JPH09308159A - 回転電機の固定子コイル - Google Patents

回転電機の固定子コイル

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JPH09308159A
JPH09308159A JP12022296A JP12022296A JPH09308159A JP H09308159 A JPH09308159 A JP H09308159A JP 12022296 A JP12022296 A JP 12022296A JP 12022296 A JP12022296 A JP 12022296A JP H09308159 A JPH09308159 A JP H09308159A
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insulating layer
releasable
semiconductive layer
semiconductive
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JP12022296A
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English (en)
Inventor
Masahiro Takeno
正宏 竹野
Makoto Tsukiji
真 築地
Nobuo Urakawa
伸夫 浦川
Shiro Takada
志郎 高田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 樹脂の含浸・加熱硬化時や運転の際の温度変
化に伴う熱応力により、対地主絶縁層に微小な亀裂や剥
離が発生するのを防止し、コロナ放電の発生を極力防止
できる構造の回転電機の固定しコイルを得る。 【解決手段】 表面コロナ防止層26として、対地主絶
縁層25側の片面を表面処理した離型性半導電層27
と、その外周に離型性半導電層27を保護する半導電層
28を設ける。また、離型性半導電層27と半導電層2
8をテープ状とし、互いに逆方向に巻回する。また、ス
ロット出口近傍部の表面コロナ防止層を、離型性半導電
層と、離型性半導電層の外周に設けられた離型性絶縁層
と、離型性絶縁層の外周に設けられた半導電層とで構成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コイルを鉄心スロ
ットに収納した状態で樹脂の含浸を行う全含浸方式によ
り製造される高圧回転電機の固定子コイルに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】高圧回転電機の固定子および回転子コイ
ルの樹脂含浸方式として、コイル単体で樹脂含浸を行う
単体含浸方式と、コイルを鉄心スロットに収納した状態
で樹脂含浸を行う全含浸方式がある。この全含浸方式で
は、鉄心とコイルが一体的に固着され、鉄心スロット内
の空隙が樹脂により充填されるのでコイルと鉄心の間の
熱伝導率が高く、冷却性能に優れるとともに、樹脂の含
浸、加熱硬化の工程を簡素化できる利点があり、高圧回
転電機の固定子および回転子コイルの樹脂含浸方式とし
て広く使用されている。
【0003】しかし、樹脂の含浸・加熱硬化時の温度変
化や、運転の際の起動停止による温度変化に伴い、一体
化された鉄心スロット内壁面とコイル絶縁との間に互い
の熱膨張係数の差に起因する熱応力が発生することによ
り、対地主絶縁層に亀裂の発生や剥離を生じることが懸
念される。
【0004】これを防止するための固定子コイルの構成
として、特開昭58−64005号公報に掲載されたも
のがある。図6はこの固定子コイルを示す断面構成図で
ある。図において、1はコイル導体、2は素線絶縁、3
は対地絶縁層、4は低抵抗絶縁層、5は離型性低抵抗絶
縁層、6は鉄心、7はスロット、8は楔である。それぞ
れ素線絶縁2によって被覆されたコイル導体1は、複数
本束ねられて外側を対地絶縁層3によって被覆されてい
る。対地絶縁層3の外側には、導電性絶縁テープやシー
トによる低抵抗絶縁層4が形成され、さらに離型性低抵
抗絶縁層5が形成されている。上記のように各絶縁層で
被覆されたコイル導体1は、離型性低抵抗絶縁層5を介
して鉄心6のスロット7に収納され、スロット7の開口
を覆うように楔8を挿入した後、鉄心全体を樹脂含浸槽
に入れて樹脂含浸を行う。
【0005】上記のような固定子コイルでは、低抵抗絶
縁層4と離型性低抵抗絶縁層5とで、対地絶縁層3の回
りに表面コロナ防止層を構成している。離型性低抵抗絶
縁層5が樹脂に対して離型性を示すため、樹脂の含浸・
加熱変化や、運転の際の起動停止による温度変化によっ
て、コイル導体1等に伸縮が生じても、この伸縮は、離
型性低抵抗絶縁層5の外面における滑りによって吸収さ
れる。このようにして、固定子コイルと鉄心との間に作
用する熱応力を緩和でき、表面コロナの発生を抑制でき
る。
【0006】また、特公平7−44798号公報に記載
されたものを図7に示す。この固定子コイルでは、図に
示すように、導体装置16は絶縁層17に囲まれてお
り、表面コロナ防止層として絶縁層17の外周に第1半
導体層18/分離層19/第2半導体層20が設けられ
ている。この構成では、分離層19が第1,第2半導体
層18,20の付着を低減するので、応力による亀裂が
分離層19で発生し、絶縁層17では発生しない。この
ようにして、コロナ放電を防止している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の回
転電機の固定子コイルでは、表面コロナ防止層として対
地絶縁層3の最外周面に離型性低抵抗絶縁層5を巻回し
ている。この離型性低抵抗絶縁層5は薄いフィルム材で
構成されており、強度が低い。このため、製造時に固定
子コイルを鉄心スロットに挿入する際や、運転中にコイ
ルが伸縮する際に、離型性低抵抗絶縁層5が鉄心6の凹
凸に引っかかって離型性低抵抗絶縁層5が裂けてしま
い、亀裂の発生部位をコントロールする機能を損ねてし
まう場合がある。この離型性低抵抗絶縁層5の強度の調
整は材質や形状を考慮すると困難であり、離型性低抵抗
絶縁層5が裂けて付着部位が少なくなると、確実な離型
性を発揮しにくいという問題点があった。また、3層設
けたものは、第1半導体層18と分離層19で剥離が発
生するか、分離層19と第2半導体層20で剥離が発生
するかを特定できず、剥離部分のコントロールが困難で
あった。さらに、厚さをできるだけ薄く構成するという
要求にも反するものであった。
【0008】この発明は、上記のような従来の課題を解
決するためになされたもので、表面コロナ防止層として
できるだけ薄くしつつ、離型性半導電層の損傷を防ぎ、
表面コロナ防止層と鉄心スロットとの間の滑りを良くす
るように構成し、表面コロナ放電の発生をより確実に防
止するとともに、特定の層間で剥離を発生させ、対地絶
縁層内の剥離や亀裂の発生によるコロナ放電劣化を防止
し、長期的に優れた特性を有する回転電機の固定子コイ
ルを得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の構成に係
る回転電機の固定子コイルは、鉄心スロットに配置され
た導体と、導体の周囲に設けられた対地主絶縁層と、対
地主絶縁層の周囲に設けられた表面コロナ防止層とから
なり、これら全体を固着する熱硬化性樹脂を備えた回転
電機の固定子コイルにおいて、表面コロナ防止層は、対
地主絶縁層側に接着する面に表面処理部を有する離型性
半導電層と、離型性半導電層の外周に設けられた半導電
層とで構成されたことを特徴とするものである。
【0010】また、本発明の第2の構成に係る回転電機
の固定子コイルは、第1の構成において、離型性半導電
層と半導電層は、それぞれテープを巻回して構成され、
半導電層は離型性半導電層の巻回方向とは逆方向に巻回
してなることを特徴とするものである。
【0011】また、本発明の第3の構成に係る回転電機
の固定子コイルは、第1の構成の鉄心スロットの両端部
の近傍において、表面コロナ防止層は、対地主絶縁層側
に接着する面に表面処理部を有する離型性半導電層と、
離型性半導電層の外周に設けられた離型性絶縁層と、離
型性絶縁層の外周に設けられた半導電層とで構成された
ことを特徴とするものである。
【0012】また、本発明の第4の構成に係る回転電機
の固定子コイルは、第3の構成の離型性半導電層と離型
性絶縁層は、それぞれテープを巻回して構成され、離型
性絶縁層は離型性半導電層の巻回方向とは逆方向に巻回
してなることを特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1は本発明の実施の形態1による回転
電機の固定子コイルの一部を示す構成図である。図にお
いて、鉄心21に形成されたスロット22に絶縁された
導体からなる固定子コイル23が収納される。固定子コ
イル23は、コイル導体24と、コイル導体24の外側
に形成された対地主絶縁層25とその外側に形成された
表面コロナ防止層26からなる。表面コロナ防止層26
は,例えばフッ素化合物を材料とするテープよりなる離
型性半導電層27と、ガラステープまたはポリエステル
テープと導電粒子よりなる半導電層28で構成されてい
る。ここで、鉄心21と固定子コイル23とが全含浸方
式により熱硬化性含浸樹脂で一体含浸され、対地主絶縁
層25および表面コロナ防止層26に耐電圧性能が付与
されるとともに、熱伝導性に優れた固定子コイルを備え
た回転電機の固定子が形成される。
【0014】離型性半導電層27は含浸される樹脂に対
して離型性を有するものであり、図2は、本実施の形態
に係わる離型性半導電層27を示す斜視図である。この
離型性半導電層27は、例えばカーボンなどの添加物に
より半導電性にしたポリテトラフルオロエチレンをテー
プ状にした半導電性材料27aで構成されている。さら
に、離型性半導電層27と対地主絶縁層25との接着性
の悪さを解消するため、半導電性材料27aの対地主絶
縁層25側の表面をコロナ処理等で荒らすなどの表面処
理を施して接着処理面27bを形成し、対地主絶縁層2
5との接着性を良くしている。この接着処理面27bに
よって、対地主絶縁層25と離型性半導電層27が強固
に接着され、対地主絶縁層25と表面コロナ防止層26
との界面における剥離を防ぐ効果が得られる。
【0015】また本実施の形態では、離型性半導電層2
7とその外周面に構成した半導電層28を介して、樹脂
によって対地主絶縁層25と鉄心21とが固定されてい
る。このため、対地主絶縁層25と鉄心21との間に熱
応力が作用するような状態になっても、離型性半導電層
27と半導電層28の間、または離型性半導電層27と
樹脂の間で摺動し、対地主絶縁層25にかかる熱応力は
緩和される。従って、対地主絶縁層25内部や対地主絶
縁層25と離型性半導電層27との間での剥離や亀裂が
発生せず、固定子コイル23と鉄心21が電気的に接続
されることによる表面コロナの発生は防止される。
【0016】また、表面コロナ防止層26を構成する半
導電層28と離型性半導電層27のうち、外側に半導電
層28を形成することにより、半導電層28が離型性半
導電層27を保護するように作用する。即ち、半導電層
28は離型性半導電層27よりも強度が高い材料で構成
され、製造時に固定子コイル23を鉄心スロット22に
挿入する際や、運転中に固定子コイル23が滑動する際
に、離型性半導電層27が鉄心21の凹凸に引っ掛かっ
て裂けてしまうことから保護する。このため、寿命が長
く信頼性の高い表面コロナ防止層26が得られる。
【0017】図3は本実施の形態に係わる固定子コイル
の表面コロナ防止層26を示す縦断面図である。図に示
すように,対地主絶縁層25の外側を覆う表面コロナ防
止層26は、対地主絶縁層25の表面上に形成された離
型性半導電層27と、さらにその外側に形成された半導
電層28で構成している。この表面コロナ防止層26を
構成する離型性半導電層27と半導電層28とは,例え
ばともに厚さが数十μm程度のテープで形成されてお
り、半導電性テープ28を離型性半導電性テープ27の
巻回方向とは逆方向に巻回して構成している。即ち、離
型性半導電性テープ27を対地主絶縁層25の周りに右
回りに巻回したとすると、半導電性テープ28は離型性
半導電性テープ27の周りに左回りに巻回して構成す
る。
【0018】このように,離型性半導電性テープ27と
逆方向に半導電性テープ28を巻回することにより、離
型性半導電性テープ27と半導電性テープ28との間の
テープ端を考えると、一周の間には、1ヶ所で交差する
ように重なるだけなので、テープ端同志の引っかかりを
少なくし、コイルの滑動が良好になる。このため、対地
主絶縁層25と表面コロナ防止層26との界面における
微小な亀裂や剥離が発生するのを防ぎ、コロナ放電の発
生も良好に防止できるので、固定子コイルの絶縁層の劣
化を防ぐことができる。
【0019】実施の形態2.図4は本発明の実施の形態
2による回転電機の固定子コイルに係わる表面コロナ防
止層部分を示す断面構成図である。本実施の形態による
固定子コイルの表面コロナ防止層部分では、スロット出
口近傍部31、例えばスロット出口Bより150mm程
度の範囲における表面コロナ防止層26の構成を、離型
性半導電層27,離型性絶縁層29,半導電層28の3
層で構成し、スロット中央点Aを含むスロット中央部3
0においては実施の形態1と同じく離型性半導電層27
と半導電層28の2層で構成している。
【0020】図5は、スロット22内の対地主絶縁層2
5に働く剪断応力の特性図である。図において、横軸は
中央点Aからスロット出口Bまでのスロット内絶縁層の
位置を示し、縦軸は絶縁層に働く剪断応力を示してい
る。縦軸は、剪断応力のピークを示す値を1.0として
いる。図に示すように、コイル絶縁層に働く剪断応力
は,スロット22内の中央点Aからスロット出口近傍3
1に近づくにつれて大きくなり、スロット出口Bでは最
も大きな剪断応力が働く。
【0021】このため、スロット出口Bからスロット中
央部30よりへ、少なくとも剪断応力のピーク値の1/
2以上の剪断応力となる部分、この場合は少なくともス
ロット出口Bから20mmの部分を離型性半導電層2
7,離型性絶縁層29,半導電層28の3層で構成し、
離型性の良い構成にしている。この剪断応力が強くかか
る部分を離型性良くすることにより、離型性半導電層2
7と離型性絶縁層29との界面、または離型性絶縁層2
9と半導電層28との界面で容易に剥離し、ほとんど対
地主絶縁層25に剪断応力がかからなくなり、スロット
中央部30に比べ、コイルがスロット22内でさらに良
好に滑動することができる。従って、絶縁層の劣化を効
果的に防止でき、固定子コイルの耐ヒートサイクル性を
向上させることができる。なお、本実施の形態では離型
性絶縁層29が非導電性を示すことになるが、スロット
中央部30でコイル絶縁層と鉄心スロットが電気的に接
続されているため、コロナ放電の発生も良好に防止する
ことができる。
【0022】スロット出口近傍部31における表面コロ
ナ防止層26の構成として、対地主絶縁層25の外側に
形成された離型性半導電層27は、例えば対地主絶縁層
25側の表面をコロナ処理等で荒して接着性を良くした
導電性フッ素化合物のシートが用いられ、その外側に形
成された離型性絶縁層29は、例えば非導電性フッ素化
合物のテープが突き合わせで、かつ導電性フッ素化合物
テープ27の巻回方向とは逆方向に巻回している。即
ち、離型性半導電性テープ27を対地主絶縁層25の周
りに右回りに巻回したとすると、離型性絶縁テープ29
は離型性半導電性テープ27の周りに左回りに巻回して
構成する。
【0023】このように、逆方向に巻回することによ
り,離型性半導電層27と離型性絶縁層29との間のテ
ープ端を考えると、一周の間には、1ヶ所で交差するよ
うに重なるだけなので、テープ端同志の引っかかりを少
なくし、コイルの滑動が良好になる。このため、対地主
絶縁層25内または対地主絶縁層25と表面コロナ防止
層26との界面における微小な亀裂や剥離が発生するの
を防ぎ、コロナ放電の発生も良好にできるので、固定子
コイルの絶縁層の劣化を防ぐことができる。
【0024】
【発明の効果】上記のように、本発明の第1の構成によ
れば、鉄心スロットに配置された導体と、導体の周囲に
設けられた対地主絶縁層と、対地主絶縁層の周囲に設け
られた表面コロナ防止層とからなり、これら全体を固着
する熱硬化性樹脂を備えた回転電機の固定子コイルにお
いて、表面コロナ防止層は、対地主絶縁層側に接着する
面に表面処理部を有する離型性半導電層と、離型性半導
電層の外周に設けられた半導電層とで構成されたことを
特徴とすることにより、コイル絶縁層と鉄心が電気的に
接続されて表面コロナを発生するのを防止するともに、
対地主絶縁層と離型性半導電層が含浸樹脂により強固に
接着される一方で、離型性半導電層と半導電層との間が
容易に剥離し、対地主絶縁層内部や対地主絶縁層と離型
性半導電層との界面での剥離や亀裂によるコロナの発生
を防ぎ、コロナ放電による対地主絶縁層の劣化を有効に
防止することが可能になり、耐ヒートサイクル性に優れ
た回転電機の固定子コイルが得られる効果がある。
【0025】また、本発明の第2の構成によれば、第1
の構成において、離型性半導電層と半導電層は、それぞ
れテープを巻回して構成され、半導電層は離型性半導電
層の巻回方向とは逆方向に巻回することにより、離型性
半導電層と半導電層の間で引っかかりを防ぎ、コイルが
良好に摺動できる回転電機の固定子コイルが得られる効
果がある。
【0026】また、本発明の第3の構成によれば、第1
の構成の鉄心スロットの両端部の近傍において、表面コ
ロナ防止層は、対地主絶縁層側に接着する面に表面処理
部を有する離型性半導電層と、離型性半導電層の外周に
設けられた離型性絶縁層と、離型性絶縁層の外周に設け
られた半導電層とで構成することにより、コイル絶縁層
に働く剪断応力をほとんどなくすることができ、鉄心ス
ロット内でのコイルの滑動が良好な回転電機の固定子コ
イルが得られる効果がある。
【0027】また、本発明の第4の構成によれば、第3
の構成の離型性半導電層と離型性絶縁層は、それぞれテ
ープを巻回して構成され、離型性絶縁層は離型性半導電
層の巻回方向とは逆方向に巻回することにより、離型性
半導電層と離型性絶縁層の間で引っかかりを防ぎ、コイ
ルが良好に摺動できる回転電機の固定子コイルが得られ
る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1による回転電機の固定
子コイルの一部を示す構成図である。
【図2】 実施の形態1に係わる離型性半導電層を示す
斜視図である。
【図3】 実施の形態1に係わる固定子コイルの表面コ
ロナ防止層部分を示す縦断面図である。
【図4】 本発明の実施の形態2による固定子コイルの
表面コロナ防止層部分を示す断面構成図である。
【図5】 実施の形態2に係わる鉄心スロット内の対地
主絶縁層に働く剪断応力を示す特性図である。
【図6】 従来の固定子コイルの一例を示す断面構成図
である。
【図7】 従来の固定子コイルの他の例を示す構成図で
ある。
【符号の説明】
21 鉄心、22 スロット、23 固定子コイル、2
4 導体、25 対地主絶縁層、26 表面コロナ防止
層、27 離型性半導電層、28 半導電層、29 離
型性絶縁層、30 スロット中央部、31 スロット出
口近傍部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高田 志郎 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄心スロットに配置された導体と、該導
    体の周囲に設けられた対地主絶縁層と、該対地主絶縁層
    の周囲に設けられた表面コロナ防止層とからなり、これ
    ら全体を固着する熱硬化性樹脂を備えた回転電機の固定
    子コイルにおいて、前記表面コロナ防止層は、前記対地
    主絶縁層側に接着する面に表面処理部を有する離型性半
    導電層と、該離型性半導電層の外周に設けられた半導電
    層とで構成されたことを特徴とする回転電機の固定子コ
    イル。
  2. 【請求項2】 前記離型性半導電層と前記半導電層は、
    それぞれテープを巻回して構成され、前記半導電層は前
    記離型性半導電層の巻回方向とは逆方向に巻回してなる
    ことを特徴とする請求項1記載の回転電機の固定子コイ
    ル。
  3. 【請求項3】 前記鉄心スロットの両端部の近傍におい
    て、前記表面コロナ防止層は、前記対地主絶縁層側に接
    着する面に表面処理部を有する離型性半導電層と、該離
    型性半導電層の外周に設けられた離型性絶縁層と、該離
    型性絶縁層の外周に設けられた半導電層とで構成された
    ことを特徴とする請求項1記載の回転電機の固定子コイ
    ル。
  4. 【請求項4】 前記離型性半導電層と前記離型性絶縁層
    は、それぞれテープを巻回して構成され、前記離型性絶
    縁層は前記離型性半導電層の巻回方向とは逆方向に巻回
    してなることを特徴とする請求項3記載の回転電機の固
    定子コイル。
JP12022296A 1996-05-15 1996-05-15 回転電機の固定子コイル Pending JPH09308159A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999031782A1 (fr) * 1997-12-18 1999-06-24 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Bobine de stator pour une machine electrique rotative
EP2869435A1 (de) * 2013-11-05 2015-05-06 Siemens Aktiengesellschaft Isolieranordnung, elektrisches Betriebsmittel und elektrische Maschine mit erhöhter Lebensdauer
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