JPH09311522A - カラー画像形成装置 - Google Patents

カラー画像形成装置

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JPH09311522A
JPH09311522A JP8126036A JP12603696A JPH09311522A JP H09311522 A JPH09311522 A JP H09311522A JP 8126036 A JP8126036 A JP 8126036A JP 12603696 A JP12603696 A JP 12603696A JP H09311522 A JPH09311522 A JP H09311522A
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JP
Japan
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belt
intermediate transfer
cleaner
transfer belt
photoconductor
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Application number
JP8126036A
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English (en)
Inventor
Kenji Asakura
建治 朝倉
Masanori Yoshikawa
正紀 吉川
Noboru Katakabe
昇 片伯部
Masahiro Aizawa
昌宏 相澤
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)
  • Cleaning In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 カラープリンタ等に応用できるカラー画像形
成装置において、負荷変動がもたらす速度変動による各
色のトナー像の位置ずれの防止を目的とする。 【解決手段】 中間転写ベルトの駆動軸に直接圧接して
摩擦負荷を与えるブレーキを備えることにより、一次転
写しながらベルトクリーナを圧接する際の負荷変動の影
響を小さくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラープリンタ、
カラー複写機もしくはカラーファクシミリ等に適用され
るカラー画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
(従来例1)従来の画像形成装置として例えば特開平7
−333921号公報に記載されたものが知られてお
り、図18はその構造を示す図である。図において感光
体101の周囲には、帯電器102、露光装置103、
イエロー、マゼンタ、シアン及び黒の4色のそれぞれの
現像器104Y、104M、104C及び104Bk、
転写用帯電器105、クリーニングブレード106、並
びに、圧接ブレード107を備えるクリーニング装置1
08が配設されている。感光体101に対して図示の矢
印方向に動作可能なクリーニングブレード106は必要
に応じて感光体101に対して接離動作を行う。一方、
圧接ブレード107は感光体の両端の非画像部の周面に
常時圧接している。
【0003】次に、上記の従来の画像形成装置の動作を
説明する。まず、感光体101が帯電器102により帯
電された後、露光装置103により静電潜像が形成さ
れ、イエローの現像器104Yにより現像される。その
後、イエロートナー像を保持する感光体101上に同様
の工程で形成した静電潜像をマゼンタの現像器104M
により現像する。この工程をさらにシアン及び黒につい
て順次行い、感光体101上に4色のトナー像を重ね合
わせてカラー像を形成する。そして、転写用帯電器10
5により記録紙108にトナー像を一括して転写し、図
示しない定着器により定着してカラー画像を得る。この
画像形成中、クリーニングブレード106はトナー像を
乱さないように感光体ドラムから離れている。そして、
所定のタイミングで感光体101へ当接して転写残りの
トナーを除去する。
【0004】(従来例2)また、従来の他の画像形成装
置として、特開平5−72912号公報に記載されたも
のも知られており、図19はその構成を示す図である。
図において、感光体121の周囲には、帯電器122、
露光装置123、イエロー、マゼンタ、シアン及び黒の
4色のそれぞれの現像器124Y、124M、124C
及び124Bk、中間転写ベルト125、並びに、感光
体121に常時圧接する感光体クリーナ126が配置さ
れている。中間転写ベルト125の周囲には、ベルトク
リーナ127及び転写ローラ128が配設されている。
ベルトクリーナ127及び転写ローラ128は中間転写
ベルト125に対してそれぞれ図示の矢印方向に接離可
能である。
【0005】上記従来例2の画像形成装置の動作を説明
する。まず、感光体121が帯電器122により帯電さ
れた後、露光装置123により静電潜像が形成され、イ
エローの現像器124Yにより現像される。現像された
イエロートナー像は直ちに中間転写ベルト125へ転写
される。その後、同様の工程で感光体121上の静電潜
像をマゼンタの現像器124Mで現像し、イエロートナ
ー像を保持する中間転写ベルト125上にマゼンタトナ
ー像を重ね合わせて転写する。さらにシアン及び黒につ
いて順次同様の工程を行い、中間転写ベルト125上に
4色のトナー像を重ね合わせてカラー像を形成する。そ
して、トナー像を乱さないように中間転写ベルト125
から離れていた転写ローラ128を、記録紙129を介
して中間転写ベルト125に圧接させて記録紙129に
トナー像を一括して転写し、図示しない定着器により定
着してカラー画像を得る。この画像形成中、ベルトクリ
ーナ127はトナー像を乱さないように中間転写ベルト
125から離れている。そして、所定のタイミングで当
接して転写残りのトナーを除去する。
【0006】図20は転写ローラ128周辺の構造を示
す図である。転写ローラ128は、図20に示すように
ワンウェイクラッチ130を介してローラギア131を
同軸に備え、中間転写ベルト125から離れているとき
には本体側のローラ駆動ギア132により、周速が中間
転写ベルト125の周速よりも遅くなるように構成され
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来例1(図18)においては、感光体101の法線方
向にクリーニングブレード106を圧接することによ
り、圧接力が短時間に増加し、急激な負荷変動を生じ
る。このため、回転変動を抑制しきれずに、速度変動に
よる画像の伸縮が生じて各色のトナー像に色ずれが発生
するという問題があった。また、従来例2(図19)に
おいても同様な問題があった。そもそも一般に、ベルト
周面に常時圧接するブレード等を設けると、ベルトに働
く有効張力が増加し、ベルトと駆動軸との間にいわゆる
クリープ滑りが生じる。例えば、「機械設計」、第33
巻、第16号(93〜100頁)等に述べられているよ
うに、このクリープ滑りは駆動軸がベルトへ駆動力を伝
達している状態で常に発生しているものであり、ベルト
の張り側と緩み側との張力の差である有効張力によるベ
ルトの伸縮が原因である。カラー画像形成装置において
上記のようなクリープ滑りが発生すれば、駆動軸とベル
トとの位相がずれ、駆動軸の速度変動パターンがベルト
上の位置に影響を及ぼす。従って、イエローからマゼン
タ、シアン、そして黒と作像工程を重ねるにつれて、異
なるパターンの速度変動による伸縮が生じて各色のトナ
ー像に色ずれが発生するという問題が生じる。従来例2
はかかる点を考慮して常時圧接構成を用いず、ベルトク
リーナ127や転写ローラ128を必要時のみ中間転写
ベルト125に圧接させる構成をとっている。ところ
が、中間転写ベルト125に対するベルトクリーナ12
7の圧接による負荷変動がもたらす中間転写ベルト12
5の周速度変動に対して十分に対処することができなか
った。このため、やはり中間転写ベルト125上で各色
のトナー像の位置がずれて、画像品位が劣化するという
問題があった。
【0008】負荷変動を抑制するために高精度の接離動
作機構を用いることもできるが、その場合には、クリー
ニングブレード106やベルトクリーナ127のいわゆ
る食い込み量が少ない状態が長く継続されるので、感光
体101あるいは中間転写ベルト125との摩擦により
クリーニングブレード106あるいはベルトクリーナ1
27がめくれ上がってしまい、クリーニングが不可能と
なるという問題が生じる。
【0009】さらに、従来例2(図19,20)のよう
に、転写ローラ128にワンウェイクラッチ130を設
ける構成では、ワンウェイクラッチ130が転写ローラ
128を加速して回転させるために、転写ローラ128
を加速方向へ力を伝達し減速方向へは空転する必要があ
る。したがって、ワンウェイクラッチ130を用いた構
成では、転写ローラ128の周速をベルト周速よりも遅
く設定しておいて、ベルトに圧接して従動するときに加
速されることとなる。
【0010】弾性体である転写ローラ128が中間転写
ベルト125に接触して従動する状態での食い込み量と
回転速度との関係を図21のグラフに示す。図示のよう
に、接触の初期にはスベリのために回転速度は低いが、
その後急速に立ち上がり、摩擦が安定(速度U)した後
は食い込み量が大きくなるにつれて回転速度は低下す
る。つまり、食い込み量が増加するにつれて転写ローラ
128の仮想半径が大きくなることを示している。この
食い込み量と仮想半径との関係は、圧接による弾性ロー
ラの変形体積の変形域に対する割合から計算できること
が日本機械学会通常総会講演会講演概要集(1987
年、267〜268ページ)などに示されている。従っ
て、中間転写ベルト125の周速度よりも遅く回転して
いる転写ローラ128を中間転写ベルト125へ圧接す
ると、食い込みの前半に一旦加速された後、食い込み量
の増加に伴い減速されることとなる。
【0011】一般に一定速度に制御する場合、減速負荷
が増加した時にはモータが加速力を増加させ速度を維持
しようとする。しかし、減速負荷が増加した後に加速負
荷が生じると、モータの加速力と相まって過加速となり
速度制御が不安定になってしまう。このため、減速負荷
から加速負荷へ転じる構成は一定速度を得る目的には適
さないという問題点を有していた。
【0012】本発明は上記のような問題点を解決するた
めになされたもので、負荷変動がもたらす速度変動によ
る各色のトナー像の位置ずれを防止することのできるカ
ラー画像形成装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
するために本発明は、駆動軸の回転に対して常時摩擦負
荷を与える圧接部材を備え、これによってベルトクリー
ナや転写ローラを圧接した場合の負荷変動の影響を相対
的に小さくする構成を備えたものである。
【0014】また、本発明は圧接部材を駆動軸に対して
接離させる押圧接離機構を備え、ベルトクリーナまたは
転写ローラの中間転写ベルトに対する圧接と、圧接部材
の駆動軸に対する離間とを同時に行うという構成を備え
たものである。
【0015】また、本発明は転写ローラを駆動するロー
ラ駆動機構へ駆動力の切断と接続を行う摩擦クラッチを
備え、摩擦クラッチの摩擦力が中間転写ベルトと転写ロ
ーラの摩擦力よりも小さいという構成を備えたものであ
る。
【0016】また、本発明においては、転写ローラの回
転速度Vは転写ローラを中間転写ベルトに圧接して摩擦
力で従動させた場合の回転速度W以上であり、ベルトク
リーナの圧接と転写ローラの圧接をほぼ同時に行うとい
う構成を備えたものである。
【0017】また、本発明は最後の色のトナー像を中間
転写ベルトに一次転写しながら、クリーナ接離機構がク
リーニングブレードの長手方向の一端を他端よりも先ん
じて圧接させるという構成を備えたものである。
【0018】また、本発明は最後の色のトナー像を中間
転写ベルトに一次転写しながらクリーニングブレードを
中間転写ベルトに圧接し、この圧接動作時にクリーニン
グブレード先端が中間転写ベルトへの略接線方向から接
触し、所定の圧接位置まで移動するという構成を備えた
ものである。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明のカラー画像形成装置は、
互いに異なる色のトナーを有する複数の現像器と、現像
器により複数色のトナー像を表面に形成される感光体
と、回転する駆動軸を含む支持軸により感光体と対向す
るように張設されて走行し、感光体上のトナー像を順次
重ねて一次転写される中間転写ベルトと、中間転写ベル
ト上のトナー像を記録紙へ二次転写させる転写手段と、
中間転写ベルトに対して接離可能に保持され、接触時に
は前記中間転写ベルト上の二次転写残りのトナーを除去
するベルトクリーナと、ベルトクリーナを前記中間転写
ベルトに対して圧接・離間させる機構であって、前記一
次転写における最後の色のトナー像の前記中間転写ベル
トへの一次転写中に、前記ベルトクリーナを圧接させる
クリーナ接離機構と、駆動軸に常に圧接し、当該駆動軸
の回転に対して摩擦負荷を与える圧接部材と、を備えた
ものである。
【0020】また、本発明の他のカラー画像形成装置
は、互いに異なる色のトナーを有する複数の現像器と、
現像器により複数色のトナー像を表面に形成される感光
体と、回転する駆動軸を含む支持軸により感光体と対向
するように張設されて走行し、感光体上のトナー像を順
次重ねて一次転写される中間転写ベルトと、中間転写ベ
ルトに対し接離可能に保持され、中間転写ベルトとの間
に挟持した記録紙へトナー像を二次転写させる転写ロー
ラと、中間転写ベルト上の二次転写残りのトナーを除去
するベルトクリーナと、転写ローラを中間転写ベルトに
対して圧接・離間させる機構であって、一次転写におけ
る最後の色のトナー像の中間転写ベルトへの一次転写中
に、転写ローラを圧接させるローラ接離機構と、駆動軸
に常に圧接し、駆動軸の回転に対して摩擦負荷を与える
圧接部材と、を備えたものである。
【0021】また、圧接部材を駆動軸の円筒面に圧接し
ても良い。
【0022】また、本発明の他のカラーが像形成装置
は、互いに異なる色のトナーを有する複数の現像器と、
現像器により複数色のトナー像を表面に形成される感光
体と、回転する駆動軸を含む支持軸により感光体と対向
するように張設されて走行し、感光体上のトナー像を順
次重ねて一次転写される中間転写ベルトと、中間転写ベ
ルト上のトナー像を記録紙へ二次転写させる転写手段
と、中間転写ベルトに対して接離可能に保持され、接触
時には中間転写ベルト上の二次転写残りのトナーを除去
するベルトクリーナと、ベルトクリーナを中間転写ベル
トに対して圧接・離間させる機構であって、一次転写に
おける最後の色のトナー像の中間転写ベルトへの一次転
写中に、ベルトクリーナを圧接させるクリーナ接離機構
と、駆動軸に圧接して当該駆動軸の回転に対して摩擦負
荷を与える圧接部材と、圧接部材を駆動軸に対して接離
させる機構とを備え、ベルトクリーナの中間転写ベルト
に対する圧接と、圧接部材の駆動軸に対する離間とを同
時に行う構成を有することを特徴とするものである。
【0023】中間転写ベルトと圧接部材とベルトクリー
ナとが一体のベルトユニットとしてカラー画像形成装置
本体に着脱可能であるように構成しても良い。
【0024】また、本発明の他のカラー画像形成装置
は、互いに異なる色のトナーを有する複数の現像器と、
現像器により複数色のトナー像を表面に形成される感光
体と、感光体と対向して走行し、順次前記感光体の上の
トナー像を重ねて一次転写される中間転写ベルトと、中
間転写ベルトに対し接離可能に保持され、中間転写ベル
トとの間に挟持した記録紙へ中間転写ベルト上のトナー
像を二次転写させる弾性を有する転写ローラと、転写ロ
ーラを中間転写ベルトに対して圧接・離間させるローラ
接離機構と、中間転写ベルトと転写ローラの摩擦力より
も小さい摩擦力を有する摩擦クラッチを有して転写ロー
ラへの駆動力の切断と接続とを行うローラ駆動機構と、
を備えたものである。
【0025】転写ローラが中間転写ベルトより離間して
いるときには、ローラ駆動機構の駆動力により、転写ロ
ーラはその外周速度が中間転写ベルトの表面の周速度と
ほぼ等速で回転するように構成しても良い。
【0026】また、さらに、中間転写ベルト上の二次転
写残りのトナーを除去するベルトクリーナを備え、転写
ローラが前記ベルトクリーナの下方に設置され、ローラ
駆動機構のクラッチが転写ローラと同軸でない本体ギア
に設置された構成も可能である。
【0027】また、本発明の他の画像形成装置は、互い
に異なる色のトナーを有する複数の現像器と、現像器に
より複数色のトナー像を表面に順次形成される感光体
と、回転可能な複数の支持軸により感光体と対向して張
設されて走行し、順次感光体の上の色の異なるトナー像
を重ねて一次転写される中間転写ベルトと、中間転写ベ
ルトに対し接離可能に保持され、接触時には中間転写ベ
ルトとの間に挟持した記録紙へ中間転写ベルト上のトナ
ー像を二次転写させる弾性を有する転写ローラと、転写
ローラを移動させ中間転写ベルトに対する圧接と離間と
を行うローラ接離機構と、転写ローラを駆動するローラ
駆動機構と、中間転写ベルトに対し接離可能に保持さ
れ、接触時には中間転写ベルトへ圧接し、中間転写ベル
ト上の二次転写残りのトナーを除去するベルトクリーナ
と、ベルトクリーナを中間転写ベルトに対して接離させ
るクリーナ接離機構とを備え、転写ローラの回転速度V
は、転写ローラを中間転写ベルトに圧接して摩擦力で従
動させた場合の回転速度W以上であり、ベルトクリーナ
の圧接と転写ローラの圧接とをほぼ同時に行うように構
成されたことを特徴とする。
【0028】感光体に常時圧接し、一次転写後の前記感
光体上のトナーを除去するドラムクリーナと、感光体を
駆動する感光体駆動手段と、駆動軸を駆動するベルト駆
動手段とを備え、感光体駆動手段と前記ベルト駆動手段
とが連結されて同一の駆動源により駆動されるように構
成しても良い。
【0029】一次転写において、最後の色の静電潜像を
前記感光体上に形成しながら、ベルトクリーナを圧接す
るように構成しても良い。
【0030】ベルトクリーナは中間転写ベルトに圧接す
るクリーニングブレードを備えても良い。
【0031】また、本発明の他のカラー画像形成装置
は、互いに異なる色のトナーを有する複数の現像器と、
現像器により複数色のトナー像を表面に形成される感光
体と、回転する駆動軸を含む支持軸により感光体と対向
して張設されて走行し、感光体上のトナー像を順次重ね
て一次転写される中間転写ベルトと、中間転写ベルト上
のトナー像を記録紙へ二次転写させる転写手段と、中間
転写ベルトに対し接離可能に保持され、接触時には中間
転写ベルト上の二次転写残りのトナーを除去するクリー
ニングブレードを備えたベルトクリーナと、クリーニン
グブレードを中間転写ベルトに対して接離させるクリー
ナ接離機構とを備え、一次転写において、最後の色のト
ナー像を中間転写ベルトに一次転写しながら、クリーナ
接離機構がクリーニングブレードの長手方向の一端を他
端よりも先んじて圧接させるように構成されたことを特
徴とする。
【0032】また、本発明の他のカラー画像形成装置
は、互いに異なる色のトナーを有する複数の現像器と、
現像器により複数色のトナー像を表面に形成される感光
体と、回転する駆動軸を含む支持軸により感光体と対向
して張設されて走行し、感光体上のトナー像を順次重ね
て一次転写される中間転写ベルトと、中間転写ベルト上
のトナー像を記録紙へ二次転写させる転写手段と、中間
転写ベルトに対し接離可能に保持され、接触時には中間
転写ベルト上の二次転写残りのトナーを除去するクリー
ニングブレードを備えるベルトクリーナと、クリーニン
グブレードを中間転写ベルトに対して接離させるクリー
ナ接離機構とを備え、一次転写において、最後の色のト
ナー像を前記中間転写ベルトに一次転写しながらクリー
ニングブレードを中間転写ベルトに圧接し、この圧接動
作時にクリーニングブレード先端が中間転写ベルトの略
接線方向から接触し、所定の圧接位置まで移動するよう
に構成されたことを特徴とする。
【0033】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図1から図
17を用いて説明する。 《実施例1》実施例1によるカラー画像形成装置の全体
構成と動作について図1から図8を用いて説明する。図
1において、像形成ユニット1はイエロー、マゼンタ、
シアン及びブラックの各色毎に有機感光体(以下単に感
光体という。)2の周りにプロセス要素を配設して一体
化したものである。各色について同様の構成であるの
で、ここでは黒色の像形成ユニット1についてのみ説明
し、イエロー、マゼンタ及びシアンについての像形成ユ
ニットの説明は省略する。感光体2はフタロシアニンを
感光材料に用い、ポリカーボネート系バインダ樹脂を主
体に構成したものである。帯電器3は感光体2を帯電す
る。グリッド4は帯電電位を制御する。レーザ光は露光
窓5を通って作像ユニット1に進入する。
【0034】現像器6は、トナーホッパ7、現像ローラ
8、ドクターブレード9等より構成される。トナーホッ
パ7内には、マイナス帯電性の黒トナー10が入ってい
る。感光体2表面のトナーを清掃する感光体クリーナ1
1は、感光体2に常時圧接してクリーニングするポリウ
レタンゴム製の感光体ブレード12と廃トナー溜13と
を備える。感光体ブレード12は厚さ1.5mm、長さ
9mmの長方形断面を有し、5mmの自由端長に設定さ
れ、感光体2の接線との圧接角度は22度、法線方向の
食い込み量は1.2mmである。感光体2の直径は30
mm、現像ローラ8は直径16mmで回転可能に保持さ
れている。
【0035】図2にベルトユニット20を示す。ベルト
ユニット20は、ユニットケース21、中間転写ベルト
22、駆動軸23、A従動軸24,B従動軸25、テン
ションローラ26、ベルトクリーナ27、廃トナー溜め
28、位置検出器29、及び、ブレーキ30を備える。
中間転写ベルト22は、厚さ100μmのエンドレスベ
ルト状の半導電性(中抵抗)のウレタンを基材とし、表
面層はPFA・PTFE等のフッ素樹脂を用い、全体で
100〜500μmの厚さとしたフィルムよりなる。以
下、実施例の説明においては中間転写ベルト22を単に
ベルト22と称する。ベルト22は駆動軸23、A従動
軸24、B従動軸25およびテンションローラ26に張
設され、駆動軸23の回転により走行可能に構成され
る。
【0036】ベルト22は、各色のトナー像が位置ずれ
なく転写されるために、その周長を、駆動軸23の外周
長の整数倍の条件を満たす長さであって、かつ、記録紙
の長さ以上に設定してある。従って、ベルト周長が何ら
かの理由で駆動軸23外周のn倍では不足した場合に
は、n+1倍の周長まで延ばさなければならない。ここ
では記録紙とベルト周長との差分の非画像部の長さは9
0mmに設定している。A従動軸24からテンションロ
ーラ26までの当接部の周長は、ベルト22の非画像部
より短く設定されている。ベルトユニット20はA従動
軸24とテンションローラ26との間に張設した部分を
感光体2に当接するように装着されるので、出荷時には
この範囲にベルト22の非画像部が位置するように設定
されている。このときベルト22の画像部がこの範囲に
あると、ベルトユニット20の着脱時に画像部を傷つけ
たり汚染することがある。また、非画像部領域はベルト
22の継ぎ目を含む位置に設定している。
【0037】位置検出器29は、ベルト22に設けた検
出孔の通過を検出する構成である。位置検出器29は非
画像部を感光体2と対向させた位置でベルト22を停止
したときの検出孔と位置検出器29との間隔が、回転立
ち上がり時に駆動モータが安定して定速で走行できるま
でに必要な助走距離よりも長くなるように設定されてい
る。駆動軸23及びB従動軸25はそれぞれ直径約30
mm、テンションローラ26及びA従動軸24はそれぞ
れ直径約15mmである。図3に駆動軸23と同軸のベ
ルトギア31及び噛み合い駆動力を伝達する本体側の駆
動ギア32の構成を示す。駆動ギア32は大径ギア33
と同軸である。このベルト駆動系34は図示のように感
光体2を駆動する感光体駆動系36と駆動モータ35を
共有し、ギア系が連結されている。このギア系は駆動軸
23の1回転が感光体2の1回転と一致するように整数
比の歯数のギアで構成されている。この整数比は駆動軸
23の一回転でモータを含めた全てのギアが整数回の回
転をする歯数であればよい。
【0038】図4に駆動軸周辺の構成を示す。ベルトク
リーナ27はクリーニングブレード50とトナー受け5
1とを備える。以下実施例の説明においてはクリーニン
グブレード50を単にブレード50と称する。ブレード
50はポリウレタンゴム製で厚さ1.5mm、長さ9m
mの長方形断面を有し、5mmの自由端長に設定され、
感光体2の接線との圧接角度は22度、法線方向の食い
込み量は1.2mmであり、ベルト22の駆動軸23へ
の巻き付き範囲に位置する。クリーナ接離機構52は、
装置本体側のクリーナカム軸53と、この軸に設置した
2個のクリーナカム54と、ベルトユニット20(図
2)側のカム受け55と、クリーナバネ56と、ブレー
ド50の食い込み量を規定する位置決めピン57とを備
える。ブレード50はクリーナ接離機構52によりトナ
ー受け51とともに、ブレード50の延長方向に設けた
クリーナ軸27Cを中心に回転して、ベルト22に対し
て接離可能に保持されている。トナー受け51はクリー
ニング時に除去されたトナーの飛散を防止するシール部
材(図示せず)も備えている。
【0039】ブレード50の圧接箇所はベルト22が重
力方向よりもせり出すような構成としたが、これはベル
トクリーナ27がベルト22から離れる時にブレード5
0の先端に付着したトナーをトナー受けで捕集するため
である。ここでもし、せり出す構成としなければ、トナ
ーがベルト22に沿って落下してトナーがこぼれるとい
う問題を生じる。ブレーキ30は圧接ブレード60とこ
れを保持するブレーキホルダ61とからなる。圧接ブレ
ード60はポリウレタンゴム製で厚さ1.5mm、長さ
9mmの長方形断面を有し、5mmの自由端長に設定さ
れ、感光体2の接線との圧接角度は10度、法線方向の
食い込み量は1.2mmであり、ベルト22の内側の空
間のブレーキホルダ61に配設され、ベルト22に接触
しない範囲で駆動軸23の円筒面に常時圧接している。
駆動軸23の回転に対して摩擦負荷を与える圧接ブレー
ド60が駆動軸23に圧接しているので、ベルト22に
対する負荷は増加しない。従って、安定した負荷を与え
てベルトクリーナ27の圧接による負荷変動の影響を低
減しながら、ベルト22の負荷によるクリープスベリが
もたらす駆動位相のずれを防止できる。これにより、ベ
ルト22上に重ね合わされる各色のトナー像の位置ずれ
を防止することができる。仮に、圧接ブレード60を駆
動軸23以外の軸に設けると、ベルト22に対する負荷
が増大し、クリープ滑りが大きくなって駆動位相のずれ
が増大してしまう。
【0040】また、ブレーキ30が駆動軸23に常時圧
接するので、ベルトユニット20はカラー画像形成装置
本体から取り出された際の単体ユニットとしても回転負
荷を有することになる。これにより、非装着時にベルト
22が自由に空転することを防止でき、従ってA従動軸
24とテンションローラ26とに張設される部分に常に
非画像部が露出した状態を維持できる。このとき仮に、
ベルト22の空転を防止するためにブレード50をベル
ト22に常時圧接した場合には、ベルト22にブレード
50の圧接力による変形が生じ、画像品位が低下すると
言う問題がある。
【0041】図5は複数の作像ユニット1とベルトユニ
ット20とを用いたカラー画像形成装置の本体40を示
し、40Aはアリゲータであり、本体40に対して下辺
側のヒンジ軸40Bを中心に開閉操作自由である。ベル
トユニット20は図示の矢印の方向へ着脱自在で、この
着脱操作や紙詰まりのメンテナンス等は、アリゲータ4
0Aを開いて行う。また、各作像ユニット1は、本体上
板40Cを開いて所定位置に着脱自在である。除電針4
1は紙42がベルト22から離反する時のトナー像の乱
れを防止するために設けられている。転写ローラ43は
反導電性のスポンジからなり、ベルト22に離接可能で
ある。レーザ露光装置44は画像情報に対応した信号光
45を出力し、この信号光45は図示の様にミラー46
に入射・反射され、作像位置の感光体2を母線方向に走
査露光して静電潜像を形成する。給送ローラ47は本体
アリゲータ40Aの内側に配置され、ベルト22と転写
ローラ43との圧接されたニップ部に記録紙42が送ら
れてくるように記録紙搬送路が形成されている。定着器
48は本体の内側上部に設けられている。
【0042】図6及び図7は転写ローラ43周辺の構造
の詳細を示す図である。転写ローラ43は図6に示すよ
うにアーム軸65Cを中心に回動可能なアーム65に保
持され、ローラバネ66とローラカム67とローラカム
軸68とを備えるローラ接離機構69によりB従動軸2
5へのベルト22の巻き付き範囲でベルト22に対して
接離可能である。転写ローラ43とベルト22とに挟持
された記録紙42(図5)が定着器48方向へ搬送され
る位置において転写ローラ43はベルト22に当接す
る。スペーサ70は転写ローラ43のベルト22への食
い込み量を規定する。また転写ローラ43は、図7に示
すように本体内のモータに連結されたローラ駆動ギア7
1a(ローラ駆動ギア71bと同軸)からローラギア7
2へ伝達される駆動力により、ベルト22から離れた状
態での外径の周速度がベルト22の周速度と一致する速
度で回転している。アリゲータ40A(図5)の開扉時
にはローラ駆動ギア71aとローラギア72との間の連
結が解放される。
【0043】図5に示すように、本体装着時には各色用
の作像ユニット1Y、1M、1C、1Bkは保持フレー
ム39内にセグメント状に配置されている。このとき、
作像ユニット1の各電極は保持フレーム39内の対応す
る電極にそれぞれ接触している。保持フレーム39の回
転により作像ユニット1は順次回動して一色ごとに作像
位置に位置決めされ、その間他色のユニットは待避位置
にある。
【0044】図8にベルト22及び保持フレーム39
(図5)の回転方向をそれぞれ実線矢印B及びFで示
す。作像位置では、図示しないフレーム内の電極が本体
電極に接触し、本体40(図5)から作像位置の作像ユ
ニット1への電圧の供給を可能とする。作像位置に設置
された感光体2は本体40の位置決め手段により強固か
つ正確に位置決めされ、この状態で本体からの駆動力を
受けて感光体2が周速度100mm/秒で矢印P方向へ
回転する。作像位置においてのみ作像動作が行われ、そ
の他の位置では動作しない。ベルト22は、テンション
ローラ26とA従動軸24との間に張設された箇所で作
像位置の感光体2に対向して、約3kgの張力で圧接す
る。ユニット切り替え時には感光体2を、張設されたベ
ルト22と摺擦させながら、保持フレーム39が回転す
ることとなる。この時、位置検出器29(図2)からの
位置検出信号にもとづき、ベルト22はその非画像部を
感光体2との対向部へ位置するように停止されている。
【0045】図3に示したように感光体2の駆動ギア3
2とベルトギア31とが整数比の歯数のギアで連結され
ていることにより、感光体駆動系36とベルト駆動系3
4とのギアの偏心による周期的な速度変動の位相をベル
ト22上で一致させることができる。特に、負荷変動に
より速度が変動しても、ベルト22と感光体2とが完全
に連結されているので、速度変動も共有されて一次転写
におけるトナー像の位置ずれを防止できる。また、感光
体2に感光体クリーナ11(図1)が常時圧接すること
により、駆動系の全体の負荷が安定して増加するので、
ベルト22(図2)に対するベルトクリーナ27(図
2)や転写ローラ43(図5)の圧接による負荷変動の
割合が低減する。
【0046】次にフルカラー作像工程を説明する。初め
に図5に示す様にイエローの作像ユニット1Yを作像位
置とし、感光体2を本体40の位置決め手段により強固
にかつ正確に位置決めして作像動作を開始する。この
時、ベルトクリーナ27(図4)及び転写ローラ43は
それぞれクリーナ接離機構52(図4)とローラ接離機
構69(図6)によりベルト22から離間した位置にあ
る。まず感光体2を回転させて帯電器3(図1)で表面
を−450Vに帯電させる。これと同時にベルト22を
回転させて、位置検出器29(図2)から発生する信号
によりベルト22の位置を検出する。この信号に基づく
信号光45により露光電位−50Vの静電潜像を感光体
2上に形成する。この静電潜像を、−250Vの電圧が
印加されてイエロートナーを担持する現像ローラ8Yと
の対向部を通過させ、感光体2上にイエロートナー像を
形成する。そしてA従動軸24(図2)に印加した+
1.0kVの電圧により、作像と同時にイエロートナー
像をベルト22上に転写する。ベルト22の周速度は、
トナー像の中抜け転写を防ぐために感光体2の周速より
1.5%速く設定されている。
【0047】イエローのトナー像をすべて転写し終わっ
た後に、感光体2を停止させ、位置決め手段による位置
決めを解除するとともに、非画像部が感光体2に対向す
る位置でベルト22を停止させる。その後、保持フレー
ム39を矢印F方向に90゜回転させて作像位置のユニ
ットをユニット1Mに切り替える。この切り替え時に
は、作像ユニット1の感光体2をベルト22の非画像部
と摺擦させながら移動させる。切り替え終了後、イエロ
ーと同様にマゼンタのトナー像の形成及び転写を行う。
このマゼンタのための信号光45の照射タイミングも位
置検出器29(図2)からの信号に基づいて制御され、
ベルト22上でイエローのトナー像にマゼンタのトナー
像が位置的に合致するように重ね合わされる。その後、
同様にして作像ユニット1を切り替え、シアンのトナー
像、次いで黒のトナー像もベルト22上に重ね合わせ
る。この間、ベルトクリーナ27(図2)及び転写ロー
ラ43はベルト22と非接触の位置に退避しているた
め、ベルト22上のトナー像を乱さない。
【0048】この結果、ベルト22上には4色のトナー
像が位置的に合致して重ね合わされ、フルカラー像が形
成される。最後の黒トナー像のための露光が終了する前
に、転写ローラ43が圧接する部分に非画像部が来るタ
イミングでローラカム軸68(図6)を回転させて、+
3kVの電圧が印加された転写ローラ43をベルト22
に圧接させる。そして、この圧接部に給紙カセット49
から送られる記録紙42に4色のトナー像を一括して二
次転写する。その後、定着器48により定着し、カラー
画像が得られる。この時に転写ローラ43と同様に、最
後の黒トナー像のための露光が終了する前に、ベルトク
リーナ27(図4)が圧接する部分に非画像部が来るタ
イミングでクリーナカム軸53(図4)を回転させ、ベ
ルトクリーナ27をベルト22に圧接させて二次転写残
りのトナーを除去する。露光位置よりも一次転写位置の
方が感光体2の回転方向下流なので、露光終了前はすな
わち、一次転写も行われているタイミングである。
【0049】一次転写しながら、ベルトクリーナ27お
よび転写ローラ43を圧接することにより、画像のスル
ープットを向上させ、ベルト22の余分な空走距離を排
除して装置本体の小型化を実現できる。このとき、一次
転写終了後にベルトクリーナ27を圧接しようとする
と、一次転写位置からベルトクリーナ27および転写ロ
ーラ43の圧接位置までの間に画像範囲よりも長い空走
距離を確保する必要がある。非画像部が作像ユニット1
に対向する位置でベルト22を停止した後、保持フレー
ム39を回転することにより作像位置へ再び作像ユニッ
ト1Yを移動するとともに、ベルトクリーナ27と転写
ローラ43とをベルト22から離間させ、新たなフルカ
ラー像の作成工程に備える。
【0050】ブレード50(図4)が駆動軸23に圧接
するので、ベルト22の負荷が増加すると同時に駆動軸
23がベルト22を駆動する摩擦力も増加する。従っ
て、負荷変動によるベルト22のスベリを低減できる。
さらに、駆動軸23への巻き付き範囲でベルトクリーナ
27をベルト22に当てるので、ベルトクリーナ27の
圧接状態が安定して、クリーニング不良を防止できる。
さらに、ベルトクリーナ27と同じ駆動軸23に圧接ブ
レード60が圧接するので、駆動軸23の偏心による負
荷変動がクリーナ部とブレーキ部とで相殺され、定常回
転時の負荷変動が抑制される。
【0051】以上のように実施例1によれば、図4に示
すように、駆動軸23の回転に対して摩擦負荷を与える
圧接ブレード60を駆動軸23に圧接して設けることに
より、ベルト22に対する負荷は増加しない。従って、
ベルト22の負荷によるクリープスベリがもたらす駆動
位相のずれを防止できる。また、ベルトユニット20自
体の負荷が安定して増加するので、ベルトクリーナ27
および転写ローラ43(図5)の圧接による負荷変動分
の全体負荷に対する割合が低減され、負荷変動の影響が
小さくなる。従って速度変動を抑制できる。こうして、
ベルト22上に重ね合わされる各色のトナー像の位置ず
れを防止することができる。また、他の軸の負荷に比べ
駆動軸23の負荷の割合が安定して大きくなるので、駆
動ギアに働く駆動力の反動が小さくなり、ベルトユニッ
ト20(図2)のジッタが低減できる。
【0052】また、最後の色のトナー像をベルト22に
一次転写しながら、ベルトクリーナ27および転写ロー
ラ43(図5)を圧接することにより、画像のスループ
ットを向上させ、ベルト22の余分な空走距離を排除し
て装置本体の小型化を実現できる。さらに圧接ブレード
60を駆動軸23の円筒面に圧接することにより、駆動
軸23のベルト22との摩擦面の異物を除去でき、ベル
ト22と駆動軸23との摩擦が安定してベルト22の定
速走行が安定する。
【0053】また、ベルト22とブレーキ30とベルト
クリーナ27とが一体のベルトユニット20として本体
に着脱可能であることにより、トナーによる汚れがなく
簡単なメンテナンスを実現できる。さらに、ブレード5
0とベルト22、駆動軸23と圧接ブレード60の各々
の相互位置精度を、容易に所定の範囲に維持できる。し
かも駆動軸23に圧接ブレード60による負荷があるの
で、ベルトユニット20の非装着時にベルト22が自然
に空転することがない。従って、A従動軸24とテンシ
ョンローラ26とに張設される部分へ確実に非画像部を
露出させておくことができる。
【0054】感光体2と駆動軸23とが整数比の歯数の
ギアで連結して構成され、同一のモータで駆動されるこ
とにより、周期的な速度変動の位相をベルト22上で一
致させることができる。さらに、負荷変動により速度が
変動しても、ベルト22と感光体2とが速度変動も共有
するので一次転写におけるトナー像の位置ずれを防止で
きる。さらに感光体クリーナ11が常時圧接をすること
により、駆動系の全体の負荷が安定して増加するので、
ベルト22に対するベルトクリーナ27や転写ローラ4
3の圧接による負荷変動の割合が低減する。このため、
簡易な構成で一次転写中にベルトクリーナ27や転写ロ
ーラ43を圧接でき、画像出力のスループットを向上さ
せるとともに、ベルト22の余分な空走距離を排除して
装置本体の小型化が実現できる。
【0055】さらに、最後の色の静電潜像を感光体2上
に形成しながら、ベルトクリーナ27を圧接する場合に
は、感光体2の露光を一定速度で行うための速度変動の
抑制が非常に重要となるが、より一層の画像出力のスル
ープットの向上と空走距離の削減により小型化が実現で
きる。特に、ベルトクリーナ27がベルト22に圧接す
るブレード50を備えている場合には、ファーブラシや
ローラクリーニングなどの方式よりも負荷変動が大きい
ので、負荷変動の抑制が重要である。
【0056】なお、以上の説明では圧接ブレード60を
駆動軸23の円筒面に圧接した例を用いたが、駆動軸2
3の円筒面でなく、駆動軸23の側面や軸受けに設けて
も良い。また、黒画像用の露光中にベルトクリーナ27
及び転写ローラ43を圧接する動作で説明したが、露光
終了前に限るものでなく、露光終了後の一次転写終了前
に圧接動作を行う構成も実施可能である。さらに、ベル
トクリーナ27と転写ローラ43とをそれぞれのタイミ
ングで圧接する構成で説明したが、転写ローラ43をベ
ルト22に圧接して摩擦力で従動させた場合の回転速度
以上で回転させ、ベルトクリーナ27の圧接と転写ロー
ラ43の圧接をほぼ同時に行う構成も実施可能である。
この構成によれば、転写ローラ43の圧接によるベルト
駆動系34への加速方向の負荷変動と、ベルトクリーナ
27の圧接による減速方向の負荷変動とが相殺され、速
度変動が抑制されて各色間に位置ずれのない画像が得ら
れる。
【0057】《実施例2》図9は実施例2による駆動軸
23周辺の、ベルトクリーナ27及びブレーキ30を含
む構成を示す図である。図4の構成と異なる点を中心に
説明する。ブレーキホルダ61は、ブレーキ軸30Cを
中心に回動可能であり、圧接ブレード60を保持してい
る。ブレーキバネ75は、圧接ブレード60を駆動軸2
3へ圧接する。ブレーキピン76は、圧接時の駆動軸2
3への食い込み量を規定する。ブレーキカム77は、ク
リーナカム軸53にクリーナカム54と逆位相で設けら
れている。ブレーキカム77が回転してブレーキホルダ
61の上端部に当接し、さらに押し下げると、ブレーキ
カム61は時計方向に回動してブレーキバネ75を圧縮
しながら圧接ブレード60を駆動軸から離れさせる。こ
のとき、ベルトクリーナ27はクリーナカム54に追従
して時計方向に回動し、ベルト22に圧接する。すなわ
ち、ベルトクリーナ27の圧接時には圧接ブレード60
は駆動軸23から離れているように構成されている。
【0058】さらに、図10は転写ローラ43への駆動
力の伝達系を示し、ローラギア72並びに本体側のロー
ラ駆動ギア71a及び71bを有している。図7の構成
と異なるのは、転写ローラ43とベルト22との接触面
よりも摩擦力が小さく、転写ローラ43の軸受けよりも
摩擦力が大きな摩擦クラッチ78をローラ駆動ギア71
a、71b間に設けた点である。ローラ駆動ギア71a
及び71bは、転写ローラ43がベルト22より離れた
状態で周速度がベルト22の表面の周速度と等速になる
よう回転している。その他の構成は実施例1と同様であ
る。
【0059】以上のように構成された画像形成装置つい
て、その動作を述べる。記録開始時には、転写ローラ4
3及びベルトクリーナ27はそれぞれ離間した状態にあ
り、圧接ブレード60は駆動軸23に圧接している。色
重ね工程の最後の黒画像の露光が終了する前に、ベルト
クリーナ27が圧接する部分に非画像部が来るタイミン
グでクリーナカム軸53を回転させ、ベルトクリーナ2
7を圧接させる。同時にブレーキカム77の回転によ
り、ブレーキホルダ61が回動して圧接ブレード60が
駆動軸23から離れる。このため、負荷変動の増加と減
少とが相殺されて全体の負荷は変動しない。記録終了時
には再びクリーナカム軸53が回転してベルトクリーナ
27を離間させ圧接ブレード60を駆動軸23へ圧接さ
せる。
【0060】一方、色重ね工程の最後の黒画像の露光が
終了する前に、転写ローラ43が圧接する部分に非画像
部が来るタイミングでローラカム軸68(図6)を回転
させ、転写ローラ43をベルト22に圧接させる。転写
ローラ43はベルト22より離間した状態では周速度が
ベルト22の表面の周速度と等速になるよう回転してい
る。このため、転写ローラ43の圧接開始時には負荷変
動は生じない。しかし、ベルト22に圧接した状態で
は、転写ローラ43の仮想半径が大きくなるので、ベル
ト22と転写ローラ43との間の摩擦力は転写ローラ4
3を、より低い回転速度で回転させようとする。この摩
擦力よりも摩擦力が小さい摩擦クラッチ78が滑ること
により、転写ローラ43はベルト22の周動に従動して
回転する。このため、転写ローラ43の駆動力がベルト
22の駆動系に対する負荷変動を引き起こさない。従っ
て、ベルト22には転写ローラ43の減速時の慣性力に
よるわずかな負荷変動のみが生じることとなり、画像へ
の影響が低減される。転写ローラ43の離間時の速度は
ベルト22の周速度と必ずしも等速でなくとも良いが、
等速から離れるに従い変動が大きくなる。
【0061】図11は、離間時の速度をパラメータとし
て、接触後の時間(食い込み量)に対する速度変動の関
係を示すグラフである。Wは所定の食い込み量で圧接し
て従動させたときの回転速度、Uは離間状態で周速度が
ベルト22の表面速度と等速になる回転速度である。食
い込み量が増加する過程で、ローラの回転速度Vは初期
の回転速度によらず、一旦Uになった後にWへ変化す
る。初期の速度が遅い場合には、ベルト22に減速負荷
を働かせた後に、直ぐ加速負荷を働かせることとなる。
このため、初期のVとWとの差が同等でも、初期のVが
遅い方が早い場合よりも問題が大きい。
【0062】摩擦クラッチ78が転写ローラ43と同軸
でない本体ギアに設置されたことにより、ベルトクリー
ナ27の離間時のトナーのこぼれ防止と定着器へ向かう
紙パスを保証しながら、ベルトクリーナ27からのトナ
ーこぼれが摩擦クラッチに入り込まず、摩擦クラッチ7
8のスベリが安定する。このとき、ベルトクリーナ27
の下方以外の箇所に、同軸に摩擦クラッチ78を備えた
転写ローラ43を設置しても、摩擦クラッチ78のスベ
リは安定するが、二次転写後の記録紙を定着器へ導くこ
とができくなる。その他の動作は実施例1と同様であ
る。
【0063】以上のように、ベルトクリーナ27の圧接
と同時に圧接ブレード60が駆動軸23から離間するこ
とにより、速度変動が生じず各色間の位置ずれのない画
像が得られる。また、ベルト22に対し接離可能な弾性
を有する転写ローラ43と、摩擦力がベルト22と転写
ローラ43との摩擦力よりも小さい摩擦クラッチ78を
転写ローラ43へ駆動力を伝達する駆動ギア71a、7
1b間に設けることにより、簡単な構成によりタイミン
グの制御無しで転写ローラ43を圧接する際の負荷変動
の影響を緩和できる。特に、転写ローラ43がベルト2
2から離間している時の周速度はベルト22の表面の周
速度と等速にすることにより影響を最小とすることがで
きる。
【0064】また、ローラ駆動機構の摩擦クラッチ78
が転写ローラ43と同軸でない本体側の駆動ギア71に
設置されたことにより、接離するベルトクリーナ27か
らのトナーこぼれが摩擦クラッチ78に入り込まず、摩
擦クラッチ78のスベリが安定する。なお、摩擦クラッ
チ78を本体に設けた構成で説明したが、トナーが摩擦
クラッチ78に影響しない構成として、転写ローラ43
と摩擦クラッチ78とを同軸に設けることも実施可能で
ある。また、クリーナはブレードを用いた構成で説明し
たが、ブレード形状でなくローラ形状等の他の形状でも
実施可能である。
【0065】《実施例3》図12は実施例3による、駆
動軸23及びベルトクリーナ27周辺のブレード接離機
構52の詳細構造を示す図である。図9の構成と異なる
点を説明する。まず、ベルトクリーナ27を両端に設け
た支持板80により案内板81に沿って平行移動可能に
保持し、ベルトクリーナ27をベルト22へ押圧するよ
うに付勢する圧縮バネ82と、平行移動可能でテーパ面
55Cで支持板80に当圧してクリーナ27を移動させ
るカム受け55と、カム受け55をクリーナカム54
a、54bに当圧させる当圧バネ83を設けている。さ
らに、2個のクリーナカム54a及び54bは図13の
側面図(a)及び平面図(b)に示すようにカム受け5
5a、55bへのそれぞれの押圧開始点の位相が異なる
様に配置されている。さらに、ブレーキホルダ61を両
端に設けた支持板90により案内板91に沿って平行移
動可能に保持し、支持板90をカム受け55のテーパ面
55Bに当接し、ブレーキ30をベルト22へ当接させ
るように付勢する圧縮バネ92を設けている。また、カ
ム受け55の移動により、ブレード50のa側(平面図
(b)における左端側)の圧接と圧接ブレード60のa
端の離間と、ブレード50のb側(平面図(b)におけ
る右端側)の圧接と圧接ブレード60のb端の離間とが
それぞれ同時に生じるように設置されている。その他の
構成は実施例2と同様である。
【0066】以上のように構成された画像形成装置つい
て、以下その動作を述べる。記録開始時には、転写ロー
ラ43(図5)とベルトクリーナ27とはそれぞれ離間
状態にあり、圧接ブレード60は駆動軸23に圧接して
いる。色重ね工程の最後の黒画像の露光が終了する前
に、ベルトクリーナ27が圧接する部分に非画像部が来
るタイミングで、クリーナカム軸53を回転させる。ま
ずクリーナカム54aがカム受け55aを上昇させて、
図13の平面図(b)の破線で示すようにベルトクリー
ナ27のa側のみをベルト22に圧接すると同時に、ブ
レーキホルダ61aが移動して圧接ブレード60のa側
のみを駆動軸から離間させる。続いてクリーナカム54
bがカム受け55bを上昇させてベルトクリーナ27の
b側をベルト22に圧接する。同時に、ブレーキホルダ
61bが移動して圧接ブレード60のb側をベルト22
から離間する。
【0067】したがって、ブレード50はa端からb端
まで圧接長さが徐々に増加して全体が圧接することとな
る。このため、図14に示すように実線で示す本構成で
の負荷変動は、破線で示す法線方向へ平行移動による圧
接の場合に比べて、負荷変動がなだらかになり、速度変
動を抑制できる。また、ブレード50の圧接長さが徐々
に増加して全体が圧接することと同時に、圧接ブレード
60は駆動軸23に対してa端から徐々に圧接長さが減
少して全体が離間する。従って、ベルトクリーナ27の
圧接とブレーキ30の開離とが一定の時間をかけて行わ
れることとなる。このため、ベルトクリーナ27の圧接
とブレーキ30の開離タイミングの調節が容易になり、
負荷変動の抑制を確実に行うことができる。そして記録
終了時には再びクリーナカム軸が回転してベルトクリー
ナ27を離間させ圧接ブレード60を駆動軸23へ圧接
させる。その他の動作は実施例2と同様である。
【0068】以上のように、ベルト22に対するクリー
ナ接離機構52が、ブレード50の長手方向の一端を他
端よりも先んじて圧接させることにより、低精度のクリ
ーナカム54でもブレード50の食い込みをゆっくりと
増加させられ、負荷変動の影響を低減できる。さらにブ
レード50の圧接と同時にブレーキ30を離間すること
により、容易なタイミング調整で負荷変動を抑制でき、
各色間の位置ずれを防止できることとなる。なお、上記
実施例3はベルトクリーナ27を平行移動させる構成と
したが、ブレード50の一端を多端に先んじて接触させ
る構成としては、図15に示すようにブレード50先端
の稜線とねじれの位置にある回転軸85を中心に回転移
動する構成も実施可能である。
【0069】《実施例4》図16は実施例4によるブレ
ード接離機構52を示す図である。図9の構成と異なる
のは、ベルトクリーナ27の回動中心であるクリーナ軸
27Cを駆動軸23中心とブレード50の先端を通る直
線上に設けた点である。その他の構成は実施例2と同様
である。以上のように構成された画像形成装置ついて、
以下その動作を述べる。記録開始時には、転写ローラ4
3(図5)とベルトクリーナ27とはそれぞれ離間状態
にあり、圧接ブレード60は駆動軸23に圧接してい
る。順次色重ねする工程の最後の黒トナー像のための信
号光の露光が終了する前に、ベルトクリーナ27が圧接
する部分に非画像部が来るタイミングで、クリーナカム
軸53を回転させる。カム受け55がクリーナカム54
に従動して、クリーナ27はクリーナ軸27Cを中心に
回転移動し、ブレード50の先端は駆動軸23の接線方
向からベルト22の圧接位置へ移動する。ブレード50
はベルト22の駆動軸23への巻き付き範囲で圧接する
ので、ベルト22に対しても接線方向から接近し、所定
の圧接位置へ設置される。
【0070】このクリーナ接離機構52の圧接動作にお
いては、ブレード50先端のベルト22への接触から所
定の圧接位置までの移動方向がベルト22の接線方向で
あるので、ブレード50の接触開始から所定の食い込み
位置までの移動時間が長くなる。このため、負荷変動の
増加の勾配が緩やかになるので、低精度のクリーナカム
54でもブレード50の食い込みをゆっくりと増加させ
られ、速度変動が抑制されて各色間の位置ずれを防止で
きる。その上、ブレード50とベルト22の接触開始時
は、両者の為す角度が所定のクリーニング位置における
角度よりも小さい。このため、ブレード50の食い込み
が少ない範囲でもブレード50の捲れを防止できる。
【0071】また、ブレード50がベルト22へ接触を
開始する時のブレード50先端の移動方向が、ベルト2
2の接線方向の移動成分が法線方向の移動成分よりも大
きい方向へ移動している。これにより摩擦力でブレード
50が捲れかけても、接線方向へのブレード50の移動
量が大きいため捲れが矯正されてブレード50先端を所
定の方向に圧接できるので、ブレード50の捲れをさら
に抑制できる。同時に、接触開始時のベルト22とブレ
ード50の相対速度が小さくなるので、接触開始時の負
荷変動も抑制できる。離接時には逆に接線方向へ離脱す
るので、ブレード50先端とベルト22とに付着してい
たトナーも掻き取られる。このため、ブレード50離間
時にベルト22へ多量のトナーが線上に付着して、転写
ローラ43や作像ユニット1等の構成部材の汚れや本体
40内へのトナーこぼれを防止することができる。
【0072】なお、ブレード50は長手方向には常に均
一な圧接条件であるので、ベルト22の蛇行を誘発する
ことがない。仮に、長手方向に不均一に圧接すると、ベ
ルト22と駆動軸23との摩擦力が左右でばらつき、ベ
ルト22が蛇行あるいは斜行してしまうという問題があ
る。発明者等の実験によれば、ブレード50の接触開始
から所定の食い込み位置までの移動時間が圧接位置の法
線方向へのブレード50の食い込み量の2倍以上であれ
ば画像に顕著な影響がなかった。この条件ではブレード
50の接触開始から所定の食い込み位置までの移動時間
が2倍以上となり、負荷変動の増加の勾配は1/2以下
となる。これは例えば図17に示すブレード50先端の
ベルト22の法線から30度の範囲(QOP内)に回転
中心を有する回転移動、またはベルト22の接線から3
0度範囲(図示Q'OP')の方向への平行移動で実現で
きる。さらに、ブレード50がベルト22へ接触を開始
する時のブレード50先端の移動方向が、ベルト22の
接線方向の移動成分が法線方向の移動成分よりも2倍以
上大きい方向へ移動する条件ではほとんど影響がなかっ
た。これは例えば図17に示すブレード50先端のベル
ト22の法線から26度の範囲(ROP内)に回転中心
を有する回転移動、またはベルト22接線から26度範
囲(図示R'OP')の方向への平行移動により実現でき
る。
【0073】ブレード50の圧接と同時に、ブレーキカ
ム77の回転により圧接ブレード60は駆動軸23から
離間する。そして記録終了時には再びクリーナカム軸5
3が回転してベルトクリーナ27を離間させ圧接ブレー
ド60を駆動軸23へ圧接させる。その他の動作は実施
例2と同様である。以上のように、クリーナ接離機構5
2の圧接動作時に、クリーナ27の回転軸27Cを駆動
軸23の中心とブレード50の先端を結ぶ線上に設ける
ことにより、ブレード50先端のベルト22への接触か
ら所定の圧接位置までの移動方向が圧接位置のベルト2
2の略接線方向なる。これにより、ベルト22の蛇行を
誘発することなく、低精度のカムでもブレード50の食
い込みがゆっくりと増加して負荷変動の影響を低減でき
る。その上、ブレード50は食い込み角度が低いところ
から接触し始めるので、食い込みの少ない範囲でのブレ
ード50の捲れも防止できる。また、ブレード50がベ
ルト22へ接触を開始する時のブレード50先端の移動
方向が、ベルト22の接線方向の移動成分が法線方向の
移動成分よりも大きくなるので、ブレード50食い込み
の少ない範囲でのブレード50を捲れをさらに防止でき
る。同時に、接触開始時のベルト22とブレード50の
相対速度が小さくなるので、接触開始時の負荷変動も抑
制できる。
【0074】なお、以上に述べた各実施例では、圧接部
材を圧接ブレードとしたが、ブレード形状に限るもので
はなく、ローラ形状やフェルト、棒状の樹脂等、圧接し
て駆動軸23に摩擦負荷を与えるもので有れば同様に実
施可能である。また、現像器と感光体2を着脱自在な作
像ユニットで構成した例で説明したが、必ずしも着脱自
在である必要はない。さらに、感光体2と現像器をそれ
ぞれ複数用いて構成した例で説明したが、単一の感光体
2に対して複数の現像器が移動してカラー画像を形成す
る構成についても同様に実施可能である。また、感光体
2とベルト22の駆動系をギアで連結したが、別々のモ
ータを用いてそれぞれ駆動する構成も可能である。
【0075】
【発明の効果】以上に述べた本発明は以下の効果を奏す
る。一次転写における最後の色のトナー像の中間転写ベ
ルトへの一次転写中にベルトクリーナを圧接させるクリ
ーナ接離機構と、駆動軸に常に圧接し、当該駆動軸の回
転に対して摩擦負荷を与える圧接部材とを備えたことに
より、ベルト負荷の増大によるベルトのスベリがもたら
す駆動位相のずれを防止すると同時にクリーナ圧接によ
る負荷変動の影響を低減して、各色のトナー像の位置ず
れを防止しながら、画像のスループットを向上させ、中
間転写ベルトの余分な空走距離を排除して装置本体の小
型化を実現できる。その上、ベルトユニットのジッタも
低減できる。
【0076】また本発明によれば、一次転写における最
後の色のトナー像の中間転写ベルトへの一次転写中に転
写ローラを圧接させるローラ接離機構と、駆動軸に常に
圧接し、駆動軸の回転に対して摩擦負荷を与える圧接部
材とを備えたことにより、転写ローラがもたらす負荷変
動の影響の緩和に対して上記と同様の効果が得られる。
【0077】さらに本発明によれば、圧接部材を駆動軸
の円筒面に圧接することにより、駆動軸のベルトとの摩
擦面をクリーニングでき、ベルトとの摩擦が安定して、
ベルトのスベリを防止できる。
【0078】さらに本発明によれば、クリーナの圧接と
同時に圧接部材が駆動軸から離間することにより、負荷
変動を相殺することができ、各色間の位置ずれのない画
像が得られる。
【0079】さらに本発明によれば、中間転写ベルトと
圧接部材とベルトクリーナが一体のベルトユニットとし
て本体に着脱可能であることにより、トナーによる汚れ
がなく簡単なメンテナンスを実現できるとともに、ブレ
ードとベルト、駆動軸と圧接部材の各位置精度の保証が
容易で、しかも駆動軸に圧接部材による負荷があるの
で、ベルトユニットの非装着時にベルトが自然に空転す
る事態を防止でき、所定の位置に非画像部を確実に露出
させることができる。その上、ベルトにクリーナを常時
圧接する必要がないので、ブレードおよびベルトのへた
りを防止できる。
【0080】さらに本発明によれば、中間転写ベルト上
のトナー像を二次転写させる転写ローラを駆動するロー
ラ駆動機構へ駆動力の切断と接続を行う摩擦クラッチを
備え、この摩擦クラッチの摩擦力が中間転写ベルトと転
写ローラとの摩擦力よりも小さいことにより、簡単な構
成でタイミングの制御無しに、二次転写ローラを圧接す
る際の負荷変動の影響を緩和できる。
【0081】また、転写ローラが中間転写ベルトより離
間している時に転写ローラの外周速度が中間転写ベルト
の表面の周速度とほぼ等速であることにより、負荷変動
を最小限に抑制することができる。
【0082】さらに本発明によれば、弾性を有する二次
転写ローラが中間転写ベルトのベルトクリーナの下方に
設置され、ローラ駆動機構のクラッチが二次転写ローラ
と同軸でない本体ギアに設置されたことにより、ベルト
クリーナの離間時のベルトへのトナーの付着防止と除去
トナーの廃トナー溜への搬送を可能として、かつ定着器
へ向かう紙パスを保証しながら、トナーのベルトクリー
ナからのトナーこぼれがクラッチに入り込まず、クラッ
チの駆動切り替えが安定する。
【0083】さらに本発明によれば、転写ローラの回転
速度Vが、転写ローラを中間転写ベルトに圧接して摩擦
力で従動させた場合の回転速度W以上であり、ベルトク
リーナの圧接と転写ローラの圧接をほぼ同時に行うこと
により、減速負荷となるベルトクリーナの圧接と加速負
荷となる二次転写ローラの圧接とで互いに負荷変動の影
響を相殺し、駆動系全体の速度変動を防止できる。
【0084】さらに本発明によれば、感光体に常時圧接
し、一次転写後の感光体上のトナーを除去するドラムク
リーナと、感光体駆動手段と、ベルト駆動手段とを備
え、感光体駆動手段とベルト駆動手段が連結されて同一
の駆動源により駆動されることにより、感光体と駆動軸
の速度変動を位相を各色で一致させられるとともに、駆
動系の全体の負荷に対する負荷変動の割合が低減する。
特に、負荷変動により速度が変動しても、ベルトと感光
体が完全に連結されていれば、一次転写における各色間
の位置ずれを防止できる。このため、簡易な構成で一次
転写中にベルトクリーナや転写ローラを圧接できるとと
もに、スループットを向上させ、中間転写ベルトの余分
な空走距離を排除して装置本体の小型化が実現できる。
【0085】また、最後の色の静電潜像を感光体上に形
成しながら、ベルトクリーナを圧接する場合には、感光
体の露光を一定速度で行うための速度変動の抑制が非常
に重要となるが、より一層のスループットの向上と小型
化が実現できる。
【0086】さらに本発明によれば、中間転写ベルトに
対し接離可能で、接触時には中間転写ベルトに圧接し、
表面の二次転写残りのトナーを除去するクリーニングブ
レードと、クリーニングブレードを中間転写ベルトに対
して接離させるクリーナ接離機構とを備え、クリーナ接
離機構が、クリーニングブレードの長手方向の一端を他
端よりも先んじて圧接させることにより、低精度のカム
でもブレードの食い込みをゆっくりと増加させられ、負
荷変動の影響を低減できる。
【0087】さらに本発明によれば、最後の色のトナー
像をベルトに一次転写しながらクリーニングブレードを
ベルトへ圧接し、クリーニングブレードがベルトへ接触
を開始する時のブレード先端の移動方向が、ベルトの略
接線方向であることにより、ベルトの蛇行を誘発するこ
となく、低精度のカムでもブレードの食い込みをゆっく
りと増加させられ、負荷変動の影響を低減できる。その
上、クリーニングブレードは食い込み角度が低いところ
から接触し始めるので、食い込みの少ない範囲でのブレ
ードの捲れも防止できる。同時に、接触開始時のベルト
とブレードの相対速度が小さくなるので、接触開始時の
負荷変動も抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1による作像ユニットを示す断
面図である。
【図2】本発明の実施例1によるベルトユニットを示す
断面図である。
【図3】本発明の実施例1によるベルト駆動系を示す側
面図である。
【図4】本発明の実施例1による駆動軸周辺を示す側面
図である。
【図5】本発明の実施例1によるカラー画像形成装置を
示す断面図である。
【図6】本発明の実施例1による転写ローラ接離機構を
示す側面図である。
【図7】本発明の実施例1によるローラ駆動系を示す側
面図である。
【図8】本発明の実施例1による回転方向を示す模式図
である。
【図9】本発明の実施例2による駆動軸周辺を示す側面
図である。
【図10】本発明の実施例2によるローラ駆動系を示す
正面図である。
【図11】転写ローラの接触後の時間と回転速度との関
係を示すグラフである。
【図12】本発明の実施例3による駆動軸周辺を示す側
面図である。
【図13】本発明の実施例3によるカムを示す側面図と
平面図である。
【図14】本発明の実施例3による負荷変動を示すグラ
フである。
【図15】本発明の他の実施例によるブレード接離機構
を示す斜視図である。
【図16】本発明の実施例4による駆動軸周辺を示す側
面図である。
【図17】クリーナ接離機構の回転中心と移動方向とを
示す図である。
【図18】従来のカラー画像形成装置を示す断面図であ
る。
【図19】従来のカラー画像形成装置を示す断面図であ
る。
【図20】従来のカラー画像形成装置の転写ローラを示
す断面図である。
【図21】弾性ローラの食い込み量と回転速度の関係を
示すグラフである。
【符号の説明】
1 作像ユニット 2 感光体 20 ベルトユニット 22 中間転写ベルト 23 駆動軸 27 ベルトクリーナ 30 ブレーキ 43 転写ローラ 52 クリーナ接離機構 69 ローラ接離機構 71a、71b ローラ駆動ギア 78 摩擦クラッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 相澤 昌宏 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに異なる色のトナーを有する複数の
    現像器と、 前記現像器により複数色のトナー像を表面に形成される
    感光体と、 回転する駆動軸を含む支持軸により前記感光体と対向す
    るように張設されて走行し、前記感光体上のトナー像を
    順次重ねて一次転写される中間転写ベルトと、 前記中間転写ベルト上のトナー像を記録紙へ二次転写さ
    せる転写手段と、 前記中間転写ベルトに対して接離可能に保持され、接触
    時には前記中間転写ベルト上の二次転写残りのトナーを
    除去するベルトクリーナと、 前記ベルトクリーナを前記中間転写ベルトに対して圧接
    ・離間させる機構であって、前記一次転写における最後
    の色のトナー像の前記中間転写ベルトへの一次転写中
    に、前記ベルトクリーナを圧接させるクリーナ接離機構
    と、 前記駆動軸に常に圧接し、当該駆動軸の回転に対して摩
    擦負荷を与える圧接部材と、 を備えたカラー画像形成装置。
  2. 【請求項2】 互いに異なる色のトナーを有する複数の
    現像器と、 前記現像器により複数色のトナー像を表面に形成される
    感光体と、 回転する駆動軸を含む支持軸により前記感光体と対向す
    るように張設されて走行し、前記感光体上のトナー像を
    順次重ねて一次転写される中間転写ベルトと、 前記中間転写ベルトに対し接離可能に保持され、前記中
    間転写ベルトとの間に挟持した記録紙へトナー像を二次
    転写させる転写ローラと、 前記中間転写ベルト上の二次転写残りのトナーを除去す
    るベルトクリーナと、 前記転写ローラを前記中間転写ベルトに対して圧接・離
    間させる機構であって、前記一次転写における最後の色
    のトナー像の前記中間転写ベルトへの一次転写中に、前
    記転写ローラを圧接させるローラ接離機構と、 前記駆動軸に常に圧接し、駆動軸の回転に対して摩擦負
    荷を与える圧接部材と、 を備えたカラー画像形成装
    置。
  3. 【請求項3】 前記圧接部材を前記駆動軸の円筒面に圧
    接したことを特徴とする請求項1又は2に記載のカラー
    画像形成装置。
  4. 【請求項4】 互いに異なる色のトナーを有する複数の
    現像器と、 前記現像器により複数色のトナー像を表面に形成される
    感光体と、 回転する駆動軸を含む支持軸により前記感光体と対向す
    るように張設されて走行し、前記感光体上のトナー像を
    順次重ねて一次転写される中間転写ベルトと、 前記中間転写ベルト上のトナー像を記録紙へ二次転写さ
    せる転写手段と、 前記中間転写ベルトに対して接離可能に保持され、接触
    時には前記中間転写ベルト上の二次転写残りのトナーを
    除去するベルトクリーナと、 前記ベルトクリーナを前記中間転写ベルトに対して圧接
    ・離間させる機構であって、前記一次転写における最後
    の色のトナー像の前記中間転写ベルトへの一次転写中
    に、前記ベルトクリーナを圧接させるクリーナ接離機構
    と、 前記駆動軸に圧接して当該駆動軸の回転に対して摩擦負
    荷を与える圧接部材と、 前記圧接部材を前記駆動軸に対して接離させる機構とを
    備え、 前記ベルトクリーナの前記中間転写ベルトに対する圧接
    と、前記圧接部材の前記駆動軸に対する離間とを同時に
    行う構成を有することを特徴とするカラー画像形成装
    置。
  5. 【請求項5】 前記中間転写ベルトと前記圧接部材と前
    記ベルトクリーナとが一体のベルトユニットとしてカラ
    ー画像形成装置本体に着脱可能であることを特徴とする
    請求項1、3又は4に記載のカラー画像形成装置。
  6. 【請求項6】 互いに異なる色のトナーを有する複数の
    現像器と、 前記現像器により複数色のトナー像を表面に形成される
    感光体と、 前記感光体と対向して走行し、順次前記感光体の上のト
    ナー像を重ねて一次転写される中間転写ベルトと、 前記中間転写ベルトに対し接離可能に保持され、前記中
    間転写ベルトとの間に挟持した記録紙へ前記中間転写ベ
    ルト上のトナー像を二次転写させる弾性を有する転写ロ
    ーラと、 前記転写ローラを前記中間転写ベルトに対して圧接・離
    間させるローラ接離機構と、 前記中間転写ベルトと前記転写ローラの摩擦力よりも小
    さい摩擦力を有する摩擦クラッチを有して前記転写ロー
    ラへの駆動力の切断と接続とを行うローラ駆動機構と、 を備えたカラー画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記転写ローラが前記中間転写ベルトよ
    り離間しているときには、前記ローラ駆動機構の駆動力
    により、前記転写ローラはその外周速度が前記中間転写
    ベルトの表面の周速度とほぼ等速で回転することを特徴
    とする請求項6に記載のカラー画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記中間転写ベルト上の二次転写残りの
    トナーを除去するベルトクリーナを備え、 前記転写ローラが前記ベルトクリーナの下方に設置さ
    れ、 前記ローラ駆動機構のクラッチが前記転写ローラと同軸
    でない本体ギアに設置されたことを特徴とする請求項6
    に記載のカラー画像形成装置。
  9. 【請求項9】 互いに異なる色のトナーを有する複数の
    現像器と、 前記現像器により複数色のトナー像を表面に順次形成さ
    れる感光体と、 回転可能な複数の支持軸により前記感光体と対向して張
    設されて走行し、順次前記感光体の上の色の異なるトナ
    ー像を重ねて一次転写される中間転写ベルトと、 前記中間転写ベルトに対し接離可能に保持され、接触時
    には前記中間転写ベルトとの間に挟持した記録紙へ前記
    中間転写ベルト上のトナー像を二次転写させる弾性を有
    する転写ローラと、 前記転写ローラを移動させ前記中間転写ベルトに対する
    圧接と離間とを行うローラ接離機構と、 前記転写ローラを駆動するローラ駆動機構と、 前記中間転写ベルトに対し接離可能に保持され、接触時
    には前記中間転写ベルトへ圧接し、前記中間転写ベルト
    上の二次転写残りのトナーを除去するベルトクリーナ
    と、 前記ベルトクリーナを前記中間転写ベルトに対して接離
    させるクリーナ接離機構とを備え、 前記転写ローラの回転速度Vは、前記転写ローラを前記
    中間転写ベルトに圧接して摩擦力で従動させた場合の回
    転速度W以上であり、前記ベルトクリーナの圧接と前記
    転写ローラの圧接とをほぼ同時に行うように構成された
    ことを特徴とするカラー画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記感光体に常時圧接し、一次転写後
    の前記感光体上のトナーを除去するドラムクリーナと、 前記感光体を駆動する感光体駆動手段と、 前記駆動軸を駆動するベルト駆動手段とを備え、 前記感光体駆動手段と前記ベルト駆動手段とが連結され
    て同一の駆動源により駆動されることを特徴とする請求
    項1、2、6又は9に記載のカラー画像形成装置。
  11. 【請求項11】 前記一次転写において、最後の色の静
    電潜像を前記感光体上に形成しながら、前記ベルトクリ
    ーナを圧接する構成を有することを特徴とする請求項1
    0に記載のカラー画像形成装置。
  12. 【請求項12】 前記ベルトクリーナが前記中間転写ベ
    ルトに圧接するクリーニングブレードを備えていること
    を特徴とする請求項1、4、5、9、10、又は11に
    記載のカラー画像形成装置。
  13. 【請求項13】 互いに異なる色のトナーを有する複数
    の現像器と、 前記現像器により複数色のトナー像を表面に形成される
    感光体と、 回転する駆動軸を含む支持軸により前記感光体と対向し
    て張設されて走行し、前記感光体上のトナー像を順次重
    ねて一次転写される中間転写ベルトと、 前記中間転写ベルト上のトナー像を記録紙へ二次転写さ
    せる転写手段と、 前記中間転写ベルトに対し接離可能に保持され、接触時
    には前記中間転写ベルト上の二次転写残りのトナーを除
    去するクリーニングブレードを備えたベルトクリーナ
    と、 前記クリーニングブレードを前記中間転写ベルトに対し
    て接離させるクリーナ接離機構とを備え、 前記一次転写において、最後の色のトナー像を前記中間
    転写ベルトに一次転写しながら、前記クリーナ接離機構
    が前記クリーニングブレードの長手方向の一端を他端よ
    りも先んじて圧接させるように構成されたことを特徴と
    するカラー画像形成装置。
  14. 【請求項14】 互いに異なる色のトナーを有する複数
    の現像器と、 前記現像器により複数色のトナー像を表面に形成される
    感光体と、 回転する駆動軸を含む支持軸により前記感光体と対向し
    て張設されて走行し、前記感光体上のトナー像を順次重
    ねて一次転写される中間転写ベルトと、 前記中間転写ベルト上のトナー像を記録紙へ二次転写さ
    せる転写手段と、 前記中間転写ベルトに対し接離可能に保持され、接触時
    には前記中間転写ベルト上の二次転写残りのトナーを除
    去するクリーニングブレードを備えるベルトクリーナ
    と、 前記クリーニングブレードを中間転写ベルトに対して接
    離させるクリーナ接離機構とを備え、 前記一次転写において、最後の色のトナー像を前記中間
    転写ベルトに一次転写しながら前記クリーニングブレー
    ドを前記中間転写ベルトに圧接し、この圧接動作時に前
    記クリーニングブレード先端が前記中間転写ベルトの略
    接線方向から接触し、所定の圧接位置まで移動するよう
    に構成されたことを特徴とするカラー画像形成装置。
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