JPH0936544A - 非貫通バイヤホールへの導電塗料充填法 - Google Patents

非貫通バイヤホールへの導電塗料充填法

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JPH0936544A
JPH0936544A JP18585695A JP18585695A JPH0936544A JP H0936544 A JPH0936544 A JP H0936544A JP 18585695 A JP18585695 A JP 18585695A JP 18585695 A JP18585695 A JP 18585695A JP H0936544 A JPH0936544 A JP H0936544A
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JP
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conductive paint
via hole
filling
imprinted
hole
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JP18585695A
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Hisatoshi Murakami
久敏 村上
Shohei Morimoto
昌平 森元
Kenichiro Sugimoto
健一朗 杉本
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Tatsuta Electric Wire and Cable Co Ltd
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Tatsuta Electric Wire and Cable Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 非貫通バイヤホール3に導電塗料aを円滑に
入り込ませて、円滑なバイヤホールを形成する。 【解決手段】 回路基板Pの非貫通バイヤホール3への
導電塗料aの充填において、その回路基板P表面の前記
非貫通バイヤホール3上に、スクリーン印刷法により導
電塗料aを刷り込み(図a)、この回路基板Pを30乃
至80℃の範囲で加熱しながら超音波振動を与えてホー
ル3内のエアを抜き(図b)、さらに上塗り後(図
c)、その回路基板Pに刷り込まれた導電塗料aを加熱
架橋する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、回路基板の非貫
通バイヤホールへの導電塗料の充填法に関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】回路基板の高密度化・高集
積化が進むにしたがってバイヤホールの口径が小さくな
り、従来は0.6mmφ程度であったものが今日では
0.3mmφになっており、更には0.1mmφという
小さいホールの実用化が検討されてきている。
【0003】また、そのピッチも小さくなって隣接する
ホールや回路との間隔が狭くなり、ホール相互間・回路
とホール間の短絡が生じないような工夫も求められてい
る。
【0004】ここで、貫通型のバイヤホールへの導電塗
料の刷り込み充填は、導電塗料の刷り込みの際にホール
内のエアーがホールの反対側から追い出されるので比較
的簡単に行い得る。
【0005】一方、図5(a)に示すように、回路パタ
ーン1を形成した基板2を2枚重ね、その一方の基板2
にバイヤホール3を形成した非貫通型のバイヤホール3
への導電塗料aの刷り込み充填は、バイヤホール3の径
が小さくなるに従って孔径と孔の深さとのアスペクト比
が大きくなり、バイヤホール3内のエアーbが逃げ道を
失って閉じ込められた状態になる。
【0006】このエアーbが閉じ込められた回路基板P
を、次工程の加熱・乾燥・架橋に移すと、同図(b)に
示すように、閉じ込められたエアーbが膨張し、バイヤ
ホール3上の導電塗料aが、バブルが弾けたように吹き
飛び、結果的にはバイヤホール3内に刷り込み充填され
てない状態になる。これでは意味がない。
【0007】この閉じ込みエアーbの問題の解決策とし
て考えられることは、、導電塗料aの流動性を向上さ
せるか、粘弾性を低くしてバイヤホール3内に導電塗料
aが流入し易くする。、バイヤホール3内に閉じ込め
られたエアーbを何らかの方法で次工程までに排出する
かである。
【0008】また、バイヤホール3のピッチが小さくな
ることを考えると、隣接するバイヤホール3あるいは隣
接する回路パターン1との短絡が生じないようにする必
要がある。この短絡が生じないようにするには、印刷し
た導電塗料aの縁が鮮明で滲みのないようにする必要が
ある。
【0009】この発明は、上記実情の下、上記第2の解
決策を採用し、非貫通バイヤホール3に導電塗料aを
刷り込み充填したときにバイヤホール3内に閉じ込めら
れるエアーbを次工程の加熱・乾燥・架橋に移るまでに
排出するようにすることを第1の課題とし、導電塗料の
バイヤホールへの流入を容易にし、且つ、刷り込み後の
縁が鮮明にして滲みのない刷り込み充填ができるように
することを第2の課題とする。
【0010】
【課題解決のための手段】上記第1の課題を解決するた
めに、請求項1記載の発明は、前述の回路基板Pの非貫
通バイヤホールへの導電塗料の充填において、その回路
基板表面の前記非貫通バイヤホール上に、スクリーン印
刷法により、導電塗料を刷り込み、この回路基板を30
乃至80℃の範囲で加熱しながら超音波振動を与え、次
いで回路基板に刷り込まれた導電塗料を加熱架橋する構
成としたのである。
【0011】第2の課題を解決するために、請求項2記
載の発明は、その使用導電塗料の粘度を15〜100d
Pa・sとしたのである。
【0012】
【作用】以上の如く構成するこの発明にあっては、導電
塗料が刷り込まれた状態の回路基板を30〜80℃に加
熱しながら超音波振動を与えることによって非貫通バイ
ヤホール内に閉じ込められたエアーが排出される。
【0013】また、導電塗料の粘度を上記値に設定する
ことにより、導電塗料が刷り込みによりバイヤホールに
円滑に充填され、その刷り込み縁の滲みもないものとし
得る。ここで、その粘度が15dPa・s未満である
と、滲みが生じ易く、100dPa・sを越えると円滑
な刷り込み及びホールへの充填がなされにくくなる。但
し、導電塗料の種類によっては、この範囲を出るもので
もよい。
【0014】導電塗料としては、本願出願人の出願に係
る図6で示す、特願平3−67073号(特開平4−3
01310号)、特願平3−67072号(特願平4−
301309号)、特願平4−165861号(特開平
5−345870号)、特願平4−259931号(特
開平6−108006号)、特願平4−311908号
(特願平6−157946号)、特願平6−22794
号などに記載のものを採用する。
【0015】上記各出願に係る導電塗料はいずれもチク
ソトロピック性がよく、且つ、滲みが出ないのでバイヤ
ホールへの刷り込み充填が完全で且つ塗布縁部が鮮明で
隣接する回路との短絡が生じることはない。
【0016】以下、その導電塗料において、使用する樹
脂の組成・添加剤とその量について説明する。
【0017】《金属銅粉》使用する導電塗料の金属銅粉
は、鱗片状、樹枝状、球状、不定形状などいずれの形状
でもよい。粒径は100μm以下が好ましく、特に1〜
30μmが好ましい。粒径が1μm未満になると酸化し
やすく、得られる塗膜(コーティング膜)の導電性が低
下するので好ましくない。また、比表面積と水素還元減
量との比が1/15000以上のものを使用すればより
好ましい。
【0018】《銅粉表面処理》チタネート、ジルコネー
ト、ステアリン酸、ステアリン酸塩または、これらの混
合物(以下、分散性付与剤という。)により表面を被覆
する。その被覆量は、金属銅粉100重量部に対し、チ
タネート、ジルコネートのみで被覆するときは0.05
〜0.2重量部、チタネート、ジルコネート、ステアリ
ン酸、ステアリン酸塩または、これらの混合物(以下、
分散性付与剤という。)により表面を被覆する場合にお
いては0.05〜0.5重量部である。これは、樹脂混
和物中への金属銅粉の微細分散が促進され、これにより
導電塗料の品質の安定化および導電性の改良を図る。
【0019】分散性付与剤の添加量が上記範囲未満では
金属銅粉の微細分散が不十分となり安定した品質が得ら
れず、塗膜の導電性が低下する。上記範囲を越えると銅
箔(銅合金箔)との密着性および半田耐熱性に悪影響を
及ぼす。分散性付与剤は、され自体単体で添加してもよ
く、また、溶剤と共に添加した後、溶剤を除去してもよ
い。因みに、この表面処理をすれば、飽和・不飽和脂肪
酸のような分散剤の添加が不要となる。
【0020】《バインダ樹脂》上記レゾール型フェノー
ル樹脂は、金属銅粉100重量部に対し、通常5〜33
重量部であり、チキソトロピック調整剤を添加するとき
は5〜30重量部、ステアリン酸・ステアリン酸塩を含
む分散性付与剤とカップリング剤を添加するときは5〜
25重量部とするのがよい。
【0021】レゾール型フェノール樹脂は、その化学
量、2−1置換体量をλ、2,4−2置換体量をμ、
2,4,6−3置換体量をν、メチロール基量をα、ジ
メチレンエーテル量をβ、フェニル基量をγとして、そ
れらλ…の各赤外線透過率をλ→l、μ→m、ν→n、
α→a、β→b、γ→cとするとき、各赤外線透過率と
の間に (イ)、l/n=0.8〜1.2 (ロ)、m/n=
0.8〜1.2 (ハ)、b/a=0.8〜1.2 (ニ)、c/a=
1.2〜1.5 なる関係が成り立つものである。
【0022】前記構成の1/n、m/nが大きいという
ことは、λ/ν、μ/νが小さいということになる。す
なわち、2−1置換体量λ、2,4−2置換体量μに比
して、2,4,6−3置換体量νが多いということを意
味する。また、前記構成のb/a、c/a、が大きいと
いうことは、β/α、λ/αが小さいということにな
る。すなわち、ジメチレンエーテル量β、フェニル基量
λに比して、メチロール基量αが多いということを意味
する。
【0023】一般に、2,4,6−3置換体量νが大き
くなると、レゾール型フェノール樹脂の架橋密度が大き
くなるため、前記λ/ν、μ/νが小さい方が、すなわ
ち、l/n、m/nが大きい方が塗膜の導電性は良くな
る。しかし、逆に塗膜が硬く、脆くなる傾向を示し、物
理的特性が悪くなる。また、γ/αが大きいと塗膜の導
電性が悪くなる。
【0024】従って、得られる導電塗料において、塗膜
の硬さを適切にし良好な導電性を兼ね備えるレゾール型
フェノール樹脂としては、前記構成に示すl/n、m/
n、b/aがそれぞれ0.8〜1.2、c/aが1.2
〜1.5とするのが適している。
【0025】上記赤外線透過率比は、レゾール型フェノ
ール樹脂を、(株)島津製作所製:フーリエ変換赤外分
光光度計(FTIR−4100)を用い、液膜法による
分光分析を行った結果得られたチャートに関して、各置
換基に対応する吸収位置(波数)おける透過率の比を検
討することによって得られる。
【0026】別表の付記(イ)〜(ニ)の関係が成り立
つレゾール型フェノール樹脂を確定するために必要なス
ペクトルの位置および置換基の関係は表1の通りであ
り、同表のように、各置換基の吸収に対して、各透過率
をl,m,n,a,b,cと表した。
【0027】
【表1】
【0028】ここで、透過率Tは各吸収ピークのバック
グラウンドにベースラインを引き、そこから求められる
入射光の強度I0 と透過光の強度Iとの比とすると、一
般にT=I/I0 ×100・・・の式で表される。
【0029】このように各置換基に対して規定した波長
において、透過率が得られる。この透過率の大小関係を
検討することにより、上記の通り、レゾール型フェノー
ル樹脂の内でも、ジメチレンエーテル結合が多く、なお
かつ、2置換体の多いタイプを確定することができる。
【0030】その含有量が上記範囲未満では、金属銅粉
が十分バインドされず、得られる塗膜が脆くなる。ま
た、上記範囲を越えるときは導電性が低下する。好まし
くは9〜20重量部とする。
【0031】このレゾール型フェノール樹脂の内、3〜
30重量部は、下記の化1、化2、化3、化4のごと
く、水酸基またはメチロール基をエーテル化によってブ
トキシ基にしたものとすればバイヤホールに充填した周
囲の滲みを抑制することができ、ひいては実装密度を高
める効果を奏する。3重量部未満ではその効果が望め
ず、30重量部を越えると導電性の低下傾向が見られ
る。
【0032】
【化1】
【0033】
【化2】
【0034】
【化3】
【0035】
【化4】
【0036】樹脂(B)において、微粒子状高分子フェ
ノール樹脂は、前記レゾール型フェノール樹脂との合計
量に対し、10〜50重量%であることを必要とし、そ
れ未満では導電塗料のポーラス部分への浸透防止効果が
得られず、それを越えると導電塗料の架橋密度が低下し
て塗膜の密着性がわるくなる。また、同樹脂中のメタノ
ール煮沸不溶解部分が樹脂全体の2〜20重量%になる
ように分布していることが好ましい。
【0037】《キレート層形成剤》キレート層形成剤
は、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリ
エタノールアミン、エチレンジアミン、トリエチレンジ
アミン、トリエチレンテトラミンなどの脂肪族アミンか
ら選ばれる少なくとも一種である。キレート層形成剤
は、金属銅粉の酸化を防止し、導電性の維持に寄与す
る。その配合量は、金属銅粉100重量部に対して0.
5〜10重量部である。配合量がそれ未満では塗膜の導
電性が低下し、それを越えた場合にも塗膜の導電性が低
下する。
【0038】《アミノ化合物》アミノ化合物は、導電性
向上剤に加え還元剤として働き、金属銅粉の酸化を防止
し、導電性の維持に寄与する。その配合量は、金属銅粉
100重量部に対して0.5〜3.5重量部である。配
合量がこの範囲未満では、塗膜の導電性が著しく低下
し、逆にこの範囲を越えると、導電性改良効果が飽和
し、バイヤホールの充填の際求められるチキソトロピッ
ク性を低下の原因となる。
【0039】アミノ化合物の具体例としては、アニリ
ン、ジフェニルアミン、フェニレンジアミン、ジアミノ
ナフタリン、アニシジン、アミノフェノール、ジアミノ
フェノール、アセチルアミノフェノール、アミノベンゾ
イックアシッド、N,N−ジフェニルベンジジン等の一
種または数種を添加することができるが、これに限定さ
れるものではない。
【0040】《チキソトロピック調整剤》チキソトロピ
ック調整剤は、印刷時における滲みを抑制しようとする
ものである。この調整剤としては、ポリビニルブチラー
ル樹脂、ポリビニルホルマール樹脂、アクリル樹脂、パ
ラビニルフェノール樹脂などから選ばれる少なくとも一
種で、その配合量は、金属銅粉100重量部に対して
0.5〜4重量部で、この範囲未満では、滲みの抑制効
果が得られず、逆に越えるときは、塗膜の導電性が著し
く低下する。
【0041】《エポキシ樹脂》エポキシ樹脂は、銅箔と
の密着性向上剤であり0.1重量部未満ではその効果が
得られず、7重量部以上では塗膜の導電性の劣化を招く
とともに、塗膜のポットライフ(可使用時間)が不安定
となる。
【0042】《エポキシポリオール》エポキシポリオー
ルは、塗料のポットライフの安定剤で、0.1重量部未
満ではその効果が得られず、5重量部を越えると塗膜の
導電性の劣化を招くとともに、塗膜が軟らかく脆くなっ
て使用に耐えない。
【0043】《カップリング剤》カップリング剤は、金
属銅粉のバインダ中における分散性を向上させて塗膜の
導電性を向上させるもので、0.1重量部未満ではその
効果が認められず2重量部を越えると、その効果が飽和
する。
【0044】ここで、使用するカップリング剤として
は、シランカップリング剤、チタンカップリング剤、ジ
ルコネート系カップリング剤、アルミニウム系カップリ
ング剤などをから一種または、数種使用することができ
る。
【0045】なお、導電塗料には粘度調整のために、カ
ルビトール、ブチルカルビトール、メチルカルビトー
ル、ブチルカルビトールアセテート、ブチルセロソブ
ル、セロソルブアセテート、メチルイソブチルケトン等
の高沸点溶剤と、メチノール、エタノールなどの通常の
有機溶剤を公知の手段で使用することができる。
【0046】
【実施例】次に、本発明の実施例について説明する。図
1に示すように、銅箔からなる回路パターン1を形成し
た基板2上に、同じく回路パターン1を形成し、かつ深
さ85μm、100μmφ、ランド3a径:0.2〜
0.5mmφのスルーホール3を穿設した基板2を貼り
あわせて、非貫通バイヤホール3の形成の基板Pを製作
し、この基板Pの非貫通バイヤホール3に図6に示す各
導電塗料aを下記1の条件で刷り込み充填し(同図
(a))、下記2の条件で加熱・超音波振動を与えて後
(同図(b))、下記3の条件で、導電塗料aを再び刷
り込み充填し(同図(c))、さらにその導電塗料aを
架橋して(同図(d))、所望のバイヤホールを有する
回路基板Pを、それぞれ製作した。
【0047】この回路基板Pの(バイヤホールの)電気
特性・導電塗料aの充填状況、ランド3a周辺の滲み状
態およびランド3a周辺の滲み状況を、測定または顕微
鏡観察した結果、図1各図から理解できるように、この
発明の条件で導電塗料aを刷り込み充填したものは、い
ずれも良好であった。
【0048】これに対し、超音波振動を与えないで加熱
架橋したものは、ホール3内に閉じ込められたエアーb
が膨張・破裂して、図1(a)の状態から図2のように
なっていた。また、超音波振動を付与刷り込む際に加え
る温度が、30℃より低いものは、図1(a)で示すホ
ール3上に導電塗料aが浮いた状態が解消されず、閉じ
込められたエアーbが排出されずに、加熱架橋によって
エアーbが膨張・破裂して図3の結果なった。一方、加
熱する温度が、80℃以上と高すぎたときは、導電塗料
aの表面のみが硬化してホール3内部にエアーbが閉じ
込められ、架橋時の熱で溶剤が爆発して図3と同様、導
電塗料aが刷り込み充填されていなかった。
【0049】また、導電塗料aの粘度が高すぎる場合
は、加熱超音波振動を与えても図4(a)のように刷り
込み充填が巧く行かず、加熱架橋によってエアーbが膨
張・破裂して同図(b)の結果となった。一方、粘度が
低すぎるときは、図2のように溶剤の気散によって導電
塗料aの目減りが大きく所望の刷り込み充填ができなか
った。
【0050】〔条件1〕 ☆ 200m/sテトロンスクリーン(乳剤20μm
t) ☆ 押し刷り印刷 ☆ スキージーの硬度50,スキージーの角度(−15
°) ☆ スキージーのスピード20mm/sec ☆ クリアランス2.5mm ☆ 印刷圧 1.0mm (注),上記条件は、一実施例であってこれに限定され
るものでなく、与えられる条件によって適宜変更するも
のである。
【0051】〔条件2〕 ☆ 低速印刷(20mm/sec)で2回刷り込み ☆ 超音波振動(40k・hz)×30sec(加熱3
0&80℃に加熱) ☆ 低速印刷(20mm/sec)で1回刷り込み ☆ 超音波振動(40k・hz)×30sec(加熱3
0&80℃に加熱) (注),上記条件は、一実施例であってこれに限定され
るものでなく、与えられる条件(基板等の固有振動数)
によって適宜変更するものである。
【0052】 〔条件3〕 ☆ 室温→70℃×120min→160℃×45min (昇温15min) (昇温10min) ☆ 自然冷却 (注),上記条件は、一実施例であってこれに限定されるものでなく、与えられ る条件によって適宜変更するものである。
【0053】なお、導電塗料aの刷り込みは十分にホー
ル3内に充填されれば一回でよく、一方、二回以上刷り
込むようにしてもよい。
【0054】
【発明の効果】以上から明らかなように、本発明を採用
することによって、非貫通バイヤホールへの導電塗料の
充填が完全に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)乃至(d)は、この発明による導電塗料
充填法の作用説明図であり、(a)は、第1回刷り込み
直後のホールの断面模式図(顕微鏡写真×1500を基
に作成、以下同じ)、(b)は(a)のものを加熱・超
音波振動付与後のホールの断面模式図、(c)は、導電
塗料第2回刷り込み直後のホールの断面模式図、(d)
は、(c)のものを加熱・超音波振動付与後のホールの
断面模式図
【図2】加熱・超音波振動を付与せず加熱架橋したも
の、または、導電塗料の粘度が低すぎた場合のホールの
断面模式図
【図3】超音波振動付与時の加熱温度が所定範囲外であ
る場合のホールの断面模式図
【図4】導電塗料の粘度が高すぎるものを加熱・架橋し
た場合のホールの断面模式図
【図5】非貫通バイヤホールへの導電塗料充填法の説明
【図6】各導電塗料の説明図
【符号の説明】
1 回路パターン 2 基板 3 バイヤホール 3a バイヤホールランド a 導電塗料 b 閉じ込められたエアー P 回路基板

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回路基板の非貫通バイヤホールへの導電
    塗料の充填において、その回路基板表面の前記非貫通バ
    イヤホール上に、スクリーン印刷法により導電塗料を刷
    り込み、この回路基板を30乃至80℃の範囲で加熱し
    ながら超音波振動を与え、次いでその回路基板に刷り込
    まれた導電塗料を加熱架橋することを特徴とする非貫通
    バイヤホールへの導電塗料充填法。
  2. 【請求項2】 請求項1において使用する導電塗料の粘
    度が15〜100dPa・sとすることを特徴とする非
    貫通バイヤホールへの導電塗料充填法。
JP18585695A 1995-07-21 1995-07-21 非貫通バイヤホールへの導電塗料充填法 Pending JPH0936544A (ja)

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