JPH0930597A - 食品充填バルブの洗浄方法及び装置 - Google Patents

食品充填バルブの洗浄方法及び装置

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JPH0930597A
JPH0930597A JP18139195A JP18139195A JPH0930597A JP H0930597 A JPH0930597 A JP H0930597A JP 18139195 A JP18139195 A JP 18139195A JP 18139195 A JP18139195 A JP 18139195A JP H0930597 A JPH0930597 A JP H0930597A
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JP
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cleaning
filling valve
valve
liquid
tank
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JP18139195A
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Toshibumi Hirose
俊文 広瀬
Yoshiaki Takenaka
良明 竹中
Shogo Yamaguchi
昇吾 山口
Yukio Yamaguchi
幸男 山口
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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  • Filling Of Jars Or Cans And Processes For Cleaning And Sealing Jars (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 充填バルブ内にこびりついた固形分を完全に
除去することを可能とし、充填液を切り換える場合に残
留した固形分を次の充填液の品質に悪影響を及ぼすとい
う不具合を解消する食品充填用バルブの洗浄方法及び装
置を提供する。 【解決手段】 洗浄槽61内には、複数の充填バルブ3
0を載置しかつ開閉できる蓋付きの孔を有するテーブル
と、充填バルブ30を押さえて保持するクランプ機構
と、充填バルブ内の液通路を開閉する機構と、テーブル
64に設けた孔64aの蓋を開閉する機構と、スニフト
バルブを押してスニフト回路を開閉する機構と、充填バ
ルブ30の上方、下方、及び側方から噴射する上部スプ
レーノズル56,下部スプレーノズル57,側部スプレ
ーノズル58が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液体充填装置の充填
バルブの洗浄方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図5に従来のガス入り飲料用充填バルブ
の一例を示す。図5中、符号1はフィラーボウル、2は
フィラーボウル1にボルト3で締結固定されたバルブボ
デイを図示する。該バルブボディ2には液通路4,5が
形成されている。6はバルブボデイ2に装着された容器
7の口部シールガスケット、8は内部にガス通路9が形
成され、バルブボデイ2に上下動可能に保持されたステ
ムで、ポストスプリング10により上方へ付勢されてい
る。またステム8の下端には液通路5を開閉するための
パッキン11が取付けられている。12はステム8内の
ガス通路9の下端と連なるフロート室でチェックシート
13及びフロート14が保持されている。
【0003】15はバルブボデイ2内に形成されたスニ
フト通路で、該通路15にはスニフトバルブ16が設け
られている。17はステム8の上端に上下動可能に嵌装
されたチャージングボデイで孔18を有している。
【0004】19はチャージングボデイ17と一体をな
すチャージングカップで同チャージングカップ19とチ
ャージングボデイ17間にはステム8の上端開口を開閉
するためのチャージングガスケット20が組込まれてい
る。21はステム8とチャージングボデイ17間に設け
られたスプリング、22はフィラーボウル1の側壁に回
動可能に保持された軸23と一体をなす作動レバーで先
端が二又状に形成され、チャージングカップ19に係合
している。軸23の他端には図示していないカム等と係
合して所定位置で作動レバー22を作動するレバー24
が設けられている。
【0005】2〜21の部品は一体に纏められて充填バ
ルブ(ユニット)30を形成しており、また、フィラー
ボウル1内にはガス入り飲料が供給され、その上部空間
内には、加圧されたカウンターガスが供給されている。
【0006】作動レバー22によって、チャージングカ
ップ19が下方へ押下げられ、充填バルブ30は閉の状
態にあり、さらにフィラーボウル1内のカウンターガス
の加圧作用でチャージングカップ19等をステム8に押
付けている。この作用でステム8の下端に設けられてい
るパッキン11が液通路5を閉じている。
【0007】図示していない装置により容器7が供給さ
れ、ガスケット6にシールされると、作動レバー22が
回動され、チャージングカップ19を図5に示すように
上方へ持上げるため、孔18が開放され、フィラーボウ
ル1内のカウンターガスが孔18からガス通路9、フロ
ート室12を通って容器7内に供給され、容器7内をフ
ィラーボウル1内と同一圧力に加圧する。
【0008】容器7内とフィラーボウル1内が同一圧力
になると、ポストスプリング10の作用でステム8が図
5に示すように持上げられ、パッキン11が液通路5を
開くためフィラーボウル1内の液が通路4,5を通って
容器7内に充填される。一方容器7内のガスはフロート
室12、ガス通路9、孔18を通ってフィラーボウル1
内に戻り、容器7内への充填液面がフロート14まで達
すると、フロート14は持上げられ、チェックシート1
3に接し、容器7内のガスの戻りが止まり液の充填も止
まる。
【0009】この状態で作動レバー22が反転され、チ
ャージングカップ19を下方へ押下げるため、チャージ
ングガスケット20がステム8の上端開口部に接し、さ
らに押下げることによりパッキン11が液通路5を閉じ
る。
【0010】続いてスニフトバルブ16が開かれ、容器
7内のヘッドスペースにあるカウンターガスをスニフト
通路15を通して大気に放出した後、容器7を下降させ
て蓋締工程に送る。
【0011】液充填作業終了後は、洗浄回路を形成して
装置内の接液部を洗浄する。図6はこの洗浄回路の説明
図で、図6中、符号30は充填バルブ、31は洗浄用キ
ャップ、32は洗浄用キャップ31に設けられたOリン
グ、33は洗浄液タンク、34はバルブボデイ2に設け
られたニップル、35及び36はニップル34と洗浄液
タンク33及び洗浄タンク33とフィラーボウル1をそ
れぞれ繋ぐ配管、37は配管36中に設けられたポン
プ、38は配管35及び36中にそれぞれ設けられた2
個の開閉バルブ、39はバルブボデイ2に設けられたピ
ンを各々図示する。
【0012】図6に示すように、洗浄用キャップ31は
駒形の溝31aをピン39に係合させ、Oリング32に
よってシールされて気密にバルブボデイ2に取付けら
れ、内側には充填バルブ30の溝部に洗浄液を導く為に
先端をシールガスケット6に接触させ胴部に孔31cを
有する筒状突起31bを有している。
【0013】洗浄を行うときは、まずフィラーボウル1
の液を排出し、洗浄用キャップ31をバルブボデイ2の
下端に装着した後、2個の開閉バルブ38を開き、ポン
プ37を回転して洗浄タンク33の洗浄液をフィラーボ
ウル1に充満させる。次いでチャージングカップ19を
持ち上げ、スニフトバルブ16を押すと、ガス通路9、
液通路4,5、スニフト通路15(スニフト洗浄回路は
図示を省略)が開いて、フィラーボウル1内の洗浄液は
これらの通路、洗浄液タンク33、ポンプ37を経てフ
ィラーボウル1に戻る回路を循環して、装置の接液部の
洗浄が行われる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上述のような液体充填
装置で固形分を含むジュース類を充填すると、装置内の
接液部に固形分がこびりつき、充填作業終了後、上述の
ように充填バルブ30を装置に取付けた状態で行う洗浄
(一般に「CIP洗浄」と呼ばれる。)では、充填バル
ブ内にこびりついた固形分を十分に除去することが困難
となり、充填液を切り換える場合に残留した固形分が次
の充填液の品質に悪影響を及ぼすという不具合がある。
【0015】特にミネラルウオータ等の無味無臭の飲料
水への切り換えの場合には影響が大きいので、徹底した
洗浄が必要となり、このため充填バルブを分解して手洗
いをしなければならないことが多く、人手がかかるとい
う問題があった。
【0016】本発明は上記問題に鑑み、充填バルブ内に
こびりついた固形分を完全に除去することを可能とし、
充填液を切り換える場合に残留した固形分を次の充填液
の品質に悪影響を及ぼすという不具合を解消する食品充
填用バルブの洗浄方法及びその装置を提供することを目
的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明にかかる食品充填用バルブの洗浄方法は、食品充填用
バルブを充填装置本機から取外して洗浄する洗浄方法に
おいて、前記充填用バルブをバルブ洗浄槽に液通路、ス
ニフト回路等の摺動・開閉部を個別に摺動・開閉可能に
載置し、前記バルブ洗浄槽に複数種の洗浄液を順次供給
・排出して浸漬及び噴射を行うとともに、液通路・スニ
フト回路等の摺動・開閉部を動作させながら洗浄するこ
とを特徴とする。
【0018】上記食品充填用バルブの洗浄方法におい
て、前記バルブを傾斜状態に載置して洗浄することを特
徴とする。
【0019】上記食品充填用バルブの洗浄方法におい
て、湯洗浄,アルカリ洗浄,酸洗浄,殺菌,水洗浄の主
要工程からなることを特徴とする。
【0020】上記食品充填用バルブの洗浄方法におい
て、アルカリ洗浄と酸洗浄を浸漬と噴射、殺菌を浸漬、
湯洗浄と水洗浄を噴射にて夫々行うことを特徴とする。
【0021】一方、本発明の食品充填用バルブの洗浄装
置の構成は、浸漬洗浄とスプレー洗浄の両方が可能な洗
浄槽と、洗浄液を充填したタンクと、殺菌液を充填した
タンクと、清水供給源とより構成され、 上記洗浄槽
内には、上記充填バルブを載置しかつ開閉できる蓋付き
の孔を有するテーブルと、上記充填バルブを押さえて保
持するクランプ機構と、上記充填バルブ内の液通路を開
閉する機構と、上記テーブルに設けた孔の蓋を開閉する
機構と、スニフトバルブを押してスニフト回路を開閉す
る機構と、充填バルブの外周を洗浄するスプレーノズル
とを具備することを特徴とする。
【0022】上記装置において、同バルブを傾斜状態に
載置したことを特徴とする。
【0023】じ装置において、アルカリ洗浄液,酸洗浄
液,殺菌液,清水の各配管系統を備えていることを特徴
とする。
【0024】
【発明の実施の形態】以下本発明を実施する一形態を説
明する。
【0025】図1は本発明の充填バルブ自動洗浄装置の
模式図、図2は本発明の洗浄槽部の斜視図、図3は本発
明の洗浄槽部の断面図、及び図4は本発明の図3の部分
拡大図である。これらの図面に示すように、本発明の洗
浄装置は、前述した図5に示す充填バルブ30を、フィ
ラーボウル1より取外し、多数の充填バルブ30・・・
を纏めて専用の洗浄装置で洗浄するものである。
【0026】(本発明の洗浄装置の構成)図1に示すよ
うに、本発明の洗浄装置は、浸漬洗浄とスプレー洗浄と
の両方の洗浄形式が可能な洗浄槽61と、アルカリ性
(例えば「苛性ソーダ」等)洗浄液を充填したタンク4
1と、酸性(例えば「硝酸」等)の洗浄液を充填したタ
ンク42と、殺菌液を充填したタンク43と、清水供給
源54と、上記洗浄槽61と各タンク41〜43間を連
結する給液管44,47及び必要な戻管45と、循環回
路管46と、循環ポンプ48,50,53及びヒータ5
2とより構成されているものである。上記洗浄槽61内
には、図2〜4に示すように、複数の充填バルブ30を
載置しかつ開閉できる蓋付きの孔を有するテーブルとし
てのバルブ載置プレート64と、上記充填バルブ30を
押さえて保持するクランプ機構と、充填バルブ内の液通
路を開閉する機構と、上記バルブ載置プレート64に設
けた孔64aの蓋を開閉する機構と、スニフトバルブ
(図5中符号16)を押してスニフト回路を開閉する機
構と、充填バルブ30の上方、下方、及び側方から噴射
する上部スプレーノズル56,下部スプレーノズル5
7,側部スプレーノズル58が設けられている。
【0027】なお、図1において、符号40は洗浄槽
部、59は各配管中に設けられた必要数の(電磁)開閉
バルブ、46a,46b,46c,46dはそれぞれ循
環回路管46から洗浄槽61,上部スプレーノズル5
6,側部スプレーノズル58,下部スプレーノズル57
に分岐する分岐管及び60は管路洗浄管を各々図示す
る。
【0028】(本発明の洗浄装置の作用)上記洗浄装置
を用い、例えば一般のジュース類の充填作業を終了した
後、新しくミネラル水等の充填に切換えを行う前に、充
填バルブ30をフィラーボウル(図5中符号1)から外
して、洗浄槽61内のテーブルに斜めに載置し、クラン
プ機構で充填バルブを上から押さえて固定する。次いで
湯による粗洗浄、アルカリ洗浄、アルカリ落としの湯洗
浄、酸洗浄、酸落としの湯洗浄,塩素殺菌、水洗浄の順
で洗浄する。上記アルカリ洗浄、酸洗浄、塩素殺菌では
浸漬洗浄及びスプレー洗浄を行い、また、湯及び水洗浄
はスプレー洗浄を行う。また、アルカリ、酸、湯の各洗
浄ではヒータ52を稼働させて温度を上昇させて、殺菌
及び水洗浄は常温で行い、各洗浄工程で必要な充填バル
ブ内の液通路、テーブルの蓋の開閉はそれぞれの駆動機
構で行い、回路の形成は必要な電磁弁を開閉して行う。
これらは自動制御装置によって自動運転で行われる。
【0029】以下、本発明の装置の詳細について説明す
る。
【0030】図2は洗浄槽部40の斜視図である。同図
において、符号61は洗浄槽、62Aはエア機器室、6
2Bは制御室を各々図示し、これらは一体のケース内に
纏められている。
【0031】上記洗浄槽61は、上部に天蓋61aを備
えており、下側はポンプ室になっていて給液ポンプ48
や循環ポンプ50等が収められている(図3参照)。ま
た、エア機器室62Aには後述する4個のロータリシリ
ンダ81〜84が収められており、制御室62Bには図
示省略の自動制御装置が収められている。
【0032】図3は、図2の洗浄槽61を長手方向に直
角に切断した断面図及び図4は図3の一部拡大図であ
る。これらの図において、符号63はブラケットによっ
て30°程度傾けられて洗浄槽61の長手方向に3列に
配設されたベースプレート、64はベースプレート63
に固設され充填バルブユニット30を載置するバルブ載
置プレート、65はベースプレート63に下方を固設さ
れ上方先端部に下向きの上部スプレーノズル56を有す
る鉤形の中空ポール、66はベースプレート63に下方
を固設され上方先端に上向きの下部スプレーノズル57
を有する中空ポールを各々図示する。
【0033】また、上記中空ポール65及び66は前述
の分岐管46b及び46d(図1)の一部を形成してい
る。なお、図3中の58は分岐管46c(図1)に固設
された側部スプレーノズルである。
【0034】上記バルブ載置プレート64は多数(図2
では各列10個)の下向きに広がる円錐孔64aを有し
ており、図3に示すように、外周部がこの円錐孔64a
と嵌合する形状で、中心部が中空ポール66に摺動自在
に支持されスプリング68によって上方に付勢されてい
る下蓋67によって開閉されるようになっている。ま
た、69は円錐孔64aを跨いで固設された2本の位置
決ピンで、充填バルブ30の下端円筒部の側面を当接さ
せて載置すると充填バルブ30と円錐孔64aが同心に
なるように配設されている。
【0035】図3及び図4中、符号70はベースプレー
ト63に垂設されたステープレート、71,72及び7
3はそれぞれステープレート70に回転自在にピン止め
された液通路レバー,スニフト回路レバー及び下蓋レバ
ー、74は中空ポール65に摺動自在に支持され、スプ
リング75によって下方に付勢されたクランプレバー、
76はベースプレート63に垂設されたステープレー
ト、77,78,79及び80はステープレート77に
ベアリングを介して回転自在に支持され、液通路レバー
71,クランプレバー74,スニフト回路レバー72及
び下蓋レバー73と係合するカム軸を図示するもので、
それぞれの一端はロータリシリンダ81,82,83及
び84(図2,図4)と連結されている。
【0036】これらのカム軸77〜80はレバー71〜
74との係合部に、円弧と平行直線とよりなり75°程
度の回転によって高低2位置が得られるカムを有し、カ
ムが高位置にあるときには、液通路レバー71は押下げ
られて液通路を開き、スニフト回路レバー72は横に回
転してスニフト回路を開き、下蓋レバー73は押下げら
れて下蓋67を開き、クランプレバー74は押上げられ
て開くように作動し、カムが低位置にあるときはこれら
の逆の動作を行う。
【0037】また、3列(図3中、A列、B列、C列)
に配設されて横方向に並ぶ同種の3本のカム軸は、カム
軸に固定されたアーム85と、これらとピン結合された
連結バー86によって同時に同方向に回転するようにな
っている(図2,図4参照)。なお、図3中A,B及び
C列は上述したように同じ状態になる筈であるが、説明
の都合上B列には異なる状態を示してある。
【0038】次に、以上の構成の装置の作用の詳細を説
明する。
【0039】先ず、充填バルブ30をフィラーボウル
(図5中符号1)から取外し、人手作業によって洗浄槽
部40の洗浄槽61内のテーブルであるバルブ載置プレ
ート64の上に3列に並べて載置する。このとき、液通
路レバー71及びクランプレバー72は持上げておき、
充填バルブ30の下側円筒部の側面を2本のピン69に
当接させて斜めに載置すれば、充填バルブ30はバルブ
載置プレート64の孔64aと同心に容易に並べること
ができる。
【0040】上記充填バルブ30の載置が終わったら、
ロータリシリンダ82によってカム軸78を低位置に回
転させ、スプリング75によってクランプレバー74を
下降させて充填バルブ30の肩部を押さえて保持する。
以下、(1)〜(7)の手順で充填バルブの洗浄を行
う。
【0041】(1)粗湯洗浄工程(スプレー洗浄約10
分) 先ず、図2に示すように、ロータリシリンダ81で液弁
レバー71を下降させて液通路を開き、ロータリシリン
ダ84で下蓋レバー73を下降させて下蓋67を開き、
ヒータ52を稼働させて清水源54から循環ポンプ5
0,フィルタ51,ヒータ52,循環回路管46,分岐
管46b及び46cを経て上部スプレーノズル56及び
側部スプレーノズル58から温水を噴射する。上部スプ
レーノズル56から噴射された温水の一部は充填バルブ
30の液通路を通って孔64aから流出して液通路内を
洗浄し、側部スプレーノズル58から噴射された温水は
充填バルブ30の外側の洗浄を行う。次いで、液通路と
下蓋67を閉じ、ロータリシリンダ83でスニフトレバ
ー72を押してスニフト回路を開き、上部スプレーノズ
ル56を下部スプレーノズル57に切換えてスニフト回
路の洗浄を行う。上記2回路の洗浄は1分程度の間隔で
交互に繰返して行う。なお、使用済み温水は排水管55
より排水する。
【0042】(2)アルカリ洗浄工程(浸漬洗浄約10
分、スプレー洗浄約5分) 充填バルブ30の液通路、スニフト回路、及びテーブル
の孔64aを開いて、アルカリ洗浄液タンク41から給
液ポンプ48で給液管44を経て洗浄液を充填バルブユ
ニット30が浸る高さまで注入し、次いで洗浄槽61か
ら循環ポンプ50,フィルタ51,ヒータ52,循環回
路管46,分岐管46aを通る循環回路に切換え、ヒー
タ52を稼働させて循環ポンプ50で循環させながら浸
漬洗浄を行う。所定時間浸漬洗浄を行った後、洗浄槽6
1内の洗浄液を循環ポンプ50によって戻管45を経て
タンク41に戻して洗浄槽61内の液位を下げ、スニフ
ト回路を閉じ、洗浄槽61から循環ポンプ50,ヒータ
52,循環回路管46,分岐管46b及び46cを経て
上部スプレーノズル56及び側部スプレーノズル58か
ら噴射する回路に切換えて洗浄し、さらに液通路と下蓋
67を閉じ、スニフト回路を開き、上部スプレーノズル
56を下部スプレーノズル57に切換えてスニフト回路
の洗浄を行うスプレー洗浄を交互に繰り返す。所定時間
の洗浄が終了したら洗浄槽61内のアルカリ洗浄液を全
部アルカリ洗浄液タンク41に戻す。
【0043】(3)湯洗浄工程(スプレー洗浄約3分) (1)の粗湯洗浄工程と同じ要領で洗浄槽61と充填バ
ルブ30に付いたアルカリ洗浄液を取除く。なお、この
工程の終に戻管45,管路洗浄管60,3方バルブ49
を経て排出管55に出る回路を形成して配管内に残った
アルカリ洗浄液を排出しておく。
【0044】(4)酸洗浄工程(浸漬洗浄約10分、ス
プレー洗浄約5分) 酸洗浄液タンク42から給液ポンプ48で給液管44を
経て洗浄液を洗浄槽61に導き、以後(2)のアルカリ
洗浄工程と同じ要領で酸洗浄液による浸漬及びスプレー
洗浄を行う。
【0045】(5)湯洗浄工程(スプレー洗浄約3分) (3)の湯洗浄工程と全く同じ要領で、洗浄槽61と充
填バルブ30に付いた酸洗浄液を取り除き、配管内も洗
浄する。
【0046】(6)塩素水殺菌工程(浸漬殺菌約60
分) 充填バルブ30の液通路,スニフト回路及びテーブルの
孔64aを開いて、清水源54から循環ポンプ50,循
環回路管46,分岐管46aを経て充填バルブ30が浸
る高さまで清水を洗浄槽61に注入して止め、殺菌水タ
ンク43より定量注入ポンプ53で規定量の濃塩素水を
加え、水位を一定に保ちながら循環させて殺菌をする。
なお、ヒータ52は稼働させず、また殺菌終了後には排
出管55で排出する。
【0047】(7)水洗浄工程(スプレー洗浄約3分) ヒータ52を稼働させずに(3)の湯洗浄工程と同じ要
領で充填バルブ30の内外面を洗浄する。 以上で全洗浄工程を終了する。
【0048】上記洗浄後の充填バルブの洗浄の評価を、
従来のフィラーボウルに取付けたまま行う洗浄(CIP
洗浄)と比較した。その結果を下記「表1」に示す。
【0049】
【表1】
【0050】表1の結果から判るように、本発明のもの
はジュース等の繊維等を含有する飲料物の場合でも残留
痕跡が見られず、また、コーヒー,ジュース等の芳香も
完全に除去でき、新しいミネラル水等の充填を良好に行
うことができた。一方、従来のCIP洗浄の場合では隘
路に残留物が残ると共に一部臭気が残留した。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明よれば、多
数の充填バルブユニットを纏めて槽内で洗浄するので、
フィラーボウルに取付けたまま行う洗浄(CIP洗浄)
に比較して、多様な洗浄方法が可能で洗浄の程度が格段
に向上し、また労力の節減ができる。また、本発明によ
れば従来のように充填バルブを分解して手洗いをするこ
とがなく、人手がかかるという問題が解消されると共
に、充填バルブ内にこびりついた固形分等を完全に除去
することが可能となり、充填液を切り換える場合に残留
した固形分が次の充填液の品質に悪影響を及ぼすという
不具合が解消できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の充填バルブ自動洗浄装置の模式図であ
る。
【図2】本発明の洗浄槽部の斜視図である。
【図3】本発明の洗浄槽部の断面図である。
【図4】本発明の図3の部分拡大図である。
【図5】従来の充填バルブの構造を示す断面図である。
【図6】従来のバルブ洗浄装置の断面図である。
【符号の説明】
30 充填バルブ 40 洗浄槽部 41 アルカリ洗浄液タンク 42 酸洗浄液タンク 43 殺菌液タンク 44,45,46,55,60 配管 48 給液ポンプ 50 循環ポンプ 52 ヒータ 54 清水供給源 56,57,58 スプレーノズル 59 開閉バルブ 61 洗浄槽 64 バルブ載置プレート 71 液通路レバー 72 スニフト回路レバー 73 下蓋レバー 74 クランプレバー 77,78,79,80 カム軸 81,82,83,84 ロータリシリンダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 幸男 愛知県名古屋市中村区岩塚町字九反所60番 地の1 中菱エンジニアリング株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 食品充填用バルブを充填装置本機から取
    外して洗浄する洗浄方法において、 前記充填用バルブをバルブ洗浄槽に液通路、スニフト回
    路等の摺動・開閉部を個別に摺動・開閉可能に載置し、
    前記バルブ洗浄槽に複数種の洗浄液を順次供給・排出し
    て浸漬及び噴射を行うとともに、液通路・スニフト回路
    等の摺動・開閉部を動作させながら洗浄することを特徴
    とする食品充填バルブの洗浄方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記バルブを傾斜状
    態に載置して洗浄することを特徴とする食品充填バルブ
    の洗浄方法。
  3. 【請求項3】 請求項1及び2において、湯洗浄,アル
    カリ洗浄,酸洗浄,殺菌,水洗浄の主要工程からなるこ
    とを特徴とする食品充填バルブの洗浄方法。
  4. 【請求項4】 請求項3において、アルカリ洗浄と酸洗
    浄を浸漬と噴射、殺菌を浸漬、湯洗浄と水洗浄を噴射に
    て夫々行うことを特徴とする食品充填バルブの洗浄方
    法。
  5. 【請求項5】 浸漬洗浄とスプレー洗浄の両方が可能な
    洗浄槽と、洗浄液を充填したタンクと、殺菌液を充填し
    たタンクと、清水供給源とより構成され、 上記洗浄槽内には、上記充填バルブを載置しかつ開閉で
    きる蓋付きの孔を有するテーブルと、上記充填バルブを
    押さえて保持するクランプ機構と、上記充填バルブ内の
    液通路を開閉する機構と、上記テーブルに設けた孔の蓋
    を開閉する機構と、スニフトバルブを押してスニフト回
    路を開閉する機構と、充填バルブの外周を洗浄するスプ
    レーノズルとを具備することを特徴とする食品充填バル
    ブの洗浄装置。
  6. 【請求項6】 請求項5食品充填のバルブの洗浄装置に
    おいて、 上記食品充填バルブを傾斜状態に載置したことを特徴と
    する食品充填バルブの洗浄装置。
  7. 【請求項7】 請求項5,6のバルブの洗浄装置におい
    て、 アルカリ洗浄液,酸洗浄液,殺菌液,清水の各配管系統
    を備えていることを特徴とする食品充填バルブの洗浄装
    置。
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