JPH0942941A - 三次元形状測定方法および装置 - Google Patents

三次元形状測定方法および装置

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JPH0942941A
JPH0942941A JP7198826A JP19882695A JPH0942941A JP H0942941 A JPH0942941 A JP H0942941A JP 7198826 A JP7198826 A JP 7198826A JP 19882695 A JP19882695 A JP 19882695A JP H0942941 A JPH0942941 A JP H0942941A
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shape measuring
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JP7198826A
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English (en)
Inventor
Masaaki Katsumata
亦 正 晃 勝
Hideki Iwasaki
崎 秀 樹 岩
Yoshio Sakamaki
牧 義 夫 坂
Takuo Ishiwaka
若 卓 夫 石
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61CDENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
    • A61C9/00Impression cups, i.e. impression trays; Impression methods
    • A61C9/004Means or methods for taking digitized impressions
    • A61C9/0046Data acquisition means or methods
    • A61C9/0053Optical means or methods, e.g. scanning the teeth by a laser or light beam

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 歯牙模型等の被測定物の三次元形状の非接触
な測定において、被測定物の形状にかかわらず正確な三
次元形状の測定を可能とする三次元形状測定方法および
装置を提供する。 【構成】 歯科用補綴物を設計および製造する際に必要
な歯牙模型等の被測定物Mの三次元形状を非接触で測定
するのに使用され且つレーザ光源、レンズおよびPSD
を基本的に備えた三次元形状測定装置であって、被測定
物Mの測定点Pにレーザ光Lを照射するレーザ光源1と
ともに、測定点Pからの反射光Ra〜Rdを集光するレ
ンズ2a〜2dと集光された反射光を受光してその受光
面における受光位置情報を出力するPSD3a〜3dと
の組み合わせを少なくとも2以上備える構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、義歯等の歯科用補綴物
を設計および製造する際に必要な歯牙模型等の被測定物
の三次元形状を非接触で測定するのに好適な三次元形状
測定方法および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、歯科用補綴物の設計および製造に
おいては、整形,印象製作,歯牙模型製作,ワックスア
ップ,ロストワックス,鋳造,研磨,合着および調整と
いった全ての工程が歯科医師および歯科技工士により手
作業で行なわれていた。
【0003】このような作業において、最初に行なわれ
る整形および印象製作ならびに最後に行なわれる合着お
よび調整は歯科医師により臨床で行なわれるが、歯牙模
型製作から研磨までの工程は歯科技工所で歯科技工士に
より行なわれる。
【0004】しかしながら、このような歯科用補綴物の
設計および製造工程においては、全ての設計および製造
が手作業によって行なわれるため、生産性の向上を図る
ことができず、また、品質にばらつきがあり、一方で、
歯科用補綴物の需要増大に対応した多数の熟達した技能
者である歯科技工士の育成が難しいという問題がある。
【0005】このような問題を解決する手段として、例
えば、図15に示すような、歯科用補綴物の設計装置が
提案されている。
【0006】図15は、歯科用補綴物設計装置の一構成
例を示す説明図であって、歯科医師によって整形(成
形)済みの支台歯と該支台歯の隣接歯と該支台歯の対合
歯の咬合面との歯牙模型の三次元形状を測定する三次元
形状測定手段101と、この三次元形状測定手段101
のxyz三次元座標位置および/またはxyz軸のうち
少なくとも一つの座標軸を中心とする角度位置を動かす
ための多軸移動手段102と、この多軸移動手段102
を制御するための多軸位置決め制御手段103と、予め
標準的な歯牙形状三次元座標データを取得し記憶させて
ある標準歯牙形状データ記憶手段105と、この標準歯
牙形状データ記憶手段105から任意の場所(番号)の
歯牙データを指定し呼び出すための選択指示手段106
と、この選択指示手段106からの指示で標準歯牙形状
データ記憶手段105より選択され呼び出された形状デ
ータおよび三次元形状測定手段101から得られた歯牙
模型形状データから支台歯に合着させる歯科用補綴物形
状を自動的に設計するとともに構造強度の検討および形
状修正を行なう補綴物形状自動設計手段104とから構
成されものである。
【0007】このような歯科用補綴物の設計装置によれ
ば、三次元形状測定手段101を備えたことにより、欠
損部が整形された支台歯と該支台歯の隣接歯と該支台歯
の対合歯の咬合面との印象型をもとに製作される歯牙模
型の三次元形状を自動的に測定することが可能になり、
また、標準歯牙形状データ記憶手段105に記憶された
標準歯牙形状データのうち任意のものを読みだし、これ
と三次元形状測定手段101により測定されて得られた
歯牙模型の三次元形状データをもとに歯牙補綴物自動設
計手段104により支台歯を補綴修復する歯牙補綴物の
形状を自動設計することにより、従来において歯科技工
士等が行なっていた一連の作業を自動化することが可能
となって、設計・製造に要する時間を大幅に短縮するこ
とが可能となるとともに、歯科用補綴物の品質を均一に
することができる。
【0008】ところで、上記の歯科用補綴物の設計装置
における三次元形状測定手段101としては、図16に
示すように、整形(成形)済みの支台歯203および支
台歯203の両隣接歯204,205の歯牙模型202
の三次元形状を測定する際に、接触プローブ201を多
軸移動手段206により移動させながら、例えば、支台
歯203に接触プローブ201を直接接触させて支台歯
203の三次元形状データを信号処理装置207におい
て得ることができるようにしたものがある。
【0009】一方、図17は、被測定物である歯牙模型
Mの測定点Pmにむけてレーザ光301Lを照射するレ
ーザ光源301と、光学レンズ302を通じて集光され
た被測定物である歯牙模型Mからの反射光301Rを受
光してその受光位置を検出する光位置検出素子(PS
D)303を基本的に備えた非接触式の距離センサを用
いて歯牙模型の三次元形状を得るようにした三次元形状
測定手段101を示したものであって、PSD303の
受光位置y,PSD303の受光面端距離y0 およびレ
ーザスポットの測量角度θから、幾何学的に反射光の入
射角度α(tanα)が定まり、この入射角度αおよび
歯牙模型の測定点Pmとセンサ基準点Psとの距離をL
を算出し、複数の測定点Pmについて距離Lを求めるこ
とにより、歯牙模型の三次元形状が特定されるものであ
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図16
に示した接触プローブ式の三次元形状測定手段において
は、測定精度を維持するためにはプローブの移動速度を
遅くする必要があるため、歯牙模型全体の三次元形状デ
ータを得るのに多大な時間がかかるとともに、プローブ
接触部の摩耗によって測定精度が経時劣化する問題があ
る。
【0011】一方、図17に示した非接触式の距離セン
サを用いた三次元形状測定手段においては、接触プロー
ブ式の三次元形状測定手段のような問題は生じないが、
例えば立壁勾配や凹凸形状を有する歯牙模型おいては、
PSD303に測定点Pmからの散乱光が立壁勾配部等
に当たって2次反射光としてPSD303に入射するこ
とがあるため、この2次反射光により測定誤差が生じる
ことがありうることから、立壁勾配や凹凸のある歯牙模
型の三次元形状を正確に測定することが困難であるとい
う問題もあり、これらの問題を解決することが課題であ
った。
【0012】
【発明の目的】本発明は、このような従来の課題に鑑み
てなされたもので、歯牙模型等の被測定物の三次元形状
の非接触な測定において、被測定物の形状にかかわらず
正確な三次元形状の測定を可能とする三次元形状測定方
法および装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
三次元形状測定装置は、歯科用補綴物を設計および製造
する際に必要な歯牙模型等の被測定物の三次元形状を非
接触で測定するのに使用される三次元形状測定装置であ
って、被測定物の測定点にレーザ光を照射するレーザ光
源と、前記測定点からの反射光を集光するレンズと、集
光された反射光を受光してその受光面における受光位置
情報を出力する光位置検出素子を備え、前記光位置検出
素子の出力をもとに被測定物の測定点までの距離を算出
し、複数の測定点の三次元座標から被測定物の三次元形
状を特定する三次元形状測定装置において、レンズと光
位置検出素子との組み合わせを少なくとも2以上備えた
構成とし、請求項6として、複数のレンズと光位置検出
素子との組み合わせのうち、少なくとも2以上の組み合
わせがレーザ光を照射した測定点からの1次反射光が直
接入射するように配置されている構成とし、請求項7と
して、各々の光位置検出素子の信号を基にレーザ光源に
おける基準位置から被測定物の測定点までの距離を算出
する距離算出手段と、距離算出手段より算出されたレー
ザ光源における基準位置から被測定物の測定点までの算
出距離に含まれる誤差を補正して新たな距離とする誤差
補正手段を備えた構成とし、請求項8として、誤差補正
手段が、距離算出手段により算出された複数の算出距離
のうち適宜選択された2つの算出距離の間の差を算出
し、この算出された差と算出距離に含まれる誤差分との
間を相関付ける関数により算出距離に含まれる誤差分を
推定し、算出距離から推定された誤差分を除去して新た
な距離とする構成とし、請求項9として、誤差補正手段
が、距離算出手段により算出された複数の算出距離のう
ち適宜選択された2つの算出距離にそれぞれ適当な重み
付けをして両者の平均値を新たな距離とする構成とし、
請求項10として、請求項8に記載の誤差補正手段およ
び請求項9に記載の誤差補正手段とを備え、1次反射光
が入射した光位置検出素子の位置関係に応じて前記2つ
の誤差補正手段を適宜選択する誤差補正選択手段を備え
た構成とし、請求項11として、レーザ光源、レンズお
よび光位置検出素子からなる光学系を任意の三次元座標
位置に移動する多軸移動手段および多軸移動手段の位置
決めを行なう位置決め制御手段を備えた構成とし、請求
項12として、多軸移動手段によりレーザ光源、レンズ
および光位置検出素子からなる光学系を移動させながら
測定した被測定物の複数の測定点とこの複数の測定点の
各々に対応する前記光学系の三次元座標位置とから、各
々の測定点の三次元座標位置を算出し、この算出された
複数の測定点の三次元座標データ群から被測定物の三次
元形状を算出する三次元形状演算手段を備えた構成と
し、請求項13として、被測定物を任意の三次元座標位
置に移動する被測定物移動手段を備えた構成とし、請求
項14として、立ち壁状または急勾配状の段差部を有す
る形状の被測定物の段差の高さ方向の距離の測定におい
て、レーザ光源、レンズ及び光位置検出素子からなる光
学系と前記段差部とが接近する方向に多軸移動手段によ
り前記光学系および/または被測定物移動手段により被
測定物を移動させながらレーザ光源の基準点と被測定物
との距離を測定する際に、段差部によって各々の光位置
検出素子への1次反射光の入射が遮蔽されるときの光学
系の各々の位置を検出し且つこの情報を基に段差部の高
さを算出する段差部高算出手段を備えた構成とし、請求
項15として、レーザ光源から照射されるレーザ光の方
向を可変とする照射用可動反射鏡および/または被測定
物からの反射光の方向を可変とする反射光用可動反射鏡
を備えた構成としている。
【0014】また、本発明の請求項2に係る三次元形状
測定方法は、請求項1に記載の三次元形状測定装置を用
いて被測定物の三次元形状を測定する際に、各々の光位
置検出素子の信号を基にレーザ光源における基準位置か
ら被測定物の測定点までの距離を算出し、算出されたレ
ーザ光源の基準位置から被測定物の測定点までの算出距
離に含まれる誤差を補正して新たな距離とし、複数の測
定点について新たな距離を求めて被測定物の三次元形状
を特定する構成とし、請求項3として、各々の光位置検
出素子の信号を基にレーザ光源における基準位置から被
測定物の測定点までの距離を算出し、算出された複数の
算出距離のうち適宜選択した2つの算出距離の間の差を
算出し、この算出された差と算出距離に含まれる誤差分
との間を相関付ける関数により算出距離に含まれる誤差
分を推定し、算出距離から推定された誤差分を除去して
新たな距離とする構成とし、請求項4として、各々の光
位置検出素子の信号を基にレーザ光源における基準位置
から被測定物の測定点までの距離を算出し、算出された
複数の算出距離のうち適宜選択した2つの算出距離にそ
れぞれ適当な重み付けをして両者の平均値を新たな距離
とする構成とし、請求項5として、請求項3に記載の三
次元形状測定方法と請求項4に記載の三次元形状測定方
法とを1次反射光が入射した光位置検出素子の位置関係
に応じて適宜選択して被測定物の三次元形状を特定する
構成としており、上記の構成を課題を解決するための手
段としている。
【0015】
【発明の作用】本発明の請求項1に係る三次元形状測定
装置は、上記した構成としており、単一の光位置検出素
子のみを備えた三次元形状測定装置の場合には、被測定
物の形状によっては、1次反射光が入射しないため測定
を行なうことができない場合が生じることがあるが、本
発明に係る三次元測定装置においては、光位置検出素子
を複数個備えていることより、一部の光位置検出素子に
反射光が入射しなくても、残りの光位置検出素子に反射
光が入射するため、被測定物の形状に拘らずレーザ光源
の基準点と被測定物の測定点との間の距離の測定が行な
われることになる。
【0016】本発明の請求項2に係る三次元形状測定方
法は、上記した構成としており、請求項1に記載の三次
元形状測定装置を用いて被測定物の三次元形状を測定す
る際に、各々の光位置検出素子の信号を基にレーザ光源
における基準位置から被測定物の測定点までの距離を算
出し、算出されたレーザ光源の基準位置から被測定物の
測定点までの算出距離に含まれる誤差を補正して新たな
距離とすることにより、測定点から散乱して被測定物の
測定点以外の部位から光位置検出素子に2次的に入射す
る反射光が存在する場合に、この2次反射光によるレー
ザ光源における基準位置から被測定物の測定点までの算
出距離に生ずる誤差が補正されることとなり、この結
果、被測定物の三次元形状が正確に特定されることとな
る。
【0017】本発明の請求項3に係る三次元形状測定方
法は、上記した構成としており、通常、2次反射光によ
るレーザ光源における基準位置から被測定物の測定点ま
での算出距離に生ずる誤差の大きさは、被測定物の形
状、測定点に投影されるレーザスポットの位置、2次反
射特性、光位置検出素子の配置等によって決まるため、
幾何学的な計算によって求めることは困難であるが、各
々の光位置検出素子の信号を基にレーザ光源における基
準位置から被測定物の測定点までの距離を算出し、算出
された複数の算出距離のうち適宜選択した2つの算出距
離の間の差を算出し、この算出された差と算出距離に含
まれる誤差分との間を相関付ける関数によって算出距離
に含まれる誤差分を推定することにより、精度良く誤差
分の推定がなされ、正確な距離の測定が行なわれること
となる。
【0018】本発明の請求項4に係る三次元形状測定方
法は、上記した構成としており、算出された複数の算出
距離のうち適宜選択した2つの算出距離に含まれる誤差
分が互いに逆の方向(極性)に生ずるような場合に、通
常、これらの大きさの比率は一定していることがわかっ
ており、そのため、それぞれに適当な重み付けをして両
者の平均値を算出することにより、互いの誤差分が相殺
されることになり、この結果、誤差分の正確な補正が行
なわれることとなる。
【0019】本発明の請求項5に係る三次元形状測定方
法は、上記した構成としており、例えば、1次反射光が
入射した2つの光位置検出素子の位置関係によっては、
誤差分の発生の方向が同じ方向(極性)の場合と逆の方
向(極性)の場合とが存在し、同じ方向の場合には、上
記した本発明の請求項3に係る三次元形状測定方法を適
用することにより、誤差分の推定が正確におこなわれ、
逆の方向の場合には、2つの光位置検出素子の互いの誤
差分を相殺する上記した本発明の請求項4に係る三次元
形状測定方法を適用することにより2次反射光による誤
差分の補正が正確に行なわれることになる。
【0020】本発明の請求項6に係る三次元形状測定装
置は、上記した構成としており、少なくとも2以上のレ
ンズと光位置検出素子との組み合わせがレーザ光を照射
した測定点からの1次反射光が直接入射するように配置
されているため、光位置検出素子の出力に含まれる誤差
分を除去するのに必要な情報が確実に取得されることに
なる。
【0021】本発明の請求項7に係る三次元形状測定装
置は、上記した構成としており、当該三次元形状測定装
置を被測定物の三次元形状の測定に使用することによ
り、請求項2に係る三次元形状測定方法と同様の作用を
奏することとなる。
【0022】本発明の請求項8に係る三次元形状測定装
置は、上記した構成としており、当該三次元形状測定装
置を被測定物の三次元形状の測定に使用することによ
り、請求項3に係る三次元形状測定方法と同様の作用を
奏することとなる。
【0023】本発明の請求項9に係る三次元形状測定装
置は、上記した構成としており、当該三次元形状測定装
置を被測定物の三次元形状の測定に使用することによ
り、請求項4に係る三次元形状測定方法と同様の作用を
奏することとなる。
【0024】本発明の請求項10に係る三次元形状測定
装置は、上記した構成としており、当該三次元形状測定
装置を被測定物の三次元形状の測定に使用することによ
り、請求項5に係る三次元形状測定方法と同様の作用を
奏することとなる。
【0025】本発明の請求項11に係る三次元形状測定
装置は、上記した構成としており、多軸移動手段を備え
たことにより、レーザ光源、レンズおよび光位置検出素
子からなる光学系を自動的且つ連続的に移動させながら
被測定物の測定が行なわれるとともに、少なくとも2以
上の光位置検出素子に1次反射光が入射するように位光
学系の移動がなされることになる。
【0026】本発明の請求項12に係る三次元形状測定
装置は、上記した構成としており、誤差補正手段によっ
て取得した複数の測定点までの距離データ群では、未だ
被測定物の連続的な外形形状データとはなっておらず、
例えば、被測定物が歯牙模型である場合に、歯科油補綴
物の設計・製造に必要なデータ形式にする必要がある
が、三次元形状演算手段によって自動的且つ迅速に所望
の被測定物の三次元形状データが取得されることとな
る。
【0027】本発明の請求項13に係る三次元形状測定
装置は、上記した構成としており、多軸移動手段ととも
に被測定物移動手段を併用すれば、測定の方向、位置等
に関しての自由度が広がることとなり、また、多軸移動
手段の軸数を減らしたとしても同様の測定が維持される
こととなる。
【0028】本発明の請求項14に係る三次元形状測定
装置は、上記した構成としており、立ち壁状または急勾
配状の段差部を有する形状の被測定物の段差の高さ方向
の距離の測定において、光学系と前記段差部とが接近す
る方向に多軸移動手段により光学系および/または被測
定物移動手段により被測定物を移動させながらレーザ光
源の基準点と被測定物との距離を測定する際に、段差部
高算出手段により段差部の高さが推定されるため、推定
された段差部の高さに基づいて多軸移動手段によって光
学系を移動させれば、三次元形状測定装置の測定レンジ
外になることがなく、また、例えば、被測定物である歯
牙模型を歯科用石膏を用いて任意の高さにおいて製作し
たとしても、光学系が自動的に最適な三次元座標位置に
移動調節されることとなる。
【0029】本発明の請求項15に係る三次元形状測定
装置は、上記した構成としており、光学系を移動する多
軸移動手段等も併せて適用した場合には、測定範囲、測
定方向の自由度がさらに広がることとなり、また、多軸
移動手段等を適用しなくても、多軸移動手段等と同様の
被測定物のレーザ光による走査が行なわれることにな
る。
【0030】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0031】図1は、本発明に係る三次元形状測定方法
を実施するために用いられる測定装置の一実施例の構成
を示す説明図であって、光学レンズ2a,2b,2cお
よび2dと光位置検出素子であるPSD3a,3b,3
cおよび3dとをそれぞれ組み合わせた光学系を被測定
物Mの測定点へレーザ光Lを照射するレーザ光源1の両
側にそれぞれ2組づつ配置したものである。
【0032】そして、被測定物Mが、図1に示すような
立壁部Mwを有するものである場合に、レーザ光源1か
ら測定点Pに向けてレーザ光Lを照射すると、測定点P
にはレーザスポットが投影され、図に示すように反射光
が散乱する。
【0033】このとき、散乱した反射光のうち、図面左
側方向に進む反射光、すなわち立壁部Mwの存在しない
側に進む反射光Ra,Rbは、それぞれレンズ2a,2
bを通じてPSD3a,3bに結像する。
【0034】一方、散乱した反射光のうち、図面右側方
向に進む反射光、すなわち立壁部Mwの存在する方向に
進む反射光Rc,Rdは、立壁部Mwが存在しなかった
としたら図に示す点線のように、それぞれレンズ2c,
2dを通じてPSD3c,3dに結像するのであるが、
立壁部Mwが存在するためPSD3c,3dには結像し
ない。
【0035】したがって、例えば、光位置検出素子であ
るPSD3a〜3dのうち、PSD3cしか備えていな
い、すなわち単一の光位置検出素子のみを備えた三次元
形状測定装置の場合には、上記のような立壁部Mwが存
在するとPSD3cに反射光が入射しないため測定が行
なえないこととなるが、図1に示した本発明に係る三次
元測定装置によれば、PSDを複数個備えているため、
一部のPSDに1次反射光が入射しなくても、残りのP
SDに反射光が入射して、立壁部Mwが存在しているに
もかかわらず測定を行なうことが可能となる。
【0036】また、ここまで説明してきた立壁部Mwの
左側に位置する被測定部Mlとは逆に、立壁部Mwの右
側に位置する被測定部Mrを測定する場合、すなわち、
測定点Pから見て、立壁部Mwが右上りとなる場合では
なく左上りとなる場合においては、PSD3aおよびP
SD3bへの1次反射光の入射が妨げられることになる
が、PSD3cおよびPSD3dに1次反射光が入射す
るため、PSD3cおよびPSD3dによって測定を行
なうことが可能となる。
【0037】このように、複数のPSDを備えることに
より、複数のPSDのいずれかによって、測定点Pから
直接PSDに入射する1次反射光の検出が可能となるの
であるが、例えば、上記のPSD3a,PSD3bにつ
いて以下に説明するような、測定点Pから直接PSDに
入射しないで被測定物Mの測定点以外の部分から反射し
て間接的にPSDに入射する2次反射光による誤差を生
じる場合がある。
【0038】図2(a)〜(e)は、三次元形状測定装
置におけるレーザ光源1、PSD3a〜3dおよびレン
ズ2a〜2dからなる光学系を立壁部Mwに接近する方
向に移動させながら測定していった際の2次反射光およ
び誤差の発生の様子を示したものである。なお、PSD
3c,3dおよびレンズ2c,2dについては図示を省
略した。
【0039】まず、図2(a)は、光学系と立壁部Mw
との間がある程度離れている場合であって、この場合に
は、点線で示す測定点Pからの1次反射光がPSD3
a,3bに入射するが、実線で示す2次反射光がPSD
3a,3bに入射しないため、もしくは、入射したとし
てもレーザスポットが立壁部Mwから離れていることか
ら2次反射光が弱くなるため、2次反射光による誤差が
ほとんど生じない。
【0040】次に、図2(b)に示すように、光学系が
立壁部Mwにさらに接近した場合には、1次反射光が3
a,3bに入射するとともに、点線で示す2次反射光が
PSD3a,3bにそれぞれ入射する。
【0041】この結果、PSD3a,3bから見ると、
点Ga,Gbの位置に虚像が存在し、2次反射光がこの
虚像点Ga,Gbからそれぞれ入射するように見え、し
たがって、PSD3a,3bの出力には2次反射光によ
る誤差が含まれることとなり、2次反射光の入射するP
SD3a,3bからそれぞれ算出された測定点Pまでの
距離はそれぞれ虚像点Ga,Gb寄りのものとなり、実
際の距離よりもそれぞれ短かいものになる。
【0042】また、図2(c)に示すような、レーザ光
源1からのレーザ光が立壁部Mwの基端部Eに入射され
た場合には、2次反射光は発生しないため誤差がほとん
ど生じない。
【0043】一方、図2(d)は、図2(b)の場合と
は逆で、立壁部Mwにレーザ光が入射された場合であっ
て、図に示すように2次反射光がPSD3a,3bにそ
れぞれ入射するため誤差が生じ、この場合には、2次反
射光の入射するPSD3a,3bからそれぞれ算出され
た測定点Pまでの距離はそれぞれ虚像点Ga,Gb寄り
のものとなるため、実際の距離よりもそれぞれ長いもの
になる。
【0044】さらに、図2(e)は、立壁部Mwの基端
部からさらに離れた位置にレーザ光源1からのレーザ光
が入射された場合であって、図2(a)の場合と同様
に、2次反射光による誤差がほとんど生じない。
【0045】なお、図2(b),(d)に示したよう
に、レーザ光源1の片側に位置する2つのPSD3a,
3bに1次反射光が入射する場合には、PSD3a,P
SD3bからの出力を基に算出した距離に含まれる2次
反射光による誤差は共に同じ方向(極性)となる。
【0046】ところで、これまでは、図1に示すような
立壁部Mwを有する形状の被測定物Mについて説明して
きたが、例えば、図3に示すように、被測定物の測定部
形状が凹(くぼみ)形状となっている場合には、被測定
物Mのくぼみ部Mdでは、レーザ光源1からより離れた
位置に存在するPSD3aおよびPSD3dには、それ
ぞれ点線で示す1次反射光がくぼみ部Mdの内壁Md
l,Mdrによって遮蔽されるため、1次反射光Ra,
Rdが入射しないか、あるいは入射しにくい状態とな
る。
【0047】このような場合にも、図3に示すように、
PSDを複数個備えているため、一部のPSD3a,3
dに1次反射光Ra,Rdが入射しなくても、残りのP
SD3b,3cに実線で示す1次反射光Rb,Rcが入
射するため、測定点Pまでの距離を測定することが可能
となる。
【0048】また、この場合には、レーザ光源1の光軸
を挟むように配置されたPSD3b,3cに1次反射光
Rb,Rcが入射することとなるが、このような凹(く
ぼみ)形状の被測定物Mにおいても上記したような誤差
を生じる場合があり、以下においてこの誤差について説
明する。
【0049】図4(a)〜(e)は、凹形状部において
図3に示すようなPSD3bおよびPSD3cに1次反
射光Rb,Rcが入射する場合の2次反射光および誤差
の発生の様子を示したものである。なお、PSD3a,
3dおよびレンズ2a,2dについては図示を省略し
た。
【0050】図4(a)のような、くぼみ部Mdの内壁
Mdrから光学系がある程度離れた状態においては、図
2(a)において述べたのと同様に、ほとんど誤差が生
じない。
【0051】一方、図4(b)は、図2(b)と対応す
るものであるが、この場合に異なるのは、図2(b)に
おいては、2つのPSD3a,3bに生ずる誤差がいず
れも同じ方向(極性)のものであったが、図4(b)の
状態において、2次反射光の入射するPSD3b,3c
からそれぞれ算出された測定点Pまでの距離はそれぞれ
虚像点Gb,Gc寄りのものとなるため、PSD3bに
ついては実際の距離よりも長くなり、PSD3cについ
ては、実際の距離よりも短くなる。
【0052】したがって、2つのPSD3b,3cに生
ずる誤差がそれぞれ異なる方向(極性)のものとなり、
それぞれの誤差は互いに相補的なものとなる。このこと
は、図2(d)と図4(d)との関係においても同様で
ある。
【0053】なお、図4(c),(e)は、上述した図
2(c),(e)に対応するものである。
【0054】以上説明したように、PSD3a〜3dの
いずれかによって1次反射光を受光したとしても、上記
のような誤差を含んでいる場合があり、そのため、1次
反射光を受光したPSDの出力信号をもとに測定点Pま
での距離を算出したとしても、誤差が含まれることがあ
り、誤差を含んだ複数の算出距離からでは被測定物Mの
正確な三次元形状を取得することができない。
【0055】そこで、このような誤差を除去し、可能な
限り測定点Pまでの真の距離を求める手段について以下
に説明する。
【0056】まず、距離算出手段によって各PSD3a
〜3dの出力信号に基づいてレーザ光源1の基準位置か
ら測定点Pまでの距離La,Lb,LcおよびLdを算
出する。
【0057】距離算出手段は、各々のPSD3a〜3d
の受光位置から反射光の入射角度を特定して、幾何学的
にLa,Lb,LcおよびLdを算出するのであるが、
1次反射光を受光していない、または確実には受光して
いないPSDの出力信号から算出した距離は、1次反射
光を確実に受光したPSDの出力信号から算出した距離
と比較すると明らかに異なる。
【0058】このことから、1次反射光を受光した2つ
のPSDを特定することができる。
【0059】次に、前記の距離La〜Ldが有する誤差
の大きさを直接算出することができれば真の距離Ltを
求めることができるのであるが、実際には、誤差の大き
さは、立壁部の傾き,レーザスポットの位置,2次反射
特性,PSDの配置等によって決まるため、幾何学的な
計算によって求めることは困難である。
【0060】したがって、本発明においては、以下に説
明する2つの誤差補正手段によって誤差を補正する。
【0061】ここで、1次反射光を受光した2つのPS
Dが、図2に示したようなレーザ光源1の片側に位置す
るPSD3a,3bの場合と、図4に示したようなレー
ザ光源1を挟むように位置するPSD3b,3cの場合
とでは、上述したように2つのPSDに発生する誤差の
方向(極性)が異なり、図2の場合には、2つのPSD
3a,3bに発生する誤差の方向が共に同じであり、図
4の場合には、誤差の方向が互いに異なる。
【0062】そのため、本発明に係る三次元形状測定装
置においては、2つのPSDに発生する誤差の方向の異
同に応じた誤差補正手段により誤差を除去する。
【0063】まず、第一の誤差補正手段について説明す
ると、PSD3a〜3dの出力信号に基づき算出した距
離La,Lb,LcおよびLdのうち、図2(b),
(d)に示したような誤差の場合においては、測定点P
までの真の距離をLt、PSD3a,3bの誤差分をe
rra ,errb ,とすれば、PSD3aおよびPSD
3bから求められる距離La,Lbは、 La=Lt+erra Lb=Lt+errb となる。
【0064】ここで、各々の距離La,Lb間の差をと
ると、 La−Lb=erra −errb となる。この値は、誤差erra またはerrb と所定
の関係を有することから、この値を誤差相関値△=er
ra −errb とする。
【0065】次に、誤差erra と誤差相関値△との関
係、すなわち、PSD3aの誤差分erra は、両者の
間を相関付ける関数である f(△)=m・△n +k により推定近似することができることが実験結果からあ
きらかになっており、したがって、真の距離Lは、 Lt=La−erra =La−f(△) となる。
【0066】なお、推定値f(△)の近似パラメータで
あるm,n,kを適当に選べば、PSD3bについて
も、 Lt=Lb−errb =Lb−f(△) とすることができるので、PSD3a,PSD3bのい
ずれか一方を基準に計算することができる。
【0067】一方、図4(b),(d)に示したような
誤差の場合においては、以下に説明するような第2の誤
差補正手段によって誤差を補正する、すなわち、測定点
Pに関して虚像点GbとGcの発生方向は互いに逆で且
つP,Gb間の距離とP,Gc間の距離とは異なってお
り、両者の距離の比率がほぼ一定しているため、次のよ
うに重み付け平均化して誤差分を消去演算する。
【0068】Lt=(Lb+k・Lc)/(1+k) このように重み付け平均化することにより、容易に所期
の精度を得ることができることが実験より確認されてい
る。なお、kは、P,Gb間の距離とP,Gc間の距離
との比から実験的に求まる定数である。
【0069】以上説明してきたように、図2(b),
(d)および図4(b),(d)において説明した2次
反射光による誤差が各PSDに存在していたとしても、
それぞれの場合について適切に誤差を除去することが可
能となり、より正確な測定が実現されることとなる。
【0070】ここまで説明してきた、距離算出手段およ
び誤差補正手段は、例えば、図5に示すような信号処理
装置Vにおいて実現することが可能である。
【0071】まず、図5において、信号処理装置Vは、
各PSD3a〜3dからの電流出力をA/D変換器4に
よりディジタル値に変換し、このディジタル値を制御・
演算器5により処理する。
【0072】制御・演算器5は、マイクロプロセッサ
ー,ソフトウエア等から基本的に構成されるものとする
ことができ、制御・演算器5おいて、距離算出手段およ
び誤差補正手段を実現することができる。
【0073】ここで、図5に示す信号処理装置Vにおけ
る信号処理手順の一例を図6に示すフローチャートに基
づいて説明する。
【0074】図6において、まず、測定を開始する所定
の位置に光学系を移動させる(S1)。
【0075】これは、例えば、信号処理装置Vに位置決
め制御手段を併せ持たせ、この位置決め制御手段から後
述する多軸移動手段に位置指令を送ることにより実施す
ることが可能である。
【0076】そして、各PSD3a〜3dの出力信号を
A/D変換器4によって読み込み(S2)、この各PS
D3a〜3dの出力信号から各PSD3a〜3dの受光
面における各受光位置ya〜ydを算出する(S3)。
【0077】そして、この各受光位置ya〜ydから測
定点Pまでの距離La,Lb,LcおよびLdを幾何学
的に算出する(S4)。
【0078】次に、ステップS5においては、S4にお
いて算出された測定点Pまでの距離La,Lb,Lcお
よびLdのうち、誤差補正手段によって誤差を除去する
ために用いる2つのデータを特定し、上述した第1およ
び第2の誤差補正手段のうちどちらの手段により誤差を
除去するかを判断する。
【0079】この判断は、例えば、図2に示すような配
置のPSD3aおよび3bのみに1次反射光が入射する
場合には、算出された測定点Pまでの距離La,Lb,
LcおよびLdのうち、LcおよびLdについては、明
らかにLa,Lbとは値が異なるものとなるため、誤差
を除去するために用いる2つのデータをLa,Lbとす
べきことが判断される。
【0080】また、第1および第2の誤差補正手段のう
ちどちらの手段により誤差を除去するかは、例えば、誤
差を除去するために用いる2つのデータがLa,Lbで
あれば、第1の誤差補正手段を選択し、誤差を除去する
ために用いる2つのデータがLb,Lcであれば、第1
の誤差補正手段を選択する。
【0081】そして、ステップS5において第1の誤差
補正手段が選択された場合には、ステップS6に移り、
誤差相関値△の算出を行なった後、誤差推定値f(△)
を算出し(S7)、例えば、基準とするデータをLaと
した場合には、Laから誤差推定値f(△) を除去して
誤差補正を行なう(S8)。
【0082】一方、ステップS5において第2の誤差補
正手段が選択された場合には、ステップS9に移り、上
述したように、重み付け平均化して誤差分を消去演算す
る。次に、ステップS8またはS9において取得した補
正後の距離を記憶または表示装置等の出力手段6に出力
する(S10)。
【0083】そして、測定位置を移動し(S11)、測
定すべき範囲内かどうかを判定し、範囲内であれば再度
ステップS2に移り、範囲外であれば測定を終了する。
【0084】このようにして、複数の測定点Pまでの距
離を測定することにより、被測定物の三次元形状が正確
に特定されることとなる。
【0085】なお、これまでレーザ光源1,レンズ2a
〜2dおよびPSD3a〜3dからなる光学系の構成に
ついては、図1に示した構成のものに基づいて説明して
きたが、この他に、図7に示すような、各PSD3a〜
3d,レンズ2a〜2dが直線上に配列されていない構
成にすることも可能であり、さらには、PSDおよびレ
ンズの組み合わせは、4つに限られるものではなく、適
宜増減可能である。
【0086】また、上記の第2の誤差補正手段である重
み付け平均化によってのみ誤差の除去を行なう場合に
は、図8および図9に示すように、レーザ光源1から照
射されるレーザ光Lの光軸に垂直な平面内に複数組のレ
ンズおよびPSDを配置した構成のものとすることも可
能である。なお、図8は、4組のレンズ2a〜2dおよ
びPSD3a〜3dを備えたものであり、また、図9
は、3組のレンズ2a〜2cおよびPSD3a〜3cを
備えたものである。
【0087】次に、図10は、本発明に係る三次元形状
測定装置の他の実施例の構成を示す説明図であって、レ
ーザ光源および複数のレンズとPSDとの組み合わせか
らなる光学系21の三次元座標位置を自動的且つ連続的
に移動させる多軸移動手段22と、この多軸移動手段2
2の位置決め制御を行なう位置決め制御手段23を備え
る構成としたものである。
【0088】また、信号処理装置V内は、距離算出手段
24,誤差補正手段25および三次元形状演算手段26
から基本的に構成されており、信号処理装置Vの出力は
出力手段27により表示される。なお、上述したよう
に、位置決め制御手段23を信号処理装置V内において
同時に実現することも可能である。
【0089】ここで、三次元形状演算手段26は、多軸
移動手段22により光学系21を移動させながら測定し
た被測定物の複数の測定点Pi(i=1,..n) とレーザ光
源の基準位置との相対距離Li(i=1,..,n )および各
々の測定点Piに対応する光学系21の三次元座標位置
とから、測定点Piの三次元位置座標を算出し、この算
出された測定点Piの三次元位置座標データから被測定
物Mの連続的な外形形状データを算出するものである。
【0090】したがって、誤差補正手段25により可能
な限り正確な複数の測定点Pi(i=1,..n) とレーザ光
源の基準位置との相対距離Li(i=1,..,n )を求めた
としても、この段階では、未だ被測定物Mの連続的な外
形形状データは得られていないが、三次元形状演算手段
26によれば、被測定物Mの連続的な外形形状データを
得ることが可能となり、例えば、被測定物Mが歯牙模型
である場合に、歯科用補綴物の設計製造に三次元形状演
算手段26により得られた歯牙模型の連続的な外形形状
データをそのまま使用することが可能になる。
【0091】一方、多軸移動手段22を備えたことによ
り、光学系21を自動的且つ連続的に移動させながら被
測定物Mの測定が可能になることに加えて、少なくとも
2以上のPSDに同時に1次反射光が入射する位置に光
学系21を移動させることも可能となる。
【0092】次に、図11は、光学系21の三次元座標
位置の移動を行なう多軸移動手段22とは別に、被測定
物Mについても、被測定物移動手段28によって自動的
且つ連続的に移動可能な構成としたものである。
【0093】このような構成とすることにより、測定可
能な範囲における自由度が広がるとともに、多軸移動手
段22の軸数を削減することができる。
【0094】図12は、立壁状の段差部Wdを有する形
状の被測定物Mの段差の高さ方向の距離を測定する様子
を示した説明図である。
【0095】今、段差部Wdに向かってレーザ光源1,
レンズ2a〜2dおよびPSD3a〜3dからなる光学
系を矢印Aの方向に多軸移動手段により移動させなが
ら、図における下底面Pbを測定していった際、光学系
が段差部Wdの頂上面Ptの上方にさしかかると、最初
にPSD3dに1次反射光が入射しなくなり、更に進む
とPSD3cにも1次反射光が入射しなくなる。
【0096】そして、レーザ光源1が段差部Wdの頂上
面Ptにレーザスポットを結像すると、レーザ光源1と
測定点との距離が急に接近するため、測定できる所定の
レンジから外れることがある。
【0097】したがって、段差部Wdの頂上面Ptを測
定するには、所定のレンジ内に収まるように、光学系を
段差の高さ方向に移動させる必要がある。
【0098】この場合に、測定しながら段差部Wdの高
さXを求めることができれば、上記した多軸移動手段2
2により、光学系を適当な高さに自動的に移動させるこ
とが可能となることから、この段差部Wdの高さXを推
定する段差部高さ推定手段について、以下において説明
する。
【0099】まず、PSD3dに1次反射光が入射しな
くなる光学系の位置を検出し、更にPSD3cにも1次
反射光が入射しなくなる位置を検出する。なお、光学系
の位置は、例えば、多軸移動手段22に位置検出器を備
えておき、この検出信号を信号処理装置Vに送ることに
より検出が可能である。
【0100】そして、PSD3dに1次反射光が入射し
なくなる光学系の位置とPSD3cにも1次反射光が入
射しなくなる位置とから、光学系の移動距離dを求め、
この移動距離dを用いて、 X=d・l1 /h から段差部Wdの高さXを推定することができる。ただ
し、hは、測定により算出した基準点Sと測定点Pとの
距離であり、l1 は、基準点Sとレンズ2cの中心点C
との距離である。
【0101】ここで、上記の段差部高さ推定手段を、例
えば、上記の信号処理装置V内において実現した場合の
処理手順の一例を図13に示すフローチャートに基づい
て説明する。
【0102】なお、図13に示すフローチャートにおい
ては、段差部高さ推定手段の処理手順を単独で示した
が、図6に示したフローチャートにおける処理と並行し
て実行する構成、あるいは図6に示したフローチャート
の適当なステップにおいて実行する構成とすることも可
能である。
【0103】まず、ステップS51において、各々のP
SDからの出力信号の読み込みを行ない、ステップS5
2において、信号レベルの判定を行なう。信号レベルの
判定は、各PSD3a〜3dについてそれぞれ行ない、
信号レベルが所定の値以下になったものがないかを判定
し、図12に示すように、PSD3dへの1次反射光の
入射が遮蔽されて信号レベルが所定の値以下になった場
合には、ステップS55に進み、そうでなければ、ステ
ップS54に進み、多軸移動手段によって光学系の位置
を矢印Aの方向に所定量移動し、再度ステップS51に
戻って、PSD信号の読む込みを行なう。
【0104】ステップS55においては、測定点Pまで
の距離hを算出して記憶するとともに、光学系の三次元
位置座標を記憶する。
【0105】そして、ステップS56においては、多軸
移動手段によって光学系の位置を矢印Aの方向に所定量
移動した後、再度PSD信号の読み込みを行ない(S5
9)、ステップS53と同様に信号レベルの判定を行な
う(S58)。
【0106】そして、新たに、PSD3cへの1次反射
光の入射が遮蔽されて、PSD3dとともに信号レベル
が所定の値以下になった場合にはステップS60に進
み、測定位置における光学系の三次元位置座標を取得
し、記憶する。PSD3cの信号レベルが所定の値より
も大きい場合には、ステップS54に進む。
【0107】ステップS61においては、ステップS5
5において取得した光学系の三次元位置座標,距離hお
よびステップS60において取得した光学系の三次元位
置座標から被測定物の高さXを推定する。
【0108】そして、推定された被測定物の高さXをも
とに、段差の高さ方向に多軸移動手段22によって光学
系を移動する。
【0109】この結果、推定した段差部Wdの高さXか
ら、光学系の位置を多軸移動手段によって最適な位置に
自動的に調整することが可能となり、例えば、被測定物
mである歯牙模型を歯科用石膏を用いて任意の高さに製
作したとしても、自動的に光学系の位置を最適な位置に
調整することができる。
【0110】次に、図14は、本発明に係る三次元形状
測定装置のさらに他の実施例を示す説明図であって、レ
ーザ光源から照射されるレーザ光の方向を可変とする照
射用可動反射鏡41および被測定物の測定点からの1次
反射光の方向を可変とする反射光用可動反射鏡42,4
3を備えたものである。
【0111】図14において、レーザ光源1からのレー
ザ光Lは、まず照射用可動反射鏡41に入射する。この
とき、照射用可動反射鏡41のレーザ光軸に対する角度
を適宜変更することにより、被測定物Mへの入射位置を
変更することが可能となる。言い換えれば、多軸移動手
段22により被測定物Mをメカニカルに走査するのと同
様のことを行なうことが可能となる。
【0112】なお、照射用可動反射鏡41のレーザ光軸
に対する角度は、例えば、レーザ光源1からのレーザ光
を受光する照射用可動反射鏡41の受光面とは反対側の
面に角度検出用の反射鏡41bを設けておき、照射用可
動反射鏡41を挟んでレーザ光源1と対向する位置に角
度検出用光源45を配置し、この角度検出用光源45か
ら角度検出用反射鏡41bにむけてレーザ光を照射し
て、その反射光を角度検出用センサ44により受光する
ことにより検出可能である。
【0113】また、被測定物Mからの1次反射光をレン
ズ2a,2bを通じてPSD3a,3bにより受光する
のであるが、図13に示すように、照射用可動反射鏡4
1のレーザ光軸に対する角度の変更に同期して角度が変
更可能な反射光用可動反射鏡42,43を備えることに
より、各PSD3a,3bにより受光が可能となる。こ
のような構成とすることにより、光学系を移動する多軸
移動手段も併せて適用すれば、測定範囲、測定方向の自
由度をさらに拡大することができ、あるいは、多軸移動
手段の軸数を削減することが可能となり、さらに、多軸
移動手段を適用しなくても、多軸移動手段と同様に被測
定物のレーザ光による走査を行なうことが可能となる。
【0114】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の請求
項1に係る三次元形状測定装置によれば、単一の光位置
検出素子のみを備えた三次元形状測定装置の場合には、
被測定物の形状によっては、1次反射光が入射しないた
め測定が行なえない場合が生じることがあるが、本発明
に係る三次元測定装置においては、光位置検出素子を複
数個備えていることより、一部の光位置検出素子に反射
光が入射しなくても、残りの光位置検出素子に反射光が
入射するため、被測定物の形状に拘らずレーザ光源の基
準点と被測定物の測定点との間の距離の測定を行なうこ
とが可能になるという優れた効果がもたらされる。
【0115】また、本発明の請求項2に係る三次元形状
測定方法によれば、請求項1に記載の三次元形状測定装
置を用いて被測定物の三次元形状を測定する際に、各々
の光位置検出素子の信号を基にレーザ光源における基準
位置から被測定物の測定点までの距離を算出し、算出さ
れたレーザ光源の基準位置から被測定物の測定点までの
算出距離に含まれる誤差を補正して新たな距離とするこ
とにより、測定点から散乱して被測定物の測定点以外の
部位から光位置検出素子に2次的に入射する反射光が存
在する場合に、この2次反射光によるレーザ光源におけ
る基準位置から被測定物の測定点までの算出距離に生ず
る誤差を補正することが可能となり、この結果、被測定
物の三次元形状を正確に特定することが可能になるとい
う優れた効果がもたらされる。
【0116】本発明の請求項3に記載の構成とすれば、
通常、2次反射光によるレーザ光源における基準位置か
ら被測定物の測定点までの算出距離に生ずる誤差の大き
さは、被測定物の形状、測定点に投影されるレーザスポ
ットの位置、2次反射特性、光位置検出素子の配置等に
よって決まるため、幾何学的な計算によって求めること
は困難であるが、各々の光位置検出素子の信号を基にレ
ーザ光源における基準位置から被測定物の測定点までの
距離を算出し、算出された複数の算出距離のうち適宜選
択した2つの算出距離の間の差を算出し、この算出され
た差と算出距離に含まれる誤差分との間を相関付ける関
数によって算出距離に含まれる誤差分を推定することが
できるため、精度の良い誤差分の推定が可能となり、そ
の結果、正確な距離の測定を行なうことができるという
優れた効果がもたらされる。
【0117】本発明の請求項4に記載の構成とすれば、
算出された複数の算出距離のうち適宜選択した2つの算
出距離に含まれる誤差分が互いに逆の方向(極性)に生
ずるような場合に、通常、これらの大きさの比率は一定
していることがわかっており、そのため、それぞれ適当
な重み付けをして両者の平均値を算出することにより、
互いの誤差分を相殺することができるため、この結果、
誤差分の正確な補正を行なうことが可能になるという優
れた効果がもたらされる。
【0118】本発明の請求項5に記載の構成とすれば、
例えば、1次反射光が入射した2つの光位置検出素子の
位置関係によっては、誤差分の発生の方向が同じ方向
(極性)の場合と逆の方向(極性)の場合とが存在し、
同じ方向の場合には、上記した本発明の請求項3に係る
三次元形状測定方法を適用することにより、誤差分の推
定を正確に行なうことが可能となり、また、逆の方向の
場合には、2つの光位置検出素子の互いの誤差分を相殺
する上記した本発明の請求項4に係る三次元形状測定方
法を適用することにより、2次反射光による誤差分の補
正を正確に行なうことが可能になるという優れた効果が
もたらされる。
【0119】さらに、本発明の請求項6に係る三次元形
状測定装置によれば、少なくとも2以上のレンズと光位
置検出素子との組み合わせがレーザ光を照射した測定点
からの1次反射光が直接入射するように配置されている
ため、光位置検出素子の出力に含まれる誤差分を除去す
るのに必要な情報を確実に取得することができるという
優れた効果がもたらされる。
【0120】またさらに、本発明の請求項7に係る三次
元形状測定装置によれば、当該三次元形状測定装置を被
測定物の三次元形状の測定に使用することにより、請求
項2に係る三次元形状測定方法と同様の効果がもたらさ
れる。
【0121】本発明の請求項8に記載の構成とすれば、
当該三次元形状測定装置を被測定物の三次元形状の測定
に使用することにより、請求項3に係る三次元形状測定
方法と同様の効果がもたらされる。
【0122】本発明の請求項9に記載の構成とすれば、
当該三次元形状測定装置を被測定物の三次元形状の測定
に使用することにより、請求項4に係る三次元形状測定
方法と同様の効果がもたらされる。
【0123】本発明の請求項10に記載の構成とすれ
ば、当該三次元形状測定装置を被測定物の三次元形状の
測定に使用することにより、請求項5に係る三次元形状
測定方法と同様の効果がもたらされる。
【0124】また、本発明の請求項11に係る三次元形
状測定装置によれば、多軸移動手段を備えたことによ
り、レーザ光源、レンズおよび光位置検出素子からなる
光学系を自動的且つ連続的に移動させながら被測定物の
測定を行なうことが可能になるとともに、、少なくとも
2以上の光位置検出素子に1次反射光が入射するため、
誤差補正手段に必要な情報を確保することができるとい
う優れた効果がもたらされる。
【0125】本発明の請求項12に記載の構成とすれ
ば、多軸移動手段により被測定物をメカニカルに走査す
るのと同様のことを行なうことが可能となり、光学系を
移動する多軸移動手段も併せて適用すれば、測定範囲、
測定方向の自由度をさらに拡大することができ、あるい
は、多軸移動手段の軸数を削減することが可能となると
いう優れた効果がもたらされる。
【0126】本発明の請求項13に記載の構成とすれ
ば、多軸移動手段とともに被測定物移動手段を併用すれ
ば、測定の方向、位置等に関しての自由度を広げること
ができ、また、多軸移動手段の軸数を減らしたとしても
同様の測定を行なうことができるという優れた効果がも
たらされる。
【0127】本発明の請求項14に記載の構成とすれ
ば、立ち壁状または急勾配状の段差部を有する形状の被
測定物の段差の高さ方向の距離の測定において、光学系
と前記段差部とが接近する方向に多軸移動手段により光
学系および/または被測定物移動手段により被測定物を
移動させながらレーザ光源の基準点と被測定物との距離
を測定する際に、段差部高算出手段により段差部の高さ
を推定することが可能となるため、推定された段差部の
高さに基づいて多軸移動手段によって光学系を移動すれ
ば、三次元形状測定装置の測定レンジ外になることを防
止することができ、また、例えば、被測定物である歯牙
模型を歯科用石膏を用いて任意の高さにおいて製作した
としても、光学系を自動的に最適な三次元座標位置に移
動調節することができるという優れた効果がもたらされ
る。
【0128】本発明の請求項15に記載の構成とすれ
ば、光学系を移動する多軸移動手段等も併せて適用した
場合には、測定範囲、測定方向の自由度をさらに広げる
ことが可能となり、また、多軸移動手段等を適用しなく
ても、多軸移動手段等と同様の被測定物のレーザ光によ
る走査を行なうことが可能になるという優れた効果がも
たらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る三次元形状測定装置における光学
系の一構成例を示す断面説明図である。
【図2】2次反射光による誤差発生の様子の一例を示す
断面説明図である。
【図3】凹形状部を有する被測定物の測定の様子を示し
た断面説明図である。
【図4】2次反射光による誤差発生の様子の他の例を示
す断面説明図である。
【図5】本発明に係る三次元形状測定装置における信号
処理装置の一実施例の構成を示す説明図である。
【図6】本発明に係る三次元形状測定装置の動作手順の
一例を示すフローチャートである。
【図7】本発明に係る三次元形状測定装置における光学
系の他の構成例を示す断面説明図である。
【図8】本発明に係る三次元形状測定装置における光学
系のさらに他の構成例を示す断面説明図である。
【図9】本発明に係る三次元形状測定装置における光学
系のさらに他の構成例を示す断面説明図である。
【図10】本発明に係る三次元形状測定装置の他の実施
例の構成を示す説明図である。
【図11】本発明に係る三次元形状測定装置のさらに他
の実施例の構成を示す説明図である。
【図12】立ち壁状の段差部を有する形状の被測定物の
段差の高さ方向の距離を測定する様子を示した説明図で
ある。
【図13】本発明に係る三次元形状測定装置の動作手順
の一例を示すフローチャートである。
【図14】本発明に係る三次元形状測定装置のさらに他
の実施例の構成を示す説明図である。
【図15】歯科用補綴物設計装置の一構成例を示す説明
図である。
【図16】従来の被測定物の三次元形状測定手段の一例
を示す説明図である。
【図17】従来の被測定物の三次元形状測定手段の他の
例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 レーザ光源 2 レンズ 3 PSD(光位置検出素子) 4 A/D変換器 5 制御・演算器 6 出力手段 21 光学系 22 多軸移動手段 23 位置決め制御手段 24 距離算出手段 25 誤差補正手段 26 三次元形状演算手段 27 出力手段 28 被測定物移動手段 41 照射用可動反射鏡 41b 角度検出用反射鏡 42,43反射光用可動反射鏡 44 角度検出用センサ 45 角度検出用光源 V 信号処理装置 M 被測定物 P 測定点 L レーザ光 Ra〜Rd 1次反射光 Ga〜Gc 虚像点 X 段差部高さ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石 若 卓 夫 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 歯科用補綴物を設計および製造する際に
    必要な歯牙模型等の被測定物の三次元形状を非接触で測
    定するのに使用される三次元形状測定装置であって、被
    測定物の測定点にレーザ光を照射するレーザ光源と、前
    記測定点からの反射光を集光するレンズと、集光された
    反射光を受光してその受光面における受光位置情報を出
    力する光位置検出素子を備え、前記光位置検出素子の出
    力をもとに被測定物の測定点までの距離を算出し、複数
    の測定点の三次元座標から被測定物の三次元形状を特定
    する三次元形状測定装置において、レンズと光位置検出
    素子との組み合わせを少なくとも2以上備えたことを特
    徴とする三次元形状測定装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の三次元形状測定装置を
    用いて被測定物の三次元形状を測定する際に、各々の光
    位置検出素子の信号を基にレーザ光源における基準位置
    から被測定物の測定点までの距離を算出し、算出された
    レーザ光源の基準位置から被測定物の測定点までの算出
    距離に含まれる誤差を補正して新たな距離とし、複数の
    測定点について新たな距離を求めて被測定物の三次元形
    状を特定することを特徴とする三次元形状測定方法。
  3. 【請求項3】 各々の光位置検出素子の信号を基にレー
    ザ光源における基準位置から被測定物の測定点までの距
    離を算出し、算出された複数の算出距離のうち適宜選択
    した2つの算出距離の間の差を算出し、この算出された
    差と算出距離に含まれる誤差分との間を相関付ける関数
    により算出距離に含まれる誤差分を推定し、算出距離か
    ら推定された誤差分を除去して新たな距離とすること特
    徴とする請求項2に記載の三次元形状測定方法。
  4. 【請求項4】 各々の光位置検出素子の信号を基にレー
    ザ光源における基準位置から被測定物の測定点までの距
    離を算出し、算出された複数の算出距離のうち適宜選択
    した2つの算出距離にそれぞれ適当な重み付けをして両
    者の平均値を新たな距離とすること特徴とする請求項2
    に記載の三次元形状測定方法。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の三次元形状測定方法と
    請求項4に記載の三次元形状測定方法とを1次反射光が
    入射した光位置検出素子の位置関係に応じて適宜選択し
    て被測定物の三次元形状を特定することを特徴とする請
    求項2に記載の三次元形状測定方法。
  6. 【請求項6】 複数のレンズと光位置検出素子との組み
    合わせのうち、少なくとも2以上の組み合わせがレーザ
    光を照射した測定点からの1次反射光が直接入射するよ
    うに配置されていることを特徴とする請求項1に記載の
    三次元形状測定装置。
  7. 【請求項7】 各々の光位置検出素子の信号を基にレー
    ザ光源における基準位置から被測定物の測定点までの距
    離を算出する距離算出手段と、距離算出手段より算出さ
    れたレーザ光源における基準位置から被測定物の測定点
    までの算出距離に含まれる誤差を補正して新たな距離と
    する誤差補正手段を備えたことを特徴とする請求項1ま
    たは6に記載の三次元形状測定装置。
  8. 【請求項8】 誤差補正手段が、距離算出手段により算
    出された複数の算出距離のうち適宜選択された2つの算
    出距離の間の差を算出し、この算出された差と算出距離
    に含まれる誤差分との間を相関付ける関数により算出距
    離に含まれる誤差分を推定し、算出距離から推定された
    誤差分を除去して新たな距離とすることを特徴とする請
    求項7に記載の三次元形状測定装置。
  9. 【請求項9】 誤差補正手段が、距離算出手段により算
    出された複数の算出距離のうち適宜選択された2つの算
    出距離にそれぞれ適当な重み付けをして両者の平均値を
    新たな距離とすることを特徴とする請求項7に記載の三
    次元形状測定装置。
  10. 【請求項10】 請求項8に記載の誤差補正手段および
    請求項9に記載の誤差補正手段とを備え、1次反射光が
    入射した光位置検出素子の位置関係に応じて前記2つの
    誤差補正手段を適宜選択する誤差補正選択手段を備えた
    ことを特徴とする請求項7に記載の三次元形状測定装
    置。
  11. 【請求項11】 レーザ光源、レンズおよび光位置検出
    素子からなる光学系を任意の三次元座標位置に移動する
    多軸移動手段および多軸移動手段の位置決めを行なう位
    置決め制御手段を備えたことを特徴とする請求項1,6
    〜10のいずれかに記載の三次元形状測定装置。
  12. 【請求項12】 多軸移動手段によりレーザ光源、レン
    ズおよび光位置検出素子からなる光学系を移動させなが
    ら測定した被測定物の複数の測定点とこの複数の測定点
    の各々に対応する前記光学系の三次元座標位置とから、
    各々の測定点の三次元座標位置を算出し、この算出され
    た複数の測定点の三次元座標データ群から被測定物の三
    次元形状を算出する三次元形状演算手段を備えたことを
    特徴とする請求項11に記載の三次元形状測定装置。
  13. 【請求項13】 被測定物を任意の三次元座標位置に移
    動する被測定物移動手段を備えたことを特徴とする請求
    項11または12に記載の三次元形状測定装置。
  14. 【請求項14】 立ち壁状または急勾配状の段差部を有
    する形状の被測定物の段差の高さ方向の距離の測定にお
    いて、レーザ光源、レンズおよび光位置検出素子からな
    る光学系と前記段差部とが接近する方向に多軸移動手段
    により前記光学系および/または被測定物移動手段によ
    り被測定物を移動させながらレーザ光源の基準点と被測
    定物との距離を測定する際に、 段差部によって各々の光位置検出素子への1次反射光の
    入射が遮蔽されるときの光学系の各々の位置を検出し且
    つこの情報を基に段差部の高さを算出する段差部高さ算
    出手段を備えたことを特徴とする請求項11ないし13
    のいずれかに記載の三次元形状測定装置。
  15. 【請求項15】 レーザ光源から照射されるレーザ光の
    方向を可変とする照射用可動反射鏡および/または被測
    定物からの反射光の方向を可変とする反射光用可動反射
    鏡を備えたことを特徴とする請求項1,6〜14のいず
    れかに記載の三次元形状測定装置。
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