JPH0945030A - 記録媒体プレーヤ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録媒体プレーヤの使用性の向上とコンパク
ト化を図る。 【解決手段】 複数個の記録媒体１１を上下方向に多段
状に収納したマガジン１０を記録媒体プレーヤ１のマガ
シン収容部４に出し入れ自在に収容してあって、該マガ
ジン１０の外側に面する側壁１０ａには該マガジン１０
の任意の記録媒体収納段に対応する位置に外側から記録
媒１１，１１Ａを出し入れ可能な挿入口１８を設けて、
マガジン１０に収納された記録媒体１１とは別の記録媒
体１１Ａを再成したい場合には、マガジン１０をマガジ
ン収容部４に収容したままこの挿入口１８から記録媒体
１１，１１Ａを出し入れできるようにしてある。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はコンパクトディス
ク、レーザーディスクあるいはカセットテープ等の記録
媒体の記録情報を再成する記録媒体プレーヤに関し、と
りわけ、複数個の記録媒体を収納するマガジンを出し入
れ自在に備えた記録媒体プレーヤに関する。

【０００２】

【従来の技術】例えば、コンパクトディスクやレーザー
ディスク等のディスクの複数枚を収納するマガジンを備
えたデイスクプレーヤは広く普及されているが、マガジ
ンに収納されていない別の１枚のディスクを再成する場
合には、ディスクプレーヤから一旦マガジンを取出して
ディスクを交換又はマガジンの空所に別のディスクを収
納する必要があり、その都度マガジンの出し入れが伴う
不都合を生じる。

【０００３】そこで、このような不都合を解消するため
に、例えば特開平７−６４８０号公報に示されているよ
うに、ディスクプレーヤにマガジンを出し入れするマガ
ジン挿入口とは別に、その直上部に１枚のディスクを出
し入れする専用のディスク挿入口を設けて、このディス
ク挿入口よりマガジンに収納されたディスクとは別のデ
ィスクを挿入して再成できるようにしたものが知られて
いる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ディスクプレーヤには
マガジン挿入口の直上部にディスク挿入口を設けると共
に、このディスク挿入口に挿入されたディスクを再成部
へ移送する専用の搬送機構を配設する必要があることか
ら、ディスクプレーヤの高さが嵩んで大型化し、特に車
載用ディスクプレーヤとして用いた場合には占有面積が
大きくなってレイアウトに支障を来してしまう。

【０００５】また、前述のようにマガジンに収納された
ディスク移送用とは別に専用のディスク搬送機構を設け
るために、構造が複雑になるばかりでなく部品点数、組
付工数が嵩んでコスト的に不利となってしまうことは否
めない。

【０００６】そこで、本発明は単独のディスクの出し入
れを自在に行えて使用性を高められると共に、構造が簡
単で、かつ、コンパクトに構成することができる記録媒
体プレーヤを提供するものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】請求項１にあっては、複
数個の記録媒体を上下方向に多段状に収納するマガジン
を出し入れ自在なマガジン収容部と、マガジンに収納さ
れた記録媒体の再成部とを併設した記録媒体プレーヤに
おいて、前記マガジン収容部に収容されたマガジンの外
側に面する側壁に、該マガジンの任意の記録媒体収納段
に対応する位置で外側から記録媒体を出し入れ可能な挿
入口を形成したことを特徴としている。

【０００８】この請求項１の構成によれば、マガジンに
収納された複数個の記録媒体とは別の記録媒体を単独に
再成する際には、マガジンをマガジン収容部に収容した
状態のまま、マガジンの挿入口に対応した記録媒体収納
段が空所であれば該挿入口から別の記録媒体を挿入し、
また、この記録媒体収納段に記録媒体が収納されていれ
ばこれを挿入口から取出して別の記録媒体に交換して、
再成部で再成することができる。

【０００９】請求項２にあっては、請求項１に記載のマ
ガジンの外側に面する側壁に、挿入口を隠蔽するリッド
を開閉自在に装着したことを特徴としている。

【００１０】この請求項２の構成によれば、マガジンの
外側に面する側壁に設けた挿入口は開閉自在なリッドで
隠蔽されるから外観を損なうことはない。

【００１１】請求項３にあっては、請求項１，２に記載
のマガジンに、その任意の記録媒体収納段に収納された
記録媒体を挿入口から取出すイジエクト機構を設けると
共に、該マガジンの外側に面する側壁にイジエクト機構
のイジエクトノブを配設したことを特徴としている。

【００１２】この請求項３の構成によれば、マガジンを
マガジン収容部に収容した状態のまま、該マガジンの側
壁に配設したイジエクトノブを操作すれば、イジエクト
機構の作動により挿入口に対応した記録媒体収納段に収
納された記録媒体を該挿入口より取出すことができる。

【００１３】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態をディス
クプレーヤを例に採って図面と共に詳述する。

【００１４】図１において、ディスクプレーヤ１はケー
ス本体２の前側壁２ａにマガジン挿入口３を形成したマ
ガジン収容部４と、このマガジン収容部４に隣接して後
述するマガジン１０に収納されたディスク１１の記録情
報を再成する再成部５とを備えている。

【００１５】このケース本体２の前側壁２ａには横方向
に摺動可能なスライドドア６を備え、このスライドドア
６によって前述のマガジン挿入口３を隠蔽するようにし
てある。

【００１６】また、該前側壁２ａのマガジン挿入口３の
近傍にはイジエクトノブ７を配設して、このイジエクト
ノブ７の押圧操作により図外のイジエクト機構を介して
マガジン収容部４に収容されたマガジン１０をマガジン
挿入口３より取出せるようにしてある。

【００１７】マガジン１０は図２〜４にも示すように、
ディスク１１の複数枚を上下方向に多段状に収納し得る
ように、その内周部にディスク保持棚１２を上下方向に
多段状に配設してある。

【００１８】マガジン１０は前記マガジン挿入口３から
ディスクプレーヤ１のマガジン収容部４に挿入、収容さ
れ、再成部５に面した側壁１０ｂに設けた開口部１３よ
り、ディスク１１を選択的に再成部５へ送り出せるよう
にしてある。

【００１９】マガジン１０内の前後側部には、前記開口
部１３の近傍に複数個のリーフスプリング１４を上下方
向に多段状に配設してあり、これらリーフスプリング１
４によって各ディスク保持棚１２上に収納されたディス
ク１１の前記開口部１３寄りの周縁部を保持して、ディ
スク１１の遊動による該開口部１３からの飛び出しを阻
止している。

【００２０】マガジン１０内の後部の前記開口部１３と
反対側の側部には、ピン１５を介して複数個のディスク
送出爪１６を上下方向に多段状に回動自在に配設してあ
る。

【００２１】これらディスク送出爪１６の後端部１６ａ
はマガジン１０に設けた切欠部１７より外方へ突出して
いて、図外のディスクローディング機構によって選択的
にディスク送出爪１６の後端部１６ａをリーフスプリン
グ１４のばね力に抗して押動することにより、ディスク
送出爪１６がディスク１１の送り出し方向に回動して、
ディスク１１を選択的に再成部５へ送り出すようにして
ある。

【００２２】このディクス送出爪１６はマガジン１０か
らのディスク１１の取出しにも用いられる。

【００２３】即ち、ディスク１１はマガジン１０をディ
スクプレーヤ１から取出して、前記開口部１３より各デ
ィスク保持棚１２上に挿入、保持されるが、ディスク１
１の取出しは前記ディスク送出爪１６の後端部１６ａを
指先きで押動することによって該開口部１３から取出さ
れる。

【００２４】マガジン１０はマガジン収容部４に収容し
た状態で外側に面する前側壁１０ａに、該マガジン１０
の任意の記録媒体収納段、例えば最上段の記録媒体収納
部分に対応する位置に、該マガジン１０をマガジン収容
部４に収容した状態で外側からディスク１１を出し入れ
可能な挿入口１８を形成してある。

【００２５】この最上段の記録媒体収納部分に収納され
るディスク１１はイジエクト機構１９により挿入口１８
から取出せるようになっている。

【００２６】イジエクト機構１９のイジエクトプレート
２０は、マガジン１０の上壁１０ｃの裏面に突設した一
対のピン２１にガイドスリット２２を介して装着され、
該ガイドスリット２２の長さ範囲で前後方向に摺動自在
としてある。

【００２７】イジエクトプレート２０の後縁にはディス
ク１１の周縁後部に係合する円弧状のフランジ２３を下
向きに曲折成形してある。

【００２８】このイジエクトプレート２０はマガジン１
０の上壁１０ｃの裏面とに跨って弾装したスプリング２
４によって常に後退方向に付勢してある。

【００２９】マガジン１０の側壁１０ｄの前部裏面には
ピン２６によりレバー２５を回動自在に軸支してあり、
該レバー２５の上端と前記イジエクトプレート２０の一
側前縁部とに亘ってワイヤ２６を連結してある。

【００３０】マガジン１０の前側壁１０ａの前記レバー
２５に対応する部分にはイジエクトノブ２７を配設して
あり、該イジエクトノブ２７を押動してその後端でレバ
ー２５の下端のアーム部２５ａを前方へ回動することに
より、ワイヤ２６を牽引してイジエクトプレート２０を
前方へスライド移動させ、デイスク１１を挿入口１８か
ら取出すようにしてある。

【００３１】また、マガジン１０の前側壁１０ａにはブ
ラケット２８を介してリッド２９を開閉自在に取付けて
あり、該リッド２９により挿入口１８を隠蔽するように
してある。

【００３２】リッド２９の上側部裏面には該リッド２９
を閉じるとマガジン１０の前側壁１０ａの上側部に弾接
して、リッド２９に開方向の付勢力を蓄勢すするリーフ
スプリング３０を設けてある。

【００３３】また、このリーフスプリング３０の側方に
はストライカ３１を突設してあり、リッド２９を閉じる
とストライカ３１がマガジン１０の前側壁１０ａに設け
たストライカ進入孔３２に進入し、図外のハートカム機
構を備えたラッチと係合してロックするようにしてあ
る。

【００３４】即ち、このリッド２９は該リッド２９を閉
じると前記ハートカム機構によりロックし、リッド２９
を閉じた状態で該リッド２９を押動すると該ハートカム
機構によりロックオフして開動するようになっている。

【００３５】以上の実施形態の構造によれば、マガジン
１０をデイスクプレーヤ１のマガジン収容部４に挿入、
収容してある状態で、該マガジン１０に収納したディス
ク１１とは別のディスク１１Ａを再成したい場合、マガ
ジン１０をマガジン収容部４に収容した状態のままリッ
ド２９を開け、最上段のディスク収納部分が空所となっ
ていれば挿入口１８よりディスク１１Ａを挿入する。

【００３６】また、最上段のディスク収納部分にディス
ク１１が収納されていれば、図３に示すようにイジエク
トノブ２７を押すと、レバー２５，ワイヤ２６を介して
イジエクトプレート２０が前方へスライド移動し、フラ
ンジ２３でディスク１１を挿入口１８に押し出すから、
このディスク１１に替えて別のディスク１１Ａを挿入口
１８から最上段のディスク収容部分に挿入すればよい。

【００３７】従って、マガジン１０に収納されたディス
ク１１とは別のディスク１１Ａを再成する場合に、いち
いちマガジン１０をディスクプレーヤ１から取り出さな
くてもよいから使用性を著しく向上することができる。

【００３８】また、マガジン１０の最上段のディスク収
納部分を利用して該部分に別のディスク１１Ａを外側か
ら挿入、収納し得るようにしているから、従来、ディス
クプレーヤにマガジン挿入口とは別にその上方にディス
ク挿入口を形成したもののようにディスクプレーヤの高
さが嵩んだり、ディスク挿入口より挿入されたディスク
専用のローディング機構等が不要で構造を簡単にするこ
とができる。

【００３９】図５は本発明の第２実施形態を示すもの
で、この実施形態にあってはリッド２９Ａを上下方向に
スライド自在としてある。

【００４０】マガジン１０の前側壁１０ａの両側部には
ガイド溝３３を形成してあり、このガイド溝３３にリッ
ド２９Ａの側部を嵌合して上下方向にスライド自在に組
付けてある。

【００４１】リッド２９Ａの裏面には例えば十字状のリ
ーフスプリングからなるスライダ３４を備えていて、リ
ッド２９Ａのガタツキを防止していると共に該リッド２
９Ａの静止位置を保持できるようにしてある。

【００４２】また、前側壁１０ａにはリッド２９Ａの閉
位置でスライダ２９Ａの十字の頂部が落ち込み係合し
て、該リッド２９Ａの閉位置を保持する凹部３５を形成
してある。

【００４３】なお、前記実施形態では記録媒体としてデ
ィスクを例示しているが、この他、カセットテープおよ
びそのプレーヤにも適用することができる。

【００４４】

【発明の効果】以上、本発明によれば次に述べる効果を
奏せられる。

【００４５】請求項１によれば、マガジンを記録媒体プ
レーヤのマガジン収容部に収容してある状態で、該マガ
ジンに収納した記録媒体とは別の記録媒体を再成したい
場合に、いちいちマガジンを取出す必要がなく該マガジ
ンの外側に面した側壁の挿入口から記録媒体の出し入れ
が自由に行えて使用性を著しく向上することができる。

【００４６】また、前述のようにマガジンの側壁に挿入
口を設けて該マガジンに記録媒体を出し入れするように
してあって、記録媒体プレーヤには単独の記録媒体の挿
入口や、その専用のローディング機構等を設ける必要が
なく、記録媒体プレーヤをコンパクトに構成できると共
に、部品点数、組付工数を削減できてコストダウンを図
ることができる。

【００４７】請求項２によれば、マガジンの外側に面す
る側壁に設けた挿入口は開閉自在なリッドで隠蔽される
ため外観を損なうことがなく、また、挿入口からマガジ
ン内に塵埃等が侵入するのを回避できて品質感を高める
ことができる。

【００４８】請求項３によれば、マガジンをマガジン収
容部に収容した状態のまま、該マガジンの側壁に配設し
たイジエクトノブを操作すれば、イジエクト機構の作動
により挿入口に対応した記録媒体収納段に収納された記
録媒体を該挿入口より取出すことができてより一層使用
性を向上することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施形態を示す斜視図。

【図２】同実施形態のマガジンを示す斜視図。

【図３】図２に示したマガジンのリッドを開いた状態を
示す斜視図。

【図４】図２に示したマガジンのディクス保持用のリー
フスプリングとディスク送出爪の配置状態を示す斜視
図。

【図５】本発明の第２実施形態を示す斜視図。

【符号の説明】

１ 記録媒体プレーヤ ４ マガジン収容部 ５ 再成部 １０ マガジン １０ａ 側壁 １１ ディスク １８ 挿入口 １９ イジエクト機構 ２７ イジエクトノブ ２９，２９Ａ リッド

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数個の記録媒体を上下方向に多段状に
   収納するマガジンを出し入れ自在なマガジン収容部と、
   マガジンに収納された記録媒体の再成部とを併設した記
   録媒体プレーヤにおいて、前記マガジン収容部に収容さ
   れたマガジンの外側に面する側壁に、該マガジンの任意
   の記録媒体収納段に対応する位置で外側から記録媒体を
   出し入れ可能な挿入口を形成したことを特徴とする記録
   媒体プレーヤ。
2. 【請求項２】 マガジンの外側に面する側壁に、挿入口
   を隠蔽するリッドを開閉自在に装着したことを特徴とす
   る請求項１記載の記録媒体プレーヤ。
3. 【請求項３】 マガジンにその任意の記録媒体収納段に
   収納された記録媒体を挿入口から取出すイジエクト機構
   を設けると共に、該マガジンの外側に面する側壁にイジ
   エクト機構のイジエクトノブを配設したことを特徴とす
   る請求項１，２記載の記録媒体プレーヤ。