JPH0930696A - 帯状長尺物の巻取り装置 - Google Patents

帯状長尺物の巻取り装置

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JPH0930696A
JPH0930696A JP17774395A JP17774395A JPH0930696A JP H0930696 A JPH0930696 A JP H0930696A JP 17774395 A JP17774395 A JP 17774395A JP 17774395 A JP17774395 A JP 17774395A JP H0930696 A JPH0930696 A JP H0930696A
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roller
deviation
strip
tension
shaped long
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JP17774395A
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English (en)
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Michizo Kozuki
陸三 上月
Jiro Yamashiro
二郎 山城
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Bando Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Bando Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 巻取りローラに巻取られるシートの幅方向へ
の偏動を抑制することにより、巻取りローラに対して正
確な巻取り位置でシートを巻取り可能とする巻取り装置
に対し、その実用性の向上を図る。 【解決手段】 シートSを巻取りローラ3に巻取る巻取
り装置に対し、シートSを搬送する複数本のローラのう
ち1本を偏動制御ローラ19に構成する。偏動制御ロー
ラ19の一方の軸端部に偏動検知リング42を配設し、
シートSを、この偏動制御ローラ19の配設位置に向っ
て初期偏動させる。シートSが偏動検知リング42に接
触した際に発生する偏動検知リング42の回転トルクを
利用して偏動制御ローラ19の一方の軸端部を変位させ
ることで初期偏動を解消する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、帯状長尺物の巻取
り装置に係り、特に、巻取りローラに巻取られる帯状長
尺物の幅方向への偏動を抑制することにより、巻取りロ
ーラに対して正確な巻取り位置で帯状長尺物を巻取り可
能とするための改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば特開平2−14436
0号公報に開示されているような帯状長尺物の巻取り装
置が知られている。この種の巻取り装置は、紙、樹脂シ
ート、フィルム等の帯状長尺物を、巻取りローラに対し
て正確な巻取り位置で巻取り可能とする必要がある。つ
まり、帯状長尺物を正確な巻取り位置で巻取れない場合
には、巻取られた帯状長尺物の端面が不揃いになって後
工程の作業性が悪化してしまうことになるため、巻取り
ローラに対して正確に巻取る必要がある。また、この後
工程の作業性を良好にするために、巻取られた帯状長尺
物の端縁部分を切り揃えるようにした場合、材料のロス
が増大してしまうため好ましくない。
【0003】そのため、上記公報に開示されている巻取
り装置では、帯状長尺物の偏動に応じて巻取りローラを
その軸方向に移動させることで、巻取りローラに対して
正確な巻取り位置で帯状長尺物を巻取るようにしてい
る。
【0004】また、正確な巻取り位置で帯状長尺物を巻
取るために、帯状長尺物の偏動を抑制するものがある。
その一例として特開平3−152052号公報に開示さ
れているものでは、帯状長尺物の両端縁に夫々当接する
ガイド部材を備え、帯状長尺物からガイド部材に与えら
れる押圧力によって帯状長尺物の偏動を検知し、この検
知に伴ってローラの軸心を傾けることで偏動を修正する
ようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の構成は、実用性の面で課題が残されてい
た。つまり、前者のものでは、巻取りローラが帯状長尺
物を巻き取っていくうちにその重量が増大し、上記軸方
向への移動の制御性が悪化し、帯状長尺物の偏動に対し
て迅速に巻取りローラの移動を追従させることができな
くなってしまい、巻取り位置がばらついてしまう虞れが
ある。一方、後者のものではガイド部材に当接している
帯状長尺物の両端縁に損傷を招く虞れがある。つまり、
この構成では強度の高い帯状長尺物にしか適用できず適
応範囲が限られたものになる。
【0006】本発明は、これらの点に鑑みてなされたも
のであって、巻取りローラに巻取られる帯状長尺物の幅
方向への偏動を抑制することにより、巻取りローラに対
して正確な巻取り位置で帯状長尺物を巻取り可能とする
帯状長尺物の巻取り装置に対し、その実用性の向上を図
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明は、帯状長尺物の巻取り装置の少なくとも1
本のローラに対し、帯状長尺物に偏動が発生すると、こ
の帯状長尺物の走行運動力によってロ−ラの軸端部を所
定方向に変位させて逆方向の偏動成分を発生させるよう
にした。
【0008】具体的に、請求項1記載の発明が講じた手
段は、互いに略平行に配置された複数本のローラを備
え、帯状長尺物を、各ローラに巻き掛けながら搬送した
後、巻取りローラに巻取るようにした帯状長尺物の巻取
り装置を前提としている。そして、上記複数本のローラ
のうち少なくとも1本を偏動調整用ローラに構成する。
また、該偏動調整用ローラの一方の軸端部に、該偏動調
整用ローラと独立して回転自在に支持された偏動検出部
材と、上記帯状長尺物を偏動検出部材の配設位置に向っ
て偏動させる片寄付与手段と、上記偏動検出部材に連繋
され、片寄付与手段による帯状長尺物の偏動により偏動
検出部材に帯状長尺物が接して回転トルクが作用したと
きに、その回転運動を偏動調整用ローラの軸端部が所定
方向に変位する運動に変換し、帯状長尺物を偏動検出部
材から離れる方向に移動させるローラ端部変位手段とを
備えさせた構成としている。
【0009】この構成により、帯状長尺物が片寄付与手
段の作用によって偏動して偏動検出部材に接すると、該
偏動検出部材が帯状長尺物との接触摩擦により回転す
る。そして、この回転運動に伴って該回転運動が、偏動
調整用ローラの軸端部を所定方向に変位させる運動に変
換される。このようにして偏動調整用ローラの軸端部が
変位すると、帯状長尺物に上記偏動方向とは逆方向の偏
動変位が発生するために、上記初期の偏動が修正され
る。つまり、初期の偏動に応じた偏動調整用ローラの軸
端部の変位量が自動的に与えられ、帯状長尺物の偏動を
修正する。このため、上記帯状長尺物は安定した走行を
行うことができ、巻取りローラに対して正確な巻取り位
置で巻取られることになる。
【0010】請求項2記載の発明は、上記請求項1記載
の帯状長尺物の巻取り装置において、偏動検出部材の外
周面に帯状長尺物が乗り上げ可能な乗り上げ面を形成
し、該乗り上げ面における偏動調整用ローラの軸心を通
る断面の輪郭を、偏動調整用ローラから離れるに従って
回転軸心から離れるように傾斜させた構成としている。
【0011】この構成により、帯状長尺物の偏動量が大
きい場合、偏動検出部材の乗り上げ面に対する帯状長尺
物の乗り上げ量が増大することになる。そして、この乗
り上げ面は、偏動調整用ローラから離れるに従って回転
軸心から離れるように傾斜しているため、帯状長尺物の
乗り上げ量の増大に伴って偏動検出部材と帯状長尺物と
の間の接触摩擦力が増大する。これによって偏動検出部
材に与えられる回転トルクが増大するので、偏動調整用
ローラの軸端部が迅速に変位して偏動修正が行われる。
このため、帯状長尺物の偏動量が大きくなり過ぎること
が回避される。
【0012】請求項3記載の発明は、上記請求項1記載
の帯状長尺物の巻取り装置において、片寄付与手段を、
偏動調整用ローラによって与えられる帯状長尺物の幅方
向両端部の張力が異なるように設定するものとした構成
としている。
【0013】この構成により、偏動調整用ローラによっ
て与えられる帯状長尺物の幅方向両端部の張力を異なら
せたことで、帯状長尺物が偏動検出部材の配設位置に向
って偏動することになる。このため、簡単な構成で帯状
長尺物の初期偏動を与えることができる。
【0014】請求項4記載の発明は、上記請求項1記載
の帯状長尺物の巻取り装置において、偏動調整用ローラ
の両軸端部をテンションプレートによって夫々回転自在
に支持し、該各テンションプレートを、支持フレームに
より、偏動調整用ローラから帯状長尺物に与えられる張
力が変更可能となる方向にスライド移動自在に夫々支持
する。また、この各テンションプレートと支持フレーム
との間に、上記張力が増大する方向への付勢力をテンシ
ョンプレートに与えるテンションスプリングを夫々架設
し、各支持フレームに、上記各張力を個別に変更可能と
する張力変更手段を設けた構成としている。
【0015】この構成により、帯状長尺物に対して張力
を与える機構をユニット化したことにより、装置全体の
構成の簡素化及び良好な組立て作業性を得ることができ
る。また、この張力は張力変更手段により変更可能であ
るので、帯状長尺物の材質等に応じた張力を任意に設定
できる。
【0016】請求項5記載の発明は、上記請求項1記載
の帯状長尺物の巻取り装置において、ローラ端部変位手
段に、一端が偏動検出部材に巻取自在に連結され、偏動
検出部材が回転したときに、該偏動検出部材に巻取られ
て偏動調整用ローラの軸端部を所定方向に変位させる可
撓性を有する巻取部材を備えさせた構成としている。
【0017】この構成により、偏動検出部材が帯状長尺
物との接触摩擦により回転すると、巻取部材が偏動検出
部材に巻取られ、これによって偏動調整用ローラの軸端
部が所定方向に変位して偏動修正動作が行われる。
【0018】請求項6記載の発明は、上記請求項1記載
の帯状長尺物の巻取り装置において、帯状長尺物を、そ
の表裏両側から所定の加圧力で挾む一対の張力付与ロー
ラを備えた張力付与手段を、偏動調整用ローラに対して
帯状長尺物の搬送方向の上流側及び下流側に夫々隣接し
て設けた構成としている。
【0019】この構成により、偏動調整用ローラの上流
側及び下流側に隣接して設けられた張力付与手段の張力
付与ローラにより帯状長尺物が表裏両側から挟まれてい
ることで、偏動調整用ローラに掛けられている帯状長尺
物の張力は常に安定した状態にある。このため、偏動調
整用ローラの上流側に位置する張力付与手段よりも更に
上流側にあるローラや、偏動調整用ローラの下流側に位
置する張力付与手段よりも更に下流側にあるローラの影
響によって偏動調整用ローラに掛けられている帯状長尺
物の張力が変化してしまうことがない。つまり、この張
力の変化によって偏動修正動作に支障を来すといったこ
とを回避できるので、常に安定した良好な偏動修正動作
が行われる。
【0020】請求項7記載の発明は、上記請求項1記載
の帯状長尺物の巻取り装置において、帯状長尺物を、そ
の表裏両側から所定の加圧力で挾む一対の張力付与ロー
ラを備えた張力付与手段を、偏動調整用ローラと巻取り
ローラとの間で該各ローラに隣接した位置に設け、上記
張力付与手段に、巻取りローラに対する張力付与ローラ
の軸心を傾斜自在とするローラ軸心調整機構を備えさせ
た構成としている。
【0021】この構成により、ローラ軸心調整機構によ
り、巻取りローラに対する張力付与ローラの軸心を傾斜
させることにより、この張力付与ローラによって帯状長
尺物が幅方向に所定寸法だけ移動することになる。この
ため、巻取りローラに対する帯状長尺物の巻取り位置が
変更可能とされる。このため、帯状長尺物の巻取り位置
を任意の位置に設定可能となっている。
【0022】請求項8記載の発明は、上記請求項7記載
の帯状長尺物の巻取り装置において、ローラ軸心調整機
構に、固定側スライダと、該固定側スライダに対してス
ライド移動が自在とされ、張力付与ローラと一体的に設
けられた移動側スライダと、移動側スライダを固定側ス
ライダに対して連繋し、移動側スライダをスライド移動
させて張力付与ローラの軸心の傾斜角度を変更するスラ
イド調整ねじとを備えさせた構成としている。
【0023】この構成により、巻取りローラに対する張
力付与ローラの軸心を傾斜させる際には、スライド調整
ねじを操作して、移動側スライダを固定側スライダに対
してスライド移動させる。このように、簡単な操作で張
力付与ローラの軸心を傾斜させることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図面に
基いて詳細に説明する。また、本形態では帆布にフィル
ム材を重ね合わせながら、この帆布及びフィルムで成る
帯状長尺物としての複合シートを巻取りローラに巻取る
ようにした装置に対して本発明を適用した場合について
説明する。
【0025】図1は本形態に係る巻取り装置1の全体構
成を示している。本図の如く、この巻取り装置1は、帆
布S´が巻取られているドラム2から該帆布S´を送り
出し、上方に配置された押出し機14から供給されるフ
ィルムTをこの帆布S´の上面に重ね合わせた後、これ
らを一体的に巻取りローラ3に巻取るものであって、台
車4上に水平方向に延びる回転軸を有する複数本のロー
ラが配設され、このローラによってフィルムT及び帆布
S´から成る複合シートSが案内された後、巻取りロー
ラ3に巻取られる構成となっている。詳しくは、台車4
の図1における右側面には上記ドラム2がドラム支持ア
ーム2aにより回転自在に支持されている。また、台車
4の上面は、シート送り方向(図1の右側から左側に向
う方向)の上流側部分に形成された第1水平面4aと、
該第1水平面4aの下流側に段部を介して連続し、該第
1水平部4aよりも高い位置にある第2水平面4bとを
備えている。また、この台車4の下面にはキャスタ4
c,4cが取付けられており、装置全体としての移動が
可能となっている。尚、この図1に示すような装置1の
据付け状態では、台車4に設けられたブレーキ4dが床
面Fに取付けられたストッパ9に連繋されて台車4の移
動が不能にされている。
【0026】また、上記第1水平面4aの右側端部には
大小4個の送りローラ5,6,7,8が順に配置されて
いる。一方、第2水平面4bには、シート送り方向の上
流側から下流側に向って、カッタユニット10、一方の
張力付与手段としての固定ローラユニット11、偏動制
御ユニット12及び他方の張力付与手段としての可変ロ
ーラユニット13が順に配置されている(詳細は後述す
る)。そして、台車4の図1における左側面には上記巻
取りローラ3がローラ支持アーム3aにより回転自在に
支持されている。この巻取りローラ3は、図3に示すよ
うに、中空のローラ本体3bの内部に、該ローラ本体3
bの内径よりも小径に形成されたローラシャフト3cが
挿通され、該ローラシャフト3cにローラリング3dが
外嵌合されていて、該ローラリング3dの外周面のテー
パ部がローラ本体3bの内周端縁部に当接しており、こ
れによってローラ本体3bとローラシャフト3cとが回
転一体に組付けられて成っている。また、ローラシャフ
ト3cの両端部はラジアルベアリングB1により台車4
に対して回転自在に支持されていると共に、図3におけ
る左側の軸端部で、台車4の側方に突出した部分にはス
プロケット3e及び弛み制御クラッチ3fが装着されて
いる。尚、このスプロケット3e及び弛み制御クラッチ
3fは、台車4の側面に取付けられたチェーンカバー4
eによって覆われている。また、図2及び図4に示すよ
うに、台車4の内部にはモータ15が備えられており、
このモータ15の駆動軸に取付けられたスプロケット1
5aと上記ローラシャフト3cに取付けられたスプロケ
ット3eとの間にチェーン16が掛け渡されている。つ
まり、モータ15の駆動力がチェーン16により巻取り
ローラ3に伝達され、該巻取りローラ3が回転(図2の
矢印参照)して複合シートSを巻取るようになってい
る。また、上記弛み制御クラッチ3fは、シートSが巻
取りローラ3に巻き取られる際に、該シートSが弛まな
いように該巻取りローラ3の逆回転を阻止するようにな
っている。尚、図1における30はモータ15の駆動制
御等を行う制御ユニットである。
【0027】以下、上記各ユニット10〜13について
説明する。先ず、カッタユニット10は、図1の如く、
支持台10aに回転自在に支持されたカット用ローラ1
0bと、該カット用ローラ10bの上側に配置されて水
平軸回りに回動可能なカッタ10cとを備え、シートS
を必要に応じて所定長さに切断するものであり、このシ
ートSを切断する際には、カッタ10cが図1における
時計回り方向に回動してカット用ローラ10bとの間で
シートSを切断するようになっている。また、このカッ
タユニット10のカット用ローラ10bの上流側及び下
流側には夫々ガイドローラ17,18が配置されてい
る。
【0028】固定ローラユニット11は、図2及び図4
に示すように、上下一対のローラ11a,11bを備え
ている。詳しくは、台車4の第2水平面4bの幅方向
(図4の上下方向)の両側部にローラ支持台11c,1
1cが取付けられている。このローラ支持台11cは、
第2水平面4bの幅方向の外側に向って開放する断面コ
字状の部材であって、この両ローラ支持台11c,11
cに亘って各ローラ11a,11bが回動自在に支持さ
れている。そして、これらローラ11a,11bのうち
下側のローラ11bはステンレス等の金属製の固定ロー
ラであって、両ローラ支持台11c,11cに対して軸
心位置の移動が不能に支持されている。一方、上側のロ
ーラ11aは、外周面にゴム層を有する加圧ローラであ
って、両ローラ支持台11c,11cに対して軸心位置
の上下移動が可能に支持されている。具体的には、例え
ば両ローラ支持台11cに上下方向に延びる長孔(図示
省略)が形成され、この長孔に加圧ローラ11aの両軸
端部が挿通されている。そして、両ローラ支持台11
c,11cの上面には加圧シリンダ11d,11dが取
付けられており、該加圧シリンダ11dのピストンロッ
ド11eはローラ支持台11cの上面を貫通して下方に
延び、該ピストンロッド11eの下端部に設けられた軸
受け部材11fが加圧ローラ11aの軸端部を回転自在
に支持している。つまり、この加圧ローラ11aの各軸
端部の上下方向の位置は加圧シリンダ11dのピストン
ロッド11eの突出量によって決定される構成となって
いる。そして、この加圧シリンダ11dのピストンロッ
ド11eの突出量は、加圧ローラ11aの外周面と固定
ローラ11bの外周面との間でシートSが所定の加圧力
で挾まれる程度に設定されている。つまり、このローラ
11a,11b間でシートSを挾むことにより巻取りロ
ーラ3によるシートSの巻取りに対する抵抗を与えて、
シートSに所定の張力を与えた状態で該シートSを下流
側に送るようにしている。
【0029】次に、本形態の特徴とする偏動制御ユニッ
ト12について説明する。この偏動調整ユニット12
は、偏動調整用ローラとしての偏動制御ローラ19を備
えている。この偏動制御ローラ19は、図3の如く、ス
テンレス製のローラ本体19aと、該ローラ本体19a
の内部にベアリングB2,B2を介して挿通されたロー
ラシャフト19bとを備えて成り、図3において右側に
位置する軸端部19cが後述する偏動調整機構41によ
って支持されている。そして、この一方の軸端部19c
が変位することによりシートSの偏動を制御するように
なっている。
【0030】図3及び図7に示すように、偏動制御ロー
ラ19の左右両軸端部19c,19dは、鉛直部20
a,21a及び該鉛直部20a,21aの上下両端縁か
ら外側に折り曲げられた折曲部20b,20c,21
b,21cを夫々有して成る断面コ字型の板材で成る支
持フレーム20,21によって夫々支持されている。ま
た、図1及び図2の如く、この各支持フレーム20,2
1の下側の折曲部20c,21cは台車4の第2水平面
4bに支持台24を介して固定されており、各鉛直部2
0a,21a同士が、図3における左右方向で対向して
いる。そして、偏動制御ローラ19は、この対向された
支持フレーム20,21の各鉛直部20a,21a間に
架設されている。以下に、偏動制御ローラ19の左右両
軸端部19c,19dの支持構造について説明する。
【0031】先ず、偏動制御ローラ19の図3及び図6
における右側の軸端部19cの支持構造について詳述す
る。図3及び図6における右側に配設されている第1支
持フレーム20は、図5の如く、鉛直部20aの中央に
比較的大型の開口20dが形成されている。また、上側
の折曲部20bには上下方向に貫通する開口20eが形
成されており、この開口20eに張力変更手段を構成す
るテンション調整ねじ22が装着されている。詳しく
は、このテンション調整ねじ22は、上側半分に上記開
口20eと略同径に形成されて外周面に雄ねじを備えた
ねじ部22aが、また下側半分にスプリング係止用の開
口22cを備えたスプリング係止部22bが夫々形成さ
れており、ねじ部22aが折曲部20bの開口20eに
下側から挿通された状態で該折曲部20bの上側に突出
され、このねじ部22aに折曲部20bの上側からナッ
ト23が螺合されて、該折曲部20bに一体的に装着さ
れている。また、鉛直部20aに形成されている開口2
0dの周辺部の3箇所には、後述するテンションプレー
ト25をスライド移動自在にかしめ支持する際にピン
P,P,…がかしめられるかしめ孔20f,20f,…
が形成されている。
【0032】そして、この第1支持フレーム20の鉛直
部20aの外側には、該第1支持フレーム20に対して
所定ストロークをもって上下方向にスライド移動自在と
された上記第1テンションプレート25が組付けられて
いる。この第1テンションプレート25は、第1支持フ
レーム20の鉛直部20aの外側面に重ね合わされる鉛
直部25aと該鉛直部25aの下端から外側に折り曲げ
られたスプリング係止片25bとを備えている。そし
て、鉛直部25aの中央には偏動制御ローラ19の右側
の軸端部19cが挿入されて該軸端部19cを回転自在
に支持する支持孔25cが開口されている。
【0033】また、この第1テンションプレート25
は、上記第1支持フレーム20のかしめ孔20f,20
f,…に対応した位置に長孔で成るピン挿入孔25d,
25d,…が形成されている。そして、このピン挿入孔
25d,25d,…及びかしめ孔20f,20f,…に
亘ってピンP,P,…が挿入され、且つ第1支持フレー
ム20とテンションプレート25との間に、上記ピンP
が挿通される自己潤滑材で成る滑りワッシャ26,2
6,…が配設された状態で各ピンP,P,…が第1支持
フレーム20に対してかしめられることにより、この第
1テンションプレート25は、上記ピン挿入孔25dの
長手方向の寸法だけ第1支持フレーム20に対して上下
方向にスライド移動が自在となっている。つまり、第1
テンションプレート25は、この移動に伴って、偏動制
御ローラ19の右側の軸部19cの変位移動(上下移
動)を可能としている。そして、図6及び図7に示すよ
うに、上記テンション調整ねじ22の開口22cと第1
テンションプレート25のスプリング係止片25bとの
間にはコイルスプリングで成る第1テンションスプリン
グ27が伸長状態で架設されている。このため、この第
1テンションスプリング27の付勢力によって偏動制御
ローラ19の軸部19cにテンションプレート25を介
して図7における矢印A方向(上方向)の付勢力が与え
られている。そして、シートSは偏動制御ローラ19の
上側に巻回されているため、上記付勢力によりシートS
に所定の張力が与えられることになる。また、上記テン
ション調整ねじ22はナット23を回動操作することに
より上下方向の位置が変更され、これによって第1テン
ションスプリング27が偏動制御ローラ19の軸部19
cに与える付勢力が変化してシートSの張力が変更され
るようになっている。
【0034】このような軸端部の支持構造は、偏動制御
ローラ19の図3及び図7における左側の軸端部19d
の支持構造にも採用されている。つまり、この左側の軸
端部19dは、図7の如く、第2テンションプレート2
8を介して第2支持フレーム21に支持されており、ま
た、この第2テンションプレート28は、第2支持フレ
ーム21に対して上下方向にスライド移動自在となって
いると共に、第2テンションスプリング29により上方
への付勢力が与えられている。このため、偏動制御ロー
ラ19の軸端部19dに第2テンションプレート28を
介して図7における矢印A´方向の付勢力が与えられ、
これによってもシートSに対して所定の張力が与えられ
ることになる。
【0035】次に、偏動制御ローラ19の右側の軸端部
19cの支持構造の特徴とする構成について説明する。
先ず、図5の如く、上記第1テンションプレート25に
形成されている支持孔25cは長孔で形成されており、
その延長方向は、偏動制御ローラ19の外周面における
シートSの接触位置での接線に平行な方向に設定されて
おり、偏動制御ローラ19の軸端部19cがこの方向に
変位移動可能とされている。そして、上述した各テンシ
ョンスプリング27,29は、左右の付勢力が異なるよ
うに設定されている。つまり、第1支持フレーム20と
第1テンションプレート25との間に架設されている第
1テンションスプリング27の付勢力が第2支持フレー
ム21と第2テンションプレート28との間に架設され
ている第2テンションスプリング29の付勢力よりも小
さく設定されている。これによって、図3における左側
のシート張力が右側のシート張力よりも大きくなるよう
に構成されており、シートSの走行時にはシート張力の
大きい側から小さい側へ、つまり、図3の矢印B方向へ
シートSが偏動するような構成とされている。これによ
って、本発明でいう片寄付与手段が構成されている。ま
た、この片寄付与手段の構成として、この偏動制御ロー
ラ19以外の各ローラのうち少なくとも1本の軸心を傾
けることによっても図3の矢印B方向への偏動を行わせ
ることができる。
【0036】更に、このテンションプレート25におけ
る支持孔25cの下側における図5の僅かに手前側にず
れた位置には、検知ベルト係止ピン31を装着するため
の係止ピン装着孔25eが形成されている。そして、検
知ベルト係止ピン31は、その一端部がこの係止ピン装
着孔25eにかしめられることによりテンションプレー
ト25に取付けられており、第1支持フレーム20に第
1テンションプレート25が組付けられた状態では、該
第1支持フレーム20に形成されている開口20dを挿
通して、該第1支持フレーム20の鉛直部20aから偏
動制御ローラ19側に突出されるようになっている(図
3及び図4参照)。
【0037】また、上記支持孔25cの上下2箇所には
後述するバックテンションホルダ32を取付けるための
ねじ孔25f,25fが形成されている。
【0038】バックテンションホルダ32は、ポリアス
タール樹脂若しくはナイロン樹脂等の潤滑性エンジニア
リングプラスチック材料で形成されていて、軸端支持部
33とスプリング保持部34とを備えており、軸端支持
部33には、上記第1テンションプレート25に形成さ
れている支持孔25cの形状に略合致した形状のスライ
ド長孔33aが形成されている。そして、スプリング保
持部34には、その長手方向に貫通し、一端がスライド
長孔33aに開放するシャフト挿入孔34aが形成され
ている。
【0039】そして、このシャフト挿入孔34aにはバ
ックテンションシャフト35が挿入されている。このバ
ックテンションシャフト35は、その先端が上記スライ
ド長孔33a内に臨むことによって上記偏動制御ローラ
19の軸部19cの外周面に当接するようになっている
(図2参照)。また、このバックテンションシャフト3
5におけるその延長方向の中間部には、上記シャフト挿
入孔34aの内径寸法に略一致した外径寸法を有する大
径部35aが形成されている。そして、このバックテン
ションシャフト35の背面側からは上記シャフト挿入孔
34aにバックテンションスプリング36が挿入されて
おり、このバックテンションスプリング36が上記バッ
クテンションシャフト35の大径部35a背面に当接さ
れるようになっている。更に、このバックテンションス
プリング36の背部側からは、ストッパ37がスプリン
グ保持部34に装着されている。このストッパ37は上
記シャフト挿入孔34aに対向する板材で形成されてお
り、上記スプリング保持部34に形成されているねじ孔
34bに対応して小径の開口37aが形成されている。
そして、シャフト挿入孔34aにバックテンションシャ
フト35及びバックテンションスプリング36が挿入さ
れた状態でシャフト挿入孔34aをストッパ37によっ
て塞ぎ、該ストッパ37の開口37a及びスプリング保
持部34のネジ孔34bに亘って止めねじ38が螺着さ
れている。これによって、上記バックテンションスプリ
ング36は、バックテンションシャフト35の大径部3
5aとストッパ37との間に圧縮された状態で収容され
ることになり、このバックテンションスプリング36の
付勢力によって上記バックテンションシャフト35の先
端が上記偏動制御ローラ19の軸端部19cを図2にお
ける矢印C方向に押圧することになる。そして、このよ
うに構成されたバックテンションホルダ32は、軸端支
持部33に形成されたねじ孔33b,33bに挿通され
且つ上記第1テンションプレート25の鉛直部25aの
ねじ孔25f,25fに螺合されるねじ39,39によ
り、該第1テンションプレート25に取付けられてい
る。つまり、この第1テンションプレート25との間で
第1支持フレーム20を挾持するように配置されている
(図6参照)。このようにして偏動制御ローラ19の軸
端部19cに付勢力を与えるテンションユニット40が
構成されている。このようなユニット構造により、装置
全体として構成を簡素化でき、また、装置の組付け作業
性も良好になる。
【0040】次に、偏動制御ローラ19の右側の軸部1
9cに設けられた偏動調整機構41について説明する。
図6及び図7に示すように、上記偏動制御ローラ19の
右側の軸部19cにおける上記第1支持フレーム20の
内側位置には偏動検出部材としての偏動検知リング42
が配設されている。この偏動検知リング42は、その中
心部に偏動制御ローラ19の軸端部19cと略同径の挿
通孔42aが形成されており、この挿通孔42aに上記
偏動制御ローラ19の軸部19cが挿通されていること
により、該偏動制御ローラ19と同軸上で且つ、該偏動
制御ローラ19から独立して回動自在となるように軸部
19cに支持されている。また、この偏動検知リング4
2は、シートSとの間の摩擦係数が高く且つ耐摩耗性に
優れたウレタンエラストマ等によって形成されている。
そして、この偏動検知リング42は、その内側端面が、
上記偏動制御ローラ19のローラ本体19aの端面と小
間隙を存して近接配置されている。また、この偏動検知
リング42は、偏動制御ローラ19のローラ本体19a
の端面に対向する部分の外径が偏動制御ローラ19の外
径と同径に設定され、且つローラ本体19a端面から離
れるに従って次第にその径が大きくなるテーパ状に傾斜
された乗り上げ面42bを有している。そして、これに
よって、シートSに図3における矢印B方向の偏動が発
生すると、その偏動によりシートSの端縁部が偏動検知
リング42の乗り上げ面42bに乗り上げるようになっ
ている。また、この偏動検知リング42の外側端面には
ボス部42cが形成されている。
【0041】また、この偏動検知リング42における上
記第1支持フレーム20に対向する端面には、検知リン
グピン42dが立設されている。この検知リングピン4
2dは、上記第1テンションプレート25に設けられて
いる検知ベルト係止ピン31と略同形状で形成されてい
る。
【0042】そして、上記第1テンションプレート25
に設けられている検知ベルト係止ピン31と偏動検知リ
ング42に設けられている検知リングピン42dとの間
には巻取部材としての検知ベルト43が掛け渡されてい
る。この検知ベルト43は、可撓性を有するフィルム状
の帯体であって、その両端が巻き込まれて係止部43
a,43bが形成されており、この各係止部43a,4
3bが上記各ピン31,42dに係止された状態で、こ
の検知ベルト43の一部が偏動検知リング42のボス部
42cに巻き付けられている。
【0043】また、偏動制御ローラ19の軸端部19c
における偏動検知リング42外側位置及び第1テンショ
ンプレート25の外側位置には夫々Eリング44,44
が嵌め込まれて各部材42,20,25に対する偏動制
御ローラ19の軸端部19cの抜け止めがなされてい
る。
【0044】このような構成により、上記シートSの走
行に伴う偏動(図3の矢印B方向)により、該シートS
が偏動検知リング42の乗り上げ面42bに乗り上げ、
偏動検知リング42に回転トルクが作用したとき、偏動
検知リング42の回転により上記検知ベルト43が偏動
検知リング42のボス部42cに巻き取られて、上記偏
動制御ローラ19の右側の軸端部19cが、上記長孔で
なる支持孔25cに沿って移動されて、固定ローラユニ
ット11から離れる方向に、即ち、図2の矢印D方向に
変位されるようになっている。即ち、偏動制御ローラ1
9をシート搬送方向に向って右側に傾けた状態として
(図4における仮想線F参照)、シートSを偏動制御ロ
ーラ19の周方向に沿って巻回させることによって、該
シートSを図3における矢印B方向とは逆方向の矢印E
方向に移動させるように構成されている。これによっ
て、偏動検知リング42に回転トルクが作用したときに
上記偏動制御ローラ19の軸端部19cをローラ軸心に
対して直交する方向に変位させるローラ端部変位手段が
構成されている。即ち、偏動制御ローラ19の右側の軸
端部19cがD方向に変位されると、初期の偏動成分
(B方向成分)とは逆の偏動成分(E方向成分)が発生
し、初期の偏動成分と打ち消し合うまで偏動制御ローラ
19の軸端部19cが変位されることになる。
【0045】また、上述したように、偏動制御ローラ1
9の軸端部19cには、バックテンションシャフト35
を介してバックテンションスプリング36の付勢力が作
用されているために、シートSの検知リング42への乗
り上げ動作が解消されると、このバックテンションスプ
リング36の付勢力によって偏動制御ローラ19の右側
の軸端部19cが所定位置(図4に実線で示す位置)に
戻されるようになっている。このような構成により、偏
動制御ローラ19の軸端部19cの変位による逆方向の
偏動成分が初期偏動成分より大きくなると、シートSは
逆方向に偏動を開始し、検知リング42の乗り上げ面4
2bへの乗り上げ量は減少するから、検知リング42の
回転トルクも減少し、その結果、バックテンションスプ
リング36によって偏動制御ローラ19の軸端部19c
の変位量も小さくなるようになっている。
【0046】次に、可変ローラユニット13について説
明する。この可変ローラユニット13は、図2及び図4
に示すように、上下一対のローラ13a,13bを備え
ている。詳しくは、台車4の第2水平面4bの幅方向
(図4の上下方向)の両側部には、第2水平面4bの幅
方向の外側に向って開放する断面コ字状の部材で成るロ
ーラ支持台13c,13cが後述するスライダ機構46
を介して取付けられており、この両ローラ支持台13
c,13cに亘って各ローラ13a,13bが回動自在
に支持されている。そして、これらローラ13a,13
bのうち下側のローラ13bはステンレス等の金属製の
固定ローラであって、両ローラ支持台13c,13cに
対して軸心位置の移動が不能に支持されている。一方、
上側のローラ13aは、外周面にゴム層を有する加圧ロ
ーラであって、両ローラ支持台13c,13cに対して
軸心位置の上下移動が可能に支持されている。この支持
構造は、ローラ支持台13cの上端部に、水平方向に折
曲げられて成る折曲部13dが形成されており、この折
曲部13dを貫通して軸端部支持部材45が設けられて
いる。この軸端部支持部材45は、下端部にローラ13
aの軸端部を回動自在に支持する軸受け部45aを備え
ている一方、その上側に雄ねじを有するねじ部45bを
備えており、このねじ部45bが折曲部13dを貫通
し、該折曲部13dの上側からナット45cが螺合され
ている。つまり、このねじ部45bに対するナット45
cの螺合位置を調整することによって、加圧ローラ13
aの固定ローラ13bに対する加圧力を調整可能となっ
ており、これにより、両ローラ13a,13bによるシ
ートSの加圧力が調整される。
【0047】また、ローラ軸心調整機構としての上記ス
ライダ機構46は、台車4の第2水平面4bに固定され
た固定側スライダとしての下側スライダ46aと、該下
側スライダ46aに対してシートSの搬送方向にスライ
ド移動自在とされた移動側スライダとしての上側スライ
ダ46bとを備えて成り、この上側スライダ46bの上
面にローラ支持台13cが取付けられている。そして、
下側スライダ46aは、シートSの搬送方向の下流側部
分が段部46cを介して薄肉に形成されており、この段
部46cの縦面にねじ孔(図示省略)が形成されてい
る。一方、上側スライダ46bは、シートSの搬送方向
の下流側部分が段部46dを介して厚肉に形成されてお
り、この厚肉部分で上記下側スライダ46aのねじ孔に
対向した位置に水平方向に延びる貫通孔(図示省略)が
形成されている。そして、この貫通孔及びねじ孔に亘っ
てスライド調整ねじ47が装着されており、このスライ
ド調整ねじ47を操作することによって上側スライダ4
6bが下側スライダ46aに対してスライド移動するよ
うになっている。つまり、このスライド移動により、各
ローラ13a,13bの各軸端部の位置を個別にシート
Sの搬送方向に調整可能となっている。
【0048】次に、上記の構成による本巻取り装置1の
動作について説明する。モータ15の駆動に伴って巻取
りローラ3が回転し、これによって、ドラム2に巻かれ
ていた帆布S´が巻取りローラ3に向って送り出され
る。そして、送りローラ5の直下流側において、押出し
機14から供給されるフィルムTが帆布S´上に重ね合
わされ、複合シートSとなって、各送りローラ6,7,
8、固定ユニット11、偏動制御ユニット12、可変ロ
ーラユニット13を経て巻取りローラ3に巻き取られて
いく。
【0049】このようなシートSの巻取り動作におい
て、上述したようにシートSは、偏動制御ユニット12
部分で左右の張力が異なっているために、常に図3にお
けるB方向へ偏動する。つまり、このシートSは、走行
しながら偏動検知リング42に向って偏動する。
【0050】そして、このシートSの偏動により該シー
トSの端部が偏動検知リング42の乗り上げ面42bに
乗り上げると、シートSと偏動検知リング42の乗り上
げ面42bとの間に作用する摩擦力により、偏動検知リ
ング42が回転し、その回転によって検知ベルト43を
巻取ることになる。
【0051】この検知ベルト43の巻取りにより、偏動
検知リング42が配置されている偏動制御ローラ19の
軸端部19cが図2における矢印D方向へ変位する。そ
して、この変位によりシートSは図3におけるB方向と
逆方向(E方向)に巻回されながら走行することになっ
て、シートSのB方向への偏動が制限される。それと共
に、上記軸部19cの変位により、バックテンションシ
ャフト35がスライド長孔33aから抜け出る方向へ移
動され、これによってバックテンションスプリング36
が押し縮められてスプリング反力も大きくなるので、検
知ベルト43の巻取り力とバックテンションスプリング
36のスプリング反力とのバランスにより、偏動制御ロ
ーラ19の変位量が規制され、ある一定位置にシートS
の端部の位置が維持されることになる。
【0052】このようにしてシートSの走行が行われる
ために、該シートSの大きな偏動が防止され、例えば、
シートSの偏動量を数mm以下に抑えることができる。
つまり、予めシートSを一方向へ偏動させながら、その
偏動を自動的に修正するようにしていることにより、偏
動量を微量にすることができ、シートSに安定した走行
を行わせることができ、巻取りローラ3に対して正確な
巻取り位置に巻取ることができる。
【0053】また、上述したように偏動制御ローラ19
の上流側及び下流側に隣接して設けられた固定ローラユ
ニット11及び可変ローラユニット13の各ローラ11
a,11b,13a,13bによりシートSが表裏両側
から挟まれているので、上述したような偏動修正動作時
において、偏動制御ローラ19に掛けられているシート
Sの張力は常に安定した状態にある。このため、固定ロ
ーラユニット11の上流側にある各ローラや、可変ロー
ラユニット13の下流側にある巻取りローラ3の影響に
よって偏動制御ローラ19に掛けられているシートSの
張力が変化してしまうといったことはない。つまり、偏
動制御ローラ19とシートSとの接触摩擦威力が外的要
因によって変化することが無い。これにより、偏動制御
ローラ19による偏動修正動作が常に安定した状態で良
好に行われる。
【0054】また、シートSの初期偏動量が大きくなる
ような場合、偏動検知リング42の乗り上げ面42bに
対するシートSの乗り上げ量が増大することになるが、
上述したように乗り上げ面42bは、偏動制御ローラ1
9から離れるに従って大径となるようなテーパ面で成っ
ているため、この乗り上げ量の増大に伴って偏動検知リ
ング42とシートSとの間の接触摩擦力が増大すること
になる。このため、偏動検知リング42に与えられる回
転トルクが増大して、偏動制御ローラ19の軸端部19
cが迅速に変位することによる偏動修正が行われる。こ
れにより、シートSの偏動量が大きくなり過ぎることが
回避されてシートSを巻取りローラ3に対して正確な巻
取り位置に巻取ることができる。
【0055】また、巻取りローラ3に対するシートSの
巻取り位置を変更する場合には、各可変ローラユニット
13,13の各調整ボルト47,47を操作して上側ス
ライダ46bを下側スライダ46aに対してスライド移
動させて、各ローラ13a,13bの軸心位置を調整す
る(図4の仮想線G,H参照)。つまり、各ローラ13
a,13bをシートSの搬送方向に対して傾斜させるこ
とにより、巻取りローラ3に対するシートSの巻取り位
置を任意の位置に変更可能となっている。つまり、図4
に仮想線Gで示すように各ローラ13a,13bを傾斜
させた場合には、シートSの巻取り位置を図4の下側に
移動させることができ、逆に、仮想線Hで示すように各
ローラ13a,13bを傾斜させた場合には、シートS
の巻取り位置を図4の上側に移動させることができるこ
とになる。
【0056】以上説明したように、本形態の構成によれ
ば、シートの巻取り装置において、シートSの偏動を確
実に防止しながら巻取りローラ3に対して正確な巻取り
位置に巻取ることができ、しかも、その巻取り位置を任
意の位置に設定することができる。
【0057】−実験例− 次に、可変ローラユニット13によるシート巻取り位置
の調整機能を確認するために行った実験の結果について
説明する。この実験は、シートSの走行状態において各
可変ローラユニット13,13の調整ボルト47,47
を操作した場合のシート巻取り位置を確認するために行
ったものである。
【0058】先ず、可変ローラユニット13の各ローラ
13a,13bを図4に実線で示すように、巻取りロー
ラ3に対して平行に配置した状態(各ローラ13a,1
3bを傾斜配置させない状態)した場合には、上述した
偏動修正動作によりシートSの偏動が抑制されながら該
シートSが巻取りローラ3の略中央部に巻取られた(図
8における領域I)。
【0059】次に、調整ボルト47,47を操作して各
ローラ13a,13bを巻取りローラ3に対して傾斜さ
せた場合について説明する。図8における領域J及びK
は図4に仮想線Gで示すように左側の軸端部(図4にお
ける上側の軸端部)をシート送り方向下流側にスライド
させ、右側の軸端部(図4における下側の軸端部)をシ
ート送り方向上流側にスライドさせた場合のシートSの
巻取り位置を示し、領域Jはスライド寸法を寸法α(例
えば2mm) に設定した場合、領域Kはスライド寸法を寸
法2α(例えば4mm) に設定した場合を夫々示してい
る。一方、図8における領域L及びMは図4に仮想線H
で示すように左側の軸端部をシート送り方向上流側にス
ライドさせ、右側の軸端部をシート送り方向下流側にス
ライドさせた場合のシートSの巻取り位置を示し、領域
Lはスライド寸法を寸法α(例えば2mm) に設定した場
合、領域Mはスライド寸法を寸法2α(例えば4mm) に
設定した場合を示している。
【0060】この実験結果により、可変ローラユニット
13,13のスライド調整ねじ47,47を操作するこ
とにより、シートSの巻取りローラ3に対する巻取り位
置を任意に設定することができることが確認できた。
【0061】(変形例)次に、本発明の変形例について
説明する。上述した実施形態では、片寄付与手段として
シートSに張力を与える各テンションスプリング27,
29の付勢力を左右で異ならせるようにしたが、本例
は、それに加えて固定ローラユニット11に片寄付与手
段としての機能を兼ね備えさせたものである。具体的に
説明すると、図9に示すように、上述した実施形態にお
いて可変ローラユニット13をスライド自在に支持する
スライダ機構46と同様のスライダ機構50を各固定ロ
ーラユニット11にも備えさせ、この左右夫々のスライ
ダ機構50のスライド調整ねじ51を操作し、下側スラ
イダ50aに対して上側スライダ50bをスライド移動
させて固定ローラユニット11の各ローラ11a,11
bをシートSの送り方向に対して傾斜させることで、該
シートSに偏動制御ローラ19に向かう側への初期偏動
を行わせるようにしている。
【0062】このような構成によれば、各テンションス
プリング27,29の付勢力の差によって生じる偏動速
度をスライダ機構50によって微調整することができ
る。つまり、各テンションスプリング27,29の付勢
力の差が大き過ぎて初期偏動速度が大きい場合には、ス
ライダ機構50により、シートSに偏動制御ローラ19
の配設位置とは反対側に向かう偏動成分を与えるように
各ローラ11a,11bを傾斜させる。具体的には、図
9における手前側のスライド機構50の上側スライダ5
0bをシート搬送方向下流側(図9の左側)に移動させ
る。逆に、各テンションスプリング27,29の付勢力
の差が小さ過ぎて初期偏動速度が小さい場合には、スラ
イダ機構50により、シートSに偏動制御ローラ19の
配設位置側に向かう偏動成分を与えるように各ローラ1
1a,11bを傾斜させる。具体的には、図9における
手前側のスライド機構50の上側スライダ50bをシー
ト搬送方向上流側(図9の右側)に移動させる。これに
よって、シートSに最適な初期偏動を行わせることがで
きることになる。
【0063】また、各テンションスプリング27,29
の付勢力を同一に設定しておき、固定ローラユニット1
1の各ローラ11a,11bを傾斜させるのみでシート
Sに初期偏動を与えるようにしてもよい。
【0064】更に、この片寄付与手段の変形例として、
図9に仮想線で示すように、固定ローラユニット11と
偏動制御ユニット12との間に、シートSに接触する片
寄用ローラ53を配置してもよい。この片寄用ローラ5
3は、少なくとも片側(例えば図9の手前側)の軸端部
が変位可能なローラであって、シートSの送り方向に対
して傾斜させることで、該シートSに偏動制御ローラ1
9に向かう側への初期偏動を行わせるようにしている。
具体的には、図9における手前側の軸端部を、シート送
り方向上流側(図9における右側)或いは下側に変位さ
せることによってシートSに初期偏動を与えるようにし
ている。また、この片寄用ローラ53にあっても、上述
した各テンションスプリング27,29の付勢力を利用
した片寄付与手段や固定ローラユニット11に片寄付与
手段としての機能を兼ね備えさせた構成と組合せて使用
したり、片寄用ローラ53のみによって片寄付与手段を
構成したり任意に設定が可能である。
【0065】尚、本形態では、偏動検知リング42の回
転力を軸部19cの移動力に変換する部材として帯状の
検知ベルト43を採用したが、本発明はこれに限らず、
偏動検知リング42に巻取り可能な部材であれば、紐等
を採用してもよい。また、ラックアンドピニオン機構を
採用してもよい。つまり、偏動検知リング42のボス部
42cの外周面に歯車(ピニオン)を形成しておき、こ
れを偏動制御ローラ19の軸端部19cの変位方向に沿
って配置したラックに噛合させるようにした構成であ
る。
【0066】また、本形態では、帆布にフィルム材を重
ね合わせながら、この帆布及びフィルムで成る複合シー
トを巻取りローラに巻取るようにした装置に対して本発
明を適用した場合について説明したが、本発明は、これ
に限らず、樹脂製シートにエンボス加工を施した後、こ
のシートを巻取りローラに巻取るようにした装置、紙用
の巻取り装置或いはフィルム用の巻取り装置等種々の巻
取り装置に対して適用可能である。また、本装置は、シ
ートを加工した後、該シートを巻取りローラに巻き取る
場合ばかりでなく、端縁部が不揃い状態でローラに巻き
取られているシートを、別のローラに端縁部を揃えて巻
き取る場合としての所謂巻き直し工程にも使用可能であ
る。
【0067】
【発明の効果】上述してきたように、本発明によれば、
以下に述べるような効果が発揮される。請求項1記載の
発明によれば、帯状長尺物に一方向への初期偏動を与
え、この初期偏動によって帯状長尺物が偏動検出部材に
接触した際に発生する該偏動検出部材の回転トルクを利
用して上記初期偏動を修正することで、帯状長尺物の偏
動を抑制するようにしたために、帯状長尺物の安定した
搬送を行うことができる。このため、従来のように、制
御性の悪化や帯状長尺物の損傷などを招くことなく該帯
状長尺物を巻取りローラに対して正確な巻取り位置で巻
取ることができ、巻取り装置の実用性の向上を図ること
ができる。
【0068】請求項2記載の発明によれば、偏動検出部
材の乗り上げ面の偏動調整用ローラの軸心を通る断面の
輪郭を、偏動調整用ローラから離れるに従って回転軸心
から離れるように傾斜させ、帯状長尺物の偏動量が大き
くなった場合に偏動検出部材と帯状長尺物との間の接触
摩擦力が増大するようにしたので、このような状況にお
いて偏動調整用ローラの軸端部を迅速に変位させること
ができ、帯状長尺物の偏動量が大きくなり過ぎることを
回避できる。このため、偏動修正動作の信頼性の向上を
図ることができる。
【0069】請求項3記載の発明によれば、偏動調整用
ローラによって与えられる帯状長尺物の幅方向両端部の
張力を異ならせて帯状長尺物に初期偏動を与えるように
したので、簡単な構成で片寄付与手段を得ることができ
る。
【0070】請求項4記載の発明によれば、帯状長尺物
に対して張力を与える機構を、テンションプレート、支
持フレーム及びテンションスプリングを備えさせてユニ
ット化したことにより、装置全体の構成の簡素化及び良
好な組立て作業性を得ることができる。また、この張力
は張力変更手段により変更可能であるので、帯状長尺物
の材質等に応じた張力を任意に設定でき、1台の装置で
種々の帯状長尺物を巻取ることができ、装置の汎用性の
向上を図ることができる。
【0071】請求項5記載の発明によれば、ローラ端部
変位手段に可撓性を有する巻取部材を備えさせ、該巻取
部材を偏動検出部材に巻取ることによって偏動調整用ロ
ーラの軸端部を所定方向に変位させるようにしたため
に、簡単な構成でもって偏動検出部材の回転運動を偏動
調整用ローラの軸端部の変位運動に変換することができ
る。
【0072】請求項6記載の発明によれば、帯状長尺物
を、その表裏両側から所定の加圧力で挾む一対の張力付
与ローラを備えた張力付与手段を、偏動調整用ローラに
対して帯状長尺物の搬送方向の上流側及び下流側に夫々
隣接して設けたために、他のローラの影響によって偏動
調整用ローラに掛けられている帯状長尺物の張力が変化
してしまうといったことがなく、この張力を常に安定し
た状態にすることができる。このため、この張力の変化
によって偏動修正動作に支障を来すといったことを回避
できるので、常に安定した良好な偏動修正動作を行うこ
とができ、偏動修正動作の信頼性をより一層向上するこ
とができる。
【0073】請求項7記載の発明によれば、偏動調整用
ローラと巻取りローラとの間で該各ローラに隣接した位
置に設けられた張力付与手段に、巻取りローラに対する
張力付与ローラの軸心を傾斜自在とするローラ軸心調整
機構を備えさせたために、該ローラ軸心調整機構により
巻取りローラに対する帯状長尺物の巻取り位置が変更可
能となり、帯状長尺物の巻取り位置を任意の位置に設定
することができる。
【0074】請求項8記載の発明によれば、スライド調
整ねじを操作して、移動側スライダを固定側スライダに
対してスライド移動させることにより。張力付与ローラ
の軸心を傾斜させるようにしたために、簡単な操作で帯
状長尺物の巻取り位置を任意の位置に設定することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る巻取り装置の全体構成
を示す側面図である。
【図2】シート巻取り下流側部分の構成を示す側面図で
ある。
【図3】偏動制御ローラ及び巻取りローラの周辺構造を
示す断面図である。
【図4】シート巻取り下流側部分の構成を示す平面図で
ある。
【図5】テンションユニットの分解斜視図である。
【図6】偏動調整機構及びその周辺部の分解斜視図であ
る。
【図7】各支持フレームによる偏動制御ローラの支持状
態を示す斜視図である。
【図8】実験例におけるシートの巻取り位置を示す図で
ある。
【図9】変形例における固定ローラユニット及び偏動制
御ユニットを示す図である。
【符号の説明】
1 巻取り装置 3 巻取りローラ 11 固定ローラユニット(張力付与手段) 11a,11b ローラ(張力付与ローラ) 13 可変ローラユニット(張力付与手段) 13a,13b ローラ(張力付与ローラ) 19 偏動制御ローラ(偏動調整用ローラ) 19c 軸端部 20 第1支持フレーム 21 第2支持フレーム 22 テンション調整ねじ(張力変更手段) 25 第1テンションプレート 27 第1テンションスプリング 28 第2テンションプレート 29 第2テンションスプリング 42 偏動検知リング(偏動検出部材) 42b 乗り上げ面 43 検知ベルト(巻取部材) 46 スライダ機構(ローラ軸心調整機構) 46a 下側スライダ(固定側スライダ) 46a 上側スライダ(移動側スライダ) 47 スライド調整ねじ S シート(帯状長尺物)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに略平行に配置された複数本のロー
    ラを備え、帯状長尺物を、各ローラに巻き掛けながら搬
    送した後、巻取りローラに巻取るようにした帯状長尺物
    の巻取り装置において、 上記複数本のローラのうち少なくとも1本が偏動調整用
    ローラに構成されており、 該偏動調整用ローラの一方の軸端部に、該偏動調整用ロ
    ーラと独立して回転自在に支持された偏動検出部材と、 上記帯状長尺物を偏動検出部材の配設位置に向って偏動
    させる片寄付与手段と、 上記偏動検出部材に連繋さ
    れ、片寄付与手段による帯状長尺物の偏動により偏動検
    出部材に帯状長尺物が接して回転トルクが作用したとき
    に、その回転運動を偏動調整用ローラの軸端部が所定方
    向に変位する運動に変換し、帯状長尺物を偏動検出部材
    から離れる方向に移動させるローラ端部変位手段とを備
    えていることを特徴とする帯状長尺物の巻取り装置。
  2. 【請求項2】 偏動検出部材は、外周面に帯状長尺物が
    乗り上げ可能な乗り上げ面を有し、該乗り上げ面は、偏
    動調整用ローラの軸心を通る断面の輪郭が、偏動調整用
    ローラから離れるに従って回転軸心から離れるように傾
    斜していることを特徴とする請求項1記載の帯状長尺物
    の巻取り装置。
  3. 【請求項3】 片寄付与手段は、偏動調整用ローラによ
    って与えられる帯状長尺物の幅方向両端部の張力が異な
    るように設定するものであることを特徴とする請求項1
    記載の帯状長尺物の巻取り装置。
  4. 【請求項4】 偏動調整用ローラの両軸端部はテンショ
    ンプレートによって夫々回転自在に支持されており、該
    各テンションプレートは、支持フレームにより、偏動調
    整用ローラから帯状長尺物に与えられる張力が変更可能
    となる方向にスライド移動自在に夫々支持されており、 この各テンションプレートと支持フレームとの間には、
    上記張力が増大する方向への付勢力をテンションプレー
    トに与えるテンションスプリングが夫々架設されてお
    り、各支持フレームには、上記各張力を個別に変更可能
    とする張力変更手段が設けられていることを特徴とする
    請求項1記載の帯状長尺物の巻取り装置。
  5. 【請求項5】 ローラ端部変位手段は、一端が偏動検出
    部材に巻取自在に連結され、偏動検出部材が回転したと
    きに、該偏動検出部材に巻取られて偏動調整用ローラの
    軸端部を所定方向に変位させる可撓性を有する巻取部材
    を備えていることを特徴とする請求項1記載の帯状長尺
    物の巻取り装置。
  6. 【請求項6】 帯状長尺物を、その表裏両側から所定の
    加圧力で挾む一対の張力付与ローラを備えた張力付与手
    段が、偏動調整用ローラに対して帯状長尺物の搬送方向
    の上流側及び下流側に夫々隣接して設けられていること
    を特徴とする請求項1記載の帯状長尺物の巻取り装置。
  7. 【請求項7】 帯状長尺物を、その表裏両側から所定の
    加圧力で挾む一対の張力付与ローラを備えた張力付与手
    段が、偏動調整用ローラと巻取りローラとの間で該各ロ
    ーラに隣接した位置に設けられており、 上記張力付与手段は、巻取りローラに対する張力付与ロ
    ーラの軸心を傾斜自在とするローラ軸心調整機構を備え
    ていることを特徴とする請求項1記載の帯状長尺物の巻
    取り装置。
  8. 【請求項8】 ローラ軸心調整機構は、固定側スライダ
    と、該固定側スライダに対してスライド移動が自在とさ
    れ、張力付与ローラと一体的に設けられた移動側スライ
    ダと、移動側スライダを固定側スライダに対して連繋
    し、移動側スライダをスライド移動させて張力付与ロー
    ラの軸心の傾斜角度を変更するスライド調整ねじとを備
    えていることを特徴とする請求項7記載の帯状長尺物の
    巻取り装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015037757A1 (ko) * 2013-09-12 2015-03-19 Yi Yun Baek 롤러를 이용한 원단의 좌우장력 자동 균형 맞춤장치
KR20190052245A (ko) * 2017-11-08 2019-05-16 한국기계연구원 웹 좌우 장력 독립 제어 장치 및 방법

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