JPH09312667A - トラヒック制御方法および装置 - Google Patents

トラヒック制御方法および装置

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JPH09312667A
JPH09312667A JP12604096A JP12604096A JPH09312667A JP H09312667 A JPH09312667 A JP H09312667A JP 12604096 A JP12604096 A JP 12604096A JP 12604096 A JP12604096 A JP 12604096A JP H09312667 A JPH09312667 A JP H09312667A
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JP
Japan
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traffic
data units
packet
traffic control
multiplexing
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Application number
JP12604096A
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English (en)
Inventor
Junichiro Hagiwara
淳一郎 萩原
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NTT Docomo Inc
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
NTT Mobile Communications Networks Inc
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Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp, NTT Mobile Communications Networks Inc filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 相関のあるトラヒックに適用しても、統計多
重効果を十分に得ることができ、かつルータの輻輳特性
を悪化させないトラヒック制御方法および装置を提供す
る。 【解決手段】 呼源からのトラヒックを仕事量非保存型
バッファ1−1に格納させ、当該トラヒックを出力させ
る。この際、仕事量非保存型バッファ1−1から出力さ
れるトラヒックにおける各パケットの時間間隔がランダ
ムになるよう仕事量非保存型バッファ1−1のパケット
出力タイミングを設定しておく。これにより、パケット
間に相関のあるトラヒックを相関のないポアソン過程に
近似した準ポアソン過程に従うトラヒックに変換でき
る。そして、準ポアソン過程に従う複数系統のトラヒッ
クを統計多重する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、共有帯域上での
トラヒック制御方法および装置に関し、例えばパケット
交換網を介したコンピュータ間のパケット通信に用いて
好適なトラヒック制御方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、パケット通信は、コンピュー
タ間のデータ通信等の、リアルタイム性をさほど必要と
されない情報が間欠的に伝送されるデータ通信に多用さ
れている。このパケット通信ではパケット単位でデータ
の交換を行う。パケットとは、図8に示されるように、
送信すべきデータを固定長(例えば、128バイト〜4
096バイト)の小単位に切り分け、切り分けられた小
単位のデータにヘッダと呼ばれる情報(宛先情報、誤り
制御用の順序番号、誤り検出符号など)を付加したデー
タ単位である。
【0003】一般に、パケット通信網では、複数の呼源
からのパケット(トラヒック)をまとめて1つの出回線
に多重している。これは統計多重と呼ばれる多重方法で
あるが、このような統計多重をパケット通信網に効果的
に適用するためには、パケット通信網を流れるトラヒッ
クの正確な解析が必要とされる。
【0004】パケット通信のトラヒック解析の分野で
は、待ち行列理論の一応用例として、従来より様々な研
究が行われてきた。パケット通信におけるパケットの振
る舞いは、図9に示されるようなモデリングの下で統計
的に捉えられ、ケンドールの記号:A/B/C/K/E
で表現されることが多い。ただし、各記号は以下に示す
意味を持つ。
【0005】A:パケットの到着間隔(確率分布に従
う。指数分布の場合M、一般分布の場合G) B:パケットの長さ(確率分布に従う。指数分布の場合
M、一般分布の場合G、一定分布の場合D) C:サーバの数 K:待ち行列長 E:呼源数 なお、記号Mは、指数分布の場合、パケットの到着間隔
とパケットの長さとの両方に適用可能であるが、指数分
布の具体的なパラメータは相違する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来、パケ
ット通信におけるパケットの振る舞いは、Aは指数分布
に従う、という仮定の下でモデリングされることが多
い。Aが指数分布に従うということは、パケットの到着
がポアソン過程をなすことに等しい。しかしながら、こ
の仮定が成立するのは希であり、実際にはパケットの到
着には相関(バースト性)があることが多い、というこ
とが判明しつつある(C.Patridge, "The end of simple
traffic models", IEEE Network, 7(5), 3(Sept. 199
3)、Vern Paxson and Sally Floyd, "Wide Area Traffi
c: The Failure of Poisson Modeling", IEEE/ACM Tran
s. on Networking, 3(3), 226-244(June 1995))。
【0007】パケットの到着に相関が生じる原因として
は、以下の1,2が考えられている。 1.ルータにおけるバッファリング 以下、パケットの出回線(サーバ)を選択するルータの
バッファリングがパケットの到着に与える影響を例を挙
げて説明する。
【0008】例:輻輳状態にあるルータに本来独立な筈
の2つのパケットが異なる時期に到着すると、これらの
パケットは待ち行列に入れられる(バッファリングされ
る)。そして、ルータのサービス規律が仕事量保存型で
ある場合には、ルータの輻輳が解除された直後、これら
のパケットは到着順に出回線から出力される。この際、
上記2つのパケットはある時間間隔をおいて到着したに
も関わらず、連続して出力されてしまう。すなわち、本
来独立な筈のパケット間に相関が生じている。
【0009】なお、仕事量保存型のサービス規律とは、
サービス対象(ルーティングすべきパケット)が存在す
る場合に必ずサービスを行うサービス規律のことを指
し、仕事量非保存型のサービス規律とは、サービス対象
が存在するにも関わらず、意図的に待ち時間を作るよう
なサービス規律を指す。上述と同様のことは車の流れに
も当てはまることが知られている。前の車のためにブレ
ーキを踏んだ車の流れはバースト的な自己相関性(フラ
クタル性)を持つことが実証されている(田口善弘、
“情報ハイウェイは大渋滞!! 物理学者が実証、車と
電子メールの流れは同じだった”, ワイアードvol.2.0
5, 1995)。なお、ここでいう自己相関性とは、トラヒ
ックを全体的に見た場合の局部密集性と、同一トラヒッ
クを部分的に見た場合の局部密集性のパターンが似ると
いう性質をいう。
【0010】2.ソーストラヒック自身の特性 以下、パケットの発生タイミング等の、ソーストラヒッ
ク自身の特性がパケットの到着に与える影響を例を挙げ
て説明する。 例1:コンピュータ等のTCP/IP端末においてWW
W(World Wide Web)ブラウザを使用する場合を考え
る。WWWはインターネット上の情報検索システムであ
り、WWWブラウザを使用するユーザは、所望の情報を
求めてサイトからサイトへリンクを張り、サイト間を移
り渡ることができる。多くの場合、リンクの設定はユー
ザの意志によって行われるため、リンク設定パケットは
当該パケットを生成するまでの一連の人間の思考に基づ
いた相関を有することになる。例えば、健康に関する情
報を蓄積したサイトから肺癌に関する情報を蓄積したサ
イトへ移り渡り、さらに煙草に関する情報を蓄積したサ
イトへ移り渡ることは自然である。また、あるサイトか
ら他のサイトへ移り渡り、すぐに元のサイトに戻るとい
ったことも頻繁に行われる。
【0011】例2:TCP/IP端末においてTeln
et(テルネット)を使用した場合について検討する。
Telnetはターミナルソフトウェアの一種であり、
遠隔でコンピュータにログインする際に広く使用されて
いる。Telnetにおいて、遠隔でログインしたコン
ピュータに対する指示はキーボードを用いてコマンドを
打ち込む(タイプする)ことで行われる。コマンドのタ
イプはユーザのタイピング特性に依存し、通常、打鍵間
隔は完全に独立しているとは言えない。すなわち、パケ
ットの発生時間間隔は相関を有する。また、コマンド
(例えば、ディレクトリ中のファイルの一覧表示)の実
行結果は端末側に返送されるが、コマンドの実行終了時
に一度に多くのキャラクタを返送するため、トラヒック
にバースト性が生じる。このように、Telnet等の
ターミナルソフトウェアを用いて発生するトラヒックも
相関を有する。
【0012】ここで、相関のあるトラヒックを統計多重
する場合について検討する。前述したように、統計多重
とは複数のパケットを単純にまとめて出回線に多重する
多重方法である。ポアソン過程のような入呼に相関がな
い過程に統計多重を適用すると、サーバの利用効率が向
上すること(統計多重効果、大群化効果)が知られてい
る。
【0013】パケット間に相関がない状況下では、一度
に多くのパケットがサービス(ルーティング)を受けよ
うとする状況は比較的少ない。さらに、トラヒックの変
動は多重度に応じて平滑化される。したがって、十分に
多重度を上げれば、上述の統計多重効果が得られるので
ある。このように、単純な操作でルータおよび回線の利
用効率を向上させることができる点が統計多重を採用し
たパケット通信の特徴の一つである。
【0014】これに対して、相関のあるトラヒックを統
計多重する場合、一度に多くのパケットがサービスを受
けようとする状況は比較的多くなるため、統計多重効果
を十分に得ることができない。また、相関のあるトラヒ
ックを統計多重する場合、多重度を上げてもなかなか平
滑化されないことが知られている(W.E.Leland et al.,
"On the self-similar Nature of Ethernet traffic(E
xtended version), IEEE/ACM Trans. on Networking, 2
(1), 1-15(Feb. 1994))。前述のように、現実のパケッ
ト通信におけるトラヒックには相関があることが判明し
てきている。したがって、単純に統計多重を適用してい
た従来のパケット通信には、統計多重効果を十分に得る
ことができないという問題が潜在していたことになる。
【0015】また、相関のあるトラヒックは、ポアソン
過程に従う相関のないトラヒックよりも、ルータの輻輳
に与える影響が大きいことが知られている。(H.J.Fowl
er,W.E.Leland, "Local Area Network Traffic Charact
eristics, with Implications for Broadband Network
Congestion Management", IEEE JSAC, 9, 1139-1149, 1
991)。すなわち、同一条件下では、自己相関のあるト
ラヒックの方が遥かに大きな容量のバッファメモリを輻
輳を回避するために必要とする。まとめると、実際のパ
ケット通信においては、ポアソン過程の下での解析結果
を単純に適用して通信網を設計しても、トラヒックが相
関を有するため、統計多重効果を十分に得ることができ
ない、かつ、ルータの輻輳特性が悪化するという欠点が
あった。
【0016】この発明はこのような背景の下になされた
もので、相関のあるトラヒックに適用しても、統計多重
効果を十分に得ることができ、かつルータの輻輳特性を
悪化させないトラヒック制御方法および装置を提供する
ことを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1記載のトラヒック制御方法は、任意の
時間間隔で発生する複数のデータ単位からなるトラヒッ
クを統計多重するトラヒック制御方法において、トラヒ
ックを相関のないポアソン過程に近似した準ポアソン過
程に従うトラヒックへ強制的に変換することを特徴とし
ている。
【0018】請求項2記載のトラヒック制御方法は、請
求項1記載の方法において、統計多重前のトラヒックに
おけるデータ単位間の時間間隔を撹乱しこのトラヒック
を前記準ポアソン過程に従うトラヒックへ変換すること
を特徴としている。請求項3記載のトラヒック制御方法
は、請求項1記載の方法において、統計多重後のトラヒ
ックにおけるデータ単位間の順序を撹乱しこのトラヒッ
クを前記準ポアソン過程に従うトラヒックへ変換するこ
とを特徴としてる。
【0019】請求項4記載のトラヒック制御装置は、任
意の時間間隔で発生する複数のデータ単位からなるトラ
ヒックを統計多重するトラヒック制御装置において、入
力されたトラヒックにおける複数のデータ単位を格納し
ランダムな時間間隔で出力する複数の仕事量非保存型バ
ッファと、前記複数の仕事量保存バッファから出力され
る複数のデータ単位からなるトラヒックを統計多重する
統計多重手段とを具備することを特徴としている。
【0020】請求項5記載のトラヒック制御装置は、任
意の時間間隔で発生する複数のデータ単位からなるトラ
ヒックを統計多重する統計多重手段を備えたトラヒック
制御装置において、データ単位を格納可能な複数の個別
バッファと、前記統計多重手段で多重されたトラヒック
における複数のデータ単位を所定の分離方法で分離し前
記複数の個別バッファに格納するとともに、前記複数の
個別バッファに格納されたデータ単位からなる複数のト
ラヒックを前記分離方法の逆でない混合方法で混合する
ことによって統計多重する制御手段とを具備することを
特徴としている。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施形態について説明する。 A:第1実施形態 本発明の第1実施形態によるトラヒック制御装置は、統
計多重前のトラヒックにおけるパケット(データ単位)
の時間間隔を意図的にランダムに撹乱し、パケットの時
間間隔を撹乱した後のトラヒックを統計多重する装置で
ある。この場合、パケットの時間間隔の撹乱は到着した
パケットを格納する仕事量非保存型バッファからのパケ
ットの取り出し時に行われる。
【0022】図1はこの発明の第1実施形態によるトラ
ヒック制御装置の要部を示す概念図である。このトラヒ
ック制御装置は、統計多重前のトラヒックを受け取れる
位置に介挿すればよく、呼源とルータ間の任意の位置に
介挿すればよい。この図において、1−1はトラヒック
制御装置内に設けられる仕事量非保存型バッファであ
り、例えば、RAM(Random Access Memory)で構成さ
れている。
【0023】また、トラヒック制御装置は、複数の仕事
量非保存型バッファ1−1から出力される複数系統のト
ラヒックを統計多重する統計多重手段(図示略)を備え
ており、呼源(例えば、TCP/IP端末など)からの
パケットを受け取り、これを対応する仕事量非保存型バ
ッファ1−1へ到着順に格納し、基準クロックCを基準
にしたランダムな時間間隔で仕事量非保存型バッファ1
−1から順次パケットを取り出し、統計多重手段で統計
多重して出力する。
【0024】なお、図1においてPはパケットであり、
各パケットには、トラヒック制御装置への到着順に通し
番号,,,…が付されている。この通し番号は説
明の便宜上付しているものであり、パケットPのヘッダ
にトラヒック制御装置が書き込むものではない。トラヒ
ック制御装置は、パケットの到着順を把握していればよ
い。もちろん、仕事量非保存型バッファ1−1における
パケットの到着順と出力順を一致させる必要がなけれ
ば、トラヒック制御装置はパケットの到着順を把握する
必要すらない。
【0025】ここで、直前のパケットを仕事量非保存型
バッファ1−1から取り出し終えてから現在のパケット
を取り出すまでの時間間隔(以後、取り出し間隔)の一
例を図2に示す。この図に示される例では、取り出し間
隔は基準クロックCの整数倍に設定されている。具体的
には、最初に到来したパケット()はCの0倍の待ち
時間(すなわち、待ち時間なし)で取り出され、次に到
来したパケット()はパケット()の取り出し完了
時点からCの2倍の時間経過後に取り出される。取り出
し間隔が基準クロックCの何倍になるかは、パケットP
がトラヒック制御装置に到着した時点でランダムに設定
される。この設定は、内部クロックに基づいて作動する
ランダム信号発生器(図示略)からの出力信号に基づい
て行われる。
【0026】以下、パケットPに着目してトラヒック制
御装置の動作について説明する。なお、呼源から出力さ
れるパケットPからなるトラヒックは自己相関を有する
ものとする。このようなパケットPがトラヒック制御装
置に到来すると、パケットPは仕事量非保存バッファ1
−1に格納され、このパケットPに対するランダムな取
り出し間隔が基準クロックCとランダム信号発生器から
の出力信号に基づいて設定される。
【0027】パケットPは、自身に設定された取り出し
間隔が0Cの場合には直前のパケットの出力完了直後に
出力され、0Cでない場合には直前のパケット出力完了
後、取り出し間隔経過後に出力される。したがって、各
パケットの時間間隔はランダムになり、自己相関性を有
するトラヒックがほとんど自己相関性を持たないトラヒ
ックに変換されたことになる。すなわち、後段の統計多
重手段に到来するトラヒックの過程は、よりポアソン過
程に近似した過程(以後、準ポアソン過程)となる。
【0028】後段の統計多重手段は、従来と同様にポア
ソン過程を前提として設計されており、複数系統の仕事
量非保存型バッファ1−1から到来するパケットPを統
計多重する。本実施形態では統計多重手段における統計
多重の対象となるトラヒックはポアソン過程に極めて近
似した準ポアソン過程に従うため、統計多重効果を十分
に得ることができ、かつルータの輻輳特性も呼源からの
トラヒック(相関のあるトラヒック)を直接統計多重装
置へ入力する場合に比較して向上する。
【0029】B:第2実施形態 本発明の第2実施形態によるトラヒック制御装置は、統
計多重後のトラヒックを複数系統の個別バッファに分離
格納し、この分離方法と無関係な混合方法で出力バッフ
ァに再混合することにより、相関のあるトラヒックを相
関のないものに変換する装置である。
【0030】図3はこの発明の第2実施形態によるトラ
ヒック制御装置の要部を示す概念図である。このトラヒ
ック制御装置は、第1の実施形態と同様に統計多重手段
(図示略)を有する。トラヒック制御装置内において、
2−1は統計多重手段から入力されるパケットを順次格
納する入バッファ、2−2−1〜2−2−nは入バッフ
ァ直後にn系列(nは2以上の整数)並列に設けられた
個別バッファ、2−3は個別バッファ2−2−1〜2−
2−nに後続して設けられた出バッファであり、各バッ
ファ2−1,2−2−1〜2−2−n,2−3は、例え
ば、RAMで構成されている。
【0031】また、本実施形態によるトラヒック制御装
置は、上記複数のバッファを制御する制御手段(図示
略)を有する。この制御手段は、統計多重装置からのパ
ケットを入バッファ2−1へ到着順に格納し、内部クロ
ックを基準にした所定の時間間隔で入バッファ2−1か
ら順次パケットを取り出し、後続する個別バッファ2−
2−1〜2−2−nへ供給する。この際、取り出したパ
ケットをいずれの個別バッファへ供給するかは、どのよ
うな分離方法を採用したかによって異なる。
【0032】ここで、入バッファ2−1から個別バッフ
ァ2−2−1〜2−2−nへのトラヒックの分離方法の
例を示す。ただし、図3に示されるように、入バッファ
中のパケットPは到着順に整列されており、この順序で
順次出力されるものとする。 例1:ラウンドロビン分離方法 図4に示されるように、ラウンドロビン分離方法では、
入バッファ2−1から順次出力されたパケットPは、個
別バッファ2−2−1から個別バッファ2−2−nへ一
つずつ順に格納される。
【0033】例2:ランダム分離方法 図5に示されるように、ランダム分離方法では、入バッ
ファ2−1から順次出力されたパケットPは、個別バッ
ファ2−2−1〜2−2−nからランダムに選択された
一つの個別バッファに格納される。この個別バッファの
選択は、内部クロックに基づいて作動するランダム信号
発生器(図示略)からの出力信号に基づいて行われる。
なお、各個別バッファでの伝送速度を厳密に等しくする
必要がある場合には、各個別バッファの選択回数の差が
常に1以下となるよう規定する必要がある。
【0034】例3:宛先別分離方法 図6に示されるように、宛先別分離方法では、個別バッ
ファ2−2−1〜2−2−nをそれぞれ、宛先毎に割り
当てる。この割り当ては固定的でもよいし、供給された
パケット中のヘッダの内容に応じて、空きバッファを動
的に割り当てるようにしてもよい。入バッファ2−1か
ら順次出力されたパケットPは、そのヘッダ中の宛先情
報に対して割り当てられた一つの個別バッファに格納さ
れる。上記以外にも様々な分離方法が考えられるが、こ
こでは上記3例を挙げるに止める。
【0035】各個別バッファ2−2−1〜2−2−nに
格納されたトラヒックは予め設定された再混合方法によ
って混合され、出バッファ2−3へ供給される。なお、
再混合後のトラヒックが入バッファ2−1でのトラヒッ
クに一致するのを避けるため、再混合方法が分離方法の
逆にならないよう再混合方法を設定する必要がある。再
混合方法としてはラウンドロビン再混合方法やランダム
再混合方法等の幾つかの方法が考えられるが、ここでは
一例としてランダム再混合方法を採用したものとする。
【0036】ランダム再混合方法では、内部クロックに
基づいて作動するランダム信号発生器(図示略)からの
出力信号に基づいて、パケットを取り出そうとする個別
バッファがランダムに選択される(ただし、各パケット
の伝送速度を厳密に等しくする場合には、各個別バッフ
ァの選択回数の差が常に1以下となるよう規定する必要
がある)。したがって、図7に示されるように、各パケ
ットの個別バッファ内での順序関係は保持されるが、入
バッファ2−1内での順序は保持されない。
【0037】例えば、宛先別分離方法を採用した場合、
図6に示されるように、宛先Aへ連続する3個のパケッ
ト(,,)は個別バッファ2−2−1内でも同順
に連続して格納されるが、ランダム再混合方法による再
混合処理の結果、出バッファ2−3内では、,,
という順序は保持されるものの、ととの間に他の宛
先へのパケット()が入り込み、ととの間に他の
宛先へのパケット()が入り込む。
【0038】ここで、個別バッファ内で連続していたパ
ケット間に入り込むパケットの数は、各パケットの伝送
速度を厳密に等しくする場合には0〜2(k−1)の整
数値、各パケットの伝送速度を全く考慮しない場合には
0〜(m−2)の整数値となる。ただし、kは実際に使
用している個別バッファの数、mはトラヒック中の全パ
ケット数を示す。なお、分離方法がラウンドロビンまた
はランダム分離方法であった場合には、k=nが成立す
る。
【0039】なお、上述したことから明らかなように、
宛先別分離方法を採用した場合、どのような再混合方法
を採用しても、同一宛先に到着するパケットの順番の正
当性は保証される。したがって、宛先においてパケット
の到着順番を重要視するようなサービスにおいては、宛
先別分離方法を採用するのことが望ましい。
【0040】上述したように、実質上、ランダムな数の
パケットが相関のあるパケット間に入り込むため、相関
のあるパケット間の時間間隔は入バッファ2−1内での
時間間隔と異なり、自己相関を持たない時間間隔とな
る。すなわち、出バッファからの出力トラヒックは前述
した準ポアソン過程とみなせる。よって、ルータに到来
するトラヒックは準ポアソン過程となり、統計多重効果
を十分に得ることができ、かつルータの輻輳特性も呼源
からのトラヒックを直接統計多重装置へ入力する場合に
比較して向上する。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、トラヒックを相関のないポアソン過程に近似した準
ポアソン過程に従うトラヒックへ強制的に変換するの
で、相関のあるトラヒックに適用しても、統計多重効果
を十分に得ることができ、かつルータの輻輳特性を向上
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態によるトラヒック制御
装置の要部を示す概念図である。
【図2】 同装置における仕事量非保存型バッファ1−
1からのパケットの取り出し間隔の一例を示す図であ
る。
【図3】 本発明の第2実施形態によるトラヒック制御
装置の要部を示す概念図である。
【図4】 同装置において採用可能なラウンドロビン分
離方法を説明するための概念図である。
【図5】 同装置において採用可能なランダム分離方法
を説明するための概念図である。
【図6】 同装置において採用可能な宛先別分離方法を
説明するための概念図である。
【図7】 同装置において採用可能なランダム再混合方
法を説明するための概念図である。
【図8】 パケットの構造を示す概念図である。
【図9】 パケット通信におけるパケットの振る舞いの
代表的なモデリングを示す図である。
【符号の説明】
1−1……仕事量非保存型バッファ、 2−1……入バッファ、 2−2−1〜2−2−n……個別バッファ、 2−3……出バッファ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 任意の時間間隔で発生する複数のデータ
    単位からなるトラヒックを統計多重するトラヒック制御
    方法において、 トラヒックを相関のないポアソン過程に近似した準ポア
    ソン過程に従うトラヒックへ強制的に変換することを特
    徴とするトラヒック制御方法。
  2. 【請求項2】 統計多重前のトラヒックにおけるデータ
    単位間の時間間隔を撹乱しこのトラヒックを前記準ポア
    ソン過程に従うトラヒックへ変換することを特徴とする
    請求項1記載のトラヒック制御方法。
  3. 【請求項3】 統計多重後のトラヒックにおけるデータ
    単位間の順序を撹乱しこのトラヒックを前記準ポアソン
    過程に従うトラヒックへ変換することを特徴とする請求
    項1記載のトラヒック制御方法。
  4. 【請求項4】 任意の時間間隔で発生する複数のデータ
    単位からなるトラヒックを統計多重するトラヒック制御
    装置において、 入力されたトラヒックにおける複数のデータ単位を格納
    しランダムな時間間隔で出力する複数の仕事量非保存型
    バッファと、 前記複数の仕事量保存バッファから出力される複数のデ
    ータ単位からなるトラヒックを統計多重する統計多重手
    段とを具備することを特徴とするトラヒック制御装置。
  5. 【請求項5】 任意の時間間隔で発生する複数のデータ
    単位からなるトラヒックを統計多重する統計多重手段を
    備えたトラヒック制御装置において、 データ単位を格納可能な複数の個別バッファと、 前記統計多重手段で多重されたトラヒックにおける複数
    のデータ単位を所定の分離方法で分離し前記複数の個別
    バッファに格納するとともに、前記複数の個別バッファ
    に格納されたデータ単位からなる複数のトラヒックを前
    記分離方法の逆でない混合方法で混合することによって
    統計多重する制御手段とを具備することを特徴とするト
    ラヒック制御装置。
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