JPH09327466A - 超音波手術装置 - Google Patents

超音波手術装置

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JPH09327466A
JPH09327466A JP8146051A JP14605196A JPH09327466A JP H09327466 A JPH09327466 A JP H09327466A JP 8146051 A JP8146051 A JP 8146051A JP 14605196 A JP14605196 A JP 14605196A JP H09327466 A JPH09327466 A JP H09327466A
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Mitsumasa Okada
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の目的とするところはプローブを包囲す
るシースまで組織に差し込む際の穿刺挿入性が良く、シ
ースまで組織に差し込んで使用することができる超音波
手術装置を提供することにある。 【解決手段】本発明は、超音波振動を発生する超音波振
動子に接続された超音波プローブ5と、この超音波プロ
ーブ5を囲むように設けられたシース6と、このシース
6の先端部に設けられた少なくとも内面部分が摺動性材
料で作られたビーク21とを具備した超音波手術装置で
ある。従って、ビーク21により超音波プローブ5とシ
ース6との摩擦熱が減少するため、超音波プローブ5の
外径とビーク21の内径を可能な限り近付けて、そのプ
ローブ5とシース21の段差を小さくでき、シース6ま
でも組織に穿刺でき、その際の挿入性を向上させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シースに挿通した
超音波プローブにより組織の切除等の処置を行う超音波
手術装置に関する。
【0002】
【従来の技術とその問題点】一般的な超音波吸引装置は
図9で示す如く、内部に吸引管路71を形成した超音波
プローブ72を外套シース73内に挿通してなり、超音
波プローブの先端を外套シース73の先端から突き出す
ようにして使用する。超音波プローブ72と外套シース
73の間の隙間は送水路74となっている。
【0003】しかし、これまでの超音波吸引装置の使用
法としては、外套シース73まで体腔内に挿入すること
はあっても、組織内に穿刺的に差し込むのは超音波プロ
ーブ72の部分のみであり、外套シース73の部分まで
組織内に刺し込むような使い方はなされていなかった。
以下、先行例を具体的に挙げて、それらの問題点を述べ
る。
【0004】(1) 特開平4−329943号公報 これにはシース先端にセラミック製のビークを付けた実
施例が開示されている。シースのビークとプローブとの
間の隙間を十分にとっておかないと、プローブとビーク
の摩耗によりプローブが破損する虞があるため、プロー
ブとビークの間には十分な隙間を形成してある。このた
め、プローブとビークの間の段差が大きい。仮の話であ
るが、プローブのみならずそのプローブを包囲するシー
スまでも充実した組織内に差し込んで挿入するとした場
合、プローブとビークの間に大きい段差があるため、組
織内へシースの差込み挿入性が悪く、シースまで組織内
に深く差込み挿入するには適さないものである。なお、
この公報のものはプローブを包囲するシースまで充実し
た組織内に直接深く差込み挿入して切除等の処置を行う
ことまで想定したものではないことは言うまでもない。
【0005】(2) 特公昭60−6654号公報 この超音波吸引器のシースは視野を確保するためか、先
細りのテーパーが付けられてはいるが、そのシースの先
端とプローブの間には大きな段差があり、仮の話である
が、プローブのみならずそのプローブを包囲するシース
までも充実した組織内に差し込んで挿入するとした場
合、プローブとビークの間に大きい段差があるため、組
織内へシースの差込み挿入性が悪く、シースまで組織内
に深く差込み挿入するには適さないものである。なお、
この公報のものはプローブを包囲するシースまで充実し
た組織内に直接に深く差込み挿入して切除等の処置を行
うことまで想定したものではないことは言うまでもな
い。
【0006】この超音波吸引器のシースが融点の低いプ
ラスチックで製作された場合にはそのシースまで組織の
中に挿入して力をかけると、シースが容易に変形してプ
ローブの表面と接触して溶けてしまう。また、シースを
金属で作った場合には(1) の場合のようにプローブの耐
性が落ちるという問題がある。
【0007】なお、プローブとシースの段差を小さくし
ようとすると、その間に形成される送水路が小さく狭く
なり十分な送水ができなくなるため、プローブとシース
の段差を小さくできないものである。
【0008】(3) 特公昭47−39197号公報 この公報装置のシースはテフロンで作られ、そのシース
によってプローブから組織への伝熱を防止するものであ
る。ただし、この手術器具は眼科手術に用いられるもの
であり、組織表面に形成した切開部を通じての体腔内へ
の挿入の意図はあるが、その挿入される部分はシースの
最先端部分のみであり、また、充実した組織にシースを
直接に差し込んで挿入するものではない。また、シース
の後端側は急激に径が大きくなっており、体腔内の奥深
くまで挿入することは困難なものであり、体腔内の奥深
くまで差込み挿入することを意図するものではない。
これにあってはプローブと、これを挿通するシースの先
端との間には比較的大きな段差がある。このため、シー
スの部分まで充実した組織内に深く刺し込んで挿入する
には適さないものである。
【0009】この先行例の構成において、そのシース及
びプローブを太く長いものにすると、先に述べた特公昭
60−6654号公報のものと同じ形態のものになって
しまう。また、この先行例のシースはプローブを囲むも
のであり、ビークというものはない。
【0010】以上述べたように先行例にあってはいずれ
も外套シースの先端部分まで充実した組織内にもぐり込
ませる使い方はなく、その想定もない。いずれのものも
プローブとこれを包囲する外套シース先端との間に比較
的大きな段差部分が形成されており、このため、シース
の部分まで組織内に深く刺し込んで使用することは到
底、困難なものである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記課題に着
目してなされたものであり、その目的とするところはプ
ローブを包囲するシースまで充実した組織に差し込む際
の穿刺挿入性が良く、シースまで充実した組織内に差し
込んで使用することができる超音波手術装置を提供する
ことにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、超音波振動を
発生する超音波振動子と、この超音波振動子に接続され
た超音波振動部材と、前記超音波振動部材を囲むように
設けられたシースと、このシースの先端部分に設けられ
た少なくとも内面部が摺動性材料で作られたビークとを
具備したことを特徴とする超音波手術装置である。従っ
て、ビークにより超音波振動部材とシースとの摩擦熱が
減少するため、超音波振動部材の外径とビークの内径を
可能な限り近付けて、超音波振動部材とシースの間の段
差を極力小さくでき、シースまでも充実した組織に直接
に穿刺でき、その際の挿入性を向上させることができ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】
[第1実施形態]図1ないし図3を参照して、本発明の
第1実施形態を説明する。 (構成)図1は第1実施形態に係る超音波手術装置の構
成を概略的に示すものである。同図中、1はハンドピー
スであり、このハンドピース1はグリップ部を構成する
把持本体2を有し、この把持本体2には図示しない超音
波振動子が内蔵されている。超音波振動子には例えばラ
ンジュバン型振動子などが用いられる。超音波振動子は
駆動信号コード3を通じて超音波発振器4に接続され
る。超音波発振器4は図示しない操作スイッチ、例えば
フットスイッチを操作することにより駆動信号を発生す
る。この駆動信号は駆動信号コード3を通じて前記超音
波振動子に伝送され、その超音波振動子を振動させる。
【0014】ハンドピース1の超音波振動子には図示し
ないホーンを介してプローブ5が接続されている。この
プローブ5は超音波伝達部材を構成するものである。プ
ローブ5はシース6で覆われている。シース6はその基
端部分が前記ハンドピース1の把持本体2の先端に取着
されている。そして、図2で示されるように、プローブ
5とシース6はハンドピース1の中心軸の延長線に対し
て同軸的に配置されて設けられている。プローブ5とシ
ース6の間の隙間は送液路7を形成している。
【0015】前記プローブ5はチタン合金またはアルミ
などの音響特性の良好な材質で円筒状の棒材から作られ
ている。そして、このプローブ5はその内部に管路を形
成し、この管路を吸引路8としている。この吸引路8は
ハンドピース1の中心軸上を延長して把持本体2の内部
を貫通する吸引路9に連通しており、この吸引路9はハ
ンドピース1の把持本体2の後端で前記吸引チューブ1
1に接続されている。吸引チューブ11は吸引ポンプ1
2に接続されている。
【0016】また、吸引チューブ11の途中には吸引ビ
ン13が介挿されている。吸引ビン13は吸引チューブ
11を通じて吸引する気体中に含まれる液状物または固
形物を取り込み収容することによりその吸引気体中から
液状物または固形物を除去する。このため、吸引ポンプ
12には気体のみが送られる。
【0017】プローブ5とシース6の間に形成された送
液路7はハンドピース1の把持本体2に接続された送水
チューブ15に接続され、この送水チューブ15は水頭
を与えるべくスタンド16によって高い位置に設置され
た送水タンク17に接続されている。送水タンク17に
は生理食塩水が収納されている。なお、この送水系とし
ては水頭を与える方式のみならず、送水ポンプを組み込
んで、より強制的な送水を行うようにした方式のもので
もよい。
【0018】図2はハンドピース1の先端部を拡大して
示す断面図である。シース6の先端にはビーク21が設
けられている。ビーク21は筒状のチップ部材からな
り、シース6に対して同軸的に取着固定されている。ビ
ーク21はその後端部外周部分に小径部22を形成して
いる。この小径部22の外周に前記シース6の先端部分
を密に被嵌し、小径部22の先端側段差にシース6の先
端を突き当てた状態で、ビーク21はシース6に取着固
定されている。シース6とビーク21は接着や超音波溶
着あるいは一体成形など様々な方法で連結される。シー
ス6の外周とビーク21の外周は同形で大きさも同じで
あり、両者の外周が連なるように接続されている。
【0019】ビーク21の基端部における内径は極力、
シース6の内径と等しくなるように形成されているが、
ビーク21の先端部内径は可能な限り小さく形成されて
おり、この先端部内腔部分によって可能な限り、プロー
ブ5との間隙を小さくするプローブ対向部23を構成し
ている。ビーク21の外周面は途中部分から先端に向か
って径が小さくなる先細りのテーパ部24が形成されて
いる。このため、ビーク21の先端からなるビーク端面
25は狭く、シース6の外周面に可能な限り近付くよう
に形成される。従って、プローブ5の外周とビーク端面
25の間に形成される段差tはプローブ5とシース6の
外径差に比べてかなり小さい。具体的には段差tはプロ
ーブ5とシース6の外径差の1/2以下が望ましく、こ
の第1実施形態ではその外径差の1/3に形成されてい
る。
【0020】ビーク21の材質はプローブ5との接触を
考慮すると、セラミック、金属などよりも樹脂が適して
いる。特に耐熱性と摺動性に優れたフッ素樹脂、例えば
いわゆるテフロンなどが良い。また、PEEK、PE
I、ポリサルフォン、ポリイミド、ポリアミドなど耐熱
性エンジニアリングプラスチックなども使用できる。
【0021】ビーク21と連結されるシース6は金属な
どでも使用可能であるが、シース6に側面から荷重がか
かったときにプローブ5と接触する虞もあるので、ビー
ク21と同様、耐熱性樹脂が適当と考えられる。また、
シース6は射出成形などで製作することも考えられる
が、プローブ5の長さに自由に対応できることを考慮す
ると、押出し成形などで製作されるチューブを使用する
のがよいと考えられる。また、シース6の内径はプロー
ブ5の外周との間に送水液の流路を確保するためにその
両者の間には十分な間隙が必要である。
【0022】(作用)図3は第1実施形態の超音波手術
装置を用いて、腋臭症の吸引治療または脂肪吸引治療を
行う使用法の一例を示す。図3に示すように、超音波振
動子を超音波発振させながらプロープ5の先端を皮膚2
6に当て、脂肪層27など、腔の無いところの組織をプ
ロープ5の先端の超音波振動の作用で組織を乳化し、送
水路7から送水し、吸引路8を通じて吸引しながらプロ
ープ5の先端で組織を切除しつつシース6のビーク21
で、そのテーパ部24を利用して組織を押し広げながら
突き刺す。そして、プロープ5だけでなくそれを包囲す
るシース6まで深く突き刺して挿入し、組織内へ奥深く
進めていく。
【0023】(効果)プロープ5の外周とビーク端面2
5とで形成される段差tが小さいため、挿入時おいてそ
のビーク端面25が組織に突き当たることもなく、スム
ーズに挿入できる。また、テーパ部24があるためによ
り挿入性が向上している。また、シース6、及び特にビ
ーク21が摺動材料で構成されている場合にはその素材
自身が持つ自己滑り性のために穿刺挿入性が高まり、組
織への挿入がより容易になる。ビーク21が摺動材料で
作られているため、プロープ5の振動時にビーク21が
プローブ5と接触するような事態が起きても激しい摩耗
を抑えることができる。また、ビーク21は耐熱性にも
優れる。
【0024】[第2実施形態]図4を参照して、本発明
の第2実施形態を説明する。 (構成)図4は第2実施形態のハンドピース1の先端部
を示す。この第2実施形態の構成は前述した第1実施形
態と基本的に同じであるが、そのハンドピース1のプロ
ーブ5における先端部がその先端に向かって径が小さく
なっていくプローブテーパ部31が設けられている点が
相違する。このプローブテーパ部31は前記ビーク21
に設けられたテーパ部24にその斜面が揃う連続的な状
態に配設するようにするとより良い(図4の状態)。
【0025】(作用)第1実施形態に同じであるが、プ
ローブ5の先端部分にプローブテーパ部31を付加した
ので、その作用で組織に差し込みが容易になる。 (効果)プローブ5の先端部分にプローブテーパ部31
を付加したので、第1実施形態よりも挿入性が向上す
る。
【0026】[第3実施形態]図5を参照して、本発明
の第3実施形態を説明する。 (構成)図5は第3実施形態のハンドピース1の先端部
を示す。この第3実施形態の構成は前述した第1,2実
施形態と基本的に同じであるが、ハンドピース1のシー
ス6におけるビーク21の内面にフッ素樹脂などの摺動
性材料で作られた摺動部材、つまり摺動リング41が取
着されている。
【0027】(作用)前記第1,2実施形態に同じよう
に使用する。 (効果)シース6のビーク21にはプローブ5との接触
部に摺動リング41を設けたから第1実施形態と同様に
プロープ5の振動時にビーク21がプローブ5と接触す
るような事態が起きても激しい摩耗を抑えることができ
る。また摺動リング41に耐熱性に優れたものを用いれ
ば、そのビーク21の耐熱性を向上することができる。
【0028】また本実施形態ではビーク21の本体を特
に摺動性のよい部材で作る必要がないためにそのビーク
本体を強度の強いもので作り、耐性を向上させるなどの
工夫が容易である。
【0029】[第4実施形態]図6を参照して、本発明
の第4実施形態を説明する。 (構成)図6は第4実施形態のハンドピース1の先端部
を示す。この第4実施形態の構成は前述した第1,2,
3実施形態と基本的に同じであるが、ハンドピース1の
シース6におけるビーク21に送水路7と外部を連通す
る少なくとも1つ以上の送水孔51を設けたものであ
る。送水孔51を設ける位置は特に限定されないが、図
6でビーク21におけるテーパ部24の部分に設けるこ
とが望ましい。テーパ部24の壁部にはその周方向に沿
って等間隔で配置され、例えば8つの送水孔51が貫通
して設けられている。送水孔51は外側開口端は前方へ
テーパ部24の斜面に前方へ向くように形成され、内側
開口端はプローブ対向部23を避けて送水路7に大きく
連通するように形成されている。
【0030】(作用)基本的な作用は第1,2,3実施
形態に同じである。送水液は送水路7を通り送水孔51
より大部分のものが外部に送水される。送水液の極一部
のものがプローブ5とビーク21の間の隙間から先端に
送水される。
【0031】(効果)シース先端から送水する通路が十
分確保されるため、送水するためにプローブ5とビーク
21の間の間隙を十分とる必要がない。従って、プロー
ブ5とビーク端面25の段差を、より小さくすることが
でき、これによれば、シース6の挿入性が増す。
【0032】[第5実施形態]図7,8を参照して、本
発明の第5実施形態を説明する。 (構成)図7,8はいずれも第5実施形態のハンドピー
ス1の先端部を示す。この第5実施形態の構成は、前述
した第1実施形態と基本的に同じであるが、次の点で相
違する。すなわち、ビーク21には1つ以上の送水用切
欠き部61を設けたものである。切欠き部61の形状等
については特に限定はされないが、この第5実施形態で
はシース6の長手軸方向に平行で溝状の形状である。ま
た、ビーク21の上部のみ、または上下それぞれに配置
して設ける。そして、この切欠き部61は前記送水孔5
1と同様な送水口の機能をもつものである。
【0033】(作用)基本的な作用は第1,2,3実施
形態に同じであるが、送水液は切欠き部61を通りその
大部分のものが外部に送水される。送水液の極一部のも
のがプローブ5とビーク21の間の隙間から先端に送水
される。
【0034】(効果)シース先端から送水する通路が十
分確保されるため、送水するためにプローブ5とビーク
21の間の間隙を十分とる必要がない。従って、プロー
ブ5とビーク端面25の段差をより小さくすることがで
き、これによれば、シース6の挿入性が増す。
【0035】なお、第4実施形態の送水孔51と第5実
施形態の送水用切欠き部61の両方を組み合わせてシー
ス6の先端部分に設けるようにしてもよい。また、本発
明にあってはプローブ5内の管路を送水管路とし、プロ
ーブ5とシース6の間に吸引路とするようにしてもよ
い。
【0036】本発明は一般的な超音波吸引器と同様な用
途にはもちろん使用できるが、本発明の最も効果的な使
用法は、腋臭症、脂肪吸引法など、プローブを露出させ
ながら処置するのではなく、プローブを包囲するシース
の部分までも充実した組織内に深く刺込み挿入し組織を
切除していく症例に有効である。つまり、シースを含め
てこれの組織への挿入性が関係してくる症例に好適す
る。
【0037】<付記> 1.超音波振動を発生する超音波振動子と、この超音波
振動子に接続された超音波振動部材と、前記超音波振動
部材を囲むように設けられたシースと、このシースの先
端部に設けられた少なくとも内面部分が摺動性材料で作
られたビークとを具備したことを特徴とする超音波手術
装置。
【0038】2.前記超音波振動部材内に管路を形成
し、この管路を吸引管路とし、前記シースと前記超音波
振動部材との間の隙間を送水路として利用する第1項に
記載の超音波手術装置。 3.前記シースの内面部分が少なくとも摺動部材で作ら
れたことを特徴とする第1項に記載の超音波手術装置。
【0039】4.前記ビークの外表面部が摺動部材で作
られたことを特徴とする第1項に記載の超音波手術装
置。 5.前記シースがフッ素樹脂製チューブより作られたこ
とを特徴とする第1項に記載の超音波手術装置。 6.前記ビークがフッ素樹脂材料から作られたことを特
徴とする第1項に記載の超音波手術装置。 7.前記ビークの内径は前記シース内径より小さいこと
を特徴とする第1項に記載の超音波手術装置。
【0040】8.前記ビークは先端から後端側に向かっ
て大きくなるテーパ状の外周面部が設けられていること
を特徴とする第1項に記載の超音波手術装置。 9.前記超音波振動部材の先端部分には前記ビークに設
けられたテーパ状の外周面部に略連続するような先細の
テーパ部が設けられていることを特徴とする第8項に記
載の超音波手術装置。
【0041】10.超音波振動を発生する超音波振動子
を内蔵したグリップ部と、前記超音波振動子に接続され
内部に吸引管路を具備する超音波振動部材と、前記超音
波振動部材を囲むように設けられているシースと、前記
シースの先端部に設けられた少なくとも内周面部分が摺
動材料で作られ、少なくとも1つの内面と外面とが連通
した孔を有するビークとを具備したことを特徴とする超
音波手術装置。
【0042】11.前記ビークには先端から後端側に向
かって大きくなるテーパ状の外周面部が設けられている
ことを特徴とする第10項に記載の超音波手術装置。 12.前記孔は前記テーパ状の外周面部に設けられたこ
とを特徴とする第11項に記載の超音波手術装置。
【0043】13.超音波振動を発生する超音波振動子
を内蔵したグリップ部と、前記超音波振動子に接続され
内部に吸引管路を具備する超音波振動部材と、前記超音
波振動部材を囲むように設けられているシースと、前記
シース先端部に設けられた少なくとも内周面部分が摺動
材料で作られ、少なくとも1つの切欠き部を有するビー
クとを具備したことを特徴とする超音波手術装置。 14.前記ビークには先端から後端側に向かって大きく
なるテーパ状の外周面部が設けられていることを特徴と
する第13項に記載の超音波手術装置。
【0044】前記第10〜14項のものは、さらに挿入
性が良く、多量の送水も可能な超音波吸引器を提供する
ことができる。また、ビークの内面と外面とが連通した
孔より送水液を逃がすことができるため、超音波振動部
材の外径とビークの内径とはほぼ同一にできる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、超
音波手術装置において超音波振動部材とビークとの摩擦
熱が減少するため、超音波振動部材の外径とビークの内
径とを可能な限り近付けることができる。従って、超音
波振動部材とシースの段差を小さくできる。そして、シ
ースまでの組織に挿入する際の挿入性を確保し、さらに
その挿入性を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る超音波手術システムの概略
的な構成説明図。
【図2】第1実施形態に係る超音波手術装置のハンドピ
ースの先端部の断面図。
【図3】第1実施形態に係る超音波手術装置のハンドピ
ースの使用状態の説明図。
【図4】第2実施形態に係る超音波手術装置のハンドピ
ースの先端部の断面図。
【図5】第3実施形態に係る超音波手術装置のハンドピ
ースの先端部の断面図。
【図6】第4実施形態に係る超音波手術装置のハンドピ
ースの先端部の断面図。
【図7】第5実施形態に係る超音波手術装置のハンドピ
ースの先端部を側方から見た断面図。
【図8】第5実施形態に係る超音波手術装置のハンドピ
ースの先端部を上方から見た断面図。
【図9】従来の超音波手術装置のハンドピースの先端部
の断面図。
【符号の説明】
1…ハンドピース、2…グリップ部の把持本体、3…駆
動信号コード、4…超音波発振器、5…プローブ、6…
シース、7…送液路、8…吸引路、21…ビーク、23
…プローブ対向部、24…テーパ部、25…ビーク端
面、26…皮膚、27…脂肪層。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】超音波振動を発生する超音波振動子と、こ
    の超音波振動子に接続された超音波振動部材と、前記超
    音波振動部材を囲むように設けられたシースと、このシ
    ースの先端部に設けられた少なくとも内面部分が摺動性
    材料で作られたビークとを具備したことを特徴とする超
    音波手術装置。
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