JPH09305625A - 地図表示装置 - Google Patents

地図表示装置

Info

Publication number
JPH09305625A
JPH09305625A JP8121456A JP12145696A JPH09305625A JP H09305625 A JPH09305625 A JP H09305625A JP 8121456 A JP8121456 A JP 8121456A JP 12145696 A JP12145696 A JP 12145696A JP H09305625 A JPH09305625 A JP H09305625A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
map
search
map data
data
attribute
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8121456A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Satake
弘之 佐竹
Yasushi Yokosuka
靖 横須賀
Hideo Hiroshige
秀雄 廣重
Kozo Nakamura
浩三 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP8121456A priority Critical patent/JPH09305625A/ja
Publication of JPH09305625A publication Critical patent/JPH09305625A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Instructional Devices (AREA)
  • Processing Or Creating Images (AREA)
  • Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)
  • Controls And Circuits For Display Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】地図要素の属性から該当の地図要素を検索する
場合の合理化と汎用性を高める。 【解決手段】CDROM等の外部記憶媒体の地図データ
30をデータ読み取り装置6にセットすると、地図デー
タ読み取り処理部14がその地図データの中の内容(地
図要素)を整理し、その地図要素データをコード情報テ
ーブル11の情報を手引きにして、階層化された検索手
順に沿った管理テーブル40〜51に格納する。検索項
目リストは、予めどのようなものか上位〜下位に至るま
で検索情報管理テーブル12に設定してあり、読み込ん
だ地図データに該当の内容が有るか否か処理部14がチ
ェックして、それを検索項目リストに記録する。その記
録にそって、実際に検索可能な検索項目を表示装置2に
強調表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は地図データを画面上
に表示する地図表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】地図表示装置は、地図データ(イメー
ジ)をユーザの要求にしたがってCRT,液晶等の画面
を通して表示することで、ユーザに地理的情報与える。
例えば本装置がGPS(グローバル・ポジショニング・
システム;衛星航法システム)と併用してカーナビゲー
ションに応用された場合、ユーザは地図上で自車の現在
位置が分かり、周囲の地理情報を知ることができる。
【0003】地図はいくつかの要素、すなわち公共施設
や住宅などの建物とか道路や橋、または山、川、公園な
ど、地図を構成する基本的単位の要素の集合により構成
される。この一つ一つの地図要素は、形状データと属性
データから成る。形状データは地図上に存在する各種地
図要素を描画するために必要な座標情報であり、属性デ
ータは各地図要素に付随する属性情報をデジタル化して
管理したものである。例えば、地図の一要素である図書
館を例に挙げる。図書館は、図書館の建物を表す形状デ
ータがあり、また、図書館名、住所、電話番号、職員、
蔵書冊数、開館時間などの属性データが存在する。
【0004】地図表示装置は今後さまざまな分野で活用
され、目的に応じて使い分けられていくものと考えられ
る。従って、地図要素に付加される属性データも、使用
目的によりさまざまなものとなる。
【0005】また、その表示方式には、次のようなもの
が存在する。
【0006】例えば、特開昭63−298572号公報
の地理的検索装置では、地図要素にID番号を設定し、
検索範囲の中の地図要素が確定したのち、この確定地図
要素のID番号に基づいて属性情報を検索し、表示する
手段が開発されている。また特開平3−233680号
公報の地図表示方式では、地図上の位置を指定したと
き、その位置の属性情報を表示する発明が述べられてい
る。
【0007】しかしながら、どちらの発明も一つの地図
要素を特定してその属性情報を表示する手段を述べたも
のであり、逆に今,要求している属性情報をユーザ側か
ら地図表示装置に提示して、地図表示装置側で、その条
件を満足する地図要素を探し出して表示することは期待
できない。このような属性情報の提示から地図要素を強
調或いは選択的に表示する要求もある。一方では、山や
川、緑地などの地図の自然要素のみを表示し、道路や住
宅などは表示したくないなどの要求や、さらには、属性
値の条件に一致した地図要素のみを抽出したり、強調し
て表示したいなどの要求が生じることもあり得る。
【0008】このような要求に応じる機能が地図表示装
置にあれば、検索条件(属性条件)を入力することによ
り、指定した地図の範囲、あるいは現在表示されている
地図の範囲の中から、ユーザが探し出したい地図要素を
瞬時に見つけ出し地図上に表示して、ユーザに知らせる
ことができる。このような要求を満たす装置として次の
ようなものが既に提案されている。
【0009】例えば、特開平4−24873号公報で
は、地図要素たる施設(例えば、配水系統等)の種々の
属性項目(例えば1;配水管、2;給水装置、3;消火
栓、4;仕切弁、5;減圧弁)を属性ファイルリストと
してアイコン操作により画面に表示し、このうちの希望
する項目を選択すると、画面上にその選択されたファイ
ル(例えば配水管)が表示され、このファイルの中に示
された検索入力項目に検索したい属性事項(例えば配水
管の口径,管種,NO,施設年度)を入力すると、その
属性事項に対応した地図要素(配水管)が画面の地図上
に抽出表示される技術が提案されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、ユー
ザが検索条件(属性)を提示して、それに対応した地図
要素を画面に表示するものが既に公知である。従来のこ
の種装置は、特定の地図データに限定して使用可能なも
のであり、検索条件(検索項目)は固定されており、地
図データの種類(使用目的,用途,フォーマット等)が
異なる場合には、対応することができなかった。また、
検索条件を入力する場合には、ユーザがキーボード等を
介して画面上の項目欄に検索条件を書き込む過程が含ま
れる。
【0011】本発明は以上の点に鑑みてなされ、その目
的は、地図要素の属性から該当の地図要素を階層的に検
索し得る他に、使い勝手が良く、しかも合理的な検索を
可能にする地図表示装置を提供することにある。
【0012】具体的には、第1に、各種地図データに対
して統一した検索手段により該当の地図要素を検索可能
にし、しかも各種地図データを接続(セット)した場合
でも、各地図データに合った検索可能項目(検索メニュ
ー)をユーザに通知できるよう画面表示して、検索の合
理化を図ることにある。先に述べたように、地図上の要
素には様々な属性情報が付加でき、使用目的や使用時期
に応じて随時、属性項目(検索項目)や地図要素の種類
等が異なってくる。したがって、現在接続されている地
図データの反映された検索項目を表示して、ユーザにな
にが検索可能なのか知らせる必要がある。
【0013】第2に上記第1の目的に加えて、地図表示
装置の汎用性を高めることにある。
【0014】第3に属性からの検索する地図要素を上位
〜下位の階層レベルに応じてフレキシブルにピックアッ
プできる装置を実現させることにある。
【0015】第4に階層的な検索条件を入力する場合で
あっても、ユーザが容易に検索条件設定を行い得るよう
にすることにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、地図デー
タを記憶した外部の記憶媒体を地図データ読み取り装置
にセットして、要求された地図データを読み取り、画面
を通して表示する地図表示装置において、地図データの
検索項目リストが地図表示装置本体側に用意されてお
り、この検索項目リストは、該当の地図要素をその属性
から階層的に検索し得るよう地図要素の属性を基にして
作成された階層の検索項目と検索項目に付随したフラグ
欄を備えて検索情報管理テーブルによって管理されてお
り、且つ、前記外部記憶媒体から読み取った地図データ
の中に前記検索項目に対応する内容すなわち該当の地図
要素が有るか無いかを調査して、その調査結果を前記検
索項目リストのフラグ欄に記録する地図データ読み取り
処理部と、地図データに関して検索メニューの表示要求
があると、前記検索情報テーブルに記憶した検索項目リ
ストを参照して、内容の有る検索項目をユーザに通知す
る表現形式で前記画面に階層的に表示し、この検索メニ
ューを通して所望の検索項目の開示要求があると、読み
取った地図データの中から検索条件に合った地図要素を
検索して画面に表れた地図上に選択或いは強調表示する
地図データ表示処理部と、を備えて成ることを特徴とす
る。
【0017】本発明によれば、地図要素の属性を基に作
成した上位から下位の各種検索項目が画面を通して階層
的にメニュー表示され、ユーザはその階層にしたがって
所望の検索項目を絞っていける。そして検索項目の中か
ら一つを選択して、それを開示要求すれば、検索対象の
地図要素が一目で分かるように地図上に表示される。例
えば、地図データの中から標高千m以上の山を検索する
場合には、上位の検索項目(属性)の中の一つに「背
景」なる項目を設けておき、中位の検索項目の一つに
「山」なる項目を設けておき、下位の検索項目の一つに
「標高千メートル以上」なる項目を設けておけば、ユー
ザはその属性の大きい概念から下位概念までを画面を通
して地図表示装置と対話しながら引き出し、所望の階層
レベルの検索項目を選択して、それに該当の地図要素
(本例では具体的名称の付いた千メートル以上の山)を
検索して、地図上に選択或いは強調表示する。
【0018】また、検索項目リストを地図表示装置本体
側の検索情報管理テーブルに用意しておくことで、接続
対象となる外部記憶媒体の地図データの内容に拘束され
ることなく、各種の地図データの地図要素の属性から幅
広い検索項目リストを予め作成しておくことができる。
そのため、各種地図データを広くカバーできる検索項目
を予め用意できる。
【0019】以上の構成では、検索項目リストの中に
は、地図表示装置に現在接続されている地図データの内
容(地図要素)以外の地図要素に適用可能な検索項目も
存在している(すなわち、検索項目リストと各地図デー
タで検索可能な検索項目とは必ずしも全てが一致するも
のではない)。したがって、仮に全ての検索項目リスト
を画面に表示してしまうと、実際には、現在接続中の地
図データでは不要な検索項目も画面に検索メニューとし
て表示されることになり、ユーザにとっては、検索項目
の選択にあたって不便と煩雑さを感じる。
【0020】そこで、本発明では、前記した検索項目リ
ストのフラグ欄を利用して、現在接続中の地図データの
中で実際に検索可能な検索項目(接続される地図データ
中に検索項目に対応の地図要素が存在する場合、その検
索項目)を画面を通してユーザに通知するので、ユーザ
にとって無駄の無い検索項目の選択が可能になる。
【0021】第2の発明は、地図データを記憶した外部
の記憶媒体を地図データ読み取り装置にセットして、要
求された地図データを読み取り、画面を通して表示する
地図表示装置において、地図データの検索項目リストが
地図表示装置本体側に用意されており、この検索項目リ
ストは、該当の地図要素をその属性から階層的に検索し
得るよう地図要素の属性を基にして作成された階層の検
索項目と検索項目に付随したフラグ欄を備えて検索情報
管理テーブルによって管理されており、且つ、前記地図
データの検索に必要なデータ及び検索対象となる地図要
素データを格納するための階層構造の管理テーブル群に
より前記外部記憶媒体の地図データ格納形式に依存しな
い独自の地図データ格納形式を構築する地図データテー
ブルと、前記地図データテーブルの管理テーブル群の作
成の手引きとなる情報を有するコード情報テーブルと、
前記外部記憶媒体から読み取った地図データの中に前記
検索項目に対応する内容すなわち該当の地図要素が有る
か無いかを調査して、その調査結果を前記検索項目リス
トのフラグ欄に記録すると共に、前記コード情報テーブ
ルの情報を手引きにして前記管理テーブル群を作成しつ
つ、前記読み取った地図データの地図要素を整理して所
定の管理テーブルに格納するする地図データ読み取り処
理部と、地図データに関して検索メニューの表示要求が
あると、前記検索情報テーブルに記憶した検索項目リス
トを参照して、内容の有る検索項目をユーザに通知する
表現形式で前記画面に階層的に表示し、この検索メニュ
ーを通して所望の検索項目の開示要求があると、前記地
図データテーブルの管理テーブル群の情報から検索条件
に合った地図要素を取り出して画面に表れた地図上に選
択或いは強調表示する地図データ表示処理部と、を備え
て成ることを特徴とする。
【0022】第2の発明によれば、上記第1の発明と同
様の作用のほかに、次のような作用が期待できる。
【0023】すなわち、本発明では、外部記憶媒体から
読み取った地図データの内容(地図要素データ)を外部
記憶媒体の地図データ格納形式に依存しない独自の形式
で地図データテーブルの管理テーブル群に格納すること
で(この管理テーブル群には、階層化された検索項目を
反映させた検索手順に関するデータも階層的に整理され
て格納される)、前記地図データテーブルに各種地図デ
ータのフォーマットに依存しない汎用性(統一性)を与
える。このように各種フォーマットの地図データを読み
取って地図データテーブルに格納するには、前記の地図
データ読み取り処理部については各種地図データのフォ
ーマットに対応のものを用意する必要がある。本発明で
は、地図データ読み取り処理部により、接続された地図
データを読み取って前記管理テーブル群(地図データテ
ーブル)を作成するが、その管理テーブル群の作成手順
に関するコード情報をコード情報テーブルから参照する
ことで、データ格納形式が異なる外部記憶媒体の地図デ
ータを読み取って、上記作成手順を手引きにして独自の
地図データテーブル(管理テーブル群)を構築すること
ができる。
【0024】第3の発明は、地図データを記憶した外部
の記憶媒体を地図データ読み取り装置にセットして、要
求された地図データを読み取り、画面を通して表示する
地図表示装置において、地図データを構成する地図要素
の属性を基にして上位〜下位の階層化された検索項目を
予め作成して、この上位〜下位の検索項目データが検索
メニュー表示要求の入力操作によって画面に順次,階層
的に表示できるよう管理されており、且つ、全ての階層
の検索項目おいて、その階層レベルに応じた地図要素デ
ータが関連づけて管理テーブル群に格納されて、どの階
層の検索項目に対して開示要求の入力操作を行ってもそ
の階層レベルに応じた地図要素が検索されて、画面に表
れた地図上に選択或いは強調表示される構成としたこと
を特徴とする。
【0025】本発明によれば、画面に検索項目(属性項
目)のメニューが階層表示され、どの階層レベルの検索
項目を開示要求しても、その階層レベルに応じた地図要
素が検索されて、その地図要素が最終的に画面に表示さ
れる。
【0026】第4の発明は、地図データを記憶した外部
の記憶媒体を地図データ読み取り装置にセットして、要
求された地図データを読み取り、画面を通して表示する
地図表示装置において、地図データを構成する地図要素
の属性を基にして属性から該当の地図要素を検索するた
めの階層化された検索項目を作成し、この検索項目は、
全てその項目名がペンタッチ方式の画面にメニューとし
て階層表示されるように設定して、このメニュー表示さ
れる階層の検索項目名によりペンタッチの検索条件入力
部が構成され、このペンタッチの検索条件入力部を介し
て全ての階層にわたる検索項目名を一貫してペンタッチ
選択することにより、ユーザによる文字作成を不要とし
た検索条件の設定を可能にしたことを特徴とする。この
ようにすれば、上位〜下位の検索項目をペンタッチによ
るクリック操作だけで可能とし、それ以外の検索条件入
力操作を不要とする。
【0027】
【発明の実施の形態】図1は本発明の地図表示装置に係
る実施形態の一例を示すブロック図である。
【0028】本地図表示装置は、入力装置1、表示装置
2、決められた手続きに従って情報処理を行なうCPU
3、主記憶装置5、外部記憶媒体から地図データを読み
取るデータ読み取り装置6で構成されており、これらの
装置ユニットはシステムバス20で接続されている。
【0029】入力装置1は、ペンタッチ,キーボード,
マウス等の少なくとも1つの方式が採用される。表示装
置2は、液晶,CRT等のディスプレイである。データ
読み取り装置6に地図データ(外部記憶媒体)30が着
脱自在に接続(セット)される。地図データ30は、例
えば市販されている道路地図データや住宅地図データな
どで、CD−ROMやフロッピーディスク等の外部記憶
媒体に格納されている。
【0030】主記憶装置5には、システムバス20で接
続された各種装置ユニットの基本操作をつかさどるオペ
レーティング・システム9の他に、本発明の実現手段で
ある地図データテーブル10、コード情報テーブル1
1、検索情報管理テーブル12、処理手続きをプログラ
ム化した地図データ読み取り処理部14、地図データ表
示処理部16、インタフェース処理部15が常駐してい
る。各種データテーブル10〜12、処理部14〜16
およびオペレーティング・システム9は、インターフェ
ースを表す接続線21で接続され相互にデータの受け渡
しや処理命令の発令が可能である。以下、順次説明す
る。
【0031】図1において、オペレーティング・システ
ム9は、地図データ読み取り処理部14からの要求によ
り、システムバス20を介してデータ読み取り装置6か
ら地図データを読みだす処理、地図データ表示処理部1
6からの要求により表示装置2へ地図イメージを描画す
る処理、またインタフェース処理部15からの要求によ
り検索項目にかかわる各種情報の描画処理等を実行し、
さらには入力装置1によりユーザから入力される表示領
域更新要求や検索操作にかかわる各種要求のイベントを
受信し、インタフェース処理部15に伝える処理を行な
うものである。この種のオペレーティング・システムに
は例えばマイクロソフト社のWindows95(Windows95
はマイクロソフト社の登録商標)などがある。
【0032】ここで、地図データテーブル10について
説明する。
【0033】地図データテーブル10は、地図データの
検索に必要なデータ及び検索対象となる地図要素データ
を格納するための階層構造の管理テーブル群により外部
記憶媒体30の地図データ格納形式に依存しない独自の
地図データ格納形式を構築する。この管理テーブル群
は、地図データ読み取り処理部14がコード情報テーブ
ル11の情報を手引きにして作成し(これらの管理テー
ブルの作成については、図6のフローチャートを用いて
後述してある)、地図データの検索手順を反映させた階
層構造をとっている。
【0034】管理テーブルは、各種地図要素の属性を基
に階層的に作成した検索項目を反映させたもので、ここ
では上位(以下、レイヤとする)、中位(以下、種別と
する)、下位(以下、要素とする)の3階層で地図デー
タを管理する構成をとり、ユーザに対してこの手順で地
図データの検索を行なわせるものである。
【0035】つまり、本地図表示装置は、検索項目表示
要求に対し始めに検索可能なレイヤ名を提示し、その中
から検索したい項目をユーザに選択させる。次に選択さ
れたレイヤが扱う種別の中から検索可能な種別名を提示
し、その中から検索したい項目をユーザに選択させる。
そして最後に本地図表示装置は、選択された要素の所有
する検索可能な属性項目をユーザに提示する。
【0036】以上のように地図データを検索手順を考慮
し階層構造で管理することにより、ユーザに対し、順
次、地図と対話しながら検索項目を決定させ、検索設定
操作を効率よく行なわせることができる。以上の理由か
ら図1における地図データテーブル10は、レイヤ管理
テーブル40を最上位とし、種別管理テーブル41〜4
3、要素管理テーブル45〜47の3種類の管理テーブ
ルを階層状にもち、最下位に形状データテーブル50と
属性データテーブル51をおいている。
【0037】接続される地図データ30は、その内容が
検索の都合の良いように整理されているとは限らない。
そのために、独自の地図データテーブル10を地図表示
装置に設定することで、接続する地図データ30の内容
を読み取った後に、これを地図データ30でデータ形式
に依存しないで検索の都合のよいように整理して、管
理、検索を可能にする。地図データテーブル10は、個
々の地図データに依存しない独自のデータ格納方式であ
るため、複数の地図データに対応可能である。さらに、
ユーザに対する操作性も統一されたものとなる。
【0038】地図データテーブル10において、レイヤ
管理テーブル40は一つだけ存在し、例えば図2(a)
のようなデータ格納形式をとる。すなわち、実際に扱か
われる地図データのレイヤの種類を示すレイヤコード2
01、および各レイヤごとに一つずつ配置される種別管
理テーブル41〜43の所在場所を示す種別管理テーブ
ル先頭アドレス202、および種別管理テーブルのサイ
ズ203が記録される。
【0039】ここで、「実際に扱かわれる地図データ」
と記したのは、本地図データテーブル10は、地図デー
タを検索項目に従って整理するための型であって、始め
から地図データが管理テーブルに配置されているわけで
なく、地図データを実際に読み取り装置6に接続(セッ
ト)して読み出した地図データを対象とするためであ
る。
【0040】外部記憶媒体30にある地図データのうち
要求される地図データは、地図データ読み取り処理部1
4により、随時、データ読み取り装置6を介して読み出
される。
【0041】地図データテーブル10で扱えるデータ
と、実際に地図データ30中に存在するデータとは一致
するとは限らず、例えば、地図データテーブル10で受
入れ態勢にあるにもかかわらず、実際の地図データ30
には、該当のデータ(地図要素データ)が存在しない場
合もある。その結果、管理テーブルの項目欄が空欄にな
ることもある。この場合は、種別管理テーブル先頭アド
レス202には−1が、種別管理テーブルのサイズ20
3には0が設定される。地図データのレイヤ種類を示す
レイヤコードは、例えば本実施例では、4バイトの符号
なし整数で定義され、背景、交通機関、公共施設があ
り、それぞれ順に、0001、0002、0003のコ
ードで定義されている。図2(a)の例ではレイヤコー
ド0001〜0003についてはそれぞれの種別管理テ
ーブルが存在する。
【0042】種別管理テーブル41〜43は、扱われる
レイヤの数だけ存在し、レイヤ管理テーブル40の種別
管理テーブル先頭アドレス(種別管理テーブルの所在場
所を示すアドレス)202を介して接続されている(図
1に示す接続線60〜61がこの接続を表わしてい
る)。したがって、レイヤ管理テーブル40からレイヤ
コードをキーにして該当する種別管理テーブルを参照す
ることができる。
【0043】種別管理テーブル41〜43は、例えば図
2(b)のようなデータ格納形式をとる。すなわち、種
別管理テーブルは、種別の種類を示す種別コード21
1、各種別ごとに一つずつ配置される要素管理テーブル
45〜47の所在場所を示す要素管理テーブル先頭アド
レス212、要素管理テーブルのサイズ213からな
り、これらを一組としたレコードが、種別の数だけ設定
される。種別コード211、要素管理テーブル先頭アド
レス212、および要素管理テーブルサイズ213はそ
れぞれ4バイトのデータでなり、1レコードあたり12
バイトの領域が必要である。各レイヤごとにどのような
種別が設定されているのかはコード情報テーブル11に
定義されている。
【0044】また、各種別コードに対応する要素管理テ
ーブルは、先記と同様に、地図データ30が扱うデータ
の範囲の都合から存在しない場合もある。この場合に
は、種別管理テーブルの要素管理テーブル先頭アドレス
(要素管理テーブルの所在場所を示す)には−1、テー
ブルサイズには0が設定される。種別管理テーブル41
〜43はそれぞれのレイヤにより管理する種別の数が異
なり、テーブルサイズがまちまちである。
【0045】種別の種類を示す種別コードは、レイヤ別
に定義され、4バイトの符号なし整数で表される。この
結果、たとえば、背景レイヤに属する種別コード000
1と交通機関レイヤに属する種別コード0001では意
味するところが異なることになる。後で詳しく説明する
が、本実施例では、背景レイヤに接続する種別コードに
は海、山、緑地等の種別を示す項目があり、交通機関レ
イヤに接続する種別コードには道路、JR線、駅、バス
停等の種別を示す項目があり、公共施設に接続する種別
コードには市役所、病院、学校、ホテル等がある。
【0046】図2(b)はあるレイヤで管理されている
種別管理テーブルの一例を示している。図2(b)の種
別管理テーブルからこのレイヤでは3つの種別が存在し
(種別コードが3つ)、各種別(種別コード)には、そ
れぞれの下位に接続される要素管理テーブルの所在を示
すアドレス(要素管理テーブル先頭アドレス)212と
その要素管理テーブルのサイズ213に関するデータが
格納されている。
【0047】図1中、要素管理テーブル45〜47は扱
われる種別の数だけ存在し、地図データ読み取り処理部
14によって実際に読み込まれた地図要素データを管理
するものである。本実施例において地図要素とは地図を
構成する最小単位のもで、たとえば、○○山とか××
駅、県道□□号線、△△橋などのような固有な形状を持
つもので、種別によってグループ化されている。一つの
地図要素データは後に説明するように形状データを格納
した形状データテーブルと属性データを格納した属性デ
ータテーブルとで構成される。
【0048】要素管理テーブル45〜47は、既述した
ようにその所在場所(要素管理先頭アドレス)とテーブ
ルサイズが種別管理テーブル41〜43に示されてお
り、図1中62〜64の接続線で示されるように、種別
管理テーブル41〜43から種別コードをキーにして該
当する要素管理テーブルを参照することができる。
【0049】要素管理テーブル45〜47は、例えば図
2(c)のようなデータ格納形式をとる。すなわち、要
素管理テーブルは、地図要素に対応する形状データテー
ブルの所在場所を示す形状データテーブル先頭アドレス
222と形状データテーブルサイズ223および、属性
データテーブルの所在場所を示す属性データテーブル先
頭アドレス224と属性データテーブルサイズ225を
一組としたレコードで構成され、本レコードは存在する
地図要素の数だけ設定される。形状データテーブル先頭
アドレス222、形状データテーブルサイズ223、属
性データテーブル先頭アドレス225、属性データテー
ブルサイズ226はそれぞれ4バイトデータとし、1レ
コードあたり16バイトの領域が必要である。
【0050】図1中、形状データテーブル50は、地図
データ読み取り処理部14によって実際に読み込まれる
範囲の地図要素の数だけ存在し、地図要素の形状を描画
するに必要な座標情報が格納される。
【0051】形状データテーブルは所在場所とテーブル
サイズが対応する要素管理テーブルの各レコード(項
目)に個々に示されており、図1中65〜66の接続線
で示されるように、要素管理テーブルから形状データテ
ーブルを参照することができる。
【0052】形状データテーブル50は、例えば図2
(d)にあるようなデータ格納形式をとる。すなわち、
形状データテーブル50は描画開始点の座標値231、
描画点の総点数232、描画される形状が線である場合
には0を、面である場合には1が設定される面/線フラ
グ233、および描画開始点座標値からのオフセット値
がX座標、Y座標の組になって描画点の(総数−1)の
数だけ格納される。
【0053】形状データテーブルは、図2(d)に示す
ように描画座標点の情報からなる1レコードで形成さ
れ、テーブルサイズは描画点総数により異なる。また、
複数の線あるいは面を持つ形状については、オフセット
値を(−1、−1)とすることでペンアップ動作をさ
せ、複数の形状を描画させることにする。
【0054】属性データテーブル51も地図データ読み
取り処理部14によって実際に読み込まれる範囲の地図
要素の数だけ存在し、地図要素の属性データが格納され
る。
【0055】属性データテーブル51は、対応する要素
管理テーブルにその所在場所を示す属性データテーブル
先頭アドレス224と属性データテーブルサイズ225
が示されており、図1中65〜66の接続線で示される
ように、要素管理テーブルから属性データテーブルを参
照することができる。
【0056】後に説明するように、個々の地図要素が所
有する属性については、予め属性種別ごとに属性コード
および属性値の取りうる値が定義されている。
【0057】属性データテーブル51は、例えば図2
(e)にあるようなデータ格納形式をとる。すなわち、
属性データテーブルは、その地図要素が備えている属性
について、属性の種類を示す属性コードとその属性値が
格納される。属性コードは4バイトからなる符号なし整
数値で、属性値は属性コードごとに設定される属性値の
データタイプが定義されている。この属性データテーブ
ル中のデータは、地図データ読み取り処理部14によっ
て実際に読み込む地図データの個々の地図要素がどれだ
け属性データを付加しているかに依存する。
【0058】次に、コード情報テーブル11について説
明する。コード情報テーブル11は、個々の地図データ
に依存しない独自に作成した検索項目(階層化された検
索項目)について定義するコード情報を有し、地図デー
タ読み取り処理部14がこのコード情報を参照して地図
データテーブル10の管理テーブル群を作成するように
してある。すなわち、コード情報テーブル11は地図デ
ータテーブルの管理テーブル群41〜43を作成するた
めの手引きとなる情報を有するものである。地図データ
テーブルの作成については、図5のフローチャートを用
いて後述する。
【0059】本地図表示装置が扱うレイヤ、種別、属性
よりなる階層化された検索項目には、それぞれ種類別に
コードが定義されている。コード情報テーブル11はコ
ードとその意味する内容を名称の対でまとめいくつかの
対応テーブルで構成されている。ここで、属性について
は、属性の種類ごとに定義された属性コードにくわえ、
その属性がとりうる属性値のデータタイプおよび範囲を
定めている。これにより、検索条件を設定するにあた
り、ユーザが選択できる属性値の範囲を明確に提示でき
る。
【0060】図3,図4は、本実施形態において取り扱
うコード情報テーブルの一例を示したものである。コー
ド情報テーブルは、レイヤコード情報テーブル301、
各レイヤに対応した種別コード情報テーブル311〜3
13、さらに種別ごとに属性コード情報テーブル321
〜326が設定されている。
【0061】レイヤコード情報テーブル301は、図3
(a)に示すように、4バイトからなるレイヤコード、
コードの内容を説明した10文字以内の文字列(レイヤ
名称)、各レイヤの下位検索項目としてまとめた種別コ
ード情報テーブル311〜313の所在を示す種別コー
ド情報テーブル先頭アドレス、並びに種別コード情報テ
ーブルのサイズが一組のレコードとして格納されてい
る。図3(a)では、背景、交通機関、公共施設の3つ
のレイヤを設定し、3レコード分のデータが格納されて
いる。
【0062】次に、種別コード情報テーブル311〜3
13はレイヤごとに作成され、レイヤコード情報テーブ
ル301内の種別コード情報テーブル先頭アドレスによ
り参照可能である。
【0063】各種別コード情報テーブル311〜313
では、図3(b)に示すように、4バイトからなる種別
コード、コードの内容を説明した10文字以内の文字列
(種別名称)、属性コード情報テーブルの所在を示す属
性コード情報先頭アドレス、並びに属性コード情報テー
ブルのサイズが一組のレコードとして設定され、各レイ
ヤで扱われる種別の数だけレコードが設けられる。
【0064】図3(b)のうち、種別コード情報テーブ
ル311は背景レイヤでまとめられる種別についてのも
のであり、山、川などの種別について種別コードが定義
されている。また交通機関レイヤでまとめられた種別コ
ード情報テーブル312では道路、JR線などの種別に
ついて種別コードが定義されている。公共施設レイヤに
ついてまとめられた種別コード情報テーブル313で
は、市役所、学校などの種別について種別コードが定義
され、それぞれに対応する属性コード情報テーブルの所
在を示す先頭アドレスおよびテーブルサイズが記録され
ている。
【0065】一方、属性コード情報テーブルは各種別ご
とに設けられる。図4の属性コード情報テーブル321
〜326は、その一例を示し、それぞれ山、川、道路、
JR線、市役所、学校に対応するものである。各属性コ
ード情報テーブルでは、4バイトからなる属性コード、
コードの内容を説明した10文字以内の文字列(属性名
称)、属性値の設定可能な数値または文字記号が一組の
レコードとして格納され、その種別で扱われる属性の数
だけデータが存在する。これらの属性コード情報は、該
当する種別コード情報テーブル内の属性コード情報テー
ブル先頭アドレスにより参照可能である。
【0066】次に図1に示す検索情報管理テーブル12
について説明する。
【0067】検索情報管理テーブル12は、検索項目リ
ストを管理する。検索項目リストは、図5に示すような
態様をなし(図5については後述する)、該当の地図要
素をその属性から階層的に検索し得るよう地図要素の属
性を基にして作成された階層の検索項目(レイヤコー
ド,種別コード,属性コード)とフラグ欄(種別フラ
グ,属性フラグ)とで構成される。レイヤコード,種別
コード,属性コードは、コード情報テーブル11で定義
したものに対応する。種別フラグ,属性フラグは、実際
に扱われる地図データの中にそれらのコードに相当する
内容が存在するのかを検索情報として知らせるものであ
る。
【0068】すなわち、検索情報管理テーブル12に
は、地図データ読み取り処理部14により地図データ3
0を地図データテーブル10に読み取る際に、一つ一つ
の検索項目について該当すべきデータ(地図要素及びそ
の属性)の有無が調べられ、その結果が記録される(該
当すべきデータが存在するときは、フラグは“1”、存
在しなときはフラグは“0”となる)。そして、インタ
フェース処理部15におけるユーザからの検索項目のメ
ニュー表示要求に応じて、現在検索可能な項目をユーザ
に表示装置2の画面を通して検索情報(検索メニュー)
として知らせる。換言すれば、表示装置2に階層的に表
示される検索メニューは検索情報管理テーブルに基づき
作成される。
【0069】図5に検索情報管理テーブル12の一例を
示す。図5の検索情報管理テーブル12は、レイヤコー
ドが示されている欄401と、その各レイヤ毎にまとめ
られた種別コードが示される欄402と、その種別コー
ドに対応したデータ(地図要素)が地図データ30内に
存在したかどうかを示す種別フラグ欄403と、種別コ
ード欄402でまとめられたその種別に対応する属性コ
ードを示した欄404と、その属性コードに対応したデ
ータ(地図要素の属性データ)が地図データ30内に存
在したかどうかを示す属性フラグを記す欄405とで構
成されている。
【0070】地図要素に関するデータの有無の調査結果
は、種別フラグ欄403および属性フラグ欄405に記
録される。この調査結果の記録は、地図データ読み取り
処理部14により、始めに全ての種別フラグおよび属性
フラグが0に設定され(初期化)、その後、対応するデ
ータが存在すれば1が記録される。この結果、この地図
データ30に対し、どのような項目が検索可能なのか高
速に知ることができる。
【0071】図1において、地図データ読み取り処理部
14は、インタフェース処理部15からの指令によりオ
ペレーティングシステム9を介してデータ読み取り装置
6にアクセスし、コード情報テーブル11内に定義され
たコード情報に従い地図データ30を読みだし、地図デ
ータテーブル10内の独自の地図データ格納方式を構築
する管理テーブル群40、41〜43、45〜47、5
0、51を作成する。
【0072】さらに、地図データ読み取り処理部14
は、現在接続された地図データ30について、コード情
報テーブル11内に設定された項目に従い地図要素デー
タの有無を調査して、検索情報管理テーブル12内の種
別フラグおよび属性フラグを用いて記録するのである。
【0073】ここで、地図データ30は、提供元,使用
目的等の種類に応じてデータの内容と格納形式(フォー
マット)が異なる。従って地図データ読み取り処理部1
4は、地図データ30のデータ内容および格納形式に依
存するものであり、他の地図データを用いる場合には、
その地図データのフォーマットに対応した地図データ読
み取り処理部14が必要である。
【0074】以下、地図データ読み取り処理部14の一
例を説明する。
【0075】地図データ読み取り処理部14は、外部記
憶媒体の地図データ30のフォーマットに依存するもの
であるから、まず、地図データ読み取り処理部14の動
作を説明する前に、地図データ30のデータ構成の一例
を説明する。
【0076】図9は地図データ30の一例を示したもの
である。
【0077】地図データ30は、領域管理テーブル80
1、いくつかのデータブロック802〜805、並びに
属性情報ファイル806で構成されている。地図データ
30の扱う地図はいくつかの小領域に分割され、この分
割された領域ごとにデータがデータブロック802〜8
05としてまとめられている。
【0078】データブロック802〜805は領域管理
テーブル801により管理されている。すなわち、領域
管理テーブル801は、領域ごとに区切られたデータが
何処に格納されているかを示すものであり、分割領域を
表す左端経度、右端経度、上端緯度、下端緯度の一組8
11と、対応するデータブロックの所在場所を示すデー
タ所在場所812とで構成される。左端経度、右端経
度、上端緯度、下端緯度の一組811とデータ所在場所
812を1レーコドとすると、領域管理テーブル801
には領域が分割された数だけのレコードと領域管理テー
ブル801の最後を示すFFFFが配置される。また、
データ所在場所812には本領域管理テーブル801の
先頭からのオフセット値が設定される。
【0079】一つのデータブロックには、対応する分割
領域内の地図要素に係わる形状データとそれぞれの要素
に付加される属性データの所在場所を示したものが格納
される。ここで、地図要素とは地図を構成する基本単位
になるもので、例えば一つ一つの山や川、道路、あるい
は建物等である。
【0080】次に、データブロック802〜805につ
いてのデータ構成を説明する。データブロック802〜
805は全て同様の構成をしており、例えば任意のデー
タブロックi804についてみれば、データブロックi
804は、地図要素の種別を表す種別コード821、描
画に用いる形状データの描画開始点822、描画座標点
の総数823、描画点列が線あるいは面であるかを示す
面/線フラグ824、X座標,Y座標の組からなる各描
画座標点の列を描画開始点822からのオフセットであ
らわしたオフセット座標列825、そして本地図要素に
付加される属性データの格納場所を示す属性情報先頭ア
ドレス826とからなる。
【0081】種別コード821、描画開始点822、総
点数823、面/線フラグ824、オフセット座標列8
25、属性情報先頭アドレス826を一レコードとする
と、データブロックi804には、データブロックi8
04が扱う領域中の地図要素数分だけのレコード数とデ
ータブロックi804の最後を示すFFFFが配置され
る。
【0082】一方、属性情報ファイル806は地図デー
タ30が扱う全ての地図要素に付加された属性データが
納められている。属性情報ファイル806中、一つの属
性データは一つの地図要素に対応し、地図要素の名称8
31、住所832、電話番号833、属性コード83
4、および属性コード834に対応した属性値835と
からなる。地図要素の意味合いから住所832、電話番
号833の欄が空欄になる場合もある。
【0083】図10(a)は地図データ30が扱う種別
を示したものであり、種別ごとにコードが定義されいて
る。また図10(b)は地図データ30が扱う地図要素
に付加される属性を示したものであり、属性の種類ごと
に属性コードが定義されている。
【0084】次に図6により本実施形態における地図デ
ータの読み取り処理について説明する。図6は、地図デ
ータ読み取り処理部14の動作を説明したフローチャー
トである。
【0085】地図データ読み取り処理部14は、インタ
フェース処理部15からの指令によりステップ501で
処理を開始する。この時、インタフェース処理部15か
ら地図データの読みだし領域を示した表示管理リストが
図11にあるようなデータ形式で渡される。
【0086】次にステップ502において、まず地図デ
ータ読み取り処理部14は、検索情報管理テーブル12
を初期設定する。すなわち、検索情報管理テーブル12
内の全ての種別フラグと属性フラグを0に設定する。
【0087】次に、現在注目しているレイヤを示す探索
レイヤ番号を0001にセットする。そして、コード情
報テーブル11内のレイヤ情報テーブルを参照し、定義
されているレイヤ数を調べ、これを最大レイヤ数に設定
する。ここで、レイヤコードは0001から順に自然数
で設定されているので、最終のコード値はレイヤ数と一
致している。次に、地図データテーブル10内にレイヤ
管理テーブルを作成する。レイヤ管理テーブル40は、
図2(a)で説明したように1レコード12バイトで成
るため、最大レイヤ数をかければ必要な領域がわかる。
【0088】そして地図データ読み取り処理部14は、
ステップ503にある判定処理により、以下に説明され
る全ての処理を最大レイヤ数回分繰り返し行なった後、
ステップ518でインタフェース処理部15に処理が完
了したことを通知し、動作を終了する。
【0089】繰り返し処理中、ステップ504におい
て、地図データ読み取り処理部14は、現在注目してい
る種別を示す探査種別番号を0001にセットし、現在
探査中であるレイヤについて、そのレイヤに含まれる種
別の最大数をコード情報テーブル11内に定義されてい
る種別情報テーブルにより調べ、最大種別数に設定す
る。ここで、レイヤコード同様、種別は0001から順
に自然数で設定されているので、最終のコード値はその
レイヤの種別数と一致している。この最大種別数はステ
ップ505にある判定処理で用いられ、ステップ508
から517までの処理が最大種別数分、繰り返し行なわ
れる。
【0090】一方、ステップ504の最後の処理におい
て、地図データ読み取り処理部14は、地図データテー
ブル10内に種別管理テーブルを作成する。種別管理テ
ーブル41〜43は図2(b)で説明したように1レコ
ード24バイトより、最大種別数をかければ必要な領域
がわかる。
【0091】ステップ505の判定処理で、探査種別番
号が最大種別数に達していなければ、地図データ読み取
り処理部14は、インタフェース処理部15から表示管
理リストで指定された地図領域において、現在注目して
いるレイヤの内、まだ調べ切れていない種別があるとい
うことなので、ステップ508からステップ517まで
の処理を行なう。
【0092】まず、ステップ508で地図データ読み取
り処理部14は、要素管理テーブルを地図データテーブ
ル10内に作成する。この時点では、要素管理テーブル
は一レコード分のデータが格納できる大きさだけとら
れ、順次ステップ510で地図要素が見つけだされる毎
に一レコードづつ増やされる。
【0093】ステップ509において、インタフェース
処理部15から表示管理リストで指定された地図領域に
おいて、現在注目している探索レイヤでかつ探索種別に
所属している地図要素に係わるデータが地図データ30
内に存在するかどうかを調べる。例えば、探索レイヤ番
号が0002で探索種別番号が0001である場合、現
在注目しているレイヤは図3(a)より交通機関で、か
つ交通機関における種別コード0001は図3(b)よ
り道路となるから、地図データ読み取り装置14は、表
示管理リストで指定された領域の中、地図データ30内
に道路に関する地図要素データが存在するかどうか調べ
ることになる。
【0094】この動作は、地図データ30のデータ格納
形式に依存する。ここでは、図9に示した地図データに
ついての処理を述べる。
【0095】つまり、地図データ読み取り処理部14
は、図10(a)において、地図データ30における道
路に対するる種別コードは040であるから、図9中、
領域管理テーブル801から表示管理リストで指定され
た領域に対応するデータブロックの所在場所を見つけだ
し、データブロック中、種別コード821が040であ
る要素データを探す。
【0096】対応する要素データがあれば、地図データ
読み取り処理部14は、ステップ505において地図デ
ータテーブル10内に形状データを格納するための形状
データテーブル50を作成し、地図データ30の形状デ
ータを形状テータテーブルに読み取り、データサイズと
形状テータテーブルの所在場所を要素管理テーブルに記
録する。
【0097】そしてステップ511において、検索情報
管理テーブル12に現在注目しているレイヤの種別に該
当する種別フラグには1が設定され、地図データ30内
に注目した地図要素データが存在していることが記憶さ
れる。
【0098】次にステップ512において、地図データ
読み取り処理部14は、属性データテーブル51を地図
データテーブル5内に作成する。作成する属性データテ
ーブル51の形式は、現在注目している探索レイヤ番号
および探索種別番号から図4などにあるように種別ごと
の属性テーブルの書式を調べれば、容易に決定できる。
【0099】次に、ステップ512において地図データ
30にアクセスし、現在注目している地図要素の属性デ
ータを読みだす。例えば、探索レイヤ番号が0002で
探索種別番号が0001である場合、現在注目している
レイヤは図3(a)より交通機関で、かつ交通機関にお
ける種別コード0001は図3(b)より道路となるか
ら、地図データ読み取り処理部14は、表示管理リスト
で指定された領域の中、地図データ30内に道路に関す
る地図要素データが存在する場合、この地図要素に付加
される属性情報について調べることになる。この動作
は、地図データ30のデータ格納形式に依存する。ここ
では、図9に説明した地図データについての処理を述べ
る。つまり、地図データ読み取り処理部14は、図10
(a)において、地図データ30における道路にたいす
る種別コードは040であるから、図9中、領域管理テ
ーブル801から表示管理リストで指定された領域に対
応するデータブロックの所在場所を見つけだし、データ
ブロック中、種別コード821が040である要素デー
タを探す。つぎに、属性情報先頭アドレス826に従
い、属性情報ファイル806内の属性データを引き、図
4の道路に対応する属性コード情報テーブル323で定
義されている属性値が設定されているかどうか調べる。
すなわち、属性コード情報テーブル323には名称と道
路種別が定義されているから、属性ファイル806中、
名称と道路種別の属性データがあれば、データを読みだ
し、設定することができる。
【0100】つまりステップ512において、地図デー
タ読み取り処理部14は、地図データテーブル10内に
属性データを格納するための属性データテーブルを作成
し、地図データ30から属性データを属性データテーブ
ルに読み取り、データサイズと属性データテーブルの所
在場所を要素管理テーブルに記録する。この時、ステッ
プ512において地図データ30に現在注目している地
図要素の属性データがなければ、地図データテーブル1
0内に属性データを格納するための属性データテーブル
がコード情報にしたがって作成されるが、読みだせなか
った属性データの項目については−1が設定される。
【0101】そして、ステップ513で検索情報管理テ
ーブル12に属性データが読み出せた項目について該当
する属性フラグに1が設定される。この時、ステップ5
12において地図データ30に現在注目している地図要
素の属性データがなければ、検索情報管理テーブル12
で該当する項目に属性フラグに0が設定される。次にス
テップ514において、次の要素データを格納するため
に要素管理テーブルの領域が一レコード分拡張される。
【0102】さて、ステップ509に戻って、現在注目
している探索レイヤでかつ探索種別に所属している地図
要素データが地図データ30内に存在するかどうか、再
度調べられる。もうこれ以上、地図データ30には注目
している地図要素データがなければ、ステップ515に
おいて要素管理テーブルの一番最後に、テーブルの末端
をしめすFFFFが格納される。次にステップ516に
おいて、現在注目している種別コード(探索種別番号と
同じ値)および要素管理テーブルのサイズと所在場所を
種別管理テーブルに登録する。ステップ517では探索
種別番号がインクリメントされ、注目する種別が更新さ
れる。
【0103】ステップ505における判定により、ステ
ップ508から517までの処理が探索レイヤ番号で注
目しているレイヤに属する全ての種別について繰り返し
行なわれると、ステップ506において、レイヤ管理テ
ーブルに現在注目しているレイヤコード(探索レイヤ番
号と同じ値)および種別管理テーブルのサイズと所在場
所をレイヤ管理テーブルが登録され、ステップ507に
おいて探索レイヤ番号がインクリメントされ、注目され
るレイヤが更新される。探索レイヤ番号はステップ50
3で最大レイヤ数を越えているかどうかチェックされ、
越えていなければ、ステップ504以降同様の処理が行
なわれる。この処理は、全てのレイヤについて地図デー
タの探索および読み込みが終了するまで、繰り返され
る。
【0104】図1においてインタフェース処理部15は
オペレーティング・システム9を介して入力装置1から
ユーザの要求イベントを受取り、表示地図領域の更新や
検索可能項目のインタラクティブな表示操作を行なうも
のである。インタフェース処理部15は内部に、現在表
示している地図領域を記憶する表示管理リスト18と、
ユーザとの対話的な検索項目の選択により決定された検
索要求内容が記憶される検索要求リスト19を所有して
いる。表示管理リスト18は例えば図11にあるような
データ格納形式を持っており、現在表示されている地図
上の左端経度1001、右端経度1002、上端緯度1
003、下端緯度1004の値が格納されている。一
方、検索要求リスト19には、ユーザにより選択された
検索要求についての情報が格納される。検索要求はレイ
ヤ、種別、属性、属性条件の4つの情報で構成され、図
3及び図4で説明したコード値または属性値条件にかな
った値が設定される。検索要求リスト19は例えば図1
2にあるようなデータ格納形式をとり、レイヤコード1
101、種別コード1102、属性コード1103、属
性値1104が格納される。ここで、検索要求リスト1
9はレイヤ、種別、属性、属性条件の順で値が埋められ
ていくが、すべて設定し終わるまえに検索処理要求が発
せられる場合がある。この時、値が埋められなかった項
目には−1が設定され、限定されない任意のものとな
る。
【0105】入力装置1からインタフェース処理部15
へ送られてくるユーザの要求イベントには、地図表示装
置の起動要求、表示領域更新要求、検索項目表示要求、
検索処理要求の4つである。インタフェース処理部15
はこれらの要求に応じて適切な処理または各処理部に命
令を発する。ここで、要求イベントは例えば図13のよ
うなデータ形式になっており、図14にあるように地図
表示装置の起動要求、表示領域更新要求、検索項目表示
要求、検索処理要求ごとに定義されたイベントコードお
よび、イベント属性値がそれぞれの項目に格納される。
【0106】図7及び図8はインタフェース処理部15
の動作を説明したものである。インタフェース処理部1
5および入力装置1において、ユーザとの対話的な処
理、すなわちグラフィカル・ユーザ・インタフェースに
かかる基本的な処理について、いくつかのツールあるい
はライブラリパックが市販されている(例えばマイクロ
ソフト社提供アプリケーションストゥディオ)。従っ
て、インタフェース処理部15および入力装置1におけ
る基本的なグラフィカル・ユーザ・インタフェース処理
はこれらツールを用いて実現することにする。
【0107】以下に説明するのは、現在接続されている
地図データ30に対し、どのような検索項目が設定可能
であるかをユーザに知らせる手段(検索情報管理テーブ
ル)と地図と対話しながら検索項目を設定して行く手段
についてである。
【0108】インタフェース処理部15はステップ60
1において、オペレーティング・システム9を介して入
力装置1から送られてくる地図表示装置の起動要求によ
り処理が開始される。
【0109】ステップ602からステップ604までの
処理は本地図表示装置の初期設定を行なうものである。
【0110】まずステップ602において、インタフェ
ース処理部15は自内の表示管理リスト(テーブル)1
8に初期表示領域を設定し、ステップ603において、
本領域の地図データを地図データ30から地図データテ
ーブル10内に読み込むように地図データ読み取り処理
部14に表示管理リスト18中のデータを渡し、読み取
り命令を発令する。
【0111】この命令が完了したとの通知を地図データ
読み取り処理部14から受け取ると、インタフェース処
理部15はステップ604において、地図データ表示処
理部16に地図の表示命令を発令する。表示命令が完了
したとの通知を地図データ表示処理部16から受け取る
と、本地図表示装置の初期設定が完了し、インタフェー
ス処理部15はステップ605において、入力装置1か
らの要求イベント待ちに入る。
【0112】インタフェース処理部15へ入力装置1か
らの要求イベントが送られてくると、インタフェース処
理部15はステップ606およびステップ607におい
て、要求イベントの分析を行なう。
【0113】要求イベントが表示領域更新要求であれ
ば、インタフェース処理部15はステップ608の処理
に移り、検索項目表示要求であれば、ステップ610に
移る。それ以外の要求イベントである場合は、要求イベ
ントを無視し、ステップ605の要求イベント待ちに戻
る。
【0114】要求イベントが表示領域更新要求である場
合、インタフェース処理部15はステップ608におい
て、表示領域更新要求イベントの属性値、すなわち上下
左右に対応するオフセット値を表示管理リスト18中の
値に加え、表示管理リスト18の表示領域データを更新
する。
【0115】この表示領域更新要求イベントの属性値
は、入力装置1により適時設定されるものである。次
に、インタフェース処理部15、地図データ読み取り処
理部14に表示管理リスト18中のデータを渡し、読み
取り命令を発令する。この結果、地図データ読み取り処
理部14により新規領域をカバーする地図データが地図
データ30から地図データテーブル10内に読み込ま
れ、地図データテーブル10内のデータおよび検索情報
管理テーブル12が更新される。
【0116】この操作により、対象とする地図領域によ
り、検索可能な項目が変化する場合に対応できる。この
読み取り命令が完了したとの通知を地図データ読み取り
処理部14から受け取ると、インタフェース処理部15
は、地図データ表示処理部16に地図の表示命令を発令
する。表示命令が完了したとの通知を地図データ表示処
理部16から受け取ると、インタフェース処理部15
は、ステップ605の要求イベント待ちの状態に戻る。
【0117】一方、要求イベントが検索項目表示要求で
ある場合、インタフェース処理部15はステップ610
において、検索情報管理テーブル12を参照し、図5に
示すレイヤコード401に登録されている全ての検索可
能レイヤコードを読み取り、コード情報テーブル11内
のレイヤコード情報テーブル301の対応表から、読み
取ったレイヤコードが意味する名称を読みだし、これを
検索可能レイヤ名として表示装置2により検索メニュー
として表示する。
【0118】次に入力装置1からどの検索可能レイヤ名
が選択されたのか通知してくるので地図データ表示処理
部16が該当する検索可能レイヤ名を反転表示し、ユー
ザに選択された検索可能レイヤ名を明確に通知する。こ
のグラフィック・ユーザ・インタフェースにかかる基本
的な処理は、先にも述べたように既に専門ツールがいく
つか提供されているので、これらツールを活用して実現
する。次に選択された検索可能レイヤ名に対応するレイ
ヤコード値を検索要求リスト19(図12参照)のレイ
ヤコード領域1101に設定し、ステップ611および
ステップ613により、入力装置1を通して送られてく
るユーザの要求イベントを識別する。
【0119】要求イベントが検索処理要求ならばステッ
プ611において認識され、インタフェース処理部15
はステップ612の処理をおこなう。
【0120】ステップ612では、検索要求リスト19
中のデータを地図データ表示処理部16に渡し、強調し
て表示する地図要素を指定した後、地図データ表示処理
部16に表示命令を発令する。
【0121】この場合、検索要求リスト19中には選択
されたレイヤコードのみが格納されているので、地図デ
ータ表示処理部16はそのレイヤに含まれる全ての種別
の全ての地図要素(形状データと名称等の属性データ)
を地図データテーブル10から取り出して強調表示する
ことになる。
【0122】強調表示は例えば指定された地図要素を点
滅して表示するとか、色彩を強調したものにするなどの
手段がある。インタフェース処理部15は地図データ処
理部16から命令終了の通知を受けるとステップ605
に移り、再び要求イベント待ちの状態に戻る。
【0123】要求イベントが検索項目表示要求ならばス
テップ613において認識され、インタフェース処理部
15はステップ614の処理をおこなう。ステップ61
4では、ステップ610で選択された検索可能レイヤ名
において、このレイヤでまとめられた種別の内、検索可
能な種別名を検索情報管理テーブル12により見つけだ
す。
【0124】すなわち、検索要求リスト19中のレイヤ
コードをキーとしレイヤコード401に対応する種別コ
ード402で種別フラグ403が1に設定されている種
別名称を検索メニューとして表示させ、これらの種別項
目について検索可能であることをユーザに知らせる。
【0125】次に入力装置1からどの検索可能な種別名
が選択されたのか通知してくるので、地図データ表示処
理部16は該当する検索可能種別名を反転表示し、ユー
ザに選択された検索可能種別名をしらせる。
【0126】先に述べたように、このグラフィック・ユ
ーザ・インタフェースにかかる基本的な処理は専門ツー
ルがいくつか提供されているので、これらツールを活用
して実現する。
【0127】次に選択された検索可能種別名に対応する
種別コード値を検索要求リスト19の種別コード領域1
102に設定し、ステップ615およびステップ617
により、この後、入力装置1を通して送られてくるユー
ザの要求イベントを識別する。
【0128】要求イベントが検索処理要求ならばステッ
プ615において認識され、インタフェース処理部15
はステップ616の処理をおこなう。ステップ616で
は、検索要求リスト19中のデータを地図データ表示処
理部16に渡し、強調して表示する地図要素を指定した
のち、地図データ表示処理部16に表示命令を発令す
る。
【0129】この場合、検索要求リスト19中には選択
されたレイヤコードおよび種別コードが格納されている
ので、地図データ表示装置2はそのレイヤおけるの種別
の全ての地図要素を、地図データテーブル10から取り
出して強調表示することになる。強調表示は例えば指定
された地図要素を点滅して表示するとか、色彩を強調し
たものにするなどの手段がある。インタフェース処理部
15は地図データ表示処理部16から命令終了の通知を
受けるとステップ605に移り、再び要求イベント待ち
の状態に戻る。
【0130】要求イベントが検索項目表示要求ならばス
テップ617において認識され、インタフェース処理部
15はステップ618の処理をおこなう。ステップ61
8では、ステップ614で選択された検索可能種別名に
おいて、この種別に付随する属性情報の内、条件が設定
できる属性名を検索情報管理テーブル12により見つけ
だす。
【0131】すなわち、検索要求リスト19中のレイヤ
コードおよび種別コードをキーとしレイヤコード401
および種別コード402から対応する属性コード404
のうち属性フラグが1に設定されている属性名称を表示
させ、これらの属性項目について検索可能であることを
ユーザに知らせる。
【0132】次に入力装置1からどの検索可能な属性名
が選択されたのか通知してくるので、表示処理部16が
該当する検索可能属性名を反転表示し、ユーザに選択さ
れた検索可能属性名をしらせる。先に述べたように、こ
のグラフィック・ユーザ・インタフェースにかかる基本
的な処理は専門ツールがいくつか提供されているので、
これらツールを活用して実現する。
【0133】次に選択された検索可能属性名に対応する
属性値条件を表示し、設定可能な属性値を表示、ユーザ
に属性値を選択させる。選択された検索可能属性名につ
いては対応する属性コードが属性値についてはその値が
それぞれ検索要求リスト19中の属性コード領域110
2および属性値領域1103に設定される。
【0134】その後、ステップ619にて検索処理要求
イベントを待ち、本イベントが入力されるとステップ6
20において、インタフェース処理部15は検索要求リ
スト19中のデータを地図データ表示処理部16に渡
し、強調して表示する地図要素を指定したのち、これを
地図データテーブル10より取り出して、地図データ表
示処理部16に表示命令を発令する。
【0135】この場合、検索要求リスト19中には選択
されたレイヤコード、種別コードおよび属性コードとそ
の属性値が格納されているので、地図データ表示処理部
16は指定されたレイヤおける指定種別の地図要素のう
ち属性値が一致した地図要素のみを強調表示することに
なる。強調表示は例えば指定された地図要素を点滅して
表示するとか、色彩を強調したものにするなどの手段が
ある。インタフェース処理部15は地図データ表示装置
15から命令終了の通知を受けるとステップ605に移
り、再び要求イベント待ちの状態に戻る。
【0136】図15〜図18は本地図表示装置のユーザ
からみた操作例である。図15において本地図表示装置
は例えばペン入力可能なペンタッチ方式のパーソナルコ
ンピュータで実装されおり入出力可能な液晶ディスプレ
イ1401およびポインティング装置1402からなる
ものとする。
【0137】図16においてポインティング装置で液晶
ディスプレイ上に表示してある地図をダブルクリックす
ると検索可能なレイヤ名を示したメニュー1403が表
示され、検索可能なレイヤには背景項目1404、交通
機関項目1405、公共施設項目1406があることを
ユーザに知らせている。このうち公共施設項目1406
をポインティング装置でクリックすると表示が反転し公
共施設レイヤを選択した事が通知される。さらに公共施
設項目1406をポインティング装置でダブルクリック
すると図17にあるように公共施設レイヤでまとめられ
ている種別名のメニュー1410が表示され、検索可能
な種別には市役所1421、学校1422、ホテル14
23、公園1424があることを知らせる。
【0138】そこでホテル1423をポインティング装
置でクリックすると表示が反転し、ホテル種別を選択し
た事が通知される。さらにホテル項目1306をポイン
ティング装置でダブルクリックするとホテル付随した検
索可能な属性値メニュー1331が表示され、条件設定
可能な属性値には料金1432、2食付き1433、駐
車場1434があることを示している。
【0139】そこで料金1432をクリックすると属性
値設定条件メニュー1341が表示され、料金は700
0、8000、10000のうちどれか一つが検索条件
として設定できることが示されている。こうちポインテ
ィング装置で7000と選択すれば料金属性に7000
の値が設定される。次にポインティング装置で液晶ディ
スプレイ上に表示してある地図をダブルクリックすると
検索処理が開始され、ホテルのうち料金が7000のも
のが検索され、図18にあるように該当するホテル14
51〜1453が黒く表示される。
【0140】
【発明の効果】第1の発明によれば、使用目的等の異な
る各種地図データや、その地図が複数に分割された場合
であっても、それらの各地図データと接続した場合、各
地図データの内容(地図要素)に合った属性に基づく検
索項目を階層的にユーザにメニュー表示し、ユーザはこ
の検索項目にそって、属性から該当の地図要素を検索す
ることができる。したがって、検索の合理化と汎用性を
高めることができる。
【0141】第2の発明によれば、上記効果に加えて、
地図表示装置本体側の地図データテーブルは外部の記憶
媒体の地図データのフォーマットに依存しない統一的な
ものを使用できるので、さらに、地図表示装置の汎用性
を高めることができる。
【0142】第3の発明によれば、属性からの検索する
地図要素を上位〜下位の階層レベルに応じてフレキシブ
ルにピックアップできるので、属性を基にした地図要素
の検索要求幅を広げることができる。
【0143】第4の発明によれば、階層的な検索条件を
入力する場合であっても、ユーザが容易に検索条件設定
を行い得うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の一例を示す全体構成図。
【図2】図1中の地図データテーブル内に作成される各
種管理テーブルとデータテーブルの格納形式例を説明す
る図。
【図3】図1中のコード情報テーブルで管理される各種
コード情報テーブルを説明する図。
【図4】図3同様にコード情報テーブルで管理される各
種コード情報テーブルを説明する図。
【図5】図1中の検索情報管理テーブルを説明する図。
【図6】図1中の地図データ読み取り処理部の動作を示
すフローチャート。
【図7】図1中のインタフェース処理部の動作を示すフ
ローチャート。
【図8】図7のフローチャートの続きを示す図。
【図9】図1中の地図データの内部構成を説明する図。
【図10】図1中の地図データの内部構成を説明する
図。
【図11】図1中の表示管理リストの書式を説明する
図。
【図12】図1中の検索要求リストの書式を説明する
図。
【図13】要求イベントの書式を説明する図。
【図14】要求イベントのコード対応を説明する図。
【図15】本地図表示装置の使用例を説明する図。
【図16】本地図表示装置の使用例を説明する図。
【図17】本地図表示装置の使用例を説明する図。
【図18】本地図表示装置の使用例を説明する図。
【符号の説明】
1…入力装置、2…表示装置、5…主記憶装置、6…デ
ータ読み取り装置、10…地図データテーブル、11…
コード情報テーブル、12…検索情報テーブル、14…
地図データ読み取り処理部、15…インタフェース処理
部、16…地図データ表示処理部、40…レイヤ管理テ
ーブル、41〜43…種別管理テーブル、45〜47…
要素管理テーブル、50…形状データテーブル、51…
属性データテーブル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 浩三 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地図データを記憶した外部の記憶媒体を
    地図データ読み取り装置にセットして、要求された地図
    データを読み取り、画面を通して表示する地図表示装置
    において、 地図データの検索項目リストが地図表示装置本体側に用
    意されており、この検索項目リストは、該当の地図要素
    をその属性から階層的に検索し得るよう地図要素の属性
    を基にして作成された階層の検索項目と検索項目に付随
    したフラグ欄を備えて検索情報管理テーブルによって管
    理されており、 且つ、前記外部記憶媒体から読み取った地図データの中
    に前記検索項目に対応する内容すなわち該当の地図要素
    が有るか無いかを調査して、その調査結果を前記検索項
    目リストのフラグ欄に記録する地図データ読み取り処理
    部と、 地図データに関して検索メニューの表示要求があると、
    前記検索情報テーブルに記憶した検索項目リストを参照
    して、内容の有る検索項目をユーザに通知する表現形式
    で前記画面に階層的に表示し、この検索メニューを通し
    て所望の検索項目の開示要求があると、読み取った地図
    データの中から検索条件に合った地図要素を検索して画
    面に表れた地図上に選択或いは強調表示する地図データ
    表示処理部と、を備えて成ることを特徴とする地図表示
    装置。
  2. 【請求項2】 地図データを記憶した外部の記憶媒体を
    地図データ読み取り装置にセットして、要求された地図
    データを読み取り、画面を通して表示する地図表示装置
    において、 地図データの検索項目リストが地図表示装置本体側に用
    意されており、この検索項目リストは、該当の地図要素
    をその属性から階層的に検索し得るよう地図要素の属性
    を基にして作成された階層の検索項目と検索項目に付随
    したフラグ欄を備えて検索情報管理テーブルによって管
    理されており、 且つ、前記地図データの検索に必要なデータ及び検索対
    象となる地図要素データを格納するための階層構造の管
    理テーブル群により前記外部記憶媒体の地図データ格納
    形式に依存しない独自の地図データ格納形式を構築する
    地図データテーブルと、 前記地図データテーブルの管理テーブル群の作成の手引
    きとなる情報を有するコード情報テーブルと、 前記外部記憶媒体から読み取った地図データの中に前記
    検索項目に対応する内容すなわち該当の地図要素が有る
    か無いかを調査して、その調査結果を前記検索項目リス
    トのフラグ欄に記録すると共に、前記コード情報テーブ
    ルの情報を手引きにして前記管理テーブル群を作成しつ
    つ、前記読み取った地図データの地図要素を整理して所
    定の管理テーブルに格納するする地図データ読み取り処
    理部と、 地図データに関して検索メニューの表示要求があると、
    前記検索情報テーブルに記憶した検索項目リストを参照
    して、内容の有る検索項目をユーザに通知する表現形式
    で前記画面に階層的に表示し、この検索メニューを通し
    て所望の検索項目の開示要求があると、前記地図データ
    テーブルの管理テーブル群の情報から検索条件に合った
    地図要素を取り出して画面に表れた地図上に選択或いは
    強調表示する地図データ表示処理部と、を備えて成るこ
    とを特徴とする地図表示装置。
  3. 【請求項3】 地図データを記憶した外部の記憶媒体を
    地図データ読み取り装置にセットして、要求された地図
    データを読み取り、画面を通して表示する地図表示装置
    において、 地図データを構成する地図要素の属性を基にして上位〜
    下位の階層化された検索項目を予め作成して、この上位
    〜下位の検索項目データが検索メニュー表示要求の入力
    操作によって画面に順次,階層的に表示できるよう管理
    されており、且つ、全ての階層の検索項目おいて、その
    階層レベルに応じた地図要素データが関連づけて管理テ
    ーブル群に格納されて、どの階層の検索項目に対して開
    示要求の入力操作を行ってもその階層レベルに応じた地
    図要素が検索されて、画面に表れた地図上に選択或いは
    強調表示される構成としたことを特徴とする地図表示装
    置。
  4. 【請求項4】 地図データを記憶した外部の記憶媒体を
    地図データ読み取り装置にセットして、要求された地図
    データを読み取り、画面を通して表示する地図表示装置
    において、 地図データを構成する地図要素の属性を基にして属性か
    ら該当の地図要素を検索するための階層化された検索項
    目を作成し、この検索項目は、全てその項目名がペンタ
    ッチ方式の画面に検索メニューとして階層表示されるよ
    うに設定して、このメニュー表示される階層の検索項目
    名によりペンタッチの検索条件入力部が構成され、この
    ペンタッチの検索条件入力部を介して全ての階層にわた
    る検索項目名を一貫してペンタッチ選択することによ
    り、ユーザによる文字作成を不要とした検索条件の入力
    を可能にしたことを特徴とする地図表示装置。
JP8121456A 1996-05-16 1996-05-16 地図表示装置 Pending JPH09305625A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8121456A JPH09305625A (ja) 1996-05-16 1996-05-16 地図表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8121456A JPH09305625A (ja) 1996-05-16 1996-05-16 地図表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09305625A true JPH09305625A (ja) 1997-11-28

Family

ID=14811588

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8121456A Pending JPH09305625A (ja) 1996-05-16 1996-05-16 地図表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09305625A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002207423A (ja) * 2001-01-10 2002-07-26 Mitsubishi Electric Corp 地図情報処理装置及び地図情報処理方法
JP2005078637A (ja) * 2003-08-28 2005-03-24 Daimler Chrysler Ag 車両の運転者のために提供される情報の管理方法及び運転者情報システム
JP2007048107A (ja) * 2005-08-11 2007-02-22 Hitachi Software Eng Co Ltd 圃場管理システムおよびプログラム
JP2010033077A (ja) * 2009-11-09 2010-02-12 Mitsubishi Electric Corp 地図情報処理装置及び地図情報処理方法
JP2010225083A (ja) * 2009-03-25 2010-10-07 Fuji Xerox Co Ltd 情報検索システム
US8984006B2 (en) 2011-11-08 2015-03-17 Google Inc. Systems and methods for identifying hierarchical relationships

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002207423A (ja) * 2001-01-10 2002-07-26 Mitsubishi Electric Corp 地図情報処理装置及び地図情報処理方法
JP4566413B2 (ja) * 2001-01-10 2010-10-20 三菱電機株式会社 地図情報処理装置
JP2005078637A (ja) * 2003-08-28 2005-03-24 Daimler Chrysler Ag 車両の運転者のために提供される情報の管理方法及び運転者情報システム
JP2007048107A (ja) * 2005-08-11 2007-02-22 Hitachi Software Eng Co Ltd 圃場管理システムおよびプログラム
JP2010225083A (ja) * 2009-03-25 2010-10-07 Fuji Xerox Co Ltd 情報検索システム
JP2010033077A (ja) * 2009-11-09 2010-02-12 Mitsubishi Electric Corp 地図情報処理装置及び地図情報処理方法
US8984006B2 (en) 2011-11-08 2015-03-17 Google Inc. Systems and methods for identifying hierarchical relationships

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7334190B2 (en) Interactive video tour system editor
US5467444A (en) Method of three-dimensional display of object-oriented figure information and system thereof
US6421066B1 (en) Method for creating a knowledge map
CA2588562A1 (en) Method and apparatus for information retrieval
Smith et al. Navigation in hypertext through virtual environments
JPH0863324A (ja) データ管理方式及びアイコン表示装置
JPH09305625A (ja) 地図表示装置
US7565374B2 (en) Database visualization and searching
EP0445769A2 (en) Object-oriented program generation system
JP2960535B2 (ja) メモ情報の管理方法
JPH01195577A (ja) 地図情報案内装置
Gkadolou et al. Historical Cartographic Information for Cultural Heritage Applications in a Semantic Framework
JPH05181915A (ja) 地図検索システム
JP3248160B2 (ja) 図面管理装置
JP3284721B2 (ja) 図面管理装置
JPH10301744A (ja) 付帯情報入力支援方法、支援システムならびに図面入力支援システム
JP2567858B2 (ja) 図面管理方法及びその装置
JP3201906B2 (ja) 図面関連情報の検索記入方法および装置
JP2000172703A (ja) 図面管理装置
JP2002024231A (ja) 情報提供方法、システム、情報提供プログラムを記録した記録媒体
Friedl et al. MAPWD: An interactive mapping tool for accessing geo-referenced data sets
JP2693946B2 (ja) 電子化データの情報記憶管理方法及びその装置
Guide cadcorp
JPH06332954A (ja) 地下設備記録の検索方法及びその検索装置
JP2002055989A (ja) 地図情報システムおよび地図情報システムのソフトウェア構成方法ならびにプログラムを記録した記録媒体