JPH0943862A - 投影露光装置 - Google Patents

投影露光装置

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JPH0943862A
JPH0943862A JP7212695A JP21269595A JPH0943862A JP H0943862 A JPH0943862 A JP H0943862A JP 7212695 A JP7212695 A JP 7212695A JP 21269595 A JP21269595 A JP 21269595A JP H0943862 A JPH0943862 A JP H0943862A
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JP
Japan
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pattern
reticle
light
lens
mirror
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Withdrawn
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JP7212695A
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Michio Kono
道生 河野
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Canon Inc
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F9/00Registration or positioning of originals, masks, frames, photographic sheets or textured or patterned surfaces, e.g. automatically
    • G03F9/70Registration or positioning of originals, masks, frames, photographic sheets or textured or patterned surfaces, e.g. automatically for microlithography
    • G03F9/7003Alignment type or strategy, e.g. leveling, global alignment
    • G03F9/7023Aligning or positioning in direction perpendicular to substrate surface
    • G03F9/7026Focusing
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Testing Of Optical Devices Or Fibers (AREA)
  • Focusing (AREA)
  • Automatic Focus Adjustment (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 レチクルの所望の実素子パターンをオートフ
ォーカス用のマークとして使用出来るTTLオートフォ
ーカスシステムを有する投影露光装置を得ること。 【構成】 TTLオートフォーカス動作に先立って、オ
ートフォーカス用のマークとして使える所望の実素子パ
ターンを選定し、選定された実素子マークをTTLオー
トフォーカス検出光で照明していること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、投影露光装置に関し、
特に半導体素子製造の分野において、半導体ウエハー表
面にレチクルの回路パターンを繰り返し縮小投影露光す
る際の自動ピント調整機能所謂オートフォーカス機能を
有するステッパーと呼ばれる投影露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体素子,LIS素子,超LS
I素子等のパターンの微細化、高集積化の要求により、
投影露光装置において高い解像力を有した結像(投影)
光学系が必要とされてきている為、結像光学系の高NA
化が進み結像光学系の焦点深度は浅くなりつつある。
【0003】又、ウエハには、平面加工技術の点から、
ある程度の厚さのばらつきと曲りを許容しなければなら
ない。通常ウエハ曲りの矯正については、サブミクロン
のオーダで平面度を保証する様に加工されたウエハチャ
ック上にウエハを載せ、ウエハの背面をバキューム吸着
することにより平面矯正を行っている。しかしながら、
ウエハ1枚の中での厚さのばらつきや吸着手法、更には
プロセスが進む事によって生ずるウエハの変形について
は、いくらウエハの平面を矯正しようとしても矯正不能
である。
【0004】この為、レチクルパターンが縮小投影露光
される画面領域内でウエハが凹凸を持つ為、実効的な光
学系の焦点深度は、さらに浅くなってしまう。
【0005】従って縮小投影露光装置に於いては、ウエ
ハ面を焦点面に(投影光学系の像面)に合致させる為の
有効な自動焦点合わせ方法が重要なテーマとなってい
る。
【0006】従来の縮小投影露光装置のウエハ面位置検
出方法としては、エアマイクロセンサを用いる方法と、
投影露光光学系を介さずにウエハ面に斜め方向から光束
を入射させその反射光の位置ずれ量を検出する方法(光
学方式)が知られている。
【0007】一方、この種の投影露光装置では、投影光
学系の周囲温度変化、大気圧変化、投影光学系に照射さ
れる光線による温度上昇、あるいは投影光学系を含む装
置の発熱による温度上昇などによりピント位置(像面位
置)が移動し、これを補正しなければならない。従っ
て、周囲の温度変化、大気圧変化を検出器によって計測
したり、投影光学系内の一部の温度変化、大気圧変化を
検出器により計測したりすることにより、投影光学系の
ピント位置を計算し、補正を行っていた。
【0008】しかしながら、この方法では、投影光学系
のピント位置を直接計測していない為、温度、大気圧を
計測する検出器の検出誤差、また温度変化量、大気圧変
化量より、投影光学系のピント位置を計算し補正する際
の、近似式である計算式に含まれる誤差により、高精度
の投影光学系のピント位置検出が難しいという欠点があ
った。
【0009】このような問題を克服する方式として露光
レンズを直に通してそのピント面を検出する、いわゆ
る、スルーザレンズオートフォーカスシステム(TTL
AF)という方式が考案されている。
【0010】図12は特開平1−286418号公報で
開示されている投影露光装置の概略図である。図12に
おいて、7はレチクルであり、レチクルステージ70に
保持されている。レチクル7上の回路パターンが縮小投
影レンズ8によって、xyzステージ10上のウエハ9
上に1/5に縮小されて結像し、露光が行われる。図1
2では、ウエハ9に隣接する位置に、ウエハ9の上面と
ミラー面がほぼ一致する基準平面ミラー17が配置され
ている。
【0011】又、xyzステージ10は投影レンズ8の
光軸方向(z)及びこの方向に直交する面内(x、y)
で移動可能であり、もちろん光軸のまわりに回転させる
ことも出来る。
【0012】レチクル7は、同図の要素1〜6で示され
る照明光学系によって、回路パターンの転写が行われる
画面領域内を照明されている。
【0013】露光用の光源である水銀ランプ1の発光部
は楕円ミラー2の第一焦点に位置しており、水銀ランプ
1より発光した光は、楕円ミラー2の第二焦点位置に集
光している。楕円ミラー2の第二焦点位置にその光入射
面を位置付けたオプティカルインテグレーター3が置か
れており、オプティカルインテグレーター3の光出射面
は2次光源を形成する。この2次光源をなすオプティカ
ルインテグレーター3より発する光は、コンデンサーレ
ンズ4を介し、ミラー5により光軸(光路)が90°を
折り曲げられる。
【0014】尚、55は露光波長の光を選択的にとり出
す為のフィルターで、56は露光の制御を行う為のシャ
ッターである。このミラー5により反射された露光光
は、フィールドレンズ6を介し、レチクル7上の、回路
パターンの転写が行われる画面領域内を照明している。
ミラー5は露光光を例えば5〜10%という様に部分的
に透過する構成となっている。ミラー5を通過した光は
レンズ52、露光波長を透過し光電検出に余分な光をカ
ットするフィルター51を介して、光源1からの光量の
ゆらぎ等をモニターする為の光検出器50に到達する。
【0015】同図において要素11〜12は、公知のオ
フアクシスのオートフォーカス光学系を形成している。
11は投光光学系であり、投光光学系11より発せられ
た非露光光である光束は、縮小投影レンズ8の光軸と交
わる。基準平面ミラー17上の点(あるいはウエハ9の
上面)に集光し反射されるものとする。この基準平面ミ
ラー17で反射された光束は、検出光学系12に入射す
る。
【0016】図示は略したが、検出光学系12内には位
置検出用受光素子が配されており、位置検出用受光素子
と基準平面ミラー17上の光束の反射点は、共役となる
様配置されており、基準平面ミラー17の縮小投影レン
ズ8の光軸方向の位置ズレは、検出光学系12内の位置
検出用受光素子上での入射光束の位置ズレとして計測さ
れる。
【0017】この検出光学系12により計測された基準
平面ミラー17の所定の基準面よりの位置ズレは、オー
トフォーカス制御系19に伝達される。オートフォーカ
ス制御系19は、基準平面ミラー17が固設されたxy
zステージ10を駆動する処の駆動系20にz方向への
移動の指令を与える。又、TTLでフォーカス位置を検
知する時、オートフォーカス制御系19は基準ミラー1
7を所定の基準位置の近傍で投影レンズ8の光軸方向
(z方向)に上下に駆動を行うものとする。また、露光
の際のウエハ9の位置制御(第12図の基準平面ミラー
17の位置にウエハ9が配置される)もオートフォーカ
ス制御系19により行われる。
【0018】縮小投影レンズ8のピント位置検出光学系
について説明する。
【0019】図13、図14において7はレチクル、2
1はレチクル7上に形成されたパターン部で遮光性をも
つものとする。又、22はパターン部21に挟まれた遮
光部である。ここで、縮小投影レンズ8のピント位置
(像面位置)の検出を行う時は、xyzステージ10は
縮小投影レンズ8の光軸方向に移動する。
【0020】基準平面ミラー17は縮小投影レンズ8の
光軸上に位置しており、レチクル7は、図12の照明光
学系1〜6により照明されているものとする。
【0021】始めに、基準平面ミラー17が縮小投影レ
ンズ8のピント面にある場合について図13を用いて説
明する。レチクル7上の透過部22を通った露光光は、
縮小投影レンズ8を介して、基準平面ミラー17上に集
光し反射される。反射された露光光は、往路と同一の光
路をたどり、縮小投影レンズ8を介しレチクル7に集光
し、レチクル7上のパターン部21間の透光部22を通
過する。この時、露光光は、レチクル7上のパターン部
21にケラレることなく、全部の光束がパターン部21
の透過部を通過する。
【0022】次に、基準平面ミラー17が縮小投影レン
ズ8のピント面よりズレた位置にある場合について図1
4を用いて説明する。レチクル7上のパターン部21の
透過部を通った露光光は、縮小投影レンズ8を介し、基
準平面ミラー17上に達するが、基準平面ミラー17
は、縮小投影レンズ8のピント面にないので、露光光
は、広がった光束として基準平面ミラー17で反射され
る。
【0023】即ち、反射された露光光は往路と異なる光
路をたどり、縮小投影レンズ8を通り、レチクル7上に
集光することなく、基準平面ミラー17の縮小投影レン
ズ8のピント面からのズレ量に対応した広がりをもった
光束となってレチクル7上に達する。この時露光光はレ
チクル7上のパターン部21によって一部の光束がケラ
レを生じ全部の光束が透光部22を通過することはでき
ない。即ちピント面に合致した時とそうでない時にはレ
チクルを通しての反射光量に差が生じるのである。
【0024】図13、図14において説明した、基準平
面ミラー17で反射された露光光の光束がレチクル7を
通過した後の光路を、図12を用いて説明する。
【0025】レチクル7を透過した露光光は、フィール
ドレンズ6を通りミラー5に達する。ミラー5は前述の
様に露光光に対して5〜10%程度の透過率をもってい
るので、ミラー5に達した露光光の一部はミラー5を通
過し、結像レンズ13を介し視野絞り14の面上に集光
する。この時、レチクル7のパターンの存在する面と視
野絞り14とは、フィールドレンズ6と結像レンズ13
を介し、共役な位置にある。
【0026】視野絞り14の開口部を通過した露光光
は、集光レンズ15によって受光素子16に入光する。
【0027】受光素子16の前面には、必要な場合は露
光光のみを選択的に透過するフィルター51を配置する
ものとし、入射した露光光の光量に応じた電気信号を出
力する。
【0028】以下に、この受光素子16の信号出力を用
いて、縮小投影レンズ8のピント位置(像面位置)を検
出する方法について説明する。
【0029】駆動系20により基準平面ミラー17の載
ったxyzステージ10を縮小投影レンズ8の光軸方向
に、オフアクシスオートフォーカス検出系12で予め設
定される計測の零点を中心に駆動させるものとする。
【0030】この時、各位置でのオートフォーカス検出
系12が計測する基準平面ミラー17の光軸方向の位置
信号(オートフォーカス計測値z)と、基準平面ミラー
17で反射された露光光を受光素子16で受光し、電気
信号に変換することにより焦点面(像面)検出系18か
ら得られる出力の関係は、図8に示す様になる。この
時、検出系18の信号は光源1のゆらぎの影響を除く
為、ミラー5を通過した光源1からの光を光源光量モニ
ター光学系(52、51)を介して光検出器50で検出
して、基準光量検出系53で光源光量モニター信号を発
生させる。そしてこのモニター信号によって焦点面検出
系18の信号を規格化することによって補正している。
【0031】基準平面ミラー17が縮小投影レンズ8の
ピント面に位置した場合に焦点面検出系18の出力はピ
ーク値を示す。この時のオートフォーカス計測値z0
もってして、縮小投影レンズ8を用いて、ウエハ9に露
光を行う際の縮小投影レンズ8のピント位置とする。
(又は計測値z0 に基づいて予め設定しておいたピント
位置を補正する。) この様にして決まった縮小投影レンズ8のピント位置に
オフアクシスオートフォーカス検出系10、12、19
の基準位置を設定する。実際のウエハの焼付最良位置は
この基準位置からウエハの塗布厚や段差量等の値を考慮
した分だけオフセットを与えた値となる。例えば多層レ
ジストプロセスを用いてウエハを露光する場合には多層
の一番上の部分だけを焼けば良いのでウエハのレジスト
表面と基準位置はほぼ一致する。
【0032】一方、単層レジストで露光光が基板に十分
到達する様な場合、ウエハのピントはレジスト表面では
なく基板面に合致するので、この場合レジスト表面と基
準位置の間に1μm以上のオフセットが存在する事も稀
ではない。こうしたオフセット量はプロセス固有のもの
で投影露光装置とは別のオフセットとして与えられるも
のである。装置自体としては上述の1方法で縮小投影レ
ンズ8自体のピント位置を正確に求められれば充分であ
り、上記オフセット量は、必要な場合にのみオートフォ
ーカス制御系19や駆動系20に対して投影露光装置の
不図示のシステムコントローラを介して予め入力してや
れば良い。
【0033】このピント位置z0 の検出は、焦点面検出
系18の出力のピークをもって決定してもよいが、その
他にも色々な手法が考えられる。例えばより検出の敏感
度を上げるために、ピーク出力に対してある割合のスラ
イスレベルSLを設定し、このスライスレベルSLの出
力を示す時のオートフォーカス計測値z1 、z2 を知る
ことによりピント位置を
【0034】
【数1】 として決定しても良いし、又、ピーク位置を微分法を使
って求める等の手法も考えられる。
【0035】このようなTTLのオートフォーカスシス
テムの長所は、投影露光光学系の周囲の温度変化、大気
圧変化、露光光線による投影光学系の温度上昇と、それ
に伴って生じるピントの経時変化を常時計測し補正をか
けらるという点である。
【0036】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このT
TLAF方式でも実用化する上では次の様な問題点があ
った。
【0037】図12、図13の例ではいかにもTTLA
Fマークを露光レンズの光軸に設けてオートフォーカス
しているように記述されているが、実際のレチクルでは
このようなマーク配置は許されない。なぜなら、露光レ
ンズの転写特性は一般に光軸上が最も良く、そのため実
際のレチクル上の実素子パターンは光軸を含む所定の露
光領域内に設けられる。したがって、TTLAFマーク
としては、図8のような出力特性を最も出しやすいマー
ク(基準マーク)を予め決定しておき、それを前記実素
子領域外の所定像高に配置しなければならない。(図1
6中KM、KS)このことは次のような欠点をもってい
る。
【0038】図12に示したTTLAF方式では検出光
が露光レンズを往復2回通過する。そのためにレンズの
持つ縦収差(球面収差、非点収差、像面湾曲、軸上色収
差等)は2倍発生し、その影響を受けて図8に示した焦
点面の検出出力曲線が歪みやすい。更に、露光が進むに
つれてレンズには熱負荷が累積していくが、このような
状態では特にレンズの軸外収差が変動しやすいという傾
向がある。
【0039】この際、収差がサジタル方向、メリディオ
ナル方向で差がある場合、若しくは収差が変動しサジタ
ル方向、メリディオナル方向で大きな差が生じた場合、
例えば、図16のように軸外のある位置に基準マークと
してサジタルマーク(KS)とメリディオナルマーク
(KM)とを同時に配し、これらに共通のピントを検出
しようとした場合、それぞれのベストピントは図17で
示すように位置ZSと位置ZMとに分離してしまい、そ
の結果、その合成出力はダブルピークを持つ。そして、
スライス値SLに対して4つの交点をもってしまい、ピ
ント中心が求められない、といった問題が起きうる。
【0040】本発明は、実素子領域外に設けられたTT
LAFマークを使用しても正確なピント位置が測定出来
ない場合でも正確なピント位置を検出して高解像力のパ
ターン像が容易に得られる投影露光装置の提供を目的と
する。
【0041】
【課題を解決する為の手段】本発明の投影露光装置は、
焦点検出光によって照明されているレチクル面上に設け
た検出用マークからの光を少なくとも1回露光レンズを
通過させ光検出器で受け、この光検出器からの出力によ
り焦点状態を検出するオートフォーカス検出系を有する
投影露光装置に於いて、前記焦点検出光で前記検出用マ
ークとして使用可能な実素子マークを照明可能とするた
め、前もって実素子パターンの中から所望の実素子パタ
ーンを選定し、その選定された実素子パターンを焦点検
出光で照明し焦点状態を検出することを特徴としてい
る。
【0042】特に、前記選定は投影露光装置に設定され
ているレチクルの実素子パターンを検査することによっ
て行なわれることや、前記選定は投影露光装置に設定さ
れる前のレチクルの実素子パターンを検査することによ
って行なわれること等を特徴としている。
【0043】
【実施例】図1は本発明の実施例1の要部概略図であ
る。
【0044】本実施例は逐次露光方式(ステッパー)に
おいて、レチクル上の実素子パターンを用いたTTLA
F方式の概略構成を示している。レチクルの照明系(水
銀ランプ1からフィールドレンス6に至る経路)は図1
2と概ね同じであるので説明は省略する。また、レチク
ル7から露光レンズ8を介してウエハー9、ないし、基
準平面ミラー17上に露光光やTTLAF検出光が集光
される経路、そしてウエハーステージ10の高さを検出
し、Z駆動する機構20等も同じである。
【0045】本実施例ではハーフミラー80を透過した
露光光線でレチクル上の実素子パターン83を照明す
る。そして、このパターン83からの反射光束はハーフ
ミラー80で反射して焦点面検出光学系81に導光され
る。焦点面検出光学系81は対物レンズ13、その後焦
点面に置かれた開口絞り82、そして、リレーレンズ1
5を経てCCDアレーセンサー86で構成され、パター
ン83はCCD86上に結像される。又同様の構成の焦
点面検出光学系81は左にも設けられている。
【0046】以下に焦点面検出に先立って行なわれる最
適パターンの自動模索方法を説明する。ハード構成は図
1に、模索シーケンスは図9に示す。
【0047】CCDアレーセンサー86は図9のステッ
プ1でパターン(レチクルパターン)83の二次元画像
データを読み取り画像判定回路100に転送する。この
画像判定回路100は送られた画像データを解析し、そ
れまでにすでに判っている最適パターンと一致度を計算
する(ステップ2)。ここでいう最適パターンとは、例
えばレンズ8にサジタル方向とメリディオナル方向の収
差の差が有っても図8の出力曲線が最も滑らかでピント
中心を算出しやすいパターンの事を意味する。
【0048】最適パターンとの一致度が低く、TTLA
Fの計測には不適切なパターンと判定された場合(ステ
ップ3)にはその信号がコントローラ84に送られる。
コントローラ84はレチクル上で別の実素子パターンを
判定するために検出光学駆動系(駆動系)85に指令し
て(ステップ4)、焦点面検出光学系(検出系)81を
レチクル7の上面に沿ってxy方向に移動させる。検出
系81の模索駆動は駆動系85にすでに設定されている
移動モードに従って模索駆動が行なわれる。このような
パターン模索を何回か行なって最適パターンを発見する
と、コントローラ84はその位置で焦点面検出光学系8
1を固定する。そして、焦点面検出光学系18に指令
し、焦点面の計測動作にはいる(ステップ5)。この計
測動作は図12とほぼ同様である。
【0049】オートフォーカス信号としては、レチクル
パターン83の透過光束が露光レンズ8の作用で一旦基
準ミラー17(ウエハー面と同一高さにある)上に集光
した後、反射して再び露光レンズ8を通過してパターン
83を抜けていく際の全透過光量(即ち、CCD86上
の全積分光量に相当)を用いると良い。すなわち、CC
D86は図12の受光素子16と同様の機能を行う。本
実施例では、光源1の出力変動を補正するために、別経
路でミラー87を含む基準光量検出系53を構成してい
る。具体的な作用は図12のそれと同じである。焦点面
検出光学系18はこの信号を元にCCD86の信号を校
正する。あるいは、CCD86上にはパターン83の像
が結像しているので、この像のコントラストを計測した
り、パターンエッジ部の立ち上がりを評価量にとっても
よい。
【0050】図2はレチクル7上で実素子パターンの中
からTTLAF用の最適パターンを模索する様子を示す
平面図である。X軸とY軸との交点が露光レンズ8の光
軸と一致する。焦点面検出光学系81、81’は左右に
一対設けられているが、最低どちらか一個でも良い。
【0051】まず、その視野をマークP1に合わせる。
このマークP1はX軸上に配置された縦線(メリヂオナ
ルマーク)であるが、検出系の視野内にスクライブ線が
存在する。スクライブとはレチクル内に複数の実素子領
域(チップ)を作成する時の境界線に当たるものである
が、実素子領域に比べて段差を持っている。したがっ
て、もしこのパターンを用いてオートフォーカスする
と、その分実素子の最良ピント面がずれてしまう。
【0052】本実施例ではレチクルパターンの直接の画
像判定を行っているが、これは最適パターンでは無いと
装置が判定する。そして、駆動系85が作用し、光学系
はマークP2、P3、P4、そして、マークP5の位置
に移動し、同様なパターンマッチングを行い、焦点面検
出が良好に出来る最良の実素子パターンを選定してい
る。
【0053】以上のように本実施例では実素子領域外に
比べて露光レンズ8の収差状態の良い実素子領域でTT
LAFを行っている。すなわち実素子パターンの中から
AFマークとして使用出来るパターンを前もって検出
し、そのパターンを使用してピント位置を検出する構成
によって良好なる焦点検出を行っている。
【0054】図3は本発明の実施例2の要部概略図であ
る。
【0055】基本的な構成は図1の実施例1と同じであ
り、本実施例でも最適なTTLAFパターンを模索する
為に、レチクルパターンを直接観察している。図1の実
施例1がレチクルの画像情報を利用して判定しているの
と異なり、本実施例では、その回折光の分布情報を元に
パターンの判定をしている。
【0056】ファイバー90から発した検出用の照明光
束は第一のハーフミラー91で反射し、照明レンズ92
の作用で第二のハーフミラー93で反射後、対物レンズ
96の後側焦点面94に集光される。ここには開口絞り
95がおかれていて、光束を制限している。後側焦点面
94を焦点面とする対物レンズ96を通過後はミラー9
7で反射した後、レチクルパターン83を平行光束とな
ってケーラー照明する。
【0057】レチクルパターン83からのパターン回折
反射光はこの照明光束と同じ光路を戻る。つまり、対物
レンズ96の後側焦点面94に回折パターンが形成され
る。この回折パターンは照明レンズ92によってハーフ
ミラー91を透過後、二次元センサー(CCD)98上
に再結像される。このCCD98によって回折パターン
は読み取られる。
【0058】回折パターン解析回路110はCCD98
によって読み取られたパターン回折光の分布を計測し、
それまでにすでに判っている最適パターンの回折光の分
布と比較して、その一致度を計算する。
【0059】図4(A)〜(D)は実素子パターンとそ
の回折パターンの例の説明図である。縦方向の繰り返し
パターン111や横方向の繰り返しパターン112は最
も顕著な回路パターンである。これらの回折光の分布は
そのパターン長手方向と直交方向に一次元的に分布す
る。113と114はCCDアレーセンサー上でそれら
の回折パターンが分布する状態を示している。115は
コンタクトホール配列であり、その回折パターンは11
6の様に二次元的に分布する。117は45度方向の斜
めの繰り返しパターンであり、その回折パターン118
は斜方向に分布する。実素子の線幅の微細なものはメモ
リーセルとしてチップ中央部に配列されるし、比較的太
い線幅のものは配線パターンとしてチップ周辺部に存在
する。これらの実素子パターンの配列方向、ピッチ、線
幅により、その回折パターンの分布方向、間隔等が異な
り、この分布差を読み取ることによって、所望の実素子
を選択している。
【0060】図10は図3の実施例2のレチクルパター
ン模索シーケンスを示している。ステップ6により、C
CD98により取り込んだ回折光パターン像に対してス
テップ7により回折パターン回折回路110でマッチン
グを行う。その結果、予め求められた最適パターンとの
一致度が低く、TTLAFの計測には不適切なパターン
とステップ8で判定された場合にはその信号がコントロ
ーラ84に送られる。ステップ9でコントローラ84は
レチクル上で別の実素子パターンを判定するために検出
光学駆動系85に指令して、検出系を移動させる。この
ようなパターン模索を何回かおこなって最適パターンを
発見すると、コントローラ84はその位置で検出光学系
を固定する。そして、焦点面検出光学系81に指令し、
焦点面の計測動作にはいる。
【0061】本実施例で焦点面計測用の照明光束にはフ
ァイバー40からの光を用いる。受光する光束は図1の
実施例1と同じで基準平面ミラー17で反射し、再度レ
チクルパターン83を透過してもどってくる光束を用い
る。この光束は対物レンズ96と開口絞り95を通過
後、ハーフミラー93を通過しリレーレンズ15の作用
で一旦視野絞り120面上に結像する。この視野絞り1
20はレチクル面上で計測すべきパターン領域を制限し
ている。その開口形状は正方形、矩形、円形等問わな
い。その透過発散光束は集光レンズ121の作用で再び
収れん光束となり、光量センサー122に受光される。
その後の計測動作は図1の実施例と同じである。
【0062】尚、本実施例では基準光としてファイバー
90の一部でハーフミラー91を透過した光を用いてい
る。この光を素子50で受け、基準光量検出系53で検
出していることは図1の実施例と同じである。
【0063】ちなみに、ファイバー90から導光される
光の波長としては、パターン模索用には露光光でもそれ
以外の波長でもよい。但し、焦点面計測用には露光光を
用いる。
【0064】図5は本発明の実施例3の要部概略図であ
る。基本的なシステム構成は図1や図3の各実施例と同
じである。
【0065】但し、以下の点が異なる。図1や図3の実
施例ではレチクルパターンを模索するためにパターンの
直接画像や回折光情報を取り込み、それらを予めTTL
AF波形の良いと判っているパターン(最適パターン)
と比較している。本実施例ではこれらと異なり、パター
ン模索段階でも焦点面検出系の出力を取る。そして、図
8のような出力曲線を求めて、最もピント中心を求めや
すい曲線が得られた場合、そのパターンを選択し、それ
以降のAFマークとする。
【0066】より具体的には、基準平面ミラー17から
の反射光を光量センサー122で受け、焦点面検出系1
8の出力を図11のステップ11で取り込む。AF出力
曲線判定回路には出力曲線の理想的な形状を予めテンプ
レートとして記憶されており、ステップ12に於いて、
取り込まれたAF出力曲線と記憶された理想曲線とのマ
ッチングが行なわれる。マッチング度が十分でない場
合、ステップ13で判定され、ステップ14にて、コン
トローラ84を介して、検出光学駆動系85で焦点面検
出光学系81を移動させ、次の実素子パターン83を測
定する。マッチング度の良い場合はステップ15により
直ちに焦点面検出光学系18からの出力がオートフォー
カス検出系19に入力され、基準フォーカス位置が設定
される。
【0067】図6は本発明の実施例4の要部概略図であ
る。この実施例4の模索方式は図5の実施例3とほぼ同
様である。その特徴とする所は露光照明系内部にレチク
ルと共役面を設け、そこに開口を制限した視野絞りを配
置している点にある。そして、その開口部を移動させ
て、レチクル上のパターン照明領域を選択することによ
って所望の実素子パターンを選択している。
【0068】図6において300は視野絞りであり、照
明系レンズ4、フィールドレンズ6に関してレチクル7
と共役な面に配置している。この視野絞り300の開口
部によってレチクル7の実素子パターンの一部が光源1
によって照明されている。レチクル7を通過した光は露
光レンズ8を通過し、ミラー17に到達する。基準平面
ミラー17で反射した光は再度、露光レンズ8とレチク
ルパターン83を透過する。そして、フィールドレンズ
6と照明系レンズ4の作用で再び視野絞り300上に結
像する。この開口部を通過した光束は今度はハーフミラ
ー301を透過した後、集光光学系121の働きにより
光量センサー122上に収れんし、光電変換される。
【0069】光量センサー122の出力は焦点面検出系
18に入力される。これ以降の信号処理は先に説明した
図11のシーケンスに従って処理される。ただし図11
の先の説明ではステップ14で焦点面検出光学系を駆動
していたが、図6の実施例では視野絞り駆動系302に
よって視野絞り300を駆動している。
【0070】本実施例で示した視野絞り300はレチク
ル上の露光領域を限定するために実際のステッパーに用
いられている、いわゆるマスキングブレードなるものを
本目的のために流用してもよい。このように露光照明系
内部の結像系を利用することによって焦点面検出光学系
81を簡素にすることができるという長所がある。
【0071】図7は本発明の実施例5の要部概略図であ
る。
【0072】これまでの実施例では露光装置に配置され
たレチクル上で予め指定された座標にあるパターンの中
から最適パターンを選んでいた。これに対して実施例5
ではレチクル全体を走査レーザービームで検査し、図3
の実施例2の様にそのパターン回折光を解析する事によ
って、最適パターンを探しだしている。
【0073】図7においてレチクルライブラリー310
から搬出されたレチクル7は、露光位置に送り込まれる
前に、最適パターン選定ユニット320でTTLAF用
の最適パターンを検出される。
【0074】選定ユニット320を説明する。レーザ3
11から発したレーザービームはピンホール312とビ
ームエキスパンダー313によって所定のビーム径に成
形された後、ポリゴンミラー314に入射する。ポリゴ
ンミラー314は紙面と直交する面内で回転する事によ
って、その反射光はミラー315、走査レンズ316の
作用により、レチクル7上に集光し、紙面と直交する方
向に走査される。その透過回折光は受光レンズ317に
より、同レンズ317の後焦点面に回折光分布(図4参
照。)を生じる。この面にCCDアレーセンサー97を
配置し、回折光の分布を判定する。解析回路110によ
り最適なTTLAF用マーク(実素子)の回折光の分布
と測定された分布の一致度が測定される。
【0075】レチクル7はビーム走査と同期してこれと
交差する方向(紙面内でS方向)に移動する。その結
果、レチクル全面が検査される。これによりレチクル7
の全面の所望のTTLAF実素子マークが判別され、こ
のマークのレチクル上の座標位置を同定するために、不
図示の同期センサーの出力を元にしてビームの走査位置
とレチクル6の移動位置を算出する。所望実素子マーク
位置の情報はコントローラ84に送られる。レチクル7
が図7の左側に示されている露光装置に移送された際、
コントローラ84に送られている所望実素子マーク位置
信号に基づいて焦点面検出系81は移動して所望実素子
マークを使用して焦点面検出を以前の実施例と同様に行
う。
【0076】以上の説明において、ビームの走査系と回
折光受光系はそれぞれレチクル7に対して天地反転して
も良い。また、上から照明して上から受光する構成を取
っても良いし、逆に、下から照明して下から受光する構
成を取っても良い。斜入射の光学系も本発明の範囲内で
ある。ビームの集光状態としては、一般的には、レチク
ルのパターン面(図中下面)に集光する方が位置分解能
は上がるが、必ずしも、それにかぎらない。
【0077】つまり、わざとぼかしたり平行ビームで検
査する事によって、ビーム径内のより広い領域で回折パ
ターンを一時に平均的に測定できるのでより効果的な場
合もある。特別な場合として、この検査ビーム径をその
後の焦点面検出の際の信号取り込み視野の大きさと一致
させる事と良い。
【0078】本実施例によると、レチクル前面からTT
LAF用の最適マークとなる実素子パターンを選べるの
で、より精度の良い焦点面検出が可能となる。
【0079】図18は本発明の実施例6の要部概略図で
ある。
【0080】これまでの実施例では最終的なAF検出用
光路は露光レンズ8を往復2回通過していた。実施例6
は図6の実施例5で使用している露光レンズ8を1回し
か通らない構成を用いている。
【0081】すなわち、図6においてミラー301を含
む照明系1〜6から発した光束は選定されたレチクルパ
ターン83を通過後、露光レンズ8により基準平面ミラ
ー17上に集光する。基準平面ミラー17上には透過部
と不透過部とでパターニングされたマーク400(基準
マーク)が形成されている。この基準マーク400の形
状はたとえば図4のパターンのうちいずれかを用いる。
レチクルパターン83と基準マーク400の両方を通過
した光束のみが集光光学系81で集光され、受光素子1
22で検出される。そして、その光量は両者の合焦状態
に依存して変化するので焦点面検出系81により焦点面
が検出される。
【0082】尚、視野絞り300を移動模索する際、基
準ミラー17の実素子パターン像の位置は基準ミラー1
7上で移動する。前述の各実施例では基準ミラー17は
全面ミラーであった為、問題がなかったが、本実施例で
は基準ミラー17の一部にパターン400が設けられて
いる為、視野絞り300の移動に同期して基準ミラー1
7をパターン400上に実素子パターン像が一致する様
に移動させる必要性がある。
【0083】又本実施例の場合、基準マーク110の形
状が決まっているので、必然的にこれに近い形状の実素
子パターンが選択されやすい。そしてこの選択された実
素子パターンを使用して上記のAF検出が行われる。
【0084】尚、本実施例では、レチクルの上から照明
し、ウエハーと概ね共役な面(基準マーク面)側で受光
しているが、本発明の範囲はこの構成にかぎらない。逆
に、ウエハー側から照明して、レチクル側で受光しても
よい。
【0085】図19は本発明の実施例7の要部概略図で
ある。
【0086】これまでの各実施例ではAF検出用光路は
レチクルを透過した光束が露光レンズ8を往復2回通過
した後、再びレチクルを透過して受光されていた。
【0087】本実施例では逆に検出用光束がウエハー側
から露光レンズ8を往復し、ウエハー側で受光される。
すなわち、図5の焦点面検出光学系81が図19ではウ
エハーステージ10の内部に設けられている。又、基準
ミラー17は図18の実施例6と同様にパターン400
を有している。このパターン400からの光は露光レン
ズ8を通過してレチクル下面にパターン400の像を形
成し、レチクル7により反射され再び基準ミラー17上
に戻りパターン400の再結像を形成する。
【0088】すなわち、レチクル7の実素子パターンは
単に反射面(若しくは素ヌケ面)としての機能が期待さ
れているので、レチクル7の下面に形成されるパターン
400の像と少なくとも同じ大きさの反射面(若しくは
素ヌケ面)パターンであることが望まれる。この様な実
素子パターンが得られるまでステージ10はx、y方向
に移動し、所望のパターン位置を決定する。
【0089】尚、この際、AF出力判定回路はレチクル
7の下面に形成されるパターン400の像の大きさに占
める反射面(若しくは素ヌケ面)の割り合い、すなわち
反射光量の多少を判断することによって行っている。
【0090】所望の実素子パターンが定められた以降の
AF検出はステージ10をz方向移動させ、パターン4
00とその再結像の一致を見て測定するのは前述の実施
例と同様に行っている。
【0091】本実施例の場合、TTLAF用マーク40
0は基準平面ミラー17上に形成されていて、レチクル
面はこの像の単なる反射面としての機能しかない。した
がって、レチクルの最適パターンとなりうるのはパター
ンの無い完全なクロム反射面である。そのような反射面
がレチクル上に無い場合には、できるだけ焦点面計測に
影響をあたえない実素子領域を最適パターンとして選択
する。
【0092】
【発明の効果】以上説明してきた様に、本発明によれば
実素子領域外に設けられたTTLAFマークを使用して
も正確なピント位置が測定出来ない場合でも正確なピン
ト位置を検出して高解像力のパターン像が容易に得られ
る投影露光装置を達成することができる。
【0093】特に本発明によれば実素子パターンの中か
らTTLAF用に最適なパターンを模索して選択し、そ
れを用いて焦点面検出を行う手段を持つ事によって以下
の効果がえられる。
【0094】(イ)露光レンズの収差の小さい低像高で
TTLAFできるので、高精度の焦点面検出が可能とな
る。特に、(ロ)露光負荷をかけていった時に熱によっ
て発生する収差(熱収差)の影響を受けにくくなるの
で、その間生じるレンズのピント変化を精度良く追随
し、検出できる。
【0095】(ハ)実際の回路パターンのピントをとら
えられるので、別に設けたマークでAFする場合に比べ
て、オフセット(検出した焦点面と実際にウエハー上に
パターンを焼き付けて測定した焦点面とのずれ量)が格
段に小さい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の要部概略図
【図2】図1のレチクル上でのパターン模索を示す図
【図3】本発明の実施例2の要部概略図
【図4】本発明に係る実素子とその回折パターンを示す
説明図
【図5】本発明の実施例3の要部概略図
【図6】本発明の実施例4の要部概略図
【図7】本発明の実施例5の要部概略図
【図8】本発明に係る焦点面検出系の出力を示す説明図
【図9】本発明の実施例1におけるレチクルパターンの
模索シーケンスを示す図
【図10】本発明の実施例2におけるレチクルパターン
の模索シーケンスを示す図
【図11】本発明の実施例3,4におけるレチクルパタ
ーンの模索シーケンスを示す図
【図12】従来の投影露光装置の要部概略図
【図13】図12の一部分の説明図
【図14】図12の一部分の説明図
【図15】図12の一部分の説明図
【図16】従来のTTLAFマークのレチクル上の配置
説明図
【図17】くずれた焦点面検出系出力の説明図
【図18】本発明の実施例6の要部概略図
【図19】本発明の実施例7の要部概略図
【符号の説明】
1 光源 4 照明系レンズ 6 フィールドレンズ 7 レチクル 8 露光レンズ 9 ウエハ 10 ウエハステージ 17 基準平面ミラー 18 焦点面検出系 19 オートフォーカス検出系 20 駆動系 50 受光器 53 基準光量検出系 81 焦点面検出光学系 83 レチクルパターン 84 コントローラー 85 検出光学駆動系 86 CCDアレイセンサー 111,112,115,117 パターン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焦点検出光によって照明されているレチ
    クル面上に設けた検出用マークからの光を少なくとも1
    回露光レンズを通過させ光検出器で受け、この光検出器
    からの出力により焦点状態を検出するオートフォーカス
    検出系を有する投影露光装置に於いて、前記焦点検出光
    で前記検出用マークとして使用可能な実素子マークを照
    明可能とするため、前もって実素子パターンの中から所
    望の実素子パターンを選定し、その選定された実素子パ
    ターンを焦点検出光で照明し焦点状態を検出することを
    特徴とする投影露光装置。
  2. 【請求項2】 前記選定は投影露光装置に設定されてい
    るレチクルの実素子パターンを検査することによって行
    なわれることを特徴とする請求項1の投影露光装置。
  3. 【請求項3】 前記選定は投影露光装置に設定される前
    のレチクルの実素子パターンを検査することによって行
    なわれることを特徴とする請求項1の投影露光装置。
JP7212695A 1995-07-28 1995-07-28 投影露光装置 Withdrawn JPH0943862A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006184303A (ja) * 2004-12-24 2006-07-13 Olympus Corp 画像検査装置
CN104776978A (zh) * 2015-04-23 2015-07-15 中国工程物理研究院激光聚变研究中心 一种基于图像互相关的阵列元件拼接方法
US11022772B2 (en) 2016-03-23 2021-06-01 United Kingdom Research And Innovation Laser-chain alignment

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