JPH09502650A - シャワーヘッド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 シャワーヘッドが、中央にあって水の通過経路にわたって軸方向に延びるチャネル(８)を有するマウスピース(１)を含み、それによって、水にための回転対称形状の転向要素(６)が、前記チャネルの外側の開口の近くに配置され、前記マウスピース(１)が、前記転向要素(６)がチャネル内て軸方向に延びる放射状の隙間を有するステム(３)によって保持され、支持体(２)に保持されている間、供給された水が通過する支持体(２)にねじで接続され、支持体に対して軸方向に相対的に調整されるように適応される。本発明のシャワーヘッドは、転向要素(６)のチャネル(８)に対向する面が凹面てあり、ステム(３)の周りに拡がる、曲線の断面を有する円周状の溝(６’)、及び軸方向の外側に向かって徐々に狭まる円錐状の表面(７)を提供する、転向要素(６)の周りのマウスピース(１)の領域を有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】 シャワーヘッド 本発明は、請求の範囲第１項の前文に開示されるようなシャワーヘッドに関す るものである。 何年もの間シャワーヘッドは、６ないし10ｌ/分の範囲の水しか使わない（「 節水型シャワー」）という観点で開発がなされてきた。この水の消費は、通常の 水圧に依存するのが普通で、その水圧は３ないし５kg/cm²である。水の消費が、 こうした通常の水圧において既に「節水レベル」である場合は、水圧を一層低く することによって、水の消費は、ある低い水圧で必要となる消費量よりも少なく なる。この水の消費が「快適限界」以下まで低減されると、こうしたシャワーヘ ッドにとって好ましくない状態になる。 シャワーヘッドは、昔から知られている脈動噴霧を発生させることができる。 これらは、シャワーヘッド内でプロペラのような回転子を使用することに基づい ている。こうしたシャワーヘッドは普通、規則的なシャワーの通常状態と脈動シ ャワーとを切り替えることができる。 このシャワーヘッドは通常、水の消費量が多くなる設計であり、しかも複雑で ある。 水の消費量を抑えたシャワーヘッドの開発において、その目的は、 シャワーヘッドから流れ出る水の効果、快適性、及び構造に関する結果を考慮す ることなく、ただ一方的に水の消費を抑えることにあった。このことは一方で、 ほとんどの場合、水の流速の低下と不都合な水の構造をもたらし、他方で水中の 不純物または石灰のために詰まる可能性のある設計になっている。 本発明は、低い水圧においては「節水シャワー」で知られるものより水の消費 を低減させ、更にシャワーの通常状態と脈動シャワーの状態（「マッサージ・シ ャワー」）とを切り替えることができる、通常の水圧で水の消費を低減させるシ ャワーヘッドを提供し、それによって脈動シャワーの状態が、シャワーヘッド内 でいかなる回転要素を使用することなく実現できる。 本発明によるシャワーヘッドは、後述の請求の範囲第１項に記述された内容に よって特徴付けられる。 マウスピースが支持体内にほぼ最大までねじ入れられている場合、従って、転 向要素がチャネルの開口から最も遠いところにある場合、比較的大きな間隔で大 きな流速を有する比較的大きな水滴が形成され、それが転向要素の円錐状の表面 を離れる。その水滴のいくつかが、空胴内の壁を叩き、その壁から跳ね返ってマ ウスピースを離れ、比較的均一の構造を形成する。 転向要素がチャネルの開口により近くなるように、マウスピースが支持体から 遠くなるように螺設されている場合、転向要素での詰まりが増加するが、この状 態は低い水圧にとって、比較的大きな水の消費と快適な流速が達成されるという 点で好適である。マウスピ ースが支持体から遠ざかって、ほぼその終端の位置で螺設され、従って、転向要 素がマウスピースに最も近づく場合、水が不安定な状態になって脈動するように 流れ出し、即ち水滴が「かたまり」を形成して流れ出す。 転向要素の周囲表面が、ほぼ円錐状であり、かつマウスピースの底面から軸方 向の外側に向けて徐々に狭まることは、転向要素を流れ過ぎるモードに関して重 要である。 本発明の実施例において、特に有利と認められる特徴が開発されており、それ は、少なくとも、転向要素から離れて位置する部分で、ステムが円錐状であると いうことである。ステムが円錐状であるということは、チャネル上部における水 の流れの断面に直接影響する。この断面は、マウスピースが支持体に最大限ねじ 込まれた場合に、最小となる。このとき、転向要素はチャネルの開口から最も離 れたところにある。従って、詰まりの大部分はチャネル上部で発生する。この影 響は、上述の比較的大きな水滴に現れる。これに対して、マウスピースが相対的 に支持体から最も遠ざかるように螺設されている場合は、この断面は最大になる 。このとき、転向要素はチャネルに最も近づいた状態である。従って、詰まりの 大部分は、転向要素で発生する。これによって、良好な流速と良好な水の消費が 、供給された水が低圧の場合でも実現される。 本発明は、添付の図に示す実施例によって、以下でより詳細に説明される。 図面の簡単な説明 図１は、マウスピースの中心軸に沿った断面で、本発明のシャワーヘッドを示 した図である。 図２は、シャワーヘッド内に含まれる転向要素を拡大して（約４：１の比率で ）表した図である。 図１に示される断面図はまた、支持体２内に水を供給するための、シャワーヘ ッドの近くの部分だけが示されているチャネル２’と交差している。支持体は、 周知の方法で、ハンドルとして成形され、または壁面スタンドに保持するための 手段で構成され、あるいはハンドルと保持装置を組み合わせたものとしても構成 可能であることが理解される。 シャワーヘッドは、ねじ山10によって支持体２にねじ込まれているマウスピー ス１を含んでいる。このねじ山はまた、マウスピース１の、支持体２に対する相 対的な軸方向の位置を調整することにも使用される。ストップ11が、この調整の 自由度を制限するために使用されうる。図１は、マウスピース１上にあり、その 円周の周りに配置された、マウスピース１を支持体２に相対的にねじ込む際の良 好なグリップを可能にするためのリブ15を示している。図１はまた、ねじ山10の 近くのガスケット・リング14も示しているが、このリングはあまり重要なもので はなく、省略できる。 支持体２は水を供給するためのチャネル２’を含む。 マウスピース１は水の放出のために開口しており、底部にほぼ円筒状の内部空 胴９を有している。軸方向のチャネル８を通って、空胴９は支持体２内の内部チ ャネル２’と連通する。 例示されている円錐状の表面７は、空胴９内に挿入されているリング７’上に 形成されている。可塑性物質でも製造可能なこのリング７’は、しまりばめで締 め付けられ得るが、マウスピース１も可塑性物質で製造されている場合には、例 えば超音波溶接などの溶接によって、そのリングを締め付けることも可能である 。リング７’を、ねじ山にねじ込むことも可能である。表面７は、マウスピース １自身によって形成されうるが、表面７のテーパの方向のために、表面７が別の リング上に配置されることが、製造上の理由から、より単純であると考えられる 。それによってマウスピース１は、直接除去可能なコアを使用することによって 鋳造されうる。 支持体２は、ねじ穴２'''を有するボス２''を含み、ステム３の一端３’がそ の穴２'''にねじ込まれており、その一端３’はねじ山３''を有する。反対側の 端では、ステム３がほぼ円盤状の形をした転向要素６を空胴９内に保持し、チャ ネル８に対向する面上に、ステム３の端部の周りの円周に沿った溝６’が形成さ れている。この溝６’は図２の点線で示されている。転向要素６の周囲と円錐状 の表面７の間は、環状のギャップ４であり、これはマウスピース１を支持体２に 対して軸方向に相対的にねじ込むことによって変更可能である。ステム３は、水 がステム３とチャネル８の壁との間の環状の空間を流れることができるように、 チャネル８より直径が小さい。転向要素６に対向するチャネル８の一端は、円錐 状に広がることができる。軸方向で最も外側の転向要素６上の表面６''は、ドー ム型の形状を有するものとして示されているが、この表面は水の流れに関して実 質的な影響を及ぼすものとは考えられていない。 転向要素６と同様に、表面７は環状のチャンバ７''を形成し、このチャンバの 形状とサイズは、マウスピース１が支持体２に対して軸方向に相対的にねじ込ま れた場合に変更され、チャンバ７''は、その形状とサイズに依存するそれぞれの 方法で水に作用する。 円錐状の表面７は、その全長にわたって円錐状である必要はない。その表面７ は、空胴９に向かって最も外側が円筒状、またはほぼ円筒状であってもよい。チ ャネル８はほぼ円筒状であってよいが、チャンバ７''の近辺において、チャネル ８は円錐状の部分８’を有することができる。 有利であると認められている特徴は、ステム３が少なくともチャネル８内の最 も内側の（ボス２''に最も近い）領域で、円錐状であり、その他の領域では、様 々な断面を有し、こうしてステム３の固定端３’に向かってその断面が最大にな る。チャネル８がこの領域で一定の断面を有すると仮定すると、マウスピース１ が支持体２に対して軸方向に相対的にねじ込まれる場合に、チャネル８内の最も 内側の水が通過する断面が変化する。 マスピース１が支持体内に、ほぼ最大限にねじ込まれる場合、従って、転向要 素６がチャネル８の外側の開口からほぼ最大の距離を有している場合、比較的大 きな相対距離と大きな流速を有した、比較的大きな水滴が形成され、転向要素６ の円錐状の表面を離れる。その水滴のいくつかが、空胴９内の壁を叩くと、水滴 がその壁から跳ね返り、マウスピース１を離れ、かなり均一な構造を形成する。 マウスピース１が支持体２に対して相対的に更に外側にあり、それによって転 向要素６がチャネルの開口により近くなっている場合、転向要素６のギャップ４ 内で詰まりが増加する。この状況は、比較的大きな水の消費と快適な流速が達成 されるという点で、水圧の低い場合に好適である。 マウスピース１が支持体２から遠ざかって、ほぼその終端の位置で螺設されて いる場合、従って、転向要素６がマウスピース１と最も近づいている場合、水が 不安定な状態となり、水は脈動するように流れ出て、マッサージ感を与える。 転向要素６の周りの表面７が、ほとんど円錐状であり、かつマウスピース１の 底面から軸方向の外側に向かって徐々に狭まるという事実は、転向要素６を通過 する水の流出モードに影響する。 Ｏ型のリングとして示されている密封リング12は、支持体２とマウスピース１ の間の環状の空間に挿入される。このリングは、漏れのために水圧が降下するの を防ぎ、また水が支持体２とマウスピース１の間に示される空胴内に入ることと 、水が長い間空胴に留まるという非衛生的な条件が発生することを防止する。 図２に示された溝６’は、溝６’がステムに近くなる程、深くなるような断面 形状を有している。これは、限定されない例を構成する。この溝は、曲線からな る断面を有するが、様々に変化しうる。 合成ゴムまたは天然ゴムで製造されうる、Ｏ型リング12及び考えられるガスケ ット・リング14を除いて、シャワーヘッドのそれぞれの構成要素は、可塑性物質 または金属でから成ることが理解される。 例えば、支持体２及びマウスピース１は鋳造されうるが、ステム３及び転向要素 ６は、機械的処理、即ち主にねじ山の旋削、及び切削によって１個の部品に製造 されることが最も都合がよいと考えられる。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＭＷ，ＳＤ)，ＡＭ，ＡＵ， ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＮ，ＣＺ，ＦＩ，Ｇ Ｅ，ＨＵ，ＪＰ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＴ ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＮ，ＮＺ，ＰＬ，ＲＯ， ＲＵ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＳ，ＵＺ，Ｖ Ｎ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．シャワーヘッドが、中央にあって水の通過経路にわたって軸方向に延びるチ ャネル(８)を有するマウスピース(１)を含み、それによって、水にための回転対 称形状の転向要素(６)が、前記チャネルの外側の開口の近くに配置され、前記マ ウスピース(１)が、前記転向要素(６)がチャネル内で軸方向に延びる放射状の隙 間を有するステム(３)によって保持され、支持体(２)に保持されている間、供給 された水が通過する支持体(２)にねじで接続され、支持体に対して軸方向に相対 的に調整されるように適応された、前記シャワーヘッドであって、 チャネル(８)に対向する面上にある転向要素(６)が、ステム(３)の周りの円周 に沿った、曲線の断面を有する溝(６’)を有し、転向要素(６)の周り、即ち転向 要素の軸方向のすぐ内側のマウスピース(１)の領域が、軸方向の外側に向かって 徐々に狭まり、その開口部に最も近いほとんど円筒状の表面に至る、円錐状の表 面(７)を提供することを特徴とする前記シャワーヘッド。 ２．表面(７)が別のリング(７’)上に配置されていることを特徴とする、請求項 １に記載のシャワーヘッド。 ３．ステム(３)が、少なくとも転向要素(６)から最も離れて位置する部分で円錐 状であり、それによって前記ステムの表面が前記転向要素に向かって集まり、こ うして、水の流れの断面が、マウスピース(１)の支持体(２)に対する相対的な軸 方向の移動によって変更されることを特徴とする、請求項１または２のどちらか に記載のシャワー ヘッド。 ４．前記マウスピース(１)が転向要素(６)の周り、及び軸方向で外側に、空胴( ９)を画定することを特徴とする、請求項１ないし３のいずれかに記載のシャワ ーヘッド。