JPH09311230A - プラスチッククラッド光ファイバ - Google Patents
プラスチッククラッド光ファイバInfo
- Publication number
- JPH09311230A JPH09311230A JP8125225A JP12522596A JPH09311230A JP H09311230 A JPH09311230 A JP H09311230A JP 8125225 A JP8125225 A JP 8125225A JP 12522596 A JP12522596 A JP 12522596A JP H09311230 A JPH09311230 A JP H09311230A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- optical fiber
- carbon
- clad
- hydrogen bond
- bond content
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- Pending
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- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
- Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)
- Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)
- Surface Treatment Of Glass Fibres Or Filaments (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 プラスチッククラッド光ファイバにおいて、
クラッド樹脂中に炭素−水素結合数が多いと、光ファイ
バの伝送損失が低下し、一方、炭素−水素結合数を少な
くするためにフッ素の含有量の増やすと樹脂のヤング率
が低下するという問題がある。そのため、伝送損失に優
れかつ機械特性特にヤング率の高い樹脂をクラッドとす
るプラスチッククラッド光ファイバを提供することが困
難であった。 【解決手段】 クラッドが、炭素−水素結合含有量が2
0%以下である下記式で表される単官能性モノマーを重
合成分として含有し、他の重合成分がウレタンジ(メ
タ)アクリレートオリゴマーである共重合体であって、
重合体全体として炭素−水素結合含有量が60%以下で
ある重合体としたプラスチッククラッド光ファイバ。 CH2=CR1COO(CR2 3)2R3 [式中、R1およびR2は重水素またはフッ素、R3は重
水素またはハロゲン原子]
クラッド樹脂中に炭素−水素結合数が多いと、光ファイ
バの伝送損失が低下し、一方、炭素−水素結合数を少な
くするためにフッ素の含有量の増やすと樹脂のヤング率
が低下するという問題がある。そのため、伝送損失に優
れかつ機械特性特にヤング率の高い樹脂をクラッドとす
るプラスチッククラッド光ファイバを提供することが困
難であった。 【解決手段】 クラッドが、炭素−水素結合含有量が2
0%以下である下記式で表される単官能性モノマーを重
合成分として含有し、他の重合成分がウレタンジ(メ
タ)アクリレートオリゴマーである共重合体であって、
重合体全体として炭素−水素結合含有量が60%以下で
ある重合体としたプラスチッククラッド光ファイバ。 CH2=CR1COO(CR2 3)2R3 [式中、R1およびR2は重水素またはフッ素、R3は重
水素またはハロゲン原子]
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、伝送損失に優れか
つ機械特性特に伸びヤング率の高い樹脂をクラッドとす
るプラスチッククラッド光ファイバに関するものであ
る。
つ機械特性特に伸びヤング率の高い樹脂をクラッドとす
るプラスチッククラッド光ファイバに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】コア材が石英、シリカまたはガラス等か
らなり、クラッド材がプラスチックからなるいわゆるプ
ラスチッククラッド光ファイバ(PCF)は、価格が比
較的安価で、透過性に優れ、さらに高開口数にすること
ができることから、主として1km以下の中短距離伝送
用光ファイバやライトガイドとして使用されている。従
来クラッド材としてはシリーコーン樹脂(例えば、ポリ
ジメチルシロキサン、ポリメチルフェニルシロキサンな
ど)が使用されていた。しかし、シリコーン樹脂は一般
に軟質あり、使用温度が高い場合にコネクターとの接合
部分の接合強度が低下する、などのため、コネクタとの
接合性など、広い使用環境に対応できるものとは言い難
かった。また、硬化性が悪く生産性が低いと言う問題も
あった。そのため、最近紫外線等の活性化エネルギー線
により容易に硬化し、硬度の高いフッ素系樹脂が使用さ
れるようになった。例えば、特開平5−9043号公報
は、フッ素化アクリレートを主体とする活性エネルギー
線硬化性化合物の硬化物を光ファイバ用クラッド樹脂と
する光ファイバを開示している。
らなり、クラッド材がプラスチックからなるいわゆるプ
ラスチッククラッド光ファイバ(PCF)は、価格が比
較的安価で、透過性に優れ、さらに高開口数にすること
ができることから、主として1km以下の中短距離伝送
用光ファイバやライトガイドとして使用されている。従
来クラッド材としてはシリーコーン樹脂(例えば、ポリ
ジメチルシロキサン、ポリメチルフェニルシロキサンな
ど)が使用されていた。しかし、シリコーン樹脂は一般
に軟質あり、使用温度が高い場合にコネクターとの接合
部分の接合強度が低下する、などのため、コネクタとの
接合性など、広い使用環境に対応できるものとは言い難
かった。また、硬化性が悪く生産性が低いと言う問題も
あった。そのため、最近紫外線等の活性化エネルギー線
により容易に硬化し、硬度の高いフッ素系樹脂が使用さ
れるようになった。例えば、特開平5−9043号公報
は、フッ素化アクリレートを主体とする活性エネルギー
線硬化性化合物の硬化物を光ファイバ用クラッド樹脂と
する光ファイバを開示している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、クラッ
ド樹脂中に炭素−水素結合数が多いと、光ファイバの伝
送損失が低下するという問題がある。それを解決するた
めにフッ素の含有量の多い樹脂を用いることがなされて
いる。そのためファイバにコネクターを取り付けが困難
であるという問題がある。したがって、フッ素の含有量
を多くして伝送損失を下げ、しかもヤング率を上げると
いう相反する要求を満たすことは極めて困難であった。
本発明は、上記の問題に鑑み伝送損失に優れかつ機械特
性特にヤング率の高い樹脂をクラッドとするプラスチッ
ククラッド光ファイバを提供することを目的とする。
ド樹脂中に炭素−水素結合数が多いと、光ファイバの伝
送損失が低下するという問題がある。それを解決するた
めにフッ素の含有量の多い樹脂を用いることがなされて
いる。そのためファイバにコネクターを取り付けが困難
であるという問題がある。したがって、フッ素の含有量
を多くして伝送損失を下げ、しかもヤング率を上げると
いう相反する要求を満たすことは極めて困難であった。
本発明は、上記の問題に鑑み伝送損失に優れかつ機械特
性特にヤング率の高い樹脂をクラッドとするプラスチッ
ククラッド光ファイバを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、クラッドが、
炭素−水素結合含有量が20%以下である単官能性モノ
マーを重合成分として含有し、全体として炭素−水素結
合含有量が60%以下である重合体からなるプラスチッ
ククラッド光ファイバを提供するものである。すなわ
ち、前述の通り、クラッド樹脂中の炭素−水素結合含有
量が低いと光ファイバの伝送損失を低下させることが知
られているが、本発明は、樹脂の重合成分である単官能
性モノマーの炭素−水素結合含有量を低下することによ
って、樹脂全体の炭素−水素結合含有量が単官能性モノ
マーより多くても一定量より低ければ、ヤング率を低下
させずに光ファイバの伝送損失を低下させることができ
という知見に基づいてなされたものである。この理由は
必ずしも明らかでないが、単官能性モノマーの重合部分
はリニヤー高分子の部分であり、この部分の炭素−水素
結合含有量が光ファイバの伝送損失に影響が大きく、残
りの重合部分によりヤング率の低下を防止する役割を果
たしているものと考えられる。ここに炭素−水素結合含
有量とは、炭素原子と結合する水素、重水素、ハロゲン
の合計数に対する水素原子の割合を言う。なお、本発明
のプラスチッククラッド光ファイバは、クラッド材とな
る上記組成物を石英、ガラス等のコア上にコーティング
し、次いで紫外線を照射もしくは熱エネルギーを与える
ことによって重合して得ることができる。
炭素−水素結合含有量が20%以下である単官能性モノ
マーを重合成分として含有し、全体として炭素−水素結
合含有量が60%以下である重合体からなるプラスチッ
ククラッド光ファイバを提供するものである。すなわ
ち、前述の通り、クラッド樹脂中の炭素−水素結合含有
量が低いと光ファイバの伝送損失を低下させることが知
られているが、本発明は、樹脂の重合成分である単官能
性モノマーの炭素−水素結合含有量を低下することによ
って、樹脂全体の炭素−水素結合含有量が単官能性モノ
マーより多くても一定量より低ければ、ヤング率を低下
させずに光ファイバの伝送損失を低下させることができ
という知見に基づいてなされたものである。この理由は
必ずしも明らかでないが、単官能性モノマーの重合部分
はリニヤー高分子の部分であり、この部分の炭素−水素
結合含有量が光ファイバの伝送損失に影響が大きく、残
りの重合部分によりヤング率の低下を防止する役割を果
たしているものと考えられる。ここに炭素−水素結合含
有量とは、炭素原子と結合する水素、重水素、ハロゲン
の合計数に対する水素原子の割合を言う。なお、本発明
のプラスチッククラッド光ファイバは、クラッド材とな
る上記組成物を石英、ガラス等のコア上にコーティング
し、次いで紫外線を照射もしくは熱エネルギーを与える
ことによって重合して得ることができる。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明においては、クラッド樹脂
の重合成分となる前記単官能性モノマーは下記式で表さ
れる化合物であり、粘度調整のために反応性希釈剤を用
いられるものである。 CH2=CR1COO(CR2 3)2R3 [式中、R1およびR2は重水素またはフッ素、R3は重
水素またはハロゲン原子] 単官能性モノマーは具体的に以下の化合物を挙げること
ができる。
の重合成分となる前記単官能性モノマーは下記式で表さ
れる化合物であり、粘度調整のために反応性希釈剤を用
いられるものである。 CH2=CR1COO(CR2 3)2R3 [式中、R1およびR2は重水素またはフッ素、R3は重
水素またはハロゲン原子] 単官能性モノマーは具体的に以下の化合物を挙げること
ができる。
【0006】 CH2=CFCOOC(CF3)2D (1) CH2=CFCOOC(CF3)2F (2) CH2=CFCOOC(CF3)2Cl (3) CH2=CFCOOC(CF3)2Br (4) CH2=CFCOOC(CF3)(CD3)D (5) CH2=CFCOOC(CD3)2D (6) CH=CFCOOC(CF3)2F (7) CH=CDCOOC(CF3)2D (8) CH=CDCOOC(CF3)2F (9) CH=CDCOOC(CF3)2D (10)
【0007】本発明において用いられるクラッド重合体
の重合成分のうち、単官能性モノマー以外の成分とし
て、ウレタンジ(メタ)アクリレートオリゴマーを用い
ることができ、以下の化合物を挙げることができる。
の重合成分のうち、単官能性モノマー以外の成分とし
て、ウレタンジ(メタ)アクリレートオリゴマーを用い
ることができ、以下の化合物を挙げることができる。
【0008】
【化1】
【0009】
【化2】
【0010】
【化3】
【0011】
【化4】
【0012】ウレタンジ(メタ)アクリレートオリゴマ
ーを用いた場合の含有量は、樹脂組成物100重量部に
対して通常5〜99.9重量部であればよい。5重量部
未満であればヤング率が低くなり、99.9重量部超え
るとヤング率が高くなるが、その分炭素−水素結合含有
量の少ない単機能性モノマーの量が減るため光ファイバ
の伝送損失を低下させることが困難となる。ヤング率と
伝送損失の両方をバランス良く満足させ、しかも製造時
におけるコーティングの際の粘度を適当にするために
は、10〜90重量部が好ましく、より好ましくは15
〜80重量部である。単官能性モノマー以外の重合成分
として、上記オリゴマー以外に、例えば、多官能性モノ
マー(例えば、フルオロジアクリレートなど)を使用す
ることができる。これら重合成分の種類に応じ、ヤング
率と伝送損失の両方をバランス良く満足する量も変り得
るのは同然である。
ーを用いた場合の含有量は、樹脂組成物100重量部に
対して通常5〜99.9重量部であればよい。5重量部
未満であればヤング率が低くなり、99.9重量部超え
るとヤング率が高くなるが、その分炭素−水素結合含有
量の少ない単機能性モノマーの量が減るため光ファイバ
の伝送損失を低下させることが困難となる。ヤング率と
伝送損失の両方をバランス良く満足させ、しかも製造時
におけるコーティングの際の粘度を適当にするために
は、10〜90重量部が好ましく、より好ましくは15
〜80重量部である。単官能性モノマー以外の重合成分
として、上記オリゴマー以外に、例えば、多官能性モノ
マー(例えば、フルオロジアクリレートなど)を使用す
ることができる。これら重合成分の種類に応じ、ヤング
率と伝送損失の両方をバランス良く満足する量も変り得
るのは同然である。
【0013】重合開始剤としては、熱重合開始剤もしく
は光重合開始剤が好ましく、以下のものを挙げることが
できる。熱重合開始剤の例として、ジ−t−ブチルパー
オキシド、t−ブチルヒドロパーオキシド、ジクミルパ
ーオキシド、クメンヒドロパーオキシド、アゾビスイソ
ブチロニトリル等を使用することができる。光重合開始
剤の例として、ベンジルジメチルケタール、1−ヒドロ
キシシクロヘキシルフェニルケトン、22、4、6、−
トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキサイ
ド、ベンゾフェノン、ベンゾインメチルエーテル等を使
用することができる。重合開始剤の配合量は、重合開始
剤の種類と重合成分の種類によって適宜選択しえるもの
であるが、樹脂組成物100重量部に対して、通常0.
01〜10重量部、好ましくは0.1〜5重量部、好ま
しくは0.1〜3重量部である。
は光重合開始剤が好ましく、以下のものを挙げることが
できる。熱重合開始剤の例として、ジ−t−ブチルパー
オキシド、t−ブチルヒドロパーオキシド、ジクミルパ
ーオキシド、クメンヒドロパーオキシド、アゾビスイソ
ブチロニトリル等を使用することができる。光重合開始
剤の例として、ベンジルジメチルケタール、1−ヒドロ
キシシクロヘキシルフェニルケトン、22、4、6、−
トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキサイ
ド、ベンゾフェノン、ベンゾインメチルエーテル等を使
用することができる。重合開始剤の配合量は、重合開始
剤の種類と重合成分の種類によって適宜選択しえるもの
であるが、樹脂組成物100重量部に対して、通常0.
01〜10重量部、好ましくは0.1〜5重量部、好ま
しくは0.1〜3重量部である。
【0014】
【実施例】実施例1 クラッド層のオリゴマーとして化合物(11)、単官能
性モノマーとしてCH2=CFCOOC(CF3)2F
(炭素−水素結合含有量:20%)、重合開始剤として
ベンゾイルパーオキサイドからなる組成物(炭素−水素
結合含有率55%)をガラスファイバコア(外径200
μm)の周りに25μmの厚さで塗布し、100℃で加
熱重合し、プラスチッククラッド光ファイバを作製し
た。その光ファイバの伝送損失を測定したところ、波長
810nmで6.0dB/kmであった。重合して得ら
れたクラッド層をコアから剥がして、その伸びヤング率
は、10kg/mm2であった。
性モノマーとしてCH2=CFCOOC(CF3)2F
(炭素−水素結合含有量:20%)、重合開始剤として
ベンゾイルパーオキサイドからなる組成物(炭素−水素
結合含有率55%)をガラスファイバコア(外径200
μm)の周りに25μmの厚さで塗布し、100℃で加
熱重合し、プラスチッククラッド光ファイバを作製し
た。その光ファイバの伝送損失を測定したところ、波長
810nmで6.0dB/kmであった。重合して得ら
れたクラッド層をコアから剥がして、その伸びヤング率
は、10kg/mm2であった。
【0015】実施例2 クラッド層のオリゴマーとして化合物(12)、単官能
性モノマーとしてCH2=CFCOOC(CF3)2D
(炭素−水素結合含有量:20%)、重合開始剤として
ベンゾイルパーオキサイドからなる組成物(炭素−水素
結合含有率58%)をガラスファイバコア(外径200
μm)の周りに25μmの厚さで塗布し、100℃で加
熱重合し、プラスチッククラッド光ファイバを作製し
た。その光ファイバの伝送損失を測定したところ、波長
810nmで5.8dB/kmであった。クラッド層の
ヤング率は15kg/mm2であった。
性モノマーとしてCH2=CFCOOC(CF3)2D
(炭素−水素結合含有量:20%)、重合開始剤として
ベンゾイルパーオキサイドからなる組成物(炭素−水素
結合含有率58%)をガラスファイバコア(外径200
μm)の周りに25μmの厚さで塗布し、100℃で加
熱重合し、プラスチッククラッド光ファイバを作製し
た。その光ファイバの伝送損失を測定したところ、波長
810nmで5.8dB/kmであった。クラッド層の
ヤング率は15kg/mm2であった。
【0016】実施例3 クラッド層のオリゴマーとして化合物(13)、単官能
性モノマーとしてCH2=CFCOOC(CF3)2Cl
(炭素−水素結合含有量:20%)、重合開始剤として
ベンゾイルパーオキサイドからなる組成物(炭素−水素
結合含有率57%)をガラスファイバコア(外径200
μm)の周りに25μmの厚さで塗布し、100℃で加
熱重合し、プラスチッククラッド光ファイバを作製し
た。その光ファイバの伝送損失を測定したところ、波長
810nmで6.2dB/kmであった。クラッド層の
ヤング率は13kg/mm2であった。
性モノマーとしてCH2=CFCOOC(CF3)2Cl
(炭素−水素結合含有量:20%)、重合開始剤として
ベンゾイルパーオキサイドからなる組成物(炭素−水素
結合含有率57%)をガラスファイバコア(外径200
μm)の周りに25μmの厚さで塗布し、100℃で加
熱重合し、プラスチッククラッド光ファイバを作製し
た。その光ファイバの伝送損失を測定したところ、波長
810nmで6.2dB/kmであった。クラッド層の
ヤング率は13kg/mm2であった。
【0017】比較例1 クラッド層のオリゴマーとして化合物(11)、単官能
性モノマーとしてペンタフルオロメチルアクリレート
(炭素−水素結合含有率16.7%)、重合開始剤とし
てベンゾイルパーオキサイドからなる組成物(炭素−水
素結合含有率63%)をガラスファイバコア(外径20
0μm)の周りに25μmの厚さで塗布し、100℃で
加熱重合し、プラスチッククラッド光ファイバを作製し
た。その光ファイバの伝送損失を測定したところ、波長
810nmで7.5dB/kmであった。クラッド層の
ヤング率は5kg/mm2であった。
性モノマーとしてペンタフルオロメチルアクリレート
(炭素−水素結合含有率16.7%)、重合開始剤とし
てベンゾイルパーオキサイドからなる組成物(炭素−水
素結合含有率63%)をガラスファイバコア(外径20
0μm)の周りに25μmの厚さで塗布し、100℃で
加熱重合し、プラスチッククラッド光ファイバを作製し
た。その光ファイバの伝送損失を測定したところ、波長
810nmで7.5dB/kmであった。クラッド層の
ヤング率は5kg/mm2であった。
【0018】比較例2 クラッド層のオリゴマーとして化合物(12)、単官能
性モノマーとしてトリフルオロメチルアクリレート(炭
素−水素結合含有量:50%)、重合開始剤としてベン
ゾイルパーオキサイドからなる組成物(炭素−水素結合
含有率62%)をガラスファイバコア(外径200μ
m)の周りに25μmmの厚さで塗布し、100℃で加
熱重合し、プラスチッククラッド光ファイバを作製し
た。その光ファイバの伝送損失を測定したところ、波長
810nmで7.0dB/kmであった。クラッド層の
ヤング率は5kg/mm2であった。
性モノマーとしてトリフルオロメチルアクリレート(炭
素−水素結合含有量:50%)、重合開始剤としてベン
ゾイルパーオキサイドからなる組成物(炭素−水素結合
含有率62%)をガラスファイバコア(外径200μ
m)の周りに25μmmの厚さで塗布し、100℃で加
熱重合し、プラスチッククラッド光ファイバを作製し
た。その光ファイバの伝送損失を測定したところ、波長
810nmで7.0dB/kmであった。クラッド層の
ヤング率は5kg/mm2であった。
【0019】比較例3 クラッド層のオリゴマーとして化合物(13)、単官能
性モノマーとしてトリフルオロエチルメタクリレート
(炭素−水素結合含有量:62.5%)、重合開始剤と
してベンゾイルパーオキサイドからなる組成物(炭素−
水素結合含有率65%)をガラスファイバコア(外径2
00μm)の周りに25μmの厚さで塗布し、100℃
で加熱重合し、プラスチッククラッド光ファイバを作製
した。その光ファイバの伝送損失を測定したところ、波
長810nmで7.2dB/kmであった。クラッド層
のヤング率は5kg/mm2であった。
性モノマーとしてトリフルオロエチルメタクリレート
(炭素−水素結合含有量:62.5%)、重合開始剤と
してベンゾイルパーオキサイドからなる組成物(炭素−
水素結合含有率65%)をガラスファイバコア(外径2
00μm)の周りに25μmの厚さで塗布し、100℃
で加熱重合し、プラスチッククラッド光ファイバを作製
した。その光ファイバの伝送損失を測定したところ、波
長810nmで7.2dB/kmであった。クラッド層
のヤング率は5kg/mm2であった。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明により、ク
ラッド樹脂として、炭素−水素結合割合が少なくても、
ヤング率の低下が少なく、一方クラッド層自体の光の吸
収が小さいプラスチッククラッド光ファイバを提供する
ことができる。
ラッド樹脂として、炭素−水素結合割合が少なくても、
ヤング率の低下が少なく、一方クラッド層自体の光の吸
収が小さいプラスチッククラッド光ファイバを提供する
ことができる。
Claims (4)
- 【請求項1】 クラッドが、炭素−水素結合含有量が2
0%以下である単官能性モノマーを重合成分として含有
し、全体として炭素−水素結合含有量が60%以下であ
る重合体からなることを特徴とするプラスチッククラッ
ド光ファイバ。 - 【請求項2】 前記官能性モノマーが下記式で表される
化合物であることを特徴とする請求項1に記載のプラス
チッククラッド光ファイバ。 CH2=CR1COO(CR2 3)2R3 [式中、R1およびR2は重水素またはフッ素、R3は重
水素またはハロゲン原子] - 【請求項3】 前記ハロゲン原子がフッ素原子であるこ
とを特徴とする請求項2に記載のプラスチッククラッド
光ファイバ。 - 【請求項4】 前記重合体が、炭素−水素結合含有量が
20%以下である単官能性モノマーとウレタンジ(メ
タ)アクリレートオリゴマーとの共重合体であることを
特徴とする請求項1に記載のプラスチッククラッド光フ
ァイバ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8125225A JPH09311230A (ja) | 1996-05-21 | 1996-05-21 | プラスチッククラッド光ファイバ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8125225A JPH09311230A (ja) | 1996-05-21 | 1996-05-21 | プラスチッククラッド光ファイバ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09311230A true JPH09311230A (ja) | 1997-12-02 |
Family
ID=14904939
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8125225A Pending JPH09311230A (ja) | 1996-05-21 | 1996-05-21 | プラスチッククラッド光ファイバ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09311230A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11349651A (ja) * | 1998-06-09 | 1999-12-21 | Nippon Kayaku Co Ltd | 樹脂組成物及び硬化物 |
WO2004104058A1 (ja) * | 2003-05-23 | 2004-12-02 | Daikin Industries, Ltd. | 耐熱性含フッ素光学材料およびそれを用いた光伝送用媒体 |
RU2735569C2 (ru) * | 2016-11-07 | 2020-11-03 | Сумитомо Электрик Индастриз, Лтд. | Оптическое волокно |
-
1996
- 1996-05-21 JP JP8125225A patent/JPH09311230A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11349651A (ja) * | 1998-06-09 | 1999-12-21 | Nippon Kayaku Co Ltd | 樹脂組成物及び硬化物 |
WO2004104058A1 (ja) * | 2003-05-23 | 2004-12-02 | Daikin Industries, Ltd. | 耐熱性含フッ素光学材料およびそれを用いた光伝送用媒体 |
RU2735569C2 (ru) * | 2016-11-07 | 2020-11-03 | Сумитомо Электрик Индастриз, Лтд. | Оптическое волокно |
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