物レンズ 16 光検出器 17 二軸アクチュエータ 18 光ディスク 19 レンズホルダー 20 コイルボビン 21 固定部 22 弾性支持部材 23 二軸ベース 24 ヨーク 25 マグネット 26 圧電バイモルフ素子(アーム手段,駆動手段) 27 RFレベル検出回路 28 アンプ 30 タンジェンシャルスキュー検出装置 31 フォーカスサーボ回路 32 低域通過フィルタ 33 サンプリング回路 34 格納手段 35 平均化手段 36 差分検出手段 37 D/A変換回路 38 低域通過フィルタ 39 調整回路 40 ディスク回転同期信号 41 パルス発生回路 50 光学ピックアップ 51 支点 52 アーム 53 リニアアクチュエータ 60 光学ピックアップ 61 ラジアルスキュー調整用の圧電バイモルフ素子

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光手段と、 前記発光手段からの光を光ディスク上に照射する対物レ
    ンズと、 前記対物レンズを二軸方向に移動可能に支持するアクチ
    ュエータと、 前記光ディスクからの戻り光を検出する光検出器と、を
    含んでいる光学ピックアップにおいて、 一端が前記アクチュエータの固定部に連結され、他端が
    固定保持されたアーム手段と、 このアーム手段の一端を所定量だけ変位させる駆動手段
    と、を含んでいることを特徴とするスキュー調整装置。
  2. 【請求項2】 前記アーム手段が、圧電バイモルフ素子
    から構成されており、前記駆動手段を兼用するように構
    成されていることを特徴とする請求項1に記載のスキュ
    ー調整装置。
  3. 【請求項3】 前記アーム手段が、前記光ディスクに対
    して接線方向に延びていて、その変位によりタンジェン
    シャルスキューを調整することを特徴とする請求項1に
    記載のスキュー調整装置。
  4. 【請求項4】 前記アーム手段が、前記光ディスクに対
    して半径方向に延びていて、その変位によりラジアルス
    キューを調整することを特徴とする請求項1に記載のス
    キュー調整装置。
JP21811195A 1995-08-03 1995-08-03 光学ピックアップのスキュー調整装置 Pending JPH0950637A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6111827A (en) * 1997-05-26 2000-08-29 Sony Corporation Optical pickup, and optical disc player
US7266058B2 (en) 2002-10-24 2007-09-04 Teac Corporation Objective lens drive having optical axis adjustment function

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US7266058B2 (en) 2002-10-24 2007-09-04 Teac Corporation Objective lens drive having optical axis adjustment function

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