JPH0942198A - 固液混合体の回収装置 - Google Patents
固液混合体の回収装置Info
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- JPH0942198A JPH0942198A JP21271095A JP21271095A JPH0942198A JP H0942198 A JPH0942198 A JP H0942198A JP 21271095 A JP21271095 A JP 21271095A JP 21271095 A JP21271095 A JP 21271095A JP H0942198 A JPH0942198 A JP H0942198A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】吸引作用のみによる空気搬送方式が有する不安
定要素を払拭して、有効に機能し得る固液混合体の回収
装置を提供する。 【構成】減圧装置１の駆動により吸込管５を介して回収
タンク２内へ固液混合体を吸引させる吸引式回収装置に
おいて、コンプレッサ８による加圧方式を併用させ、コ
ンプレッサ８からの加圧エアーを導出前端部５ａ近くか
ら吸込管５内へ供給して回収タンク２内への固液混合体
の送り込みを助勢し、異物混入等により吸込管５内に閉
塞を生じた場合には、コンプレッサ８からの加圧エアー
を導出始端部５ｂ近くから吸込管５内へ供給して閉塞物
を除去し得るよう構成した。
定要素を払拭して、有効に機能し得る固液混合体の回収
装置を提供する。 【構成】減圧装置１の駆動により吸込管５を介して回収
タンク２内へ固液混合体を吸引させる吸引式回収装置に
おいて、コンプレッサ８による加圧方式を併用させ、コ
ンプレッサ８からの加圧エアーを導出前端部５ａ近くか
ら吸込管５内へ供給して回収タンク２内への固液混合体
の送り込みを助勢し、異物混入等により吸込管５内に閉
塞を生じた場合には、コンプレッサ８からの加圧エアー
を導出始端部５ｂ近くから吸込管５内へ供給して閉塞物
を除去し得るよう構成した。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は例えば、しゅんせつ工事
現場における堆積土砂など、固液混合体の回収装置に関
するものである。
現場における堆積土砂など、固液混合体の回収装置に関
するものである。
【０００２】
【従来技術とその問題点】従来、しゅんせつ工事の主流
として、クラムシェル等の重搬送機を用いた方式と、水
中攪拌ポンプ等を用いた水中ポンプ方式が存在する。し
かし前者の場合は、重搬送機を現場に直接搬入できず、
また、汚水の飛散を生じるなどの欠点がある。他方、後
者の場合は、石や小枝等の混入固形物に対応できずに閉
塞を生じ易く、また、機械的な摩耗が激しくて耐久性に
問題がある。
として、クラムシェル等の重搬送機を用いた方式と、水
中攪拌ポンプ等を用いた水中ポンプ方式が存在する。し
かし前者の場合は、重搬送機を現場に直接搬入できず、
また、汚水の飛散を生じるなどの欠点がある。他方、後
者の場合は、石や小枝等の混入固形物に対応できずに閉
塞を生じ易く、また、機械的な摩耗が激しくて耐久性に
問題がある。
【０００３】上述の重搬送機を用いた方式や水中ポンプ
方式の欠点を払拭する目的により、真空ポンプ等の減圧
装置を用いた空気搬送方式も実施されているが、減圧装
置の吸引作用のみによる従来の吸引回収方式には不安定
要素が多く、強力な減圧吸引作用を発生させるためには
大容量の減圧装置が必要となり、装置が大型化し設備費
が嵩むことになる。
方式の欠点を払拭する目的により、真空ポンプ等の減圧
装置を用いた空気搬送方式も実施されているが、減圧装
置の吸引作用のみによる従来の吸引回収方式には不安定
要素が多く、強力な減圧吸引作用を発生させるためには
大容量の減圧装置が必要となり、装置が大型化し設備費
が嵩むことになる。
【０００４】
【発明の目的】本発明の目的は、従来の吸引作用のみに
よる空気搬送方式の有した不安定要素を補填し、深所か
らの固液混合体の揚送についても大容量の減圧装置を必
要とせず、小型で有効に機能し得る固液混合体の回収装
置をローコストに生産することにある。
よる空気搬送方式の有した不安定要素を補填し、深所か
らの固液混合体の揚送についても大容量の減圧装置を必
要とせず、小型で有効に機能し得る固液混合体の回収装
置をローコストに生産することにある。
【０００５】
【発明の構成】本発明に係る固液混合体の回収装置で
は、減圧装置の駆動により吸込管を介して泥土等の固液
混合体を回収タンク内へ吸引させる吸引式回収装置にお
いて、固液混合体の供給源へ向けて開口される吸込管を
回収タンク内から導出し、該吸込管の導出前端部近くか
ら導延される分岐管をコンプレッサに接続して固液混合
体の圧送管路を構成すると共に該圧送管路にピンチバル
ブを付設し、要すれば同吸込管の導出始端部近くからも
分岐管を導延させコンプレッサに接続して固液混合体の
戻圧管路を構成すると共に該戻圧管路にピンチバルブを
付設し、同吸込管における圧送管路用分岐管の導延部よ
りも前方にピンチバルブを付設し要すれば戻圧管路用分
岐管の導延部より後方にもピンチバルブを付設する。
は、減圧装置の駆動により吸込管を介して泥土等の固液
混合体を回収タンク内へ吸引させる吸引式回収装置にお
いて、固液混合体の供給源へ向けて開口される吸込管を
回収タンク内から導出し、該吸込管の導出前端部近くか
ら導延される分岐管をコンプレッサに接続して固液混合
体の圧送管路を構成すると共に該圧送管路にピンチバル
ブを付設し、要すれば同吸込管の導出始端部近くからも
分岐管を導延させコンプレッサに接続して固液混合体の
戻圧管路を構成すると共に該戻圧管路にピンチバルブを
付設し、同吸込管における圧送管路用分岐管の導延部よ
りも前方にピンチバルブを付設し要すれば戻圧管路用分
岐管の導延部より後方にもピンチバルブを付設する。
【０００６】
【実施例】以下実施例の図面により説明をする。
【０００７】本発明装置の作動原理を図１により説明す
れば、減圧装置１が駆動状態でバルブ９ａおよび９ｂが
開、９ｃ，９ｄおよび９ｅが閉のとき、吸込管５内には
固液混合体が取り込まれる。吸込管５内に所定量の固液
混合体が取り込まれると、バルブ９ａを閉じて９ｃを開
に切り換えることでコンプレッサ８からの加圧エアーが
吸込管５内に供給されて固液混合体は回収タンク２内へ
圧送されることになる。このときバルブ９ｄは閉であ
る。吸込管５内が空になればバルブ９ａを開にし９ｃを
閉に切り換えることで吸込管５内には再び所定量の固液
混合体が取り込まれ、バルブ９ａを閉じて９ｃを開に切
り換えればコンプレッサ８からの加圧エアーの作用で吸
込管５内の固液混合体が回収タンク２内へ圧送される。
このようにバルブ９ａ，９ｃの開閉操作の反復で、固液
混合体は定量ずつ間欠的に回収されて行くのであるが、
異物の混入等により吸込管５内が閉塞した場合は、バル
ブ９ｃを閉にし９ｄを開にして逆方向から加圧エアーを
供給することで閉塞物は容易に除去される。
れば、減圧装置１が駆動状態でバルブ９ａおよび９ｂが
開、９ｃ，９ｄおよび９ｅが閉のとき、吸込管５内には
固液混合体が取り込まれる。吸込管５内に所定量の固液
混合体が取り込まれると、バルブ９ａを閉じて９ｃを開
に切り換えることでコンプレッサ８からの加圧エアーが
吸込管５内に供給されて固液混合体は回収タンク２内へ
圧送されることになる。このときバルブ９ｄは閉であ
る。吸込管５内が空になればバルブ９ａを開にし９ｃを
閉に切り換えることで吸込管５内には再び所定量の固液
混合体が取り込まれ、バルブ９ａを閉じて９ｃを開に切
り換えればコンプレッサ８からの加圧エアーの作用で吸
込管５内の固液混合体が回収タンク２内へ圧送される。
このようにバルブ９ａ，９ｃの開閉操作の反復で、固液
混合体は定量ずつ間欠的に回収されて行くのであるが、
異物の混入等により吸込管５内が閉塞した場合は、バル
ブ９ｃを閉にし９ｄを開にして逆方向から加圧エアーを
供給することで閉塞物は容易に除去される。
【０００８】図２ないし図４の実施例により更に詳述す
ると、１は水封式の真空ポンプ或いは排気ブロワー等を
用いた減圧装置、２は減圧装置１の作動によって負圧と
される回収タンクであって、上方に位置する流通室２ａ
と、下方に位置する貯溜室２ｂの２室で構成せられ、各
室２ａ，２ｂはその下方部がそれぞれ漏斗状の傾斜面３
ａ，３ｂに形成されてその底部には矩形孔４ａ，４ｂが
それぞれ開設されている。５は流通室２ａより導出され
た吸込管であって、その導出前端部５ａを固液混合体の
供給源６へ向けて開口する。そして導出前端部５ａの近
くから導延された分岐管７ａをコンプレッサ８の送気口
８ａに接続して固液混合体の圧送管路を構成し、導出始
端部５ｂの近くから導延された分岐管７ｂをコンプレッ
サ８の送気口８ａに接続して固液混合体の戻圧管路を構
成する。９ａは吸込管５の導出前端部５ａ近くに付設さ
れたピンチバルブであって、分岐管７ａの導出部よりも
前方に位置している。９ｂは吸込管５の導出始端部５ｂ
近くに付設されたピンチバルブであって、分岐管７ｂの
導出部よりも後方に位置している。９ｃは一方の分岐管
７ａに付設されたピンチバルブ、９ｄは他方の分岐管７
ｂに付設されたピンチバルブである。また、両分岐管７
ａ，７ｂの集約部７には加圧空気の導入制御用ボールバ
ルブＡ1と圧力調整弁Ｂ1が付設されている。なお、Ｃ1
は上記ボールバルブＡ1と圧力調整弁Ｂ1との間に介装さ
れたゲージである。
ると、１は水封式の真空ポンプ或いは排気ブロワー等を
用いた減圧装置、２は減圧装置１の作動によって負圧と
される回収タンクであって、上方に位置する流通室２ａ
と、下方に位置する貯溜室２ｂの２室で構成せられ、各
室２ａ，２ｂはその下方部がそれぞれ漏斗状の傾斜面３
ａ，３ｂに形成されてその底部には矩形孔４ａ，４ｂが
それぞれ開設されている。５は流通室２ａより導出され
た吸込管であって、その導出前端部５ａを固液混合体の
供給源６へ向けて開口する。そして導出前端部５ａの近
くから導延された分岐管７ａをコンプレッサ８の送気口
８ａに接続して固液混合体の圧送管路を構成し、導出始
端部５ｂの近くから導延された分岐管７ｂをコンプレッ
サ８の送気口８ａに接続して固液混合体の戻圧管路を構
成する。９ａは吸込管５の導出前端部５ａ近くに付設さ
れたピンチバルブであって、分岐管７ａの導出部よりも
前方に位置している。９ｂは吸込管５の導出始端部５ｂ
近くに付設されたピンチバルブであって、分岐管７ｂの
導出部よりも後方に位置している。９ｃは一方の分岐管
７ａに付設されたピンチバルブ、９ｄは他方の分岐管７
ｂに付設されたピンチバルブである。また、両分岐管７
ａ，７ｂの集約部７には加圧空気の導入制御用ボールバ
ルブＡ1と圧力調整弁Ｂ1が付設されている。なお、Ｃ1
は上記ボールバルブＡ1と圧力調整弁Ｂ1との間に介装さ
れたゲージである。
【０００９】１１ａは流通室２ａ内の上方部とフィルタ
ー室１２内とを導通させる第１の吸気管、１１ｂは貯溜
室２ｂ内の上方部とフィルター室１２内とを導通させる
第２の吸気管、１１ｃはフィルタータンク１２内の上方
部を減圧装置１の吸気口１ａに接続させる第３の吸気管
であり、上述の配管態様によって減圧管路が構成され
る。上記フィルタータンク１２の下方部は漏斗状の傾斜
面１３に形成されてその底部中央には矩形孔１４が開設
されている。１５は貯溜室２ｂ内の上方部から大気中へ
開口されるよう導出させた通気管であるが、前記第２吸
気管１１ｂの途中から分岐導出させてもよい。９ｅは通
気管１５に付設されたピンチバルブ、１６はフィルター
タンク１２内の上方部から大気中へ開口されるよう導出
させた通気管、９ｆは該通気管１６に付設されたボール
バルブ、９ｇは前記第２吸気管１１ｂに付設されたピン
チバルブである。なお、実施例のように第２吸気管１１
ｂから独立状に導出された通気管１５には専用のピンチ
バルブ９ｅが付設されるが、通気管１５を第２吸気管１
１ｂから分岐状に導出させた場合には、その分岐部に両
ピンチバルブ９ｅ，９ｇの機能を併有した単一のピンチ
バルブを装着するという態様でもよい。
ー室１２内とを導通させる第１の吸気管、１１ｂは貯溜
室２ｂ内の上方部とフィルター室１２内とを導通させる
第２の吸気管、１１ｃはフィルタータンク１２内の上方
部を減圧装置１の吸気口１ａに接続させる第３の吸気管
であり、上述の配管態様によって減圧管路が構成され
る。上記フィルタータンク１２の下方部は漏斗状の傾斜
面１３に形成されてその底部中央には矩形孔１４が開設
されている。１５は貯溜室２ｂ内の上方部から大気中へ
開口されるよう導出させた通気管であるが、前記第２吸
気管１１ｂの途中から分岐導出させてもよい。９ｅは通
気管１５に付設されたピンチバルブ、１６はフィルター
タンク１２内の上方部から大気中へ開口されるよう導出
させた通気管、９ｆは該通気管１６に付設されたボール
バルブ、９ｇは前記第２吸気管１１ｂに付設されたピン
チバルブである。なお、実施例のように第２吸気管１１
ｂから独立状に導出された通気管１５には専用のピンチ
バルブ９ｅが付設されるが、通気管１５を第２吸気管１
１ｂから分岐状に導出させた場合には、その分岐部に両
ピンチバルブ９ｅ，９ｇの機能を併有した単一のピンチ
バルブを装着するという態様でもよい。
【００１０】流通室２ａの下底部矩形孔４ａに装着され
ている第１のシート弁１７ａは、流通室２ａ内および貯
溜室２ｂ内が負圧状態にあるときに自らの弾力により開
放状態を保持して流通室２ａから貯溜室２ｂへ通ずる矩
形孔４ａを開口させ、且つ貯溜室２ｂ内の圧力が流通室
２ａ内の圧力よりも高圧となったときその圧力差により
閉合状態となって矩形孔４ａを遮閉する。貯溜室２ｂの
下底部矩形孔４ｂに装着されている第２のシート弁１７
ｂは、流通室２ａ内および貯溜室２ｂ内が負圧状態とな
ったとき大気圧との差圧により閉合状態とされて矩形孔
４ｂを遮閉し、且つ貯溜室２ｂ内が正圧となったときは
自らの弾力により開放状態に復元されて貯溜室２ｂから
後記搬出用ノッチタンク１８上へ通ずる矩形孔４ｂを開
口する。また、フィルタータンク１２の下底部矩形孔１
４に装着されている第３のシート弁１７ｃは、フィルタ
ータンク１２内が負圧状態となったとき大気圧との差圧
により閉合状態とされて矩形孔１４を遮閉し、且つフィ
ルタータンク１２内が正圧となったときは自らの弾力に
より開放状態に復元されてフィルタータンク１２から後
記搬出用ノッチタンク１８上へ通ずる矩形孔１４を開口
する。１９は貯溜室２ｂに付設された静電容量式レベル
センサ、２０はフィルタータンク１２に付設された静電
容量式レベルセンサである。
ている第１のシート弁１７ａは、流通室２ａ内および貯
溜室２ｂ内が負圧状態にあるときに自らの弾力により開
放状態を保持して流通室２ａから貯溜室２ｂへ通ずる矩
形孔４ａを開口させ、且つ貯溜室２ｂ内の圧力が流通室
２ａ内の圧力よりも高圧となったときその圧力差により
閉合状態となって矩形孔４ａを遮閉する。貯溜室２ｂの
下底部矩形孔４ｂに装着されている第２のシート弁１７
ｂは、流通室２ａ内および貯溜室２ｂ内が負圧状態とな
ったとき大気圧との差圧により閉合状態とされて矩形孔
４ｂを遮閉し、且つ貯溜室２ｂ内が正圧となったときは
自らの弾力により開放状態に復元されて貯溜室２ｂから
後記搬出用ノッチタンク１８上へ通ずる矩形孔４ｂを開
口する。また、フィルタータンク１２の下底部矩形孔１
４に装着されている第３のシート弁１７ｃは、フィルタ
ータンク１２内が負圧状態となったとき大気圧との差圧
により閉合状態とされて矩形孔１４を遮閉し、且つフィ
ルタータンク１２内が正圧となったときは自らの弾力に
より開放状態に復元されてフィルタータンク１２から後
記搬出用ノッチタンク１８上へ通ずる矩形孔１４を開口
する。１９は貯溜室２ｂに付設された静電容量式レベル
センサ、２０はフィルタータンク１２に付設された静電
容量式レベルセンサである。
【００１１】搬出用ノッチタンク１８は、上面開口部を
回収タンク２およびフィルタータンク１２に対向させ、
該上面開口部には大きな固形物を分離して除去するため
のスクリーン２１が付設されている。２２は搬出用ノッ
チタンク１８内の収容物を所定の場所まで搬送して終端
排出口２２ｅから排出させるための圧出管路、２３は排
出用ノッチタンク１８の下底部と圧出管路２２の始端部
を結ぶ導通路２４に介装されたマッハポンプ、２５は圧
出管路２２の始端部近くから導延してコンプレッサ８の
送気口８ａに接続させた送気管であり、該送気管２５に
は加圧エアーの導入制御用ボールバルブＡ2と圧力調整
弁Ｂ2が付設されている。なお、Ｃ2は上記ボールバルブ
Ａ2と圧力調整弁Ｂ2との間に介装されたゲージである。
回収タンク２およびフィルタータンク１２に対向させ、
該上面開口部には大きな固形物を分離して除去するため
のスクリーン２１が付設されている。２２は搬出用ノッ
チタンク１８内の収容物を所定の場所まで搬送して終端
排出口２２ｅから排出させるための圧出管路、２３は排
出用ノッチタンク１８の下底部と圧出管路２２の始端部
を結ぶ導通路２４に介装されたマッハポンプ、２５は圧
出管路２２の始端部近くから導延してコンプレッサ８の
送気口８ａに接続させた送気管であり、該送気管２５に
は加圧エアーの導入制御用ボールバルブＡ2と圧力調整
弁Ｂ2が付設されている。なお、Ｃ2は上記ボールバルブ
Ａ2と圧力調整弁Ｂ2との間に介装されたゲージである。
【００１２】
【作用】減圧装置１が駆動していないときには、流通室
２ａ内の圧力と貯溜室２ｂ内の圧力が均衡して大気中と
同圧であるため、図２に示すよう第１のシート弁１７ａ
および第２のシート弁１７ｂは共に開放状態を保ってい
る。
２ａ内の圧力と貯溜室２ｂ内の圧力が均衡して大気中と
同圧であるため、図２に示すよう第１のシート弁１７ａ
および第２のシート弁１７ｂは共に開放状態を保ってい
る。
【００１３】各ピンチバルブの開閉は別途制御用コンプ
レッサ（図示せず）からのエアーホースを通じて行われ
る。ピンチバルブ９ａ，９ｂおよび９ｇを開にし、ピン
チバルブ９ｃ，９ｄ，９ｅおよびボールバルブ９ｆを閉
にして減圧装置１を駆動すれば、その吸引作用により第
２のシート弁１７ｂおよび第３のシート弁１７ｃは閉合
状態となって矩形孔４ｂ，１４を遮閉させるが、このと
き流通室２ａ内と貯溜室２ｂ内とは同圧に保たれるた
め、第１のシート弁１７ａは開放状態を保持し矩形孔４
ａを開口させた図３の状態となる。この状態で吸込管５
の導出前端部５ａを固液混合体の供給源６へ向けて減圧
装置１の駆動を続けることで吸込管５内への固液混合体
の取り込みが始まるが、吸込管５内に所定量の固液混合
体が取り込まれると、ピンチバルブ９ａを閉じて９ｃを
開に切り換えることでコンプレッサ８からの加圧エアー
が吸込管５の前端部５ａ方向から一気に供給されるた
め、吸込管５内の固液混合体は流通室２ａ内へ圧送せら
れ漏斗状傾斜面３ａに沿って流下し、開放状態の矩形孔
４ａを通って貯溜室２ｂ内へ回収される。そして吸込管
５内が空になればピンチバルブ９ａを開にし９ｃを閉に
切り換えることで吸込管５内には再び所定量の固液混合
体が取り込まれ、ピンチバルブ９ａを閉じて９ｃを開に
切り換えればコンプレッサ８からの加圧エアーの作用で
吸込管５内の固液混合体は流通室２ａ内へ圧送せられ漏
斗状傾斜面３ａに沿って流下し、開放状態の矩形孔４ａ
を通って貯溜室２ｂ内へ回収される。この間両室２ａ，
２ｂ内では固液と気体の分離作用を生じ、気体は各室２
ａ，２ｂ内の上方部からそれぞれ吸気管１１ａ，１１ｂ
を通ってフィルター室１２内へ流入する。
レッサ（図示せず）からのエアーホースを通じて行われ
る。ピンチバルブ９ａ，９ｂおよび９ｇを開にし、ピン
チバルブ９ｃ，９ｄ，９ｅおよびボールバルブ９ｆを閉
にして減圧装置１を駆動すれば、その吸引作用により第
２のシート弁１７ｂおよび第３のシート弁１７ｃは閉合
状態となって矩形孔４ｂ，１４を遮閉させるが、このと
き流通室２ａ内と貯溜室２ｂ内とは同圧に保たれるた
め、第１のシート弁１７ａは開放状態を保持し矩形孔４
ａを開口させた図３の状態となる。この状態で吸込管５
の導出前端部５ａを固液混合体の供給源６へ向けて減圧
装置１の駆動を続けることで吸込管５内への固液混合体
の取り込みが始まるが、吸込管５内に所定量の固液混合
体が取り込まれると、ピンチバルブ９ａを閉じて９ｃを
開に切り換えることでコンプレッサ８からの加圧エアー
が吸込管５の前端部５ａ方向から一気に供給されるた
め、吸込管５内の固液混合体は流通室２ａ内へ圧送せら
れ漏斗状傾斜面３ａに沿って流下し、開放状態の矩形孔
４ａを通って貯溜室２ｂ内へ回収される。そして吸込管
５内が空になればピンチバルブ９ａを開にし９ｃを閉に
切り換えることで吸込管５内には再び所定量の固液混合
体が取り込まれ、ピンチバルブ９ａを閉じて９ｃを開に
切り換えればコンプレッサ８からの加圧エアーの作用で
吸込管５内の固液混合体は流通室２ａ内へ圧送せられ漏
斗状傾斜面３ａに沿って流下し、開放状態の矩形孔４ａ
を通って貯溜室２ｂ内へ回収される。この間両室２ａ，
２ｂ内では固液と気体の分離作用を生じ、気体は各室２
ａ，２ｂ内の上方部からそれぞれ吸気管１１ａ，１１ｂ
を通ってフィルター室１２内へ流入する。
【００１４】このようにしてピンチバルブ９ａ，９ｃの
開閉切り換え作動の反復で、固液混合体は定量ずつ間欠
的に回収されて行くのであるが、異物の混入等により吸
込管５内が閉塞した場合は、ピンチバルブ９ｃを閉にし
９ｄを開にして始端部５ｂ方向から加圧エアーを供給す
ることで閉塞物は容易に除去されるのである。
開閉切り換え作動の反復で、固液混合体は定量ずつ間欠
的に回収されて行くのであるが、異物の混入等により吸
込管５内が閉塞した場合は、ピンチバルブ９ｃを閉にし
９ｄを開にして始端部５ｂ方向から加圧エアーを供給す
ることで閉塞物は容易に除去されるのである。
【００１５】貯溜室２ｂ内が固液混合体で満杯となれ
ば、静電容量式レベルセンサ１９の検知信号によりピン
チバルブ９ｅが開となり９ｇが閉に切り換えられ、貯溜
室２ｂ内の負圧は解除されて第２のシート弁１７ｂは開
放状態に復帰すると共に流通室２ａ内との圧力差により
第１のシート弁１７ａは閉塞状態に変換された図４の状
態となる。従って貯溜室２ｂ内の固液混合体は開口され
た矩形孔４ｂを通って搬出用ノッチタンク１８内へ排出
されるが、そのあいだ流通室２ａ内は負圧状態に保たれ
てその下底部矩形孔４ａは閉塞しているので、貯溜室２
ｂ内からの上記固液混合体の排出中も供液源から流通室
２ａ内への固液混合体の回収作業は引き続き行われる。
また、上記貯溜室２ｂ内からの固液混合体の排出時間は
タイマーにより設定せられ、所定の排出時間が終了すれ
ばピンチバルブ９ｅが閉となり９ｇが開に切り換えられ
た図２の状態に復帰する。このとき、流通室２ａ内の固
液混合体は開口状態の矩形孔４ａを通って貯溜室２ｂ内
へ移動する。
ば、静電容量式レベルセンサ１９の検知信号によりピン
チバルブ９ｅが開となり９ｇが閉に切り換えられ、貯溜
室２ｂ内の負圧は解除されて第２のシート弁１７ｂは開
放状態に復帰すると共に流通室２ａ内との圧力差により
第１のシート弁１７ａは閉塞状態に変換された図４の状
態となる。従って貯溜室２ｂ内の固液混合体は開口され
た矩形孔４ｂを通って搬出用ノッチタンク１８内へ排出
されるが、そのあいだ流通室２ａ内は負圧状態に保たれ
てその下底部矩形孔４ａは閉塞しているので、貯溜室２
ｂ内からの上記固液混合体の排出中も供液源から流通室
２ａ内への固液混合体の回収作業は引き続き行われる。
また、上記貯溜室２ｂ内からの固液混合体の排出時間は
タイマーにより設定せられ、所定の排出時間が終了すれ
ばピンチバルブ９ｅが閉となり９ｇが開に切り換えられ
た図２の状態に復帰する。このとき、流通室２ａ内の固
液混合体は開口状態の矩形孔４ａを通って貯溜室２ｂ内
へ移動する。
【００１６】第１吸気管１１ａおよび第２吸気管１１ｂ
からの吸気中に固液が混入してフィルタータンク１２に
まで回り込んだ場合は、静電容量式レベルセンサ２０の
検知信号によりピンチバルブ９ｅ，９ｇおよびボールバ
ルブ９ｆを開にし、負圧の解除に伴い第３のシート弁１
７ｃが開放状態に復帰して開口された矩形孔１４から搬
出用ノッチタンク１８内へ排出させる。
からの吸気中に固液が混入してフィルタータンク１２に
まで回り込んだ場合は、静電容量式レベルセンサ２０の
検知信号によりピンチバルブ９ｅ，９ｇおよびボールバ
ルブ９ｆを開にし、負圧の解除に伴い第３のシート弁１
７ｃが開放状態に復帰して開口された矩形孔１４から搬
出用ノッチタンク１８内へ排出させる。
【００１７】搬出用ノッチタンク１８内へ収容された固
液混合体は、マッハポンプ２３によって圧出管路２２内
へ送られ、更にコンプレッサ８からの加圧エアーの供給
により所定の廃棄場所まで搬送されて終端排出口２２ｅ
から排出される。
液混合体は、マッハポンプ２３によって圧出管路２２内
へ送られ、更にコンプレッサ８からの加圧エアーの供給
により所定の廃棄場所まで搬送されて終端排出口２２ｅ
から排出される。
【００１８】
【効果】本発明によれば、減圧吸引作用による搬送方式
に、加圧エアーによる圧送方式を併用させた構成によ
り、従来の減圧吸引のみによる搬送方式が有する不安定
要素が払拭せられ、深所からの固液混合体の揚送につい
ても特段に大容量の減圧装置を必要とせず、小型で揚送
機能に優れた固液混合体の回収装置をローコストに生産
することができる。また、吸込管内の閉塞物も加圧エア
ーの逆供給により容易に除去し得られるという副次的効
果をも伴うのである。
に、加圧エアーによる圧送方式を併用させた構成によ
り、従来の減圧吸引のみによる搬送方式が有する不安定
要素が払拭せられ、深所からの固液混合体の揚送につい
ても特段に大容量の減圧装置を必要とせず、小型で揚送
機能に優れた固液混合体の回収装置をローコストに生産
することができる。また、吸込管内の閉塞物も加圧エア
ーの逆供給により容易に除去し得られるという副次的効
果をも伴うのである。
【図１】本発明装置の管路構成図である。
【図２】本発明装置を備えた固液吸排設備の管路構成図
であって、流通室の第１シート弁，貯溜室の第２シート
弁およびフィルタータンクの第３シート弁がいずれも開
放されている状態を示す。
であって、流通室の第１シート弁，貯溜室の第２シート
弁およびフィルタータンクの第３シート弁がいずれも開
放されている状態を示す。
【図３】本発明装置を備えた固液吸排設備の管路構成図
であって、流通室の第１シート弁のみが開放され、貯溜
室の第２シート弁およびフィルタータンクの第３シート
弁が閉合されている状態を示す。
であって、流通室の第１シート弁のみが開放され、貯溜
室の第２シート弁およびフィルタータンクの第３シート
弁が閉合されている状態を示す。
【図４】本発明装置を備えた固液吸排設備の管路構成図
であって、貯溜室の第２シート弁のみが開放され、流通
室の第１シート弁およびフィルタータンクの第３シート
弁が閉合されている状態を示す。
であって、貯溜室の第２シート弁のみが開放され、流通
室の第１シート弁およびフィルタータンクの第３シート
弁が閉合されている状態を示す。
１ 減圧装置 ２ 回収タンク ５ 吸込管 ５ａ 吸込管の導出前端部 ５ｂ 吸込管の導出始端部 ６ 固液混合体の供給源 ７ａ 圧送管路を構成する分岐管 ７ｂ 戻圧管路を構成する分岐管 ８ コンプレッサ ９ａ 吸込管導出前端部近くのピンチバルブ ９ｂ 吸込管導出始端部近くのピンチバルブ ９ｃ 圧送管路のピンチバルブ ９ｄ 戻圧管路のピンチバルブ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成７年８月２日
【手続補正１】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】追加
【補正内容】
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
Claims (2)
- 【請求項１】減圧装置の駆動により吸込管を介して泥土
等の固液混合体を回収タンク内へ吸引させる吸引式回収
装置において、固液混合体の供給源へ向けて開口される
吸込管を回収タンク内から導出し、該吸込管の導出前端
部近くから導延される分岐管をコンプレッサに接続して
固液混合体の圧送管路を構成すると共に該圧送管路にピ
ンチバルブを付設し、且つ同吸込管における圧送管路用
分岐管の導延部よりも前方にピンチバルブを付設したこ
とを特徴とする固液混合体の回収装置。 - 【請求項２】減圧装置の駆動により吸込管を介して泥土
等の固液混合体を回収タンク内へ吸引させる吸引式回収
装置において、固液混合体の供給源へ向けて開口される
吸込管を回収タンク内から導出し、該吸込管の導出前端
部近くから導延される分岐管をコンプレッサに接続して
固液混合体の圧送管路を構成すると共に該圧送管路にピ
ンチバルブを付設し、同吸込管の導出始端部近くから導
延される分岐管をコンプレッサに接続して固液混合体の
戻圧管路を構成すると共に該戻圧管路にピンチバルブを
付設し、同吸込管における圧送管路用分岐管の導延部よ
りも前方および戻圧管路用分岐管の導延部よりも後方に
それぞれピンチバルブを付設したことを特徴とする固液
混合体の回収装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21271095A JPH0942198A (ja) | 1995-07-31 | 1995-07-31 | 固液混合体の回収装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21271095A JPH0942198A (ja) | 1995-07-31 | 1995-07-31 | 固液混合体の回収装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0942198A true JPH0942198A (ja) | 1997-02-10 |
Family
ID=16627155
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21271095A Pending JPH0942198A (ja) | 1995-07-31 | 1995-07-31 | 固液混合体の回収装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0942198A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008030021A (ja) * | 2006-07-05 | 2008-02-14 | Ebara Corp | 揚砂輸送装置および揚砂輸送方法 |
| JP2013132570A (ja) * | 2011-12-26 | 2013-07-08 | Swing Corp | 揚砂輸送装置 |
-
1995
- 1995-07-31 JP JP21271095A patent/JPH0942198A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008030021A (ja) * | 2006-07-05 | 2008-02-14 | Ebara Corp | 揚砂輸送装置および揚砂輸送方法 |
| JP2013132570A (ja) * | 2011-12-26 | 2013-07-08 | Swing Corp | 揚砂輸送装置 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20060207 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060221 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20060627 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |