JPH093153A - 硬化型組成物 - Google Patents

硬化型組成物

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JPH093153A
JPH093153A JP7178231A JP17823195A JPH093153A JP H093153 A JPH093153 A JP H093153A JP 7178231 A JP7178231 A JP 7178231A JP 17823195 A JP17823195 A JP 17823195A JP H093153 A JPH093153 A JP H093153A
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JP
Japan
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polymer
curable composition
group
molecule
groups
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JP7178231A
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English (en)
Inventor
Koju Echigoya
越後谷幸樹
Toru Hirose
廣瀬徹
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Toray Thiokol Co Ltd
Original Assignee
Toray Thiokol Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 [目的]チオール基またはシリルチオ基とイソシアネー
ト基との反応による硬化型組成物で問題となる、硬化物
表面における残存タックのない、建築用シーリング材と
して有用な硬化型組成物を提供する。 [構成](a)分子中に2個以上のチオール基を有すポ
リマーまたは、(d)下記一般式(1): 【化1】 (式中R2 、R3 、R4 は炭素数1〜6のアルキル基、
フェニル基、及びハロアルキル基のいずれかである。)
で表されるシリルチオ基を1分子中に2個以上有する化
合物と、(b)1分子中に2個以上のイソシアネート基
を有するポリイソシアネート化合物と、(c)アミン類
を吸蔵させたモレキュラーシーブと含有する硬化型組成
物。 [効果]表面のタックがなくなり良好な表面の硬化物を
提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、チオール基またはシリ
ルチオ基とイソシアネート基との反応により硬化する硬
化型組成物に関し、特に、硬化物表面の残存タックをな
くした、シーリング材として利用可能な硬化型組成物に
関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】1分子
中に2個以上のチオール基を含むポリマーは酸化剤と混
合すれば容易に硬化し、またチオール基はエポキシ基、
イソシアネート基等とも容易に反応して高分子量化する
ことから、シーリング材、塗料、接着剤に広く用いられ
ている。このようなチオール基含有ポリマーは例えば米
国特許第2466963号明細書に記載されているポリ
サルファイドポリマーや、本出願人が先に出願した特開
平4−363325号明細書に記載されるポリサルファ
イドポリエーテルポリマーが例示される。また、特開昭
52−125563では前記ポリサファイドポリマー
と、さらに特開平4−366121では前記ポリサルフ
ァイドポリエーテルポリマーとイソシアネート化合物で
硬化させることにより、発泡が少なく良好な耐候性を有
し、白色系の硬化物が容易に得られる、シーリング材に
好適な硬化型組成物が提案された。しかしながら、これ
らの硬化型組成物は硬化させた後に、残存タックの多い
点が問題であった。
【0003】一方、分子中にシリルチオ基を有するポリ
マーは、空気中の湿気と反応し、容易に加水分解されチ
オール基を生じるため、酸化剤やエポキシ基、イソシア
ネート基と反応し高分子量化する。特に、特開昭63−
145321や特開平6−295808に例示されるイ
ソシアネート化合物との一液硬化型組成物では、発泡が
少なく良好な弾性を有する、シーリングに好適な硬化型
組成物が提案された。しかしながら、これらの硬化型組
成物も前記硬化型組成物と同様に硬化させた後に、表面
にタックが残る点が問題であった。
【0004】したがって、本発明の目的は、チオール基
またはシリルチオ基とイソシアネート基との反応による
硬化型組成物で問題になっていた、硬化物表面における
残存タックのない、建築用シーリング材として有用な硬
化型組成物を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的に鑑み鋭意研究
の結果,本発明者らは,(a)分子中に2個以上のチオ
ール基を有すポリマーまたは、下記一般式(1):
【0006】
【式5】(式中R2 、R3 、R4 は炭素数1〜6のアル
キル基、フェニル基、及びハロアルキル基のいずれかで
ある。)で表されるシリルチオ基を1分子中に2個以上
有するポリマーと、(b)1分子中に2個以上のイソシ
アネート基を有するポリイソシアネート化合物と、
(c)アミン類を吸蔵させたモレキュラーシーブとを含
有することを特徴とする硬化型組成物が、硬化後残存タ
ックが無いことを見出し本発明に想到した。
【0007】以下、本発明を詳細に説明する。 [1]分子中に2個以上のチオール基を有するポリマー 本発明の第一の硬化型組成物における分子中に2個以上
のチオール基を有するポリマー(以下、単にチオール基
含有ポリマーという)のポリマー骨格部分はポリエーテ
ル、ポリチオエーテル、ポリエステル、アクリル共重合
体、ウレタン共重合体、ポリアセタール、ポリブタジエ
ン、ポリイソプレン、ポリオレフィン、ポリクロロプレ
ン、ポリサルファイド及びこれら共重合体の構造を有す
るものが好ましい。特にポリサルファイド構造を有する
ポリサルファイドエーテルポリマー及びポリサルファイ
ドポリマーが好ましい。またチオール基の位置は、特に
限定されないが、分子骨格の末端に有するのが好まし
い。 [ポリサルファイドポリエ−テルポリマ−]ポリサルフ
ァイドポリエーテルポリマーは、主鎖中に、(ア)−
(R1 O)n −(但し、R1 は炭素数2〜4のアルキレ
ン基、nは6〜200の整数を示す。)で表されるポリ
エーテル部分と、(イ)−(C2 4 OCH2 OC2
4 −Sx −)−、及び−(CH2 CH(OH)CH2
x )−(但し、xは1〜5の整数である。)で表され
る構造単位とを含有し、かつ末端に、(ウ)−C2 4
OCH2 OC2 4 −SH及び/又は−CH2 CH(O
H)CH2 −SHで表されるチオール基を有するもので
ある。
【0008】このポリサルファイドポリエーテルポリマ
ー中において、(ア)のポリエーテル部分と(イ)で示
される構造単位とは任意の配列で結合していてよい。ま
たその割合は、−(R1 O)n −成分が2〜95重量%
であり、(C2 4 OCH2OC2 4 −Sx −)成分
が3〜70重量%であり、(CH2 CH(OH)CH2
−Sx )成分が1〜50重量%であるのが好ましい。な
お、ポリサルファイド結合Sx の含有量は、1〜60重
量%であるのが好ましい。
【0009】またポリサルファイドポリエーテルポリマ
ーの数平均分子量(Mn)は、通常600〜200,0
00であり、好ましくは800〜50,000である。
このようなポリサルファイドポリエーテルポリマーは、
例えば特開平4−363325号公報に記載されている
ような方法により製造することができる。 [ポリサルファイドポリマー]ポリサルファイドポリマ
ーは、主鎖中に、(エ)−(C2 4 OCH2 OC2
4 −Sx )−(但し、xは1〜5の整数である。)で表
される構造単位とを含有し、かつ末端に、(オ)−C2
4 OCH2 OC2 4 −SHで表されるチオール基を
有するもので、室温で流動性を有し、数平均分子量(M
n)は、通常100〜200,000であり、好ましく
は400〜50,000である。このようなポリサルフ
ァイドポリマーの好ましい例は、米国特許2,466,
963号明細書に記載されている。 [2]下記一般式(1):
【0010】
【式6】(式中R2 、R3 、R4 は炭素数1〜6のアル
キル基、フェニル基、及びハロアルキル基のいずれかで
ある。)で表されるチオシリル基を1分子中に2個以上
有する化合物。
【0011】本発明の第2の硬化型組成物における下記
一般式(1):
【0012】
【式7】(式中R2 、R3 、R4 は炭素数1〜6のアル
キル基、フェニル基、及びハロアルキル基のいずれかで
ある。)で表されるチオシリル基を1分子中に2個以上
有する化合物のポリマー骨格部分はポリエーテル、ポリ
チオエーテル、ポリエステル、アクリル共重合体、ウレ
タン共重合体、ポリアセタール、ポリブタジエン、ポリ
イソプレン、ポリオレフィン、ポリクロロプレン、ポリ
サルファイド及びこれら共重合体の構造を有するものが
好ましい。特にポリサルファイド構造を有するポリサル
ファイドポリマー及びポリサルファイドエーテルポリマ
ーが好ましい。 [末端シリルチオ基ポリサルファイドポリマー]主鎖中
に(カ)−(C2 4 OCH2 OC2 4 −Sx )−
(但し、xは1〜5の整数である。)で表される構造単
位を含有し、かつ末端に(キ)
【0013】
【式8】で表されるシリルチオ基を有するもので、室温
で流動性を有し、数平均分子量(Mn)は通常100〜
200,000であり、好ましくは400〜50,00
0である。このようなポリマーの好ましい例は、特開昭
63−145321に記載されている。 [末端シリルチオ基ポリサルファイドポリエーテルポリ
マー]主鎖中に(ク)−(R1 O)n −(但し、R1
炭素数2〜4のアルキレン基、nは6〜200の整数を
示す。)で表されるポリエーテル部分と、(ケ)−(C
2 4 OCH2 OC2 4 −Sx )−及び、−(CH2
CH(OH)CH2 −Sx )−(但し、x1〜5の整
数)で表さる構造単位とを含有し、かつ末端に、(コ)
【0014】
【式9】及びまたは、
【0015】
【式10】で表されるシリルチオ基を有する。
【0016】主鎖中、(ク)のポリエーテル部分と
(ケ)で示される構造単位とは任意の配列で結合してい
てよい。またその割合は、−(R1 O)n −成分が2〜
95重量%であり、(C2 4 OCH2 OC2 4 −S
x −)成分が3〜70重量%であり、(CH2 CH(O
H)CH2 −Sx )成分が1〜50重量%であるのが好
ましい。なお、ポリサルファイド結合Sx の含有量は1
〜60重量%であるのが好ましい。
【0017】シリルチオ基末端ポリサルファイドポリエ
ーテルポリマーの数平均分子量(Mn)は、通常600
〜200,000であり、好ましくは800〜50,0
00である。このようなポリマーは、例えば特開平6−
295808号公報に記載されているような方法により
製造することができる。 [3]分子中に2個以上のイソシアネート基を有する化
合物 本発明に用いる分子中にイソシアネート基を2個以上含
む化合物(以下、単にイソシアネート基含有化合物とい
う)としては、有機ポリイソシアネート化合物及び/又
は活性水素含有化合物に有機ポリイソシアネート化合物
を反応させて得られるウレタンプレポリマーが好まし
い。
【0018】有機ポリイソシアネート化合物としては、
具体的にはトリレンジイソシアネート、ジフェニルメタ
ンジイソシアネート、ポリメチレンポリフェニルイソシ
アネート(クルードMDI)、キシリレンジイソシアネ
ート、イソホロンジイソシアネート、ヘキサメチレンジ
イソシアネート等が挙げられる。
【0019】また活性水素含有化合物としては、水酸基
末端ポリエステル、多価ポリアルキレンエーテル、水酸
基末端ポリウレタン重合体、アクリル共重合体に水酸基
を導入したアクリルポリオール、水酸基末端ポリブタジ
エン、多価ポリチオエーテル、ポリアセタール、脂肪族
ポリオール、及びSH基を2個以上有するアルキレンチ
オールを包含するアルカン、アルケン及び脂肪族チオー
ル、末端にSH基を有するポリサルファイドポリマ−、
芳香族、脂肪族及び複素環ジアミン等を包含するジアミ
ン、及びこれらの混合物が挙げられる。
【0020】またウレタンポリマーの分子量は800〜
20,000であり、好ましくは800〜15,000
である。
【0021】本発明の第一の硬化型組成物において、化
合物(b)ポリイソシアネート化合物の添加量は化合物
(b)中のイソシアネート基と化合物(a)チオール基
含有ポリマー中のチオール基とのモル比(イソシアネー
ト基/チオール基)が0.5〜4.0となるように配合
する。また本発明の第二の硬化型組成物においては、化
合物(b)ポリイソシアネート化合物中のイソシアネー
ト基と化合物(d)シリルチオ基含有ポリマー中のシリ
ルチオ基とのモル比(イソシアネート基/シリルチオ
基)が0.5〜4.0となるように配合する。共に前記
モル比が0.5未満では、組成物が十分に高分子量化し
ないため好ましくなく、一方4.0を超えると硬化物が
硬く脆いものとなり、好ましくない。共により好ましい
モル比は、0.7〜3.0である。 [4]アミン類を吸蔵させたモレキュラーシーブ 本発明におけるアミン類を吸蔵させたモレキュラーシー
ブ(c)とは、通常使用される3A、4A、5A、10
X、13X等のモレキュラーシーブの各細孔径に対し、
それよりも小さい分子径をもつ各種アミン類を、それぞ
れのモレキュラーシーブに静電引力により吸着させたも
のである。このようなアミン吸蔵モレキュラーシーブは
ケミカルローデットモレキュラーシーブ(以下CLMS
とする)の一種であり、ポリウレタン、エポキシ樹脂、
フェノール樹脂等の潜在性触媒・硬化剤として利用され
る。CLMSに吸蔵されたアミン類等の化学物質は必要
時、熱あるいは水などの離脱剤により放出されて反応す
る。
【0022】本発明の硬化型組成物におけるアミン類を
吸蔵させたモレキュラーシーブ(c)に使用されるモレ
キュラーシーブは、通常使用されるもので良く、また吸
蔵させるアミン類は使用するモレキュラーシーブに吸着
可能な分子径をもつものであれば、一級、二級、三級ア
ミン、ポリアミン等いずれの使用も可能である。特に好
ましい例としては、モレキュラーシーブType5Aに
エチレンジアミンを吸蔵させたものが挙げられる。ま
た、アミンの吸蔵量は、特に制限がないが、好ましくは
モレキュラーシーブに対して1〜25wt%である。
【0023】さらに、本発明の硬化型組成物において、
アミン類を吸蔵させたモレキュラーシーブ(c)の添加
量は、チオール基含有ポリマー(a)またはシリルチオ
基含有ポリマーと(b)1分子中に2個以上のイソシア
ネート基を有するポリイソシアネート化合物100重量
部に対し、0.01〜20重量部、特に、0.1〜5重
量部添加することが好ましい。 [その他の添加物]本発明の硬化型組成物には、さらに
経済性、組成物を施工する際の作業性及び硬化後の物性
を改良する目的で、炭酸カルシウム、タルク、クレー、
酸化チタン、シリカ等の充填材およびブチルベンジルフ
タレート、ジオクチルフタレート等の可塑剤を添加する
ことが可能である。
【0024】さらに本発明の硬化型組成物には、施工後
の硬化を迅速、かつ確実に行わせるために反応触媒を適
量添加することができる。これら触媒としては、トリエ
チレンジアミン、トリエチルアミン、トリ−n−ブチル
アミン、ペンタメチルジエチレントリアミン、N,N−
ジメチルシクロヘキシルアミン、N,N−ジシクロヘキ
シルメチルアミン、テトラメチル−1,3−ジアミノプ
ロパン等の3級アミン系触媒、および金属系触媒,例え
ば、ジブチルスズジアセテート、ジブチルスズジラウレ
ート、ジブチルスズジマレート、オクテン酸鉛等の有機
金属系触媒が用いられる。
【0025】
【作用】分子中に2個以上のチオール基またはシリルチ
オ基を含有するポリマーは分子中に2個以上のイソシア
ネート基を含有するポリイソシアネート化合物で硬化さ
せることにより、発泡が少なく良好な耐候性を有し、ま
た白色系の硬化物が容易得られるため、シーリング材に
好適な硬化型組成物が得られる。しかしながら、これら
の硬化物はその表面にタックがのこる問題がある。
【0026】本発明では、分子中に2個以上のチオール
基またはシリルチオ基を含有するポリマーと分子中に2
個以上のイソシアネート基を含有するポリイソシアネー
ト化合物とともに、所定量のアミン類を吸蔵させたモレ
キュラーシーブを添加することにより、硬化物表面のタ
ックがなくなり良好な表面性を実現する。
【0027】
【実施例】本発明を以下の実施例によりさらに詳細に説
明する。 合成例1 ポリサルファイドポリエーテルポリマーの合成 プロピレングリコールにプロピレンオキサイドを付加し
て得られる二官能性ポリプロピレングリコール(OH価
55.3mgKOH/g) 800gと、87.7gのエピク
ロロヒドリン及び1.0gの塩化第二錫五水塩とを反応
容器に仕込み、100℃で3時間撹拌した。さらに、ポ
リサルファイドポリマ−(東レチオコール製、商品名”
チオコールLP55”)887.7gを加え混合した
後、76gの水硫化ソーダ(純度70%)を加え、90
℃で2時間撹拌した。その後クエン酸の50%水溶液
7.1gを加えて、15分間攪拌してから脱水した。さ
らに、塩を除去し、メルカプタン含量2.0重量%、粘
度80ポイズ(25℃)の淡黄色透明なポリマーを得
た。 合成例2 シリルチオ基末端ポリサルファイドポリマーの合成 ポリサルファイドポリマー(東レチオコール社製チオコ
ールLP−3)500g(0.5モル)、ヘキサメチル
ジシラザン161g(1.0モル)、サッカリン0.5
g(0.0024モル)をコンデンサ、撹拌機を備えた
1リットルの反応器に仕込み、120℃に加熱し、5時
間撹拌した。減圧留去により過剰のヘキサメチルジシラ
ザン及び副生成物を除去し、チオール基及び水酸基がす
べてシリル化されたポリマーを得た。 合成例3 シリルチオ基末端ポリサルファイドポリエーテルポリマ
ーの合成 合成例で得られたポリマー920gにトルエン1500
gとトリエチルアミン109.2gを加えて攪拌した。
さらに、トリメチルクロロシラン108.3gを添加し
て、室温で30分反応させた。塩を除去した後、減圧蒸
留(100〜120℃)により、トルエンと副生成物を
除去し、チオール基及び水酸基が全てシリル化されたポ
リマーを得た。 合成例4 アミン類を吸蔵させたモレキュラーシーブの調整 ベンゼン(モレキュラーシーブType4Aにより乾燥
したもの):105gにモレキュラーシーブType5
A:50gを加え窒素雰囲気下室温で撹拌した。これに
滴下ロートを用いてエチレンジアミン:4.95gをゆ
っくりと滴下し、その後5時間撹拌した。撹拌を止め、
上澄みのベンゼンをサンプリングし残存アミン量が0.
1wt%以下となったことを確認し、ベンゼン溶液を濾過
し、モレキュラーシーブを減圧乾燥してアミン吸着モレ
キュラーシーブを得た。 実施例1〜3 合成例1のポリマーに可塑剤、充填剤を表1の割合で配
合して主剤を得た。この主剤370重量部にポリプロピ
レングリコールにキシレンジイソシアネートを付加して
得たウレタンプレポリマー(イソシアネート含有量4.
2重量%)65重量部と、合成例4で調整したアミン吸
蔵モレキュラーシーブ0.5重量部を混合したものを実
施例1、1重量部混合したものを実施例2、2重量部加
えたものを実施例3とし、得られた硬化物について、5
mm厚のシートを作成し、20℃55%RHで3日間養
生したものの硬化物表面を指触し、残存タックの消失効
果の高いものを○、中程度のを△、効果のないものを×
とした。この結果を表3に示した。 実施例4 合成例2で得られたシリルチオ基末端ポリサルファイド
ポリマーとポリプロピレングリコールにキシレンジイソ
シアネートを付加して得られたウレタンプレポリマー
(イソシアネート含有量4.2重量%)、合成例4で調
整したアミン吸蔵モレキュラーシーブと充填剤、可塑剤
及び硬化触媒を表2に示す配合量で混合して、硬化性組
成物を得、同様の試験を行った。この結果を表3に示し
た。 実施例5 合成例3で得られたシリルチオ基末端ポリサルファイド
エーテルポリマーとポリプロピレングリコールにキシレ
ンジイソシアネートを付加して得られたウレタンプレポ
リマー(イソシアネート含有量4.2重量%)と、合成
例4で調整したアミン吸蔵モレキュラーシーブと充填
剤、可塑剤及び硬化触媒とを表2に示す配合量で混合し
て、硬化性組成物を得、同様の試験を行った。この結果
を表3に示した。 比較例1、2 比較例1として実施例1で使用した主剤370重量部と
ポリプロピレングリコールにキシレンジイソシアネート
を付加して得られたウレタンプポリマー(イソシアネー
ト含量4.2重量%)65重量部を混合して、硬化物を
同様の評価を行った。また、比較例2では、主剤・ウレ
タンプレポリマーを混合する際に、アミン未吸蔵のモレ
キュラーシーブType5A:2重量部を添加し硬化さ
せ、同様の評価を行った。この結果を表3に併記した。 比較例3,4 比較例3として表2に示す実施例4の配合物からアミン
吸蔵モレキュラーシーブを抜いた配合物を作成し、同様
の評価を行った。また、比較例4として、実施例4で使
用したアミン吸蔵モレキュラーシーブの代わりにアミン
未吸蔵のモレキュラーシーブType5Aを配合し、同
様の評価を行った。比較例3、4の配合は表2に、評価
結果は表3に併記した。 比較例5、6 比較例5として表2に示す実施例5の配合物からアミン
吸蔵モレキュラーシーブを抜いた配合物を作成し、同様
の評価を行った。また、比較例4として、実施例5で使
用したアミン吸蔵モレキュラーシーブの代わりにアミン
未吸蔵のモレキュラーシーブType5Aを配合し、同
様の評価を行った。比較例3、4の配合は表2に、評価
結果は表3に併記した。
【0028】
【表1】
【0029】
【表2】
【0030】
【表3】 表3から明らかなように、本発明にかかる硬化型組成物
は残存タックの少ない、もしくは、ない硬化物を提供で
きるのである。
【0031】
【発明の効果】以上詳述したように本発明では、分子中
に2個以上のチオール基またはシリルチオ基を含有する
ポリマーと分子中に2個以上のイソシアネート基を含有
するポリイソシアネート化合物とともに、所定量のアミ
ン類を吸蔵させたモレキュラーシーブを添加することに
より、硬化物表面のタックがなくなり良好な表面性を実
現する。このような硬化型組成物は、シーリング材、接
着剤等に使用するのに好適である。
【化2】
【化3】
【化4】
【化5】
【化6】
【化7】
【化8】
【化9】
【化10】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 75/04 NFY C08L 75/04 NFY

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)分子中に2個以上のチオール基を有
    すポリマー、(b)1分子中に2個以上のイソシアネー
    ト基を有するポリイソシアネート化合物、及び(c)ア
    ミン類を吸蔵させたモレキュラーシーブを含有すること
    を特徴とする硬化型組成物。
  2. 【請求項2】(d)下記一般式(1): 【化1】 (式中R2 、R3 、R4 は炭素数1〜6のアルキル基、
    フェニル基、及びハロアルキル基のいずれかである。)
    で表されるシリルチオ基を1分子中に2個以上有するポ
    リマーと、(b)1分子中に2個以上のイソシアネート
    基を有するポリイソシアネート化合物及び(c)アミン
    類を吸蔵させたモレキュラーシーブとを含有することを
    特徴とする硬化型組成物。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の硬化型組成物において、
    前記(a)チオール基を有するポリマーが、主鎖中に、
    (ア)−(R1 O)n−(但し、R1 は炭素数2〜4の
    アルキレン基、nは6〜200の整数を示す。)で表さ
    れるポリエーテル部分と、(イ)−(C2 4 OCH2
    OC2 4 −Sx )−及び、−(CH2 CH(OH)C
    2 −Sx )−(但し、xは1〜5の整数)で表される
    構造単位とを含有し、かつ末端に、(ウ)−C2 4
    CH2 OC2 4 −SH及び/または、−CH2 CH
    (OH)CH2 −SHで表されるチオール基を有するポ
    リサルファイドポリエーテルポリマーであることを特徴
    とする硬化型組成物。
  4. 【請求項4】請求項1に記載の硬化型組成物において、
    前記(a)分子中に2個以上のチオール基を有するポリ
    マーが、主鎖中に、(エ)−(C2 4 OCH2 OC2
    4 −Sx )−(但し、xは1〜5の整数である。)で
    表される構造単位を含有し、かつ末端に(オ)−C2
    4 OCH2 OC2 4 −SHで表されるチオール基を有
    するポリサルファイドポリマーであることを特徴とする
    硬化型組成物。
  5. 【請求項5】請求項1、2に記載の硬化型組成物におい
    て、前記(c)アミン類を吸蔵させたモレキュラーシー
    ブが、エチレンジアミンを吸蔵させたモレキュラーシー
    ブであることを特徴とする硬化型組成物。
  6. 【請求項6】請求項2に記載の硬化型組成物において、
    前記(d)シリルチオ基を1分子中に2個以上有するポ
    リマーが、主鎖中に(カ)−(C2 4 OCH2 OC2
    4 −Sx )−(但し、xは1〜5の整数である。)で
    表される構造単位を含有し、かつ末端に(キ) 【式2】で表されるシリルチオ基を有するポリサルファ
    イドポリマーであることを特徴とする硬化型組成物。
  7. 【請求項7】請求項2に記載の硬化型組成物において、
    前記(d)シリルチオ基を1分子中に2個以上有するポ
    リマーが、主鎖中に(ク)−(R1 O)n−(但し、R
    1 は炭素数2〜4のアルキレン基、nは6〜200の整
    数を示す。)で表されるポリエーテル部分と、(ケ)−
    (C2 4 OCH2 OC2 4 −Sx )−及び、−(C
    2 CH(OH)CH2 −Sx )−(但し、xは1〜5
    の整数)で表される構造単位とを含有し、かつ末端に、
    (コ) 【式3】及びまたは、 【式4】で表されるシリルチオ基を有するポリサルファ
    イドポリエーテルポリマーであることを特徴とする硬化
    型組成物。
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