JPH09325928A - メッセージ通信方法及び装置 - Google Patents

メッセージ通信方法及び装置

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JPH09325928A
JPH09325928A JP8165184A JP16518496A JPH09325928A JP H09325928 A JPH09325928 A JP H09325928A JP 8165184 A JP8165184 A JP 8165184A JP 16518496 A JP16518496 A JP 16518496A JP H09325928 A JPH09325928 A JP H09325928A
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JP
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message
station
file
processing
network
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JP8165184A
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Inventor
Tsugutomo Hidaka
亜友 日高
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明はネットワーク上の各種異なる機能の
装置をメッセージの交換、処理を通じて連携させて利用
する。 【解決手段】 クライアント装置や各種サーバ装置のそ
れぞれにメッセージ処理部を付加する。メッセージはネ
ットワーク内のステーション間で順次受け渡されて行く
ためのメッセージ自身の送信先装置に関する情報および
ネットワーク内の一連の装置内で実行すべき処理内容に
関する情報を持っている。メッセージ処理部は、受信し
たメッセージの指示するある処理を実行し、その後、メ
ッセージを次の装置に転送する。その転送先の装置のメ
ッセージ処理部も同様に指示された処理と転送を行う。
これを繰り返しながら、メッセージが次々と所望の機能
を持つ装置間を巡って、メッセージに記述された処理を
複数の装置で連携して行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、同一のLAN(ロ
ーカル・エリア・ネットワーク)、又は複数のLANを
専用回線、公衆回線によってWAN(ワイド・エリア・
ネットワーク)接続したネットワークに、クライアント
装置、編集サーバ装置、画像ファイルサーバ装置、デー
タベースサーバ装置、プリントサーバ装置、ジョブチケ
ットサーバ装置を接続し、連携動作させることによっ
て、文書データの入力、蓄積、編集、文書形式変換、転
送、プリント出力機能を提供するシステムにおける、情
報伝達方法及び装置に関する.
【0002】
【従来の技術】
1.電子出版業務における印刷方法 ワードプロセッサを始めとするコンピュータを用いて文
書原稿を電子的に作成し、レーザプリンタを始めとする
高精細なプリンタ装置を利用して、出力用紙に文書画像
を印字することによって実現される、電子出版業務での
印刷方法は、大きく以下の2種類の方法が従来からあ
る。
【0003】(a) 印刷の必要の都度、原稿を作成し
たコンピュータ装置から、プリンタ装置にデータ転送
し、プリント出力することによって行うもの。
【0004】(b)作成した原稿を一旦、ファイル・サ
ーバ装置に送り込んで保管し、次回からの印字出力は、
ファイル・サーバ装置からプリンタ装置に文書画像デー
タを転送することによって行うもの。
【0005】前者の場合の例としては、例えば特開平4
−314122号公報記載のものがある。後者の場合の
例としては、例えば特開平5−298419号公報記載
のものがある。後者の場合には、あらかじめ出力するプ
リンタ装置に適した形式で、入力した文書情報を変換し
て保管することが可能なため、より美しい印字出力が、
また一度プリンタ装置形式の文書を作成して保存してお
けば、次回からの再出力に関しては、より高速に可能と
いう利点がある。
【0006】電子出版業務では、同一の原稿画像を大量
に印刷する場合が多いため、後者の方法が頻繁に用いら
れるが、後者の方法による場合、作成した文書原稿のフ
ァイル・サーバ装置への登録保管処理と、ファイル・サ
ーバ装置からプリンタ装置への検索出力処理といった、
2段階の手順を踏まなければならす、面倒であった。
【0007】2.クライアント・サーバ型のデータベー
ス 前項で示すように、専門的な電子出版業務においては、
あらかじめ作成済みの文書原稿を、ファイル・サーバに
登録保管しておき、必要に応じてそのファイル・サーバ
を検索して必要な文書原稿に関する情報を得ることが一
般的である。一般に大量の文書情報を、電子出版業務で
利用するような、複数のクライアントで検索出力するこ
とを目的として管理する場合には、特開平5−7344
9号公報に示されるように、クライアント・サーバ型の
データベース・システムを用いる。クライアント・サー
バ型のデータベースでは、クライアント=サーバ間のデ
ータ転送が頻繁に起こるため、特開平5−73449号
公報記載の技術ではデータ操作言語や処理結果をまとめ
てブロック化して、送受信することにより処理の高速化
を図っている。しかし、複数のデータベース・サーバが
存在し、目的の文書がどこに入っているか不明な場合、
あるいはデータベース・アクセス手段をクライアントが
持たず、データベース・サーバの存在に関して、サーバ
の所在に関する装置の名前、ネットワークアドレス、デ
ータベースの名前といった、詳細な情報を持たない場
合、利用できない。
【0008】特開平6−208583号公報ではネット
ワーク接続された電子ファイルに対して、検索条件を第
3の装置から順次転送することにより、複数サーバに対
する文書検索を行うように工夫されているが、データベ
ース・アクセス手段をクライアントが持たない場合やデ
ータベース・サーバの所在に関する詳細な情報をクライ
アントが知らない場合には、利用することができない。
【0009】3.複数プリンタヘの出力 前項ではデータベース・システムにおいて、データベー
スサーバに関する詳細な情報を、利用するクライアント
側で保持する必要がある例をあげたが、ネットワークを
介したプリンタヘの出力に関しても同様なことが言え
る。前述の第1項で説明した、出力文書原稿をクライア
ントから直接、ネットワーク上のプリンタに送り込む場
合を例にすると、プリンタに対する出力指示は、出力文
書データとともに、出力部数、印字する用紙の大きさ、
といった出力時のオプションとともに送り込むことによ
って実現する。このとき出力するクライアントは、プリ
ント出力するプリンタの情報、装置の名前、ネットワー
クアドレス、プリンタ種類を知って置かなければならな
い。また、送り出す出力データのフオーマットに関して
は、出力するプリンタの種類に応じて準備しなくてはな
らない。
【0010】特開平5−193231号公報によれば、
このような問題を解決すべく、自ら印刷を実行すベきも
のでないと判断した文書情報を、インターフェイス手段
より外部へ出力する出力手段を設けることにより、簡単
な機能を付加するだけで多種の印刷装置を使用可能にす
るようにしている。しかしこの場合、クライアントは、
最初に文書データを送りつけるべき、出力装置(プリン
ト・サーバ)に関する装置の名前、ネットワークアドレ
スといった情報を知らなくてはならない。また、文書デ
ータを受信した装置で該文書を出力できないと判定され
た場合、一旦インターフェイス手段より外部へ出力され
るため、大量データのプリント出力時には時間がかかる
といった問題も発生する。
【0011】特開平5−290004号公報記載の技術
は、プリンタ監視システム内の接続制御装置によって、
このような問題を解決し、常に最適なプリンタに出力さ
れるように考慮されたものである。この技術は、前述の
出力文書原稿をクライアントから直接、ネットワーク上
のプリンタに送り込む環境において、同一の出力フォー
マットを受け付ける「同種のプリンタ」が複数ネットワ
ーク接続されている、環境において、効率よくプリンタ
の運用を行うもので、前述の第1項で説明した、電子出
版で頻繁に行われる、データ蓄積後のプリント処理と、
異なったデータフォーマットを受け付ける、複数種類プ
リンタの使い分けに関しては考慮されていない。
【0012】4.情報伝達方法について 本発明のメッセージ通信方法に比較的近い先行技術とし
ては、特開平6−301577号公報記載の技術があ
る。電子掲示板(BBS)のような大規模なネットワー
クに対して「エージェント」と呼ぶソフトウェアを送り
込むことにより、指定された情報をネットワーク中から
獲得することを目的にしている。しかし、この例ではネ
ットワーク中のファイルサーバに文書情報を送り込む方
法、ネットワーク中の文書情報をネットワーク中のプリ
ンタに出力する方法については、明らかにされていな
い。
【0013】そのほかの従来例としては、特開平5−2
04986号公報のようにファクシミリ装置(FAX)
を利用した検索出力システムがある。この例では、FA
Xを通信媒体に利用して、ホストコンピュータに接続し
て検索処理を実行するが、接続したホストコンピュータ
に目的の検索情報が存在しなかった場合、他のコンピュ
ータに検索シートを転送する処理や、情報の入力処理、
情報の転送処理に関しては考慮されていない。
【0014】特開平6−187261号公報は、FAX
を使わずに個人情報端末を利用して、ネットワーク回線
経由でホストコンピュータに接続して個人情報を検索す
る技術であるが、やはり複数コンピュータの検索処理
や、プリンタへの出力指示に関しては考慮されていな
い。そのほかに、電子メール手段によるプリント出力指
示の例が、特開平5−2541号公報に記載されてい
る。ネットワークプリント転送の代わりに、ネットワー
クファイル転送手段による、プリントサーバへのデータ
転送の例は、特開平6−161677号公報にある。ど
ちらも、他のコンピュータに検索シートを転送する処理
や、情報の入力処理、情報の転送処理に関しては考慮さ
れていない。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上のような
従来技術の問題を解決することを目的とする。即ち、本
発明は、ネットワーク上の資源を有効に活用するための
メッセージ通信方法及び装置を得ることを課題とする。
換言すれば、本発明はネットワーク上の各種異なる機能
を持つ装置(例えば、ファイルサーバ装置、プリントサ
ーバ装置、データベースサーバ装置など)をメッセージ
の交換、処理を通じて連携させて利用するためのメッセ
ージ通信方法及びその方法の実施に用いる装置を得るこ
とを課題とする。複数の装置を連携させた処理としては
例えば、次のようなものがある。 (a)ネットワーク上の複数のサーバ装置を続けて利用
する、一連の「検索」「編集」、「出力」処理、あるい
は、「入力」「編集」「出力」処理を一度に行う。
(b)複数プリンタへの出力処理。(c)複数種類プリ
ンタへの出力処理。(c)複数ファイルサーバの連続検
索処理。(d)サーバを特定しない検索処理。また、本
発明はネットワーク上での所望の処理を実現するための
メッセージを容易に組み立てて発信することのできるメ
ッセージ通信方法及び装置を得ることを課題とする。
【0016】また、本発明は、ネットワークに接続する
プリンタやファイル装置の種類、ネットワーク接続方
法、オペレーティングシステムに依存しないメッセージ
の通信方法及び装置を得ることを課題とする。
【0017】また、本発明は、前記複数の装置を連携さ
せた処理を行うためのメッセージを容易に組み立てて発
信することのできる方法及び装置を得ることを課題とす
る。
【0018】また、本発明は、ネットワーク上の各装置
に対して、簡便、同等、かつ自由で、一貫性のある通信
方法を提供することにより、新規装置の導入や、変更が
容易になり、自由にネットワークシステムを構築可能と
することを課題とする。
【0019】また、本発明は、ネットワーク上の各装置
の資源の負荷を軽減させることにより、同時に行える処
理量を増加させ、結果的にシステム全体として、処理を
高速化することを課題とする。
【0020】また、本発明は、既存のネットワーク環境
に、大きな変更を加えることなく、これらのメッセージ
通信処理を実現することを課題とする。
【0021】また、本発明は、メッセージ通信処理の全
部又は、多くの部分をソフトウェアを用いて実現させる
ことができ、結果的に発生する費用や、工数を低く押さ
えることができるようにすることを課題とする。
【0022】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明のメッセ
ージ通信方法は、ネットワークに接続された種々の機能
を持つ複数のステーション間でメッセージを通信するメ
ッセージ通信方法であって、前記メッセージは複数の異
なるステーションの機能を組み合わせて利用する処理内
容に関する情報を含んでおり、前記メッセージを受信し
たとき、各ステーションはそのメッセージに従って自己
の機能を遂行すると共に、次の送信先ステーションを決
定し前記メッセージを送信することを特徴とする。ま
た、上記本発明のメッセージ通信方法を実施するための
メッセージ通信装置は、ネットワークに接続された複数
のステーションのそれぞれにメッセージを受け渡すため
のメッセージ処理手段を設け、前記メッセージはネット
ワーク内のステーション間で順次受け渡されて行くため
のメッセージ自身の送信先ステーションに関する情報及
びネットワーク内の一連のステーション内で実行すべき
処理内容に関する情報を含んでおり、各メッセージ処理
手段は、メッセージを受信した場合、その受信したメッ
セージの解釈実行処理を行い、前記メッセージの送信先
を決定するとともに、それまでの実行の結果に基づき前
記メッセージを加工し、又は新たなメッセージを組み立
てて、これを前記決定した送信先ステーションへ送信す
る処理機能を有する。本発明のメッセージ通信方法及び
メッセージ通信装置によれば、メッセージは複数の異な
るステーションで連携して行う処理内容に関する情報を
含んでおり、このメッセージを順次ステーション間で受
け渡すが、メッセージを受け取ったステーションはメッ
セージに従って受け持ちの処理を実行し、次のステーシ
ョンへメッセージを渡すことにより、ステーションの処
理の連携が可能となり、ネットワークの資源を有効に利
用した複雑な処理を簡単に実現できる。例えば、プリン
タ装置形式に変換済みの文書の再出力は勿論のこと、作
成者、作成日、文書名のような文書情報を記述して、フ
ァイルサーバ装置に原稿文書を登録する処理と、その文
書を部数、出力用紙、拡大縮小の編集処理を指定して、
所望のプリントサーバに出力する処理を一度に行う処理
や、すでにプリンタ装置形式に変換して保管してある文
書のうち1ページだけ修正して、再登録し、所望のプリ
ントサーバに出力するといった処理が、簡単な指示で、
一度に実行可能となる。また、本発明の通信装置はネッ
トワークに接続する各クライアント、各サーバ装置等の
ステーションに対して、共通な機能を提供するメッセー
ジ処理部を付加するという装置構成であるので、本発明
を利用するシステムを容易に構成することができる。
【0023】また、本発明は上記メッセージ通信方法又
は装置において、一度に転送するメッセージ内容を、メ
ッセージの含む処理内容を複数ステーションで動作させ
るように管理する省略可能な制御情報部と、ステーショ
ンで行う動作を記述した動作記述プログラムを有する動
作記述部と ステーション内で行った処理内容とその結
果に関する情報を保持する省略可能な履歴管理部と、処
理の対象となる情報又は処理に用いるパラメータを保持
する運搬内容部とによって構成する。そして、メッセー
ジを受信したステーションは、動作記述部の前記動作記
述プログラム又は、運搬内容部に保持されたパラメータ
のいずれか、又は両方の記述に従って、ステーションの
動作を行うとともに、動作記述部の動作記述プログラ
ム、又は、運搬内容部に保持するパラメータを加工もし
くは新たに作成し、運搬内容部に必要な情報を設定する
ことを含むメッセージの組立てを行い、次のステーショ
ンに送信することを特徴とする。本発明によるメッセー
ジ通信は、メッセージをそれぞれ省略可能な前記4つの
メッセージ構成部分に分け、また、各メッセージ構成部
分の省略時の処理を明確に定義することができ、重要で
ない部分や、毎回同じ部分の記述を省くことができるた
め、メッセージ処理を利用する最初のステーションにお
いて、容易にメッセージを組み立てて発信することが可
能となる。
【0024】本発明の他の特徴によれば、上記メッセー
ジ通信方法において、最初のステーションから出された
メッセージは、必ず次のメッセージ通信を起動し、いず
れかのステーションによって、きっかけとなった最初の
ステーションにメッセージが送られて、最初のステーシ
ョンが自分が先に送信したメッセージに関わるメッセー
ジを受信したときに、一連のメッセージ通信が終了する
ように構成する。また、本発明の他の特徴によれば、メ
ッセージを受信して、そのメッセージを処理中又は次の
ステーションへのメッセージ通信中にエラーが発生した
場合に、一連のメッセージ送信のきっかけとなった最初
の送信ステーションに、エラーとなった状況をメッセー
ジ送信する。最初のステーションはメッセージを送信し
たら、必ずその処理の結果が戻ってくるので、メッセー
ジを複数のステーション(サーバ)へ繰返し転送した
り、複数のメッセージを同時に送信したり複雑な処理を
実現できる。
【0025】本発明の他の特徴によれば、メッセージが
次の目的ステーションに送出される場合、メッセージ内
の制御情報部に、メッセージを元々作成したステーショ
ン名と、作成者名と、パスワードと次の目的ステーショ
ン名を保持する。これにより、誤って、他の目的ステー
ションにメッセージが送られた場合であっても正しい目
的ステーションに転送することが可能となる。また、も
し回復不可能なエラーとなった場合、最初の送信ステー
ション(オリジネータ)にメッセージ送信して、作成者
に告知することが可能となる。更に、メッセージ送信先
のステーションにおいて、動作が制限されている機能を
利用する場合に、許可されるかどうかの判別が可能とな
る。
【0026】本発明の他の特徴によれば、メッセージが
次の目的ステーションに送出される場合、メッセージ内
の制御情報部に、動作記述部プログラムの次に実行すべ
き行番号と、動作記述部プログラムで使用している現在
の変数の値を保持するようにする。これによって、1つ
の動作記述部プログラムを、途中から続けて複数ステー
ションで動作させることができる。
【0027】本発明の他の特徴によれば、メッセージが
順次ステーション間を転送されていく場合、メッセージ
内動作記述部のプログラム又はメッセージ内運搬内容部
のパラメータの指定によって、あるいは各ステーション
で自動的に、ステーション内で行った処理内容とその結
果をメッセージの履歴管理部に記述し、メッセージ転送
する動作記述部のプログラム、又は各ステーションが、
履歴管理部に記述された情報を参照して、動作条件判定
に利用する。
【0028】本発明の他の特徴によれば、受け渡される
メッセージの動作記述部が省略されている場合に、メッ
セージを受信したステーションにおいて、あらかじめ準
備されている複数のメッセージ処理プログラムの中か
ら、運搬内容部に応じてメッセージを処理するプログラ
ムを選択して、メッセージ全体を処理する。これによ
り、簡便にメッセージ動作内容を記述して指示すること
が可能となり、メッセージ処理を利用するステーション
において希望の処理を行うメッセージを組み立てて発信
することが容易となる。
【0029】本発明の他の特徴によれば、受け渡される
メッセージの動作記述部が省略されている場合に、運搬
内容部の第1番目の運搬物として、単純な動作指示命令
がパラメータとして記述されたジョブチケットが用いら
れ、それに記述されたパラメータに従って、あらかじめ
決められた定型処理をメッセージを受信したステーショ
ンで行う。これにより、簡便にメッセージ動作内容を記
述して指示することが可能となり、メッセージ処理を利
用するステーションにおいて希望の処理を行うメッセー
ジを組み立てて発信することが容易となる。
【0030】本発明の他の特徴によれば、運搬内容部
に、文書用紙1枚分の情報からなるページ、又は複数の
ぺージからなるドキュメント、又は複数のドキュメント
からなるブック、のいずれかの単位の文書情報を、複数
個、保持可能とすることにより、ネットワーク内での自
由な文書処理を行う。
【0031】本発明の他の特徴によれば、メッセージ受
信ステーションにおいて、動作記述部プログラム、又は
前記運搬内容部ジョブチケットに基づいた処理を実行中
に、その実行中のステーションにおいて現在処理中のメ
ッセージとは別の新たなメッセージを、複数個、その実
行中のステーションを出発点として生成して送出し、そ
の複数個のメッセージが処理を終えてすべて戻ってきた
後、結果を参照する。これにより、複雑な複数の処理
を、自由に組み立てて、同時に実行することができる。
【0032】本発明の他の特徴によれば、前記新たなメ
ッセージを生成する際に、新たに生成するメッセージの
動作記述部に記述するブログラムについては、運搬内容
部ジョブチケットに記述のパラメータに従うものとし、
運搬内容部ジョブチケットに記述のパラメータと、それ
とネットワーク上のデータベース装置を参照して得る情
報をもとに、メッセージ処理部内でメッセージの動作記
述部に記述するブログラムを生成して、新たに生成した
メツセージの動作記述部とする。
【0033】本発明の他の特徴によれば、上記手順に従
って新たなメッセージを複数生成する際に、それら複数
メッセージを同時に送信処理するか、最初のメッセージ
の結果が帰ってくるのを待って、メッセージを一つずつ
順番に処理するか、運搬内容部ジョブチケットに記述の
バラメータによって指定可能とし、ジョブチケットに記
述がない場合には、ジョブチケットに記述のパラメータ
に対して、作成した新しいメッセージを同時に送信可能
かどうかの条件判定を行って送信処埋する。
【0034】本発明の他の特徴によれば、メッセージの
送受信に、ネットワーク内に既に構築されている、既知
の電子メール転送手段、既知のネットワークファイル転
送手段、既知のネットワークプリントスプール手段、既
知のインターネットファイル転送手段のいずれかを用い
る。又は、これらの手段の中から、各受信ステーション
に最適な手段を、ネットワーク上のデータベース情報と
転送するメッセージの内容に従って、メッセージ送出時
に判別して用いるようにする。これにより既存のネット
ワーク環境をそのまま活用して、本発明のメッセージ通
信を実行するという既存のネットワーク環境との共存が
可能である。
【0035】本発明の他の特徴によれば、ネットワーク
に接続したデータベース装置、又はネットワークに接続
した各ステーションが、ネットワーク内の各ステーショ
ン又は一部のステーションのネットワーク・アドレス、
サーバ機能、メッセージ受信方法を記述した、データベ
ース機能を持ち、動作記述部のプログラムを処理する場
合と、メッセージ送信先ステーションへの送信時に、こ
れを参照する。これにより、迅速にメッセージ送信先ス
テーションを決定することができる。
【0036】本発明の他の特徴によれば、メッセージを
受信したステーションがそのメッセージの受信ステーシ
ョンとしての必要用件を満たしていない場合には、その
受信ステーション内において、再度データベース参照を
行って、新しいメッセージ送信先を求め、その新しい送
信先ステーションに対してメッセージ転送を行う。
【0037】本発明の他の特徴によれば、メッセージ通
信において、所在が不明なステーションにメッセージを
送出する場合には、世界中のネットワークと接続可能な
インターネットに接続したメッセージサーバにメッセー
ジを送信し、そのメッセージサーバにおいて所在が不明
な転送先ステーションに関する情報をインターネット上
で検索して、目的のステーションにメッセージを送るこ
とにより、所在が不明な相手ステーションへのメッセー
ジ通信を容易にする。
【0038】本発明の他の特徴によれば、インターネッ
ト上を検索した結果、目的のステーションの所在が不明
であった場合にエラーとして、メッセージの最初の送信
ステーションに、エラーとなった検索状況を送信する。
【0039】
【発明の実施の形態】
1. 全体構成 図2は、複数のLAN201〜203を専用回線、公衆
回線によってWAN(ワイド・エリア・ネットワーク)
接続したネットワークに、クライアント装置、編集サー
バ装置、画像ファイルサーバ装置、データべースサーバ
装置、プリントサーバ装置、ジョブチケットサーバ装置
等の各種処理装置を接続した本発明が適用されるシステ
ムの概略の構成例を示すものある。図1は、以降の発明
の実施の形態を説明するためのシステム例の各装置の接
続構成図である。図3から図8までは、接続する各装置
の内部構成図である。図9、図10は、各構成装置が備
える、発明によるメッセージ転送を処理するための、メ
ッセージ処理部の内部構成例を示すものである。
【0040】このシステム例は、図1に示すように、L
AN(LocalAreaNetwork)幹線17
1,172、LANとATM回線191を接続するルー
タ(LAN間接続装置)181,182、LAN間を接
続するATM専用回線191、クライアント装置10
1、ジョブチケットサーバ装置111,112、画像フ
ァイルサーバ121,122、データベースサーバ装置
131、プリントサーバ装置141,142、プリンタ
151、152、編集サーバ装置161を有している。
【0041】この例では、上記101から161の各装
置は、すべて独立した専用装置としてネットワークに接
続しているが、例えば、ある編集サーバ機能を持ったワ
ークステーションにおいて、ジョブチケットサーバの機
能をも受け持つ場合、プリントサーバ装置がファイルサ
ーバ機能をも持つ場合のように、複数の機能を同一の物
理的な装置内で稼働させることも可能である。この複数
装置の機能を動作可能な、一つ1ネットワークアドレ
ス、ネットワーク識別名を持つ単位を、以降、特にステ
ーションと称す。本実施例では、ジョブチケットサーバ
機能をいくつかの装置が備えている場合と、編集サーバ
がファイルサーバ機能を持つ場合以外は、ステーション
と装置は同一である。
【0042】各装置を表す四角の下にある名前は、ステ
ーション名である。ステーション名は、図11に示すよ
うに装置名にドメイン名を付加したもので、LAN間接
続によって多くのLAN、多くの装置が相互接続した環
境であっても、識別できるようになっている。図1のシ
ステム例では、LAN‐171とLAN‐172は、L
AN内の各装置の論理的な管理が異なる、別のLANに
接続している。ドメインは、このようにネットワーク内
の各装置のグループを管理する論理的な単位である。ユ
ーザ名は図12に示すようにステーション名と併せて記
述する。サーバ名は図13に示すようにドメイン名とと
もに記述する。
【0043】2. 各装置の説明
【0044】2・1 クライアント装置(図3) クライアント装置は、パーソナルコンピュータ、ワーク
ステーション、又は移動可能な携帯端末で構成され、ネ
ットワーク接続機能を持つLANデータ通信部31と、
データ処理/制御部33と、ディスプレイ装置のような
利用者に情報を表示する情報表示部34と、マウス・キ
ーボード装置のような利用者からの指示を入力する情報
入力部35とを備えた通常のクライアント装置におい
て、データ処理/制御部33とLANデータ通信部31
の間に本発明の特徴とするメッセージの作成、処理を行
うメッセージ処理部32を設けた構成を有する。実施例
では、利用者が、クライアント装置において行う作業
は、メッセージの作成、送信、処理結果の受信、文書画
像データの登録保管時に送信を行うための原稿となる文
書画像データを編集作成する処理である。クライアント
装置としては、同時に2名以上の利用者が利用可能な環
境をも想定している。すなわち、クライアント装置のオ
ペレーティング・システムのマルチタスク機能により、
同時に複数のメッセージの送受信や、文書作成が可能で
ある。各クライアントにおいては、メッセージ送信元を
明確にすると共に、処理結果を確実に、指示した利用者
に返送できるように、利用者はユーザ名によって識別さ
れる。以降、ある装置において、ある利用者が、あるユ
ーザ名で、メッセージを作成、送信する場合には、メッ
セージの送信元であり、メッセージの処理結果、又はエ
ラー状況が返されるべき、装置名とその中のユーザ名を
オリジネータと称す。
【0045】2.2 編集サーバ装置(図4) 編集サーバ装置は、パーソナルコンピュータ又はワーク
ステーションで構成される図4に示すように、ネットワ
ーク接続機能を持つLANデータ通信部41と、編集サ
ーバの機能を遂行するための処理、制御を行うデータ処
理/制御部43と、編集対象の画像を記憶する入出力画
像一時記憶部44と画像編集処理を行う画像編集処理部
45とを備えた、通常の編集サーバ装置において、デー
タ処理/制御部43とLANデータ通信部41の間に本
発明の特徴とするメッセージの作成、処理を行うメッセ
ージ処理部42を設けた構成を有する。画像編集処理部
45は、以下に示す各種画像編集、画像変換機能を有す
る。 ・画像データの拡大、縮小、回転、解像度変換。 ・各種フォーマット画像データの圧縮、伸張。 ・各種フォーマット画像データの形式変換。 ・各種フォーマット画像データの色空間変換。 ・各種色階調変換とディザ変換処理 ・各種PDLデータの描画処理。
【0046】2.3 画像ファイルサーバ装置(図5) 画像ファイルサーバ装置は、パーソナルコンピュータ又
はワークステーションで構成され、図5に示すように、
ネットワーク接続機能を持つLANデータ通信部51
と、画像ファイルの高速大容量管理機能を遂行するため
の処理、制御を行うデータ処理/制御部53と、入出力
画像ファイルを一時記憶する入出力画像一時記憶部54
と、画像ファイルのデータを記憶するデータ蓄積部55
とを備えた通常の画像ファイルサーバ装置において、デ
ータ処理/制御部53とLANデータ通信部51の間に
メッセージの作成、処理を行本発明の特徴とするメッセ
ージ処理部52を設けた構成を有する。画像ファイルサ
ーバ装置では、入力した文書原稿を加工して、プリンタ
に出力する直前の形式の画像データを保管している。ネ
ットワーク上には、何種類かのプリンタが接続されてお
り、それぞれのプリンタが受け取る最適の画像形式、画
像イメージの解像度はプリンタの種類ごとに異なるが、
本例のシステムでは、すべての登録されている文書デー
タに対して、それらの種類のプリンタ用の出力フォーマ
ットの文書画像データを持つようにしている。
【0047】プリント出力しようとしている、プリンタ
転送直前の画像データが、画像ファイルサーバ装置に存
在している場合には、すぐに目的のプリンタ装置に転送
することにより、最適の画像出力を、短時間の内に入手
することが可能となる。出力プリンタ用形式の画像デー
タが画像ファイルサーバ装置に存在しなかった場合に
は、後述の中間フォーマット画像を入手して、編集サー
バによって目的のプリンタ用形式に変換処理を行ってか
ら、転送を行う。複数の画像ファイルサーバがネットワ
ーク上に存在できるが、それぞれの画像ファイルサーバ
が持っているデータがすべて同じ場合と、一部同じ場合
と、全部異なる場合がある。いずれの場合であっても、
各画像ファイルサーバにどのような文書画像データが管
理されているかは、データベース・サーバによって管理
されている。本発明は、これらいずれの場合であって
も、利用者の指示によってサーバを指定して検索可能で
あるため、以降は特に詳しく説明しない。
【0048】2.4 データベース・サーバ装置(図
6) データベース・サーバ装置は、パーソナルコンピュータ
又はワークステーションで構成され、図6に示すよう
に、ネットワーク接続機能を持つLANデータ通信部6
1と、画像ファイルの高速大容量管理機能を遂行するた
めの処理、制御を行うデータ処理/制御部63と、入出
力画像ファイルを一時記憶する入出力画像一時記憶部6
4と、データを記憶するデータ蓄積部65とを備えた、
通常のデータベース・サーバ装置において、データ処理
/制御部63とLANデータ通信部61の間に本発明の
特徴とするメッセージの作成、処理を行うメッセージ処
理部62を設けた構成を有する。複数のデータベース・
サーバが、ネットワーク上に存在できるが、それぞれの
データベース・サーバが持っている情報が同じ場合、一
部同じ場合、全部違う場合がある。これらの場合のデー
タベース・サーバの使い分け方法に関しては、すべて使
用者に任される。
【0049】2.5 プリントサーバ装置(図7) プリントサーバ装置は、ネットワーク接続機能を有する
LANデータ通信部71と、本発明によるメッセージ処
理機能を備えたメッセージ処理部72を持ち、プリント
管理機能を含む処理、制御を行うデータ処理/制御部7
3、入出力画像一時記憶部74と、白黒、又はカラーの
プリンタに接続するためのプリンタ接続部75を備えた
パーソナル・コンピュータ、又はワークステーションか
らなる。又は、ネットワーク接続機能を持ったプリンタ
装置に、本発明によるメッセージ処理機能を付加した装
置構成としてもよい。即ち、プリントサーバ装置は、ネ
ットワーク印刷機能のほかに、メッセージ処理機能を提
供する。
【0050】2・6.ジョブチケットサーバ装置(図
8) ジョブチケットサーバ装置は、パーソナル・コンピュー
タ、又はワークステーションが用いられ、ネットワーク
上のデータベースサーバ装置のデータを参照して、ジョ
ブチケットを処理する機能を果たすためのデータ処理/
制御部83と、ネットワーク接続機能を持つLANデー
タ通信部81と、本発明によるメッセージ処理機能を持
つメッセージ処理部82を備えている。
【0051】2・7.メッセージ処理部(図9、図1
0) 以上に説明した各装置に含まれるメッセージ処理部は同
じ内部構成を持ち、その装置がジョブチケットサーバの
ように、ジョブチケット処理機能を持つか持たないかで
異なる。ジョブチケット処理機能を持つ場合には、ジョ
ブチケットサーバ装置として動作可能で、ジョブチケッ
ト処理部とジョブチケットに記述してあるパラメータの
実際の値をデータベースから検索するための、データベ
ース参照部が必要になる。
【0052】図9に示すジョブチケットサーバ機能を有
しないメッセージ処理部92は、LANデータ通信部9
1を介して他のステーションから送られてきたメッセー
ジの受信処理を行うメッセージ受信部921と、受信し
たメッセージの処理内容を解釈し、データ処理/制御部
93を介して装置の処理機能を作動せしめ、また、メッ
セージに加工を施しあるいは新しいメッセージの作成を
行うと共に、メッセージの送信先を決定する等の処理を
行うメッセージ解釈実行部923と、メッセージの送信
処理をするメッセージ送信部922と、送信先を決定す
るためのネットワークアドレス等のデータを保持するロ
ーカルデータベース部924とを備えている。
【0053】図10はジョブチケットサーバ機能を有す
るメッセージ処理部の構成を示すもので、通信データ入
出力部1021、メッセージ受信部1022、メッセー
ジ送信部1023、メッセージ解釈実行部1024、デ
ータベース参照部1025、及びジョブチケット処理部
1026を備えている。メッセージ受信部1022、メ
ッセージ送信部1023、メッセージ解釈実行部102
4は、図9の対応する要素と同じものである。ジョブチ
ケット処理手段1026はジョブチケット中に記述され
ているジョブごとに、そのジョブを実行するためのメッ
セージを新しく作成する機能を有している。データベー
ス参照部1025は
【0054】3.文書データの構造
【0055】3.1 文書データの基本構造 図14は、本実施例で扱う文書データの構造を模式的に
示した図である。
【0056】(a)データ構造 文書データはすべて「ブック」、「ドキュメント」、
「ページ」という3階層の構造で取り扱う。
【0057】(b)ブック 「ブック」は、1つ又は複数の「ドキュメント」の集合
として、構成される。
【0058】(c)ドキュメント 「ドキュメント」は、1つ又は複数の「ページ」の集合
として、構成される。「ドキュメント」は、ブックの管
理を考慮して考慮して、複数の「ブック」に所属するこ
とが可能である。
【0059】(d)ページ 「ページ」は、片面プリント出力1枚分の画像情報デー
タで構成される。プリンタへの出力を考慮して、同一
「ドキュメント」内の各「ページ」はすべて同じ原稿の
用紙サイズになっている。
【0060】(e)画像情報データ 画像情報データは、画像ファイルサーバにおいて、「ド
キュメント」単位に蓄積管理される。また、画像情報デ
ータに関する、文書の入力、蓄積、編集、形式変換、プ
リント出力の各機能は、「ブック」又は「ドキュメン
ト」単位に利用可能である。
【0061】3−2 データベースの管理構造 図15は、本例で扱うデータベース・データのリレーシ
ョナルデータベース上での管理構造と、テーブル、カラ
ムの関係を示した図である。図15に示すように、デー
タベースのデータに関するテーブルとしては、ブックテ
ーブル、ブック構成テーブル、ドキュメントテーブル、
イメージテーブル、ユーザテーブル、分類テーブル等が
あり、装置データに関するテーブルとしてはステーショ
ンテーブルと接続機器テーブルとがある。図において、
異なるテーブルの同一名のカラム間の破線は参照関係を
示している。
【0062】図16では、リレーショナルデータベース
のデータから「ブック」を構成する「ドキュメント」デ
ータを蓄積している画像ファイルサーバの所在と、画像
ファイルサーバ内の目的文書構成ファイルのディレクト
リ情報を検索する様子を示している。
【0063】3・3 画像ファイルサーバの構造 図17は、画像ファイルサーバ内のデータ構造を示すも
のである。実施例のシステムにおいて、ネットワーク上
で取り扱うプリンタ3種類分の文書画像データを、すぐ
に各プリンタで出力できる、プリンタ出力ファイル形式
にあらかじめ変換して、保存蓄積してある。プリンタ出
力用文書画像フォーマットとして、PostScrip
t(PS)やPCPR、ESCIP、PCL、ART、
LIPSのようにページ記述言語で表現された文書画像
データの場合には、1つのファイルで複数ページを表現
するため、1文書あたり、1つのファイルで構成され
る。また、JPEG、JBIG、ITU‐TG3、LZ
のように文書画像データを1ページ画像分ずつ圧縮した
形式の場合には、1ページ分が1つのファイルとなるた
め、「ドキュメント」単位にサブ・ディレクトリにおい
て管理する。例えば、図17の構造例では、ルートディ
レクトリのもとにプリンタ出力用文書画像フォーマット
ごとのディレクトリJPEG、PS、PCPR、中間フ
ォーマットのディレクトリMIDが設けられている。デ
ィレクトリJPEGの場合には、さらに文書1、文書
2、文書3、…のサブディレクトリが設けられ、それぞ
れページ単位のファイルが所属される。ディレクトリP
Sの場合には、各文書は全ページで1ファイルとなり、
文書1、文書2、…がファイルとして格納される。
【0064】3・4.中間フォーマットファイル 画像ファイルサーバ中には、前項で説明したようにプリ
ンタ出力ファイル形式のデータのほかに、MIDディレ
クトリに中間フォーマット形式の文書画像データファイ
ルを保管蓄積している。この中間フォーマット形式の画
像ファイルは、画像入力時の状態に極力忠実で、画像を
劣化させない形式で保管してあるため、図18に示すよ
うに、入力元媒体の種類に応じた画像フォーマットを内
部ファイルとして含む構造となっている。なお、ここで
図18の入力ファイルフォーマット183の列に掲げて
ある名称のフォーマットについて説明する。LZは、情
報理論の専門家Zivと計算機科学の専門家Lempe
lが協力して作り上げた、学習辞書に基づいて圧縮を行
う、Lempel−Zip符号化圧縮方法に基づく圧縮
方法である。PhotoCDは、Kodak社が扱う、
銀塩写真をデジタル化して、CD(コンパクトディス
ク)の中に納めて、パソコンや専用の再生装置で見える
ようにしたものである。G3はITU−Tの勧告に従っ
た、一般の電話回線と同じアナログ回線を用いて送受信
するファックスの通信方法であり、ここでは、そこの標
準であるMMR(ハフマン符号化)に基づいた圧縮方法
を意味する。PostScriptは、米国アドビ社が
定めた、ベクトル表現によって文書を記述するページ記
述言語である。
【0065】入力ファイル・フォーマットがJPEGと
PostScriptの場合を例に中間フォーマットフ
ァイルの構造を図19(a)及び(b)に示す。図19
(a)は入力保存形式がJPEGの場合の中間フォーマ
ットファイルの構造を示すもので、ヘッダー部191と
複数の内部ファイルの格納部192とからなり、ヘッダ
部191には内部ファイルの形式に関する情報191a
と各内部ファイル192a,192b,…の開始位置と
大きさに関する情報191b,191c…を有してい
る。図19(b)は、入力保存形式がPostScri
pの場合の中間フォーマットファイルの構造を示すもの
で、ヘッダー部193と、1個の内部ファイル194か
らなっている。ヘッダー部193は内部ファイルの形式
に関する情報193aとPostScript内部ファ
イル194の開始位置と大きさに関する情報193bを
含んでいる。
【0066】中間フォーマットファイルの利用目的は、
以下の3点である。 (a) 画像ファイルサーバで保管してある文書画像デ
ータを、登録してあるプリンタ出力ファイル形式以外の
形式で、他のプリントサーバ装置、ステーションに転
送、出力する場合。
【0067】(b) プリンタ出力時に、拡大、縮小、
回転、画像の色変換、ページ番号付け、といった画像編
集処理を行ってから出力する場合。
【0068】(c) 当初、画像ファイルサーバ装置内
のディスクの空き容量が足りないために、プリンタ出力
ファイル形式の文書画像データを作成して保管するため
の、スペースがなかったが、保管のためのディスクの空
き容量ができたために、保管する場合。
【0069】3.5 編集サーバに関する補足説明 上記中間フォーマットファイルを用いた、上記(a)か
ら(c)の編集処理は、専用の編集機能を備えた、編集
サーバ装置において行われる。編集サーバ装置では、上
記画像編集処理を、高速かつ、効率よく行うため、各種
画像編集、変換機能を持つ。また、編集サーバが扱う入
力データは、多くの場合中間フォーマットファイルであ
るため、編集サーバ機能を持つ装置は、中間フォーマッ
トファイルを保管する画像ファイルサーバ装置と兼用で
あってもよい。本例のシステムでも、編集サーバ機能を
持つ装置は、中間フォーマットファイルを保管するよう
になっている。このように、中間フォーマットファイル
を編集サーバに蓄積保管する場合には、中間フォーマッ
トファイルの編集のために、ネットワーク・データ転送
を行う処理がなくなるため、システム全体の性能が向上
する。
【0070】4.メッセージの構成
【0071】4.1 標準的なメッセージの全体構成 図20に示す標準的なメッセージは、以下の4つの部分
で構成される。以降、メッセージの送信、受信を行う各
ネットワークに接続した装置をステーションと呼ぶ。
【0072】(a) 制御情報部201 制御情報部201は、省略可能な、1つの制御情報ファ
イル2011からなる。制御情報ファイル2011は、
可読文字コードで記述されたテキストファイルで、メッ
セージの全体構成、メッセージを生成したステーション
名、メッセージの送信先のステーション名、メッセージ
の送信先に必要な機能条件、利用者のユーザ名、パスワ
ード、動作記述プログラムの変数の現在の値、次に実行
する行番号に関する情報を含む。制御情報ファイルの例
は後述する図29に示されている。
【0073】(b) 動作記述部202 動作記述部202は、省略可能な、1つの動作記述ファ
イル2021からなる。動作記述ファイル2021は、
可読文字コードで記述されたテキストファイルで、メッ
セージのステーションでの動作を記述した、動作記述プ
ログラムが入っている。動作記述ファイルの例は、後述
する図33〜図38に示されている。
【0074】(c) 履歴管理部203 履歴管理部203は、省略可能な1つの履歴管理ファイ
ル2031からなる。履歴管理ファイル2031は、可
読文字コードで記述されたテキストファイルで、メッセ
ージの各ステーションでの、動作履歴が入っている。履
歴管理ファイルの例は、後述する図30に示されてい
る。
【0075】(d) 運搬内容部204 運搬内容部204は、省略可能で、また複数個保持可能
な、運搬内容ファイル2041〜2043からなる。運
搬内容ファイルは、メッセージが現在運搬中の内容物を
保持する。本例では、運搬内容部204としては、以下
の3種類を定義し、説明するが、これら以外のあらゆる
ファイルに関しても、運搬内容部として保持することが
可能である。
【0076】(d−1) ジョブチケット・ファイル
(図39、図40) ジョブチケットファイル204aは、可読文字コードで
記述されたテキストファイルで、メッセージに実行指示
する内容を、ジョブチケットというパラメータ形で簡単
に表現したもの。データベースを検索しないと判明しな
いような、曖昧な表現を許す。本例の場合には、動作記
述プログラムを作成するのに比べて、利用者が簡単に記
述できる点と、後述のメッセージ構成要素を簡略化でき
るという利点がある。運搬内容部には、ジョブチケット
・ファイルは最大1つであるが、1つのファイル中に複
数の「ジョブ」を記述することができる。ジョブチケッ
ト中の「各ジョブ」は、JobNameパラメータ
(例、図39の第6行及び第16行、図40の第10行
及び第20行)で判別できる。
【0077】(d−2) 結果情報ファイル204b
(図31) 可読文字コードで記述されたテキストファイルで、メッ
セージの指示によって実行した結果を、「結果情報」と
いうパラメータ形式で簡単に表現したもの。後述のメッ
セージ構成要素を簡略化できるという利点がある。運搬
内容部には、結果情報ファイルは最大1つであるが、1
つのファイル中に複数の「結果情報」を記述することが
できる。結果情報ファイル中の各「結果情報」は、Re
sultNameパラメータ(図31の第5行)で判別
できる。オリジネータに対して、メッセージ処理の結果
やエラー状態、ジョブチケット指示に基づく処理結果を
報告するために使用する。
【0078】(d−3) 文書ファイル204c(図4
1) 文書ファイル204cは、複数個の、前述の文書画像デ
ータを構成するブック、又はドキュメントからなる。本
例では複数個のブックと、ドキュメントを混在してファ
イルを運搬内容部で持つことも可能である。
【0079】4.2 省略時のメッセージの構成 本発明の実施の形態では、図21に示すように、省略可
能なメッセージの各構成要素を定義している。
【0080】(a) 通常のメッセージ転送 図21に示すように、通常のメッセージ転送の場合、制
御情報部211、動作記述部212、履歴管理部213
は必要である。当然のことながらメッセージが運搬すべ
き運搬内容物がない場合には、運搬内容部214は省略
できる。
【0081】(b) 初回のメッセージ転送 初回のメッセージ転送の場合は、制御情報部211、動
作記述部212は必要である。そのメッセージがステー
ションで生成されてから、初めてステーションの外に転
送される場合には、そのメッセージの履歴情報は重要な
意味を持たないために、履歴管理部213は空ファイル
にするか、省略可能である。運搬内容物がない場合に
は、運搬内容部214は省略できる。
【0082】(c) ジョブチケットのメッセージ転送 本例では、ジョブチケットの転送において、期待されて
いる動作は次の通りに例外なく定義されている。すなわ
ち、「ジョブチケットサーバにおいて、メッセージが運
搬中のジョブチケットをすべて処理して、処理結果を持
って返る。」ことである。この場合、図21に示すよう
に制御情報部211、動作記述部212、履歴管理部2
13は省略可能である。本来制御情報部を参照して得ら
れるユーザ情報は、ジョブチケット中に記述されてい
る。ユーザ情報以外は、ジョブチケットサーバで定義し
てある標準値を用いる。動作記述プログラムは、ジョブ
チケットサーバに登録してある標準ジョブチケット処理
プログラムが利用される。ジョブチケットが処理する運
搬内容がある場合には、ジョブチケットの次の運搬内容
ファイルとして保持できる。省略可能な制御情報部、動
作記述部、履歴管理部が存在した場合には、ジョブチケ
ットより優先的に、各構成部のファイルの記述が処理さ
れる。(図28)
【0083】(d) 結果情報のメッセージ転送 本例では、結果情報の転送において期待されている動作
は、次の通りに例外なく定義されている。すなわち、
「メッセージのオリジネータに対して、メッセージの処
理結果を報告する。」ことである。この場合、制御情報
部、動作記述部、履歴管理部は省略可能である。本来制
御情報部を参照して得られるユーザ情報は、結果情報フ
ァイル中に記述されている。動作記述は報告処理だけて
あるので特に必要ない。処理結果として持ち帰る運搬内
容がある場合には、結果情報ファイルの次の運搬内容フ
ァイルとして保持できる。指定の動作が指示通り、すべ
て正常に終了した場合で、あらかじめ正常終了時結果不
要の指定が動作記述部、又はジョブチケットにおいて指
示されている場合、結果情報ファイルは省略される。こ
の特別な状況として、処理結果として持ち帰る運搬内容
も存在しなかった場合、メッセージはオリジネータに返
ってこない。省略可能な制御情報部、動作記述部、履歴
管理部が存在した場合には、結果情報ファイルより優先
的に、各構成部のファイルの記述が処理される。
【0084】4.3 転送方法とメッセージ構成部の判
別 本実施の形態では、メッセージの転送方法として、次の
4種類を取り扱う。メッセージを転送する場合に、受信
側において各メッセージの構成部を判別できる方法を用
いる。例えば、転送においてメッセージを構成する各フ
ァイルを判別するためには、ファイル名、転送順序と、
転送するファイル中に、そのファイルが何であるか記述
する方法がある。制御情報ファイル中には、メッセージ
を構成するファイル名、ファイル順を記述することがで
きるので判別に利用することもできる。図23(a)〜
(d)は、ファイルの名前と順番による判別方法の例で
ある。制御情報ファイルのファイル名は、図23(a)
に示すように先頭にCを付し、あるいは拡張子としてC
TLを付する。動作記述ファイルには、図23(b)に
示すようにファイル名の先頭にDを付し、あるいは拡張
子としてDRVを付する。履歴管理ファイルには、図2
3(c)に示すようにファイル名の先頭にLを付し、あ
るいは拡張子としてLOGを付する。運搬内容ファイル
には、図23(d)に示すようにファイル名の先頭にL
を付し、あるいは拡張子としてLOGを付する。
【0085】図24(a)〜(c)及び図25(a)〜
(c)は、転送するファイル中に、そのファイルが何で
あるか記述する方法の例である。各1行目は、メッセー
ジ識別ヘッダ部分であり、1文字目の‘#’記号から、
改行コードまでを、識別ヘッダ部分とし、次のメッセー
ジ構成ファイルまでの間、そのファイルの中身が何であ
るかを示すようになっている。このように、転送するフ
ァイルが、テキストファイルである場合には、例えば複
数のファイルが転送中に1つのファイルに併合されるこ
とがあっても、容易に各ステーションで判別し、必要部
分を取り出すことができる。
【0086】(a) 電子メール手段による転送 本例では、メッセージの電子メール手段による転送方法
として、UNlXオペレーティング・システムやインタ
ーネットにおいて一般的な、SMTP(Simple
MailTransferProtocol)を用い
て、メッセージを転送する。SMTP電子メール転送手
段による転送では、通常可読文字コードで記述されたテ
キストファイルしか扱うことができないという点と、一
度に送るファイルは通常1つに制限されるという問題が
ある。しかし、転送するメッセージの運搬内容部を持た
ない場合、あるいは運搬内容部がテキスト・ファイルで
ある場合には、前述の識別ヘッダによって、各ファイル
の境界を識別可能なため、メッセージを構成する複数フ
ァイルをまとめて、一度に転送する場合に使用できる。
【0087】また、MIME(Multipurpos
e Internet MailExtension)
という、電子メールでバイナリ・ファイルを取り扱う方
式を利用することによって、文書画像データのように可
読文字コード以外で構成されるファイルをメッセージの
運搬内容部に含めて、転送することが可能である。メッ
セージ送信先の、ステーション装置名、ユーザ名を指定
方法する方法の例を図26(a)に示す。
【0088】(b) ネットワークファイル転送手段に
よる転送 本例では、メッセージのネットワークファイル転送手段
による転送方法として、UNlXオペレーティング・シ
ステムやインターネットにおいて一般的な、FTP(F
ileTransferProtocol)を用いて、
メッセージを転送する。FTPネットワークファイル転
送手段による転送では、可読文字コードで記述されたテ
キストファイルとバイナリ・ファイルを複数混在して扱
え、転送する順番とファイル名を指定して転送すること
が可能なため、メッセージの転送手段としては問題がな
い。メッセージ送信先の、ステーション装置名、利用者
ユーザ名を指定方法する方法の例を図26(b)に示
す。
【0089】(c) ネットワーク・プリント手段によ
る転送 本例では、メッセージのネットワーク・プリント手段に
よる転送方法として、UNlXオペレーティング・シス
テムにおいて一般的な、LPR(LinePrinte
rSpooler)を用いて、メッセージを転送する。
LPRネットワーク・プリント手段による転送では、可
読文字コードで記述されたテキストファイルとバイナリ
・ファイルを複数混在して扱え、転送する順番とファイ
ル名を指定して転送することが可能なため、メッセージ
の転送手段としては問題がない。メッセージ送信先の、
ステーション装置名、仮想プリンタ名を指定方法する方
法の例を図26(c)に示す。
【0090】(d) インターネット・ファイル転送手
段による転送 本例では、メッセージのネットワークファイル転送手段
による転送方法として、インターネット・ファイル転送
手段である、HTTP(HyperTextTrans
ferProtocol)を用いて、メッセージを転送
する。HTTPインターネット転送手段による転送で
は、可読文字コードで記述されたテキストファイルとバ
イナリ・ファイルを複数混在して扱え、転送する順番と
ファイル名を指定して転送することが可能なため、メッ
セージの転送手段としては問題がない。メッセージ送信
先の、ステーション装置名、ディレクトリ名を指定方法
する方法の例を図26(d)に示す。
【0091】4.4 ネットワークデータベースの検索 以降の実施の形態で説明する、各ステーションに関する
ネットワーク情報の検索結果の例を図32に示す。メッ
セージを送信したり、ネットワーク上のサービスを受け
ようとする場合には、目的装置や、目的サーバの名前に
ほかに、通信手順や、ネットワーク・アドレスのような
情報が必要となる。本例では、ネットワークデータベー
スに関する情報は、データベースサーバ、又は各装置の
ローカル・データベース上で、管理しているが、このよ
うな情報を管理する手段は、UNIXオペレーティング
・システムのDNS(DomainNameServi
ce)や、NIS(NetworkInformati
onService)、NetWareオペレーティン
グ・システムのNDS(Network Direct
ory Service)ネームサービスを用いて管理
してもよい。
【0092】5. 文書画像の検索処理の例(実施例
1) 以下に、本発明によるメッセージ通信機能を使って、ク
ライアント装置101から指示して、ネットワーク・ド
メイン「ksp.fx.co.jp」と「nki.f
x.co.jp」に保管されている「仕様書」という文
字を含む文書を最大10件検索して、そのPS(Pos
tScript)フォーマットの画像ファイルを取得す
る文書画像の検索処理の例(実施例1)を説明する。
【0093】5.1 クライアント装置
【0094】5.1−1 図3に示す構成を備えたクラ
イアント装置101では、情報入力部35を介して入力
された利用者の指示に基づいて、データ処理制御部43
においてメッセージを組み立てる。メッセージは、制御
情報ファイル、動作記述ファイル、履歴管理ファイル、
運搬内容ファイルから構成されるが、履歴情報はないの
で、履歴情報ファイルは中身が空のファイルとなる。運
搬内容ファイルは、この文書画像の検索の例の場合はな
い。利用者は、文書編集プログラム等を利用して、動作
記述プログラムを動作記述ファイル中に作成する。ま
た、あらかじめ頻繁に利用する動作記述プログラムを準
備しておいて、必要部分だけ変更して動作記述ファイル
としてもよい。図33は動作記述ファイルの例を示すも
のである。制御情報ファイルには、ユーザ名とパスワー
ドを、利用者の操作環境から読み出して設定し、プログ
ラム実行行数としては、1を設定する。この処理は、文
書編集プログラム等を利用して、利用者が制御情報ファ
イルを作成してもよいし、標準の制御情報ファイルを準
備しておいて、必要に応じてコピーして利用してもよ
い。
【0095】5.1−2 以上のように作成した、制御
情報ファイル、動作記述ファイル、空の履歴情報ファイ
ルで構成されるメッセージをメッセージ処理部112の
メッセージ解釈実行部1024に送り、メッセージ処理
を開始させる。
【0096】5.1−3 メッセージ解釈実行部112
では、制御情報ファイルのユーザ名とパスワードを参照
して、データベース参照部1025に問い合わせ認証を
行う。データベース参照部1025がネットワーク上の
データベースサーバ131に接続可能な場合には、ネッ
トワーク上のデータベースサーバ131のユーザ情報を
参照して、認証処理を行う。ネットワーク上のデータベ
ースサーバ131に接続不可能な場合には、データベー
ス参照部1025内に持っているユーザ情報(ローカル
・データベース)を参照して、認証処理を行う。この実
施形態の場合は、既に利用者の操作環境の情報がローカ
ル・データベースに登録されているので、正しく認証さ
れる。
【0097】5.1−4 メッセージ制御情報ファイル
に記述されているプログラム実行行数(この場合には1
行目)からメッセージ動作記述ファイルの解釈実行処理
を行う。以下の説明においてメッセージ動作記述ファイ
ルが図41に示す内容を持つものである例で説明する。
解釈実行処理に当たっては、空行、コメント行は無視さ
れるため、最初の命令は3行目である。3行目から5行
目までは、プログラム内で使う変数の宣言と初期化であ
る。7行目から25行目までは、この検索処理を行うサ
ブルーチンsearchImageの宣言処理である。
27行目は、結果を処理する変数の宣言である。サブル
ーチンsearchImageは、検索した結果をcs
vSheetという型で返す。CSV(comma S
eparated Value)とは、カンマで区切ら
れた、複数項目からなる行を、複数行持つことができる
テキスト・ファイルの形式を意味する。プログラムの動
作は、28行目から行う。28行目から30行目までの
処理は、カウンタ変数iに0をセットして、domai
ns文字列配列の個数(2個)に達するまでの間、定義
済みサブルーチンsearchImageを実行するこ
とである。サブルーチンsearchImageは、パ
ラメータとしてドメイン文字列”ksp.fx.co.
jp”と”nki.fx.co.jp”を各々セットし
て、2回実行する。29行目は、カウンタ変数iの値が
0であるので、パラメータとしてdomains文字列
リストの0番目の要素”ksp.fx.co.jp”を
使って、1回目のサブルーチンsearchImage
の呼び出し処理を行う。サブルーチン処理の最初は9行
目で、パラメータとして受け取ったドメイン文字列”k
sp.fx.co.jp”をネットワーク・ドメインと
してセットする。10行目、11行目の処理は、ネット
ワーク・データベースを参照して、現在のステーション
(クライアント装置101)から最も近いデータベース
・クライアント機能を持ったステーションであり、かつ
現在稼働していて、かつ処理能力に余裕があるステーシ
ョンを1つ調べて、プログラム中のステーション変数s
に代入することである。このステーション変数はネット
ワークに接続している各ステーションの属性を記述した
ものである。ここでは、画像データに関する情報を検索
可能なデータべース・クライアント装置を検索してい
る。メッセージ解釈実行部1024では、データベース
参照部1025に問い合わせて、ネットワーク上の一番
近い該機能を持った装置を調べて、結果をステーション
変数sに代入する。この例の場合の参照結果、そのステ
ーションはジョブチケットサーバ装置111(ステーシ
ョン名”mari.ksp.fx.co.jp”)であ
る。クライアント装置101のデータベース参照部10
25がネットワーク・データベースの参照機能を持たな
い場合や、ネットワーク・データベースの参照が不可能
な場合、参照結果該当ステーションがない場合には、あ
らかじめデータベース参照部内のローカル・データベー
スに登録してある、データベース・クライアントの情報
を使用する。
【0098】5.1−5 メッセージ解釈実行部102
4で実行するプログラムの次の処理は、実行中のプログ
ラムを含むメッセージ全体を、前項で求めたステーショ
ン変数s(実体はジョブチケットサーバ装置111)に
送信することである(12行目)。この行(12行目)
をメッセージ解釈実行部1024が処理すると、現在の
プログラム中のすべての変数の値と、次の実行すべき行
を制御情報ファイルに格納する。次に、履歴管理ファイ
ルに日付、時刻と共に、送信元のステーション名と、送
信先のステーション名を記述する(図30の履歴管理フ
ァイル例の3行目から5行目参照)。その後メッセージ
送信部にメッセージを構成する各ファイルを順に送る。
そして、目的のジョブチケットサーバ装置111に対し
てメッセージを送信する。メッセージの送信方法は幾つ
かあるが、ここでは動作記述ファイルのプログラム中、
制御情報ファイルに記述がないため、データベース参照
部を参照して求められる、ジョブチケットサーバ装置1
11が通常メッセージを受け取る電子メール手段によっ
て送信を行う。
【0099】5.2 メッセージ処理装置
【0100】5.2−1 前記1.1−5項において、
メッセージ送信先として指定されたジョブチケットサー
バ装置111では、クライアント装置101から送られ
てきたメッセージをメッセージ処理部92(このメッセ
ージ処理部92は図10のメッセージ処理部112に示
す具体的構成を有する)内のメッセージ受信部1122
で受け取る。
【0101】5.2−2 到着したメッセージは、到着
した順番にメッセージ処理部92(112)のメッセー
ジ解釈実行部1024に送られて、メッセージ処理を開
始する。同時に2つ以上のメッセージを受信した場合で
あっても、各々のメッセージ全体を構成するファイルを
すべて受信し終わるのを待って、各メッセージ毎に順番
にメッセージ処理部に送られる。メッセージ解釈実行部
1024が、あらかじめ決めてある個数以上の多くのメ
ッセージを同時に解釈実行している場合には、メッセー
ジの解釈実行があらかじめ決めてある個数以下になるま
で、到着したメッセージは、メッセージ受信部1122
内に保存される。
【0102】5.2−3 メッセージ解釈実行部102
4では、まず履歴管理ファイルに、日付、時刻、受信ス
テーション名、送信元ステーション名と共に、メッセー
ジを正しく受信した記録を残す(図30、7行目から9
行目)。そして、メッセージ制御情報ファイルに記述さ
れている送信先装置の必要機能項目を参照して、メッセ
ージを受信したメッセージ処理装置即ちジョブチケット
サーバ装置111が要求の必要機能項目を満たしている
か、制御情報ファイル記述の処理を実行する余裕がある
かどうかの、検証処理を行う。
【0103】5.2−4 前項の検証処理においてエラ
ーとなった場合には、データベース参照部1025にお
いて、該当要件であるクライアント装置101に近いデ
ータベース・クライアント機能を持った装置で、現在稼
働していて、処理能力に余裕がある装置、すなわちジョ
ブチケットサーバ機能を持ったステーションの次候補を
検索する。検索したステーションが存在しなかった場合
は、エラーである。エラーが発生しなければ、検索結果
ステーションを新しいメッセージの送信先として、履歴
管理ファイルに、日付、時刻、と共に、送信もとのステ
ーション名と、送信先のステーション名を記録して、送
信先ステーションにメッセージを送信する。
【0104】5.2−5 前項の要件を満足した場合、
メッセージ解釈実行部1024では、メッセージ制御情
報ファイルに記述されているユーザ名、パスワードを参
照して、データベース参照部に問い合わせ認証を行う。
データベース参照部1025がネットワーク上のデータ
ベースサーバに接続可能な場合には、ネットワーク上の
データベースサーバのデータを参照して、認証処理を行
う。ネットワーク上のデータベースサーバに接続不可能
な場合には、データベース参照部内に持っているユーザ
1情報(ローカル・データベース)を参照して、認証処
理を行う。
【0105】5.2−6 前項の認証処理、及び1.2
−4項の再検索処理においてエラーとなった場合には、
エラーのメッセージで報告する。すなわちエラー状態を
結果状態ファイルとして作成して、メッセージを構成す
る運搬内容部とする。次に、履歴管理ファイルに日付、
時刻、と共に、送信もとのステーション名と、送信先の
ステーション名を記述する。そして、メッセージの元々
の送信元であるクライアント装置101に対してエラー
となったメッセージを送信する。
【0106】5.2−7.認証処理において問題がなか
った場合には、履歴管理ファイルに、日付、時刻、と共
に、認証が成功した記録を残して(図30の履歴管理フ
ァイルの第11行目)、メッセージ制御情報ファイルの
プログラム実行行数(この場合には図33のメッセージ
動作記述ファイルの第13行目)からメッセージ動作記
述ファイル(図33)の解釈実行処理を行う。
【0107】5.3 データベースの処理
【0108】5.3−1 メッセージ動作記述ファイル
(図33)の第13行目、第14行目では、ネットワー
ク・データベースを参照して、現在の実行ステーション
であるジョブチケットサーバ装置111からアクセス可
能で、近い位置にあり、かつ現在稼働していて、かつ処
理能力に余裕があるデータベースサーバ名を調べて、プ
ログラム中のデータベースクラスDatabaseのs
erver変数にセットする。この場合には、データベ
ースサーバ装置131で稼働しているデータベース名”
RDB‐KSP”がセットされる。
【0109】5.3−2 メッセージ動作記述ファイル
(図33)の第15行目は、データベースサーバ”RD
B‐KSP”との接続開始処理である。データべースク
ラスDatabaseには、接続サーバ名以外の属性が
設定されていないので、接続ユーザ名やパスワードは、
制御情報ファイルに記述のものが用いられる。そのほか
の、データベース接続属性は、標準値が用いられる。
【0110】5.3−3 メッセージ動作記述ファイル
(図33)の第16行目、第17行目は、データベース
に対する検索SQL(Structured Quer
yLanguage:構造化問い合わせ言語)の発行
と、検索結果の取り込み処理である。ここでは、データ
ベースサーバ中にあらかじめ登録してある、ストアド・
プロシージャ(登録済み手続き)”bookimag
e.searchbyname”を’%仕様書1%’
と’PS’という2つのパラメータをつけて呼び出して
いる。bookimage.searchbyname
は、データベース中の「仕様書」という文字列を表題名
に持つブックのデータの中から、PS(PostScr
ipt)形式の文書画像データの所在を検索して、それ
を保持するホスト名と、ディレクトリ名を全件、表示す
る処理を行う。この検索SQLの実行結果は、結果シー
ト変数rに入力される。
【0111】5.4 検索結果の送信処理 5.4−1 メッセージ動作記述ファイル(図33)の
18行目から25行目までは、前項で検索した結果の文
書画像データを実際に、クライアント装置101に送信
する処理である。第18行目は、条件付き繰り返し処理
の定義である。カウンタ変数iに0をセットして、前項
の指定サーバにおける検索結果の行数に達するか、合計
ファイル転送カウンタ変数countが10個に達する
までの間、画像ファイルサーバ121にメッセージ自身
を送り込み、そこから検索結果の文書画像データを、ク
ライアント装置101に送信する処理を繰り返す。実施
例では、検索した結果は3件で、最初の文書画像データ
を保管している、画像ファイルサーバは、”megu.
ksp.fx.co.jp”画像ファイルサーバ装置1
21である。
【0112】5.4−2 メッセージ動作記述ファイル
(図33)の19行目と20行目は、実行中のプログラ
ムを含むメッセージ全体を、文書画像データを保管して
いる画像ファイルサーバに送信する処理である。この行
をメッセージ解釈実行部1024が処理すると、現在の
プログラム中のすべての変数の値と、次の実行すべき行
を制御情報ファイルに格納する。そして、履歴管理ファ
イルに日付、時刻と共に、送信元のステーション名と、
送信先のステーション名を記述する(図30、13行目
から15行目)。その後メッセージ送信部1123にメ
ッセージを構成する各ファイルを順に送り、そこから、
目的の画像ファイルサーバ装置121に対してメッセー
ジを送信する。この行を実行することによって、送信さ
れるメッセージの制御情報ファイル、履歴管理ファイル
の様子をそれぞれ図29、図30にそれぞれ示す。
【0113】5.4−3 画像ファイルサーバ装置12
1では、前述のステップ5−2と同様の処理によって、
メッセージを順番に受け取り、動作条件による検証処
理、ユーザ認証処理を行う。
【0114】5.4−4 メッセージ動作記述ファイル
(図33)の第21行目は、FTP(FileTran
sferProtocol)プロトコルによって、ステ
ーション変数destで示される、クライアント装置1
01に対して、指定されたPostScriPt文書画
像データ送信する。FTPプロトコルによる、ファイル
転送を行った結果は、処理結果r.textに格納され
る。
【0115】5.4−5 メッセージ動作記述ファイル
(図33)の第22行目は、カウント変数countに
1を加える処理である。カウント変数countは、複
数のデータベース・サーバの検索結果に基づいた検索結
果の合計で、ファイル数が10を超えないように、管理
する目的で使われる。
【0116】5.4−6 メッセージ動作記述ファイル
(図33)の第23行目は、繰り返し処理の終わりを示
す。すなわち、第18行目に戻って、カウンタ変数iに
1を加えて、カウンタ変数iが前項の指定サーバにおけ
る検索結果の行数に達するか、合計ファイル転送カウン
タ変数countが10個に達するか、条件判定処理を
行う。
【0117】5.4−7 ここでは処理した件数は1件
で、まだ条件を満たしていないので、19行目と20行
目の検索結果の2行目のステーションにメッセージ全体
を送信する処理を行う。しかしながらこの場合、実際に
は次の送信先ステーションは、”megu.ksp,f
x.co.jp”画像ファイルサーバ装置121であ
り、現在処理しているステーションと同一であることが
わかる。このようなメッセージの送信元ステーションと
送信先ステーションが同一の場合には、メッセージの送
信は行わない。また、履歴管理ファイルへの記述や、動
作条件による検証処理、ユーザ認証処理も行わず。次の
プログラムの行の処理を行う。
【0118】5.4−8 メッセージ動作記述ファイル
(図33)の第21行目のプログラムの次の処理は、前
述の5.4−4の処理と同じ、FTPプロトコルによる
文書画像データの送信処理である。以下同様にステップ
を繰り返す。繰り返し処理を3回行った後は、第18行
目に戻って、カウンタ変数iが前項の指定サーバにおけ
る検索結果の行数3に達するので、繰り返し処理を終了
する。
【0119】5.5.次のデータベースサーバにおける
検索処理。
【0120】5.5−1 メッセージ動作記述ファイル
(図33)の第24行目では、第7行目から第25行目
までの検索処理を行うサブルーチンsearchIma
geを終了して、処理結果を持って呼び出し元の行番号
29行目に戻る。このサブルーチンから戻るべき行番号
は、制御情報ファイルに記録されている(図29の第2
3行目)。第29行目では、結果シートrに対して、サ
ブルーチンsearchImageの処理結果を追加し
て書き加える処理を行う。
【0121】5.5−2 メッセージ動作記述ファイル
(図33)の第30行目は、繰り返し処理の終わりを示
す。すなわち、第28行目に戻って、カウンタ変数iに
1を加えて、iがドメイン・リストの個数2個に達する
かの、条件判定処理を行う。iの値は、この時点では1
であるので、次の第29行目の処理に移る。
【0122】5.5−2 メッセージ動作記述ファイル
(図33)の第29行目は、2回目のデータベースサー
バでの検索サブルーチンsearchImageの呼び
出し処理である。カウンタ変数iの値が1であるのて、
パラメータとしてdomains文字列リストの1番目
の要素“nki.fx.co.jp”を使って、サブル
ーチン呼び出し処理を行う。サブルーチン処理の最初は
9行目で、パラメータとして受け取ったドメイン文字列
“nki.fx.co.jp”をネットワークドメイン
としてセットし、以下の処理は前項のステップと同様で
ある。
【0123】5.6 処理の終了
【0124】5.6−1 メッセージ動作記述ファイル
(図33)の第31行目は、2回のサブルーチンsea
rchImageの処理結果を、メッセージオブジェク
トの結果情報ファイルとして、設定する処理である。第
32行目は、処理結果を結果情報ファイルとして持って
いるメッセージ全体を、オリジネータ(クライアント装
置101)に、送信する処理である。この処理により、
現在のプログラム中のすべての変数の値と、次の実行す
べき行(この場合には33行目)を制御情報ファイルに
格納する。次に、履歴管理ファイルに日付、時刻と共
に、送信元のステーション名と、送信先のステーション
名を記述する。その後メッセージ送信部にメッセージを
構成する各ファイルを順に送る。そして、目的のクライ
アント装置101に対してメッセージを送信する。メッ
セージの送信方法は幾つかあるが、ここでは制御情報フ
ァイル中の記述第1候補である、SMTPネットワーク
電子メール手段によって送信を行う。
【0125】5.6−2 クライアント装置101で
は、メッセージ処理部102において返送されたメッセ
ージを順に受け取り、メッセージ解釈実行部923での
受信記録、検証処理、ユーザ情報の認証処理を行う。そ
して、ジョブチケットを作成した利用者に、メッセージ
処理結果が返ってきたことを、クライアント装置中の情
報表示部を通して通知して、メッセージ処理が終了す
る。
【0126】6. 保存文書のプリント指示の処理例
(実施例2) 以下に、「ジョブチケット」を使って、クライアント装
置101から指示して、画像ファイルサーバ装置121
の文書画像データ(ブック)をプリンタ151に、画像
ファイルサーバ装置122の文書画像データ(ブック)
をプリンタ152に、プリント出力させる場合の実施形
態の処理例(実施例2)を説明する。
【0127】6.1 クライアント装置
【0128】6.1−1 クライアント装置101で
は、利用者の指示に基づいて、データ処理/制御部43
において図39に示すジョブチケット・ファイルを組み
立てる。ジョブチケット・ファイルの組み立ては、利用
者がクライアント装置において、情報表示部34、情報
入力部35を介して、文書編集プログラムを起動させ
て、記述してもよい。また、例えば図27に示すディス
プレイ表示を行うような、グラフィカル・ユーザインタ
フェイスを持った「ジョブチケット作成プログラム」を
起動させて、作成してもよい。図27のグラフィカル・
ユーザインタフェイスでウィンドウ271でプリント出
力態様のパラメータの指定と、ウィンドウ272で文書
の指定をすることにより、ジョブチケットプログラムが
自動的に図39のようなジョブチケットを作成する。図
39の例では、ブックIDというブックの識別コード
で、11110021という文書と、11110022
という文書を出力指示している(第5行、第15行)。
【0129】6.1−2 クライアント装置101で
は、データ処理/制御部43において前項で作成した
「ジョブチケット」をメッセージとして送信するために
必要な、制御情報ファイル、動作記述ファイル、履歴管
理ファイル、運搬内容ファイルを作成する。動作記述フ
ァイルのプログラムは、「運搬内容部のジョブチケット
・ファイルを処理して、すべて処理が終わった後、結果
を報告する。」という、ジョブチケット処理を行う場合
に常時使われる内容であり、クライアント装置101の
データ記憶部(図示せず)に標準プログラムとして登録
されているので、クライアント装置101のデータ記憶
部から読み出して、そのまま複製して作成する。図34
はそのジョブチケットの処理の動作記述ファイルの内容
を示すものである。制御情報ファイルには、ユーザ名と
パスワードを、利用者の操作環境から読み出して設定
し、プログラム実行行数としては、1を設定する。この
処理は、「ジョブチケット作成プログラム」が行っても
よい。履歴管理ファイルは、まだ残すべき履歴情報はな
いので、空である。運搬内容部には、前項で作成したジ
ョブチケット・ファイルをセットする。
【0130】6.1−3 前項6.1−3で作成した、
制御情報ファイル、動作記述ファイル、空の履歴情報フ
ァイル、ジョブチケット・ファイルで構成されるメッセ
ージを図10に示すメッセージ処理部102のメッセー
ジ解釈実行部1024に送り、メッセージ処理を開始さ
せる。
【0131】6.1−4 メッセージ解釈実行部102
4では、制御情報ファイルのユーザ名とパスワードを参
照して、データベース参照部1025に問い合わせ認証
を行う。データベース参照部1025がネットワーク上
のデータベースサーバ装置131に接続可能な場合に
は、ネットワーク上のデータベースサーバのユーザ情報
を参照して、認証処理を行う。ネットワーク上のデータ
ベースサーバ装置131に接続不可能な場合には、デー
タベース参照部1025内に持っているユーザ情報(ロ
ーカル・データベース)を参照して、認証処理を行う。
この実施例の場合は、既に利用者の操作環境の情報がロ
ーカル・データベースに登録されているので、正しく認
証される。
【0132】6.1−5 次に、メッセージ解釈実行部
1024は、メッセージ制御情報ファイルに設定された
処理プログラム実行行数(この場合には1行目)からメ
ッセージ動作記述ファイル(図34)の解釈実行処理を
行う。解釈実行処理に当たっては、空行、コメント行は
無視されるため、最初の命令は第3行目である。ここの
処理は、ネットワーク・データベースを参照して、クラ
イアント装置101に近いデータベース・クライアント
機能を持った装置であり、かつ現在稼働していて、かつ
処理能力に余裕がある装置を調べて、プログラム中のス
テーション変数sに代入することである。このステーシ
ョン変数sはネットワークに接統している各ステーショ
ンの属性を記述したものである。ここでは、ジョブチケ
ットを処理するジョブチケットサーバ機能を持ったステ
ーションを検索している。メッセージ解釈実行部102
4では、データベース参照部1025に問い合わせて、
ネットワーク上の一番近い該機能を持った装置を調べ
て、結果をステーション変数sに代入する。この例の場
合の参照結果、そのステーションはジョブチケットサー
バ装置111(ステーション名「mari.ksp.f
x.co.jp」)である。クライアント装置101の
データベース参照部1025がネットワーク・データベ
ースの参照機能を持たない場合や、ネットワーク・デー
タベースの参照が不可能な場合、参照結果該当ステーシ
ョンがない場合には、あらかじめデータベース参照部内
のローカル・データベースに登録してある、ジョブチケ
ットを含んだメッセージを送るための相手装置(ジョブ
チケットサーバ)の情報を使用する。
【0133】6.1−6 プログラムの次の処理は、実
行中のプログラムを含むメッセージ全体を、前項6.1
−5で求めたステーション変数s(実体はジョブチケッ
トサーバ装置111)に送信することである。この行を
メッセージ解釈実行処理部1024が処理すると、現在
のプログラム中のすべての変数の値と、次の実行すべき
行を制御情報ファイルに格納する。次に、履歴管理ファ
イルに日付、時刻と共に、送信元のステーション名と、
送信先のステーション名を記述する。その後メッセージ
送信部1023にメッセージを構成する各ファイルを順
に送る。そして、目的のジョブチケットサーバ装置11
1に対してメッセージを送信する。メッセージの送信方
法は幾つかあるが、ここでは動作記述ファイルのプログ
ラム中、制御情報ファイルに記述がないため、データベ
ース参照部1025を参照して求められる、ジョブチケ
ットサーバ装置111が通常メッセージを受け取る電子
メール手段によって送信を行う。
【0134】6.2.メッセージ処理
【0135】6.2−1 前記6.1−5項において、
メッセージ送信先として指定されたジョブチケットサー
バ装置111では、クライアント装置101から送られ
てきたメッセージをメッセージ処理部内のメッセージ受
信部で受け取る。
【0136】6.2−2 到着したメッセージを、順番
にメッセージ処理部のメッセージ解釈実行部に送る処
理、メッセージ解釈実行部での履歴管理ファイルへの受
信記録、必要機能項目を満たしているかの検証処理、ユ
ーザ情報の認証処理、それら処理におけるエラー処理
は、前記5項の文書画像の検索の例の場合の処理と同様
である。
【0137】6.2−3 認証処理において問題がなか
った場合には、メッセージ制御情報ファイルのプログラ
ム実行行数(この場合には8行目)からメッセージ動作
記述ファイルの解釈実行処理を行う。
【0138】6.2−4 本例の場合には、プログラム
・ファイルは図34の動作記述ファイルの第9行目コメ
ントのあと、第12行目にジョブチケットの数をカウン
タiにセットして、「ジョブチケットの最初から、最後
まで処理を行って、結果をメッセージ送信者(オリジネ
ータ、この場合にはクライアント装置101)に返
す。」のようになっているので、その処理を行う。本例
では図39「ジョブチケット」は第6行目から第14行
目までと、第16行目から第29行目までの2つあり、
順に処理を行う。第2行目から第4行目までは、同一フ
ァイル内すべてのジョブに関する宣言パラメータであ
る。また、第5行目と、第15行目は、コメント行であ
る。
【0139】6.2−5 メッセージ解釈実行部102
4では、メッセージ内運搬内容部を構成するジョブチケ
ット・ファイルを、ジョブチケット処理部へ送る。
【0140】6.3.ジョブチケットの処理
【0141】6.3−1 ジョブチケット処理部102
6では、ジョブチケット中に記述のジョブごとに、その
ジョブを実行するためのメッセージを新しく作成する。
あらかじめ用意してある動作記述プログラムの雛形の中
から、ジョブチケット記述のパラメータの主命令に応じ
た動作記述プログラムの雛形を選択して、新しく作成す
るメッセージの動作記述部のためのプログラムの原型と
する。この例の場合には、ジョブチケット・ファイル中
ジョブごとに記述のコマンド・パラメータから、文書画
像データプリント用と、文書画像データの編集プリント
用の動作記述プログラムが選択される。本例の最初のジ
ョブの動作記述ファイルを図35に示す。
【0142】6.3−2 ジョブチケット処理部102
6では、データベース参照部1025を経由してジョブ
チケット記述のパラメータの出力プリンタ名から出力プ
リンタの種類と出力プリンタが接続しているプリントサ
ーバ装置に関する情報を入手する。また、出力ブックI
Dから出力ブックとそれを構成する文書に関する情報を
入手する。
【0143】6.3−3 データベース参照部1025
では、ネットワーク上のデータベースサーバに接続し
て、ジョブチケット処理部1026から依頼のあった情
報を入手する。なお、データベースサーバ装置が複数存
在した場合であっても、どのデータベースのデータを参
照するかは、ジョブチケットに記述のデータベースサー
バの指定記述(この例の場合にはデータベースサーバ
「RDB‐KSP」が稼働していデータベースサーバ装
置131)に従う。
【0144】6.3−4 ジョブチケット処理部102
6で動作記述プログラムの作成が終了した後は、制御情
報ファイルには、ユーザ名とパスワードを、利用者の操
作環境から読み出して設定し、プログラム実行行数とし
ては、1を設定する。履歴管理ファイルは、まだ残すべ
き履歴情報はないので、空である。運搬内容部は、この
例の場合ない。
【0145】6.3−5 前項6.3−4で作成した、
制御情報ファイル、動作記述ファイル、空の履歴情報フ
ァイルで構成されるメッセージをメッセージ処理部11
2のメッセージ解釈実行部1024に送り、メッセージ
処理を開始する。前述の通り、メッセージ解釈実行部1
024が、あらかじめ決めてある個数以上の多くのメッ
セージを同時に解釈実行している場合には、メッセージ
の解釈実行があらかじめ決めてある個数以下になるま
で、作成したメッセージを、ジョブチケット処理部内に
保存する。
【0146】6.3−6 メッセージ解釈実行部102
4では、制御情報ファイルのユーザ名とパスワードを参
照して、データベース参照部に問い合わせ認証を行う。
この場台は、既に利用者の操作環境の情報がローカル・
データベースに登録されているので、正しく認証され
る。
【0147】6.3−7 メッセージ解釈実行部102
4では、今回ジョブチケットから作成した新しいメッセ
ージの、制御情報ファイルに設定されているプログラム
実行行数(この場合には1行目)から、メッセージ動作
記述ファイルの解釈実行処理を行う。最初の命令は第3
行目である。ここでは、ネットワーク・データベースを
参照して、画像ファイルサーバ「IDB‐KSP」とい
う名前のサービスを行っているステーションを調べて、
プログラム中のステーション変数sに代入することであ
る。メッセージ解釈実行部1024では、データベース
参照部1025に問い合わせて、結果をステーション変
数sに代入する。この例の場合の参照結果、該当するス
テーションは画像ファイルサーバ装置121(ステーシ
ョン名「megu.ksp.fx.co.jp」)であ
る。
【0148】6.3−8 プログラムの次の処理は、実
行中のプログラムを含むメッセージ全体を、前項で求め
たステーション変数s(実体は画像ファイルサーバ装置
121)に送信することである。この行をメッセージ解
釈実行処理部1024が処理した後行う、プログラム中
のすべての変数値と実行行、日付、時刻、送信元のステ
ーション名、送信先のステーション名の保管処理、メッ
セージのファイルサーバ装置121への送信処理は、前
述の他のメッセージ送信処理と同様に行う。
【0149】6.4 ファイルサーバ装置
【0150】6.4−1 前記6.1−5の項におい
て、メッセージ送信先として指定された画像ファイルサ
ーバ装置121では、送られてきたメッセージをメッセ
ージ処理部内のメッセージ受信部で受け取る。
【0151】6.4−2 到着したメッセージは、到着
した順番にメッセージ処理部112のメッセージ解釈実
行部1024に送られて、メッセージ処理を開始する。
同時に2つ以上のメッセージが受信した場合、メッセー
ジ解釈実行部1024が、あらかじめ決めてある個数以
上の多くのメッセージを同時に解釈実行している場合の
処理、制御情報ファイルの送信先装置の必要機能項目チ
ェック処理、制御情報ファイルのユーザ名、パスワード
による認証処理、またそれらのエラー時の処理は、前述
メッセージ受信時の処理と同じである。なお、ここで処
理しているメッセージの最初の送信元装置(オリジネー
タ)は、ジョブチケットサーバ装置111であるので、
エラー時にはジョブチケットサーバ装置111に対して
エラーとなった結果状態ファイルを運搬内容部に持つメ
ッセージを送る。
【0152】6.4−3 前項の各処理においてエラー
がなかった場合には、メッセージ制御情報ファイルのプ
ログラム実行行数(この例場合には第10行目)からメ
ッセージ動作記述ファイル(図35)の解釈実行処理を
行う。
【0153】6.4−4 メッセージ動作記述ファイル
(図35)の第11行目は、eという編集用クラスのカ
ラー変数にgrayという編集後の印字色を白黒グレー
表示させるための、オプションを設定している。次の行
からは、「/IDB/PS/11110001」、「/
IDB/PS/11110100」、「/IDB/PS
/11120001」という3つのPostScrip
tファイルをそのカラー表示表現を白黒グレー表示表現
に変換しながら、併合編集して、「/tmp/$$−
1.ps」という一時的なPostScriptファイ
ルを作成する処理である。編集処理の成功、失敗のとい
った処理結果は、結果シート変数rに格納する。
【0154】6.4−5 メッセージ動作記述ファイル
(図35)の第18行目から第26行目までは、oプリ
ント・オプションクラスの各変数に、ジョブチケットで
指定されたプリント出力時のオプションを、記述してい
る。
【0155】6.4−6 メッセージ動作記述ファイル
(図35)の第27行目は、前項で編集作成した「tm
p/$$−1.ps」というファイルの、プリンタへの
出力指示と、出力結果の取り込みである。出力結果は、
結果変数rに追加記入する。
【0156】6.4−7 メッセージ動作記述ファイル
(図35)の第28行目は、プリント出力した「tmp
/$$−1.ps」というファイルの削除処理である。
処理結果は、結果シート変数rに追加記入する。
【0157】6.4−8 メッセージ動作記述ファイル
(図35)の第29行目は、プリント出力した処理結果
を、メッセージオブジェクトの結果情報ファイルとし
て、設定する処理である。第30行目は、処理結果を結
果情報ファイルとして持っている制御情報ファイル、動
作記述ファイル、履歴情報ファイル、結果情報ファイル
で構成されるメッセージ全体を、オリジネータ(ジョブ
チケットサーバ装置111)に、送信する処理である。
この処理により、現在のプログラム中のすべての変数の
値と、次の実行すべき行(この場合にはないが、第33
行目)を制御情報ファイルに格納する。次に、履歴管理
ファイルに日付、時刻と共に、送信元のステーション名
と、送信先のステーション名を記述する。その後メッセ
ージ送信部にメッセージを構成する各ファイルを順に送
る。そして、目的のクライアント装置101に対してメ
ッセージを送信する。メッセージの送信方法は幾つかあ
るが、ここでは制御情報ファイル中の記述第1候補であ
る、SMTPネットワーク電子メール手段によって送信
を行う。
【0158】6.5 2つ目のジョブの処理
【0159】6.5−1 2つ目以後のジョブの処理
も、前述と同様に処理を行う。即ち、2つ目のジョブチ
ケットもジョブチケット処理部1026に送られた後
は、あらかじめ用意してある動作記述プログラムの雛形
の中から、ジョブチケット記述のパラメータの主命令に
応じたプログラムを選択し、データベースを検索して得
る情報を付加して、動作記述プログラムを作成し、新し
いメッセージを構成する。この動作記述プログラムを図
36に示す。なお、この2つ目のジョブの処理は、1つ
目のジョブの処理と同時に実行することが可能である。
ジョブチケットサーバ装置では、ジョブチケット解釈実
行処理において、ジョブチケット中に記述の文書画像デ
ータの依存関係を調べて、同時に実行して問題がないと
判定した場合には、自動的に同時に実行する。図28
は、2つのジョブを同時に実行する、ジョブチケットの
動作概要図である。文書画像データの依存関係は、以下
のように、ブックを構成するドキュメントデータをデー
タベースで検索して、判定する。 ・ ジョブが文書の出力処理だけの場合には、常に同時
に実行可能である。 ・ ジョブが文書の入力処理を含む場合に、同一ジョブ
チケット中に、その入力処理を行うブック又は、ドキュ
メントを含む文書画像データを出力する処理があれば、
その出力処理は同時に実行せず、文書の登録完了後、処
理を行う。
【0160】6.5−2 2つ目のジョブから作成され
たメッセージを処理する編集サーバは、2つ目のジョブ
チケットの記述によれば(図39の第19行目)、何で
もよい(EditServerがANYになっている)
ということになっている。したがって、ジョブチケット
の記述から作成される2つ目のメッセージは、データベ
ース参照部から、ネットワーク・データベースを検索し
た結果、ジョブチケットサーバ装置111から一番近い
編集サーバ装置161に送られて処理される。図36の
第4行目、第5行目が編集サーバ装置の検索処理、第1
0行目が、編集サーバ装置161への送信処理である。
メッセージは、編集サーバ装置161へ送信処理され
る。
【0161】6.5−3 動作記述ファイル(図36)
の第12行目から第14行目は、出力するブックを構成
する第1のドキュメントの編集オプションの指定であ
る。これは、元の原稿イメージサイズ「A4」はそのま
ま、2アップ処理(1ページ中に、面積比2分の1縮小
したページを2ページ分、90度回転させて挿入す
る。)する編集指示である。第15行目から第17行目
は、中間フォーマットファイルから、編集処理をしなが
ら、プリント出力用JPEGフォーマットの文書画像デ
ータを作成する指示である。前述のように、この実施例
では、編集処理で使用する中間フォーマットファイルに
関しては、編集サーバ装置161に保管されており、ジ
ョブチケットから動作記述プログラムを作成する場合に
も、ネットワークデータベースを参照して、その中間フ
ォーマットファイルの編集サーバ装置161への所在が
確認されている。中間フォーマットファイルが編集サー
バ装置に存在しない場合には、画像ファイルサーバか
ら、編集に使用する中間フォーマットファイルの転送を
受ける処理を行う。編集結果は、結果シートrに入れら
れる。
【0162】6.5−4 動作記述ファイル(図36)
の第18行目から第19行目は、出力するブックを構成
する第1のドキュメントの編集オプションの指定であ
る。これは、元の原稿イメージサイズ「B4」を縮小処
理しながら、2アップ処理する編集指示である。第20
行目から第21行目は、中間ファイルから、編集処理を
しながら、プリント出力用JPEGフォーマットの文書
画像データを作成する指示である。編集結果は、結果シ
ートrに追記する。
【0163】6.5−5 動作記述ファイル(図36)
の第23行目から第28行目は、プリント出力オプショ
ンの設定である。ジョブチケットの記述に基づいて、
「APEX‐KSP」プリンタ151に対して、2部、
出力時丁合いして、A4の用紙に出力する指示をしてい
る。第29行目は、実際のプリント出力命令。第30行
目は、作業用に作成したファイルの削除処理である。い
ずれも結果は、結果シートrに追記する。
【0164】6.5−6 動作記述ファイル(図36)
の第31行目は動作結果の運搬内容部、結果情報ファイ
ルへの格納処理である。第32行目は、制御情報ファイ
ル、動作記述ファイル、履歴情報ファイル、結果情報フ
ァイルで構成されるメッセージを、オリジネータであ
る、ジョブチケットサーバ装置111に返信する処理で
ある。
【0165】6.6 ジョブチケット処理結果の返送
【0166】6.6−1 ジョブチケットの処理を行っ
ていたメッセージは、運搬してきたジョブチケットの処
理を全て実行させる(図34の第12行目から第14行
目)と、運搬内容部のジョブチケットを削除する(同第
15行)。
【0167】6.6−2 そしてジョブチケットに記述
の2つのジョブの処理が終了し、各ジョブに対応する結
果情報ファイルを2つとも入手するまで、待機処理を行
う。ジョブチケットのジョブに基づいたメッセージが終
了するごとに、報告を受けた結果情報ファイルを、自身
の運搬内容部の結果情報ファイルとする。
【0168】6.6−3 図34の動作記述ファイルの
第20行目の処理により、制御情報ファイル、動作記述
ファイル、履歴情報ファイルで構成されるメッセージ
を、オリジネータである、クライアント装置101に送
信する。
【0169】6.6−4 クライアント装置101で
は、メッセージ処理部において返送されたメッセージを
順に受け取り、メッセージ解釈実行部での受信記録、検
証処理、ユーザ情報の認証処理を行う。そして、ジョブ
チケットを作成した利用者に、メッセージ処理結果が返
ってきたことを、クライアント装置中の情報表示部を通
して通知して、メッセージ処理が終了する。
【0170】7. 文書の保管登録とプリント指示の例
(実施例3) 以下に、「ジョブチケット」を使って、クライアント装
置101から指示して、文書データをドキュメントとし
て画像ファイルサーバ装置121に登録保管して、同時
にその文書データをプリンタ151に、プリント出力さ
せる実施例を示す。
【0171】7.1 クライアント装置
【0172】7.1−1 クライアント装置101で
は、利用者の指示に基づいて、データ処理/制御部33
において図40に示すような「ジョブチケット」を組み
立てる。前項6の保管文書のプリント指示の処理例と同
様である。この図40では、登録するドキュメントの
「文書名」「文書の種類」「コメント」を指定している
(第14行〜17行)。登録するドキュメントの「ドキ
ュメントID」は、ドキュメントの登録処理時に自動的
に付加されて、登録結果と共に利用者に返送される。登
録するドキュメントについて、「ドキュメントID」を
指定して登録することも可能である。「ドキュメントI
D」や「ブックID」が指定された場合、同一の文書画
像データが既に存在していれば、登録処理によって、指
定されたデータベースサーバ、及び画像ファイルサーバ
中のデータは置き換えられる。
【0173】7.1−2 クライアント装置101で
は、利用者の指示に基づいて、データ処理/制御部33
において保管登録とプリント指示を行う対象の「文書デ
ータ」を作成する。「文書データ」の作成は、通常、利
用者がクライアント装置において、情報表示部34、情
報入力部35を介して、ワードプロセッシングプログラ
ムのような文書編集プログラムを起動させ行う。
【0174】7.1−3.前項で作成した「ジョブチケ
ット」及び「文書データ」を、メッセージとして、メッ
セージ処理部32(図10の102)のメッセージ解釈
実行部1024に送り、メッセージ処理を開始させる。
制御情報部、動作記述部、履歴管理部は、この場合省略
されており、運搬内容部のジョブチケットファイルと、
文書データファイルだけで、メッセージを構成する。
【0175】7.1−4 メッセージ解釈実行部102
4では、メッセージが制御情報ファイル、動作記述ファ
イルが省略され、ジョブチケットファイル、文書データ
ファイルで構成されているので、「ジョブチケット」の
ユーザ名とパスワードを参照して、データベース参照部
に問い合わせ認証を行う。ユーザ名とパスワードをジョ
ブチケットから取り出す点以外は、前項の実施例2の処
理と同様である。
【0176】7.1−5 メッセージ解釈実行部102
4では、メッセージが動作記述ファイルを持っていない
ため、「ジョブチケット」を持ったメッセージに対す
る、送信元ステーションにおいて動作記述ファイルが省
略されている場合の標準処理、「ネットワークデータべ
ースを参照して、クライアント装置101に近いデータ
ベース書クライアント機能を持った装置であり、かつ現
在稼働していて、かつ処理能力に余裕があるステーショ
ンにメッセージ全体を、送信する。」を実行する。この
実施例の場合は、ジョブチケットサーバ装置111(ス
テーション名「mari.ksp.fx.co.j
p」)が該当するステーションであるので、そこに送信
される。ここではジョブチケット中記述されている、電
子メール手段によって送信を行う。
【0177】7.2.メッセージ処理部
【0178】7.2−1 前記7.1−5において、メ
ッセージ送信先として指定されたジョブチケットサーバ
装置111では、クライアント装置101から送られて
きたメッセージをメッセージ処理部82(図10の10
2)内のメッセージ受信部1022で受け取る。
【0179】7.2−2 到着したメッセージを、順番
にメッセージ処理部102のメッセージ解釈実行部10
24に送る処理、メッセージ解釈実行部での履歴管理フ
ァイルへの受信記録、必要機能項目を満たしているかの
検証処理、ユーザ情報の認証処理、それら処理における
エラー処理は、実施例1の場合の処理と同様である。
【0180】7.2−3.認証処理において問題がなか
った場合には、メッセージを構成する「ジョブチケッ
ト」をジョブチケット処理部1026へ送る。
【0181】7.3.ジョブチケットの処理
【0182】7.3−1 ジョブチケット処理部102
6では、ジョブチケット中に記述のジョブごとに、その
ジョブを実行するためのメッセージを新しく作成する。
あらかじめ用意してある動作記述プログラムの雛形の中
から、ジョブチケット記述のパラメータの主命令に応じ
た動作記述プログラムの雛形を選択して、新しく作成す
るメッセージの動作記述部のためのプログラムの原型と
する。この例の場合には、ジョブチケットファイル中ジ
ョブごとに記述のコマンドパラメータから、文書画像デ
ータ登録用と文書画像データプリント用の動作記述プロ
グラムが選択される。図37は最初のジョブの動作記述
ファイルの例を示す。
【0183】7.3−2 最初に処理する文書登録のジ
ョブチケットの処理では、ジョブチケット中に記述され
ている文書ファイルに関する属性データを取り出して、
動作記述プログラム中の登録SQL文に埋め込むと共
に、ネットワークデータベースを検索して、新しく登録
するドキュメントの「文書ID」を確保して、動作記述
プログラム中に記述することである。ジョブチケット処
理部1026では、データベース参照部1024を経由
して、ジョブチケット記述のパラメータを取り出すと共
に、データベース参照部1024に「文書ID」の獲得
を依頼する。
【0184】7.3−3 データベース参照部1024
では、ネットワーク上のデータベースサーバに接続し
て、ジョブチケット処理部1026から依頼のあった、
文書ID「11110045」をデータベースサーバに
予約して、入手する。なお、データベースサーバが複数
存在した場合であっても、どのデータベースのデータを
参照するかは、ジョブチケットに記述のデータベースサ
ーバの指定記述(この例の場合にはデータベースサーバ
「RDB‐KSP」が稼働している、データベースサー
バ装置131)に従う。
【0185】7.3−4 ジョブチケット処理部102
6で動作記述プログラムの作成が終了した後は、制御情
報ファイルには、ユーザ名とパスワードを、利用者の操
作環境から読み出して設定し、プログラム実行行数とし
ては、1を設定する。履歴管理ファイルは、まだ残すべ
き履歴情報はないので、空である。運搬内容部は、ジョ
ブチケットファイルと共にクライアント装置101から
送られてきた、文書画像データを受け継いで、セットす
る。
【0186】7.3−5 前項で作成した制御情報ファ
イル、動作記述ファイル、空の履歴情報ファイル、及び
文書画像データファイルの運搬内容部で構成されるメッ
セージをメッセージ処理部のメッセージ解釈実行部10
24に送り、メッセージ処理を開始する。処理の開始に
先立って、前述の処理と同様、メッセージ解釈実行部1
024での順番制御、ユーザ認証処理を行う。
【0187】7.3−6 メッセージ解釈実行部102
4では、今回ジョブチケットから作成した新しいメッセ
ージの、制御情報ファイルに設定されているプログラム
実行行数(この場合には1行目)から、メッセージ動作
記述ファイル(図37)の解釈実行処理を行う。最初の
命令は3行目である。ここでは、ネットワークデータベ
ースを参照して、編集サーバが稼働しているステーショ
ンの中から、「EDIT‐NKI.nki.fx.c
o.jp」という名前の編集サービスを行っているステ
ーションを調べて、プログラム中のステーション変数s
に代入することである。メッセージ解釈実行部1024
では、データベース参照部1025に問い合わせて、結
果をステーション変数sに代入する。この例の場合の参
照結果、該当するステーションは編集サーバ装置161
(ステーション名「jun.nki.fx.co.j
p」)である。
【0188】7.3−7 動作記述ファイル(図37)
の第5行目から第7行目は、プログラム中の変数の宣言
である。プログラムの次の処理は、実行中のプログラム
を含むメッセージ全体を、前項で求めたステーション変
数s(実体は編集サーバ装置161)に送信することで
ある。この行を解釈実行処理部が処理した後行う、プロ
グラム中のすべての変数値と実行行、日付、時刻、送信
元のステーション名、送信先のステーション名の保管処
理、メッセージの編集サーバ装置161への送信処理
は、前述の他のメッセージ送信処理と同様に行う。
【0189】7.4.編集サーバ装置
【0190】7.4−1 前記7.3−7においてメッ
セージ送信先として指定された編集サーバ装置161で
は、送られてきたメッセージをメッセージ処理部内のメ
ッセージ受信部で受け取る。
【0191】7.4−2 到着したメッセージは、到着
した順番にメッセージ処理部42(=図10の102)
のメッセージ解釈実行部1024に送られて、メッセー
ジ処理を開始する。同時に2つ以上のメッセージが受信
した場合、メッセージ解釈実行部1024が、あらかじ
め決めてある個数以上の多くのメッセージを同時に解釈
実行している場合の処理、制御情報ファイルの送信先装
置の必要機能項目チェック処理、制御情報ファイルのユ
ーザ名、パスワードによる認証処理、またそれらのエラ
ー時の処理は、前述メッセージ受信時の処理と同じであ
る。なお、ここで処理しているメッセージの最初の送信
元装置(オリジネータ)は、ジョブチケットサーバ装置
111であるので、エラー時にはジョブチケットサーバ
装置111に対してエラーとなった結果状態ファイルを
運搬内容部に持つメッセージを送る。 7.4−3 前項の各処理においてエラーがなかった場
合には、メッセージ制御情報ファイルのプログラム実行
行数(この場合には10行目)からメッセージ動作記述
ファイル(図37)の解釈実行処理を行う。第11行
目、第12行目は、メッセージの運搬内容部の文書画像
データを、中間フォーマットファイルに変換して、画像
ファイルサーバ機能を持つ編集サーバ装置161中のデ
ィレクトリ「/IDB/MID/11110045」に
保管する処理である。変換処理、保管処理の処理結果
は、結果シート変数rに格納する。第13行目は、保管
完了した、メッセージの運搬内容部の文書画像データの
削除処理である。
【0192】7.4−4 メッセージ動作記述ファイル
(図37)の第15行目、第16行目は、プリンタ出力
用フォーマットを保管するための、イメージファイルサ
ーバ「IDB‐KSP」という名前のサービスを行って
いるステーションを調べて、プログラム中のステーショ
ン変数sに代入することである。メッセージ解釈実行部
1024では、データベース参照部1025に問い合わ
せて、結果をステーション変数sに代入する。この例の
場合の参照結果、該当するステーションは画像ファイル
サーバ装置121(ステーション名「megu.ks
p.fx.co.jp」)である。
【0193】7.4−5 メッセージ動作記述ファイル
(図37)の第17行目、第18行目は、編集サーバ装
置161に前項で保管した中間フォーマットファイル
を、パラメータで指定したプリンタ出力用フォーマッ
ト、JPEG、PostScript、PCPRに変換
して、ステーション変数sで示される画像ファイルサー
バ装置121中のディレクトリ「/IDB/MID/1
1110045」に保管する処理である。ここでは、3
種類のフォーマットが指定されているため、中間フォー
マットファイルから各プリンタ出力用フォーマットファ
イルへの変換処理と、変換後のプリンタ出力用フォーマ
ットファイルの、保管のためのネットワークファイル転
送処理が3回、実行される。変換処理、転送処理の処理
結果は、結果シート変数rに追加格納する。
【0194】7.4−6 メッセージ動作記述ファイル
(図37)の第20行目、第21行目は、ネットワーク
データベースを参照して、現在のステーション(編集サ
ーバ装置161)から最も近いデータベースクライアン
ト機能を持ったステーションであり、かつ現在稼働して
いて、かつ処理能力に余裕があるステーションを1つ調
べて、プログラム中のステーション変数sに代入するこ
とである。この検索処理の結果は、編集サーバ装置16
1である。第22行目は、それまでの処理結果シートr
の内容を、メッセージの運搬内容部の結果情報ファイル
のテキストに設定する処理である。次の第23行目は、
データベースクライアント機能を持ったステーションへ
のメッセージの転送処理であるが、この場合、現在ステ
ーションが、送信先ステーションと同一であるので、処
理は行わない。
【0195】7.4−7 メッセージ動作記述ファイル
(図37)の第25行目から29行目までは、データベ
ースサーバ「RDB‐KSP」への、ドキュメントデー
タ登録処理である。第25行目で、接続先サーバ名を設
定して、第26行目でデータベースサーバと接統して、
第28行目と29行目で、登録用のSQLを実行してい
る。SQL文では、ストアドプロシージャ(登録済み手
続き)「doc.create」をジョブチケットに記
述されていた、文書属性をパラメータにして、呼び出し
て実行している。この検索SQLの実行結果は、結果シ
ート変数rに入力される。
【0196】7.4−8 メッセージ動作記述ファイル
(図37)の第31行目は、検索SQLの実行結果、結
果シート変数rの内容を、メッセージの運搬内容部の結
果情報ファイルのテキストに追記する処理である。第3
2行目は、オリジネータであるジョブチケットサーバ装
置111に対して、メッセージ全体を送信する処理であ
るこの行を解釈実行処理部が処理すると、プログラム中
のすべての変数が保持され、履歴が記述され、メッセー
ジを構成する、制御情報ファイル、動作記述ファイル、
履歴管理ファイル、運搬内容部の結果情報ファイルがジ
ョブチケットサーバ装置111に対して返送される。
【0197】7.5 2つ目のジョブチケットの処理
【0198】7.5−1 2つ目以後のジョブの処理
も、前述と同様に処理を行う。即ち、2つ目のジョブチ
ケットもジョブチケット処理部に送られた後は、あらか
じめ用意してある動作記述プログラムの雛形の中から、
ジョブチケット記述のパラメータの主命令に応じたプロ
グラムを選択し、データベースを検索して得る情報を付
加して、動作記述プログラムを作成し、新しいメッセー
ジを構成する。この動作記述プログラムを、図38に示
す。なお、今回の2つ目のジョブの処理では、1つ目の
ジョブの処理と同時に実行することはできない。ジョブ
チケットサーバでは、ジョブチケット解釈実行処理にお
いて、ジョブチケット中に記述の文書画像データの依存
関係を調べるが、図40のジョブチケット中には、登録
するドキュメント=THlS(メッセージで運搬するも
の)と、プリント出力するドキュメント=THlS(メ
ッセージで運搬するもの)で、等しいため、文書の登録
処理完了後、プリント出力処理を行う。
【0199】7.5−2 2つ目のジョブがら作成され
たメッセージを処理する画像ファイルサーバは、ジョブ
チケットの記述によれば(図40、6行目)、ジョブチ
ケット中全て、「IDB−KSP」になっている。した
がって、ジョブチケットの記述から作成される2つ目の
メッセージは、画像ファイルサーバ装置121に送られ
て処理される。図38の動作記述ファイルの第4行目、
第5行目が画像ファイルサーバ装置のステーション検索
処理、第9行目が、画像ファイルサーバ装置121への
送信処理である。メッセージは、編集サーバ装置121
へ送信処理される。
【0200】7.5−3 メッセージ動作記述ファイル
(図38)の第11行目から14行目は、プリント出力
オプションの指定である。これは、元の原稿イメージサ
イズのまま、ジョブチケットの記述に基づいて、「AP
EX‐KSP」プリンタに対して、1部、A4の用紙に
出力する指示をしている。第15行目から18行目は、
実際のプリント出力命令で、処理結果は、結果シートr
に追記する。
【0201】7.5−4 メッセージ動作記述ファイル
(図38)の第19行目は動作結果の運搬内容部、結果
情報ファイルへの格納処理である。第20行目は、制御
情報ファイル、動作記述ファイル、履歴情報ファイル、
結果情報ファイルで構成されるメッセージを、オリジネ
ータである、ジョブチケットサーバ装置111に返信す
る処理である。
【0202】7.6.ジョブチケット処理結果の返送
【0203】7.6−1 ジョブチケットの処理を行っ
ていたメッセージは、運搬してきたジョブチケットの処
理を全て実行させる(図34の第12行目から14行
目)と、運搬内容部のジョブチケットを削除する(第1
5行目)。
【0204】7.6−2 そしてジョブチケットに記述
の2つのジョブの処理が終了し、各ジョブに対応する結
果情報ファイルを2つとも入手するまで、待機処理を行
う。ジョブチケットのジョブに基づいたメッセージが終
了するごとに、報告を受けた結果情報ファイルを、自身
の運搬内容部の結果情報ファイルとする。
【0205】7.6−3 図34のメッセージ動作記述
ファイルの第20行目の処理により、制御情報ファイ
ル、動作記述ファイル、履歴情報報ファイルで構成され
るメッセージを、オリジネータであるクライアント装置
101に送信する。
【0206】7.6−4 クライアント装置101で
は、返送されたメッセージをメッセージ処理部32にお
いて順に受け取り、メッセージ解釈実行部1024での
受信記録、検証処理、ユーザ情報の認証処理を行う。そ
して、ジョブチケットを作成した利用者に、メッセージ
処理結果が返ってきたことを、クライアント装置中の情
報表示部34を通して通知して、メッセージ処理が終了
する。
【0207】
【発明の効果】本発明のメッセージ通信方法及びメッセ
ージ通信装置によれば、メッセージは複数の異なるステ
ーションで連携して行う処理内容に関する情報を含んで
おり、このメッセージを順次ステーション間で受け渡す
過程において、メッセージを受け取ったステーションは
メッセージを解釈して受け持ちの処理を実行し、次のス
テーションへメッセージを渡すことにより、ステーショ
ン間の処理の連携が可能となる。ネットワークの資源を
有効に活用することができ、複雑な処理をもメッセージ
を作成することにより簡単に実現できる。例えば、プリ
ンタ装置形式に変換済みの文書の再出力は勿論のこと、
作成者、作成日、文書名のような文書情報を記述して、
ファイルサーバ装置に原稿文書を登録する処理と、その
文書を部数、出力用紙、拡大縮小の編集処理を指定し
て、所望のプリントサーバに出力する処理を一度に行う
処理や、既にプリンタ装置形式に変換して保管してある
文書のうち1ページだけ修正して、再登録し、所望のプ
リントサーバに出力するといった処理が、簡単な指示
で、一度に実行可能となる。また、本発明の通信装置は
ネットワークに接続する各クライアント、各サーバ装置
等のステーションに対して、共通な機能を提供するメッ
セージ処理部を付加するという装置構成であるので、既
存のネットワーク環境に大きな変更を加えることなく、
しかもその環境をそのまま活用して本発明のシステムを
構築することができる。
【0208】 本発明によるメッセージ通信は、メッセ
ージをそれぞれ省略可能な前記4つのメッセージ構成部
分に分け、また、各メッセージ構成部分の省略時の処理
を明確に定義することができ、重要でない部分や、毎回
同じ部分の記述を省くことができるため、メッセージ処
理を利用する最初のステーションにおいて、容易にメッ
セージを組み立てて発信することが可能となる。
【0209】また、本発明は、メッセージの送受信につ
いて、複数種類の既存のネットワーク通信手段を利用す
る機能を有するので、ネットワークに接続するプリンタ
やファイル装置の種類、ネットワーク接続方法、オペレ
ーティングシステムに依存しないメッセージの通信方法
及び装置を得ることができる。
【0210】また、本発明は、メッセージ動作内容を記
述する、メッセージ動作記述部のプログラムのほかに、
運搬内容部に記述した「ジョブチケット」によっても簡
便にメッセージ動作内容を記述して指示することが可能
であるため、メッセージ処理を利用するクライアント装
置において、容易に希望の処理を行うメッセージを組み
立てて発信することが可能である。
【0211】また、本発明は、ネットワーク上の各装置
に対して、共通するメッセージ処理を行うので、一貫性
のある通信方法を提供することにより、新規装置の導入
や、変更が容易になり、自由にネットワークシステムを
構築可能とすることを課題とする。
【0212】また、本発明は、ネットワーク上の各ステ
ーションの情報をデータベースにより入手し、所望の送
信先ステーションを決定できるので、資源の負荷を軽減
させるような送信先ステーションの決定が可能になり、
そのような決定をすることにより同時に行える処理量を
増加させ、結果的にシステム全体として、処理を高速化
することが可能である。
【0213】また、本発明は、メッセージ通信処理の全
部又は、多くの部分をソフトウェアを用いて実現させる
ことができ、結果的に発生する費用や、工数を低く押さ
えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態を説明するためのシステム例の各
装置の接続構成図
【図2】 本発明を使用したシステムの概略の構成例を
示す図
【図3】 クライアント装置の概略の構成を示す図
【図4】 編集サーバ装置の概略の構成を示す図
【図5】 画像ファイルサーバ装置の概略の構成を示す
【図6】 データベースサーバ装置の概略の構成を示す
【図7】 プリントサーバ装置の概略の構成を示す図
【図8】 ジョブチケットサーバ装置の概略の構成を示
す図
【図9】 ジョブチケットサーバ機能を有しないメッセ
ージ処理部の構成を示す図
【図10】 ジョブチケットサーバ機能を有するメッセ
ージ処理部の構成を示す図
【図11】 ステーション名の構成を示す図
【図12】 ユーザ名とステーション名の構成を示す図
【図13】 サーバ名の構成を示す図
【図14】 文書データの構成を示す図
【図15】 データベースの管理構造を示す図
【図16】 各テーブルの内容の例を示す図
【図17】 画像ファイルサーバの構造を示す図
【図18】 編集用中間フォーマットの分類を示す図
【図19】 中間フォーマットファイルの構造を示す図
で、(a)は入力保存形式がJPEGの場合、(b)は
入力保存形式がPostScriptの場合をそれぞれ
示す図
【図20】 メッセージの一般的な構成を示す図
【図21】 メッセージの構成要素の省略を示す図
【図22】 構成要素省略時のジョブチケットメッセー
ジ構成例を示す図
【図23】 名前の構成によるファイルの識別方法を示
す図で、(a)は制御情報ファイル、(b)は動作記述
ファイル、(c)は履歴管理ファイル、(d)は運搬内
容ファイルの場合を示す
【図24】 ファイルのヘッダ部の内容によるファイル
の識別方法を示す図で、(a)は制御情報ファイルのヘ
ッダ、(b)は動作記述ファイルのヘッダ、(c)履歴
管理ファイルのヘッダの場合を示す
【図25】 ファイルのヘッダ部の内容によるファイル
の識別方法を示す図で、(a)はジョブチケットファイ
ルのヘッダ、(b)は結果情報ファイルのヘッダ、
(c)は文書ファイル(PostScript)ファイ
ルのヘッダを示す
【図26】 メッセージ送信先の指定例を示す図で、
(a)は電子メール手段によるメッセージの送信先の指
定例、(b)はネットワークファイル転送手段によるメ
ッセージ送信先の指定例、(c)はネットワークプリン
ト手段によるメッセージの送信先の指定例、(d)はイ
ンターネットファイル転送手段によるメッセージの送信
先の指定例を、それぞれ示す
【図27】 ジョブチケット作成プログラムの画面表示
例を示す図
【図28】 2つのジョブを同時に実行する、ジョブチ
ケットの動作概要図
【図29】 制御情報ファイルの内容例を示す図
【図30】 履歴管理ファイルの内容例を示す図
【図31】 運搬内容部の結果情報ファイルの内容例を
示す図
【図32】 ネットワークデータベースの検索結果ファ
イルの内容例を示す図
【図33】 動作記述ファイルの内容例1(データの探
索転送)を示す図
【図34】 動作記述ファイルの内容例2(ジョブチケ
ットの処理)を示す図
【図35】 動作記述ファイルの内容例3(文書のプリ
ント)を示す図
【図36】 動作記述ファイルの内容例4(文書の編集
プリント)を示す図
【図37】 動作記述ファイルの内容例5(文書の入
力)を示す図
【図38】 動作記述ファイルの内容例6(文書のプリ
ント)を示す図
【図39】 運搬内容部のジョブチケットファイルの内
容例1(文書のプリント、文書のプリント)を示す図
【図40】 運搬内容部のジョブチケットファイルの内
容例2(文書の入力、文書のプリント)を示す図
【図41】 運搬内容部の文書ファイルの内容例を示す
【符号の説明】
101…クライアント装置、111,112…ジョブチ
ケットサーバ装置、121,122…画像ファイルサー
バ装置、131…データベースサーバ装置、141,1
42…プリントサーバ装置、151,152…プリン
タ、171,172…LAN、181,182…ルー
タ、191…ATM回線。

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットワークに接続された種々の機能を
    持つ複数のステーション間でメッセージを通信するメッ
    セージ通信方法であって、前記メッセージは複数の異な
    るステーションの機能を組み合わせて利用する処理内容
    に関する情報を含んでおり、前記メッセージを受信した
    とき、各ステーションはそのメッセージに従って自己の
    機能を遂行すると共に、次の送信先ステーションを決定
    し、その送信先ステーションに前記メッセージを送信す
    ることを特徴とするメッセージ通信方法。
  2. 【請求項2】 一度に転送するメッセージ内容を、 メッセージの含む処理内容を複数ステーションで動作さ
    せるように管理する省略可能な制御情報部と、 ステーションで行う動作を記述した動作記述プログラム
    を有する動作記述部と、 ステーション内で行った処理内容とその結果に関する情
    報を保持する省略可能な履歴管理部と、 処理の対象となる情報又は処理に用いるパラメータを保
    持する運搬内容部とによって構成し、 メッセージを受信したステーションは、動作記述部の前
    記動作記述プログラム又は、運搬内容部に保持されたパ
    ラメータのいずれか、又は両方の記述に従って、ステー
    ションの動作を行うとともに、動作記述部の動作記述プ
    ログラム、又は、運搬内容部に保持するパラメータを加
    工もしくは新たに作成し、運搬内容部に必要な情報を設
    定することを含むメッセージの組立てを行い、次のステ
    ーションに送信することを特徴とする請求項1記載のメ
    ッセージ通信方法。
  3. 【請求項3】 最初のステーションから出されたメッセ
    ージは、必ず次のメッセージ通信を起動し、いずれかの
    ステーションによって、きっかけとなった最初のステー
    ションにメッセージが送られて、最初のステーションが
    自分が先に送信したメッセージに関わるメッセージを受
    信したときに、一連のメッセージ通信が終了することを
    特徴とする請求項1又は2記載のメッセージ通信方法。
  4. 【請求項4】 メッセージを受信して、そのメッセージ
    を処理中又は次のステーションへのメッセージ通信中に
    エラーが発生した場合に、一連のメッセージ送信のきっ
    かけとなった最初の送信ステーションに、エラーとなっ
    た状況をメッセージ送信することを特徴とする請求項1
    又は2記載のメッセージ通信方法。
  5. 【請求項5】 メッセージが次の送信先ステーションに
    送出される場合、メッセージ内の制御情報部に、メッセ
    ージを元々作成したステーション名と、作成者名と、パ
    スワードと次の目的ステーション名を保持することを特
    徴とする請求項2又は3記載のメッセージ通信方法。
  6. 【請求項6】 メッセージが次の送信先ステーションに
    送出される場合、メッセージ内の制御情報部に、動作記
    述部プログラムの次に実行すべき行番号と、動作記述部
    プログラムで使用している現在の変数の値を保持するこ
    とによって、1つの動作記述部プログラムを、途中から
    続けて複数ステーションで動作させることを特徴とする
    請求項2記載のメッセージ通信方法。
  7. 【請求項7】 メッセージが順次ステーション間を転送
    されていく場合、メッセージ内動作記述部のプログラム
    又はメッセージ内運搬内容部のパラメータの指定によっ
    て、あるいは各ステーションで自動的に、ステーション
    内で行った処理内容とその結果をメッセージの履歴管理
    部に記述し、メッセージ転送する動作記述部のプログラ
    ム、又は各ステーションが、履歴管理部に記述された情
    報を参照して、動作条件判定に利用することを特徴とす
    る請求項2記載のメッセージ通信方法。
  8. 【請求項8】受け渡されるメッセージの動作記述部が省
    略されている場合に、メッセージを受信したステーショ
    ンにおいて、あらかじめ準備されている複数のメッセー
    ジ処理プログラムの中から、運搬内容部に応じてメッセ
    ージを処理するプログラムを選択して、メッセージ全体
    を処理することを特徴とする請求項2記載のメッセージ
    通信方法。
  9. 【請求項9】 受け渡されるメッセージの動作記述部が
    省略されている場合に、運搬内容部の第1番目の運搬物
    として、単純な動作指示命令がパラメータとして記述さ
    れたものからなるジョブチケットに従って、あらかじめ
    決められた定型処理をメッセージを受信したステーショ
    ンで行うことを特徴とする請求項2記載のメッセージ通
    信方法。
  10. 【請求項10】 運搬内容部に、文書用紙1枚分の情報
    からなるページ、又は複数のぺ一ジからなるドキュメン
    ト、又は複数のドキュメントからなるブック、のいずれ
    かの単位の文書情報を、複数個、保持可能とすることに
    より、ネットワーク内での自由な文書処理を行うことを
    特徴とする請求項2記載のメッセージ通信方法。
  11. 【請求項11】 メッセージを受信したステーションに
    おいて、動作記述部プログラム、又は前記運搬内容部ジ
    ョブチケットに基づいた処理を実行中に、その実行中の
    ステーションにおいて現在処理中のメッセージとは別の
    新たなメッセージを、複数個、その実行中のステーショ
    ンを出発点として生成して送出し、その複数個のメッセ
    ージが処理を終えてすべて戻ってきた後、結果を参照す
    ることにより、複雑な複数の処理を、自由に組み立て
    て、同時に実行できることを特徴とする請求項2記載の
    メッセージ通信方法。
  12. 【請求項12】 前記新たなメッセージを生成する際
    に、新たに生成するメッセージの動作記述部に記述する
    ブログラムについては、運搬内容部ジョブチケットに記
    述のパラメータに従うものとし、運搬内容部ジョブチケ
    ットに記述のパラメータと、それとネットワーク上のデ
    ータベース装置を参照して得る情報をもとに、メッセー
    ジ処理部内で自動的にメッセージの動作記述部に記述す
    るブログラムを生成して、新たに生成したメッセージの
    動作記述部とする請求項11記載のメッセージ通信方
    法。
  13. 【請求項13】 前記請求項12記載の手順に従って新
    たなメッセージを複数生成する際に、それら複数メッセ
    ージを同時に送信処理するか、最初のメッセージの結果
    が帰ってくるのを待って、メッセージを一つずつ順番に
    処理するか、運搬内容部ジョブチケットに記述のバラメ
    ータによって指定可能とし、ジョブチケットに記述がな
    い場合には、ジョブチケットに記述のパラメータに対し
    て、作成した新しいメッセージを同時に送信可能かどう
    かの条件判定を行って送信処埋することを特徴とする請
    求項12記載のメッセージ通信方法。
  14. 【請求項14】 メッセージの送受信に、ネットワーク
    内にすでに構築されている、既知の電子メール転送手段
    を用いることを特徴とする請求項1又は2記載のメッセ
    ージ通信方法。
  15. 【請求項15】 メッセージの送受信に、ネットワーク
    内にすでに構築されている、既知のネットワークファイ
    ル転送手段を用いることを特徴とする請求項1又は2記
    載のメッセージ通信方法。
  16. 【請求項16】 メッセージの送受信に、ネットワーク
    内にすでに構築されている、既知のネットワークプリン
    トスプール手段を用いることを特徴とする請求項1又は
    2記載のメッセージ通信方法。
  17. 【請求項17】 メッセージの送受信に、ネットワーク
    内にすでに構築されている、既知のインターネット・フ
    ァイル転送手段を用いることを特徴とする請求項1又は
    2記載のメッセージ通信方法。
  18. 【請求項18】 メッセージの送受信に、電子メール転
    送手段、ネットワークファイル転送手段、ネットワーク
    プリントスプール手段、及びインターネットファイル転
    送手段の中から、各受信ステーションに最適な手段を、
    ネットワーク上のデータベース情報と転送するメッセー
    ジの内容に従って、メッセージ送出時に判別して用いる
    ことを特徴とする請求項1記載のメッセージ通信方法。
  19. 【請求項19】 ネットワークに接続したデータベース
    装置、又はネットワークに接続した各ステーションが、
    ネットワーク内の各ステーション又は一部のステーショ
    ンのネットワーク・アドレス、サーバ機能、メッセージ
    受信方法を記述した、データベース機能を持ち、動作記
    述部のプログラムを処理する場合と、メッセージ送信先
    ステーションへの送信時に、これを参照することを特徴
    とする請求項2記載のメッセージ通信方法。
  20. 【請求項20】 メッセージを受信したステーションが
    そのメッセージの受信ステーションとしての必要用件を
    満たしていない場合には、その受信ステーション内にお
    いて、再度データベース参照を行って、新しいメッセー
    ジ送信先を求め、その新しい送信先ステーションに対し
    てメッセージ転送を行うことを特徴とする請求項19記
    載のメッセージ通信方法。
  21. 【請求項21】 メッセージ通信において、所在が不明
    なステーションにメッセージを送出する場合には、世界
    中のネットワークと接続可能なインターネットに接続し
    たメッセージサーバにメッセージを送信し、そのメッセ
    ージサーバにおいて所在が不明な転送先ステーションに
    関する情報をインターネット上で検索して、目的のステ
    ーションにメッセージを送ることにより、所在が不明な
    相手ステーションへのメッセージ通信を容易にすること
    を特徴とする請求項1記載のメッセージ通信方法。
  22. 【請求項22】 インターネット上を検索した結果、目
    的のステーションの所在が不明であった場合にエラーと
    して、メッセージの最初の送信ステーションに、エラー
    となった検索状況を送信する請求項21記載のメッセー
    ジ通信方法。
  23. 【請求項23】 ネットワークに接続された複数のステ
    ーションのそれぞれにメッセージを受け渡すためのメッ
    セージ処理手段を設け、前記メッセージはネットワーク
    内のステーション間で順次受け渡されて行くためのメッ
    セージ自身の送信先ステーションに関する情報及びネッ
    トワーク内の一連のステーション内で実行すべき処理内
    容に関する情報を含んでおり、各メッセージ処理手段
    は、メッセージを受信した場合、その受信したメッセー
    ジの解釈実行処理を行い、前記メッセージの送信先を決
    定するとともに、それまでの実行の結果に基づき前記メ
    ッセージを加工し、又は新たなメッセージを組み立て
    て、これを前記決定した送信先ステーションへ送信する
    処理機能を有することを特徴とするメッセージ通信装
    置。
  24. 【請求項24】一度に受け渡すメッセージ内容を、 メッセージを複数ステーションで処理させるように管理
    する制御情報部と、 メッセージのステーションでの動作を記述した動作記述
    プログラムを有する動作記述部と、 ステーション内で行った処理内容とその結果に関する情
    報を保持する履歴管理部と、 文書情報を保持する運搬内容部とによって構成し、 メッセージ処理手段は、動作記述部の前記動作記述プロ
    グラム又は、運搬内容部に保持されたパラメータ・ファ
    イルのいずれか、又は両方の記述に従って、ステーショ
    ンの動作を行うとともに、動作記述部の動作記述プログ
    ラム、又は、運搬内容部に保持するパラメータ・ファイ
    ルを加工もしくは新たに作成し、運搬内容部に必要な情
    報を設定することを含むメッセージの組立てを行うメッ
    セージ解釈実行部を有することを特徴とする請求項23
    記載のメッセージ通信装置。
  25. 【請求項25】 前記メッセージ処理手段は、ネットワ
    ーク上のステーションに関する情報を保持し、メッセー
    ジ解釈実行手段の問合せに応答して必要な情報を提供す
    るローカルデータベース手段を有することを特徴とする
    請求項24記載のメッセージ通信装置。
  26. 【請求項26】 前記メッセージ処理手段は、メッセー
    ジ解釈実行手段の問合せに応答してネットワーク上のデ
    ータベースにアクセスしてネットワーク上にあるステー
    ションに関する情報を入手するデータベース参照手段を
    有することを特徴とする請求項24記載のメッセージ通
    信装置。
  27. 【請求項27】 前記メッセージ処理手段は、メッセー
    ジの運搬内容部のジョブチケット中に記述されているジ
    ョブごとに、そのジョブを実行するためのメッセージを
    新しく作成するジョブチケット処理手段を有することを
    特徴とする請求項24記載のメッセージ通信装置。
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