JPH09323868A - 巻取装置 - Google Patents

巻取装置

Info

Publication number
JPH09323868A
JPH09323868A JP14574496A JP14574496A JPH09323868A JP H09323868 A JPH09323868 A JP H09323868A JP 14574496 A JP14574496 A JP 14574496A JP 14574496 A JP14574496 A JP 14574496A JP H09323868 A JPH09323868 A JP H09323868A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
winding
paper tube
package
cradle
yarn
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP14574496A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2877078B2 (ja
Inventor
Hiroshi Mima
博志 美馬
Yasunobu Tanigawa
保伸 谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Machinery Ltd filed Critical Murata Machinery Ltd
Priority to JP14574496A priority Critical patent/JP2877078B2/ja
Publication of JPH09323868A publication Critical patent/JPH09323868A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2877078B2 publication Critical patent/JP2877078B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Replacing, Conveying, And Pick-Finding For Filamentary Materials (AREA)
  • Spinning Or Twisting Of Yarns (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 パッケージのテーパー角度が変わっても玉揚
台車を共通で使用できるようにする。 【解決手段】 クレードル16に支持された紙管12を
綾振ドラム8に適宜接触させて回転させることにより糸
Yを巻き取ってパッケージPを成形する巻取装置におい
て、クレードル16を綾振ドラム8から離間した紙管装
着位置Qにおいて所定の姿勢に制御する姿勢制御手段9
5を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、巻取管支持部材に
支持された巻取管を駆動ドラムに適宜接触させて回転さ
せることにより糸を巻き取ってパッケージを成形する巻
取装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図18に示すように、巻取装置である自
動ワインダは、そのワインディングユニット2の上部に
設けられた綾振ドラム8に、クレードル3によって支持
された紙管6を接触させることで高速回転させて、下部
に設けられた給糸ボビン7からの糸Yを巻き取り、所定
形状のパッケージPを成形するようになっている。そし
て巻き上がったパッケージPは、ワインディングユニッ
ト2の後方に備えられた排出コンベア4上に排出され、
紙管ストッカー5に保持されている新しい紙管6と交換
されて次の巻き取りを行うことになる。
【0003】この紙管交換を自動的に行うものとして、
ワインディングユニット2の並設方向に沿って走行する
玉揚装置1が知られている。この玉揚装置1は、アーム
レバー(図示せず)によりクレードル3を開いて満巻の
パッケージPを排出させると共に、チャッカー(図示せ
ず)によって紙管ストッカー5の紙管6を掴んでクレー
ドル3に装着させるようになっている。このパッケージ
P排出に際しては、図19に示すように、巻き上がった
パッケージPを綾振ドラム8にて適宜回転させ、綾振ド
ラム8とフィラー9との間で、左右にトラバースする糸
Yを糸拾いガイド(図示せず)に入れ、その糸Yを切断
する。そして切断した糸Yの下側を把持しておき、クレ
ードル3に新たに装着される紙管6に掛け止めて、次の
巻取を直ちに開始できるようにするものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところでコーン形状の
パッケージPを成形するには、テーパー付きの紙管6を
使用することとなるが、クレードル3がパッケージPを
綾振ドラム8に接触させた状態から所定の交換位置まで
後方展開させると、この交換位置において、その紙管6
装着用の軸の方向がテーパー角度により異なってしま
う。このため一定動作のチャッカーによって紙管6を装
着させる玉揚装置1は、パッケージPの種類(テーパー
角度)が変わると使用できないという問題があった。こ
の対策として、チャッカーをクレードル3の交換位置に
おける姿勢に合わせて調整可能な構造にすることも考え
られるが、玉揚装置の複雑化、重量増加をまねいてしま
う。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決すべく本
発明は、巻取管支持部材に支持された巻取管を駆動ドラ
ムに適宜接触させて回転させることにより糸を巻き取っ
てパッケージを成形する巻取装置において、巻取管支持
部材を駆動ドラムから離間した位置において所定の姿勢
に制御する姿勢制御手段を備えたものである。姿勢制御
手段は、巻取装置のワインディングユニットに設けられ
ることが好ましい。また姿勢制御手段は、巻取管支持部
材を駆動ドラムに対して接近・離反させるための駆動手
段と、所定位置において巻取管支持部材に当接するスト
ッパーとを有したものであってよい。そして待機位置か
ら、所定の姿勢に制御された巻取管支持部材に巻取管を
装着する巻取管装着位置へ移動可能に構成されたストッ
カーが各ワインディングユニット毎に設けられているこ
とが好ましい。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に従って説明する。
【0007】図1乃至図3は、本発明の巻取装置を自動
ワインダに適用した場合として示したものである。この
自動ワインダは、複数のワインディングユニット11が
並設されて構成され、巻取管支持部材であるクレードル
16に支持された紙管(巻取管)12を綾振ドラム(駆
動ドラム)8に適宜接触させて回転させることにより
(巻取位置S)、給糸ボビンからの糸Yを巻き取って所
定形状のパッケージPを成形するようになっている。そ
してこのワインディングユニット11には、クレードル
16を綾振ドラム8から離間した交換位置(紙管装着位
置Q)において所定の姿勢に制御するための姿勢制御手
段95が設けられている。
【0008】綾振ドラム8は、ワインディングユニット
11の上部に設けられ、フィラー(図19の符号9参
照)を経由した給糸ボビンの糸Yをトラバースさせると
共に、パッケージP或いは空のパッケージである紙管1
2に摩擦接触してこれを回転駆動させるようになってい
る。クレードル16は、綾振ドラム8のユニット背面側
R近傍に設けられ、テーパー状の紙管12の一端(小径
側)を支持する小径側固定アーム19と、紙管12の他
端(大径側)を支持する大径側固定アーム21と、これ
らアーム19,21の基端同士を連結する連結桿96と
で構成されている。各アーム19,21の先端には、紙
管12の両端部に係合するベアリングセンター20b,
20aが設けられている。大径側のベアリングセンター
20aは、軸線97方向に移動可能に設けられ、反対側
のベアリングセンター20bに向かってばね力により付
勢されている。大径側固定アーム21は、連結桿96か
ら延びた基部21aと、基部21aに連結された屈折部
21bとで成る。そして屈折部21bの側端には大径側
ベアリングセンター20aの操作を行うためのクレード
ルハンドル(図示せず)が取り付けられている。連結桿
96は、ベアリングセンター20a,20b同士を結ぶ
軸線(装着軸97)と平行になるように形成されてお
り、その長手方向中央にはアーム19,21と反対方向
に延びた支持ロッド98が取り付けられている。そして
支持ロッド98の基端側にはコ字形部材99が軸98a
回りに回動自在に挿着され、このコ字形部材99に、支
持ロッド98と直角な方向に延びた支軸22が取り付け
られている。支軸22は、ワインディングユニット11
のフレーム100 の側板100 aに軸受120 を介して支持さ
れ、綾振ドラム8の軸8aと平行に延びている。従って
クレードル16は、支軸22の水平軸22a回りに旋回
自在であると共に、支軸22と直角な方向の支持ロッド
98の軸98a回りに回動自在となっている。
【0009】そして支軸22の他端にはユニット前面側
Fに且つ下方に延びたレバー73が取り付けられ、その
先端にエアシリンダー25が連結されている。すなわち
これらレバー73及びエアシリンダー25によって、ク
レードル16を綾振ドラム8に対して接近・離反するよ
うに旋回移動させる駆動手段が構成されている。エアシ
リンダー25は、一対のエア給排口26,27を有した
シリンダー28と、シリンダー28内のピストン29に
連結されたピストンロッド30とで構成されている。そ
してピストンロッド30の先端がピン31を介してレバ
ー73に軸支されていると共に、シリンダー28の基端
は支軸22と並行な軸32により揺動自在に支持されて
いる。すなわちエア給排口26,27に備えられた電磁
バルブ(図示せず)の動作により、ピストン29により
仕切られた上下シリンダ室にそれぞれエアを給排させる
ことで、ピストンロッド30を進退させ、レバー73を
適宜揺動させるようになっている。このエア給排制御に
よって、クレードル16は、紙管12又はパッケージP
が綾振ドラム8に対して接触する下降状態(巻取位置
S)と、綾振ドラム8から離れて略直立するまで展開し
た上昇状態(紙管装着位置Q)とに保持される。またエ
アシリンダー25は、綾振ドラム8に接触するパッケー
ジPのためのエアダンパとして作用する。
【0010】図2及び図3に示したように、支持ロッド
98の軸端には、連結桿96と並行にユニットフレーム
100 側に延び、その先端にカムフォロア121 を有したア
ーム122 が固定されている。このカムフォロア121 は、
ユニットフレーム100 に設けられたカム123 に係合する
ようになっており、クレードル16が前方に倒されてこ
れに支持された紙管12又はパッケージPが綾振ドラム
8に接触したときに、その表面を綾振ドラム8の表面に
適正に接触(線接触)させるものである。カムフォロア
121 とカム123 とは、クレードル16が紙管装着位置Q
で後述するストッパーに当接するまで係合する。したが
って、パッケージPが空紙管の状態から満パッケージの
状態に至るまではカムフォロア121 とカム123 とは係合
している。カム123 は、パッケージPの径が増大するに
従って装着軸97の傾斜角度を適正角度に保つよう、カ
ム面の形状が設定されている。カム123 は、コーン状紙
管12又はコーン状パッケージPのテーパー角度の種類
に相応させて複数段(図示例にあっては三段)に形成さ
れ、カムフォロア121 との係合位置を変えることで巻取
位置(S)における装着軸97の傾斜角度、すなわち、
綾振ドラム8の軸8aに対する装着軸97の傾斜角度を
切り替えるようになっている。この切り替えは、カム12
3 或いはカムフォロア121 の位置を紙管軸方向にスライ
ドさせることで行う。そして支持ロッド98には図3中
支持ロッド98を反時計回りに付勢するスプリング124
が設けられている。スプリング124 の一端はコ字形部材
99に係合され、スプリング124 の他端はアーム122 に
係合されており、スプリング124 の付勢力によって、カ
ムフォロア121 がカム123 に常時係合するように押し付
けている。そしてクレードル16が綾振ドラム8から離
れて紙管装着位置Q近くまでリフトされると、図3
(a)に示すように、連結桿96の後面96aがストッ
パー125 に当接する。この後面当接位置は、支持ロッド
98の位置からユニットフレーム100 側に適宜隔てられ
た位置である。ストッパー125 は、一端がユニットフレ
ーム100 に取り付けられたアーム126 によって保持され
ている。紙管装着位置Q近くでストッパー125 が連結桿
96に当接した状態から、更にクレードル16を紙管装
着位置Qまでリフトすると、図3(b)に示すように、
ストッパー125 によってクレードル16が、図中時計回
りに旋回し、装着軸97が水平になり、綾振ドラム8の
軸8aに対して平行になる。なお、クレードル16の旋
回に伴ってカムフォロア121 がカム123 から離れるた
め、クレードル16の傾斜角度(装着軸97の傾斜角
度)はカム123 に影響されなくなる。すなわちエアシリ
ンダー25などの駆動手段及びストッパー125 によっ
て、スプリング124 の付勢力を利用した姿勢制御手段9
5が構成されている。
【0011】従って、糸Yの巻取を行う時には、エアシ
リンダー25のピストンロッド30を縮退させることで
クレードル16を前方に倒して、紙管12を綾振ドラム
8に接触させることで高速回転させ、パッケージPを成
形する。このときクレードル16は、カムフォロア121
がカム123 に当接することで紙管12の軸線(97)方
向が規制されて、適正な接触駆動状態に維持される。
【0012】そしてパッケージPが所定の巻形状に巻き
上がったなら、エアシリンダー25のピストンロッド3
0を伸ばしてクレードル16を綾振ドラム8から離して
回転を停止させた後、糸Yを切断し、クレードル16の
大径側固定アーム21のベアリングセンター20aを後
退させることでパッケージPを排出すると共に、新しい
紙管12をクレードル16に装着する。このときクレー
ドル16は、連結桿96がストッパー125 に当接される
ことで姿勢が一定の姿勢に補正され、装着軸97が水平
に保たれる。
【0013】このように、クレードル16を綾振ドラム
8から離間した位置において所定の姿勢に制御する姿勢
制御手段95を備えたので、パッケージPのテーパー角
度が変わっても、紙管装着位置Qにおいては装着軸97
の位置(方向)が一定となり、紙管供給を容易に行うこ
とができる。すなわち紙管のテーパー角度にかかわりな
く玉揚装置を共通で使用することができる。そして姿勢
制御手段95をワインディングユニット11側に設けた
ので、玉揚装置を簡略化することができる。また姿勢制
御手段95を、エアシリンダー25などの駆動手段と、
連結桿96に当接するストッパー125 とで構成したの
で、簡単な構成にて確実にクレードル16の姿勢制御を
行うことができる。
【0014】次に本発明のより具体的な実施の形態とし
て、新規な玉揚装置により前記自動ワインダに対する玉
揚を行う場合を説明する。図4に示すように、この玉揚
装置は、自動ワインダの各ワインディングユニット11
にて巻き上がったパッケージPを玉揚げし、新しい紙管
12と交換するためのものであって、ユニット並設方向
に沿って走行する走行台車13に、パッケージPと綾振
ドラム8との間の糸Yを拾う糸取手段14と、糸取手段
14によって拾われた糸Yをカットすると共に給糸側の
糸(下糸)Yを保持するクランプカッター15と、クレ
ードル16を適宜開閉させるためのクレードルオープナ
ー17と、紙管12をクレードル16に供給するための
紙管供給手段18とが設けられて構成されている。
【0015】ワインディングユニット11のクレードル
16には前記したエアシリンダー25及び姿勢制御手段
95が備えられ、紙管装着位置(図11(Q)参照)に
おいて装着軸線97が水平に位置するように構成されて
いる。またクレードル16に備えられたクレードルハン
ドル24は、そのハンドル部24aがユニット前面側F
に延出され、前方に向かうに従って緩やかに拡径する細
長い円錐状に形成されている。すなわちパッケージ糸層
の多少にかかわらずハンドル操作が容易にできるように
なっている。またワインディングユニット11の背面側
Rにはユニット並設方向に延びたパッケージコンベア3
3が設けられ、クレードル16の位置との間に適宜傾斜
したガイドプレート34が掛け渡されている。またワイ
ンディングユニット11の背面側Rには適宜屈折しつつ
上方に起立されたピラー35が設けられている。ピラー
35の上部には並設方向に延びた上下一対の走行用レー
ル36,37が取り付けられている。このうち上レール
36は、断面コ字状に形成され、下方に開口した状態で
ピラー前面に取り付けられている。また下レール37
は、断面矩形を呈してユニット前面側Fに突出され、そ
の前端面が上レール36の前端に揃えられている。
【0016】走行台車13は、側面から見て下向きの略
L字状を呈するように形成されている。すなわちワイン
ディングユニット11の上方に位置する水平部分13a
と、ワインディングユニット11の前面に揃うように垂
下する垂直部分13bとを有し、これらが傾斜部分13
cを介して一連のものとなっている。また図17に示す
ように、正面から見て左右両側の側部フレーム38は、
適宜幅のボックス状に区画形成されている。水平部分1
3aのユニット背面側Rの上方には、上下方向の軸回り
に回転自在の一対の車輪39が設けられ、その間に上レ
ール36のフランジを挟むようになっている。この車輪
39は、走行方向に間隔を隔てて二組配置されている。
またユニット背面側Rの下方には、下レール37の上面
に係合し水平方向の軸回りに回転自在な車輪40が設け
られ、走行台車13の水平部分13aに配設された走行
用モーター41にスプロケット42及びチェーン43で
連結されている。またこの車輪40の近傍には、上下方
向の軸回りに回転自在のガイド車輪44が設けられ、下
レール37の前面に係合するようになっている。すなわ
ち走行台車13は、これら車輪39,40,44を介し
て走行用レール36,37に支持されている。そして走
行台車13の全体の大きさは、走行用レール36,37
に支持された状態で、垂直部分13bの下端がワインデ
ィングユニット11の上方に適宜隔てられる程度に形成
されている。
【0017】図5及び図6にも示すように、糸取手段1
4は、走行台車13の垂直部分13bの下端に設けられ
た軸体45によって揺動自在に支持されたガイドアーム
46と、ガイドアーム46の揺動端に設けられたガイド
ワイヤー47とで構成されている。軸体45は、走行台
車13の側部フレーム38の内側面に水平に片持ちされ
たスリーブ48の内部に設けられ、このスリーブ48に
回転自在に保持されている。軸体45の先端は、走行台
車13の走行方向略中央の位置まで延出されている。ガ
イドアーム46は、上側が開口した断面コ字状のフレー
ムとして形成され、その基端が軸体45の先端に固定さ
れて、これと直角な方向に、略ユニット背面側Rに延出
されている。そして軸体45の回転により、斜め上方に
延びる格納位置(図4の状態)から斜め下方に延びる下
降位置(図5の状態)までの範囲で、上下方向に揺動す
るようになっている。ガイドワイヤー47は、先端が鉤
状に曲げられた所定長さの細いロッドとして形成され、
基端に揺動用モーター49の出力軸が連結されている。
揺動用モーター49は、断面コ字状のブラケット50の
ウエブに固定されている。このブラケット50は、その
フランジが取付軸51によってガイドアーム46の先端
に軸支されている。すなわちガイドワイヤー47は、ガ
イドアーム46の揺動により基端の高さが位置決めされ
ると共に、揺動用モーター49の駆動によって取付軸5
1と直交する方向の軸52回りに揺動するようになって
いる。
【0018】一方軸体45の軸心位置にはシャフト53
が設けられ、相対回転自在となっている。そしてガイド
アーム46の内部には、長手方向両端に配置された一対
のスプロケット54,55と、これに噛み合う無端チェ
ーン56が設けられている。アーム基端側のスプロケッ
ト54にはシャフト53の先端が取り付けられ、アーム
先端側のスプロケット55には取付軸51が連結されて
いる。すなわちシャフト53の回転がスプロケット5
4,55及び無端チェーン56を介してブラケット50
に伝達されることで、ガイドワイヤー47が取付軸51
を中心に展開し、ガイドアーム46に略重なる折り畳み
状態(図4参照)と、ガイドアーム46の先端から直線
状に伸展する延出状態(図5参照)に保持されるように
なっている。そしてガイドアーム46が下降しガイドワ
イヤー47が伸展した状態にあっては、図5に示したよ
うに揺動用モーター49の軸(52)がパッケージPへ
向くように位置される。すなわちガイドワイヤー47
は、パッケージPと綾振ドラム8との間の糸Yを横断し
て左右移動(綾振ドラム8の軸方向に移動)するように
なっている。
【0019】また図6に示したように、軸体45及びシ
ャフト53の基端は、走行台車13の側部フレーム38
内に延出され、これに回転駆動力を与えるための駆動機
構57が備えられている。この駆動機構57は、軸体4
5及びシャフト53の基端にそれぞれ取り付けられたギ
ヤ58,59と、これらギヤ58,59にそれぞれ噛合
する円弧状の歯部60を有した一対のセグメントギヤ6
1,62と、走行台車13の水平部分13aに設けられ
たカム軸モーター63と、その出力軸に連結するカム軸
64に取り付けられた一対のカム65,66と、これら
カム65,66に係合してそれぞれ適宜揺動する二本の
カムレバー67,68と、カムレバー67,68の揺動
端とセグメントギヤ61,62の基端部とをそれぞれ適
宜連結する二本のロッド69,70とで構成されてい
る。すなわちカム軸モーター63の回転により軸体45
及びシャフト53が回転駆動されて、ガイドアーム46
の揺動とガイドワイヤー47の屈伸とが連携して行われ
るようになっている。
【0020】なおこの糸取手段14は、図10及び図1
1に示すように、クランプカッター15によって保持さ
れた糸Yを適宜案内して、紙管12とクレードル16の
ベアリングセンター20a,20bとの間に挟持させる
ようになっている。また図13及び図15に示すよう
に、新しい紙管12に掛けられた糸Yの糸道を所定位置
に保持して、綾振ドラム8の駆動と協動して紙管12に
バンチ巻きを施すようになっている。
【0021】クランプカッター15は、水平部分13a
から略下方に延びたカッターアーム71の先端に設けら
れている。カッターアーム71の基端は、カム軸64に
適宜連結された駆動軸72に取り付けられている。そし
て図7乃至図9に示すように、ユニット前面側Fに揺動
した位置において、ガイドワイヤー47に引っ掛けられ
た糸Yを切断すると同時に、切断後、給糸側の糸を把持
するようになっている。そして図10乃至図12に示す
ように、ユニット背面側Rへと前進することでこの把持
した糸Yを、上昇したクレードル16のベアリングセン
ター20a,20bまで延ばすようになっている。
【0022】またクレードルオープナー17は、略三角
形を呈してクレードルハンドル24に係合する係合板7
4で成り、その三角形頂点からアーム状に延出した基端
部75が、ガイドアーム46の支軸45の近傍に並設さ
れた回動軸76に支持されている。そして図8及び図9
に示すように、走行台車13の垂直部分13b内に収容
された状態の待機位置から下方に旋回し、係合板74が
中間レバー(図示せず)の動作により適宜展開してクレ
ードルハンドル24に当接することで大径側固定アーム
21のベアリングセンター20aを後退させ、糸Yが切
断されたパッケージPをパッケージコンベア33上に転
出するようになっている。また図12に示すように、新
しい紙管12を供給する際に大径側固定アーム21のベ
アリングセンター20aを進退動作させることで、紙管
12及び糸Yをクレードル16に把持させるようになっ
ている。
【0023】次に紙管供給手段18は、紙管12を複数
本(図示例にあっては四本)保持するストッカー77
と、ストッカー77を適宜押動するストッカー押動レバ
ー78と、ストッカー77上の紙管12に適宜係合する
紙管押えロッド79とで構成されている。図14に示す
ように、ストッカー77は、紙管12の長さに相当する
幅を有した略長方形の底板80と、底板80の一側に着
脱自在に取り付けられた側板81と、この側板81に対
して長手方向に摺動自在に設けられたスライド板82と
で構成されている。ストッカー77は、各ワインディン
グユニット11毎に設けられている。底板80は、先端
が紙管12の周面に沿うような円弧状に折り曲げられて
いる。この先端折曲部80aは、若干下降傾斜した待機
状態では、紙管12が脱落しないような形状となってい
ると共に、図13に示すように略垂下してクレードル1
6に紙管12を渡す際は、クレードル16の下降揺動に
干渉しない形状となっている。また底板80の他側は直
角に折り曲げられて側板81に対向し、これらの間で紙
管12を整列させるようになっている。なおこの折り曲
げ側部80b及び側板81は、先端折曲部80aから紙
管一本分に相当する間隔で隔てられている。底板80の
基端は、ピラー35に支持されたシャフト83に回動自
在に支持されている。底板80とシャフト83との支持
構造としては、図4に示したようにシャフト83が底板
80の表面側に位置するように構成してもよいし、図1
4に示したように裏面側にブラケット84を介して支持
させるようにしてもよい。またシャフト83にはねじり
スプリング(図示せず)が備えられ、底板80を上方に
付勢すると共に、先端側が僅かに下がった待機状態に維
持している。さらにシャフト83には略三角形のストッ
パ85が取り付けられ、その側端面に底板80の裏面を
当接させることで、下降回動の範囲を規制している。
【0024】ストッカー77の側板81は、横断面L字
状に形成され、その下面81aがボルト86にて底板8
0の表面側端に取り付けられている。スライド板82
は、側板81の立ち上がり面81bの外側に重ね合わさ
れ、長手方向に延びた一対の長穴87が所定の間隔を隔
てて形成されている。この長穴87には側板81から外
方に突出したピン88が遊嵌するようになっている。そ
してストッカー77が若干下降傾斜した待機状態では、
スライド板82が側板81よりも延出した状態となっ
て、最も先端側に位置した紙管12aの一端(大径側)
に係合し、ストッカー77における紙管保持(待機状
態)を維持するようになっている。またスライド板82
の外側面には断面コ字状のブラケット89が取り付けら
れ、ストッカー押動レバー78を受ける受部を区画して
いる。
【0025】ストッカー押動レバー78は、略直角に屈
折した板状の部材で成り、先端には受部に嵌着するロー
ラ部90が設けられていると共に、基端はシャフト83
の上方に所定の間隔を隔てて並設された支軸91に取り
付けられている。そして図12に示したように、下降す
ることによって底板80を押して、垂直近くまで傾斜位
置させるようになっている。この下降状態においては、
先頭の紙管12aが、略起立した状態のクレードル16
のベアリングセンター20aと同軸に位置されることに
なる。またスライド板82は、ストッカー押動レバー7
8に拘束されているので、底板80と一体で下降するの
を阻まれ、側板81に対して後退するように移動し、図
14(b)に示したように、紙管12aの一端側を開放
して、クレードル16のベアリングセンター20a,2
0bとの嵌合を許容するようになっている。
【0026】紙管押えロッド79は、基端部がシャフト
91にブラケット92を介して支持されていると共に、
先端部91aは自由端となって直角に折り曲げられてい
る。そして待機状態にあっては、ストッカー押動レバー
78の屈折位置に取り付けられたピン93によって中央
部が支えられている。そしてストッカー押動レバー78
が下降すると、これに伴って自重により下降する途中
で、先頭の紙管12aの周面上端の部分に先端部91a
が当接して押さえるようになっている。またさらに下降
してクレードル16への紙管受け渡し位置(Q)にくる
と、ストッカー77との移動軌跡のずれにより、先端部
91aが相対的に基端側に移行し、図15にも示すよう
に、先頭の紙管12aとその次に位置している二番目の
紙管12bとの間に入って、二番目以降の紙管12の落
下を押さえるようになっている。なお先頭の紙管12a
をクレードル16に渡した後は、図16に示すように、
ストッカー押動レバー78が上昇することで紙管押えロ
ッド79も走行台車13の水平部分13aに収納され、
他方ストッカー77はねじりスプリングの付勢力により
水平に近い待機状態に復帰されるようになっている。
【0027】このほか図17に示したように、下レール
37には各ワインディングユニット11毎にその満管を
知らせるための投光センサー101 が設けられ、走行台車
13の水平部分13aの背面側に設けられたブラケット
94にその信号を受ける受光センサー102 が設けられて
いる。またこの受光センサー102 の下方近傍には玉揚げ
開始を知らせるための投光センサー103 が設けられ、下
レール37にはこの信号を受けるための受光センサー10
4 が取り付けられている。また走行台車13には、イン
デックスプレート105 を動作させるためのインデックス
INソレノイド106 と、その動作を確認するインデック
スIN確認センサー107 とが設けられ、それぞれの近傍
にはインデックスOUTソレノイド108 及びインデック
スOUT確認センサー109 が設けられている。さらに下
レール37の走行方向端部近傍にはマグネット110 が設
けられ、走行台車13のブラケット94に設けられたリ
ードスイッチ111 がこれに反応して走行が停止され、方
向を切り替えて再び走行することを繰り返すようになっ
ている。また走行台車13の傾斜部分13cには、ユニ
ット背面側Rにパッケージ等の障害物の有無を検出する
後方パッケージ感知センサー112 が設けられており、障
害物を感知すると満管になったワインディングユニット
11を感知して停止しても玉揚げ動作をせずにバイパス
して走行を始めるようになっている。また走行台車13
の両側部フレーム38には人体感知センサー113 が設け
られ、障害物を感知すると走行を停止して、障害物が無
い方へ走行するようになっている。
【0028】またクレードル16の上昇・下降、パッケ
ージブレーキのON/OFF、ドラムスタートのタイミ
ング等の信号が、走行台車13側からワインディングユ
ニット11側へ出されるようになっている。さらにカム
軸64には図示しない原点カム、クレードル上昇・下降
信号及びドラムスタート信号カム、パッケージブレーキ
タイミングカム、揺動用モーター49の動作タイミング
カム、回転方向支持カムが設けられ、カム軸64が一回
転することによりこれらカムが作動して、玉揚げ動作が
終了するようになっている。
【0029】次に、この玉揚装置によって自動ワインダ
の玉揚げを行う際の動作を説明する。巻取中のワインデ
ィングユニット11において満管になると、ノッティン
グ動作が開始されると共に、これが成功するとノッティ
ング動作が停止されて、下レール37の投光センサー10
1 が動作し、満管指令が発せられる。走行中又は停止中
の走行台車13が移動してきて受光センサー102 がこれ
を感知すると、走行用モーター63を高速から低速に切
り替えると同時に、インデックスINソレノイド106 を
起動させる。走行台車13が低速で移動し、ユニット定
位置まで移動すると、インデックスプレート105 がイン
デックスピン(図示せず)にはまり込み、インデックス
IN確認センサー107 が働いて走行用モーター63は完
全に停止する。なおインデックスINソレノイド106
は、インデックスIN確認センサー107 が作動すると通
電を止める。
【0030】走行台車13が所定位置に停止すると、そ
のワインディングユニット11に対して玉揚げ動作を開
始する。すなわちインデックスIN確認センサー107 が
入ると、カム軸モーター63の駆動によりカム軸64が
回転し始める。そして走行台車13側からワインディン
グユニット11側へ玉揚げ開始の信号を発し、エアシリ
ンダー25の電磁バルブを動作させて、図5に示したよ
うに、上エア給排口26からエアを排出することでピス
トンロッド30を上方に伸長させる。これでレバー73
が図中時計回りに回転し、クレードル16が上昇して、
満管のパッケージPを綾振ドラム8から離す。このとき
パッケージブレーキも同時に作動させ、パッケージPの
回転を止めて糸Yの弛みを防ぐ。このワインディングユ
ニット11への信号は、走行台車13側の投光センサー
103 より下レール37の受光センサー104 への伝達にて
行う。なお、パッケージブレーキは、ベアリングセンタ
ー20aを、図示省略したエアシリンダによって紙管側
に付勢することにより行われる。次に糸取手段14の揺
動用モーター49を回転させ、ガイドワイヤー47を一
旦、図5(b)において実線にて示した左方向に移動さ
せる。そしてガイドアーム46を下降させて、パッケー
ジPと綾振ドラム8との間の糸Yを拾いにゆく。すなわ
ちガイドアーム46が下降した後、ガイドワイヤー47
を右方向に揺動させて糸Yを引っ掛ける。
【0031】次に図7に示したように、ガイドワイヤー
47が糸Yを取ったならガイドアーム46は上昇して、
その糸Yを持ち上げ、若干ユニット背面側Rへ前進した
クランプカッター15の近くへ持っていく。このときエ
アシリンダー25の上エア給排口26にエアを供給する
ことでピストンロッド30を縮退させ、上昇していたク
レードル16を少し、或いは綾振りドラム8に接触する
ような位置まで下げ、パッケージPをガイドプレート3
4上に静かに転がすことができるようにする。この状態
で、図8に示したように、クランプカッター15は閉じ
て、ガイドワイヤー47が持ち上げてきた糸Yをカット
する共に、下糸(給糸側の糸)を把持する。次にクレー
ドルオープナー17が下降し、その開動作により係合板
74がクレードルハンドル24に係合して大径側固定ア
ーム21のベアリングセンター20aを後退させる。こ
れで図9に示したように、パッケージPがベアリングセ
ンター20a,20bより外れ、自重によってガイドプ
レート34上を転がり、パッケージコンベア33上に置
かれる。このパッケージPは、パッケージコンベア33
によって機台端まで搬出される。
【0032】次に図10に示したように、クレードルオ
ープナー17を戻してクレードル16を閉じると、クレ
ードル16はさらに下降して綾振ドラム8に接触する位
置まで下がる。そしてクランプカッター15は、糸Yを
クランプしたままユニット背面側Rに前進する。クラン
プカッター15が移動する前に、ガイドアーム46は若
干下降して、ガイドワイヤー47が糸Yを引っ掛けたま
まの状態でクランプカッター15の下方まで下降して糸
Yを案内し、紙管12とベアリングセンター20aとの
間に、糸端が挟まれやすい状態にする。そして図11に
示すように、クレードル16のベアリングセンター20
a,20bに新しい紙管12を装着させるために、クレ
ードル16を紙管装着位置Qまで上昇させる。このとき
クレードルオープナー17もクレードルハンドル24が
掛かる位置まで上昇し、クレードル16のベアリングセ
ンター20aを後退させる。
【0033】次に図12に示したように、ストッカー押
動レバー78が下降して、ストッカー77を押し下げて
クレードル16へと紙管12を持っていく。このとき紙
管押えロッド79も同時に下降して、先頭の紙管12a
のみをクレードル16に把持させるように区分けする。
ストッカー77が下降して紙管12aがベアリングセン
ター20aと同軸に位置されると、クレードルオープナ
ー17が戻って大径側固定アーム21のベアリングセン
ター20aを後退させ、その紙管12aをチャックす
る。このチャックと同時に、紙管12aとベアリングセ
ンター20aとの間で糸Yを挟む。クレードル13に糸
Yが保持されたなら、クランプカッター15は開いて糸
端を離す。このときパッケージブレーキを効かせて、確
実にベアリングセンター20aで紙管12aと糸端を挟
むようにする。
【0034】紙管12aがクレードル16に装着された
なら、図13に示したように、クレードル16を下降さ
せ、チャックした紙管12aをストッカー77の先端側
から離脱させる。また紙管押えロッド79は、二番目以
降の紙管12が落下するのを押さえる。このクレードル
16の下降に伴い、ガイドワイヤー47は、糸Yが弛ま
ないように、糸Yを引っ掛けたまま上昇し、その糸道を
クレードル16のベアリングセンター20aに取り付け
られたバンチガイド(図示せず)に沿わせる。クレード
ル16が下降して綾振ドラム8に紙管12aが接触する
までに、ドラムモータ(図示せず)が回転し始める。そ
して紙管12aが綾振ドラム8に接触すると、ガイドワ
イヤー47により適宜な張力が付与された糸Yが紙管端
部に巻き付けられてバンチ巻きが行われる。そして図1
5に示したように、ガイドワイヤー47はバンチ巻きの
進行に伴って下降して行く。バンチ巻きが終了すると、
ガイドワイヤー47は下がりながら左回転し、引っ掛け
ていた糸Yを外すと上昇して、糸Yの本巻きが開始され
る。本巻きが開始されると、図16に示すように、スト
ッカー押動レバー78の上昇によりストッカー77が原
位置に復帰すると共に、クランプカッター15、クレー
ドルオープナー17、及びガイドアーム46、ガイドワ
イヤー47がそれぞれ原位置に復帰して走行台車13内
に収容された状態になる。
【0035】カム軸64が一回転して停止すると、玉揚
げ動作は終了となり、IN状態であったインデックスO
UTソレノイド108 がONして、インデックスプレート
105がインデックスピンより外れ、インデックスOUT
確認センサー109 がONして、再び走行用モーター63
による走行台車13の走行が開始される。
【0036】このように、姿勢制御手段95を備える
と、そのクレードル16に新たな紙管12を装着させる
際には、紙管のテーパー角度が異なっても紙管装着位置
Qにおいては必ず一定の姿勢になるので、紙管のテーパ
ー角度にかかわらず、玉揚装置を共通化できる。また、
紙管供給手段18についても、テーパー角度に応じてス
トッカー77を若干形状変更する程度で他の部品につい
ては共通化が可能となる。すなわちテーパー角度の異な
るパッケージPに広く対応でき、極めて汎用性に富む。
また姿勢制御手段95がワインディングユニット11側
に設けられているので、玉揚装置全体をコンパクトに且
つ軽量にすることができ、高速走行が可能になって、玉
揚のスピードアップが達成される。しかもワインディン
グユニット11毎に据付などの調整作業ができるように
なり、据付などの取り扱いが容易になる。
【0037】なおこの実施の形態における玉揚装置は、
玉揚げされるパッケージPにつながっている糸Yを、パ
ッケージPと綾振ドラム8との間で拾う糸取手段14を
備えたので、給糸の残量にかかわらず確実に糸拾いを行
うことができ、玉揚げのミスを防止することができる。
また図18及び図19に示した従来の玉揚装置では、糸
を拾い上げるときに、端面落ち等を防止するために綾振
りドラム8の糸入り側に設けた糸ガイドGに糸が引掛か
る等といった問題があったが、本装置ではそのような問
題がない。そしてこの玉揚装置は、一つの給糸ボビン
(パッケージ形状を含む)の糸を一つの巻き取りパッケ
ージに巻き返す場合において特に有用である。すなわち
この種のワインディングにおいては、定長の巻取が終了
すると給糸も交換となるので、図18及び図19に示し
たトラバースにより糸拾いを行う玉揚装置では、その糸
拾い動作によって異品種の糸がパッケージPに多量に巻
き付けられてしまうことになる。このため従来は、巻き
付けられた異品種の糸を後工程で外すという手間が必要
であったが、本発明の玉揚装置によれば、パッケージP
に糸が余計に巻き付かれることはなく、後工程を簡略化
することができる。
【0038】また糸取手段14として、糸道を横断する
方向に揺動するガイドワイヤー47を設けたので、簡単
な構成にて、容易に且つ確実に糸Yを引っ掛けて捕捉す
ることができ、玉揚げ処理の時間短縮が達成される。さ
らにこのガイドワイヤー47により、紙管12の端部に
糸Yを案内してバンチ巻きを施すようにしたので、バン
チ巻きのための糸ガイド手段が不要になる。そしてこの
ときの紙管12の回転を綾振ドラム8にて行うようにし
たので、駆動ローラなど別個の紙管回転機構は必要とし
ない。
【0039】このほか、台車走行のための走行用レール
36,37を上下二本としたので、左右の振動に対して
強い構造となり、走行用レール36,37を軽量化する
ことができる。そしてユニット満管信号は従来のグリー
ンランプで行わず、レール上に設けた光電センサー(10
1 ,104 )にて信号の受渡しを行うようにしたので、走
行中の満管ユニットの感知を速くすることで低速領域を
長くとることができ、通常の走行スピードを速くするこ
とができる。
【0040】なおこの具体的な実施の形態の玉揚装置
は、紙管供給手段をストッカー77にて構成するものと
したが、ストッカーに保持された紙管を掴んでクレード
ルに供給するチャッカーを備えるようにしてもよい。こ
のチャッカーは、紙管装着の動作が一定の簡単な構成と
することができる。
【0041】
【発明の効果】以上要するに請求項1の発明によれば、
パッケージのテーパー角度が変わっても巻取管支持部材
の所定位置での姿勢を一定にすることができ、巻取管の
供給が容易になって、玉揚装置を共通で使用することが
できるという優れた効果を発揮する。また請求項2の発
明によれば、玉揚装置全体をコンパクトに且つ軽量にす
ることができ、高速走行が可能になって、玉揚のスピー
ドアップが達成される。そして請求項3の発明によれ
ば、簡単な構成にて確実に姿勢制御を行うことができ
る。さらに請求項4記載の発明によれば、各ワインディ
ングユニット毎に据付調整作業ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかわる巻取装置の実施の形態を示し
た斜視図である。
【図2】図1の背面図である。
【図3】図1の要部を示した平面図である。
【図4】本発明の巻取装置のより具体的な実施の形態を
示した側面図である。
【図5】図4の玉揚装置の糸取手段の動作を説明するた
めの図であり、(a)は要部側面図、(b)は要部正面
図である。
【図6】図4の玉揚装置の糸取手段を示した斜視図であ
る。
【図7】図4の玉揚装置の糸取手段及びクランプカッタ
ーの動作を説明するための側面図である。
【図8】図4の玉揚装置のクランプカッター及びクレー
ドルオープナーの動作を説明するための側面図である。
【図9】図4の玉揚装置のクランプカッター及びクレー
ドルオープナーの他の動作を説明するための側面図であ
る。
【図10】図4の玉揚装置の糸取手段及びクランプカッ
ターの他の動作を説明するための側面図である。
【図11】図4の玉揚装置のクレードルオープナー及び
クランプカッターの他の動作を説明するための側面図で
ある。
【図12】図4の玉揚装置の紙管供給手段の動作を説明
するための側面図である。
【図13】図4の玉揚装置の糸取手段及び紙管供給手段
の他の動作を説明するための側面図である。
【図14】図4の玉揚装置の紙管供給手段を示した斜視
図である。
【図15】図4の玉揚装置の糸取手段の他の動作を説明
するための側面図である。
【図16】図4の玉揚装置の玉揚げ動作終了時の状態を
示した側面図である。
【図17】図4の玉揚装置の他の要部を示した斜視図で
ある。
【図18】従来の巻取装置である自動ワインダ及び玉揚
装置を示した側面図である。
【図19】図18の要部正面図である。
【符号の説明】
8 綾振ドラム(駆動ドラム) 11 ワインディングユニット 12 紙管(巻取管) 16 クレードル(巻取管支持部材) 18 紙管供給手段 25 エアシリンダー(駆動手段) 77 ストッカー 95 姿勢制御手段 97 装着軸 125 ストッパー P パッケージ Q 紙管装着位置(駆動ドラムから離間した位置) Y 糸

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻取管支持部材に支持された巻取管を駆
    動ドラムに適宜接触させて回転させることにより糸を巻
    き取ってパッケージを成形する巻取装置において、上記
    巻取管支持部材を上記駆動ドラムから離間した位置にお
    いて所定の姿勢に制御する姿勢制御手段を備えたことを
    特徴とする玉揚装置。
  2. 【請求項2】 上記姿勢制御手段が、巻取装置のワイン
    ディングユニットに設けられた請求項1記載の巻取装
    置。
  3. 【請求項3】 上記姿勢制御手段が、上記巻取管支持部
    材を駆動ドラムに対して接近・離反させるための駆動手
    段と、所定位置において上記巻取管支持部材に当接する
    ストッパーとを有した請求項1又は2に記載の巻取装
    置。
  4. 【請求項4】 待機位置から、所定の姿勢に制御された
    巻取管支持部材に巻取管を装着する巻取管装着位置へ移
    動可能に構成されたストッカーが各ワインディングユニ
    ット毎に設けられている請求項2記載の巻取装置。
JP14574496A 1996-06-07 1996-06-07 巻取装置 Expired - Fee Related JP2877078B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14574496A JP2877078B2 (ja) 1996-06-07 1996-06-07 巻取装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14574496A JP2877078B2 (ja) 1996-06-07 1996-06-07 巻取装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09323868A true JPH09323868A (ja) 1997-12-16
JP2877078B2 JP2877078B2 (ja) 1999-03-31

Family

ID=15392153

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14574496A Expired - Fee Related JP2877078B2 (ja) 1996-06-07 1996-06-07 巻取装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2877078B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103668587A (zh) * 2013-12-30 2014-03-26 吴江金名来丝绸进出口有限公司 一种倍捻机用气动摇架
KR101534325B1 (ko) * 2013-12-30 2015-07-08 주식회사 삼우에코 스트립 표면 검사장비용 터닝부재
CN114104859A (zh) * 2021-12-14 2022-03-01 浙江万源光能源科技有限公司 一种用于加弹机的自动上下卷导丝装置及其使用方法
CN116081397A (zh) * 2023-03-05 2023-05-09 四川德凯特种纤维有限公司 一种络筒机的筒子拆装结构
EP4269305A1 (en) * 2022-04-27 2023-11-01 TMT Machinery, Inc. Winding device

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103668587A (zh) * 2013-12-30 2014-03-26 吴江金名来丝绸进出口有限公司 一种倍捻机用气动摇架
KR101534325B1 (ko) * 2013-12-30 2015-07-08 주식회사 삼우에코 스트립 표면 검사장비용 터닝부재
CN114104859A (zh) * 2021-12-14 2022-03-01 浙江万源光能源科技有限公司 一种用于加弹机的自动上下卷导丝装置及其使用方法
EP4269305A1 (en) * 2022-04-27 2023-11-01 TMT Machinery, Inc. Winding device
CN116081397A (zh) * 2023-03-05 2023-05-09 四川德凯特种纤维有限公司 一种络筒机的筒子拆装结构

Also Published As

Publication number Publication date
JP2877078B2 (ja) 1999-03-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0359169B2 (ja)
CN202864580U (zh) 接头装置及纱线卷绕装置
CS207569B2 (en) Machine unit
EP2573233A2 (en) Doffing apparatus and textile machine
US4535944A (en) Spinning machine with a doffing apparatus
US5165615A (en) Take-up package doffing apparatus for textile yarn processing machine
JP4700175B2 (ja) あや巻きボビンを製作する紡織機械のための糸結装置
JPH09323868A (ja) 巻取装置
JP3646682B2 (ja) 自動ワインダにおける巻取管への糸装着方法及び自動ワインダ
US5189872A (en) Processing robot for a two-for-one twister
JP2861936B2 (ja) 玉揚方法及びその装置
GB2306515A (en) Yarn assembling and winding machine:automatic removal of yarn defects
US5182902A (en) Processing robot for a two-for-one-one twister
JP3707413B2 (ja) 糸太さ検出器を備える糸条巻取機
JPS6131703B2 (ja)
JPH09202521A (ja) 玉揚装置
JPH09202534A (ja) 巻取管供給装置
JP3633193B2 (ja) 自動ワインダ
JPH02127368A (ja) 精紡機の粗糸替方法
JPH108334A (ja) 玉揚装置
JP3536474B2 (ja) 紡績機の玉揚装置
JPH1096127A (ja) 紡機用自動機の空ボビン取り込み装置
JP2519613Y2 (ja) ダブルツイスタ用ロボット
JP2000289928A (ja) 自動ワインダの糸掛け方法、及びその糸掛け装置
US5222351A (en) Yarn exchange and doffing device for use with a two-for-one twister

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees