JPH09324617A - 消音器 - Google Patents

消音器

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JPH09324617A
JPH09324617A JP16370996A JP16370996A JPH09324617A JP H09324617 A JPH09324617 A JP H09324617A JP 16370996 A JP16370996 A JP 16370996A JP 16370996 A JP16370996 A JP 16370996A JP H09324617 A JPH09324617 A JP H09324617A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exhaust passage
expansion chamber
introduction pipe
wall surface
sectional area
Prior art date
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Pending
Application number
JP16370996A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyoshi Kikuchi
宏佳 菊地
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NDC Co Ltd
Nippon Dia Clevite Co Ltd
Original Assignee
NDC Co Ltd
Nippon Dia Clevite Co Ltd
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Publication date
Application filed by NDC Co Ltd, Nippon Dia Clevite Co Ltd filed Critical NDC Co Ltd
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Publication of JPH09324617A publication Critical patent/JPH09324617A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水、油分、塵等の異物が混入した気体が導入
される場合、フィルターが目詰まりを生じ、排出効率が
低下する。加えて、高圧の気体が導入される場合、気体
圧力によつてフィルターが損傷を受け、消音器自体が破
損する。 【解決手段】 基端部から気体が導入される導入管3
と、導入管3の先端に接続して区画される膨張室4と、
導入管3の外周部3aの周囲に環状に形成され、一端が
膨張室4に開口し、他端が大気に開放される排気路5
と、排気路5の内壁面又は外壁面の内の少なくとも一方
に取付けた吸音材6a,7とを備え、排気路5の内壁面
と外壁面との間に、吸音材6a,7が存在しない主排気
路5aが形成され、主排気路5aの断面積が、導入管3
の通路断面積よりも大きく、かつ、膨張室4の断面積よ
りも小さく設定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、気体の排出部等に設置
される消音器に関し、特にエアータンクの排気部、真空
吸着機の排気部等の水、油分、塵等の異物が混入した気
体が排出される箇所に好適の消音器に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術及びその課題】従来の消音器として、例え
ば図3に示すようなものが知られている。すなわち、基
端部から気体が導入される導入管13と、導入管13の
先端に接続させて区画される膨張室14と、膨張室14
の周囲を区画する筒状のフィルター15とを有し、フィ
ルター15の基端部を支持する第1ケース16aが導入
管13の先端に継合され、フィルター15の先端部が第
2ケース16bによつて閉塞支持されている。
【0003】このような消音器では、導入管13の基端
部から矢印aで示すように気体(空気)が導入され、膨
張室14に入つて膨張した後の気体は、流速が低下して
フィルター15を通過し、大気に放出される。このよう
にして、気体の流速を低下させ、かつ、フィルター15
を通過させることにより、噴流騒音を抑えている。
【0004】しかしながら、このような従来の消音器に
あつては、フィルター15を通して気体を排出する構造
となつていたため、水、油分、塵等の異物が混入した気
体が導入管13に導入される場合、フィルター15がこ
れらの異物によつて早期に目詰まりを生じ、その後の気
体の排出効率が極端に低下する。加えて、導入管13に
高圧の気体が導入される場合、気体の圧力によつてフィ
ルター15が損傷を受け、消音器自体が破損するという
技術的課題を有している。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような従
来の技術的課題に鑑みてなされたものであり、その構成
は次の通りである。請求項1の発明は、基端部から気体
が導入される導入管3と、導入管3の先端に接続して区
画される膨張室4と、導入管3の外周部3aの周囲に環
状に形成され、一端が膨張室4に開口し、他端が大気に
開放される排気路5と、排気路5の内壁面又は外壁面の
内の少なくとも一方に取付けた吸音材6a,7とを備
え、排気路5の内壁面と外壁面との間に、吸音材6a,
7が存在しない主排気路5aが形成され、主排気路5a
の断面積が、導入管3の通路断面積よりも大きく、か
つ、膨張室4の断面積よりも小さく設定されていること
を特徴とする消音器である。請求項2の発明は、膨張室
4の外壁面に、吸音材6bを取付けたことを特徴とする
請求項1の消音器である。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は、本発明に係る消音
器の1実施の形態を示す。この消音器は、円筒、角筒等
の筒形をなす気体の導入管3と、導入管3と同形かつ大
形の筒形をなし、底部8aによつて先端が閉塞されたケ
ース8とを有する。導入管3は、その先端部をケース8
の開口部8bから挿入させ、導入管3の先端をケース8
の中間部に位置させ、ケース8の内部であつて導入管3
よりも先方に、膨張室4を区画してある。この導入管3
は、ケース8に中心軸線を合致させて挿入されている。
【0007】このようにして、ケース8の内部であつて
導入管3よりも先方に、膨張室4が形成されると共に、
導入管3の先端部の外周部3aとケース8との間に、環
状の排気路5が形成されている。勿論、膨張室4の断面
積は、導入管3の通路断面積よりも大きくなつている。
なお、導入管3の外周部3aとケース8との間は、周方
向及び中心軸線方向に適宜の間隔で配置した間隔部材9
により、相互に固定されている。この導入管3の基端部
には、エアータンクの排気部・真空吸着機の排気部等が
接続される。
【0008】そして、導入管3の先端部の外周面(外周
部3a)に密着させて吸音材7を固着させ、また、ケー
ス8の内周面に密着させて吸音材6a,6bを固着させ
てある。吸音材6aは、排気路5の外壁面の全面に取付
け、吸音材6bは、底部8aを除く膨張室4の外壁面の
全面に取付けてある。各吸音材6a,6b,7は、多孔
質材からなり、グラスウール、ロックウール、焼結金属
等である。かくして、排気路5の主たる流路となる主排
気路5aが、両吸音材6a,7の間に、吸音材6a,7
が存在しない環状断面の空間として区画されている。主
排気路5aの流路面積となる断面積は、導入管3の通路
断面積よりも大きく、かつ、膨張室4の断面積よりも小
さく設定してある。従つて、吸音材7は、排気路5の内
壁面に取付けられている。
【0009】次に作用について説明する。エアータンク
の排気部・真空吸着機の排気部等から排気され、導入管
3に矢印Aで示すように流入した高速気流は、導入管3
を通つてその先端部から膨張室4内に放出される。膨張
室4内に放出された気体は、膨張室4の断面積が導入管
3の通路断面積よりも大きくなつているので、膨張する
と共に、ケース8の底部8aに衝突し、流れの向きを変
える。かくして、導入管3に流入した高速気流の音は、
膨張室4において断面積の変化を受け、底部8aでの反
射が生じるなどして音の干渉を生じて減衰すると共に、
膨張室4の外壁面に取付けた吸音材6bによる減衰を受
ける。
【0010】続いて、膨張室4内の気体は、環状の排気
路5を通り、大気中に排出される。排気路5を通る気体
は、主として主排気路5aを流れ、一部が吸音材6a,
7内を流通して騒音が減衰を受ける。この排気路5の主
排気路5aの断面積は導入管3の通路断面積よりも大き
くなつているため、排気路5を流れる気流は、導入管3
を流れる場合と比較して流速が低下すると共に均一化さ
れ、大気中に排出される。このようにして、導入管3に
流入した高速気流の噴流騒音が、著しく低下する。な
お、導入管3から膨張室4内に気体が放出される際には
大きな騒音が発生することにもなるが、膨張室4の外壁
面に取付けた吸音材6b、及び膨張室4よりも下流に位
置する環状の排気路5の外壁面及び内壁面に配置した吸
音材6a,7により、吸収減衰される。また、排気路5
に取付けた吸音材6a,7は、排気路5を区画する導入
管3の外面又はケース8の内面の内の少なくとも一方に
固着させることにより、騒音の吸収減衰作用を適度に得
ることができる。
【0011】このように、排気路5内の気体は、吸音材
6a,7の表面に沿つて流れて騒音が減衰を受けるた
め、両吸音材6a,7の厚さを調節し、かつ、両吸音材
6a,7の間に、導入管3の通路断面積よりも大きな断
面積の空間からなる主排気路5aを確保することによ
り、騒音の吸収減衰作用が良好に得られると共に、排気
抵抗が小さくなる。加えて、水、油分、塵等の異物が混
入した気体が導入管3に導入され、吸音材6a,6b,
7に目詰まりを生ずる場合であつても、目詰まりに伴う
排気抵抗の増大をほとんど生じない。
【0012】図2には7kgf/cm2 の圧力を有する
空気を排出する部分に図1に示した本発明による消音機
及び図3に示した従来の消音機をそれぞれ取り付けた場
合の騒音レベル及びその周波数特性の比較を示す。本図
は、人間が感じる音の大きさである騒音レベル(dB・
A)を縦軸に採り、周波数(Hz)を横軸に採つてあ
る。本発明による消音機は、従来品に比較して全周波数
域合成値(O. A. )で約7dBの低減効果が得られる
と共に、周波数特性の比較では本発明によるものが従来
品に対して空気排出騒音の主成分である2000〜80
00Hzの領域において特に顕著な低減効果が得られて
いることが分かる。なお、Mは本発明による消音機の特
性を示し、Nは従来品の特性を示す。
【0013】
【発明の効果】以上の説明によつて理解されるように、
本発明によれば、導入管の外周部に、一端が膨張室に開
口し、他端が大気に開放される排気路を環状に形成する
ので、コンパクトな構造の消音器が得られる。また、膨
張室において反射を生じさせるなどして音の干渉が生じ
ると共に、導入管の通路断面積よりも大きく、かつ、膨
張室の断面積よりも小さい断面積の主排気路に導入さ
せ、流速を低下させるので、騒音の減衰機能が良好に得
られる。更に、気体が通過するフィルターを用いずに流
速を低下させる構造であるため、水、油分、塵等の異物
によつて目詰まりを生じ難く、これによつて気体の排出
効率が極端に低下することが防止される。加えて、気体
の圧力によつて消音器自体が破損するという不具合も解
消する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の1実施の形態に係る消音器を示す断
面図。
【図2】 本発明による消音機及び従来の消音機の騒音
レベル−周波数特性を示す図。
【図3】 従来例を示す断面図。
【符号の説明】
3:導入管、3a:外周部、4:膨張室、5:排気路、
5a:主排気路、6a,6b,7:吸音材。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基端部から気体が導入される導入管3
    と、導入管3の先端に接続して区画される膨張室4と、
    導入管3の外周部3aの周囲に環状に形成され、一端が
    膨張室4に開口し、他端が大気に開放される排気路5
    と、排気路5の内壁面又は外壁面の内の少なくとも一方
    に取付けた吸音材6a,7とを備え、排気路5の内壁面
    と外壁面との間に、吸音材6a,7が存在しない主排気
    路5aが形成され、主排気路5aの断面積が、導入管3
    の通路断面積よりも大きく、かつ、膨張室4の断面積よ
    りも小さく設定されていることを特徴とする消音器。
  2. 【請求項2】 膨張室4の外壁面に、吸音材6bを取付
    けたことを特徴とする請求項1の消音器。
JP16370996A 1996-06-04 1996-06-04 消音器 Pending JPH09324617A (ja)

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