JPH0931804A - シングル編地の編成方法 - Google Patents

シングル編地の編成方法

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JPH0931804A
JPH0931804A JP7201796A JP20179695A JPH0931804A JP H0931804 A JPH0931804 A JP H0931804A JP 7201796 A JP7201796 A JP 7201796A JP 20179695 A JP20179695 A JP 20179695A JP H0931804 A JPH0931804 A JP H0931804A
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Japan
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yarn
needle
knitting
section
needles
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JP7201796A
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English (en)
Inventor
Yujiro Takegawa
雄二郎 竹川
Mitsunobu Futakuchi
光伸 二口
Nobutoshi Shu
信寿 周
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Tsudakoma Corp
Original Assignee
Tsudakoma Corp
Tsudakoma Industrial Co Ltd
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Publication date
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    • D04BRAIDING; LACE-MAKING; KNITTING; TRIMMINGS; NON-WOVEN FABRICS
    • D04BKNITTING
    • D04B15/00Details of, or auxiliary devices incorporated in, weft knitting machines, restricted to machines of this kind
    • D04B15/66Devices for determining or controlling patterns ; Programme-control arrangements
    • DTEXTILES; PAPER
    • D04BRAIDING; LACE-MAKING; KNITTING; TRIMMINGS; NON-WOVEN FABRICS
    • D04BKNITTING
    • D04B1/00Weft knitting processes for the production of fabrics or articles not dependent on the use of particular machines; Fabrics or articles defined by such processes
    • D04B1/10Patterned fabrics or articles
    • D04B1/12Patterned fabrics or articles characterised by thread material
    • D04B1/126Patterned fabrics or articles characterised by thread material with colour pattern, e.g. intarsia fabrics
    • DTEXTILES; PAPER
    • D04BRAIDING; LACE-MAKING; KNITTING; TRIMMINGS; NON-WOVEN FABRICS
    • D04BKNITTING
    • D04B7/00Flat-bed knitting machines with independently-movable needles
    • D04B7/24Flat-bed knitting machines with independently-movable needles for producing patterned fabrics
    • D04B7/26Flat-bed knitting machines with independently-movable needles for producing patterned fabrics with colour patterns

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  • Textile Engineering (AREA)
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  • Knitting Of Fabric (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業を煩雑にしたり、品質を低下させたりす
ることなく、渡り糸を未編成区間の次の編成区間の針に
確実に捕捉させることにある。 【解決手段】 シングル編地の編成方法は、給糸口から
の糸が渡り糸となる未編成区間に対応する複数の針を前
記渡り糸の起点の側の針から順次進出させて前記給糸口
からの糸を針の下側に位置させ、前記給糸口からの糸を
進出された針よりも前記給糸口の側の他の針に引っかけ
ることを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インターシャ編地
などのように、渡り糸が発生するシングル編地を編成す
る方法に関する。
【0002】
【従来の技術】インターシャ編地のような多色シングル
編地においては、給糸された特定の糸が編成される編成
区間と、給糸された特定の糸ではなく他の糸によって編
成される未編成区間とが同一コースに存在する。この未
編成区間が給糸された特定の糸の起点と編成区間との間
に存在すると、給糸された糸は未編成区間で渡り糸とな
る。
【0003】このような多色シングル編地の編成におい
て、渡り糸用の給糸口が未編成区間を通過して編成区間
まで走行されると、編成区間に対応する針に対する渡り
糸の経路すなわち高さが高くなりすぎ、その給糸口から
の糸が編成区間に対応する針に捕捉されず、編成されな
い場合がある。これは、編地の幅方向の一端部(図2
(B)参照)または未編成区間(すなわち渡り糸区間)
とその前の編成区間との境界部(図2(A)参照)を起
点として給糸口に向けて伸びる糸の経路が起点の側から
給糸口の側に向けて漸次高くなり、編成区間の前端部
(給糸口の走行方向上流の側の端)においては糸が進出
された針に捕捉されにくい程に高くなることによる。
【0004】渡り糸を編成区間に対応する針で確実に捕
捉する方法の1つとして、渡り糸の中間部の1以上の箇
所を未編成区間に対応するいくつかの針で捕捉して他の
糸で編成される地編部に編み込むいわゆるタック編みを
することにより、渡り糸をその中間部の1以上の箇所で
編地に固定し、それによりその糸の経路を低くする方法
がある。しかし、このような方法では、渡り糸を含む地
編部が巻取り装置からでてきた後、または、編地の編成
終了後、タック編みをされた渡り糸を切断し、地編部か
ら取り除く作業をしなければならず、その作業が煩雑で
ある。また、編み込まれていた渡り糸の色が地柄に残
り、品質の低下をまねくという問題があった。
【0005】
【解決しようとする課題】本発明の目的は、作業を煩雑
にしたり、品質を低下させたりすることなく、渡り糸を
未編成区間の次の編成区間の針に確実に捕捉させること
にある。
【0006】
【解決手段、作用、効果】本発明の、渡り糸が生じるシ
ングル編地の編成方法は、給糸口からの糸が渡り糸とな
る未編成区間に対応する複数の針を前記渡り糸の起点の
側の針から順次進出させて前記給糸口からの糸を針の下
側に下げ、前記給糸口からの糸を進出された針よりも前
記給糸口の側の他の針に引っかけることを含む。
【0007】未編成区間に対応する複数の針を渡り糸の
起点の側の針から順次進出させると、渡り糸は、進出さ
れたいずれかの針について、先端の円弧状面に針の進出
とともに当接し、その針の下面に案内される。これによ
り、起点から給糸口に向けて伸びる渡り糸の経路は、そ
の針の部位において下げられ、また次に進出された針に
よっても同程度に低く維持される。その結果、渡り糸は
編成区間の針に確実に捕捉される。
【0008】上記のように、本発明によれば、未編成区
間を通過して編成区間にまで移動した給糸口からの糸を
編成区間の針に確実に捕捉させることができ、また、渡
り糸が地編部に編み込まれないから、渡り糸を単に切断
するだけで除去することができ、作業が簡単である。さ
らに、従来技術のように品質を低下させることもない。
【0009】順次進出させる針は、編成にかかわる針床
の針と、編成にかかわらない針床の針とのいずれか一方
の針、および両針床の針のいずれかから選択される。順
次進出させる針は、未編成区間に対応する全ての針、複
数本おきの針または渡り糸の起点の側から複数本目以後
の複数の針に選択される。前記他の針は、給糸口からの
糸を編成する編成区間の最初の針および編成にかかわら
ない針床の針であって未編成区間の最後の針のいずれか
一方に選択される。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施に用いる編機として
は、たとえば、複数の針を往復移動させるカム用のキャ
リッジを備えていないいわゆるキャリッジレスの横編機
が好ましい。キャリッジレスの横編機は、複数の針のそ
れぞれをリニアモータのようなアクチュエータにより個
々に往復移動させる。通常の編成においては、複数の針
を給糸口の移動に同期させて個々に往復移動させる。こ
のようなキャリッジレスの横編機の1つが特公平1−1
2855号公報に記載されている。
【0011】図1および図2を参照するに、キャリッジ
レスの横編機10は、多色シングル編地の編成のため
に、逆V字状に配置された2つの針床12,14と、針
床12および14にそれぞれ並列的に配置された複数の
編針16および18と、それぞれが1以上の導糸孔を有
する複数の給糸口20とを備える。
【0012】前側の針16と後側の針18とは、これら
が前進されたとき先端部において交差する。針16,1
8のそれぞれは、所定の編成計画に基づくパターンでア
クチュエータ好ましくはリニアモータにより給糸口20
の移動と同期して所定のパターンで往復移動される。各
針の往復移動のパターンは、歯口の位置を零とした針の
動き量を縦軸にし、供給口の移動量または時間を横軸に
した線図として表すことができる。このようなパターン
は、ウエーブパターン、ニットパターン、針移動パター
ン等と称されている。
【0013】各給糸口20には、異なる種類の編糸22
が挿通されている。各給糸口20は、編糸を針16,1
8の交差部にその上方から供給するように、糸供給装置
30により針16,18の交差部の上方を往復移動され
る。各給糸口20の移動は、所定の編成計画に基づいて
設定される。
【0014】各糸供給装置30は、編機のフレームに横
方向へ伸びる状態に組み付けられた共通のレール32に
該レールの長手方向へ往復移動可能に支持されている。
糸供給装置30を個々に移動させる各駆動機構は、レー
ル32の長手方向に間隔をおいた部位に回転可能に取り
付けられた一対のプーリ34と、該両プーリに掛け渡さ
れた無端ベルト36とを備える。
【0015】各糸供給装置30は、複数のローラ38に
よりレール32に該レールの長手方向へ往復移動可能に
支持された走行体40と、走行体40から伸びるステー
42と、走行体40を無端ベルト36に連結する連結体
44とを含む。レール32は、ローラ38の一部を受け
るガイド溝を有する。各給糸口20は、糸供給装置30
のステー42の端部に取り付けられている。糸供給装置
30は、対応する無端ベルト36が図示しない対応する
回転源の正転および逆転にともなって往復移動されるこ
とにより、所定の編成計画に基づいて別々に往復移動さ
れる。
【0016】図1に示す例では、一対の糸供給装置30
を示すにすぎないが、編機が3以上の給糸口を備える場
合、複数対の糸供給装置30がレール32に配置される
か、または図1に示すように複数の糸供給装置30を共
通のレール32に配置した複数の糸供給装置組立体が図
1において左右方向に配置される。
【0017】編地24の最先端の編目は、編成に直接的
に寄与する針に主として拘束されている。前側の針16
が主として編成に直接的に寄与する図1に示す例では、
前側の針16に拘束されているが、後側の針18に拘束
されていてもよい。針駆動用のアクチュエータおよび糸
供給装置用の駆動源を制御する制御装置については、図
14に関連して後に詳細に説明する。
【0018】本発明の渡り糸が生じるシングル編地の編
成方法は、給糸口20からの糸22が編成されずに渡り
糸となる渡り糸区間すなわち未編成区間に対応する複数
の針16または18を渡り糸の起点の側の針から順次進
出させ、給糸口20からの糸22を進出させた針16ま
たは18よりも給糸口20の側の他の針に引っかけて拘
束する。
【0019】図2および図3を参照するに、編成区間は
給糸口20からの糸22を編成に用いる区間であり、未
編成区間は糸22を編成に用いないで他の給糸口の糸を
編成に用いる区間である。給糸口20からの糸22は、
未編成区間おいて編成されずに未編成区間を経る渡り糸
となる。
【0020】針16または18に対する糸22の経路す
なわち高さHは、糸22の起点26の側から給糸口22
の側に向けて、H1,H2,H3,H4 と漸次高くなり、未編
成区間の終端部においては糸22が進出された針16ま
たは18に捕捉されにくい高さになる。糸22の起点
は、図2(A)に示すように未編成区間とその前の編成
区間との境界部であるか、または図2(B)に示すよう
に編地の幅方向の一端部である。
【0021】未編成区間に対応する複数の針を起点26
の側の針から順次進出させると、糸22は、いずれかの
針の進出時にその針の先端に接触し、その針がさらに進
出されることによりその針の先端の円弧状部分に接触し
ながらその針の下面に案内される。これにより、起点2
6から給糸口20に伸びる糸22の高さは、その針の部
位においてh4 に下げられ、また次に進出された針によ
っても同程度の高さに低くされる。その結果、渡り糸は
編成区間の針に確実に捕捉される。
【0022】図4(A)に示すように、編成にかかわる
針床の針または編成にかかわらない針床の針のいずれか
一方を順次進出させてもよいし、図4(B)に示すよう
に、両針床の針をそれぞれ順次進出させてもよい。編成
にかかわる針床の針を進出させる場合は、それらの針に
捕捉されている編目がべら抜けをしないように、それら
の針をタック位置を越えて進出させないことが好まし
い。編成にかかわらない針床の針を進出させる場合は、
それらの針が空き針であることから、それらの針をクリ
アリング位置まで進出させてもよい。両針床の針を進出
させる場合、それらの針の進出量は、編成にかかわる針
床の針であるか否かに応じて、前記のように設定され
る。
【0023】一方の針床の針のみを進出させる場合は、
糸が針の先端との摩擦力により、針とともに押し上げら
れるような不具合を生じる恐れがある。しかし、両針床
の針を同時に進出させると、そのような恐れがない。両
針床の針を進出させる場合、前後の針床の針をゴム出会
いとし、未編成区間の全ての針を順次進出させることが
好ましい。これにより、渡り糸は、いずれかの針と確実
に当接して経路を確実に下げられる。
【0024】渡り糸の押し下げすなわち押え込みのため
に順次進出させる針は、未編成区間に対応する全ての針
であってもよいし、複数本おきの針であってもよく、さ
らには渡り糸の起点の側から複数本目以後の複数の針を
順次進出させてもよい。渡り糸の起点の側から複数本目
以後の複数の針を順次進出させる場合は、複数本目以後
の全ての針を順次進出させてもよいし、複数本おきの針
を順次進出させてもよい。
【0025】渡り糸の押し下げすなわち押え込みのため
に順次進出させた針は、渡り糸を未編成区間の最後の
針、編成区間の最初の針等、順次進出された針より給糸
口の側の針に渡り糸を引っかけた後の任意な時機に後退
させてもよいし、先に進出させた針から順次後退させて
もよい。後者の場合、順次進出させた針のうち、少なく
とも最後に進出された針、好ましくは最後に進出された
複数の針は、渡り糸が所定の針にかけられるまで後退さ
れないことが好ましい。
【0026】糸12を引っかける針は、給糸口からの糸
を編成する編成区間の最初の針(編成区間の針のうち、
給糸口の走行方向における最上流の針、換言すれば未編
成区間に最も近い針)および編成にかかわらない針床の
針であって未編成区間の最後の針(未編成区間の針のう
ち、給糸口の走行方向における最下流の針、換言すれば
編成区間に最も近い針)のいずれか一方とすることがで
きる。なお、前記のように未編成区間については、最後
の針で糸を引っかけることが好ましいが、最後の針にか
かわらず、当該未編成区間の編成区間側端部に位置する
いずれかの針(最後の針を除く)としてもよい。
【0027】糸12を引っかける針が編成区間の最初の
針であるときは、その針による糸の捕捉はその編成区間
の編成へと継続される。糸12が引っかけられる針が未
編成区間の最後の針であるときは、編成区間の編成が開
始された後の任意な時機に、糸12を未編成区間の最後
の針から外す目払いが行われる。
【0028】なお、以下の説明においては、糸を押し下
げるための針の進出量は、編成に寄与する前側の針16
はタック位置までであるが、編成に寄与しない後側の針
18はそれ以上例えばクリアリング位置まで多く進出さ
れるものとする。また、糸の押し下げのために最初に進
出を開始する未編成区間の針とそのときの給糸口20a
との間の距離は、通常の編成における針の進出とそのと
きの給糸口の位置との間の距離よりも、十分大きく設定
されているものとする。さらに、前側の針16を編成に
直接的にかかわる針として用い、後側の針18を編成に
間接的にはかかわるが直接的にはかかわらない針として
用いるものとする。本明細書においては、前側の針16
の属する針床12を単に、編成にかかわる針床といい、
後側の針18の属する針床14を、編成にかかわらない
針床と称する。
【0029】第1の実施例
【0030】図5,図6および図7は、3つの給糸口2
0a,20b,20cを備えるキャリッジ式の横編機に
より、インターシャ編地を編成する実施例を示す。第1
の実施例は、未編成区間を含むコースにおいては、未編
成区間の全ての針を進出させて渡り糸を押え込み、先に
進出させた針から順次後退させ、最終的に編成区間の最
初の針で渡り糸を捕捉して拘束する。
【0031】図5の編柄において、コースA1〜Anお
よびC1〜Cnは、全区間Wa,WbおよびWcを給糸
口20aからの黒色の糸22aで編成される。コースB
1〜Bmのうち、区間Waは給糸口20aからの黒色の
糸22aで編成され、区間Wbは給糸口20bからの白
色の糸22bで編成され、区間Wcは給糸口20cから
の黒色の糸22cで編成される。図6および図7は、理
解を容易にする目的で、給糸口20aからの糸22aを
示す。
【0032】A1〜Anの各コースは、以下の工程によ
り編成される。
【0033】給糸口20a,20bおよび20cが所定
の待機位置たとえば図6および図7における左方の位置
に待機されているものとする。この状態で、給糸口20
aが図6および図7において左から右(コースによって
は、逆方向)に走行すなわち移動され、その間区間W
a,WbおよびWcに対応する前側の所定の針16が移
動すなわち駆動される。これにより、コースA1〜An
の全区間Wa,WbおよびWcが糸22aにより編成さ
れる。
【0034】給糸口20aの移動方向は、コースA1は
左から右、次のコースA2は右から左、というように、
コース毎に逆にされる。コースAnの編成が終了する
と、給糸口20aは、所定の待機位置たとえば図6およ
び図7における左方の位置に戻される。
【0035】コースB1〜Bmのそれぞれは、以下の工
程により編成される。なお、コースAnの編成が完了し
たとき、給糸口20a,20bおよび20cは、所定の
待機位置、たとえば給糸口20aを代表して図6(A)
に示すように編地の左方の位置に待機されている者とす
る。
【0036】(1-1) 上記状態で、先ず、給糸口20aが
図6(A)に示す位置から区間Wa内の図7(B)に示
すように編地の右方の位置まで移動される。コースB1
〜Bnの場合、区間Wc,Wbは、糸22aが渡り糸と
なる未編成区間である。この場合、糸22aの起点26
は、糸22aが図6(A)の左端の針16に拘束されて
いるから、その針16に拘束されている部位である。
【0037】それゆえに、図6(B)および(C)に示
すように、給糸口20aの移動と同期して区間Wc,W
bの前後の針床の全ての針16,18が糸22aの起点
26の側から順次進出されるとともに、先に進出された
針から順次後退される。これにより、給糸口20aに近
い前後針床の一対以上の針16,18が常に進出されて
いる。前記針が進出を開始するとき、この時点での給糸
口20aの位置と前記針との距離は、通常の編成時にお
ける、針と給糸口の位置との距離よりも十分大きく設定
されている。
【0038】給糸口20aが区間Waをさらに移動され
ると、図7(A)に示すように、区間Waの最初の針1
611が移動され、糸22aを捕捉して拘束する。このと
き、糸22aの経路が区間Wbの最後の針16a,18
aにより下方へ押し下げられているから、糸22aは針
1611に確実に引っかけられ、拘束される。
【0039】その後、図7(B)に示すように、区間W
aの針16が順次駆動されることにより、糸22aによ
る区間Waの編成が行われる。区間Waの編成に寄与す
る全ての針16は、給糸口22aに対して通常の距離関
係を維持した状態で移動され、編成動作を行う。
【0040】(1-2) 次いで、給糸口20bが所定の待機
位置から右方へ移動される。コースB1〜Bnの場合、
区間Wcは、糸22bが渡り糸となる未編成区間であ
る。それゆえに、上記と同様に、給糸口20bの移動と
同期して区間Wcの両針床の全ての針16,18が順次
進出されるとともに、先に進出された針から順次後退さ
れる。
【0041】給糸口20bが区間Wbを移動するとき、
区間Wbの最初の針が移動され、糸22bを拘束する。
このときも、糸22bの経路が区間Wcの最後の針によ
り下方へ押し下げられているから、糸22bは区間Wb
の最初の針に確実に引っかけられ、拘束される。給糸口
20bが区間Wbを移動するとき、区間Wbの針16が
順次駆動されることにより、糸22bによる区間Wbの
編成が行われる。
【0042】(1-3) 次いで、給糸口20cが待機位置か
ら右方へ移動される。この際、区間Wcの針16が順次
駆動されることにより、糸22cによる区間Wcの編成
が行われる。
【0043】(1-4) 上記のように1つのコースが終了す
ると、給糸口20a,20b,20cが対応する区間W
a,Wb,Wcをそれぞれ同時に往復移動するととも
に、各区間の針が給糸口の移動に同期して動作すること
により、コースBmまで編成を続行する。
【0044】C1〜Cnの各コースは、以下の工程によ
り編成される。
【0045】コースBmの編成が完了した時点では、給
糸口20a,20bおよび20cは、それぞれ、区間W
a,WbおよびWcの左方(または、右方)に位置して
いるものとする。この状態で、先ず、給糸口20a,2
0b,20cが編地の右側へ移動され、その位置に待機
される。次いで、給糸口20aが図6において右から左
(コースによっては、逆方向)に移動され、その間区間
Wa,WbおよびWcに対応する所定の針16が駆動さ
れる。これにより、コースC1〜Cnの全区間Wa,W
bおよびWcが糸22aにより編成される。
【0046】第2の実施例
【0047】本発明は、キャリッジレスの横編み機以外
の横編機、たとえば針をカムにより移動させるキャリッ
ジ式の横編機によっても実施することができる。以下、
キャリッジ式の横編機により、図5に示す編柄の編地を
編成する方法について説明する。
【0048】第2の実施例では、コースA1〜Anおよ
びC1〜Cnの全区間Wa,WbおよびWcを給糸口2
0aからの糸22aで編成し、コースB1〜Bmのう
ち、区間Wa,WbおよびWcをそれぞれ給糸口20
a,20bおよび20cからの糸22a,22bおよび
糸22cで編成するものとする。
【0049】A1〜Anの各コースは、第1の実施例と
同様に、給糸口20bおよび20cが編地の左側の所定
の待機位置に待機された状態で、キャリッジが給糸口2
0aを持った状態で右から左にまたはその逆に移動され
る。その間、区間Wa,WbおよびWcに対応する所定
の針16がキャリッジにより駆動されることにより、区
間Wa,WbおよびWcが糸22aで編成される。全て
のコースA1〜Anの編成が終了すると、キャリッジと
給糸口20aとは編地の左側の所定の待機位置に戻され
る。
【0050】コースA1〜Anの編成に続いて、コース
B1〜Bmが編成される。コースB1は、以下の工程に
より編成される。
【0051】(2-1) 先ず、キャリッジが、前記待機位置
から右方向へ走行し、給糸口20aを持った状態で区間
Waの左端まで移動される。キャリッジは、その箇所に
おいて給糸口Waを放した後、編地の左側へ戻される。
【0052】(2-2) 次いで、キャリッジは、右方へ移動
される。キャリッジは、これが区間Wc,Wbを右方向
へ移動される間、区間Wc,Wbの前後の針床の針を順
次進出させる。進出された針は、そのままとされる。
【0053】(2-3) 次いで、キャリッジは、区間Wbと
Waとの境界部に移動されると、待機している給糸口2
0aを持ち、その状態でさらに右方へ移動される。キャ
リッジは、区間Waを移動される間、区間Waの針を駆
動させる。これにより、区間Waの編成が糸22aを用
いて行われる。区間Waの編成を開始するとき、糸22
aが区間Wbの針により下方へ押し下げられているか
ら、糸22aは区間Waの最初の針に確実に引っかけら
れ、拘束される。
【0054】(2-4) 次いで、キャリッジは、給糸口20
aを編地の右端で放した後、左方への移動される。キャ
リッジは、区間Wb,Wcを通過するとき、進出状態の
針を後退させる。
【0055】(2-5) 次いで、キャリッジは、編地の左端
で給糸口20bを持ち、その状態で右方へ移動され、区
間Wbの左端で給糸口20bを放し、その後編地の左側
へ戻される。
【0056】(2-6) 次いで、キャリッジは、右方へ移動
され、区間Wcの前後の針床の針が順位進出させる。進
出された針はそのままとされ、糸22bは区間Wcの針
により下方に押し下げられた状態に維持される。
【0057】(2-7) 次いで、キャリッジは、区間Wcと
Wbとの境界部に移動され、待機している給糸口20b
を持ち、その状態でさらに右方へ移動される。キャリッ
ジは、区間Wbを移動される間、区間Wbの針を駆動さ
せる。これにより、区間Wbの編成が給糸口20bから
の糸22bを用いて行われる。区間Wbの編成開始時に
おいても、糸22bは、区間Wcの針により下方へ押し
下げられているから、区間Wbの最初の針に確実に引っ
かけられ、拘束される。
【0058】(2-8) 次いで、キャリッジは、給糸口20
bを区間Wbの左側で放した後、左方への移動される。
キャリッジは、区間Wcを通過するとき、進出状態の針
を後退させる。
【0059】(2-9) 次いで、キャリッジは、編地の左側
で給糸口20cを持ち、その状態で右方へ移動される。
キャリッジは、区間Wcを移動される間、区間Wcの針
を駆動させる。これにより、区間Wcの編成が給糸口2
0cからの糸22cを用いて行われる。キャリッジは、
給糸口20cを区間Wcの右側で離した後、編地の右端
まで移動する。
【0060】他のコースB2〜Bmについては、キャリ
ッジは各区間Wa、Wb,Wcにさしかかる前に、各区
間の端に待機している給糸口をもってその区間の反対側
まで移動されることにより、それぞれの区間を順次編成
していく。コースB1〜Bmの編成時におけるキャリッ
ジの移動方向は、同じであってもよいし、コース毎に逆
方向であってもよい。コースC1〜Cnは、コースA1
〜Anと同じ手法で編成される。
【0061】第3の実施例
【0062】図8は、3つの給糸口20a,20b,2
0cを備えるキャリッジ式の横編機により、図5に示す
3色インターシャ編地、特にコースB1〜Bnを編成す
る実施例を示す。第3の実施例は、未編成区間を含むコ
ースB1の開始においては、直接編成にかかわらない針
床の針であって未編成区間に対応する針のうち、最後の
針すなわち編成区間に最も近い針で渡り糸を捕捉し、そ
の針で渡り糸を捕捉して拘束した後に、渡り糸を押え込
むべく進出された針を後退させる。
【0063】(3-1) 先ず、図8(A)に示すように、給
糸口20cが編地より左方の待機位置に待機された状態
で、給糸口20aおよび20bがそれぞれ編地より左方
の待機位置からそれぞれ区間WaおよびWbの左端部に
まで移動される。
【0064】(3-2) 次いで、図8(B)に示すように、
区間Wbの最後の(図示の例では、区間Wbの最右端)
針P1 よりも左側の全ての針が進出される。これによ
り、給糸口20aからの糸22aが区間Wc,Wbの針
により押し下げられるとともに、給糸口20bからの糸
22bが区間Wcの針により押し下げられる。
【0065】(3-3) 次いで、図8(C)に示すように、
区間Wbの最後P1 の針が進出され、給糸口20aが矢
印で示すように変移される。すなわち、給糸口20a
は、図8(B)に示す位置から一端左方向へ走行し、針
P31を通過した後、再び右方向へ走行する。給糸口20
aの右走行中に針P31が前進、後退をする。これによ
り、給糸口20aからの糸22aが針P31に拘束され
る。この際、糸22aが区間Wbの針により押し下げら
れているから、糸22aは針P31に確実に拘束される。
【0066】(3-4) 次いで、図8(D)に示すように、
区間Wbの針のうち、針P31よりも左側の全ての針が後
退されて、糸22aを放す。しかし、糸22aは、針P
31に確実に拘束されており、したがって針P31により下
方に下げられている。これと同時に、区間Wcの最後の
針が、後退されて、糸22bを放す。
【0067】(3-5) 次いで、図8(E)に示すように、
区間Wcの最後の針P32が進出され、給糸口20bが矢
印で示すように変移される。これにより、給糸口20b
からの糸22bが針P32に拘束される。この際、糸22
bが区間Wcの針により押し下げられているから、糸2
2bは針P32に確実に拘束される。
【0068】(3-6) 次いで、図8(F)に示すように、
区間Wcの針のうち、針P32よりも左側の全ての針が後
退されて、糸22bを放す。しかし、糸22bは、針P
32に確実に拘束されており、したがって針P32により下
方に下げられている。
【0069】(3-7) 次いで、図8(G)に示すように、
給糸口20a,20b,20cがそれぞれ移動されると
ともに、区間Wa,Wb,Wbの針が駆動される。これ
により、区間Wa,WbおよびWcがそれぞれ糸22
a,22bおよび22cにより3コースずつ編成され
る。このときの各給糸口の移動状態を図8(G)に矢印
で示す。
【0070】(3-8) 次いで、図8(H)に示すように、
針P31およびP32を進退させて糸22aおよび22bを
針P31およびP32から外す目払いが行われる。その後、
編成が再開される。
【0071】第4の実施例
【0072】図9および図10は、3つの給糸口20
a,20b,20cを備えたキャリッジレス式の横編機
により、図5に示す3色インターシャ編地、特にコース
B1〜Bnを編成する実施例を示す。第4の実施例は、
渡り方向と最初のコースにおける編成方向とが逆であ
り、それゆえに渡り糸を捕捉する糸の左右の位置が第3
の実施例と反対になる。
【0073】(4-1) 先ず、図9(A)に示すように、給
糸口20a,20bおよび20cが、それぞれ、編地よ
り左方の待機位置から、区間Wa,WbおよびWcの右
側まで移動される。
【0074】(4-2) 次いで、図9(B)に示すように、
区間Wc,Wb,Waの全ての針が起点の側(図示の例
では、左方の側)の針から順次進出される。これによ
り、給糸口20aからの糸22aが区間Wc,Wb,W
aの針により押し下げられ、給糸口20bからの糸22
bが区間Wc,Wbの針により押し下げられ、給糸口2
0cからの糸22cが区間Wcの針により押し下げられ
る。
【0075】(4-3) 次いで、図9(C)に示すように、
区間Waの右隣り空き針P40が進出され、給糸口20a
が矢印で示すように変移される。これにより、給糸口2
0aからの糸22aが針P40に引っかけられて拘束され
る。この際、糸22aが区間Waの針により押し下げら
れているから、糸22aは針P40に確実に拘束される。
【0076】(4-4) 次いで、図9(D)に示すように、
区間Waの全ての針が後退されて糸22aを放す。しか
し、糸22aは、針P40に確実に拘束されており、した
がって針P40により下方に下げられている。
【0077】(4-5) 次いで、図9(E)に示すように、
区間Waの左端の針P41が進出され、給糸口20bが矢
印で示すように変移される。これにより、給糸口20b
からの糸22bが針P41に引っかけられて拘束される。
この際、糸22bが区間Wbの針により下げられている
から、糸22bは針P41に確実に拘束される。
【0078】(4-6) 次いで、図9(F)に示すように、
区間Wbの全ての針が後退されて糸22bを放す。しか
し、糸22bは、針P41に拘束されており、したがって
針P41により下方に下げられている。
【0079】(4-7) 次いで、図10(A)に示すよう
に、区間Wbの左端の針P42が進出され、給糸口20c
が矢印で示すように変移される。これにより、給糸口2
0cからの糸22cが針P42に引っかけられて拘束され
る。この際、糸22cが区間Wcの針により下げられて
いるから、糸22cは針P42に確実に拘束される。
【0080】(4-8) 次いで、図10(B)に示すよう
に、区間Wcの全ての針が後退されて糸22cを放す。
しかし、糸22cは、針P42に拘束されており、したが
って針P42により下方に下げられている。
【0081】(4-9) 次いで、図10(C)に示すよう
に、給糸口20a,20bおよび20cが左方へそれぞ
れ区間Wa,WbおよびWcの外側へ移動されるととも
に、区間Wa,Wb,Wcの針が駆動される。これによ
り、区間Wa,WbおよびWcが、それぞれ、糸22
a,22bおよび22cにより編成される。このとき、
糸22a,22bおよび22cは、それぞれ、針P40,
P41およびP42により下方へ引き下げられているから、
対応する区間の針に確実に捕捉される。
【0082】給糸口20a,20bおよび20cは、そ
れぞれ、区間Wa,WbおよびWcの外側へ移動される
と、続いて区間Wa,WbおよびWcを左から右へ移動
され、さらに区間Wa,WbおよびWcを右から左へ移
動される。この間、区間Wa,WbおよびWcの針が編
成のために駆動される。これにより、区間Wa,Wbお
よびWcは3コースずつ編成される。
【0083】(4-10)次いで、図10(D)に示すよう
に、針P40,P41およびP42をそれぞれ進退させて、糸
22aおよび22bをそれぞれ針P40,P41およびP42
から外す目払いが行われる。
【0084】(4-11)次いで、図10(E)に示すよう
に、給糸口20a,20b,20cが元の位置に戻され
る。その後、編成が再開される。
【0085】第5の実施例
【0086】上記の各実施例は、天竺編みをベースにし
たインターシャ編地の編成方法であるが、本発明は他の
多色シングル編地の編成方法にも適用することができ
る。
【0087】ゴム組織が編地の幅方向の一端または両端
に存在する場合、図12に示すように、給糸口20から
の糸22が編地24の端につながっていると、給糸口2
0からの糸22がゴム編み部分の編目Q50に引っかか
り、糸22の経路が一点鎖線で示すように高くなり、編
成に用いる針で糸22を捕捉することができないことが
おおい。このような場合、たとえば、以下のように編成
することにより、図11に二点鎖線で示すように、給糸
口20からの糸22がゴム編み部分の編目Q50により押
え込まれ、糸22の経路が低くなる。
【0088】(5-1) 先ず、渡り糸が入る直前の前後の針
床12,14の針と編目との関係が図11(A)および
図12に示す状態にあるとき、後側の針床14に拘束さ
れているゴム組織の両編目Q50を図11(B)に示すよ
うに前側の針床12の対応する針に移す。
【0089】(5-2) 次いで、図11(C)に示すよう
に、糸22aおよび22bをそれぞれ上記の各実施例の
ように後側の針床14の針P51およびP52に引っかけて
拘束する渡り糸処理をすべく給糸口20a,20bおよ
び針51,P52を移動させる。
【0090】(5-3) 次いで、図11(D)に示すよう
に、前側の針床12の針に移されたゴム組織の両編目Q
50を後側の針床14の元の針に戻す。その後、上記の各
実施例特に第3の実施例のような手法で編成が開始され
る。これにより、図12に二点鎖線で示すように、糸2
2a,22bは戻されたゴム組織の両編目50により押え
込まれ、糸22a,22bの経路が低くされる。
【0091】第6の実施例
【0092】図13は、3つの給糸口20a,20b,
20cを備えたキャリッジレス式の横編機により、天竺
編みのみのインターシャ編地の編成を終了する場合に、
給糸口が編地の外へ出るときに渡り糸処理をする編成方
法の一実施例を示す。図13において、編地の左端およ
び右端をそれぞれ符号241 および242 で示す。
【0093】(6-1) 先ず、図13(A)に示すように、
給糸口20aおよび20bがそれぞれ区間WaおよびW
bを往復移動し、その間区間WaおよびWbの針が編成
のために駆動される。これにより、区間WaおよびWb
がそれぞれ給糸口20aおよび20bからの糸22aお
よび22bにより編成される。
【0094】(6-2) 次いで、図13(B)に示すよう
に、インターシャ柄部分の編成終了後給糸口20aおよ
び20bは編地に左側の外へ移動される。これと同時に
または次いで、図13(C)に示すように、区間Wbの
最左端の針P61以外の区間Wa,Wbの全ての針が、渡
り糸を押え込むべく右側の針から順次進出される。
【0095】(6-3) 次いで、図13(D)に示すように
区間Wbの最左端の針P61が駆動されて両渡り糸をタッ
ク編みにより編地に編み込む。このとき、糸22a,2
2bが区間Wbの針により押え込まれて経路を低くされ
ているから、糸22a,22bは最左端の針P61により
確実にタック編みをされる。
【0096】(6-4) 次いで、図13(E)に示すように
区間Wa,Wbの全ての針が後退された後、図13
(F)に示すように、給糸口20cが右方から左方へ移
動されるとともに、その間区間WaおよびWbの針が編
成のために駆動される。これにより、区間Wa,Wbが
ともに給糸口20cからの糸22cにより編成される。
【0097】上記第3、第4、第5および第6の実施例
は、いずれもキャリッジレス式のいずれの横編機を用い
ているが、給糸口および針の移動をキャリッジで行うよ
うにすることにより、キャリッジ式の横編機でも実施す
ることができる。
【0098】上記第1ないし第8の実施例はいずれも渡
り糸の生じる多色シングル編地の編成方法について述べ
たものであるが、図15に示すように編成幅が徐々に増
大していく編地についても本発明を適用することができ
る。すなわち、最初のコースを編成するとき、給糸口か
らの糸は、把持部材による糸の把持部分から編成区間ま
では編成されないことになる。よって、給糸口からの糸
は、この部分で渡り糸となる。このようなシングル編地
を編成する場合、未編成区間に対応する複数の針を渡り
糸の端部(起点26)の側の針から順次進出させた後
に、給糸口20からの糸22をたとえば編成区間の最初
の針で引っかけるようにすればよい。その後、先に進出
させた未編成区間の針が後退される。
【0099】制御装置の実施例
【0100】図14は、上記した編成方法を実行するキ
ャリッジ式の横編機に用いられる制御装置60の一実施
例を示す。
【0101】キャリッジ式の横編機は、それぞれが編針
に対応されて対応する編針に往復移動をさせる複数のア
クチュエータ621 〜62n と、それぞれが給糸口に対
応されて対応する給糸口に往復移動をさせる複数の駆動
源641 〜64m とを含む。各アクチュエータとして、
直流リニアモータが用いられる。各駆動源として、減速
機付の電動機が用いられる。
【0102】制御装置60は、それぞれがアクチュエー
タに対応されて対応するアクチュエータの移動を位置制
御する複数の第1コントローラ661 〜66n と、それ
ぞれが駆動源に対応されて対応する駆動源の回転を位置
制御する複数の第2コントローラ681 〜68m とを含
む。第1および第2コントローラ661 〜66n および
681 〜68m は、それぞれ、対応するアクチュエータ
および給糸口の数と同数備えられている。
【0103】第1コントローラ661 〜66n は、所定
の編成計画に基づく第1コントローラの作動を記憶する
メモリ701 〜70n を有する。同様に、第2コントロ
ーラ681 〜68m は、所定の編成計画に基づく第2コ
ントローラの作動を記憶するメモリ721 〜72m を有
する。
【0104】第1および第2コントローラ661 〜66
n ,681 〜68m は、給糸口の位置制御を司る第2コ
ントローラの作動に同期して針の位置制御を司る第1コ
ントローラへの作動のタイミング信号を与える共通の主
コントローラ74に接続されている。主コントローラ7
4は、所定の編成計画に基づく主コントローラ74の作
動を記憶しているメモリ76が接続されている。
【0105】メモリ701 〜70n ,721 〜72m お
よび76に記憶すべきデータは、所定の編成計画に基づ
くデータであり、所定の編成計画を基にして編設計コン
ピュータ78において作成される。編設計コンピュータ
78で作成されたデータは、データ通信回線のような通
信手段により各メモリに直接供給されるか、テープ、デ
ィスク、バブルメモリのような他の通信手段を介して間
接的に各メモリに供給される。
【0106】第1コントローラ661 〜66n の各メモ
リに記憶するデータは、編成コース毎の、対応するアク
チュエータひいては針の位置データ、ニットパターンデ
ータ等である。第2コントローラ681 〜68m の各メ
モリに記憶するデータは、編成コース毎の、対応する糸
供給装置ひいては給糸口の往復運動幅および走行速度パ
ターン等のデータである。主コントローラ74のメモリ
76に記憶するデータは、編成コース毎の、走行させる
べき糸供給装置の選択と、それら糸供給装置の位置によ
り作動させるべき針の選択を行うためのデータ等であ
る。
【0107】第1および第2コントローラ661 〜66
n および681 〜68m は、主コントローラ74により
制御されつつ、対応するメモリ内のデータを基に、対応
するアクチュエータまたは駆動源を作動させる。これに
より、横編機は、複数の給糸口の走行順序を上記のよう
に変更しつつ、所定の編柄を有する多色シングル編地を
編成する。
【図面の簡単な説明】
【図1】横編機の編針と給糸口と糸供給装置との部分を
示す概略的な側面図である。
【図2】渡り糸を説明するための図である。
【図3】編針に対する渡り糸の高さの関係を説明するた
めの図である。
【図4】渡り糸を編針で押え込んだ状態を示す図であ
る。
【図5】インターシャ編地の編成方法の説明図である。
【図6】本発明の第1の実施例の工程を説明するための
図である。
【図7】第1の実施例の図6に続く工程を説明するため
の図である。
【図8】本発明の第3の実施例を説明するための工程を
示す図である。
【図9】本発明の第4の実施例の工程を説明するための
図である。
【図10】第4の実施例の図9に続く工程を説明するた
めの図である。
【図11】本発明の第5の実施例の工程を説明するため
の図である。
【図12】第5の実施例における編目と糸との関係を説
明するための図である。
【図13】本発明の第6の実施例の工程を説明するため
の図である。
【図14】制御装置の一実施例を示す電気回路のブロッ
ク図である。
【図15】本発明により他のシングル編地を編成する方
法を説明するための図である。
【符号の説明】
10 編機 12,14 針床 16,18 針 20,20a,20b,20c 給糸口 22,22a,22b,22c 糸 24 編地 26 起点 Wa,Wb,Wc 区間 A1〜An,B1〜Bm,C1〜Cn 編成コース

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給糸口からの糸が編成されずに渡り糸と
    なるシングル編地を編成する方法であって、前記糸が渡
    り糸となる未編成区間に対応する複数の針を前記渡り糸
    の起点の側の針から順次進出させて前記給糸口からの糸
    を針の下側に下げ、前記給糸口からの糸を進出させた針
    よりも前記給糸口の側の他の針に引っかけることを含
    む、シングル編地の編成方法。
  2. 【請求項2】 順次進出させる前記針は、編成にかかわ
    る針床の針と、編成にかかわらない針床の針とのいずれ
    か一方の針、または両針床の針である、請求項1または
    2に記載のシングル編地の編成方法。
  3. 【請求項3】 順次進出させる前記針は、前記未編成区
    間に対応する全ての針、複数本おきの針または前記渡り
    糸の起点の側から複数本目以後の複数の針である、請求
    項1または2に記載のシングル編地の編成方法。
  4. 【請求項4】 前記他の針は、前記給糸口からの糸を編
    成する編成区間の最初の針または編成にかかわらない針
    床の針であって前記未編成区間の最後の針である、請求
    項1,2または3に記載のシングル編地の編成方法。
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