JPH05112619A - 樹脂組成物およびそれを用いたプラスチツククラツド光フアイバー - Google Patents

樹脂組成物およびそれを用いたプラスチツククラツド光フアイバー

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JPH05112619A
JPH05112619A JP3271569A JP27156991A JPH05112619A JP H05112619 A JPH05112619 A JP H05112619A JP 3271569 A JP3271569 A JP 3271569A JP 27156991 A JP27156991 A JP 27156991A JP H05112619 A JPH05112619 A JP H05112619A
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JP
Japan
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resin composition
clad
core
optical fiber
meth
Prior art date
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Pending
Application number
JP3271569A
Other languages
English (en)
Inventor
Takayuki Mishima
隆之 三島
Hiroaki Nishimoto
裕明 西本
Hiroshi Yamanaka
洋 山中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
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  • Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 コアとクラッドの間の接着力が充分に高いプ
ラスチッククラッド光ファイバーを提供することにあ
る。 【構成】 少なくとも2つのアルコキシ基と結合したケ
イ素原子を少なくとも2つと、紫外線硬化型樹脂と化学
結合を形成し得る官能基を少なくとも1つ同一分子内に
有する反応性化合物を含むことを特徴とする樹脂組成
物、ならびに前記樹脂組成物の硬化物から成るクラッド
を有するプラスチッククラッド光ファイバー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、樹脂組成物およびその
硬化物をクラッドとするプラスチッククラッド光ファイ
バーに関する。
【0002】
【従来の技術】紫外線硬化型フッ化アクリレートは、樹
脂自体は機械強度に秀れておりかつ低光伝送損失性であ
るので、ポリマークラッド光ファイバーのクラッド材と
して好ましい。しかし、未硬化樹脂をコアガラス上に塗
布した後、紫外線照射によって硬化する際、硬化収縮に
よってコア−クラッド間に隙間が生じ、伝送損失が増加
するばかりでなく、光ファイバーの引張強度の低下を招
く。また、コア−クラッド間の接着力が低い為、コネク
タ付け後に充分なコネクタ引抜強度を得ることができな
い。
【0003】そこで、紫外線硬化時にコアガラスとクラ
ッドポリマーとの間に化学結合を形成し得る化合物とし
て、下記式(I)に示すように、1つの紫外線官能性の基
と、少なくとも1つのアルコキシ基またはハロゲンが結
合したケイ素原子を同一分子内に有する化合物をクラッ
ド形成樹脂組成物に添加することにより上記問題点の解
決を図ろうとすることが特開昭64−24203号公報
に記載されている:
【化1】 [式中、Zは紫外線照射により紫外線硬化型樹脂と化学
結合を形成し得る官能基を表し、X1〜X3の少なくとも
1つがアルコキシ基またはハロゲンを表し、他の基はア
ルキル基またはフルオロアルキル基を表し、Rは単結合
またはZとSiを結ぶ2価の有機基を表す。]。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
技術では硬化後のコアとクラッドとの間の接着力は不十
分であった。本発明の目的は、コアとクラッドの間の接
着力が充分に高いプラスチッククラッド光ファイバーを
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、少なくとも2
つのアルコキシ基と結合したケイ素原子を少なくとも2
つと、紫外線硬化型樹脂と化学結合を形成し得る官能基
を少なくとも1つ同一分子内に有する反応性化合物を含
むことを特徴とする樹脂組成物を提供する。
【0006】また、本発明は、石英系または光学ガラス
をコアとし、コアよりも低い屈折率のプラスチックをク
ラッドとする光ファイバーにおいて、クラッド材が前記
樹脂組成物の硬化物であるプラスチッククラッド光ファ
イバーを提供する。
【0007】本発明の樹脂組成物は、反応性化合物およ
び紫外線硬化型樹脂から成る。本発明の樹脂組成物は、
光硬化性、特に紫外線硬化性である。反応性化合物にお
いて、アルコキシ基としては、−OCH3、−OCH2
3、−OCH2CH2CH3、−OCH2CH2OCH3
好ましい。またハロゲンとしては塩素が好ましい。ま
た、紫外線硬化型樹脂と化学結合を形成し得る官能基と
しては、CH2=CHCO−、CH2=C(CH3)CO
−、CH2=C(CF3)CO−、CF2=C(CF3)CO
−、CH2=CH−またはI−が好ましい。
【0008】反応性化合物の例としては、N,N−ビス
[3−(メチルジメトキシシリル)プロピル](メタ)アク
リルアミド、N,N−ビス[3−(トリメトキシシリ
ル)プロピル](メタ)アクリルアミド、および式:
【化2】 [式中、R1は水素またはメチル基、Rxは分子内に不飽
和結合を有する炭化水素基、Rfはフルオロアルキル
基、Rは、水素、メチル基、エチル基またはプロピル
基、Zは、単結合、または炭素、水素および酸素から成
る有機基、xは1〜1000の数、yは2〜1000の
数、wは0〜1000の数を表す。]で示される(メ
タ)アクリレート系重合体を挙げることができる。
【0009】炭素、水素および酸素から成る基Zとして
は、
【化3】 (mおよびnは1〜10までの整数)が挙げられる。反応性
化合物の量は、樹脂組成物100重量部に対して、通
常、0.01〜10重量部である。
【0010】紫外線硬化型樹脂としては、例えば、下記
の一般式で示されるような、エステル側鎖に不飽和結合
を有する(メタ)アクリレート共重合体を挙げることが
できる:
【化4】 [式中、R1およびR2はそれぞれ水素またはメチル基、
Rfはフルオロアルキル基、Rxは不飽和結合を有する
炭化水素基を表す。]。この(メタ)アクリレート共重
合体の数平均分子量が5万〜500万(スチレン換算)
であることが好ましい。(メタ)アクリレート共重合体
の末端基としては、例えば、水素、アルキル基(例え
ば、メチル基)、アリール基、アリールアルキル基(例
えば、ベンジル基)が挙げられる。
【0011】Rx基としては、ビニル基、アリル基、ア
クリル基、メタクリル基、内部オレフィン等を挙げるこ
とができる。Rf基としては、 −(CH2)a−(CF2)b−CF3 [式中、aは1または2、bは2〜6である。]を例示
できる。
【0012】この重合体には耐熱性向上のために第三成
分を共重合させても良い。このような第三共重合成分と
して、イソボルニル(メタ)アクリレート、ジシクロペ
ンタニル(メタ)アクリレート、アダマンチル(メタ)
アクリレート等を挙げることができる。フッ素原子を含
有する(メタ)アクリレート共重合体としては、例え
ば、式:
【化5】 [式中、Rfはフルオロアルキル、Rはアルキルであ
る。]で示される化合物が好ましい。
【0013】また、下記一般式で示される様なポリウレ
タンアクリレートを挙げることができる。適当な屈折率
を得るためにこのポリマーもフッ素原子を含有すること
ができる:
【化6】 あるいは、
【化7】 [式中、R1、R2、R3、R4およびR5は同一または異
なったアルキル基またはフルオロアルキル基を表
す。]。さらに、(メタ)アクリル化合物やフッ素化
(メタ)アクリル化合物を挙げることができる。紫外線
硬化型樹脂の分子量は、通常、1000〜500万であ
る。紫外線硬化型樹脂の量は、樹脂組成物100重量部
に対して、通常、50〜99.99重量部、好ましくは
90〜99.9重量部である。
【0014】本発明の樹脂組成物は、光重合開始剤をさ
らに含有してもよい。光重合開始剤は、紫外線照射によ
り容易にラジカルを発生する化合物であることが好まし
い。光重合開始剤の例は、ベンゾフェノン、アセトフェ
ノン、ベンジル、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテ
ル、ベンゾインイソブチルエーテル、ベンジルジメチル
ケタール、α,α'−アゾビスイソブチロニトリル、ベン
ゾイルパーオキサイド、1−ヒドロキシシクロヘキシル
フェニルケトン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルア
セトフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェ
ニルプロパン−1−オンなどである。1−ヒドロキシシ
クロヘキシルフェニルケトン、2,2−ジメトキシ−2
−フェニルアセトフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチ
ル−1−フェニルプロパン−1−オンが特に好ましい。
光重合開始剤の量は、樹脂組成物100重量部に対し
て、通常、0.01〜10重量部である。
【0015】樹脂組成物は、コアガラスへ均一に、しか
も薄肉に塗布するため、その粘度が100〜10000
cpsであることが好ましい。樹脂組成物は、粘度を調
整するため、反応性希釈剤を含んでもよい。反応性希釈
剤の例は、(メタ)アクリル化合物である。(メタ)アク
リル化合物としては、メチル(メタ)アクリレート、シク
ロヘキシル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)ア
クリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ト
リメチロールプロパントリ(メタ)アクリレートなどを挙
げることができる。
【0016】反応性希釈剤は、屈折率を調整するために
ふっ素原子を含む(メタ)アクリル化合物であってもよ
い。このようなふっ素化(メタ)アクリル化合物として
は、トリフルオロエチル(メタ)アクリレート、テトラフ
ルオロプロピル(メタ)アクリレート、ヘプタデカフルオ
ロデシル(メタ)アクリレート、および式:
【化8】 [式中、R1およびR2は水素またはメチル基、xは1ま
たは2、yは2〜6の整数である。]
【化9】 [式中、RはHまたはCH3、nは4〜10である。]
【化10】 [式中、RはHまたはCH3、mは1〜2、nは4〜1
0である。]で示される化合物などを挙げることができ
る。反応性希釈剤の量は、樹脂組成物100重量部に対
して、通常、89重量部以下、好ましくは20〜89重
量部である。
【0017】樹脂組成物を石英系または光学ガラスから
成るコアの上に、ダイスコーティング法やスプレーコー
ティング法などの方法で塗布し、紫外線などの活性な光
を照射して、硬化してクラッド材を形成することによっ
て、本発明のプラスチッククラッド光ファイバーを製造
することができる。
【0018】光の照射量は、通常、10〜5000mJ
/cm2である。コアの直径は、通常、10〜1000
μmである。クラッドの厚さは、通常、1〜100μ
m、好ましくは5〜50μmである
【0019】
【実施例】以下に、実施例および比較例を示し、本発明
を具体的に説明する。
【0020】実施例1および2ならびに比較例1および
石英ガラスロッドを外径200μmに線引した直後、表
1に示す組成のクラッド材を塗布し、UV硬化させて、
外径230μmのプラスチッククラッド光ファイバーを
得た。これらのプラスチッククラッド光ファイバーに圧
着式コネクタを取り付けた後のコネクタファイバー間の
25℃における引抜強度は表2の通りであった。
【0021】
【表1】
【0022】
【化11】
【0023】
【表2】
【0024】
【発明の効果】本発明によるプラスチッククラッド光フ
ァイバーは、コアとクラッド間の接着力が大きい。した
がって、コネクタ付け後のファイバーの不用意な取り扱
いによるファイバーコネクタ間の引抜きが起こる恐れが
従来のものよりも軽減されている。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G02B 6/00 386 7036−2K

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2つのアルコキシ基と結合し
    たケイ素原子を少なくとも2つと、紫外線硬化型樹脂と
    化学結合を形成し得る官能基を少なくとも1つ同一分子
    内に有する反応性化合物を含むことを特徴とする樹脂組
    成物。
  2. 【請求項2】 石英系または光学ガラスをコアとし、コ
    アよりも低屈折率のプラスチックをクラッドとする光フ
    ァイバーにおいて、クラッド材が、請求項1に記載の樹
    脂組成物の硬化物であることを特徴とするプラスチック
    クラッド光ファイバー。
JP3271569A 1991-10-19 1991-10-19 樹脂組成物およびそれを用いたプラスチツククラツド光フアイバー Pending JPH05112619A (ja)

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JP (1) JPH05112619A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997025385A1 (de) * 1996-01-04 1997-07-17 Basf Aktiengesellschaft Strahlungshärtbare lacke
JP2001131243A (ja) * 1999-11-04 2001-05-15 Shin Etsu Chem Co Ltd 液状放射線硬化型樹脂組成物、光ファイバ用被覆材及び光ファイバ

Cited By (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997025385A1 (de) * 1996-01-04 1997-07-17 Basf Aktiengesellschaft Strahlungshärtbare lacke
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