JPH0942851A - 電気炉における電極折損事故防止装置 - Google Patents
電気炉における電極折損事故防止装置Info
- Publication number
- JPH0942851A JPH0942851A JP20905595A JP20905595A JPH0942851A JP H0942851 A JPH0942851 A JP H0942851A JP 20905595 A JP20905595 A JP 20905595A JP 20905595 A JP20905595 A JP 20905595A JP H0942851 A JPH0942851 A JP H0942851A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- furnace
- electrode
- furnace lid
- lid
- cover
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Discharge Heating (AREA)
- Vertical, Hearth, Or Arc Furnaces (AREA)
- Waste-Gas Treatment And Other Accessory Devices For Furnaces (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 炉内に黒鉛電極を垂下させアークを発生させ
ることにより金属を加熱溶融する電気炉において、操業
中に炉蓋が傾斜することにより黒鉛電極が折損するよう
な事故を防止する。 【解決手段】 炉体3上に昇降可能に炉蓋4を吊下する
と共に、黒鉛電極6を該炉蓋に貫通させて該炉体内に垂
下したアーク加熱式の電気炉において、炉蓋4上に角度
センサ18を設け、該炉蓋を下降させ炉体上に被せると
きの該炉蓋の許容角度以上の傾斜を制御装置19により
検出させて該炉蓋の下降を停止させると同時に警報を出
す。
ることにより金属を加熱溶融する電気炉において、操業
中に炉蓋が傾斜することにより黒鉛電極が折損するよう
な事故を防止する。 【解決手段】 炉体3上に昇降可能に炉蓋4を吊下する
と共に、黒鉛電極6を該炉蓋に貫通させて該炉体内に垂
下したアーク加熱式の電気炉において、炉蓋4上に角度
センサ18を設け、該炉蓋を下降させ炉体上に被せると
きの該炉蓋の許容角度以上の傾斜を制御装置19により
検出させて該炉蓋の下降を停止させると同時に警報を出
す。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は炉内に黒鉛電極を垂
下させアークを発生させることにより金属を加熱溶融す
る電気炉において、操業中にその黒鉛電極が折損するの
を防止する装置に関するものである。
下させアークを発生させることにより金属を加熱溶融す
る電気炉において、操業中にその黒鉛電極が折損するの
を防止する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2に従来からのアーク加熱式の取鍋精
錬炉の装置全体の概略を示し、図中1はレール2上に走
行可能に設けられた台車、3は該台車1上に傾動可能に
支持された炉体、4は該炉体3に被せられたドーム形の
炉蓋、5は電極把持器、6は該電極把持器5に把持され
炉蓋4を貫通して炉体3内に垂下している黒鉛電極、7
は炉蓋4上の電極6貫通部分に形成された集塵フード、
8は該フード7に設けられた吸引ダクトである。炉蓋4
は複数本のワイヤ9により水平状態を保つように吊下さ
れ、該ワイヤ9は階上フロワ10に設けられたプーリ1
1を介して炉蓋昇降駆動装置12に連結されている。そ
して該炉蓋昇降駆動装置12が駆動することでワイヤ9
を索引し炉蓋4を昇降動させ炉体3上に被せられるよう
にしている。なお13は電極把持器5の基部に設けられ
た電極昇降装置である。
錬炉の装置全体の概略を示し、図中1はレール2上に走
行可能に設けられた台車、3は該台車1上に傾動可能に
支持された炉体、4は該炉体3に被せられたドーム形の
炉蓋、5は電極把持器、6は該電極把持器5に把持され
炉蓋4を貫通して炉体3内に垂下している黒鉛電極、7
は炉蓋4上の電極6貫通部分に形成された集塵フード、
8は該フード7に設けられた吸引ダクトである。炉蓋4
は複数本のワイヤ9により水平状態を保つように吊下さ
れ、該ワイヤ9は階上フロワ10に設けられたプーリ1
1を介して炉蓋昇降駆動装置12に連結されている。そ
して該炉蓋昇降駆動装置12が駆動することでワイヤ9
を索引し炉蓋4を昇降動させ炉体3上に被せられるよう
にしている。なお13は電極把持器5の基部に設けられ
た電極昇降装置である。
【0003】ところで操業中に炉体3の上面にはスラグ
等が付着し堆積するが、炉蓋4を降ろすとそのスラグ上
に炉蓋4が乗るために傾斜し、大きく傾くことがある。
ところが電極6およびフード7に形成される電極6の貫
通孔は集塵効果を確保するために小さなクリアランスに
設定されており、炉蓋4の傾きが大きくなると電極6は
その貫通孔内面と接触することとなる。そのために該電
極6を折損させるおそれがあった。そしていったんこの
ような電極折損事故が起きると復旧のための時間的ロス
は勿論、経済的に大きな損失を招き、危険でもあった。
等が付着し堆積するが、炉蓋4を降ろすとそのスラグ上
に炉蓋4が乗るために傾斜し、大きく傾くことがある。
ところが電極6およびフード7に形成される電極6の貫
通孔は集塵効果を確保するために小さなクリアランスに
設定されており、炉蓋4の傾きが大きくなると電極6は
その貫通孔内面と接触することとなる。そのために該電
極6を折損させるおそれがあった。そしていったんこの
ような電極折損事故が起きると復旧のための時間的ロス
は勿論、経済的に大きな損失を招き、危険でもあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は上記の
ような電気炉における電極折損事故を未然に防止しよう
とするものである。
ような電気炉における電極折損事故を未然に防止しよう
とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】そのために本発明は、炉
体上に昇降可能に炉蓋を吊下すると共に、黒鉛電極を該
炉蓋に貫通させて該炉体内に垂下したアーク加熱式の電
気炉において、炉蓋上に角度センサを設け、該炉蓋を下
降させ炉体上に被せるときの該炉蓋の許容角度以上の傾
斜を制御装置により検出させて該炉蓋の下降を停止させ
ると同時に警報を出すようにしたことを特徴とする。炉
蓋傾斜時に該炉蓋の下降が停止することで黒鉛電極に無
用な折曲力を掛けることなく折損を確実に防止でき、ま
た、そのような事態を警報することにより必要な対策を
採ることができる。
体上に昇降可能に炉蓋を吊下すると共に、黒鉛電極を該
炉蓋に貫通させて該炉体内に垂下したアーク加熱式の電
気炉において、炉蓋上に角度センサを設け、該炉蓋を下
降させ炉体上に被せるときの該炉蓋の許容角度以上の傾
斜を制御装置により検出させて該炉蓋の下降を停止させ
ると同時に警報を出すようにしたことを特徴とする。炉
蓋傾斜時に該炉蓋の下降が停止することで黒鉛電極に無
用な折曲力を掛けることなく折損を確実に防止でき、ま
た、そのような事態を警報することにより必要な対策を
採ることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】次に図1に従い本発明の具体例を
説明する。なお、図1中の図2と同一符号は同一構成部
分を示し、3は炉体、4は炉蓋、5は電極把持器、6は
黒鉛電極、7は集塵フード、8は吸引ダクト、9はワイ
ヤ、11はプーリ、12は炉蓋昇降駆動装置、13は電
極昇降装置である。炉体3中には黒鉛電極6との放電に
よるアーク加熱により溶鋼aが溶融状態に保持される。
bは溶融スラグである。炉蓋昇降装置12はこの場合ワ
イヤ9を索引するシリンダからなる。また、電極昇降装
置13はモータ14によりウインチ15を回転させワイ
ヤ16を索引することで支柱17を昇降動できるよう構
成されている。
説明する。なお、図1中の図2と同一符号は同一構成部
分を示し、3は炉体、4は炉蓋、5は電極把持器、6は
黒鉛電極、7は集塵フード、8は吸引ダクト、9はワイ
ヤ、11はプーリ、12は炉蓋昇降駆動装置、13は電
極昇降装置である。炉体3中には黒鉛電極6との放電に
よるアーク加熱により溶鋼aが溶融状態に保持される。
bは溶融スラグである。炉蓋昇降装置12はこの場合ワ
イヤ9を索引するシリンダからなる。また、電極昇降装
置13はモータ14によりウインチ15を回転させワイ
ヤ16を索引することで支柱17を昇降動できるよう構
成されている。
【0007】しかして18は炉蓋4上に設けられ該炉蓋
4の傾斜角度を電気信号に変換する角度センサ、19は
制御装置で、該制御装置19は該角度センサ18から得
られた電気信号より炉蓋4の傾斜角度を読み取り、該制
御装置19に予め設定された許容傾斜角度とその読取傾
斜角度とを比較し、炉蓋4の傾斜角度がその許容傾斜角
度以上である場合に前記炉蓋昇降駆動装置12に指令を
出して炉蓋4の下降を禁止すると同時に警報装置20に
指令を出してブザー或いは警告灯等の警報を表示できる
ようにしている。
4の傾斜角度を電気信号に変換する角度センサ、19は
制御装置で、該制御装置19は該角度センサ18から得
られた電気信号より炉蓋4の傾斜角度を読み取り、該制
御装置19に予め設定された許容傾斜角度とその読取傾
斜角度とを比較し、炉蓋4の傾斜角度がその許容傾斜角
度以上である場合に前記炉蓋昇降駆動装置12に指令を
出して炉蓋4の下降を禁止すると同時に警報装置20に
指令を出してブザー或いは警告灯等の警報を表示できる
ようにしている。
【0008】このため炉蓋昇降駆動装置12を作動させ
炉蓋4を下降させ炉体3上に該炉蓋4を被せるとき、該
炉体3の上面にスラグ等が堆積していて炉蓋4が大きく
傾むきかけたような場合に、その傾斜角度が角度センサ
18を通して制御装置19により検出され該炉蓋4の下
降を急停止させるので許容角度以上に炉蓋4が傾斜する
ことなく、黒鉛電極6が折損するのを未然に防止するこ
とができる。なお、このようにして炉蓋4の下降を停止
させた後に炉蓋4を自動的に再上昇させる機構を追加す
ることもできる。
炉蓋4を下降させ炉体3上に該炉蓋4を被せるとき、該
炉体3の上面にスラグ等が堆積していて炉蓋4が大きく
傾むきかけたような場合に、その傾斜角度が角度センサ
18を通して制御装置19により検出され該炉蓋4の下
降を急停止させるので許容角度以上に炉蓋4が傾斜する
ことなく、黒鉛電極6が折損するのを未然に防止するこ
とができる。なお、このようにして炉蓋4の下降を停止
させた後に炉蓋4を自動的に再上昇させる機構を追加す
ることもできる。
【0009】
【発明の効果】このように本発明の電気炉における電極
折損事故防止装置は、炉蓋の下降時の傾斜角度を検出す
ることにより電極が折損するおそれをなくすと同時に警
報により適格に対処できるようにしたので、事故をなく
し安全な操業を可能にすると共に、事故発生に伴う多大
な時間的および経済的損失を回避できる有益な効果があ
る。
折損事故防止装置は、炉蓋の下降時の傾斜角度を検出す
ることにより電極が折損するおそれをなくすと同時に警
報により適格に対処できるようにしたので、事故をなく
し安全な操業を可能にすると共に、事故発生に伴う多大
な時間的および経済的損失を回避できる有益な効果があ
る。
【図1】本発明に係る電気炉における電極折損事故防止
装置の概略を示す信号系統図。
装置の概略を示す信号系統図。
【図2】取鍋精錬炉の装置全体の概略図。
3 炉体 4 炉蓋 5 電極把持器 6 黒鉛電極 7 集塵フード 9 ワイヤ 11 プーリ 12 炉蓋昇降駆動装置 13 電極昇降装置 18 角度センサ 19 制御装置 20 警報装置
Claims (1)
- 【請求項1】 炉体上に昇降可能に炉蓋を吊下すると共
に、黒鉛電極を該炉蓋に貫通させて該炉体内に垂下した
アーク加熱式の電気炉において、炉蓋上に角度センサを
設け、該炉蓋を下降させ炉体上に被せるときの該炉蓋の
許容角度以上の傾斜を制御装置により検出させて該炉蓋
の下降を停止させると同時に警報を出すようにしたこと
を特徴とする電気炉における電極折損事故防止装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20905595A JP3555266B2 (ja) | 1995-07-24 | 1995-07-24 | 電気炉における電極折損事故防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20905595A JP3555266B2 (ja) | 1995-07-24 | 1995-07-24 | 電気炉における電極折損事故防止装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0942851A true JPH0942851A (ja) | 1997-02-14 |
JP3555266B2 JP3555266B2 (ja) | 2004-08-18 |
Family
ID=16566513
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20905595A Expired - Fee Related JP3555266B2 (ja) | 1995-07-24 | 1995-07-24 | 電気炉における電極折損事故防止装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3555266B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100694812B1 (ko) * | 2001-05-03 | 2007-03-13 | 주식회사 포스코 | 전기로의 전극 절손 감지기능을 갖는 홀더장치 |
JP2007255877A (ja) * | 2006-03-27 | 2007-10-04 | Nisshin Steel Co Ltd | 電気抵抗炉用電極の傾きと電極に加わる外力を検出する方法及び装置 |
CN102252516A (zh) * | 2011-06-08 | 2011-11-23 | 宝鸡铠丰科技发展有限公司 | 新型电熔氧化镁冶炼电弧炉 |
CN104613751A (zh) * | 2014-12-30 | 2015-05-13 | 朱兴发 | 电弧炉断电极实时在线自动检测控制装置及控制方法 |
CN105021055A (zh) * | 2015-07-31 | 2015-11-04 | 共享铸钢有限公司 | 一种电炉倾动防脱轨报警装置 |
-
1995
- 1995-07-24 JP JP20905595A patent/JP3555266B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100694812B1 (ko) * | 2001-05-03 | 2007-03-13 | 주식회사 포스코 | 전기로의 전극 절손 감지기능을 갖는 홀더장치 |
JP2007255877A (ja) * | 2006-03-27 | 2007-10-04 | Nisshin Steel Co Ltd | 電気抵抗炉用電極の傾きと電極に加わる外力を検出する方法及び装置 |
CN102252516A (zh) * | 2011-06-08 | 2011-11-23 | 宝鸡铠丰科技发展有限公司 | 新型电熔氧化镁冶炼电弧炉 |
CN104613751A (zh) * | 2014-12-30 | 2015-05-13 | 朱兴发 | 电弧炉断电极实时在线自动检测控制装置及控制方法 |
CN104613751B (zh) * | 2014-12-30 | 2016-08-17 | 朱兴发 | 电弧炉断电极实时在线自动检测控制装置及控制方法 |
CN105021055A (zh) * | 2015-07-31 | 2015-11-04 | 共享铸钢有限公司 | 一种电炉倾动防脱轨报警装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3555266B2 (ja) | 2004-08-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPS61186413A (ja) | 取鍋精錬装置 | |
CN104451177B (zh) | 一种金属电渣重熔冶炼气氛保护方法 | |
JPH0942851A (ja) | 電気炉における電極折損事故防止装置 | |
CN109612264B (zh) | 连续加料炼钢电弧炉装置 | |
CA1314145C (en) | Apparatus for filtering molten scraps of metal for regeneration | |
CA1109513A (en) | Atmospheric control of flux pre-melting furnace | |
US4795139A (en) | Apparatus for tapping slag-free steel from a continuous melting furnace | |
JP3119990B2 (ja) | 排滓機の掻板レベル設定装置 | |
JPH09318269A (ja) | アーク式溶解炉又は精錬炉における電極長さの調整装置 | |
CN219409790U (zh) | 一种lf精炼炉快速放电极装置 | |
CN104404264B (zh) | 一种电渣重熔气氛保护装置 | |
CN211539454U (zh) | 铸造用的手摇包 | |
RU2349850C2 (ru) | Дуговая печь постоянного тока | |
CN117812772A (zh) | 一种用于钢包精炼炉的电极快松装置 | |
US20230175779A1 (en) | Side-supported cantilever furnace roof | |
CN211516065U (zh) | 精炼高锰钢的浇注设备 | |
KR20040087752A (ko) | 래들상부의 지금제거장치 | |
JP3580043B2 (ja) | 電気炉の操業方法および電気炉 | |
US4352189A (en) | Atmosphere control of slag melting furnace | |
US3406240A (en) | Electric-arc furnace equipped with puddling coil | |
JP2002079368A (ja) | 鍋の予熱装置及び傾動装置を備えた装置 | |
SU750761A1 (ru) | Инвентарна головка расходуемого электрода | |
Gillespie | Vortex Generator for Aluminum Melting Furnace | |
JPH08165510A (ja) | 直流アーク炉の溶鋼レベル検知装置 | |
JP3307010B2 (ja) | 電気加熱用電極の支持装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040420 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040503 |
|
R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |