JP2748422B2 - 扉開閉機構 - Google Patents

扉開閉機構

Info

Publication number
JP2748422B2
JP2748422B2 JP63204240A JP20424088A JP2748422B2 JP 2748422 B2 JP2748422 B2 JP 2748422B2 JP 63204240 A JP63204240 A JP 63204240A JP 20424088 A JP20424088 A JP 20424088A JP 2748422 B2 JP2748422 B2 JP 2748422B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
door
case
opening
lock
door opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP63204240A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0253286A (ja
Inventor
信行 原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP63204240A priority Critical patent/JP2748422B2/ja
Publication of JPH0253286A publication Critical patent/JPH0253286A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2748422B2 publication Critical patent/JP2748422B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Automatic Disk Changers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明扉開閉機構を以下の項目に従って説明する。
A.産業上の利用分野 B.発明の概要 C.背景技術 D.発明が解決しようとする課題 E.課題を解決するための手段 F.実施例 a.ディスク収納ケース[第1図乃至第4図、第6図、
第7図] b.記録再生装置の概要[第1図乃至第4図] c.扉[第1図乃至第6図] d.扉開閉機構[第1図、第3図、第5図、第6図] d−1.開扉手段 d−1−a.開扉スライダー d−1−b.開扉レバー d−1−c.動作 d−2.ロックレバー d−3.ロック解除部材 d−4.動作[第1図] d−4−a.初期状態[第1図(A)] d−4−b.ディスク収納ケースの装着による
扉の開放位置への移動[第1図(B)] d−4−c.ケースキャリアの移動による扉の
閉塞位置への移動及び二重ロック[第1図(B)、第1
図(C)] d−4−d.扉等に対するロックの解除[第1
図(D)] d−4−e.ケースキャリアの移動による扉の
開放位置への移動[第1図(E)、第1図(F)] G.発明の効果 (A.産業上の利用分野) 本発明は新規な扉開閉機構に関する。詳しくは、記録
媒体が収納された記録媒体収納ケースの挿入及び取出を
行なうためのケース挿入口と該ケース挿入口を開閉する
ように回動自在に支持された扉を有し、かつ、記録媒体
収納ケースが着脱自在に装着されると共に上記ケース挿
入口と対向した初期位置と記録媒体収納ケースに収納さ
れている記録媒体を記録再生部へ供給する供給位置との
間を移動されるケースキャリアを備えた記録再生装置に
おける扉開閉機構に関し、上記扉を閉塞位置、即ち、ケ
ース挿入口を閉塞する位置においてロックするためのロ
ック部材を設けると共に該ロック部材による扉に対する
ロックがケースキャリアが初期位置から供給位置へ移動
するときの動きにより実行されると共に上記ロックの解
除がケースキャリアが供給位置から初期位置へ戻るとき
の動きにより行なわれ、しかも、上記ロックが2重に為
されるようにし、それによって、記録媒体収納ケースが
既に装着されているにも拘らず誤って別の記録媒体収納
ケースが挿入されてしまうのを防止することができると
共に、ロック部材を特別な駆動源によらないで動作させ
ることができ、しかも、その動きがケースキャリアの移
動との間で正しいタイミングで為されるようにした新規
な扉開閉機構を提供しようとするものである。
(B.発明の概要) 本発明扉開閉機構は、記録媒体が収納された記録媒体
収納ケースの挿入及び取出を行なうためのケース挿入口
と該ケース挿入口を開閉するように回動自在に支持され
た扉を有し、かつ、記録媒体収納ケースが着脱自在に装
着されると共に上記ケース挿入口と対向した初期位置と
記録媒体収納ケースに収納されている記録媒体を記録再
生部へ供給する供給位置との間を移動されるケースキャ
リアを備えた記録再生装置における扉開閉機構であっ
て、扉の動きと連動する開扉手段及び扉の開放位置、即
ち、ケース挿入口を開放する位置への移動を阻止するロ
ック部材を設けると共にケースキャリアにロック解除手
段を設け、ケースキャリアが初期位置に来ているときは
ロック部材による扉に対するロックが解除され、ケース
キャリアが供給位置へ移動されると扉がロック部材によ
りロックされかつ開扉手段が該ロック部材によりロック
されて二重のロックが為され、ケースキャリアが初期位
置に戻ると上記二重のロックが解除されるようにし、そ
れによって、記録媒体収納ケースが既に装着されている
にも拘らず誤って別の記録媒体収納ケースが挿入されて
しまうのを防止することができると共に、ロック部材を
特別な駆動源によらないで動作せしめることができ、し
かも、その動作きがケースキャリアの移動との間で正し
いタイミングで為されるようにしたものである。
(C.背景技術) 例えば、記録媒体としての磁気ディスクや光磁気ディ
スクあるいは磁気テープ等は、通常、適宜な収納ケース
に収納されて取り扱われ、また、光ディスクにあっても
収納ケースに収納されて取り扱われることがあり、この
ような場合は収納ケースに収納された状態のまま記録再
生装置に装着されるようになっている。
従って、このような収納ケース入りの記録媒体を使用
する記録再生装置においては、通常、当該記録媒体収納
ケースが着脱自在に装着される初期位置と記録媒体収納
ケースに収納されている記録媒体を収納ケースから取り
出しあるいはそのままで記録再生部へ供給する供給位置
との間を移動するケースキャリアを備えると共に、外筐
に記録媒体収納ケースの挿入及び取出を行なうためのケ
ース挿入口が形成あれ、ケースキャリアは初期位置に来
たとき上記ケース挿入口に対向され、ケースキャリアに
対する記録媒体収納ケースの着脱はこの状態において行
なうようにされている。
そして、この種の記録媒体は、ゴミや埃あるいは水分
等を嫌うので、上記ケース挿入口には、一般に、ここを
開閉するための扉が付設されており、この扉は、通常、
外側から押圧することによって開放位置、即ち、ケース
挿入口を開放する位置へと移動され、ケースキャリアが
供給位置へ移動するとき閉塞位置に戻され、更に、初期
位置に戻るとき適宜な開扉手段によって開放位置へと移
動されるように構成される。
(D.発明が解決しようとする課題) ところで、このような扉やケースキャリア等を有する
記録再生装置においては、従来、扉をその閉塞位置にロ
ックしておくためのロック手段を備えていないため、ケ
ースキャリアが初期位置以外の位置にあるときは扉を開
放位置へ移動させることができる状態となり、従って、
既に記録媒体収納ケースの装着が為されているにも拘ら
ずそれに気が付かないで別の記録媒体収納ケースを挿入
してしまうという誤った扱いが為される惧れがあり、こ
のような扱いは新たに挿入された記録媒体収納ケースが
装置内部で何かに引っ掛かって取り出すことができ無く
なったり、記録媒体収納ケースや装置内部の機構を破損
してしまうというような重大な事故を招く原因となると
いう問題がある。
そこで、このような誤った扱いが為されるのを防止す
るために、モータや電磁プランジャー等の駆動源を有す
る扉ロック機構を設けてケースキャリアが初期位置以外
の位置に在る間は扉を扉ロック機構によって閉塞位置に
ロックしておき、ケースキャリアが初期位置に戻ると扉
のロックを解除するようにすることが考えられる。
しかしながら、このような扉ロック機構は、特別な駆
動源や各種の動作部材の他に扉に対するロック及びロッ
ク解除とケースキャリアの移動との間の動作タイミング
をとるための制御手段が必要になるため、当該記録再生
装置のコストが高くなり、かつ、大型化する原因になる
という問題があり、しかも、ロックやロック解除が常に
正しい動作タイミングで行なわれるという保証は無いの
で、ケースキャリアの移動が阻止されたり扉が開放位置
へ移動されなくなってしまうといった動作不良を生じ易
いという問題がある。
(E.課題を解決するための手段) そこで、本発明扉開閉機構は、上記課題を解決するた
めに、記録媒体収納ケースが着脱自在に装着されケース
挿入口と対向した初期位置と記録媒体を記録再生部に供
給する供給位置との間を移動されるケースキャリアと、
ケース挿入口を開放する開放位置とケース挿入口を閉塞
する閉塞位置との間を移動する扉の動きと連動しかつ被
押圧部と被ロック部を有し扉がケース挿入口を閉じるよ
うに付勢され上記被押圧部が押圧されることによって扉
を開放位置側へ移動させる開扉手段と、開扉阻止部及び
開扉手段ロック部を有し上記開扉阻止部が扉に対向して
扉の開放位置への移動を阻止しかつ上記開扉手段ロック
部が開扉手段の被ロック部に係合して開扉手段の動きを
阻止するロック位置と上記開扉阻止部による扉の移動の
阻止及び開扉手段ロック部の開扉手段への係合を解除す
るロック解除位置との間を移動されると共にケースキャ
リアが上記供給位置に来ているときロック位置に保持さ
れるロック部材と、ケースキャリアに支持され該ケース
キャリアが初期位置に戻るとき上記ロック部材をロック
解除位置へと移動させるロック解除部及び開扉手段の被
押圧部を押圧する押圧部を備えたロック解除手段とを設
けたものである。
従って、本発明扉開閉機構によれば、ケースキャリア
が初期位置に来ているときはロック部材がロック解除手
段によってロック解除位置に保持されるのでロック部材
による扉に対するロック及び開扉手段に対する動きの阻
止が解除されていて扉が開放位置へ移動し得る状態に置
かれ、その状態からケースキャリアに記録媒体収納ケー
スが装着されて該ケースキャリアが供給位置へ移動する
とロック解除手段による開扉手段に対する押圧及びロッ
ク部材に対するロック解除位置における保持が解除され
て扉が閉塞位置へと移動されると共にロック部材がロッ
ク位置へと移動されて扉に対する移動の阻止及び開扉手
段に対する動きの阻止が為され、それにより扉が二重に
ロックされ、また、ケースキャリアが初期位置に戻ると
きはロック解除手段がロック部材をロック解除位置へと
移動させて該ロック部材による扉及び開扉手段に対する
ロックを解除すると共に開扉手段を動かして扉を開放位
置側へ向けて移動させることになる。
しかして、本発明扉開閉機構によれば、ケースキャリ
アが供給位置に来ているときは扉が閉塞位置において二
重にロックされ、しかも、そのようなロックがケースキ
ャリアの初期位置から供給位置への移動によって実現さ
れ、また、そのロックの解除がケースキャリアの供給位
置から初期位置への移動によって為されるので、記録媒
体収納ケースが既に装着されているにも拘らず誤って別
の記録媒体収納ケースが挿入されてしまうのを防止する
ことができると共に、ロック部材を特別な駆動源によら
ないで動作させることができ、しかも、その動きがケー
スキャリアの移動との間で正しいタイミングで行なわれ
ることになる。
(F.実施例) 以下に、本発明扉開閉機構の詳細を図示した実施例に
従って説明する。
尚、図示した実施例は、本発明扉開閉機構を、複数の
記録媒体ディスクが収納されたディスク収納ケースを使
用する記録再生装置1における扉開閉機構に適用したも
のである。
先ず、ディスク収納ケースの一例について説明し、そ
の後で、記録再生装置1について説明する。
(a.ディスク収納ケース)[第1図乃至第4図、第6
図、第7図] 2はディスク収納ケースである。
該ディスク収納ケース2は、一側面がディスク取出用
に開口された略箱状を為すケース本体3と該ケース本体
3にその開口部3aを開閉するように支持された蓋体4と
から成り、ケース本体3の内部は仕切板5、5、・・・
(第7図参照)により高さ方向に4つの薄に空間6、
6、・・・(第7図参照)に仕切られ、これら4つの空
間6、6、・・・のそれぞれに1枚の記録媒体ディスク
7、例えば、光磁気ディスクが出し入れ自在に収納され
ると共に、押し込まれることにより記録媒体ディスクを
所定量押し出すディスク押出手段8、8、・・・(図面
では第7図にその先端部のみを示してある。)が各別に
設けられている。
尚、このようなディスク収納ケース2はその蓋体4が
第2図に示すように開口部3aを閉塞する位置に来ている
状態のまま記録再生装置1に挿入される。
(b.記録再生装置の概要)[第1図乃至第4図] 9は記録再生装置1の外筐であり、その前面壁10の上
端部に左右方向(第2図における左斜め上方へ向う方向
を左側とし、右斜め下方へ向う方向を右側とする。ま
た、同図における左斜め下方へ向う方向を前側とし、右
斜め上方へ向う方向を後側とする。以下の説明において
向きを示すときはこの方向によるものとする。)に細長
いケース挿入口11が形成され、該ケース挿入口11の周壁
部12はその後端が前面壁10の内面より後方へ稍突出する
ように形成されている。
13は外筐9の内部に設けられたメインフレームであ
り、外筐9の左右両側壁9a、9aに近接した側板13a、13a
を有する。
そして、外筐9内部の後側略半分の空間に、それぞれ
略同じ構造をした第1乃至第4の4つの記録再生部1
41、142、143(この第3の記録再生部143については図
示を省略してある。)及び144が上下方向に所定の間隔
を置いて配置されており、一番上の第1の記録再生部14
1はケース挿入口11と略対向した高さに配置されてい
る。これら4つの記録再生部141、142、143及び144は、
上記メインフレーム13に固定されたメカシャーシ15、1
5、・・・と該メカシャーシ15、15、・・・に上下方向
へ移動自在に支持された昇降体16、16、・・・と、メカ
シャーシ15、15、・・・に固定された図示しないモータ
により駆動されるターンテーブル17、17、・・・と、昇
降体16、16、・・・に支持されたクランパー18、18、・
・・と、メカサーシ15、15、・・・に一定の範囲内で移
動自在に支持された図示しないヘッド機構と、ディスク
収納ケース2に収納されている記録媒体ディスク7、
7、・・・を昇降体16、16、・・・内に取り出すローデ
ィング及び取り出されている記録媒体ディスク7、7、
・・・をディスク収納ケース2内へ戻すアンローディン
グを行なうためのディスクローディング機構19、19、・
・・等、記録媒体ディスク7、7、・・・に対する記録
や再生を行なうのに必要な各種の部材あるいは機構を備
えている。
20はディスク収納ケース2が着脱自在に装着されるケ
ースキャリアであり、ディスク収納ケース2より稍大き
い矩形の板状をした底板21と該底板21上に設けられたケ
ース載置部22(第3図にのみ示してある。)と底板21の
左右両側縁から立ち上げられた側壁23、23′とこれら側
壁23、23′の上縁の前後方向における略中央部間を連結
するように設けられた天板24等から成り、前後方向から
見て、左右方向に長い矩形の枠状をしている。そして、
このようなケースキャリア20は外筐9の内部に上下方向
へ延びるように固定されたガイド25、25(第4図にのみ
示してある。)に移動自在に支持されると共に、キャリ
ア移動機構26により前記4つの記録再生部141、142、14
3及び144に各別に対向した複数の供給位置の間を移動さ
れ、第1の記録再生部141に対向した供給位置に来てい
る状態において前記ケース挿入口11に対向し、ディスク
収納ケース2のケースキャリア20に対する装着及び取出
はこの状態で行なわれる。即ち、第1の記録再生部141
に対向した供給位置がケースキャリア20の移動が開始さ
れる初期の位置(以下、この位置を「初期位置」と言
う。)になっている。
27はケース挿入口11を開閉するための扉であり、第1
図(A)に示すように、周壁部12の後端面に密着してケ
ース挿入口11を閉塞した閉塞位置と、第1図(E)に示
すように、略水平な姿勢となってケース挿入口11を完全
に開放した開放位置との間を移動されるように前記メイ
ンフレーム13に回動自在に支持されている。
28は上記扉27を開閉するための扉開閉機構(第4図に
は図示を省略してある。)であり、該扉開閉機構28は前
記メインフレーム13に支持されたロックレバー29、開扉
レバー30、開扉スライダー31、ケースキャリア20に支持
されたロック解除部材32等から成り、ケースキャリア20
が初期位置に来ているときは扉27が開放位置と閉塞位置
との間を自由に移動し得る状態、即ち、非ロック状態と
し、ケースキャリア20が初期位置以外の位置にあるとき
は扉27を閉塞位置にロックし、その状態からケースキャ
リア20が初期位置に戻るとき扉27に対するロックを解除
すると共に扉27を開放位置側へ移動せしめるようになっ
ている。
しかして、ケースキャリア20が初期位置に来ている状
態からディスク収納ケース2をケース挿入口11に挿入す
ると、ディスク収納ケース2がケースキャリア20に挿入
されると共に所定の挿入位置まで挿入されることによっ
てケースキャリア20にロックされかつケースキャリア20
に設けられている蓋体開き機構33(第4図参照)によっ
てその蓋体4がケース本体3の開口部3aを開放する位置
へと移動され、また、ディスクローディングが開始され
ると、ディスク収納ケース2に収納されている4枚の記
録媒体ディスク7、7、・・・の何れか7が第1の記録
再生部141に供給され、また、ケースキャリア20が第2
乃至第4の供給位置へ適宜に移動されて他の記録媒体デ
ィスク7、7、7が第2乃至第4の記録再生部142、143
及び144へ供給され、そして、ディスク収納ケース2の
イジェクトが為されると、各記録再生部141、142、1
43、144に供給されていた記録媒体ディスク7、7、・
・・がディスク収納ケース2内に戻され、かつ、ケース
キャリア20が初期位置に戻される。
(c.扉)[第1図乃至第6図] 扉27は前後方向から見た外形がケース挿入口11の周壁
部12の前後方向から見た外形と略同じ大きさを有する左
右方向に長い板状に形成されている。
34は扉27の回動軸であり、扉27の上側縁に近接してそ
れと平行に延びるように位置した状態で扉27に固定され
ている。
35及び36はメインフレーム13の左右両側板13a、13aに
固定された支持板であり、上記側板13a、13aの互いに対
向する面の前端部に設けられ、左側の支持板35は上方か
ら見て略クランク状を為すように形成されると共にその
右端部を成す扉支持片35aが前後方向に沿って延びる向
きでケース挿入口11の周壁部12の左端部に後方から接触
するように位置され、また、右側の支持板36は側方から
見て上下方向に長い略矩形をしその前端部の上端寄りの
位置に扉支持片36aが前記扉支持片35aと平行な向きとな
るように切起状に形成され、これら扉支持片35a及び36a
に扉27に固定された前記回動軸34の両端部が回動自在に
支持されている。
37は扉ギヤであり、円筒状をしたボス部37aと平ギヤ
状をしたギヤ部37bとが互いに同軸になるように一体に
形成されて成り、回動軸34のうち扉27の右端と右側の扉
支持片36aとの間の部分に外嵌状に固定されている。
38はねじりコイルバネであり、そのコイル部38aが上
記扉ギヤ37のボス部37aに外嵌され、一方の腕38bが扉27
に後方から弾接され、他方の腕38cがメインフレーム13
の一部に弾接されており、このバネ38の弾発力によっ
て、扉27に、常時、第1図における時計回りの方向への
回動力が付勢されている。
(d.扉開閉機構)[第1図、第3図、第5図、第6図] (d−1.開扉手段) 39は開扉手段であり、前記開扉レバー30と開扉スライ
ダー31とから成り、ケースキャリア20に支持されている
ロック解除部材32によって押圧されたとき扉27を開放位
置側へ移動せしめ、ロック解除部材32による押圧が解除
されたとき扉27を閉塞位置に戻す機能を有するものであ
る。
(d−1−a.開扉スライダー) 開扉スライダー31は、側方から見て上下方向に長い略
長方形状をした主部40と、前後方向から見て上下方向に
細長い板状をしかつ上下両端部を除く部分が主部40の後
側縁と連続した被押圧片41と、主部40の前端部下端から
右方へ向けて略水平に突出したバネ掛片42とが一体に形
成されて成り、主部40にはその上下両端部に前後方向に
長い被ガイド孔43、43が形成され、また、前側縁寄りの
位置に上下方向に長い係合孔44が形成されている。ま
た、被押圧片41はその中間部41aが上下方向に略真直ぐ
延び、上端部41b(以下、「上側斜片」と言う。)が中
間部41aの上端から略前方斜め上方へ向けて延びるよう
に、また、その下端部41c(以下、「下側斜片」と言
う。)が中間部41aの下端から略前方斜め下方へ向けて
延びるようにそれぞれ形成されている。
45、45は右側の支持板36から左方へ向けて水平に突設
された支持軸、46は支持板36から左方へ向けて切起状に
形成されたバネ掛片であり、開扉スライダー31はその被
ガイド孔43、43に上記支持軸45、45の先端部が摺動自在
に係合されることによって、前後方向へ一定の範囲内で
移動し得るように、即ち、第1図(A)に示すように被
ガイド孔43、43の前端が支持軸45、45に当接した後退位
置と第1図(B)に示すように被ガイド孔43、43の後端
が支持軸45、45に当接した前進位置との間で移動し得る
ように支持され、バネ掛片42と支持板36のバネ掛片46と
の間に張設された引張スプリング47によって常時後退位
置側へ向けての移動力を付勢されている。
尚、このような開扉スライダー31は、第5図を見て良
く解るように、主部40が支持板36とケースキャリア20の
右側壁23との間の略中間のところに位置しかつ被押圧片
41の左側端がケースキャリア20の右側壁23に比較的近接
して位置するように配置され、また、第1図で解るよう
に、上側斜片41bの上端は初期位置に来ているケースキ
ャリア20の上面と略同じ高さに位置し、下側斜片41cの
下端は初期位置に来ているケースキャリア20の下面と略
同じ高さに位置している。
(d−1−b.開扉レバー) 開扉レバー30は側方から見て略V字状に形成され、前
側の腕48の上部はその余の部分より幅広に形成されると
共にこの幅広な部分の前側縁にラック50が形成され、ま
た、後側の腕49の上端部は略上方から見てコ字状に形成
され、この部分に互いに同軸な支持孔49a、49aが形成さ
れており、前記ラック50はこれら支持孔49a、49aの中心
を通る軸を中心とした円弧状に延びるように形成されて
いる。
51は2つの腕48と49との連結部から左方へ向けて水平
に突設された係合ピン、52は前側の腕48の長手方向に置
ける中間の部分より先端側へ寄った位置から左方へ向け
て突設された被ロックピンである。
53は右側の支持板36から左方へ向けて突設された支持
軸である。
そして、開扉レバー30は開扉スライダー31と右側の支
持板36との間に配置されると共に、その支持孔49a、49a
に支持軸53が挿通されて該支持軸53に回動自在に支持さ
れており、係合ピン51の先端部が開扉スライダー31の主
部40に形成された係合孔44に摺動自在に係合され、か
つ、ラック50が前記扉ギヤ37のギヤ部37bに略後方から
噛合されている。
従って、開扉レバー30は、開扉スライダー31が移動し
たときはその係合ピン51が開扉スライダー31の係合孔44
の側縁によって略前後方向へ押圧されることによって略
上下方向へ回転されると共にラック50が扉ギヤ37を回動
させるので、扉27が回動せしめられ、また、扉27が回動
したときはラック50が扉27と一体的に回転する扉ギヤ37
によって送られることにより回動されると共にその係合
ピン51が開扉スライダー31の係合孔44の側縁を押圧して
該開扉スライダー31を移動せしめることになる。
(d−1−c.動作) しかして、扉27と開扉レバー30と開扉スライダー31は
相互に連動するように設けられており、開扉スライダー
31が前記後退位置に来ているときは開扉レバー30が、第
1図(A)に示すように、ラック50の上端部が扉ギヤ37
と噛合した位置(以下、「閉扉位置」と言う。)に保持
されると共に扉27が閉塞位置に保持され、また、開扉ス
ライダー31が前記前進位置に来ているときは開扉レバー
30が、第1図(E)に示すように、ラック50の下端部が
扉ギヤ37と噛合した位置(以下、「開扉位置」と言
う。)に保持されると共に扉27が開放位置に保持され
る。
従って、扉27が開放位置へと移動すると、開扉レバー
30が開扉位置へ、開扉スライダー31が前進位置へそれぞ
れ移動され、扉27が閉塞位置に戻ると開扉レバー30が閉
扉位置へ、開扉スライダー31が後退位置へそれぞれ移動
される。また、開扉スライダー31が前進位置へと移動す
ると、開扉レバー30が開扉位置へ、扉27が開放位置へと
それぞれ移動され、開扉スライダー31が後退位置に戻る
と開扉レバー30が閉扉位置へ、扉27が閉塞位置へとそれ
ぞれ移動されることになる。
尚、扉27と開扉レバー30と開扉スライダー31とがこの
ように連動する関係を有しているため、引張スプリング
47の弾発力は開扉スライダー31、開扉レバー30、扉ギヤ
37を介して扉27に常時閉塞方向への回動力を付勢するよ
うに作用する。
(d−2.ロックレバー) ロックレバー29は、上方から見て左右方向に細長い板
状をしかつ左右両端部が下方へ折曲された主部54と、該
主部54と右端部54aの後部から上方へ向けて突出するよ
うに位置した立上片55とが一体に形成されて成る。主部
54は扉27の左右方向における長さより稍長く、かつ、そ
の左右両端部54a、54bの後部から支持ピン56、56が側方
へ向けて水平に突設され、また、立上片55にはその後側
縁55aの上端寄りの位置に略コ字状をした切欠57が形成
され、また、立上片55の上下方向における中間の位置よ
り稍下寄りの位置から被押圧ピン58が左方へ向けて水平
に突設されている。
そして、このようなロックレバー29は、その主部54の
左右方向に延びる部分の前側縁54c(以下、「開扉阻止
縁」と言う。)が閉塞位置に来ている扉27の下端部27
a、即ち、回動端部に近接した状態で、支持ピン56、56
の先端部が前記メインシャーシ13の側板13a、13aの前端
部に回動自在に支持されている。
59、59はトーションバネであり、そのコイル部59a、5
9aが支持ピン56、56に外嵌されると共に、一方の腕59
b、59bの先端部がメインフレーム13の左側板13aと右側
の支持板36にそれぞれ形成されたバネ当片60、60′に前
方から弾接され、かつ、他方の腕59c、59cの先端部がロ
ックレバー29の主部54の左右両端部54a、54bの下縁のう
ち支持ピン56、56に対応した位置より前側の位置に弾接
されている。
従って、ロックレバー29には、このトーションバネ5
9、59の弾発力によって、第1図における時計回り方向
への回動力が常時付勢されている。
そして、ロックレバー29は、ケースキャリア20が初期
位置に来ているときは、ケースキャリア20に支持されて
いるロック解除部材32により、第1図(A)に示すよう
に、その開扉阻止縁54cが扉27の回動端部27aの回動軌跡
より僅かに外れた位置(以下、「ロック解除位置」と言
う。)に保持され、また、ケースキャリア20が初期位置
と第2の記録再生部142に対向する位置との間の略中間
の位置より下方へ移動したときは、第1図(C)に実線
で示すように、立上片55に形成された切欠57が閉扉位置
に来ている開扉レバー30の被ロックピン52に係合するこ
とにより、開扉阻止縁54cが閉塞位置に来ている扉27の
回動端部27aに後方から対向して扉27の開放位置への移
動を阻止する位置(以下、「ロック位置」と言う。)に
保持される。
尚、立上片55は、第5図で解るように、開扉レバー30
の前側の腕48に左側から近接して位置されている。
また、ロックレバー29の立上片55に形成された切欠57
が開扉レバー30の被ロックピン52に係合すると、該被ロ
ックピン52の上方への移動が阻止されるため、開扉レバ
ー30が開扉位置にロックされることになる。
(d−3.ロック解除部材) ロック解除部材32は、右側から見て略倒立L字状をし
た主部61と、該主部61の前側縁に沿って延び前後方向か
ら見て上下方向に細長い板状をした押圧片62とが一体に
形成されて成る。押圧片62はロックレバー29の被押圧ピ
ン58を前方へ向けて押圧するためのものであり、その上
端部62aは上方稍斜め後方へ向けて延びるように傾斜さ
れ、また、主部61の後端部から前記開扉スライダー31の
被押圧片41を押圧するための押圧ピン63が右方へ向けて
水平に突設されている。
そして、このようなロック解除部材32はケースキャリ
ア20の右側壁23の前端部右側面にねじ64、64、・・・に
よって固定されており、ケースキャリア20が初期位置に
来ているときは、第1図(A)に示すように、その押圧
片62の下端部寄りの部分がロックレバー29の被押圧ピン
58の先端部を後方から押圧するように当接して該ロック
レバー29をロック解除位置に保持するように位置され、
この状態において、その押圧ピン63が開扉スライダー31
の被押圧片41の上側斜片41bに上方から稍間隔を置いて
対向される。
(d−4.動作)[第1図] このように構成された扉開閉機構28による扉27の開閉
及び該扉27に対するロック等は次のように行なわれる。
(d−4−a.初期状態)[第1図(A)] 第1図(A)は扉開閉機構28の初期状態、即ち、ケー
スキャリア20が初期位置に来ておりかつ該ケースキャリ
ア20にディスク収納ケース2が装着されていない状態を
示し、この状態において、ロックレバー29はロック解除
部材32によってロック解除位置に保持され、また、開扉
スライダー31は前方へ押圧されていないので引張スプリ
ング47によって後退位置に保持されており、これによ
り、開扉レバー30が閉扉位置に、扉27が閉塞位置にそれ
ぞれ保持されると共に、ロックレバー29の切欠57が開扉
レバー30の被ロックピン52に係合していないので、ロッ
クレバー29による開扉レバー30に対するロックは解除さ
れている。
従って、この状態において、扉27は開放位置へ移動し
得るようになっている。
(d−4−b.ディスク収納ケースの装着による扉の開放
位置への移動)[第1図(B)] 上記した初期状態から、ディスク収納ケース2をケー
ス挿入口11に挿入すると、扉27はディスク収納ケース2
により押圧されて開放位置側へ移動される。この移動は
その回動端部27aがディスク収納ケース2の上面に乗り
上げるところまで行なわれ、この状態において、扉27
は、ディスク収納ケース2によって、開放位置より僅か
に閉塞位置側へ寄った位置、即ち、稍後下がりに傾いた
姿勢となる位置に保持される。
そして、扉27がこのように移動されることによって、
開扉レバー30が開扉位置の稍手前の位置まで、開扉スラ
イダー31が前進位置の稍手前の位置までそれぞれ移動さ
れる。
(d−4−c.ケースキャリアの移動による扉の閉塞位置
への移動及び二重ロック)[第1図(B)、第1図
(C)] そして、この状態からケースキャリア20が第1図
(C)に実線で示す位置(この位置は初期位置と第2の
記録再生部142に対向した位置との間の略中間の位置
(以下、「押圧解除位置」と言う。)である。)まで降
りて行くと、扉27が閉塞位置へと移動されると共に、ロ
ックレバー29がロック位置に来て扉27を閉塞位置に、ま
た、開扉レバー30を閉扉位置にそれぞれロックすること
になる。
即ち、ケースキャリア20が初期位置から下方へ移動し
て行くと、ディスク収納ケース2もそれと一体的に下方
へ移動して行くので、扉27がねじりコイルバネ38及び扉
ギヤ37を介して付勢されている引張コイルバネ47による
回動力によってディスク収納ケース2の下降に追従する
ように閉塞位置側へ移動して行くと共に、開扉スライダ
ー31が後方へ、開扉レバー30が反時計回り方向へそれぞ
れ移動されて行くことになる。そして、ケースキャリア
20が前記押圧解除位置に到達する少し前に扉27がディス
ク収納ケース2の上面から外れて閉塞位置へ移動し、こ
れと共に開扉スライダー31が後退位置へ、開扉レバー30
が閉扉位置へそれぞれ移動され、この直後にケースキャ
リア20が押圧解除位置に到達し、この時点で、ロック解
除部材32の押圧片62がそれまで後方から押圧するように
接触していたロックレバー29の被押圧ピン58から下方へ
離れるので、ロック解除部材32によるロックレバー29に
対する押圧が解除されてロックレバー29がロック位置へ
と移動されてその切欠57の上側の隅角部が閉扉位置に戻
っている開扉レバー30の被ロックピン52に係合し、か
つ、その開扉阻止縁54cが閉塞位置に戻っている扉27の
回動端部27aに後方から対向される。
しかして、この状態において、扉27がロックレバー29
によって開放位置への移動を阻止されると共に、開扉レ
バー30もロックレバー29によって開扉位置への移動を阻
止され、従って、扉27は二重にロックされることにな
り、この状態は、ケースキャリア20が第1図(C)に示
す位置より上へ移動しない限り保持される。
尚、以上に述べた動きにおいて、扉27は閉塞位置に到
達するまでの間に、一旦、開放位置へと戻される。即
ち、ケースキャリア20が下方への移動を開始して第1図
(B)に2点鎖線で示す位置(この位置は第1図(F)
に示した位置と略同じ位置である。)まで来ると、ここ
までの扉27の閉塞位置への移動に伴なって後方へ移動し
て来ていた開扉スライダー31の被押圧片41の上側斜片41
bと下方へ移動して来るロック解除部材32の押圧ピン63
とが第1図(B)にそれぞれ2点鎖線で示すように当接
し、この状態から更にケースキャリア20が下方へ移動す
ると押圧ピン63が上側斜片41bを略下方斜め前方へ向け
て押圧しながら、第1図(C)に2点鎖線で示すよう
に、被押圧片41の中間部41aに乗り上げることになる。
これによって、開扉スライダー31が前進位置へと移動さ
れ、それにより、開扉レバー30が開扉位置へ、扉27が開
放位置へとそれぞれ移動されることになる。即ち、閉塞
位置側への移動を始めた扉27が一旦開放位置へ戻され
る。そして、その状態はケースキャリア20が第1図
(C)に1点鎖線で示した押圧ピン63やディスク収納ケ
ース2により示される位置(この位置は第1図(F)に
実線で示した位置と略同じ位置である。)に至るまで、
即ち、押圧ピン63が開扉スライダー31の被押圧片41の中
間部41aに接触している限り保持され,従って、この
間、扉27は開放位置に保持される。そして、ケースキャ
リア20が第1図(C)に1点鎖線で示した位置から前記
押圧解除位置まで下る間に押圧ピン63が開扉スライダー
31の被押圧片41の下側の斜片41bに接触した後該斜片41b
から下方へ離れると共にディスク収納ケース2の上面が
扉27の回動端部27bの回動軌跡より下方へ外れた高さま
で降りると共に開扉スライダー31が後退位置まで移動す
るので、扉27が閉塞位置へと移動され、この直後に、ケ
ースキャリア20が押圧解除位置に到達し、それにより、
前記したようにロックレバー29に対する押圧が解除され
て、該ロックレバー29がロック位置へと移動される。
(d−4−d.扉等に対するロックの解除)[第1図
(D)] 前記したように為された扉27及び開扉レバー30に対す
るロックはケースキャリア20が押圧解除位置より稍高い
ところまで上昇して来ることにより解除される。
即ち、ケースキャリア20が初期位置へ向けて移動して
来ると、先ず、ロック解除部材32の押圧片62の上端部62
aがロックレバー29の被押圧ピン58に当接して該被押圧
ピン58を前方へ向けて押圧し始め、更に、ケースキャリ
ア20が第1図(D)に示す位置まで来ると被押圧ピン58
が押圧片62の上端部62a以外の部分に乗り上げて、ロッ
ク解除位置へと移動されることになる。これにより、ロ
ックレバー29の開扉阻止縁54cが扉27の回動端部27aの移
動軌跡より低い位置に来ると共にその切欠57が開扉レバ
ー30の被ロックピン52から前方へ逃げるので、ロックレ
バー29による扉27の開放位置への移動の阻止と開扉レバ
ー30の開扉位置への移動の阻止とが解除される。
尚、この状態において、ロック解除部材32の押圧ピン
63は開扉スライダー31の被押圧片41は下側斜片41cに下
方から軽く接触し若しくは近接し、また、ケースキャリ
ア20に装着されているディスク収納ケース2の上面が扉
27の回動端部27aの回動軌跡より稍低い位置、即ち、扉2
7の移動の邪魔にならない位置に来ている。
(d−4−e.ケースキャリアの移動による扉の開放位置
への移動)[第1図(E)、第1図(F)] そして、上記した状態からケースキャリア20が更に上
方へ移動すると、ロック解除部材32の押圧ピン63が開扉
スライダー31の被押圧片41の下側の斜片41cを略前方斜
め上方へ向けて押圧するので、開扉スライダー31が前方
へ移動され、押圧ピン63が被押圧片41の中間部41aに重
り上げたところで、開扉スライダー31が前進位置に到達
する。
これにより、開扉レバー30が開扉位置へと移動される
ので、扉27が開放位置へと移動される。
この状態は、ケースキャリア20が第1図(E)に2点
鎖線で示してある押圧ピン63やディスク収納ケース2で
示される位置に至るまで、即ち、押圧ピン63が開扉スラ
イダー31の被押圧片41の中間部41aから上方へ外れる直
前まで保持され、ケースキャリア20がこの位置まで来る
とディスク収納ケース2の上面は開放位置に来ている扉
27に下方から比較的近接したところに位置される。
そして、ケースキャリア20が更に上方へ移動すると、
ロック解除部材32の押圧ピン63が開扉スライダー31の被
押圧片41の中間部41aから外れてその上側斜片41bに接触
して上方へ移動して行くようになるので、開扉スライダ
ー31が後方へ移動し始め、従って、開扉レバー30が閉扉
位置側へ、扉27が閉塞位置側へ回動し始めることになる
が、この直後に、第1図(F)に示すように、閉塞位置
側へ移動して来た扉27の回動端部27aと上がって来たデ
ィスク収納ケース2の上面とが接触し、この状態から、
扉27はディスク収納ケース2によって上方へ押し上げら
れて行き、ケースキャリア20が初期位置に到達すると、
扉開閉機構28は第1図(B)に示す状態となる。
尚、この状態からディスク収納ケース2が外筐9外へ
取り出されると、扉27が閉塞位置に戻ると共に開扉レバ
ー30が閉扉位置に、開扉スライダー31が後退位置にそれ
ぞれ戻ることになる。即ち、第1図(A)に示す初期状
態となる。
(G.発明の効果) 以上に記載したところから明らかなように、本発明扉
開閉機構は、1乃至複数の記録媒体が収納された記録媒
体収納ケースの挿入及び取出を行なうためうのケース挿
入口を有し、該ケース挿入口を開放する開放位置とケー
ス挿入口を閉塞する閉塞位置との間を移動するように回
動自在に支持された扉と記録媒体収納ケースが着脱自在
に装着されると共に上記ケース挿入口と対向した初期位
置と記録媒体収納ケースに収納されている記録媒体を記
録再生部へ供給する供給位置との間を移動されるケース
キャリアとを備えた記録再生装置における扉開閉機構で
あって、扉の動きと連動しかつ被押圧部と被ロック部を
有し扉がケース挿入口を閉じるように付勢され上記被押
圧部が押圧されることによって扉を開放位置側へ移動さ
せる開扉手段と、開扉阻止部及び開扉手段ロック部を有
し上記開扉阻止部が扉に対向して扉の開放位置への移動
を阻止しかつ上記開扉手段ロック部が開扉手段の被ロッ
ク部に係合して開扉手段の動きを阻止するロック位置と
上記開扉阻止部による扉の移動の阻止及び開扉手段ロッ
ク部の開扉手段への係合を解除するロック解除位置との
間を移動されると共にケースキャリアが供給位置に来て
いるときロック位置に保持されるロック部材と、ケース
キャリアに支持され該ケースキャリアが初期位置に戻る
とき上記ロック部材をロック解除位置へと移動させるロ
ック解除部及び開扉手段の被押圧部を押圧する押圧部を
備えたロック解除手段とを設けたことを特徴とする。
従って、本発明扉開閉機構によれば、ケースキャリア
が初期位置に来ているときはロック部材がロック解除手
段によってロック解除位置に保持されるのでロック部材
による扉に対するロック及び開扉手段に対する動きの阻
止が解除されていて扉が開放位置へ移動し得る状態に置
かれ、その状態からケースキャリアに記録媒体収納ケー
スが装着されて該ケースキャリアが供給位置へ移動する
とロック解除手段による開扉手段に対する押圧及びロッ
ク部材に対するロック解除位置における保持が解除され
て扉が閉塞位置へと移動されると共にロック部材がロッ
ク位置へと移動されて扉に対する移動の阻止及び開扉手
段に対する動きの阻止が為され、それにより扉が二重に
ロックされ、また、ケースキャリアが初期位置に戻ると
きはロック解除手段がロック部材をロック解除位置へと
移動させて該ロック部材による扉及び開扉手段に対する
ロックを解除すると共に開扉手段を動かして扉を開放位
置側へ向けて移動させることになる。
しかして、本発明扉開閉機構によれば、ケースキャリ
アが供給位置に来ているときは扉が閉塞位置において二
重にロックされ、しかも、そのようなロックがケースキ
ャリアの初期位置から供給位置への移動によって実現さ
れ、また、そのロックの解除がケースキャリアの供給位
置から初期位置への移動に従って為されるので、記録媒
体収納ケースが既に装着されているにも拘らず誤って別
の記録媒体収納ケースが挿入されてしまうのを防止する
ことができると共に、ロック部材を特別な駆動源によら
ないで動作させることができ、しかも、その動きがケー
スキャリアの移動との間で正しいタイミングで行なわれ
ることになる。
その上、扉に対するロック及びロック解除と開放位置
への移動に特別な駆動機構を用いる必要がないので、構
造が複雑になったりコスト高になったりする惧れも無
い。
尚、前記実施例においては、開扉手段を互いに動きが
異なる2つの部材によって構成するようにしたが、これ
は1つの部材によって構成するようにしても良い。
また、前記実施例においてはケースキャリアが初期位
置に戻ったとき扉がケースキャリアに装着されている記
録媒体収納ケースによって開放位置に保持されるように
したが、このような保持は開扉手段によって為されるよ
うにしても良い。
更に、前記実施例においては、本発明を、複数の記録
媒体ディスクが収納されたディスク収納ケースを使用す
る記録再生装置における扉開閉機構に適用したものを示
したが、本発明はこのような適用例に限られること無
く、1乃至複数の各種の記録媒体が収納された記録媒体
収納ケースを使用する各種の記録再生装置における扉開
閉機構に適用することができ、また、ケースキャリアの
移動方向が上下方向である必要も無く、水平方向その他
の方向であっても良い。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明扉開閉機構を複数の記録再生部を備えたデ
ィスク式記録再生装置における扉開閉機構に適用した実
施の一例を示すものであり、第1図は扉の開閉動作を
(A)から(F)へ順を追って示す第5図のI−I線に
沿う要部の断面図、第2図は記録再生装置とこれに使用
するディスク収納ケースの外観を示す斜視図、第3図は
第4図のIII−III線に沿う断面図、第4図は第3図のIV
−IV線に沿う断面図、第5図は第1図(A)のV−V線
に沿う要部の拡大断面図、第6図は扉開閉機構の分解斜
視図、第7図はディスク収納ケースの拡大斜視図であ
る。 符号の説明 2……記録媒体収納ケース、 7……記録媒体、 11……ケース挿入口、 141、142、144……記録再生部、 20……ケースキャリア、27……扉、 28……扉開閉機構、 29……ロック部材、 32……ロック解除手段、 39……開扉手段、 41……被押圧部、 52……被ロック部、 54c……開扉阻止部、 57……開扉手段ロック部、 62……ロック解除部、63……押圧部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1乃至複数の記録媒体が収納された記録媒
    体収納ケースの挿入及び取出を行なうためのケース挿入
    口を有し、該ケース挿入口を開放する開放位置とケース
    挿入口を閉塞する閉塞位置との間を移動するように回動
    自在に支持された扉と記録媒体収納ケースが着脱自在に
    挿着されると共に上記ケース挿入口と対向した初期位置
    と記録媒体収納ケースに収納されている記録媒体を記録
    再生部へ供給する供給位置との間を移動されるケースキ
    ャリアとを備えた記録再生装置における扉開閉機構であ
    って、 扉の動きと連動しかつ被押圧部と被ロック部を有し扉が
    ケース挿入口を閉じるように付勢され上記被押圧部が押
    圧されることによって扉を開放位置側へ移動させる開扉
    手段と、 開扉阻止部及び開扉手段ロック部を有し上記開扉阻止部
    が扉に対向して扉の開放位置への移動を阻止しかつ上記
    開扉手段ロック部が開扉手段の被ロック部に係合して開
    扉手段の動きを阻止するロック位置と上記開扉阻止部に
    よる扉の移動の阻止及び開扉手段ロック部の開扉手段へ
    の係合を解除するロック解除位置との間を移動されると
    共にケースキャリアが供給位置に来ているときロック位
    置に保持されるロック部材と、 ケースキャリアに支持され該ケースキャリアが初期位置
    に戻るとき上記ロック部材をロック解除位置へと移動さ
    せるロック解除部及び開扉挨手段の被押圧部を押圧する
    押圧部を備えたロック解除手段とを設けた ことを特徴とする扉開閉機構
JP63204240A 1988-08-17 1988-08-17 扉開閉機構 Expired - Fee Related JP2748422B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63204240A JP2748422B2 (ja) 1988-08-17 1988-08-17 扉開閉機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63204240A JP2748422B2 (ja) 1988-08-17 1988-08-17 扉開閉機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0253286A JPH0253286A (ja) 1990-02-22
JP2748422B2 true JP2748422B2 (ja) 1998-05-06

Family

ID=16487170

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63204240A Expired - Fee Related JP2748422B2 (ja) 1988-08-17 1988-08-17 扉開閉機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2748422B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0253286A (ja) 1990-02-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0636522Y2 (ja) ディスクカートリッジの誤挿入防止機構
JPH0333972Y2 (ja)
JPH0348765Y2 (ja)
JP2748422B2 (ja) 扉開閉機構
AU611564B2 (en) Cassette loading mechanism
JPH0135414B2 (ja)
US5757577A (en) Magnetic recording-playback apparatus for cassettes of two different sizes
JP4261225B2 (ja) 単リール型テープカートリッジ
US5894377A (en) Tray loading cartridge tape drive for different sized cartridges
JP3131101B2 (ja) 車載用電子機器
JP3024481B2 (ja) ディスク装置
JP2867727B2 (ja) ディスクカセット装着装置
JP2515598B2 (ja) 磁気ディスク装置
JPH0329805Y2 (ja)
KR0113202Y1 (ko) 자기기록재생기의 카세트 삽입 안전장치
US6239946B1 (en) Magnetic disk drive
JP2602458Y2 (ja) カートリッジ吸引機構
JPH11288544A (ja) ディスクチェンジャ
JP3956987B2 (ja) ディスクプレーヤ
JP3591008B2 (ja) カートリッジ排出装置及び記録及び/又は再生装置
JPH0450597Y2 (ja)
JPH059869B2 (ja)
JPH0477981B2 (ja)
JPH07101533B2 (ja) テ−プレコ−ダ
JPS63271755A (ja) シヤツタ−開閉装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees