JPH0930615A

JPH0930615A - 自動倉庫

Info

Publication number: JPH0930615A
Application number: JP18005095A
Authority: JP
Inventors: Amaari Nagata; 天有永田; Tadashi Minami; 忠司南
Original assignee: Mitsubishi Plastics Inc
Current assignee: Mitsubishi Plastics Inc
Priority date: 1995-07-17
Filing date: 1995-07-17
Publication date: 1997-02-04

Abstract

(57)【要約】【課題】効率的に運用し、入庫および出庫に要する時
間を均一にすることができる、自動倉庫を提供する【解決手段】物品入庫時、記演算装置は収納棚に付与
された番地から乱数を発生させて、当該乱数順に物品を
収納する番地を決定し、物品出庫時、前記演算装置は所
定の条件から抽出された番地から入庫順に応じて出庫す
ることを特徴とする自動倉庫、あるいは、物品入庫時、
演算装置は収納棚に付与された番地から乱数を発生させ
て、当該乱数順に物品を収納する番地を決定し、物品出
庫時、前記演算装置は収納棚に付与された番地から乱数
を発生させ、当該乱数順に収納されている物品と所定の
条件とが一致している番地を検索した後、当該乱数順に
物品を出庫することを特徴とする自動倉庫。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、物品の入出庫を管
理できる自動倉庫に関する。

【０００２】

【従来の技術】通常、自動倉庫の入出庫管理は以下のよ
うになっている。

【０００３】物品を収納する収納棚に番地を付与す
る。入庫する物品の入庫順番と番地とを一致させる。例
えば、１番目に入庫された物品は１番地に、２番目に入
庫された物品は２番地に入庫する。入庫と同時に、物品
を特定するための品番をつける。出庫は、品番により所
望する物品が収納されている番地を特定した後、入庫順
番に応じて行なう。

【０００４】物品を収納する収納棚に番地を付与す
る。前もって、各番地毎に優先順位をつけ、該優先順位
に応じて物品を入庫すると同時に、物品を特定するため
の品番をつける。出庫は、品番により所望する物品が収
納されている番地を特定した後、優先順位に応じて行な
う。

【０００５】物品を収納する収納棚に番号を付与す
る。収納棚の構造、巡回手段の動き等から、物品収納効
率の良い条件を決定し、前記決定に従って演算手段が物
品の出入庫を管理する。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術に開示
されているおよびの方法は、物品を入庫口に近い収
納棚に入庫する場合、および、出庫口に近い収納棚から
出庫する場合には短時間に入出庫の操作を行なうことが
できる。しかし、入出庫口から遠い位置にある収納棚を
使用して入出庫の操作を行なう場合、入出庫に時間が要
する。すなわち、物品を収納する位置によっては入出庫
に要する時間が不均一になり、効率的な搬送ができなく
なる場合が生じ得る。

【０００７】の方法は使用される各種機器の変更や付
加、対象となる物品の種類の割合の変更等により、物品
収納効率の良い条件が変化するため、その度にデータの
変更が必要となり、効率的な管理システムの運用ができ
なくなる場合が生じる。

【０００８】本発明は、効率的に運用し、入庫および出
庫に要する時間を均一にすることができる、自動倉庫を
提供することにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、物品を
入庫する入庫コンベアと、入庫された物品を収納する収
納棚と、収納された物品を出庫する出庫コンベアと、前
記三要素を巡回する巡回手段と、物品の出入庫を制御す
る演算手段とを備え、前記収納棚は任意の区画に区分さ
られた番地が付与されており、物品入庫時、前記演算装
置は収納棚に付与された番地から乱数を発生させて、当
該乱数順に物品を収納する番地を決定し、物品出庫時、
前記演算装置は所定の条件から抽出された番地から入庫
順に応じて出庫することを特徴とする自動倉庫である。
異なる本発明の要旨は、物品を入庫する入庫コンベア
と、入庫された物品を収納する収納棚と、収納された物
品を出庫する出庫コンベアと、前記三要素を巡回する巡
回手段と、物品の出入庫を制御する演算手段とを備え、
前記収納棚は任意の区画に区分さられた番地が付与され
ており、物品入庫時、前記演算装置は収納棚に付与され
た番地から乱数を発生させて、当該乱数順に物品を収納
する番地を決定し、物品出庫時、前記演算装置は収納棚
に付与された番地から乱数を発生させ、該乱数順に、収
納されている物品と所定の条件とが一致している番地を
検索した後、乱数順に物品を出庫することを特徴とする
自動倉庫である。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下本発明を説明するが、本発明
はこれによって限定されるものではない。図１は本発明
の自動倉庫の構成を示す一実施例の模式図である。図２
〜４は本発明の自動倉庫に使用される演算手段の演算の
流れを示すフローチャートである。図２は入庫時の流れ
を示す。図３は出庫時の流れを示し、図４は図３とは異
なる出庫時の流れを示す。

【００１１】図１に示す自動倉庫は物品を入庫する入庫
コンベア１００と、向い合う二つの立体収納棚からなる
倉庫１０，２０，３０と、物品を出庫する出庫コンベア
２００と、前記三要素を巡回する巡回手段であるスタッ
カークレーン１１，２１，３１と、物品の出入庫を制御
する演算手段である演算装置３００とからなる。

【００１２】入庫コンベア１００は入庫口から物品を搬
送する入庫部バッファコンベア１５０および入庫部連結
コンベア１１０，１２０，１３０からなる。入庫部連結
コンベア１１０，１２０，１３０は、倉庫１０，２０，
３０に物品を送るステーション１１１，１２１，１３１
と入庫部バッファコンベア１５０とを結ぶ。

【００１３】出庫コンベア２００は出庫口へ物品を搬送
する出庫部バッファコンベア２５０および出庫部連結コ
ンベア２１０，２２０，２３０からなる。出庫部連結コ
ンベア２１０，２２０，２３０は、倉庫１０，２０，３
０から物品を送るステーション２１１，２２１，２３１
と出庫部バッファコンベア２５０とを結ぶ。

【００１４】尚、スタッカークレーン１１，２１，３１
は後述するように、センサーが装着されている。

【００１５】演算装置３００は倉庫１０，２０，３０に
設けられた物品を収納棚を任意の区画に区分した後、該
区画ごとに番地を付与する。例えば、向い合う二つの立
体収納棚からなる倉庫１０が各々５段の棚を持っている
と、各棚を５つに区分すれば、倉庫１０は５×５×２＝
５０に区分される。そして、各区分ごとに１〜５０番地
を付与する。同様に、倉庫２０には５１〜１００番地を
付与し、倉庫３０には１０１〜１５０番地を付与する。
なお、番地の区画の大きさは均一、あるいは、番地ごと
に異なっていてもよい。そして、演算装置３００は当該
番地を記憶している。

【００１６】入庫口から入庫した物品は、後述する方法
により決定された番地へ収納される。収納する番地を例
えば倉庫１０の１番地とすると、入庫部バッファコンベ
ア１５０によりステーション１１１へ運ばれる。ステー
ション１１１でスタッカークレーン１１に移し変えら
れ、倉庫１０の１番地へ運ばれ、物品は当該番地に収納
される。

【００１７】物品を出庫する際に、後述する方法によ
り、倉庫１０の１番地が選択されると、スタッカークレ
ーン１１が倉庫１０の１番地へ移動し、物品がスタッカ
ークレーン１１へ移し変えられる。スタッカークレーン
１１からステーション２１１、出庫部連結コンベア２１
０、２５０、出庫コンベア２００を経て、出庫口へ運ば
れる。

【００１８】入庫部バッファコンベア１５０および出庫
部バッファコンベア２５０は物品を滞留できる容量があ
るので、物品の移送が停滞した場合でも、コンベアが緩
衝機能を有し、混乱無く出入庫操作を行うことができ
る。

【００１９】図２にある入庫処理を示すフローチャート
を用いて、演算手段の操作を説明する。

【００２０】付与された番地をランダムに並べた乱数を
発生（５１）する。尚、発生した乱数は乱数ファイルに
保存可能である。発生した乱数順に従って番地を選択
（５２）し、番地に相当する区画に物品が収納されてい
ない（未収納番地）か、物品が収納されている（収納番
地）かを判断（５３）する。

【００２１】未収納番地の場合は（５４）へ進み、収納
番地の場合は（５２）へ戻る。すべての乱数を使用して
も未収番地が選択されない場合、「倉庫が満杯」を意味
する表示を示す。

【００２２】物品を搬送しているスタッカークレーンが
選択された番地に到達すると、スタッカークレーンに装
着されているセンサーが、選択された番地に本当に物品
が収納されていないかを確認する（５５）。

【００２３】確認の結果、なんらかの理由により物品が
収納されている場合は（５２）へ戻る。物品が収納され
てない場合は、入庫指令（５６）が出されスタッカーク
レーンから物品が当該番地に収納される。物品の入庫情
報である物品名称、入庫順番、入庫した番地等が在庫情
報ファイルに記録される（５７）。

【００２４】図３は在庫情報を利用して出庫する番地を
決定する方法の流れを示している。出庫を所望する物品
の物品情報を入力し（６１）、さらに、入庫時に入力し
ている入庫情報を在庫情報ファイルから引出す（６
２）。物品情報とは、在庫情報ファイルに記録されてい
る項目と同一のものであり、物品名称、入庫順番、入庫
した番地等である。

【００２５】（６１）で入力した情報と、（６２）で引
出した情報とが一致している番地を検索（６３）する。
検索された番地から、入庫順番の若い番地を選択（６
４）した後、当該番地から物品を搬送する搬送指令（６
５）が出される。尚、番地が検索されない場合は「物品
が収納されていない」ことを意味する表示が出る。

【００２６】物品を搬送するスタッカークレーンが所定
の番地に到達すると、スタッカークレーンに装着されて
いるセンサーが、選択された番地に物品が収納されてい
ないか、否かを確認する（６６）。確認の結果、なんら
かの理由により物品が収納されていない場合は（６４）
へ戻る。物品が収納されている場合は、出庫指令（６
７）が出され、物品がスタッカークレーンへ移し変えら
れ、出庫口へ運ばれる。さらに、在庫情報ファイルを更
新する（６８）。

【００２７】図４は在庫情報と乱数とを利用して出庫す
る番地を決定する方法の流れを示している。出庫を所望
する物品の物品情報を入力し（７１）、番地をランダム
に並べた乱数を発生する（７２）。さらに、入庫時に入
力している入庫情報を在庫情報ファイルから引出す（７
３）。

【００２８】（７１）で入力した情報と、（７３）で引
出した情報とが一致している番地を検索する（７４）。
検索された複数の番地と、（７２）で発生した乱数とを
照合し、乱数発生順に番地を選択する（７５）。選択さ
れた番地から物品を搬送する搬送指令（７６）が出され
る。尚、番地が検索されない場合は「物品が収納されて
いない」ことを意味する表示が出る。

【００２９】物品を搬送するスタッカークレーンが選択
された番地に到達すると、スタッカークレーンに装着さ
れているセンサーが、選択された番地に物品が収納され
ていないか、否かを確認する（７７）。確認の結果、な
んらかの理由により物品か収納されていない場合は（７
５）へ戻る。物品が収納されている場合は、出庫指令
（７８）が出され、物品がスタッカークレーンへ移し変
えられ、出庫口へ運ばれる。さらに、在庫情報ファイル
を更新する（７９）。

【００３０】本実施例では（７２）において番地をラン
ダムに並べた乱数を発生しているが、入庫操作で発生し
た乱数を乱数情報ファイルに記録して、当該乱数情報フ
ァイルを使用してもよい。

【００３１】入庫操作および出庫操作で行われる操作
（５５）（６６）（７７）で判明した誤情報は、判明時
に修正を行い、その方法は直接データをインプットする
等、特に限定されない。

【００３２】尚、本発明は自動倉庫の構造に限定されな
い。例えば、棚の形状が円筒形、あるいは、入庫口や出
庫口を複数有してもよい。巡回手段も各種の自動搬送装
置が使用できる。

【００３３】以上説明したように、本発明は物品を収納
する番地を、乱数を発生して決定しているため、サイク
ルタイムはランダムになり、単位時間当たりの物品搬入
サイクルタイムを一定化することができる。また、倉庫
の収納量や物品のロットの大小等によって発生する倉庫
内の収納位置の偏りをなくすことができる。

【００３４】さらに、図４に示した出庫操作では、出庫
時にも物品を取出す番地を乱数を発生して決定している
ため、サイクルタイムはランダムになり、物品搬出サイ
クルタイムを一定化することができる。サイクルタイム
を一定化できるので、搬送レイアウトの変更、各種機器
の変更等の要因によりシステムバランスが崩れても、効
率的に倉庫が稼働する。また、倉庫の上流と下流側とで
自動化ラインとの接続も容易である。

【００３５】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、物
品搬入および搬出に要するサイクルタイムを一定化する
ことができるので、倉庫を効率的に運用することができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の自動倉庫の構成を示す一実施例の模式
図。

【図２】本発明の自動倉庫に使用される入庫操作を示す
フローチャートである。

【図３】本発明の自動倉庫に使用される出庫操作を示す
フローチャートである。

【図４】本発明の自動倉庫に使用される、図３とは異な
る出庫操作を示すフローチャートである。

【符号の説明】

１０，２０，３０倉庫１１、２１、３１スタッカークレーン１００入庫コンベア２００出庫コンベア３００演算装置

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】物品を入庫する入庫コンベアと、入庫さ
れた物品を収納する収納棚と、収納された物品を出庫す
る出庫コンベアと、前記三要素を巡回する巡回手段と、
物品の出入庫を制御する演算手段とを備え、前記収納棚は任意の区画に区分された番地が付与されて
おり、物品入庫時、前記演算装置は収納棚に付与された番地か
ら乱数を発生させて、当該乱数順に物品を収納する番地
を決定し、物品出庫時、前記演算装置は所定の条件から抽出された
番地から入庫順に応じて出庫することを特徴とする自動
倉庫。
【請求項２】物品を入庫する入庫コンベアと、入庫さ
れた物品を収納する収納棚と、収納された物品を出庫す
る出庫コンベアと、前記三要素を巡回する巡回手段と、
物品の出入庫を制御する演算手段とを備え、前記収納棚は任意の区画に区分された番地が付与されて
おり、物品入庫時、前記演算装置は収納棚に付与された番地か
ら乱数を発生させて、当該乱数順に物品を収納する番地
を決定し、物品出庫時、前記演算装置は収納棚に付与された番地か
ら乱数を発生させ、該乱数順に、収納されている物品と
所定の条件とが一致している番地を検索した後、乱数順
に物品を出庫することを特徴とする自動倉庫。