JPH0943669A - 画像撮影装置 - Google Patents

画像撮影装置

Info

Publication number
JPH0943669A
JPH0943669A JP7193356A JP19335695A JPH0943669A JP H0943669 A JPH0943669 A JP H0943669A JP 7193356 A JP7193356 A JP 7193356A JP 19335695 A JP19335695 A JP 19335695A JP H0943669 A JPH0943669 A JP H0943669A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
shutter curtain
photometric
light flux
mirror
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7193356A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsutomu Honda
努 本田
Toshihiro Hamamura
俊宏 濱村
Hideki Osada
英喜 長田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Minolta Co Ltd filed Critical Minolta Co Ltd
Priority to JP7193356A priority Critical patent/JPH0943669A/ja
Priority to US08/659,690 priority patent/US5664243A/en
Priority to DE19622802A priority patent/DE19622802A1/de
Publication of JPH0943669A publication Critical patent/JPH0943669A/ja
Priority to US08/834,107 priority patent/US5953546A/en
Priority to US10/680,340 priority patent/US7133608B1/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Exposure Control For Cameras (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 1眼レフカメラ、ビデオカメラ付きスチルカ
メラ等の画像撮影装置において、簡単な構成で測光精度
を大きく改善する。 【解決手段】 ミラーボックス2内でハーフミラー3を
シャッター幕5から離して配設して、定常測光時に測光
素子14の測光範囲としてカバーされるシャッター幕5
上の領域の中心と測光素子14とを結ぶ直線がシャッタ
ー幕5となす角が垂直に近くなる位置に測光素子14を
配置することにより、測光素子14からシャッター幕5
上の測光範囲を見たときに、その各部位で単位面積当た
り同じ光量が当たっているときには、各部位毎が同じ明
るさが均一に近くなるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1眼レフカメラ、
及びビデオカメラ、スチルカメラ双方の機能を備えた画
像撮影装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図11は、従来の1眼レフカメラのミラ
ーボックス2を中心とした部分の光学系の概略構成図で
ある。この図に示すように、従来の1眼レフカメラの光
学系は、主光学系としての交換レンズ1と、この交換レ
ンズ1を通して被写体からの光束が入射するミラーボッ
クス2と、ミラーボックス2内に支点20bを中心に回
転可能に支持されたミラー20と、ミラー20がX方向
に移動したとき被写体からの光束が結像するフィルム露
光面6と、ミラー20がY方向に移動したときミラー面
20aで反射された被写体からの光束が導かれるファイ
ンダー光学系とにより構成されている。
【0003】ここで、ミラー20は、シャッターがレリ
ーズされた時以外はY方向に移動している。通常、この
とき、ミラー20は主光学系の光軸に対して45゜の角
度で支持されるようになっており、その角度を正確に出
すため位置出し具21が設けられている。一方、シャッ
ターがレリーズされた時、ミラー20はX方向に跳ね上
げられる。
【0004】また、フィルム露光面6のミラー20側に
はシャッター幕5が配設されており、シャッターがレリ
ーズされた時、このシャッター幕5がミラー20と同期
して動作することにより、主光学系から入射した光束が
フィルム露光面6上に導かれる。また、フィルム露光面
6を所定位置に配置するため、フィルムは圧板7とフィ
ルムレール8とにより位置決めされる。そして、これら
フィルム露光面6、シャッター幕5等により銀塩写真撮
像部が構成されている。
【0005】なお、交換レンズ1を収容する鏡筒の後側
フランジ面13からフィルム露光面6までの距離FBLは
フランジバックと呼ばれ、通常、交換レンズ1を共用で
きるように同じシリーズの1眼レフカメラでは同じ値に
設定されている。
【0006】この従来の1眼レフカメラでは、ミラーボ
ックス2内でミラー20が回転するための空間を交換レ
ンズ1の鏡筒の後側に確保する必要があるので、ミラー
20は交換レンズ1の鏡筒の後側フランジ面13から可
能な限り離して配置されている。この場合、フランジバ
ックFBLを一定とすると、ミラー20はシャッター幕5
に近付けて配置されることになる。
【0007】また、別の従来例として、可動式のミラー
20に代えて固定式のハーフミラーを搭載した1眼レフ
カメラがある。このタイプのカメラでは、主光学系から
入射した被写体からの光束はハーフミラーで2分割され
て、一方の光束は銀塩写真撮像部に至り、他方の光束は
ファインダー光学系に導かれるようになっている。この
場合、ハーフミラーは回転しないので交換レンズの鏡筒
の後側フランジ面に接近させて配置することができる
が、同じシリーズ内の可動式ミラーを用いたカメラと部
品を共用化する目的から、一般に、ハーフミラーはシャ
ッター幕に近付けて配置されている。
【0008】そして、これらの1眼レフカメラでは、定
常測光あるいはフラッシュ調光を行うために、一次像面
(フィルム露光面であるが、定常測光時には近似的にシ
ャッター幕が一次像面となる)を測光範囲として直接カ
バーできる位置、すなわちミラーあるいはハーフミラー
とシャッター幕との間に測光素子を配置したものが多
い。この場合、ミラー、ハーフミラーのどちらを用いた
ものでも、フラッシュ使用時には測光素子がフィルム露
光面で反射された光を受光することによりフラッシュ調
光が行われる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記1
眼レフカメラにおいて、ミラーボックスの壁面上でミラ
ーあるいはハーフミラーとシャッター幕の間に測光素子
や測距素子を配設する場合には、それらの素子を配置す
るための空間が狭く、無理をして配置しなければならな
かった。
【0010】そのため、測光素子の測光範囲としてカバ
ーされる一次像面(フィルム露光面あるいはシャッター
幕)上の領域に対して、測光素子は斜めから(すなわ
ち、一次像面に近い位置から)臨むことになる。この場
合、図12に示すように、測光素子をミラーボックス2
の壁面上で一次像面16に点P1よりも近い点P2に配置
したとき、一次像面16に至る光束の光軸AXと一次像
面16との交点をOとすると、直線OP2と一次像面1
6とがなす角θ2は、直線OP1と一次像面16とがなす
角θ1に比べて小さくなり、一次像面16上の領域A1内
の点と領域A2内の点から測光素子に至るそれぞれの直
線が一次像面16となす角度の差が、測光素子が点P1
にある場合に比べて大きくなる。
【0011】ここで、一次像面(フィルム露光面あるい
はシャッター幕)16に入射した光は乱反射されるが、
その乱反射される光の強さの分布は非等方的であり、こ
の場合、一次像面16に対して垂直に近い方向により大
きい光量を反射する。したがって、点P2に測光素子を
配置したとき、たとえ一次像面16の領域A1内の点と
領域A2内の点に同じ強度の光が入射した場合でも、領
域A2内の点から測光素子の方向に反射される光量の方
が、領域A1内の点からの光量よりも大きい。そして、
その差は、測光素子を点P2に配置すると、点P1に配置
したときに比べて大きくなる。
【0012】また同時に、点P2に測光素子を配置する
と、領域A1内の点から測光素子までの距離は、領域A2
内の点から測光素子までの距離よりも長くなり、その差
は、点P1に測光素子を配置したときに比べて大きい。
このため、たとえ領域A1内の微小領域と領域A2内の微
小領域とが、点P2に位置する測光素子に向かって単位
面積当たり同量の光を反射した場合でも、測光素子が領
域A2内の微小領域から受光する光量の方が、領域A1内
の微小領域から受光する光量よりも大きくなる。そし
て、その差は、測光素子を点P2に配置した場合の方
が、点P1に配置した場合よりも大きい。
【0013】これらの理由から、点P2に測光素子を配
置した場合、一次像面16上の領域A1と領域A2にたと
え単位面積当たり同じ光量が当たっても、それらが反射
して測光素子に達する光量は、領域A2からの方が領域
A1からよりも大きい。つまり、この場合、測光素子か
ら見ると、領域A2は領域A1よりも明るく見える。そし
て、それらの光量の差は、点P1に測光素子を配置した
ときよりも大きくなる。
【0014】したがって、従来の1眼レフカメラのよう
に、ミラーボックス内でミラーあるいはハーフミラーを
シャッター幕に接近させて配設し、しかもミラーあるい
はハーフミラーとシャッター幕との間に測光素子を配置
した場合には、一次像面(フィルム露光面あるいはシャ
ッター幕)全体に亙る正確な測光が行えないという問題
があった。
【0015】また、一次像面に対して多分割測光を行う
場合には、上記と同じ理由から、一次像面上の各領域に
対する測光精度のばらつきが生じることになり、このば
らつきを解消するためには、一次像面上の各領域に対応
して測光素子の測光面上の各領域毎の検知出力に重み付
けするという補正が必要であった。
【0016】さらに、図13に示すように、交換レンズ
1から入射した光束を2分割するためにハーフミラー3
を備えた従来の1眼レフカメラでは、通常、ハーフミラ
ー3の一次像面16側に、ハーフミラー3を透過した光
束の一部を反射し、結像用の凸レンズ15aを通して測
距素子15に導くためのミラー(以下、AFミラーと呼
ぶ)4が配設されているので、一次像面16上にはこの
AFミラー4に遮られた陰S1ができる。
【0017】すなわち、図14に示すように、測光素子
14が測光範囲としてカバーする一次像面16上に、A
Fミラー4の陰S1が生じる。しかも、図13に示すよ
うに、ハーフミラー3を透過して一次像面16に至る光
束は次第に拡がる形となるため、従来の1眼レフカメラ
のように、ハーフミラー3をシャッター幕に接近させて
配置すると、その分、AFミラー4は大きくなり、凸レ
ンズ14aを通して測光素子14の測光面上に結像され
る一次像面16上で測光に有効に利用できる面積が小さ
くなるので、測光精度が下がるという問題があった。
【0018】また同時に、図15に示すように、このよ
うなミラーボックス2内にハーフミラー3とAFミラー
4を備えた従来の画像撮影装置では、ハーフミラー3を
シャッター幕に接近させて配置しており、測光素子14
と測距素子15をその間の狭い空間に配置することとな
るため、一次像面16で反射された光の一部が測光素子
14に至る途中でAFミラー4に遮られてしまう。この
ため、測光素子14から一次像面16を眺めたとき、そ
の中にAFミラー4の陰S2が生じ、一次像面16上で
測光に有効に利用できる面積が小さくなるので、その
分、測光精度が低下するという問題があった。
【0019】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものであって、1眼レフカメラ、及びビデ
オカメラ、スチルカメラ双方の機能を備えた画像撮影装
置において、簡単な構成で測光精度を大きく改善するこ
とを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明では、主光学系と、主光学系を通して被写体から
の光束が入射する箱形の室と、箱形の室内に固定的に支
持され被写体からの光束を第1の光束と第2の光束に分
割する光分割器と、箱形の室の一側面に配設され第1の
光束が結像する感光部材及び感光部材の光分割器側に配
設されたシャッター幕を有する銀塩写真方式の第1撮像
手段と、箱形の室の壁面上で光分割器とシャッター幕の
間に配設され第1の光束が感光部材あるいはシャッター
幕で反射された光量を検知することにより測光する測光
手段とを備えた画像撮影装置において、光分割器を、主
光学系の光軸に対して所定の角度をなすように配置され
たハーフミラーとし、感光部材とシャッター幕を、とも
に第1の光束の光軸に対して垂直に配置し、測光手段の
測光範囲としてカバーされるシャッター幕上の領域の中
心と測光手段とを結ぶ直線がシャッター幕となす角が垂
直に近くなる位置に測光手段を配置できるように、光分
割器を第1の光束の光軸方向にシャッター幕から離して
配置する。
【0021】このように構成すると、例えば第1の光束
としてシャッター幕全域に亙って単位面積当たり同じ光
量が当たった場合、測光素子から見ると、シャッター幕
の各部位の明るさが均一に近くなる。
【0022】また、上記画像撮影装置は以下の条件を満
たすことが好ましい。 a≧31/2・FSL/2, 但し、 a : 上記光分割器の光分割面と上記第1の光束の光
軸の交点と、上記シャッター幕との間の距離、 FSL: 上記第1の光束の光軸と上記第2の光束の光軸
とに平行な平面で切断したときの上記シャッター幕の長
さである。
【0023】この場合、確実に光分割器とシャッター幕
との間の距離を広くすることができ、測光手段の測光範
囲としてカバーされるシャッター幕上の領域の中心と測
光手段とを結ぶ直線がシャッター幕となす角が垂直に近
くなる位置に測光手段を配置できるので、例えば第1の
光束としてシャッター幕全域に亙って単位面積当たり同
じ光量が当たった場合、測光素子から見ると、シャッタ
ー幕の各部位の明るさが均一に近くなる。
【0024】さらに、第2の光束は、リレー光学系によ
り第2撮像手段に導かれて撮像に用いられるようにする
とよい。
【0025】この場合、主光学系から入射した光が分割
された後、2つの撮像手段に導かれて独立に撮像に用い
られる。
【0026】また、第2撮像手段を電子写真方式とする
ことができる。
【0027】この場合、第2撮像手段で、例えばビデオ
撮影が行われる。
【0028】また、シャッター幕の光分割器側の表面の
反射率を、感光部材の表面の反射率と略等価にすること
が好ましい。
【0029】そうすると、定常測光時にシャッター幕で
反射される光量と、仮にシャッター幕を置かずフィルム
露光面で反射されたときの光量とが略等しくなる。
【0030】さらに、第1撮像手段のフィルムのフォー
マットを、135システムとすることができる。
【0031】この場合、第1撮像手段によるフィルムの
フォーマットは広く用いられているものとなる。
【0032】また、光分割器のシャッター幕側に配設さ
れ第1の光束の一部を反射するミラーと、箱形の室の壁
面上に配設されミラーで反射された光を受けて測距を行
う測距手段とを備えることができる。
【0033】この場合、光分割器により得られた第1の
光束を用いて、測光とともに測距が行われる。また、光
分割器をシャッター幕から離して配置しているので、従
来技術の場合よりもミラーをシャッター幕から離して配
置することができる。
【0034】また、測光手段は、箱形の室の第2の光束
の伝搬方向と反対側の壁面上に配設することができる。
【0035】この場合、光分割器をシャッター幕から離
しているので、測光手段の測光範囲としてカバーされる
シャッター幕上の領域の中心と測光手段とを結ぶ直線が
シャッター幕となす角が垂直に近くなる位置に測光手段
を配置するのが、従来技術の場合よりも容易である。
【0036】さらに、測光手段は、箱形の室の第2の光
束の伝搬方向側の壁面上に配設してもよい。
【0037】この場合も、光分割器をシャッター幕から
離しているので、測光手段の測光範囲としてカバーされ
るシャッター幕上の領域の中心と測光手段とを結ぶ直線
がシャッター幕となす角が垂直に近くなる位置に測光手
段を配置するのが、従来技術の場合よりも容易である。
しかも、この場合には、シャッター幕から測光手段に至
る光束がミラーに遮られることのない位置に、測光手段
が配設されることになる。
【0038】また、測光手段は、箱形の室の第1の光束
の光軸と第2の光束の光軸とに平行な壁面上に配設して
もよい。
【0039】この場合も、光分割器をシャッター幕から
離しているので、測光手段の測光範囲としてカバーされ
るシャッター幕上の領域の中心と測光手段とを結ぶ直線
がシャッター幕となす角が垂直に近くなる位置に測光手
段を配置するのが、従来技術の場合よりも容易である。
【0040】また、測光手段は、箱形の室の第1の光束
の光軸と第2の光束の光軸とに平行な2つの壁面上に一
対配設してもよい。
【0041】この場合、それぞれの測光素子は、第2の
光束の光軸方向から眺めたとき第1の光束の光軸によっ
て分けられるシャッター幕の2つの領域の内それぞれに
近い方全域と、遠い方の領域の一部とを、測光範囲とし
てカバーするようにすれば、2つの壁面の内のいずれか
の上に測光手段を1つ配設する場合に比べて、それぞれ
の測光素子の測光範囲の中心と測光素子とを結ぶ直線
が、シャッター幕に対して、より垂直に近い角度で交わ
ることになる。
【0042】また、測光手段と測距手段とは、ともに箱
形の室の第2の光束の伝搬方向と反対側の壁面上に配設
され、かつ第2の光束の光軸方向から眺めたとき、とも
に上記第1の光束の光軸の近傍に配置されるようにして
もよい。
【0043】この場合、第2の光束の光軸方向から眺め
たとき、測光手段は、第1の光束の光軸の両側の領域に
対して同じ角度で臨むことになる。
【0044】さらに、このとき、第2の光束の光軸方向
から眺めたとき、光分割器からシャッター幕に向かっ
て、測距手段、測光手段の順に配列されているのが好ま
しい。
【0045】この場合、シャッター幕から測光手段に至
る光束がミラーに遮られるのを容易かつ確実に避けるこ
とができる。
【0046】
【発明の実施の形態】以下、本発明をビデオカメラ、ス
チルカメラ双方の機能を備えた画像撮影装置に適用した
実施の形態を図面を参照しながら説明する。なお、図1
1〜図16に示した従来技術に係る構成要素と同じもの
には同じ符号を付ける。図1〜図4は、第1実施形態を
示している。図1は、本実施形態の光学系全体の概略構
成図である。主光学系としての交換レンズ1を通してミ
ラーボックス2内に入射した被写体からの光束は、ミラ
ーボックス2内に配設されたハーフミラー3により、シ
ャッター幕5を経てフィルム露光面6に至る第1の光束
と、コンデンサレンズ9、反射ミラー10、リレーレン
ズ11を経てCCDイメージセンサ12に至る第2の光
束とに分割される。
【0047】なお、ハーフミラー3は、ガラスの表面に
金属酸化物を蒸着して薄い皮膜を形成したものであり、
本実施形態では、ミラーボックス2内に交換レンズ1の
光軸に対して45゜の角度をもって固定的に支持されて
いる。
【0048】ここで、第1の光束は、銀塩写真方式のフ
ィルムを用いたスチル撮影に用いられるものであり、そ
のための銀塩写真撮像部は、シャッター幕5、フィルム
露光面6等により構成されている。この場合、シャッタ
ー幕5とフィルム露光面6は、ともに第1の光束の光軸
に対して垂直に配置されており、また、フィルム露光面
6を所定位置に配置するため、フィルムは圧板7とフィ
ルムレール8とにより位置決めされる。
【0049】また第1実施形態では、従来技術とは異な
り、ハーフミラー3を、交換レンズ1を収容する鏡筒の
後側フランジ面13に接近させて配置している。ここ
で、鏡筒の後側フランジ面13からフィルム露光面6ま
での距離、すなわちフランジバックFBLは、通常、交換
レンズ1を共用できるように同じシリーズの1眼レフカ
メラでは同じ値に設定されるので、この場合、ハーフミ
ラー3はシャッター幕5から離れた位置に配置されるこ
とになる。
【0050】また、第2の光束は、CCDイメージセン
サ12に到達して電子写真方式のビデオ撮影に用いられ
る。第2の光束は、その光路上において、コンデンサレ
ンズ9の近傍で一旦空中像を結ぶ。ここで、一般的な1
眼レフカメラ(本実施形態のコンデンサレンズ9以降の
光学系をファインダー光学系に置き替えたカメラ)の場
合には、その位置に焦点板を設けてその上に像を結ばせ
るため、第2の光束の光路上において焦点板の後側に測
光素子を配置し、焦点板に映る像を測光素子の測光面上
に映し出せるように光学系を設ければ、多分割測光を行
うことができる。
【0051】しかし、本実施形態では、第2の光束の光
路上に焦点板を配置するとそこで第2の光束が拡散光と
なってCCDイメージセンサ12で明瞭な撮影が行えな
くなるため、焦点板は設けない。したがって、多分割測
光を行うためには、第2の光束を用いるのではなく、第
1の光束が結像する一次像面(フィルム露光面6である
が、定常測光時には近似的にシャッター幕5が一次像面
となる)を測光範囲としてカバーできる位置に多分割測
光用の測光素子を配設することになる。
【0052】なお、特に図示しないが、第2の光束の光
路上においてリレーレンズ11の近傍には、CCDイメ
ージセンサ12に達する光量を調節するために、NDフ
ィルターとリレー絞りが配設されている。
【0053】また、第1実施形態では、ミラーボックス
2の壁面上においてハーフミラー3とシャッター幕5の
間に測光素子14を配設しているので、定常測光時には
シャッター幕5を、また、フラッシュ調光時にはフィル
ム露光面6を測光範囲としてカバーすることにより、多
分割測光を行うことができる(もちろん、平均測光ある
いはスポット測光を行うことも可能である)。また、ハ
ーフミラー3のシャッター幕5側にはAFミラー4が設
けられており、第1の光束の一部を反射して測距素子1
5に導くことにより測距が行われる。なお、測光素子1
4、測距素子15の前には、それぞれ導かれた光束を測
光面上、測距面上に結像させるために、凸レンズ14
a、15aが設けられている。
【0054】このような構成において、AFミラー4を
固定的に支持しておくと、第1の光束によるフィルム露
光面6上への実撮影に際して、第1の光束の一部がAF
ミラー4に遮られて、フィルム露光面6上に映る像(第
1の光束による一次像)にAFミラー6の陰が生じるこ
とになる。そのため、第1実施形態では、シャッターが
レリーズされたとき(すなわち、シャッター幕5が開い
てフィルム露光面6が露出したとき)、図示しない手段
によってAFミラー4を第1の光束が通る範囲から退避
させるように構成する。
【0055】図2に、多分割測光用の測光素子14の測
光面の一例を示す。このように、測光面は多数の領域1
41に分割されており、その一つ一つの領域141がそ
れぞれ受光した光量に応じた電圧を出力する構成となっ
ている。そのため、上記第1の光束による一次像(フィ
ルム露光面6あるいはシャッター幕5に映った像)をこ
の測光面上に映し出すようにすれば、一次像の各部位毎
に(すなわち、被写体の各部位毎に)、例えば作画的に
重み付けをした測光を容易に行うことができる。
【0056】図3に、第1実施形態の光学系のミラーボ
ックス2を中心とした部分を取り出して示す。本実施形
態では、測光素子14をミラーボックス2内の第2の光
束の伝搬方向と反対側の壁面上に配設している。なお同
図は、測光素子14がシャッター幕5を測光範囲として
カバーしている状態を示している。
【0057】このとき、フィルム露光面6は隠れてお
り、測光素子14が受けるのはシャッター幕5で反射さ
れた光であるが、実撮影時にはフィルム露光面6が(さ
らに詳しく言えば、シャッタースピード時間内にフィル
ム露光面6の前でシャッター幕5が動作するため、フィ
ルム露光面6とシャッター幕5とがそれぞれ部分的に)
第1の光束に露光される。
【0058】そこで、第1実施形態では、シャッター幕
5のハーフミラー3側の反射率をフィルム露光面6の反
射率を略等価にする。これにより、シャッター幕5で反
射される光量と、仮にシャッター幕5を置かずフィルム
露光面6で反射されたときの光量とが略等しくなるの
で、定常測光時にシャッター幕5で反射され測光素子1
4で受光された光量から、なんら補正をしなくても実撮
影時のフィルム露光面6の露光量が正確に分かり、簡単
な構成でより精度の高い測光を行うことができる。
【0059】第1実施形態では、ハーフミラー3をシャ
ッター幕5から離して配置しているので、測光素子14
と測距素子15をハーフミラー3とシャッター幕5の間
の広い空間に余裕を持って配置することができる。特
に、測光素子14を、第1の光束による一次像面(フィ
ルム露光面6あるいはシャッター幕5)から離して配置
することができる。
【0060】すなわち、図12において、従来技術に係
る1眼レフカメラの場合の測光素子14の配置位置をP
2とすると、第1実施形態の場合の測光素子14の配置
位置は(P2よりも一次像面16から離れた位置)P1と
なる。このため、測光素子14の測光範囲としてカバー
される一次像面16上の領域の中心O(第1の光束の光
軸AXと一次像面16との交点)と、測光素子14とを
結ぶ直線が一次像面16となす角θ1が、(従来技術の
場合の角θ2と比べて)垂直に近くなる位置に、測光素
子14を配置できる。
【0061】したがって、図12の説明で述べた理由か
ら、一次像面16上の領域A1と領域A2に単位面積当た
り同じ光量が当たった場合、それらが反射して測光素子
14に達する光量の差は、従来技術の場合よりも小さ
い。つまり、この場合、測光素子14から見ると、(従
来技術の場合に比べて)領域A1と領域A2の明るさは、
より均一となり、簡単な構成で一次像面16全体に亙る
より正確な測光を行うことができる。
【0062】なお、一次像面16に対して多分割測光を
行う場合、従来技術では、一次像面16上の各領域に対
する測光精度のばらつきを解消するために、測光素子の
測光面上の各領域毎の検知出力に重み付けするという補
正が必要であったが、本実施形態によれば、上記と同じ
理由から、ばらつきそのものが小さくなるので、そのよ
うな補正は極めてやり易くなり、場合によっては補正す
る必要がない。
【0063】図4に、第1実施形態において第1の光束
による一次像面16上にAFミラー4の陰が生じる様子
を示す。従来技術と同じように第1実施形態でも、ハー
フミラー3の一次像面16側に、ハーフミラー3を透過
した光束の一部を反射して測距素子15に導くAFミラ
ー4が配設されているので、一次像面16上にはこのA
Fミラー4に遮られた陰S1ができる。
【0064】しかしこの場合、ハーフミラー3を透過し
て一次像面16に至る光束は次第に拡がる形となってお
り、第1実施形態では従来技術に比べて、ハーフミラー
3を一次像面16から離して配置しているので、AFミ
ラー4を一次像面16から離して配置することができ
る。したがって、その分、AFミラー4を小さくするこ
とができ、測光素子14により測光範囲としてカバーさ
れる面積のうちAFミラー4によって蹴られる部分が小
さくなるので、測光精度は改善される。
【0065】以上のような構成において、第1実施形態
の銀塩写真撮像部のフィルムのフォーマットには、広く
用いられている135システムを採用している。135
システムのフィルムの露光エリアは、通常撮影時は3
6.0mm×24.0mmであり、パノラマ撮影時は3
6.0mm×15.0mmである。
【0066】また、フィルムフォーマットとして、特開
平7−84309号公報で提案されている16:9,
2:3,1:3の3つのフォーマットを持つフィルムシ
ステムを用いることもできる。これは、135システム
のフィルムと比べて露光エリアが小さいものであり、こ
れに対応したカメラではミラーボックスのサイズが小さ
くなるため、本実施形態のようにハーフミラーをシャッ
ター幕から離して配置することによりハーフミラーとシ
ャッター幕の間を広くすると、測光素子や測距素子を余
裕を持って配置できるので有利である。
【0067】ここで、ハーフミラー3をどの程度シャッ
ター幕5から離すことができるかを説明する。図5は、
ミラーボックス2内でハーフミラー3をどの程度動かせ
るかを示すために、ミラーボックス2を第1の光束の光
軸と第2の光束の光軸とに垂直な方向から眺めた概略図
である。この場合、ハーフミラー3は、第1の光束に対
して45゜傾けて配置されている。
【0068】ここで、FBLはフランジバック(すなわ
ち、フランジ面13とフィルム露光面6との距離)、κ
はフランジ面13とシャッター幕5の対物側面との距
離、FSLはフィルム露光面の紙面に平行な平面内での距
離(一般には、フィルム露光面の短辺長)、SLはフィ
ルム露光面6とシャッター幕5の対物側面との距離であ
る。なお、以下図5の説明で言及する上下左右の方向
は、同図における上下左右の方向を指すものとする。ま
た、シャッター幕5の対物側面の中心、下端をそれぞれ
O、Pとする。
【0069】そうすると、ハーフミラー3をその下端が
フランジ面13に接触するまで近付けたとき、ハーフミ
ラー3の下端、中心及び上端は、それぞれK1、L1及び
1となる。このとき、第2の光束による一次像17の
左端、右端は、それぞれI1、J1となる。また、ハーフ
ミラー3をその上端がシャッター幕5に接触するまで近
付けたとき、ハーフミラー3の下端、中心及び上端は、
それぞれK2、L2及びM2となり、第2の光束による一
次像面の左端、右端は、それぞれI2、J2となる。
【0070】したがって、ハーフミラー3の光分割面と
第1の光束の光軸の交点と、シャッター幕5の対物側面
との間の距離(すなわち図5では、ハーフミラー3の中
心と点Oとの間の距離)をaとした場合、aの可動量は
距離L12すなわち距離K12となり、距離K2PがF
SLに等しいことを考慮すると、 (aの可動量)=κ−FSL ……(1) となる。この範囲で、ハーフミラー3の下端がK1から
2まで、また同時に、上端がM1からM2まで移動する
と、第2の光束による一次像17の左端はI1からI2
で、またその右端はJ1からJ2まで移動する。
【0071】また、aの最小値amin、最大値amaxは、
それぞれ以下のようになる; amin=(距離OL2)=FSL/2 ……(2), amax=amin+(aの可動量) =κ−FSL/2 ……(3).
【0072】ところで、aを余り大きくしてamaxに近
付けると、ハーフミラー3の下端がフランジ面13に近
付き過ぎ、例えばフランジ面13のシャッター幕5側に
レンズ等が飛び出して設けられている場合、第2の光束
による一次像17にその陰が生じ、その結果、第2の光
束による撮像に際して映らない部分ができるので好まし
くない。一方、aを小さくすると、ハーフミラー3とシ
ャッター幕5との間に配設される測光素子の配置位置が
シャッター幕5に近付くこととなり、既に述べたように
測光精度に支障が生じる。
【0073】実際、従来技術ではaを大きくしたものは
なく、その結果、測光素子の測光精度に問題が生じ易い
構成となっていた。そこで、本発明の第1実施形態で
は、aの範囲として、具体的に、以下の範囲を設定す
る; 31/2・FSL/2<a<κ−FSL/2(=amax) ……(4).
【0074】aをこの範囲に設定することにより、より
確実にハーフミラー3とシャッター幕5との間を広くす
ることができ、測光素子をシャッター幕5から離して配
置することができることになり、測光素子と点Oを結ぶ
直線がシャッター幕5となす角が垂直に近くなるので、
既に述べた理由から、シャッター幕5全域に亙る正確な
測光が行える。
【0075】なお、aを式(4)の下限値としたときのハ
ーフミラー3の下端、中心及び上端をそれぞれK3、L3
及びM3とすると、 (距離PL3)=(距離L32)=(距離PM2)=FSL ……(5) である。また、式(4)によるハーフミラー3の可在範囲
は斜線で示した平行四辺形K1331であり、これに
対応して、第2の光束による一次像17の可在範囲は、
斜線で示した平行四辺形I1331となる。
【0076】次に、図6を参照しながら第2実施形態を
説明する。同図は、本実施形態におけるミラーボックス
2を中心とした部分の光学系の構成図であり、測光素子
14がシャッター幕5を測光範囲としてカバーしている
状態を示している。なお、本実施形態に係る光学系全体
の構成は、測距素子の配置位置を除いて、図1に示した
第1実施形態の場合と同じなので、その説明は省略す
る。また、図2及び図5も第1実施形態と同様に用いら
れるが、その説明も省略する。
【0077】図6に示すように、第2実施形態では、測
光素子14と、第1の光束による一次像をその測光面上
に映し出す凸レンズ14aとを、ミラーボックス2の第
2の光束の伝搬方向側の壁面上に配設している。また、
ハーフミラー3をシャッター幕5から離して配置してい
る。但し、この場合、第1実施形態と比べて、シャッタ
ー幕5から測光素子14に至る光束がAFミラー4に遮
られるのを容易かつ確実に避けることができるので、そ
の分、測光精度を改善することができる。
【0078】次に、図7及び図8を参照しながら第3実
施形態を説明する。なお、本実施形態に係る光学系全体
の構成は、測距素子と測光素子の配置位置を除いて、図
1に示した第1実施形態の場合と同じなので、その説明
は省略する。また、図2及び図5も第1実施形態と同様
に用いられるが、その説明も省略する。ここで、図7及
び図8は、それぞれ、本実施形態におけるミラーボック
ス2を中心とした部分の光学系を第1の光束の光軸と第
2の光束の光軸とに垂直な方向から眺めた構成図、及び
同じ部分を第2の光束の光軸方向から眺めた構成図であ
り、ともに測光素子14がシャッター幕5を測光範囲と
してカバーしている状態を示している。
【0079】図7に示すように、第3実施形態では第1
実施形態と同じく、測光素子14と測距素子15とを、
ともにミラーボックス2の第2の光束の伝搬方向と反対
側の壁面上に配設している。但し、第1実施形態とは異
なり、第2の光束の光軸方向から眺めたとき、ハーフミ
ラー3からシャッター幕5に向かって、測距素子15、
測光素子14の順に配列している。この配列により、第
1実施形態と比べて、シャッター幕5から測光素子14
に至る光束がAFミラー4に遮られるのを容易かつ確実
に避けることができるので、その分、測光精度を改善す
ることができる。
【0080】この場合、測光素子14をシャッター幕5
から離して配置すると、第2の光束の光軸方向から眺め
たとき測距素子15の配置位置がAFミラー4よりも交
換レンズ1側となるので、AFミラー4は、第1の光束
を第2の光束の光軸よりも交換レンズ1側に傾いた方向
に反射するように構成する。同時に、測距素子15を配
置する場所が狭くなるので、AFミラー4で反射した光
束が凸レンズ15aを通った後、反射ミラー15bで反
射されて測距素子15の測距面に至るようにしている。
【0081】またこのとき、図8に示すように、測光素
子14と測距素子15(同図では、測光素子14、測距
素子15のそれぞれの前に置かれる凸レンズ14a、1
5aを示している)を、第2の光束の光軸方向から眺め
たとき、ともに第1の光束の光軸の近傍となるように配
置している。これにより、第2の光束の光軸方向から眺
めたとき、測光素子14は、第1の光束の光軸の両側の
領域に対して同じ角度で臨むことになるので、例えばそ
れぞれの領域に単位面積当たり同じ光量が当たった場
合、それらが反射して測光素子14に達する光量は等し
くなる。したがって、シャッター幕5全体に亙るより正
確な測光を行うことができる。
【0082】最後に、図9及び図10を参照しながら第
4実施形態を説明する。なお、本実施形態に係る光学系
全体の構成は、測距素子と測光素子の配置位置を除い
て、図1に示した第1実施形態の場合と同じなので、そ
の説明は省略する。また、図2及び図5も第1実施形態
と同様に用いられるが、その説明も省略する。ここで、
図9及び図10は、それぞれ、本実施形態におけるミラ
ーボックス2を中心とした部分の光学系を第1の光束の
光軸と第2の光束の光軸とに垂直な方向から眺めた構成
図、及び同じ部分を第2の光束の光軸方向から眺めた構
成図であり、ともに測光素子14がシャッター幕5を測
光範囲としてカバーしている状態を示している。
【0083】図9及び図10に示すように、第4実施形
態では、測距素子15はミラーボックス2の第2の光束
の伝搬方向と反対側の壁面上に配設しているが、測光素
子14、14は第1の光束の光軸と第2の光束の光軸と
に平行な2つの壁面上に1対配設している。そして、そ
れぞれの測光素子14、14は、第2の光束の光軸方向
から眺めたとき第1の光束の光軸によって分けられるシ
ャッター幕5の2つの領域の内それぞれに近い方全域
と、遠い方の領域の一部とを、測光範囲としてカバーし
ている。
【0084】測光素子14、14をこのように構成、配
置することにより、それぞれの測光素子14の測光範囲
の中心と測光素子14とを結ぶ直線が、シャッター幕5
に対して、(従来技術や第1〜第3実施形態の場合と比
べて)垂直に近い角度で交わることになるので、例えば
各測光素子14の測光範囲全域に亙って単位面積当たり
同じ光量が当たったとき、その測光素子14から見ると
測光範囲の各部位の明るさがより均一となる。したがっ
て、2つの測光素子14、14を協働させることによ
り、シャッター幕5全域に亙るより正確な測光を行うこ
とができる。
【0085】なお、第4実施形態では、測光素子を第1
の光束の光軸と第2の光束の光軸とに平行な2つの壁面
上に1対配設しているが、その数を1つとし、前記2つ
の壁面のいずれかの上に配設することもできる。その場
合、測光範囲の中心はシャッター幕の中心となり、測光
範囲の中心と測光素子とを結ぶ直線が、シャッター幕に
対して、上記測光素子を2つ配設した場合よりも小さい
角度で交わることになるが、ハーフミラーをシャッター
幕から離して配置することにより、従来技術の場合より
は、その角度が垂直に近くなるので、上記と同じ理由か
ら、従来技術に比べるとシャッター幕全域に亙るより正
確な測光を行うことができる。
【0086】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、例えば第1の光束としてシャッター幕全域に亙
って単位面積当たり同じ光量が当たった場合、測光素子
から見ると、シャッター幕の各部位の明るさが均一に近
くなるので、簡単な構成でシャッター幕全体に亙るより
正確な測光を行うことができる。また、多分割測光を行
う場合には、シャッター幕上の各領域に対する測光精度
のばらつきを解消するために、測光素子の測光面上の各
領域毎の検知出力に重み付けするという補正が極めてや
り易くなり、場合によっては補正する必要がない。
【0087】請求項2によるときは、確実に光分割器と
シャッター幕との間の距離を広くすることができ、測光
手段の測光範囲としてカバーされるシャッター幕上の領
域の中心と測光手段とを結ぶ直線がシャッター幕となす
角が垂直に近くなる位置に測光手段を配置できるので、
例えば第1の光束としてシャッター幕全域に亙って単位
面積当たり同じ光量が当たった場合、測光素子から見る
と、シャッター幕の各部位の明るさが均一に近くなる。
したがって、簡単な構成でシャッター幕全体に亙ってよ
り正確な測光を確実に行うことができる。
【0088】請求項3によるときは、1つの主光学系か
ら入射した光が分割された後、2つの撮像手段に導かれ
て独立に撮像に用いられるので、1台で銀塩写真方式の
撮像手段部と、それとは別の方式の撮像手段とを備えた
画像撮影装置を構成することができる。
【0089】請求項4によるときは、第2撮像手段で、
例えばビデオ撮影を行うことができ、第1撮像手段とと
もに用いれば、ビデオムービーと銀塩写真が同時に撮影
できる同時撮影モード、銀塩撮影ができる銀塩撮影モー
ド、ビデオムービーが撮影できるビデオ撮影モード、ビ
デオ静止画が撮影できるスチルビデオ撮影モード等を設
定して利用することができる。
【0090】請求項5によるときは、定常測光時にシャ
ッター幕で反射される光量と、仮にシャッター幕を置か
ずフィルム露光面で反射されたときの光量とが略等しく
なるので、定常測光時にシャッター幕で反射され測光素
子で受光された光量から、なんら補正をしなくても実撮
影時のフィルム露光面の露光量が正確に分かり、簡単な
構成でより精度の高い測光を行うことができる。
【0091】請求項6によるときは、第1撮像手段によ
るフィルムのフォーマットは広く用いられているものと
なり、入手し易いフィルムを用いて銀塩写真撮像を行う
ことができる。
【0092】請求項7によるときは、光分割器により得
られた第1の光束を用いて、測光とともに測距が行われ
るので、測距を行うために主光学系の外に別途光学系を
設ける必要がない。また、光分割器をシャッター幕から
離して配置しているので、従来技術の場合よりもミラー
をシャッター幕から離して配置することができる。その
場合、ミラーを小さくすることができ、測光手段により
測光範囲としてカバーされる面積のうちミラーによって
蹴られる部分が小さくなるので、測光精度が改善され
る。
【0093】請求項8によるときは、光分割器をシャッ
ター幕から離しているので、従来技術の場合よりも、測
光手段の測光範囲としてカバーされるシャッター幕上の
領域の中心と測光手段とを結ぶ直線がシャッター幕とな
す角が垂直に近くなる位置に測光手段を配置するのが容
易となる。したがって、例えば第1の光束としてシャッ
ター幕全域に亙って単位面積当たり同じ光量が当たった
場合、測光素子から見ると、シャッター幕の各部位の明
るさが均一に近くなるので、簡単な構成でシャッター幕
全体に亙るより正確な測光を行うことができる。
【0094】請求項9によるときは、光分割器をシャッ
ター幕から離しているので、従来技術の場合よりも、測
光手段の測光範囲としてカバーされるシャッター幕上の
領域の中心と測光手段とを結ぶ直線がシャッター幕とな
す角が垂直に近くなる位置に測光手段を配置するのが容
易となる。したがって、例えば第1の光束としてシャッ
ター幕全域に亙って単位面積当たり同じ光量が当たった
場合、測光素子から見ると、シャッター幕の各部位の明
るさが均一に近くなるので、簡単な構成でシャッター幕
全体に亙るより正確な測光を行うことができる。しか
も、シャッター幕から測光手段に至る光束がミラーに遮
られることのない位置に、測光手段が配設されるので、
その分、測光精度を改善することができる。
【0095】請求項10によるときは、光分割器をシャ
ッター幕から離しているので、従来技術の場合よりも、
測光手段の測光範囲としてカバーされるシャッター幕上
の領域の中心と測光手段とを結ぶ直線がシャッター幕と
なす角が垂直に近くなる位置に測光手段を配置するのが
容易となる。したがって、例えば第1の光束としてシャ
ッター幕全域に亙って単位面積当たり同じ光量が当たっ
た場合、測光素子から見ると、シャッター幕の各部位の
明るさが均一に近くなるので、簡単な構成でシャッター
幕全体に亙るより正確な測光を行うことができる。
【0096】請求項11によるときは、それぞれの測光
素子は、第2の光束の光軸方向から眺めたとき第1の光
束の光軸によって分けられるシャッター幕の2つの領域
の内それぞれに近い方全域と、遠い方の領域の一部と
を、測光範囲としてカバーするようにすれば、請求項1
0の場合に比べて、それぞれの測光素子の測光範囲の中
心と測光素子とを結ぶ直線とシャッター幕がなす角がよ
り垂直に近くなる。したがって、例えば第1の光束とし
てシャッター幕全域に亙って単位面積当たり同じ光量が
当たった場合、測光素子から見ると、シャッター幕の各
部位の明るさがより均一に近くなるので、簡単な構成で
シャッター幕全体に亙るより正確な測光を行うことがで
きる。
【0097】請求項12によるときは、第2の光束の光
軸方向から眺めたとき、測光手段は、第1の光束の光軸
の両側の領域に対して同じ角度で臨むことになるので、
例えばそれぞれの領域に単位面積当たり同じ光量が当た
った場合、それらが反射して測光手段に達する光量は等
しくなる。したがって、シャッター幕全体に亙るより正
確な測光を行うことができる。
【0098】請求項13によるときは、シャッター幕か
ら測光手段に至る光束がミラーに遮られるのを容易かつ
確実に避けることができる。したがって、その分、シャ
ッター幕全域の内、測光範囲として有効に利用できる面
積が大きくなるので、測光精度が改善される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態に係るビデオカメラつきスチル
カメラの光学系全体の概略構成図。
【図2】 多分割測光用の測光素子の測光面の一例を示
す図。
【図3】 第1実施形態の光学系のミラーボックス2を
中心とした部分の概略構成図。
【図4】 第1実施形態において第1の光束による一次
像面上にAFミラーの陰が生じる様子を示す図。
【図5】 ミラーボックス内でハーフミラーをどの程度
動かせるかを示すために、ミラーボックスを第1の光束
の光軸と第2の光束の光軸とに垂直な方向から眺めた概
略図。
【図6】 第2実施形態の光学系のミラーボックス2を
中心とした部分の概略構成図。
【図7】 第3実施形態におけるミラーボックスを中心
とした部分の光学系を第1の光束の光軸と第2の光束の
光軸とに垂直な方向から眺めた概略構成図。
【図8】 図7と同じ部分を第2の光束の光軸方向から
眺めた概略構成図。
【図9】 第4実施形態におけるミラーボックスを中心
とした部分の光学系を第1の光束の光軸と第2の光束の
光軸とに垂直な方向から眺めた概略構成図。
【図10】 図9と同じ部分を第2の光束の光軸方向か
ら眺めた概略構成図。
【図11】 従来の1眼レフカメラのミラーボックスを
中心とした部分の光学系の概略構成図。
【図12】 ミラーボックス内における測光素子の配置
位置に応じて、第1の光束の光軸と一次像面の交点と測
光素子とを結ぶ直線が一次像面となす角度が変化する様
子を示す図。
【図13】 従来の画像撮影装置において第1の光束に
よる一次像面上にAFミラーの陰が生じる様子を示す
図。
【図14】 図13の作用により第1の光束による一次
像面上に生じるAFミラーの陰を示す図。
【図15】 従来の画像撮影装置において第1の光束に
よる一次像面で反射され測光素子に至る光がAFミラー
により遮られる様子を示す図。
【図16】 図15の作用により測光素子が眺める一次
像面内に生じるAFミラーの陰を示す図。
【符号の説明】
1 交換レンズ(主光学系) 2 ミラーボックス(箱形の室) 3 ハーフミラー (光分割器) 4 AFミラー 5 シャッター幕 (第1撮像手段の一部) 6 フィルム露光面 (第1撮像手段の一部、感光部
材) 7 圧板 (第1撮像手段の一部) 8 フィルムレール (第1撮像手段の一部) 9 コンデンサレンズ (第2撮像手段の一部) 10 反射ミラー (第2撮像手段の一部) 11 リレーレンズ (第2撮像手段の一部) 12 CCDイメージセンサ (第2撮像手段の一部) 13 フランジ面 14 測光素子 (測光手段) 15 測距素子 (測距手段) 16 第1の光束による一次像面 17 第2の光束による一次像面

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主光学系と、該主光学系を通して被写体
    からの光束が入射する箱形の室と、該箱形の室内に固定
    的に支持され前記被写体からの光束を第1の光束と第2
    の光束に分割する光分割器と、前記箱形の室の一側面に
    配設され前記第1の光束が結像する感光部材及び該感光
    部材の前記光分割器側に配設されたシャッター幕を有す
    る銀塩写真方式の第1撮像手段と、前記箱形の室の壁面
    上で前記光分割器と前記シャッター幕の間に配設され前
    記第1の光束が前記感光部材あるいは前記シャッター幕
    で反射された光量を検知することにより測光する測光手
    段とを備えた画像撮影装置において、 前記光分割器は、前記主光学系の光軸に対して所定の角
    度をなすように配置されたハーフミラーであり、 前記感光部材と前記シャッター幕は、ともに前記第1の
    光束の光軸に対して垂直に配置され、 前記測光手段の測光範囲としてカバーされる前記シャッ
    ター幕上の領域の中心と前記測光手段とを結ぶ直線が前
    記シャッター幕となす角が垂直に近くなる位置に前記測
    光手段を配置できるように、前記光分割器を前記第1の
    光束の光軸方向に前記シャッター幕から離して配置した
    ことを特徴とする画像撮影装置。
  2. 【請求項2】 以下の条件を満たす請求項1に記載の画
    像撮影装置; a≧31/2・FSL/2, 但し、 a : 上記光分割器の光分割面と上記第1の光束の光
    軸の交点と、上記シャッター幕との間の距離、 FSL: 上記第1の光束の光軸と上記第2の光束の光軸
    とに平行な平面で切断したときの上記シャッター幕の長
    さである。
  3. 【請求項3】 上記第2の光束は、リレー光学系により
    第2撮像手段に導かれて撮像に用いられる請求項1また
    は請求項2に記載の画像撮影装置。
  4. 【請求項4】 上記第2撮像手段は電子写真方式である
    請求項3に記載の画像撮影装置。
  5. 【請求項5】 上記シャッター幕の上記光分割器側の表
    面の反射率を、上記感光部材の表面の反射率と略等価に
    した請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の画像撮
    影装置。
  6. 【請求項6】 上記第1撮像手段のフィルムのフォーマ
    ットは、135システムである請求項1ないし請求項5
    のいずれかに記載の画像撮影装置。
  7. 【請求項7】 上記光分割器の上記シャッター幕側に配
    設され上記第1の光束の一部を反射するミラーと、上記
    箱形の室の壁面上に配設され前記ミラーで反射された光
    を受けて測距を行う測距手段とを備えた請求項1ないし
    請求項6のいずれかに記載の画像撮影装置。
  8. 【請求項8】 上記測光手段は、上記箱形の室の上記第
    2の光束の伝搬方向と反対側の壁面上に配設されている
    請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の画像撮影装
    置。
  9. 【請求項9】 上記測光手段は、上記箱形の室の上記第
    2の光束の伝搬方向側の壁面上に配設されている請求項
    1ないし請求項7のいずれかに記載の画像撮影装置。
  10. 【請求項10】 上記測光手段は、上記箱形の室の上記
    第1の光束の光軸と上記第2の光束の光軸とに平行な壁
    面上に配設されている請求項1ないし請求項7のいずれ
    かに記載の画像撮影装置。
  11. 【請求項11】 上記測光手段は、上記箱形の室の上記
    第1の光束の光軸と上記第2の光束の光軸とに平行な2
    つの壁面上に一対配設されている請求項1ないし請求項
    7のいずれかに記載の画像撮影装置。
  12. 【請求項12】 上記測光手段と上記測距手段とは、と
    もに上記箱形の室の上記第2の光束の伝搬方向と反対側
    の壁面上に配設され、かつ前記第2の光束の光軸方向か
    ら眺めたとき、ともに上記第1の光束の光軸の近傍に配
    置されている請求項7に記載の画像撮影装置。
  13. 【請求項13】 上記第2の光束の光軸方向から眺めた
    とき、上記光分割器から上記シャッター幕に向かって、
    上記測距手段、上記測光手段の順に配列されている請求
    項12に記載の画像撮影装置。
JP7193356A 1995-06-08 1995-07-28 画像撮影装置 Pending JPH0943669A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7193356A JPH0943669A (ja) 1995-07-28 1995-07-28 画像撮影装置
US08/659,690 US5664243A (en) 1995-06-08 1996-06-06 Camera
DE19622802A DE19622802A1 (de) 1995-06-08 1996-06-07 Kamera
US08/834,107 US5953546A (en) 1995-06-08 1997-04-14 Camera
US10/680,340 US7133608B1 (en) 1995-06-08 2003-10-08 Camera

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7193356A JPH0943669A (ja) 1995-07-28 1995-07-28 画像撮影装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0943669A true JPH0943669A (ja) 1997-02-14

Family

ID=16306556

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7193356A Pending JPH0943669A (ja) 1995-06-08 1995-07-28 画像撮影装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0943669A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6041195A (en) * 1996-07-24 2000-03-21 Minolta Co., Ltd. Camera capable of video and film shooting having optical viewfinder

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6041195A (en) * 1996-07-24 2000-03-21 Minolta Co., Ltd. Camera capable of video and film shooting having optical viewfinder

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4527869A (en) Microscope provided with a photographing device
US4626918A (en) Photometric optical system for single-lens reflex electronic photographic camera
US4279489A (en) Interchangeable eye piece-housing
JPS6246175Y2 (ja)
JPS6388511A (ja) 焦点検出装置
US20040114231A1 (en) Improved 3D Imaging System using Reflectors
JPH0943669A (ja) 画像撮影装置
JPS6255769B2 (ja)
JPH0943506A (ja) カメラ
JP2537145B2 (ja) 測光・測距装置
KR20090095819A (ko) 초점 검출 장치가 구비된 일안 반사식 카메라
US4428653A (en) Mirror reflex camera with an electronic range finder
JPH02217811A (ja) 自動焦点検出装置付一眼レフレックスカメラ
JPS6366546A (ja) 撮影装置
JP2522283B2 (ja) 自動焦点合焦装置
JP2656046B2 (ja) 電子カメラの測光系
JPS6197633A (ja) フアインダ−光学系
JPH0820590B2 (ja) 焦点検出装置
JPH0797176B2 (ja) 焦点検出装置
JPH1039197A (ja) 視線検出機能付き光学装置及び視線検出機能付きカメラ
JPH07120667A (ja) 焦点検出装置
JP2000089099A (ja) 焦点検出装置及び測距装置を有した光学機器
JPS6190113A (ja) 自動焦点機構を有する一眼レフカメラ
JPH07199296A (ja) カメラ
JPH0451127A (ja) 一眼レフレックスカメラ