JPH09329106A - 液圧回路 - Google Patents

液圧回路

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JPH09329106A
JPH09329106A JP14764796A JP14764796A JPH09329106A JP H09329106 A JPH09329106 A JP H09329106A JP 14764796 A JP14764796 A JP 14764796A JP 14764796 A JP14764796 A JP 14764796A JP H09329106 A JPH09329106 A JP H09329106A
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JP
Japan
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head side
valve body
regeneration
line
circuit
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JP14764796A
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English (en)
Inventor
Yoshiyuki Shimada
佳幸 嶋田
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Caterpillar Japan Ltd
Caterpillar Mitsubishi Ltd
Original Assignee
Caterpillar Mitsubishi Ltd
Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 配管破損時の負荷の落下防止機能と、省エネ
ルギ運転のための再生機能とを両立させる。 【解決手段】 油圧ショベルのブームシリンダ11にて重
量負荷のかかるヘッド側11h に流量制御弁21を直付けす
る。流量制御弁21に落下防止回路31と、この落下防止回
路31よりさらにブームシリンダ11側に設けた再生回路41
とを一体的に内蔵する。落下防止回路31は、ブームシリ
ンダ11のヘッド側11h からの戻り油を、ブーム下げ操作
用のパイロット圧により連通作動した落下防止弁体34を
経てタンク13に排出し、ブーム下げ操作用のパイロット
圧がないときは封止する。再生回路41は、ブームシリン
ダ11のヘッド側11h から落下防止回路31を経てタンク13
に流出する戻り油の一部を、ブーム下げ操作用のパイロ
ット圧により連通作動した再生弁体44を経てブームシリ
ンダ11のロッド側11r に供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧ショベル、油
圧クレーンなどにおける落下防止機能を持つ油圧回路な
どの液圧回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2は、油圧ショベルにおけるブームを
負荷として駆動する油圧シリンダ(以下、ブームシリン
ダ11という)の従来の油圧回路を示し、油圧源12および
タンク13がコントロール弁14のブーム制御弁体(スプー
ル)15の給油ポートおよび排油ポートに接続され、ブー
ム制御弁体15の二つの出力ポートがロッド側ライン16お
よびヘッド側ライン17を経てブームシリンダ11のロッド
側11r およびヘッド側11h に連通されている。
【0003】この油圧ショベルのコントロール弁14内に
は、省エネルギ運転を目的として、ロッド側ライン16と
ヘッド側ライン17との間に設けられた再生ライン18a 、
この再生ライン18a 中に設けられた逆止弁体18b および
パイロット操作形の再生弁体18c からなる再生回路18が
設けられている。
【0004】そして、ブーム上げ操作時は、ブーム上げ
用のパイロットライン15upにパイロット圧を供給して、
ブーム制御弁体15を左方へ移動させることにより、油圧
源12からブーム制御弁体15に供給された圧油は、ヘッド
側ライン17を経てブームシリンダ11のヘッド側11h に供
給され、ブームシリンダ11のロッド側11r からの戻り油
は、ロッド側ライン16を通ってコントロール弁14内に入
り、ブーム制御弁体15を経てタンク13に排出される。
【0005】一方、ブーム下げ操作時は、ブーム下げ用
のパイロットライン15dnにパイロット圧を供給して、ブ
ーム制御弁体15を右方へ移動させることにより、油圧源
12からブーム制御弁体15に供給された圧油は、ロッド側
ライン16を経てブームシリンダ11のロッド側11r に供給
され、ブームシリンダ11のヘッド側11h からの戻り油
は、ヘッド側ライン17を通ってコントロール弁14内に入
り、ブーム制御弁体15を経てタンク13に排出される。
【0006】このブーム下げ操作時に、再生弁体18c
は、ブーム下げ用のパイロットライン15dnから分岐され
たパイロットライン18d を経て供給されたパイロット圧
により連通状態に切換わっており、ブームシリンダ11の
ヘッド側11h からヘッド側ライン17に流出した戻り油の
一部が、逆止弁体18b および再生弁体18c を通って圧油
供給側のロッド側ライン16へ流入し、ブームシリンダ11
のロッド側11r へ再生供給される。なお、再生弁体18c
は、パイロットライン18d からのブーム下げ操作用のパ
イロット圧がないときはリターンスプリング18e により
遮断状態に切換わる。
【0007】このようなコントロール弁14内に再生回路
18を設けた油圧回路に対し、さらに、クレーン仕様車な
どで配管破損時のブームの落下防止を目的として、図3
に示された落下防止アタッチメント19を、ブームシリン
ダ11のヘッド側11h の油口ポートに直付けで取付ける場
合がある。
【0008】この落下防止アタッチメント19は、ヘッド
側ライン17中に設けられた逆止弁体19a と、この逆止弁
体19a よりブームシリンダ寄りの位置でヘッド側ライン
17から分岐されてタンク13に至るタンクライン19b と、
このタンクライン19b 中に設けられたパイロット操作形
の落下防止弁体19c とによって構成されている。
【0009】落下防止弁体19c は、ブーム下げ用のパイ
ロットライン15dnから分岐されたパイロットライン19d
を経て供給されたブーム下げ操作用のパイロット圧によ
り連通状態に切換わるとともに、ブーム下げ操作用のパ
イロット圧がないときはリターンスプリング19e により
遮断状態に切換わる。
【0010】そして、ブームシリンダ11が動作停止して
いるときは、ブーム制御弁体15のブーム下げ用のパイロ
ットライン15dnにパイロット圧が供給されていないの
で、リターンスプリング19e により落下防止弁体19c が
図3に示された遮断状態に切換わっており、ブームシリ
ンダ11のヘッド側11h からの戻り油は、逆止弁体19a お
よび落下防止弁体19c により封止され、逆止弁体19a よ
り下側のヘッド側ライン17に管路破損などが生じても、
ブームシリンダ11のロッド11R は収縮せず、ブームが下
降するおそれもない。
【0011】この図3に示された、再生回路18を内蔵し
たコントロール弁14と、ブームシリンダ直結式の落下防
止アタッチメント19とを備えたブームセクションの油圧
回路は、次のように作用する。
【0012】コントロール弁14のブーム制御弁体15のブ
ーム下げ用パイロットライン15dnにパイロット圧が供給
されると、ブーム制御弁体15は右方向へ切換わり、油圧
源12からの圧油はロッド側ライン16を通って、ブームシ
リンダ11のロッド側11r へ供給される。
【0013】このとき、ブームシリンダ11に直付けされ
ている落下防止アタッチメント19内の落下防止弁体19c
に対し、パイロットライン19d を経たパイロット圧が作
用し、落下防止弁体19c が連通状態に切換わっているの
で、ブームシリンダ11のヘッド側11h からの戻り油の全
てが、タンクライン19b を連通状態とする落下防止弁体
19c を通ってタンク13へ排出される。このためブームシ
リンダ11のロッド11Rが収縮して、油圧ショベルのブー
ムが下降する。
【0014】このように、ブーム下げ操作時に、ブーム
シリンダ11のヘッド側11h からの戻り油の全てが落下防
止アタッチメント19内の落下防止弁体19c を通って直接
タンクライン19b へ流れてしまうため、コントロール弁
14に戻り油が入らず、コントロール弁14内の再生回路18
にも戻り油が供給されない。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、図2に
示される落下防止アタッチメントが取付けられていない
場合では、ブームシリンダ11のヘッド側11h からヘッド
側ライン17を経てタンク13に排出される戻り油の一部
が、再生回路18の逆止弁体18b および再生弁体18cを通
って圧油供給側のロッド側ライン16へ流入し、ブームシ
リンダ11のロッド側11r へ再生供給されるが、配管破損
時などのブームの落下防止は図れない。
【0016】一方、図3に示されるように、図2の再生
回路18を内蔵したコントロール弁14と共に、ブームシリ
ンダ直付け形の落下防止アタッチメント19を組合せて用
いた場合は、ブーム下げ操作時に、ブームシリンダ11の
ヘッド側11h からの戻り油は落下防止弁体19c を経て直
接タンク13へ戻るため、コントロール弁14に戻り油が入
らず、コントロール弁14内の再生弁体18c などの再生回
路18に戻り油が流れず、再生回路18の再生機能が働かな
くなってしまうという問題がある。
【0017】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、配管破損時の負荷の落下防止機能と、省エネルギ
運転のための再生機能とを両立させることを目的とする
ものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載された発
明は、液圧シリンダのロッド側への圧液の供給とヘッド
側からタンクへの戻り液の排出とにより負荷を下げ、ヘ
ッド側への圧液の供給とロッド側からタンクへの戻り液
の排出とにより負荷を上げる液圧回路において、液圧シ
リンダの近傍に設けられ液圧シリンダのヘッド側からの
戻り液を負荷下げ操作信号によりタンクに排出するとと
もに他の信号により封止する落下防止回路と、この落下
防止回路よりさらに液圧シリンダ側に設けられ液圧シリ
ンダのヘッド側からタンクへの戻り液の一部を負荷下げ
操作信号によりロッド側に供給する再生回路とを具備し
た液圧回路である。
【0019】そして、液圧シリンダの近傍に設けられた
落下防止回路により配管破損時の落下防止機能を発揮さ
せるとともに、この落下防止回路よりさらに液圧シリン
ダ側に設けられた再生回路により省エネルギ運転のため
の再生機能を発揮させる。
【0020】請求項2に記載された発明は、請求項1記
載の液圧回路において、落下防止回路と再生回路とが、
液圧シリンダのヘッド側に直付けされた流量制御弁に一
体的に内蔵されたものである。
【0021】そして、流量制御弁を液圧シリンダのヘッ
ド側に直付けすることにより、落下防止回路および再生
回路を同時にセットする。
【0022】請求項3に記載された発明は、請求項1ま
たは2記載の液圧回路における落下防止回路が、液圧シ
リンダのヘッド側に接続されたヘッド側ラインに設けら
れヘッド側からの戻り液を止める逆止弁体と、この逆止
弁体より液圧シリンダ寄りの位置でヘッド側ラインから
分岐されてタンクに至るタンクラインと、このタンクラ
イン中に設けられ負荷下げ操作信号により連通状態に切
換わるとともに他の信号により遮断状態に切換わる落下
防止弁体とを具備したものである。
【0023】そして、負荷下げ操作信号により液圧シリ
ンダのヘッド側から戻り液をタンクへ戻すときは、タン
クライン中の落下防止弁体を連通状態に切換える。ま
た、負荷下げ操作信号のないときは、逆止弁体と、遮断
状態に切換わった落下防止弁体とにより液圧シリンダの
ヘッド側からの戻り液を封止することによって、流量制
御弁に接続された管路の破損に対応する。
【0024】請求項4に記載された発明は、請求項1ま
たは2記載の液圧回路における再生回路が、液圧シリン
ダのヘッド側に接続されたヘッド側ラインとロッド側に
接続されたロッド側ラインとの間に設けられた再生ライ
ンと、この再生ライン中に介在されヘッド側からロッド
側への液流れを可能とするとともに逆方向の液流れを止
める逆止弁体と、この逆止弁体とともに再生ライン中に
設けられ負荷下げ操作信号により連通状態に切換わると
ともに他の信号により遮断状態に切換わる再生弁体とを
具備したものである。
【0025】そして、負荷下げ操作信号により液圧シリ
ンダのヘッド側から戻り液をタンクへ排出するときに、
液圧シリンダにおいて重量負荷の作用するヘッド側が圧
液供給を受けるロッド側よりも高圧となる場合があるの
で、再生ライン中の再生弁体を連通状態に切換え、タン
クへ排出される戻り液の一部をロッド側へ再生供給す
る。このとき、逆止弁体により液圧シリンダのロッド側
からヘッド側への逆流を防止する。また、負荷下げ操作
信号のないときは、再生弁体を遮断状態に切換えて、落
下防止回路とともに液圧シリンダのヘッド側からの戻り
液を封止する。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態を図
1を参照しながら説明する。なお、図3に示された従来
例と同様の部分には、同一の符号を付して、その説明を
省略する場合もある。
【0027】図1は、油圧ショベルにおけるフロントリ
ンケージを構成するブームを負荷として駆動する液圧シ
リンダとしての油圧シリンダ(以下、ブームシリンダ11
という)の油圧回路を示し、油圧ポンプなどの油圧源12
およびタンク13がコントロール弁14のブーム制御弁体
(スプール)15の給油ポートおよび排油ポートに接続さ
れ、ブーム制御弁体15の二つの出力ポートが一方のロッ
ド側ライン16および他方のヘッド側ライン17を経てブー
ムシリンダ11のロッド側11r およびヘッド側11hに連通
されている。
【0028】コントロール弁14のブーム制御弁体15は、
ブーム下げ操作用のパイロットライン15dnからパイロッ
ト圧を受けると右方へ移動して、油圧源12をロッド側ラ
イン16へ連通するとともに、ヘッド側ライン17をタンク
13へ連通し、また、ブーム上げ用のパイロットライン15
upからパイロット圧を受けると左方へ移動して、油圧源
12をヘッド側ライン17へ連通するとともに、ロッド側ラ
イン16をタンク13へ連通する。
【0029】ブームシリンダ11のヘッド側11h の油口ポ
ートに流量制御弁21を直付けにより取付ける。この流量
制御弁21に落下防止回路31および再生回路41を一体的に
内蔵する。
【0030】落下防止回路31は、ブームシリンダ11の近
傍に設けられ、ブームシリンダ11のヘッド側11h からの
戻り油をブーム下げ操作信号によりタンク13に排出する
とともに、ブーム停止用の無信号状態を含む他の信号に
よりヘッド側11h からの戻り油を封止するものである。
【0031】この落下防止回路31の構造は、ブームシリ
ンダ11のヘッド側11h に接続された流量制御弁21内のヘ
ッド側ライン17a に、ヘッド側11h からの戻り油を止め
る逆止弁体(ボール)32が設けられ、この逆止弁体32よ
りブームシリンダ11寄りの位置でヘッド側ライン17a か
らタンク13に至るタンクライン33が分岐され、このタン
クライン33中に落下防止弁体(スプール)34が設けられ
ている。
【0032】落下防止弁体34は、ブーム下げ用のパイロ
ットライン15dnから分岐されたパイロットライン21a に
て供給されるブーム下げ操作用のパイロット圧を一側34
a に受けて、絞り抵抗付きの連通状態に切換わるととも
に、ブーム下げ操作用のパイロット圧のないときは、リ
ターンスプリング34b の付勢力を反対側から受けて遮断
状態に切換わるものである。
【0033】そして、この落下防止回路31は、パイロッ
トライン15dnから供給されたブーム下げ操作用のパイロ
ット圧によりブーム制御弁体15を切換えて、ブームシリ
ンダ11のロッド11R を収縮動作させながら、そのヘッド
側11h からの戻り油をタンク13へ戻すときに、パイロッ
トライン21a からのパイロット圧によりタンクライン33
中の落下防止弁体34を連通状態に切換える。
【0034】一方、ブーム下げ操作用のパイロット圧が
ないときは、逆止弁体32と、遮断状態に切換わった落下
防止弁体34とによりブームシリンダ11のヘッド側11h か
らの戻り油を封止することによって、ブームシリンダ11
に直付けの流量制御弁21より後の外部管路(ヘッド側ラ
イン17)の破損に対応する。
【0035】また、前記再生回路41は、落下防止回路31
よりさらにブームシリンダ11側に設けられ、ブームシリ
ンダ11のヘッド側11h から落下防止弁体34を経てタンク
13へ排出される戻り油の一部をブーム下げ操作信号によ
りロッド側11r に供給するものである。
【0036】この再生回路41の構造は、ブームシリンダ
11のヘッド側11h に接続された流量制御弁21内のヘッド
側ライン17a と、ブームシリンダ11のロッド側11r に接
続されたロッド側ライン16との間に再生ライン42が設け
られ、この再生ライン42中に、ヘッド側11h からロッド
側11r への油流れを可能とするとともに逆方向の油流れ
を止める逆止弁体(ボール)43が介在され、この逆止弁
体43とともに再生ライン42中に再生弁体(スプール)44
が設けられている。
【0037】再生弁体44は、ブーム下げ用のパイロット
ライン15dnから分岐されたパイロットライン21a にて供
給されるブーム下げ操作用のパイロット圧を一側44a に
受けて連通状態に切換わるとともに、ブーム下げ操作用
のパイロット圧のないときは、リターンスプリング44b
の付勢力を反対側から受けて遮断状態に切換わるもので
ある。
【0038】そして、この再生回路41は、パイロットラ
イン15dnから供給されたブーム下げ操作用のパイロット
圧によりブーム制御弁体15を切換えて、ブームシリンダ
11のロッド11R を収縮動作させながら、そのブームシリ
ンダ11のヘッド側11h からの戻り油を落下防止弁体34の
絞付き内部流路を経てタンク13へ排出するときに、ブー
ムシリンダ11においてブーム負荷の作用するヘッド側11
h が、圧油供給を受けるロッド側11r よりも高圧となる
場合があるので、パイロットライン21a からのパイロッ
ト圧で再生ライン42中の再生弁体44を連通状態に切換え
ることにより、落下防止弁体34を経てタンク13へ排出さ
れる戻り油の一部を、再生弁体44を経てロッド側11r へ
再生供給する。このとき、逆止弁体43によりブームシリ
ンダ11のロッド側11r からヘッド側11h への逆流を防止
する。
【0039】一方、パイロットライン21a にブーム下げ
操作用のパイロット圧がないときは、再生弁体44はリタ
ーンスプリング44b により遮断状態に切換わり、落下防
止回路31とともにブームシリンダ11のヘッド側11h から
の戻り油を封止する。
【0040】落下防止回路31の落下防止弁体34には内部
油漏れが生ずるため、この内部漏れ油をタンクライン33
に排出するための排油通路35が設けられている。さら
に、再生回路41の再生弁体44にも内部油漏れが生ずるた
め、この内部漏れ油を落下防止回路31のタンクライン33
に排出するための排油通路45が設けられている。
【0041】次に、図1に示された実施形態の全体的な
作用を説明する。
【0042】流量制御弁21をブームシリンダ11のヘッド
側11h に直付けすることにより、落下防止回路31および
再生回路41が同時にセットされる。
【0043】ブームシリンダ11の近傍に設けられた落下
防止回路31により、それ以降のヘッド側ライン17に配管
破損が生じた場合でも、油圧ショベルなどにおけるブー
ムの自重落下を防止するブーム落下防止機能が発揮され
るとともに、この落下防止回路31よりさらにブームシリ
ンダ11側に設けられた再生回路41により省エネルギ運転
のための再生機能が発揮される。
【0044】すなわち、ブームシリンダ11に直結された
流量制御弁21内に逆止弁体32と落下防止弁体34とが内蔵
されているから、ブーム下げ操作時に、パイロットライ
ン15dnにパイロット圧が供給されると、そのパイロット
圧によりブーム制御弁体15がブーム下げ側に切換わると
同時に、パイロットライン21a を経たパイロット圧によ
り落下防止弁体34も連通状態に切換わり、ブームシリン
ダ11のヘッド側11h から流出した戻り油はこの落下防止
弁体34を経てドレンライン33に排油される。
【0045】このとき、パイロットライン21a を経て再
生弁体44にも共通のパイロット圧が供給されるので、ブ
ーム制御弁体15および落下防止弁体34と同時に再生弁体
44も連通状態に切換わり、ブームシリンダ11のヘッド側
11h よりタンクライン33へ排出される戻り油の一部が、
再生ライン42の再生弁体44を経てブームシリンダ11のロ
ッド側11r へ再生供給される。
【0046】このブーム下げ操作において、再生弁体44
が切換わっている状態で、万一、ブームシリンダ11のロ
ッド側11r の圧力がヘッド側11h の圧力より高くなって
も、逆止弁体43があるため逆流することはない。
【0047】一方、ブーム制御弁体15に対し反対側のパ
イロットライン15upからパイロット圧が供給されると、
ブーム制御弁体15はブーム上げ側に切換わるが、落下防
止弁体34および再生弁体44には切換用のパイロット圧が
供給されず、落下防止弁体34および再生弁体44はリター
ンスプリング34b ,44b により遮断状態にある。
【0048】このため、油圧ポンプなどの油圧源12から
吐出された圧油は、ブーム制御弁体15からヘッド側ライ
ン17を経てブームシリンダ11のヘッド側11h に供給さ
れ、ロッド側11r からロッド側ライン16に押出された戻
り油はブーム制御弁体15を経てタンク13に排油される。
【0049】さらに、ブーム制御弁体15が中立状態にあ
るとき、ブームにかかる負荷荷重の増大などにより、ブ
ームシリンダ11のヘッド側ライン17に配管破損などが生
じた場合でも、ブーム下げ用パイロット圧信号のない流
量制御弁21の落下防止弁体34および再生弁体44は遮断状
態にあるから、ブームシリンダ11のヘッド側11h からの
戻り油は、流量制御弁21の逆止弁体32および遮断状態の
落下防止弁体34および再生弁体44により封止され、ブー
ムの落下動作は防止される。
【0050】以上のように、従来技術(図3)のコント
ロール弁14内に再生回路18を設ける方式では、ブームシ
リンダ11に落下防止アタッチメント19を取付けたときに
再生回路18の再生機能が失われていたが、本発明は、流
量制御弁21に落下防止回路31とともにこの落下防止回路
31より優先的に再生回路41を組込んだので、この流量制
御弁21をブームシリンダ11に直付けしても、ブーム下げ
操作時の戻り油の一部は再生回路41を経てブームシリン
ダ11のロッド側11r に供給されるため、再生機能が損わ
れることがない。
【0051】次に、本発明の図示されない他の実施形態
を説明する。
【0052】本発明は、油圧回路に限定されるものでは
なく、作動油と等価な作動液により作動する液圧回路も
含むものである。
【0053】さらに、本発明は、油圧ショベルや油圧ク
レーンのブームシリンダに適用対象を限定されるもので
はなく、要するに大きな負荷がかかる他の油圧シリンダ
にも適用できるものである。
【0054】また、図示された実施形態では負荷下げ操
作信号をパイロット圧としたが、この負荷下げ操作信号
は電気信号でもよい。その場合、ブーム制御弁体15、落
下防止弁体34および再生弁体44は、ソレノイドによる励
磁作動方式とすればよい。
【0055】加えて、請求項1記載の発明は、落下防止
回路31と再生回路41とを分離設置した場合も含むもので
ある。すなわち、必ずしも一つの流量制御弁21のなかに
落下防止回路31と再生回路41とを収めなくてもよい場合
がある。
【0056】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、液圧シリ
ンダの近傍に設けられた落下防止回路により配管破損時
の負荷の落下を防止する落下防止機能を確保できるとと
もに、この落下防止回路よりさらに液圧シリンダ側に設
けられた再生回路により省エネルギ運転のための再生機
能を確保できる。
【0057】請求項2記載の発明によれば、液圧シリン
ダのヘッド側に直付けされた流量制御弁により、落下防
止回路と再生回路とをコンパクトにまとめることができ
るとともに、これらを液圧シリンダに対して同時にセッ
トできる。
【0058】請求項3記載の発明によれば、負荷下げ操
作信号のないときは、逆止弁体と、遮断状態に切換わっ
た落下防止弁体とにて液圧シリンダのヘッド側からの戻
り液を封止することにより、流量制御弁に接続された管
路の破損に対応できる。
【0059】請求項4記載の発明によれば、負荷下げ操
作信号により液圧シリンダのヘッド側から戻り液をタン
クへ排出するときは、再生ライン中の再生弁体を連通状
態に切換え、戻り液の一部をロッド側へ再生供給するこ
とにより、液圧シリンダにおいて重量負荷の作用するヘ
ッド側の高圧液を有効利用して、省エネルギ運転を確保
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る液圧回路の一実施形態を示す液圧
回路図である。
【図2】従来の液圧回路の一例を示す液圧回路図であ
る。
【図3】従来の液圧回路の他の例を示す液圧回路図であ
る。
【符号の説明】
11 液圧シリンダとしての油圧シリンダ 11r ロッド側 11h ヘッド側 13 タンク 16 ロッド側ライン 17,17a ヘッド側ライン 21 流量制御弁 31 落下防止回路 32 逆止弁体 33 タンクライン 34 落下防止弁体 41 再生回路 42 再生ライン 43 逆止弁体 44 再生弁体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液圧シリンダのロッド側への圧液の供給
    とヘッド側からタンクへの戻り液の排出とにより負荷を
    下げ、ヘッド側への圧液の供給とロッド側からタンクへ
    の戻り液の排出とにより負荷を上げる液圧回路におい
    て、 液圧シリンダの近傍に設けられ液圧シリンダのヘッド側
    からの戻り液を負荷下げ操作信号によりタンクに排出す
    るとともに他の信号により封止する落下防止回路と、 この落下防止回路よりさらに液圧シリンダ側に設けられ
    液圧シリンダのヘッド側からタンクへの戻り液の一部を
    負荷下げ操作信号によりロッド側に供給する再生回路と
    を具備したことを特徴とする液圧回路。
  2. 【請求項2】 落下防止回路と再生回路とが、液圧シリ
    ンダのヘッド側に直付けされた流量制御弁に一体的に内
    蔵されたことを特徴とする請求項1記載の液圧回路。
  3. 【請求項3】 落下防止回路は、 液圧シリンダのヘッド側に接続されたヘッド側ラインに
    設けられヘッド側からの戻り液を止める逆止弁体と、 この逆止弁体より液圧シリンダ寄りの位置でヘッド側ラ
    インから分岐されてタンクに至るタンクラインと、 このタンクライン中に設けられ負荷下げ操作信号により
    連通状態に切換わるとともに他の信号により遮断状態に
    切換わる落下防止弁体とを具備したことを特徴とする請
    求項1または2記載の液圧回路。
  4. 【請求項4】 再生回路は、 液圧シリンダのヘッド側に接続されたヘッド側ラインと
    ロッド側に接続されたロッド側ラインとの間に設けられ
    た再生ラインと、 この再生ライン中に介在されヘッド側からロッド側への
    液流れを可能とするとともに逆方向の液流れを止める逆
    止弁体と、 この逆止弁体とともに再生ライン中に設けられ負荷下げ
    操作信号により連通状態に切換わるとともに他の信号に
    より遮断状態に切換わる再生弁体とを具備したことを特
    徴とする請求項1または2記載の液圧回路。
JP14764796A 1996-06-10 1996-06-10 液圧回路 Pending JPH09329106A (ja)

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