JPH0942434A - 車両用自動変速機の変速制御装置 - Google Patents

車両用自動変速機の変速制御装置

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JPH0942434A
JPH0942434A JP7191725A JP19172595A JPH0942434A JP H0942434 A JPH0942434 A JP H0942434A JP 7191725 A JP7191725 A JP 7191725A JP 19172595 A JP19172595 A JP 19172595A JP H0942434 A JPH0942434 A JP H0942434A
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信明 高橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 直接的に係合圧が制御される油圧式摩擦係合
装置を解放させる変速途中において他の変速判断を実行
する多重変速に起因する変速ショックの発生が抑制され
る車両用自動変速機の変速制御装置を提供する。 【解決手段】 ブレーキB3を解放させることにより実
行される2→1変速期間において、制御圧保持手段19
4により、前記B3コントロール弁92に対して供給さ
れる制御圧PSLU が予め設定された設定圧力値PSLUH
保持されるため、上記2→1変速期間において1→2変
速を行う多重変速が実行されるとき、上記制御圧PSLU
が設定圧力値PSLUHに予め保持されている結果、多重変
速の実行に際してブレーキB3を再係合させるために再
び制御圧PSLU をB3コントロール弁92に対して供給
しようとするとき、リニヤソレノイド弁SLU の出力側の
流量変化が小さく、所望の制御圧を発生させるまでのリ
ニヤソレノイド弁SLU の応答遅れが大幅に短縮される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、変速期間には調圧
弁を用いて油圧式摩擦係合装置内の作動油圧を直接的に
制御する形式の車両用自動変速機の変速制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】複数の油圧式摩擦係合装置(クラッチま
たはブレーキ)の作動の組み合わせに従って複数の遊星
歯車装置の要素を相互に或いは位置固定の部材に選択的
に連結させることにより複数のギヤ段が択一的に達成さ
れる車両用自動変速機が知られている。このような自動
変速機においては、所定のギヤ段を達成させるために係
合させられるが、他のギヤ段を達成させるために解放さ
せられる油圧式摩擦係合装置内の作動油圧を調圧する調
圧弁と、その調圧弁を制御するための制御圧を出力する
電磁弁とを備え、変速期間には前記油圧式摩擦係合装置
内の作動油圧をその制御圧に応じた値に直接的に制御す
る変速制御装置が設けられる場合がある。
【0003】このような変速制御装置では、上記油圧式
摩擦係合装置に体積の大きいアキュムレータが設けられ
る替わりに上記調圧弁によって変速期間内の作動油圧
(係合油圧)が直接的に制御されるので、自動変速機が
小型となる利点がある。たとえば、特開平6−3415
25号公報に記載された変速制御装置がそれである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記油圧式
摩擦係合装置を解放させることにより達成される変速途
中に他の変速判断が行われて実行される多重変速が行わ
れる場合がある。しかしながら、当初の変速に際して上
記油圧式摩擦係合装置内の作動油を解放させるために調
圧弁に対する制御圧を零にしてしまうと、多重変速の実
行によって再び制御圧を調圧弁に供給しようとすると
き、電磁弁の出力側の流量変化が大きいため、所望の制
御圧を発生させるまでの電磁弁の応答遅れが大きい。こ
のため、たとえば、上記油圧式摩擦係合装置が第2速ギ
ヤ段を達成させるためのものであるとき、2→1変速途
中に1→2変速が判断された多重変速において、2→1
変速途中において電磁弁に対する制御圧が零となってい
ると、1→2変速の応答性が低下し、変速ショックを発
生する可能性があった。
【0005】本発明は以上の事情を背景として為された
ものであり、その目的とするところは、直接的に係合圧
が制御される油圧式摩擦係合装置を解放させる変速途中
において他の変速判断を実行する多重変速に起因する変
速ショックの発生が抑制される車両用自動変速機の変速
制御装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの本発明の要旨とするところは、所定のギヤ段を達成
させるために係合させられるが、他のギヤ段を達成させ
るために解放させられる油圧式摩擦係合装置内の作動油
圧を調圧する調圧弁と、その調圧弁を制御するための制
御圧を出力する電磁弁とを備え、変速期間には前記油圧
式摩擦係合装置内の作動油圧を上記制御圧に応じた値に
直接的に制御する形式の車両用自動変速機の変速制御装
置であって、前記油圧式摩擦係合装置が解放される変速
期間において、前記調圧弁に対して供給される制御圧の
最低値を、その変化範囲の下限値よりも所定値大きい予
め設定された設定圧力値に保持する制御圧保持手段を含
むことにある。
【0007】
【発明の効果】このようにすれば、制御圧保持手段によ
り、前記油圧式摩擦係合装置が解放される変速期間にお
いて、前記調圧弁に対して供給される制御圧の最低値
が、その変化範囲の下限値よりも所定値大きい予め設定
された設定圧力値に保持される。このため、前記油圧式
摩擦係合装置が解放される変速期間において他の変速を
行う多重変速が実行されるとき、上記制御圧が設定圧力
値に予め保持されているので、多重変速の実行に際して
上記油圧式摩擦係合装置を再係合させるために再び制御
圧を調圧弁に供給しようとするとき、電磁弁の出力側の
流量変化が小さく、所望の制御圧を発生させるまでの電
磁弁の応答遅れが大幅に短縮される。したがって、その
電磁弁の応答性に起因する変速ショックの発生が好適に
解消される。
【0008】
【発明の他の態様】ここで、好適には、前記制御圧保持
手段によって保持される設定圧力値は、前記油圧式摩擦
係合装置内の作動油圧がその油圧式摩擦係合装置を略係
合直前とする大きさとなるように予め設定された値であ
る。
【0009】また、好適には、前記油圧式摩擦係合装置
を解放させることにより達成される変速に際しては、そ
の油圧式摩擦係合装置内の作動油圧を制御する変速油圧
制御手段が設けられる。この変速油圧制御手段は、前記
制御圧を最大値から連続低下初期値まで急速に低下させ
た後、所定の低下率で上記制御圧を連続的に低下させる
スイープ制御手段と、そのスイープ制御手段により連続
的に低下させられた制御圧が前記設定圧力値に到達する
とその制御圧をその設定圧力値に保持する制御圧保持手
段とを含む。
【0010】また、好適には、前記油圧式摩擦係合装置
を解放させることにより達成される変速が完了したか否
かを判定する変速完了判定手段が設けられ、前記制御圧
保持手段は、その変速完了判定手段によって変速が完了
したと判定されるまで前記制御圧を前記設定圧力値に保
持する。
【0011】また、好適には、たとえばスロットル弁開
度などにより表される車両のエンジン負荷を検出するエ
ンジン負荷検出手段と、前記作動油の温度を検出する作
動油温度検出手段とが設けられ、前記スイープ制御手段
は、予め記憶された関係から上記エンジン負荷および作
動油温度に基づいて前記制御圧の連続低下初期値および
低下率を決定する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面に
基づいて詳細に説明する。
【0013】図1は、本発明の一実施例の変速制御装置
により変速制御される車両用自動変速機の一例を示す骨
子図である。図において、エンジン10の出力は、トル
クコンバータ12を介して自動変速機14に入力され、
図示しない差動歯車装置および車軸を介して駆動輪へ伝
達されるようになっている。
【0014】上記トルクコンバータ12は、エンジン1
0のクランク軸16に連結されたポンプインペラ18
と、自動変速機14の入力軸20に連結されたタービン
ランナー22と、それらポンプインペラ18およびター
ビンランナー22の間を直結するロックアップクラッチ
24と、一方向クラッチ26によって一方向の回転が阻
止されているステータ28とを備えている。
【0015】上記自動変速機14は、ハイおよびローの
2段の切り換えを行う第1変速機30と、後進ギヤ段お
よび前進4段の切り換えが可能な第2変速機32を備え
ている。第1変速機30は、サンギヤS0、リングギヤ
R0、およびキャリヤK0に回転可能に支持されてそれ
らサンギヤS0およびリングギヤR0に噛み合わされて
いる遊星ギヤP0から成るHL遊星歯車装置34と、サ
ンギヤS0とキャリヤK0との間に設けられたクラッチ
C0および一方向クラッチF0と、サンギヤS0および
ハウジング41間に設けられたブレーキB0とを備えて
いる。第2変速機32は、サンギヤS1、リングギヤR
1、およびキャリヤK1に回転可能に支持されてそれら
サンギヤS1およびリングギヤR1に噛み合わされてい
る遊星ギヤP1から成る第1遊星歯車装置36と、サン
ギヤS2、リングギヤR2、およびキャリヤK2に回転
可能に支持されてそれらサンギヤS2およびリングギヤ
R2に噛み合わされている遊星ギヤP2から成る第2遊
星歯車装置38と、サンギヤS3、リングギヤR3、お
よびキャリヤK3に回転可能に支持されてそれらサンギ
ヤS3およびリングギヤR3に噛み合わされている遊星
ギヤP3から成る第3遊星歯車装置40とを備えてい
る。
【0016】上記サンギヤS1とサンギヤS2は互いに
一体的に連結され、リングギヤR1とキャリヤK2とキ
ャリヤK3とが一体的に連結され、そのキャリヤK3は
出力軸42に連結されている。また、リングギヤR2が
サンギヤS3に一体的に連結されている。そして、リン
グギヤR2およびサンギヤS3と中間軸44との間にク
ラッチC1が設けられ、サンギヤS1およびサンギヤS
2と中間軸44との間にクラッチC2が設けられてい
る。また、サンギヤS1およびサンギヤS2の回転を止
めるためのバンド形式のブレーキB1がハウジング41
に設けられている。また、サンギヤS1およびサンギヤ
S2とハウジング41との間には、一方向クラッチF1
およびブレーキB2が直列に設けられている。この一方
向クラッチF1は、サンギヤS1およびサンギヤS2が
入力軸20と反対の方向へ逆回転しようとする際に係合
させられるように構成されている。
【0017】キャリヤK1とハウジング41との間には
ブレーキB3が設けられており、リングギヤR3とハウ
ジング41との間には、ブレーキB4と一方向クラッチ
F2とが並列に設けられている。この一方向クラッチF
2は、リングギヤR3が逆回転しようとする際に係合さ
せられるように構成されている。
【0018】以上のように構成された自動変速機14で
は、たとえば図2に示す作動表に従って後進1段および
変速比が順次異なる前進5段のギヤ段のいずれかに切り
換えられる。図2において○印は係合状態を示し、空欄
は解放状態を示し、●はエンジンブレーキのときの係合
状態を示している。この図2からも明らかなように、ブ
レーキB3は、他のギヤ段から第2速ギヤ段へ切り換え
る変速に際して係合させられるとともに、第2速ギヤ段
から他のギヤ段へ切り換える変速に際して解放されるも
のである。ブレーキB2は、第2速ギヤ段などから第3
速ギヤ段へ切り換える変速に際して係合させられるもの
である。第2速ギヤ段と第3速ギヤ段との間の変速に際
しては、ブレーキB2およびブレーキB3のうちの解放
側に係合トルクを持たせる期間と係合側に係合トルクを
持たせる期間とをオーバラップさせつつ変速を進行させ
る所謂クラッチツウクラッチ変速が行われるようになっ
ている。
【0019】図3に示すように、車両のエンジン10の
吸気配管には、アクセルペダル50によって操作される
第1スロットル弁52と、常時は開かれているがエンジ
ン出力を抑制するなどに際してスロットルアクチュエー
タ54によって制御される第2スロットル弁56とが設
けられている。また、エンジン10の回転速度NE を検
出するエンジン回転速度センサ58、エンジン10の吸
入空気量Qを検出する吸入空気量センサ60、吸入空気
の温度TA を検出する吸入空気温度センサ62、上記第
1スロットル弁52の開度θTHを検出するスロットルセ
ンサ64、出力軸42の回転速度NOUT から車速Vを検
出する車速センサ66、エンジン10の冷却水温度TW
を検出する冷却水温センサ68、ブレーキの作動を検出
するブレーキスイッチ70、シフトレバー72の操作位
置PSHを検出する操作位置センサ74などが設けられて
おり、それらのセンサから、エンジン回転速度NE 、吸
入空気量Q、吸入空気温度TA 、第1スロットル弁の開
度θTH、車速V、エンジン冷却水温TW 、ブレーキの作
動状態BK、シフトレバー72の操作位置PSHを表す信
号がエンジン用電子制御装置76および変速用電子制御
装置78に供給されるようになっている。また、自動変
速機14の入力軸回転速度NE すなわちクラッチC0の
回転速度NC0を検出する入力軸回転センサ73からその
入力軸回転速度NINすなわちクラッチC0の回転速度N
C0を表す信号が変速用電子制御装置78に供給される。
さらに、油圧制御回路84内の作動油温度TOIL を検出
する油温センサ75から作動油温度TOIL を表す信号が
変速用電子制御装置78に供給される。
【0020】また、図4に示すように、上記シフトレバ
ー72は、車両の前後方向に位置するPレンジ、Rレン
ジ、Nレンジ、Dおよび4レンジ、3レンジ、2および
Lレンジへ操作されるとともに、Dレンジと4レンジの
間、および2レンジとLレンジとの間が車両の左右方向
に操作されるようにその支持機構が構成されている。
【0021】エンジン用電子制御装置76は、CPU、
RAM、ROM、入出力インターフェースを備えた所謂
マイクロコンピュータであって、CPUはRAMの一時
記憶機能を利用しつつ予めROMに記憶されたプログラ
ムに従って入力信号を処理し、種々のエンジン制御を実
行する。たとえば、燃料噴射量制御のために燃料噴射弁
80を制御し、点火時期制御のためにイグナイタ82を
制御し、アイドルスピード制御のために図示しないバイ
パス弁を制御し、トラクション制御のためにスロットル
アクチュエータ54により第2スロットル弁56を制御
する。このエンジン用電子制御装置76は、変速用電子
制御装置78と相互に通信可能に接続されており、一方
に必要な信号が他方から適宜送信されるようになってい
る。
【0022】変速用電子制御装置78も、上記と同様の
マイクロコンピュータであって、CPUはRAMの一時
記憶機能を利用しつつ予めROMに記憶されたプログラ
ムに従って入力信号を処理し、油圧制御回路84の各電
磁弁或いはリニヤソレノイド弁を駆動する。たとえば、
変速用電子制御装置78は、第1スロットル弁52の開
度θTHに対応した大きさのスロットル圧PTHを発生させ
或いはアキュム背圧を制御するためにリニヤソレノイド
弁SLT を、ロックアップクラッチ24の係合、解放、ス
リップ量および変速時のブレーキB3内の油圧を制御す
るためにリニヤソレノイド弁SLU をそれぞれ駆動する。
また、変速用電子制御装置78は、予め記憶された変速
線図から実際のスロットル弁開度θTHおよび車速Vに基
づいて自動変速機14のギヤ段やロックアップクラッチ
24の係合状態を決定し、この決定されたギヤ段および
係合状態が得られるように電磁弁S1、S2、S3を駆
動し、エンジンブレーキを発生させる際には電磁弁S4
を駆動する。
【0023】図5および図6は、上記油圧制御回路84
の要部を示している。図の1−2シフト弁88および2
−3シフト弁90は、電磁弁S1、S2の出力圧に基づ
いて、第1速ギヤ段から第2速ギヤ段への変速時および
第2速ギヤ段から第3速ギヤ段への変速時においてそれ
ぞれ切り換えられる切換弁であり、その切換位置を示す
数値はギヤ段を示している。前進レンジ圧PD は、シフ
トレバー72が前進レンジ(D、4、3、2、L)へ操
作されているときに図示しないマニュアル弁から出力さ
れる圧であり、図示しないレギュレータ弁によりスロッ
トル弁開度に応じて高く調圧されるライン圧PL を元圧
としている。
【0024】第1速ギヤ段から第2速ギヤ段へ切り換え
る変速出力が出された時には、上記前進レンジ圧P
D は、1−2シフト弁88、2−3シフト弁90、油路
L01、B3コントロール弁92、油路L02を経てブ
レーキB3および圧力振動吸収用のダンパー94へ供給
される。また、第2速ギヤ段から第3速ギヤ段へ切り換
える変速出力が出された時には、前進レンジ圧PD は、
2−3シフト弁90、油路L03を経て、ブレーキB2
およびB2アキュムレータ100へ供給されると同時
に、ブレーキB3内の作動油は、油路L02、B3コン
トロール弁92、油路L01、2−3シフト弁90、戻
り油路L04、2−3タイミング弁98を経て調圧ドレ
ンされるとともに、戻り油路L04から分岐する分岐油
路L05およびB2オリフィスコントロール弁96を経
て急速ドレンされるようになっている。
【0025】上記B2アキュムレータ100の背圧室1
00B には、リニヤソレノイド弁SLT の出力圧PSLT
各変速に際して供給され、ブレーキB2内の作動油圧が
制御される。
【0026】前記B3コントロール弁92は、アキュム
レータが設けられていないブレーキB3の係合圧を直接
的に調圧するための調圧弁として機能し、油路L01と
油路L02との間を開閉するスプール弁子104と、ス
プリング106を挟んでスプール弁子104と同心に設
けられ且つそのスプール弁子104よりも大径のプラン
ジャ108と、スプリング106を収容し、前記2−3
シフト弁90が第3速側へ切り換えられたときにそれか
ら出力される前進レンジ圧PD を油路L07を介して受
け入れる油室110と、プランジャ108の軸端に設け
られてリニヤソレノイド弁SLU からの制御圧PSLU を受
け入れる油室112とを備えている。このため、B3コ
ントロール弁92は、1→2変速に際しては、リニヤソ
レノイド弁SLU の制御圧PSLU に従ってスプール弁子1
04を中心線の左側に示す開位置に位置させてファース
トフィルをその初期に行うとともに、その後は油路L0
1からの作動油を油路L02に供給したり或いは油路L
02内の作動油を排出油路L06へ流出させることによ
りブレーキB3内の係合圧PB3の立ち上がり速度が一定
となるように調圧し、ブレーキB3の係合が予測される
ときの直前急速に立ち上げる。また、2→1変速に際し
ては、電磁弁S1およびS2は第2速の変速出力に維持
されて油路L01にはDレンジ圧が保持されており、B
3コントロール弁92は、制御圧PSLU に従って所定の
速度で圧力降下させられた後、ブレーキB3内に作動油
が供給されたと仮定したときにはそのブレーキB3の係
合直前となるように予め設定された設定圧力値PSLUH
維持され、第1速ギヤ段の変速完了が判定されるまでそ
れを持続する。また、上記B3コントロール弁92は、
3→2変速および2→3変速に際しても、フレーキB3
の係合圧および解放圧を制御圧PSLU に従って直接的に
制御する。なお、数式1において、S1 およびS 2 はプ
ランジャ108およびスプール弁子104の断面積であ
る。
【0027】
【数1】PB3=PSLU ・S1 /S2
【0028】B2オリフィスコントロール弁96は、ブ
レーキB2およびB2アキュムレータ100と油路L0
3との間を開閉すると同時に排出油路L06とドレンポ
ート113との間を開閉するスプール弁子114と、ス
プール弁子114をファーストドレン位置へ向かって付
勢するスプリング116と、スプール弁子114の軸端
に設けられて第3電磁弁S3の出力圧PS3を3−4シフ
ト弁118を通して受け入れる油室120とを備えてい
る。これにより、3→2変速時などには第3電磁弁S3
がオン状態とされてその出力圧PS3が油室120に供給
されなくなるので、スプール弁子114によりブレーキ
B2およびB2アキュムレータ100と油路L03との
間を開かれて、それらブレーキB2およびB2アキュム
レータ100からの作動油の排出を速やかに行うファー
ストドレン作動が行われる。また、1→2変速において
は、上記第3電磁弁S3がオフ状態とされて制御圧PS3
が油室120に供給されることにより、B3コントロー
ル弁92の調圧作動によりそれから排出される作動油を
排出させる排出油路L06とドレンポート113との間
が開かれてそのB3コントロール弁92の調圧作動が許
容されるが、1→2変速が完了すると第3電磁弁S3が
オン状態とされて排出油路L06とドレンポート113
との間が閉じられることによりB3コントロール弁92
の調圧作動が停止させられる。
【0029】2−3タイミング弁98は、第2速ギヤ段
から第3速ギヤ段へのクラッチツウクラッチ変速に関与
し、ブレーキB3からの解放圧をリニヤソレノイド弁SL
U から制御圧PSLU に従って調圧するドレーン調圧弁と
して機能する。すなわち、2−3タイミング弁98は、
2→3変速が出力されたときに2−3シフト弁90から
出力された比較的高圧の前進レンジ圧PD (ライン圧と
同じ値)が3−4シフト弁118およびソレノイドリレ
ー弁122を通して供給される高圧ポート124と、ド
レンポート126と、油路L04をその高圧ポート12
4またはドレンポート126に連通させることによりブ
レーキB3のドレン期間の圧力PB3を調圧するスプール
弁子128と、スプリング130を介してスプール弁子
128と同心に設けられ且つそのスプール弁子128と
同径の第1プランジャ132と、スプール弁子128と
同心に且つその一端に当接可能に設けられ且つそのスプ
ール弁子128よりも大径の第2プランジャ134と、
スプリング130を収容し、前記2−3シフト弁90が
第2速側へ切り替えられたときにそれから出力される前
進レンジ圧PD を油路L08を介して受け入れる油室1
36と、第1プランジャ132の軸端に設けられ、リニ
ヤソレノイド弁SLU からの制御圧PSLU を受け入れる油
室138と、第2プランジャ134の軸端に設けられ、
ブレーキB2内の油圧PB2を受け入れる油室140と、
フィードバック圧を受け入れるフィードバック油室14
2とを備えている。
【0030】したがって、スプール弁子128および第
1プランジャ132の断面積をS3、スプール弁子12
8の第2プランジャ134側のランドの断面積をS4
第2プランジャ134の断面積をS5 とすると、2→3
変速出力が出された状態における解放過程のブレーキB
3の圧力PB3は、2−3タイミング弁98による調圧作
動により、数式2から、ブレーキB2の係合圧PB2の増
加に応じて減少し、リニヤソレノイド弁SLU の制御圧P
SLU に応じて増加するように調圧される。
【0031】
【数2】PB3=PSLU ・S3 /(S3 −S4 )−PB2
5 /(S3 −S4
【0032】また、上記2−3タイミング弁98は、第
2速側へ切り換えられた2−3シフト弁90から出力さ
れる前進レンジ圧PD が油室136へ供給されると、上
記スプール弁子128がロックされるようになってい
る。これも、2−3タイミング弁98の油室138とB
3コントロール弁92の油室112とが接続されている
ことから、第1速および第2速の状態では2−3タイミ
ング弁98の油室138の容積変化を阻止して、B3コ
ントロール弁92の調圧作動に影響を与えないようにす
るためである。
【0033】C0エキゾースト弁150は、第3電磁弁
S3の出力圧PS3および油路L01内の油圧に従って閉
位置に位置させられるが、第4電磁弁S4の出力圧PS4
に従って開位置に位置させられるスプール弁子152を
備え、図示しない4−5シフト弁が第4速以下の切り換
え状態であるときにそれを経由して供給されるライン圧
L を、第2速および第5速時以外のときにクラッチC
0およびC0アキュムレータ154に供給する。
【0034】図7および図8は、第2速ギヤ段を達成す
るために係合させられるブレーキB3、およびリニヤソ
レノイド弁SLU をそれぞれ詳細に説明するものである。
図7において、ブレーキB3は、ハウジング41に固定
されたピストンハウジング158の環状溝160内に摺
動可能に嵌合された環状ピストン162と、ハウジング
41およびキャリヤK1に対して軸まわりの回転不能か
つ軸方向の移動可能に係合させられた環状の摩擦板16
4および166と、ハウジング41に固定されてピスト
ン162からの推力を受け止めるストッパ168とを備
えており、ピストンハウジング158内の油室170内
の作動油圧が高められると、図示しないリターンスプリ
ングの一端を受ける環状のスプリング受け172からの
復帰力に抗して環状ピストン162が前進させられて、
上記摩擦板164および166との間のスペースである
パッククリアランス173を詰めた後、それら摩擦板1
64および166をストッパ168との間で挟圧し、係
合トルクを発生させる。すなわち、ブレーキB3では、
油室170内の作動油圧が零から高められるとき、上記
パッククリアランス173を詰める時間だけ係合トルク
の立ち上がり応答が遅れる。
【0035】上記リニヤソレノイド弁SLU は、ライン圧
L を元圧として一定に調圧されたモジュレータ圧PM
が供給される入力ポート174と制御圧PSLU を出力す
る出力ポート176との間を開閉するスプール弁子17
8と、このスプール弁子178を閉弁方向に付勢するス
プリング180と、変速用電子制御装置78からの指令
値(駆動電流すなわちデューティ比)DSLUに従って
スプール弁子178を開弁方向に付勢する電磁ソレノイ
ド182と、細孔184を通して制御圧PSLUを導入す
ることによりスプール弁子178を閉弁方向に付勢する
フィードバック室186とを備えている。すなわち、フ
ィードバック室186における閉弁方向の受圧面積をS
6 、電磁ソレノイド182の推力をF、スプリング18
0の荷重をWとすると、制御圧PSLU は数式3に従って
出力される。なお、上記のように構成されたリニヤソレ
ノイド弁SLU では、指令値DSLUが零とされるとスプ
ール弁子178がスプリング180の付勢力に従ってそ
の閉位置すなわち図8の最上端位置に位置させられるの
で、指令値DSLUが零から増加させられるときには、
たとえば図9の破線に示すように、スプール弁子178
が作動位置へ到達するまでに相当する、制御圧PSLU
立ち上がりに時間遅れが発生する。
【0036】
【数3】PSLU =(F−W)/S6
【0037】図10は、変速用電子制御装置78による
制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。図
において、自動変速判断手段188は、自動変速機14
を自動的に変速させるために、ギヤ段毎に設けられた変
速線(シフトアップ線およびシフトダウン線)から構成
されたよく知られた変速線図から実際の車両状態たとえ
ば車速およびエンジン負荷(たとえばスロットル弁開
度)に基づいて変速判断を行う。たとえば、1→2変速
用シフトアップ線から実際のエンジン負荷に基づいて決
定された変速点車速を実際の車速が超えたときにアップ
シフト変速が判断され、2→1変速用シフトダウン線か
ら実際のエンジン負荷に基づいて決定された変速点車速
を実際の車速が下回ったときにダウンシフトが判断され
る。
【0038】変速油圧制御手段190は、自動変速判断
手段188によりブレーキB3を解放する変速が判断さ
れた場合には、その変速期間において、B3コントロー
ル弁92に対してリニヤソレノイド弁SLU から供給され
る制御圧PSLU を変化させることによりブレーキB3の
解放圧を制御する。この変速油圧制御手段190は、制
御圧PSLU をその最大値(100%)から連続低下初期
値PSLUIまで急速に低下させた後、所定の低下率Rで上
記制御圧PSLU を連続的に低下させるスイープ制御手段
192と、そのスイープ制御手段192により連続的に
低下させられた制御圧PSLU が設定圧力値PSLUHに到達
するとその制御圧をその設定圧力値PSL UHに保持する制
御圧保持手段194とを含む。
【0039】上記制御圧保持手段194により保持され
る設定圧力値PSLUHは、ブレーキB3を解放させる変速
期間において、B3コントロール弁92に対して供給さ
れる制御圧PSLU の最低値を、その変化範囲の下限値
(零)よりも所定値大きく予め設定された値であり、好
適にはそのブレーキB3内の作動油圧がブレーキB3を
略係合直前とする大きさとなるように予め設定される。
この結果、ブレーキB3が解放される2→1変速期間に
おいて、上記制御圧保持手段194により、B3コント
ロール弁92に対して供給される制御圧PSLU が、その
ブレーキB3内の作動油圧がブレーキB3を略係合直前
とする大きさとなるように予め設定された設定圧力値P
SLUHに保持される結果、上記ブレーキB3が解放される
変速期間において他の変速たとえば1→2変速を行う多
重変速が実行されるとき、上記制御圧PSLU が設定圧力
値PSLUHに予め保持されているので、多重変速の実行に
際して上記ブレーキB3を再係合させるために再び制御
圧PSLU をB3コントロール弁92に供給しようとする
とき、リニヤソレノイド弁SLU の出力側の流量変化が小
さく、所望の制御圧PSLU を発生させるまでのリニヤソ
レノイド弁SLU の応答遅れが大幅に短縮される。
【0040】変速完了判定手段196は、ブレーキB3
を解放させることにより達成される変速たとえば2→1
変速が完了したか否かを判定する。前記制御圧保持手段
194は、その変速完了判定手段196によって変速が
完了したと判定されるまで制御圧PSLU を設定圧力値P
SLUHに保持する。
【0041】また、前記スイープ制御手段192は、予
め記憶された関係から、エンジン負荷検出手段に対応す
るスロットルセンサ64により検出されたスロットル弁
開度θTHすなわち車両のエンジン負荷と、作動油温度検
出手段に対応する油温センサ75により検出された作動
油温度TOIL とに基づいて制御圧PSLU の連続低下初期
値PSLUIおよび低下率Rを実質的に決定する。
【0042】図11は、変速用電子制御装置78による
制御作動の要部、すなわち2→1変速を実行させるため
の変速制御を示すフローチャートである。なお、前記自
動変速判断手段188に対応するステップはよく知られ
たものであるので、省略されている。
【0043】図11のステップ(以下、ステップを省略
する)S1では、前記自動変速判断手段188により2
→1変速が判断された後の2→1変速途中であるか否か
が判断される。このS1の判断が否定された場合には、
図示しない他のルーチンを経て本ルーチンが繰り返され
るが、肯定された場合には、前記スイープ制御手段19
2に対応するS2およびS3において、制御圧PSLU
連続的に低下させられる。
【0044】すなわち、S2では、たとえば図12に示
す予め記憶された関係から実際のスロットル弁開度θTH
および作動油温度TOIL に基づいて連続低下初期値DS
LUIが算出されるとともに、指令値がその最大値(1
00%)からその連続低下初期値DSLUIまで急速に
低下させられることにより、制御圧PSLU がその最大値
(100%)から連続低下初期値PSLUIまで急速に低下
させられる。図14のt1 はこの時点を示している。次
いで、S3では、たとえば図13に示す予め記憶された
関係から実際のスロットル弁開度θTHおよび作動油温度
OIL に基づいて一定の減少周期たとえば16ms当たり
の減少量DD21PU1すなわち減少率(DD21PU
1/16ms)が算出され、前回の指令値DSLUi-1
らその減少量DD21PU1が減算された後の指令値D
SLUi から出力されることにより、制御圧PSLU が低
下率Rで降圧開始される。
【0045】次いで、前記変速完了判定手段196に対
応するS4において2→1変速が完了したか否かが判断
される。このS4では、たとえば自動変速機14の入力
軸回転速度NINと出力軸回転速度NOUT との比NIN/N
OUT が第1速ギヤ段の変速比i1 に到達したか否かに基
づいて判断される。当初は上記S4の判断が否定される
ので、S5において、今回の指令値DSLUi が予め設
定された設定値KSLU以下となったか否かが判断され
る。その設定値KSLUは、ブレーキB3を略係合直前
とする制御圧を発生させるために予め実験的に求められ
た値である。
【0046】当初は上記S5の判断が否定されるので、
上記S3以下が繰り返し実行されるが、制御圧PSLU
連続的に低下して上記設定値KSLU以下となると、そ
のS5の判断が肯定されるので、前記制御圧保持手段1
94に対応するS6において、今回の制御サイクルにお
いて出力される指令値DSLUi が予め設定された設定
値KSLUに置換されてから上記S3以下が繰り返し実
行される。これにより制御圧PSLU が設定圧力値PSLUH
に保持される。図14のt2 はこの時点を示している。
【0047】以上のステップが繰り返し実行されるう
ち、S4の判断が肯定されると、S7の終了制御が実行
され、指令値DSLUおよび制御圧PSLU が零とされ
る。図14のt3 はこの時点を示している。
【0048】本実施例では、上述のように、ブレーキB
3を解放させることにより実行される2→1変速期間に
おいて、制御圧保持手段194に対応するS6により、
前記B3コントロール弁92に対して供給される制御圧
SLU の最低値が、その変化範囲の下限値(零)よりも
所定値大きく予め設定された設定圧力値PSLUHに保持さ
れるため、上記2→1変速期間において1→2変速を行
う多重変速が実行されるとき、上記制御圧PSLU が設定
圧力値PSLUHに予め保持されている結果、多重変速の実
行に際してブレーキB3を再係合させるために再び制御
圧PSLU をB3コントロール弁92に対して供給しよう
とするとき、リニヤソレノイド弁SLU の出力側の流量変
化が小さく、たとえば図9の実線に示すように破線に示
す従来に比較して、所望の制御圧を発生させるまでのリ
ニヤソレノイド弁SLU の応答遅れが大幅に短縮される。
したがって、そのリニヤソレノイド弁SLU の応答性に起
因する変速ショックの発生が好適に解消される。
【0049】図15は、上記の効果を示すタイムチャー
トである。図において、2→1変速途中において1→2
変速が多重的に実行されると、指令値DSLUが設定値
KSLUに保持され且つ制御圧PSLU が設定圧力値P
SLUHに保持されている本実施例では、ブレーキB3を係
合させるために直ちに指令値DSLUが増加させられた
とき、実線に示すように制御圧PSLU も直ちに上昇開始
する。しかし、指令値DSLUが設定値KSLUに保持
されておらず、制御圧PSLU も設定圧力値PSLUHに保持
されていない従来例では、破線に示すように、先ず、リ
ニヤソレノイド弁SLU の応答性を高めるためにステップ
的に指令値DSLUが上昇させられ、制御圧PSLU の出
力可能な時期となってから指令値DSLUが連続的に上
昇させられるので、指令値DSLUに時間遅れAが形成
され、制御圧PSLU に時間遅れBが形成される。
【0050】また、本実施例においては、たとえば図1
5に示すように、制御圧保持手段194に対応するS6
により、前記B3コントロール弁92に対して供給され
る制御圧PSLU がブレーキB3を略係合直前とする大き
さとなるように予め設定された設定圧力値PSLUHに保持
される結果、ブレーキB3のピストン162がパックク
リアランス173を詰めた位置まで前進させられるの
で、ブレーキB3内の作動油圧の立ち上がりの応答おく
れが大幅に短縮される。したがって、そのブレーキB3
の応答性に起因する変速ショックの発生も好適に解消さ
れる。
【0051】また、本実施例によれば、スイープ制御手
段192に対応するS2およびS3において、連続低下
初期値PSLUIすなわちDSLUIと制御圧PSLU の低下
率Rすなわち指令値DSLUの減少量DD21PU1と
が、図12および図13に示す予め記憶された関係から
実際のスロットル弁開度θTHおよび作動油温度TOIL
基づいて算出されるので、2→1変速期間におけるブレ
ーキB3内の作動油圧が、自動変速機14の伝達トルク
或いは作動油の粘性を考慮して最適の値に制御される利
点がある。
【0052】以上、本発明の一実施例を図面に基づいて
説明したが、本発明はその他の態様においても適用され
る。
【0053】たとえば、前述の実施例において、2→1
変速期間内において1→2変速が判断される多重変速に
ついて説明されていたが、2→3変速期間内において3
→2変速が判断される場合であってもよい。この場合に
は、ブレーキB2内の作動油圧の上昇によってブレーキ
B3内の作動油圧がドレンされるように構成されている
ことから、制御圧PSLU が設定圧力値PSLUHに保持され
てもブレーキB3内には圧力が残らないので、ブレーキ
B3の立ち上がりの応答性が改善されないが、リニヤソ
レノイド弁SLU の応答性は改善されるので、それに基づ
いて変速ショックが防止される。
【0054】また、前述の実施例の自動変速機14で
は、ブレーキB3内の作動油圧がB3コントロール弁9
2によって直接的に制御されるようになっていたが、他
の油圧式摩擦係合装置内の油圧が直接的に制御されるよ
うになっていてもよいのである。
【0055】また、前述の実施例では、ブレーキB3を
解放させる変速期間においてB3コントロール弁92に
対して供給される制御圧PSLU がブレーキB3を略係合
直前とする大きさとなるように予め設定された設定圧力
値PSLUHに保持されていたが、その設定圧力値P
SLUHは、その変化範囲の下限値零よりも大きい値であれ
ば、リニヤソレノイド弁SLU の応答性において、それな
りの改善効果が得られるのである。
【0056】その他、一々例示はしないが、本発明は当
業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で
実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の変速制御装置によってギヤ
段が制御される車両用自動変速機の構成を説明する図で
ある。
【図2】図1の自動変速機における、複数の油圧式摩擦
係合装置の作動の組合わせとそれにより成立するギヤ段
との関係を示す図表である。
【図3】図1の自動変速機を制御する油圧制御回路およ
び電子制御回路を含むブロック線図である。
【図4】図3のシフトレバーの操作位置を説明する図で
ある。
【図5】図3の油圧制御回路の要部を図6と共に説明す
る図である。
【図6】図3の油圧制御回路の要部を図5と共に説明す
る図である。
【図7】図1の自動変速機に用いられるブレーキB3の
構成を詳しく説明する図である。
【図8】図3および図6のリニヤソレノイド弁の構成を
詳しく説明する図である。
【図9】図3および図6のリニヤソレノイド弁の応答特
性を、破線に示す従来と対比して説明する図である。
【図10】図3の変速用電子制御装置の制御機能の要部
を説明する機能ブロック線図である。
【図11】図3の変速用電子制御装置の制御作動の要部
を説明するフローチャートであり、2→1変速制御ルー
チンを示している。
【図12】図11のフローチャートにおいて連続低下初
期値DSLUIを求めるために用いられる関係を示す図
である。
【図13】図11のフローチャートにおいて指令値DS
LUの減少量DD21PU1を求めるために用いられる
関係を示す図である。
【図14】図11のフローチャートにより制御される2
→1変速の指令値の変化を説明するタイムチャートであ
る。
【図15】図11のフローチャートにより制御される2
→1変速中に1→2変速の判断が行われた多重変速時の
指令値DSLUおよび制御圧PSLU の変化を、破線に示
す従来例と対比して示すタイムチャートである。
【符号の説明】
14:自動変速機 92:B3コントロール弁92(調圧弁) SLU:リニヤソレノイド弁(電磁弁) ブレーキB3:油圧式摩擦係合装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定のギヤ段を達成させるために係合さ
    せられるが、他のギヤ段を達成させるために解放させら
    れる油圧式摩擦係合装置内の作動油圧を調圧する調圧弁
    と、該調圧弁を制御するための制御圧を出力する電磁弁
    とを備え、変速期間には前記油圧式摩擦係合装置内の作
    動油圧を該制御圧に応じた値に直接的に制御する形式の
    車両用自動変速機の変速制御装置であって、 前記油圧式摩擦係合装置が解放される変速期間におい
    て、前記調圧弁に対して供給される制御圧の最低値を、
    その変化範囲の下限値よりも所定値大きく予め設定され
    た設定圧力値に保持する制御圧保持手段を含むことを特
    徴とする車両用自動変速機の変速制御装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7384358B2 (en) 2005-04-07 2008-06-10 Denso Corporation Automatic transmission control apparatus
JP2011007298A (ja) * 2009-06-26 2011-01-13 Toyota Motor Corp 車両用自動変速機の油圧制御装置
US8478497B2 (en) 2009-06-26 2013-07-02 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Hydraulic control device and hydraulic control method for vehicle automatic transmission
JP2017106579A (ja) * 2015-12-10 2017-06-15 株式会社デンソー 電子制御装置および変速システム

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