JPH09324217A - 耐hic性に優れた高強度ラインパイプ用鋼の製造方法 - Google Patents

耐hic性に優れた高強度ラインパイプ用鋼の製造方法

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JPH09324217A
JPH09324217A JP14602796A JP14602796A JPH09324217A JP H09324217 A JPH09324217 A JP H09324217A JP 14602796 A JP14602796 A JP 14602796A JP 14602796 A JP14602796 A JP 14602796A JP H09324217 A JPH09324217 A JP H09324217A
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hic
resistance
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JP14602796A
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Shigeru Endo
茂 遠藤
Moriyasu Nagae
守康 長江
Masamitsu Doi
正充 土井
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NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】X80グレードといった高強度を有しながら、
HICの発生を安価にかつ安定して防止することができ
る耐HIC性に優れた高強度ラインパイプ用鋼の製造方
法を提供すること。 【解決手段】重量%で、C:0.02〜0.08%、S
i:0.05〜0.50%以下、Mn:1.0〜1.8
%、P:0.010%以下、S:0.002%以下、N
b:0.005〜0.05%、Ti:0.005〜0.
10%、Al:0.01〜0.07%、Ca:0.00
05〜0.0040%を含有し、以下に示す炭素当量が
0.32%以上である鋼スラブを加熱した後、以下に示
すその鋼の再結晶温度Tr以上で圧延を終了して鋼板と
し、この鋼板あるいはその鋼板を用いた鋼管に対し、8
50℃以上から5〜40℃/secの冷却速度で焼入れ
処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐水素誘起割れ性
に優れ、強度レベルがAPI規格X80グレードのライ
ンパイプの素材として使用される鋼板または鋼管の製造
方法に関する。本発明の製造方法においては、厚板ミル
や熱延ミルにて鋼板とされ、UOE成形、プレスベンド
成形、ロール成形などにより成形され、サブマージドア
ーク溶接や電縫溶接などにより溶接接合されて鋼管とさ
れ、原油や天然ガスを輸送するためのラインパイプとし
て利用される。
【0002】
【従来の技術】硫化水素を含む原油や天然ガスの輸送に
用いられるラインパイプには、一般に、強度、靭性、溶
接性などラインパイプとして必要な特性の他に、耐水素
誘起割れ性(耐HIC性)や耐応力腐食割れ性(耐SS
CC性)などのいわゆる耐サワー性能が要求される。
【0003】ここでHICは、腐食反応により生成した
水素イオンが鋼表面に吸着し、原子状の水素として鋼内
部に侵入して、鋼中のMnSなどの非金属介在物や硬い
第2相組織のまわりに拡散・集積し、その内圧により発
生するとされている。このため、HICの発生を防ぐた
めの方法としてこれまでに以下の方法が提案されてい
る。
【0004】(1)鋼中のS含有量を低下させるととも
に、CaやREMなどを適量添加することにより、長く
伸展したMnSの生成を抑制し、応力集中の小さい微細
に分散した球状の介在物に形態を変えて割れの発生・伝
播を抑制する(例えば、特開昭54−110119号公
報)。
【0005】(2)中央偏析部での割れについては起点
となり得る島状マルテンサイトの生成を抑制するととも
に、割れの伝播経路となりやすいマルテンサイトやベイ
ナイトなどの硬化組織の生成を抑制するために、鋼中の
C、Mn、Pなどの偏析傾向の高い元素の含有量を低減
したり、圧延前のスラブ加熱段階で合金元素偏析を解消
するための均熱処理を施すか、あるいは圧延後の冷却時
の変態途中でCの拡散による硬化組織の生成を防ぐため
に加速冷却を施す(例えば、特開昭61−60866号
公報、特開昭61−165207号公報など)。
【0006】(3)焼入・焼戻しなどの熱処理を施した
り、圧延仕上温度をオーステナイトの再結晶下限温度以
上とするなど、割れ感受性の低いミクロ組織を得る(例
えば、特開昭54−12782号公報、特開昭62−7
819号公報、特開平6−73450号公報など)。
【0007】(4)鋼中へのCuの添加により、表面に
保護膜を形成して、鋼中への水素の侵入を抑制する(特
開昭52−111815号公報)。 これらの各種方法で耐HIC性は向上し、耐サワー性を
必要とするラインパイプもAPI規格X65グレードあ
るいはX70グレードまで大量生産されるようになっ
た。
【0008】しかしながら、近年になって輸送効率の増
大や敷設費用低減のためにより高強度の鋼管に対する要
求が高まり、サワー環境で使用されるラインパイプにも
X80グレードまでの高強度化が要求されるようになっ
ている。
【0009】ところが、HICは強度の上昇とともに発
生しやすくなるため、上記(1)〜(4)の方法ではH
ICの発生を完全に抑制することができなくなってき
た。具体的には、(1)の方法によって形態制御された
介在物からも割れが発生するようになり、(2)の方法
によって中央偏析対策を施した中心部以外の部分で割れ
が発生するようになる。また、(3)の方法のうち、焼
入・焼戻し処理はラインパイプの大量生産にはコストお
よび能率の面から不適当であるし、再結晶温度域仕上げ
による組織制御もその効果が十分でなくなってくる。さ
らに(4)の方法によるCu被膜も、pHの低い環境で
はその効果が期待できず、実際にpHが約3の硫化水素
を飽和させた5%NaCl+0.5%CH3 COOH水
溶液(通称NACE溶液)では被膜の効果が得られてい
ない。
【0010】最近になって、耐サワー性を有するX80
グレードのラインパイプ用鋼板の製造方法が相次いで提
案されている。その骨子は、低SおよびCa添加により
介在物の形態制御を行いつつ、低C、低Mnとして中央
偏析を抑制し、それに伴う強度の低下をCr、Mo、N
iなどの添加と圧延後の加速冷却で補うというものであ
り、特開平5−9575号公報にはCr添加が、特開平
5−271766号、特開平7−109519号の各公
報にはCr−Mo添加が、特開平7−173536号公
報にはNi−Cr−Mo添加が示されている。
【0011】しかし、これらはいずれも中央偏析部のH
IC発生を防止するための方法であって、中央偏析部以
外については具体的な割れ対策は施されていない。すな
わち、引張強さが上昇すると、中央偏析部だけでなく板
厚方向全体にHICが発生しやすくなるが、これら技術
には板厚方向全体のHIC防止対策は示されていない。
また、これらの方法はいずれも加速冷却ままあるいは加
速冷却後に焼戻し処理を行いX80グレードの鋼板を得
ようとするものである。
【0012】良好な耐HIC性を得る熱処理方法とし
て、特開昭62−7819号に加熱急冷の熱処理方法が
示されているが、X80といった高強度を得ることは示
されていない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる事情に
鑑みてなされたものであって、X80グレードといった
高強度を有しながら、HICの発生を安価にかつ安定し
て防止することができる耐HIC性に優れた高強度ライ
ンパイプ用鋼の製造方法を提供することを課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋼の添加
元素と圧延条件および熱処理条件を変化させて種々の成
分系・ミクロ組織を有する母材を作成し、耐HIC性と
強度・靱性とを調査した。その結果、添加元素量および
以下の式で示される炭素当量を規定した鋼を加熱後、以
下に示す式で表される再結晶温度Tr以上で圧延して鋼
板となし、この鋼板またはその鋼板を用いた鋼管に対し
て特定の焼入れ処理を行うことにより、X80グレード
として十分な強度と靱性および良好な耐HIC性能が得
られることを見出した。 炭素当量=C+Mn/6+(Cu+Ni)/15+(C
r+Mo+V)/5 再結晶温度Tr=2.3×103 [Nb]+7.1×1
2 [Ti]+1.6×102 [Mo]+1.2×10
2 [V]+825℃ 本発明はこのような知見に基づいて完成されたものであ
り、第1に、重量%で、C:0.02〜0.08%、S
i:0.05〜0.50%以下、Mn:1.0〜1.8
%、P:0.010%以下、S:0.002%以下、N
b:0.005〜0.05%、Ti:0.005〜0.
10%、Al:0.01〜0.07%、Ca:0.00
05〜0.0040%を含有し、上記炭素当量が0.3
2%以上である鋼スラブを加熱した後、上記式で示すそ
の鋼の再結晶温度Tr以上で圧延を終了して鋼板とし、
この鋼板あるいはその鋼板を用いた鋼管に対し、850
℃以上から5〜40℃/secの冷却速度で焼入れ処理
を行うことを特徴とする耐HIC性に優れた高強度ライ
ンパイプ用鋼の製造方法を提供するものである。
【0015】第2に、重量%で、C:0.02〜0.0
8%、Si:0.05〜0.50%以下、Mn:1.0
〜1.8%、P:0.010%以下、S:0.002%
以下、Nb:0.005〜0.05%、Ti:0.00
5〜0.10%、Al:0.01〜0.07%、Ca:
0.0005〜0.0040%を含有し、さらに、C
u:0.50%以下、Ni:0.50%以下、Cr:
0.50%以下、Mo:0.50%以下、V:0.10
%以下のうち1種または2種以上を含有し、上記炭素当
量が0.32%以上である鋼スラブを加熱した後、上記
式で示すその鋼の再結晶温度Tr以上で圧延を終了した
鋼板あるいはその鋼板を用いた鋼管に対し、850℃以
上から5〜40℃/secの冷却速度で焼入れ処理を行
うことを特徴とする耐HIC性に優れた高強度ラインパ
イプ用鋼の製造方法を提供するものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。まず、本発明に係る鋼板の組成は、重量%で、
C:0.02〜0.08%、Si:0.05〜0.50
%以下、Mn:1.0〜1.8%、P:0.010%以
下、S:0.002%以下、Nb:0.005〜0.0
5%、Ti:0.005〜0.10%、Al:0.01
〜0.07%、Ca:0.0005〜0.0040%で
あり、C+Mn/6+(Cu+Ni)/15+(Cr+
Mo+V)/5で示される炭素当量が0.32%以上で
ある。また、選択成分としてCu:0.50%以下、N
i:0.50%以下、Cr:0.50%以下、Mo:
0.50%以下、V:0.10%以下のうち1種または
2種以上を含有してもよい。
【0017】これら成分元素の限定理由は以下の通りで
ある。 C:0.02〜0.08% C量が0.02%未満ではX80の所定の強度を確保す
ることが難しくなり、一方0.08%を超えて過剰に添
加すると鋼の靱性と耐HIC性の劣化を招く。また溶接
性や耐硫化物応力腐食割れ性の観点からもC量の低減が
望ましい。したがって、C量を0.02〜0.08%の
範囲とする。
【0018】Si:0.05〜0.50% Siは脱酸のために添加されるが、0.05%未満では
十分な脱酸効果が得られない。一方、0.50%を超え
ると靭性や溶接性の劣化を引き起こす。したがって、S
i量を0.05〜0.50%の範囲とする。
【0019】Mn:1.0〜1.8% Mnは鋼の強度および靭性の向上に有効な鋼の基本成分
として添加されるが、1.0%未満ではその効果が小さ
い。一方、1.8%を超えると溶接性と耐HIC性が著
しく劣化する。したがって、Mn量を1.0〜1.8%
の範囲とする。
【0020】P:0.010%以下 本発明の場合、Pは溶接性と耐HIC性とを劣化させる
不純物元素であり、極力低減することが望ましいが、過
度の脱Pはコスト上昇を招くため、P量の上限を0.0
10%とする。
【0021】S:0.002%以下 Caを添加してMnSからCaS系の介在物に形態制御
をおこなったとしても、X80グレードの高強度材の場
合には微細に分散したCaS系介在物も割れの起点とな
り得るため、S量を0.002%以下に低減する必要が
ある。
【0022】Nb:0.005〜0.05% Nbは圧延時の粒成長を抑制することによりミクロ組織
を細粒化し、ラインパイプとして十分な靭性を付与する
ために必要な必須成分であり、0.005%以上でその
効果が有効に発揮される。しかし、0.05%を超える
とその効果がほぼ飽和し、溶接熱影響部の靭性を劣化さ
せる。したがって、Nb量を0.005〜0.05%の
範囲とする。
【0023】Ti:0.005〜0.10% TiはTiNを形成してスラブ加熱時の粒成長を抑制
し、結果としてミクロ組織の微細化をもたらして靭性を
改善する効果があり、その効果は0.005%以上で現
れる。しかし、0.10%を超えると逆に靭性の劣化を
引き起こす。したがって、Ti量を0.005〜0.1
0%の範囲とする。
【0024】Al:0.01〜0.07% Alは脱酸剤として添加され、0.01%以上でその効
果が有効に発揮される。しかし、0.07%を超えると
清浄度が低下して耐HIC性の劣化を引き起こす。した
がって、Al量を0.01〜0.07%の範囲とする。
【0025】Ca:0.0005〜0.0040% Caは硫化物系介在物の形態制御に不可欠な元素であ
り、0.0005%以上でその効果が有効に発揮され
る。しかし、0.0040%を超えるとその効果が飽和
し、逆に清浄度を低下させて耐HIC性を劣化させる。
したがって、Ca量を0.0005〜0.0040%の
範囲とする。
【0026】炭素当量:0.32%以上 炭素当量はX80として十分な強度を得るために0.3
2%以上であることが必要であるため、0.32%以上
とする。その上限はとくに規定する必要はない。
【0027】次に、任意添加成分の限定について説明す
る。 Cu:0.50%以下 Cuは靱性の改善と強度の上昇に有効な元素の一つであ
るが、0.50%を超えると、溶接性を阻害するため、
添加する場合にはその量を0.50%以下に規制する必
要がある。
【0028】Ni:0.50% Niは靱性の改善と強度の上昇に有効な元素の一つであ
るが、0.50%を超えるとその効果が飽和し、応力腐
食割れが発生しやすくなる。したがって、添加する場合
にはその量を0.50%の範囲とする。
【0029】Cr:0.50%以下 CrはMnとともに低CでもX80グレードとして十分
な強度を得るために有効な元素であるが、0.50%を
超えて添加すると溶接性に悪影響を与えるため、添加す
る場合には上限を0.50%とする。
【0030】Mo:0.50%以下 Moは靱性の改善と強度の上昇に有効な元素の一つであ
るが、0.50%を超えるとその効果が飽和し、溶接性
や耐HIC性を阻害するため、添加する場合にはその量
を0.50%以下とする。
【0031】V:0.10%以下 適量のVの添加は、靭性、溶接性や耐サワー性を劣化さ
せずに強度を高めるため、Crとともに低CでもX80
グレードとして十分な強度を得るために有効な元素であ
るが、0.10%を超えると溶接性を著しく損なうた
め、添加する場合にはその上限を0.10%とする。
【0032】次に、製造条件の限定理由について説明す
る。本発明においては圧延をその鋼の再結晶温度Tr以
上の温度で終了する。圧延終了温度が再結晶温度を下回
ると、良好な耐HIC性が得られなくなる。この再結晶
温度は前記のように各成分の関数として表される。
【0033】焼入れ時の加熱温度は十分な靱性と耐HI
C性とを得るために850℃以上とする。また、その際
の冷却速度は十分な強度を得るために5℃/秒以上とす
る必要があり、また、靱性と耐HIC性を劣化させない
冷却速度の上限は40℃/秒であるので、冷却速度は5
〜40℃/秒とする。なお、このような焼入れは、鋼板
の状態で行ってもよいし、鋼管に成形してから行っても
よい。以上のような組成および製造条件により、良好な
耐HIC性に加えて、良好な靱性も有するX80グレー
ドの高強度鋼を製造することができる。
【0034】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例について説明
する。表1に示す化学組成を有する鋼を熱間圧延して鋼
板とし、表2に示す圧延終了温度で熱間圧延し鋼板と
し、表2に示す熱処理条件で熱処理を行った。これら鋼
板について引張試験、シャルピー衝撃試験、HIC試験
を行った。耐HIC試験はpHが約3の硫化水素を飽和
させた5%NaCl+0.5%CH3 COOH水溶液
(通称NACE溶液)中で行った。これらの結果を表2
に併記する。なお、ここでは強度がX80として十分で
ある場合、シャルピー試験でのvTrsが−70℃以下
の場合に良好な性能が得られているとした。また、HI
C試験では割れ長さ率が15%以下の場合に良好である
とした。
【0035】
【表1】
【0036】
【表2】
【0037】表2に示すように、本発明の範囲内の組成
を有し、本発明の範囲内の圧延および熱処理を行った本
発明例のものはX80として十分な強度と良好な耐HI
C性能が得られた。
【0038】一方、本発明の範囲を満たす組成の鋼を用
いても本発明の製造方法によらない鋼板A−1、A−
5、A−6、また圧延終了温度が本発明の範囲を下回る
鋼板A−3では十分な性能が得られなかった。また、本
発明の範囲を満たさない組成の鋼に本発明を満たす圧延
および熱処理を行った鋼板L−1、M−1、N−1、O
−1、P−1、Q−1、R−1、あるいは組成も熱処理
条件も本発明を満たさない鋼板R−2でもやはり十分な
性能が得られなかった。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
耐HIC性に優れたAPI規格X80グレードのライン
パイプ用鋼を安価にかつ安定して製造することが可能と
なった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C22C 38/58 C22C 38/58

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量%で、C:0.02〜0.08%、
    Si:0.05〜0.50%以下、Mn:1.0〜1.
    8%、P:0.010%以下、S:0.002%以下、
    Nb:0.005〜0.05%、Ti:0.005〜
    0.10%、Al:0.01〜0.07%、Ca:0.
    0005〜0.0040%を含有し、以下に示す炭素当
    量が0.32%以上である鋼スラブを加熱した後、以下
    に示すその鋼の再結晶温度Tr以上で圧延を終了して鋼
    板とし、この鋼板あるいはその鋼板を用いた鋼管に対
    し、850℃以上から5〜40℃/secの冷却速度で
    焼入れ処理を行うことを特徴とする耐HIC性に優れた
    高強度ラインパイプ用鋼の製造方法。 炭素当量=C+Mn/6+(Cu+Ni)/15+(C
    r+Mo+V)/5 再結晶温度Tr=2.3×103 [Nb]+7.1×1
    2 [Ti]+1.6×102 [Mo]+1.2×10
    2 [V]+825℃
  2. 【請求項2】 重量%で、C:0.02〜0.08%、
    Si:0.05〜0.50%以下、Mn:1.0〜1.
    8%、P:0.010%以下、S:0.002%以下、
    Nb:0.005〜0.05%、Ti:0.005〜
    0.10%、Al:0.01〜0.07%、Ca:0.
    0005〜0.0040%を含有し、さらに、Cu:
    0.50%以下、Ni:0.50%以下、Cr:0.5
    0%以下、Mo:0.50%以下、V:0.10%以下
    のうち1種または2種以上を含有し、以下に示す炭素当
    量が0.32%以上である鋼スラブを加熱した後、以下
    に示すその鋼の再結晶温度Tr以上で圧延を終了した鋼
    板あるいはその鋼板を用いた鋼管に対し、850℃以上
    から5〜40℃/secの冷却速度で焼入れ処理を行う
    ことを特徴とする耐HIC性に優れた高強度ラインパイ
    プ用鋼の製造方法。 炭素当量=C+Mn/6+(Cu+Ni)/15+(C
    r+Mo+V)/5 再結晶温度Tr=2.3×103 [Nb]+7.1×1
    2 [Ti]+1.6×102 [Mo]+1.2×10
    2 [V]+825℃
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