JPH0939079A - 表皮張り中空成形品 - Google Patents
表皮張り中空成形品Info
- Publication number
- JPH0939079A JPH0939079A JP21407995A JP21407995A JPH0939079A JP H0939079 A JPH0939079 A JP H0939079A JP 21407995 A JP21407995 A JP 21407995A JP 21407995 A JP21407995 A JP 21407995A JP H0939079 A JPH0939079 A JP H0939079A
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- JP
- Japan
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- skin
- hollow
- sheet
- fiber sheet
- panel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
の裏面側に繊維シートを接着剤で接着したものとするこ
とにより、パネルのブロー成形時にその表面の樹脂を装
飾布の繊維シートの目の間に入り込ませるとともに、パ
リソンと表皮との間に残る空気を繊維シートの目の中に
分散吸収させて、成形品の表面に表皮が強力に貼着さ
れ、かつ表皮の外観性が良好な表皮張り中空成形品を得
る。 【構成】 熱可塑性プラスチックをブロー成形してなる
中空構造のパネル1の表面に張り付ける表皮5は、引張
弾性率が3000〜12000Kg/cm2のポリプロ
ピレンあるいはPETのフィルムからなる表皮シート7
である。表皮シート7の裏面側に編物あるいは不織布か
らなる繊維シート8を接着剤層9で接着する。パネル1
のブロー成形時にその表面の樹脂が表皮の繊維シート8
の目の間に入り込んでパネル1の表面に表皮が貼着され
た構造とする。
Description
パーティション、扉などのパネル状の建築用中空成形
品、システムキッチン用のドア、ヘッドレストやアーム
レストなどの自動車用中空成形品のようなプラスチック
製中空構造の表皮張り中空成形品に関する。
建築物の内装壁、パーティション、扉などのプラスチッ
ク製の中空成形品は、意匠的効果をもたせたり、種々の
表示や装飾を印刷するための印刷面を形成するため、中
空体の表面にフィルムからなる表皮を張ったものが用い
られている。
ロー成形する際に、フィルム状のラベルを中空体の表面
に張る方法は、特開平1−171835号公報に記載さ
れている。
の表面に印刷面を形成するためのフィルムは、引張弾性
率が3000〜12000Kg/cm2の比較的剛性の
高いポリエチレンあるいはPETのフィルムのような、
外部からの接触に対して耐久力があるものが使用され
る。
いために、ブロー成形時にフィルムを貼着すると、フィ
ルムとパリソンとの間に巻き込んだ空気が空気溜まりと
なって、表皮の貼着不良や外観不良が生じ易いという問
題がある。
報に記載されている方法では、フィルムに特殊加工を施
して空気を抜くことを提案しているが、これではフィル
ムが高価になるばかりでなく、中空成形品に張る表皮に
要求される高い剛性のものが得られない。
鑑み、表皮として。引張弾性率が3000〜12000
Kg/cm2のポリプロピレンあるいはPETのフィル
ムからなる表皮シートの裏面側に編物あるいは不織布か
らなる繊維シートを接着剤で接着したものとすることに
より、中空体のブロー成形時にその表面の樹脂を表皮の
繊維シートの目の間に入り込ませるとともに、パリソン
と表皮との間に残る空気を繊維シートの目の中に分散吸
収させて、成形品の表面に表皮が強力に貼着されるとと
もに表皮の外観性が良好な表皮中空成形品を提供するこ
とを目的とする。
の本発明に係る表皮張り中空成形品は、熱可塑性プラス
チックをブロー成形してなる中空構造の中空体の表面に
表皮を張り付けた表皮張り中空成形品において、中空体
の表面に張り付ける表皮は、引張弾性率が3000〜1
2000Kg/cm2のポリプロピレンあるいはPET
のフィルムからなる表皮シートで、その裏面側に編物あ
るいは不織布からなる繊維シートを接着剤で接着したも
のであり、中空体のブロー成形時にその表面の樹脂が表
皮の裏面に接着した繊維シートの目の間に入り込んで中
空体の表面に表皮が貼着された構造をなしており、表皮
シートの厚みは30μm〜1mmであり、繊維シートの
厚みは0.2mm〜1mmであることを特徴とするもの
である。
布張り中空成形品として、システムキッチン用のドアを
構成するパネルを例示している。
パネル1は熱可塑性プラスチックをブロー成形したもの
である。パネル1は中空二重壁構造をなし、その表面
に、その周縁部分より中空部側に低くした表皮張り面2
を形成し、周縁部分と表皮張り面2との境に中空部側に
窪む溝部3を形成して、周縁部分を表皮張り面2に対し
て突出する縁取部4としたものである。この縁取部4で
囲まれた表皮張り面2には、表皮5が張り付けられてい
る。6はパネルの中空部である。
ように、表皮シート7の裏面に繊維シート8を接着剤で
接着したものであって、9はその接着剤層である。
12000Kg/cm2のポリプロピレンあるいはPE
Tのフィルムからなり、表皮シートの厚みは30μm〜
1mmである。繊維シート8は、編物あるいは不織布か
らなり、その厚みは0.2mm〜1mmである
うに、熱可塑性プラスチックのブロー成形により製造さ
れる。この図において、10,10は一対の分割形式の
金型であり、その一方の金型10には、中空体の表面
に、その周縁部分より中空部側に低くした布張り面を成
形するキャビティ11と、周縁部分と布張り面との境に
中空部側に窪む溝部を成形するキャビティ12と、周縁
部分に布張り面より突出する縁取部を成形するキャビテ
ィ13を有している。
金型10,10を用いて表皮張り中空成形品をブロー成
形するにあたっては、一方の金型10の表皮張り面を成
形するキャビティ11に表皮5をその表皮シート7がキ
ャビティ側で繊維シート8が表面側となるように嵌め込
み状に装填する。次いで、開かれた一対の分割形式の金
型10,10の間にパリソン14を配置し、一対の分割
形式の金型10,10を型締めして、パリソン14内に
圧力流体を導入すれば、パリソン14は金型10,10
のキャビティに沿った形状のパネルに成形されるととも
に、その表皮張り面には一方の金型10内に装填してあ
る表皮5が圧着され、図2に示すように、ブロー成形さ
れるパネル1の表皮張り面2に表皮布5が一体に貼着さ
れる。
4がブロー成形される過程において、パリソン14に面
している表皮5の繊維シート8の目の中に樹脂が入り込
んでパリソン14に表皮5が強力に貼着される。また、
ブロー成形時にパリソン14と表皮5の繊維シート8と
の間に残る空気は、繊維シート8の細かい多数の目の中
に分散して吸収されるので、パリソン14と表皮5との
間に空気溜まりが生ぜず、パネルに表皮5が完全な状態
で一体に張り付けられる。
いて、中空成形品はシステムキッチンのドアを構成する
パネルである。中空成形品に張った表皮の表皮シートは
ポリプロピレンフィルム、繊維シートは不織布である。
パリソンはABS樹脂で三菱化学株式会社製の「タフレ
ックス:YM−224」である。
形式の金型のキャビティに表皮を配置して、ブロー成形
時のブロー圧を8Kg/cm2でブロー成形することに
より、システムキッチンのドアを構成するパネルを成形
した。
素材および繊維シートの材質を種々異ならせて表1に示
す実験1〜11を行った。表1の評価は、◎きわめて良
好、○良好、△やや不良、×不良である。表1中、素材
1〜4は表2に物性を示す表皮シートである。
率が3000〜12000Kg/cm2のポリプロピレ
ンあるいはPETのフィルムからなる表皮シートの裏面
側に編物あるいは不織布からなる繊維シートを接着剤で
接着したものとすることにより、パネルのブロー成形時
にその表面の樹脂を表皮の繊維シートの目の間に入り込
ませるとともに、パリソンと表皮との間に残る空気を繊
維シートの目の中に分散吸収させて、成形品の表面に表
皮が強力に貼着されるとともに表皮の外観性が良好な表
皮張り中空成形品を得ることができる。
全体斜視図である。
態様を示す一部の断面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 熱可塑性プラスチックをブロー成形して
なる中空構造の中空体の表面に表皮を張り付けた表皮張
り中空成形品において、中空体の表面に張り付ける表皮
は、引張弾性率が3000〜12000Kg/cm2の
ポリプロピレンあるいはPETのフィルムからなる表皮
シートで、その裏面側に編物あるいは不織布からなる繊
維シートを接着剤で接着したものであり、中空体のブロ
ー成形時にその表面の樹脂が表皮の裏面に接着した繊維
シートの目の間に入り込んで中空体の表面に表皮が貼着
された構造をなしており、表皮シートの厚みは30μm
〜1mmであり、繊維シートの厚みは0.2mm〜1m
mであることを特徴とする表皮張り中空成形品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21407995A JPH0939079A (ja) | 1995-07-31 | 1995-07-31 | 表皮張り中空成形品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21407995A JPH0939079A (ja) | 1995-07-31 | 1995-07-31 | 表皮張り中空成形品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0939079A true JPH0939079A (ja) | 1997-02-10 |
Family
ID=16649902
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21407995A Pending JPH0939079A (ja) | 1995-07-31 | 1995-07-31 | 表皮張り中空成形品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0939079A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11348103A (ja) * | 1998-06-05 | 1999-12-21 | Nissha Printing Co Ltd | 加飾シート、加飾シート付ブロー成形品およびその製造方法 |
JP2009202564A (ja) * | 2008-01-28 | 2009-09-10 | Kyoraku Co Ltd | 積層樹脂成形品及びその製造方法 |
US8349245B2 (en) | 2004-04-30 | 2013-01-08 | Kyoraku Co., Ltd. | Vehicle interior panel and producing method thereof |
-
1995
- 1995-07-31 JP JP21407995A patent/JPH0939079A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11348103A (ja) * | 1998-06-05 | 1999-12-21 | Nissha Printing Co Ltd | 加飾シート、加飾シート付ブロー成形品およびその製造方法 |
US8349245B2 (en) | 2004-04-30 | 2013-01-08 | Kyoraku Co., Ltd. | Vehicle interior panel and producing method thereof |
JP2009202564A (ja) * | 2008-01-28 | 2009-09-10 | Kyoraku Co Ltd | 積層樹脂成形品及びその製造方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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Effective date: 20040617 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
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A521 | Written amendment |
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