JPH09309463A - 自動車のリヤフロア構造 - Google Patents

自動車のリヤフロア構造

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JPH09309463A
JPH09309463A JP12733196A JP12733196A JPH09309463A JP H09309463 A JPH09309463 A JP H09309463A JP 12733196 A JP12733196 A JP 12733196A JP 12733196 A JP12733196 A JP 12733196A JP H09309463 A JPH09309463 A JP H09309463A
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JP
Japan
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wall
joined
panel
floor
corner
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JP12733196A
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English (en)
Inventor
孝治 ▲高▼橋
Koji Takahashi
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 後面衝突時における車体後部の強度剛性の向
上を図る。 【解決手段】 リヤパネル3のフロアサイド部8とこれ
に続くスペアタイヤパン7の側壁部12の前部を、リヤ
ホイールハウスインナ4の後側湾曲コーナー部9に対応
した部分で切欠したことにより、前記フロアサイド部8
とそれに続くスペアタイヤパン7の底面部11、側壁部
12、およびコーナー壁15の各連設部分を、小さな曲
率半径で略直角に曲折成形することが可能となり、後面
衝突入力に対するリヤパネル3自体の座屈剛性を高める
ことができる。しかも、コーナー壁15と前記切欠縁に
亘って接合したガセットメンバ17を車体前後方向の骨
格部材であるリヤサイドメンバ5と、車副方向の骨格部
材であるクロスメンバ13に跨って結合してあるため、
車体後部の捩じれ剛性を高められることは勿論、後面衝
突入力をリヤサイドメンバ5からクロスメンバ13へス
ムーズに分散荷重させてリヤサイドメンバ5の湾曲部分
に応力が集中するのを回避することができ、車体後部の
剛性を高めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車のリヤフロア
構造に関し、とりわけ、リヤフロアパネルを地上高の高
いタンク格納部を車室側に膨出成形したフロントパネル
と、スペアタイヤパンを下向きに膨出成形したリアパネ
ルとで構成したリアフロア構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は従来の自動車のリヤフロア構造を
示すもので、リヤフロアパネル1は金属パネル材からな
るフロントパネル2とリヤパネル3とで構成してある。
【0003】フロントパネル2はその後部に、リヤホイ
ールハウスインナ4の側面に沿って接合されて車体前後
方向に延在するリヤサイドメンバ5よりも地上高を高く
して車室側に膨出成形されて、下側に図外のフュエルタ
ンクを搭載するタンク格納部6を車幅方向に形成してあ
る。
【0004】一方、リヤパネル3はその中央部に、前縁
11aに亘ってスペアタイヤパン7を下向きに膨出成形
し、スペアタイヤパン7の側部のフロアサイド部8の下
面をリヤサイドメンバ5に接合し、かつ、その前端フラ
ンジ部8aをリヤホイールハウスインナ4の後側湾曲コ
ーナー部9と、該後側湾曲コーナー部9に接合したリヤ
サイドメンバ5の側縁フランジ部5cに突き合わせて接
合してある。
【0005】前記フロントパネル2は、側縁フランジ部
2aをリヤホイールハウスインナ4の側面に突き合わせ
て接合し、前記タンク格納部6の後部縦壁10の下縁フ
ランジ部2bをリヤパネル3の前記スペアタイヤパン7
の底面部11から側壁部12、フロアサイド部8の前縁
に亘って接合して、後部縦壁10が該スペアタイヤパン
7の前壁を兼ねるようにしてある。
【0006】また、前記タンク格納部6の後部縦壁10
の前面には、該後部縦壁10に上、下縁フランジ部13
a、13bを接合して閉断面を形成する断面略コ字形の
クロスメンバ13を車幅方向に配設してあり、該クロス
メンバ13の両側の上下側縁フランジ部13dをリヤサ
イドメンバ5の側壁と下壁に接合してある。
【0007】前記リヤサイドメンバ5は、メンバ開口部
が上向きのハット形断面に形成し、上縁フランジ部5a
を持つリヤ部5Aと、メンバ開口部が車外側を向く横向
きのハット形断面に形成して、メンバ開口部の側縁フラ
ンジ部5cを前記リヤホイールハウスインナ4の側面に
沿って接合したフロント部5Bとで構成してあり、これ
らを該リヤホイールハウスインナ4の後側湾曲コーナー
部9の部分で嵌合して接続してある。
【0008】従って、前記リヤパネル3のフロアサイド
部8は、その下面をこのリヤサイドメンバ5のリヤ部5
Aの上縁フランジ部5aとフロント部5Bの上壁5bに
亘って接合してある。
【0009】また、前記クロスメンバ13の両側端部に
は、もっとも剛性の高いクロスメンバ13とリヤサイド
メンバ5との接合部近傍にサスペンション取付部材14
を配設してある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】リヤフロアパネル1を
構成するフロントパネル2、リヤパネル3は、何れも金
属パネル材を深絞り成形して、該フロントパネル2には
タンク格納部6を、およびリヤパネル3にはスペアタイ
ヤパン7を形成しているが、特にリヤサイドメンバ5が
リヤホイールハウス4の後側湾曲コーナー部9に対応す
る部分で車室内側に湾曲しているため、リヤパネル3の
スペアタイヤパン7の側壁部12の前部も、同様に該リ
ヤホイールハウスインナ4の後側湾曲コーナー部9に対
応する部分でスペアタイヤパン7の内側に湾曲して形成
する必要があり、スペアタイヤパン7を深絞り成形する
際、フロアサイド部8と、該スペアタイヤパン7の底面
部11、および側壁部12の各連設部分にしわや亀裂が
発生するのを回避するためにこれらの連設部の曲率半径
を大きくして曲折する必要がある。
【0011】このため、車両の後面衝突時の前後方向入
力に対する抗力が十分に得られなくなって、強度的に不
利になることは否めない。
【0012】そこで本発明は、車体後部の強度剛性を一
段と高めることのできる自動車のリヤフロア構造を提供
するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1にあっては、リ
ヤフロアパネルをフロントパネルとリヤパネルとで構成
し、該フロントパネルの後部に、リヤホイールハウスイ
ンナの側面に沿って接合されて車体前後方向に延在する
リヤサイドメンバよりも地上高の高いタンク格納部を車
幅方向に形成する一方、該リヤフロアパネルのリヤパネ
ルの中央部にその前縁に亘ってスペアタイヤパンを凹設
し、前記フロントパネルのタンク格納部の後部縦壁の下
縁を該リヤパネルの前縁に接合すると共に、該リヤパネ
ルのスペアタイヤパン側部のフロアサイド部をリヤサイ
ドメンバ上面に接合し、かつ、前記タンク格納部の後部
縦壁の前面に閉断面を形成する断面略コ字形のクロスメ
ンバを車幅方向に接合して、該クロスメンバの両端をリ
ヤサイドメンバの下壁と側壁に接合した構造において、
前記リヤパネルのフロアサイド部とこれに続くスペアタ
イヤパンの側壁部の前部を、リヤホイールハウスインナ
の後側湾曲コーナー部で切欠して、該リヤホイールハウ
スインナの後側湾曲コーナー部に対応するスペアタイヤ
パンの側壁部と前縁との間のコーナー部分に、該側壁部
の略下半部高さでスペアタイヤパン側に膨出する弧状の
コーナー壁を形成し、これらフロアサイド部とスペアタ
イヤパンの側壁部、底面部、およびコーナー壁の各連設
部分を略直角に曲折成形する一方、前記コーナー壁に沿
う弧状の側壁と該側壁に続く上、下壁とで断面略コ字形
に形成したガセットメンバを、前記リヤパネルのコーナ
ー壁の上縁部から前記切欠縁に亘って嵌合して接合し、
かつ、該ガセットメンバをリヤサイドメンバに外嵌して
接合すると共に、該ガセットメンバの前端部をタンク格
納部の後部縦壁およびクロスメンバに突き合わせて接合
したことを特徴としている。
【0014】請求項2にあっては、請求項1に記載のガ
セットメンバの上壁は、リヤサイドメンバ上面に接合す
る第1上面部と、クロスメンバの上壁と面一な第2上面
部と、これら第1、第2上面部を連設する段差部とを備
えたことを特徴としている。
【0015】請求項3にあっては、請求項1、2に記載
のクロスメンバの閉断面内には、ガセットメンバの前端
フランジ部と該クロスメンバとの接合部に対応する部分
にブレースを接合配置したことを特徴としている。
【0016】
【発明の効果】請求項1によれば、リヤパネルのフロア
サイド部とこれに続くスペアタイヤパンの側壁部の前部
を、リヤホイールハウスインナの後側湾曲コーナー部に
対応した部分で切欠してあるため、前記フロアサイド部
とそれに続くスペアタイヤパンの側壁部、底面部、およ
びコーナー壁の各連設部分を、小さな曲率半径で略直角
に曲折成形することが可能となり、このため、後面衝突
入力に対する抗力を高められて、リヤパネル自体の座屈
剛性を高めることができる。
【0017】しかも、ガセットメンバを車体前後方向の
骨格部材であるリヤサイドメンバと、車幅方向の骨格部
材であるクロスメンバに跨って結合してあるため、車体
後部の捩じれ剛性を高められることは勿論、後面衝突入
力に対しては、リヤサイドメンバからクロスメンバへス
ムーズに荷重分散させることができて、リヤホイールハ
ウスインナの後側湾曲コーナー部に対応したリヤサイド
メンバの湾曲部に応力が集中するのを回避することがで
き、車体後部の剛性を高めることができる。
【0018】請求項2によれば、請求項1の効果に加え
て、ガセットメンバの上壁を段差部を境に連設した第1
上面部と第2上面部とに有段成形してあるため、該上壁
の面剛性が高められることと、第2上面部がクロスメン
バの上壁と面一に形成してあることによって、リヤサイ
ドメンバからクロスメンバへの後面衝突入力の荷重伝達
をさらに良好に行わせることができ、車体後部の剛性を
より一層高めることができる。
【0019】請求項3によれば、請求項1、2の効果に
加えて、ブレースの設定によりクロスメンバとガセット
メンバとの接続部分の剛性をさらに高めることができ、
クロスメンバの両側端部にリヤサスペンションを設定す
る場合には、該リヤサスペンションの支持剛性を高める
ことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態を図
面と共に前記従来の構成と同一部分に同一符号を付して
詳述する。
【0021】図1、2において、リヤフロアパネル1は
金属パネル材からなるフロントパネル2とリヤパネル3
とで構成してある。
【0022】フロントパネル2はその後部に、リヤホイ
ールハウスインナ4の側面に沿って接合されて車体前後
方向に延在するリヤサイドメンバ5よりも地上高を高く
して車室側に膨出成形されて、下側に図外のフュエルタ
ンクを搭載するタンク格納部6を車幅方向に形成してあ
る。
【0023】一方、リヤパネル3はその中央部に、前縁
11aに亘ってスペアタイヤパン7を下向きに膨出成形
し、スペアタイヤパン7の側部のフロアサイド部8の下
面をリヤサイドメンバ5に接合し、かつ、その前端フラ
ンジ部8aをリヤホイールハウスインナ4の後側湾曲コ
ーナー部9と、該後側湾曲コーナー部9に接合したリヤ
サイドメンバ5の側縁フランジ部5cに突き合わせて接
合してある。
【0024】前記フロントパネル2は、側縁フランジ部
2aをリヤホイールハウスインナ4の側面に突き合わせ
て接合し、前記タンク格納部6の後部縦壁10の下縁フ
ランジ部2bをリヤパネル3の前記スペアタイヤパン7
の底面部11の前縁11aに接合して、該後部縦壁10
が該スペアタイヤパン7の前壁を兼ねるようにしてあ
る。
【0025】また、前記タンク格納部6の後部縦壁10
の前面には、該後部縦壁10に上、下縁フランジ部13
a、13bを接合して閉断面を形成する断面略コ字形の
クロスメンバ13を車幅方向に配設してあり、該クロス
メンバ13の両側の上下側縁フランジ部13dをリヤサ
イドメンバ5の側壁と下壁に接合してある。
【0026】前記リヤサイドメンバ5は、メンバ開口部
が上向きのハット形断面に形成し、上縁フランジ部5a
を持つリヤ部5Aと、メンバ開口部が車外側を向く横向
きのハット形断面に形成して、メンバ開口部の側縁フラ
ンジ部5cを前記リヤホイールハウスインナ4の側面に
沿って接合したフロント部5Bとで構成してあり、これ
らを該リヤホイールハウスインナ4の後側湾曲コーナー
部9の部分で嵌合して接続してある。
【0027】従って、前記リヤパネル3のフロアサイド
部8は、その下面をこのリヤサイドメンバ5のリヤ部5
Aの上縁フランジ部5aと、フロント部5Bの上壁5b
に亘って接合してある。
【0028】また、前記クロスメンバ13の両側端部に
は、もっとも剛性の高いクロスメンバ13とリヤサイド
メンバ5との接合部近傍にサスペンション取付部材14
を配設してある。
【0029】これらの基本的な構造は前記従来の構成と
同様であるが、前記リヤパネル3のフロアサイド部8と
これに続くスペアタイヤパン7の側壁部12の前部をリ
ヤホイールハウスインナ4の後側湾曲コーナー部9に対
応した部分で切欠して、該リヤホイールハウスインナ4
の後側湾曲コーナー部9に対応するスペアタイヤパン7
の前縁11aと側壁部12との間のコーナー部分に、該
側壁部12の略下半部高さでスペアタイヤパン7の内側
に膨出した弧状のコーナー壁15を形成し、これらフロ
アサイド部8と該スペアタイヤパン7の底面部11、側
壁部12、およびコーナー壁15の各連設部分を小さな
曲率半径で略直角に曲折成形してある。
【0030】そして、前記切欠部分に、コーナー壁15
に沿う弧状の側壁16と該側壁16に続く上壁18と下
壁19とで断面略コ字形に形成したガセットメンバ17
を接合配置してある。
【0031】本実施形態では、該ガセットメンバ17の
上壁18を、段差部18cを境にしてリヤサイドメンバ
5の上壁5bに接合する第1上面部18aと、クロスメ
ンバ13の上壁13cと面一な第2上面部18bとに有
段成形し、前端部には上壁18に続く上縁フランジ部1
7bと、側壁16に続く側壁フランジ部17cおよび下
壁に続く下縁フランジ部17dを形成してある。
【0032】また、該ガセットメンバ17の前端と接続
される、前記フロントパネル2の後部縦壁10の両側下
縁部分に、該ガセットメンバ17の上壁18に対応して
有段成形した、有段フランジ部2cを形成してある。
【0033】前記ガセットメンバ17は具体的には、側
壁16の下縁16aをリヤパネル3のコーナー壁15の
上縁部15aの外面に重合してスポット溶接により接合
すると共に、該ガセットメンバ17の後端部17aをフ
ロアサイド部8およびスペアタイヤパン7の側壁部12
の前部の切欠縁8b、12aの外縁部に重合してスポッ
ト溶接により接合してある。
【0034】そして、このガセットメンバ17をリヤサ
イドメンバ5のフロント部5Bの後端部のリヤホイール
ハウスインナ4の後側湾曲コーナー部9に対応して湾曲
した部分に外嵌し、ガセットメンバ17の下壁19を該
フロント部5Bの下壁5dに重合してスポット溶接によ
り接合すると共に、ガセットメンバ17の上壁18の第
1上面18aをリヤサイドメンバ5のフロント部5Bの
上壁5bに重合してスポット溶接により接合し、かつ、
該上壁18の側縁フランジ部18dをフロント部5Bの
側縁フランジ部5cと共にリヤホイールハウスインナ4
の後側湾曲コーナー部9に重合してスポット溶接により
接合してある。
【0035】また、ガセットメンバ17の前端部は、上
壁18に続く上縁フランジ部17bをフロントパネル2
の後部縦壁10と共にクロスメンバ13の上縁フランジ
部13aに重合してスポット溶接により接合すると共
に、側壁16に続く側壁フランジ部17cをコーナー壁
15の前端フランジ部15bと共に後部縦壁10に重合
してスポット溶接により接合して、下壁に続く下縁フラ
ンジ部17dをクロスメンバ13の下縁フランジ部13
bに重合してスポット溶接により接合し、かつ、第1上
面部18aの前端縁を後部縦壁10の有段フランジ部2
cと共にリヤサイドメンバ5のフロント部5Bの上壁5
bに重合してスポット溶接により接合してある。
【0036】さらに、クロスメンバ13の閉断面内のサ
スペンション取付部材14の近傍には、ガセットメンバ
17の側壁フランジ部17cと該クロスメンバ13との
接合部に対応する部分に方形リング状のブレース20を
接合配置してある。
【0037】とりわけ、この実施形態においては、前記
クロスメンバ13の閉断面内のサスペンション取付部材
14の近傍に逆L字状のスティフナー21をクロスメン
バ13の側壁と下壁に接合して配置してある。
【0038】以上の実施形態の構造によれば、リヤパネ
ル3のフロアサイド部8とこれに続くスペアタイヤパン
7の側壁部12の前部を、リヤホイールハウスインナ4
の後側湾曲コーナー部9に対応した部分で切欠してある
ため、前記フロアサイド部8とそれに続くスペアタイヤ
パン7の底面部11、側壁部12、およびコーナー壁1
5の各連設部分を、しわや亀裂等の発生する事なく小さ
な曲率半径で深絞りして略直角に曲折成形することが可
能となり、このため、後面衝突入力に対する抗力を高め
られて、リヤパネル3自体の座屈剛性を高めることがで
きる。
【0039】しかも、ガセットメンバ17を車体前後方
向の骨格部材であるリヤサイドメンバ5と、車副方向の
骨格部材であるクロスメンバ13に跨って結合してある
ため、車体後部の捩じれ剛性を高められることは勿論、
後面衝突入力に対しては、リヤサイドメンバ5からクロ
スメンバ13へスムーズに荷重分散させることができ
て、リヤホイールハウスインナ4の後側湾曲コーナー部
9に対応したリヤサイドメンバ5の湾曲部に応力が集中
するのを回避することができ、車体後部の剛性を高める
ことができる。
【0040】さらに、ガセットメンバ17の上壁18を
段差部18cを境に連設した第1上面部18aと第2上
面部18bとに有段成形してあるため、該上壁18の面
剛性が高められることと、第2上面部18bがクロスメ
ンバ13の上壁13cと面一に形成してあることによっ
て、リヤサイドメンバ5からクロスメンバ13への後面
衝突入力の荷重伝達をさらに良好に行わせることがで
き、車体後部の剛性をより一層高めることができる。
【0041】また、ブレース20の設定によりクロスメ
ンバ13とガセットメンバ17との接続部分の剛性をさ
らに高めることができ、クロスメンバ13の両側端部に
リヤサスペンションを設定する場合には、該リヤサスペ
ンションの支持剛性を高めることができる。
【0042】とりわけ、この実施形態では、前記クロス
メンバ13の閉断面内のサスペンション取付部材14の
近傍にスティフナー21をクロスメンバ13の側壁と下
壁に接合して配置してあるため、クロスメンバ13の両
側端部にリヤサスペンションを設定する場合には、該リ
ヤサスペンションの支持剛性をさらに高めることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す斜視図
【図2】同実施形態の分解斜視図
【図3】従来の自動車のリヤフロア構造を示す斜視図
【符号の説明】
1 リヤフロアパネル 2 フロントパネル 2b 下縁フランジ部 3 リヤパネル 4 リヤホイールインナ 5 リヤサイドメンバ 6 タンク格納部 7 スペアタイヤパン 8 フロアサイド部 9 後側湾曲コーナー部 10 後部縦壁 11 底面部 11a 前縁 12 側壁部 13 クロスメンバ 15 コーナー壁 15a 上縁部 16 側壁 17 ガセットメンバ 18 上壁 18a 第1上面部 18b 第2上面部 18c 段差部 19 下壁 20 ブレース

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リヤフロアパネルをフロントパネルとリ
    ヤパネルとで構成し、該フロントパネルの後部に、リヤ
    ホイールハウスインナの側面に沿って接合されて車体前
    後方向に延在するリヤサイドメンバよりも地上高の高い
    タンク格納部を車幅方向に形成する一方、該リヤフロア
    パネルのリヤパネルの中央部にその前縁に亘ってスペア
    タイヤパンを凹設し、前記フロントパネルのタンク格納
    部の後部縦壁の下縁を該リヤパネルの前縁に接合すると
    共に、該リヤパネルのスペアタイヤパン側部のフロアサ
    イド部をリヤサイドメンバ上面に接合し、かつ、前記タ
    ンク格納部の後部縦壁の前面に、閉断面を形成する断面
    略コ字形のクロスメンバを車幅方向に接合して、該クロ
    スメンバの両端をリヤサイドメンバの下壁と側壁に接合
    した構造において、 前記リヤパネルのフロアサイド部とこれに続くスペアタ
    イヤパンの側壁部の前部を、リヤホイールハウスインナ
    の後側湾曲コーナー部で切欠して、該リヤホイールハウ
    スインナの後側湾曲コーナー部に対応するスペアタイヤ
    パンの側壁部と前縁との間のコーナー部分に、該側壁部
    の略下半部高さでスペアタイヤパン側に膨出する弧状の
    コーナー壁を形成し、これらフロアサイド部とスペアタ
    イヤパンの側壁部、底面部、およびコーナー壁の各連設
    部分を略直角に曲折成形する一方、前記コーナー壁に沿
    う弧状の側壁と該側壁に続く上、下壁とで断面略コ字形
    に形成したガセットメンバを、前記リヤパネルのコーナ
    ー壁の上縁部から前記切欠縁に亘って嵌合して接合し、
    かつ、該ガセットメンバをリヤサイドメンバに外嵌して
    接合すると共に、該ガセットメンバの前端部をタンク格
    納部の後部縦壁およびクロスメンバに突き合わせて接合
    したことを特徴とする自動車のリヤフロア構造。
  2. 【請求項2】 ガセットメンバの上壁は、リヤサイドメ
    ンバ上面に接合する第1上面部と、クロスメンバの上壁
    と面一な第2上面部と、これら第1、第2上面部を連設
    する段差部とを備えたことを特徴とする請求項1に記載
    の自動車のリヤフロア構造。
  3. 【請求項3】 クロスメンバの閉断面内には、ガセット
    メンバの前端フランジ部と該クロスメンバとの接合部に
    対応する部分にブレースを接合配置したことを特徴とす
    る請求項1、2に記載の自動車のリヤフロア構造。
JP12733196A 1996-05-22 1996-05-22 自動車のリヤフロア構造 Pending JPH09309463A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007099093A (ja) * 2005-10-05 2007-04-19 Mazda Motor Corp 自動車の下部車体構造

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007099093A (ja) * 2005-10-05 2007-04-19 Mazda Motor Corp 自動車の下部車体構造

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