JPH0945256A - シャドウマスク構体を備えたカラー陰極線管 - Google Patents

シャドウマスク構体を備えたカラー陰極線管

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JPH0945256A
JPH0945256A JP19655995A JP19655995A JPH0945256A JP H0945256 A JPH0945256 A JP H0945256A JP 19655995 A JP19655995 A JP 19655995A JP 19655995 A JP19655995 A JP 19655995A JP H0945256 A JPH0945256 A JP H0945256A
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shadow mask
damping spring
vibration damping
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mask structure
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JP19655995A
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Hideo Tanabe
英夫 田辺
Takao Kawamura
孝男 河村
Yuichi Kijima
勇一 木島
Hiroshi Kawasaki
浩 川▲さき▼
Hiroyuki Saeki
浩之 佐伯
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Hitachi Ltd
Hitachi Consumer Electronics Co Ltd
Japan Display Inc
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Hitachi Device Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
Hitachi Consumer Electronics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 振動減衰用スプリング部材12を簡単な製造
工程で作り、簡単な作業手順で取付けたシャドウマスク
構体6を備えたカラー陰極線管を提供する。 【構成】 螢光体層を有するパネル部と、電子銃を収納
したネック部と、パネル部とネック部を連接するファン
ネル部とからなる真空外囲器と、シャドウマスク構体6
が懸架スプリング11によりパネル部内に植設のピン1
7に懸架されているカラー陰極線管において、ピン17
とシャドウマスク構体6間に、振動減衰用スプリング部
材12を配置し、このとき、振動減衰用スプリング部材
のピン側は、振動減衰用スプリング部材に設けた孔にピ
ンを挿入した状態で振動減衰用スプリング部材とピンと
を弾圧接触させ、振動減衰用スプリング部材のシャドウ
マスク構体側は、振動減衰用スプリング部材の端部近傍
とシャドウマスク構体とを弾圧接触させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シャドウマスク構体を
備えたカラー陰極線管に係わり、特に、シャドウマスク
構体が外部から印加される衝撃によって振動を起し、螢
光体層とシャドウマスクとの相対位置関係がずれるのを
防ぐようにしたシャドウマスク構体を備えたカラー陰極
線管に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、カラー陰極線管の多くのものは、
パネル内部に色分別を行うためのシャドウマスク構体を
配置したもの、いわゆる、シャドウマスク構体を備えた
カラー陰極線管である。
【0003】この場合、かかるシャドウマスク構体は、
主として、多くの電子ビーム通過孔を有するシャドウマ
スクと、このシャドウマスクの周辺を保持するマスクフ
レームとからなっており、マスクフレームによりシャド
ウマスク構体がパネル内部に懸架配置されるものであ
る。そして、このシャドウマスク構体の機能は、3本の
電子銃からそれぞれ放射された3本の電子ビームがパネ
ル内面に区分して塗布形成された赤、青、緑の3色の螢
光体部のそれぞれに分担して射突するように、シャドウ
マスクに設けた多くの電子ビーム通過孔により、3色の
螢光体部に至る3本の電子ビームの通路を選択制御する
ようにしているものである。
【0004】ところで、シャドウマスク構体におけるシ
ャドウマスクは、通常、鉄(Fe)もしくは熱膨張係数
の小さな鉄・ニッケル(Fe−Ni)合金からなる薄板
に、丸形あるいは長方形もしくはすだれ形をなす多くの
電子ビーム通過孔を設けたもので、パネル内面に形成さ
れる螢光体層は、シャドウマスクの電子ビーム通過孔の
形状に対応した形状を有しており、3色の螢光体部が前
記区分にしたがって塗布形成されている。なお、本明細
書においては、説明の便宜上、丸形の多くの電子ビーム
通過孔を有するシャドウマスクをドット型シャドウマス
クといい、長方形の多くの電子ビーム通過孔を有するシ
ャドウマスクをスロット型シャドウマスクといい、すだ
れ形の多くの電子ビーム通過孔を有するシャドウマスク
をグリル型シャドウマスクという。
【0005】一般に、シャドウマスク構体におけるシャ
ドウマスクは、カラー陰極線管の動作中に、電子ビーム
が衝突することによって温度が上昇し、熱膨張を起こす
ようになる。このため、3色の螢光体部にそれぞれ対応
配置されているシャドウマスクの多数の電子ビーム通過
孔の中の幾つかのものの配置位置が若干量変位し、電子
ビームのランディング位置がずれてしまうという不所望
な事態を生じるようになる。特に、近年になって要求の
高まりを見せている高精細表示可能なカラー陰極線管の
場合には、表示画像の精細度を上げようとしたとき、シ
ャドウマスクの熱膨張に起因する電子ビームのランディ
ング位置のずれを無視することができなくなる。
【0006】かかる不所望な事態の発生を避けるため、
シャドウマスクを備えたカラー陰極線管においては、グ
リル型シャドウマスクを用いたものの場合、グリル型シ
ャドウマスクの上下方向に張力を印加した状態でマスク
フレームに取付けた構成を有するシャドウマスク構体
(以下、これを第1の既提案のものという)、ドット型
シャドウマスクまたはスロット型シャドウマスクを用い
たものの場合、シャドウマスクの構成材料として、熱膨
張係数の小さい高価な鉄・ニッケル(Fe−Ni)合金
を用いて構成したシャドウマスク構体(以下、これを第
2の既提案のものという)等が既に提案されている。
【0007】かかる第1の既提案のものは、グリル型シ
ャドウマスクの上下方向(画像表示面の縦方向)に張力
を印加した状態で、その有効面がシリンダー状になるよ
うにマスクフレームに取付けた構成のものであるため、
グリル型シャドウマスクを張力を印加してマスクフレー
ムに取付ける際、グリル型シャドウマスクにおけるグリ
ル、即ち、すだれ形の電子ビーム通過孔同士が絡み合う
ことがあり、しかも、機械的強度の点からシャドウマス
クの板厚をある程度以上薄くすることが難しいことがあ
って、どうしても高い剛性のマスクフレームが必要にな
り、その結果、シャドウマスク構体の重量が重いものに
なるという課題を有するものである。
【0008】また、第2の既提案のものは、ドット型シ
ャドウマスクまたはスロット型シャドウマスクの構成材
料である熱膨張係数の小さい鉄・ニッケル(Fe−N
i)合金が比較的高価であるため、シャドウマスク構体
の製造コスト、ひいては、カラー陰極線管の製造コスト
が増大してしまい、その上に、シャドウマスクの板厚を
薄くすることが難しいことから、より高い解像度を有す
るカラー陰極線管を構成できなくなるという課題を有す
るものである。
【0009】これらの課題の解消のために、スロット型
シャドウマスクの上下方向に張力を印加した状態でマス
クフレームに取付けるようにした構成のシャドウマスク
構体が既に開発されており、その一例として、米国特許
第4973283号明細書に開示のものがある。この米
国特許第4973283号明細書に開示のシャドウマス
ク構体は、スロット型シャドウマスクであってグリル型
シャドウマスクに比べ電子ビーム通過孔間を結合するブ
リッジ部分が多く存在することから、シャドウマスクの
構成材料の厚みを若干薄くしたとしても、第1の既提案
のもののように、シャドウマスクに張力を印加した際、
グリル同士が絡み合う事態の発生を避けることができ、
その上に、マスクフレームの剛性をそれ程高くする必要
がないことから、全体として軽量のシャドウマスク構体
を構成することが可能になる。
【0010】ところで、スロット型シャドウマスクの上
下方向に張力を印加した状態でマスクフレームに取付け
るようにした構成のシャドウマスク構体は、張力を印加
した状態でマスクフレームに溶接固定されていることか
ら、外力が加わったとき等にスロット型シャドウマスク
に振動が発生し、カラー陰極線管の表示画質を劣化させ
るという別の課題を生じる。
【0011】即ち、スロット型シャドウマスクは、スロ
ット相互間にそれぞれブリッジが設けられている構造で
あるため、グリル型シャドウマスクのように個別のグリ
ルがそれぞれ弦のように振動することはないが、シャド
ウマスク全体が1つの面として振動を起こすようにな
る。そして、スロット型シャドウマスクにこのような面
振動が発生すると、3色の螢光体部にそれぞれ対応する
電子ビーム通過孔の配置位置が変化し、それにより電子
ビームのランディング位置が変動し、カラー陰極線管の
表示画像の色純度が低下するという別の課題を生じる。
【0012】また、このような現象は、上下方向に張力
を印加した状態でマスクフレームに取付けるようにした
構成のシャドウマスク構体に限らず、略球形状にプレス
成形したシャドウマスクをマスクフレームに取付けるよ
うにした構成のシャドウマスク構体においても、外力が
加わったとき等にシャドウマスクに振動が発生し、前述
の場合と同様に、3色の螢光体部にそれぞれ対応する電
子ビーム通過孔の配置位置が変化し、それにより電子ビ
ームのランディング位置が変動し、カラー陰極線管の表
示画像の色純度が低下するという別の課題を生じるもの
である。
【0013】かかる別の課題を解決するために、シャド
ウマスク構体のマスクフレームとパネル部内に植設され
たピン(スタッドピン)との間に振動吸収部材を配置
し、強い外部衝撃やスピーカーのハウリング等に基づく
振動がカラー陰極線管に印加された場合に、この振動を
振動吸収部材によって吸収させ、シャドウマスク構体に
僅かな振動だけが加わるようにした手段は、実開平6−
48152号によって既に開発されている。
【0014】ところで、前記手段における振動吸収部材
は、マスクフレームに固定される固定部と、この固定部
の延長領域から略60度に屈曲された第1吸収部と、こ
の第1吸収部から略60度に屈曲された第2吸収部とか
らなり、全体として略3角形状のものであって、第1吸
収部及び第2吸収部にそれぞれボールが取付けられた構
成のものである。そして、振動吸収部材は、カラー陰極
線管に印加された外部振動を、第1吸収部と第2吸収部
との間にある略3角形状の頂点部とスタッドピンの狭い
頂上部との間の摩擦、及び、第2吸収部の端部と固定部
との間の摩擦によってそれぞれ一次的に吸収し、さら
に、第1吸収部と第2吸収部にそれぞれ取付けたボール
の重さに基づく慣性力よって2次的に制動させるように
しているものである。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】前記実開平6−481
52号に開示の手段は、マスクフレームとスタッドピン
との間に振動吸収部材を配置し、外部振動がカラー陰極
線管に印加されたとき、この振動を振動吸収部材によっ
て吸収させることができるものではあるが、振動吸収部
材として、ボールを取付けた略3角形状のもので構成さ
れているため、振動吸収部材を製造する際に、多くの製
造工程が必要になるという問題がある。
【0016】また、前記実開平6−48152号に開示
の手段は、振動吸収部材が、第1吸収部と第2吸収部と
の間にある略3角形状の頂点部とスタッドピンの狭い頂
上部との間の摩擦、及び、第2吸収部の端部と固定部と
の間の摩擦によってそれぞれ振動を吸収させる構造であ
るため、外部振動の吸収を正しく行わせるためには、略
3角形状の頂点部とスタッドピンの狭い頂上部との正し
い位置合わせをする必要がある、即ち、振動吸収部材を
マスクフレームに固定させる際に、その固定個所の位置
決め精度を十分に高める必要があるとともに、マスクフ
レーム構体をパネル部内に装着させる際に、その装着個
所の位置決め精度を十分に高める必要があることから、
マスクフレーム構体とともに振動吸収部材を組み込む際
に、高い寸法精度の取り付け作業が必要になるという問
題もある。
【0017】本発明は、これらの問題点を解決するもの
で、その目的は、外部振動を吸収減衰する振動減衰用ス
プリング部材が簡単な製造工程で作成され、簡単な作業
手順で取付けられるシャドウマスク構体を備えたカラー
陰極線管を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、内面に螢光体層を形成したパネル部と、
電子銃を収納したネック部と、前記パネル部及び前記ネ
ック部を連接するファンネル部とからなる真空外囲器を
備え、前記パネル部内に前記螢光体層に対向配置された
シャドウマスク構体を有し、前記シャドウマスク構体
は、前記パネル部内に植設された複数本のピンと前記シ
ャドウマスク構体との間にそれぞれ懸架された複数個の
懸架スプリングにより懸架されているシャドウマスク構
体を備えたカラー陰極線管において、前記複数本のピン
の少なくとも1本と前記シャドウマスク構体との間に、
振動減衰用スプリング部材を弾圧接触させ、このとき、
前記振動減衰用スプリング部材の前記ピン側は、前記振
動減衰用スプリング部材に設けた孔に前記ピンを挿入し
た状態で前記振動減衰用スプリング部材と前記ピンとを
弾圧接触させ、前記振動減衰用スプリング部材の前記シ
ャドウマスク構体側は、前記振動減衰用スプリング部材
の端部近傍とシャドウマスク構体とを弾圧接触させた手
段を備える。
【0019】
【作用】前記手段によれば、パネル部内に植設された複
数本のピンの中の少なくとも1本とシャドウマスク構体
との間に、振動減衰用スプリング部材を弾圧接触させて
いるので、カラー陰極線管に外部から振動や衝撃が印加
されたとき、その振動や衝撃は、シャドウマスク構体と
振動減衰用スプリング部材との間の摩擦、及び、振動減
衰用スプリング部材とパネル部内に植設されたピンとの
間の摩擦によってそれぞれ吸収及び減衰され、シャドウ
マスク構体に殆んど伝達されることがなく、外部からの
振動や衝撃によりシャドウマスクに振動が生じることは
ない。そして、シャドウマスクに外部からの振動や衝撃
による振動が発生しないことから、3色の螢光体部にそ
れぞれ対応する電子ビーム通過孔の配置位置に変化がな
く、電子ビームのランディング位置の変動も生じないの
で、カラー陰極線管の表示画像に色純度の低下を生じる
ことがない。
【0020】この場合、振動減衰用スプリング部材は、
ピン側にピン挿入孔が設けられて、ピン側でピン挿入孔
にピンを挿入した状態で振動減衰用スプリング部材とピ
ンとが弾圧接触されるものであり、一方、シャドウマス
ク構体側で振動減衰用スプリング部材の端部近傍とシャ
ドウマスク構体、具体的には、マスクフレームまたはマ
スクフレームに取付けたベースプレートのいずれかに弾
圧接触される構成であるので、振動減衰用スプリング部
材の構成は、極めて単純なものでよく、少ない製造工程
で振動減衰用スプリング部材を得ることができる。
【0021】また、振動減衰用スプリング部材は、シャ
ドウマスク構体に溶接等によって固定する必要がなく、
シャドウマスク構体とともに振動減衰用スプリング部材
を取付ける場合においても、ピン側は孔にピンを挿入さ
せるだけ、シャドウマスク構体側はシャドウマスク構体
のマスクフレーム等に当接させるだけでよいので、振動
減衰用スプリング部材の固定個所の位置決めや、振動減
衰用スプリング部材に関連したシャドウマスク構体の装
着個所の位置決めを行う必要が全くなく、シャドウマス
ク構体とともに振動減衰用スプリング部材を取付ける際
に、高い寸法精度の取り付け作業を必要としないで済む
ものである。
【0022】なお、振動減衰用スプリング部材は、ピン
側が中間部であり、シャドウマスク構体側が両端部近傍
であって、中間部に対して略対称形状になるように形成
すれば、力学的にバランスの採れた構成になる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて詳細に
説明する。
【0024】図1は、本発明に係わるカラー陰極線管の
一実施例の全体構成を示す透視図であって、カラー陰極
線管の水平方向の透視図を示すものである。
【0025】図1において、1はパネル部、2はファン
ネル部、3はネック部、4はフェースプレート、5は螢
光体層、6はシャドウマスク構体、7はスロット型シャ
ドウマスク、8はマスクフレーム、9は支持フレーム、
10はベースプレート、11は懸架スプリング、12は
振動減衰用スプリング部材、13は偏向ヨーク、14は
電子銃、15は磁気シールド、16Rは赤色の電子ビー
ム、16Gは緑色の電子ビーム、16Bは青色の電子ビ
ーム、17はピン、18は補強バンドである。
【0026】そして、カラー受像管を構成する管体は、
前側に配置されたパネル部1と、電子銃14を収納して
いるネック部3と、パネル部1及びネック部3の中間に
配置されたファンネル部2とからなっている。パネル部
1は、前面にフェースプレート4を有し、このフェース
プレート4の内面に螢光体層5が配置形成される。シャ
ドウマスク構体6は、後述するように、スロット型シャ
ドウマスク7と、スロット型シャドウマスク7を上下方
向に張力を加えた状態で張架したマスクフレーム8と、
マスクフレーム8を橋絡する支持フレーム9と、マスク
フレーム8の周縁部に取付けられた対のベースプレート
10と、支持フレーム9及びベースプレート10に取付
けられた懸架スプリング11とを備えている。パネル部
1は、周縁部内面に複数本のピン17が植設され、懸架
スプリング11がピン17に嵌合されることにより、ス
ロット型シャドウマスク7を螢光体層5に対向させた状
態でシャドウマスク構体6がパネル部1内に固定配置さ
れる。パネル部1とファンネル部2の結合部分、主とし
てファンネル部2の内側に磁気シールド15が設けら
れ、ファンネル部2とネック部3の結合部分の外側に偏
向ヨーク13が設けられる。電子銃14から投射された
3本の電子ビーム16R、16G、16Bは、偏向ヨー
ク13で水平方向と垂直方向にそれぞれ偏向された後、
スロット型シャドウマスク7の電子ビーム通過孔におい
て色選択を受け、螢光体層5を構成する対応する色の螢
光体部に射突して、パネル部1の表示面に所要のカラー
画像を表示させる。パネル部1の外側には、補強バンド
18が巻回される。
【0027】前記構成において、本実施例のカラー陰極
線管における画像表示動作は、既知のカラー陰極線管の
画像表示動作と同じであって、かかる動作は既に知られ
ているところであるので、本実施例のカラー陰極線管の
画像表示動作については、説明を省略する。
【0028】次いで、図2は、図1に図示の実施例に用
いられるシャドウマスク構体の一例を示す斜視図であ
る。
【0029】図2において、8aは第1のマスクフレー
ム部材、8bは第2のマスクフレーム部材、9aは第1
の支持フレーム部材、9bは第2の支持フレーム部材、
11aはピン嵌合孔、19は長方形の電子ビーム通過
孔、20はブリッジ部、21はグリル部であり、その
他、図1に示された構成要素と同じ構成要素については
同じ符号を付けている。
【0030】そして、スロット型シャドウマスク7は、
長方形の多数の電子ビーム通過孔19と多数のブリッジ
部20と多数のグリル部21とを有し、面全体が略ドー
ム状となるように形成されたもので、複数個の電子ビー
ム通過孔19が縦列状態に配置されて、多数の電子ビー
ム通過孔縦列が構成される。各電子ビーム通過孔縦列は
それぞれの電子ビーム通過孔19間にブリッジ部20が
設けられており、各電子ビーム通過孔縦列間にはそれぞ
れグリル部21が設けられている。マスクフレーム8
は、垂直面及び水平面の2つの面が略直角に結合され、
断面形状が略L字状に構成された第1及び第2のマスク
フレーム部材8a、8bからなり、第1及び第2のマス
クフレーム部材8a、8bの垂直面の周縁端部にそれぞ
れスロット型シャドウマスク7の長辺側周縁部が溶接さ
れる。支持フレーム9は、断面形状が角形の略コ字型形
状をなすように構成された第1及び第2の支持フレーム
部材9a、9bからなり、第1及び第2のマスクフレー
ム部材8a、8bの水平面下部にそれぞれ第1及び第2
の支持フレーム部材9a、9bの略コ字型の先端部分が
溶接され、これら第1及び第2の支持フレーム部材9
a、9bの支持により、スロット型シャドウマスク7の
上下方向に張力を加えた状態になるように、第1及び第
2のマスクフレーム部材8a、8bの間隔が設定され
る。第1及び第2のマスクフレーム部材8a、8bの垂
直面外側には長さ方向に所定間隔を隔てて2つのベース
プレート10の上部が溶接され、一方のベースプレート
10の下部と、第1及び第2の支持フレーム部材9a、
9bの外側にそれぞれ懸架スプリング11の一端部がそ
れぞれ溶接される。懸架スプリング11は、所定幅を有
する帯状の薄板スプリング部材であって、一端部がシャ
ドウマスク構体6に溶接される固定領域、中間部がスプ
リング領域、他端部がピン17に嵌合される嵌合領域に
なっており、他端部にピン嵌合孔11aが設けられてい
る。
【0031】ここで、シャドウマスク構体6を構成する
場合、用いられる各部の材質や寸法の一例を挙げると、
スロット型シャドウマスク7は、厚さ0.025mmの
鉄板からなるもので、縦方向寸法が300mm、横方向
寸法が400mmからなり、縦約280mm、横約38
0mmの範囲の有効面内に、幅0.075mmで、長さ
0.9mmの長方形の電子ビーム通過孔19が縦ピッチ
1.0mm、横ピッチ0.3mmにより多数設けられ
る。各電子ビーム通過孔縦列におけるブリッジ部20の
位置は、1本置きの電子ビーム通過孔縦列毎に同じ位置
にあり、隣合う電子ビーム通過孔縦列毎に半ピッチずれ
た位置にある。また、マスクフレーム8は厚さが5mm
のクロム系ステンレス鋼からなり、支持フレーム9は1
0mm角のクロム系ステンレス鋼からなっている。
【0032】続く、図3は、図2に図示のシャドウマス
ク構体6をカラー陰極線管のパネル部1内に装着したと
き、シャドウマスク構体6をパネル部1内に装着させる
懸架スプリング11付近の結合状態を示す構成図であっ
て、(a)は上面図、(b)は横からパネルを通して見
た図であり、(c)は装着時に用いられる振動減衰用ス
プリング部材12の構成の一例を示す斜視図である。
【0033】図3(a)乃至(c)において、12aは
振動減衰用スプリング部材12の平坦部、12b、12
cはその両側の屈曲部、12hは平坦部12aに設けら
れたピン挿入孔であり、その他、図1及び図2に示され
た構成要素と同じ構成要素については同じ符号を付けて
いる。
【0034】そして、振動減衰用スプリング部材12
は、平面状の平坦部12aと、平坦部12aの両側に連
なり、断面が略へ字型の屈曲部12b、12cとからな
り、平坦部12aの中央にピン挿入孔12hが設けら
れ、ピン挿入孔12hの内径寸法はピン17の外径寸法
よりもやや大きく構成されている。
【0035】図2及び図3(a)乃至(c)を用い、シ
ャドウマスク構体6を振動減衰用スプリング部材12と
ともにパネル部1内に装着させる場合について説明す
る。
【0036】この場合、パネル部1は、未だファンネル
部2やネック部3が接合されていない一面開放形のもの
であり、前面内部に螢光体膜5が既に形成されているも
のである。また、シャドウマスク構体6は、図2に図示
されている構成のもので、マスクフレーム8の所定個所
にはベースプレート10が溶接固着され、ベースプレー
ト10の所定個所には懸架スプリング11が溶接固着さ
れているものである。
【0037】始めに、2つの振動減衰用スプリング部材
12を用意し、これら振動減衰用スプリング部材12の
ピン挿入孔12hを、パネル部1の上下方向内側に植設
されている2本のピン17にそれぞれ挿入し、2つの振
動減衰用スプリング部材12をパネル部1内に仮に保持
しておく。
【0038】次に、シャドウマスク構体6を用意し、ス
ロット型シャドウマスク7がパネル部1内面にある螢光
体膜5に対向するように、シャドウマスク構体6をパネ
ル部1内に搬送させ、その状態でシャドウマスク構体6
のベースプレート10に溶接されている2つの懸架スプ
リング11のピン嵌合孔11aを、パネル部1の上下方
向内側に植設されている2本のピン17にそれぞれ嵌合
させ、同様にして、第1及び第2の支持フレーム部材9
a、9bに溶接されている2つの懸架スプリング11の
ピン嵌合孔11aを、パネル部1の左右方向内側に植設
されている2本のピン17にそれぞれ嵌合させ、シャド
ウマスク構体6をパネル部1内に装着させる。なお、シ
ャドウマスク構体6をパネル部1内に装着させた後で、
懸架スプリング11をたわませた状態で振動減衰用スプ
リング部材12を挿入して、ピン挿入孔12hをピン1
7に挿入してもよい。
【0039】このとき、パネル部1の上下方向内側に植
設された2本のピン17にピン挿入孔12hが挿入さ
れ、パネル部1内に仮に保持されていた2つの振動減衰
用スプリング部材12は、図3(a)、(b)に図示さ
れるように、対応する懸架スプリング11に重なり合っ
た状態になり、しかも、ピン17にピン挿入孔12hが
挿入されて仮に保持されている2つの振動減衰用スプリ
ング部材12は、これらのピン17の上に懸架スプリン
グ11のピン嵌合孔11aが嵌合されたことにより、ピ
ン17から脱出することができなくなり、実質的にピン
17に固定されるようになる。そして、振動減衰用スプ
リング部材12がピン17に実質的に固定されたとき、
その平坦部12aにおけるピン挿入孔12hの周辺領域
がピン17の基部に設けられている肩面に弾圧接触され
た状態になり、その両側の屈曲部12b、12cにおけ
る略へ字型の突出領域もそれぞれ対応する位置にあるベ
ースプレート10の面に弾圧接触された状態になる。た
だし、振動減衰用スプリング部材12とピン17との弾
圧接触は、ピン挿入孔12hの内径がピン17の外径よ
りもやや大きいため、弾圧接触された状態で、振動減衰
用スプリング部材12が平坦部12aの面方向に遊動可
能になっており、また、振動減衰用スプリング部材12
とベースプレート10との弾圧接触は、単にスプリング
接触を行っているだけであるので、この部分において
も、振動減衰用スプリング部材12が平坦部12aの面
方向に遊動可能になっているものである。
【0040】ここで、図示はしていないが、振動減衰用
スプリング部材12がピン17を中心に一定量以上回転
してベースプレート10から外れることがないように、
例えば、L型の部材を振動減衰用スプリング部材12あ
るいはベースプレート10に取り付ける等の方法によ
り、ストッパを設けるのが望ましい。
【0041】なお、シャドウマスク構体6を装着された
パネル部1は、その後、所定の工程を経てファンネル部
2やネック部3が結合されて外囲器が形成され、さら
に、この外囲器に対して、所定の処理及び所定の構成部
品が装着され、カラー陰極線管が得られる。
【0042】ところで、スロット型シャドウマスク7に
張力を印加した状態でマスクフレーム8に取付けたシャ
ドウマスク構体6を装着しているカラー陰極線管は、使
用時に、スロット型シャドウマスク7に3本の電子ビー
ム16R、16G、16Bが衝突すると、スロット型シ
ャドウマスク7が加熱膨張し、印加されている張力がや
や減少する。この状態のとき、カラー陰極線管に外部か
ら強い衝撃や振動が加わると、スロット型シャドウマス
ク7が面振動を起こすことがある。
【0043】本実施例によるカラー陰極線管は、外部か
ら強い衝撃や振動が加わったとき、これらの衝撃や振動
は、始めに、パネル部1の上下方向内側に植設されてい
る2本のピン17を介して振動減衰用スプリング部材1
2に供給されるが、このときに振動減衰用スプリング部
材12とピン17との間の弾圧接触によって衝撃や振動
が吸収及び減衰され、振動減衰用スプリング部材12に
は小さい衝撃や振動が供給されるに過ぎないものにな
る。次に、これらの小さい衝撃や振動は、振動減衰用ス
プリング部材12からベースプレート10やマスクフレ
ーム8等を介してスロット型シャドウマスク7に供給さ
れるが、このときも振動減衰用スプリング部材12とベ
ースプレート10との間の弾圧接触によって小さい衝撃
や振動が吸収及び減衰され、ベースプレート10には殆
んど衝撃や振動が供給されない状態になり、外部から強
い衝撃や振動が加わっても、スロット型シャドウマスク
7が面振動を起こすことはない。
【0044】このように、本実施例によれば、振動減衰
用スプリング部材12とピン17との間の弾圧接触によ
って衝撃や振動を吸収及び減衰させる場合、及び、振動
減衰用スプリング部材12とベースプレート10との間
の弾圧接触によって衝撃や振動を吸収及び減衰させる場
合に、振動減衰用スプリング部材12を平坦面12aの
面方向に若干遊動可能な構成にしているので、大きな衝
撃や振動が加わったとき、自動的に振動減衰用スプリン
グ部材12の前記遊動範囲が広くなり、その分、衝撃や
振動のエネルギーを大きく吸収及び減衰させることがで
きて、スロット型シャドウマスク7に供給される衝撃や
振動をなくすか、もしくは、極めて小さいものにするこ
とができる。
【0045】また、本実施例によれば、振動減衰用スプ
リング部材12を取付ける場合、振動減衰用スプリング
部材12を予めシャドウマスク構体6に溶接する必要が
なく、その上に、振動減衰用スプリング部材12をシャ
ドウマスク構体6とともにパネル部1に装着させる場
合、単に、振動減衰用スプリング部材12のピン挿入孔
12hをピン17に挿入させた仮に保持を行っているだ
けで、その後のシャドウマスク構体6をパネル部1を装
着する工程においてシャドウマスク構体6とともに固定
され、振動減衰用スプリング部材12の取付けの工程を
別途設ける必要がないばかりか、振動減衰用スプリング
部材12の構成も単純なものであることから、複雑な製
造手順を経ることなく、振動減衰用スプリング部材12
を得ることができる。
【0046】なお、本実施例においては、シャドウマス
ク構体6として、張力を印加した状態でマスクフレーム
8に取付けたスロット型シャドウマスク7を用いた場合
を例に挙げて説明したが、本発明によるカラー陰極線管
は、シャドウマスク構体6として前述のようなスロット
型シャドウマスク7を用いた場合に限られるものでな
く、張力を印加した状態でマスクフレーム8に取付けた
ドット型シャドウマスクやグリル型シャドウマスクを用
いたものであってもよく、張力を印加した状態でマスク
フレーム8に取付けたもの以外のシャドウマスク、例え
ば、プレスによって略球面状にしたシャドウマスクを用
いたものであってもよい。
【0047】また、本実施例においては、シャドウマス
ク構体6として、マスクフレーム8にベースプレート1
0を溶接し、これらのベースプレート10に振動減衰用
スプリング部材12を弾圧接触された場合を例に挙げて
説明したが、本発明によるカラー陰極線管は、シャドウ
マスク構体6としてベースプレート10を有するものに
限られるものでなく、ベースプレート10がないもの、
即ち、マスクフレーム8に直接振動減衰用スプリング部
材12を弾圧接触させるようにしてもよい。
【0048】さらに、本実施例においては、振動減衰用
スプリング部材12の構成として、平坦部12aの両側
に屈曲部12b、12cが連なっている場合を例に挙げ
て説明したが、本発明によるカラー陰極線管は、振動減
衰用スプリング部材12の構成として前述の構成のもの
に限られるものでなく、平坦部12aの片側だけに屈曲
部12bが連なっているような構成のものを用いるよう
にしてもよい。
【0049】この他に、本実施例においては、マスクフ
レーム8に取付けられた2つの懸架スプリング11にそ
れぞれ重なり合うように2つの振動減衰用スプリング部
材12を装着配置した場合を例に挙げて説明したが、本
発明によるカラー陰極線管は、振動減衰用スプリング部
材12の配置構成として、マスクフレーム8に取付けら
れた2つの懸架スプリング11の一方だけに装着するよ
うにしてもよく、2つの懸架スプリング11だけでな
く、支持フレーム9に取付けられた懸架スプリング11
にも同様に振動減衰用スプリング部材12を装着するよ
うにしてもよい。また、懸架スプリング11とは独立に
専用のピンを設けて、これに振動減衰用スプリング部材
12を装着配置してもよい。
【0050】
【発明の効果】以上述べたように、本発明において、カ
ラー陰極線管に外部から振動や衝撃が印加されても、そ
の振動や衝撃は、シャドウマスク構体と振動減衰用スプ
リング部材との間の摩擦、及び、振動減衰用スプリング
部材とパネル部内に植設されたピンとの間の摩擦によっ
てそれぞれ吸収及び減衰され、シャドウマスク構体に殆
んど伝達されることがなく、外部からの振動や衝撃によ
りシャドウマスクに振動が生じることがない。
【0051】このように、本発明によれば、外部からの
振動や衝撃によるシャドウマスクの振動が生しないこと
から、3色の螢光体部にそれぞれ対応する電子ビーム通
過孔の配置位置に変化がなく、電子ビームのランディン
グ位置の変動も生じることがなく、カラー陰極線管の表
示画像に色純度の低下を生じないという効果がある。
【0052】また、本発明によれば、振動減衰用スプリ
ング部材は、ピン側に孔が設けられ、ピン側でこの孔に
ピンを挿入した状態で振動減衰用スプリング部材とピン
とが弾圧接触され、一方、シャドウマスク構体側で振動
減衰用スプリング部材の端部近傍とシャドウマスク構体
に弾圧接触された構成であるので、振動減衰用スプリン
グ部材の構成は極めて単純なものでよく、少ない製造工
程で振動減衰用スプリング部材が得られるという効果が
ある。
【0053】また、本発明によれば、振動減衰用スプリ
ング部材をシャドウマスク構体に溶接等によって固定す
る必要がなく、シャドウマスク構体とともに振動減衰用
スプリング部材を取付ける場合でも、ピン側は孔にピン
を挿入させるだけ、シャドウマスク構体側はシャドウマ
スク構体のマスクフレーム等に当接させるだけでよいの
で、振動減衰用スプリング部材の固定個所の位置決め
や、振動減衰用スプリング部材に関連したシャドウマス
ク構体の装着個所の位置決めを行う必要が全くなく、シ
ャドウマスク構体とともに振動減衰用スプリング部材を
取付ける際に、高い寸法精度の取り付け作業を必要とし
ないで済むという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるカラー陰極線管の一実施例の全
体構成を示す透視図である。
【図2】図1に図示の実施例に用いられるシャドウマス
ク構体の一例を示す斜視図である。
【図3】図2に図示のシャドウマスク構体をカラー陰極
線管のパネル部内に装着したとき、シャドウマスク構体
をパネル部内に装着させる懸架スプリング付近の結合状
態を示す構成図である。
【符号の説明】
1 パネル部 2 ファンネル部 3 ネック部 4 フェースプレート 5 螢光体層 6 シャドウマスク構体 7 スロット型シャドウマスク 8 マスクフレーム 8a 第1のマスクフレーム部材 8b 第2のマスクフレーム部材 9 支持フレーム 9a 第1の支持フレーム部材 9b 第2の支持フレーム部材 10 ベースプレート 11 懸架スプリング 11a ピン嵌合孔 12 振動減衰用スプリング部材 12a 平坦部 12b、12c 屈曲部 12h ピン挿入孔 13 偏向ヨーク 14 電子銃 15 磁気シールド 16R 赤色の電子ビーム 16G 緑色の電子ビーム 16B 青色の電子ビーム 17 ピン 18 補強バンド 19 電子ビーム通過孔 20 ブリッジ部 21 グリル部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木島 勇一 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日立 製作所電子デバイス事業部内 (72)発明者 川▲さき▼ 浩 千葉県茂原市早野3681番地 日立デバイス エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 佐伯 浩之 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日立 製作所電子デバイス事業部内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内面に螢光体層を形成したパネル部と、
    電子銃を収納したネック部と、前記パネル部及び前記ネ
    ック部を連接するファンネル部とからなる真空外囲器を
    備え、前記パネル部内に前記螢光体層に対向配置された
    シャドウマスク構体を有し、前記シャドウマスク構体
    は、前記パネル部内に植設された複数本のピンと前記シ
    ャドウマスク構体との間にそれぞれ懸架された複数個の
    懸架スプリングにより懸架されているシャドウマスク構
    体を備えたカラー陰極線管において、前記複数本のピン
    の少なくとも1本と前記シャドウマスク構体との間に、
    振動減衰用スプリング部材を弾圧接触させ、このとき、
    前記振動減衰用スプリング部材の前記ピン側は、前記振
    動減衰用スプリング部材に設けた孔に前記ピンを挿入し
    た状態で前記振動減衰用スプリング部材と前記ピンとを
    弾圧接触させ、前記振動減衰用スプリング部材の前記シ
    ャドウマスク構体側は、前記振動減衰用スプリング部材
    の端部近傍とシャドウマスク構体とを弾圧接触させたこ
    とを特徴とするシャドウマスク構体を備えたカラー陰極
    線管。
  2. 【請求項2】 前記振動減衰用スプリング部材は、一端
    部が前記ピン側になり、他端部が前記シャドウマスク構
    体側になることを特徴とする請求項1に記載のシャドウ
    マスク構体を備えたカラー陰極線管。
  3. 【請求項3】 前記振動減衰用スプリング部材は、中間
    部が前記ピン側であり、両端部が前記シャドウマスク構
    体側であって、前記中間部に対して略対称形状に形成さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載のシャドウマ
    スク構体を備えたカラー陰極線管。
  4. 【請求項4】 前記振動減衰用スプリング部材は、前記
    シャドウマスク構体側が前記シャドウマスク構体のマス
    クフレームに弾圧接触されていることを特徴とする請求
    項2乃至3のいずれかに記載のシャドウマスク構体を備
    えたカラー陰極線管。
  5. 【請求項5】 前記振動減衰用スプリング部材は、前記
    シャドウマスク構体が前記マスクフレームに取付けたベ
    ースプレートに弾圧接触されていることを特徴とする請
    求項2乃至3のいずれかに記載のシャドウマスク構体を
    備えたカラー陰極線管。
  6. 【請求項6】 前記シャドウマスク構体は、シャドウマ
    スクに張力を印加した状態で前記マスクフレームに取付
    けた構成のものであることを特徴とする請求項1乃至5
    のいずれかに記載のシャドウマスク構体を備えたカラー
    陰極線管。
  7. 【請求項7】 前記シャドウマスクは、多くの長方形の
    電子ビーム通過孔を有するスロット型シャドウマスクで
    あることを特徴とする請求項6に記載のシャドウマスク
    構体を備えたカラー陰極線管。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001029865A1 (fr) * 1999-10-21 2001-04-26 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Tube cathodique et dispositif d'affichage comprenant ledit tube
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