JPH09304634A - 光ファイバー - Google Patents

光ファイバー

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JPH09304634A
JPH09304634A JP8119917A JP11991796A JPH09304634A JP H09304634 A JPH09304634 A JP H09304634A JP 8119917 A JP8119917 A JP 8119917A JP 11991796 A JP11991796 A JP 11991796A JP H09304634 A JPH09304634 A JP H09304634A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical fiber
optical
resin
transmission body
soft resin
Prior art date
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Pending
Application number
JP8119917A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasushi Inoue
泰 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP8119917A priority Critical patent/JPH09304634A/ja
Publication of JPH09304634A publication Critical patent/JPH09304634A/ja
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  • Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 配線・配索時の取扱性に優れた光ファイバー
を提供する。 【解決手段】 取扱性に優れた光ファイバーを提供す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用ワイヤハ
ーネス等比較的短距離の通信用光ファイバーに関する。
【0002】
【従来の技術】光ファイバーは長・中及び短距離通信用
として様々なものが使われている。その中で、LAN
(ローカルエリアネットワーク)等の比較的短距離用光
通信用として樹脂製の光ファイバーが用いられてきた。
このものは、無機系の光ファイバーと比べると、可撓
性、大口径、高NA(高開口数)、低価格等の利点を有
するものであるが、伝送損失が大きいため、上記のよう
に比較的短距離の通信に用いられてきた。
【0003】このような樹脂系光ファイバーはポリメチ
ルメタアクリレートあるいはポリカーボネートをコアと
し、その周囲にフッ素樹脂をクラッドとして配して光伝
送体とし、さらに外装にナイロン等からなる保護シール
を有する。このようなものは、コアとクラッドとの屈折
率の違いによる光のコア境界での全反射を利用して光信
号を伝送する。このような光ファイバーの例をモデルと
して図2に示す。図2(a)は長さ方向に垂直な面で切
ったときの断面図、図2(b)は長さ方向に平行な面で
切ったときの断面図をそれぞれ示す。図中符号Aはコ
ア、Bはクラッド、Cは保護シールである。
【0004】最近、軽量化及び低容積化、あるいは伝達
情報の高度化を目的として、自動車用のワイヤーハーネ
スに光ファイバーを用いるようになってきた。この場
合、光ファイバーは、ワイヤーハーネスに従来から用い
られている電線同様に、布線作業と云われる作業によっ
てワイヤーハーネスに加工される。すなわち、光ファイ
バーは布線板と呼ばれる板に設けられたピンに沿って曲
げられるが、この作業により上記樹脂系の光ファイバー
を構成する樹脂内にマイクロクラックが生じて白化し、
その結果伝送損失が大きくなって使用に耐えなくなる
(図2(b)に符号Dとして白化部分を示す)。ここで
布線作業時に用いられるピンを径の太いものに変更する
ことにより布線作業での白化を防止したが、実際に機器
への配索・組み付け試験を行うと伝送損失が大きくな
り、使用に耐えなくなることがあることが判った。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来技術
の問題点を解決する、配線・配索時の取扱性に優れた光
ファイバーを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の光ファイバー
は、軟質樹脂からなる光伝送体を有する。また、本発明
の光ファイバーは、その光伝送体の周囲に反射層が配さ
れている。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明に係る光ファイバーにおい
て、軟質樹脂とは光ファイバーの光伝送材として用いた
ときに耐しごき性を有する樹脂である。すなわち、自動
車や装置内などの狭くかつ区切られた空間に光ファイバ
ーを配する際には、例えば区画の境界部に設けられた小
さな孔を通して配索を行う必要があることが多い。この
配索の際、光ファイバーはこの小さい孔の縁によって小
さい曲率半径で曲げられ、かつ、しごかれることが判っ
た。
【0008】ここで従来、ポリカーボネートやポリメチ
ルメタアクリレートが、伝送効率がよいため、樹脂系光
ファイバーの光伝送体として選択されていた。しかし、
これらは材質的に硬質であるため、小さい曲率半径での
配索作業時のしごきに耐えず、樹脂内部にマイクロクラ
ックが形成されて白化し、その結果、伝送効率が著しく
低下することが判った。
【0009】このような伝送効率の極度の低下を防止す
るため、種々検討を行ったところ、軟質樹脂を光伝送体
として用いることにより、耐しごき性を著しく高めるこ
とができることが判った。このような軟質樹脂として
は、ポリプロピレン、ポリエチレンあるいは、エチレン
共重合体、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリエステル、ポリ塩
化ビニリデン等が挙げられる。これら樹脂からなる光伝
送材の周囲に、必要に応じて緩衝層を設け、さらにその
周囲に被覆を施して光ファイバーとする。
【0010】なお、光ファイバーの耐しごき性を確認す
る方法としては、例えば水平に配した直径3mmのクロ
ムメッキされた円柱体に200gのおもりを付けた光フ
ァイバーを当ててこの部分で直角に曲げ、これを水平方
向に2cm/秒の速度で引っ張ったときの伝送性の劣化
を測定することにより評価することが可能である。これ
ら測定条件は、実際に求められる耐しごき性に応じて適
宜変更する。
【0011】ここで、上記軟質樹脂を光伝送体として用
いて作製した光ファイバーの伝送効率は、ポリメチルメ
タアクリレートやポリカーボネートを用いる樹脂系の光
ファイバーに比して劣るが、数十メートル以下の伝送が
可能であればよい分野(例えば装置内配線や、自動車内
配線においては伝送可能距離が5m程度あれば充分使用
可能である)に好適である。また、上記軟質樹脂からな
る光伝送体においては、光の内部吸収が大きいため、レ
ーザー光などの高エネルギー・高密度信号よりは、発光
ダイオードによる中・低密度通信に適している。なお、
上記軟質樹脂からなる光伝送体の伝送性は光の波長に影
響されるため、用いる光の波長を適宜選択することが必
要である。また、光伝送体の太さやクラッド層の厚さに
ついてもそれぞれ選択して、信号の伝達に適したものと
する。
【0012】一方、上記耐しごき性以外に、光ファイバ
ーが配索された際の曲率半径(いわゆる「アール」)が
影響することが判った。すなわち、図2に示すように光
ファイバーのコアに入射された光が、曲率半径の小さい
部分でコアとクラッドとがなす境界面に臨界角より大き
な角度で当たったために全反射されず、その一部が保護
シール等に吸収されて信号が減衰してしまう。このと
き、曲率半径が小さいほど、かつ、このような曲率半径
の小さい箇所が多いほど、減衰が大きくなる。
【0013】ここで、この曲率半径が小さくても減衰の
小さいものとして、光伝送体の周囲に反射層を設けるこ
とにより、従来保護シール等に吸収されていた光をも信
号として利用できるようにすることができる。この際、
クラッド層の周囲に反射層を設けても良く、あるいは、
クラッド層を廃して光伝送体全体を均一の屈折率として
も良い、また、光伝送体をグレーデット形光ファイバー
のコア部のように中心部から離れるほど屈折率が低くな
るようにしその周囲に反射層を設けても良い。
【0014】クラッド層がない場合には信号が減衰しや
すいが、例えば、極端に曲率半径が小さいことが要求さ
れる装置内配線や、自動車のワイヤーハーネス等の用途
では、数十メートル以下(場合によっては数メートル)
の伝送が可能であれば良いため、充分に用いることがで
きる。
【0015】反射層としては、反射率が高いことが必要
である。このようなものとして、金属からなる薄膜が挙
げられる。金属の種類としては、単体、合金を問わない
が、信号光の波長、及び、反射率によって適切なものを
選択することが必要である。また、これら反射層の厚さ
としては充分な反射が行われるためには、少なくとも用
いる光の波長の1/2以上の厚さとなることが必要であ
る。ここで反射層の形成方法としては、化学メッキ、浸
漬メッキ、あるいは蒸着メッキその他の真空技術を応用
した方法が挙げられる。それぞれ、加工性、及び光伝送
体への密着性を勘案して適宜選択する。
【0016】また、金属膜以外のものとして、誘電体膜
を用いることもできる。この際数種の誘電体膜を多層重
ねると、上記のように金属膜を用いた場合に問題となる
吸収もほとんどない、ほぼ100%に近い反射率を得る
ことができる。このような誘電体膜は、蒸着メッキ、イ
オンプレーティング等の真空応用技術によって形成する
ことができる。
【0017】なお、このような反射層は、前述の軟質樹
脂を光伝送体として有する光ファイバーに応用すること
ができる。この場合には、白化が生じにくいために光フ
ァイバーを小さい曲率半径で曲げることが可能であり、
かつ、このとき、信号の減衰も少ないと云う優れた効果
を得ることができる。図1にこのような光ファイバーの
モデル図を示した。図1(a)は長さ方向に垂直な面で
切ったときの断面、図1(b)は長さ方向に平行な面で
切ったときの断面をそれぞれ表す。符号αは光伝送体、
βは反射層、γは保護シールを示す。なお、このように
光伝送体周囲に反射層がある場合には、上記のようにク
ラッド層を有しない光伝送材を用いても良い。
【0018】
【発明の効果】本発明に係る光ファイバーは小さい曲率
半径となる環境で取り扱っても、劣化や信号の減衰を防
止することができるため、配線・配索時の取扱性に優れ
たものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ファイバーの一例を示すモデル図で
ある。 (a) 長さ方向に垂直な面で切った断面を表す図であ
る。 (b) 長さ方向に平行な面で切った断面を表す図であ
る。
【図2】従来技術の光ファイバーの一例を示すモデル図
である。 (a) 長さ方向に垂直な面で切った断面を表す図であ
る。 (b) 長さ方向に平行な面で切った断面を表す図であ
る。
【符号の説明】
α 光伝送体 β 反射層 γ 保護シール

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軟質樹脂からなる光伝送体を有すること
    を特徴とする光ファイバー。
  2. 【請求項2】 光伝送体の周囲に反射層を配したことを
    特徴とする光ファイバー。
  3. 【請求項3】 軟質樹脂からなる光伝送体の周囲に反射
    層を配したことを特徴とする光ファイバー。
JP8119917A 1996-05-15 1996-05-15 光ファイバー Pending JPH09304634A (ja)

Priority Applications (1)

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JP8119917A JPH09304634A (ja) 1996-05-15 1996-05-15 光ファイバー

Applications Claiming Priority (1)

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JP8119917A JPH09304634A (ja) 1996-05-15 1996-05-15 光ファイバー

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JPH09304634A true JPH09304634A (ja) 1997-11-28

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ID=14773387

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JP8119917A Pending JPH09304634A (ja) 1996-05-15 1996-05-15 光ファイバー

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007060914A1 (ja) * 2005-11-22 2007-05-31 Sekisui Chemical Co., Ltd. 光伝送体
JP2007171894A (ja) * 2005-11-22 2007-07-05 Sekisui Chem Co Ltd 光伝送体
CN107167406A (zh) * 2017-07-10 2017-09-15 西石(厦门)科技有限公司 一种基于光锥的前散射粉尘仪光学***

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