JPH09313594A - カテーテル及びその製造方法 - Google Patents

カテーテル及びその製造方法

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JPH09313594A
JPH09313594A JP8135602A JP13560296A JPH09313594A JP H09313594 A JPH09313594 A JP H09313594A JP 8135602 A JP8135602 A JP 8135602A JP 13560296 A JP13560296 A JP 13560296A JP H09313594 A JPH09313594 A JP H09313594A
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JP
Japan
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catheter
lubricity
polymer
lumen
water
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JP8135602A
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English (en)
Inventor
Takeshi Endo
剛 遠藤
Hiroshi Mera
博 米良
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Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】体液や水系溶媒中において永続的な低摩擦性
(水潤滑性)を有し、耐剥離性が格段に改善されてお
り、また優れたトラッカビリィティを有し、かつカテー
テル先端部のガイドワイヤー摺動性も向上できる安全性
の高い医療用具を提供する。 【解決手段】紫外線グラフト法により、カテーテルフロ
ント部が水潤滑性ポリマー等からなる薄層を形成する。
これにより、カテーテルフロント基材表面に好ましい水
潤滑性と格段に改善された耐剥離性が付与される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医療用カテーテル
等の医療用具に関する。更に詳しくは、紫外線グラフト
法により材料の基材外表面及び/又は内腔表面の特定部
位に形成させたポリマーにより、そのフロント部が湿潤
時に優れた潤滑性と耐剥離性とを有する医療用カテーテ
ルおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】気管、消化管、尿道、血管、その他の体
腔や組織へ挿入されるカテーテル等の医療用具や、これ
らに挿入されるガイドワイヤー・スタイレット等の医療
用具の基材表面は、一般に血栓、組織接着、異物反応な
どが付着し易いことが知られている。したがって組織へ
の損傷を低減し、目的部位へ確実に挿入する為、あるい
は組織内での留置の際の粘膜の炎症や損傷を最小限にす
るために潤滑性を有する表面が必要となってくる。とく
に血管などの体腔に挿入する際、カテーテルフロント部
へ潤滑性を付与出来れば、トラッカビリィティ(血管等
の体腔内をスムーズに進む特性)は大幅に向上する。
【0003】このため低摩擦材料を基材として用いた
り、さらに基材表面に潤滑剤をコーティングしたりして
いる。例えば、これら医療用具の基材としてフッ素樹脂
や高密度ポリエチレン樹脂等の低摩擦素材を用いるケー
スがある。しかしながら、このような方法では、基材が
限定される結果、期待されたほどの効果を奏さない。例
えば、一般的に、前記の基材に低摩擦材料である高密度
ポリエチレンを用いた場合には、潤滑性が不十分である
ケースが多い。一方、フッ素樹脂からなるカテーテルチ
ューブの場合には、表面潤滑性は優れているが、やや固
くキンクし易いシャフトにならざるを得ない。更に、シ
リコンオイル、オリーブオイル、グリセリン等の潤滑性
液体を表面塗布するケースがある。しかしながら、この
ような表面コート法では、永続的な潤滑性が期待できな
い場合が多く、更には潤滑性を有する物質の基材表面か
らの剥離、溶出、脱離等の安全性の面で問題があった。
経皮的経管式冠動脈形成術(PTCA)用の拡張カテー
テル等にも近年基材表面に水潤滑性処理を施したものが
登場しているが、やはり耐剥離性が不十分であり、石灰
化病変など固い部位との接触時に表面剥離が懸念される
等の困難があった。
【0004】米国特許第4100309号および特開昭
59−19582号には、潤滑性を有する物質としてポ
リビニルピロリドンとポリウレタンとの共重合体を用い
る旨が開示されている。この方法においては、潤滑性お
よび持続性の点では満足のいく方法であるが、コートし
てある重合体が2種類以上であること、また反応性基と
してイソシアネート基の存在を必須としており、イソシ
アネート基と反応性の低い基材および潤滑性を有する重
合体との反応が不可能な為に、適用困難である。
【0005】特開昭59ー81341号には、医療用具
表面に未反応のイソシアネート基を生成させ、これとイ
ソシアネート基と共有結合可能な親水性重合体とを反応
させることにより潤滑性を付与する方法が開示されてい
る。この方法により、良好な潤滑性が得られ、その潤滑
性はある程度持続することが期待できる。しかし、この
方法では、親水性重合体がN−ビニル−2−ピロリドン
等を主成分とする時は、重合体の強度が充分でないた
め、繰り返し使用することで、潤滑性の低下という問題
がある。また、イソシアネート基などをコーティングし
たあとに潤滑性を有する重合体をコーティングする場合
には、コーティング工程が複数回以上になることや未反
応のイソシアネート基の存在などの懸念があり、依然と
して問題点を蔵している。
【0006】また、特公平1−55023号には、医療
用具の表面に単量体が2種類以上からなる共重合体を主
鎖とする活性水素を有する化合物をポリイソシアネート
化合物を介して結合させ、生体適合性を付与する方法が
開示されている。しかし、この方法においては、医療用
具を構成する基材の表面に、アミノ基、イミノ基、カル
ボキシル基、メルカプト基の少なくとも1種類以上の存
在が不可欠であり、ポリオレフィン、ハロゲン化ポリオ
レフィンなどの上記の官能基を有していない医療用具に
おいては処理が不可能であるという欠点がある。
【0007】さらに、特公平1−33181号には、医
療用具を構成する基材の表面に存在する反応性官能基と
無水マレイン酸系高分子とを共有結合させることによ
り、潤滑性を付与する方法が開示されている。しかし、
この方法においても医療用具を構成する基材の表面に反
応性官能基の存在が不可欠であり、反応性官能基を有し
ていない基材には直接導入できないという欠点がある。
さらに、反応性官能基を有していない基材を用いる場合
には、あらかじめ基材を反応性官能基を有する化合物の
溶液で処理することにより、基材の表面に反応性官能基
を存在させる方法が上記公報中に記載されているが、該
化合物が基材表面に安定に結合しないと潤滑性を発現す
る重合体も安定に結合できないという問題がある。
【0008】さらに、WO90/01344号には、ポ
リウレタン表面にコーティング操作により、アルカリ金
属アルコラート基、アミノ基、アルカリ金属アミド基、
カルボン酸基、スルホン酸基、マグネシウムハライド基
およびフッ素ホウ素系錯体基の少なくとも一つを導入
し、さらにコーティング操作により、これらの官能基と
反応しうる親水性ポリマーを表面に固定化することが開
示されているが、コーティング操作が複数であること、
さらにオレフィン材料への適用は不可能であり、適用素
材としてかなり限定されるものであった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、カテー
テルフロント部基材の外表面及び/又は内腔表面の特定
部位に親水性ポリマーを固定化させる目的には、親水性
ポリマーの耐久性、充分な潤滑性付与効果と安全性を兼
ね備えた表面処理の確立が待望されていたが、未だ改善
の余地が大であった。とくにカテーテルフロント部が複
数の材料で構成されている場合には、どの基材にも強固
に表面処理を施すことが、意外に困難であるケースが認
められる。本発明に於いて、カテーテルフロント部と
は、カテーテルが血管等の体管に挿入される場合の先端
部位を指し、その外表面に潤滑性を付与出来れば、カテ
ーテルのトラッカビリィティが向上することは云うまで
もない。一方、カテーテルフロント部から手元側にかけ
て内腔を有する造影カテーテルやPTCA拡張カテーテ
ル等では、その内腔表面に潤滑性を付与することによ
り、ガイドワイヤーの摺動性を改善することが出来、ガ
イドワイヤー及びカテーテルからなる全システムとして
のトラッカビリィティを向上することが可能になる。
【0010】本発明の目的は、上記に述べた問題点を解
決し、体内の器官に挿入され場合に持続的に低摩擦性・
潤滑性を有し、しかも安全性の高い医療用具を提供する
ことにある。また、医療用具の基材が反応性基を有して
いないポリオレフィンなどの場合でも、トラッカビリィ
ティにとくに有効なそのフロント部位に湿潤時潤滑性を
有するポリマーを、基材表面に簡便に処理出来るカテー
テル等の医療用具の製造方法を提供することにある。と
くに本発明の処理部位をカテーテル先端内腔も含めたフ
ロント表面にする場合には、ガイドワイヤー操作性も含
めたトラッカビリィティ向上が期待できる。
【0011】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
に記載されている発明により達成される。 (1)紫外線グラフト法により、水潤滑性ポリマーもし
くはその架橋物を、カテーテルを体腔内に挿入する際の
フロント部の基材外表面及び/又は内腔表面の特定部位
に形成させることにより、当該処理を施した部位に湿潤
時の潤滑性と耐剥離性とを付与せしめたことを特徴とす
る、挿入フロント部が潤滑性を有するカテーテル。 (2) カテーテルフロント部の基材外表面及び/又は
内腔表面の特定部位に、紫外線照射により水素引き抜き
能を有する化合物の液膜もしくは塗膜を形成させた後
に、紫外線照射し、同時もしくは逐次に水潤滑性ポリマ
ーのグラフト処理を施すことにより、湿潤時の潤滑性と
耐剥離性とを付与せしめたことを特徴とする、挿入フロ
ント部が潤滑性を有するカテーテルの製造方法。 (3) カテーテルフロント部が、複数の異なった材料
及び/又は材質から構成されていることを特徴とする上
記(1)のカテーテル。 (4) ガイドワイヤーが挿入されるカテーテル内腔表
面の先端部に、前記水潤滑性ポリマーもしくはその架橋
物が形成されていることを特徴とする上記(1)又は
(3)に記載のカテーテル。 (5) カテーテルの先端付近において、カテーテルの
外径およびガイドワイヤーが挿入される前記内腔の内径
の両方が他の部分よりも細径化されており、前記水潤滑
性ポリマーもしくはその架橋物が細径化された該内腔の
先端部の内腔表面に形成されていることを特徴とする上
記(1)又は(3)に記載のカテーテル。
【発明の実施の形態】
【0012】以下、本発明について詳細に説明する。本
発明においては、紫外線グラフト法により、水溶性また
は水膨潤性重合体の架橋物または高分子化合物を、カテ
ーテルフロント部の基材外表面及び/又は内腔表面の特
定部位に形成させることにより、当該処理を施した基材
表面に湿潤時の滑性を付与せしめて、耐剥離性に優れた
表面潤滑層を形成させることが出来る。
【0013】本発明を適用することが出来るカテーテル
は、体液や生理食塩水などの水系液体中において表面が
潤滑性を付与することにより、操作性の向上や組織粘膜
の損傷の低減が可能である。具体的には、血管内で使用
されるガイドワイヤーを含むカテーテル等を例示するこ
とが出来る。 (1)PTCA血管拡張用カテーテル、脳血管あるいは
腹部血管用のマイクロカテーテル、先端ガイドワイヤー
付マイクロカテーテル等、血管用のマイクロカテーテル
類。 (2)血管造影用カテーテル、ダイレーターあるいはイ
ントロデューサー留置針、IVHカテーテル、サーモダ
イリューションカテーテルなどの4Fr(4フレンチ:
1.3mm)以上の通常の血管内に挿入ないし留置される
カテーテル類。あるいは、これらのカテーテル用のガイ
ドワイヤー、スタイレットなど。 (3)胃管カテーテル、栄養カテーテル、経管栄養用チ
ューブなどの経口もしくは経鼻的に消化器官内に挿入な
いし留置されるカテーテル類。 (4)酸素カテーテル、酸素カヌラ、気管内チューブの
チューブやカフ、気管切開チューブのチューブやカフ、
気管内吸引カテーテルなどの経口または経鼻的に気道な
いし気管内に挿入ないし留置されるカテーテル類。 (5)尿道カテーテル、導尿カテーテル、バルーンカテ
ーテルのカテーテルやバルーンなどの尿道ないし尿管内
に挿入ないし留置されるカテーテル類。 (6)吸引カテーテル、排液カテーテル、直腸カテーテ
ルなどの各種体腔、臓器、組織内に挿入ないし留置され
るカテーテル類。上記各カテーテル類のうち、本発明が
好ましく適用されるのは、末梢血管内での到達性が要求
されるマイクロカテーテル,および比較的細径の血管造
影カテーテルであり、最も好ましく適用されるのは、カ
テーテルフロント部が複数の材料から構成されるPTC
A拡張カテーテル類,脳・腹部用マイクロカテーテル類
である。
【0014】尚、本発明のフロント部とは、カテーテル
が単独あるいはガイドワイヤーと一体となって血管等の
体管に挿入されていく過程で、体管内壁あるいは狭窄部
と接触してトラッカビリティに大きく影響を与えるカテ
ーテル内の部位を称する。例えば、脳・腹部用のマイク
ロカテーテルに於いては、最先端から数十cmであり、
またPTCA拡張カテーテルでは最先端部からバルーン
のストレート部(体管に接触し拡張を行う略円筒状の部
分)まで、あるいは更に数十cm程度手元側に寄った部
位までである。本発明の潤滑性処理を適用するのに好ま
しいフロント部の範囲はさらに後述する。
【0015】カテーテルフロント部を構成する具体的な
基材として適用可能な代表的なポリマーとしては、例え
ば、ポリオレフィン、変性ポリオレフィン、ハロゲン化
ポリオレフィンやポリ塩化ビニル,ポリスチレン、各種
ポリ(メタ)アクリレートやポリアクリレート,ポリア
クリロニトリル,ポリエーテル、ポリウレタン、ポリア
ミド(ポリアミドエラストマー)、ポリエステル(ポリ
エステルエラストマー)、ポリカーボネート、ポリイミ
ド等の各種エンジニアリングポリマー,フェノール樹
脂、アミノ−エポキシ樹脂,セルロース誘導体,シリコ
ーン,あるいは各種ゴム材料などの、カテーテルの材質
として通常用いられているポリマーを挙げることが出来
る。更には、これらのブロックまたはグラフトポリマ
ー、ポリマーアロイや多層化チューブおよびそれらを組
み合わせたもの、また、必要に応じて造影剤などのフィ
ラーや顔料などを配合したコンパウンドも本発明の材料
に含めることが出来る。本発明は、カテーテルフロント
部が複数の材料及び/又は材質から構成された場合に於
いても好ましく適用出来る。従って、フロント部を構成
するある材料、材質には適用できても他の材料、材質に
対しては剥離が生じやすかった従来の表面潤滑性処理法
に較べて、より広範な材料の選択肢が生まれる。
【0016】本発明において、潤滑性を付与出来る水膨
潤性ポリマー等を、カテーテルのフロント部の基材外表
面及び/又は内腔表面の特定部位に形成させるには、紫
外線グラフト法を適用する。優れた表面潤滑性を付与す
るために、基材と潤滑性付与ポリマーとの組み合わせ、
反応条件,反応デバイスなどを好ましく選定することが
出来る。紫外線グラフト処理を施す前に、カテーテルフ
ロント部は水,アルコール等の有機溶剤で洗浄されてい
ることが好ましい。本発明に適用される紫外線グラフト
法は、基材から水素原子を引く抜く反応工程、並びに水
潤滑性モノマー/ポリマーが基材と反応する反応工程か
らなる。従って、各反応工程を一度に実施する一段法と
実質的に逐次的に進行せしめる二段法とがあり、両方と
も本発明に適用することが可能である。グラフト処理さ
れた水潤滑層の耐久性の観点からは、二段法が一段法に
勝ることが多い。なお、本発明に於ける紫外線グラフト
法は、一段法、二段法ともに、脱酸素された雰囲気・状
態で実施されることは当業者には自明である。
【0017】一段法紫外線グラフトは、例えばベンゼ
ン,クロルベンゼン,アセトニトリルなどの紫外線グラ
フトに適した溶媒の中で、基材,水潤滑性モノマー(オ
リゴマー)および水素引抜の光開始剤(photo-initiato
r)を紫外線の照射下に反応させ、カテーテルのフロン
ト部の基材外表面及び/又は内腔表面の特定部位に、後
述する水潤滑性モノマー等を導入して、グラフトポリマ
ー層を生成させる方法である。反応溶媒には、基材に比
べて水素引き抜きが起こりにくいものを選定することが
重要である。これらの溶剤は紫外線グラフト技術に於い
て当業者に従来公知の種々のものから選定出来る。
【0018】紫外線グラフト法において使用される光開
始剤には、従来公知の化合物の中から、目的に適ったも
のを選定することが出来る。代表的な化合物は、ベンゾ
フェノンおよびその誘導体である。光開始剤の開発は、
近年も進行しており、例えば、USP5,414,07
5号公報には、分子設計された光開始剤の例が記載され
ている。このように高分子量化された光開始剤では、無
溶剤下に於いて紫外線グラフト反応を行わせることが出
来、好ましい実施態様の一つである。
【0019】一方、本発明において湿潤時に潤滑性を有
する水溶性または水膨潤性重合体は、要求される機械的
強度や潤滑性の機能により従来公知の各種モノマー類か
ら目的に適ったものを選択し、紫外線グラフト法によ
り、基材表面にポリマー層として形成せしめることが出
来るものから選定できる。具体的な本発明に適用できる
潤滑性付与ポリマーの代表例を以下に挙げる(紫外線グ
ラフトの開始時にはモノマーもしくはオリゴマーで反応
系に供給されるが、カテーテルフロント部位にポリマー
等として生成するので、ポリマーとして列記する):ア
クリルアミド、アクリルアミド誘導体よりなるポリマー
(第四級アミン置換体を含む)、ポリビニルピロリド
ン,スルホン酸置換各種ポリマー,ポリビニルアルコー
ル,ポリエチレングリコール鎖を有する重合体,N,N
−ジメチルアミノエチルアクリレートを挙げることが出
来る。又、キト酸などの糖、セルロース誘導体,グリコ
ーゲン誘導体,リン脂質を側鎖に有するモノマーを構成
成分とするポリマー、あるいは無水マレイン酸系ポリマ
ーなどが挙げられる。無水マレイン酸系重合体として
は、水溶解性に限定されず、無水マレイン酸系高分子を
主成分としていれば不溶化されたものであっても、湿潤
時に潤滑性を発現するものであれば良い。さらに、基材
を膨潤させる溶媒に、重合体を溶解させてコーティング
することを考慮すると、有機溶媒にも可溶な重合体、す
なわち両親媒性重合体も本発明に使用出来る。
【0020】一方、二段法紫外線グラフトは、同じく上
記の紫外線グラフトに好適な溶剤の中で、水素引抜の光
開始剤の存在下に基材に紫外線を照射し、基材表面を活
性化させた後、水潤滑性モノマー/オリゴマーを導入し
たあと、再度紫外線照射を行って水潤滑性ポリマーをグ
ラフトさせて、カテーテルのフロント部の基材外表面及
び/又は内腔表面の特定部位に、水潤滑性ポリマーのグ
ラフト層を生成させる方法である。
【0021】上記USP5,414,075号公報で
は、(水潤滑性を付与すべきカテーテルの部位特定の記
載はないが)シート状クーポン(試験片)についての実
施例が紹介されている。本発明においては、試験片の場
合とは異なり、カテーテルフロント部位と云う独特の立
体形状及び/又は内腔構造を有した部位への表面グラフ
トを目的としている。このように特定部位のみの水潤滑
性付与により、カテーテルの血管等の体腔内への挿入性
は格段に向上する。一段法、二段法を問わず、立体形状
への的確なグラフトを達成する為に、低粘度の液相に代
えて、比較的粘度の高い液、水性ゲル状、あるいは皮膜
中で、前記の紫外線グラフトを実施する方法を好ましく
選択することが出来る。勿論、媒体となる高粘度液体、
水性ゲル状物、あるいは皮膜は、紫外線グラフトが基材
表面で進行するに十分な紫外線透過性を有するととも
に、カテーテル内腔表面にもグラフト処理を行う場合に
はその内腔の先端部内部にも浸透することが必要であ
る。フロント部位がグラフト処理されたカテーテルは、
その後の工程で適当な溶剤で洗浄することにより完全に
除去出来ること、更には基材からの水素引き抜き反応に
対して阻害しないものの選定が重要である。上記の諸媒
体の紫外線透過性が十分でない場合あるいは処理速度を
上げたい場合には、光増感剤を併用して反応を加速する
ことも出来る。
【0022】紫外線照射により水潤滑性ポリマーが 、
カテーテルフロントの目的とする部位に生成させた後
は、水,アルコール等の然るべき溶剤で洗浄することに
より、光開始剤,未反応モノマーや基材と結合していな
いポリマーなどを除去する。温度、時間等の洗浄条件
は、使用する材料、加工薬品に応じて最適化することが
出来る。
【0023】水潤滑性を付与すべきカテーテルの先端部
位は、一般的に血管などの体管に挿入・進入していくフ
ロント部およびその周辺部位である。勿論、カテーテル
形状、サイズ、使用する目的などにより、最終的には血
管挿入時のトラッカビリィティを評価しながら、最適部
位の最適範囲を決める。本発明が好ましく適用されるマ
イクロカテーテルを例にとると、先端数cm〜数十cm中か
ら選定されることが多い。とくに高いトラッカビリィテ
ィが要求されるPTCA拡張カテーテルに於いては、最
先端からバルーン先端接合部、バルーンテーパー部及び
バルーンストレート部の潤滑性処理が極めて効果的であ
る。また、比較的固いシャフト素材を使用したカテーテ
ルでは、最先端部位から高度に屈曲した血管を通過する
シャフト部位迄の処理を施したものが良好なトラッカビ
リィティを発現することが多い。また、血管造影カテー
テルへの適用についても、上記PTCA拡張カテーテル
と同様の判断基準によって好適部位を選定することが出
来る。いずれにおいても、然るべき血管モデルや体管モ
デルを予め作製しておき、処理部位の位置と長さ、水潤
滑性の摺動レベルなどを変えたサンプルを各種用意し
て、相互比較することにより、好適な処理部位を決める
ことも可能である。
【0024】また、ガイドワイヤーが挿入されるカテー
テル内腔表面の先端部位に潤滑性処理を施すことによ
り、ガイドワイヤーの摺動性が向上し、ガイドワイヤー
の操作性が極めて良好となる。本発明の紫外線グラフト
処理により形成された水潤滑性ポリマーもしくはその架
橋物は、きわめて耐剥離性に優れ、ガイドワイヤーの頻
回の摺動にも耐えることができ、ガイドワイヤーが挿入
されるカテーテル内腔表面の潤滑性処理用ポリマーとし
て好適である。また、特にマイクロカテーテルにおいて
は、カテーテル先端付近をより柔軟に形成して組織への
損傷を防止し、かつより末梢の体腔組織までカテーテル
を挿入できるように、引き落とし加工等によりカテーテ
ルの最先端部の内径および外径を他の部分よりも細径化
加工することが好ましいが。この加工を施した場合に
は、ガイドワイヤが挿入される内腔の先端部の内径も狭
くなり、この先端部においてガイドワイヤーに対する摺
動性が低下する傾向にある。しかしながら、本発明の方
法によれば、このような内腔最先端部にも潤滑性処理を
好適に施すことができ、カテーテル先端付近の柔軟性と
ガイドワイヤー操作性の両方に優れたカテーテルが得ら
れる。この場合、潤滑性(摺動性)の発現部位の長さの
調整は、例えば、潤滑性を付与したい当該内腔の先端部
を残して芯金を挿入し、当該先端部以外の部分をマスキ
ングした状態で紫外線グラフト処理を施すことにより行
うことができる。
【0025】
【実施例】以下に実施例を挙げて、本発明を具体的に説
明する。 (実施例1)PTCA拡張カテーテル(先端のシャフト
材質が内外管ともナイロンエラストマーであり、バルー
ン材質もナイロンエラストマー)において、最先端から
バルーンストレート部の半分迄を残して紫外線に対する
マスキングを施した。ガラス製紫外線照射装置中に一部
マスキングした拡張カテーテルを入れ、脱酸素処理を行
ったアセトニトリルを溶剤として、ベンゾフェノンを5
重量%溶解させ、高圧水銀灯(ウシオ電機製UM45
2:450W)を20分間照射した。アセトニトリル溶
液をアルゴン気流下に抜去した後、あらかじめ脱酸素処
理を施した ジメチルアクリルアミド/ベンゾフェノン
/アセトニトリル溶液(重量比=80/5/15)を紫
外線照射装置中にアルゴン気流下に注入し、再度高圧水
銀灯を20分間照射した。先端部位に処理を施されたP
TCA拡張カテーテルの外表面と内管の内腔とをまずア
ルコール洗浄し、次いで生理食塩水または水に浸漬させ
ると、優れた潤滑性を示した。また、流水中で一昼夜洗
浄しても、洗浄前の潤滑性を有しており、耐久性におい
ても優れていることが確認できた。
【0026】(比較例1)実施例1と全く同様にして、
ポリジメチルアクリルアミドのホモポリマー溶液を塗布
したカテーテルは、生理食塩水または水に浸漬させる
と、一旦は優れた潤滑性を示した。しかしながら、1晩
の流水洗浄後は、ほとんど潤滑性を有しておらず、耐久
性が低いことが確認された。潤滑性シリコン塗布を施し
たカテーテルにおいても、経時的に潤滑性の低下が認め
られた。
【0027】(実施例2)実施例1と全く同様にして、
同じくPTCA拡張カテーテル(先端のシャフト材質が
内外管ともナイロンであり、バルーンの表面材質はポリ
エステルエラストマー)において、最先端からバルーン
ストレート部の全部を残してマスキングした。以下、実
施例1と同様の紫外線グラフト処理、洗浄を施したカテ
ーテルの先端部位は生理食塩水または水に浸漬させる
と、優れた潤滑性を示した。また、流水中で一昼夜洗浄
しても、洗浄前の潤滑性を有しており、耐久性において
も優れていることが確認できた。
【0028】(実施例3)上記実施例1〜2及び比較例
1で得られた拡張カテーテル及び未処理の拡張カテーテ
ルを用いて、塩化ビニル製のチューブで作製された心血
管モデルを用いて、各カテーテルの末梢到達性のモデル
評価を実施した。 実施例1カテーテル トラッカビリィティ良好 比較例1 トラッカビリィティ不良 実施例2 トラッカビリィティ良好 未処理 トラッカビリィティ不良
【0029】(実施例4)実施例1と同様にして、一段
法紫外線グラフトを実施した。即ち、あらかじめ脱酸素
処理を施したジメチルアクリルアミド/ベンゾフェノン
/アセトニトリル溶液(重量比=30/5/65)を紫
外線照射装置中にアルゴン気流下に注入し、再度高圧水
銀灯を30分間照射した。照射中の溶液は、次第に粘ち
ょうになった。当該グラフト処理を施したカテーテル
を、流水中で一昼夜洗浄しても、洗浄前の潤滑性を有し
ており、耐久性においても優れていることが確認でき
た。
【0030】(参考例1)実施例1と同様な手順で、チ
ューブ内面の紫外線処理を試みた。まず、ナイロンエラ
ストマーチューブ(内径2.6mm,厚み50μm,長さ
1m)の内腔にあらかじめ脱酸素処理を施したジメチル
アクリルアミド/ベンゾフェノン/アセトニトリル溶液
(重量比=30/5/65)を充填した。ついで光ファ
イバー紫外線照射装置を用いて、高圧水銀灯を20分間
照射した。内腔にグラフト処理を施したチューブ内の液
を抜き取り、次いで流水中で一昼夜洗浄した。洗浄後も
十分な潤滑性を有しており、耐久性も優れていることが
確認できた。
【0031】(実施例5)PTCA拡張カテーテル(シ
ャフト中心部3.2Fr.(1.1mm)、最先端部2.
8Fr.(0.93mm))を使用し、紫外線照射の直前
にニスポイドを用いて溶液を吸引してカテーテル内管内
に十数cm引き込んだ後で紫外線照射を行ったこと以外
には実施例1と全く同様にして、一段目の紫外線を照射
した。次いで、アルゴン気流下にミニスポイドを用い
て、内管内腔の溶液を脱酸素処理したジメチルアクリル
アミド/ベンゾフェノン/アセトニトリル溶液に置換し
た後に、二段目の紫外線照射を行った。一方、全く同型
の別のカテーテルでは、芯金を内管に挿入し、最先端か
ら数センチメートル突き出した状態で同様のグラフト処
理を施した。0.014インチ(0.3556mm)の
ガイドワイヤーを使用して、両者のガイドワイヤー摺動
性を評価したところ、内管の内腔先端部迄グラフトさせ
たカテーテルが優っていた。
【0032】
【発明の効果】上述の如く、本発明の挿入フロント部が
潤滑性を有するカテーテルは、血管等の体管内に挿入さ
れた場合に、優れたトラッカビリィティを発現する。と
くに屈曲度が高く、且つ、狭窄の著しい体腔内に挿入す
る場合には、先端の挿入抵抗が著しく低減されるので効
果が著しい。この意味で、本発明を好ましく適用出来る
カテーテルはいわゆるマイクロカテーテルであることは
云うまでもない。即ち、マイクロカテーテルでは、一般
にシャフト自体も細径化されて来るので、カテーテルの
プッシャビィティ低下に因り、トータルとしてのトラッ
カビリィティも低下する。また、本発明の挿入フロント
部が潤滑性を有するカテーテルの製造方法によれば、カ
テーテルフロント部分に水潤滑性を付与することによ
り、細径のマイクロカテーテルにおいても、末消への到
達性が大幅に向上する。また、例えば、シリコンオイル
やグリセリンなどを使用する従来手技中に起こっていた
摺動性処理層の耐剥離性も格段に向上する。即ち、従来
法とは異なり、本発明では基材表面に固定化したもので
あるため、剥離や溶出がなく、耐久性や安全性の高い医
療用具を得ることが可能となる。また、処理層である該
ポリマーが湿潤時に潤滑性を発現するため、体内への挿
入時における抵抗低減効果とは相まって、耐剥離性は格
段に向上する。このように本発明のカテーテルは、操作
性の向上、組織粘膜の損傷低減、患者の苦痛低減等の効
果を奏し、極めて有用である。また、ガイドワイヤーが
挿入されるカテーテル内腔表面の先端部に、前記水潤滑
性ポリマーもしくはその架橋物が形成された場合は、カ
テーテルのガイドワイヤー操作性も向上できる。また、
カテーテルの先端付近において、カテーテルの外径およ
びガイドワイヤーが挿入される前記内腔の内径の両方が
他の部分よりも細径化されており、前記水潤滑性ポリマ
ーもしくはその架橋物が細径化された該内腔の先端部の
内腔表面に形成された場合は、組織を損傷し難く、より
末梢の体腔組織まで挿入できるとともに、カテーテルの
ガイドワイヤー操作性にもすぐれたカテーテルを得るこ
とができる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紫外線グラフト法により、水潤滑性ポリ
    マーもしくはその架橋物を、カテーテルを体腔内に挿入
    する際のフロント部の基材外表面及び/又は内腔表面の
    特定部位に形成させることにより、当該処理を施した部
    位に湿潤時の潤滑性と耐剥離性とを付与せしめたことを
    特徴とする、挿入フロント部が潤滑性を有するカテーテ
    ル。
  2. 【請求項2】 カテーテルフロント部の基材外表面及び
    /又は内腔表面の特定部位に、紫外線照射により水素引
    き抜き能を有する化合物の液膜もしくは塗膜を形成させ
    た後に、紫外線照射し、同時もしくは逐次に水潤滑性ポ
    リマーのグラフト処理を施すことにより、湿潤時の潤滑
    性と耐剥離性とを付与せしめたことを特徴とする、挿入
    フロント部が潤滑性を有するカテーテルの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記カテーテルフロント部が、複数の異
    なった材料及び/又は材質から構成されていることを特
    徴とする請求項1記載のカテーテル。
  4. 【請求項4】 ガイドワイヤーが挿入されるカテーテル
    内腔表面の先端部に、前記水潤滑性ポリマーもしくはそ
    の架橋物が形成されていることを特徴とする請求項1又
    は3に記載のカテーテル。
  5. 【請求項5】 カテーテルの先端付近において、カテー
    テルの外径およびガイドワイヤーが挿入される前記内腔
    の内径の両方が他の部分よりも細径化されており、前記
    水潤滑性ポリマーもしくはその架橋物が細径化された該
    内腔の先端部の内腔表面に形成されていることを特徴と
    する請求項1又は3に記載のカテーテル。
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