JPH09309879A - α,β−不飽和ケトン誘導体 - Google Patents

α,β−不飽和ケトン誘導体

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JPH09309879A
JPH09309879A JP8148569A JP14856996A JPH09309879A JP H09309879 A JPH09309879 A JP H09309879A JP 8148569 A JP8148569 A JP 8148569A JP 14856996 A JP14856996 A JP 14856996A JP H09309879 A JPH09309879 A JP H09309879A
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JP
Japan
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group
substituent
atom
methyl
formula
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JP8148569A
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English (en)
Inventor
Masayuki Tanaka
政行 田中
Makoto Okita
真 沖田
Mitsuaki Miyamoto
光明 宮本
Toshihiko Kaneko
俊彦 金子
Tetsuya Kawahara
哲也 川原
Hiroshi Akamatsu
啓史 赤松
Kenichi Chiba
健一 千葉
Hiroshi Ohaishi
浩 尾葉石
Hideki Sakurai
英樹 桜井
Shinya Abe
信也 阿部
Seiichi Kobayashi
精一 小林
Teiji Yamanaka
鼎司 山中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eisai Co Ltd
Original Assignee
Eisai Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 医薬として有用なα,β−不飽和ケトン誘導
体を提供する。 【解決手段】 一般式(I) {式中、環部Aは、下記式 [式中、環Bは置換基を有していてもよい芳香環、R2
は、水素原子、ハロゲン原子、ハロゲン原子で置換され
ていてもよい低級アルキル基など、R3 は、水素原子、
ハロゲン原子で置換されていてもよい低級アルキル基、
ヘテロ原子を含んでいてもよいシクロアルキル基などを
示す。]で示される基から選択される基。R1 は、下記
(式中、R4 、R5 は水素原子、ハロゲン原子で置換さ
れていてもよい低級アルキル基など、R6 は、水素原
子、ハロゲン原子で置換されていてもよい低級アルキル
基、などを示す。)で表される基を示す。}で表される
α,β−不飽和ケトン誘導体またはそれらの薬理学的に
許容される塩。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な構造を有する
α,β−不飽和ケトン誘導体、α,β−不飽和ケトン誘
導体を含有する医薬及びα,β−不飽和ケトン誘導体を
製造するために有用な中間体に関する。
【0002】
【発明の背景及び従来の技術】インターロイキン1(以
下IL−1と称する)は、マクロファージ、単球、好中
球などから産生される生理活性蛋白質であり、生体の恒
常性の維持に関与する一方、その産生が亢進すると免疫
応答の異常や炎症反応などを誘発し、生体に対して悪影
響を及ぼす。IL−1は、各種炎症性サイトカインやリ
ンホカインさらにコラゲナーゼやプロスタグランジンE
2 等の産生を誘導し、炎症及び免疫系の中心的な因子で
あると考えられている。また、臨床においても慢性関節
リウマチに代表される自己免疫疾患や炎症性疾患等との
関係が明確になりつつある。
【0003】最近の報告によれば、慢性関節炎ことに慢
性関節リウマチ患者の滑液中にIL−1が検出されるこ
と、更にリウマチ患者血漿中のIL−1値は健常人血漿
中のそれに比較して有意に高く、IL−1値が症状の増
悪、寛解に応じて増減すること、更に、滑膜組織からの
IL−1産生は滑膜組織の炎症の程度や関節の骨破壊度
などと相関することなどが判明している。そこで、本発
明者等は主としてIL−1の産生を抑制することによ
り、慢性関節リウマチなどの自己免疫疾患及び炎症性疾
患等の疾病を治療・予防しようと試みた。
【0004】
【本発明が解決しようとする問題点】慢性関節リウマチ
は原因不明の慢性炎症性疾患であり、薬物的な治療とし
ては、非ステロイド性抗炎症剤やステロイド剤などが用
いられている。インドメタシンに代表される非ステロイ
ド性抗炎症剤は、鎮痛作用は有するものの病態進展に対
してはなんら改善を示さず、また、IL−1の産生を抑
制しない。一方、ステロイド剤はその薬理作用のひとつ
としてIL−1に代表される炎症性サイトカインの産生
を抑制し、強力な抗炎症効果を示すが、副作用の面で有
用性が十分とは言えない。それ故、IL−1産生抑制作
用を発揮し、IL−1で媒介される症状を予防及び治療
する薬剤の開発が望まれていた。本発明者等は、IL−
1の産生抑制作用を有する化合物について鋭意検討を行
った結果、以下に示すα,β−不飽和ケトン誘導体が優
れた作用を有することを見いだし本発明を完成するに至
った。特開平2−256665号公報にキノリン誘導体
としてロイコトリエンD4 に拮抗的な作用を有する化合
物群が開示されているが、IL−1産生抑制剤として報
告されている例はなく、また、本願発明にかかる化合物
は上記公報に開示された化合物とは異なる構造を有する
ものである。更に、WO93/07124号公報には、
ホスホジエステラーゼ阻害作用を有する含窒素複素環化
合物が開示されているが、当該公報に開示された含窒素
複素環化合物がIL−1産生抑制作用有するという記載
若しくはこれを示唆する記載はなく、また当該公報開示
の化合物群は、本願化合物群とは構造を異にするもので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、以下一般式
(I)に示すα,β−不飽和ケトン誘導体またはその薬
理学的に許容できる塩である。
【化10】 {式中環部Aは、式
【化11】 [式中環Bは置換基を有していてもよい芳香環を表す。
2 は、水素原子、ハロゲン原子、ハロゲン原子で置換
されていてもよい低級アルキル基、ヘテロ原子を含んで
いてもよいシクロアルキル基、置換基を有していてもよ
いアリール基、置換基を有していてもよいヘテロアリー
ル基、置換基を有していてもよいアリールアルキル基、
置換基を有していてもよいヘテロアリールアルキル基、
式−X−R14(式中Xは、式−O−で示される基または
式>S=(O)n (式中nは、0または1−2の整数を
意味する。)で示される基を意味する。R14は、水素原
子、ハロゲン原子で置換されていてもよい低級アルキル
基、アルコキシアルキル基、置換基を有していてもよい
アリール基、置換基を有していてもよいヘテロアリール
基、置換基を有していてもよいアリールアルキル基また
は置換基を有していてもよいヘテロアリールアルキル基
を意味する。)で表される基、アルコキシアルキル基、
アルコキシアルコキシアルキル基またはモノもしくはジ
置換されていてもよいアミノアルキル基を意味する。R
3 は、水素原子、ハロゲン原子で置換されていてもよい
低級アルキル基、ヘテロ原子を含んでいてもよいシクロ
アルキル基、アルコキシアルキル基、置換基を有してい
てもよいアリール基、置換基を有していてもよいヘテロ
アリール基、置換基を有していてもよいアリールアルキ
ル基、置換基を有していてもよいアリールオキシアルキ
ル基、置換基を有していてもよいヘテロアリールアルキ
ル基、置換基を有していてもよいヘテロアリールオキシ
アルキル基、保護されていてもよいカルボキシアルキル
基またはアシル基を意味する。更に、R2 及びR3 は一
緒になって、R2 及び式R3O−で示される基が結合し
ている炭素原子並びにR3が結合している酸素原子と共
に環を形成していてもよい。この環は、R3が結合して
いる酸素原子のほかに窒素原子、酸素原子または硫黄原
子を包含していてもよいし、置換基を有していてもよ
い。]で示される基から選択される基を意味する。R1
は、式
【化12】 (式中R4、R5は同一または互いに異なる水素原子、ハ
ロゲン原子で置換されていてもよい低級アルキル基、ヘ
テロ原子を含んでいてもよいシクロアルキル基、ハロゲ
ン原子で置換されていてもよい低級アルコキシ基、アル
コキシアルキル基、アルコキシアルコキシアルキル基、
置換基を有していてもよいアリ−ル基、置換基を有して
いてもよいヘテロアリ−ル基、置換基を有していてもよ
いアリ−ルアルキル基又は置換基を有していてもよいヘ
テロアリ−ルアルキル基を意味する。また、R4 、R5
はこれらが結合している炭素原子と一緒になって、他に
窒素原子、酸素原子または硫黄原子を含んでいてもよい
環を形成してもよい。更にこの環は、置換基を有してい
てもよい。R6 は、水素原子、ハロゲン原子で置換され
ていてもよい低級アルキル基、ヘテロ原子を含んでいて
もよいシクロアルキル基、置換基を有していてもよいア
リール基、置換基を有していてもよいヘテロアリール
基、置換基を有していてもよいアリールアルキル基、置
換基を有していてもよいヘテロアリールアルキル基、式
−OR11(式中R11は、水素原子、ハロゲン原子で置換
されていてもよい低級アルキル基、ヘテロ原子を含んで
いてもよいシクロアルキル基、ヒドロキシアルキル基、
シアノアルキル基、アルコキシアルキル基、モノまたは
ジ置換されていてもよいカルバモイルアルキル基、置換
基を有していてもよいアリール基、置換基を有していて
もよいヘテロアリール基、置換基を有していてもよいア
リールアルキル基または置換基を有していてもよいヘテ
ロアリールアルキル基を意味する。)で表される基また
は式−NR1213(式中R12、R13は同一または互いに
異なる水素原子、ハロゲン原子で置換されていてもよい
低級アルキル基、ヘテロ原子を含んでいてもよいシクロ
アルキル基、アルキルがハロゲン原子で置換されていて
もよいアルキルスルホニル基、置換基を有していてもよ
いアリール基、置換基を有していてもよいヘテロアリー
ル基、置換基を有していてもよいアリールアルキル基、
置換基を有していてもよいヘテロアリールアルキル基、
置換基を有していてもよいアリールスルホニル基、置換
基を有していてもよいヘテロアリールスルホニル基、ア
シル基またはモノもしくはジ置換されていてもよいカル
バモイル基を意味する。また、R12、R13はこれらが結
合している窒素原子と一緒になって、他に窒素原子、酸
素原子若しくは硫黄原子を含んでいてもよい環を形成し
てもよい。更にこの環は、置換基を有していてもよ
い。)で表される基、置換基を有していてもよいアリー
ル基、置換基を有していてもよいヘテロアリール基、置
換基を有していてもよいアリールアルキル基又は置換基
を有していてもよいヘテロアリールアルキル基を意味す
る。}
【0006】一般式(I)のBの定義における置換基を
有してもよい芳香環において、芳香環とは、酸素原子、
硫黄原子又は窒素原子を含んでいてもよい5〜6員環を
意味する。例を挙げれば、以下のものを挙げることがで
きる。
【0006】
【化13】
【0006】この場合、(e)がもっとも好ましい。
【0007】上記R7 、R8 、R9 及びR10とは、同一
または互いに異なる水素原子、水酸基、ハロゲン原子、
ハロゲン原子で置換されてもよい低級アルキル基、ハロ
ゲン原子で置換されてもよい低級アルコキシ基、ヘテロ
原子を含んでいてもよいシクロアルキル基、ヘテロ原子
を含んでいてもよいシクロアルキルアルキル基、アルコ
キシアルコキシ基、シアノ基、メルカプト基、アルキル
がハロゲン原子で置換されていてもよいアルキルチオ
基、アルキルがハロゲン原子で置換されていてもよいア
ルキルスルフィニル基、アルキルがハロゲン原子で置換
されていてもよいアルキルスルホニル基、置換基を有し
ていてもよいアリールチオ基、置換基を有していてもよ
いアリールスルフィニル基、置換基を有していてもよい
アリールスルホニル基、置換基を有していてもよいヘテ
ロアリールチオ基、置換基を有していてもよいヘテロア
リールスルフィニル基、置換基を有していてもよいヘテ
ロアリールスルホニル基、置換基を有してもよいアリー
ル基、置換基を有していてもよいヘテロアリール基、置
換基を有してもよいアリールオキシ基、置換基を有して
いてもよいヘテロアリールオキシ基、置換基を有しても
よいアリールアルキル基、置換基を有していてもよいヘ
テロアリールアルキル基、置換基を有していてもよいア
リールアルキルオキシ基、置換基を有していてもよいヘ
テロアリールアルキルオキシ基、ニトロ基、ニトロソ
基、ピペリジニル基、アルコキシアルキル基、アルコキ
シアルコキシアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アシ
ル基、モノ若しくはジ置換されていてもよいアミノアル
キル基、保護されていてもよいカルボキシル基、保護さ
れていてもよいカルボキシアルキル基、保護されていて
もよいカルボキシアルケニル基などを挙げることができ
る。さらに、R7 、R8 、R9 及びR10のうち、隣り合
う炭素原子に結合している任意の2つが、それらが結合
している炭素原子と一緒になって環を形成しているもの
も本願発明に包含される。
【0010】一般式(I)の定義において、R2 、R
7 、R8 、R9 、R10の定義におけるハロゲン原子と
は、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等を
意味する。
【0001】R2 、R3 、R4 、R5 、R6 、R7 、R
8 、R9 、R10、R11、R12、R13及びR14におけるハ
ロゲン原子で置換されていてもよい低級アルキル基にお
いて低級アルキル基とは、炭素数1〜8の直鎖若しくは
分枝状のアルキル基、例えばメチル基、エチル基、n−
プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチ
ル基、s−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、
i−ペンチル基、ネオペンチル基、1−メチルブチル
基、2−メチルブチル基、1,1−ジメチルプロピル
基、1,2−ジメチルプロピル基、n−ヘキシル基、1
−メチルペンチル基、2−メチルペンチル基、3−メチ
ルペンチル基、1,1−ジメチルブチル基、1,2−ジ
メチルブチル基、2,2−ジメチルブチル基、1,3−
ジメチルブチル基、2,3−ジメチルブチル基、3,3
−ジメチルブチル基、1−エチルブチル基、2−エチル
ブチル基、1,1,2−トリメチルプロピル基、1,
2,2−トリメチルプロピル基、1−エチル−1−メチ
ルプロピル基、1−エチル−2−メチルプロピル基、ヘ
プチル基、オクチル基などを意味する。また、この場合
の「ハロゲン原子で置換されていてもよい」とは、上記
低級アルキル基のいずれかの炭素原子に、フッ素原子、
塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子が1
個または2個以上結合しているものを意味し、例を挙げ
れば、トリフルオロメチル基、1、1−ジクロロエチル
基、2、2−ジクロロエチル基、1、2−ジクロロエチ
ル基などを挙げることができる。
【0008】R2 、R3 、R4 、R5 、R6 、R7 、R
8 、R9 、R10、R11、R12及びR13におけるヘテロ原
子を含んでいてもよいシクロアルキル基とは、炭素数3
〜8の環状アルキル基を意味し、例えば、シクロプロピ
ル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキ
シル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基等を意味
する。このうち好ましくは炭素数3〜6のものを挙げる
ことができる。
【0009】R7 、R8 、R9 及びR10におけるヘテロ
原子を含んでいてもよいシクロアルキルアルキル基と
は、上記低級アルキル基のいずれかの炭素原子に上記シ
クロアルキル基が結合したものを意味する。例えば、シ
クロプロピルメチル基、シクロブチルメチル基、シクロ
ペンチルエチル基、シクロヘキシルプロピル基、シクロ
ヘプチルメチル基、シクロオクチルエチル基等を意味す
る。
【0009】R4 、R5 、R7 、R8 、R9 及びR10
おけるハロゲン原子で置換されていてもよい低級アルコ
キシ基において低級アルコキシ基とは、炭素数1〜8の
直鎖若しくは分枝状のアルコキシ基、例えばメトキシ
基、エトキシ基、n−プロポキシ基、i−プロポキシ
基、n−ブトキシ基、s−ブトキシ基、i−ブトキシ
基、t−ブトキシ基、n−ペンチルオキシ基、i−ペン
チルオキシ基、ネオペンチルオキシ基、1−メチルブト
キシ基、2−メチルブトキシ基、1,1−ジメチルプロ
ポキシ基、1,2−ジメチルプロポキシ基、n−ヘキシ
ルオキシ基、1−メチルペンチルオキシ基、2−メチル
ペンチルオキシ基、3−メチルペンチルオキシ基、1,
1−ジメチルブトキシ基、1,2−ジメチルブトキシ
基、2,2−ジメチルブトキシ基、1,3−ジメチルブ
トキシ基、2,3−ジメチルブトキシ基、3,3−ジメ
チルブトキシ基、1−エチルブトキシ基、2−エチルブ
トキシ基、1,1,2−トリメチルプロポキシ基、1,
2,2−トリメチルプロポキシ基、1−エチル−1−メ
チルプロポキシ基、1−エチル−2−メチルプロポキシ
基、ヘプチルオキシ基、オクチルオキシ基などを意味す
る。また、「ハロゲン原子で置換されていてもよい」と
は、上記低級アルコキシ基のいずれかの炭素原子に、フ
ッ素原子、塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子等のハ
ロゲン原子が1個または2個以上結合しているものを意
味し、例を挙げれば、トリフルオロメトキシ基、1、1
−ジクロロエトキシ基、2、2−ジクロロエトキシ基、
1、2−ジクロロエトキシ基などを挙げることができ
る。
【0011】R11の定義にみられるシアノアルキル基と
は、上記低級アルキル基のいずれかの炭素原子にシアノ
基が結合しているものを意味する。R7 、R8 、R9
10及びR11の定義にみられるヒドロキシアルキル基と
は上記低級アルキル基のいずれかの炭素原子に水酸基が
結合しているものを意味する。R2 、R3 、R4 、R
5 、R7 、R8 、R9 、R10、R11、R14の定義にみら
れるアルコキシアルキル基とは、上記低級アルキル基の
いずれかの炭素原子に先に定義した低級アルコキシ基が
結合しているものを意味する。R7 、R8 、R9 及びR
10の定義にみられるアルコキシアルコキシ基とは、上記
低級アルコキシ基のいずれかの炭素原子に上記低級アル
コキシ基が結合したものを意味する。R2 、R4 、R
5 、R7 、R8 、R9 及びR10の定義にみられるアルコ
キシアルコキシアルキル基とは、上記アルコキシアルキ
ル基におけるアルコキシのいずれかの炭素原子に上記低
級アルコキシ基が結合したものを意味する。
【0012】R3 、R7 、R8 、R9 、R10、R12及び
13の定義の中にみられるアシル基とは、例えば、アセ
チル、プロピオニル、バレリル、イソバレリル、ピバロ
イル、ラウロイル、ステアロイルなど、脂肪族飽和モノ
カルボン酸から誘導される基、アクロイル、プロピオロ
イル、メタクリロイル、クロトノイル、イソクロトノイ
ル、オレオイルなど、脂肪族不飽和カルボン酸から誘導
される基、ベンゾイル、ナフトイル、トルオイル、ヒド
ロアトロポイル、シンナモイルなど、炭素環式カルボン
酸から誘導される基、フロイル、テノイル、ニコチノイ
ル、イソニコチノイルなど、複素環式カルボン酸から誘
導される基、グリコロイル、ラクトイル、グリセロイ
ル、トロポイル、ベンジロイル、サリチロイル、アニソ
イル、バニロイル、ベラトロイル、ピペロニロイル、ガ
ロイルなど、ヒドロキシカルボン酸やアルコキシカルボ
ン酸から誘導される基などを挙げることができるが、好
ましくは、アセチル基、プロピオニル基、ピバロイル
基、ベンゾイル基、トルオイル基、グリコロイル基、サ
リチロイル基、ニコチノイル基などを挙げることができ
る。
【0013】R3 、R7 、R8 、R9 及びR10の定義に
みられる保護されていてもよいカルボキシアルキル基に
おいて、カルボキシアルキルとは上記低級アルキル基の
いずれかの炭素原子にカルボキシル基が結合しているも
のを意味する。またこの場合のカルボキシル基の保護と
は、低級アルキル基、アリールアルキル基などがエステ
ル結合している場合や、アミドが形成されている場合を
意味する。要するに生体内で何らかの手段ではずれてカ
ルボキシル基となりうるものはすべてカルボキシル基の
保護に包含される。R7 、R8 、R9 及びR10の定義に
みられる保護されていてもよいカルボキシアルケニル基
とは、アルケニル基のいずれかの炭素原子にカルボキシ
ル基が結合しているものを意味する。この場合のアルケ
ニルとは、炭素数2−8で二重結合が1以上有するアル
ケニル基を意味する。
【0014】R2 、R3 、R4 、R5 、R6 、R7 、R
8 、R9 、R10、R11、R12、R13、R14における置換
基を有してもよいアリール基においてアリール基とは、
フェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基又はアン
トラセニル基などを意味し、好ましくはフェニル基を挙
げることができる。
【0015】R2 、R3 、R4 、R5 、R6 、R7 、R
8 、R9 、R10 、R11 、R12 、R13、R14における
置換基を有してもよいヘテロアリール基において、ヘテ
ロアリール基とは、窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を
好ましくは1〜4個含んでいる5〜6員環又は縮合環を
意味し、例えばピリジル基、チエニル基、フリル基、ベ
ンゾイミダゾリル基、ベンゾチアゾリル基又はキノリル
イソキノリル基などを挙げることができ、好ましくはピ
リジル基を挙げることができる。
【0016】R2 、R3 、R4 、R5 、R6 、R7 、R
8 、R9 、R10、R11、R12、R13、R14における置換
基を有してもよいアリールアルキル基においてアリール
とは上記アリール基と同様の意味を有し、アルキルとは
上記低級アルキル基と同様の意味を有する。
【0017】R2 、R3 、R4 、R5 、R6 、R7 、R
8 、R9 、R10、R11、R12、R13、R14における置換
基を有してもよいヘテロアリールアルキル基において、
ヘテロアリールとは、上記ヘテロアリール基と同様の意
味を有し、アルキルとは上記低級アルキル基と同様の意
味を有する。R7 、R8 、R9 及びR10の定義にみられ
る置換基を有していていてもよいアリールオキシ基にお
いて、アリールオキシのアリールとは、上記アリール基
と同様の意味を有する。R7 、R8 、R9 及びR10の定
義にみられる置換基を有していてもよいヘテロアリール
オキシ基において、ヘテロアリールオキシのヘテロアリ
ールとは、上記ヘテロアリールと同様の意味を有する。
7 、R8 、R9 及びR10の定義にみられる置換基を有
していてもよいアリールアルキルオキシ基において、ア
リールアルキルとは上記と同様の意味を有する。R7
8 、R9 及びR10の定義にみられる置換基を有してい
てもよいヘテロアリールアルキルオキシ基において、ヘ
テロアリールアルキルとは、上記と同様の意味を有す
る。
【0018】R3 の定義にみられる置換基を有していて
もよいアリールオキシアルキル基においてアリールとは
上記アリールと同様の意味を有する。またこの場合のア
ルキルとは上記低級アルキルと同様の意味を有する。す
なわちアリールオキシアルキルとは、アリールオキシが
上記低級アルキルのいずれかの炭素原子に結合している
ものを意味する。R3 の定義にみられる置換基を有して
いてもよいヘテロアリールオキシアルキル基において、
ヘテロアリールとは、上記ヘテロアリールと同様の意味
を有する。またこの場合のアルキルとは上記低級アルキ
ルと同様の意味を有する。すなわちヘテロアリールオキ
シアルキルとは、ヘテロアリールオキシが、上記低級ア
ルキルのいずれかの炭素原子に結合しているものを意味
する。
【0018】「R4 、R5 はこれらが結合している炭素
原子と一緒になって、他に窒素原子、酸素原子または硫
黄原子を含んでいてもよい環を形成してもよい。更にこ
の環は、置換基を有していてもよい。」とは、R4 及び
5 が、結合している炭素原子と一緒になって窒素原
子、酸素原子または硫黄原子を1個または2個以上含ん
でいるかまたはいない5〜6員環を意味し、好ましくは
シクロヘキサン環、ピペリジン環、ピロリジン環、飽和
されたピラン環を挙げることができる。
【0019】「R12、R13はこれらが結合している窒素
原子と一緒になって、他に窒素原子、酸素原子若しくは
硫黄原子を含んでいてもよい環を形成してもよい。更に
この環は、置換基を有していてもよい。」とは、R12
13が一緒になってこれらが結合している窒素原子とと
もに、他に窒素原子、酸素原子または硫黄原子を1個ま
たは2個以上含んでいる5〜6員環を形成していること
を意味し、具体的には、モルホリン環、チオモルホリン
環、ピペラジン環、ピロリジン環等を挙げることができ
る。
【0020】更に、「R2 及びR3 は一緒になって、R
2 及び式R3O−で示される基が結合している炭素原子
並びにR3 が結合している酸素原子と共に環を形成して
いてもよい。この環は、R3 が結合している酸素原子の
ほかに窒素原子、酸素原子または硫黄原子を包含してい
てもよいし、置換基を有していてもよい。」とは、R2
とR3 が一緒になって、R2 が結合している炭素原子、
3 が結合している酸素原子及びこの酸素原子が結合し
ている炭素原子を構成原子として包含する環を形成して
もよいということである。また更に形成された環は、R
3 が結合している酸素原子の他に酸素原子、硫黄原子ま
たは窒素原子を1個または2個以上含んでいてもよい
し、含んでいなくてもよい。具体例としては、以下のも
のを挙げることができる。
【0020】
【化14】
【0020】R7 、R8 、R9 、R10、R12及びR13
定義にみられるアルキルがハロゲン原子で置換されてい
てもよいアルキルスルホニル基において、アルキルとは
上記低級アルキル基と同様の意味を有する。また「アル
キルがハロゲン原子で置換されていてもよい」とは、ア
ルキルのいずれかの炭素原子に、先に定義したハロゲン
原子が結合していてもよいことを意味する。例えば、ト
リフルオロメチルスルホニル基、ジブロモエチルスルホ
ニル基などを挙げることができる。R7 、R8 、R9
びR10の定義にみられるアルキルがハロゲン原子で置換
されていてもよいアルキルスルフィニル基において、ア
ルキルとは、上記低級アルキル基と同様の意味を有す
る。また「アルキルがハロゲン原子で置換されていても
よい」とは、アルキルのいずれかの炭素原子に、先に定
義したハロゲン原子が結合していてもよいことを意味す
る。例えばトリフルオロメチルスルフィニル基、ジブロ
モエチルスルフィニル基などを挙げることができる。R
7 、R8 、R9 及びR10の定義にみられるアルキルチオ
基において、アルキルとは、上記低級アルキル基と同様
の意味を有する。また「アルキルがハロゲン原子で置換
されていてもよい」とは、アルキルのいずれかの炭素原
子に先に定義したハロゲン原子が結合していてもよいこ
とを意味する。例えば、トリフルオロメチルチオ基、ジ
ブロモエチルチオ基などを挙げることができる。R7
8 、R9 、R10、R12及びR13にみられる置換基を有
していてもよいアリールスルホニル基においてアリール
とは上記アリール基と同様の意味を有し、好ましくはフ
ェニルを挙げることができる。R7 、R8 、R9
10、R12及びR13にみられる置換基を有していてもよ
いヘテロアリールスルホニル基においてヘテロアリール
とは上記ヘテロアリール基と同様の意味を有する。R
7 、R8 、R9 及びR10の定義にみられる置換基を有し
ていてもよいアリールスルフィニル基において、アリー
ルとは上記アリール基と同様の意味を有する。R7 、R
8 、R9 及びR10の定義にみられる置換基を有していて
もよいヘテロアリールスルフィニル基において、ヘテロ
アリールとは上記ヘテロアリールと同様の意味を有す
る。更にR7 、R8 、R9 、R10の定義にみられる置換
基を有していてもよいアリールチオ基及び置換基を有し
ていてもよいヘテロアリールチオ基において、アリール
及びヘテロアリールとは、上記アリール基及びヘテロア
リール基の定義と同様の意味を有する。
【0020】R7 、R8 、R9 、R10及びR14の定義に
みられるモノ若しくはジ置換されていてもよいアミノア
ルキル基において、アミノアルキルとは、上記低級アル
キルのいずれかの炭素原子にアミノ基が結合しているも
のを意味する。更に、「モノ若しくはジ置換されていて
もよい」とは、該アミノアルキルのアミノ基に置換基が
1個または2個結合されていてもされていなくてもよい
ことを意味する。R12及びR13の定義にみられるモノ若
しくはジ置換されていてもよいカルバモイル基とは、カ
ルバモイルを構成する窒素原子に、1個または2個の置
換基が結合していても結合していなくてもよいことを意
味する。R11の定義にみられるモノ若しくはジ置換され
ていてもよいカルバモイルアルキル基において、カルバ
モイルアルキルとは、上記低級アルキルのいずれかの炭
素原子にカルバモイルが結合しているものを意味する。
【0024】更に上記の定義において、「置換基を有し
ていてもよいアリール基」、「置換基を有していてもよ
いヘテロアリール基」、「置換基を有していてもよいア
リールオキシ基」、「置換基を有していてもよいヘテロ
アリールオキシ基」、「置換基を有していてもよいアリ
ールアルキル基」、「置換基を有していてもよいヘテロ
アリールアルキル基」、「置換基を有していてもよいア
リールオキシアルキル基」、「置換基を有していてもよ
いヘテロアリールオキシアルキル基」、「置換基を有し
ていてもよいアリールアルキルオキシ基」、「置換基を
有していてもよいヘテロアリールアルキルオキシ基」、
「モノ若しくはジ置換されていてもよいカルバモイル
基」、「モノ若しくはジ置換されていてもよいカルバモ
イルアルキル基」、「モノ若しくはジ置換されていても
よいアミノアルキル基」における「置換基」とは、水酸
基、ハロゲン原子、ハロゲン原子で置換されていてもよ
い低級アルキル基、ハロゲン原子で置換されていてもよ
い低級アルコキシ基、ハロゲン原子で置換されていても
よいアルキルチオ基、ハロゲン原子で置換されていても
よいアルキルスルホニル基、置換基を有していてもよい
アリールチオ基、置換基を有していてもよいアリールス
ルホニル基、置換基を有していてもよいヘテロアリール
チオ基、置換基を有していてもよいヘテロアリールスル
ホニル基、アシル基、ニトロ基、モノ若しくはジ置換さ
れていてもよいアミノ基、モノ若しくはジ置換されてい
てもよいカルバモイル基、保護されていてもよいカルボ
キシル基、保護されていてもよいカルボキシアルキル
基、保護されていてもよいカルボキシアルケニル基など
を意味する。この場合、保護基とはアルキル基、アリー
ルアルキル基等を意味する。特に「モノ若しくはジ置換
されていてもよいカルバモイル基」、「モノ若しくはジ
置換されていてもよいカルバモイルアルキル基」及び
「モノ若しくはジ置換されていてもよいアミノアルキル
基」において、ジ置換されている場合は、これら置換基
が結合している窒素原子と一緒になって環を形成してい
るものも、本発明に包含される。この環は、置換基を有
していてもよいし、他に酸素原子や硫黄原子、窒素原子
を有することももちろんさしつかえない。
【0021】また、本発明において薬理学的に許容でき
る塩とは、慣用の無毒性塩であり、具体的には、ナトリ
ウム塩、カリウム塩などのアルカリ金属塩、カルシウム
塩、マグネシウム塩などのアルカリ土類金属塩、アンモ
ニウム塩、トリメチルアミン塩、N,N’−ジベンジル
エチレンジアミン塩などの有機塩基塩、塩酸塩、臭化水
素酸塩、硫酸塩、りん酸塩などの無機酸塩、ギ酸塩、酢
酸塩、トリフルオロ酢酸塩、マレイン酸塩、酒石酸塩、
メタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、トルエン
スルホン酸塩などの有機酸塩、アルギニン塩、オルニチ
ン塩などのアミノ酸との塩などを挙げることができる。
本発明化合物群における上述の環部Aは、具体的な一例
として次の構造等を挙げることができる。
【0021】
【化15】 このうち、好ましいものとしては、(j),(m),
(p),(t)であり、特に好ましくは(j),(m)
である。
【0026】更に、一般式(I) において、環部Aが式
(a)及び式(b)で表されるものであり、かつ、R3
が水素原子である時は、以下に示すように互いに互変異
性体の関係にある。本発明は、一般式(Ia)及び一般
式(Ib)で表される化合物の平衡混合物として共存し
ているものも包含することは言うまでもない。
【0001】
【化16】
【0027】上記一般式(I)で示されるα,β−不飽
和ケトン誘導体またはその薬理学的に許容できる塩を得
るのには、一般式(II)で示される化合物を有用な中間
体として用いることができる。
【0001】
【化17】
【0001】該中間体を更に具体的に述べるのであれ
ば、以下のようになる。
【0001】
【化18】
【0001】(式中環B、R2 及びR3 の定義は、一般
式(I)における定義と同様である。) 本発明化合物群は、通常用いられる方法により、容易に
製造することができる。以下に本発明化合物群の製造方
法の一例を掲げる。
【0001】製造方法A 一般式(I) で表される化合物のうち、下記構造式で示さ
れる一般式(6)
【0001】
【化19】
【0001】で表される化合物は以下の方法で製造する
ことができる。
【0001】
【化20】
【0001】(一連の式中、R1 、R2 、R3 、R7
8 、R9 及びR10は前記の意味を有する。Ra ,Rb
は、低級アルキル基を意味し、Zはハロゲン原子を意味
する。) 即ち、一般式(1)で表されるアルデヒド化合物に一般
式(2)、(3)又は(4)で表されるホスホラン、リ
ン酸エステルもしくはホスホニウム塩を常法によりウィ
ッティヒ反応させるか、又は一般式(5)で表されるメ
チルケトン化合物を常法によりアルドール反応させるこ
とにより、目的化合物(6)を得る方法である。
【0029】アルデヒド化合物(1)とホスホラン
(2)との反応では反応溶媒として、ジクロロメタン、
ベンゼン、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタンなど
が挙げられる。反応温度は0℃から溶媒の沸点まで適宜
選択される。アルデヒド化合物(1)とリン酸エステル
(3)又はホスホニウム塩(4)との反応は、塩基の存
在下で行うことが好ましい結果を与える。塩基としては
水素化ナトリウム、水素化カリウム、ナトリウムアミ
ド、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カ
リウムt−ブトキシド、メチルリチウム、n−ブチルリ
チウムなどが挙げられる。
【0030】溶媒としては、ベンゼン等の炭化水素系有
機溶媒、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエ
ーテル系有機溶媒、ジメチルホルムアミド、ジメチルス
ルホキシドなどを好例としてあげることができる。反応
温度は約−78℃〜溶媒の沸点位であるが、好ましくは
約−20℃〜室温位である。また、アルデヒド化合物
(1)とメチルケトン化合物(5)とのアルドール反応
においては、塩基として水酸化リチウム、水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウム、ナトリウムメトキシド、カリウ
ムt−ブトキシドなどを挙げることができる。反応溶媒
としてはメタノール、エタノールなどのアルコール類、
テトラヒドロフラン、水及びこれらの混合溶媒などが挙
げられる。反応温度は約−20℃〜溶媒の沸点位である
が好ましくはだいたい室温〜60℃位である。
【0031】製造方法B 一般式(6)においてR3 が水素原子である目的物質、
即ちキノリン環の4位が水酸基である化合物(7)は、
次の方法によっても製造することができる。
【0001】
【化21】
【0032】(一連の式中、R1 、R2 、R7 、R8
9 及びR10は前記の意味を有し、R15は水酸基の保護
基を意味する。) 即ち、一般式(9)で表される水酸基が適当な保護基で
保護されている化合物を出発物質とし、これを常法によ
り脱保護して目的物質(7)を得る方法である。保護基
としては、例えばメトキシメチル基、エトキシメチル
基、メトキシエトキシメチル基、ベンジルオキシメチル
基、フラン−2−イル基、ピラン−2−イル基、t−ブ
チルジメチルシリル基などを挙げることができるが、最
も好ましい基としてはメトキシメチル基を挙げることが
できる。本反応の溶媒としては、水あるいは水と混和し
うる溶媒、例えばテトラヒドロフラン、ジオキサンなど
のエーテル系有機溶媒、メタノール、エタノールなどの
アルコール系有機溶媒、アセトン、アセトニトリルなど
が挙げられる。また、水と混和しない溶媒、例えば酢酸
エチルなどのエステル類、ベンゼン、トルエンなどの芳
香族炭化水素類も用いることができる。
【0033】脱保護剤としての酸としては、塩酸、硫
酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、D−
10−カンファースルホン酸、酢酸、トリフルオロ酢酸
などが挙げられる。また、保護基がt−ブチルジメチル
シリル基の場合には、脱保護剤としてフッ化テトラブチ
ルアンモニウムを挙げることができる。反応温度は約−
40℃〜溶媒の沸点位であるが、好ましくはおよそ室温
〜溶媒の沸点位である。
【0034】製造方法C 一般式(6)においてR3 が水素原子、アシル基、置換
基を有していてもよいヘテロアリール基及び置換基を有
していてもよいアリール基以外の目的物質は次の方法に
よっても製造することができる。
【0001】
【化22】
【0001】(一連の式においてR1 、R2 、R7 、R
8 、R9 及びR10は前記の意味を有し、R16は前記R3
から水素原子、アシル、置換基を有していてもよいヘテ
ロアリール及び置換基を有していてもよいアリールを除
いた基を意味し、Hal はハロゲン原子を意味する。)
【0035】即ち、R3 が水素原子である一般式(7)
で表される化合物を、例えば炭酸ナトリウム、炭酸カリ
ウムなどのアルカリ金属炭酸塩、水素化ナトリウムなど
の水素化アルカリ金属を塩基としてR16-Halを作用さ
せ、式(10)で表される目的化合物(10)を得る方
法である。反応溶媒としては、アセトン、メチルエチル
ケトンなどのケトン類、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルスルホキシドなどが挙げられる。反応温度
はおよそ−40℃〜溶媒の沸点位であるが、好ましくは
およそ室温〜溶媒の沸点位である。
【0036】製造方法D 一般式(6)においてR3 がアシル基である目的物質、
即ちキノリン環の4位がアシルオキシ基である化合物
(11)は、次のような方法で製造することもできる。
【0001】
【化23】
【0001】(一連の式においてR1 、R2 、R7 、R
8 、R9 及びR10は前記の意味を有し、R17はアシル基
を意味する。) 即ち、R3 が水素原子である一般式(7)で表される化
合物を常法により、例えば所望のカルボン酸又は酸ハロ
ゲン化物、酸無水物などの反応性酸誘導体などのアシル
化剤とピリジンやトリエチルアミンなどの脱酸剤を約0
℃〜溶媒の沸点位温度で反応させ、式(11)で表され
る目的物質を得る方法である。反応溶媒としては、ジク
ロロメタン、クロロホルム、テトラヒドロフランなどが
好例として挙げることができる。
【0038】製造方法E 一般式(6)で示される化合物においてR3 が水素原子
であり、R2 がアルキルスルフィニル基である化合物
(14)または(15)は、例えば次のような方法で製
造することもできる。
【0001】
【化24】
【0001】(一連の式において、R1 、R7 、R8
9 、R10及びR15は前記の意味を有し、R18はアルキ
ル基を意味する。)
【0039】即ち、一般式(12)で表される3位がア
ルキルチオ基であるキノリン誘導体を、例えば過酸化水
素、m−クロロ過安息香酸などの酸化剤を用いて酸化し
て、一般式(13)で表される3−アルキルスルフィニ
ルキノリン誘導体を得た後、これを常法により脱保護し
て目的物質(14)を得る方法である。酸化反応の溶媒
としては、水、ジクロロメタン、クロロホルムなどから
適宜選択される。反応温度は−20℃〜溶媒の沸点であ
るが、好ましくはだいたい0℃〜室温ぐらいである。得
られた3−アルキルスルフィニルキノリン誘導体(1
3)を、製造方法Bの化合物(9)を処理するのと同様
に処理することにより、目的化合物である一般式(1
4)または一般式(15)で表される化合物を得ること
ができる。
【0040】製造方法F 一般式(6)において、R3 が水素原子であり、R2
アルキルスルフォニル基である化合物(17)または化
合物(18)は、例えば次のような方法で製造すること
もできる。
【0001】
【化25】
【0001】(一連の式においてR1 、R7 、R8 、R
9 、R10、R15及びR18は前記の意味を有する。) 即ち、一般式(12)で表される3位がアルキルチオ基
であるキノリン誘導体を、例えば過剰の過酸化水素、m
−クロロ過安息香酸などの酸化剤を用いて酸化して、一
般式(16)で表される3−アルキルスルフォニルキノ
リン誘導体を得たあと、これを常法により脱保護して目
的物質(17)を得る方法である。
【0041】酸化反応の溶媒としては、水、ジクロロメ
タン、クロロホルムなどから適宜選択される。反応温度
は、だいたい−20℃〜溶媒の沸点位であるが、好まし
くはおよそ0℃〜室温位である。得られた3−アルキル
スルフォニルキノリン誘導体(16)を、製造方法Bの
化合物(9)を処理するのと同様に処理することによ
り、一般式(17)及び一般式(18)で表される目的
化合物を得ることができる。 製造方法G 一般式(I)で表される化合物のうち、Aが(p)又は
(t)である化合物(6’)は次のような方法で製造す
ることができる。
【0001】
【化26】
【0001】(一連の式中、R1 ,R2 ,R7 ,R8
9 ,R10,Ra ,Rb 及びZは前記の意味を有する。
Yは、酸素原子又は硫黄原子を意味する。) 即ち、一般式(1’)で表されるアルデヒド化合物に、
製造方法Aと同様の方法で一般式(2)、(3)又は
(4)で表されるホスホラン、リン酸エステルあるいは
ホスホニウム塩を常法によりウィッティッヒ反応させる
か、又は一般式(5)で表されるメチルケトン化合物を
常法によりアルドール反応させることにより、目的化合
物(6’)を得ることができる。一般式(6)又は
(6’)で表される化合物を製造する際の出発物質であ
る上述の一般式(1)又は(1’)で表される化合物
は、医薬として優れた作用を有する本発明のα,β−不
飽和ケトン誘導体を製造する際の重要な中間体として有
用であり、一般に用いられる方法によって、容易に得る
ことができる。次にその製造方法の一例を示す。なお、
キノリン環に関する一連の式において4位が水酸基であ
る場合には、4−キノロン誘導体と互変異性体の関係に
あることは、上述したとおりである。
【0042】出発物質の製造方法1 上記の製造方法Aにおいて、出発物質として用いられる
一般式(1)で表される化合物のうち、R3 が水素原
子、アシル基、置換基を有していてもよいヘテロアリー
ル基及び置換基を有していてもよいアリール基以外の場
合には、例えば次の方法によって製造される。
【0001】
【化27】
【0001】(一連の式において、R2 、R7 、R8
9 、R10及びHal は前記の意味を有し、R19は低級ア
ルキル基を意味し、R20は前記R3 から水素原子、アシ
ル基、置換基を有していてもよいヘテロアリール基及び
置換基を有していてもよいアリール基を除いた基を意味
する。)
【0043】初めの工程は4−ヒドロキシキノリン−2
−カルボン酸エステル誘導体(19)又は(20)を、
例えば炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどのアルカリ金
属炭酸塩、水素化ナトリウムなどのアルカリ金属塩を塩
基としてハロゲン化合物R20−Hal と反応させて4−ア
ルコキシキノリン−2−カルボン酸エステル誘導体(2
1)を得る工程である。この際、ハロゲン原子として
は、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などが挙げられ
る。溶媒としては、アセトン、メチルエチルケトンなど
のケトン類、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチル
スルホキシドなどが挙げられる。反応温度はおよそ−4
0℃から溶媒の沸点ぐらいであるが、好ましくはだいた
い室温から溶媒の沸点位である。次の工程では前工程で
得られた4−アルコキシキノリン−2−カルボン酸エス
テル誘導体(21)を常法により、例えば水素化ジイソ
ブチルアルミニウムを用いて還元し、2−ヒドロキシメ
チルキノリン誘導体(22)を得ることができる。溶媒
としては、ジクロロメタン、ジエチルエーテル、テトラ
ヒドロフラン、トルエンなどが挙げられる。反応温度は
およそ−78℃から30℃位であるが、好ましくはおよ
そ−78℃から0℃位である。
【0044】続く工程で、前工程で得られた2−ヒドロ
キシメチルキノリン誘導体(22)を酸化することによ
り、目的とする一般式(23)で表されるキノリン−2
−カルボキシアルデヒド誘導体を得ることができる。酸
化剤としては、二酸化マンガン、ジメチルスルホキシド
などが挙げられる。反応溶媒としては、一例としてメタ
ノール、エタノールなどのアルコール類、アセトン、エ
ーテル、アセトニトリル、ベンゼン、ジクロロメタン、
クロロホルム、酢酸エチルなどが挙げられる。反応温度
は、およそ0℃〜溶媒の沸点位まで適宜選択される。
尚、化合物(21)を還元する際、化合物(22)と化
合物(23)の混合物又は化合物(23)のみが得られ
る場合もある。
【0045】出発物質の製造方法2 上記の製造方法Aにおいて、出発物質として用いられる
一般式(1)で表される化合物は、R3 が水素原子であ
る場合には、例えば次の方法によって製造することがで
きる。
【0001】
【化28】
【0001】(一連の式中、R2 、R7 、R8 、R9
10、R19は前記の意味を有する。) 即ち、4−ヒドロキシキノリン−2−カルボン酸エステ
ル誘導体(19)又は(20)を、出発物質の製造方法
1の化合物(21)から化合物(23)を得るのと同様
に処理することにより、一般式(26)又は(27)で
表されるアルデヒド誘導体を得る方法である。化合物
(19)及び(20)を還元する際、化合物(24)も
しくは(25)と化合物(26)もしくは(27)の混
合物又は化合物(26)又は(27)のみが得られる場
合もある。
【0046】出発物質の製造方法3 上記の製造方法Aにおいて、出発物質として用いられる
一般式(1)で表される化合物は、R3 がアシル基であ
る場合には、例えば次の方法によって製造することもで
きる。
【0001】
【化29】
【0001】(一連の式中R2 、R7 、R8 、R9 、R
10は前記の意味を有し、R21はアルキル基、置換基を有
していてもよいアリール基又は置換基を有していてもよ
いヘテロアリール基を意味する。) 最初の工程は4−ヒドロキシ−2−メチルキノリン誘導
体(28)又は(29)を常法により、例えばピリジン
やトリエチルアミンなどの脱酸剤存在下で、酸無水物、
所望のカルボン酸又は酸ハロゲン化物などの反応性酸誘
導体と0℃から溶媒の沸点までの温度で反応させて4−
アシルオキシ−2−メチルキノリン誘導体(30)を得
る工程である。溶媒としては無溶媒、ジクロロメタン、
クロロホルム、N,N−ジメチルホルムアミド、テトラ
ヒドロフランなどを挙げることができる。前工程で得ら
れた4−アシルオキシ−2−メチルキノリン誘導体(3
0)を常法により、例えば二酸化セレンを用いて酸化す
ることにより目的とする一般式(31)で表される4−
アシルオキシキノリン−2−カルボキシアルデヒド誘導
体を得ることができる。この際溶媒としてはジオキサ
ン、トルエン、キシレンなどが挙げられる。反応温度は
およそ80℃から溶媒の沸点位である。
【0047】出発物質の製造方法4 上記の製造方法Aにおいて、出発物質として用いられる
一般式(1)で表される化合物は、R3 が水素原子、ア
シル基、置換基を有していてもよいヘテロアリール基及
び置換基を有していてもよいアリール基以外の場合には
例えば次の方法によって製造できる。
【0001】
【化30】
【0001】(一連の式中、R2 、R7 、R8 、R9
10、R20は前記の意味を有し、Hal はハロゲン原子を
意味する。) 即ち、4−ヒドロキシキノリン−2−カルボキシアルデ
ヒド誘導体(26)又は(27)を出発物質の製造方法
1の化合物(21)の製造と同様の方法でハロゲン化合
物R20−Hal と反応させて、目的とする4−アルコキシ
キノリン−2−カルボキシアルデヒド誘導体(23)を
得る方法である。
【0048】出発物質の製造方法5 出発物質の製造方法4において、出発物質として用いら
れる4−ヒドロキシキノリン−2−カルボキシアルデヒ
ド誘導体(26)又は(27)は、次の方法によっても
製造することができる。
【0001】
【化31】
【0001】(一連の式においてR2 、R7 、R8 、R
9 、R10、R15は前記の意味を有する。) 即ち、一般式(32)で表される、4位が適当な保護基
15で保護されている化合物を、製造方法Bの化合物
(7)又は(8)の製造と同様に処理して脱保護するこ
とにより、目的とするアルデヒド誘導体(26)又は
(27)を得る方法である。
【0049】出発物質の製造方法6 出発物質の製造方法1において、出発物質として用いら
れる4−ヒドロキシキノリン−2−カルボン酸エステル
誘導体(19)又は(20)は、例えば次の方法によっ
て製造できる。
【0001】
【化32】
【0001】(一連の式において、R2 、R7 、R8
9 、R10、R19は前記の意味を有する。) 最初の工程は、一般式(33)で表されるアニリン誘導
体と一般式(34)で表されるオキザロ酢酸ジエステル
誘導体を脱水縮合することにより、縮合体(35)を得
る工程である。溶媒としては無溶媒又はシクロヘキサ
ン、ベンゼン、トルエンなどの炭化水素類、エタノー
ル、プロパノールなどのアルコール類が挙げられる。酸
としては、塩酸、硫酸、酢酸、p−トルエンスルホン酸
などが挙げられる。また、反応温度はだいたい室温から
溶媒の沸点位であるが、好ましくはおよそ80℃〜溶媒
の沸点位である。次の工程は前工程で得られた縮合体
(35)を無溶媒又はジフェニルエーテルなどの高沸点
溶媒を用いて高温、好ましくは200℃〜溶媒の沸点で
加熱することにより分子内環化させ、目的とする4−ヒ
ドロキシキノリン−2−カルボン酸エステル誘導体(1
9)又は(20)を得る工程である。
【0050】出発物質の製造方法7 出発物質の製造方法3において、出発物質として用いら
れる4−ヒドロキシ−2−メチルキノリン誘導体(2
8)又は(29)は、例えば次の方法によって製造する
ことができる。
【0001】
【化33】
【0001】(一連の式において、R2 、R7 、R8
9 、R10は前記の意味を有し、R22は低級アルキル基
を意味する。) 即ち、一般式(33)で表されるアニリン誘導体と、一
般式(36)で表されるアセト酢酸エステル誘導体を出
発物質の製造方法6と同様の方法で脱水縮合、次いで分
子内環化させることにより、目的とする4−ヒドロキシ
−2−メチルキノリン誘導体(28)又は(29)を得
る方法である。
【0051】出発物質の製造方法8 出発物質の製造方法1において、出発物質として用いら
れる化合物(19)又は(20)のうち、R2 がハロゲ
ン原子である場合には、例えば次のような方法で製造す
ることもできる。
【0001】
【化34】
【0001】(一連の式において、R7 、R8 、R9
10、R19は前記の意味を有し、Hal はハロゲン原子を
意味する。) 即ち、3位が水素原子である4−ヒドロキシキノリン−
2−カルボン酸エステル誘導体(38)又は(39)
を、塩素、塩化スルフリル、臭素、一塩化ヨウ素などの
ハロゲン化剤と反応させると、目的とする4−ヒドロキ
シ−3−ハロゲノキノリン−2−カルボン酸エステル誘
導体(40)又は(41)を得ることができる。溶媒と
しては、酢酸が挙げられる。反応温度はだいたい室温か
ら溶媒の沸点位まで適宜選択される。
【0052】出発物質の製造方法9 出発物質の製造方法1において、出発物質として用いら
れる化合物(19)又は(20)のうちR8 がハロゲン
原子である場合には、例えば次のような方法で製造する
こともできる。
【0001】
【化35】
【0001】(一連の式においてR2 、R7 、R9 、R
10、R19は前記の意味を有し、Halはハロゲン原子を意
味する。) 即ち、6位が水素原子である4−ヒドロキシキノリン−
2−カルボン酸エステル誘導体(42)又は(43)
を、出発物質の製造方法8と同様に処理すると、目的と
する6−ハロゲノ−4−ヒドロキシキノリン−2−カル
ボン酸エステル誘導体(44)又は(45)を得る方法
である。
【0052】出発物質の製造方法10 出発物質の製造方法1において、出発物質として用いら
れる化合物(19)又は(20)のうち、R7 、R10
低級アルコキシ基又はアルコキシアルコキシ基、R8
水素原子であり、R9 がアミノアルキル基である場合に
ついて、その具体的製造方法の一例を述べれば以下の通
りである。
【0052】
【化36】
【0052】(一連の式においてR2 及びR19は前記の
意味を有し、R23及びR24は同一又は互いに異なって低
級アルキル基、アルコキシアルキル基を意味する。また
25及びR26は同一又は互いに異なって水素原子、低級
アルキル基、シクロアルキル基、置換基を有していても
よいアリール基、置換基を有していてもよいヘテロアリ
ール基、置換基を有していてもよいアリールアルキル
基、置換基を有していてもよいヘテロアリールアルキル
基及びR25、R26が結合している窒素原子と一緒になっ
て他に酸素原子、硫黄原子又は窒素原子を含む環を意味
する。) 最初の工程は一般式(46)又は(47)で表されるキ
ノリン−2−カルボン酸エステル誘導体をクロロメチル
メチルエーテルを用いて出発物質の製造方法1の化合物
(21)の製造と同様に処理すると、4−メトキシメト
キシキノリン−2−カルボン酸エステル誘導体(48)
を得ることができる。次の工程は、前工程で得られたエ
ステル誘導体(48)を常法により、例えばフッ化テト
ラ−n−ブチルアンモニウムなどを用いてシリル基をは
ずし、7−ヒドロキシアルキルキノリン−2−カルボン
酸エステル誘導体(49)を得る工程である。溶媒とし
てはテトラヒドロフランを挙げることができる。反応温
度は約−20℃から溶媒の沸点位であるが、好ましくは
約0℃から室温位である。続いて、得られた7−ヒドロ
キシアルキルキノリン−2−カルボン酸エステル誘導体
(49)を常法により、例えばトリエチルアミンなどの
脱酸剤の存在下、塩化メタンスルホニルを作用させた
後、アミンと反応させると、目的とする7−アミノアル
キルキノリン−2−カルボン酸エステル誘導体(50)
又は(51)を得ることができる。この際、溶媒として
はテトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルムアミド
などを挙げることができる。反応温度はおよそ0℃から
溶媒の沸点位まで適宜選択される。
【0053】出発物質の製造方法11 出発物質の製造方法1の化合物(21)において、R
7 、R8 、R9 、R10のいずれかが、ヒドロキシアルキ
ル基、アルコキシアルキル基又はアルコキシアルコキシ
アルキル基である場合について、その具体的製造方法の
一例を述べれば以下の通りである。
【0052】
【化37】
【0052】(一連の式においてR2 、R19及びR20
前記の意味を有し、R27、R28は同一又は相異なる水素
原子、低級アルキルを意味し、R29はアルキル基、アル
コキシアルキル基を意味し、Hal はハロゲンを意味し、
nは1〜4の整数を意味する。) 最初の工程は、一般式(52)で表されるキノリン−2
−カルボン酸エステル誘導体を出発物質の製造方法10
の化合物(49)の製造と同様に処理してシリル基をは
ずして、ヒドロキシアルキルキノアルキルリン誘導体
(53)を得る工程である。次の工程は、得られたヒド
ロキシキノリン誘導体(53)を水素化ナトリウム、水
素化カリウムなどのアルカリ金属塩を塩基としてハロゲ
ン化合物と反応させると、アルコキシアルキルキノリン
誘導体(54)を得る工程である。溶媒としてはN,N
−ジメチルホルムアミドなどが挙げられる。反応温度は
およそ0℃から溶媒の沸点位まで適宜選択される。
【0054】出発物質の製造方法12 出発物質の製造方法1において、一般式(22)で表さ
れる化合物のうち、R7 、R8 、R9 、R10のいずれか
が、アルコキシカルボニルビニル基である場合について
具体的製造方法の一例を述べれば以下の通りである。
【0052】
【化38】
【0052】(一連の式において、R2 及びR20は前記
の意味を有し、Halはハロゲン原子を意味し、R30は低
級アルキル基を意味する。) 最初の工程は、一般式(55)で表される2−ヒドロキ
シメチルキノリン誘導体を常法によりシリルエーテル誘
導体(56)を得る工程である。例えばイミダゾールを
塩基とし、t−ブチルクロロジメチルシランと反応させ
ると、シリルエーテル誘導体(56)を得ることができ
る。前工程で得られた得られたシリルエーテル誘導体
(56)を常法により、例えばアクリル酸エステル、n
−ブチルアミン、酢酸パラジウム及びトリ−0−トリル
フォスフィンと一緒に窒素雰囲気下で加熱撹拌すること
により、ハロゲン原子がアルコキシカルボニルビニルで
置換された化合物(57)を得ることができる。続いて
前工程で得られたシリルエーテル体(57)を出発物質
の製造方法10の化合物(49)の製造と同様に処理す
ることにより、目的とする2−ヒドロキシメチルキノリ
ン誘導体(58)を得ることができる。
【0055】出発物質の製造方法13 出発物質の製造方法1において、一般式(22)で表さ
れる化合物のうち、R7 、R8 、R9 、R10のいずれか
が、アルコキシカルボニルエチル基である場合について
具体的製造方法の一例を述べれば以下の通りである。
【0052】
【化39】
【0052】(一連の式において、R2 、R20及びR30
は前記の意味を有する。) 最初の工程で、一般式(57)で表されるアルコキシカ
ルボニルビニルキノリン誘導体を常法により、例えばパ
ラジウム炭素を用いて接触水素添加すると、アルコキシ
カルボニルエチルキノリン誘導体(59)を得ることが
できる。反応溶媒としてはメタノール、エタノールなど
のアルコール類、酢酸エチル、テトラヒドロフランなど
が挙げられる。反応温度は0℃から室温である。前工程
で得られたアルコキシカルボニルエチルキノリン誘導体
(59)を出発物質の製造方法10の化合物(49)と
同様に処理すると、目的とする2−ヒドロキシキノリン
誘導体(60)を得ることができる。
【0056】出発物質の製造方法14 出発物質の製造方法1の化合物(21)においてR20
置換基を有していてもよいアリール基である場合につい
て、その具体的製造方法の一例を述べれば以下の通りで
ある。
【0052】
【化40】
【0052】(一連の式において、R2 、R7 、R8
9 、R10、R19は前記の意味を有し、R31は置換基を
有していてもよいアリール基を意味する。) 最初の工程は、一般式(19)又は(20)で表される
4−ヒドロキシキノリン−2−カルボン酸エステル誘導
体を常法により、例えば過剰のオキシ塩化リン中、無溶
媒で加熱還流することにより、4−クロロキノリン−2
−カルボン酸エステル誘導体(61)を得る工程であ
る。続く工程は、前工程で得られた4−クロロキノリン
−2−カルボン酸エステル誘導体(61)と置換基を有
していてもよいフェノール化合物とを無溶媒で、150
℃〜200℃で加熱することにより、目的とするキノリ
ン−2−カルボン酸エステル誘導体(62)を得る工程
である。
【0057】出発物質の製造方法15 出発物質の製造方法3において、出発物質として用いら
れる4−ヒドロキシ−2−メチルキノリン誘導体(2
8)又は(29)のうち、R2 がアルコキシメチル基又
はアルコキシアルコキシメチル基である場合には、例え
ば次のような方法で製造することもできる。
【0052】
【化41】
【0052】(一連の式において、R7 、R8 、R9
10は前記の意味を有し、R32はアルキル基、アルコキ
シアルキル基、シクロアルキル基、置換基を有していて
もよいアリールアルキル基、又は置換基を有していても
よいヘテロアリールアルキル基を意味し、Hal はハロゲ
ンを意味する。) 最初の工程は、3−ヒドロキシメチルキノリン誘導体
(63)を、水素化ナトリウム、水素化カリウムなどの
アルカリ金属塩を塩基としてハロゲン化合物を反応させ
ると3−アルコキシメチルキノリン誘導体(64)を得
る工程である。溶媒としては、N,N−ジメチルホルム
アミドなどが挙げられる。反応温度はだいたい0℃から
溶媒の沸点ぐらいまで適宜選択される。続く工程は、前
工程で得られた3−アルコキシメチルキノリン誘導体
(64)を酸性条件下で脱メトキシメチル化することに
より、目的とする4−ヒドロキシ−3−アルコキシメチ
ルキノリン誘導体(65)又は(66)を得る工程であ
る。 溶媒としては、水あるいは水と混和しうる溶媒、
例えばテトラヒドロフラン、メタノール、エタノール、
アセトン、アセトニトリルなどが挙げられる。また、水
と混和しない溶媒、例えば酢酸エチルなども用いること
ができる。酸としては塩酸、硫酸、メタンスルホン酸、
p−トルエンスルホン酸、D−10−カンファースルホ
ン酸、酢酸、トリフルオロ酢酸などが挙げられる。反応
温度はおよそ−40℃から溶媒の沸点位であるが好まし
くは室温から溶媒の沸点である。
【0058】出発物質の製造方法16 出発物質の製造方法3において出発物質として用いられ
る4−ヒドロキシ−2−メチルキノリン誘導体(28)
又は(29)のうち、R2 がアシルアミノメチル又はス
ルホニルアミノメチルの場合には、例えば次のような方
法で製造することもできる。
【0052】
【化42】
【0052】(一連の式において、R7 、R8 、R9
10は前記の意味を有し、R33は水素原子、アルキル
基、置換基を有していてもよいアリール基、置換基を有
していてもよいアリールアルキル基、置換基を有してい
てもよいヘテロアリール基、置換基を有していてもよい
ヘテロアリールアルキル基を意味し、R34及びR35はア
ルキル基、置換基を有していてもよいアリール基、置換
基を有していてもヘテロアリールを意味する。) 最初の工程は、3−ヒドロキシメチルキノリン誘導体
(63)の水酸基を、常法によりコリジンなどの塩基の
存在下、塩化リチウムと塩化メタンスルホニルを作用さ
せて塩素原子に変換した後、アミンと反応させると3−
アミノメチルキノリン誘導体(67)を得る工程であ
る。この際、溶媒としてはN,N−ジメチルホルムアミ
ドを挙げることができる。反応温度は−40℃から溶媒
の沸点であるが、好ましくは0℃から50℃である。続
く工程は前工程で得られた3−アミノメチルキノリン誘
導体(67)と酸無水物や酸ハロゲン化物などの反応性
酸誘導体又はスルホン酸ハロゲン化物をトリエチルアミ
ンやN−メチルモルホリンなどの脱酸剤の存在下で反応
させると3−アシルアミノメチルキノリン誘導体(6
8)又は3−スルホニルアミノメチルキノリン誘導体
(69)を得ることができる。溶媒としては、無溶媒、
ジクロロメタン、テトラヒドロフラン、N,N−ジメチ
ルホルムアミドなどを挙げることができる。反応温度は
−40℃から溶媒の沸点であるが好ましくは0℃から5
0℃である。次の工程は、前工程で得られた3−アシル
アミノメチルキノリン誘導体(68)又は3−スルホニ
ルアミノメチルキノリン誘導体(69)を、出発物質の
製造方法15の化合物(65)又は(66)の製造と同
様に処理することにより、目的とする4−ヒドロキシ−
3−アシルアミノメチルキノリン誘導体(70)もしく
は(72)又は4−ヒドロキシ−3−スルホニルアミノ
メチルキノリン誘導体(71)又は(73)を得る工程
である。
【0059】出発物質の製造方法17 出発物質の製造方法15において、出発物質として用い
られる3−ヒドロキシメチルキノリン誘導体(63)
は、例えば次のような方法で製造することができる。
【0052】
【化43】
【0052】(一連の式において、R7 、R8 、R9
10は前記の意味を有し、R36は低級アルキル基を意味
する。) 最初の工程は、一般式(33)で表されるアニリン誘導
体と一般式(74)で表されるマロン酸ジエステル誘導
体を脱水縮合することにより縮合体(75)を得る工程
である。この際溶媒としては無溶媒又はシクロヘキサ
ン、ベンゼン、トルエンなどが挙げられる。酸としては
塩酸、硫酸、p−トルエンスルホン酸などが挙げられ
る。反応温度は室温から溶媒の沸点まで適宜選択され
る。前工程で得られた縮合体(75)を出発物質の製造
方法7の(28)又は(29)の製造と同様に処理する
とキノリン−3−カルボン酸エステル誘導体(76)又
は(77)を得ることができる。次の工程では、得られ
たキノリン−3−カルボン酸エステル誘導体(76)又
は(77)をクロロメチルメチルエーテルを用いて、製
造方法1の化合物(21)と同様に処理すると、4−メ
トキシメトキシキノリン−3−カルボン酸エステル誘導
体(78)を得ることができる。最後に、前工程で得ら
れたエステル誘導体(78)を常法により、例えばテト
ラヒドロフラン又はジエチルエーテルを溶媒として水素
化リチウムアルミニウムなどの還元剤と反応させると、
目的とする3−ヒドロキシメチルキノリン誘導体(6
3)を得ることができる。
【0060】出発物質の製造方法18 出発物質の製造方法6において、出発物質として用いら
れる化合物(33)のうち、R7、R10が低級アルコキ
シ基又はアルコキシアルコキシ基であり、R9が低級ア
ルキル基又はアルコキシアルキル基である場合につい
て、具体的に製造方法の一例を述べれば以下の通りであ
る。
【0052】
【化44】
【0052】(一連の式において、R37及びR39は同一
又は相異なる低級アルキル基、アルコキシアルキル基を
意味し、R38は水素原子、低級アルキル基、アルコキシ
アルキル基を意味し、Halはハロゲン原子を意味す
る。) 最初の工程は、一般式(79)で表される化合物を、例
えば硝酸などのニトロ化試薬と反応させ、ニトロベンゼ
ン誘導体(80)を得る工程である。溶媒としては、
水、テトラヒドロフラン、ヘキサン、ジクロロメタン、
酢酸及びこれらの混合溶媒などを挙げることができる。
反応温度はおよそ−50℃〜50℃位であるが、好まし
くはおよそ−20℃〜室温位である。次の工程では、前
工程で得られたニトロベンゼン誘導体(80)のカルボ
ニル基を常法に従って、例えばトリエチルアミンなどの
塩基の存在下、クロルギ酸エチルエステルと反応させた
後、水素化ホウ素ナトリウムで還元することにより、カ
ルボニルが還元されたニトロベンゼン誘導体(81)を
得ることができる。溶媒としてはクロルギ酸エチルエス
テルと反応させる際にはテトラヒドロフランをあげるこ
とができ、また水素化ホウ素ナトリウムで還元する時に
は水、メタノール、エタノール、テトラヒドロフラン及
びこれらの混合溶媒などを挙げることができる。反応温
度はおよそ−20℃〜室温位である。次の工程は前工程
で得られたニトロベンゼン誘導体(81)を常法に従っ
て、炭酸カリウム、水素化ナトリウム、水素化カリウム
などのアルカリ金属塩を塩基としてハロゲン化合物R39
−Halを作用させ、ジアルコキシニトロベンゼン誘導体
(82)を得る工程である。この際、ハロゲン原子とし
ては塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などが挙げられ
る。溶媒としては好例としてN,N−ジメチルホルムア
ミドなどが挙げられる。反応温度はおよそ0℃から溶媒
の沸点位であるが、好ましくはだいたい室温から溶媒の
沸点位である。続く工程では、得られたジアルコキシニ
トロベンゼン誘導体(82)のニトロ基を常法により、
例えばパラジウム炭素などの触媒を用いて接触水素添加
するか、又は塩化第二スズなどを用いて還元することに
より、目的とするアニリン誘導体(83)を得ることが
できる。反応溶媒としてはメタノール、エタノールなど
のアルコール類、酢酸エチル、テトラヒドロフランなど
が挙げられる。反応温度は、0℃〜室温である。
【0061】出発物質の製造方法19 出発物質の製造方法6において、出発物質として用いら
れる化合物(33)のうち、R9 、R10が低級アルキル
基、R8 が水素原子であり、R7 が低級アルコキシ基又
はアルコキシアルコキシ基である場合について、具体的
に製造方法の一例を述べれば以下の通りである。
【0052】
【化45】
【0052】(一連の式において、R40、R41は同一又
は相異なる低級アルキル基を意味し、R42は低級アルキ
ル基、アルコキシアルキル基を意味し、Halはハロゲン
原子を意味する。) 即ち、一般式(84)で表されるニトロフェノール誘導
体を出発物質の製造方法18の化合物(82)及び(8
3)の製造と同様に処理して、目的とするアニリン誘導
体(86)を得る方法である。
【0062】出発物質の製造方法20 出発物質の製造方法6において、出発物質として用いら
れる化合物(33)のうち、R9 、R10が低級アルキル
基、R8 が水素原子であり、R7 がフッ素原子である場
合について、具体的に製造方法の一例を述べれば以下の
通りである。
【0052】
【化46】
【0052】(一連の式において、R43、R44は同一又
は相異なる低級アルキル基を意味する。) 最初の工程は、一般式(87)で表されるニトロアニリ
ン誘導体を常法により、例えば濃塩酸中亜硝酸ナトリウ
ムで処理してジアゾニウム塩とした後、これをホウフッ
化水素酸で処理して、ジアゾニウムのホウフッ化水素酸
塩(88)を得る工程である。得られたジアゾニウムの
ホウフッ化水素酸塩(88)を熱分解するとフルオロニ
トロベンゼン誘導体(89)を得ることができる。溶媒
としては無溶媒又はキシレンなどの高沸点溶媒を挙げる
ことができる。次に、前工程で得られたフルオロニトロ
ベンゼン誘導体(89)を、製造方法18の化合物(8
3)と同様に処理すると、目的とするフルオロアニリン
誘導体(90)を得ることができる。
【0063】出発物質の製造方法21 出発物質の製造方法6において、出発物質として用いら
れる化合物(33)のうち、R9 がカルバモイル基であ
る場合について、R7 、R10が低級アルコキシ基又はア
ルコキシアルコキシ基であり、R8 が水素原子である場
合を例として、その具体的製造方法を述べれば以下の通
りである。
【0052】
【化47】
【0052】(一連の式において、R45、R46は同一又
は相異なる低級アルキル基、アルコキシアルキル基を意
味し、Halはハロゲン原子を意味する。またR47及びR
48は同一又は相異なる水素原子、低級アルキル基、置換
基を有していてもよいアリール基、置換基を有していて
もよいヘテロアリ−ル基及びR47、R48が結合している
窒素原子と一緒になって酸素原子、硫黄原子、窒素原子
を含む環を意味する。) 最初の工程は一般式(91)で表されるベンツアルデヒ
ド誘導体を、出発物質の製造方法18の化合物(80)
及び化合物(82)の製造と同様の方法で順次処理し
て、ジアルコキシニトロベンツアルデヒド誘導体(9
3)を得る工程である。次に、得られたジアルコキシニ
トロベンツアルデヒド誘導体(93)を常法により、例
えば次亜塩素酸ナトリウム、クロム酸、過マンガン酸塩
などを用いて酸化すると、ニトロ安息香酸誘導体(9
4)を得ることができる。反応溶媒としては水、ジメチ
ルスルホキシドなどが用いられ、温度は0℃〜50℃で
ある。続いて、前工程で得られた安息香酸誘導体(9
4)を常法により、例えば塩化チオニルを用いて酸ハロ
ゲン化物へ導いた後にアミンと反応させるか、又は、混
合酸無水物法でアミンと反応させるか、又はN,N’−
ジシクロヘキシルカルボジイミドやN−エチル−N’−
3−ジメチルアミノプロピルカルボジイミドなどの縮合
剤を用いてアミンと反応させると、ニトロ安息香酸アミ
ド誘導体(95)を得ることができる。この際、反応溶
媒としては、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン、ジ
エチルエーテル、N,N−ジメチルホルムアミドなどが
挙げられる。反応温度は−20℃から溶媒の沸点である
が好ましくは0℃から室温である。次の工程は、前工程
で得られたニトロ安息香酸アミド誘導体(95)のニト
ロ基を、出発物質の製造方法18の化合物(83)の製
造と同様に処理して、目的とするアニリン誘導体(9
6)を得る工程である。
【0064】出発物質の製造方法22 出発物質の製造方法6において、出発物質として用いら
れる化合物(33)のうち、R9 がカルバモイルアルキ
ル基である場合について、R7 、R10が低級アルコキシ
基又はアルコキシアルコキシ基であり、R8 が水素原子
である場合を例として、その具体的製造方法の一例を述
べれば以下の通りである。
【0052】
【化48】
【0052】(一連の式においてR45、R46、R47及び
48は前記の意味を有する。) 最初の工程は、一般式(93)で表されるニトロベンツ
アルデヒド誘導体とリン酸エステル誘導体(97)とを
水素化ナトリウム、水素化カリウム、ナトリウムメトキ
シド、カリウムt−ブトキシドなどの塩基の存在下で反
応させることによりアミド化合物(98)を得る工程で
ある。反応溶媒としては、テトラヒドロフラン、N,N
−ジメチルホルムアミド、ジメトキシエタンが挙げら
れ、反応温度は−20℃〜室温である。次の工程は、前
工程で得られたアミド誘導体(98)を、出発物質の製
造方法13の化合物(59)の製造と同様に処理して、
目的とするアニリン誘導体(99)を得る工程である。
【0065】出発物質の製造方法23 出発物質の製造方法10において用いられている化合物
(46)又は(47)を出発物質の製造方法6に従って
製造する際の出発物質となるアニリン誘導体(107)
は、例えば次の方法によって製造することができる。
【0052】
【化49】
【0052】(一連の式において、R23、R24は前記の
意味を有し、R49は低級アルキル基を意味し、Halはハ
ロゲン原子を意味する。) 最初の工程は一般式(100)で表されるニトロベンツ
アルデヒド誘導体を常法によりホスホラン(101)、
リン酸エステル(102)、ホスホニウム塩(103)
とウィティッヒ反応させ、不飽和エステル誘導体(10
4)を得る工程である。溶媒としてはジクロロメタン、
クロロホルム、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメト
キシエタン、テトラヒドロフラン、エタノールなどを挙
げることができる。反応温度はおよそ−40℃〜溶媒の
沸点位であるが、好ましくはおよそ0℃〜50℃位であ
る。次の工程は前工程で得られた不飽和エステル誘導体
(104)を、常法により例えば水素化ジイソブチルア
ルミニウムなどの還元剤を用いて還元することにより、
アルコール誘導体(105)を得る工程である。溶媒と
してはジクロロメタン、ジエチルエーテル、テトラヒド
ロフランなどが挙げられる。反応温度は−78℃から溶
媒の沸点まで適宜選択される。続く工程は前工程で得ら
れたアルコール誘導体(105)を、常法により、例え
ばイミダゾールやトリエチルアミンなどを塩基とし、t
−ブチルクロロジメチルシランなどと反応させてとシリ
ルエーテル誘導体(106)を得る工程である。次に、
前工程で得られたアルコール誘導体(106)を、常法
によりパラジウム炭素を用いて接触還元することにより
目的とするアニリン誘導体(107)を得ることができ
る。
【0066】出発物質の製造方法24 出発物質の製造方法6において、出発物質として用いら
れる化合物(33)のうち、R9 がアルコキシアルキル
基又はアルコキシアルコキシアルキル基である場合につ
いてR7 、R10がアルコキシ基又はアルコキシアルコキ
シ基であり、R8 が水素原子である場合を例としてその
具体的製造方法を述べれば以下の通りである。
【0052】
【化50】
【0052】(式中R45、R46及びR50は同一又は相異
なる低級アルキル基又はアルコキシアルキル基を意味
し、Halはハロゲン原子を意味する。) 最初の工程は、一般式(93)で表されるニトロベンツ
アルデヒド誘導体を常法により、例えば水素化ホウ素ナ
トリウム、水素化アルミニウムリチウム、水素化ジイソ
ブチルアルミニウムなどの還元剤と反応させることによ
りニトロベンジルアルコール誘導体(108)を得る工
程である。反応溶媒としては、メタノール、エタノー
ル、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジクロロ
メタンなどが挙げられる。反応温度は−78℃から溶媒
の沸点まで適宜選択される。次に、前工程で得られたニ
トロベンジルアルコール誘導体(108)を出発物質の
製造方法15の化合物(64)の製造と同様の方法でハ
ロゲン化アルキル又はアルコキシハロゲン化アルキルと
反応させるとニトロベンゼン誘導体(109)を得るこ
とができる。次に、前工程で得られたニトロベンゼン誘
導体(109)を出発物質の製造方法18の化合物(8
3)の製造と同様に処理すると、目的とするアニリン誘
導体(110)を得ることができる。 出発物質の製造方法25 製造方法Gにおいて、出発物質として用いられる一般式
(1’)で表される化合物は、例えば次のような方法に
よって製造される。
【0052】
【化51】
【0052】(一連の式において、R2 ,R7 ,R8
9 ,R10及びYは前記の意味を有する。) 即ち、一般式(111)で表される化合物の2位メチル
基を、出発物質の製造方法3と同様に二酸化セレンを用
いてホルミル基へと酸化するか、または J. Chem. Res.
(S), 5 ,159 (1980), Indian J. Chem., 25B, 384-389
(1986) 等に記載されている方法でホルミル基へと変換
することにより、目的化合物(1’)を得ることができ
る。 出発物質の製造方法26 出発物質の製造方法25において、出発物質として用い
られる2位メチル化合物(111)は、例えば次の方法
によって製造できる。
【0052】
【化52】
【0052】(一連の式において、R2 ,R7 ,R8
9 ,R10及びYは前記の意味を有する。) 即ち、一般式(112)で表される化合物を常法によ
り、例えば、トリエチルアミンや酢酸ナトリウムにの存
在下、無水酢酸中で加熱することにより、目的とする2
位メチル化合物(111)を容易に得ることができる。
【0001】出発物質の製造方法27 出発物質の製造方法26において、出発物質として用い
られるケトン化合物(112)のうち、R2 ,R9 ,R
10が低級アルキル基、R8 が水素原子、R7 が低級アル
コキシ基又はアルコキシアルコキシ基であり、Yが酸素
原子である場合について、具体的に製造方法の一例を述
べれば以下の通りである。
【0052】
【化53】
【0052】(一連の式において、R51,R2は低級ア
ルキル基を意味し、R52は水素原子又は低級アルキル基
を意味し、R53は低級アルキル基又はアルコキシアルキ
ル基を意味し、Hal はハロゲン原子を意味する。) 即ち、一般式(113)で表される化合物を常法に従っ
て、炭酸カリウムを塩基としてハロゲン化合物R53−Ha
l を作用させると、4位の水酸基がアルキル化された化
合物(114)を得ることができる。この際、ハロゲン
原子としては、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などが
挙げられる。溶媒としては、アセトン、N,N−ジメチ
ルホルムアミドなどが挙げられる。反応温度は0℃から
溶媒の沸点であるが、好ましくは室温である。得られた
モノアルコキシベンゼン誘導体(114)のカルボニル
基を常法により、例えば亜鉛−アマルガム又はヒドラジ
ンを用いて還元することにより、2,3−ジアルキルフ
ェノール誘導体(115)を得ることができる。得られ
た2,3−ジアルキルフェノール誘導体(115)を、
水素化ナトリウム、N,N−ジイソプロピルエチルアミ
ンなどの塩基の存在下、クロロメチルメチルエーテルで
処理することにより、メトキシメトキシベンゼン誘導体
(116)を得ることができる。得られたメトキシメト
キシベンゼン誘導体(116)と強塩基、例えばn−ブ
チルリチウムとを反応させた後、N,N−ジメチルホル
ムアミドを作用させることにより、ベンツアルデヒド誘
導体(117)を得ることができる。この際、溶媒とし
ては、エーテル、テトラヒドロフランなどのエーテル類
を用い、−78℃から30℃、好ましくは−30℃から室温で
反応を行うことができる。得られたベンツアルデヒド誘
導体(117)と有機金属化合物とを反応させた後、得
られるアルコール体を常法に従って酸化することによ
り、ケトン誘導体(118)を得ることができる。有機
金属化合物としては、例えばアルキルリチウム(R2
2Li)、グリニャール試薬(R2CH2Mg・Ha
l)などが挙げられる。溶媒としてはエーテル、テトラ
ヒドロフランなどが挙げられる。反応温度は−78℃から
50℃であるが、好ましくは−78℃から室温である。得ら
れるアルコール誘導体を酸化する際の酸化剤としては、
二酸化マンガン、過マンガン酸塩、クロム酸塩、ジメチ
ルスルホキシドなどが挙げられる。反応溶媒としてはメ
タノール、エタノールなどのアルコール類、アセトン、
ジクロロメタン、クロロホルム、酢酸エチル、ピリジ
ン、N,N−ジメチルホルムアミドなどが挙げられる。
反応温度は氷冷下から溶媒の沸点まで適宜選択される。
得られるケトン誘導体(118)のメトキシメチル基を
常法に従って脱保護することにより、目的とするケトン
化合物(119)を得ることができる。反応溶媒として
は水あるいは水と混和しうる溶媒、例えばテトラヒドロ
フラン、ジオキサンなどのエーテル類、メタノール、エ
タノールなどのアルコール類、アセトンなどが挙げられ
る。脱保護剤としての酸としては、塩酸、硫酸、メタン
スルホン酸、p−トルエンスルホン酸、D−10−カンフ
ァースルホン酸、酢酸、トリフルオロ酢酸などが挙げら
れる。反応温度は−40℃から溶媒の沸点であるが、好ま
しくは室温から溶媒の沸点である。
【0001】次に本発明の効果を詳細に述べるために、
本発明化合物の代表化合物についての薬理実験例を以下
に示す。 薬理実験例 ヒト末梢血単球からのインターロイキン−1(IL−
1)産生に対する抑制作用 健常成人男子からクエン酸存在下で静脈血を採取し、こ
の血液からFicoll/Paque比重遠心法により
単核球細胞を得た。細胞をHBSS(Mg2+,Ca2+
ree)で3回洗浄した後、10%の非働化自己血清を
含むRPMI−1640培養液に4×106 個/mlに
なるように浮遊させた。この浮遊液を培養用48穴プレ
ートに0.5mlずつ入れて、37℃、5%CO2 /9
5%airで2時間培養した。HBSSで2回培養プレ
ートを洗浄し、非付着細胞を除去した後の接着細胞を単
球として実験に用いた。被験化合物はジメチルスルホキ
シドに溶解し、ジメチルスルホキシドの最終濃度が0.
1%になるように10%又は1%の非働化自己血清を含
むRPMI−1640培養液(0.5ml)に加え、単
球の培養プレートに添加した。ついで、リポポリサッカ
ライドを最終濃度が10ng/mlになるように添加
し、37℃、5%CO2 /95%airで18時間培養
した。培養終了後、培養上清はミリポアフィルターを通
過させて細胞外IL−1の測定試料とした。また、接着
細胞に新たに培養液(0.5ml)を加え、超音波によ
り細胞を破砕した後ミリポアフィルターを通過させて細
胞内IL−1の測定試料とした。細胞内と細胞外のIL
−1α及びIL−1β量はそれぞれ市販の酵素免疫測定
(ELISA)キット(Cayman社)で定量し、被
験化合物の効力は、50%IL−1産生抑制濃度(IC
50,μM)で表示した。結果を表1及び表2に示す。表
中の化合物番号は、後述する実施例番号に対応する。
【0001】
【表1】
【0001】
【表2】
【0001】
【実施例】次に、本発明の理解をより容易にするために
実施例を掲げる。なお、実施例に先立って、本発明化合
物群の製造のための中間体を合成例として掲げた。 合成例1 4−アセチル−1−メチルスルホニル−4−フェニルピ
ペラジン
【0001】
【化54】 4−アセチル−4−フェニルピペラジン塩酸塩 (2.5g,
10.4mmol)のジクロロメタン(50ml)溶液に、氷冷下で
トリエチルアミン(4.3ml,31mmol)と塩化メタンスルホ
ニル(1.2ml,15.5mmol)を加えた。室温で12時間撹拌し
た後、反応液に水を加え酢酸エチルで抽出した。有機層
を水、希塩酸、飽和食塩水で順次洗浄した後無水硫酸マ
グネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去して得られる
残渣にジイソプロピルエーテルを加えて結晶化させ、標
記化合物を淡褐色結晶として得た。
【0001】1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ;1.93(s,3H),2.1
0-2.20(m,2H),2.50-2.57(m,2H),2.75(s,3H),2.96-3.04
(m,2H),3.56-3.63(m,2H),7.25-7.34(m,3H),7.36-7.42
(m,2H)
【0001】合成例2 3−アセチルアミノ−3−メチル−2−ブタノン
【0001】
【化55】 (a) 3−アセチルアミノ−3−メチル−1−ブチンの合
【化56】 1,1−ジメチルプロパルギルアミン(8.3g,0.1mol)
のジクロロメタン(100ml )溶液に、氷冷下でトリエチ
ルアミン(15.3ml,0.11mol)と塩化アセチル(7.8ml,0.11m
ol)を加えた。室温で2時間撹拌した後、反応液に水を
加えた。有機層を水洗後、無水硫酸マグネシウムで乾燥
した。減圧下で溶媒を留去し、析出する結晶を濾取する
と、標記化合物(10.6g,収率85%)が無色結晶として得
られた。
【0001】1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ;1.62(s,6H),1.9
4(s,3H),2.32(s,1H),5.62(br.s,1H)
【0001】(b) 3−アセチルアミノ−3−メチル−2
−ブタノンの合成
【0001】
【化57】 3−アセチルアミノ−3−メチル−1−ブチン(3.3g,2
6.4mmol)をステーシーらの方法(Org, Synth, IV, 13
(1963) )に従って酸化銀と硫酸を用いて処理して、標
記化合物 (1.4g,収率37%)を無色結晶として得た。
【0001】1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ;1.49(s,6H),1.9
8(s,3H),2.19(s,3H),6.36(br.s,1H)
【0001】合成例3−6 1,1−ジメチルプロパルギルアミンと適当な酸塩化
物、反応性酸誘導体又は塩化スルホニル化合物とを反応
させた後、合成例2の(b) と同様に、酸化銀と硫酸を用
いて処理して表A記載の化合物を得た。
【0001】
【表3】
【0001】合成例7 N−(1,1−ジメチル−2−オキソプロピル)−3−
アミノピリジン
【0001】
【化58】
【0001】(a) 3−メチル−3−(3−ピリジルアミ
ノ)−1−ブチンの合成
【0001】
【化59】 3−クロロ−3−メチル−1−ブチン( 2.5g,24mmol)
と3−アミノピリジン(2.8g,29mmol)をヘニオン(Hen
nion)らの方法(J. Am. Chem. Soc., 82, 4908-4912 (1
960) )に従って処理して、標記化合物(1.42g,収率37
%)を淡黄色結晶として得た。
【0001】1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ;1.62(s,6H),2.4
1(s,1H),3.73(br.s,1H),7.12(m,1H),7.34(m,1H),8.05
(m,1H),8.23(d,J=2.4Hz,1H)
【0001】(b) N−(1,1−ジメチル−2−オキソ
プロピル)−3−アミノピリジンの合成
【0001】
【化60】 3−メチル−3−(3−ピリジルアミノ)−1−ブチン
(1.41g,9mmol)を合成例2の(b) と同様に、酸化銀と
硫酸を用いて処理すると、標記化合物が(1.34g,収率85
%)が赤色結晶として得られた。
【0001】1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ;1.47(s,6H),2.2
3(s,3H),4.21(br.s,1H),6.68(m,1H),7.05(m,1H),7.97
(m,1H)
【0001】合成例8 4−アセチルテトラヒドロピラン−4−オール
【0001】
【化61】 (a) 4−エチニルテトラヒドロピラン−4−オールの合
【0001】
【化62】 リチウムアセチリド−エチレンジアミンコンプレックス
(13.8g,150mmol)のテトラヒドロフラン(50ml)溶液
に、室温でテトラヒドロ−4H−ピラン−4−オン(5.0
g,50mmol)を加え、同温度で1時間撹拌した。反応液
に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸
マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去して得られ
た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製す
ることにより、標記化合物(1.05g,収率17%)が無色油
状物として得られた。
【0001】1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ;1.78-1.86(m,2
H),1.92-1.98(m,2H),2.35(s,1H),2.56(s,1H),3.63-3.71
(m,2H),3.88-3.94(m,2H) (b) 4−アセチルテトラヒドロピラン−4−オールの合
【0001】
【化63】 4−エチニルテトラヒドロピラン−4−オール(1.05g,
8.3mmol)を合成例2の(b) と同様に処理すると、標記化
合物(493mg,収率41%)が無色油状物として得られた。
【0001】1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ;1.34-1.40(m,2
H),2.08-2.16(m,2H),2.29(s,3H),3.80-3.95(m,4H) 合成例9 4−アセチル−4−ヒドロキシ−1−メチルピペリジン
【0001】
【化64】 1−メチル−4−ピペリドンを合成例2と同様に処理す
ると、標記化合物が無色油状物として得られた。
【0001】1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ;1.44-1.51(m,2
H),2.05-2.15(m,2H),2.28(s,3H),2.31-2.41(m,2H),2.34
(s,3H),2.76-2.82(s,2H),3.80(br.s,1H)
【0001】合成例10 3−(2−メトキシエトキシ)−3−メチル−2−ブタ
ノン
【0001】
【化65】 (a) 3−(2−メトキシエトキシ)−3−メチル−1−
ブチンの合成
【0001】
【化66】 2−メチル−3−ブチン−2−オール(5.0g,59.5mmo
l)のN,N−ジメチルホルムアミド(120ml)溶液に、
氷冷下で60%水素化ナトリウム(2.6g,65mmol)と2−ブ
ロモエチルエチルエーテル(6.7ml,71mmol) を加えた。
同温度で2時間撹拌した後反応液に水を加え、酢酸エチ
ルで抽出した。有機層を洗浄後、無水硫酸マグネシウム
で乾燥した。減圧下溶媒を留去して得られた残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(20%酢酸エチル/へ
キサン)で精製して、標記化合物(3.2g,収率38%)を
淡褐色油状物として得た。
【0001】1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ;1.49(s,6H),2.4
1(s,1H),3.39(s,3H),3.56(m,2H),3.72(m,2H)
【0001】(b) 3−(2−メトキシエトキシ)−3−
メチル−2−ブタノンの合成
【0001】
【化67】 3−(2−メトキシエトキシ)−3−メチル−1−ブチ
ンを合成例2の(b) と同様に処理して、標記化合物を淡
褐色油状物として得た。
【0001】1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ;1.32(s,6H),2.2
4(s,3H),3.40(s,3H),3.45(m,2H),3.55(m,2H)
【0001】合成例11 3−(2−ヒドロキシエトキシ)−3−メチル−2−ブ
タノン
【0001】
【化68】 2−メチル−3−ブチン−2−オールを、2−ブロモエ
チルエチルエーテルの代わりにテトラヒドロ−2−(2
−ヨードエトキシ)−2H−ピランを用いて合成例10と
同様に処理して、標記化合物が無色油状物として得られ
た。
【0001】1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ;1.35(s,6H),2.2
3(s,3H),3.45(s,2H),3.76(m,2H)
【0001】合成例12 3−(2−シアノエトキシ)−3−メチル−2−ブタノ
【0001】
【化69】 (a) 3−(2−シアノエトキシ)−3−メチル−1−ブ
チンの合成
【0001】
【化70】 2−メチル−3−ブチン−2−オール (5.0g,59.5mmo
l)、アクリロニトリル(4.3ml,65mmol) 及びトライトン
B(0.1ml)の混合物を室温で30分間撹拌した。反応混
合物を直接シリカゲルカラムクロマトグラフィー(15%
酢酸エチル/へキサン)で精製することにより、標記化
合物(7.7g,収率92%)が無色油状物として得られた。
【0001】1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ;1.49(s,6H),2.4
7(s,1H),2.61(t,J=6.4Hz,2H),3.79(t,J=6.4Hz,2H)
【0001】(b) 3−(2−シアノエトキシ)−3−メ
チル−2−ブタノンの合成
【0001】
【化71】 3−(2−シアノエトキシ)−3−メチル−1−ブチン
を合成例2の(b) と同様に処理して、標記化合物を無色
油状物として得た。
【0001】1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ;1.34(s,6H),2.2
5(s,3H),2.64(t,J=6.4Hz,2H),3.57(t,J=6.4Hz,2H)
【0001】合成例13 3−(2−カルバモイルエトキシ)−3−メチル−2−
ブタノン
【0001】
【化72】 3−(2−シアノエトキシ)−3−メチル−2−ブタノ
ン(1.0g,6.4mmol)を濃塩酸(4ml)中40℃で24時間撹
拌した。1N水酸化ナトリウムを用いて中和した後、酢
酸エチルで抽出し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。
減圧下溶媒を留去して得られる残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(酢酸エチル)で精製することによ
り、標記化合物(0.47g,収率42%)が無色油状物として
得られた。
【0001】1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ;1.35(s,6H),2.1
9(s,3H),2.50(m,2H),3.59(m,2H) 合成例14 3−(4−ヒドロキシフェニル)−3−メチル−2−ブ
タノン
【0001】
【化73】 (a) 2−(4−メトキシメトキシフェニル)プロピオン
酸メチルエステルの合成
【0001】
【化74】 4−メトキシメトキシフェニル酢酸メチルエステル(23.
7g,113mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(200ml)
溶液に、室温で55%水素化ナトリウム(5.5g,124mmol)
とヨウ化メチル(8.5ml,135mmol)を加えた。同温度で1
時間撹拌した後、反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出
した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去して得られる残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(5%酢酸エ
チル/ヘキサン)で精製することにより、標記化合物(1
7.3g,収率68%)が無色油状物として得られた。
【0001】(b) 2−(4−メトキシメトキシフェニ
ル)−2−メチルプロピオン酸メチルエステルの合成
【0001】
【化75】 ジイソプロピルアミン(8.6g,85mmol)のテトラヒドロ
フラン(150ml)溶液に、氷冷下でn−ブチルリチウム
2.5 Mヘキサン溶液(34ml,85mmol)を加える。同温度
で15分間撹拌した後、この溶液を−70℃に冷却し、2−
(4−メトキシメトキシフェニル)プロピオン酸メチル
エステル(17.3g,77mmol)のテトラヒドロフラン溶液を
ゆっくり加えた。同温度で1時間撹拌した後、ヘキサメ
チルリン酸トリアミド(32ml,178mmol)とヨウ化メチル
(9.5ml,154mmol)を加え、更に1時間撹拌した。反応液
に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え酢酸エチルで抽出
した。有機層を水洗後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。減圧下溶媒を留去して得られる残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(5%酢酸エチル/ヘキサン)
で精製することにより、標記化合物(17.0g,収率92
%)が無色油状物として得られた。
【0001】1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ;1.56(s,6H),3.4
8(s,3H),3.65(s,3H),5.16(s,2H),6.99(d,J=8.4Hz,1H),
7.26(d,J=8.4Hz,1H)
【0001】(c) 1−(4−メトキシメトキシフェニ
ル)−1−メチルエチル メチルスルフィニルメチル
ケトンの合成
【0001】
【化76】 2−(4−メトキシメトキシフェニル)−2−メチルプ
ロピオン酸メチルエステル(5.0g,21mmol)をコーリー
らの方法(J. Am. Chem. Soc., 87, 1345-1353(1965)
)に従って処理すると、標記化合物(5.6g,収率93%)
が淡黄色結晶として得られた。
【0001】1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ;1.50(s,3H),1.5
2(s,3H),2.61(s,3H),3.49(s,3H),3.53(d,J=15.2Hz,1H),
3.84(d,J=15.2Hz,1H),5.18(s,2H),7.05(d,J=8.0Hz,2H),
7.17(d,J=8.0Hz,2H)
【0001】(d) 3−(4−メトキシメトキシフェニ
ル)−3−メチル−2−ブタノンの合成
【0001】
【化77】 1−(4−メトキシメトキシフェニル)−1−メチルエ
チル メチルスルフィニルメチル ケトン(5.6g,20mmo
l)をコーリーらの方法(J. Am. Chem. Soc.,87, 1345-
1353 (1965))に従ってアルミニウムアマルガムを用い
て処理すると標記化合物(3.74g,収率86%)が淡黄色
油状物として得られた。
【0001】1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ;1.46(s,6H),1.9
1(s,3H),3.80(s,3H),6.88(d,J=8.0Hz,2H),7.18(d,J=8.0
Hz,2H)
【0001】(e) 3−(4−ヒドロキシフェニル)−3
−メチル−2−ブタノンの合成
【0001】
【化78】 3−(4−メトキシメトキシフェニル)−3−メチル−
2−ブタノン(3.74g,17mmol)のアセトン(50ml)溶液
に、6N塩酸5mlを加え50℃で30分間撹拌した。反応液
に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗後、
無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去する
と、標記化合物(3.0g,収率 100%)が黄色油状物と
して得られた。
【0001】1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ;1.45(s,6H),1.9
2(s,3H),4.99(s,1H),6.82(d,J=8.4Hz,2H),7.13(d,J=8.4
Hz,2H)
【0001】合成例15 3−(4−メトキシフェニル)−3−メチル−2−ブタ
ノン
【0001】
【化79】 3−(4−ヒドロキシフェニル)−3−メチル−2−ブ
タノン(1.5g,8.4mmol)のN,N−ジメチルホルムアミ
ド(30ml)溶液に、氷冷下で60%水素化ナトリウム(0.4
g,9.3mmol)とヨウ化メチル(0.62ml,10mmol)を加え
た。同温度で30分間撹拌した後、反応液に水を加え、酢
酸エチルで抽出した。有機層を水洗後、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去して得られる残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(5%酢酸エチ
ル/ヘキサン)で精製することにより、標記化合物(1.3
3g,収率82%)が淡黄色油状物として得られた。
【0001】1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ;1.46(s,6H),1.9
1(s,3H),3.80(s,3H),6.88(d,J=8.0Hz,2H),7.18(d,J=8.0
Hz,2H)
【0001】合成例16 4−(1,1−ジメチル−2−オキソプロピル)フェノ
キシ酢酸エチルエステル
【0001】
【化80】 3−(4−ヒドロキシフェニル)−3−メチル−2−ブ
タノン(1.4g,7.9mmol)をヨウ化メチルの代わりにブロ
モ酢酸エチル(0.95ml,87mmol)を用いて合成例15と同様
に処理すると、標記化合物(1.52g,収率73%)が淡黄色
油状物として得られた。
【0001】1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ;1.30(t,J=7.2H
z,3H),1.45(s,6H),1.91(s,3H),4.28(q,J=7.2Hz,3H),4.6
2(s,2H),6.89(d,J=8.4Hz,2H),7.18(d,J=8.4Hz,2H)
【0001】合成例17 3−メチル−3−(3−ピリジル)−2−ブタノン
【0001】
【化81】 (a) 2−メチル−2−(3−ピリジル)プロピオン酸エ
チルエステルの合成
【0001】
【化82】 3−ピリジル酢酸エチルエステル(4.94g,30mmol)をデ
ニーらの方法(J. Med. Chem., 37, 371-380 (1994) )
に従って処理すると、標記化合物(1.35g,収率23%)が
黄色油状物として得られた。
【0001】1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ;1.19(t,J=7.0H
z,3H),1.62(s,6H),4.14(q,J=7.0Hz,2H),7.26(m,1H),7.6
6(m,1H),8.53(m,1H),8.62(br.s,1H)
【0001】(b) 3−メチル−3−(3−ピリジル)−
2−ブタノンの合成
【0001】
【化83】 2−メチル−2−(3−ピリジル)プロピオン酸エチル
エステル(1.35g,7mmol)を合成例14の(c) 、 (d)と同
様に処理して、標記化合物(0.54g,収率47%)を黄色油
状物として得た。
【0001】1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ;1.53(s,6H),1.9
7(s,3H),7.29(m,1H),7.58(m,1H),8.54(dd,J=1.6Hz,4.4H
z,1H),8.58(d,J=2.8Hz,1H)
【0001】合成例18 3−ヒドロキシ−3−(4−メトキシフェニル)−2−
ブタノン
【0001】
【化84】 4−ブロモアニソール(6.0g,32mmol)のテトラヒドロ
フラン(60ml) 溶液に、−70℃でn−ブチルリチウム
1.6Mヘキサン溶液(17ml,27mmol)を加えた。同温度で
1時間撹拌した後、3,3−ジメトキシ−2−ブタノン
( 3.0ml,22mmol)を加え、更に30分間撹拌した。室温ま
で昇温させた後6N塩酸を加えて酸性とし、同温度で30
分間撹拌した。反応液に水を加え酢酸エチルで抽出し
た。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去して得られる残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(10%酢酸エチ
ル/ヘキサン)で精製することにより、標記化合物(3.7
g,収率84%)を黄色油状物として得た。
【0001】1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ;1.76(s,3H),2.0
7(s,3H),3.81(s,3H),4.52(s,3H),6.90(d,J=8.8Hz,2H),
7.35(d,J=8.8Hz,2H)
【0001】合成例19 3−ヒドロキシ−3−(3−ピリジル)−2−ブタノン
【0001】
【化85】 4−ブロモアニソールの代わりに3−ブロモピリジンを
用いて合成例18と同様に処理すると、標記化合物が黄色
油状物として得られた。
【0001】1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ;1.82(s,3H),2.1
4(s,3H),4.65(s,1H),7.33(m,1H),7.78(m,1H),8.58(dd,J
=1.6Hz,4.8Hz,1H),8.76(d,J=1.6Hz,1H)
【0001】合成例20 3−ヒドロキシ−3−(2−ピリジル)−2−ブタノン
【0001】
【化86】 4−ブロモアニソールの代わりに2−ブロモピリジンを
用いて合成例18と同様に処理して、標記化合物を黄色油
状物として得た。
【0001】1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ;1.71(s,3H),2.2
1(s,3H),5.88(s,1H),7.26(m,1H),7.51(m,1H),7.73(m,1
H),8.56(m,1H)
【0001】合成例21 3−ベンジル−3−ヒドロキシ−2−ブタノン
【0001】
【化87】 3,3−ジメトキシ−2−ブタノン( 5.0g(38mmol)
のテトラヒドロフラン(50ml) 溶液に、氷冷下で塩化ベ
ンジルマグネシウム 2Mテトラヒドロフラン溶液(29m
l, 57mmol)を加えた。同温度で1時間撹拌した後6N
塩酸を加えて酸性とし、室温で30分間撹拌した。反応液
に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和
食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減
圧下溶媒留去して得られる残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(10%酢酸エチル/ヘキサン)で精製し
て、標記化合物(5.9g,収率88%)を淡黄色油状物とし
て得た。
【0001】1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ;1.42(s,3H),2.2
4(s,3H),3.00(m,2H),3.58(s,1H),7.20-7.36(m,5H)
【0001】合成例22 (E) −4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−2−オキソ
プロピル)ケイ皮酸エチルエステル
【0001】
【化88】 (a) 4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−2−オキソプ
ロピル)ベンツアルデヒドの合成
【0001】
【化89】 4−ブロモアニソールの代わりに、4−ブロモベンツア
ルデヒドジメチルアセタールを用いて合成例18と同様に
処理して、標記化合物を黄色油状物として得た。
【0001】1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ;1.82(s,3H),2.1
1(s,3H),4.56(s,1H),7.65(d,J=8.4Hz,2H),7.90(d,J=8.4
Hz,1H),10.03(s,1H)
【0001】(b) (E) −4−(1−ヒドロキシ−1−メ
チル−2−オキソプロピル)ケイ皮酸エチルエステルの
合成
【0001】
【化90】 4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−2−オキソプロピ
ル)ベンツアルデヒド(0.5g,2.6mmol)のジクロロメタ
ン(10ml)溶液に、カルボエトキシメチレントリフェニ
ルホスホラン(1.09g,3.1mmol)を加え、室温で1時間撹
拌した。反応液を直接シリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(20%酢酸エチル/ヘキサン)で精製して、標記化
合物(0.65g,収率96%)を無色油状物として得た。
【0001】1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ;1.34(t,J=7.2H
z,3H),1.79(s,3H),2.11(s,3H),4.27(q,J=7.2Hz,2H),4.5
5(s,1H),6.45(d,J=16.0Hz,1H),7.47(d,J=8.4Hz,2H),7.5
4(d,J=8.4Hz,2H),7.67(d,J=16.0Hz,1H)
【0001】合成例23 3−(4−ジエチルカルバモイルフェニル)−3−ヒド
ロキシ−2−ブタノン
【0001】
【化91】 (a) 4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−2−オキソプ
ロピル)安息香酸の合成
【0001】
【化92】 4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−2−オキソプロピ
ル)ベンツアルデヒドを実施例4の(a) と同様に処理し
て、粗標記化合物を得た。これは更に精製することなく
次の反応に使用した。
【0001】(b) 3−(4−ジエチルカルバモイルフェ
ニル)−3−ヒドロキシ−2−ブタノンの合成
【0001】
【化93】 粗4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−2−オキソプロ
ピル)安息香酸(1.97g,9.5mmol)のテトラヒドロフラン
(30ml) 溶液に氷冷下でトリエチルアミン(1.3ml,9.5mm
ol)とクロロ炭酸エチル (0.9ml,9.5mmol)を加えた。同
温度で30分間撹拌した後、不溶物を濾去し、これにジエ
チルアミン(1.0ml,9.5mmol)を加え、室温で2時間撹拌
した。反応液に水を加え硫酸エチルで抽出した。有機層
を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾
燥した。減圧下溶媒を留去して得られた残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(50%酢酸エチル/ヘキサ
ン)で精製して標記化合物 0.3gを淡黄色結晶として得
た。
【0001】1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ;1.05-1.30(m,6
H),1.80(s,3H),2.08(s,3H),3.20-3.26(m,2H),3.52-3.58
(m,2H),4.62(s,1H),7.40(m,2H),7.48(m,2H)
【0001】合成例24 3−(4−クロロフェノキシ)−3−メチル−2−ブタ
ノン
【0001】
【化94】 2−(4−クロロフェノキシ)−2−メチルプロピオン
酸をワードらの方法(J. Heterocyclic chem., 27, 170
9-1712 (1990) )に従って処理して、標記化合物を褐色
油状物として得た。
【0001】1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ;1.46(s,6H),2.2
5(s,3H),6.70(m,2H),7.19(m,2H)
【0001】合成例25 3−メチル−3−モルフォリノ−2−ブタノン
【0001】
【化95】 (a) 2,3−エポキシ−3−メチル−2−フェニルスル
フィニルブタノンの合成
【0001】
【化96】
【0001】1−クロロエチル フェニル スルフォキ
シド(5.5g,29.2mmol)とアセトン(4.3ml,58.4mmol)を
山川らの方法(Bull. Chem. Soc. Jpn., 58, 1983-1990
(1985) )に従って処理して、標記化合物(5.7g,収率
93%)を淡黄色油状物として得た。1 H-NMR(400MHz,CDCl3)δ;1.31(s,3H),1.43(s,3H),1.82
(s,3H),7.48-7.56(m,3H),7.62-7.68(m,2H)
【0001】(b) 3−メチル−3−モルフォリノ−2−
ブタノンの合成
【化97】 2,3−エポキシ−3−メチル−2−フェニルスルフィ
ニルブタノン(0.6g,2.9mmol)とモルフォリン(0.5
g,5.8mmol)を山川らの方法(Bull. Chem. Soc.Jpn.,
59, 457-463 (1986) )に従って処理して、標記化合物
(0.3g,収率61%)を淡黄色油状物として得た。
【0001】1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ;1.12(s,6H),2.2
3(s,3H),2.42-2.46(m,2H),3.70-3.74(m,2H)
【0001】合成例26−28 2,3−エポキシ−3−メチル−2−フェニルスルフィ
ニルブタノンと適当なアミン化合物を、合成例25の(b)
と同様に処理して表B記載の化合物を得た。
【0001】
【表4】 実施例1 1,4 −ジヒドロ−7 −エチル−2 −(4 −ヒドロキシ−
4 −メチル− 3−オキソ− 1−ペンテニル)− 4−オキ
ソ−3,5,8 −トリメトキシキノリン
【0001】
【化98】
【0001】(a) 2'−ヒドロキシ−5'−メトキシ−3'−
ニトロアセトフェノンの合成
【0001】
【化99】
【0001】2'−ヒドロキシ−5'−メトキシアセトフェ
ノン(50g, 0.3mol )のジクロロメタン(500ml )溶液
に、氷冷下で濃硝酸(70%;22.8ml,0.36mol)をゆっく
り滴下した。同温度で 2時間撹拌した後水を加え、ジク
ロロメタンで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウム
で乾燥し、減圧下で溶媒を留去した。得られた結晶をジ
イソプロピルエーテルで洗浄することにより標記化合物
(48.5g,収率76%)を黄褐色結晶として得た。
【0001】融点;111 〜 113℃1 H-NMR(400MHz,CDCl3)δ;2.71(s,3H),3.86(s,3H),7.64
(d,J=3.3Hz,1H),7.76(d,J=3.3Hz,1H),12.28(s,1H)
【0001】(b) 2 −エチル−4 −メトキシ−6 −ニト
ロフェノールの合成
【0001】
【化100】
【0001】2'−ヒドロキシ−5'−メトキシ−3'−ニト
ロアセトフェノン(106.2g, 0.5mol)とトリエチルアミ
ン(55.7g, 0.76mol)のテトラヒドロフラン(1.5l)溶
液に、氷冷下でクロルギ酸エチルエステル(52.6ml, 0.
55mol )を滴下した。同温度で15分間撹拌した後、不溶
物をろ去し、少量のテトラヒドロフランで洗浄した。ろ
液を水素化ホウ素ナトリウム(75.7g, 2.0mol )の水
(1.2l)溶液に、氷冷下で 1.5時間かけて滴下した。室
温まで昇温させながら 1時間撹拌した後、再び反応液を
氷水で冷却し、6N−塩酸(300ml )を加えた。酢酸エチ
ルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去して得られる結晶を
ジイソプロピルエーテルとヘキサンの混合溶媒で洗浄す
ると標記化合物(63.3g, 収率64%)が橙色結晶として得
られた。更に、ろ液をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(5 %酢酸エチル/ヘキサン)で精製することによ
り、標記化合物(26.7g,収率27%)が黄橙色結晶として
得られた。
【0001】融点;62〜63℃1 H-NMR(400MHz,CDCl3)δ;1.24(t,J=7.5Hz,3H),2.73(q,
J=7.5Hz,2H),3.81(s,3H),7.11(d,J=3.1Hz,1H),7.35(d,J
=3.1Hz,1H),10.77(s,1H)
【0001】(c) 2,5 −ジメトキシ−3 −エチルニトロ
ベンゼンの合成
【0001】
【化101】
【0001】2 −エチル−4 −メトキシ−6 −ニトロフ
ェノール(10g, 50.7mmol )の N,N−ジメチルホルムア
ミド(100ml )溶液に、氷冷下で60%水素化ナトリウム
(2.43g, 60.8mmol )を加えた。同温度で 5分間撹拌し
た後、ヨウ化メチル(6.3ml,101mmol)を加え、50℃で1
5時間加熱した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出
した。有機層を水洗後、無水硫酸マグネシウムで乾燥
し、減圧下溶媒を留去して得られた残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(5 %酢酸エチル/ヘキサン)
で精製することにより、標記化合物(10.7g,収率100%)
が黄色油状物として得られた。
【0001】1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ;1.24(t,J=7.5H
z,3H),2.71(q,J=7.5Hz,2H),3.81(s,3H),3.85(s,3H),7.0
0(d,J=3.3Hz,1H),7.16(d,J=3.3Hz,1H)
【0001】(d) 2,5 −ジメトキシ−3 −エチルアニリ
ンの合成
【0001】
【化102】
【0001】2,5 −ジメトキシ−3 −エチルニトロベン
ゼン(5.5g, 26mmol)の酢酸エチル(100ml )溶液に、
10%パラジウム炭素(50%含水品;0.5g)を加え、水素
雰囲気下、常温常圧で12時間撹拌した。反応液をセライ
トでろ過し、ろ液を減圧下で濃縮することにより、標記
化合物(5.2g)を無色油状物として得た。この油状物
は、更に精製することなく次の反応に使用した。
【0001】(e) 1,4 −ジヒドロ−7 −エチル− 4−オ
キソ−3,5,8 −トリメトキシ− 2−キノリンカルボン酸
エチルエステルの合成
【0001】
【化103】
【0001】2,5 −ジメトキシ−3 −エチルアニリン
(5.2g)とオキザロメトキシ酢酸ジエチルエステル(7.
5g, 34.4mmol)のシクロヘキサン(60ml)溶液をディー
ンスターク装置を使って 5時間加熱還流した。反応液を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(15%酢酸エチル
/ヘキサン〜20%酢酸エチル/ヘキサン)で直接精製す
ることにより、 (E)−及び(Z) − 2−(2,5 −ジメトキ
シ− 3−エチル− 1−フェニル)アミノ− 3−メトキシ
ブテン二酸ジエチルエステルの2種混合物(8.6g, 79%
)を褐色油状物として得た。このブテン二酸誘導体の
混合物(8.6g, 22.5mmol)のジフェニルエーテル(18m
l)溶液を 250℃で 3時間加熱した。室温まで冷却した
のち、反応液をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(25%酢酸エチル/ヘキサン〜酢酸エチル)で直接精製
することにより、標記化合物(3.5g,収率46%)を褐色結
晶として得た。
【0001】融点;125 〜 126℃1 H-NMR(400MHz,CDCl3)δ;1.29(t,J=7.5Hz,3H),1.46(t,
J=7.1Hz,3H),2.76(q,J=7.5Hz,2H),3.85(s,3H),3.95(s,3
H),3.98(s,3H),4.50(q,J=7,1Hz,2H),6.42(s,1H),8.91(b
r.s,1H)
【0001】(f) 7 −エチル− 4−メトキシメトキシ−
3,5,8 −トリメトキシ− 2−キノリンカルボン酸エチル
エステルの合成
【0001】
【化104】
【0001】1,4 −ジヒドロ− 7−エチル− 4−オキソ
−3,5,8 −トリメトキシ− 2−キノリンカルボン酸エチ
ルエステル(3.5g, 10.4mmol)と炭酸カリウム(3.6g,
26mmol)の N,N−ジメチルホルムアミド(30ml)懸濁液
に、氷冷下でクロロメチルメチルエーテル(1.6ml, 21m
mol )を加え、同温度で 1時間撹拌した。反応液に炭酸
水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。
有機層を水と飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥し、減圧下溶媒留去して得られる残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(25%酢酸エチル/ヘキ
サン)で精製することにより、標記化合物(3.8g, 収率
96%)が黄色油状物として得られた。
【0001】1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ;1.28(t,J=7.5H
z,3H),1.44(t,J=7.1Hz,3H),2.83(q,J=7.5Hz,2H),3.66
(s,3H),3.97(s,3H),4.00(s,3H),4.05(s,3H),4.48(q,J=
7.1Hz,2H),5.27(s,2H),6.74(s,1H)
【0001】(g) 7 −エチル− 4−メトキシメトキシ−
3,5,8 −トリメトキシ− 2−キノリンカルボキシアルデ
ヒドの合成
【0001】
【化105】
【0001】7 −エチル− 4−メトキシメトキシ−3,5,
8 −トリメトキシ− 2−キノリンカルボン酸エチルエス
テル(3.8g, 10mmol)のジクロロメタン(50ml)溶液
に、窒素雰囲気下、−78℃で水素化ジイソブチルアルミ
ニウム(0.93M ヘキサン溶液;21.5ml, 20mmol)を加
え、同温度で10分間撹拌した。反応液に50%含水メタノ
ール(4ml )をゆっくり滴下し、更にジクロロメタンと
セライトを加えて室温まで昇温した。得られる懸濁液を
ろ過し、ろ液を減圧下濃縮することにより黄色油状物が
得られた。この油状物のジクロロメタン(50ml)溶液
に、二酸化マンガン(5.0g)を加え、室温で30分間撹拌
した。反応液をセライトでろ過し、ろ液を減圧下濃縮後
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(20%酢酸エチル
/ヘキサン)で精製することにより、標記化合物(2.43
g,収率72%)が黄色結晶として得られた。
【0001】融点;84〜86℃1 H-NMR(400MHz,CDCl3)δ;1.30(t,J=7.5Hz,3H),2.85(q,
J=7.5Hz,2H),3.67(s,3H),3.98(s,3H),3.99(s,3H),4.08
(s,3H),5.29(s,2H),6.81(s,1H),10.29(s,1H)
【0001】(h) 1,4 −ジヒドロ− 7−エチル− 2−
(4 −ヒドロキシ− 4−メチル− 3−オキソ− 1−ペン
テニル)− 4−オキソ−3,5,8 −トリメトキシキノリン
の合成
【0001】
【化106】
【0001】7 −エチル− 4−メトキシメトキシ−3,5,
8 −トリメトキシ− 2−キノリンカルボキシアルデヒド
(1.68g, 5mmol)と 3−ヒドロキシ− 3−メチル− 2−
ブタノン(1.0g, 9.8mmol )のメタノール(25ml)溶液
に、水酸化リチウム 1水和物(0.21g, 5mmol)を加え、
50〜60℃で 1時間加熱した。反応液を室温まで冷却した
後、酢酸エチルと水を加え、有機層を飽和食塩水で洗浄
した。この酢酸エチル溶液に1N塩酸(6ml )を加え、室
温で10分間撹拌した。反応液に1N水酸化ナトリウム水溶
液(6ml)を加え、更に少量の飽和炭酸水素ナトリウム
水溶液を加えた。有機層を飽和食塩水で洗浄し、溶媒を
減圧下留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(50%酢酸エチル/ヘキサン〜75%酢酸
エチル/ヘキサン)で精製すると、黄色油状物が得られ
た。これをジイソプロピルエーテルから結晶化させるこ
とにより標記化合物(1.34g,収率71%)が黄色結晶とし
て得られた。
【0001】融点; 120〜 122℃1 H-NMR(400MHz,CD3OD)δ;1.29(t,J=7.5Hz,3H),1.52(s,
6H),2.45(s,3H),2.82(q,J=7.5Hz,2H),4.07(s,3H),4.12
(s,3H),6.63(s,1H),7.87(d,J=15.1Hz,1H),8.24(d,J=15.
1Hz,1H)
【0001】実施例2 1,4 −ジヒドロ−7,8 −ジメチル−2 −(4 −ヒドロキ
シ−4 −メチル− 3−オキソ− 1−ペンテニル)− 5−
メトキシ−3 −(2 −メトキシエトキシ)− 4−オキソ
キノリン
【0001】
【化107】
【0001】(a) 3,4 −ジメチル−5 −ニトロアニソー
ルの合成
【0001】
【化108】
【0001】3,4 −ジメチル−5 −ニトロフェノール
(23g, 138mmol)の N,N−ジメチルホルムアミド(500m
l )溶液に、室温で炭酸カリウム(24g, 184mmol)とヨ
ウ化メチル(25g, 176mmol)を加えた。同温度で 2時間
撹拌した後、水(500ml )を加え酢酸エチルで抽出し
た。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。減圧下溶媒を留去して得られる残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(5 %酢酸エチル/
ヘキサン)で精製することにより、標記化合物(23.8g,
収率96%)が黄色結晶として得られた。
【0001】融点;48〜50℃1 H-NMR(400MHz,CDCl3)δ;2.29(s,3H),2.33(s,3H),3.81
(s,3H),6.94(d,J=2.8Hz,1H),7.13(d,J=2.8Hz,1H)
【0001】(b) 7,8 −ジメチル−5 −メトキシ− 3−
( 2−メトキシエトキシ)− 4−メトキシメトキシ− 2
−キノリンカルボキシアルデヒドの合成
【0001】
【化109】
【0001】3,4 −ジメチル−5 −ニトロアニソールを
オキザロメトキシ酢酸ジエチルエステル(実施例1の
(e) )の代わりにオキザロメトキシエトキシ酢酸ジエチ
ルエステルを用いて実施例1の (d)−(g) と同様に処理
して、標記化合物を黄色結晶として得た。
【0001】融点;66〜67℃1 H-NMR(400MHz,CDCl3)δ;2.49(s,3H),2.70(s,3H),3.41
(s,3H),3.65(s,3H),3.78(m,2H),3.98(s,3H),4.28(m,2
H),5.32(s,2H),6.82(s,1H),10.36(s,1H)
【0001】(c) 7,8 −ジメチル− 2−( 4−ヒドロキ
シ− 4−メチル−3 −オキソ− 1−ペンテニル)− 5−
メトキシ− 3−( 2−メトキシエトキシ)− 4−メトキ
シメトキシキノリンの合成
【0001】
【化110】
【0001】7,8 −ジメチル− 5−メトキシ− 3−( 2
−メトキシエトキシ)− 4−メトキシメトキシ− 2−キ
ノリンカルボキシアルデヒド(200mg, 0.57mmol )と 3
−ヒドロキシ− 3−メチル− 2−ブタノン(70mg, 0.69
mmol)のメタノール(5ml )−テトラヒドロフラン(5m
l )溶液に、水酸化リチウム 1水和物(48mg, 1.14mmo
l)を加え、50〜60℃で30分間加熱した。反応液を室温
まで冷却した後、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有
機層を水と飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウム
で乾燥し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(20%酢酸エチル/ヘ
キサン)で精製することにより、標記化合物(190mg,収
率77%)を黄色結晶として得た。
【0001】融点;93〜95℃1 H-NMR(400MHz,CDCl3)δ;1.53(s,6H),2.47(s,3H),2.67
(s,3H),3.45(s,3H),3.63(s,3H),3.72(m,2H),3.96(s,3
H),4.12(s,1H),4.28(m,2H),5.26(s,2H),6.72(s,1H),7.8
6(d,J=15.4Hz,1H),8.39(d,J=15.4Hz,1H)
【0001】(d) 1,4 −ジヒドロ−7,8 −ジメチル− 2
−( 4−ヒドロキシ− 4−メチル− 3−オキソ− 1−ペ
ンテニル)− 5−メトキシ− 3−(2 −メトキシエトキ
シ)−4 −オキソキノリンの合成
【0001】
【化111】
【0001】7,8 −ジメチル− 2−(4 −ヒドロキシ−
4−メチル−3 −オキソ− 1−ペンテニル)− 5−メト
キシ− 3−(2 −メトキシエトキシ)− 4−メトキシメ
トキシキノリン(480mg, 1.1mmol)の酢酸エチル(15m
l)溶液に1N塩酸(1ml)を加え室温で30分間撹拌した。
1N水酸化ナトリウム水溶液(1ml )と水を加え、酢酸エ
チルで抽出した。有機層を水洗後、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をジ
イソプロピルエーテルとヘキサンの混合溶媒で洗浄する
ことにより、標記化合物(380mg,収率88%)を黄色結晶
として得た。
【0001】融点;97〜98℃1 H-NMR(400MHz,CDCl3)δ;1.53(s,6H),2.45(s,3H),2.64
(s,3H),3.48(s,3H),3.76(m,2H),4.05(s,3H),4.14(s,1
H),4.27(m,2H),7.85(d,J=15.4Hz,1H),8.38(d,J=15.4Hz,
1H),9.83(s,1H)
【0001】実施例3 1,4 −ジヒドロ− 5−フルオロ− 2−(4 −ヒドロキシ
−4 −メチル− 3−オキソ− 1−ペンテニル)− 4−オ
キソ−3,7,8 −トリメチルキノリン
【0001】
【化112】
【0001】(a) 2,3 −ジメチル−5 −フルオロニトロ
ベンゼンの合成
【0001】
【化113】
【0001】3,4 −ジメチル−5 −ニトロアニリン(16
7g, 1.0mol)を濃塩酸(1l)に加え、70〜80℃で30分間
撹拌した。この溶液を氷冷し、亜硝酸ナトリウム(76g,
1.1mol )水溶液を 7℃以下で加えた。同温度で30分間
撹拌した後、冷却した42%ホウフッ化水素酸水溶液(23
0g, 1.1mol)を10℃以下で加え、更に20分間撹拌した。
不溶物をろ別し、水、メタノール及びエーテルで順次洗
浄後、風乾した。この不溶物をキシレン(1l)に懸濁
し、窒素を通しながら20分間加熱還流した。反応液を冷
却後、ジクロロメタンを加え、飽和食塩水で洗浄した。
有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶
媒を留去して得られる残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(10%酢酸エチル/ヘキサン)で精製するこ
とにより、標記化合物(62g,収率 37%)が淡黄色油状物
として得られた。
【0001】1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ;2.34(s,3H),2.3
7(s,3H),7.12(dd,J=3.6Hz,8.0Hz,1H),7.34(dd,J=3.6Hz,
8.0Hz,1H)
【0001】(b) 1,4 −ジヒドロ−5 −フルオロ−2 −
( 4−ヒドロキシ− 4−メチル−3 −オキソ− 1−ペン
テニル)− 4−オキソ−3,7,8 −トリメチルキノリンの
合成
【0001】
【化114】
【0001】2,3 −ジメチル−5 −フルオロニトロベン
ゼンをオキザロメトキシ酢酸ジエチルエステル(実施例
1の(e) )の代わりにオキザロプロピオン酸ジエチルエ
ステルを用いて、実施例1の (d)−(g)及び実施例2の
(c)−(d) と同様に順次処理すると、標記化合物が黄色
結晶として得られた。
【0001】融点;> 250℃1 H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ;1.29(s,6H),2.06(s,3H),2.
34(s,3H),2.36(s,3H),5.56(s,1H),6.86(d,J=13.2Hz,1
H),7.49(d,J=16.0Hz,1H),7.68(d,J=16.0Hz,1H),9.79(b
r.s,1H)
【0001】実施例4 1,4 −ジヒドロ−5,8 −ジメトキシ− 2−(4 −ヒドロ
キシ−4 −メチル− 3−オキソ− 1−ペンテニル)− 3
−メチル−7 −メチルカルバモイル−4 −オキソキノリ
【0001】
【化115】
【0001】(a) 2,5 −ジメトキシ− 3−ニトロ安息香
酸の合成
【0001】
【化116】
【0001】2,5 −ジメトキシ− 3−ニトロベンツアル
デヒド(2.0g, 9.5mmol )の t−ブチルアルコール(20
ml)溶液に、室温で 2−メチル− 2−ブテン(5ml, 47m
mol)、リン酸二水素ナトリウム二水和物(4.4g, 28mmo
l)水溶液(30ml)及び亜塩素酸ナトリウム(2.6g, 28m
mol)水溶液(20ml)を加えた。同温度で 4時間撹拌し
た後、反応液に酢酸エチルを加え、希水酸化ナトリウム
水溶液で洗浄した。水層を希塩酸で酸性にし、酢酸エチ
ルで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥
後、減圧下で溶媒を留去すると、標記化合物(1.83g,収
率85%)が淡黄色結晶として得られた。
【0001】1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ;3.80(s,3H),
3.81(s,3H),7.49(d,J=3.6Hz,1H),7.64(d,J=3.6Hz,1H)
【0001】(b) 2,5 −ジメトキシ− 3−メチルカルバ
モイルニトロベンゼンの合成
【0001】
【化117】
【0001】2,5 −ジメトキシ− 3−ニトロ安息香酸
(1.83g, 8mmol)のジクロロメタン(20ml)溶液に、室
温で N−エチル−N'− 3−ジメチルアミノプロピルカル
ボジイミド塩酸塩(1.84g, 9.6mmol)、 1−ヒドロキシ
ベンゾトリアゾール(1.42g,10.5mmol)及びメチルアミ
ン(40%メタノール溶液;0.9ml )を加えた。同温度で
3日間撹拌した後、反応液を水で洗浄した。有機層を無
水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒留去して得ら
れた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー( 1%
メタノール/ジクロロメタン)で精製することにより、
標記化合物(0.6g,収率31%)が無色結晶として得られ
た。
【0001】1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ;3.05(d,J=8.0H
z,3H),3.87(s,3H),3.90(s,3H),7.25(d,J=3.6Hz,1H),7.5
0(br.s,1H),7.80(d,J=3.6Hz,1H)
【0001】(c) 1,4 −ジヒドロ−5,8 −ジメトキシ−
2−( 4−ヒドロキシ− 4−メチル−3−オキソ− 1−
ペンテニル)− 3−メチル− 7−メチルカルバモイル−
4−オキソキノリンの合成
【0001】
【化118】
【0001】2,5 −ジメトキシ− 3−メチルカルバモイ
ルニトロベンゼンを、オキザロメトキシ酢酸ジエチルエ
ステル(実施例1の (e))の代わりにオキザロプロピオ
ン酸ジエチルエステルを用いて、実施例1の (d)−(g)
及び実施例2の(c)−(d)と同様に順次処理することに
より、標記化合物を黄色結晶として得た。
【0001】融点;93〜94℃1 H-NMR(400MHz,CDCl3)δ;1.52(s,6H),3.80(d,J=4.8Hz,
3H),4.03(s,3H),4.14(s,3H),4.22(s,3H),7.56(s,1H),7.
84(d,J=16.0Hz,1H),8.29(d,J=16.0Hz,1H),8.34(br.s,1
H),9.88(s,1H)
【0001】実施例5 1,4 −ジヒドロ− 2−(4 −ヒドロキシ−4 −メチル−
3−オキソ− 1−ペンテニル)−7 −( 2−メトキシエ
トキシ)メチル− 3−メチル−4 −オキソキノリン
【0001】
【化119】
【0001】(a) 2,5 −ジメトキシ− 3−( 2−メトキ
シエトキシ)メチルニトロベンゼンの合成
【0001】
【化120】
【0001】2,5 −ジメトキシ− 3−ニトロベンツアル
デヒド(6.0g, 28.4ml)のメタノール(60ml)溶液に、
氷冷下で水素化ホウ素ナトリウム(750mg, 19.8mmol )
を加えた。同温度で 5分間撹拌した後水を加え、酢酸エ
チルで抽出した。有機層を水洗後、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。減圧下で溶媒を留去して得られる残渣を
N,N−ジメチルホルムアミド(50ml)に溶解し、氷冷下
で60%水素化ナトリウム(1.36g, 34mmol )を加えた。
同温度で 5分間撹拌した後 2−ブロモエチルメチルエー
テル(3.3ml, 34mmol )を加え、室温で更に 1時間撹拌
した。反応液に水を加え酢酸エチルで抽出した。有機層
を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。減圧下溶媒留去して得られる残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(20%酢酸エチル/ヘキサン)で
精製することにより、標記化合物(4.0g, 収率52%)が
黄色油状物として得られた。
【0001】1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ;3.41(s,3H),3.6
1(m,2H),3.70(m,2H),3.84(s,3H),3.87(s,3H),4.65(s,2
H),7.28(d,J=3.3Hz,1H),7.30(d,J=3.3Hz,1H)
【0001】(b) 1,4 −ジヒドロ− 2−( 4−ヒドロキ
シ− 4−メチル− 3−オキソ− 1−ペンテニル)− 7−
(2 −メトキシエトキシ)メチル− 3−メチル− 4−オ
キソキノリン
【0001】
【化121】
【0001】2,5 −ジメトキシ− 3−メトキシエトキシ
メチルニトロベンゼンを実施例3の(b) と同様に処理す
ると、標記化合物が黄色結晶として得られた。
【0001】融点; 109〜 110℃1 H-NMR(400MHz,CDCl3)δ;1.52(s,6H),2.45(s,3H),3.41
(s,3H),3.61(m,2H),3.70(m,2H),4.05(s,1H),4.08(s,3
H),4.13(s,3H),4.81(s,2H),6.95(s,1H),7.86(d,J=15.2H
z,1H),8.23(d,J=15.2Hz,1H),10.06(s,1H)
【0001】実施例6−119 適当な置換アニリン誘導体と適当なオキザロ酢酸ジエチ
ルエステル誘導体とを、実施例1の (e)−(h) と同様に
順次処理するか、又は実施例1の(e)-(g)及び実施例2
の(c)-(d) と同様に順次処理することにより表C記載の
化合物が得られた。核磁気共鳴スペクトルデータにおい
て、異性体が観測される場合には、その比率と異性体の
データも記載した。
【0001】
【表5】
【0001】
【表6】
【0001】
【表7】
【0001】
【表8】
【0001】
【表9】
【0001】
【表10】
【0001】
【表11】
【0001】
【表12】
【0001】
【表13】
【0001】
【表14】
【0001】
【表15】
【0001】
【表16】
【0001】
【表17】
【0001】
【表18】
【0001】
【表19】
【0001】
【表20】
【0001】
【表21】
【0001】
【表22】
【0001】
【表23】
【0001】
【表24】
【0001】
【表25】
【0001】
【表26】
【0001】
【表27】
【0001】
【表28】
【0001】
【表29】
【0001】
【表30】 実施例120 1,4 −ジヒドロ−2 −(4 −ヒドロキシ−4 −メチル−
3−オキソ− 1−ペンテニル)− 8−メトキシメチル−
3−メチル− 4−オキソキノリン
【0001】
【化122】
【0001】(a) 8 −(1,1 −ジメチルエチル)ジメチ
ルシリルオキシメチル− 4−メトキシメトキシ− 3−メ
チル− 2−キノリンカルボン酸エチルエステルの合成
【0001】
【化123】
【0001】2 −〔(1,1 −ジメチルエチル)ジメチル
シリルオキシメチル〕アニリンをオキザロプロピオン酸
ジエチルエステルを用いて実施例1の (e)及び(f) と同
様に処理することにより、標記化合物を無色油状物とし
て得た。1 H-NMR(400MHz,CDCl3)δ;0.16(s,6H),1.00(s,9H),1.46
(t,J=7.1Hz,3H),2.52(s,3H),3.67(s,3H),4.50(q,J=7.1H
z,3H),5.22(s,2H),5.42(s,2H),7.59(m,1H),7.87(m,1H),
7.94(m,1H) (b) 8 −ヒドロキシメチル− 4−メトキシメトキシ− 3
−メチル− 2−キノリンカルボン酸エチルエステルの合
【0001】
【化124】
【0001】8 −(1,1 −ジメチルエチル)ジメチルシ
リルオキシメチル− 4−メトキシメトキシ− 3−メチル
− 2−キノリンカルボン酸エチルエステル(15g, 35.7m
mol)のテトラヒドロフラン(180ml)溶液に、室温でフ
ッ化テトラ− n−ブチルアンモニウム(1.0Mテトラヒド
ロフラン溶液;39ml, 39mmol)を加え、同温度で15分間
撹拌した。酢酸エチルで希釈し、水と飽和食塩水で洗浄
後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留
去して得られる結晶をジイソプロピルエーテルで洗浄す
ると標記化合物(10.3g,収率 94%)が無色結晶として得
られた。 融点;84〜86℃1 H-NMR(400MHz,CDCl3)δ;1.46(t,J=7.1Hz,3H),2.59(s,
3H),3.67(s,3H),4.48(q,J=7.1Hz,2H),5.16(s,2H),5.24
(s,2H),7.56-7.51(m,2H),8.01(m,1H) (c) 4 −メトキシメトキシ− 8−メトキシメチル− 3−
メチル− 2−キノリンカルボン酸エチルエステルの合成
【0001】
【化125】
【0001】8 −ヒドロキシメチル− 4−メトキシメト
キシ− 3−メチル− 2−キノリンカルボン酸エチルエス
テル(1.0g, 3.28mmol)の N,N−ジメチルホルムアミド
(10ml)溶液に、氷冷下で60%水素化ナトリウム(0.16
g, 4mmol)を加えた。同温度で 5分間撹拌した後、ヨウ
化メチル(0.24ml, 3.86mmol)を加え、室温まで昇温さ
せながら更に 1時間撹拌した。反応液に水を加え、酢酸
エチルで抽出した。有機層を水と飽和食塩水で順次洗浄
後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下溶媒留去し
て得られる残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(10%酢酸エチル/ヘキサン)で精製することにより、
標記化合物(0.44g, 42%)が無色油状物として得られ
た。1 H-NMR(400MHz,CDCl3)δ;1.46(t,J=7.1Hz,3H),2.53(s,
3H),3.57(s,3H),3,67(s,3H),4.48(q,J=7.1Hz,2H),5.18
(s,2H),5.22(s,2H),7.59(m,1H),7.80(m,1H),7.99(m,1H) (d) 1,4 −ジヒドロ− 2−( 4−ヒドロキシ− 4−メチ
ル− 3−オキソ− 1−ペンテニル)− 8−メトキシメチ
ル− 3−メチル− 4−オキソキノリンの合成
【0001】
【化126】
【0001】4 −メトキシメトキシ− 8−メトキシメチ
ル−3 −メチル− 2−キノリンカルボン酸エチルエステ
ルを実施例1の (g)及び実施例2の(c)-(d)と同様に処
理することにより同様に処理することにより、標記化合
物を黄色結晶として得た。 融点; 168− 169℃1 H-NMR(400MHz,CDCl3)δ;1.51(s,6H),2.27(s,3H),3.49
(s,3H),3.96(s,1H),4.81(s,2H),7.07(d,J=15.9Hz,1H),
7.24(m,1H),7.38(m,1H),7.96(d,J=15.9Hz,1H),8.29(m,1
H),10.00(br.s,1H)
【0001】実施例121 1,4 −ジヒドロ−3,8 −ジメチル−2 −(4 −ヒドロキ
シ−4 −メチル− 3−オキソ− 1−ペンテニル)− 7−
メトキシメチル− 4−オキソキノリン
【0001】
【化127】
【0001】3 −(1,1 −ジメチルエチル)ジメチルシ
リルオキシメチル− 2−メチルアニリンを実施例120 と
同様に処理すると標記化合物が黄色結晶として得られ
た。 融点; 179〜 180℃1 H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ;1.33(s,6H),2.13(s,3H),2.
47(s,3H),3.17(s,3H),4.54(s,2H),7.29(d,J=8.3Hz,1H),
7.40(d,J=16.3Hz,1H),7.80(d,J=16.3Hz,1H),7.94(d,J=
8.3Hz,1H),10.00(br.s,1H)
【0001】実施例122 1,4 −ジヒドロ−5,8−ジメトキシ−2−(4 −ヒドロ
キシ−4 −メチル− 3−オキソ− 1−ペンテニル)− 7
−(1 −メトキシエチル)− 3−メチル− 4−オキソキ
ノリン
【0001】
【化128】
【0001】2,5 −ジメトキシ− 3−〔1−(1,1 −ジ
メチルエチル)ジメチルシリルオキシエチル〕アニリン
を実施例120 と同様に処理すると標記化合物が黄色結晶
として得られた。
【0001】融点; 155〜 156℃1 H-NMR(400MHz,CDCl3)δ;1.47(d,J=6.4Hz,3H),1.52(s,
6H),2.45(s,3H),3.27(s,3H),4.06(s,1H),4.09(s,3H),4.
14(s,3H),5.00(q,J=6.4Hz,1H),6.85(s,1H),7.87(d,J=1
4.9Hz,1H),8.23(d,J=14.9Hz,1H),10.07(s,1H)
【0001】実施例123 1,4 −ジヒドロ−2 −(4 −ヒドロキシ−4 −メチル−
3−オキソ− 1−ペンテニル)− 8−ヒドロキシメチル
− 3−メチル− 4−オキソキノリン
【0001】
【化129】
【0001】(a) 8 −(1,1 −ジメチルエチル)ジメチ
ルシリルオキシメチル− 4−メトキシメトキシ− 3−メ
チル− 2−キノリンカルボキシアルデヒドの合成
【0001】
【化130】
【0001】2 −〔(1,1 −ジメチルエチル)ジメチル
シリルオキシメチル〕アニリンをオキザロプロピオン酸
ジエチルエステルを用いて、実施例1の (e)−(g) と同
様に処理すると、標記化合物が無色結晶として得られ
た。 融点;67〜68℃1 H-NMR(400MHz,CDCl3)δ;0.19(s,6H),1.01(s,9H),2.72
(s,3H),3.68(s,3H),5.49(s,2H),7.68(m,1H),7.92(m,1
H),7.99(m,1H),10.27(s,1H)
【0001】(b) 1,4 −ジヒドロ− 2−( 4−ヒドロキ
シ− 4−メチル− 3−オキソ− 1−ペンテニル)− 8−
ヒドロキシメチル− 3−メチル− 4−オキソキノリンの
合成
【0001】
【化131】
【0001】8 −(1,1 −ジメチルエチル)ジメチルシ
リルオキシメチル− 4−メトキシメトキシ− 3−メチル
− 2−キノリンカルボキシアルデヒドを実施例2の(c)-
(d)及び実施例120 の(b)と同様に順次処理することによ
り、標記化合物を黄色結晶として得た。
【0001】融点; 192〜 193℃(分解)1 H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ;1.29(S,6H),2.15(s,3H),4.
96(s,2H),5.61(br.s,1H),7.24(m,1H),7.51(d,J=16.1Hz,
1H),7.56(m,1H),7.76(d,J=16.1Hz,1H),8.01(m,1H),10.6
0(br.s,1H)
【0001】実施例124 1,4 −ジヒドロ−3,8 −ジメチル−2 −(4 −ヒドロキ
シ−4 −メチル− 3−オキソ− 1−ペンテニル)− 7−
ヒドロキシメチル− 4−オキソキノリン
【0001】
【化132】
【0001】3 −(1,1 −ジメチルエチル)ジメチルシ
リルオキシメチル− 2−メチルアニリンを実施例123 と
同様に処理すると、標記化合物が黄色結晶として得られ
た。
【0001】融点; 109〜 110℃(分解)1 H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ;1.30(s,6H),2.13(s,3H),2.
44(s,3H),4.62(s,2H),7.37(d,J=8.3Hz,1H),7.53(d,J=1
6.1Hz,1H),7.73(d,J=16.1Hz,1H),7.94(d,J=8.3Hz,1H),
9.99(br.s,1H)
【0001】実施例125 1,4 −ジヒドロ−5,8 −ジメトキシ− 7−(1 −ヒドロ
キシエチル)− 2−(4 −ヒドロキシ− 4−メチル− 3
−オキソ− 1−ペンテニル)− 3−メチル− 4−オキソ
キノリン
【0001】
【化133】
【0001】2,5 −ジメトキシ− 3−〔1 −(1,1 −ジ
メチルエチル)ジメチルシリルオキシエチル〕アニリン
を実施例123 と同様に処理すると、標記化合物が黄色結
晶として得られた。
【0001】融点; 150〜 151℃1 H-NMR(400MHz,CDCl3)δ;1.52(s,6H),1.53(d,J=4.0Hz,
3H),2.44(s,3H),2.66(m,1H),4.04(s,3H),4.07(s,1H),4.
14(s,3H),5.43(m,1H),6.84(s,1H),7.87(d,J=14.9Hz,1
H),8.21(d,J=14.9Hz,1H),10.01(s,1H)
【0001】実施例126 1,4 −ジヒドロ−5,8 −ジメトキシ−2 −(4 −ヒドロ
キシ−4 −メチル− 3−オキソ− 1−ペンテニル)− 3
−メチル− 7−(3 −モルホリノ− 1−プロピル)− 4
−オキソキノリン塩酸塩
【0001】
【化134】
【0001】(a) 3 −(2,5 −ジメトキシ− 3−ニトロ
フェニル)− 2−プロペン酸エチルエステルの合成
【0001】
【化135】
【0001】2,5 −ジメトキシ− 3−ニトロベンツアル
デヒド(18.7g, 88.6mmol )のジクロロメタン(150ml
)溶液にカルボエトキシメチレントリフェニルフォス
フォラン(33.9g, 97.3mmol )を加え、室温で12時間撹
拌した。減圧下溶媒を留去し、得られる残渣をシリカゲ
ルクロマトグラフィー(20%酢酸エチル/ヘキサン)で
精製することにより、標記化合物の E体及び Z体の混合
物(23.6g, 収率95%)が黄色結晶として得られた。
【0001】1H-NMR(400MHz,CDCl3) (E 体)δ;1.36(t,J=7.2Hz,3H),3.86(s,3H),3.89(s,3
H),4.29(q,J=7.2Hz,2H),6.51(d,J=16.4Hz,1H),7.29(d,J
=3.2Hz,1H),7.36(d,J=3.2Hz,1H),7.89(d,J=16.4Hz,1H) (Z 体)δ;1.22(t,J=7.2Hz,3H),3.83(s,3H),3.84(s,3
H),4.16(q,J=7.2Hz,2H),6.15(d,J=12.4Hz,1H),7.09(d,J
=12.4Hz,1H),7.32(d,J=3.2Hz,1H),7.34(d,J=3.2Hz,1H)
【0001】(b) 1,4 −ジメトキシ− 2−〔3 −(1,1
−ジメチルエチル)ジメチルシリルオキシ− 1−プロペ
ニル)− 6−ニトロベンゼンの合成
【0001】
【化136】
【0001】3 −(2,5 −ジメトキシ− 3−ニトロフェ
ニル)− 2−プロペン酸エチルエステル(7.0g, 24.9mm
ol)のテトラヒドロフラン(120ml )溶液に、窒素雰囲
気下0℃で水素化ジイソブチルアルミニウム(1.5Mトル
エン溶液;37.1ml, 55.7mmol)を加えた。同温度で 5分
間撹拌した後、反応液に50%含水メタノール( 6ml)を
加えた。更に酢酸エチルで希釈後、セライトを加え、室
温で 2時間撹拌した。懸濁液をろ過し、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去すると黄色結晶
(5.9g)が得られた。得られた結晶(2.9g)、イミダゾ
ール(1.0g, 14.7mmol)及び t−ブチルジメチルクロロ
シラン(2.0g, 13.3mmol)の N,N−ジメチルホルムアミ
ド(50ml)溶液を、室温で 3時間撹拌した。水を加え酢
酸エチルで抽出した。有機層を水洗後、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(10%酢酸エチ
ル/ヘキサン)で精製することにより、標記化合物の E
体及びZ 体の混合物(4.2g,収率97%)が黄色油状物とし
て得られた。
【0001】1H-NMR(400MHz,CDCl3) (E 体)δ;0.12(s,6H),0.95(s,9H),3.83(s,3H),3.84
(s,3H),4.39(m,2H),6.36(m,1H),6.87(m,1H),7.19(m,1
H),7.21(m,2H) (Z 体)δ;0.05(s,6H),0.88(s,9H),3.81(s,3H),3.83
(s,3H),4.11(m,2H),6.01(m,1H),6.58(m,1H),6.97(m,1
H),7.21(m,1H)
【0001】(c) 5,8 −ジメトキシ− 7−〔3 −(1,1
−ジメチルエチル)ジメチルシリルオキシ− 1−プロピ
ル〕− 4−メトキシメトキシ− 3−メチルキノリン− 2
−カルボン酸エチルエステルの合成
【0001】
【化137】
【0001】1,4 −ジメトキシ− 2−〔3 −(1,1 −ジ
メチルエチル)ジメチルシリルオキシ− 1−プロペニ
ル〕− 6−ニトロベンゼンを、オキザロプロピオン酸ジ
エチルエステルを用いて、実施例1の (d)−(f) と同様
に処理すると、標記化合物が黄色油状物として得られ
た。
【0001】1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ;0.07(s,6H),0.9
2(s,9H),1.44(t,J=7.1Hz,3H),1.88(m,2H),2.54(s,3H),
2.85(m,2H),3.64(s,3H),3.69(m,2H),3.94(s,3H),4.05
(s,3H),4.47(q,J=7.1Hz,2H),5.13(s,2H),6.75(s,1H) (d) 5,8 −ジメトキシ− 7−( 3−ヒドロキシ− 1−プ
ロピル)− 4−メトキシメトキシ− 3−メチル− 2−キ
ノリンカルボン酸エチルエステルの合成
【0001】
【化138】
【0001】5,8 −ジメトキシ− 7−〔3 −(1,1 −ジ
メチルエチル)ジメチルシリルオキシ− 1−プロピル〕
− 4−メトキシメトキシ− 3−メチルキノリン− 2−カ
ルボン酸エチルエステルを実施例120 の (b)と同様に処
理すると、標記化合物が淡黄色結晶として得られた。
【0001】融点;80−83℃1 H-NMR(400MHz,CDCl3)δ;1.44(t,J=7.1Hz,3H),1.91(m,
2H),2.20(m,1H),2.55(s,3H),2.91(t,J=7.3Hz,2H),3.58
(m,2H),3.64(s,3H),3.94(s,3H),4.09(s,3H),4.47(q,J=
7.1Hz,2H),5.13(s,2H),6.71(s,1H)
【0001】(e) 4 −ベンジルオキシメトキシ−5,8 −
ジメトキシ− 3−メチル− 7−(3 −モルホリノ− 1−
プロピル)− 2−キノリンカルボン酸エチルエステルの
合成
【0001】
【化139】
【0001】5,8 −ジメトキシ− 7−(3 −ヒドロキシ
− 1−プロピル)− 4−メトキシメトキシ− 3−メチル
− 2−キノリンカルボン酸エチルエステル(2.0g, 5.06
mmol)とトリエチルアミン(0.91ml, 6.53mmol)のジク
ロロメタン(25ml)溶液に、氷冷下で塩化メタンスルホ
ニル(0.46ml, 5.94mmol)を滴下した。同温度で 1時間
撹拌後、酢酸エチルを加え水洗した。有機層を無水硫酸
マグネシウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。得られ
た残渣をテトラヒドロフラン(25ml)に溶解し、モルホ
リン(1.3ml, 14.9mmol )と触媒量のヨウ化テトラエチ
ルアンモニウムを加え、 5.5時間加熱還流した。不溶物
をろ去後、ろ液を減圧下濃縮した。得られた残渣を N,N
−ジメチルホルムアミド(10ml)に溶解し、氷冷下で炭
酸カリウム(1.7g, 12.3mmol)とベンジルクロロメチル
メチルエーテル(1.6g, 10.2mmol)を加えた。氷冷から
水冷で 3日間撹拌した後、水を加え、酢酸エチルで抽出
した。有機層を水洗後、無水硫酸マグネシウムで乾燥
し、減圧下溶媒を留去した。得られる残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル〜 0.5%アンモ
ニア/酢酸エチル)で精製することにより、標記化合物
(0.9g, 収率33%)が黄色油状物として得られた。
【0001】1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ;1.44(t,J=7.1H
z,2H),1.87(m,2H),2.41-2.48(m,6H),2.83(m,2H),3.73
(m,4H),3.92(s,3H),4.07(s,3H),4.47(q,J=7.1Hz,2H),4.
90(s,2H),5.27(s,2H),6.74(s,1H),7.31-7.36(m,5H)
【0001】(f) 1,4 −ジヒドロ−5,8 −ジメトキシ−
2−(4 −ヒドロキシ− 4−メチル−3−オキソ− 1−
ペンテニル)− 3−メチル− 7−( 3−モルホリノ− 1
−プロピル)− 4−オキソキノリン塩酸塩の合成
【0001】
【化140】
【0001】4 −ベンジルオキシメトキシ−5,8 −ジメ
トキシ− 3−メチル− 7−( 3−モルホリノ− 1−プロ
ピル)− 2−キノリンカルボン酸エチルエステルを実施
例1の (g)及び(h) と同様に処理すると、1,4 −ジヒド
ロ−5,8 −ジメトキシ− 2−( 4−ヒドロキシ− 4−メ
チル− 3−オキソ− 1−ペンテニル)− 3−メチル−7
−( 3−モルホリノ− 1−プロピル)− 4−オキソキノ
リンが得られた。これを塩酸含有エタノールを用いて処
理すると、標記化合物が黄色結晶として得られた。
【0001】融点; 126〜 127℃(分解)1 H-NMR(400MHz,D2O) δ;1.30(s,6H),2.01(m,2H),2.03
(s,3H),2.76(m,2H),2.99-3.10(m,4H),3.35(m,2H),3.62
(m,2H),3.72(s,3H),3.84(s,3H),3.93(m,2H),6.73(s,1
H),7.27(d,J=16.0Hz,1H),7.66(d,J=16.0Hz,1H)
【0001】実施例127 1,4 −ジヒドロ−5,8 −ジメトキシ− 2−(4 −ヒドロ
キシ−4 −メチル− 3−オキソ− 1−ペンテニル)− 7
−( 3−メトキシ− 1−プロピル)− 3−メチル− 4−
オキソキノリン
【0001】
【化141】
【0001】5,8 −ジメトキシ− 7−(3 −ヒドロキシ
− 1−プロピル)− 4−メトキシメトキシ− 3−メチル
− 2−キノリンカルボン酸エチルエステル(実施例126
の(d))を実施例120 の (c)及び(d) と同様に処理する
と、標記化合物が黄色結晶として得られた。
【0001】融点; 142〜 143℃1 H-NMR(400MHz,CD3OD)δ;1.41(s,6H),1.95(m,2H),2.20
(s,3H),2,85(m,2H),3.36(s,3H),3.46(m,2H),3.86(s,3
H),3.88(s,3H),6.63(s,1H),7.51(d,J=16.1Hz,1H),7.84
(d,J=16.1Hz,1H)
【0001】実施例128 1,4 −ジヒドロ−5,8 −ジメトキシ− 2−(4 −ヒドロ
キシ−4 −メチル− 3−オキソ− 1−ペンテニル)− 7
−( 3−ヒドロキシ− 1−プロピル)− 3−メチル− 4
−オキソキノリン
【0001】
【化142】
【0001】5,8 −ジメトキシ− 7−〔3 −(1,1 −ジ
メチルエチル)ジメチルシリルオキシ− 1−プロピル〕
− 4−メトキシメトキシ− 3−メチルキノリン− 2−カ
ルボン酸エチルエステル(実施例126 の(c))を実施例
1の(g)及び実施例123の(b)と同様に処理すると標記
化合物が黄色結晶として得られた。
【0001】融点; 143〜 144℃1 H-NMR(400MHz,CD3OD)δ;1.42(s,6H),1.91(m,2H),2.20
(s,3H),2,85(m,2H),3.64(m,2H),3.87(s,3H),3.88(s,3
H),6.64(s,1H),7.52(d,J=16.1Hz,1H),7.84(d,J=16.1Hz,
1H)
【0001】実施例129 1,4 −ジヒドロ−2 −(4 −ヒドロキシ−4 −メチル−
3−オキソ− 1−ペンテニル)− 8−( 4−メチルフェ
ニル)スルホニルアミノメチル− 4−オキソキノリン
【0001】
【化143】
【0001】(a) 2 −(アセチルオキシ)メチル− 8−
(1,1 −ジメチルエチル)ジメチルシリルオキシメチル
− 4−メトキシメトキシキノリンの合成
【0001】
【化144】
【0001】8 −(1,1 −ジメチルエチル)ジメチルシ
リルオキシメチル− 4−メトキシメトキシ− 3−メチル
− 2−キノリンカルボン酸エチルエステル(実施例120
の(a))を実施例1の (g)と同様に、水素化ジイソブチ
ルアルミニウムで処理して得られた 8−(1,1 −ジメチ
ル)ジメチルシリルオキシメチル− 2−ヒドロキシメチ
ル− 4−メトキシメトキシ− 3−メチルキノリン(13.8
g, 36.6mmol )と無水酢酸(6.3ml, 66.8mmol )及びピ
リジン(8.9ml, 110mmol)のテトラヒドロフラン(190m
l )溶液に、触媒量の 4−ジメチルアミノピリジンを加
え、室温で 3日間撹拌した。反応液を減圧下で濃縮し、
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(10%酢酸エチル
/ヘキサン)で精製することにより、標記化合物(14.7
g,収率96%)が無色油状物として得られた。1 H-NMR(400MHz,CDCl3)δ;0.17(s,6H),1.01(s,9H),2.22
(s,3H),2.41(s,3H),3.68(s,3H),5.21(s,2H),5.39(s,2
H),5.41(s,2H),7.54(m,1H),7.84(m,1H),7.90(m,1H)
【0001】(b) 2 −(アセチルオキシ)メチル− 8−
ヒドロキシメチル− 4−メトキシメトキシ− 3−メチル
キノリンの合成
【0001】
【化145】
【0001】2 −アセチルオキシメチル− 8−(1,1 −
ジメチルエチル)ジメチルシリルオキシメチル− 4−メ
トキシメトキシキノリンを実施例120 の (b)と同様に処
理すると、標記化合物が無色結晶として得られた。
【0001】融点;72〜74℃1 H-NMR(400MHz,CDCl3)δ;2.25(s,3H),2.43(s,3H),3.68
(s,3H),5.13(d,J=6.6Hz,2H),5.22(s,2H),5.26(t,J=6.6H
z,1H),5.40(s,2H),7.45-7.52(m,2H),7.96(m,1H)
【0001】(c) (2 −アセチルオキシメチル− 4−メ
トキシメトキシ− 3−メチル− 8−キノリルメチル)
〔( 4−メチルフェニル)スルホニル〕カルバミン酸 t
−ブチルエステルの合成
【0001】
【化146】
【0001】2 −アセチルオキシメチル− 8−ヒドロキ
シメチル− 4−メトキシメトキシキノリン(0.5g, 1.64
mmol)、トリフェニルホスフィン(1.3g, 5mmol )及び
〔(4 −メチルフェニル)スルホニル〕カルバミン酸 t
−ブチルエステル(667mg, 2.46mmol )のテトラヒドロ
フラン(25ml)溶液に、窒素雰囲気下室温でジエチルア
ゾジカルボキシレート(0.65ml, 4.1mmol )を加え、30
分間撹拌する。減圧下で溶媒を留去後、シリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(25%酢酸エチル/ヘキサン)で
精製することにより、〔( 4−メチルフェニル)スロホ
ニル〕カルバミン酸t −ブチルエステルを含む標記化合
物(0.95g )が無色油状物として得られた。更に精製す
ることなく、次の工程に使用した。
【0001】1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ;1.29(s,9H),2.1
9(s,3H),2.44(s,3H),2.45(s,3H),3.69(s,3H),5.21(s,2
H),5.40(s,2H),5.77(s,2H),7.31(m,2H),7.52(m,1H),7.6
1(m,1H),7.84(m,2H),7.94(m,1H)
【0001】(d) (2 −ホルミル− 4−メトキシメトキ
シ− 3−メチル− 8−キノリルメチル)〔( 4−メチル
フェニル)スルホニル〕カルバミン酸 t−ブチルエステ
ルの合成
【0001】
【化147】
【0001】(2 −アセチルオキシメチル− 4−メトキ
シメトキシ− 3−メチル− 8−キノリルメチル)〔(4
−メチルフェニル)スルホニル〕カルバミン酸 t−ブチ
ルエステルの粗精製物(1.9g)を水(20ml)、メタノー
ル(20ml)及びテトラヒドロフラン(20ml)の混合溶媒
に溶解し、これに水酸化リチウム 1水和物(210mg, 5mm
ol)を加え、室温で20時間撹拌した。反応液に水を加
え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄
後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去
した。得られた残渣をジクロロメタン(100ml )に溶解
し、二酸化マンガン(10g )を加え、室温で12時間撹拌
した。反応液をセライトでろ過し、ろ液を減圧下濃縮
後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(25%酢酸エ
チル/ヘキサン)で精製することにより、標記化合物
(0.9g,収率54%)が無色油状物として得られた。
【0001】1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ;1.31(s,9H),2.4
6(s,3H),2.73(s,3H),3.69(s,3H),5.23(s,2H),5.85(s,2
H),7.31(m,2H),7.67(m,1H),7.75(m,1H),7.83(m,2H),8.0
4(m,1H),10.29(s,1H)
【0001】(e) 1,4 −ジヒドロ− 2−( 4−ヒドロキ
シ− 4−メチル− 3−オキソ− 1−ペンテニル)− 8−
(4 −メチルフェニル)スルホニルアミノメチル− 4−
オキソキノリンの合成
【0001】
【化148】
【0001】(2 −ホルミル− 4−メトキシメトキシ−
3−メチル− 8−キノリルメチル)〔(4 −メチルフェ
ニル)スルホニル〕カルバミン酸 t−ブチルエステル
(0.9g, 1.75mmol)と3 −ヒドロキシ− 3−メチル− 2
−ブタノン(0.27g, 2.64mmol)のメタノール(10ml)
溶液に、水酸化リチウム1水和物(74mg, 1.76mmol)を
加え、50℃で 3時間加熱撹拌した。反応液に水を加え酢
酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無
水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下溶媒留去して得ら
れる残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(25%
酢酸エチル/ヘキサン)で精製することにより、無色の
結晶性残渣(0.6g)が得られた。これをジクロロメタン
(20ml)に溶解し、トリフルオロ酢酸を加えて、室温で
4日間撹拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液を加え酢酸エチルで抽出した。飽和食塩水で洗浄後、
無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒留去して
得られる残渣を酢酸エチルで洗浄すると、標記化合物
(0.14g, 収率20%)が黄色結晶として得られた。
【0001】融点; 241− 242℃(分解)1 H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ;1.34(s,6H),2.14(s,3H),2.
36(s,3H),4.40(m,2H),5.45(s,1H),7.21(m,1H),7.35(m,2
H),7.52(m,1H),7.63(d,J=16.1Hz,1H),7.69(m,2H),7.72
(d,J=16.1Hz,1H),8.02(m,1H),8.28(m,1H)
【0001】実施例130 1,4 −ジヒドロ−7,8 −ジメチル− 2−(4 −ヒドロキ
シ−4 −メチル− 3−オキソ− 1−ペンテニル)− 4−
オキソ− 3−(メチルスルフィニル)キノリン
【0001】
【化149】
【0001】(a) 7,8 −ジメチル− 4−メトキシメトキ
シ− 3−メチルチオ− 2−キノリンカルボキシアルデヒ
ドの合成
【0001】
【化150】
【0001】2,3 −ジメチルアニリンとオキザロメチル
チオ酢酸ジエチルエステルを実施例1の (e)−(g) と同
様に処理すると、標記化合物が黄色結晶として得られ
た。1 H-NMR(400MHz,CDCl3)δ;2.46(s,3H),2.53(s,3H),2.80
(s,3H),3.66(s,3H),5.47(s,2H),7.51(d,J=8.4Hz,1H),7.
99(d,J=8.4Hz,1H),10.50(s,1H)
【0001】(b) 7,8 −ジメチル− 2−(4 −ヒドロキ
シ− 4−メチル− 3−オキソ− 1−ペンテニル)−4−
メトキシメトキシ− 3−(メチルチオ)キノリンの合成
【0001】
【化151】
【0001】7,8 −ジメチル−4 −メトキシメトキシ−
3−メチルチオ− 2−キノリンカルボキシアルデヒド
(5.0g, 16.8mmol)と 3−ヒドロキシ− 3−メチル− 2
−ブタノン(2.05g, 20.1mmol )をテトラヒドロフラン
(30ml)−メタノール(10ml)混合溶媒に溶解し、これ
に水酸化リチウム 1水和物(2.1g, 50.4mmol)を加え、
50℃で30分間加熱した。反応液を室温まで冷却した後、
水を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で
洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下溶媒を
留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(15%酢酸エチル/ヘキサン)で精製すること
により、標記化合物(3.8g,収率59%)が黄色結晶として
得られた。
【0001】1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ;1.55(s,6H),2.3
8(s,3H),2.51(s,3H),2.78(s,3H),3.67(s,3H),4.09(s,1
H),5.45(s,2H),7.40(d,J=8.4Hz,1H),7.87(d,J=15.0Hz,1
H),7.93(d,J=8.4Hz,1H),8.80(d,J=15.0Hz,1H) (c) 7,8 −ジメチル− 2−(4 −ヒドロキシ− 4−メチ
ル− 3−オキソ− 1−ペンテニル)−4 −メトキシメト
キシ− 3−(メチルスルフィニル)キノリンの合成
【0001】
【化152】
【0001】7,8 −ジメチル− 2−(4 −ヒドロキシ−
4−メチル− 3−オキソ− 1−ペンテニル)− 4−メト
キシメトキシ− 3−(メチルチオ)キノリン(0.9g, 2.
4mmol )のジクロロメタン溶液に、氷冷下でメタクロロ
過安息香酸(純度55%;0.74g, 2.4mmol)を加えた。同
温度で 1時間撹拌した後、チオ硫酸ナトリウム水溶液と
炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、更に20分間撹拌し
た。酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫
酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去する
と、標記化合物(0.94g,収率100%)が黄色油状物として
得られた。
【0001】1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ;1.55(s,3H),1.5
6(s,3H),2.54(s,3H),2.79(s,3H),3.09(s,3H),3.73(s,3
H),5.32(m,2H),7.68(d,J=8.8Hz,1H),7.88(d,J=8.8Hz,1
H),7.91(d,J=15.0Hz,1H),8.99(d,J=15.0Hz,1H)
【0001】(d) 1,4 −ジヒドロ−7,8 −ジメチル− 2
−(4 −ヒドロキシ− 4−メチル− 3−オキソ− 1−ペ
ンテニル)−4 −オキソ− 3−(メチルスルフィニル)
キノリンの合成
【0001】
【化153】
【0001】7,8 −ジメチル− 2−(4 −ヒドロキシ−
4−メチル− 3−オキソ− 1−ペンテニル)− 4−メト
キシメトキシ− 3−(メチルスルフィニル)キノリン
(500mg, 12.6mmol )をテトラヒドロフラン(30ml)と
水( 3ml)の混合溶媒に溶解し、これにメタンスルホン
酸(30mg)を加え、室温で20分間撹拌した。反応液に水
を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で
洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒
を留去し、析出する結晶を濾取することにより、標記化
合物(270mg, 収率64%)を黄色結晶として得た。
【0001】融点; 189− 190℃(分解)1 H-NMR(400MHz,CD3OD)δ;1.42(s,6H),2.48(s,3H),2,54
(s,3H),3.21(s,3H),7.32(d,J=8.0Hz,1H),7.56(d,J=16.0
Hz,1H),8.00(d,J=8.0Hz,1H),8.25(d,J=16.0Hz,1H)
【0001】実施例131 1,4 −ジヒドロ−7,8 −ジメチル− 2−(4 −ヒドロキ
シ−4 −メチル− 3−オキソ− 1−ペンテニル)− 4−
オキソ− 3−(メチルスルフォニル)キノリン
【0001】
【化154】
【0001】(a) 7,8 −ジメチル− 2−( 4−ヒドロキ
シ− 4−メチル− 3−オキソ− 1−ペンテニル)− 4−
メトキシメトキシ− 3−(メチルスルフォニル)キノリ
ンの合成
【0001】
【化155】
【0001】7,8 −ジメチル− 2−(4 −ヒドロキシ−
4−メチル− 3−オキソ− 1−ペンテニル)− 4−メト
キシメトキシ− 3−(メチルチオ)キノリン(1.0g, 2.
6mmol )のジクロロメタン(30ml)溶液に、氷冷下でメ
タクロロ過安息香酸(純度50%;2.0g, 5.8mmol )を加
えた。同温度で 4時間撹拌した後、チオ硫酸ナトリウム
水溶液と炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、更に30分間
撹拌した。酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、
無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し
て得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(70%酢酸エチル/ヘキサン)で精製することにより、
標記化合物(0.3g, 収率28%)が黄色結晶として得られ
た。
【0001】1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ;1.54(s,6H),2.5
5(s,3H),2,79(s,3H),3.38(s,3H),3.78(s,3H),5.35(s,2
H),7.50(d,J=8.8Hz,1H),7.73(d,J=15.0Hz,1H),8.09(d,J
=8.8Hz,1H),8.99(d,J=15.0Hz,1H)
【0001】(b) 1,4 −ジヒドロ−7,8 −ジメチル− 2
−(4 −ヒドロキシ− 4−メチル− 3−オキソ− 1−ペ
ンテニル)−4 −オキソ− 3−(メチルスルフォニル)
キノリンの合成
【0001】
【化156】
【0001】7,8 −ジメチル− 2−(4 −ヒドロキシ−
4−メチル− 3−オキソ− 1−ペンテニル)− 4−メト
キシメトキシ− 3−(メチルスルフォニル)キノリン
(0.3g, 0.72mmol)のテトラヒドロフラン(20ml)溶液
に1N塩酸(0.3ml )を加え、室温で10分間撹拌した。反
応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和
食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減
圧下溶媒を留去し、析出する結晶を濾取すると、標記化
合物(205mg,収率77%)が黄色結晶として得られた。
【0100】融点; 230− 231℃(分解)1 H-NMR(400MHz,CD3OD)δ;1.42(s,6H),2.49(s,3H),2.54
(s,3H),3.37(s,3H),7.37(d,J=8.0Hz,1H),7.45(d,J=16.0
Hz,1H),8.04(d,J=8.0Hz,1H),8.31(d,J=16.0Hz,1H)
【0001】実施例132 3 −クロロ−1,4 −ジヒドロ− 8−エチル− 2−(4 −
ヒドロキシ−4 −メチル− 3−オキソ− 1−ペンテニ
ル)− 4−オキソキノリン
【0001】
【化157】
【0001】(a) 3 −クロロ−1,4 −ジヒドロ− 8−エ
チル− 4−オキソ− 2−キノリンカルボン酸エチルエス
テルの合成
【0001】
【化158】
【0001】1,4 −ジヒドロ− 8−エチル−4 −オキソ
− 2−キノリンカルボン酸エチルエステル(2.45g, 10m
mol )の酢酸(20ml)溶液に、塩化スルフリル(0.8ml,
10mmol )と触媒量のヨウ素(25mg)を加え、80℃で20
分間撹拌した。更に20分間加熱還流した後水を加え、酢
酸エチルで抽出した。有機層を水洗後、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥し、減圧下溶媒留去して得られた残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(15%酢酸エチル/
ヘキサン)で精製することにより、標記化合物(1.06g,
収率38%)が無色結晶として得られた。
【0001】融点; 143− 144℃1 H-NMR(400MHz,CDCl3)δ;1.42(t,J=7.5Hz,3H),1.52(t,
J=7.1Hz,3H),2.92(q,J=7.5Hz,2H),4.59(q,J=7.1Hz,2H),
7.35(t,J=8.0Hz,1H),7.55(d,J=8.0Hz,1H),8.27(d,J=8.0
Hz,1H),9.31(br.s,1H)
【0001】(b) 3 −クロロ−1,4 −ジヒドロ−8 −エ
チル− 2−(4 −ヒドロキシ− 4−メチル− 3−オキソ
− 1−ペンテニル)−4 −オキソキノリンの合成
【0001】
【化159】
【0001】3 −クロロ−1,4 −ジヒドロ− 8−エチル
− 4−オキソ− 2−キノリンカルボン酸エチルエステル
を実施例1の(f)−(g)及び実施例2の(c)−(d)と
同様に順次処理することにより、標記化合物が黄色結晶
として得られた。
【0001】融点; 169− 170℃1 H-NMR(400MHz,CDCl3)δ;1.43(t,J=7.6Hz,3H),1.52(s,
6H),2.84(q,J=7.6Hz,2H),3.57(br.s,1H),7.33(m,1H),7.
34(d,J=16.4Hz,1H),7.51(d,J=7.2Hz,1H),8.01(d,J=16.4
Hz,1H),8.19(br.s,1H),8.23(d,J=8.0Hz,1H)
【0001】実施例133 3 −クロロ−1,4 −ジヒドロ−7,8 −ジメチル− 2−
(4 −ヒドロキシ−4 −メチル− 3−オキソ− 1−ペン
テニル)− 4−オキソキノリン
【0001】
【化160】
【0001】1,4 −ジヒドロ−7,8 −ジメチル−4 −オ
キソ− 2−キノリンカルボン酸エチルエステルを実施例
132 と同様に処理すると、標記化合物が黄色結晶として
得られた。
【0001】融点; 207− 208℃1 H-NMR(400MHz,CD3OD)δ;1.43(s,6H),2,49(s,3H),2.56
(s,3H),7.31(d,J=8.4Hz,1H),7.79(d,J=16.0Hz,1H),7.96
(d,J=16.0Hz,1H),8.04(d,J=8.4Hz,1H)
【0001】実施例134 6 −クロロ−1,4 −ジヒドロ−3,7 −ジメチル− 2−
(4 −ヒドロキシ−4 −メチル− 3−オキソ− 1−ペン
テニル)− 8−メトキシ− 4−オキソキノリン
【0001】
【化161】
【0001】(a) 3 −クロロ−1,4 −ジヒドロ− 3,7−
ジメチル− 8−メトキシ− 4−オキソ− 2−キノリンカ
ルボン酸エチルエステルの合成
【0001】
【化162】
【0001】2 −メトキシ− 3−メチルアニリンとオキ
ザロプロピオン酸ジエチルエステルを、実施例1の (e)
と同様に処理して得られる 1,4−ジヒドロ−3,7 −ジメ
チル− 8−メトキシ−4 −オキソ− 2−キノリンカルボ
ン酸エチルエステルを実施例132 (a) と同様に処理する
ことにより、標記化合物が黄色結晶として得られた。
【0001】融点; 148− 149℃1 H-NMR(400MHz,CDCl3)δ;1.49(t,J=7.1Hz,3H),2.45(s,
3H),2.47(s,3H),3.91(s,3H),4.53(q,J=7.1Hz,3H),8.10
(s,1H),9.28(br.s,1H)
【0001】(b) 6 −クロロ−1,4 −ジヒドロ− 3,7−
ジメチル− 2−(4 −ヒドロキシ− 4−メチル− 3−オ
キソ− 1−ペンテニル)− 8−メトキシ− 4−オキソキ
ノリンの合成
【0001】
【化163】
【0001】3 −クロロ−1,4 −ジヒドロ− 3,7−ジメ
チル− 8−メトキシ− 4−オキソ−2−キノリンカルボ
ン酸エチルエステルを実施例1の (f)−(g) 及び実施例
2の(c)−(d)と同様に順次処理することにより、
標記化合物が黄色結晶として得られた。
【0001】融点; 200− 201℃1 H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ;1.29(s,6H),2.12(s,3H),2.
38(s,3H),3.83(s,3H),5.53(s,1H),7.51(d,J=16.0Hz,1
H),7.69(d,J=16.0Hz,1H),7.82(s,1H),10.86(br.s,1H)
【0001】実施例135 6 −クロロ−1,4 −ジヒドロ−3,8 −ジメチル− 2−
(4 −ヒドロキシ−4 −メチル− 3−オキソ− 1−ペン
テニル)− 7−メトキシ− 4−オキソキノリン
【0001】
【化164】
【0001】3 −メトキシ− 2−メチルアニリンとオキ
ザロプロピオン酸ジエチルエステルを、実施例1の (e)
と同様に処理して得られた 1,4−ジヒドロ−3,8 −ジメ
チル− 7−メトキシ−4 −オキソ− 2−キノリンカルボ
ン酸エチルエステルを実施例134 と同様に処理すると、
標記化合物が黄色結晶として得られた。
【0001】融点; 205− 206℃1 H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ;1.30(s,6H),2.11(s,3H),2.
48(s,3H),3.80(s,3H),5.56(s,1H),7.51(d,J=16.1Hz,1
H),7.70(d,J=16.1Hz,1H),7.96(s,1H),10.21(br.s,1H)
【0001】実施例136 6 −クロロ−1,4 −ジヒドロ− 2−(4 −ヒドロキシ−
4 −メチル− 3−オキソ− 1−ペンテニル)− 5−メト
キシ− 4−オキソ−3,7,8 −トリメチルキノリン
【0001】
【化165】
【0001】2,3 −ジメチル− 5−メトキシアニリンと
オキザロプロピオン酸ジエチルエステルを、実施例1の
(e)と同様に処理して得られた 1,4−ジヒドロ− 5−メ
トキシ− 4−オキソ−3,7,8 −トリメチルキノリン− 2
−カルボン酸エチルエステルを実施例134 と同様に処理
すると、標記化合物が黄色結晶として得られた。
【0001】融点; 153− 154℃1 H-NMR(400MHz,CDCl3)δ;1.53(s,6H),2.46(s,3H),2.54
(s,3H),2.77(s,3H),4.06(s,3H),7.84(d,J=15.0Hz,1H),
8.22(d,J=15.0Hz,1H),10.16(s,1H)
【0001】実施例137 6 −クロロ−1,4 −ジヒドロ− 2−(4 −ヒドロキシ−
4 −メチル− 3−オキソ− 1−ペンテニル)− 8−メト
キシ−3,5,7 −トリメチルキノリン
【0001】
【化166】
【0001】3,5 −ジメチル− 2−メトキシアニリンと
オキザロプロピオン酸ジエチルエステルを、実施例1の
(e)と同様に処理して得られる 1,4−ジヒドロ− 8−メ
トキシ− 4−オキソ−3,5,7 −トリメチルキノリンカル
ボン酸エチルエステルを実施例134 と同様に処理する
と、標記化合物が黄色結晶として得られた。
【0001】融点; 180− 181℃1 H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ;1.29(s,6H),2.08(s,3H),2.
39(s,3H),2.90(s,3H),3.78(s,3H),5.53(s,1H),7.49(d,J
=16.0Hz,1H),7.69(d,J=16.0Hz,1H),10.41(s,1H)
【0001】実施例138 6 −クロロ−1,4 −ジヒドロ− 2−(4 −ヒドロキシ−
4 −メチル− 3−オキソ− 1−ペンテニル)− 4−オキ
ソ−3,7,8 −トリメチルキノリン
【0001】
【化167】
【0001】2,3 −ジメチルアニリンとオキザロプロピ
オン酸ジエチルエステルを、実施例1の (e)と同様に処
理して得られた 1,4−ジヒドロ− 4−オキソ−3,7,8 −
トリメチルキノリンカルボン酸エチルエステルを実施例
134 と同様に処理すると、標記化合物が黄色結晶として
得られた。
【0001】融点; 181− 182℃1 H-NMR(400MHz,CDCl3)δ;1.53(s,6H),2.14(s,3H),2.31
(s,3H),2.43(s,3H),7.23(d,J=16.0Hz,1H),7.82(d,J=16.
0Hz,1H),8.11(s,1H)
【0001】実施例139 1,4 −ジヒドロ−5,8 −ジメトキシ− 2−(4 −ヒドロ
キシ−4 −メチル− 3−オキソ− 1−ペンテニル)− 3
−メチル− 4−オキソ− 7−(3 −オキソ−3−ピペリ
ジノ− 1−プロピル)キノリン
【0001】
【化168】
【0001】(a) 2,5 −ジメトキシ− 3−ニトロケイ皮
酸ピペリジンアミドの合成
【0001】
【化169】
【0001】水素化ナトリウム(60%;1.04g, 26.1mmo
l )の N,N−ジメチルホルムアミド懸濁液(50ml)に、
氷冷下で N−(ジエトキシホスホリル)アセチルピペリ
ジン(6.9g, 26.1mmol)を加えた。室温で20分間撹拌し
た後、再び氷冷し、2,5 −ジメトキシ− 3−ニトロベン
ツアルデヒド(5.0g, 23.7mmol)を加えた。室温で30分
間撹拌した後、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機
層を水洗後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下溶
媒留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(50%酢酸エチル/ヘキサン)で精製すること
により、標記化合物(6.1g,収率80%)が黄色結晶として
得られた。
【0001】融点; 129− 130℃1 H-NMR(400MHz,CDCl3)δ;1.58-1.74(m,6H),3.58(m,2
H),3.68(m,2H),3.86(s,3H),3.88(s,3H),7.03(d,J=15.6H
z,1H),7.26(d,J=3.1Hz,1H),7.30(d,J=3.1Hz,1H),7.76(J
=15.6Hz,1H)
【0001】(b) 3 −( 3−アミノ−2,5 −ジメトキシ
− 1−フェニル)プロピオン酸ピペリジンアミドの合成
【0001】
【化170】
【0001】2,5 −ジメトキシ− 3−ニトロケイ皮酸ピ
ペリジンアミド(6.1g, 18.9mmol)の酢酸エチル(70m
l)−メタノール(70ml)溶液に、10%パラジウム炭素
(50%含水品;0.6g)を加え、水素雰囲気下、常温常圧
で12時間撹拌する。反応液をセライトでろ過し、ろ液を
減圧下で濃縮すると、標記化合物(5.52g,収率100%)が
黄色油状物として得られた。
【0001】1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ;1.52(m,4H),1.6
3(m,2H),2.60(m,2H),2.90(m,2H),3.38(m,2H),3.57(m,2
H),3.72(s,6H),3.80(br.s,2H),6.14(d,J=2.9Hz,1H),6.1
9(d,J=2.9Hz,1H)
【0001】(c) 1,4 −ジヒドロ−5,8 −ジメトキシ−
2,3 −ジメチル− 4−オキソ− 7−(3 −オキソ− 3−
ピペリジノ− 1−プロピル)キノリンの合成
【0001】
【化171】
【0001】1 −(3 −アミノ−2,5 −ジメトキシ− 1
−フェニル)プロピオン酸ピペリジンアミド(5.5g, 1
8.8mmol)を 2−メチルアセト酢酸エチルエステル(3.4
g, 23.8mmol)と触媒量の p−トルエンスルホン酸を用
いて実施例1の (e)と同様に処理すると、標記化合物
(2.6g,収率37%)が無色結晶として得られた。
【0001】融点; 202− 204℃1 H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ;1.50(m,4H),1.55(m,2H),1.
85(s,3H),2.36(s,3H),2.62(m,2H),2.87(m,2H),3.40(m,4
H),3.70(s,3H),3.72(s,3H),6.53(s,1H),10.24(s,1H)
【0001】(d) 4 −アセチルオキシ−5,8 −ジメトキ
シ−2,3 −ジメチル−7 −(3 −オキソ−3 −ピペリジ
ノ− 1−プロピル)キノリンの合成
【0001】
【化172】
【0001】1,4 −ジヒドロ−5,8 −ジメトキシ−2,3
−ジメチル− 4−オキソ− 7−(3−オキソ− 3−ピペ
リジノ− 1−プロピル)キノリン(2.6g, 7.0mmol )の
ジクロロメタン(30ml)溶液に、氷冷下、トリエチルア
ミン(1.93ml, 14mmol)と無水酢酸(1.3ml, 14mmol )
を加えた。室温で12時間撹拌した後水を加え、ジクロロ
メタンで抽出した。有機層を水洗後、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(50%酢酸エチル
/ヘキサン)で精製することにより、標記化合物(2.4
g,収率84%)が無色結晶として得られた。
【0001】融点; 122− 123℃1 H-NMR(400MHz,CDCl3)δ;1.42-1.64(m,6H),2.24(s,3
H),2.41(s,3H),2.66(m,2H),2.71(s,3H),3.06(m,2H),3.4
0(m,2H),3.57(m,2H),3.88(s,3H),4.03(s,3H),6.68(s,1
H)
【0001】(e) 4 −アセチルオキシ−5,8 −ジメトキ
シ−3 −メチル−7 −(3 −オキソ−3 −ピペリジノ−
1−プロピル)− 2−キノリンカルボキシアルデヒドの
合成
【0001】
【化173】
【0001】4 −アセチルオキシ−5,8 −ジメトキシ−
2,3 −ジメチル− 7−(3 −オキソ− 3−ピペリジノ−
1−プロピル)キノリン(2.4g, 5.8mmol )のキシレン
(40ml)溶液に、二酸化セレン(910mg, 8.2mmol)を加
え、 3時間加熱還流した。室温まで冷却した後、不溶物
をセライトでろ去し、ろ液を減圧下濃縮した。残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(50%酢酸エチル/
ヘキサン)で精製することにより、標記化合物(1.25g,
収率50%)が黄色結晶として得られた。
【0001】融点; 135− 136℃1 H-NMR(400MHz,CDCl3)δ;1.44-1.64(m,6H),2.43(s,3
H),2.58(s,3H),2.68(m,2H),3.12(m,2H),3.39(m,2H),3.5
6(m,2H),3.92(s,3H),4.12(s,3H),6.90(s,1H),10.30(s,1
H)
【0001】(f) 1,4 −ジヒドロ−5,8 −ジメトキシ−
2−(4 −ヒドロキシ−4 −メチル−3−オキソ− 1−
ペンテニル)− 3−メチル− 4−オキソ− 7−(3 −オ
キソ−3 −ピペリジノ− 1−プロピル)キノリンの合成
【0001】
【化174】
【0001】4 −アセチルオキシ−5,8 −ジメトキシ−
3 −メチル− 7−(3 −オキソ− 3−ピペリジノ− 1−
プロピル)− 2−キノリンカルボキシアルデヒド(480m
g, 1.12mmol )と3 −ヒドロキシ− 3−メチル− 2−ブ
タノン(137mg, 1.34mmol )をテトラヒドロフラン(15
ml)とメタノール(15ml)の混合溶媒に溶解し、これに
水酸化リチウム 1水和物(141mg, 3.36mmol )を加え、
50℃で 1時間加熱した。反応液を室温まで冷却した後、
1N塩酸(3.3ml )と水を加え酢酸エチルで抽出した。有
機層を水洗後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下
溶媒留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(酢酸エチル)で精製することにより、標記
化合物(250mg,収率47%)が黄色結晶として得られた。
【0001】融点; 131− 132℃1 H-NMR(400MHz,CDCl3)δ;1.48-1.65(m,6H),1.52(s,6
H),2.44(s,3H),2.64(m,2H),3.08(m,2H),3.41(m,2H),3.5
7(m,2H),4.05(s,1H),4.06(s,3H),4.13(s,1H),6.71(s,1
H),7.85(d,J=14.8Hz,1H),8.23(d,J=14.8Hz,1H),10.02
(s,1H)
【0001】実施例140 1,4 −ジヒドロ−7,8 −ジメチル− 2−(4 −ヒドロキ
シ−4 −メチル− 3−オキソ− 1−ペンテニル)− 3−
メトキシメチル− 4−オキソキノリン
【0001】
【化175】
【0001】(a) 4-メトキシメトキシ−2,7,8 −トリメ
チル− 3−キノリンカルボン酸エチルエステルの合成
【0001】
【化176】
【0001】2,3 −ジメチルアニリン(20g, 165mmol)
とアセチルマロン酸ジエチルエステル(33.3g, 165mmo
l)の混合物を室温で12日間撹拌した。反応液をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー( 2%酢酸エチル/ヘキ
サン)で精製した後、実施例1の (e)と同様にジフェニ
ルエーテル中での加熱処理、次いで実施例1の (f)と同
様に処理することにより、標記化合物(31g,収率62%)
が無色油状物として得られた。
【0001】1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ;1.43(t,J=7.0H
z,3H),2.49(s,3H),2.73(s,6H),3.59(s,3H),4.46(q,J=7.
0Hz,2H),5.24(s,2H),7.33(d,J=8.4Hz,1H),7.89(d,J=8.4
Hz,1H)
【0001】(b) 3 −ヒドロキシメチル−4 −メトキシ
メトキシ−2,7,8 −トリメチルキノリンの合成
【0001】
【化177】
【0001】4 −メトキシメトキシ−2,7,8 −トリメチ
ル− 3−キノリンカルボン酸エチルエステル(1.0g, 3.
3mmol )の無水テトラヒドロフラン(20ml)溶液に、氷
冷下で水素化アルミニウムリチウム(310mg, 8.2mmol)
を加えた。同温度で50分間撹拌した後、反応液を氷水に
注ぎ入れた。不溶物をろ去後、酢酸エチルで抽出した。
有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで
乾燥し、減圧下溶媒を留去すると標記化合物(0.8g, 収
率93%)が無色結晶として得られた。1 H-NMR(400MHz,CDCl3)δ;2.49(s,3H),2.75(s,3H),2.87
(s,3H),3.70(s,3H),4.81(d,J=6.8Hz,1H),5.17(s,2H),7.
31(d,J=8.4Hz,1H),7.66(d,J=8.4Hz,1H)
【0001】(c) 4 −メトキシメトキシ− 3−メトキシ
メチル−2,7,8 −トリメチルキノリンの合成
【0001】
【化178】
【0001】3 −ヒドロキシメチル− 4−メトキシメト
キシ−2,7,8 −トリメチルキノリン(0.8g, 3.1mmol )
の N,N−ジメチルホルムアミド(20ml)溶液に、氷冷下
で水素化ナトリウム(60%;0.14g, 3.4mmol)を加え
た。室温で20分間撹拌した後、再び氷冷し、ヨウ化メチ
ル(0.19ml, 3.1mmol )を加えた。室温で 3時間撹拌し
た後、反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機
層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥
し、減圧下溶媒を留去すると、標記化合物(0.8g,収率9
4%)が黄色結晶として得られた。
【0001】1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ;2.48(s,3H),2.7
3(s,3H),2.80(s,3H),3.44(s,3H),3.65(s,3H),4.65(s,2
H),5.23(s,2H),7.30(d,J=8.4Hz,1H),7.81(d,J=8.4Hz,1
H)
【0001】(d) 1,4 −ジヒドロ− 3−メトキシメチル
− 4−オキソ−2,7,8 −トリメチルキノリンの合成
【0001】
【化179】
【0001】4 −メトキシメトキシ− 3−メトキシメチ
ル−2,7,8 −トリメチルキノリン(0.6g, 2.18mmol)の
エタノール(10ml)溶液に、1N塩酸(1ml)を加え、室
温で30分間撹拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで
抽出した。有機層を水洗後、無水硫酸マグネシウムで乾
燥し、減圧下溶媒を留去すると標記化合物(0.5g,収率1
00%)が無色結晶として得られた。
【0001】1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ;2.38(s,3H),2.4
4(s,3H),2.55(s,3H),3.39(s,3H),4.58(s,2H),7.14(d,J=
8.0Hz,1H),8.14(d,J=8.0Hz,1H)
【0001】(e) 4 −ベンゾイルオキシ− 3−メトキシ
メチル−2,7,8 −トリメチルキノリンの合成
【0001】
【化180】
【0001】1,4 −ジヒドロ− 3−メトキシメチル− 4
−オキソ−2,7,8 −トリメチルキノリン(0.2g, 0.87mm
ol)を塩化ベンゾイルを用いて実施例139 の (d)と同様
に処理すると標記化合物(0.3g,収率100%)が無色結晶
として得られた。1 H-NMR(400MHz,CDCl3)δ;2.48(s,3H),2.77(s,3H),2.86
(s,3H),3.31(s,3H),4.59(s,2H),7.47-7.76(m,5H),8.14-
8.19(m,1H),8.30-8.35(m,1H)
【0001】(f) 1,4 −ジヒドロ−7,8 −ジメチル− 2
−(4 −ヒドロキシ− 4−メチル− 3−オキソ− 1−ペ
ンテニル)−3 −メトキシメチル− 4−オキソキノリン
の合成
【0001】
【化181】
【0001】4 −ベンゾイルオキシ− 3−メトキシメチ
ル−2,7,8 −トリメチルキノリンを実施例139 の (e)と
(f) と同様に処理すると、標記化合物が黄色結晶として
得られた。
【0001】融点; 147− 148℃1 H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ;1.30(s,6H),2.38(s,3H),2.
44(s,3H),3.27(s,3H),4.38(s,2H),5.55(s,1H),7.17(d,J
=8.0Hz,1H),7.67(d,J=16.0Hz,1H),7.74(d,J=16.0Hz,1
H),7.87(d,J=8.0Hz,1H),10.21(br.s,1H)
【0001】実施例141 1,4 −ジヒドロ−7,8 −ジメチル− 2−(4 −ヒドロキ
シ−4 −メチル− 3−オキソ− 1−ペンテニル)− 3−
メトキシエトキシメチル− 4−オキソキノリン
【0001】
【化182】
【0001】実施例140 の (c)において、ヨウ化メチル
の代わりに 2−ブロモエチルメチルエーテルを用いて処
理した後、実施例140(d)−(f) と同様に処理すると、標
記化合物が黄色結晶として得られた。
【0001】融点; 140− 141℃1 H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ;1.30(s,6H),2.38(s,3H),2.
44(s,3H),3.21(s,3H),3.46(m,2H),3.56(m,2H),4.46(s,2
H),5.49(s,1H),7.17(d,J=8.0Hz,1H),7.69(d,J=16.0Hz,1
H),7.76(d,J=16.0Hz,1H),7.87(d,J=8.0Hz,1H),10.21(s,
1H)
【0001】実施例142 1,4 −ジヒドロ−7,8 −ジメチル− 2−(4 −ヒドロキ
シ−4 −メチル− 3−オキソ− 1−ペンテニル)− 3−
(N −メチル− t−ブチルカルボニルアミノメチル)−
4−オキソキノリン
【0001】
【化183】
【0001】(a) 4 −メトキシメトキシ− 3−(N −メ
チル− t−ブチルカルボニルアミノメチル)−2,7,8 −
トリメチルキノリンの合成
【0001】
【化184】
【0001】3 −ヒドロキシメチル− 4−メトキシメト
キシ−2,7,8 −トリメチルキノリン(1.56g, 6mmol)、
2,4,6 −コリジン(1.6ml, 12mmol )及び塩化リチウム
(0.28g, 6.6mmol)の N,N−ジメチルホルムアミド(50
ml)溶液に、氷冷下で塩化メタンスルホニル(0.51ml,
6.6mmol )を加え、同温度で40分間撹拌した。この反応
液にメチルアミン(40%メタノール溶液;30ml)を加
え、室温で30分間撹拌した。反応液を水に注ぎ入れ、酢
酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無
水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去する
と、粗 4−メトキシメトキシ− 3−(N −メチルアミノ
メチル)−2,7,8 −トリメチルキノリンが褐色油状物と
して得られた。この油状物、トリエチルアミン(2.5ml,
18mmol )及び触媒量の 4−ジメチルアミノピリジン
(5mg )のジクロロメタン(30ml)溶液に塩化ピバロイ
ル(1.1g, 9mmol )を加え、室温で12時間撹拌した。反
応液を水に注ぎ入れ酢酸エチルで抽出した。有機層を飽
和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減
圧下溶媒を留去して得られる残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(30%酢酸エチル/ヘキサン)で精製
することにより、標記化合物(0.7g, 収率33%)が無色
結晶として得られた。1 H-NMR(400MHz,CDCl3)δ;1.33(s,9H),2.49(s,3H),2.63
(s,3H),2.74(s,3H),2.85(s,3H),3.65(s,3H),5.01(s,2
H),5.19(s,2H),7.33(d,J=8.4Hz,1H),7.74(d,J=8.4Hz,1
H) (b) 1,4 −ジヒドロ− 7,8−ジメチル− 2−(4 −ヒド
ロキシ− 4−メチル− 3−オキソ−1 −ペンテニル)−
3−(N −メチル− t−ブチルカルボニルアミノメチ
ル)− 4−オキソキノリンの合成
【0001】
【化185】
【0001】4 −メトキシメトキシ− 3−(N −メチル
− t−ブチルカルボニルアミノメチル)−2,7,8 −トリ
メチルキノリンを実施例140 の (d)−(f) と同様に処理
すると、標記化合物が淡黄色結晶として得られた。
【0001】融点; 160− 161℃1 H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ;1.14(s,9H),1.28(s,6H),2.
39(s,3H),2.46(s,3H),2.88(s,3H),4.60(s,2H),5.48(br.
s,1H),7.19(d,J=8.0Hz,1H),7.51(d,J=16.0Hz,1H),7.67
(d,J=16.0Hz,1H),7.89(d,J=8.0Hz,1H),9.97(s,1H)
【0001】実施例143 1,4 −ジヒドロ−7,8 −ジメチル− 2−(4 −ヒドロキ
シ−4 −メチル− 3−オキソ− 1−ペンテニル)− 3−
(N −メチルベンゾイルアミノメチル)− 4−オキソキ
ノリン
【0001】
【化179】
【0001】実施例142 において、塩化ピバロイル(段
階 a)の代わりに塩化ベンゾイルを用いて処理すること
により、標記化合物が黄色結晶として得られた。
【0001】融点; 172− 173℃1 H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ;1.30(s,6H),2.41(s,3H),2.
50(s,3H),2.71(br.s,1H),4.77(br.s,2H),5.56(br.s,1
H),7.22(d,J=8.4Hz,1H),7.25-7.65(m,6H),7.85-7.95(m,
2H),10.11(s,1H)
【0001】実施例144 1,4 −ジヒドロ−7,8 −ジメチル− 2−(4 −ヒドロキ
シ−4 −メチル− 3−オキソ− 1−ペンテニル)− 3−
(N −メチルベンゼンスルホニルアミノメチル)− 4−
オキソキノリン
【0001】
【化186】
【0001】実施例142 において、塩化ピバロイル(段
階 a)の代わりに塩化ベンゼンスルホニル用いて処理す
ることにより、標記化合物を黄色結晶として得た。 融点; 169− 170℃1 H-NMR(400MHz,CDCl3)δ;1.55(s,6H),2.42(s,3H),2.47
(s,3H),2.61(s,3H),3.69(s,1H),4.36(s,2H),7.20(d,J=
8.4Hz,1H),7.31(d,J=16.0Hz,1H),7.54-7.67(m,3H),7.84
-7.88(m,2H),8.05(d,J=8.4Hz,1H),8.09(br.s,1H),8.27
(d,J=16.0Hz,1H)
【0001】実施例 145−220 適当な置換アニリン誘導体と適当なオキザロ酢酸ジエチ
ルエステル誘導体とを実施例1の(e)-(g) と同様に処理
して得られるキノリン− 2−カルボキシアルデヒド誘導
体と適当なメチルケトン体とを実施例1の(h) と同様に
処理するか、又は実施例2の(c)−(d)と同様に処
理することにより表D記載の化合物が得られた。核磁気
共鳴スペクトルデータにおいて、異性体が観測される場
合にはその比率と異性体のデータも記載した。
【0001】
【表31】
【0001】
【表32】
【0001】
【表33】
【0001】
【表34】
【0001】
【表35】
【0001】
【表36】
【0001】
【表37】
【0001】
【表38】
【0001】
【表39】
【0001】
【表40】
【0001】
【表41】
【0001】
【表42】
【0001】
【表43】
【0001】
【表44】
【0001】
【表45】
【0001】
【表46】
【0001】
【表47】
【0001】
【表48】
【0001】
【表49】
【0001】
【表50】
【0001】実施例 221 1,4 −ジヒドロ− 7−エチル− 4−オキソ− 2−(3 −
オキソ−1 −ブテニル)−3,5,8 −トリメトキシキノリ
【0001】
【化184】(a) 7 −エチル−4 −メトキシメトキシ−
2 −(3 −オキソ−1 −ブテニル)−3,5,8 −トリメト
キシキノリンの合成
【0001】
【化185】実施例1の(g) で得られた7 −エチル−4
−メトキシメトキシ−3,5,8 −トリメトキシ−2 −キノ
リンカルボキシアルデヒド(600mg, 1.8mmol)のジクロ
ロメタン(20ml)溶液に1 −トリフェニルフォスフォラ
ニリデン−2 −プロパノン(1.36g, 4.3mmol)を加え、
1 時間加熱還流した。減圧下溶媒を留去後、シリカゲル
カラムクロマトグラフィー(15%酢酸エチル/ヘキサ
ン)で精製することにより標記化合物(670mg,収率100
%)が黄色結晶として得られた。
【0001】融点;72〜73℃1 H-NMR(400MHz, CDCl3)δ;1.28(t,J=7.6Hz,3H),2.46
(s,3H),2.82(q,J=7.6Hz,2H),3.66(s,3H),3.96(s,3H),3.
97(s,3H),4.07(s,3H),5.25(s,2H),6.69(s,1H),7.52(d,J
=16.0Hz,1H),7.96(d,J=16.0Hz,1H)
【0001】(b) 1,4 −ジヒドロ− 7−エチル− 4−オ
キソ− 2−(3 −オキソ−1 −ブテニル)−3,5,8 −ト
リメトキシキノリンの合成
【0001】
【化186】7 −エチル−4 −メトキシメトキシ−2 −
(3 −オキソ−1 −ブテニル)−3,5,8 −トリメトキシ
キノリン(670mg, 1.8mmol)の酢酸エチル(30ml)溶液
に1N塩酸(0.5ml )を加え、室温で15分間撹拌した。1N
水酸化ナトリウム水溶液(0.5ml )と水を加え、酢酸エ
チルで抽出した。有機層を水洗後、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をジ
イソプロピルエーテルで結晶化させることにより、標記
化合物(450mg, 収率76%)が黄色結晶として得られた。
【0001】融点;113 〜114 ℃1 H-NMR(400MHz, CD3OD) δ;1.31(t,J=7.6Hz,3H),2.45
(s,3H),2.81(q,J=7.6Hz,2H),3.85(s,3H),3.90(s,6H),6.
64(s,1H),7.19(d,J=16.4Hz,1H),7.78(d,J=16.4Hz,1H)
【0001】実施例 222−236 適当な置換アニリン誘導体と適当なオキザロ酢酸ジエチ
ルエステル誘導体とを実施例1の(e)-(g) と同様に処理
して得られたキノリン− 2−カルボキシアルデヒド誘導
体を実施例 221 と同様に処理することにより、表E記
載の化合物を得た。
【0001】
【表51】
【0001】
【表52】
【0001】
【表53】 実施例 237 4 −アセチルオキシ− 7−エチル− 2−(4 −ヒドロキ
シ−4 −メチル−3 −オキソ−1 −ペンテニル)−3,5,
8 −トリメトキシキノリン
【0001】
【化187】 実施例1で得られた1,4 −ジヒドロ−7 −エチル− 2−
(4 −ヒドロキシ−4−メチル−3 −オキソ−1 −ペン
テニル)−4 −オキソ−3,5,8 −トリメトキシキノリン
(6.0g, 16mmol)のジクロロメタン(80ml)溶液に、氷
冷下でトリエチルアミン(1.94g, 19.2mmol )と無水酢
酸(1.66ml, 17.6mmol)を加えた。同温度で10分間撹拌
した後、室温で7 日間撹拌した。減圧下溶媒を留去し、
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(15%酢酸エチル
/ヘキサン)で精製した後、ヘキサンとジイソプロピル
エーテルの混合溶媒(1対1)で結晶化させると標記化
合物(5.68g, 85%)が黄色結晶として得られた。
【0001】融点;103 〜104 ℃1 H-NMR(400MHz, CDCl3) δ;1.28(t,J=7.6Hz,3H),1.52
(s,6H),2.45(s,3H),2.82(q,J=7.6Hz,2H),3.92(s,3H),3.
94(s,3H),4.03(s,1H),4.10(s,1H),6.70(s,1H),7.90(d,J
=15.2Hz,1H),8.24(d,J=15.2Hz,1H)
【0001】実施例 238−242 実施例23、59、3 、2 及び166 の化合物を実施例237 と
同様に処理すると、表F記載の化合物が得られた。
【0001】
【表54】 実施例 243 4 −ベンジルオキシ− 2−(4 −ヒドロキシ−4 −メチ
ル−3 −オキソ−1 −ペンテニル)−3 −メチルキノリ
【0001】
【化188】 (a) 1,4 −ジヒドロ−3 −メチル−4−オキソ− 2−キ
ノリンカルボキシアルデヒドの合成
【0001】
【化189】 アニリンとオキザロプロピオン酸ジエチルエステルを実
施例1の(e)-(g) と同様に処理することにより得られた
4 −メトキシメトキシ−3 −メチル−2 −キノリンカル
ボキシアルデヒド(10.7g, 46mmol)の酢酸エチル(150
ml)溶液に1N塩酸(10ml)を加え、室温で1 時間撹拌し
た。析出する結晶を濾取し、水洗後乾燥すると、標記化
合物(7.7g,収率89%)が淡黄色結晶として得られた。
【0001】融点;183 〜185 ℃(分解)1 H-NMR(400MHz, DMSO-d6) δ;2.38(s,3H),7.29(m,1H),
7.65(m,1H),7.88(d,J=8.0Hz,1H),8.07(d,J=8.0Hz,1H),1
0.36(s,1H),11.52(br.s,1H) (b) 4 −ベンジルオキシ−3 −メチル− 2−キノリンカ
ルボキシアルデヒドの合成
【0001】
【化190】 1,4 −ジヒドロ−3 −メチル−4 −オキソ− 2−キノリ
ンカルボキシアルデヒド(1.0g, 5.3mmol )のN,N −ジ
メチルホルムアミド(20ml)溶液に炭酸カリウム(1.1
g, 8.0mmol )と臭化ベンジル(0.95ml, 8.0mmol )を
加え、室温で12時間撹拌した。反応液に水を加え酢酸エ
チルで抽出した。有機層を水洗後、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥し、減圧下溶媒留去して得られる残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(5 %酢酸エチル/ヘキ
サン)で精製することにより標記化合物(900mg, 収率6
1%)が無色結晶として得られた。
【0001】融点;110 〜111 ℃1 H-NMR(400MHz, CDCl3) δ;2.71(s,3H),5.09(s,2H),7.
38-7.47(m,3H),7.48-7.54(m,2H),7.64(m,1H),7.76(m,1
H),8.10(m,1H),8.22(d,J=8.8Hz,1H),10.32(s,1H)
【0001】(c) 4 −ベンジルオキシ−2 −(4 −ヒド
ロキシ−4 −メチル−3 −オキソ−1−ペンテニル)−3
−メチルキノリンの合成
【0001】
【化191】 4 −ベンジルオキシ−3 −メチル−2 −キノリンカルボ
キシアルデヒド(300mg, 1.08mmol )と3 −ヒドロキシ
−3 −メチル−2 −ブタノン(133mg, 1.3mmol)をメタ
ノール(20ml)とテトラヒドロフラン(10ml)に溶解
し、これに水酸化リチウム1 水和物(136mg, 3.24mmol
)を加え、室温で12時間撹拌した。反応液に水を加
え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗後無水硫酸マ
グネシウムで乾燥し、減圧下溶媒留去して得られる残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(20%酢酸エチ
ル/ヘキサン)で精製することにより、標記化合物(11
0mg, 収率28%)が淡黄色結晶として得られた。
【0001】融点;92〜93℃1 H-NMR(400MHz, CDCl3) δ;1.55(s,6H),2.51(s,3H),4.
03(s,1H),5.08(s,2H),7.38-7.56(m,6H),7.69(m,1H),7.8
4(d,J=14.8Hz,1H),8.04(d,J=8.4Hz,1H),8.10(d,J=8.4H
z,1H),8.22(d,J=14.8Hz,1H)
【0001】実施例 244 4 −ベンジルオキシ−6 −クロロ−2 −(4 −ヒドロキ
シ−4 −メチル−3 −オキソ−1 −ペンテニル)−3 −
メチルキノリン
【0001】
【化192】 (a) 4 −ベンジルオキシ−6 −クロロ−3 −メチル−2
−キノリンカルボキシアルデヒドの合成
【0001】
【化193】 4 −クロロアニリンとオキザロプロピオン酸ジエチルエ
ステルを実施例1の(e)-(g) 及び実施例243 の(a),(b)
と同様に順次処理することにより標記化合物が無色結晶
として得られた。 融点;123 〜124 ℃1 H-NMR(400MHz, CDCl3) δ;2.70(s,3H),5.08(s,2H),7.
38-7.50(m,5H),7.67(dd,J=2.4Hz,9.0Hz,1H),8.02(d,J=
2.4Hz,1H),8.13(d,J=9.0Hz,1H),10.28(s,1H)
【0001】(b) 4 −ベンジルオキシ−6 −クロロ−2
−(4 −ヒドロキシ−4 −メチル−3−オキソ−1 −ペ
ンテニル)−3 −メチルキノリンの合成
【0001】
【化194】 4 −ベンジルオキシ−6 −クロロ−3 −メチル−2 −キ
ノリンカルボキシアルデヒドを実施例243 の(c) と同様
に処理すると標記化合物が淡黄色結晶として得られた。1 H-NMR(400MHz, CDCl3) δ;1.55(s,6H),2.50(s,3H),3.
98(s,1H),5.07(s,2H),7.38-7.50(m,5H),7.61(dd,J=2.4,
9.2Hz,1H),7.83(d,J=14.8Hz,1H),7.97(d,J=2.4Hz,1H),
8.03(d,J=9.2Hz,1H),8.18(d,J=14.8Hz,1H) 融点;106 〜107 ℃
【0001】実施例 245−249 4 −ベンジルオキシ−6 −クロロ−3 −メチル−2 −キ
ノリンカルボキシアルデヒドと適当なメチルケトン誘導
体とを、実施例243の(c) と同様に処理すると表G記
載の化合物が得られた。
【0001】
【表55】
【0001】
【表56】 実施例 250 2 −(4,4 −ジメトキシ−3 −オキソ−1 −ペンテニ
ル)−8 −エチル−3 −メチル−4 −(3 −フェニル−
1 −プロポキシ)キノリン
【0001】
【化195】 1,4 −ジヒドロ−8 −エチル−3 −メチル−2 −キノリ
ンカルボキシアルデヒドを3 −フェニル−1 −ブロモプ
ロパンと3,3 −ジメトキシ−2 −ブタノンを用いて実施
例243 の(b),(c) と同様に処理すると標記化合物が黄色
結晶として得られた。 融点;91〜92℃1 H-NMR(400MHz, CDCl3) δ;1.42(t,J=7.5Hz,3H),1.53
(s,3H),2.21- 2.31(m,2H),2.53(s,3H),2.94(t,J=7.8Hz,
2H),3.33(q,J=7.5Hz,2H),3.35(s,6H),4.02(t,J=6.5Hz,2
H),7.20-7.29(m,3H),7.30-7.35(m,2H),7.43(dd,J=7.0H
z,8.2Hz,1H),7.48-7.52(m,1H),7.85(dd,J=1.4Hz,8.2Hz,
1H),8.00(d,J=15.2Hz,1H),8.19(d,J=15.2Hz,1H)
【0001】実施例 251 6 −クロロ−4 −メトキシ−3 −メチル−2 −(3 −オ
キソ−1 −ブテニル)キノリン
【0001】
【化196】 6 −クロロ−1,4 −ジヒドロ−3 −メチル−4 −オキソ
−2 −(3 −オキソ−1 −ブテニル)キノリン(実施例
222 )を臭化ベンジルの代わりにヨウ化メチルを用いて
実施例243の(b)と同様に処理すると標記化合物が無色結
晶として得られた。
【0001】融点;147 〜148 ℃1 H-NMR(400MHz, CDCl3) δ;2.46(s,3H),2.53(s,3H),3.
97(s,3H),7.47(d,J=15.4Hz,1H),7.60(dd,J=2.4Hz,9.1H
z,1H),7.90(d,J=15.4Hz,1H),7.98(d,J=9.1Hz,1H),8.00
(d,J=2.4Hz,1H)
【0001】実施例 252 4 −ベンジルオキシ−6 −クロロ−3 −メチル−2 −
(3 −オキソ−1 −ブテニル)キノリン
【0001】
【化197】 実施例222で得られた6 −クロロ−1,4 −ジヒドロ−
3 −メチル−4 −オキソ−2 −(3 −オキソ−1 −ブテ
ニル)キノリンを実施例243 の(b) と同様に処理する
と、標記化合物が無色結晶として得られた。
【0001】融点;126 〜127 ℃1 H-NMR(400MHz, CDCl3) δ;2.46(s,3H),2.47(s,3H),5.
07(s,2H),7.39 7.47(m,6H),7.60(dd,J=2.4Hz,9.0Hz,1
H),7.88(d,J=15.4Hz,1H),7.96(d,J=2.4Hz,1H),8.00(d,J
=9.0Hz,1H)
【0001】実施例 253 4 −ベンジルオキシ−8 −エチル−2 −(4 −ヒドロキ
シ−4 −メチル−3 −オキソ−1 −ペンテニル)−3 −
メチルキノリン
【0001】
【化198】 実施例20で得られた1,4 −ジヒドロ−8 −エチル−2
−(4 −ヒドロキシ−4 −メチル−3 −オキソ−1 −ペ
ンテニル)−3 −メチル−4 −オキソキノリンを実施例
243 の(b) と同様に処理すると、標記化合物が無色結晶
として得られた。
【0001】融点;87〜88℃1 H-NMR(400MHz, CDCl3) δ;1.43(t,J=7.6Hz,3H),1.55
(s,6H),2.51(s,3H),3.33(q,J=7.6Hz,2H),4.07(s,1H),5.
05(s,2H),7.38-7.55(m,7H),7.91(d,J=14.8Hz,1H),7.92
(dd,J=1.6Hz,8.0Hz,1H),8.23(d,J=14.8Hz,1H)
【0001】実施例 254 6 −クロロ−2 −(4 −ヒドロキシ−4 −メチル−3 −
オキソ−1 −ペンテニル)−3 −メチル−4 −(4 −メ
チルフェノキシ)キノリン
【0001】
【化199】 (a) 6 −クロロ−3 −メチル−4 −(4 −メチルフェノ
キシ)−2 −キノリンカルボン酸エチルエステルの合成
【0001】
【化200】 4,6 −ジクロロ−3 −メチル−2 −キノリンカルボン酸
エチルエステル(600mg, 2.1mmol)と4 −メチルフェノ
ール(1.14g, 10.5mmol )を180 ℃で2 時間加熱撹拌し
た。冷却後、反応液をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(10%酢酸エチル/ヘキサン)で精製することによ
り標記化合物と4 −メチルフェノールの混合物が(520m
g )得られた。これは更に精製することなく次の反応に
使用した。 (b) 6 −クロロ−3 −メチル−4 −(4 −メチルフェノ
キシ)−2 −キノリンカルボキシアルデヒドの合成
【0001】
【化201】 粗6 −クロロ−3 −メチル−4 −(4 −メチルフェノキ
シ)−2 −キノリンカルボン酸エチルエステル(520mg
)を実施例1の(g) と同様に処理すると、標記化合物
(270mg )が無色結晶として得られた。 融点;129 〜130 ℃1 H-NMR(400MHz, CDCl3) δ;2.31(s,3H),2.55(s,3H),6.
67(d,J=8.4Hz,2H),7.09((d,J=8.4Hz,2H),7.70(dd,J=2.0
Hz,8.8Hz,1H),7.92(d,J=2.0Hz,1H),8.18(d,J=8.8Hz,1
H),10.32(s,1H)
【0001】(c) 6 −クロロ−2 −(4 −ヒドロキシ−
4 −メチル−3 −オキソ−1 −ペンテニル)−3 −メチ
ル−4 −(4 −メチルフェノキシ)キノリンの合成
【0001】
【化202】 6 −クロロ−3 −メチル−4 −(4 −メチルフェノキ
シ)−2 −キノリンカルボキシアルデヒド(270mg, 0.8
7mmol )を実施例243 の(c) と同様に処理すると、標記
化合物(88mg,収率26%) が無色結晶として得られた。
【0001】融点;164 〜165 ℃(分解)1 H-NMR(400MHz, CDCl3) δ;1.56(s,6H),2.31(s,3H),2.
40(s,3H),3.97(s,1H),6.67(d,J=8.8Hz,2H),7.08(d,J=8.
8Hz,2H),7.60(dd,J=1.6Hz,8.4Hz,1H),7.84(d,J=1.6Hz,1
H),7.87(d,J=15.2Hz,1H),8.06(d,J=8.4Hz,1H),8.20(d,J
=15.2Hz,1H)
【0001】実施例 255 4 −(1 −カルボキシエチルフェノキシ)−6 −クロロ
−2 −(4 −ヒドロキシ−4 −メチル−3 −オキソ−1
−ペンテニル)−3 −メチルキノリン
【0001】
【化203】 4,6−ジクロロ−3 −メチル−2 −キノリンカルボキシ
アルデヒドと2 −(4−ヒドロキシフェニル)プロピオ
ン酸メチルエステルを用いて実施例254 の(a)及び(c)
と同様に処理すると標記化合物が淡黄色結晶として得ら
れた。
【0001】融点;169 〜171 ℃(分解)1 H-NMR(400MHz, DMSO-d6) δ;1.29(s,6H),1.31(d,J=7.
5Hz,3H),2.34(s,3H),3.62(q,J=7.5Hz,1H),5.63(br.s,1
H),6.83(d,J=8.0Hz,2H),7.23(d,J=8.0Hz,2H),7.73(d,J=
1.6Hz,1H),7.77(dd,J=1.6Hz,9.0Hz,1H),7.92(d,J=15.2H
z,1H),8.10(d,J=15.2Hz,1H),8.14(d,J=9.0Hz,1H),12.22
(br.s,1H)
【0001】実施例 256 4 −(4 −カルボキシベンジルオキシ)−2 −(4 −ヒ
ドロキシ−4 −メチル−3 −オキソ−1 −プロペニル)
−3 −メチルキノリン
【0001】
【化204】 (a) 4 −(4 −メトキシカルボニルベンジルオキシ)−
3 −メチル−2 −キノリンカルボキシアルデヒドの合成
【0001】
【化205】 1,4 −ジヒドロ−3 −メチル−4 −オキソ−2 −キノリ
ンカルボキシアルデヒド(実施例243の(a) )を、臭化4
−メトキシカルボニルベンジルを用いて実施例243 の
(b) と同様に処理すると標記化合物が無色結晶として得
られた。
【0001】融点;115 〜116 ℃1 H-NMR(400MHz, CDCl3) δ;2.71(s,3H),3.96(s,3H),5.
14(s,2H),7.60(d,J=8.4Hz,2H),7.65(m,1H),7.77(m,1H),
8.06(m,1H),8.12(d,J=8.4Hz,2H),8.22(m,1H)
【0001】(b) 4 −(4 −カルボキシベンジルオキ
シ)−2 −(4 −ヒドロキシ−4 −メチル−3 −オキソ
−1 −プロペニル)−3 −メチルキノリンの合成
【0001】
【化206】 4 −(4 −メトキシカルボニルベンジルオキシ)−3 −
メチル−2 −キノリンカルボキシアルデヒドを実施例24
3 の(c) と同様に処理すると、標記化合物が淡黄色結晶
として得られた。
【0001】融点;154 〜155 ℃(分解)1 H-NMR(400MHz, DMSO-d6) δ;1.29(s,6H),2.48(s,3H),
5.18(s,2H),5.62(s,2H),7.59(m,1H),7.68(d,J=8.4Hz,2
H),7.74(m,1H),7.93(d,J=15.2Hz,1H),7.97-8.07(m,4H),
8.07(d,J=15.2Hz,1H),13.03(br.s,1H)
【0001】実施例 257−261 1,4 −ジヒドロ−3 −メチル−4 −オキソ−2 −キノリ
ンカルボキシアルデヒド、1,4 −ジヒドロ−8 −メトキ
シ−3 −メチル−4 −オキソ−2 −キノリンカルボキシ
アルデヒドまたは 6−クロロ−1,4 −ジヒドロ−3 −メ
チル−4 −オキソ−2 −キノリンカルボキシアルデヒド
をカルボン酸エステルを有する適当なハロゲン化合物を
用いて、実施例243 の(b),(c) と同様に処理すると、表
H記載の化合物が得られた。
【0001】
【表57】
【0001】
【表58】 実施例 262 4 −(5 −カルボキシ−1 −ペンチルオキシ)−7 −エ
チル−2 −(4 −ヒドロキシ−4 −メチル−3 −オキソ
−1 −ペンテニル)−3,5,8 −トリメトキシキノリン
【0001】
【化207】 7 −エチル−4 −メトキシメトキシ−3,5,8 −トリメト
キシ−2 −キノリンカルボキシアルデヒド(実施例1の
(g))を実施例243 の(a) と同様に処理した後、6 −
ブロモヘキサン酸エチルエステルを用いて実施例243 の
(b),(c) と同様に処理すると、標記化合物が黄かっ色油
状物として得られた。
【0001】1H-NMR(400MHz, CDCl3) δ;1.29(t,J=7.6
Hz,3H),1.53(s,6H),1.60-1.67(m,2H),1.73-1.83(m,2H),
1.87-1.96(m,2H),2.43(t,J=7.4Hz,2H),2.83(q,J=7.6Hz,
2H),3.96(s,3H),3.97(s,3H),4.10(s,3H),4.12(t,J=6.9H
z,2H),6.68(s,1H),7.90(d,J=15.4Hz,1H),8.28(d,J=15.4
Hz,1H)
【0001】実施例 263 4 −(5 −カルボキシ−1 −ペンチルオキシ)−6 −ク
ロロ−3 −メチル−2−(3 −オキソ−1 −ブテニル)
キノリン
【0001】
【化208】 (a) 4 −(5 −カルボキシ−1 −ペンチルオキシ)−6
−クロロ−3 −メチル−2 −(3 −オキソ−1 −ブテニ
ル)キノリンメトキシメチルエステルの合成
【0001】
【化209】 実施例222で得られた6 −クロロ−1,4 −ジヒドロ−
3 −メチル−4 −オキソ−2 −(3 −オキソ−1 −ブテ
ニル)キノリンを6 −ブロモヘキサン酸メトキシメチル
エステルを用いて実施例243 の(b) と同様に処理すると
標記化合物が淡黄色結晶として得られた。
【0001】1H-NMR(400MHz, CDCl3) δ;1.61-1.71(m,
2H),1.76-1.86(m,2H),1.93-2.02(m,2H),2.45(s,3H),2.4
6(t,J=7.2Hz,2H),2.52(s,3H),3.48(s,3H),4.00(m,2H),
5.24(s,2H),7.47(d,J=15.6Hz,1H),7.60(dd,J=2.4Hz,8.8
Hz,1H),7.89(d,J=15.6Hz,1H),7.95(d,J=2.4Hz,1H),7.98
(d,J=8.8Hz,1H)
【0001】(b) 4−(5−カルボキシ−1−ペンチルオ
キシ)−6−クロロ−3−メチル−2−(3 −オキソ−1
−ブテニル)キノリンの合成
【0001】
【化210】 4−(5 −カルボキシ−1 −ペンチルオキシ)−6 −ク
ロロ−3 −メチル−2−(3 −オキソ−1 −ブテニル)
キノリン(650mg, 1.55mmol )を酢酸(12ml)−水(8m
l )の混合溶媒に溶解し、これを60℃で30分間加熱し
た。反応液を室温まで冷却した後水を加え、酢酸エチル
で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。得られた
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(20%酢酸
エチル/ヘキサン〜3 %メタノール/ジクロロメタン)
で精製した後エタノールから再結晶すると標記化合物
(156mg, 収率27%) が黄色結晶として得られた。
【0001】融点;128 〜129 ℃1 H-NMR(400MHz, DMSO-d6) δ;1.48-1.64(m,4H),1.80-
1.91(m,2H),2.26(t,J=7.0Hz,2H),2.43(s,3H),2.48(s,3
H),3.99(t,J=6.2Hz,2H),7.23(d,J=15.6Hz,1H),7.71(d,J
=9.0Hz,1H),7.86(d,J=15.6Hz,1H),7.95(s,1H),7.99(d,J
=9.0Hz,1H),12.02(br.s,1H)
【0001】実施例 264 4 −〔3 −(4 −カルボメトキシフェニル)−1 −プロ
ポキシ〕−6 −クロロ−2 −(4 −ヒドロキシ−4 −メ
チル−3 −オキソ−1 −ペンテニル)−3 −メチルキノ
リン
【0001】
【化211】 実施例22で得られた6 −クロロ−1,4 −ジヒドロ−2
−(4 −ヒドロキシ−4 −メチル−3 −オキソ−1 −ペ
ンテニル)−3 −メチルキノリンを3 −(4 −カルボメ
トキシフェニル)−1 −ブロモプロパンを用いて実施例
243 の(b) と同様に処理すると標記化合物が淡黄色結晶
として得られた。
【0001】融点;95〜96℃1 H-NMR(400MHz, CDCl3) δ;1.54(s,6H),2.25-2.34(m,2
H),2.52(s,3H),3.02(t,J=7.8Hz,2H),3.92(s,3H),3.96
(s,1H),4.02(t,J=6.3Hz,2H),7.36(d,J=8.1Hz,2H),7.61
(dd,J=2.4Hz,9.0Hz,1H),7.81(d,J=14.8Hz,1H),7.95(d,J
=2.4Hz,1H),8.00-8.04(m,1H),8.02(d,J=8.1Hz,2H),8.18
(d,J=15.0Hz,1H)
【0001】実施例 265 4 −〔3 −(4 −カルボキシフェニル)−1 −プロポキ
シ〕−6 −クロロ−2−(4 −ヒドロキシ−4 −メチル
−3 −オキソ−1 −ペンテニル)−3 −メチルキノリン
【0001】
【化212】 実施例264で得られた4 −〔3 −(4 −カルボメトキ
シフェニル)−1 −プロポキシ〕−6 −クロロ−2 −
(4 −ヒドロキシ−4 −メチル−3 −オキソ−1−ペン
テニル)−3 −メチルキノリン(726mg, 1.51mmol )を
水(5ml )−メタノール(6ml )−テトラヒドロフラン
(6ml )混合溶媒に溶解し、これに水酸化リチウム1水
和物(190mg, 4.53mmol )を加え、60℃で30分間加熱し
た。反応液を室温まで冷却した後、水及び1N塩酸(4.5m
l )を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩
水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下溶
媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(5 %メタノール/ジクロロメタン)で精
製すると、標記化合物(200mg,収率28%)が淡黄色結晶
として得られた。
【0001】融点;156 〜158 ℃(分解)1 H-NMR(400MHz, DMSO-d6) δ;1.27(s,6H),2.15-2.26
(m,2H),2.48(s,3H),2.93(t,J=7.7Hz,2H),4.03(t,J=6.2H
z,2H),5.60(s,1H),7.42(d,J=7.9Hz,2H),7.71(dd,J=2.3H
z,9.0Hz,1H),7.81-7.97(m,4H),8.03(d,J=9.0Hz,1H),8.0
4(d,J=14.8Hz,1H)
【0001】実施例 266 (E) −3 −〔2 −(4 −ヒドロキシ−4 −メチル−3 −
オキソ−1 −ペンテニル)−3 −メチル−4 −(3 −フ
ェニル−1 −プロピルオキシ)−8 −キノリル〕−2 −
プロペン酸
【0001】
【化213】 (a) 8 −ブロモ−3 −メチル−4 −(3 −フェニル−1
−プロピルオキシ)−2−キノリンカルボン酸エチルエ
ステルの合成
【0001】
【化214】 2 −ブロモアニリンとオキザロプロピオン酸ジエチルエ
ステルを実施例1の(e) と同様に処理した後、1 −ブロ
モ−3 −フェニルプロパンを用いて実施例1の(f) と同
様に処理すると標記化合物が無色結晶として得られた。1 H-NMR(400MHz, CDCl3) δ;1.48(t,J=7.1Hz,3H),2.26
(m,2H),2.52(s,3H),2.93(m,2H),4.07(m,2H),4.52(q,J=
7.1Hz,2H),7.21-7.28(m,3H),7.31-7.35(m,2H),7.40(m,1
H),8.01-8.03(m,2H)
【0001】(b) 8 −ブロモ−(1,1 −ジメチルエチル
ジメチルシリルオキシメチル)−3 −メチル−4 −(3
−フェニル−1 −プロピルオキシ)キノリンの合成
【0001】
【化215】 8 −ブロモ−3 −メチル−4 −(3 −フェニル−1 −プ
ロピルオキシ)−2 −キノリンカルボン酸エチルエステ
ルを実施例126 の(b) と同様に処理すると、標記化合物
が無色油状物として得られた。
【0001】1H-NMR(400MHz, CDCl3) δ;0.10(s,6H),
0.89(s,9H),2.25(m,2H),2.49(s,3H),2.93(m,2H),4.03
(m,2H),5.02(s,2H),7.20-7.35(m,6H),7.95(dd,J=1.3Hz,
7.5Hz,1H),7.98(dd,J=1.3Hz,8.2Hz,1H)
【0001】(c) (E) −3 −〔2 −(1,1 −ジメチルエ
チルジメチルシリルオキシメチル)−3 −メチル−4 −
(3 −フェニル−1 −プロピルオキシ)−8 −キノリ
ル〕−2−プロペン酸エチルエステルの合成
【0001】
【化216】 8 −ブロモ−(1,1 −ジメチルエチルジメチルシリルオ
キシメチル)−3 −メチル−4 −(3 −フェニル−1 −
プロピルオキシ)キノリン(11.6g, 23mmol )、アクリ
ル酸エチルエステル(3ml, 27.7mmol )及びn−ブチル
アミン(6.6ml,27.7mmol )の混合物に酢酸パラジウム
(103mg, 0.46mmol )とトリ−0 −トリルフォスフィン
(280mg, 0.92mmol )を加え、窒素雰囲気下、100 ℃で
7 時間加熱撹拌した。酢酸エチルで希釈し、水と飽和食
塩水で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧
下溶媒留去して得られる結晶を5 %酢酸エチル/ヘキサ
ンで洗浄することにより標記化合物(11.8g,収率98%)
が無色結晶として得られた。
【0001】融点;97〜98℃1 H-NMR(400MHz, CDCl3) δ;0.10(s,6H),0.90(s,9H),1.
37(t,J=7.1Hz,3H),2.26(m,2H),2.48(s,3H),2.94(m,2H),
4.04(m,2H),4.31(q,J=7.1Hz,2H),5.01(s,2H),6.83(d,J=
16.3Hz,1H),7.21-7.35(m,5H),7.49(m,1H),7.91(m,1H),
8.06(m,1H),8.94(d,J=16.3Hz,1H)
【0001】(d) (E) −3 −〔2 −ホルミル−3 −メチ
ル−4 −(3 −フェニル−1 −プロピルオキシ)−8 −
キノリル〕−2 −プロペン酸エチルエステルの合成
【0001】
【化217】 (E) −3 −〔2 −(1,1 −ジメチルエチルジメチルシリ
ルオキシメチル)−3−メチル−4 −(3 −フェニル−1
−プロピルオキシ)−8 −キノリル〕−2 −プロペン
酸エチルエステルを実施例120 の(b) と同様に処理した
後、実施例1の(g) と同様に二酸化マンガンで処理する
と標記化合物が無色結晶として得られた。
【0001】融点;117 〜118 ℃1 H-NMR(400MHz, CDCl3) δ;1.38(t,J=7.1Hz,3H),2.38
(m,2H),2.70(s,3H),2.94(m,2H),4.06(m,2H),4.33(q,J=
7.1Hz,2H),6.88(d,J=16.3Hz,1H),7.21-7.35(m,5H),7.65
(m,1H),8.01(m,1H),8.12(m,1H),8.95(d,J=16.3Hz,1H),1
0.35(s,1H)
【0001】(e) (E) −3 −〔2 −(4 −ヒドロキシ−
4 −メチル−3 −オキソ−1 −ペンテニル)−3 −メチ
ル−4 −(3 −フェニル−1 −プロピルオキシ)−8 −
キノリル〕−2 −プロペン酸の合成
【0001】
【化218】 (E) −3 −〔2 −ホルミル−3 −メチル−4 −(3 −フ
ェニル−1 −プロピルオキシ)−8 −キノリル〕−2 −
プロペン酸エチルエステルを実施例243 の(c)と同様に
処理すると、標記化合物が淡黄色結晶として得られた。
【0001】融点;179 〜180 ℃1 H-NMR(400MHz, DMSO-d6) δ;1.30(s,6H),2.18(m,2H),
2.48(s,3H),2.85(m,2H),4.04(m,2H),5.58(s,1H),6.89
(d,J=16.1Hz,1H),7.16-7.32(m,5H),7.62(m,1H),7.95(d,
J=15.4Hz,1H),8.01(d,J=15.4Hz,1H),8.08(m,1H),8.20
(m,1H),8.78(d,J=16.1Hz,1H),12.43(br.s,1H)
【0001】実施例 267 8 −(3 −カルボキシ−1 −プロピル)−2 −(4 −ヒ
ドロキシ−4 −メチル−3 −オキソ−1 −ペンテニル)
−3 −メチル−4 −(3 −フェニル−1 −プロピルオキ
シ)キノリン
【0001】
【化219】 (E) −3 −〔2 −(1,1 −ジメチルエチルジメチルシリ
ルオキシメチル)−3−メチル−4 −(3 −フェニル−1
−プロピルオキシ)−8 −キノリル〕−2 −プロペン
酸エチルエステル(実施例266の(c))を実施例1の(d)
と同様の処理により水素添加した後、実施例266 の(d),
(e) と同様に処理することにより、標記化合物が淡褐色
結晶として得られた。
【0001】融点;161 〜162 ℃1 H-NMR(400MHz, DMSO-d6) δ;1.29(s,6H),2.16(m,2H),
2.48(s,3H),2.73(m,2H),2.85(m,2H),3.43(m,2H),4.01
(m,2H),5.49(br.s,1H),7.16-7.32(m,5H),7.48(m,1H),7.
57(m,1H),7.87(m,1H),7.94(d,J=15.3Hz,1H),8.02(d,J=1
5.3Hz,1H),12.09(br.s,1H)
【0001】実施例 268 4 −ベンジルオキシ−2 −(4 −ヒドロキシ−4 −メチ
ル−3 −オキソ−1 −ペンテニル)−3 −メチル−6 −
キノリンカルボン酸
【0001】
【化220】 (a) 1,4 −ジヒドロ−3 −メチル−4 −オキソ−2,6 −
キノリンジカルボン酸ジエチルエステルの合成
【0001】
【化221】 4 −アミノ安息香酸エチルエステル(50.7g, 307mmol)
をオキザロプロピオン酸ジエチルエステル(68.3g, 338
mmol)を用いて実施例1の(e) と同様に処理すると標記
化合物(59.6g,収率64%)が淡黄色結晶として得られ
た。
【0001】融点;>250 ℃1 H-NMR(400MHz, CDCl3) δ;1.42(t,J=7.2Hz,3H),1.49
(t,J=7.2Hz,3H),2.49(s,3H),4.41(q,J=7.2Hz,2H),4.52
(q,J=7.2Hz,2H),7.40(d,J=8.8Hz,1H),8.25(dd,J=2.0Hz,
8.8Hz,1H),9.03(d,J=2.0Hz,1H),9.20(br.s,1H)
【0001】(b) 4 −ベンジルオキシ−3 −メチル−2,
6 −キノリンジカルボン酸ジエチルエステルの合成
【0001】
【化222】 1,4 −ジヒドロ−3 −メチル−4 −オキソ−2,6 −キノ
リンジカルボン酸ジエチルエステル(15.0g, 49.5mmo
l)のN,N −ジメチルホルムアミド(150ml )溶液に、
氷冷下で炭酸カリウム(10.2g, 74mmol )と臭化ベンジ
ル(8.8ml, 74mmol )を加えた。同温度で30分間撹拌し
た後、更に室温で12時間撹拌した。反応液に水を加え、
酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗後、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥し、減圧下溶媒留去して得られる残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(15%酢酸エチル
/ヘキサン)で精製することにより、標記化合物(16.2
g,収率83%)が無色結晶として得られた。
【0001】融点;95〜96℃1 H-NMR(400MHz, CDCl3) δ;1.44(t,J=7.2Hz,3H),1.48
(t,J=7.2Hz,3H),2.53(s,3H),4.44(q,J=7.2Hz,2H),4.54
(q,J=7.2Hz,2H),5.14(s,2H),7.38-7.47(m,3H),7.49-7.5
5(m,2H),8.19(d,J=8.8Hz,1H),8.28(dd,J=1.8Hz,8.8Hz,1
H),8.81(d,J=1.8Hz,1H)
【0001】(c) 4 −ベンジルオキシ−6 −エトキシカ
ルボニル−3 −メチル−2 −キノリンカルボキシアルデ
ヒドの合成
【0001】
【化223】 4 −ベンジルオキシ−3 −メチル−2,6 −キノリンジカ
ルボン酸ジエチルエステル(16.2g, 41mmol)を実施例
1の(g) と同様に処理すると、標記化合物(1.0g,収率7
%)が無色結晶として得られた。 融点;134 〜135 ℃1 H-NMR(400MHz, CDCl3) δ;1.45(t,J=7.2Hz,3H),2.71
(s,3H),4.45(q,J=7.2Hz,2H),5.13(s,2H),7.38 7.47(m,3
H),7.49 7.54(m,2H),8.24(d,J=8.8Hz,1H),8.33(dd,J=2.
0Hz,8.8Hz,1H),8.83(d,J=2.0Hz,1H),10.32(s,1H)
【0001】同時に4 −ベンジルオキシ−6 −ヒドロキ
シメチル−3 −メチル−2 −キノリンカルボキシアルデ
ヒド(2.8g,収率22%)も無色結晶として得られた。 融点;126 〜128 ℃1 H-NMR(400MHz, CDCl3) δ;1.90(t,J=6.0Hz,1H),2.68
(s,3H),4.88(d,J=6.0Hz,2H),5.09(s,2H),7.38-7.52(m,5
H),7.74(dd,J=2.0Hz,8.8Hz,1H),8.01(s,1H),8.19(d,J=
8.8Hz,1H),10.31(s,1H)
【0001】(d) 4 −ベンジルオキシ−2 −(4 −ヒド
ロキシ−4 −メチル−3 −オキソ−1−ペンテニル)−3
−メチル−6 −キノリンカルボン酸の合成
【0001】
【化224】
【0001】4 −ベンジルオキシ−6 −エトキシカルボ
ニル−3 −メチル−2 −キノリンカルボキシアルデヒド
(850mg, 2.4mmol)を実施例243 の(c) と同様に処理す
ると、標記化合物(430mg,収率44%)が淡黄色結晶とし
て得られた。 融点;186 〜187 ℃1 H-NMR(400MHz, DMSO-d6) δ;1.29(s,6H),2.49(s,3H),
5.14(s,2H),5.64(s,1H),7.36-7.46(m,3H),7.49-7.54(m,
2H),7.92(d,J=15.2Hz,1H),8.09(d,J=8.8Hz,1H),8.10(d,
J=15.2Hz,1H),8.15(dd,J=1.6Hz,8.8Hz,1H),8.61(d,J=1.
6Hz,1H),13.25(br.s,1H)
【0001】実施例 269 (E) −3 −〔4 −ベンジルオキシ−2 −(4 −ヒドロキ
シ−4 −メチル−3 −オキソ−1 −ペンテニル)−3 −
メチル−6 −キノリル〕−2 −メチルプロペン酸
【0001】
【化225】 (a) 4 −ベンジルオキシ−2 −(4 −ヒドロキシ−4 −
メチル−3 −オキソ−1−ペンテニル)−6 −ヒドロキ
シメチルキノリンの合成
【0001】
【化226】 4 −ベンジルオキシ−6 −ヒドロキシメチル−3 −メチ
ル−2 −キノリンカルボキシアルデヒド(1.24g, 4mmo
l)を実施例243 の(c) と同様に処理すると、標記化合
物(760mg,収率48%)が、黄色結晶として得られた。
【0001】融点;120 〜121 ℃1 H-NMR(400MHz, CDCl3) δ;1.55(s,6H),1.88(m,1H),2.
51(s,3H),4.03(s,1H),4.86(d,J=5.6Hz,2H),5.08(s,2H),
7.38-7.50(m,5H),7.67(dd,J=2.0Hz,8.8Hz,1H),7.83(d,J
=14.8Hz,1H),7.94(br.s,1H),8.08(d,J=8.8Hz,1H),8.21
(d,J=14.8Hz,1H)
【0001】(b) 4 −ベンジルオキシ−2 −(4 −ヒド
ロキシ−4 −メチル−3 −オキソ−1−ペンテニル)−3
−メチル−6 −キノリンカルボキシアルデヒドの合成
【0001】
【化227】 4 −ベンジルオキシ−2 −(4 −ヒドロキシ−4 −メチ
ル−3 −オキソ−1 −ペンテニル)−6 −ヒドロキシメ
チルキノリン(760mg, 1.94mmol )のジクロロメタン
(10ml)溶液に二酸化マンガン(3.5g)を加え、室温で
2 時間撹拌した。反応液をセライトでろ過し、ろ液を減
圧下濃縮後、シルカゲルカラムクロマトグラフィー(20
%酢酸エチル/ヘキサン)で精製することにより標記化
合物(370mg,収率49%)が、黄色結晶として得られた。
【0001】融点;142 〜144 ℃1 H-NMR(400MHz, CDCl3) δ;1.56(s,6H),2.56(s,3H),3.
94(s,1H),5.15(s,2H),7.40-7.50(m,5H),7.90(d,J=14.8H
z,1H),8.12-8.19(m,2H),8.21(d,J=14.8Hz,1H),8.41(s,1
H),10.08(s,1H)
【0001】(c) (E) −3 −〔4 −ベンジルオキシ−2
−(4 −ヒドロキシ−4 −メチル−3−オキソ−1 −ペ
ンテニル)−3 −メチル−6 −キノリル〕−2 −メチル
プロペン酸の合成
【0001】
【化228】 4 −ベンジルオキシ−2 −(4 −ヒドロキシ−4 −メチ
ル−3 −オキソ−1 −ペンテニル)−3 −メチル−6 −
キノリンカルボキシアルデヒド(500mg, 1.28mmol )の
ジクロロメタン(10ml)溶液に、カルボエトキシエチリ
デントリフェニルホスホラン(560mg, 1.55mmol)を加
え、室温で3 時間撹拌した。減圧下溶媒を留去し、残渣
をシルカゲルカラムクロマトグラフィー(20%酢酸エチ
ル/ヘキサン)で精製することにより標記化合物のエチ
ルエステル体(590mg )が得られた。これをテトラヒド
ロフラン(50ml) と水(25ml)に溶解し、氷冷下で水酸
化リチウム1水和物(156mg, 3.7mmol)を加えた。室温
で24時間撹拌した後、氷冷下で水と1N塩酸(3.7ml )を
加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗後、無水硫
酸マグネシウムで乾燥し、減圧下溶媒留去して得られる
残渣をシルカゲルカラムクロマトグラフィー(3 %メタ
ノール/ジクロロメタン)で精製することにより、標記
化合物(420mg, 収率74%)が黄色結晶として得られた。
【0001】融点;167 〜168 ℃(分解)1 H-NMR(400MHz, DMSO-d6) δ;1.29(s,6H),2.03(d,J=1.
2Hz,3H),2.48(s,3H),5.14(s,2H),5.62(s,1H),7.36-7.46
(m,3H),7.50-7.55(m,2H),7.73(s,1H),7.80(dd,J=2.0Hz,
8.8Hz,1H),7.92(d,J=15.2Hz,1H),8.02-8.12(m,3H),12.6
5(br.s,1H) 実施例 270 2−(4−ヒドロキシ−4−メチル−3−オキソ−1−
ペンテニル)−5−メトキシ−4−オキソ−3,7,8
−トリメチル−4H−1−ベンゾピラン
【0001】
【化229】 (a) 2,4−ジヒドロキシ−6−メチルベンツアルデヒ
ドの合成
【0001】
【化230】 3,5−ジヒドロキシトルエン(45g,363mmol)及びオル
トギ酸トリエチル(430ml,2.9mol) のベンゼン(400ml)
溶液に、氷冷下で塩化アルミニウム(71g,544mmol)をゆ
っくり加えた。室温で30分間撹拌した後、希塩酸(100m
l)を注意しながらゆっくり加え、更に20分間撹拌した。
反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を
水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥
した。減圧下溶媒を留去し、析出する結晶を濾取してジ
クロロメタンで洗浄すると標記化合物(28g,収率51
%)が淡黄色結晶として得られた。濾液をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(10%酢酸エチル/ヘキサン)
で精製することにより、更に標記化合物 (6.7g,収率12
%)が得られた。
【0001】1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ;2.45(s,3H),
6.12(s,1H),6.20(s,1H),10.05(s,1H),10.69(s,1H),12.0
5(s,1H)
【0001】(b) 2−ヒドロキシ−4−メトキシ−6−
メチルベンツアルデヒドの合成
【0001】
【化231】 2,4−ジヒドロキシ−6−メチルベンツアルデヒド(3
4.7g,228mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(200
ml)溶液に、氷冷下で炭酸カリウム(41g,300mmol)とヨ
ウ化メチル(15.6ml,251mmol)を加えた。室温で12時間撹
拌した後、反応液を水に注ぎ入れ、希塩酸で酸性とした
後酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗
浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を
留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(5%酢酸エチル/ヘキサン)で精製すると標記
化合物(19.2g,収率51%)が無色結晶として得られた。
【0001】1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ;2.54(s,3H),3.8
2(s,3H),6.25(s,2H),10.10(s,1H),12.48(s,1H)
【0001】(c) 2,3−ジメチル−5−メトキシフェ
ノールの合成
【0001】
【化232】 亜鉛(47g,0.72mol)と塩化第二水銀(3.7g,13.8mmol)
を水(56ml)−濃塩酸(2.3ml)中で5分間撹拌した。水
層を除去した後、新たに水(110ml)と濃塩酸(142ml)を加
え、これに2−ヒドロキシ−4−メトキシ−6−メチル
ベンツアルデヒド(19.1g,115mmol)のエタノール(100m
l)溶液を加えた。40分間還流した後水を加え酢酸エチル
で抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫
酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去すると、
標記化合物(17.2g,収率98%)が淡黄色結晶として得ら
れた。
【0001】1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ;2.09(s,3H),2.2
5(s,3H),3.75(s,3H),4.45(br.s,1H),6.25(d,J=2.4Hz,1
H),6.35(d,J=2.4Hz,1H)
【0001】(d) 3,4−ジメチル−5−メトキシメト
キシアニソール
【0001】
【化233】 2,3−ジメチル−5−メトキシフェノール(18g,118m
mol)のN,N−ジメチルホルムアミド(300ml)溶液に、
氷冷下で60%水素化ナトリウム(5.2g,130mmol)とヨウ
化メチル (8.8ml,142mmol)を加えた。室温で1時間撹拌
した後、反応液を水に注ぎ入れ酢酸エチルで抽出した。
有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。減圧下溶媒を留去して得られた残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(5%酢酸エチル/
ヘキサン)で精製すると標記化合物(20.8g,収率90%)
が淡黄色油状物として得られた。
【0001】1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ;2.10(s,3H),2.2
5(s,3H),3.49(s,3H),3.77(s,3H),5.17(s,2H),6.42(br.
s,1H),6.55(br.s,1H)
【0001】(e) 3,4−ジメチル−6−メトキシ−2
−メトキシメトキシベンツアルデヒドの合成
【0001】
【化234】 3,4−ジメチル−5−メトキシメトキシアニソール(2
0.8g,106mmol)の無水エーテル(200ml)溶液に、氷冷窒
素雰囲気下でn−ブチルリチウム( 2.5Mヘキサン溶
液;63.6ml, 159mmol)をゆっくり加えた。室温で2時間
撹拌した後、反応液を−50℃に冷却し、N,N−ジメチ
ルホルムアミド(23ml,318mmol)を加えた。室温まで昇温
させた後反応液を水に注ぎ入れ、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を水洗後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。減圧下溶媒を留去すると粗標記化合物(25.4g)が黄
色油状物として得られた。これは更に精製することなく
次の反応に使用した。
【0001】1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ;2.17(s,3H),2.3
2(s,3H),3.59(s,3H),3.88(s,3H),5.04(s,2H),6.60(s,1
H),10.41(s,1H)
【0001】(f) 3′,4′−ジメチル−6′−メトキ
シ−2′−メトキシメトキシプロピオフェノンの合成
【0001】
【化235】 3,4−ジメチル−6−メトキシ−2−メトキシメトキ
シベンツアルデヒド(25.4g,113mmol)のテトラヒドロフ
ラン(200ml)溶液に、窒素雰囲気下−50℃で塩化マグネ
シウム(2Mテトラヒドロフラン溶液;73ml, 147mmol)
をゆっくりを加えた。同温度で2時間撹拌した後、室温
まで昇温した。反応液を水に注ぎ入れ酢酸エチルで抽出
した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後無水硫酸マグネ
シウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去して得られた残渣
のN,N−ジメチルホルムアミド(200ml)溶液にジクロ
ム酸ピリジニウム(51g,136mmol)を加え、室温で1時間
撹拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。
有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。減圧下溶媒を留去して得られる残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(10%酢酸エチル/
ヘキサン)で精製すると、標記化合物(20.7g,収率73
%)が黄色油状物として得られた。
【0001】1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ;1.14(t,J=7.2H
z,3H),2.13(s,3H),2.28(s,3H),2.80(q,J=7.2Hz,3H),3.5
0(s,3H),3.77(s,3H),4.89(s,2H),6.55(s,1H)
【0001】(g) 3′,4′−ジメチル−2′−ヒドロ
キシ−6′−メトキシプロピオフェノンの合成
【0001】
【化236】 3′,4′−ジメチル−6′−メトキシ−2′−メトキ
シメトキシプロピオフェノン(20.7g,82mmol)のアセト
ン(200ml)溶液に、濃塩酸(5ml)を加え、室温で30分間
撹拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。
有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。減圧下溶媒を留去して標記化合物(16.6
g,収率97%)を淡褐色結晶として得た。
【0001】1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ;1.16(t,J=7.2H
z,3H),2.09(s,3H),2.28(s,3H),3.07(q,J=7.2Hz,3H),3.8
6(s,3H),6.21(s,1H),13.81(s,1H)
【0001】(h) 5−メトキシ−4−オキソ−2,3,
7,8−テトラメチル−4H−1−ベンゾピランの合成
【0001】
【化237】 3′,4′−ジメチル−2′−ヒドロキシ−6′−メト
キシプロピオフェノン(16.6g,80mmol)、酢酸ナトリウ
ム (5.9g,72mmol)及び無水酢酸(15ml,144mmol)の混合
物を 180℃で5時間加熱撹拌した。室温まで冷却した後
水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食
塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧
下溶媒を留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(30%酢酸エチル/ヘキサン)で精製す
ると、標記化合物(13.8g,収率74%)が淡褐色結晶とし
て得られた。
【0001】1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ;1.99(s,3H),2.2
5(s,3H),2.37(s,6H),3.93(s,3H),6.58(s,1H)
【0001】(i) 5−メトキシ−4−オキソ−3,7,
8−トリメチル−4H−1−ベンゾピラン−2−カルボ
キシアルデヒドの合成
【0001】
【化238】 5−メトキシ−4−オキソ−2,3,7,8−テトラメ
チル−4H−1−ベンゾピラン(13.8g,59.5mmol)をジ
オキサン(92ml)−水(5ml)を溶媒として、実施例13
9の(e)と同様に二酸化セレンを用いて処理することに
より、標記化合物(9.0g,収率62%)が黄褐色結晶とし
て得られた。
【0001】1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ;2.34(s,3H),2.3
9(s,3H),2.41(s,3H),3.96(s,3H),6.65(s,1H),10.20(s,1
H)
【0001】(j) 2−(4−ヒドロキシ−4−メチル−
3−オキソ−1−ペンテニル)−5−メトキシ−4−オ
キソ−3,7,8−トリメチル−4H−1−ベンゾピラ
ンの合成
【0001】
【化239】 5−メトキシ−4−オキソ−3,7,8−トリメチル−
4H−1−ベンゾピラン−2−カルボキシアルデヒドを
実施例243の(c)と同様に処理して、標記化合物を黄色結
晶として得た。
【0001】融点;>220 ℃1 H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ;1.29(s,6H),2.06(s,3H),2.
31(s,3H),2.38(s,3H),3.81(s,3H),5.70(br.s,1H),6.83
(s,1H),7.57(d,J=15.6Hz,1H),7.74(d,J=15.6Hz,1H)
【0001】実施例271−279 適当な2′−ヒドロキシプロピオフェノン誘導体を実施
例 270の(h) 及び(i)と同様に処理して得られる4−オ
キソ−4H−1−ベンゾピラン−2−カルボキシアルデ
ヒド誘導体と3−ヒドロキシ−3−メチル−2−ブタノ
ン又は合成例記載のメチルケトン誘導体とを実施例 270
の(j) と同様に処理して表I記載の化合物を得た。
【0001】
【表59】
【0001】
【表60】
【化240】
【化241】
【化242】
【化243】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/535 ABG A61K 31/535 ABG C07D 311/22 C07D 311/22 335/06 335/06 491/052 491/052 495/04 111 495/04 111 (72)発明者 赤松 啓史 茨城県つくば市天久保2−23−5メゾン学 園201号 (72)発明者 千葉 健一 茨城県土浦市大町5−20 401号 (72)発明者 尾葉石 浩 茨城県つくば市天久保2−23−5メゾン学 園307号 (72)発明者 桜井 英樹 茨城県つくば市二の宮4−8−3つくば二 の宮団地3−205 (72)発明者 阿部 信也 茨城県牛久市女化町1083−44 (72)発明者 小林 精一 茨城県土浦市中高津2−10−26 (72)発明者 山中 鼎司 茨城県つくば市下広岡725−25

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(I) 【化1】 {式中環部Aは、式 【化2】 [式中環Bは置換基を有していてもよい芳香環を表す。
    2 は、水素原子、ハロゲン原子、ハロゲン原子で置換
    されていてもよい低級アルキル基、ヘテロ原子を含んで
    いてもよいシクロアルキル基、置換基を有していてもよ
    いアリール基、置換基を有していてもよいヘテロアリー
    ル基、置換基を有していてもよいアリールアルキル基、
    置換基を有していてもよいヘテロアリールアルキル基、
    式−X−R14(式中Xは、式−O−で示される基または
    式>S=(O)n (式中nは、0または1−2の整数を
    意味する。)で示される基を意味する。R14は、水素原
    子、ハロゲン原子で置換されていてもよい低級アルキル
    基、アルコキシアルキル基、置換基を有していてもよい
    アリール基、置換基を有していてもよいヘテロアリール
    基、置換基を有していてもよいアリールアルキル基また
    は置換基を有していてもよいヘテロアリールアルキル基
    を意味する。)で表される基、アルコキシアルキル基、
    アルコキシアルコキシアルキル基またはモノもしくはジ
    置換されていてもよいアミノアルキル基を意味する。R
    3 は、水素原子、ハロゲン原子で置換されていてもよい
    低級アルキル基、ヘテロ原子を含んでいてもよいシクロ
    アルキル基、アルコキシアルキル基、置換基を有してい
    てもよいアリール基、置換基を有していてもよいヘテロ
    アリール基、置換基を有していてもよいアリールアルキ
    ル基、置換基を有していてもよいアリールオキシアルキ
    ル基、置換基を有していてもよいヘテロアリールアルキ
    ル基、置換基を有していてもよいヘテロアリールオキシ
    アルキル基、保護されていてもよいカルボキシアルキル
    基またはアシル基を意味する。更に、R2 及びR3 は一
    緒になって、R2 及び式R3O−で示される基が結合し
    ている炭素原子並びにR3 が結合している酸素原子と共
    に環を形成していてもよい。この環は、R3 が結合して
    いる酸素原子のほかに窒素原子、酸素原子または硫黄原
    子を包含していてもよいし、置換基を有していてもよ
    い。]で示される基から選択される基を意味する。R1
    は、式 【化3】 (式中R4 、R5 は同一または互いに異なる水素原子、
    ハロゲン原子で置換されていてもよい低級アルキル基、
    ヘテロ原子を含んでいてもよいシクロアルキル基、ハロ
    ゲン原子で置換されていてもよい低級アルコキシ基、ア
    ルコキシアルキル基、アルコキシアルコキシアルキル
    基、置換基を有していてもよいアリ−ル基、置換基を有
    していてもよいヘテロアリ−ル基、置換基を有していて
    もよいアリ−ルアルキル基又は置換基を有していてもよ
    いヘテロアリ−ルアルキル基を意味する。また、R4
    5 はこれらが結合している炭素原子と一緒になって、
    他に窒素原子、酸素原子または硫黄原子を含んでいても
    よい環を形成してもよい。更にこの環は、置換基を有し
    ていてもよい。R6 は、水素原子、ハロゲン原子で置換
    されていてもよい低級アルキル基、ヘテロ原子を含んで
    いてもよいシクロアルキル基、置換基を有していてもよ
    いアリール基、置換基を有していてもよいヘテロアリー
    ル基、置換基を有していてもよいアリールアルキル基、
    置換基を有していてもよいヘテロアリールアルキル基、
    式−OR11(式中R11は、水素原子、ハロゲン原子で置
    換されていてもよい低級アルキル基、ヘテロ原子を含ん
    でいてもよいシクロアルキル基、ヒドロキシアルキル
    基、シアノアルキル基、アルコキシアルキル基、モノま
    たはジ置換されていてもよいカルバモイルアルキル基、
    置換基を有していてもよいアリール基、置換基を有して
    いてもよいヘテロアリール基、置換基を有していてもよ
    いアリールアルキル基または置換基を有していてもよい
    ヘテロアリールアルキル基を意味する。)で表される基
    または式−NR1213(式中R12、R13は同一または互
    いに異なる水素原子、ハロゲン原子で置換されていても
    よい低級アルキル基、ヘテロ原子を含んでいてもよいシ
    クロアルキル基、アルキルがハロゲン原子で置換されて
    いてもよいアルキルスルホニル基、置換基を有していて
    もよいアリール基、置換基を有していてもよいヘテロア
    リール基、置換基を有していてもよいアリールアルキル
    基、置換基を有していてもよいヘテロアリールアルキル
    基、置換基を有していてもよいアリールスルホニル基、
    置換基を有していてもよいヘテロアリールスルホニル
    基、アシル基またはモノもしくはジ置換されていてもよ
    いカルバモイル基を意味する。また、R12、R13はこれ
    らが結合している窒素原子と一緒になって、他に窒素原
    子、酸素原子若しくは硫黄原子を含んでいてもよい環を
    形成してもよい。更にこの環は、置換基を有していても
    よい。)で表される基、置換基を有していてもよいアリ
    ール基、置換基を有していてもよいヘテロアリール基、
    置換基を有していてもよいアリールアルキル基又は置換
    基を有していてもよいヘテロアリールアルキルを意味す
    る。}で表されるα,β−不飽和ケトン誘導体またはそ
    れらの薬理学的に許容される塩。
  2. 【請求項2】一般式(I) 【化4】 {式中環部Aは、式 【化5】 [式中環Bは置換基を有していてもよい芳香環を表す。
    2 は、水素原子、ハロゲン原子、ハロゲン原子で置換
    されていてもよい低級アルキル基、ヘテロ原子を含んで
    いてもよいシクロアルキル基、置換基を有していてもよ
    いアリール基、置換基を有していてもよいヘテロアリー
    ル基、置換基を有していてもよいアリールアルキル基、
    置換基を有していてもよいヘテロアリールアルキル基、
    式−X−R14(式中Xは、式−O−で示される基または
    式>S=(O)n (式中nは、0または1−2の整数を
    意味する。)で示される基を意味する。R14は、水素原
    子、ハロゲン原子で置換されていてもよい低級アルキル
    基、アルコキシアルキル基、置換基を有していてもよい
    アリール基、置換基を有していてもよいヘテロアリール
    基、置換基を有していてもよいアリールアルキル基また
    は置換基を有していてもよいヘテロアリールアルキル基
    を意味する。)で表される基、アルコキシアルキル基、
    アルコキシアルコキシアルキル基またはモノもしくはジ
    置換されていてもよいアミノアルキル基を意味する。R
    3 は、水素原子、ハロゲン原子で置換されていてもよい
    低級アルキル基、ヘテロ原子を含んでいてもよいシクロ
    アルキル基、アルコキシアルキル基、置換基を有してい
    てもよいアリール基、置換基を有していてもよいヘテロ
    アリール基、置換基を有していてもよいアリールアルキ
    ル基、置換基を有していてもよいアリールオキシアルキ
    ル基、置換基を有していてもよいヘテロアリールアルキ
    ル基、置換基を有していてもよいヘテロアリールオキシ
    アルキル基、保護されていてもよいカルボキシアルキル
    基またはアシル基を意味する。更に、R2 及びR3 は一
    緒になって、R2 及び式R3O−で示される基が結合し
    ている炭素原子並びにR3 が結合している酸素原子と共
    に環を形成していてもよい。この環は、R3 が結合して
    いる酸素原子のほかに窒素原子、酸素原子または硫黄原
    子を包含していてもよいし、置換基を有していてもよ
    い。]で示される基から選択される基を意味する。R1
    は、式 【化6】 (式中R4 、R5 は同一または互いに異なる水素原子、
    ハロゲン原子で置換されていてもよい低級アルキル基、
    ヘテロ原子を含んでいてもよいシクロアルキル基、ハロ
    ゲン原子で置換されていてもよい低級アルコキシ基、ア
    ルコキシアルキル基、アルコキシアルコキシアルキル
    基、置換基を有していてもよいアリ−ル基、置換基を有
    していてもよいヘテロアリ−ル基、置換基を有していて
    もよいアリ−ルアルキル基又は置換基を有していてもよ
    いヘテロアリ−ルアルキル基を意味する。また、R4
    5 はこれらが結合している炭素原子と一緒になって、
    他に窒素原子、酸素原子または硫黄原子を含んでいても
    よい環を形成してもよい。更にこの環は、置換基を有し
    ていてもよい。R6 は、水素原子、ハロゲン原子で置換
    されていてもよい低級アルキル基、ヘテロ原子を含んで
    いてもよいシクロアルキル基、置換基を有していてもよ
    いアリール基、置換基を有していてもよいヘテロアリー
    ル基、置換基を有していてもよいアリールアルキル基、
    置換基を有していてもよいヘテロアリールアルキル基、
    式−OR11(式中R11は、水素原子、ハロゲン原子で置
    換されていてもよい低級アルキル基、ヘテロ原子を含ん
    でいてもよいシクロアルキル基、ヒドロキシアルキル
    基、シアノアルキル基、アルコキシアルキル基、モノま
    たはジ置換されていてもよいカルバモイルアルキル基、
    置換基を有していてもよいアリール基、置換基を有して
    いてもよいヘテロアリール基、置換基を有していてもよ
    いアリールアルキル基または置換基を有していてもよい
    ヘテロアリールアルキル基を意味する。)で表される基
    または式−NR1213(式中R12、R13は同一または互
    いに異なる水素原子、ハロゲン原子で置換されていても
    よい低級アルキル基、ヘテロ原子を含んでいてもよいシ
    クロアルキル基、アルキルがハロゲン原子で置換されて
    いてもよいアルキルスルホニル基、置換基を有していて
    もよいアリール基、置換基を有していてもよいヘテロア
    リール基、置換基を有していてもよいアリールアルキル
    基、置換基を有していてもよいヘテロアリールアルキル
    基、置換基を有していてもよいアリールスルホニル基、
    置換基を有していてもよいヘテロアリールスルホニル
    基、アシル基またはモノもしくはジ置換されていてもよ
    いカルバモイル基を意味する。また、R12、R13はこれ
    らが結合している窒素原子と一緒になって、他に窒素原
    子、酸素原子若しくは硫黄原子を含んでいてもよい環を
    形成してもよい。更にこの環は、置換基を有していても
    よい。)で表される基を意味する。}で表されるα,β
    −不飽和ケトン誘導体またはそれらの薬理学的に許容さ
    れる塩。
  3. 【請求項3】一般式(II) 【化7】 {式中環部Aは、式 【化8】 [式中環Bは置換基を有していてもよい芳香環を表す。
    2 は、水素原子、ハロゲン原子、ハロゲン原子で置換
    されていてもよい低級アルキル基、ヘテロ原子を含んで
    いてもよいシクロアルキル基、置換基を有していてもよ
    いアリール基、置換基を有していてもよいヘテロアリー
    ル基、置換基を有していてもよいアリールアルキル基、
    置換基を有していてもよいヘテロアリールアルキル基、
    式−X−R14(式中Xは、式−O−で示される基または
    式>S=(O)n (式中nは、0または1−2の整数を
    意味する。)で示される基を意味する。R14は、水素原
    子、ハロゲン原子で置換されていてもよい低級アルキル
    基、アルコキシアルキル基、置換基を有していてもよい
    アリール基、置換基を有していてもよいヘテロアリール
    基、置換基を有していてもよいアリールアルキル基また
    は置換基を有していてもよいヘテロアリールアルキル基
    を意味する。)で表される基、アルコキシアルキル基、
    アルコキシアルコキシアルキル基またはモノもしくはジ
    置換されていてもよいアミノアルキル基を意味する。R
    3 は、水素原子、ハロゲン原子で置換されていてもよい
    低級アルキル基、ヘテロ原子を含んでいてもよいシクロ
    アルキル基、アルコキシアルキル基、置換基を有してい
    てもよいアリール基、置換基を有していてもよいヘテロ
    アリール基、置換基を有していてもよいアリールアルキ
    ル基、置換基を有していてもよいアリールオキシアルキ
    ル基、置換基を有していてもよいヘテロアリールアルキ
    ル基、置換基を有していてもよいヘテロアリールオキシ
    アルキル基、保護されていてもよいカルボキシアルキル
    基またはアシル基を意味する。更に、R2 及びR3 は一
    緒になって、R2及び式R3O−で示される基が結合して
    いる炭素原子並びにR3 が結合している酸素原子と共に
    環を形成していてもよい。この環は、R3 が結合してい
    る酸素原子のほかに窒素原子、酸素原子または硫黄原子
    を包含していてもよいし、置換基を有していてもよ
    い。]で示される基から選択される基を意味する。}で
    表される化合物またはそれらの薬理学的に許容される
    塩。
  4. 【請求項4】環Bが 【化9】 (上記式中R7 、R8 、R9 及びR10は、同一または互
    いに異なる水素原子、水酸基、ハロゲン原子、ハロゲン
    原子で置換されてもよい低級アルキル基、ハロゲン原子
    で置換されてもよい低級アルコキシ基、ヘテロ原子を含
    んでいてもよいシクロアルキル基、ヘテロ原子を含んで
    いてもよいシクロアルキルアルキル基、アルコキシアル
    コキシ基、シアノ基、メルカプト基、アルキルがハロゲ
    ン原子で置換されていてもよいアルキルチオ基、アルキ
    ルがハロゲン原子で置換されていてもよいアルキルスル
    フィニル基、アルキルがハロゲン原子で置換されていて
    もよいアルキルスルホニル基、置換基を有していてもよ
    いアリールチオ基、置換基を有していてもよいアリール
    スルフィニル基、置換基を有していてもよいアリールス
    ルホニル基、置換基を有していてもよいヘテロアリール
    チオ基、置換基を有していてもよいヘテロアリールスル
    フィニル基、置換基を有していてもよいヘテロアリール
    スルホニル基、置換基を有してもよいアリール基、置換
    基を有していてもよいヘテロアリール基、置換基を有し
    てもよいアリールオキシ基、置換基を有していてもよい
    ヘテロアリールオキシ基、置換基を有してもよいアリー
    ルアルキル基、置換基を有していてもよいヘテロアリー
    ルアルキル基、置換基を有していてもよいアリールアル
    キルオキシ基、置換基を有していてもよいヘテロアリー
    ルアルキルオキシ基、ニトロ基、ニトロソ基、ピペリジ
    ニル基、アルコキシアルキル基、アルコキシアルコキシ
    アルキル基、ヒドロキシアルキル基、アシル基、モノ若
    しくはジ置換されていてもよいアミノアルキル基、保護
    されていてもよいカルボキシル基、保護されていてもよ
    いカルボキシアルキル基、保護されていてもよいカルボ
    キシアルケニル基などを挙げることができる。さらに、
    7 、R8 、R9 及びR10のうち、隣り合う炭素原子に
    結合している任意の2つが、それらが結合している炭素
    原子と一緒になって環を形成していてもよい。)から選
    択される、請求項1または2記載の化合物またはそれら
    の薬理学的に許容される塩。
  5. 【請求項5】請求項1記載のα,β−不飽和ケトン誘導
    体又はその薬理学的に許容される塩を有効成分とする医
    薬。
  6. 【請求項6】請求項1記載のα,β−不飽和ケトン誘導
    体又はその薬理学的に許容される塩を有効成分とするイ
    ンターロイキン1産生抑制剤。
  7. 【請求項7】請求項1記載のα,β−不飽和ケトン誘導
    体又はその薬理学的に許容される塩を有効成分とするイ
    ンターロイキン1産生抑制作用が有効な疾患の予防・治
    療剤。
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