JPH09306253A - 同軸ケーブル - Google Patents

同軸ケーブル

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JPH09306253A
JPH09306253A JP11391796A JP11391796A JPH09306253A JP H09306253 A JPH09306253 A JP H09306253A JP 11391796 A JP11391796 A JP 11391796A JP 11391796 A JP11391796 A JP 11391796A JP H09306253 A JPH09306253 A JP H09306253A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alloy
shape memory
conductor
memory alloy
coaxial cable
Prior art date
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Pending
Application number
JP11391796A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuo Maeda
靖男 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Furukawa Electric Co Ltd filed Critical Furukawa Electric Co Ltd
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Publication of JPH09306253A publication Critical patent/JPH09306253A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 過大な外力がかかって変形しても、外力がな
くなると元の形状に復元して、伝送特性を安定に維持で
き、かつ繰り返し曲げなどに対する耐久性がすぐれた同
軸ケーブルを提供する。 【解決手段】 内部導体1と、外部導体2と、絶縁体3
とを備えた同軸ケーブルにおいて、内部導体1および外
部導体2のうち少なくとも外部導体2が超弾性合金また
は形状記憶合金で構成されているもの。超弾性合金また
は形状記憶合金に導電性金属のメッキを施す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は同軸ケーブルに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】同軸ケーブルは、図1に示すように、内
部導体1と、外部導体2と、これらの導体間を絶縁する
絶縁体3とで構成される。外部導体3の外側には通常、
保護シース4が設けられる。従来の同軸ケーブルは、内
部導体1および外部導体2が銅またはアルミ等の導電性
金属で構成されている。絶縁体3はポリエチレン、発泡
ポリエチレン、発泡四ふっ化エチレン樹脂などの低誘電
率材料で構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】同軸ケーブルでは、内
部導体の外径と外部導体の内径が伝送特性に大きな影響
を及ぼす。外力を受けて内部導体の外径と外部導体の内
径の比が変化すると特性インピーダンスが変化してしま
う。また外部導体が部分的に凹んだりすると、その部分
で伝送信号の反射や歪みなどが発生する。
【0004】従来の同軸ケーブルは、内部導体および外
部導体が銅またはアルミで構成されているため、過大な
外力がかかると、内部導体または外部導体に永久歪みが
生じやすく、このため伝送特性が劣化しやすいという問
題があった。同軸ケーブルはその構造上、内部導体より
外部導体の方が外力の影響を受けやすい。また繰り返し
曲げを受けると、内部導体および外部導体が徐々に硬化
し、ついには亀裂が発生して、使用不能になることもあ
る。
【0005】本発明の目的は、以上のような問題点に鑑
み、過大な外力がかかることがあっても伝送特性を比較
的安定に維持でき、かつ繰り返し曲げなどに対する耐久
性がすぐれた同軸ケーブルを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は、内部導体と、外部導体と、これらの導体間を
絶縁する絶縁体とを備えた同軸ケーブルにおいて、内部
導体および外部導体の少なくとも一方を超弾性合金また
は形状記憶合金で構成したことを特徴とするものであ
る。
【0007】超弾性合金または形状記憶合金としては、
Ni−Ti合金、Ni−Ti−X三元合金、Cu−Al
−Mn合金、Cu−Zn−Al合金、Cu−Al−Ni
合金、Cu−Al−Be合金などを使用することができ
る。
【0008】超弾性合金は、外力により通常の金属では
弾性限界を超えるようなかなり大きな歪みが生じても、
外力が除去されると歪みのない元の状態に戻る性質を有
している。したがって超弾性合金を例えば外部導体に使
用すれば、外部導体が外力で大きく変形したとしても外
力がなくなれば元の形状に復元するので、同軸ケーブル
としての伝送特性を安定に維持できる。
【0009】また形状記憶合金は、変態開始点(Ms
点)以下の温度で外力を受けて変形したとしても、ある
温度(逆変態点)以上に加熱されると、記憶形状に戻る
性質を有している。したがって形状記憶合金を例えば外
部導体に使用しても、超弾性合金の場合と同様の作用を
得ることができる。形状記憶合金を使用する場合は、形
状記憶合金のマルテンサイト変態開始点より低い温度に
おいて繰り返し屈曲等を受けたときに極めて高い耐疲労
特性が得られ、さらに例えば室温とか人体の温度、場合
によっては何らかの熱源により温度上昇して変態開始点
の直ぐ上ないしは10℃程度上の温度になったところで
同軸ケーブルとして使用するようにすれば、屈曲等によ
り変形した部分は元の形状に復元し、同軸ケーブルとし
て良好な特性が得られる。
【0010】また超弾性合金および形状記憶合金は、銅
やアルミなどに比べ、繰り返し曲げに対する耐久性が格
段にすぐれているので、これを内部導体または外部導体
に使用した同軸ケーブルは耐屈曲性にすぐれたものとな
る。内部導体と外部導体とでは、外部導体の方が外部応
力の影響を受けやすいので、少なくとも外部導体の方を
超弾性合金または形状記憶合金で構成することが望まし
い。
【0011】超弾性合金および形状記憶合金は一般に電
気抵抗が高いので、内部導体および外部導体として導電
性が不十分な場合は、表面に導電性金属のメッキをした
状態で使用するとよい。
【0012】
【実施形態】以下、本発明の実施形態を図面を参照して
説明する。本発明の同軸ケーブルにおいて、内部導体1
としては次のようなものが使用できる。 銅またはアルミの単線、撚線または細径管。これは
従来と同じであるが、内部導体は同軸ケーブルの中心に
位置しており、外力の影響を受けにくいので、従来と同
じものを使用してもよい。 超弾性合金または形状記憶合金の単線、撚線または
管。これらの表面に銅または銀などのメッキを施したも
のでもよい。 超弾性合金または形状記憶合金細線の編組。編組の
場合は適当な芯材を使用し、そのまわりに超弾性合金ま
たは形状記憶合金細線を編組する。超弾性合金または形
状記憶合金細線に銅または銀などをメッキしたものを編
組してもよい。編組を用いるのはケーブルとしての柔軟
性、耐屈曲性を高めるためである。
【0013】次に外部導体2としては次のようなものが
使用できる。 A.超弾性合金または形状記憶合金のテープ。テープの
表面に銅または銀などのメッキを施したもの。テープの
場合は絶縁体の外周にらせん巻きまたは縦添え巻きして
外部導体とする。メッキは少なくとも外部導体の内面側
になる面に施す。 B.超弾性合金または形状記憶合金の管。管の少なくと
も内面に銅または銀のメッキを施したもの。 C.超弾性合金または形状記憶合金細線の編組。超弾性
合金または形状記憶合金細線に銅または銀などをメッキ
したものを編組してもよい。 D.銅またはアルミのテープ、管または編組。これは従
来と同じである。
【0014】絶縁体3および保護シース4としては、従
来と同じものを使用する。
【0015】したがって本発明の同軸ケーブルの実施形
態としては次のようなものがある。 イ.内部導体がで、外部導体がA、B、Cのいずれか
の組み合わせ。このケーブルは内部導体に銅またはアル
ミを使用するので比較的安価である。 ロ.内部導体がで、外部導体がA、B、Cのいずれか
の組み合わせ。このケーブルは内部導体、外部導体とも
超弾性合金または形状記憶合金であるので、伝送特性の
安定性、耐屈曲性にすぐれている。 ハ.内部導体がで、外部導体がCの組み合わせ。この
ケーブルは内部導体、外部導体とも超弾性合金または形
状記憶合金細線の編組であるので、耐屈曲性が特にすぐ
れたものとなる。 ニ.内部導体がまたは(好ましくは)で、外部導
体がD(好ましくは銅線編組)の組み合わせ。このケー
ブルは内部導体に形状復元力をもたせたものである。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように本発明の同軸ケーブ
ルは、内部導体および外部導体の少なくとも一方が超弾
性合金または形状記憶合金で構成されているので、過大
な外力がかかって変形しても外力が除去されると元の形
状に復元するので伝送特性を安定に維持することができ
る。また繰り返し曲げを受けても外部導体などに亀裂が
発生するおそれが少ないので、耐久性にすぐれている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 同軸ケーブルの端部を段剥ぎ状態にして示す
斜視図。
【符号の説明】
1:内部導体 2:外部導体 3:絶縁体 4:保護シース

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部導体と、外部導体と、これらの導体間
    を絶縁する絶縁体とを備えた同軸ケーブルにおいて、内
    部導体および外部導体の少なくとも一方を超弾性合金ま
    たは形状記憶合金で構成したことを特徴とする同軸ケー
    ブル。
  2. 【請求項2】超弾性合金または形状記憶合金に導電性金
    属のメッキが施されている請求項1記載の同軸ケーブ
    ル。
JP11391796A 1996-05-08 1996-05-08 同軸ケーブル Pending JPH09306253A (ja)

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JP11391796A JPH09306253A (ja) 1996-05-08 1996-05-08 同軸ケーブル

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001095697A3 (en) * 2000-06-13 2002-03-14 Smart Therapeutics Inc Fatigue-resistant conductive wire article

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