JPH09307439A - 周波数シンセサイザ - Google Patents

周波数シンセサイザ

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JPH09307439A
JPH09307439A JP8114530A JP11453096A JPH09307439A JP H09307439 A JPH09307439 A JP H09307439A JP 8114530 A JP8114530 A JP 8114530A JP 11453096 A JP11453096 A JP 11453096A JP H09307439 A JPH09307439 A JP H09307439A
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JP
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frequency divider
output
divider
controlled oscillator
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Application number
JP8114530A
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Inventor
Noriaki Saito
典昭 齊藤
Hiroyuki Yabuki
博幸 矢吹
Morikazu Sagawa
守一 佐川
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高周波多チャンネル無線機等に用いる周波数
シンセサイザに関するもので、基準発振器の周波数が固
定であるため、比較周波数を高く設定できないという課
題を解決し、ループ利得を上げてチャンネル間周波数切
り換え時間の高速化を可能とする周波数シンセサイザを
実現することを目的とする。 【解決手段】 基準発振器1と、基準側分周器2と、比
較側分周器4と、位相比較器5と、チャージポンプ6
と、積分器7と、高周波出力端子8から構成される位相
同期ループ9において、基準側分周器2に複数パルス付
加/除去形分数分周器10を接続することで、高速な周
波数引き込みを行う周波数シンセサイザが実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は高周波多チャンネル無線
機等に用いられ、高速周波数引き込みを特徴とする位相
同期(PLL;フェーズ・ロックド・ループ)形の周波
数シンセサイザに関するものである。
【0002】
【従来の技術】周波数シンセサイザは多チャンネル無線
機の重要な構成要素であり、各種無線機器・装置に広く
利用されている。近年の無線通信はアナログからデジタ
ルへ移行しつつあるが、その通信方式としては時分割多
元接続(TDMA;タイム・ディビジョン・マルティプ
ル・アクセス)方式が採用されており、周波数シンセサ
イザにおいてはチャンネル間引き込み特性の高速化が重
要な課題となる。
【0003】以下、従来の周波数シンセサイザについて
説明する。図6は従来の周波数シンセサイザの構成を示
すものである。図6において、1は高精度の基準発振器
(通常温度補償水晶発振器が用いられる)、2は基準発
振器1の出力を分周する基準側分周器、3は制御電圧に
応じて発振周波数が変化する電圧制御発振器、4は電圧
制御発振器3の出力を分周する比較側分周器、5は基準
側分周器2と比較側分周器4の出力の位相誤差を検出す
る位相比較器、6は位相比較器5の出力を後述する積分
器の駆動信号に変換するチャージポンプ、7はチャージ
ポンプ6の出力の高域成分を除去して直流平滑化し、電
圧制御発振器3に制御電圧として帰還する積分器(ルー
プフィルタ)、8は当該周波数シンセサイザの高周波出
力端子である。以上のように構成された周波数シンセサ
イザについて、以下その動作について説明する。
【0004】まず、基準側分周器2は基準発振器1の出
力を分周して基準周波数frとし、比較側分周器4は電
圧制御発振器3の出力を分周して比較周波数fvとす
る。位相比較器5はfrとfv出力の誤差を検出し目標
周波数の近傍に引き込むように周波数補正の動作を行
い、チャージポンプ6を介してループフィルタ7の充放
電を行う(周波数引き込みモード)。さらに位相比較器
5は、目標周波数に引き込む様に位相補正の動作を行
い、チャージポンプ6を介してループフィルタ7の充放
電を行う(位相引き込みモード)。
【0005】上記一連の動作は、ループ利得が高い、つ
まり電圧制御発振器3の感度が高い、分周数が小さい
(比較周波数が高い)、あるいはループフィルタ7の時
定数が小さい程高速であり、チャンネル切替は比較側分
周器4の分周比を切り替えることで行う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら通常基準
発振器はベースバンド系でも共通に使用されるため、そ
の周波数を自由に変更することはできず、ある特定の値
に固定されることになる。このため、例えば電圧制御発
振器3の周波数を223.25MHzと固定とすると
き、基準発振器1の周波数を12.8MHzとすれば位
相比較周波数を250KHzに設定できるところ、基準
発振器1の周波数が19.2MHzで固定されているた
め、位相比較周波数を50KHzに設定する必要が生
じ、その結果、ループ利得が低くなりチャンネル間引き
込み速度が劣化するという課題を有していた。
【0007】本発明は前記従来技術の課題を解決するも
ので、チャンネル間引き込み特性の高速化を実現した周
波数シンセサイザを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明は、多チャンネル周波数シンセサイザにおいて
複数パルス付加/除去形分数分周器を基準側または比較
側分周器に接続した構成を有している。
【0009】この構成により、チャンネル間引き込み特
性の高速化を実現できる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、基準信号を発振する基準発振器と、前記基準発振器
の出力を分数分周する複数パルス付加/除去形分数分周
器と、前記複数パルス付加/除去形分数分周器の出力を
整数分周する基準側分周器と、制御電圧に応じて発振周
波数が変化する電圧制御発振器と、前記電圧制御発振器
の出力を外部へ出力する高周波出力端子と、前記電圧制
御発振器の出力を整数分周する比較側分周器と、前記基
準側分周器と比較側分周器の出力の位相誤差を検出する
位相比較器と、前記位相比較器の出力を変換し積分器の
駆動信号とするチャージポンプと、前記チャージポンプ
出力の高域成分を除去して前記電圧制御発振器に帰還す
る積分器とを具備し、前記基準側分周器と複数パルス付
加/除去形分数分周器の分周比を固定とし、前記比較側
分周器の分周数を可変することにより、前記電圧制御発
振器の出力周波数を可変するものである。
【0011】本発明の請求項2に記載の発明は、基準信
号を発振する基準発振器と、前記基準発振器の出力を整
数分周する基準側分周器と、制御電圧に応じて発振周波
数が変化する電圧制御発振器と、前記電圧制御発振器の
出力を外部へ出力する高周波出力端子と、前記電圧制御
発振器の出力を整数分周する比較側分周器と、前記比較
側分周器の出力を分数分周する複数パルス付加/除去形
分数分周器と、前記基準側分周器と複数パルス付加/除
去形分数分周器の出力の位相誤差を検出する位相比較器
と、前記位相比較器の出力を変換し積分器の駆動信号と
するチャージポンプと、前記チャージポンプ出力の高域
成分を除去して前記電圧制御発振器に帰還する積分器と
を具備し、前記複数パルス付加/除去形分数分周器の分
周比を固定とし、前記比較側分周器の分周数を可変する
ことにより、前記電圧制御発振器の出力周波数を可変す
るものである。
【0012】本発明の請求項3に記載の発明は、比較側
分周器として、FractionalN形分数分周器を
用いたことを特徴とするものである。
【0013】本発明の請求項4に記載の発明は、基準側
分周器として、ダイレクトディジタルシンセサイザを用
いたことを特徴とするものである。
【0014】本発明の請求項5に記載の発明は、請求項
1記載の複数パルス付加/除去形分数分周器と、請求項
1記載の基準側分周器との設けている位置を入れ替えた
ものである。
【0015】本発明の請求項6に記載の発明は、請求項
2記載の複数パルス付加/除去形分数分周器と、請求項
2記載の比較側分周器との設けている位置を入れ替えた
ものである。
【0016】本発明は上記各構成によって、基準発振器
の周波数を分数分周を利用して任意の周波数に変換する
ことで位相比較周波数を高めてループ利得を上げること
ができ、チャンネル間周波数切り替え時間の短縮を実現
することができる。
【0017】以下、本発明の実施の形態について図1か
ら図5を用いて説明する。 (実施の形態1)以下、本発明の実施の形態1につい
て、図面を参照しながら説明する。
【0018】図1は本発明の実施の形態1における周波
数シンセサイザの構成のブロック結線図である。
【0019】図1において、1は高精度の基準発振器
(通常温度補償水晶発振器が用いられる)、2は入力信
号を分周する基準側分周器、3は制御電圧に応じて発振
周波数が変化する電圧制御発振器、4は電圧制御発振器
3の出力を分周する比較側分周器、5は基準側分周器2
と比較側分周器4の出力の位相誤差を検出する位相比較
器、6は位相比較器5の出力を後述する積分器の駆動信
号に変換するチャージポンプ、7はチャージポンプ6の
出力の高域成分を除去して直流平滑化し、電圧制御発振
器3に制御電圧として帰還する積分器(ループフィル
タ)、8は当該周波数シンセサイザの高周波出力端子で
ある。以上の1〜8の番号を付している構成要素は図6
の構成と基本的に同一なものである。図6の構成と異な
る点は、基準発振器1と基準側分周器2との間に、基準
発振器1の出力を分数分周する複数パルス付加/除去形
分数分周器10を新たに設けた点である。
【0020】複数パルス付加/除去形分数分周器10の
具体的な構成、例えば5段構成の例が”分周器切替方式
低消費電力・高速周波数シンセサイザの検討”(電子情
報通信学会1995年総合大会予稿集SC−2−8)に
掲載されており、入力周波数をclkin、出力周波数
をclkout、M1〜M5を2以上の整数、N1を2
≦N1≦M4/2の整数、N2を2≦N2≦M5/2ま
での整数としたとき、
【0021】
【数1】
【0022】の関係式を簡易な構成で実現できるもので
ある。以上のように構成された周波数シンセサイザの動
作を説明する。
【0023】まず、基準発振器1の出力19.2MHz
が複数パルス付加/除去形分数分周器10に入力され
る。複数パルス付加/除去形分数分周器10が
【0024】
【数2】
【0025】で表せる分数の分周比を持つように設定す
れば、その出力周波数は4MHzとなる。
【0026】次に基準側分周器2が複数パルス付加/除
去形分数分周器10の出力4MHzの16分周を行うこ
とで、19.2MHzを直接整数分周した場合には得る
ことができない基準周波数250KHzを得ることがで
きる。以下の動作は従来例と同様のため省略する。
【0027】以上のように本実施例によれば、周波数シ
ンセサイザにおいて、基準側分周器と複数パルス付加/
除去形分数分周器10を新たに接続することにより、基
準発振器1の周波数が固定されていることにより生じる
位相比較周波数に関する制限を取り除き、高速な周波数
引き込みを行う周波数シンセサイザが実現できる。な
お、図1において複数パルス付加/除去形分数分周器1
0は基準側分周器2の前段に接続されているが後段、す
なわち基準側分周器2と位相比較器5との間の接続して
もよいことはいうまでもない。
【0028】(実施の形態2)以下、本発明の実施の形
態2について、図面を参照しながら説明する。
【0029】図2は本発明の実施の形態2における周波
数シンセサイザの構成のブロック結線図である。図2に
おいて、1は高精度の基準発振器(通常温度補償水晶発
振器が用いられる)、2は基準発振器1の出力を分周す
る基準側分周器、3は制御電圧に応じて発振周波数が変
化する電圧制御発振器、4は電圧制御発振器3の出力を
分周する比較側分周器、5は基準側分周器2と比較側分
周器4側の出力の位相誤差を検出する位相比較器、6は
位相比較器5の出力を後述する積分器の駆動信号に変換
するチャージポンプ、7はチャージポンプ6の出力の高
域成分を除去して直流平滑化し、電圧制御発振器3に制
御電圧として帰還する積分器(ループフィルタ)、8は
当該周波数シンセサイザの高周波出力端子である。以上
の1〜8の番号を付している構成要素は図6の構成と基
本的に同一なものである。図6の構成と異なる点は、比
較側分周器4と位相比較器5との間に、比較側分周器4
の出力を分数分周する複数パルス付加/除去形分数分周
器11を新たに設けた点である。
【0030】以上のように構成された周波数シンセサイ
ザの動作を図2を用いて説明する。まず、基準側分周器
2は基準発振器1の出力19.2MHzを64分周して
基準周波数fr=300KHzとし、比較側分周器4は
電圧制御発振器3の出力223.25MHzを47分周
して4.75MHzとする。複数パルス付加/除去形分
数分周器11が
【0031】
【数3】
【0032】で表せる分数の分周比を持つように設定す
れば、その出力周波数は300KHzとなって基準周波
数fr=300KHzと等しくなり、従来実現できない
基準周波数fr=300KHzを実現できる。以下の動
作は従来のものと同様のため省略する。
【0033】以上のように本実施例によれば、周波数シ
ンセサイザにおいて、比較側分周器4と複数パルス付加
/除去形分数分周器11を接続することにより、基準発
振器1の周波数が固定されていることにより生じる位相
比較周波数に関する制限を取り除き、高速な周波数引き
込みを行う周波数シンセサイザが実現できる。なお、図
2において複数パルス付加/除去形分数分周器11は比
較側分周器4の後段に接続されているが、前段である電
圧制御発振器3と比較側分周器4との間に接続してもよ
いことはいうまでもない。
【0034】(実施の形態3)以下、本発明の実施の形
態3について、図面を参照しながら説明する。
【0035】図3は本発明の実施の形態3における周波
数シンセサイザの構成のブロック結線図である。
【0036】図3において、1は高精度の基準発振器
(通常温度補償水晶発振器が用いられる)、10は基準
発振器1の出力を分数分周する複数パルス付加/除去形
分数分周器、2は複数パルス付加/除去形分数分周器1
0の出力を分周する基準側分周器、3は制御電圧に応じ
て発振周波数が変化する電圧制御発振器、5は基準側分
周器2と電圧制御発振器3側の出力の位相誤差を検出す
る位相比較器、6は位相比較器5の出力を後述する積分
器の駆動信号に変換するチャージポンプ、7はチャージ
ポンプ6の出力の高域成分を除去して直流平滑化し、電
圧制御発振器3に制御電圧として帰還する積分器(ルー
プフィルタ)、8は当該周波数シンセサイザの高周波出
力端子である。
【0037】以上の1、2、3、5、6、7、8の番号
を付している構成要素は図1の構成と基本的に同一なも
のである。
【0038】図1の構成と異なる点は、図1の比較側分
周器4の代わりに、あるいは比較側分周器4として、電
圧制御発振器3の出力を分数分周するFraction
alN形分数分周器12を設けた点である。
【0039】このFractionalN形分数分周器
12は、例えば”A SHORTSURVEY OF
FREQUENCY SYNTHESIZER TEC
HNIQUES”、V.Reinhardt,etc:
40th AnnualFrequnecy Cont
rol Symposium −1986 で紹介され
ているものであり、入力周波数をclkin、出力周波
数をclkout、使用するアキュムレータのビット数
をKビット、整数分周器の分周数をN、周波数指定ワー
ドをFとしたとき
【0040】
【数4】
【0041】の関係式を実現し、位相同期ループ(PL
L)の比較周波数をチャネルステップの2N 倍に設定で
きるものである。
【0042】以上のように構成された周波数シンセサイ
ザの動作を図3を用いて説明する。チャネルステップが
25KHzのシステムを考える。Fractional
N形分数分周器12により、PLLの比較周波数はアキ
ュムレータのビット数を5ビットとして、25KHz×
5 =800KHzに設定できる。基準発振器1の周波
数が12.6MHzであるとすると、整数分周形の基準
側分周器2だけでは800KHzを出力することができ
ないが、複数パルス付加/除去形分数分周器10が
【0043】
【数5】
【0044】で表せる分周比を持つように設定すること
で、基準側分周器2の出力を1.6MHzとすることが
でき、基準側分周器2が更に2分周を行うことで比較周
波数800KHzが実現できる。以下の動作は従来例と
同様であるため省略する。
【0045】また、チャンネル指定は、Fractio
nalN形分数分周器12の分周比N,Fを変化させる
ことで行い、複数パルス付加/除去形分数分周器10の
分周比は固定である。
【0046】以上のように本実施例によれば、Frac
tionalN形分数分周器12を用いて比較周波数を
高める形式の周波数シンセサイザにおいて、基準側分周
器1と複数パルス付加/除去形分数分周器10を接続す
ることにより、基準発振器1の周波数が固定されている
ことにより生じる位相比較周波数に関する制限を取り除
き、高速な周波数引き込みを行う周波数シンセサイザが
実現できる。なお、図3において複数パルス付加/除去
形分数分周器10は基準側分周器2の前段に接続されて
いるが後段、すなわち基準側分周器2と位相比較器5と
の間の接続してもよいことはいうまでもない。
【0047】(実施の形態4)以下、本発明の実施の形
態4について、図面を参照しながら説明する。
【0048】図4は本発明の実施の形態4における周波
数シンセサイザの構成のブロック結線図である。図4に
おいて、図3の構成と異なる点は、基準発振器1と基準
側分周器2との間に設けていた複数パルス付加/除去形
分数分周器10を、FractionalN形分数分周
器12の後段、すなわちFractionalN形分数
分周器12と位相比較器5との間に設けた点である。
【0049】以上のように構成された周波数シンセサイ
ザの動作を説明する。まず、チャネルステップが25K
Hzのシステムを考える。FractionalN形分
数分周器12により、PLLの比較周波数はアキュムレ
ータのビット数を8ビットとして、25KHz×28
6.4MHzに設定できる。しかし、基準発振器1の周
波数が12.6MHzであるとすると、整数分周形の基
準側分周器2だけでは6.4MHzを出力することがで
きない。そこで複数パルス付加/除去形分数分周器10
【0050】
【数6】
【0051】で表せる分周比を持つように設定すること
で、6.4MHzから1.575MHzへの変換を行
う。1.575MHzは基準側分周器2で基準発振器1
の出力12.6MHzの8分周を行うことで容易に得る
ことができる。以下の動作は従来例と同様のため省略す
る。また、チャンネル指定は、fractionalN
形分数分周器12の分周比N,Fを変化させることで行
い、複数パルス付加/除去形分数分周器10の分周比は
固定である。
【0052】以上のように本実施例によれば、Frac
tionalN形分数分周器12を用いて比較周波数を
高める形式の周波数シンセサイザにおいて、Fract
ionalN形分数分周器12と複数パルス付加/除去
形分数分周器10を接続することにより、基準発振器1
の周波数が固定されていることにより生じる位相比較周
波数に関する制限を取り除き、高速な周波数引き込みを
行う周波数シンセサイザが実現できる。
【0053】なお、図4において複数パルス付加/除去
形分数分周器10はFractionalN形分数分周
器12の後段に接続されているが前段、すなわち電圧制
御発振器3とFractionalN形分数分周器12
との間に接続してもよいことはいうまでもない。
【0054】(実施の形態5)以下、本発明の実施の形
態5について、図面を参照しながら説明する。
【0055】図5は本発明の実施の形態5における周波
数シンセサイザの構成のブロック結線図である。
【0056】図5において、図1の構成と異なる点は、
基準側分周器2の代わりに、あるいは基準側分周器2と
して、新たにダイレクトディジタルシンセサイザ13を
設けた点である。このダイレクトディジタルシンセサイ
ザ13は、例えば”A SHORT SURVEY O
F FREQUENCY SYNTHESIZERTE
CHNIQUES”、V.Reinhardt,et
c:40th Annual Frequnecy C
ontrol Symposium −1986 で紹
介されているものであり、入力周波数をclkin、出
力周波数をclkout、使用するアキュムレータのビ
ット数がKビット、周波数指定ワードFとしたとき
【0057】
【数7】
【0058】の関係式を実現するもので、周波数指定ワ
ードFを1ずつ変化させることで、出力周波数clko
utを入力周波数clkin/2K のステップで可変で
きる。
【0059】以上のように構成された周波数シンセサイ
ザの動作を説明する。例えば比較側分周器4の分周比を
1000に設定し、ダイレクトディジタルシンセサイザ
13の出力を△fだけ変化させると、位相同期ループに
より電圧制御発振器3の出力は1000×△fだけ変化
する。すなわち、電圧制御発振器3の出力を25KHz
ステップで変化させるにはDDSの出力を25Hzステ
ップで変化させる必要がある。
【0060】ここで基準発振器1の出力が12.8MH
zであったとするとダイレクトディジタルシンセサイザ
13だけでは、25Hzステップを実現することができ
ないが、パルス付加/除去形分数分周器10が
【0061】
【数8】
【0062】で表せる分周数を持つように設定すること
で、基準発振器1の出力周波数12.8MHzを3.2
768MHzに変換できるため、ダイレクトディジタル
シンセサイザ13のアキュムレータ長を17ビットとし
て、ダイレクトディジタルシンセサイザ500の周波数
ステップを3.2769MHz/217=25Hz、すな
わち電圧制御発振器3の出力を25KHzステップに設
定できる。このときの位相同期ループの比較周波数は周
波数ステップ25KHzより高い約1MHzとなる。
【0063】なお、チャンネル切替はダイレクトディジ
タルシンセサイザ13の周波数指定ワードFにより行
い、複数パルス付加/除去形分数分周器10の分周比は
固定である。
【0064】以上のように本実施例によれば、ダイレク
トディジタルシンセサイザ13を用いて比較周波数を高
める形式の周波数シンセサイザにおいて、ダイレクトデ
ィジタルシンセサイザ13と複数パルス付加/除去形分
数分周器10を接続することにより、基準発振器1の周
波数が固定されていることにより生じる位相比較周波数
に関する制限を取り除き、高速な周波数引き込みを行う
周波数シンセサイザが実現できる。
【0065】なお、図5において複数パルス付加/除去
形分数分周器10とダイレクトディジタルシンセサイザ
13の位置は互いに入れ替えても良い。
【0066】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、周波数シ
ンセサイザにおいて、基準側分周器あるいは比較側分周
器に複数パルス付加/除去形分数分周器を接続すること
でチャネル間周波数切り替え時間の高速化を可能とする
優れた周波数シンセサイザを実現できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における周波数シンセサ
イザのブロック結線図
【図2】本発明の実施の形態2における周波数シンセサ
イザのブロック結線図
【図3】本発明の実施の形態3における周波数シンセサ
イザのブロック結線図
【図4】本発明の実施の形態4における周波数シンセサ
イザのブロック結線図
【図5】本発明の実施の形態5における周波数シンセサ
イザのブロック結線図
【図6】従来の周波数シンセサイザのブロック結線図
【符号の説明】
1 基準発振器 2 基準側分周器 3 電圧制御発振器 4 比較側分周器 5 位相比較器 6 チャージポンプ 7 積分器 8 高周波出力端子 9 位相同期ループ(PLL) 10 複数パルス付加/除去形分数分周器 12 FractionalN形分数分周器 13 ダイレクトディジタルシンセサイザ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基準信号を発振する基準発振器と、前記
    基準発振器の出力を分数分周する複数パルス付加/除去
    形分数分周器と、前記複数パルス付加/除去形分数分周
    器の出力を整数分周する基準側分周器と、制御電圧に応
    じて発振周波数が変化する電圧制御発振器と、前記電圧
    制御発振器の出力を外部へ出力する高周波出力端子と、
    前記電圧制御発振器の出力を整数分周する比較側分周器
    と、前記基準側分周器と比較側分周器の出力の位相誤差
    を検出する位相比較器と、前記位相比較器の出力を変換
    し積分器の駆動信号とするチャージポンプと、前記チャ
    ージポンプ出力の高域成分を除去して前記電圧制御発振
    器に帰還する積分器とを具備し、前記基準側分周器と複
    数パルス付加/除去形分数分周器の分周比を固定とし、
    前記比較側分周器の分周数を可変することにより、前記
    電圧制御発振器の出力周波数を可変する周波数シンセサ
    イザ。
  2. 【請求項2】 基準信号を発振する基準発振器と、前記
    基準発振器の出力を整数分周する基準側分周器と、制御
    電圧に応じて発振周波数が変化する電圧制御発振器と、
    前記電圧制御発振器の出力を外部へ出力する高周波出力
    端子と、前記電圧制御発振器の出力を整数分周する比較
    側分周器と、前記比較側分周器の出力を分数分周する複
    数パルス付加/除去形分数分周器と、前記基準側分周器
    と複数パルス付加/除去形分数分周器の出力の位相誤差
    を検出する位相比較器と、前記位相比較器の出力を変換
    し積分器の駆動信号とするチャージポンプと、前記チャ
    ージポンプ出力の高域成分を除去して前記電圧制御発振
    器に帰還する積分器とを具備し、前記複数パルス付加/
    除去形分数分周器の分周比を固定とし、前記比較側分周
    器の分周数を可変することにより、前記電圧制御発振器
    の出力周波数を可変する周波数シンセサイザ。
  3. 【請求項3】 比較側分周器として、Fraction
    alN形分数分周器を用いたことを特徴とする請求項1
    又は2記載の周波数シンセサイザ。
  4. 【請求項4】 基準側分周器として、ダイレクトディジ
    タルシンセサイザを用いたことを特徴とする請求項1記
    載の周波数シンセサイザ。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の複数パルス付加/除去形
    分数分周器と、請求項1記載の基準側分周器との設けて
    いる位置を入れ替えた周波数シンセサイザ。
  6. 【請求項6】 請求項2記載の複数パルス付加/除去形
    分数分周器と、請求項2記載の比較側分周器との設けて
    いる位置を入れ替えた周波数シンセサイザ。
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