JPH09303639A - ボルト固着構造および固着方法 - Google Patents

ボルト固着構造および固着方法

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JPH09303639A
JPH09303639A JP8145119A JP14511996A JPH09303639A JP H09303639 A JPH09303639 A JP H09303639A JP 8145119 A JP8145119 A JP 8145119A JP 14511996 A JP14511996 A JP 14511996A JP H09303639 A JPH09303639 A JP H09303639A
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JP
Japan
Prior art keywords
bolt
welding
insertion hole
threaded portion
substrate
Prior art date
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Pending
Application number
JP8145119A
Other languages
English (en)
Inventor
Masafumi Chino
雅史 千野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Marelli Corp
Original Assignee
Calsonic Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶接ボルトが継手フランジから脱落すること
がないようにする。 【解決手段】 継手フランジ4に溶接ボルト5を固着す
るにあたり、頭部5bの下面に突起5cが設けられ、ね
じ部5aの外径より細い首部5dを備えた溶接ボルト5
を使用し、継手フランジ4に、固着前は孔径がねじ部5
aの外径より大きく、平坦化したときは孔径がねじ部5
aの外径以下となる返り部11aを備えたボルト挿入孔
11をバーリング加工により形成する。そして、加圧を
伴なう抵抗溶接により、突起5cを溶かして継手フラン
ジ4に溶接ボルト5を固着するとともに、返り部11a
を平坦化する。これにより、溶接ボルト5のねじ部5a
が他物に当たって溶接剥がれが発生しても、ねじ部5a
がボルト挿入孔11から抜けることがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板に固着した溶
接ボルトの脱落を防止するのに好適なボルト固着構造お
よび固着方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、管と管を接続するにあたり、その
両管の端部に基板としての継手フランジを溶接し、一方
の継手フランジに溶接ボルトを固着した流体用配管継手
が実開昭51ー51509号公報に記載されている。こ
の流体用配管継手におけるボルト固着構造は、図4の
(a)に示すように、頭部5bの下面に突起5cが設け
られた溶接ボルト5を使用し、継手フランジ50に、ね
じ部5aが容易に挿入されるように、ねじ部5aの外径
より大きい孔径のボルト挿入孔51をプレス加工により
開けている。そして、図4の(b)に示すように、ねじ
部5aをボルト挿入孔51に挿入し、抵抗溶接により突
起5cを溶融させて溶接ボルト5を継手フランジ50に
固着していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ボルト固着構造においては、ボルト挿入孔の孔径が溶接
ボルトのねじ部より大きいため、搬送または組み付けな
どの取り扱い中、溶接ボルトのねじ部が他物に接触して
溶融部が剥離した場合、溶接ボルトが継手フランジから
脱落するという問題があった。
【0004】本発明は、上記の問題点を解決するために
提案されたもので、溶融部が剥離しても基板から溶接ボ
ルトが脱落することがないボルト固着構造およびその固
着方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係るボルト固着構造は、頭部の下面に突
起が設けられた溶接ボルトを使用するとともに、固着前
は孔径が溶接ボルトのねじ部外径より大きく、平坦化し
たときは前記外径以下となる返り部を備えたボルト挿入
孔を基板に形成したものである。上記のボルト挿入孔
は、バーリング加工により形成されることが好ましい。
そして、上記の基板は、車両の排気系における2本の管
を接続するフランジ継手の継手フランジとすることがで
きる。
【0006】また、本発明に係るボルト固着方法は、溶
接ボルトの頭部下面の突起を溶かして基板に溶接ボルト
を固着するボルト固着方法であって、孔径が溶接ボルト
のねじ部外径より大きく、平坦化したときはねじ部外径
以下となる返り部を備えたボルト挿入孔を基板に形成す
る第1の工程と、ボルト挿入孔にねじ部を挿入した後、
加圧を伴なう溶接加工により返り部を平坦化するととも
に、突起を溶かして基板に溶接ボルトを固着する第2の
工程とからなるものとした。
【0007】
【作用】本発明に係るボルト固着構造は、溶接前の状態
では、ボルト挿入孔の孔径が返り部により溶接ボルトの
ねじ部の外径より大きいため、溶接ボルトのねじ部が容
易に挿入される。そして、溶接ボルトを基板に加圧を伴
なう溶接加工で固着することにより、返り部が平坦化さ
れてボルト挿入孔の孔径が縮径され、ねじ部の外径以下
となる。これにより、溶接ボルトが剥離しても、基板か
らの脱落が防止される。上記のボルト挿入孔が、バーリ
ング加工により形成されると、1工程で形成される。そ
して、上記の基板が、車両の排気系における2本の管を
接続するフランジ継手の継手フランジとすると、継手フ
ランジが安価に製造される。
【0008】また、本発明に係るボルト固着方法は、第
1の工程において、孔径が溶接ボルトのねじ部外径より
大きく、平坦化したときは孔径がねじ部外径以下となる
返り部を備えたボルト挿入孔を基板に形成し、第2の工
程において、ボルト挿入孔に溶接ボルトのねじ部を挿入
した後、加圧を伴なう溶接加工により、頭部下面の突起
を溶かして基板に溶接ボルトを固着する。これにより、
ボルト挿入時は容易に挿入でき、加圧溶接により返り部
が平坦化して孔径がねじ部外径より小さくなり、溶接ボ
ルトが剥離しても、基板からの脱落が防止される。。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るボルト固着構
造の一実施例を図面を参照して説明する。図1は実施例
のフランジ継手を示す図であり、車両の排気系における
2本の排気管を接続するのに用いられている。同図に示
すように、第1の排気管1の端部には第1の継手フラン
ジ3が、また、第2の排気管2の端部には、基板として
の第2の継手フランジ4がそれぞれ溶接されている。そ
して、第2の継手フランジ4に溶接ボルト5が固着さ
れ、第1の継手フランジ3に設けられたボルト通し孔6
に溶接ボルト5を通し、ナット7で締め付けることによ
り第1の排気管1と第2の排気管2が接続されている。
【0010】図2は第2の継手フランジ4を示す図であ
り、(a)はその正面図、(b)は(a)における矢視
A−A部の断面図である。図3は第2の継手フランジ4
に対する溶接ボルト5の固着手順を示す拡大図であり、
(a)は固着前、(b)は固着した状態を示している。
溶接ボルト5は、図3に示すように、頭部5bの下面に
突起5cが設けられ、ねじ部5aが転造により形成され
ている。そのため、溶接ボルト5の首部5dは、ねじ部
5aの外径より細く形成されている。
【0011】第2の継手フランジ4は、図2に示すよう
に、その外周に鍔4aが形成され、平面部4bの中央に
は縦壁10aを備えた排気管挿入孔10が、その排気管
挿入孔10の両側には2個のボルト挿入孔11が形成さ
れている。ここで、ボルト挿入孔11はバーリング加工
により形成され、その孔径は溶接ボルト5のねじ部5a
の外径より大きくなるように形成される。そして、溶接
ボルト5を固着したとき、その縁に形成された返り部1
1aが平坦化されることにより、ボルト挿入孔11の孔
径がねじ部5aの外径以下になるように形成されてい
る。
【0012】上記の構成により、溶接ボルト5のねじ部
5aを、図3の(a)に示すように、図示右側からボル
ト挿入孔11に挿入する。この場合、孔径がねじ部5a
の外径より大きくなっているので、ねじ部5aを容易に
挿入できる。そして、図に省略した抵抗溶接機を使用
し、頭部5bを平面部4bに圧着して突起5cを溶か
し、溶接ボルト5を継手フランジ4の平面部4bに固着
する。ここで、溶接加工は加圧を伴なうため、(b)に
示すように、返り部11aが平坦化され、ボルト挿入孔
11が縮径されてその内縁が首部5dに密着する。
【0013】上記のように、バーリング加工により、返
り部11aを備えたボルト挿入孔11を形成するに際
し、その孔径を溶接ボルト5のねじ部5aの外径より大
きく形成したから、溶接ボルト5がボルト挿入孔11に
容易に挿入されるとともに、溶接ボルト5を継手フラン
ジ11に加圧を伴なう溶接加工により、ボルト挿入孔1
1の孔径がねじ部5aの外径より小さくなるため、輸送
などの取り扱い中に、ねじ部5aが他物に当たって溶接
剥がれが発生したとしても、溶接ボルト5が継手フラン
ジ4から脱落することがない。
【0014】なお、実施例においては、ボルト挿入孔を
バーリング加工により形成したが、パンチング加工によ
り所定の孔径に形成した後、返り部をフランジ成形加工
により形成することも可能である。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るボル
ト固着構造は、基板に溶接ボルトのボルト挿入孔を形成
するに際し、その孔径を返り部によりねじ部の外径より
大きいものとしたから、ボルト挿入孔に溶接ボルトのね
じ部を容易に挿入することができる。そして、加圧を伴
なう溶接加工で溶接ボルトを基板に固着することによ
り、返り部が平坦化されてボルト挿入孔の孔径が溶接ボ
ルトのねじ部外径以下となるものとしたから、溶接ボル
トが剥離しても基板からの脱落が防止できる。特に、上
記のボルト挿入孔が、バーリング加工で形成されること
により、1工程で安価に形成することができる。そし
て、上記の基板を、フランジ継手の継手フランジとする
ことにより、継手フランジが安価に製造され、複数の排
気管を接続する排気系の単価を低減することができる。
【0016】また、本発明に係るボルト固着方法は、第
1の工程で、孔径が溶接ボルトのねじ部の外径より大き
く、平坦化したときは孔径がねじ部外径以下となる返り
部を備えたボルト挿入孔を基板に形成し、第2の工程
で、ボルト挿入孔に前記ねじ部を挿入した後、加圧を伴
なう溶接加工により、返り部を平坦化するとともに、基
板に溶接ボルトを固着するものとしたから、ボルト挿入
時はねじ部を容易に挿入でき、溶接ボルトの固着後は、
返り部により孔径が縮径されてねじ部外径より小さくな
るから、基板から剥離しても脱落することが防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のフランジ継手を示す図であ
る。
【図2】実施例における継手フランジを示す図である。
【図3】実施例における溶接ボルトの固着手順を示す図
である。
【図4】従来の溶接ボルトの固着手順を示す図である。
【符号の説明】
1 第1の排気管 2 第2の排気管 3 第1の継手フランジ 4 第2の継手フランジ 5 溶接ボルト 5a 溶接ボルト5のねじ部 5b 溶接ボルト5の頭部 5c 溶接ボルト5の突起 5d 溶接ボルト5の首部 11 ボルト挿入孔 11a 返り部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 頭部(5b)の下面に突起(5c)が設
    けられた溶接ボルト(5)のねじ部(5a)を基板
    (4)のボルト挿入孔(11)に貫通させ、前記溶接ボ
    ルト(5)を前記基板(4)に前記突起(5c)を溶か
    すことにより固着するボルト固着構造において、 前記基板(4)のボルト挿入孔(11)には、前記溶接
    ボルト(5)の固着前は孔径がねじ部(5a)の外径よ
    り大きく、平坦化したときは前記外径以下となる返り部
    (11a)を形成したことを特徴とするボルト固着構
    造。
  2. 【請求項2】 前記溶接ボルト(5)は、ねじ部(5
    a)の外径より細い首部(5d)を備えたものであるこ
    とを特徴とする請求項1記載のボルト固着構造。
  3. 【請求項3】 前記ボルト挿入孔(11)は、バーリン
    グ加工により形成されたものであることを特徴とする請
    求項1または2記載のボルト固着構造。
  4. 【請求項4】 前記基板(4)は、車両の排気系におけ
    る2本の管(1、2)を接続するフランジ継手の継手フ
    ランジ(4)であることを特徴とする請求項1、2また
    は3記載のボルト固着構造。
  5. 【請求項5】 頭部(5b)下面に突起(5c)を備え
    た溶接ボルト(5)のねじ部(5a)を、基板(4)に
    設けたボルト挿入孔(11)に挿入し、前記突起(5
    c)を溶かして基板(4)に溶接ボルト(5)を固着す
    るボルト固着方法であって、 前記基板(4)に、孔径がねじ部(5a)の外径より大
    きく、平坦化したときは前記外径以下となる返り部(1
    1a)を備えたボルト挿入孔(11)を形成する第1の
    工程と、前記ボルト挿入孔(11)に前記溶接ボルト
    (5)のねじ部(5a)を挿入した後、加圧を伴なう溶
    接加工により、前記返り部(11a)を平坦化するとと
    もに、前記突起(5c)を溶かして前記基板(4)に溶
    接ボルト(5)を固着する第2の工程とからなることを
    特徴とするボルト固着方法。
JP8145119A 1996-05-15 1996-05-15 ボルト固着構造および固着方法 Pending JPH09303639A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001098020A1 (de) * 2000-06-23 2001-12-27 Karl Merz Verfahren zur herstellung einer nocke für eine nockenwelle
KR101357505B1 (ko) * 2012-08-31 2014-02-04 쌍용자동차 주식회사 자동차용 공조덕트 장착구조
JP2018028202A (ja) * 2016-08-18 2018-02-22 株式会社国元商会 コンクリート型枠組立て用具

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