JPH09501963A - 洗剤または清浄組成物用ビルダー成分 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明の結晶性層状ケイ酸塩の組成物は、一般式：ＮａＭＳｉ_xＯ_2x+1・ｙＨ₂Ｏ（式中、Ｍは、ナトリウムまたは水素を表し、ｘは１.９〜４の数、およびｙは０〜２０の数である。）で表される。この組成物は、洗剤または清浄製品に使用され、高い見掛け密度を有し、実質上微粒子成分を含まない。それは、配合成分が、実質上、噴霧乾燥中に問題を生じ得る通常の洗剤または清浄製品の成分から成る液体組成物で含浸される。そのような組成物を製造するために、見掛け密度が６５０ｇ／Ｌ以上の粒状の結晶性層状ケイ酸塩を、含浸されるビルダー成分に対して少なくとも６０重量％から成るビルダーを使用する。この結晶性層状ケイ酸塩顆粒は、好ましくはローラー圧縮によって得られる。

Description

【発明の詳細な説明】 洗剤または清浄組成物用ビルダー成分 発明の分野 本発明は、非常に高い見掛け密度のビルダー成分、および該成分を含有する洗 剤または清浄組成物に関する。 式：ＮａＭＳｉ_xＯ_2x+1・ｙＨ₂Ｏ （式中、Ｍは、ナトリウムまたは水素、ｘは１.９〜４の数、およびｙは０〜２ ０の数であって、ｘの好ましい値は、２、３または４である。） で表される結晶性層状ケイ酸ナトリウムは、確立されたビルダーであるリン酸塩 やゼオライトのための適する代替物または部分代替物であることが明らかとなっ ている。対応する結晶性層状ケイ酸塩は、例えば欧州特許出願公開第０１６４５ １４号に記載されている。好ましい結晶性層状ケイ酸塩は、Ｍがナトリウムおよ びｘが２または３の値をとる結晶性層状ケイ酸塩である。β-およびδ-二ケイ酸 ナトリウム：Ｎａ₂Ｓｉ₂Ｏ₅・ｙＨ₂Ｏの両者が特に好ましく、β-二ケイ酸ナトリ ウムは、例えば国際特許出願公開第９１／０８１７１号に記載された方法によっ て得られる。β-二ケイ酸ナトリウムは、ＳＫＳ７（登録商標）という名称で市 販されており、一方、δ-二ケイ酸ナトリウムは、ＳＫＳ６（登録商標）という 名称で市販されている［ヘキスト・アクチエンゲゼルシャフト(Hoechst AG)、ド イツの製品］。これらの粉末は、一般に、見掛け密度が６００ｇ／Ｌ以下であり 、粒子寸法が０.１ｍｍ以下である微粒子成分を多量に、通常３０重量％以上有 する。結晶性層状ケイ酸塩は、洗剤または清浄組成物を含有するスラリーの噴霧 乾燥時に、その洗浄効果の損失を受けることがあるため、好ましくは、洗剤また は清浄組成物に別の方法で取り込まれなければならない。しかしながら、その低 い見掛け密度の故に、粉末は、少なくとも６５０ｇ／Ｌの高い見掛け密度を有す る最近の洗剤または清浄組成物に組み込むのには不向きである。それにもかかわ らず、それに組み込まれれば、大抵の場合、結晶性層状ケイ酸塩の多量の微粒子 成分によって分離が生じる。 液体組成物（例えば液体非イオン界面活性剤またはシリコーン系もしくはパラ フィン系抑泡剤）と共に粉末を噴霧することによって、微粒子成分が凝集し、見 掛け密度が増加することは、一般に知られている。結晶性層状ケイ酸塩をエトキ シル化脂肪アルコールと共に噴霧すれば、実際、粒子寸法０.１ｍｍ以下の微粒 子成分が凝集する。しかしながら、結晶性層状ケイ酸塩の吸着容量は非常に限ら れていることが分かっている。同時に、粉末の見掛け密度は増加せず、さらに減 少する。それため、対応する加工された粉末は、最近の洗剤または清浄組成物へ の組み込みには不向きである。 すなわち、本発明の解決すべき課題は、配合成分が本質的には典型的な洗剤ま たは清浄組成物の成分であり、さらに、好ましくは、噴霧乾燥中に問題が生じる 液体組成物で含浸される、高い見掛け密度を有し、かつ粒子寸法０.１ｍｍ以下 の微粒子成分をほとんど有しない結晶性層状ケイ酸塩のための組成物を提供する ことであった。 したがって、本発明は、一般式： ＮａＭＳｉxＯ_2x+1・ｙＨ₂Ｏ （式中、Ｍは、ナトリウムまたは水素、ｘは１.９〜４の数、およびｙは０〜２ ０の数である。） を有する結晶性層状ケイ酸塩を含有する洗剤または清浄組成物において使用する ためのビルダー成分であって、このビルダー成分が、結晶性層状ケイ酸塩と含浸 剤から成り、見掛け密度が６５０ｇ／Ｌを超える顆粒状の結晶性層状ケイ酸塩の 含有率が、含浸されるビルダー成分に対して、少なくとも６０重量％であるビル ダー成分に関する。 使用される結晶性層状ケイ酸塩は、好ましくは、Ｍがナトリウム、およびｘが ２または３の値をとる結晶性層状ケイ酸塩である。β-およびδ-二ケイ酸ナトリ ウム：Ｎａ₂Ｓｉ₂Ｏ₅・ｙＨ₂Ｏの両者が特に好ましく、β-二ケイ酸ナトリウムは 、例えば国際特許出願公開第９１／０８１７１号に記載された方法によって得ら れる。しかしながら、本発明によれば、ビルダー成分は、粉末状結晶層状ケイ酸 塩単独から成るのではなく、その代わりとして、（本発明において含浸されるビ ル ダー成分に対して）少なくとも６０重量％、好ましくは少なくとも６５重量％、 特に少なくとも７０重量％が、粒状の結晶性層状ケイ酸塩から成っている。 一つの好ましい態様において、この粒状結晶性層状ケイ酸塩は、７００ｇ／Ｌ を超える、特に８００〜９００ｇ／Ｌの間の高い見掛け密度を有する。それを、 造粒（例えば、ロール圧縮）によって、特にそれ以上添加物を用いずにロール圧 縮することにより製造してよい。粒状結晶性層状ケイ酸塩以外に、ビルダー成分 は、通常の粉末状層状ケイ酸塩も含有してよい。しかしながら、粉末状結晶性層 状ケイ酸塩の含量は、有利には、粉末状結晶性層状ケイ酸塩を含む含浸されるビ ルダー成分に対して１０重量％以下である。好ましいビルダー成分は、粉末状結 晶性層状ケイ酸塩を０.５〜５重量％の量、特に１〜３重量％の量で含有してお り、粉末状結晶性層状ケイ酸塩は、特に、含浸されるビルダー成分の表面を粉砕 するのに使用される。 使用される含浸剤は、特に、洗剤または清浄組成物の配合成分である。本発明 の含浸されるビルダー成分に対する含浸剤の含量は、好ましくは１〜３０重量％ 、特に５〜２５重量％である。典型的なプロセス条件下、場合により高温で、結 晶性層状ケイ酸塩顆粒に適用される好ましい含浸剤としては、特に、エトキシル 化非イオン界面活性剤（特にエトキシル化脂肪アルコール）、非イオンおよびア ニオン界面活性剤の混合物、ペースト状水性非イオンおよび／またはアニオン界 面活性剤、並びにシリコーン油およびパラフィン油のような抑泡剤が挙げられる 。含水界面活性剤ペーストは、特に、後で水を乾燥により除去するときに重要で あり得る。含水界面活性剤ペーストの場合、含浸剤についての上記の量は、水を 除去しないまたは完全には除去しないペーストかあるいは水を乾燥によって除去 するペーストの界面活性な活性物質に基づいている。 適する含浸剤は、例えば、好ましくは８〜１８個の炭素原子と、有利にはプロ セス条件下で液体であって、かつアルコール基が、直鎖もしくは、好ましくは２ -メチル分枝であってよいかまたはオキソアルコール基中に典型的に存在する混 合物の形態での直鎖およびメチル分枝基を含有していてよいアルコール１モルに つき平均１〜１２モルのエチレンオキサイド（ＥＯ）を含有するエトキシル化ア ルコール、特に第１級アルコールである。しかしながら、１２〜１８個の炭素原 子を含有する天然起源の直鎖アルコール基（例えば、ヤシ油アルコール、パーム 油アルコール、牛脂アルコールまたはオレイルアルコール）とアルコール１モル につき平均２〜８ＥＯを有するアルコールエトキシレートが、特に好ましい。好 ましいエトキシル化アルコールとしては、例えば、３ＥＯまたは４ＥＯを含有す るＣ_12-14アルコール、７ＥＯを含有するＣ_9-11アルコール、３ＥＯ、５ＥＯ、 ７ＥＯまたは８ＥＯを含有するＣ_13-15アルコール、３ＥＯ、５ＥＯまたは７Ｅ Ｏを含有するＣ_12-18アルコール、並びに３ＥＯを含有するＣ_12-14アルコールと ５ＥＯを含有するＣ_12-18アルコールの混合物のようなそれらの混合物が挙げら れる。上記のエトキシル化度は、特定の製品において整数または端数であってよ い統計学上の平均値である。好ましいアルコールエトキシレートは、狭い範囲の 同族体分布（狭分布エトキシレート、ＮＲＥ）を有する。特に、低いエトキシル 化度と、エトキシル化反応中に反応しない脂肪アルコールの形態での不純物を有 するアルコールは、噴霧乾燥中にいわゆるプルーミング(pluming)の問題を導く 。そのため、この非イオン界面活性剤は、好ましくは、噴霧乾燥工程においてで はなく、本発明の含浸されるビルダー成分によって加工される。 さらに、一般式： ＲＯ（Ｇ）_x （式中、Ｒは、８〜２２個、好ましくは１２〜１８個の炭素原子を含有する第１ 級の、直鎖またはメチル分枝、特に２-メチル分枝の脂肪族基、およびＧは、５ または６個の炭素原子を含有するグリコース単位、好ましくはグルコースである 。） で表されるアルキルグリコシドを、特に、付加的な非イオン界面活性剤として使 用してもよい。モノグリコシドとオリゴグリコシドの分布を示すオリゴマー化度 ｘは、１〜１０の数、好ましくは１.２〜１.４の値をとる。それは、好ましくは 含水ペーストの形態で使用される。 アルキルグリコシドの代わりにまたは合わせて使用される他の適する界面活性 剤は、式（Ｉ）： （式中、Ｒ²ＣＯは、６〜２２個の炭素原子を含有する脂肪族アシル基、Ｒ³は、 水素、１〜４個の炭素原子を含有するアルキル基またはアルコシキアルキル基、 および[Ｚ]は、３〜１０個の炭素原子と３〜１０個の水酸基を含有する直鎖また は分枝のポリヒドロキシアルキル基である。） で表されるポリヒドロキシ脂肪酸アミドである。この界面活性剤は、好ましくは 含水ペーストの形態でも使用される。 スルホネート系の好ましいアニオン界面活性剤は、既知のＣ_9-13アルキルベン ゼンスルホネート、オレフィンスルホネートおよびアルカンスルホネートである 。α-スルホ脂肪酸のエステルおよびα-スルホ脂肪酸の二塩も適している。他の 適するアニオン界面活性剤は、モノ-、ジ-およびトリエステル並びに、製造を、 脂肪酸１〜３モルを有するモノグリセリンでエステル化することによってまたは グリセリン０.３〜２モルを有するトリグリセリドのエステル交換において行う 場合に得られるそれらの混合物を表すスルホン化脂肪酸グリセリンエステルであ る。スルフェート系の適する界面活性剤は、天然および合成起源の第１級アルコ ール、特に脂肪アルコール（例えばヤシ油脂肪アルコール、牛脂肪アルコール、 オレイルアルコール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアル コールもしくはステアリルアルコール）またはＣ_10-20オキソアルコールの硫酸 モノエステル並びに同じ鎖長の第２級アルコールの硫酸モノエステルである。平 均３.５モルのエチレンオキサイドを含有する２-メチル分枝Ｃ_9-11アルコールの ような１〜６モルのエチレンオキサイドでエトキシル化されたアルコールの硫酸 モノエステルも適している。アニオン界面活性剤、特にナトリウムおよび／また はカリウム塩のようなそのアルカリ金属塩は、含水ペーストの形態でも、非イオ ン界面活性剤との混合物の形態、特にエトキシル化脂肪アルコールとの混合物の 形態でも使用される。アニオン界面活性剤（特にアルキルベンゼンスルホネート および／またはアルキルスルフェート）と非イオン界面活性剤（特にエトキシル 化脂肪アルコールおよび／またはアルキルグリコシド）の両者を含有する含水ペ ース トを使用することも可能である。その製造に由来して、アルキルスルフェートが 、常に、比較的大量のアルキルスルフェートを噴霧乾燥中に、見て分かるプルー ミングの問題を導く未反応のアルコールを含有することから、アルキルスルフェ ートを使用するのが特に好ましい。したがって、アルキルスルフェートを、好ま しくは噴霧乾燥によってではなく、本発明の含浸されるビルダー成分により加工 する。 本発明の含浸されたビルダー成分は、好ましくは、８００ｇ／Ｌを超え、特に ９００ｇ／Ｌを超える見掛け密度を有しており、含浸されたビルダー成分の見掛 け密度は、使用される粒状結晶性層状ケイ酸塩出発物質の見掛け密度よりも常に 高い。粉末状の結晶性層状ケイ酸塩の含浸と対比すると、層状ケイ酸塩出発物質 を超える見掛け密度の増加は、粒状結晶性層状ケイ酸塩の含浸によって達成され る。 本発明のビルダー成分を、有利には、ロール圧縮した後、粉砕および篩分けに より製造され、かつ、その後、含浸剤で処理される見掛け密度が６５０ｇ／Ｌを 超える結晶性層状ケイ酸塩を顆粒状で使用する方法によって製造してよい。ロー ル圧縮された結晶性層状ケイ酸塩を、含浸されるビルダー成分に対して、少なく とも６０重量％の量で使用する。本発明の好ましい一態様では、ビルダー成分を 、特に粉末状結晶性層状ケイ酸塩で含浸した後、粉砕する。 もう一つの態様において、本発明は、本発明のビルダー成分を含有する洗剤ま たは清浄組成物に関する。この洗剤または清浄組成物は、好ましくは、本発明の ビルダー成分を１０〜７０重量％の量、特に２０〜６０重量％の量で含有する。 ２５〜５０重量％の本発明のビルダー成分の含量は、特に、洗剤または清浄組成 物が他の典型的な無機および／または有機ビルダーを含有する場合に、特に有利 である。洗剤または清浄組成物は、その他に、アニオン、非イオン、両性、カチ オンおよび／または双性界面活性剤、ゼオライトおよび／またはリン酸塩、ベン トナイトのような層状ケイ酸塩、クエン酸塩等のようなポリカルボキシレート、 アクリル酸のホモポリマーまたはコポリマーの塩のようなポリマーポリカルボキ シレートのような他のビルダー、漂白剤および漂白活性剤、セルロースエーテル またはポリビニルピロリドンのような汚れ再付着防止剤、蛍光増白剤、染料およ び香料、並びに酵素および酵素安定剤のような通常の配合成分をいずれも含有し てよい。抑泡剤を含んでいてもよい。洗剤または清浄組成物を、本発明の組み込 まれたビルダー成分の他に、基本的な顆粒からでも多成分混合物からでも構成で き、多成分混合物が有利である。この場合、酵素顆粒と、例えば、漂白活性剤顆 粒だけでなく、抑泡剤顆粒、または炭酸ナトリウム、ケイ酸ナトリウムもしくは ポリカルボキシレートのような個々の成分も、その後、組み込まれる。各成分を 、噴霧乾燥、造粒、押出または他の従来の技術により製造してよい。特に好まし い態様において、洗剤または清浄組成物は、６５０ｇ／Ｌを超える、好ましくは ７００ｇ／Ｌを超える総見掛け密度を有する。本発明のビルダー成分を多量に使 用することによって、分離する傾向を示す洗剤または清浄組成物を用いずに、見 掛け密度が８００ｇ／Ｌを超える洗剤または清浄組成物を製造することも可能で ある。この洗剤または清浄組成物は、界面活性剤含量の高い濃厚物への加工にも 適している。例えば、高いアニオン界面活性剤含量を、例えば噴霧乾燥、噴霧中 和によりまたは造粒と同時に流動床で乾燥することによって得られる高濃厚化ア ニオン界面活性剤化合物を組み込むことにより確立することができ、一方、高い 非イオン界面活性剤含量を、非イオン界面活性剤含量の高い本発明のビルダー成 分を組み込むことによって確立することができる。アニオンおよび非イオン界面 活性剤１５〜４０重量％、特に１８または２０〜３５重量％を含有する洗剤また は清浄組成物が好ましい。 実施例 圧縮された結晶性層状ケイ酸塩［ＳＫＳ６(登録商標)顆粒、ヘキスト・アクチ エンゲゼルシャフト、ドイツの製品］の見掛け密度は８６０ｇ／Ｌであり、これ を、５個のエチレンオキサイド基（ＥＯ）を含有するＣ_12-18脂肪アルコール８ ０重量％と３ＥＯを含有するＣ_12-14脂肪アルコール２０重量％のエトキシル化 脂肪アルコール混合物の実施例１〜５で示される量と一緒に、６０℃の温度で噴 霧した。実施例５では、含浸されたビルダー成分を、粉末状結晶性層状ケイ酸塩 （ＳＫＳ６）でさらに粉砕した。含浸されたビルダーの見掛け密度はいずれも、 ９００ｇ／Ｌを超えていた。粒状出発物質のようなビルダー成分は、寸法が０. １ｍｍ以下の粒子や寸法が１.６ｍｍより大きな粒子を全く含んでいなかった。 比較として、通常のＳＫＳ６粉末を、非イオン界面活性剤と一緒に同じ条件下 で噴霧した。粉末は、約５重量％の非イオン界面活性剤に関する最小吸着容量を 示した。この場合にも、寸法が０.１ｍｍ以下の粒子はなかったため、粉末の微 粒子を凝集することはできたが、含浸された粉末に対して非イオン界面活性剤５ 重量％の適用でも（Ｖ１）、見掛け密度の相当な低下をもたらした。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．一般式： ＮａＭＳｉ_xＯ_2x+1・ｙＨ₂Ｏ （式中、Ｍは、ナトリウムまたは水素、ｘは１.９〜４の数、およびｙは０〜２ ０の数である。） で表される結晶性層状ケイ酸塩を含有する洗剤または清浄組成物において使用す るためのビルダー成分であって、該ビルダー成分が、結晶性層状ケイ酸塩と含浸 剤から成り、６５０ｇ／Ｌを超える見掛け密度の粒状結晶性層状ケイ酸塩の含有 率が、含浸されるビルダー成分に対して、少なくとも６０重量％であるビルダー 成分。 ２．含浸剤の含有率が、含浸されるビルダー成分に対して、１〜３０重量％、 好ましくは５〜２５重量％である請求項１に記載のビルダー成分。 ３．粒状結晶性層状ケイ酸塩の見掛け密度が、７００ｇ／Ｌを超える、好まし くは８００〜９００ｇ／Ｌの範囲である請求項１または２に記載のビルダー成分 。 ４．含浸剤が、エトキシル化非イオン界面活性剤、非イオンおよびアニオン界 面活性剤の混合物、場合により後で水を乾燥により除去するペースト状水性非イ オンおよび／またはアニオン界面活性剤、さらにはシリコーン油およびパラフィ ン油から成る群より選ばれる請求項１ないし３のいずれかに記載のビルダー成分 。 ５．含浸されたビルダー成分の見掛け密度が８００ｇ／Ｌを超え、好ましくは ９００ｇ／Ｌを超え、かつ含浸されたビルダー成分の見掛け密度が、粒状結晶性 層状ケイ酸塩出発物質の見掛け密度よりも高い請求項１ないし４のいずれかに記 載のビルダー成分。 ６．粉末状結晶性層状ケイ酸塩を、粉末状結晶性層状ケイ酸塩を含む含浸され るビルダー成分に対して、０.５〜５重量％の量、好ましくは１〜３重量％の量 で含有する請求項１ないし５のいずれかに記載のビルダー成分。 ７．見掛け密度が６５０ｇ／Ｌを超える粒状結晶性層状ケイ酸塩を用いた、一 般式： ＮａＭＳｉ_xＯ_2x+1・ｙＨ₂Ｏ （式中、Ｍは、ナトリウムまたは水素、ｘは１.９〜４の数、およびｙは０〜２ ０の数である。） で表される結晶性層状ケイ酸塩を含有する洗剤または清浄組成物において使用す るためのビルダー成分の製造方法であって、結晶性層状ケイ酸塩をロール圧縮に よって製造した後、含浸剤で処理し、（含浸されるビルダー成分に対して）少な くとも６０重量％のロール圧縮された結晶性層状ケイ酸塩を使用する方法。 ８．含浸されるビルダー成分を、最終工程において粉末状結晶性層状ケイ酸塩 で処理する請求項７に記載の方法。 ９．請求項１ないし６のいずれかに記載のビルダー成分を含有する洗剤または 清浄組成物。 １０．ビルダー成分１０〜７０重量％の量、好ましくは２０〜６０重量％の量 、特に２５〜５０重量％の量、並びに、場合により他の典型的な無機および／ま たは有機ビルダーを含有する請求項９に記載の洗剤または清浄組成物。