JPH09324084A - ブロック共重合体樹脂組成物、成形体及びその製造方法 - Google Patents

ブロック共重合体樹脂組成物、成形体及びその製造方法

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JPH09324084A
JPH09324084A JP14265896A JP14265896A JPH09324084A JP H09324084 A JPH09324084 A JP H09324084A JP 14265896 A JP14265896 A JP 14265896A JP 14265896 A JP14265896 A JP 14265896A JP H09324084 A JPH09324084 A JP H09324084A
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JP
Japan
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vinyl aromatic
aromatic hydrocarbon
block copolymer
ratio
weight
Prior art date
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Pending
Application number
JP14265896A
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English (en)
Inventor
Hideki Totani
英樹 戸谷
Masamitsu Matsui
正光 松井
Masafumi Aragai
雅文 新貝
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Denka Co Ltd
Original Assignee
Denki Kagaku Kogyo KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】透明性、耐衝撃性に優れたビニル芳香族炭化水
素ブロック共重合体とビニル芳香族炭化水素系重合体か
らなる樹脂組成物、成形体及びその製造方法を提供す
る。 【解決手段】ビニル芳香族炭化水素と共役ジエンからな
り、ビニル芳香族炭化水素と共役ジエンの特有な重量比
を有し、且つビニル芳香族炭化水素のブロック率が特有
の範囲であるビニル芳香族炭化水素ブロック共重合体1
0〜90重量部とビニル芳香族炭化水素系重合体10〜
90重量部からなり、且つビニル芳香族炭化水素ブロッ
ク共重合体とビニル芳香族炭化水素系重合体のMFRの
比が特有の範囲を有する樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は透明性、耐衝撃性に
優れたビニル芳香族炭化水素と共役ジエンからなるビニ
ル芳香族炭化水素ブロック共重合体とビニル芳香族炭化
水素系重合体からなる樹脂組成物、成形体及びその製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】リビングアニオン重合により、有機溶媒
中でアルキルリチウムを開始剤としてビニル芳香族炭化
水素と共役ジエンをブロック共重合させると、ビニル芳
香族炭化水素と共役ジエンの重量比及び共重合体の構造
により種々の物性を有するビニル芳香族炭化水素ブロッ
ク共重合体が得られることが知られている。ビニル芳香
族炭化水素ブロック共重合体は、一般に優れた耐衝撃性
と透明性を有する重合体で、ビニル芳香族炭化水素ブロ
ック共重合体中の共役ジエンの含有量が多いと熱可塑性
エラストマーとなるが、ビニル芳香族炭化水素の含有量
が多くなると熱可塑性プラスチックとしての特性を示め
す。この優れた特性を生かす種々の製造方法が特公昭3
6−19286号公報、特公昭48−4106号公報等
に公開されている。又、これらの優れた特性に加え多種
のビニル芳香族炭化水素重合体との相溶性に優れるため
補強用としても用いられ、例えば、特公昭45−193
88号公報、特公昭47−43618号公報、特公昭5
1−27701号公報等に開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらのビニ
ル芳香族炭化水素ブロック共重合体樹脂組成物は、透明
性、耐衝撃性とも比較的良好ではあるものの、十分な混
練操作を経ないと、所望の透明性や耐衝撃性が得られな
い、そして、その混練操作には多大なコストが発生する
という問題点を有していた。
【0004】
【問題を解決するための手段】こうした現状において、
本発明者らは、透明性や耐衝撃性の優れた成形体を容易
に得ることについて鋭意検討を進めた結果、ビニル芳香
族炭化水素ブロック共重合体中のビニル芳香族炭化水素
の含有量及びブロック率を規定したビニル芳香族炭化水
素ブロック共重合体と、種々のスチレン系樹脂等のビニ
ル芳香族炭化水素系重合体を特定のMFR比及び特定の
割合で混合することによりその目的が達成されることを
見出し、本発明を完成するに至った。
【0005】すなわち、本発明は、(I)ビニル芳香族
炭化水素と共役ジエンからなり、(1)ビニル芳香族炭
化水素と共役ジエンとの重量比が60/40〜90/1
0で、(2)ビニル芳香族炭化水素ブロック共重合体に
含有されるビニル芳香族炭化水素のブロック率(%)=
(W/W0 )×100が25〜90%(但し、W=ブロ
ック共重合体中のビニル芳香族炭化水素ブロックの重
量、W0 =ブロック共重合体中のビニル芳香族炭化水素
の全重量を示す。)であるビニル芳香族炭化水素ブロッ
ク共重合体10〜90重量部と、 (II)ビニル芳香族炭化水素系重合体10〜90重量部
からなり、(I)と(II)のMFRの比が、1/5〜5
/1であるブロック共重合体樹脂組成物[但し(I)と
(II)の合計を100重量部とする]、及びその組成物
を成形してなる成形体、特に上記(I)と(II)を同時
に成形機に供給し成形してなる成形体及びその製造方法
である。
【0006】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
て使用されるビニル芳香族炭化水素ブロック共重合体
(I)は、下記の通りである。本発明のビニル芳香族炭
化水素ブロック共重合体(I)に用いられるビニル芳香
族炭化水素としてはスチレン、o−メチルスチレン、p
−メチルスチレン、p−tert−ブチルスチレン、
1,3−ジメチルスチレン、α−メチルスチレン、ビニ
ルナフタレン、ビニルアントラセン等があるが、特に一
般的なものとしてはスチレンが挙げられる。
【0007】本発明のビニル芳香族炭化水素ブロック共
重合体(I)に用いられる共役ジエンとしては1,3−
ブタジエン、2−メチル−1,3−ブタジエン(イソプ
レン)、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、1,
3−ペンタジエン、1,3−ヘキサジエン等であるが、
特に一般的なものとしては1,3−ブタジエン、イソプ
レンが挙げられる。
【0008】本発明のビニル芳香族炭化水素ブロック共
重合体(I)を構成するビニル芳香族炭化水素と共役ジ
エンに由来する重量比は60/40〜90/10であ
り、好ましくは70/30〜85/15である。ビニル
芳香族炭化水素と共役ジエンが60/40未満ではビニ
ル芳香族炭化水素ブロック共重合体の透明性と剛性が、
90/10を超えると耐衝撃性がそれぞれ低下してしま
いブロック共重合体樹脂組成物としたときにそれらの物
性が低下する為実用に供せない。
【0009】本発明のビニル芳香族炭化水素ブロック共
重合体(I)の好ましい数平均分子量は60000〜5
00000であり、更に好ましくは80000〜300
000である。60000未満では樹脂の十分な剛性と
耐衝撃性が得られず、又、500000を超えると加工
性が低下してしまいブロック共重合体樹脂組成物とした
ときにそれらの物性が低下してしまい好ましくない。
【0010】ビニル芳香族炭化水素重合体ブロックは、
上記のビニル芳香族炭化水素の1種又は2種以上を重合
することによって得られるが、単一のビニル芳香族炭化
水素からなる重合体ブロックでも複数のビニル芳香族炭
化水素からなる共重合体ブロックであってもよい。
【0011】本発明のビニル芳香族炭化水素ブロック共
重合体に含有されるビニル芳香族炭化水素のブロック率
は25〜90重量%、好ましくは50〜85重量%であ
る。25重量%未満では透明性と剛性が、90重量%を
越えると耐衝撃性がそれぞれ低下してしまう。又、ブロ
ック率がこの範囲にあることが、(II)のビニル芳香族
炭化水素系重合体と混合し成形した際の良好な透明性を
保つ為に必要である。尚、ビニル芳香族炭化水素のブロ
ック率は、ブロック率(%)=(W/W0 )×100
(但し、W=ビニル芳香族炭化水素ブロック共重合体中
のビニル芳香族炭化水素ブロックの重量、W0 =ビニル
芳香族炭化水素ブロック共重合体中のビニル芳香族炭化
水素の全重量を示す。)より求められる。ここでビニル
芳香族炭化水素ブロック共重合体中のビニル芳香族炭化
水素の全重量は重合に供した全ビニル芳香族炭化水素の
重量であり、ビニル芳香族炭化水素ブロックの重量は、
ビニル芳香族炭化水素ブロック共重合体をオゾン分解し
て〔Y.TANAKA,et.al.,RUBBER
CHEMISTRY AND TECHNOLOGY,
58,16(1985)に記載の方法〕得たビニル芳香
族炭化水素重合体成分のGPC測定(検出器として波長
を254nmに設定した紫外分光検出器を使用)におい
て、各ピークに対応する分子量を標準ポリスチレン及び
スチレンオリゴマーを用いて作成した検量線から求め、
数平均分子量3000を越えるものをそのピーク面積よ
り定量して求めた。
【0012】本発明においては、上記のビニル芳香族炭
化水素ブロック共重合体をオゾン分解して得たビニル芳
香族炭化水素重合体ブロックは好ましくはその数が2つ
以上必要であり、更にこれらのビニル芳香族炭化水素重
合体ブロックの数平均分子量は、5000〜35000
及び40000〜200000、更に好ましくは500
0〜30000及び40000〜150000、特に好
ましくは5000〜20000及び40000〜700
00の範囲にそれぞれ含まれていることが望ましい。
【0013】又、上記のビニル芳香族炭化水素ブロック
共重合体をオゾン分解して得たこれらのビニル芳香族炭
化水素重合体ブロックの数平均分子量が5000〜35
000の範囲にあるGPCにおける面積(A1)と40
000〜200000の範囲におけるGPCの面積(A
2)においては特に限定はないが、好ましくはA1/A
2の面積比が75/25〜9/91、特に好ましくは6
6/34〜17/83の範囲である。これらのビニル芳
香族炭化水素重合体ブロックの数平均分子量が5000
〜35000及び40000〜200000の範囲内に
ないと、上記(II)のビニル芳香族炭化水素系重合体と
の相溶性が悪くなりやすく、特に(I)と(II)を同時
に成形機に供給して成形した際の透明性が悪くなる傾向
がある。
【0014】ビニル芳香族炭化水素ブロック共重合体
(I)の構造は、上記の要件が満たされればいかなる形
式をとることもできるが、好ましい例としては下記の様
な一般式を有するものが挙げられる。 a. A1−B−A2 b. A1−C−B−A2 c. A1−B−A2−B−A1 d. A2−B−A1−B−A2 e. A1−B−A1−B−A2 f. A1−C−B−A2−B−A1 g. A1−C−B−A2−C−B−A1 h.(A1−B−A2−B)n−X i.(A1−C−B−A2−B)n−X j.(A1−B−A2−B)n−X k.(A1−B−A1−B−A2−B)n−X
【0015】上記構造式中のA1及びA2は、ビニル芳香
族炭化水素重合体ブロックであり、その数平均分子量、
及びその面積比は前述のオゾン分解及びGPC測定によ
り測定が可能である。
【0016】上記構造式中のBは、ビニル芳香族炭化水
素と共役ジエンよりなる重合体ブロックであり、構造式
内にBが2つ以上ある場合は、その構造(分子量、組成
分布等)が同一であっても、異なっていてもかまわな
い。
【0017】上記構造式中Cは共役ジエン重合体ブロッ
クであり、前掲の共役ジエンを重合することによって得
られるが、単一の共役ジエンの重合体であっても複数の
共役ジエンの共重合体であってもよい。又、構造式内に
Cが2つ以上ある場合は、その分子量が同一であっても
異なっていてもかまわない。ブロックCの形成に際し、
共役ジエンの添加量に制限はないが、全モノマー量に対
し、1〜15%であることが好ましい。
【0018】又、上記構造式中Xは多官能カップリング
剤の残基、又は、開始剤として用いられる多官能有機リ
チウム化合物の残基であり、nは2〜4の整数である。
本発明において用いられる多官能カップリング剤として
は、四塩化ケイ素、エポキシ化大豆油等が挙げられる。
多官能有機リチウム化合物としては、ヘキサメチレンジ
リチウム、ブタジエニルジリチウム、イソプレニルジリ
チウム等が挙げられる。
【0019】次に、ビニル芳香族炭化水素ブロック共重
合体(I)の製造について説明する。ビニル芳香族炭化
水素ブロック共重合体(I)は、有機溶媒中有機リチウ
ム化合物を開始剤としてビニル芳香族炭化水素及び共役
ジエンのモノマ−を重合することにより製造できる。有
機溶媒としてはブタン、ペンタン、ヘキサン、イソペン
タン、ヘプタン、オクタン、イソオクタン等の脂肪族炭
化水素、シクロペンタン、メチルシクロペンタン、シク
ロヘキサン、メチルシクロヘキサン、エチルシクロヘキ
サン等の脂環式炭化水素、あるいはベンゼン、トルエ
ン、エチルベンゼン、キシレン等の芳香族炭化水素など
が使用できる。
【0020】有機リチウム化合物は、分子中に1個以上
のリチウム原子が結合した化合物であり、例えばエチル
リチウム、n−プロピルリチウム、イソプロピルリチウ
ム、n−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウム、t
ert−ブチルリチウムのような単官能有機リチウム化
合物、上記記載の多官能有機リチウム化合物等が使用で
きる。
【0021】ビニル芳香族炭化水素ブロック共重合体
(I)を構成するビニル芳香族炭化水素及び共役ジエン
は、前掲したものを使用することができ、それぞれ1種
又は2種以上を選んで重合に用いることができる。
【0022】ビニル芳香族炭化水素ブロック共重合体
(I)の分子量及びビニル芳香族炭化水素重合体ブロッ
クの分子量は、モノマーの添加量に対する開始剤の添加
量により制御できる。
【0023】ビニル芳香族炭化水素ブロック共重合体
(I)のブロック率は、ビニル芳香族炭化水素と共役ジ
エンを共重合させる際のランダム化剤の添加量により制
御できる。
【0024】ランダム化剤としては主としてテトラヒド
ロフラン(THF)が用いられるが、その他のエーテル
類やアミン類、チオエーテル類、ホスホルアミド、アル
キルベンゼンスルホン酸塩、カリウム又はナトリウムの
アルコキシド等も使用できる。適当なエーテル類として
はTHFの他にジメチルエーテル、ジエチルエーテル、
ジフェニルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエ
ーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル等が挙
げられる。アミン類としては第三級アミン、例えば、ト
リメチルアミン、トリエチルアミン、テトラメチルエチ
レンジアミンの外、環状アミン等も使用できる。その他
にトリフェニルホスフィン、ヘキサメチルホスホルアミ
ド、アルキルベンゼンスルホン酸カリウム又はナトリウ
ム、カリウム又はナトリウムブトキシド等がランダム化
剤として用いることができる。
【0025】ランダム化剤の添加量としては、全仕込モ
ノマー100重量部に対し、0.001〜10重量部が
好ましい。添加時期は重合反応の開始前でも良いし、前
記のビニル芳香族炭化水素ブロック共重合体の一般的な
構造式中におけるブロックBの重合前でも良い。又、必
要に応じ追加添加することもできる。
【0026】その他、機械的にビニル芳香族炭化水素と
共役ジエンを重合缶に連続フィードするか、ビニル芳香
族炭化水素と共役ジエンを重合缶に交互に少量ずつ分添
することによってもブロック率は制御できる。
【0027】本発明で使用されるビニル芳香族炭化水素
系重合体(II)としては、i)ビニル芳香族炭化水素重
合体とii)ビニル芳香族炭化水素と(メタ)アクリル酸
エステルとの共重合体が挙げられる。
【0028】i)のビニル芳香族炭化水素重合体として
は、前述のビニル芳香族炭化水素の単独重合体、或いは
2種以上のビニル芳香族炭化水素の共重合体が用いられ
る。特に一般的なものとしてはポリスチレンが挙げられ
る。
【0029】ii)ビニル芳香族炭化水素と(メタ)アク
リル酸エステルとの共重合体としては、前記のビニル芳
香族炭化水素と(メタ)アクリル酸エステルを重合する
ことによって得られる。
【0030】(メタ)アクリル酸エステルとしては、ア
クリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブ
チル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸ヘキシル、ア
クリル酸(2−エチル)ヘキシル、メタクリル酸メチ
ル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタク
リル酸(2−ヒドロキシ)エチル等が挙げられる。
【0031】上記のビニル芳香族炭化水素と(メタ)ア
クリル酸エステルとの共重合体は、ビニル芳香族炭化水
素/(メタ)アクリル酸エステルの重量比が、5/95
以上であり、好ましくは40/60以上であり、更に好
ましくは70/30以上であるモノマー混合物を重合し
て得られる。
【0032】本発明のブロック共重合体樹脂組成物で規
定するMFRは、JISK−6871(200℃、5k
g荷重)に準拠して測定された値であり、その値は成分
(I)及び(II)の分子量又は可塑剤の添加量によって
調整できる。具体的には、分子量については、(I)は
前述の様に開始剤の添加量によって、又(II)はメルカ
プタン類等の分子量調節剤によって調整できる。又、使
用される可塑剤としては、ブチルステアレートや白色鉱
油等が挙げられる。
【0033】本発明のブロック共重合体樹脂組成物にお
いては、成分(I)と(II)のMFRの比は、1/5〜
5/1、更に好ましくは、1/4〜4/1であることが
必要である。この範囲を逸脱すると、両者の相溶性が悪
くなる為、成形体の透明性が低下したり、フローマーク
等の成形不良が発生する為好ましくない。特に、(I)
と(II)を同時に成形機に供給し成形する場合にこの不
良が起こりやすい。
【0034】本発明のブロック共重合体樹脂組成物にお
いては、成分(I)と(II)の混合比は10/90〜9
0/10であることが必要である。10/90未満では
耐衝撃性が劣る為、又、90/10を越えると剛性が劣
る為実用に供せない。
【0035】又本発明においては、シートやフィルムの
ブロッキング防止を目的として、その透明性を損なわな
い範囲において、耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)等
のゴム変性スチレン系重合体を添加することができる。
具体的な添加量としては、本発明の組成物に対して、1
0重量部以下が好適である。
【0036】本発明に示したブロック共重合体組成物を
各分野で有効に活用するためには、必要に応じて種々の
添加剤を配合することが望ましい。添加剤としては、各
種安定剤、滑剤、加工助剤、ブロッキング防止剤、帯電
防止剤、防曇剤、耐光性向上剤、軟化剤、可塑剤、顔
料、無機充填剤等が挙げられる。
【0037】安定剤としては2,6−ジ−t−ブチル−
4−メチルフェノール等のフェノール系酸化防止剤、ト
リスノニルフェニルフォスファイト等の燐系酸化防止剤
などが挙げられる。ブロッキング防止剤、帯電防止剤、
滑剤としては、例えば、脂肪酸アマイド、エチレンビス
ステアロアミド、ソルビタンモノステアレート、脂肪族
アルコールの飽和脂肪酸エステル、ペンタエリスリトー
ル脂肪酸エステル等が挙げられる。無機充填剤として
は、シリカ、タルク、酸化チタン、炭酸カルシウム、ア
ルミナ、水酸化アルミニウム、カオリン、ガラスビーズ
等が挙げられる。これらの添加剤は、ブロック共重合体
組成物に対して5重量部以下の範囲で使用することが好
ましい。
【0038】本発明の組成物は、成分(I)と成分(I
I)を混合することによって得られるが、その混合方法
は公知のいかなる方法でも良い。例えば、ヘンシェルミ
キサー、タンブラーミキサー、Vブレンダー及びリボン
ブレンダー等でドライブレンドしてもよく、更に押出機
で溶融してペレット化してもよい。又、重合体溶液同志
を混合した後、溶剤を除去する方法も用いることができ
る。
【0039】本発明の成形体は、上記組成物を、射出成
形機、ブロー成形機、シ−ト成形機、射出−ブロー成形
機、インフレーション成形機等の成形機に供給し成形す
ることによって得ることができる。更に、成形機に供給
する前に成分(I)と(II)を混合し押出機で溶融、ペ
レット化するという操作を経ることなく同時に成形機に
供給する方法としては、上述のドライブレンドしたもの
を供給する方法や、成形機のホッパーに両樹脂を別々に
定量的に供給する方法も採用することができる。特に供
給する方法にこだわるものではない。
【0040】成形機のスクリューは、最も汎用性の高い
フルフライトスクリューを用いることができるが、より
混練性の高いダルメ−ジタイプ等を用いることもでき
る。
【0041】本発明の成形体のひとつである熱収縮性フ
ィルムは、上記の該ブロック共重合体樹脂組成物を用い
公知のTダイ法、チューブラ法で押し出したシート、フ
ィルムを一軸、二軸あるいは多軸に延伸することによっ
て得ることができる。一軸延伸の例としては、押し出さ
れたシートをテンターで押し出し方向と直交する方向に
延伸する、押し出されたチューブ状フィルムを円周方向
に延伸する方法等が挙げられる。二軸延伸の例として
は、押し出されたシートをロールで押し出し方向に延伸
した後、テンター等で押し出し方向と直交する方向に延
伸する、押し出されたチューブ状フィルムを押し出し方
向及び円周方向に同時又は別々に延伸する方法等が挙げ
られる。
【0042】フィルム製膜時の延伸温度は特に規定はな
いが、好ましくは60〜120℃である。60℃未満で
は延伸時にシートやフィルムが破断しやすく、又、12
0℃を越える場合は良好な収縮特性が得られにくいため
好ましくない。フィルム製膜時の延伸倍率は、特に制限
はないが、1.5〜8倍が好ましい。1.5倍未満では
熱収縮性が不足してしまい、又、8倍を越える場合は延
伸が難しいため好ましくない。これらのフィルムを熱収
縮性ラベルや包装材料として使用する場合、熱収縮率は
80℃において10%以上にすることが好ましい。10
%未満では収縮時に高温が必要となるため、被覆される
物品に悪影響を与えやすく好ましくない。フィルムの厚
さは10〜300μmが好適である。
【0043】熱収縮性フィルムの用途としては、熱収縮
性ラベル、熱収縮性キャップシール等が特に好適である
が、その他、包装フィルム等にも適宜利用することがで
きる。
【0044】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳細に説明す
る。但し、本発明は以下の実施例によって限定を受ける
ものではない。
【0045】ブロック共重合体A,B,D〜Gの製法 シクロヘキサン中、n−ブチルリチウムを開始剤、テト
ラヒドロフランをランダム化剤として、スチレンとブタ
ジエンを重合し表1に示すような構造上の特徴をもつブ
ロック共重合体を製造した。尚、ポリスチレンブロック
1 、A2 の数平均分子量はn−ブチルリチウム及びス
チレンの添加量で、ブロック率はテトラヒドロフランの
添加量で調整した。
【0046】ブロック共重合体Cの製法 ブロック共重合体の構造が(A1−B−A2−B)4−X
の一般式で表されるブロック共重合体を製造し、その構
造上の特徴を同じく表1に示した。具体的には、A1
B−A2−Bまでの重合終了後、使用したn−ブチルリ
チウムに対して1/4モルの四塩化ケイ素を添加してカ
ップリング反応をさせることにより製造した。
【0047】実施例1〜8及び比較例1〜5 表2に示した重合体を成分(II)とし、表3及び表4の
配合でタンブラーミキサーにてドライブレンドした後、
日精樹脂工業(株)社製FS−55(2oz射出成形
機)を用い、220℃で縦×横×厚さ=100mm×1
00mm×2mmのプレートを射出成形し、物性試験用
に使用した。その結果を同じく表3及び表4に示した。
表に示した物性より、本発明のブロック共重合体樹脂組
成物は、透明性及び耐衝撃性に優れることがわかる。
【0048】表3及び4中の物性の測定は下記の方法に
よった。 (1)落錘強度:前述のプレートを20℃の雰囲気にお
いて、先端のRが10m/mφの錘を重量及び高さを変
えて落下させ、破壊の起こらない最高の高さを求め、重
量×高さで表示した。 (2)曇度:前述のプレートをASTM−D−1003
の方法により測定した。尚、測定に使用したプレート
は、射出成形後23℃×50%×24時間、状態調整を
行った。
【0049】実施例9 実施例2の配合でドライブレンドした組成物を、田辺プ
ラスチック機械(株)社製VE−40−50(シート成
形機)を用い、210℃で厚さ0.3mmにシート成形
し、その物性を測定した。結果を表5に示した。良好な
透明性と耐衝撃性を有し、シートとして十分使用可能で
ある。
【0050】実施例10 実施例1の配合でドライブレンドした組成物を用い、実
施例9と同様に厚さ0.3mmのシートを成形した。次
いで、(株)東洋精機製作所製二軸延伸装置を用い、1
00℃で5倍に横一軸延伸し、熱収縮性フィルムを作成
した。物性を表5に示した。良好な透明性、耐衝撃性及
び熱収縮率を有し、熱収縮性フィルムとしての使用が可
能である。
【0051】比較例6 比較例3の配合でドライブレンドした組成物を、田辺プ
ラスチック機械(株)社製VE−40−50(シート成
形機)を用い、210℃で厚さ0.3mmにシート成形
し、その物性を測定した。結果を表5に示した。
【0052】比較例7 比較例4の配合でドライブレンドした組成物を用い、実
施例9と同様に厚さ0.3mmのシートを成形した。次
いで、(株)東洋精機製作所製二軸延伸装置を用い、1
00℃で5倍に横一軸延伸し、熱収縮性フィルムを作成
した。物性を表5に示した。
【0053】表5中の物性の測定は下記の方法によっ
た。 (1)引張強さ:JISK−6732に準拠して測定し
た。 (2)衝撃強度:テスター産業(株)社製フィルムイン
パクトテスターを用い、実施例9は先端のRが10m/
mΦの錘で、実施例10は先端のRが25m/mΦの錘
で各々測定した。 (3)曇度:前述のシート及びフィルムをASTM−D
−1003の方法により測定した。 (4)熱収縮率:実施例10のフィルムを、80℃の温
水中に30秒間浸漬し、次式により算出した。 熱収縮率(%)={(L1−L2)/L1}×100 L1:収縮前の長さ L2:収縮後の長さ
【0054】
【表1】
【0055】
【表2】
【0056】
【表3】
【0057】
【表4】
【0058】
【表5】
【0059】
【発明の効果】本発明のブロック共重合体樹脂組成物は
透明性、耐衝撃性に優れ、射出成形、ブロー成形、シー
ト成形、インフレーション成形等が可能な為、各種成形
品、シート、フィルム、熱収縮性フィルムとして使用で
きる。更には、一旦成形したシートに真空成形等を施
し、種々の2次加工品としても使用できる。又、本組成
物は成形性に優れる為、組成物中の各成分を同時に成形
機に供給して成形する経済的なプロセスにも適用可能で
ある。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (I)ビニル芳香族炭化水素と共役ジエ
    ンからなり、(1)ビニル芳香族炭化水素と共役ジエン
    との重量比が60/40〜90/10で、(2)ビニル
    芳香族炭化水素ブロック共重合体に含有されるビニル芳
    香族炭化水素のブロック率(%)=(W/W0 )×10
    0が25〜90%(但し、W=ブロック共重合体中のビ
    ニル芳香族炭化水素ブロックの重量、W0 =ブロック共
    重合体中のビニル芳香族炭化水素の全重量を示す。)で
    あるビニル芳香族炭化水素ブロック共重合体10〜90
    重量部と、 (II)ビニル芳香族炭化水素系重合体10〜90重量部
    からなり、(I)と(II)のMFRの比が、1/5〜5
    /1であることを特徴とするブロック共重合体樹脂組成
    物[但し(I)と(II)の合計を100重量部とする]。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の(I)のビニル芳香族炭
    化水素重合体ブロックの数平均分子量が、5000〜3
    5000と40000〜200000であることを特徴
    とするブロック共重合体樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のブロック共重合体
    樹脂組成物からなる成形体。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2記載の(I)と(II)
    [但し、(I)と(II)のMFRの比が、1/5〜5/
    1]を同時に成形機に供給し成形してなる成形体。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2記載の(I)と(II)
    [但し、(I)と(II)のMFRの比が、1/5〜5/
    1]を同時に成形機に供給し成形することを特徴とする
    成形体の製造方法。
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