JPH0938315A

JPH0938315A - 遊技機用空気清浄装置

Info

Publication number: JPH0938315A
Application number: JP19548095A
Authority: JP
Inventors: Kiyoshi Okabe; 清岡部; Takanori Ueda; 隆則上田
Original assignee: Yamaoka Industrial Co Ltd
Current assignee: Yamaoka Industrial Co Ltd
Priority date: 1995-07-31
Filing date: 1995-07-31
Publication date: 1997-02-10
Anticipated expiration: 2015-07-31
Also published as: JP2754359B2

Abstract

(57)【要約】【課題】別途空気清浄装置を設けているので、見栄え
が悪く、設置場所も限られ集煙効率がよくない。【解決手段】幕板１２は、前面２３ａが着脱自在とさ
れた箱状のケース２３とされ、ケース２３が枠体１４の
表示板１１よりも上方の空間に嵌め込まれる。そして、
前面２３ａの下部に横長の吸気口２０が形成され、上部
には排気口２５が形成され、吸気口２０のケース側に集
塵用フィルター２６が着脱可能に装着されている。ま
た、吸気口２０を覆うように下面が開放されたフード２
７が幕板１２の前面２３ａにわたって取り付けられてい
る。ケース２３内には、クロスフローファンからなる吸
引手段２１が装着され、吸気口２０から排気口２５に至
る下方から上方へ向かう空気流を形成し、この空気流中
に浄化手段２２が配設される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ、スロッ
トマシンといった遊技機において、この周辺に発生する
たばこの煙等によって汚染された空気を清浄化する空気
清浄装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、パチンコホールにおいては、年々
激化する過当競争に勝ち残るために、従来からのパチン
コはギャンブルといったイメージを払拭して、集客率を
向上、特に多くの女性客を取り込むための種々の試みが
なされている。

【０００３】例えば、ホール内をおしゃれに改装してパ
チンコをゲーム感覚で楽しめるアメニティ空間の構築を
図ったり、ホール内の環境（特に衛生面）を整備するこ
とがなされている。そのなかでも、パチンコホールのマ
イナスイメージを作ってきた充満するたばこの煙をなく
すことは、集客率を向上する上で必要不可欠である。

【０００４】そこで、現在ほとんどのパチンコホールで
は、充満するたばこの煙をなくすために、ホール内の数
箇所に大型の集煙装置や空気清浄機を設置している。図
７は、複数の遊技機１が並設された島２の上面に空気清
浄機３を載置した例を示している。

【０００５】また、図８に示すように、遊技台４の下部
前方に配されパチンコ玉収納用箱等を載置するための置
台５に設けられた、置きたばこから発生する煙を吸引
し、かつ吸い殻および灰を自動的に回収するたばこ吸い
殻回収装置が提案されている。この装置は、置台５上の
複数の灰皿６に置かれたたばこの煙を置台５の裏側に配
されたダクト７を介して吸引するとともに、灰皿６を軽
く押すことによって灰皿６内の吸い殻や灰を置台５の裏
側に配されたチェーン、カムおよびモータからなる移動
装置８によって回収ボックス９まで運んで回収するもの
である。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】従来の方法では、ホー
ル内に充満する煙や灰皿周辺の煙を集めて清浄化した
り、あるいは外部へ排出したりすることは可能である
が、設置場所が限定されており、遊技台の前に座ってい
る客がたばこを手で持っていたり、また吸ったりしたと
きに浮遊する煙すなわち遊技台の周辺から立ちのぼった
煙を集煙することについての対策は何ら施されていなか
った。このため、この煙によって隣の遊技台の前に座っ
ている客に不快感を与えることが度々あり、ホールのイ
メージを損なう原因になっていた。さらにホール内に拡
散した煙を集煙しなければならないので集煙効率が悪
く、吸引力を高めるために装置を大型化する必要があ
り、設備投資に費用がかかりすぎる。また、大型の空気
清浄機や集煙装置を設けると、装置が剥き出しになって
見栄えが悪かった。

【０００７】そこで、本発明は、上記に鑑み、大掛かり
な構造変更を伴わずに既存の設備に装着可能な見栄えの
よい遊技機用空気清浄装置の提供を目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明による課題解決手
段は、吸気口と、該吸気口から遊技台周辺の空気を吸引
するための吸引手段と、吸引した空気を清浄化する浄化
手段とが一体化されて１つのユニットとされ、該ユニッ
トが遊技機の幕板あるいは表示板に設けられたものであ
る。

【０００９】また、他の課題解決手段は、吸気口を有す
る吸引体と、吸気口から遊技台周辺の空気を吸引するた
めの吸引手段と、吸引した空気を清浄化する浄化手段と
が遊技台の下方に配された置台に一体化されて設けら
れ、吸引体が遊技台に沿って置台から立設されたもので
ある。

【００１０】ここで、汚染の原因となるたばこの煙が発
生する近傍において空気を吸引するようにしているの
で、煙が拡散することはなく、小さい吸引力でよい。そ
のため、空気清浄装置の小型化を図ることができ、幕板
や表示板といった狭いスペースに設けることが可能とな
る。したがって、上記の如く幕板、表示板あるいは置台
に空気清浄機能を付加することができ、既存の幕板、表
示板あるいは置台と交換することによって、集煙効率を
高めるとともに簡単に遊技機の近傍に空気清浄装置を配
置することができる。

【００１１】

【発明の実施の形態】本発明における遊技機は、図２の
如く、遊技台１０と、この上方に配された表示板１１お
よびさらに上方に配された幕板１２と、遊技台１０の下
方に配された置台１３とから構成され、複数個の遊技台
１０が内部に空間を有する枠体１４の表側に並べて嵌め
込まれることによって１つの島１５を形成している。そ
して、表示板１１は、１枚の平板の前面に表示ランプ１
６が装着されたもので、枠体１４にねじ等によって着脱
可能に取り付けられている。幕板１２は、枠体１４に開
閉自在かつ着脱自在に取り付けられ、１台の遊技台１０
に対して１個ずつ設けられている。置台１３は、１枚の
長板を枠体１４の一端から他端まで差し渡してねじ等に
よって取り付けられ、枠体１４から前方に向けて突出し
ている。なお、表示板１１には、２または３個の遊技台
１０に対して１個ずつ設けたもの、あるいは枠体１４に
対して１個だけ設けたものがある。また、幕板１２に
は、前面に蛍光灯が装着されたもの、あるいは隣り合う
２台の遊技台１０にわたって１個設けたものがある。

【００１２】このような遊技機においては、遊技者が喫
煙を行うことによって遊技台１０の周辺がたばこの煙に
より汚染される。そこで、各遊技機に対して、煙の発生
源近傍で煙を吸引できるように空気清浄装置を設けてい
る。この空気清浄装置は、図１の如く、吸気口２０と、
該吸気口２０から遊技台１０周辺の空気を吸引するため
の吸引手段２１と、吸引した空気を清浄化する浄化手段
２２とが一体化されて１つのユニットとされ、このユニ
ットが幕板１２に設けられている。

【００１３】すなわち、幕板１２は、前面２３ａが着脱
自在とされた箱状のケース２３とされ、ケース２３が枠
体１４の表示板１１よりも上方の空間に嵌め込まれ、ヒ
ンジ２４によって開閉自在に支持されている。そして、
前面２３ａの下部に横長の吸気口２０が形成され、上部
には排気口２５が形成され、吸気口２０のケース側には
比較的大きな塵等を捕集する集塵用フィルター２６が着
脱可能に装着されている。また、吸気口２０を覆うよう
に下面が開放されたフード２７が幕板１２の前面２３ａ
にわたって取り付けられている。なお、幕板１２の前面
が突出したような形状になっている場合、吸気口２０を
下向きに形成できるので、フードを取り付ける必要がな
い。

【００１４】吸引手段２１は、ケース２３の上部に内装
されたクロスフローファンからなり、図示しないモータ
によって回転駆動され、吸気口２０から排気口２５に至
る下方から上方へ向かう空気流を形成する。この空気流
中に浄化手段２２が配設されており、浄化手段２２とし
ては、静電フィルター荷電方式、イオン化静電フィルタ
ー方式あるいは静電フィルター方式のいづれかを採用す
る。静電フィルター荷電方式は、静電フィルターを挟ん
で両側に電極としての導電ネットが配され、直流高圧電
源によって電極間に印加した電界によりクーロン力で静
電フィルターに煙等の細かな粒子を吸着したり、静電フ
ィルターの誘電作用により＋と−の電荷を持つ粒子を吸
着したりして集塵を行っている。この方式では、電極か
ら静電フィルターに新しい電荷を連続して送り込むこと
により、吸着力を長期間持続でき、集塵性能の経時劣化
が少なく長寿命であり、浄化手段２２として最適であ
る。イオン化静電フィルター方式は、イオン化線と静電
フィルターを組み合わせたもので、イオン化線により粒
子を＋に強制的に荷電し、静電フィルターに吸着させ
る。なお、静電フィルターに付着できなかった荷電粒子
は、周辺の壁等に付着する場合がある。静電フィルター
方式は、静電フィルターのみを用いたもので、静電フィ
ルターの誘電作用によって粒子を吸着する。これは最も
安価であるが、静電フィルターの電荷は中和して減少
し、短時間で劣化するため頻繁に交換する必要がある。

【００１５】さらに、活性炭あるいは天然植物精油（フ
ィトンチッド）を内蔵した脱臭フィルターを排気口２５
や浄化手段２２に設けたり、オゾンにより臭気を酸化分
解するオゾン発生装置を空気流中に配設することによっ
て、消臭することができる。

【００１６】そして、既存の幕板１２を取り外して、上
記のようにユニット化された幕板１２に交換することに
より、遊技機の周辺から発生した煙を含んだ汚染空気は
ホール内に拡散する前に吸気口２０から吸引され、集塵
用フィルター２６および浄化手段２２によって集塵、浄
化され、清浄な空気となって排気口２５から再びホール
内に排出される。排気口２５から空気は水平方向に排出
されるため、吸気口２０で吸引できなかった空気の上昇
を妨げることができ、ホール内への拡散を防止できる。
したがって、ホール内の空気が浄化されて、快適な環境
を提供することができる。しかも、空気清浄装置は外部
には露出していないので、違和感がなく、見栄えもよ
い。

【００１７】また、幕板１２の前面２３ａを取り外すこ
とにより、集塵用フィルター２６および浄化手段２２の
交換や清掃を行うことができ、空気清浄装置の性能を維
持でき、メインテナンス性に優れている。

【００１８】次に、他の実施形態として、図３，４の如
く、空気清浄装置を表示板１１に設ける。空気清浄装置
は上記と同じ構成であるが、この場合表示板１１の前面
には表示ランプ１６が装着されているので、吸気口２０
は表示ランプ１６の下方に形成され、排気口２５は表示
ランプ１６の両側に形成される。そして、既存の表示板
１１を取り外して、代わりにユニット化された表示板１
１を取り付けると、遊技台１０の周辺の汚染された空気
を清浄化でき、快適な環境を作ることができ、見栄えも
よい。なお、表示板１１が枠体１４に対して１個であっ
ても、空気清浄装置は遊技機に対応させて配設する。

【００１９】さらに、他の実施形態として、図５，６の
如く、空気清浄装置が、吸気口３０を有する吸引体３１
と、吸気口３０から遊技台１０周辺の空気を吸引するた
めの吸引手段３２と、吸引した空気を清浄化する浄化手
段２２とからなり、これらが置台１３に一体化されて設
けられている。

【００２０】吸引体３１は、上面が閉塞された半円筒状
に形成され、隣り合う遊技台１０の間において遊技機の
枠部分に沿って置台１３から立設されており、前側に円
弧状の吸気口３０が縦方向に一定間隔で形成されてい
る。吸引体３１の開口された下端は、置台１３を貫通し
て置台１３の下面にねじ等により取り付けられたケース
３３に接続されている。

【００２１】ケース３３には、上記と同じ浄化手段２２
および軸流ファンおよびこれを駆動するモータ（図示せ
ず）からなる吸引手段３２が内装されており、ケース３
３の上面に吸引体３１に連通する開口３４が形成され、
開口３４に集塵用フィルター３５が装着され、ケース３
３の下面に排気口３６が形成されている。

【００２２】そして、この空気清浄装置を備えた置台１
３は、既存の置台１３を枠体１４から取り外して代わり
に取り付けられる。したがって、空気清浄装置を各遊技
機に対応して設けることができる。ところで、遊技台１
０の間に台間玉貸し機が設けられている場合、これを避
けるように空気清浄装置を配設して対応すればよい。

【００２３】このような空気清浄装置によって、遊技台
１０の周辺の汚染された空気は遊技台１０の側方に流れ
て吸引体３１に吸引され、集塵、清浄化されて排出さ
れ、ホール内は快適な環境となる。しかも、この空気清
浄装置においても目立ちにくいところに配設されてお
り、見栄えが悪くなることはない。

【００２４】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではなく、本発明の範囲内で上記実施形態に多く
の修正および変更を加え得ることは勿論である。例え
ば、本発明の空気清浄装置はゲームセンター内のゲーム
機に適用することも可能である。

【００２５】また、空気清浄装置がユニット化された幕
板あるいは表示板ごと交換する代わりに、空気清浄装置
が内装されたケースを既存の幕板あるいは表示板の表面
に被せて取り付けるようにしてもよい。同様に、置台を
交換する代わりに、吸引体を備えた空気清浄装置を１つ
のユニットとして、置台上に載置するかあるいは置台に
孔をあけて吸引体を嵌め込むような構造としてもよい。
また、幕板あるいは表示板に吸引体を備えた空気清浄装
置を一体化させてもよい。この場合、吸引体は幕板ある
いは表示板から突設され、各遊技台の間で上方から垂れ
下がるように配される。さらに、空気清浄装置は、幕
板、表示板、置台に別々に配設していたが、それぞれを
組み合わせて配設してもよい。

【００２６】

【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明に
よると、遊技機の幕板、表示板あるいは置台に空気清浄
機能を付加することによって、効率よく空気を吸引して
清浄化することができる。したがって、既存の幕板、表
示板あるいは置台と交換するといった簡単な取り付け工
事を行うことだけでよく、大規模な改装工事が不要とな
り、ホールの環境を容易に改善することができる。

【００２７】そして、汚染の原因となるたばこの煙が発
生する近傍において空気を吸引できるので、煙が拡散す
ることはなく、集煙効率を高めることができ、効率よく
空気の清浄化を行うことができる。さらに、小さい吸引
力でよくなるため、装置の小型化を図ることができ、幕
板や表示板といった狭いスペースに設けることが可能と
なって、遊技機が設置された場所のスペースを有効に活
用することができる。しかも、目立たずに配設できるの
で、見栄えもよい。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の空気清浄装置を備えた幕板の断面図

【図２】同じく遊技機の正面図

【図３】本発明の空気清浄装置を備えた表示板の断面図

【図４】同じく遊技機の正面図

【図５】本発明の空気清浄装置を備えた置台の断面図

【図６】同じく遊技機の正面図

【図７】従来の空気清浄機を載置した遊技機の正面図

【図８】従来のたばこ吸い殻回収装置を示す図

【符号の説明】

１０遊技台１１表示板１２幕板１３置台２０吸気口２１吸引手段２２浄化手段２３ケース２５排気口

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】遊技台と、この上方に配された表示板お
よび幕板とを有する遊技機に対して使用されるものであ
って、吸気口と、該吸気口から前記遊技台周辺の空気を
吸引するための吸引手段と、吸引した空気を清浄化する
浄化手段とが一体化されて１つのユニットとされ、該ユ
ニットが前記幕板に設けられたことを特徴とする遊技機
用空気清浄装置。
【請求項２】遊技台と、この上方に配された表示板お
よび幕板とを有する遊技機に対して使用されるものであ
って、吸気口と、該吸気口から前記遊技台周辺の空気を
吸引するための吸引手段と、吸引した空気を清浄化する
浄化手段とが一体化されて１つのユニットとされ、該ユ
ニットが前記表示板に設けられたことを特徴とする遊技
機用空気清浄装置。
【請求項３】遊技台と、この上方に配された表示板お
よび幕板と、前記遊技台の下方に配された置台とを有す
る遊技機に対して使用されるものであって、吸気口を有
する吸引体と、前記吸気口から前記遊技台周辺の空気を
吸引するための吸引手段と、吸引した空気を清浄化する
浄化手段とが前記置台に一体化されて設けられ、前記吸
引体が前記遊技台に沿って前記置台から立設されたこと
を特徴とする遊技機用空気清浄装置。