JPH0938671A - 水処理方法及び水処理装置 - Google Patents

水処理方法及び水処理装置

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JPH0938671A
JPH0938671A JP21521795A JP21521795A JPH0938671A JP H0938671 A JPH0938671 A JP H0938671A JP 21521795 A JP21521795 A JP 21521795A JP 21521795 A JP21521795 A JP 21521795A JP H0938671 A JPH0938671 A JP H0938671A
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JP
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water
treated
ozone
main
flow path
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JP21521795A
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English (en)
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Kazuhiko Kawada
和彦 川田
Jun Tanaka
順 田中
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Original Assignee
Organo Corp
Japan Organo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 オゾンガスの使用効率を格段に高めることが
できると共に、大流量の被処理水を処理する場合であっ
ても従来より小容量の、あるいは少ない台数の渦流ポン
プによって所望濃度のオゾンを確実に且つ低コストで溶
解させることができ、しかも、省スペース化を達成する
ことができる水処理方法を提供する。 【構成】 本水処理方法は、被処理水が流れる主配管1
9からその一部を抜き出して迂回配管21へ分流させ、
この迂回配管21を流れる被処理水中に渦流ポンプ23
を用いてオゾンを溶解させた後、このオゾン水を迂回配
管21から主配管19を流れる被処理水の本流と合流さ
せることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被処理水中に存在
する不純物を処理するために、被処理水中にオゾンを効
率良く溶解させる水処理方法及び水処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】オゾンは酸化能及び殺菌能に優れている
ため、例えば上水道の殺菌や廃水処理等の水処理時に使
用され、更に電子工業分野では超純水製造時の水処理時
に使用されている。前者の場合には微生物の殺菌処理用
として、あるいは有機物の酸化、分解処理用としてオゾ
ンが用いられている。また、後者の場合にも前者の場合
と同様の目的でオゾンが用いられている。オゾンは一般
にオゾン発生器によって作ったオゾンガスを被処理水中
に溶解させて被処理水中の不純物と反応させるのが一般
的である。オゾンを被処理水中に溶解させる従来の方法
としては、オゾン発生器において発生したオゾンガスを
被処理水を収容した反応塔内の散気管から被処理水中へ
バブリングさせ、オゾンを被処理水中へ溶解させる曝気
槽方式や、エゼクタを用いて被処理水のジェット水流を
作り、このジェット水流によりオゾンガスを吸引し、ジ
ェット水流へオゾンガスを溶解させるエゼクタ方式など
が検討されている。
【0003】一方、例えば特開平3−146123号公
報(特公平4−74049号公報)においてオゾンを水
中に効率良く溶解させるオゾン水製造装置が提案されて
いる。この装置は、水の流通途中に渦流ポンプを設け、
この渦流ポンプの吸込側にオゾンを導入し、渦流ポンプ
内で羽根車によりオゾンガスが混入した水を加圧、攪拌
することにより、高濃度のオゾン水を製造するようにし
たものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
水処理方法及び水処理装置における前者のオゾン溶解方
式の場合には、バブリングやエゼクタによるオゾンの溶
解効率が悪く、逸散するオゾンガスが多いため、オゾン
の使用効率が悪くコスト高になり、しかも逸散したオゾ
ンガスを分解処理して無害化する装置を別途設けなくて
はならないという課題があった。また、後者の渦流ポン
プを用いた溶解方式の場合には、前者の課題を解決でき
てオゾンガスの使用効率が高まり、高濃度のオゾン水を
得ることができる反面、単位時間当たりに処理すべき被
処理水の量が大容量化するとこれに伴ってその容量を確
保するために渦流ポンプを大型化したり、複数台の渦流
ポンプを使用しなくてはならないため、かえって渦流ポ
ンプのコストが格段に高くなり、しかも渦流ポンプ専用
のスペースを広く確保しなくてはならず、省スペース化
傾向に逆行するという課題があった。
【0005】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、オゾンガスの使用効率を格段に高めること
ができると共に、大流量の被処理水に対して所望濃度の
オゾンを確実に且つ低コストで溶解させることができ、
しかも、省スペース化を達成することができる水処理方
法及び水処理装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、水処理工
程において被処理水中にオゾンを効率良く溶解させる方
法について種々検討した結果、単位時間当たりの被処理
水量が大容量になっても、渦流ポンプを特定の条件下で
使用することによりオゾンを所望濃度に溶解させること
ができる水処理方法及び水処理装置が得られることを知
見した。
【0007】即ち、本発明の請求項1に記載の水処理方
法は、被処理水が流れる主流路からその一部を抜き出し
て分岐流路へ分流させ、この分岐流路を流れる被処理水
中に渦流ポンプを用いてオゾンを溶解させた後、このオ
ゾン溶解被処理水を上記分岐流路から上記主流路を流れ
る被処理水の本流と合流させることを特徴とするもので
ある。
【0008】また、本発明の請求項2に記載の水処理装
置は、被処理水が流れる主流路と、この主流路を流れる
被処理水の一部を分流させた後上記被処理水の本流と合
流させる分岐流路と、この分岐流路に配設され且つオゾ
ンをこの分岐流路を流れる被処理水中に溶解させる渦流
ポンプとを備えたことを特徴とするものである。
【0009】また、本発明の請求項3に記載の水処理方
法は、イオン交換及び/または膜処理により製造された
純水が被処理水として流れる主流路からその一部を抜き
出して分岐流路へ分流させ、この分岐流路を流れる被処
理水中に渦流ポンプを用いてオゾンを溶解させた後、こ
のオゾン溶解被処理水を上記分岐流路から上記主流路を
流れる被処理水の本流と合流させることを特徴とするも
のである。
【0010】また、本発明の請求項4に記載の水処理装
置は、イオン交換及び/または膜処理により製造された
純水が被処理水として流れる主流路と、この主流路を流
れる被処理水の一部を分流させた後上記被処理水の本流
と合流させる分岐流路と、この分岐流路に配設され且つ
オゾンをこの分岐流路を流れる被処理水中に溶解させる
渦流ポンプとを備えたことを特徴とするものである。
【0011】また、本発明の請求項5に記載の水処理方
法は、半導体ウエハ、半導体デバイス、その他の電子部
品等の被洗浄物を洗浄した後の排水が被処理水として流
れる主流路からその一部を抜き出して分岐流路へ分流さ
せ、この分岐流路を流れる被処理水中に渦流ポンプを用
いてオゾンを溶解させた後、このオゾン溶解被処理水を
上記分岐流路から上記主流路を流れる被処理水の本流と
合流させることを特徴とするものである。
【0012】また、本発明の請求項6に記載の水処理装
置は、半導体ウエハ、半導体デバイス、その他の電子部
品等の被洗浄物を洗浄した後の排水が被処理水として流
れる主流路と、この主流路を流れる被処理水の一部を分
流させた後上記被処理水の本流と合流させる分岐流路
と、この分岐流路に配設され且つオゾンをこの分岐流路
を流れる被処理水中に溶解させる渦流ポンプとを備えた
ことを特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1及び請求項2に
記載の発明によれば、渦流ポンプの送水能力に見合った
被処理水をその主流路から一部抜き出して分岐流路へ分
流させた後、この渦流ポンプを用いて分岐流路を流れる
被処理水中にオゾンを溶解させて高濃度のオゾン溶解被
処理水(オゾン水)を作り、このオゾン水を分岐流路か
ら主流路を流れる被処理水の本流と合流させることで所
望濃度のオゾンを被処理水中へ溶解させることができ
る。
【0014】また、本発明の請求項3及び請求項4に記
載の発明によれば、例えば超純水を製造する場合におい
て、イオン交換及び/または膜処理により製造された純
水が被処理水として流れる主流路からその一部を渦流ポ
ンプの送水能力に見合った流量として抜き出して分岐流
路へ分流させた後、この渦流ポンプを用いて分岐流路を
流れる被処理水中にオゾンを溶解させて高濃度のオゾン
溶解被処理水(オゾン水)を作り、このオゾン水を分岐
流路から主流路を流れる被処理水の本流と合流させるこ
とで所望濃度のオゾンを被処理水中へ溶解させることが
できる。
【0015】また、本発明の請求項5及び請求項6に記
載の発明によれば、半導体ウエハ、半導体デバイス等の
被洗浄物を洗浄した後の排水が被処理水として流れる主
流路からその一部を渦流ポンプの送水能力に見合った流
量として抜き出して分岐流路へ分流させた後、この分岐
流路を流れる被処理水中に渦流ポンプを用いてオゾンを
溶解させて高濃度のオゾン溶解被処理水(オゾン水)を
作り、このオゾン水を分岐流路から主流路を流れる被処
理水の本流と合流させることで所望濃度のオゾンを被処
理水中へ溶解させることができる。
【0016】
【実施例】以下、図1〜図3に示す実施例に基づいて本
発明を説明する。尚、各図中、図1は本発明の水処理装
置の一実施例を適用した超純水製造装置の一例を示すフ
ロー図、図2は図1に示す超純水製造装置の一次純水系
の要部を取り出して示すフロー図、図3は図1に示す超
純水製造装置の排水回収システムのフロー図である。
【0017】本実施例の水処理装置を適用した超純水製
造装置は、図1に示すように、工業用水、河川水あるい
は地下水等の原水を被処理水として前処理する前処理系
1と、この前処理系1において処理された処理水を貯留
するタンク2と、このタンク2内の水を処理して純水を
製造する、一点鎖線で囲んだ一次純水系3と、この一次
純水系3からの純水を更に精製して超純水を製造する二
次純水系(サブシステム)4とを備えて構成されてい
る。この超純水製造装置によって製造された超純水は、
半導体製造工程における半導体ウエハあるいは半導体デ
バイス等の洗浄を行うユースポイントUへ供給され、そ
れぞれの洗浄水として用いられると共にユースポイント
Uへ供給された超純水の一部が循環配管50によって常
にタンク12に循環するようにしてある。また、近年、
工業用水の使用制限や河川水、地下水の汲み上げ制限な
どからユースポイントUからの排水は極力再使用するよ
うにしているため、本実施例の超純水製造装置にはユー
スポイントUからの排水を回収する排水回収システム5
が付帯している。この排水回収システム5では6〜7割
の排水を超純水の原水として回収し使用するようにして
ある。
【0018】次に、上記各システムについて更に詳述す
る。前処理系1は、通常、凝集沈澱装置及び濾過器等を
備え、これらの構成機器を用いて原水中に含まれている
濁質成分や有機コロイド物質を除去し、後段の一次純水
系3での汚染物質による負荷を軽減するようにしてあ
る。そして、この前処理系1による処理水は一旦タンク
2内に貯留するようにしてある。また、一次純水系3は
後述の構成を有し、イオン、微粒子、微生物、有機物及
び溶存ガスを除去するようにしてある。この後段のサブ
システム4は、一次純水系3の処理水中の微量のイオン
を更に除去してポリッシングすると共に微粒子、有機物
等を除去するために、紫外線酸化装置、非再生式カート
リッジポリッシャー、限外濾過器等(いずれも図示せ
ず)を備えている。
【0019】ところで、上記一次純水系3は、タンク2
から供給される被処理水中の有機物や残留塩素の除去を
行うカーボンフィルター(CF)6と、カーボンフィル
ター6を流出した処理水からナトリウムイオン、カルシ
ウムイオン、マグネシウムイオン等のカチオン類を除去
するカチオン交換塔(CER)7と、カチオン交換塔7
を流出した処理水の溶存炭酸ガスを脱気する脱炭酸塔
(D)8と、脱炭酸塔8を流出した処理水から硫酸イオ
ン、塩素イオン等のアニオン類を除去するアニオン交換
塔(AER)9と、これらの処理後の水を貯留するタン
ク14とを備えている。
【0020】更に、一次純水系3は、オゾン及び紫外線
を用いて被処理水中に残留する微量のシリカ成分のイオ
ン化あるいは有機成分等の酸化を行う酸化装置(O3-U
V)15と、酸化装置15を流出した処理水中の溶存酸
素などの溶存ガスを真空脱気する真空脱気塔(VD)1
6と、真空脱気塔16を流出した処理水からカチオン類
及びアニオン類を更に除去する混床式イオン交換塔(M
BP)17と、逆浸透装置(RO)18と、これらの処
理後の一次純水を貯留するタンク12とを備えている。
尚、超純水製造装置を構成する各機器はいずれも主配管
19によって連結され、配管の要所には送水ポンプが配
設されている。
【0021】ここで、本実施例の要部を構成する酸化装
置15について詳述する。この酸化装置15は、図2に
示すように、タンク14から供給される被処理水中に残
留するシリカ、有機物等を溶解オゾンと紫外線照射によ
りイオン化若しくは酸化、分解する装置で、被処理水の
主流路としての主配管19と、主配管19内で被処理水
を流す送水ポンプ20と、送水ポンプ20の下流側のA
点で分岐し、主配管19を流れる被処理水の一部が分
流、迂回し、その後被処理水の本流とA点より下流側の
B点の主配管19において合流する分岐流路としての迂
回配管21と、迂回配管21に配設され且つオゾン発生
器22において作ったオゾンガスを迂回配管21を流れ
る被処理水中に溶解させると共にオゾンを溶解させた被
処理水を主配管19のB点まで移送する渦流ポンプ23
とを備えている。本実施例では、図2で示す主配管19
内では被処理水の本流が流れ、迂回配管21内では本流
の一部例えば1/10の被処理水が分流し、渦流ポンプ
23によってオゾンガスを被処理水中へ溶解させて高濃
度(例えば10ppm程度)のオゾン水を製造すると共
に製造されたオゾン水を迂回配管21の下流側へ流すよ
うにしてある。更に、このオゾン水が渦流ポンプ23の
下流側のB点で本流と合流し、合流点以降では元の流量
に戻ると共にオゾン水は1/10の濃度、つまり本流の
被処理水により1ppmの濃度に希釈されて、換言すれ
ば被処理水中に1ppmのオゾンが添加されて次工程へ
流れるようにしてある。
【0022】尚、渦流ポンプ23は、ケーシングと、こ
のケーシング内に回転可能に軸支された羽根車とを有
し、ケーシングの内周面と羽根車の外周間に昇圧通路が
形成されている。そして、渦流ポンプの吸入口(図2に
おいて主配管19のA点と接続されている側)から被処
理水と共にオゾンガスが吸入されると、これら両者が昇
圧通路を通過する間に羽根車の攪拌作用と昇圧通路の昇
圧作用とが相俟って被処理水中にオゾンガスが溶解して
高濃度(例えば10ppm程度)のオゾン水を作り、吐
出口(図2において主配管19のB点と接続されている
側)からオゾン水を吐出するようにしてある。
【0023】更に、この酸化装置15は、オゾン添加後
の被処理水中の残留ガスを除去する気液分離装置24
と、気液分離装置24を流出するオゾン含有の被処理水
に紫外線を照射する流通型の紫外線照射装置25とを備
え、後工程の混床式イオン交換塔17においてポリッシ
ングできる状態、即ち、紫外線とオゾンの作用で被処理
水中に残留するシリカをイオン化すると共に、有機物等
を酸化、分解するようにしてある。尚、オゾンガスの溶
解及び紫外線照射により被処理水中では過酸化水素が生
成しており、これが後工程のイオン交換樹脂等を劣化さ
せる虞があるため、この酸化装置15にはカーボンフィ
ルター(CF)26が設けられており、このカーボンフ
ィルター26により過酸化水素を分解除去するようにし
てある。
【0024】また、ユースポイントUに接続された排水
回収システム5は、主としてユースポイントUから排出
される洗浄排水中に含まれているフッ酸や硫酸等の酸を
イオン交換により除去すると共にシリカ、有機物等を溶
解オゾンと紫外線照射によりイオン化若しくは酸化、分
解し、除去するシステムで、ここで浄化された処理水を
超純水の原水として図1に示すように一次純水系3中の
適所、例えばタンク14に配管51を介して戻すように
してある。この排水回収システム5は、図3に示すよう
に、排水が被処理水として流れる主流路としての主配管
19と、この主配管19の被処理水を送る送水ポンプ2
7と、この送水ポンプ27の下流側のC点で分岐し、主
配管19を流れる被処理水の一部が分流し、その後被処
理水の本流と、上記C点より上流側であって上記送水ポ
ンプ27の下流側の主配管19において合流する分岐流
路としての戻し配管28と、この戻し配管28に配設さ
れ且つオゾン発生器22において作ったオゾンガスを戻
し配管28を流れる被処理水中に溶解させてオゾン水を
作ると共に製造したオゾン水を戻し配管28を介してC
点より上流側のD点まで移送する渦流ポンプ29とを備
えている。従って、図3における渦流ポンプ29は、吸
入口及び吐出口の向きが図2の場合とは逆になってい
る。
【0025】更に、この排水回収システム5は、上記オ
ゾン添加位置(D点)より上流側に配設され且つ排水中
に含まれているフッ素イオン等のアニオンを除去する弱
塩基性アニオン交換塔(WAER)30を備え、また、
D点より下流側に配設された、弱塩基性アニオン交換塔
30では除去できない有機物をオゾンと協働して酸化、
分解する紫外線照射装置31と、紫外線照射装置31に
おいて生成した微量の過酸化水素を除去するカーボンフ
ィルター(CF)32及び残留する不純物イオンを除去
する混床式イオン交換塔(MBP)33とを備えてい
る。弱塩基性アニオン交換塔30は紫外線照射装置31
内の紫外線照射灯35の石英ガラス管を腐食するフッ酸
を除去することを主目的に設置されている。尚、図3に
示した紫外線照射装置31は、密閉式の反応槽36内の
被処理水中に紫外線照射灯35を浸漬してなる浸漬型の
ものであり、反応槽36の頂部にはガス抜き管37が付
設されている。
【0026】次に動作について説明する。超純水を製造
するために工業用水等の原水を取水して前処理系1へ送
水すると、前処理系1では原水中に含まれている濁質成
分や有機コロイド物質等を除去し、その処理水をタンク
2で次工程での被処理水として一時的に貯留する。タン
ク2内の被処理水を一次純水系3へ送水すると、一次純
水系3では2床3塔型のイオン交換装置(図1の符号7
〜9)、真空脱気塔16、混床式イオン交換塔17、逆
浸透装置18等により被処理水からイオン、微粒子、微
生物、有機物、溶存酸素等を除去して純水を作り、この
純水をタンク12内に一時的に貯留する。次いで、サブ
システム4では一次純水系3からの純水を被処理水とし
て最終的にポリッシングし、純水中に含まれている微量
のイオン、微粒子、生菌等を除去して超純水としてユー
スポイントUへ供給し、この超純水を半導体ウエハや半
導体デバイス等の洗浄水として使用する。
【0027】ところで、一次純水系3の酸化装置15で
は以下のような水処理が行われる。即ち、タンク14内
の被処理水を送水ポンプ20により主配管19を介して
下流側へ例えば10m3/hの流量で送水すると共に、
主配管19のA点から渦流ポンプ23により被処理水の
一部を抜き出して迂回配管21へ1m3/hの流量で分
流、分岐させる。渦流ポンプ23では抜き出した被処理
水とオゾン発生器22から供給されるオゾンガスとを加
圧、攪拌して高濃度(例えば10ppm程度)のオゾン
水を作り、このオゾン水を迂回配管21から主配管19
内の被処理水の本流とB点で合流させてオゾン水を1p
pmに希釈した後、送水ポンプ20の作用と相俟って合
流点から主配管19を経由して気液分離装置24へ流入
させる。
【0028】気液分離装置24ではオゾン水中の残留ガ
スを除去する。気液分離後のオゾン水を紫外線照射装置
25へ流入させると、ここでオゾンと紫外線の作用によ
りオゾン水中に残留するシリカがイオン化されたり、有
機物が酸化、分解され、その後カーボンフィルター26
へ流入する。カーボンフィルター26では処理後の水中
に残留する過酸化水素を分解除去し、後工程にある混床
式イオン交換塔内に充填されているイオン交換樹脂等の
損傷を防止する。
【0029】また、ユースポイントUからの排水中には
半導体ウエハや半導体デバイスの洗浄により生成した金
属イオンや洗浄に使用されたフッ酸や硫酸等の酸、ある
いは低分子アルコール等の有機物等が混入している。そ
こで、排水回収システム5を使って排水を浄化する。こ
の排水回収システム5では、排水を送水ポンプ27によ
りまず、弱塩基性アニオン交換塔30に通水して排水中
のフッ酸、硫酸等の酸を除去する。次いで、その処理水
を主配管19を介して更に下流側の紫外線照射装置31
に送水するが、その途中のD点において戻し配管28A
から後述のようにして製造した高濃度(例えば10pp
m程度)のオゾン水を注入し、主配管19内において例
えば1ppm程度に希釈する(但し、戻し配管28Aか
ら注入される高濃度オゾン水の流量が主配管19内を流
れる被処理水の流量の1/10の場合)。
【0030】D点においてオゾンを添加した被処理水を
更に下流に送水するが、その途中のC点においてこの被
処理水の一部を渦流ポンプ29の作用によって抜き出し
て戻し配管28Aへ分流させる。渦流ポンプ29では上
述したようにオゾン発生器22からのオゾンガスを排水
中へ溶解させてオゾン水を作り、このオゾン水を上述の
ように戻し配管28Aから主配管19内の排水の本流と
D点において合流させてオゾン水を1/10程度の濃度
に希釈する。
【0031】その後、オゾン水を1ppm程度溶解させ
た被処理水を紫外線照射装置31へ送水し、紫外線照射
装置31により反応槽36内にて紫外線を被処理水へ照
射して被処理水中に混入した有機物や細菌等をオゾンと
紫外線の作用によって酸化、分解あるいは殺菌した後、
カーボンフィルター32へ流入する。尚、反応槽36で
は被処理水中の残留ガスはガス抜き管37から排出さ
れ、これにより図2に示したような気液分離装置は不要
である。カーボンフィルター32において酸化、分解処
理後の排水中に残留する過酸化水素を分解、除去した
後、その処理水を混床式イオン交換塔33に通水して酸
化分解処理時に生成したイオンやもともと含まれていた
金属イオン等の不純物イオンを除去して純水を得、得ら
れた純水を一次処理系のタンク14へ戻す。尚、図3に
示した酸化装置においては、浸漬型の紫外線照射装置3
1の代わりに図2に示したものと同様の流通型の紫外線
照射装置を用いることもでき、その場合には気液分離装
置を図3におけるD点とC点との間に配置する構成にし
ても良い。
【0032】以上説明したように本実施例によれば、例
えば超純水の一次純水を作る過程でオゾンガスを被処理
水に溶解させる方法として、イオン等を除去した後の被
処理水が流れる主配管19からその1/10を抜き出し
て迂回配管21へ分流させ、この迂回配管21を流れる
被処理水中に渦流ポンプ23を用いてオゾンガスを溶解
させて高濃度(10ppm)のオゾン水を作った後、こ
のオゾン水を迂回配管21から主配管19を流れる被処
理水の本流と合流させて高濃度のオゾン水を希釈して所
望のオゾン濃度(1ppm)を得るようにしたため、オ
ゾンガスの使用効率を高め、大流量の被処理水であって
も小容量の、あるいは少ない台数の渦流ポンプ23によ
って所望濃度のオゾンを確実に且つ低コストで溶解させ
ることができる。
【0033】尚、上記実施例では超純水を製造する場合
の水処理方法及び装置について説明したが、本発明の水
処理方法及び装置は、上記実施例に何等制限されるもの
ではなく、オゾンガスを利用した水処理(例えば、上水
道の脱臭や殺菌処理、下水処理のCOD除去処理等)の
全てについて本発明を適用することができる。
【0034】
【発明の効果】本発明の請求項1〜6項に記載の発明に
よれば、オゾンガスの使用効率を格段に高めることがで
きると共に、大流量の被処理水を処理する場合であって
も従来より小容量の、あるいは少ない台数の渦流ポンプ
によって所望濃度のオゾンを確実に且つ低コストで溶解
させることができ、しかも、省スペース化を達成するこ
とができる水処理方法及び水処理装置を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の水処理装置の一実施例を適用した超純
水製造装置の一例を示すフロー図である。
【図2】図1に示す超純水製造装置の一次純水系の要部
を取り出して示すフロー図である。
【図3】図1に示す超純水製造装置の排水回収システム
のフロー図である。
【符号の説明】
7 カチオン交換塔 8 脱炭酸塔 9 アニオン交換塔 18 逆浸透装置(膜処理) 19 主配管(主流路) 21 迂回配管(分岐流路) 23 渦流ポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/304 341 H01L 21/304 341L

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理水が流れる主流路からその一部を
    抜き出して分岐流路へ分流させ、この分岐流路を流れる
    被処理水中に渦流ポンプを用いてオゾンを溶解させた
    後、このオゾン溶解被処理水を上記分岐流路から上記主
    流路を流れる被処理水の本流と合流させることを特徴と
    する水処理方法。
  2. 【請求項2】 被処理水が流れる主流路と、この主流路
    を流れる被処理水の一部を分流させた後上記被処理水の
    本流と合流させる分岐流路と、この分岐流路に配設され
    且つオゾンをこの分岐流路を流れる被処理水中に溶解さ
    せる渦流ポンプとを備えたことを特徴とする水処理装
    置。
  3. 【請求項3】 イオン交換及び/または膜処理により製
    造された純水が被処理水として流れる主流路からその一
    部を抜き出して分岐流路へ分流させ、この分岐流路を流
    れる被処理水中に渦流ポンプを用いてオゾンを溶解させ
    た後、このオゾン溶解被処理水を上記分岐流路から上記
    主流路を流れる被処理水の本流と合流させることを特徴
    とする水処理方法。
  4. 【請求項4】 イオン交換及び/または膜処理により製
    造された純水が被処理水として流れる主流路と、この主
    流路を流れる被処理水の一部を分流させた後上記被処理
    水の本流と合流させる分岐流路と、この分岐流路に配設
    され且つオゾンをこの分岐流路を流れる被処理水中に溶
    解させる渦流ポンプとを備えたことを特徴とする水処理
    装置。
  5. 【請求項5】 半導体ウエハ、半導体デバイス、その他
    の電子部品等の被洗浄物を洗浄した後の排水が被処理水
    として流れる主流路からその一部を抜き出して分岐流路
    へ分流させ、この分岐流路を流れる被処理水中に渦流ポ
    ンプを用いてオゾンを溶解させた後、このオゾン溶解被
    処理水を上記分岐流路から上記主流路を流れる被処理水
    の本流と合流させることを特徴とする水処理方法。
  6. 【請求項6】 半導体ウエハ、半導体デバイス、その他
    の電子部品等の被洗浄物を洗浄した後の排水が被処理水
    として流れる主流路と、この主流路を流れる被処理水の
    一部を分流させた後上記被処理水の本流と合流させる分
    岐流路と、この分岐流路に配設され且つオゾンをこの分
    岐流路を流れる被処理水中に溶解させる渦流ポンプとを
    備えたことを特徴とする水処理装置。
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