JPH09320991A - 窒化チタン薄膜の作製方法 - Google Patents

窒化チタン薄膜の作製方法

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JPH09320991A
JPH09320991A JP15914296A JP15914296A JPH09320991A JP H09320991 A JPH09320991 A JP H09320991A JP 15914296 A JP15914296 A JP 15914296A JP 15914296 A JP15914296 A JP 15914296A JP H09320991 A JPH09320991 A JP H09320991A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 処理室内部のプラズマ発生電極の二つの端子
の一方に高周波電力を供給し他方の端子をコンデンサを
介して接地してプラズマを発生させるとともに、基体に
高周波バイアス電力を印加することにより、プラズマC
VD法で(111)結晶配向を有する窒化チタン薄膜を
堆積する。 【解決手段】 四塩化チタンを毎分20ミリリットル、
水素ガスを毎分200ミリリットル、窒素ガスを毎分2
0ミリリットル、アルゴンガスを毎分35ミリリットル
の流量で流し、処理室20内の圧力を1.3Paに、基
体21の温度を450℃に設定した。プラズマ発生電極
61に供給する高周波電力は3.0kWとし、基体ホル
ダー25に供給する高周波バイアス電力は300Wとし
た。コンデンサ81の容量は500pFにした。このよ
うな条件で、(100)結晶配向のシリコンウェーハ上
に、毎分約60nmの堆積速度で、(111)結晶配向
の窒化チタン薄膜が堆積した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、処理室の内部にプ
ラズマ発生電極を備えるプラズマCVD装置を用いて窒
化チタン(TiN)薄膜を作製する方法に関し、特に
(111)結晶配向を有する窒化チタン薄膜を作製する
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】窒化チタン薄膜の用途として半導体集積
回路がある。この場合、窒化チタン薄膜は、半導体集積
回路の金属配線材料と半導体または絶縁体との間に形成
され、これによって、金属配線材料と半導体または絶縁
体との間の拡散を防止する機能を果たしたり、金属配線
材料と半導体または絶縁体との密着性を高める機能を果
たしたりしている。
【0003】半導体集積回路の金属配線材料としては、
アルミニウムまたはアルミニウム合金(例えばAl−1
%Si)が一般に用いられている。アルミニウムまたは
アルミニウム合金を金属配線材料として用いた場合、エ
レクトロマイグレーションやストレスマイグレーション
の現象によって、配線が断線したり、隣接配線間でショ
ートしたりする問題が生じる。そこで、アルミニウムま
たはアルミニウム合金からなる金属配線材料の結晶配向
を(111)にすることで、エレクトロマイグレーショ
ンに対する耐性を向上させることが知られている。な
お、(111)結晶配向の薄膜とは、(111)結晶格
子面が薄膜表面に平行になっていることを意味してい
る。
【0004】下地としての窒化チタン薄膜上に、配線材
料として(111)結晶配向のアルミニウムまたはアル
ミニウム合金を形成する場合、アルミニウムまたはアル
ミニウム合金の結晶配向は下地の窒化チタン薄膜の結晶
配向の影響を強く受ける。そこで、下地の窒化チタン薄
膜を(111)結晶配向にすることが重要になってく
る。
【0005】一方、半導体集積回路の高集積化及び微細
化に伴い、集積回路中の配線はますます細くなってきて
いる。特に半導体との電気的接続に用いられるコンタク
トの金属配線の形成において、あらかじめ半導体の上に
絶縁膜を形成し、この絶縁膜にエッチングでコンタクト
ホールをあけて、このコンタクトホールの底部及び側壁
に窒化チタン薄膜を形成し、その上に金属配線を形成す
る方法が用いられている。この窒化チタン薄膜は、拡散
防止膜として、また密着性向上膜として、機能してい
る。
【0006】コンタクトホールに窒化チタン薄膜を形成
する代表的な方法としてはスパッタリング法とCVD法
がある。スパッタリング法では、コンタクトホールの入
り口にオーバーハング状に膜が堆積し、コンタクトホー
ルの底部及び側壁に窒化チタン薄膜が十分に堆積できな
いという問題がある。
【0007】これに対して、CVD法は、原理的にコン
タクトホールの底部と側壁に均一に膜が堆積する。この
CVD法の代表的なものに、熱エネルギーで化学反応を
促す熱CVD法と、プラズマで原料ガスを活性化させて
化学反応を促すプラズマCVD法がある。
【0008】熱CVD法を用いて(111)結晶配向を
持った窒化チタン薄膜を得ようとすると、成膜温度を6
00℃から700℃以上にする必要がある(参考文献:
N.Yokoyama, K.Hideo and Y.Homma, J.Electrochem.So
c., Vol.138(1991), pp.190-195)。しかし、半導体集
積回路の高集積化及び微細化に伴って薄膜堆積時の低温
化が求められている現状を考えると、このような高温の
成膜プロセスは好ましくない。
【0009】そこで、熱CVD法に比べて低温成膜が可
能なプラズマCVD法が注目されている。しかし、従来
のプラズマCVD法で窒化チタン薄膜を堆積すると、主
たる結晶配向は(200)になり、(111)結晶配向
の膜を450℃以下の基体温度で得ることは難しいとい
う問題がある(参考文献:川島淳志、宮本孝章、門村新
吾、青山純一、第49回半導体・集積回路技術シンポジ
ウム講演論文集(1995)、pp.120-125)。
【0010】なお、スパッタリング法で窒化チタン薄膜
を作製する場合に、基体にバイアス電力を印加して負の
バイアス電圧を発生させることにより、窒化チタン薄膜
の結晶配向性を制御する方法が知られている(参考文
献:Makiko Kageyama, KeiichiHashimoto and Hiroshi
Onoda, IEEE/IRPS(1991), pp.97-101)。しかし、この
方法では、基体に印加する負のバイアス電圧を増加させ
ると、得られる窒化チタン薄膜の結晶配向性は(20
0)が主となり、(111)結晶配向は得られない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】結局、従来のCVD法
やスパッタリング法では、成膜時の基体温度をあまり高
くすることなく(111)結晶配向を有する窒化チタン
薄膜を作製することが困難であった。
【0012】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものであり、その目的は、プラズマCVD
法により、成膜時の基体温度をあまり高くせずに(11
1)結晶配向を有する窒化チタン薄膜を作製することに
ある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、プラズマCV
D法で窒化チタン薄膜を作製する場合に、二つの端子を
備えたプラズマ発生電極を処理室の内部に配置し、この
プラズマ発生電極の一方の端子を高周波電力供給源に接
続し、他方の端子をコンデンサを介して接地して、前記
処理室の内部にプラズマを発生させている。そして、基
体に高周波バイアス電力を印加している。これにより、
基体上に(111)結晶配向を有する窒化チタン薄膜を
堆積できる。得られる窒化チタン薄膜は、低抵抗率で低
塩素含有量となり、良好な膜質となる。この窒化チタン
薄膜は、半導体集積回路の金属配線のための拡散防止膜
および密着膜として用いることができる。例えば、(1
11)結晶配向の窒化チタン薄膜の上に、金属配線とし
てアルミニウム合金を堆積すると、このアルミニウム合
金も(111)結晶配向となって、各種マイグレーショ
ン耐性が良好となる。
【0014】基体に印加する高周波バイアス電力は約1
00〜3000Wにする。高周波バイアス電力が約10
0W以下では、窒化チタン薄膜の(111)配向はほと
んど見られなくなる。ところで、厳密に言えば、窒化チ
タン薄膜の(111)配向が優勢になり始める高周波バ
イアス電力の値は、プラズマ発生電極に印加する高周波
電力に依存して多少変動することが観測されている。こ
の点を考慮して、高周波バイアス電力の下限値を「約」
100Wにしている。また、高周波バイアス電力を30
00W以上にすると、基体に発生する負のバイアス電圧
の絶対値が大きくなり過ぎて、プラズマ中の正イオンに
よる基体へのダメージが大きくなり、好ましくない。そ
して、好ましくは、高周波バイアス電力を300〜10
00Wにする。この範囲では、(111)配向性が十分
高まるとともに、基体のダメージは比較的小さい。
【0015】プラズマ発生電極の他方の端子に接続する
コンデンサの容量としては100pF〜10μFが適当
である。これよりも容量が小さすぎると放電が不安定に
なりやすい。また、これよりも容量が大きすぎると、高
周波特性の良好なセラミックコンデンサを使用する場合
にコンデンサが大きくなりすぎて実用的でない。
【0016】処理室は接地するのが普通であるが、処理
室を直流的にアースから浮かすようにしてもよい。すな
わち、処理室とアースの間にコンデンサを挿入してもよ
く、その場合に、このコンデンサの容量を制御して処理
室の電位を調節してもよい。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は、この発明で使用するプラ
ズマCVD装置の一例の構成図であり、処理室の部分は
正面断面図を示している。真空に保持可能な処理室20
の内部には、基体ホルダー25とプラズマ発生電極61
とが配置されていて、基体ホルダー25にはバイアス電
力供給源90が接続され、プラズマ発生電極61には電
力供給源50と接地結合機構80とが接続されている。
また、処理室20には、ガス導入機構10と排気機構3
0がつながっている。
【0018】まず、ガス導入機構10について説明す
る。図2はガス導入機構10の構成図である。このガス
導入機構10は4種類のガスを使用できるようになって
いる。四塩化チタン容器1aは、常温常圧で液体状態の
四塩化チタンを所定の温度に加熱する恒温槽であり、こ
の恒温槽で蒸気化された四塩化チタンは、流量制御器1
2aとバルブ13aを経由して処理室20に導入され
る。水素ガス容器1bと窒素ガス容器1cとアルゴンガ
ス容器1dは高圧ガスボンベの形態であり、これらの中
に入っているガスは、各々減圧弁11b、11c、11
dで減圧され、流量制御器12b、12c、12dで流
量制御され、バルブ13b、13c、13dを開くと処
理室20に導入される。ガス導入機構10の出口は、プ
ラズマ発生電極61の中心付近に開口している。バルブ
13a、13b、13c、13dは、各ガスを導入する
ときに開くものであるが、処理室20の内部を大気にす
るときには、各ガスが大気で汚染されるのを防ぐために
バルブ13a、13b、13c、13dを閉じる。
【0019】次に、図1に戻って、基体ホルダー25の
構造を説明する。基体21は基体ホルダー25の上に置
かれる。基体ホルダー25の内部にはヒーター26と熱
電対27がある。基体ホルダー25の温度は熱電対27
で測定され、図示しない基体温度調節装置によってヒー
ター26に電力が供給されて、基体21の温度が制御さ
れる。この基体温度調節装置はPID制御方法を用いて
いるが、必要に応じてファジー回路を併用したり、PI
制御や、単なるON−OFF制御を採用してもよい。
【0020】次に、排気機構30を説明する。荒引きポ
ンプ31は油回転ポンプ(排気速度は毎分650リット
ル)であり、荒引きバルブ32を介して処理室20に接
続される。処理室20のクリーン性が非常に重要な場合
は、荒引きポンプ31としてオイルフリーのポンプを用
いることができ、また、メンテナンス性を向上させるに
はドライポンプを用いてもよい。メインポンプ35はバ
リアブルオリフィス34とメインバルブ33を介して処
理室20に接続され、後段には補助ポンプ36が接続さ
れている。メインポンプ35は複合型ターボ分子ポンプ
(排気速度は毎秒1300リットル)であり、処理室2
0内のクリーン性がそれほど重要でなければ油拡散ポン
プを用いることもできる。補助ポンプ36は油回転ポン
プ(排気速度は毎分1180リットル)であり、荒引き
ポンプ31と同様にドライポンプ等を用いてもよい。
【0021】処理室20を大気圧から排気するには、ま
ず、荒引きバルブ32を開いて荒引きポンプ31で処理
室20を排気する。処理室20の内部の圧力が所定の圧
力(排気系によって異なるが本実施形態では約100P
a)まで排気された後に、荒引きバルブ32を閉め、メ
インバルブ33を開いて、メインポンプ35によってさ
らに低圧力領域まで排気する。真空計で測定された処理
室圧力をもとにバリアブルオリフィス34を開閉して、
処理室20内の圧力を所定の値に調節できる。再現性の
良い安定したプラズマを得るためにはバリアブルオリフ
ィス34を用いることは有効である。
【0022】次に、基体にバイアス電力を印加する機構
について説明する。基体ホルダー25は、インピーダン
ス整合回路91を介してバイアス用高周波電源92に接
続されている。このインピーダンス整合回路91とバイ
アス用高周波電源92でバイアス電力供給源90が構成
されている。バイアス用高周波電源92によって誘起さ
れた交番電力は、インピーダンス整合回路91でインピ
ーダンス調整されて、基体ホルダー25に供給され、基
体21のバイアス電圧が調整される。基体ホルダー25
の周囲には、処理室20に接続されたシールド板93が
あり、また、基体ホルダー25は絶縁体94によって処
理室20から電気的に絶縁されている。バイアス用高周
波電源92の周波数は、プラズマ発生用の高周波電源5
2の周波数とは少なくとも500Hz以上異なることが
必要である。そうしないと、2つの高周波が干渉して、
安定したプラズマを得ることができない。本実施形態で
は、プラズマ発生用の高周波電源52の周波数を13.
560MHz、バイアス用高周波電源92の周波数を1
3.562MHzとした。
【0023】次に、磁場発生機構を説明する。処理室2
0の周囲には、上下方向に細長い多くの永久磁石121
が配置されている。図5は図1の5−5線断面図であ
り、処理室20の水平断面を示している。24個の永久
磁石121は、処理室20の周囲に互いに等間隔に配置
されていて、隣り合う永久磁石121は互いに反対の極
性になっている。すなわち、処理室20の内部に向かっ
てN極とS極とが交互に配置されている。これらの永久
磁石121の働きにより、処理室20の内壁面近傍には
マルチカスプ磁場122が形成される。なお、永久磁石
の形状や個数はこれに限定されるものではなく、処理室
20の内部に向かってN極とS極とが交互に配置される
限り、別の構成としてもよい。
【0024】永久磁石121はランタン系の希土類磁石
(寸法25.4mm×6.3mm×12.8mm)を組
み合わせて構成した。この磁石の表面の磁束密度は16
00ガウスであるが、約400〜2200ガウスの範囲
の磁石が有効である。磁束密度が小さすぎると、プラズ
マの閉じ込め効果が弱くなり、基体の周辺部で表面処理
の均一性が劣ってくる。磁束密度が大きすぎると、処理
室の内壁からプラズマが離れすぎて、プラズマの均一性
が保たれる領域が、処理室の内径に比較して小さくな
る。磁極間隔は150mm以内にするのが望ましい。磁
極間が離れすぎると、磁極間の中央部の磁束密度が小さ
くなってしまい、プラズマの閉じ込め効果が減少する。
この実施例では磁極間隔は24mmである。
【0025】このようなマルチカスプ磁場122を用い
ると、磁場によるプラズマ閉じこめの効果により、処理
室20の内壁面の近傍までプラズマが拡散することがな
く、均一な高密度のプラズマを維持できる。このマルチ
カスプ磁場と、バイアス電力供給源とを併用すると、大
型基体の表面に均一に大電流のイオンを流入させること
ができる。
【0026】次に、プラズマ発生装置を説明する。プラ
ズマ発生装置は、処理室20の内部にプラズマを発生さ
せるためのものであり、図1において、電力供給源50
と、プラズマ発生電極61と、接地結合機構80とを備
えている。プラズマ発生電極61は、実質的に1ターン
のコイルであり、処理室20の壁を貫通する1対の導入
端子62、63を備えている。プラズマ発生電極61は
基体21に対向している。図3はプラズマ発生電極61
の平面図である。このプラズマ発生電極61は、金属パ
イプを、ほぼ1周の円環状に曲げたものである。直径は
約140mmである。この円環状の部分に対して垂直に
なるように導入端子62、63が形成されている。この
金属パイプは処理室内にそのまま露出しているので、プ
ラズマ発生電極61の表面は導電体である。この金属パ
イプの内部に冷却水を流せばこの電極を水冷できる。た
だし、必要に応じて空冷とすることができ、小電力の場
合は冷却しなくてもよい。
【0027】次に、プラズマ発生電極の冷却機構を説明
する。この実施形態では、導入端子62、63とプラズ
マ発生電極61は中空であり、内部に冷却水を通すこと
ができる。導入端子62、63にはフッ素樹脂製の通水
チューブを接続してあり、供給側のチューブには、1平
方センチメートル当たり約5kgの圧力の水を供給し、
排出側のチューブは大気圧に近い圧力としている。供給
口の冷却水温度は約15℃であり、プラズマ発生電極6
1の内部を流れる水の流量は毎分約3リットルである。
冷却媒体としては、大きな比熱、入手の容易性、小さな
粘性、などの観点から水が最も優れているが、それ以外
の媒体を使用してもよい。空気冷却や窒素ガス冷却を採
用する場合は、流量を大きくするとよい。窒素ガス冷却
では、水分を含まないので、電極の水分腐蝕を防止でき
る。
【0028】プラズマ発生電極はプラズマに直接接する
ために、プラズマによってその表面がエッチングされる
可能性がある。実験によれば、プラズマ発生電極を水冷
すると、このエッチングを抑制でき、プラズマ発生電極
の寿命を延ばすことができる。水冷しない場合には、プ
ラズマ発生電極の直径の減少率は1時間当たり0.1m
mであったが、水冷すると1時間当たり0.01mmで
あった。プラズマ発生電極がエッチングされると、これ
が基体上の膜中に混入して不純物となる可能性がある
が、水冷すれば、このエッチング量を少なくできる。
【0029】図4はプラズマ発生電極の導入端子と処理
室との間に設けられる絶縁リングの一部を切断した斜視
図である。この絶縁リング71は、電気絶縁材料である
石英ガラスでできている。この絶縁リング71とプラズ
マ発生電極の導入端子62、63の間、及び、絶縁リン
グ71と処理室20との間は真空シールされている。こ
の絶縁リング71は、円板72の中央に円形の貫通孔7
3が形成されていて、円板72の一方の側(処理室空間
に露出する側)に3個の円環状の突起74が互いに同心
状に形成されている。この円環状の突起74の間には、
2個の円環状の溝79が形成される。溝79の開口部
は、貫通孔73の軸線に垂直な平面内にあり、溝79の
深さ方向は、貫通孔73の軸線に平行である。これらの
突起74と溝79は、全て、貫通孔73に対して同心で
ある。貫通孔73にはプラズマ発生電極の円筒状の導入
端子62(図1参照)が挿入される。3個の円環状の突
起74は、いずれも、高さが50mm、肉厚が1mmで
ある。したがって、溝79の深さも50mmである。ま
た、溝79の幅(隣り合う突起74の間隔)は1mmで
ある。円環状の突起74の全面と、円板72の処理室に
露出する側の表面(図4の上側の面)は、ブラスト処理
が施されて粗面化されている。この粗面化により、絶縁
リング71に付着した膜をはがれにくくし、膜のはがれ
による処理室内部のダスト汚染を防止している。これを
詳しく説明すると、絶縁リング71において、溝79の
内部以外の部分には膜が付着する可能性があり、例え
ば、突起74の頂面や、一番外側の突起74の外周面
や、これより外側の円板表面には膜が付着する可能性が
ある。これらの箇所に粗面化が施されていると、この部
分に付着した膜がはがれにくくなる。
【0030】図1に戻って、プラズマ発生電極61の一
方の導入端子62は、インピーダンス整合回路51を介
して高周波電源52に接続されている。このインピーダ
ンス整合回路51と高周波電源52で電力供給源50が
構成される。高周波電源52の周波数は13.56MH
zで、定格出力は3kWである。ただし、周波数はこれ
に限定されず、kHzオーダーや、60MHzや、10
0MHzを用いてもよく、使用可能範囲は10kHz〜
1000MHz程度である。この範囲の上限を越えると
導電体を配線材料として使用できなくなり、下限を下回
ると電波として発信しなくなる。また、その出力波形
も、正弦波のみならずこれに所定の変形を施した波形で
もよい。インピーダンス整合回路51としてはΠ(パ
イ)型回路を用いているが、これ以外の例えばT型回路
等を使用してもよい。高周波電源52によって誘起され
た交番電力は、インピーダンス整合回路51でインピー
ダンス調整されてプラズマ発生電極61に供給される。
【0031】次に、接地結合機構80を説明する。この
接地結合機構80は、プラズマ発生電極61の導入端子
63と接地電位との間に設けられるものであり、コンデ
ンサ81を含んでいる。このコンデンサ81により、プ
ラズマ発生電極61の一端は、直流的にアースから遮断
される。この実施形態のコンデンサ81の静電容量は約
500pFである。ただし、この容量に限定されず、処
理条件に応じて、100pF〜10μF程度の容量を使
用できる。これに対して、プラズマ発生電極61と処理
室20との間の浮遊容量は数pF程度である。コンデン
サ81としては、高周波特性が優れていて耐電圧性があ
るセラミックコンデンサが適している。
【0032】処理室内にプラズマを発生させると、接地
結合機構80のコンデンサ81の存在により、プラズマ
発生電極61に直流バイアス電圧が誘起される。図9は
コンデンサ81の静電容量と、プラズマ発生電極61に
誘起されるバイアス電圧との関係を示したグラフであ
る。このグラフから分かるように、コンデンサの容量に
応じて直流バイアス電圧の絶対値が変化する。したがっ
て、コンデンサの容量を変更することによってプラズマ
発生電極の直流バイアス電圧を任意の値に設定すること
が可能になる。プラズマ発生電極がスパッタリングされ
てしまう場合には、コンデンサの容量を小さくすれば直
流バイアス電圧の絶対値が小さくなり、プラズマ発生電
極のスパッタリングを抑制できる。そこで、図8に示す
ように接地結合機構80aとして可変コンデンサ81a
を用いると、コンデンサの容量変更が簡単になり、プラ
ズマ発生電極の直流バイアス電圧の制御が容易になる。
また、プラズマ発生電極の直流バイアス成分をモニター
するようにすれば、プラズマ処理をバッチ処理で行った
場合に、バッチ処理回数の増加により微妙にプラズマ処
理条件が変化した場合でも、直流バイアス成分が一定に
なるようにコンデンサの容量を制御することができる。
【0033】ところで、上述のスパッタリングの効果を
逆に利用することもできる。例えば、基体上に膜を堆積
する場合にプラズマ発生電極にも膜が堆積されてしまう
ことがあるが、このようなときには、コンデンサの容量
を適当に増加して、プラズマ発生電極上の堆積膜だけが
スパッタリングされてプラズマ発生電極自体はスパッタ
リングされないようなコンデンサ容量を探すことができ
る。
【0034】図10は接地結合機構のさらに別の例を示
す。この接地結合機構80bでは、プラズマ発生電極6
1の導入端子63と可変コンデンサ81aの間に、イン
ダクタ83を介して直流電源82を接続してある。これ
により、プラズマ発生電極61の電位をより積極的に制
御できる。
【0035】ところで、図1において、プラズマ発生電
極の導入端子63を、コンデンサ81を介することなく
直接、接地すると、処理室内のプラズマは、容量結合性
の強い放電となって、処理室の空間全体さらには排気機
構30の空間にまで広がる。その結果、プラズマの電子
密度が低くなる。一方、コンデンサ81を介して接地す
ると、プラズマが処理室内の中央部分に局在化して、プ
ラズマの電子密度が高くなる。具体例を述べると、アル
ゴンガスを処理室に導入して、圧力を6mTorr、プ
ラズマ発生電極への投入電力を2kWとしてプラズマを
発生させたときに、プラズマの電子密度は、1立方セン
チメートル当たり「10の11乗」個に達した。
【0036】次に、図1のプラズマCVD装置を用いて
窒化チタン薄膜を作製する第1実施例を説明する。図1
と図2において、容器1aから供給される四塩化チタン
を毎分20ミリリットル、容器1bからの水素ガスを毎
分200ミリリットル、容器1cからの窒素ガスを毎分
20ミリリットル、容器1dからのアルゴンガスを毎分
35ミリリットルの流量で流した。処理室20内の圧力
は1.3Paに設定し、基体21の温度は450℃に設
定した。高周波電源52からプラズマ発生電極61に供
給する電力は3.0kWとし、バイアス用高周波電源9
2から基体ホルダー25に供給する電力は300Wとし
た。コンデンサ81の容量は500pFにした。
【0037】このような条件で、(100)結晶配向の
8インチのシリコンウェーハ上に薄膜を堆積すると、毎
分約60nmの堆積速度で、窒化チタンを主成分とした
膜が堆積した。この膜の面内膜厚分布は±10%以下で
あった。また、穴径0.45μm、深さ1μmの穴に膜
を埋め込んだ場合には、穴の底部と側壁に被覆性良好に
窒化チタン薄膜を形成できた。堆積した窒化チタン薄膜
の結晶配向性をX線回折で調べたところ、そのメインピ
ークは(111)配向のものであった。また、膜の抵抗
率を四探針法で測定したところ36μΩcmと低い値が
得られ、膜中の塩素含有量も約0.1原子%と小さい値
になり、非常に良質な窒化チタン薄膜が得られた。
【0038】図6は上述の条件(プラズマ発生電極に供
給する高周波電力は3kW)で作成した窒化チタン薄膜
の結晶配向を示すX線回折パターンのグラフである。横
軸がX線回折による回折角度(2θ)であり、縦軸が回
折強度である。このグラフは、基体ホルダーに印加する
高周波電力を変化させたときの回折パターンの変化を示
している。このグラフから分かるように、基体ホルダー
に120Wの直流バイアス電力を印加してバイアス電圧
をプラス側にしたときと、バイアス電力を0Wにしたと
きは、(200)の回折ピークと(111)の回折ピー
クとの間で、回折強度にほとんど差が見られない。これ
に対して、高周波バイアス電力を100Wにする(基体
は負のバイアス電圧になる)と、(111)の回折ピー
クの強度の方がわずかに大きくなる。高周波バイアス電
力を200Wにすると、(111)の回折ピークの強度
がもっと大きくなる。高周波バイアス電力を300Wに
すると、(111)ピークの強度がさらに増加するとと
もに(200)ピークの強度が目立って減少する。高周
波バイアス電力を700Wにすると、(111)ピーク
の強度が非常に大きくなり、(200)ピークはほとん
ど観測されなくなる。このように、基体ホルダーに印加
する高周波バイアス電力が増加するにつれて、得られる
窒化チタン薄膜は(111)に強く配向するようにな
る。なお、図6において、窒化チタンの既知の(11
1)ピークの回折角度に対して、観測された(111)
ピークがわずかに低角度側にシフトしているのは、膜の
応力の影響によって(111)の格子面間隔が標準値よ
りもわずかに大きくなるからであると推測される。
【0039】図13は、図6のグラフに関連して、高周
波バイアス電力が比較的小さい領域において、(20
0)ピークの回折強度「I(200)」に対する(11
1)ピークの回折強度「I(100)」の比(以下、回
折強度比という。)を、高周波バイアス電力を変化させ
て測定したグラフである。バイアス電力が0Wのとき
は、回折強度比がわずかに1を下回っているのが観測さ
れた。すなわち、(200)ピークの回折強度の方が
(111)ピークの回折強度をわずかに上回っている。
バイアス電力を100Wにすると、回折強度比は明らか
に1を超えるようになり、(111)配向が優勢になっ
ている。バイアス電力を200Wにすると回折強度比は
さらに増加する。このグラフから、(111)配向がわ
ずかでも優勢になるようにするには、プラズマ発生電極
に3kWの高周波電力を印加した条件では、基体に対す
る高周波バイアス電力を100W以上にすればよいこと
が分かる。なお、プラズマ発生電極に印加する高周波電
力を2kWに変更すると、(111)配向が優勢となり
始める高周波バイアス電力が変化する(図6の場合より
も低バイアス電力側にシフトする)。すなわち、プラズ
マ発生電極に印加する高周波電力の値に応じて、(11
1)配向が優勢になり始める高周波バイアス電力の下限
値も変動する。このような変動があるものの、おおむ
ね、高周波バイアス電力を100W以上にすれば(11
1)配向が優勢になる。
【0040】次に、第2実施例を説明する。この第2実
施例では基体の温度をさらに低温の350℃に設定し
た。それ以外の条件は上述の第1実施例の成膜条件と同
じである。この場合、堆積速度、面内膜厚分布、穴への
被覆性、(111)配向性については、第1実施例で得
られた窒化チタン薄膜と同様であった。また、膜の抵抗
率は約40μΩcm、膜中の塩素含有量は約0.2原子
%であった。このように、基体温度を350℃まで下げ
ても良好な窒化チタン薄膜が得られた。
【0041】図1において、プラズマ発生電極61の材
質はチタンであるが、このチタンは堆積膜(窒化チタ
ン)の構成元素の一つである。したがって、プラズマ発
生電極がスパッタリングされてチタンが薄膜に混入した
としても、これが窒化チタン薄膜の汚染物質にはならな
い。
【0042】図5に示すように処理室の内壁面近傍にマ
ルチカスプ磁場を形成すると、処理室の内壁面から約5
cm以上離れた処理室中心部で、比較的均一性の良いプ
ラズマを維持できる。大型の基体を均一性(膜厚分布、
膜質分布、底部被覆率の均一性)良く成膜するためには
このマルチカスプ磁場を形成することは非常に有益であ
る。特に、基体バイアス電力供給源と併用すると、良好
な底部被覆率が均一性良く得られ、より一層の効果があ
る。このマルチカスプ磁場を形成することにより、窒化
チタン薄膜の膜厚分布が良好になる。
【0043】図1の装置例では、プラズマ発生電極61
は1ターンコイルとしたが、別の形状にすることもでき
る。図11(A)はプラズマ発生電極を2ターンコイル
の形状にした例である。さらに3ターン以上にしてもよ
い。図11(B)のプラズマ発生電極は水平面内で渦巻
き状に巻いた例である。図11(C)のプラズマ発生電
極は1枚の矩形の平板の例であり、図11(D)は1枚
の円形の平板の例である。また、図12(A)のプラズ
マ発生電極は直線状に延びた1本の棒状にした例であ
る。図12(B)のプラズマ発生電極は3本の棒状の電
極を水平面内で並列に並べた例であり、図12(C)の
プラズマ発生電極は3本の棒状の電極を鉛直面内で並列
に並べた例である。そして、これらの図11と図12に
示すいずれの電極例も、二つの端子を備えていて、一方
の端子が高周波電源に接続され、他端がコンデンサを介
して接地される。そして、いずれの場合も、二つの端子
は、プラズマ発生電極の両端付近に位置している。ま
た、これらのプラズマ発生電極とその二つの端子は、内
部に冷却水を通すことで冷却できる。
【0044】図7は本発明で使用するプラズマCVD装
置の別の例の要部構成図である。この例では、プラズマ
発生電極61の上方にソレノイドコイル130が配置さ
れている。それ以外の構成は図1の装置と同じである。
このソレノイドコイル130の発生する磁力線131
は、1ターンコイルの形状のプラズマ発生電極61の中
心付近を通過して発散する。この磁力線131の働きに
より、処理室20内に、より高密度のプラズマを発生さ
せることができる。また、この装置例では放電の開始が
容易になる。
【0045】原料ガスの組み合わせとしては、上述の実
施例からアルゴンガスを省略することもできる。例え
ば、四塩化チタンを毎分30ミリリットル、水素ガスを
毎分300ミリリットル、窒素ガスを毎分60ミリリッ
トルの流量で流すことで、同様に窒化チタン薄膜を作製
できる。
【0046】
【発明の効果】この発明によれば、プラズマCVD法で
窒化チタン薄膜を作製する場合に、処理室内部のプラズ
マ発生電極の二つの端子の一方に高周波電力を供給し他
方の端子をコンデンサを介して接地してプラズマを発生
させるとともに、基体に高周波バイアス電力を印加する
ことにより、基体上に(111)結晶配向を有する窒化
チタン薄膜を堆積できる。この窒化チタン薄膜は、低抵
抗率で低塩素含有量の良好な膜質となり、半導体集積回
路の金属配線のための拡散防止膜および密着膜として用
いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を実施するためのプラズマCVD
装置の一例の構成図である。
【図2】ガス導入機構の構成図である。
【図3】プラズマ発生電極の平面図である。
【図4】絶縁リングの一部を切断した斜視図である。
【図5】図1の5−5線断面図である。
【図6】窒化チタン薄膜の結晶配向についてその基体バ
イアス電力依存性を示すX線回折パターンのグラフであ
る。
【図7】本発明で使用するプラズマCVD装置の別の例
の要部構成図である。
【図8】接地結合機構の変更例を示す構成図である。
【図9】コンデンサの容量とプラズマ発生電極の直流バ
イアス電圧との関係を示すグラフである。
【図10】接地結合機構の別の変更例を示す構成図であ
る。
【図11】プラズマ発生電極の変更例を示す斜視図であ
る。
【図12】プラズマ発生電極の別の変更例を示す斜視図
である。
【図13】窒化チタン薄膜の回折強度比の高周波バイア
ス電力依存性を示すグラフである。
【符号の説明】
10 ガス導入機構 20 処理室 21 基体 25 基体ホルダー 30 排気機構 50 電力供給源 52 高周波電源 61 プラズマ発生電極 62、63 導入端子 80 接地結合機構 81 コンデンサ 90 バイアス電力供給源 92 バイアス用高周波電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C30B 30/02 C30B 30/02 H01L 21/3205 H01L 21/88 R 21/768 21/90 C

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理室に原料ガスを導入してプラズマC
    VD法で処理室内の基体上に窒化チタン薄膜を堆積させ
    る窒化チタン薄膜の作製方法において、 二つの端子を備えたプラズマ発生電極を前記処理室の内
    部に配置し、このプラズマ発生電極の一方の端子を高周
    波電力供給源に接続し、他方の端子をコンデンサを介し
    て接地して、前記処理室の内部にプラズマを発生させる
    とともに、 前記基体に高周波バイアス電力を印加して、 前記基体上に(111)結晶配向を有する窒化チタン薄
    膜を堆積することを特徴とする窒化チタン薄膜の作製方
    法。
  2. 【請求項2】 前記高周波バイアス電力は約100W〜
    3000Wの範囲内であることを特徴とする請求項1記
    載の方法。
  3. 【請求項3】 前記高周波バイアス電力は300W〜1
    000Wの範囲内であることを特徴とする請求項2記載
    の方法。
  4. 【請求項4】 前記原料ガスとして四塩化チタンと窒素
    ガスとを含むことを特徴とする請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記原料ガスは四塩化チタンと窒素ガス
    と水素ガスとアルゴンガスとからなることを特徴とする
    請求項4記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記コンデンサの静電容量は100pF
    〜10μFであることを特徴とする請求項1記載の方
    法。
  7. 【請求項7】 前記コンデンサは可変コンデンサである
    ことを特徴とする請求項1または6に記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記プラズマ発生電極の表面の材質がチ
    タンであることを特徴とする請求項1記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記プラズマ発生電極は実質的に1ター
    ンのコイルであることを特徴とする請求項1記載の方
    法。
  10. 【請求項10】 前記他方の電極に、プラズマ発生電極
    の電位を制御するための電位制御機構を接続したことを
    特徴とする請求項1記載の方法
  11. 【請求項11】 前記電位制御機構は、直流電源とイン
    ダクタとを備えることを特徴とする請求項10記載の方
    法。
  12. 【請求項12】 マルチカスプ磁場を前記処理室の内部
    に発生させることのできるマルチカスプ磁場発生機構を
    備えていることを特徴とする請求項1記載の方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20010102930A (ko) * 2000-05-03 2001-11-17 조셉 제이. 스위니 캐쏘드에서 접지형 축전기를 가지는 다중 주파수 플라즈마챔버
JP2011063860A (ja) * 2009-09-17 2011-03-31 Nuflare Technology Inc 成膜装置および成膜方法

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