JPH0940650A - 2−ピラゾリン類の製造法 - Google Patents
2−ピラゾリン類の製造法Info
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- JPH0940650A JPH0940650A JP19143795A JP19143795A JPH0940650A JP H0940650 A JPH0940650 A JP H0940650A JP 19143795 A JP19143795 A JP 19143795A JP 19143795 A JP19143795 A JP 19143795A JP H0940650 A JPH0940650 A JP H0940650A
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- Japan
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- halogen
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- Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 2−ピラゾリン類の収率を低下することな
く、2−ピラゾリン類の蒸留精製時における発熱を抑制
し、安全に2−ピラゾリン類を製造すること。 【解決手段】 一般式(1) R−CH=CHCHO (1) (式中、Rは水素原子、アルキル基、ピリジル基、フリ
ル基、シクロヘキシル基、フェニル基、置換フェニル基
を示す。)で表されるα、β−不飽和アルデヒドとヒド
ラジンを酢酸の存在下に反応し、2−ピラゾリン類を製
造する方法において、反応後に塩基性水溶液を添加し、
生成した2−ピラゾリン類を非ハロゲン系疎水性有機溶
媒にて抽出する2−ピラゾリン類の製造法。
く、2−ピラゾリン類の蒸留精製時における発熱を抑制
し、安全に2−ピラゾリン類を製造すること。 【解決手段】 一般式(1) R−CH=CHCHO (1) (式中、Rは水素原子、アルキル基、ピリジル基、フリ
ル基、シクロヘキシル基、フェニル基、置換フェニル基
を示す。)で表されるα、β−不飽和アルデヒドとヒド
ラジンを酢酸の存在下に反応し、2−ピラゾリン類を製
造する方法において、反応後に塩基性水溶液を添加し、
生成した2−ピラゾリン類を非ハロゲン系疎水性有機溶
媒にて抽出する2−ピラゾリン類の製造法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般式(2)で表
される2−ピラゾリン類の製造法に関する。
される2−ピラゾリン類の製造法に関する。
【化3】 (式中、Rは水素原子、アルキル基、ピリジル基、フリ
ル基、シクロヘキシル基、フェニル基、置換フェニル基
を示す。) 更に詳しくは、α,β−不飽和アルデヒド
とヒドラジンから製造される2−ピラゾリン類を製造す
る改良された方法に関する。本発明の目的化合物である
2−ピラゾリン類は医薬品及び農薬の中間体として有用
な化合物である。
ル基、シクロヘキシル基、フェニル基、置換フェニル基
を示す。) 更に詳しくは、α,β−不飽和アルデヒド
とヒドラジンから製造される2−ピラゾリン類を製造す
る改良された方法に関する。本発明の目的化合物である
2−ピラゾリン類は医薬品及び農薬の中間体として有用
な化合物である。
【0002】
【従来の技術】従来、2−ピラゾリン類の製造法として
はα,β−不飽和アルデヒドとヒドラジンを反応させる
方法が知られている。この反応ではアジンの副生を抑制
するためにヒドラジンを大過剰使用することが必要であ
った。
はα,β−不飽和アルデヒドとヒドラジンを反応させる
方法が知られている。この反応ではアジンの副生を抑制
するためにヒドラジンを大過剰使用することが必要であ
った。
【0003】このアジンの生成を抑制する方法として、
α,β−不飽和アルデヒドとヒドラジンとの反応に酢酸
を添加する方法が報告されている(特公平6−2742
号公報)。
α,β−不飽和アルデヒドとヒドラジンとの反応に酢酸
を添加する方法が報告されている(特公平6−2742
号公報)。
【0004】上記記載の方法では反応後、濃アンモニア
水を加えクロロホルムにて抽出する。さらに抽出して得
たクロロホルム層は硫酸マグネシウムにて乾燥し、減圧
蒸留により2−ピラゾリン類を得ている。
水を加えクロロホルムにて抽出する。さらに抽出して得
たクロロホルム層は硫酸マグネシウムにて乾燥し、減圧
蒸留により2−ピラゾリン類を得ている。
【0005】しかしながら、上記の方法にて得た2−ピ
ラゾリン類のクロロホルム抽出液を示差熱分析計(以下
DSCと略す)にて発熱を測定すると、700cal/
gという非常に大きな発熱が観察された。この値は発熱
が開始すれば制御できない大きさのものであり、工業的
に生産するには安全性の面から問題がある。
ラゾリン類のクロロホルム抽出液を示差熱分析計(以下
DSCと略す)にて発熱を測定すると、700cal/
gという非常に大きな発熱が観察された。この値は発熱
が開始すれば制御できない大きさのものであり、工業的
に生産するには安全性の面から問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は2−ピ
ラゾリン類の収率を低下することなく、2−ピラゾリン
類の蒸留精製時における発熱を抑制し、安全に2−ピラ
ゾリン類を製造することにある。
ラゾリン類の収率を低下することなく、2−ピラゾリン
類の蒸留精製時における発熱を抑制し、安全に2−ピラ
ゾリン類を製造することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題達
成のため、2−ピラゾリン類の発熱の抑制を鋭意検討し
た結果、2−ピラゾリン類とハロゲン系溶媒との混合系
でのみ特異的に大きな発熱を生じるが、2−ピラゾリン
類はハロゲン系以外の溶媒、例えば酢酸エステル類や芳
香族炭化水素などの溶媒との混合ではDSCでの発熱が
非常に小さいことを見いだし本発明に到達した。
成のため、2−ピラゾリン類の発熱の抑制を鋭意検討し
た結果、2−ピラゾリン類とハロゲン系溶媒との混合系
でのみ特異的に大きな発熱を生じるが、2−ピラゾリン
類はハロゲン系以外の溶媒、例えば酢酸エステル類や芳
香族炭化水素などの溶媒との混合ではDSCでの発熱が
非常に小さいことを見いだし本発明に到達した。
【0008】即ち、本発明は一般式(1)
【化4】 R−CH=CHCHO (1) (式中、Rは水素原子、アルキル基、ピリジル基、フリ
ル基、シクロヘキシル基、フェニル基、置換フェニル基
を示す。)で表されるα,β−不飽和アルデヒドとヒド
ラジンを酢酸の存在下に反応し、一般式(2)
ル基、シクロヘキシル基、フェニル基、置換フェニル基
を示す。)で表されるα,β−不飽和アルデヒドとヒド
ラジンを酢酸の存在下に反応し、一般式(2)
【化5】 (式中、Rは前記式(1)のRと同じ)で表される2−
ピラゾリン類を製造する方法において、反応後に塩基性
水溶液を添加し、生成した2−ピラゾリン類を非ハロゲ
ン系疎水性有機溶媒にて抽出する2−ピラゾリン類の製
造法である。
ピラゾリン類を製造する方法において、反応後に塩基性
水溶液を添加し、生成した2−ピラゾリン類を非ハロゲ
ン系疎水性有機溶媒にて抽出する2−ピラゾリン類の製
造法である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を更に詳細に説明す
る。本発明において使用される一般式(1)のα,β−
不飽和アルデヒドは容易に入手できるものと入手困難な
ものがあり、入手困難なものは一般式(3)
る。本発明において使用される一般式(1)のα,β−
不飽和アルデヒドは容易に入手できるものと入手困難な
ものがあり、入手困難なものは一般式(3)
【化6】R−CHO (3) (式中、Rはアルキル基、ピリジル基、フリル基、シク
ロヘキシル基、フェニル基、置換フェニル基を示す。)
で表されるアルデヒドにジエチルホスホアセトニトリル
を作用させ、一般式(4)
ロヘキシル基、フェニル基、置換フェニル基を示す。)
で表されるアルデヒドにジエチルホスホアセトニトリル
を作用させ、一般式(4)
【化7】 R−CH=CHCN (4) (式中、Rは式(3)のRと同じ)で表されるα、β−
不飽和ニトリルとし、これにジイソブチルアルミニウム
ヒドリドを反応させることによりα,β−不飽和アルデ
ヒドを合成することができる。
不飽和ニトリルとし、これにジイソブチルアルミニウム
ヒドリドを反応させることによりα,β−不飽和アルデ
ヒドを合成することができる。
【0010】α,β−不飽和アルデヒドの置換基Rとし
ては水素原子、アルキル基、ピリジル基、フリル基、シ
クロヘキシル基、フェニル基、置換フェニル基である。
詳しくは、アルキル基としてはメチル基、エチル基、プ
ロピル基、シクロプロピル基、イソプロピル基、ブチル
基であり、ピリジル基としては2−ピリジル基、3−ピ
リジル基、4−ピリジル基であり、置換フェニル基とし
ては、2−メトキシフェニル基、3−メトキシフェニル
基、4−メトキシフェニル基、2−クロロフェニル基、
3−クロロフェニル基、4−クロロフェニル基、2−メ
チルフェニル基、3−メチルフェニル基、4−メチルフ
ェニル基、2−フルオロメチルフェニル基、3−フルオ
ロメチルフェニル基、4−フルオロメチルフェニル基、
2−トリフルオロメチルフェニル基、3−トリフルオロ
メチルフェニル基、4−トリフルオロメチルフェニル
基、2−ヒドロキシフェニル基、3−ヒドロキシフェニ
ル基、4−ヒドロキシフェニル基等が挙げられる。
ては水素原子、アルキル基、ピリジル基、フリル基、シ
クロヘキシル基、フェニル基、置換フェニル基である。
詳しくは、アルキル基としてはメチル基、エチル基、プ
ロピル基、シクロプロピル基、イソプロピル基、ブチル
基であり、ピリジル基としては2−ピリジル基、3−ピ
リジル基、4−ピリジル基であり、置換フェニル基とし
ては、2−メトキシフェニル基、3−メトキシフェニル
基、4−メトキシフェニル基、2−クロロフェニル基、
3−クロロフェニル基、4−クロロフェニル基、2−メ
チルフェニル基、3−メチルフェニル基、4−メチルフ
ェニル基、2−フルオロメチルフェニル基、3−フルオ
ロメチルフェニル基、4−フルオロメチルフェニル基、
2−トリフルオロメチルフェニル基、3−トリフルオロ
メチルフェニル基、4−トリフルオロメチルフェニル
基、2−ヒドロキシフェニル基、3−ヒドロキシフェニ
ル基、4−ヒドロキシフェニル基等が挙げられる。
【0011】これらのα,β−不飽和アルデヒドとヒド
ラジンとの反応は基本的に、特公平6−2742号公報
記載の方法に準じてメタノール、エタノールまたは水溶
媒中にヒドラジンを加え、酢酸を滴下した後にα,β−
不飽和アルデヒドを添加し、反応させる。この際に用い
る酢酸の量は、ヒドラジンに対して0.5〜2当量、
α,β−不飽和アルデヒドの量は、ヒドラジンに対して
0.7〜1当量である。この反応液にアンモニア水を添
加後有機溶媒で抽出し、必要に応じて無水芒硝等で乾燥
後、蒸留精製により2−ピラゾリン類を得る。
ラジンとの反応は基本的に、特公平6−2742号公報
記載の方法に準じてメタノール、エタノールまたは水溶
媒中にヒドラジンを加え、酢酸を滴下した後にα,β−
不飽和アルデヒドを添加し、反応させる。この際に用い
る酢酸の量は、ヒドラジンに対して0.5〜2当量、
α,β−不飽和アルデヒドの量は、ヒドラジンに対して
0.7〜1当量である。この反応液にアンモニア水を添
加後有機溶媒で抽出し、必要に応じて無水芒硝等で乾燥
後、蒸留精製により2−ピラゾリン類を得る。
【0012】Rが水素やメチル基、エチル基などの低級
アルキル基の場合、得られる2−ピラゾリン類は水に対
する溶解度が高いので、もちいるアンモニア水は20%
以上の濃度で使用量は酢酸に対し1〜3当量が好まし
い。使用するアンモニア水の濃度が20%より低いとア
ンモニア水の使用量が多くなり抽出時に水層へのロスが
多くなり収率が低下する。アンモニアが酢酸に対し1当
量より少ないと2−ピラゾリン類が酢酸で中和され水層
へのロスが多くなり収率が低下する。アンモニアが酢酸
に対し3当量を越えるとアンモニア水の使用量が多くな
るため水層へのロスが多くなり収率が低下する。
アルキル基の場合、得られる2−ピラゾリン類は水に対
する溶解度が高いので、もちいるアンモニア水は20%
以上の濃度で使用量は酢酸に対し1〜3当量が好まし
い。使用するアンモニア水の濃度が20%より低いとア
ンモニア水の使用量が多くなり抽出時に水層へのロスが
多くなり収率が低下する。アンモニアが酢酸に対し1当
量より少ないと2−ピラゾリン類が酢酸で中和され水層
へのロスが多くなり収率が低下する。アンモニアが酢酸
に対し3当量を越えるとアンモニア水の使用量が多くな
るため水層へのロスが多くなり収率が低下する。
【0013】抽出に用いる有機溶媒は非ハロゲン系疎水
性有機溶媒であり、非ハロゲン系疎水性有機溶媒として
は非ハロゲン系カルボン酸エステル類、非ハロゲン系脂
肪族炭化水素類、非ハロゲン系芳香族炭化水素類、非ハ
ロゲン系脂肪族エーテル類などが好ましく、非ハロゲン
系カルボン酸エステル類としては酢酸エチル、酢酸ブチ
ル、非ハロゲン系芳香族炭化水素類としてはベンゼン、
トルエンがより好ましい。抽出に用いる有機溶媒量はア
ンモニア水を装入したマスの20〜50重量%が好まし
く、25〜35%がより好ましい。
性有機溶媒であり、非ハロゲン系疎水性有機溶媒として
は非ハロゲン系カルボン酸エステル類、非ハロゲン系脂
肪族炭化水素類、非ハロゲン系芳香族炭化水素類、非ハ
ロゲン系脂肪族エーテル類などが好ましく、非ハロゲン
系カルボン酸エステル類としては酢酸エチル、酢酸ブチ
ル、非ハロゲン系芳香族炭化水素類としてはベンゼン、
トルエンがより好ましい。抽出に用いる有機溶媒量はア
ンモニア水を装入したマスの20〜50重量%が好まし
く、25〜35%がより好ましい。
【0014】抽出回数は抽出効率が悪いため1回では収
率が低く、また抽出回数をあまり多くすると操作上問題
があるため3〜5回が望ましい。蒸留温度に制限は無い
が、熱安定性の観点より2−ピラゾリン類の収率が低下
するので蒸留温度は100℃以下が望ましい。
率が低く、また抽出回数をあまり多くすると操作上問題
があるため3〜5回が望ましい。蒸留温度に制限は無い
が、熱安定性の観点より2−ピラゾリン類の収率が低下
するので蒸留温度は100℃以下が望ましい。
【0015】
【実施例】以下に本発明を実施例により更に詳細に説明
するが、本発明はその要旨を越えない限り以下の実施例
に限定させるものではない。 実施例1 ヒドラジン1水和物50.1g(1.0mol)をメタ
ノール56gに溶解し、酢酸60.0g(1.0mo
l)を滴下後、クロトンアルデヒド63.1g(0.9
mol)を50℃以下で滴下する。滴下後7時間50℃
で熟成した後、28重量%のアンモニア水(1.24m
ol)を75g添加し、85gの酢酸エチルで4回抽出
する。抽出マスを無水芒硝10gで乾燥し、芒硝を濾別
後単蒸留にて蒸留精製し、5−メチル−2−ピラゾリン
を得た。 収量 48g、純度 93%、収率 53% 酢酸エチル抽出液(5−メチル−2−ピラゾリン濃度
9.0%)のDSC分析値 90cal/g 発熱
開始温度 240℃
するが、本発明はその要旨を越えない限り以下の実施例
に限定させるものではない。 実施例1 ヒドラジン1水和物50.1g(1.0mol)をメタ
ノール56gに溶解し、酢酸60.0g(1.0mo
l)を滴下後、クロトンアルデヒド63.1g(0.9
mol)を50℃以下で滴下する。滴下後7時間50℃
で熟成した後、28重量%のアンモニア水(1.24m
ol)を75g添加し、85gの酢酸エチルで4回抽出
する。抽出マスを無水芒硝10gで乾燥し、芒硝を濾別
後単蒸留にて蒸留精製し、5−メチル−2−ピラゾリン
を得た。 収量 48g、純度 93%、収率 53% 酢酸エチル抽出液(5−メチル−2−ピラゾリン濃度
9.0%)のDSC分析値 90cal/g 発熱
開始温度 240℃
【0016】実施例2 ヒドラジン1水和物50.1g(1.0mol)をメタ
ノール56gに溶解し、酢酸60.0g(1.0mo
l)を滴下後、クロトンアルデヒド63.1g(0.9
mol)を50℃以下で滴下する。滴下後7時間50℃
で熟成した後、28重量%のアンモニア水を75g
(1.24mol)添加し、85gのトルエンで4回抽
出する。抽出マスを無水芒硝10gで乾燥し、芒硝を濾
別後、7段の蒸留塔にて蒸留精製し、5−メチル−2−
ピラゾリンを得た。 収量 40g、純度 95%、収率 45% トルエン抽出液(5−メチル−2−ピラゾリン濃度
8.2%)のDSC分析値43cal/g 発熱開始温
度 306℃
ノール56gに溶解し、酢酸60.0g(1.0mo
l)を滴下後、クロトンアルデヒド63.1g(0.9
mol)を50℃以下で滴下する。滴下後7時間50℃
で熟成した後、28重量%のアンモニア水を75g
(1.24mol)添加し、85gのトルエンで4回抽
出する。抽出マスを無水芒硝10gで乾燥し、芒硝を濾
別後、7段の蒸留塔にて蒸留精製し、5−メチル−2−
ピラゾリンを得た。 収量 40g、純度 95%、収率 45% トルエン抽出液(5−メチル−2−ピラゾリン濃度
8.2%)のDSC分析値43cal/g 発熱開始温
度 306℃
【0017】比較例1 ヒドラジン1水和物50.1g(1.0mol)をメタ
ノール56gに溶解し、酢酸60.0g(1.0mo
l)を滴下後、クロトンアルデヒド63.1g(0.9
mol)を50℃以下で滴下する。滴下後7時間50℃
で熟成した後、28重量%のアンモニア水を130g
(2.14mol)添加し、85gのクロロホルムで4
回抽出する。抽出マスを無水芒硝10gで乾燥し、芒硝
を濾別後単蒸留にて蒸留精製し、5−メチル−2−ピラ
ゾリンを得た。 収量 49g、純度 95%、収率 55% クロロホルム抽出液(5−メチル−2−ピラゾリン濃度
9.3%)のDSC分析値 730cal/g
発熱開始温度 205℃
ノール56gに溶解し、酢酸60.0g(1.0mo
l)を滴下後、クロトンアルデヒド63.1g(0.9
mol)を50℃以下で滴下する。滴下後7時間50℃
で熟成した後、28重量%のアンモニア水を130g
(2.14mol)添加し、85gのクロロホルムで4
回抽出する。抽出マスを無水芒硝10gで乾燥し、芒硝
を濾別後単蒸留にて蒸留精製し、5−メチル−2−ピラ
ゾリンを得た。 収量 49g、純度 95%、収率 55% クロロホルム抽出液(5−メチル−2−ピラゾリン濃度
9.3%)のDSC分析値 730cal/g
発熱開始温度 205℃
【0018】比較例2 ヒドラジン1水和物50.1g(1.0mol)をメタ
ノール56gに溶解し、酢酸60.0g(1.0mo
l)を滴下後、クロトンアルデヒド63.1g(0.9
mol)を50℃以下で滴下する。滴下後7時間50℃
で熟成した後、28重量%のアンモニア水を130g
(2.14mol)添加し、85gのジクロロメタンで
4回抽出する。抽出マスを無水芒硝10gで乾燥し、芒
硝を濾別後単蒸留にて蒸留精製し、5−メチル−2−ピ
ラゾリンを得た。 収量 49g、純度 96%、収率 56% ジクロロメタン抽出液(5−メチル−2−ピラゾリン濃
度 9.5%)のDSC分析値 570cal/g
発熱開始温度 155℃
ノール56gに溶解し、酢酸60.0g(1.0mo
l)を滴下後、クロトンアルデヒド63.1g(0.9
mol)を50℃以下で滴下する。滴下後7時間50℃
で熟成した後、28重量%のアンモニア水を130g
(2.14mol)添加し、85gのジクロロメタンで
4回抽出する。抽出マスを無水芒硝10gで乾燥し、芒
硝を濾別後単蒸留にて蒸留精製し、5−メチル−2−ピ
ラゾリンを得た。 収量 49g、純度 96%、収率 56% ジクロロメタン抽出液(5−メチル−2−ピラゾリン濃
度 9.5%)のDSC分析値 570cal/g
発熱開始温度 155℃
【0019】参考例
【表1】
【0020】
【発明の効果】本発明の方法により蒸留精製時の発熱を
抑制することが出来、工業的に安全に製造することが可
能となった。
抑制することが出来、工業的に安全に製造することが可
能となった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 海宝 龍夫 福岡県大牟田市浅牟田町30番地 三井東圧 化学株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 一般式(1) 【化1】R−CH=CHCHO (1) (式中、Rは水素原子、アルキル基、ピリジル基、フリ
ル基、シクロヘキシル基、フェニル基、置換フェニル基
を示す。)で表されるα、β−不飽和アルデヒドとヒド
ラジンを酢酸の存在下に反応し、一般式(2) 【化2】 (式中、Rは前記式(1)のRと同じ)で表される2−
ピラゾリン類を製造する方法において、反応後に塩基性
水溶液を添加し、生成した2−ピラゾリン類を非ハロゲ
ン系疎水性有機溶媒にて抽出する2−ピラゾリン類の製
造法。 - 【請求項2】 非ハロゲン系疎水性有機溶媒がハロゲン
を含まないカルボン酸エルテル類、脂肪族炭化水素類、
芳香族炭化水素類、脂肪族エーテル類である請求項1記
載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19143795A JPH0940650A (ja) | 1995-07-27 | 1995-07-27 | 2−ピラゾリン類の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19143795A JPH0940650A (ja) | 1995-07-27 | 1995-07-27 | 2−ピラゾリン類の製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0940650A true JPH0940650A (ja) | 1997-02-10 |
Family
ID=16274613
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19143795A Pending JPH0940650A (ja) | 1995-07-27 | 1995-07-27 | 2−ピラゾリン類の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0940650A (ja) |
-
1995
- 1995-07-27 JP JP19143795A patent/JPH0940650A/ja active Pending
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