JPH11197786A - カラー又はカラーナットの製造方法 - Google Patents

カラー又はカラーナットの製造方法

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JPH11197786A
JPH11197786A JP489598A JP489598A JPH11197786A JP H11197786 A JPH11197786 A JP H11197786A JP 489598 A JP489598 A JP 489598A JP 489598 A JP489598 A JP 489598A JP H11197786 A JPH11197786 A JP H11197786A
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JP
Japan
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collar
hole
base
flange
forming
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Pending
Application number
JP489598A
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English (en)
Inventor
Yuji Tsunoda
勇二 角田
Masamichi Kamei
正道 亀井
Yoshikatsu Iino
吉克 飯野
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HIRATA TECHNICAL CO Ltd
Original Assignee
HIRATA TECHNICAL CO Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多くの金型を必要とせず、任意長さのカラー
又はカラーナットを容易に製造できる方法を提供する。 【解決手段】 所要の長さを有する円筒部と基部とを別
体に形成する。基部はフランジ状突起を形成すると共
に、通孔又はねじ孔を形成する。この基部と円筒部とを
軸線を合致させて溶接一体化することにより、カラー又
はカラーナットを製造する。基部の形成は、素材となる
丸棒の切断工程と、端面矯正工程と、座ぐり形成工程
と、軸絞り及び孔明け工程と、フランジ状突起を少し出
す予備据え込み工程と、完全な突起出しをする据え込み
工程と、前記孔に連通させる孔抜き逃げ溝形成工程と、
更にカラーナットの場合には通孔に雌ねじを切るねじ孔
形成工程とにより行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー又はカラー
ナットの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車ボディー部品は折曲部分
や湾曲部分が多く、しかも板材が種々の方向に曲げ加工
されるため、これらの部品を組み付けるには例えば図5
(イ) に示すような特殊なカラー又はカラーナットAが用
いられる。このカラー又はカラーナットAは、外周部に
フランジaを有し、一方の端部を部品Cの取付孔cに挿
入してフランジaを内面側に当接させ、部品Dの取付孔
dに他方の端部を嵌め込んでその取付孔dから突出した
部分を部品Dに溶接Eすることで部品C、Dを組み付け
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図5(ロ) の
ような部品Fと部品Gとを組み付ける場合には、前記カ
ラー又はカラーナットAを用いることはできず、もっと
長い寸法のカラー又はカラーナットBが必要になる。従
って、長短何れの場合にも適用できるようにするには、
長さの異なるカラー又はカラーナットを数種類用意して
おくか、或は長い物を用意しておいて、短い場合には切
断して使用する等の方法がある。しかしながら、従来の
カラー又はカラーナットは、鍛造により又は鍛造品を機
械加工することにより製造され、或は丸棒又は厚肉パイ
プを機械加工することで製造されているため、長さの異
なる物を数種類用意する場合は多くの金型を必要として
コスト高となり、又長い物を短く切断して使用する場合
は組付作業が面倒になるばかりか、無駄が多く生じて不
経済になる。
【0004】本発明は、このような従来のカラー又はカ
ラーナットの問題点を解消するためになされ、多くの金
型を必要とせずに、任意長さのカラー又はカラーナット
を容易に製造できるようにした方法を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の手段として、本発明は、所要の長さを有する円筒部
と、端部にフランジ状突起を有すると共に通孔又はねじ
孔が設けられた基部とを別体に形成し、前記円筒部の一
方の端部を前記基部の突起側端部に、軸線が合致するよ
うにして溶接し一体化するカラー又はカラーナットの製
造方法を要旨とする。又、基部の形成は、丸棒を所要の
長さに切断する工程と、切断した丸棒の一方の端面を矯
正する工程と、その矯正端面に所定の座ぐりを形成する
工程と、座ぐり側の端部を軸絞りすると共にその中心部
に所要の奥行の孔をあける工程と、他方の端面側を予備
据え込みする工程と、予備据え込み側を完全に据え込み
してフランジ状突起を形成する工程と、孔抜き逃げ溝を
形成して前記孔に連通させる工程と、更にカラーナット
の場合には通孔に雌ねじを切ってねじ孔を形成する工程
とを含むことを要旨とする。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて詳説する。図1は、本発明に係るカラー
又はカラーナットの製造要領を示すもので、(イ) のよう
に所要の長さLを有する円筒部1と、端部にフランジ状
突起2aを備えると共に通孔2b又はねじ孔2cが設け
られた基部2とを別体に形成する。この後、(ロ) のよう
に円筒部1の一方の端部を基部2のフランジ状突起2a
側の端部に、軸線Rが合致するように溶接3して一体化
する。
【0007】前記円筒部1は、所要の外径と肉厚を有す
るパイプを所要の長さLに切断して形成し、基部2は、
例えば図2(イ) 〜(ト) に示すような工程を経て形成され
る。即ち、基部2の形成に際しては、先ず(イ) のように
所要の外径を有する丸棒Pを所要の長さに切断し、或は
既に切断されている丸棒Pの一方の端面Qを(ロ) のよう
に加工する端面矯正工程を行う。
【0008】次いで、第2工程は、図2(ハ) のように矯
正端面Q側の中心に座ぐり2dを形成する共に、他方の
端面側に受部2eを形成する端面矯正座ぐり工程を行
う。
【0009】この後、第3工程は、図2(ニ) のように座
ぐり2d側のほぼ下半部を軸絞りSし、且つ座ぐり2d
の中心部に適度の奥行を有する孔2fを形成する軸絞り
孔明け工程を行う。
【0010】第4工程は、図2(ホ) のように受部2e側
の外端部を押圧して突起Tを少し突き出す予備据え込み
工程を行う。この際、リング状の受部2eが押し潰され
ないように治具(図略)等で保護する。この予備据え込
み工程は、フランジ状突起2aを1工程で出せないため
に予め突起Tを突き出しておく予備的なものである。
【0011】第5工程は、図2(ヘ) のようにフランジ状
突起2aを完全に形成する据え込み突起出し工程を行
う。この際、図3(ロ) 、(ハ) のようにフランジ状突起2
aの裏面外周部に、複数(図では3個)の突条2gが円
周方向に沿って一定の間隔をあけて形成される。この第
5工程においても、前記リング状の受部2eを治具等で
保護するようにする。
【0012】第6工程は、図2(ト) のように孔抜き逃げ
溝2iを形成して前記孔2fに連通させる工程を行う。
【0013】カラーの場合は、この第6工程迄である
が、カラーナット4を製造する場合には図3(ロ) のよう
に、更に通孔に雌ねじを切ってねじ孔2cを形成する第
7工程を行う。
【0014】このようにして基部2が形成され、この基
部2の受部2eに前記円筒部1の一方の端部を挿入し、
図1(ロ) のように基部2の軸線と円筒部1の軸線を合致
させて溶接3することによりカラー又はカラーナット4
を製造することができる。
【0015】この場合、円筒部1の長さLは予め任意に
設定することができるので、この長さLを変えることで
必要とする長さ寸法のカラー又はカラーナット4を容易
に製造することができる。従って、従来のように多くの
金型を必要とせず、コストダウンを図ることが可能とな
る。
【0016】本発明によるカラー又はカラーナット4
は、各部の寸法を計測したところ従来品と殆ど変わらぬ
形状の製品が得られ、基部2について各種強度試験を行
ったところ従来品と同等又はそれ以上の強度が得られる
ことが判明した。
【0017】図示は省略したが、軸絞りS部分の直径が
35mmのものを試験体とし、基部2のねじ孔2cにマ
ンドレルを螺挿し、フランジ状突起2aを支持してマル
ドレルを引く引張強度試験を行ったところ、破断荷重は
従来品よりも30〜40%アップした。又、破断モード
は、10個の試験体全てが軸絞りSの上端部即ちフラン
ジ状突起2a部分と、軸絞りS部分との境界付近で破断
した。
【0018】基部2の捻じり強度、トルク強度及びくさ
び引張強度等についても、破断荷重何れも従来品より上
回っており、強度的に全く問題ないレベルであると判断
された。
【0019】又、基部2と円筒部1の溶接3部分の強度
が問題となるが、下記の条件でガス溶接したものを引張
試験した結果、103〜106KNの引張強度が得られ
た。これはCO2 溶接試算剪断強度78.6KNより上
回っており、又試験体全てがパイプ(剪断強度75.3
KN以上)の全周母材切れであり、溶接強度は充分であ
ることが判明した。 溶接条件: 溶接電流 120A 溶接電圧 19V 溶接速度 469mm/min ガス流量 CO2 15L/min ワイヤー径 φ0.9(DSIA) ワイヤー突き出し量 12mm トーチ角度 55° トーチ前進角 5°
【0020】プロジェクション溶接による場合は、剥離
強度25.0〜27.5KNが得られ、これはLS規格
11.2KN以上に対して2倍以上の強度であり、しか
も試験体の全てが三点母材均等切れであったことから、
強度の保証は充分であることが認められた。
【0021】本発明に係るカラー又はカラーナットは従
来と同じ要領で使用され、カラーナット4の場合は、例
えば図4に示すように既に組み付けられた部品5に対し
て、更にナット部を利用して別の部品6を取り付けるこ
とができる。
【0022】この場合、部品6は所定の形状に加工され
た板材7、8が溶接されて空間部6aを有する形態にな
っており、板材7の取付孔7aを前記部品5から突出し
た基部2の端部に嵌め込み、この時カラースペーサ9を
基部2の端部に嵌めて部品6の空間部6aに介在させ
る。更に、板材8の取付孔8aからボルト10を挿入
し、前記基部2のねじ孔2cに螺合して締め付ければ、
部品6を組み付けることができる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
カラー又はカラーナットを基部と円筒部に分割し、これ
らを別体に形成すると共に溶接一体化することでカラー
又はカラーナットを製造するので、円筒部の長さを任意
に変更することで長さ寸法の異なるカラー又はカラーナ
ットを容易に製造することが可能となる。従って、多く
の金型を必要とせずにコストダウンが図れると共に、強
度の強い製品が得られ、又長い物を短く切断して使用す
る必要がないので組付作業が簡単にでき、無駄が多く生
じないため経済的である等の優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカラー又はカラーナットの製造要
領を示すもので、(イ) は別体に形成した基部と円筒部の
溶接前の状態を示す断面図、(ロ) は溶接後の状態を示す
断面図である。
【図2】(イ) 〜(ト) は、基部の形成工程を示す説明図で
ある。
【図3】形成された基部を示すもので、(イ) は平面図、
(ロ) は断面図、(ハ) は底面図である。
【図4】カラーナットの使用例を示す要部断面図であ
る。
【図5】(イ) 、(ロ) はカラーの使用例を示すそれぞれ要
部断面図である。
【符号の説明】
1…円筒部 2…基部 3…溶接 4…カラーナット 5、6…部品 7、8…板材 9…カラースペーサ 10…ボルト

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所要の長さを有する円筒部と、端部にフラ
    ンジ状突起を有すると共に通孔又はねじ孔が設けられた
    基部とを別体に形成し、前記円筒部の一方の端部を前記
    基部の突起側端部に、軸線が合致するようにして溶接し
    一体化することを特徴とするカラー又はカラーナットの
    製造方法。
  2. 【請求項2】基部の形成は、丸棒を所要の長さに切断す
    る工程と、切断した丸棒の一方の端面を矯正する工程
    と、その矯正端面に所定の座ぐりを形成する工程と、座
    ぐり側の端部を軸絞りすると共にその中心部に所要の奥
    行の孔をあける工程と、他方の端面側を予備据え込みす
    る工程と、予備据え込み側を完全に据え込みしてフラン
    ジ状突起を形成する工程と、孔抜き逃げ溝を形成して前
    記孔に連通させる工程と、更にカラーナットの場合には
    通孔に雌ねじを切ってねじ孔を形成する工程とを含む請
    求項1記載のカラー又はカラーナットの製造方法。
JP489598A 1998-01-13 1998-01-13 カラー又はカラーナットの製造方法 Pending JPH11197786A (ja)

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