JPH09304637A - 光デバイス - Google Patents

光デバイス

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JPH09304637A
JPH09304637A JP8143645A JP14364596A JPH09304637A JP H09304637 A JPH09304637 A JP H09304637A JP 8143645 A JP8143645 A JP 8143645A JP 14364596 A JP14364596 A JP 14364596A JP H09304637 A JPH09304637 A JP H09304637A
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JP
Japan
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optical waveguide
refractive index
electromagnetic field
optical
dispersive
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Pending
Application number
JP8143645A
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English (en)
Inventor
Katsumi Morishita
克己 森下
Masamichi Yataki
正道 矢瀧
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Tatsuta Electric Wire and Cable Co Ltd
Original Assignee
Tatsuta Electric Wire and Cable Co Ltd
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Publication date
Application filed by Tatsuta Electric Wire and Cable Co Ltd filed Critical Tatsuta Electric Wire and Cable Co Ltd
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  • Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光導波路素子の形状と成分に変化を加えるこ
となく、その一部分で導波光の電磁界が拡大され又は導
波光が放射される光導波路素子を用いることにより取り
扱いの容易な光デバイスを安価に提供する。 【解決手段】 光学ガラスからなるコアの上にコアとは
転移温度の異なる光学ガラスからなるクラッドを被覆し
てなり、その一部分のコアとクラッドの屈折率差をその
形状と成分を変化させることなく他の部分とは異ならせ
た光導波路素子であって、前記一部分又は他の部分のう
ち屈折率差の小さい部分で導波光の電磁界を拡大させ又
は導波光を放射する分散性光導波路素子を具備したこと
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、分散性光導波路素
子及びそれを用いた光デバイスに関するものであり、さ
らに詳しくは光導波路のコアとクラッドの屈折率の差を
局部的に他の部分より減少又は逆転させ、その部分で電
磁界を拡大させた分散性光導波路素子を用いた光デバイ
スに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ファイバ形光デバイスには、通信
用光伝送路と同様、石英光ファイバが用いられていた。
ところが、石英光ファイバは帯域と損失に重点をおいて
作られているため、コアとクラッドの屈折率の差は光の
波長に依存せず、波長特性に多様性がないため、それを
利用したファイバ形光デバイスも種類が限られていた。
【0003】例えば、光ファイバを利用した光分岐・結
合器としては、導波される光の電磁界がある領域で別の
光ファイバのコアに伝搬されるようにする必要があり、
そのため図10に示すように、2本の石英光ファイバ1
1及び121を、その一部分Eを加熱し、部分Mを融着
させながら延伸して分岐部130を作製した光分岐・結
合器100が用いられている。石英光ファイバ111,
121はそれぞれコア112,122の上にクラッド1
13,123を被覆したものである。この光分岐・結合
器100では、矢印のように光ファイバ111で導波さ
れる光Lの電磁界は、細くなっている分岐部130のと
ころで、コア112からクラッド113の方に漏れて光
ファイバ121にもアクセスされ、光L1,L2に分岐
される。しかし、この光分岐・結合器100は分岐部1
30の外径を部分Fにおける外径の10分の1程度以下
にする必要があり、製造及び使用時に損壊しないよう細
心の注意を払う必要がある。また、通常の取り扱いに耐
え得る実用的な素子とするためには、適正な補強が必要
であるため、高価なものとなる。さらに、そのため製造
にあたっては加熱や延伸を制御する高度な制御技術と制
御装置も必要となる。
【0004】そこで、このような延伸工程を必要とせ
ず、細径化部分のない光導波路とその製造方法が提案さ
れている。この光導波路は、石英光ファイバにおいて、
コアに添加されているドーパントを、加熱することによ
り拡散させ、コアとクラッドの屈折率の差を小さくした
ものであり、コア内に閉じ込められて導波される光が、
屈折率差を小さくした部分でクラッドの方にも広がる
(換言すれば、導波光の電磁界が拡大される)ため隣接
する石英光ファイバにアクセスされる。しかし、材料が
純度の高い石英であるところから、ドーパントを所望の
ように拡散させるためには、摂氏千数百度に及ぶ加熱が
必要であり、そのための加熱装置と光ファイバを溶融す
ることなくドーパントを拡散させるための高度な制御技
術が必要であり、所望の特性を出すためには、1時間程
度の作業時間が必要である。しかも、コアからクラッド
へ拡散するドーパントの濃度は、コアに残留するドーパ
ントの濃度に達すると平衡し、それ以上になることはな
いから、クラッドの屈折率をコアの屈折率より大きくす
ることはできない。
【0005】さらに、石英光ファイバにおいては、コア
とクラッドの屈折率の差は波長に関係なくほぼ一定であ
るため、上記ドーパントの拡散部分においても、屈折率
の差は全体として減少するが、導波される光の波長によ
って屈折率の差が異なるわけではなく、用途に応じた多
様な特性を得ることも困難である。
【0006】光デバイスに多様な波長特性を与えるもの
として、コアとクラッドの屈折率の差が波長に大きく依
存する分散性光ファイバが提案されている(電子通信学
会論文誌C−1,Vol.J78−C−1,No.1
2,pp658−663,1995年12月)。このよ
うな光ファイバがあれば、波長の選択によって光デバイ
スに必要な任意の屈折率の差を有する光ファイバとして
使用できる。しかしながら、光デバイスに利用可能な適
切な屈折率分散を有するコア材とクラッド材を探し出す
ことは容易ではなく、またそのような光導波路を創り出
す製造方法も見い出されていないため、その創出が強く
望まれていた。
【0007】
【発明が実現しようとする課題】本発明は、前記問題点
を解消し、要望に応えるべく鋭意研究の結果なされたも
ので、請求項1及び2記載の発明は、光導波路素子の形
状と成分に変化を加えることなく、その一部分で導波光
の電磁界が拡大され又は導波光が放射される光導波路素
子を用いることにより製造や取り扱いの容易な光デバイ
スを提供することを課題とする。
【0008】請求項3記載の発明は、請求項1及び2記
載の発明の課題に加えて、前記光導波路素子の端部で電
磁界が拡大され、軸合わせが容易で、接続損失の少ない
光コネクタの提供を課題とする。
【0009】請求項4記載の発明は、請求項1及び2記
載の発明の課題に加えて、複数本の分散性光導波路素子
の電磁界拡大部分を相互に接触又は接近させるだけで導
波光が分配又は結合される光分岐・結合器の提供を課題
とする。
【0010】請求項5記載の発明は、請求項4記載の発
明の課題に加えて、分岐比の設定が容易な光分岐・結合
器の提供を課題とする。
【0011】請求項6記載の発明は、請求項4記載の発
明の課題に加えて、さらに安価な光分岐・結合器の提供
を課題とする。
【0012】請求項7記載の発明は、請求項1及び2記
載の発明の課題に加えて、検知感度のよい安価なセンサ
の提供を課題とする。
【0013】請求項8記載の発明は、請求項1及び2記
載の発明の課題に加えて、多モードの導波光から任意の
高次モードを除去しうる高次モード除去フィルタの提供
を課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記問題点を
解消し、要望に応えるべく鋭意研究の結果なされたもの
で、請求項1記載の発明の光デバイスは、光学ガラスか
らなるコアの上にコアとは転移温度の異なる光学ガラス
からなるクラッドを被覆してなり、その一部分のコアと
クラッドの屈折率差をその形状と成分を変化させること
なく他の部分とは異ならせた光導波路素子であって、前
記一部分又は他の部分のうち屈折率差の小さい部分で導
波光の電磁界を拡大させる分散性光導波路素子を具備し
たことを特徴とする。分散性光導波路素子の一部分又は
他の部分のうち屈折率差の小さい部分で導波光の電磁界
が拡大され、他の光導波路素子との結合が容易であり、
しかも形状と成分を変化させることがないので、製造や
取り扱いが容易で、安価である。なお、ここで屈折率差
とは、コアの屈折率からクラッドの屈折率を引いた差を
いい、その絶対値を意味するものではない。
【0015】請求項2記載の発明は、請求項1記載の光
デバイスにおいて、前記分散性光導波路素子は、前記一
部分を熱処理することにより、この熱処理部分のコアと
クラッドの屈折率差を他の非熱処理部分とは異ならせた
分散性光導波路素子であることを特徴とする。コア材と
クラッド材が、転移温度の異なる光学ガラスからなるた
め、熱処理するだけでその部分のコアとクラッドの屈折
率差を異ならせた光導波路素子が得られ、そのうち屈折
率差の小さい部分で導波光の電磁界が拡大される。
【0016】請求項3記載の発明の光コネクタは、互い
に当接可能な接続端面を有する二つの光導波路素子と、
両接続端面を当接させ前記二つの光導波路素子を着脱自
在に接続する接続具とを有する光コネクタにおいて、前
記光導波路素子の少なくとも一方が前記分散性光導波路
素子からなり、その電磁界拡大部分の端面を他の光導波
路素子との接続端面とすることを特徴とする。分散性光
導波路素子の電磁界拡大部分の端面を接続端面とするの
で、軸ずれによる接続損失が少なく、軸合わせが容易で
ある。
【0017】また、請求項4記載の発明の光分岐・結合
器は、光導波路素子の複数本からなる光分岐・結合器に
おいて、前記光導波路素子は、その中央部にコアとクラ
ッドの成分を他の部分と異ならせることなくその屈折率
差を小さくした電磁界拡大部分を有する分散性光導波路
素子であって、前記中央部の電磁界拡大部分が相互に接
触又は接近してなり、前記複数本の分散性光導波路素子
の電磁界拡大部分において導波光が分配又は結合される
ことを特徴とする。複数本の分散性光導波路素子の電磁
界拡大部分を相互に接触又は接近させるだけで導波光が
分配又は結合され、細径化したり、成分を変える必要が
ないので、製造や取り扱いが容易である。なお、本明細
書において中央部とは、両端部を除く適宜の部分を意味
し、幾何学的な中心部を意味するものではない。
【0018】そして、請求項5記載の発明は、請求項4
記載の光分岐・結合器において、前記中央部に電磁界拡
大部分を有する分散性光導波路素子の複数本を、前記電
磁界拡大部分を接触又は接近させてなり、電磁界拡大部
分の屈折率差又は長さが異なることを特徴とする。分散
性光導波路素子の電磁界拡大部分の屈折率差又は長さが
異なると、電磁界拡大部分の端面における電磁界の広が
りが異なり、他の導波路素子への分岐比が異なる。した
がって、複数本の分散性光導波路素子の中から、所望の
分岐比で他の導波路素子に分配される導波路素子を任意
に選択することができる。
【0019】さらに、請求項6記載の発明は、請求項4
記載の光分岐・結合器において、光学ガラスからなるコ
アの上にコアとは転移温度の異なる光学ガラスからなる
クラッドを被覆してなる光導波路素子の複数本を束ね、
その中央部を一括して熱処理することにより、前記各光
導波路素子を前記分散性光導波路素子とするとともに、
相互に熱融着してなることを特徴とする。各光導波路素
子の熱処理と熱融着を同時になし得るので、複数本の光
導波路素子相互の位置関係を固定するために別途の工程
を必要とせず、製造工程が少なく、安価に製造できる。
【0020】請求項7の発明のセンサは、前記分散性光
導波路素子とこの分散性光導波路素子によって導波され
る光のパラメータの変化を測定する測定器とを有し、電
磁界がクラッドの外部にまで拡大される前記分散性光導
波路素子の電磁界拡大部分を検出部として、この検出部
における電磁界に変化を与える検知対象を検知すること
を特徴とする。検知対象に応じて電磁界拡大部分の屈折
率差を適宜選択することにより、放射モードと導波モー
ドの比率を適宜変えて、検知感度のよいセンサが得られ
る。
【0021】請求項8の発明の高次モード除去フィルタ
は、光導波路に挿入し、導波光の高次モードを除去する
フィルターであって、前記分散性光導波路素子の中央部
に電磁界拡大部分を有し、その最小屈折率差が除去すべ
きモードのうち最低次のモードの臨界角に対応する屈折
率差と除去しないモードのうち最高次のモードに対応す
る屈折率差との間の屈折率差としたことを特徴とする。
中央部に設けられた電磁界拡大部分の最小屈折率差の選
定により任意の高次モードを除去することができる。
【0022】
【実施の形態】以下、本発明の実施の形態について説明
する。図1は、本発明の光デバイスの一例である光コネ
クタ10の模式図であり、図2は、このコネクタ10に
用いられる分散性光導波路素子1,11の断面図であ
り、同図(a)は縦断面図、同図(b)はそのY−Y断
面図である。図1及び図2において、分散性光導波路素
子1,11は、コア2,12の上にクラッド3,13を
被覆した分散性光導波路素子本体4,14に保護被膜
5,15(図1では図示せず)を被覆してなる分散性光
ファイバからなる。コア2,12及びクラッド3,13
は、転移温度の異なる光学ガラスからなり、光導波路素
子本体4,14の一部4b,14bは後述する熱処理が
施されていて、コア2,12とクラッド3,13の屈折
率差が非熱処理部分4a,14aとは異なり、前記熱処
理部分4b,14b又は非熱処理部分4a,14aのう
ち屈折率差の小さい部分(電磁界拡大部分)で導波光の
電磁界が拡大される。保護皮膜5,15は、シリコーン
樹脂、紫外線硬化樹脂など適宜選択される材料で形成さ
れる。
【0023】20は、分散性光導波路素子1,11を着
脱自在に接続する接続具であり、例えばプラグ21,2
2及びスリーブ23からなる。分散性光導波路素子1,
11は、その熱処理部分(電磁界拡大部分)4b,14
bが先端部6,16となるようにプラグ21,22に挿
入、固定される。そして、プラグ21,22は例えばス
リーブ23にそれぞれ嵌着される。嵌着は、例えばプラ
グ21に設けられた凹溝21a及びプラグ22に設けら
れた凹溝22bと、スリーブ23に設けられた凸リング
23a及び23bとをそれぞれ嵌合することにより行わ
れる。図1は、既にプラグ22がスリーブ23に嵌着さ
れた状態を示しており、プラグ21を矢印Iの方向に挿
入し、スリーブ23に嵌着させると、分散性光導波路素
子1の接続端面6aは、分散性光導波路素子11の接続
端面16aに当接され、接続が完了する。
【0024】図3は、分散性光導波路素子1,11の屈
折率波長特性を示す図であり、図3(a)は、非熱処理
部分4aの屈折率波長特性の一例であり、A1 はコア2
の屈折率波長特性、B1 はクラッド3の屈折率波長特性
である。そして、図3(b)は、熱処理部分4bの屈折
率波長特性の一例であり、A2 はコア2の屈折率波長特
性、B2 はクラッド3の屈折率波長特性である。両者を
比較すれば明らかなように、熱処理によって、コア2b
の屈折率波長曲線がA1 からA2 に、クラッド3bの屈
折率波長曲線がB1 からB2 に変化したものである。導
波光の波長がλ1の場合、屈折率差は、非熱処理分では
δ11であったものが熱処理部分ではδ12に減少してお
り、また波長λ2に対しては、非熱処理分ではδ21であ
ったものが熱処理部分では逆転した差がδ22となってい
る。
【0025】次に図2において導波路素子を伝搬する波
長λ1の光の電磁界の拡大態様を説明する。非熱処理部
分4aでは、屈折率は、波長がλ1であっても、λ2で
あってもコア2aの方がクラッド3aよりも屈折率が大
きいから、図2に示すように、導波光の電磁界Laはコ
ア2a内に閉じ込められて伝搬される。しかし、熱処理
部分4bに至ると、屈折率差δ12が小さいから、導波光
の電磁界Lbは非熱処理部分4aでの電磁界Laよりも
広がる。しかし、分散性光導波路素子1,11が単一モ
ード導波路素子であるから、電磁界拡大部分4b,14
bの屈折率差δ12及び長さを適当に選択すると、電磁界
の広がりは進行にしたがってLb1 ,Lb2 と大きくな
り、その後再び小さくなって、非熱処理部分14aに入
り、電磁界Laとなる。
【0026】光導波路の突き合わせ接続において、軸ず
れによる接続損失が問題となるが、特に単一モード光導
波路の場合には、コア径が小さいのでその問題の解決が
重要であり、プラグやスリーブなどの接続具の寸法精度
や、プラグへの光ファイバの装着時の調整には細心の注
意を払わなければならなかった。しかし、上記の光コネ
クタ10を用いると、電磁界拡大部分4b,14bで電
磁界が拡大されるので、実効的にはコア径が拡大された
のと同様になる。したがって、多少の軸ずれが生じても
損失の生じる割合ははるかに小さくなり、軸合わせが容
易になる。
【0027】上記の例では、図2(a)において、非熱
処理部分4aのコアの屈折率波長曲線A1 が、クラッド
の屈折率波長曲線B1 よりも大きいものとしたが、その
逆であってもよい。また、非熱処理部分4aが図2
(b)のように屈折率波長曲線が交差していて、熱処理
部分が図2(a)のように両屈折率波長曲線が離れたも
のであってもよい。後述するように、コア材、クラッド
ー材の性質と熱処理のしかたによって、両屈折率波長曲
線が接近し、交差する場合もあれば、逆に離れる場合も
あるので、コアとクラッドの材料に応じて、熱処理方法
を適宜選択すればよく、要は屈折率差の小さい部分を電
磁界拡大部分とすればよい。また、図1、図2におい
て、分散性光導波路素子1及び11は、電磁界拡大部分
4b及び14bの屈折率差及び長さが等しいものに限定
されるものではなく、両者の端面6a,16aにおける
電磁界の広がりがほぼ一致するものであればよい。
【0028】したがって、上記光コネクタ10を製作す
るには、分散性光導波路素子1及び11のそれぞれの先
端6a及び16aをそれぞれ熱処理してもよいが、コア
とクラッドを転移温度の異なる光学ガラスとし、その一
部を熱処理して、その熱処理部分の長さを前記分散性光
導波路素子1及び11の熱処理部分4b及び14bと屈
折率が等しく、且つ長さが両者4b及び14bの和に等
しいものとし、その熱処理部分を切断してそれぞれの先
端6a及び16aを電磁界拡大部分4a及び14bとし
てもよい。
【0029】次に、図4に基づいて、本発明の光デバイ
スの一例である光分岐・結合器30について、説明す
る。図4において、光分岐・結合器30は、2本の分散
性光導波路素子41及び51からなり、分散性光導波路
素子41及び51は、例えば光導波路素子本体44及び
54とその上に被覆された図示されない保護被膜とから
なる分散性光ファイバからなる。図4は、その保護被膜
を除いた光導波路素子本体44及び54を接触させた状
態を示している。分散性光導波路素子本体44,54
は、コア42,52及びクラッド43,53からなり、
それらは転移温度の異なる光学ガラスからなる。分散性
光導波路素子本体44,54は、それぞれ中央部44
b,54bを熱処理して電磁波拡大部分とし、少なくと
もその中央部の電磁界拡大部分44b,54bを相互に
接触させてある。
【0030】分散性光導波路素子本体44のコア42に
入射された光の電磁界La1 ,La2 は、電磁界拡大部
分44bにおいて、電磁界Lb1 となって広がり、その
一部が隣接する分散性光導波路素子本体54に分配さ
れ、二つの電磁界Lb21 ,Lb22となり、さらに分配
が進むと電磁界Lb3 となって、殆どが光導波路素子本
体54の方に移行する。図示例では、模式的にすべての
電磁界が分散性光導波路素子本体54の方へ移行してい
るが、実際には光導波路素子本体44を伝搬する電磁界
もある。全光パワーのうち、分散性光導波路素子54に
移行する光パワーーとそのまま分散性光導波路素子44
を伝搬する光パワーとの割合を分岐比というが、この分
岐比は、両電磁界拡大部分44b,54bにおける屈折
率差を異ならせることにより変化する。また、図示例で
は、両電磁界拡大部分44b,54bの長さは等しくし
てあるが、これを変えることによっても分岐比が変化す
る。
【0031】また、図示例では両電磁界拡大部分44
b,54bは、接触しているが、接近状態、すなわち、
多少の間隔を隔てた状態であっても、電磁界の広がりが
大きければ他の光導波路素子に分配される。したがっ
て、両光導波路素子本体44,54の間隔を調整するこ
とによっても分岐比が変化する。このように、分散性光
導波路素子のそれぞれに電磁界拡大部分44b,54b
を設けてそれらを接触又は接近させるようにすると、分
岐比の調整が容易である。なお、光の分配について述べ
たが、勿論、その逆に2本の光導波路素子に入射した光
を1本の光導波路素子に合流させることも可能であるこ
とはいうまでもない。
【0032】図5は、光分岐・結合器の別の実施の形態
を示す図であり、同図(a)は、その縦断面図、同図
(b)は、長手方向における横断面の変化を示す図であ
る。図5において、光分岐・結合器30は、図4の例と
同様、2本の光導波路素子44,54からなり、各光導
波路素子44,54は、光学ガラスからなるコア42,
52の上にコア42,52とは転移温度の異なる光学ガ
ラスからなるクラッド43,53を被覆し、その上に図
示されない保護被膜を施した分散性光ファイバである。
そして、この光導波路素子本体44,54を束ね、その
中央部を一括して熱処理することにより、各光導波路素
子本体44,54に電磁界拡大部分44b,54bを形
成したものである。
【0033】2本の光導波路素子44,54は一括して
熱処理する際、互いに熱融着されるので、2本の光導波
路素子44,54を固定するための工程を別に設ける必
要がない。また、熱融着された2本の光導波路素子4
4,54の長径は、電磁界拡大部分において、非熱処理
部分の長径よりも多少小さくなる。光の電磁界の伝搬の
説明は、図4の場合と同様であるから省略するが、熱融
着により、横断面が同図(b)に示すようにS1・・・
S5と変化するので、電磁界拡大部分44b,54bに
おいては、横断面はS2,S3,S4のようにその長径
が小さくなり、同時にコア42bとコア52bの間隔が
小さくなる。そのため、電磁界を大きく拡大しなくて
も、光の分配が容易におこなわれる。なお、上記の図
4、図5の例では、2分岐形の光分岐・結合器(光方向
性結合器)についてのみ説明したが、光導波路素子の本
数は2本に限定されるものではなく、3本以上の多分岐
形光分岐・結合器(光スターカプラ)も本発明に含まれ
る。
【0034】図6は、本発明の光デバイスの一例である
光センサを示す説明図である。図6において、光センサ
60は、分散性光導波路素子61と図示されない発光素
子、受光素子及び発光素子から出射された光と受光素子
によって受光された光の変化を分析する測定器とからな
る。分散性光導波路素子61は、分散性光導波路素子1
と同様コア62の上にクラッド63を被覆した分散性光
導波路素子本体64とその上に被覆された図示されない
保護被膜からなり、少なくともセンサ部である電磁界拡
大部分64bは、保護被膜が除かれている。そして、分
散性光導波路素子61は、熱処理部分64bにおけるコ
ア62bとクラッド63bの屈折率差を小さくし、導波
モードが、光導波路素子本体64の外へ漏れるように形
成されている。
【0035】発光素子から分散性光導波路素子61の非
熱処理部分64aのコア62aに入射された光の電磁界
La1 ,La 2は、熱処理部分64bに至ると広がって
電磁界Lb1 ,Lb2 となり、再び狭まってLb3 とな
り、さらに非熱処理部分64aではLa3 ,La 4とな
る。検知対象Mを含む物質が、電磁界拡大部分64bに
接触するように配置されているものとし、電磁界拡大部
分64bから漏れ出たエバネッセント波を吸収する物質
であるとすると、分散性光導波路素子61から出射され
る光パワーLP1 は発光素子から入射された光パワーL
0 より小さくなっている筈である。したがって、この
吸収波長の光パワーの減衰量を測定することにより、検
知対象物質に含まれる検知対象Mの含有量を知ることが
できる。
【0036】このような光センサの例として、メタンガ
スのガス濃度センサがある。これは波長3.39μmの
He−Neレーザを光源とし、検知部は、光ファイバを
加工延伸し、直径数μmにして、この部分からエバネッ
セント波が出るようにしたものである。このタイプのも
のでは、細径化された部分が損壊され易いので、その部
分を支持するのに注意が必要であるが、本発明によれ
ば、細径化部分がないので、支持するのが容易である。
【0037】図7は、本発明の光デバイスである高次モ
ード除去フィルターの説明図であり、同図(a)はその
縦断面図、同図(b)は、その長さ方向の屈折率差の変
化を示す図である。高次モード除去フィルター70は、
分散性光導波路素子本体71と図示されない保護被膜と
からなる。分散性光導波路素子本体71は、分散性光導
波路素子1と同様、コア72の上にクラッド73を被覆
した本体74を有する多モードの分散性光ファイバから
なり、そのコア72の屈折率ncoとクラッド73の屈折
率nclとの差δは、電磁界拡大部分74bにおいて小さ
くなり、長手方向に図7(b)のように変化しており、
その最小屈折率差はδmin となっている。
【0038】臨界角θc は屈折率差δに対応し、屈折率
差δが小さくなるにつれて、臨界角θc も小さくなるの
で、高次のモードから順次放射されることになる。図7
(a)に示すように、モードLP01,LP11,LP21
LP02,LP31を含む光が分散性光導波路素子71のコ
ア72aに入射されるものとし、また同図(b)に示す
ように、モードLP31の臨界角に対応する屈折率差をδ
1 ,モードLP21,LP02の臨界角に対応する屈折率差
をδ2 ,モードLP11に対応する屈折率差をδ3 とする
と、屈折率差δ1 のところでモードLP31が放射され、
δ2のところでモードLP21とLP02が放射され、δ3
のところでモードLP11が放射される。このようにし
て、臨界角に対応する屈折率差が最小屈折率差δmin
り小さい基本モードLP01だけが通過する。また、最小
屈折率差δmin をδ2 とδ3 の間にあるようにすると、
モードLP11も通過する。このように、最小屈折率差δ
min を適宜選択することにより、任意の高次モードを除
去できる。
【0039】次に、上記各光デバイスにおいて用いられ
る分散性光導波路素子の製造方法について略述する。図
8は、本発明の分散性光導波路素子の製造方法の説明図
である。図8において、分散性光導波路素子本体4は、
例えばロッドインチューブ法などによって、光学ガラス
からなるコア2の上にコア2とは転移温度の異なる光学
ガラスからなるクラッド3を被覆して形成される。さら
に、その上に適宜選択されるシリコーン樹脂、紫外線硬
化樹脂などが塗布され硬化されて保護被膜5となり、分
散性光ファイバ1が形成される。コア2及びクラッド3
の材料は、転移温度の異なる光学ガラスであればよい
が、例えば、コア材にHOYA社製のBaCED4(主な成分
SiO2-B2O3-BaO )を、クラッド材には小原硝子社製の F
11(主な成分SiO2-B2O3-Na2O-K2O-TiO2 )などの多成分
ガラスを用いることが好ましい。コア2の転移温度TA
とクラッド3の転移温度TB との差θが、10℃以上あ
れば、加熱により屈折率差δを変化させるのが容易であ
るが、10℃未満であるとコア2とクラッド3に与える
熱処理の影響の差が少ないため屈折率差δの変化も生じ
にくい。また、転移温度の差θが大き過ぎると母材やフ
ァイバの製造がむずかしくなるので、100℃以下であ
ることが望ましい。
【0040】次いで、その一部の区間4cの保護被膜5
を除去し、分散性光導波路素子本体4を露出させる。露
出した分散性光導波路素子本体4の一部4bを所定の条
件で加熱器H、例えば電熱ヒータを用いて熱処理する。
加熱器Hは電熱ヒータに限られるものではなく、ガスバ
ーナその他温度制御が可能なものであればよい。図9
は、熱処理工程の温度−時間曲線の一例である。熱処理
工程は、時間t0から時間t1 までの加熱により温度を
上昇させる加熱ステップa、時間t1 から時間t2 まで
のほぼ一定の温度に保持する保持ステップb、時間t2
から時間t3 までの冷却により温度を下降させる冷却ス
テップcからなる。
【0041】保持温度TMAX の選択によって、コア2と
クラッド3に与える影響の程度を変えうるので、コアと
クラッドのうち転移温度が保持温度TMAX に近い方が、
相対的に屈折率が大きく変化するので、屈折率差も変化
する。また、保持温度TMAX は、コアの転移温度TA
クラッドの転移温度TB のうち低い方の温度よりもあま
り高くし過ぎると、転移温度の低い方の材料が溶融して
しまうおそれがあり好ましくない。保持温度TMAX は上
記二つの点を考慮して適宜選択し所望の屈折率差を得
る。
【0042】冷却ステップcにおいて、冷却速度が速い
ほど屈折率の低下は大きく、この低下の度合はガラスの
材質により異なるので、材質に応じた冷却速度の選択に
よって屈折率の低下の度合が変化する。したがって、冷
却速度の調整によっても、屈折率差を調整できる。冷却
速度を遅くすると、加熱ステップ、保持ステップで拡大
された屈折率差が保持され易いので好ましい。また、冷
却ステップを、時間t2 から時間tm までの間に相対的
に遅い速度で最高温度TMAX から中間温度TMED まで冷
却する徐冷ステップc1と、時間tmから時間t3 まで
の間に相対的に速い速度で中間温度TMED から常温T0
まで冷却する急冷ステップc2とに分けるのが好まし
い。中間温度までの徐冷過程を設けることにより、加熱
ステップ、保持ステップで拡大された屈折率差が保持さ
れ易くなるので屈折率差の制御が容易になり、しかも中
間温度からの急冷過程を設けることにより、熱処理時間
を短縮できるからである。
【0043】なお、以上の実施の形態では、光導波路素
子として、コアが1本の分散性光ファイバを用いたが、
光導波路素子の種類はこれに限定されるものではなく、
コアが複数のもの、クラッドが矩形状のもの、水平に配
設された複数のコアを矩形状にクラッドで被覆した光フ
ァイバアレイなど各種の形態のものが含まれる。
【0044】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明のうち請
求項1記載の発明によれば、その一部分のコアとクラッ
ドの屈折率差を、その形状と成分を変化させることなく
他の部分と異ならせた分散性光導波路素子を用いること
により、その一部分と他の部分のうち屈折率差の小さい
部分で電磁界を拡大することができるので、製造や取り
扱いが容易な光デバイスが得られる。
【0045】請求項2記載の発明によれば、請求項1の
発明の効果に加え、コア材とクラッド材が転移温度の異
なる光学ガラスからなる光導波路素子の一部分を加熱す
るだけで電磁界拡大部分が安価に得られる。
【0046】請求項3記載の発明によれば、請求項1又
は2記載の発明の効果に加えて、電磁界拡大部分の端面
を接続端面とすることにより、軸ずれによる接続損失が
少なく、軸合わせの容易な光コネクタが得られる。
【0047】また、請求項4記載の発明によれば、請求
項1又は2記載の発明の効果に加えて、複数本の分散性
光導波路素子の電磁界拡大部分を相互に接触又は接近さ
せるだけで導波光が分配又は結合される光分岐・結合器
が得られる。
【0048】そして、請求項5記載の発明によれば、請
求項4の発明の効果に加えて、電磁界拡大部分の屈折率
差又は長さを異ならせることにより、電磁界拡大部分の
端面における電磁界の広がりを異ならせることができ、
また複数の光導波路素子間の間隔を変えることによって
も結合度を変えるかとができ、それらによって他の導波
路素子への分岐比を変えることができるので、所望の分
岐比で他の導波路素子に分配される光分岐・結合器が得
られる。
【0049】さらに、請求項6記載の発明によれば、請
求項4記載の発明の効果に加えて、各光導波路素子の熱
処理と熱融着を同時になし得るので、製造工程が少な
く、安価な光分岐・結合器が得られる。
【0050】請求項7記載の発明によれば、請求項1又
は2記載の発明の効果に加えて、検知対象に応じて電磁
界拡大部分の屈折率差を適宜選択することにより、エバ
ネッセント波の量を調整することができ、検知感度のよ
い光センサが得られる。
【0051】また、請求項8記載の発明によれば、請求
項1又は2記載の発明の効果に加えて、光導波路素子の
中央部に設けられた電磁界拡大部分における最小屈折率
差が除去すべきモードのうち最低次のモードの臨界角に
対応する屈折率差と除去しないモードのうち最高次のモ
ードに対応する屈折率差との間に設定されるので、除去
したい任意の高次モードを簡単に除去しうる高次モード
除去フィルタが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光コネクタの模式図である。
【図2】本発明の光コネクタに用いられる分散性光導波
路素子の断面図である。
【図3】分散性光導波路素子の屈折率屈折率波長曲線を
示す図である。
【図4】本発明の光分岐・結合器の説明図である。
【図5】本発明の光分岐・結合器の他の例の説明図であ
る。
【図6】本発明の光センサの説明図である。
【図7】本発明の高次モード除去フィルタの説明図であ
る。
【図8】分散性光導波路素子の製造方法の説明図であ
る。
【図9】分散性光導波路素子の熱処理工程の温度−時間
曲線を示す図である。
【図10】従来の光分岐・結合器の模式図である。
【符号の説明】
1,11,41,51,61,71 分散性光導波路素
子 2,12,42,52,62,72 分散性光導波路素
子のコア 3,13,43,53,63,73 分散性光導波路素
子のクラッド 4,14,44,54,64,74 分散性光導波路素
子本体 4a,14a,44a,54a,64a,74a 分散
性光導波路素子本体の非電磁界拡大部分 4b,14b,44b,54b,64b,74b 分散
性光導波路素子本体の電磁界拡大部分 5 保護被膜 10 本発明の光コネクタ 30 本発明の光分岐・結合器 60 本発明の光センサ 70 本発明の高次モード除去フィルタ A1 非電磁界拡大部分のコアの屈折率波長曲線 B1 非電磁界拡大部分のクラッドの屈折率波長曲線 A2 電磁界拡大部分のコアの屈折率波長曲線 B2 電磁界拡大部分のクラッドの屈折率波長曲線 δ 屈折率差 λ 導波光の波長 TMAX 保持温度

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学ガラスからなるコアの上に、コアと
    は転移温度の異なる光学ガラスからなるクラッドを被覆
    してなり、その一部分のコアとクラッドの屈折率差をそ
    の形状と成分を変化させることなく他の部分とは異なら
    せた光導波路素子であって、前記一部分又は他の部分の
    うち屈折率差の小さい部分で導波光の電磁界を拡大させ
    る分散性光導波路素子を具備したことを特徴とする光デ
    バイス。
  2. 【請求項2】 前記分散性光導波路素子は、前記一部分
    を熱処理することにより、この熱処理部分のコアとクラ
    ッドの屈折率差を他の非熱処理部分とは異ならせた分散
    性光導波路素子であることを特徴とする請求項1記載の
    光デバイス。
  3. 【請求項3】 互いに当接可能な接続端面を有する二つ
    の光導波路素子と、両接続端面を当接させ前記二つの光
    導波路素子を着脱自在に接続する接続具とを有する光コ
    ネクタにおいて、 前記光導波路素子の一方が前記分散性光導波路素子から
    なり、その電磁界拡大部分の端面を他の光導波路素子と
    の接続端面とすることを特徴とする光コネクタ。
  4. 【請求項4】 光導波路素子の複数本からなる光分岐・
    結合器において、前記光導波路素子は、その中央部にコ
    アとクラッドの成分を他の部分と変えることなくその屈
    折率差を小さくした電磁波拡大部分を有する分散性光導
    波路素子であって、前記中央部の電磁界拡大部分が相互
    に接触又は接近してなり、前記複数本の分散性光導波路
    素子の一つに入射された光が前記接触又は接近した電磁
    界拡大部分において他の分散性光導波路素子に分配され
    ることを特徴とする光分岐・結合器。
  5. 【請求項5】 前記中央部に電磁界拡大部分を有する分
    散性光導波路素子の複数本は、前記電磁界拡大部分を接
    触又は接近させてなり、電磁界拡大部分の屈折率差又は
    長さが異なることを特徴とする請求項4記載の光分岐・
    結合器。
  6. 【請求項6】 光学ガラスからなるコアの上にコアとは
    転移温度の異なる光学ガラスからなるクラッドを被覆し
    てなる光導波路素子の複数本を束ね、その中央部を一括
    して熱処理することにより、前記各光導波路素子を前記
    分散性光導波路素子とし、且つ相互に熱融着して固定し
    てなることを特徴とする請求項4記載の光分岐・結合
    器。
  7. 【請求項7】 前記分散性光導波路素子とこの分散性光
    導波路素子によって導波される光のパラメータの変化を
    測定する測定器とを有し、電磁界がクラッドの外部にま
    で拡大される前記分散性光導波路素子の電磁界拡大部分
    を検出部として、この検出部における電磁界に変化を与
    える検知対象を検知することを特徴とするセンサ。
  8. 【請求項8】 光導波路に挿入し、導波光の高次モード
    を除去するフィルターであって、前記分散性光導波路素
    子の中央部に電磁界拡大部分を有し、その最小屈折率差
    が除去すべきモードのうち最低次のモードの臨界角に対
    応する屈折率差と除去しないモードのうち最高次のモー
    ドに対応する屈折率差との間の屈折率差としたことを特
    徴とする高次モード除去フィルタ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002539616A (ja) * 1999-03-08 2002-11-19 オプティゲイン インコーポレイテッド 側面ポンプ・ファイバ・レーザ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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