JPH0930289A - ヘッドアップディスプレイ装置 - Google Patents

ヘッドアップディスプレイ装置

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JPH0930289A
JPH0930289A JP8061164A JP6116496A JPH0930289A JP H0930289 A JPH0930289 A JP H0930289A JP 8061164 A JP8061164 A JP 8061164A JP 6116496 A JP6116496 A JP 6116496A JP H0930289 A JPH0930289 A JP H0930289A
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display
display device
head
reflector
angle
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JP8061164A
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English (en)
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Hideki Okuyama
英樹 奥山
Yasuo Hagisato
安雄 萩里
Hiromi Sakurai
宏巳 桜井
Koichi Murata
浩一 村田
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Denso Corp
Toyota Motor Corp
AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
Denso Corp
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヘッドアップディスプレイ装置の大幅な小型
化を図りつつ、同時に拡大像の歪みを低減させること。 【解決手段】 液晶表示器1は、その表示面がホログラ
ム凹面鏡2に対し略平行になるよう配置されている。ま
た、液晶表示器1は、矢印αで示すように、ホログラム
凹面鏡2の表示中央位置dを回転中心として前後方向へ
公転可能とされ、また、矢印βで示すように、縦中央位
置eを回転中心として前後方向へ自転可能とされてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヘッドアップディ
スプレイ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車用ヘッドアップディスプレ
イ装置は、図5に示すように、後方から光源4により照
射される表示器1の表示像を、反射板5,6を順に介し
てホログラム凹面鏡7に投影し、このホログラム凹面鏡
7で拡大された表示像をウインドシールドに設けられた
反射板(コンバイナ)2に投影して、ウインドシールド
の前方に、拡大像8を表示するよう構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように構成され
たヘッドアップディスプレイ装置において、その本体1
0の小型化を図る方法として、ホログラム凹面鏡7の拡
大率を増大させることにより、ホログラム凹面鏡7から
表示器1までの光路長(a+b+c)を短くできるよう
にすることが考えられるが、このような方法によると、
ホログラム凹面鏡7の拡大率に限界があることから、上
記光路長を十分短く設定することができず、従って大幅
な小型化を達成することは困難である。
【0004】また、ヘッドアップディスプレイ装置の小
型化を図る他の方法として、上記ホログラム凹面鏡7を
通常の反射板に置換するとともに上記反射板2をホログ
ラム凹面鏡で構成することが考えられる。このような方
法によると、ホログラム凹面鏡2から表示器1までの光
路長が、ホログラム凹面鏡2から反射板7までの光路長
d分だけ長くなるため、ホログラム凹面鏡2の拡大率を
大きく設定することで、大幅な小型化を達成することが
可能となる。
【0005】しかし、このような方法によると、表示器
1を光軸Lに対し略直交して配置すると、高拡大率のと
き、一点視(視点が一点にのみ固定されていることをい
う。)である場合には、拡大像8の歪みが生じないが、
運転者が頭を動かした場合に、表示器1とホログラム凹
面鏡7の両者間における配置角度差が大きくなり、拡大
像8に歪みが生じるという問題がある。
【0006】本発明は、自動車用ヘッドアップディスプ
レイ装置のみに限定されるものではないが、上記のよう
な問題点を解決するためになされたものであり、請求項
1〜11の共通の目的は、ヘッドアップディスプレイ装
置の大幅な小型化を図りつつ、同時に拡大像の歪みを低
減させることにある。
【0007】特に、第1の目的として、装置を小型化す
ると共に、アイレンジ中心の場合、すなわち、観察者が
特定人であり、特定の観察者における目の移動範囲(ア
イレンジ)内において、拡大像の歪みを抑制することを
目的としている。
【0008】また、第2の目的として、装置を小型化す
ると共に、アイレンジ全体の場合、すなわち、観察者が
不特定人であり、不特定人それぞれのアイレンジ内にお
いて拡大像の歪みを抑制することを目的としている。従
来の装置では、アイレンジ全体の場合、インストルメン
トパネル開口部の大きさが制限されるため、ホログラム
凹面鏡7(図5)を回転させることによってホログラム
凹面鏡7、コンバイナ2間の光軸を変更させ拡大像8の
表示位置を変更できるように構成していたが、このよう
にホログラム凹面鏡7を回転した場合、ホログラム凹面
鏡7に対する表示器1の理想的な位置がくずれる為、ホ
ログラム凹面鏡7の拡大率を大きくすると拡大像8に歪
みが生じる。そこで、この点に着目し、特に、アイレン
ジ全体の場合であっても、拡大像に歪みが生じないよう
にすることを第2の目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に係るヘッドア
ップディスプレイ装置は、光源からの光軸に対して、表
示器の表示面と反射板の面とが略同一の角度になるよう
配置している。これにより、表示器の表示面と反射板の
面が光軸に沿って略一定の距離を保って配置される。反
射板にて表示器の表示像を拡大表示した時に、その拡大
率に応じて表示器と反射板との距離も拡大される。本願
によれば、表示器の表示面と反射板の面とが略同一の角
度になるよう配置しているために表示器の表示面と反射
板の面との間の距離が略一定になり、拡大表示された際
の各面間の距離も略一定となっている。従って、特定の
観察者がアイレンジ内にて目を動かし、表示像を見るた
めの反射板を見る角度が変化した際にも、殆ど歪みの無
い拡大像を得ることができる。
【0010】なお、このことは、光軸、反射板の拡大
率、反射板が設けられたウィンドシールドの曲率等か
ら、表示器の表示面及び反射板の面と、光軸との角度を
略同一になるように配した場合のシミュレーション結果
によって、確認されている。
【0011】また、反射板に、表示器の表示像を拡大表
示するための拡大率を持たせたことにより、装置の小型
化を図ることができる。
【0012】請求項2に係るヘッドアップディスプレイ
装置によれば、請求項1記載のヘッドアップディスプレ
イ装置において、表示器が反射板の表示中央位置を回転
中心として公転可能に設けられている。このため、観察
者が変わり、反射板をみる標準の目の位置が変更するこ
とで、反射板を見る入射角度が大幅に変更された時に
も、反射板上の光軸中心が変更しない。従って、拡大表
示する反射板にて光軸中心が変更しないことにより、反
射板への入射角度が変更された時にも、その拡大率の変
更を最小限に抑えることができる。また、拡大率の変更
量を最小限に抑えることができるため、アイレンジ全体
の視点の場合、つまり、観察者が変わり、反射板を見る
標準の目の位置である中立位置が変更することで、反射
板を見る角度が大幅に変更された場合にも、観察者は、
殆ど歪みの無い拡大像を見ることが可能である。
【0013】請求項3に係るヘッドアップディスプレイ
装置によれば、請求項2記載のヘッドアップディスプレ
イ装置において、さらに、表示器の縦中央位置を回転中
心として自転可能に設けてある。反射板に対する入射角
度が変更されると、反射板上の反射位置の上下位置にて
拡大率が相違する。異なる拡大率で拡大されても、表示
器を自転して反射板までの距離を上下方向で変えること
により、拡大後の表示像の歪みを無くすことができる。
【0014】このため、アイレンジ全体の視点の場合、
つまり、観察者が変わり、反射板を見る標準の目の位置
である中立位置が変更することで、反射板を見る角度が
大幅に変更された場合にも、表示器を反射板の表示中央
位置を回転中心として公転し、かつ、この表示器の表示
面の角度を理想的な位置に維持することで、観察者は、
殆ど歪みの無い拡大像を見ることが可能でなる。
【0015】また、この観察者が中立位置から、アイレ
ンジ内にて目を移動して拡大像を見た際にも、殆ど歪み
の無い拡大像を見ることが可能である。
【0016】請求項4に係るヘッドアップディスプレイ
装置は、請求項3記載のヘッドアップディスプレイ装置
において、さらに、表示器の公転時に反射板と光軸との
為す角度が増した時には、表示器が光軸と為す角度を増
すよう自転している。拡大表示する反射板に光が入射す
る角度が大きくなると、表示像の上下位置において反射
板と為す入射角度が大きくなった側の拡大率が減少す
る。このため、表示器が光軸と為す角度も増すようにす
ることで、反射板と表示器との間の距離は、拡大率が減
少した側を長くできる。従って、拡大表示された時に、
表示像の歪みを無くすことができる。
【0017】請求項5に係るヘッドアップディスプレイ
装置は、請求項1記載のヘッドアップディスプレイ装置
において、さらに、表示器が、表示器後方の所定位置を
回転中心として公転可能に設けている。これにより、表
示器が、その後方の所定位置を回転中心として公転した
時に、反射板と光軸との為す角度が増した時には、表示
器と表示器から出る光軸との為す角度が増すことにな
る。拡大表示する反射板に光が入射する角度が大きくな
ると、表示像の上下位置において反射板と為す入射角度
が大きくなった側の拡大率が減少する。このため、表示
器がこの表示器から出る光と為す角度も増すようにする
ことで、反射板と表示器との間の距離は、拡大率が減少
した側を長くできる。従って、拡大表示された時に、表
示像の歪みを無くすことができる。
【0018】つまり、表示器を反射板の表示中央位置を
回転中心として公転した位置と類似する位置まで移動す
ることができ、アイレンジ全体の視点の場合であって
も、簡素な機構で歪みの少ない拡大像を得ることができ
る。
【0019】請求項6に係るヘッドアップディスプレイ
装置によると、表示器が反射板の表示中央位置を回転中
心として公転可能に設けられている。このため、観察者
が変わり、反射板をみる標準の目の位置が変更すること
で、反射板を見る入射角度が大幅に変更された時にも、
反射板上の光軸中心が変更しない。反射板は、予め決め
られた位置に、予め決められた角度で反射した際に所望
の拡大率を持つよう形成される。従って、拡大表示する
反射板にて光軸中心が変更しないことにより、反射板へ
の入射角度が変更された時にも、その拡大率の変更を最
小限に抑えることができる。また、拡大率の変更量を最
小限に抑えることができるため、アイレンジ全体の視点
の場合、つまり、観察者が変わり、反射板を見る標準の
目の位置である中立位置が変更することで、反射板を見
る角度が大幅に変更された場合にも、観察者は、歪みの
無い拡大像を見ることが可能である。
【0020】請求項7に係るヘッドアップディスプレイ
装置によれば、請求項6記載のヘッドアップディスプレ
イ装置において、さらに、表示器の縦中央位置を回転中
心として自転可能に設けてある。反射板に対する入射角
度が変更されると、反射板上の反射位置の上下位置にて
拡大率が相違する。異なる拡大率で拡大されても、表示
器を自転して反射板までの距離を上下方向で変えること
により、拡大後の表示像の歪みを無くすことができる。
【0021】このため、アイレンジ全体の視点の場合、
つまり、観察者が変わり、反射板を見る標準の目の位置
である中立位置が変更することで、反射板を見る角度が
大幅に変更された場合にも、表示器を反射板の表示中央
位置を回転中心として公転し、かつ、この表示器の表示
面の角度を理想的な位置に維持することで、観察者は、
殆ど歪みの無い拡大像を見ることが可能でなる。
【0022】また、この観察者が中立位置から、アイレ
ンジ内にて目を移動して拡大像を見た際にも、殆ど歪み
の無い拡大像を見ることが可能である。
【0023】請求項8に係るヘッドアップディスプレイ
装置は、表示器が、表示器後方の所定位置を回転中心と
して公転可能に設けている。これにより、表示器が、そ
の後方の所定位置を回転中心として公転した時に、反射
板と光軸との為す角度が増した時には、表示器と表示器
から出る光軸との為す角度が増すことになる。拡大表示
する反射板に光が入射する角度が大きくなると、表示像
の上下位置において反射板と為す入射角度が大きくなっ
た側の拡大率が減少する。このため、表示器がこの表示
器から出る光と為す角度も増すようにすることで、反射
板と表示器との間の距離は、拡大率が減少した側を長く
できる。従って、拡大表示された時に、表示像の歪みを
無くすことができる。
【0024】つまり、表示器を反射板の表示中央位置を
回転中心として公転した位置と類似する位置まで移動す
ることができ、アイレンジ全体の視点の場合であって
も、簡素な機構で歪みの少ない拡大像を得ることができ
る。
【0025】請求項9に係るヘッドアップディスプレイ
装置は、請求項8記載のヘッドアップディスプレイ装置
において、さらに、反射板と光軸との為す角度が増した
時には、表示器が光軸と為す角度を増すように自転する
ことで、反射板への入射角度の変化により拡大率が変更
し増加した量に合わせて、表示器が光軸と為す角度を変
更することができる。従って、拡大表示された時に、表
示像の歪みを無くすことができる。
【0026】請求項10に係るヘッドアップディスプレ
イ装置によると、ホログラム凹面鏡にて反射板を形成す
るため、反射板を薄く、かつ簡素な形状で形成すること
ができる。
【0027】請求項11に係るヘッドアップディスプレ
イ装置によると、表示器が液晶表示器であるため、表示
器が小型化でき、装置全体を小型化することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面に
基づいて説明する。
【0029】図1は、第1実施例に係るヘッドアップデ
ィスプレイ装置の概念図を示している。
【0030】図1において、1は、表示器としての液晶
表示器、2は、観察者3の視線方向に水平線に対し所定
角度例えば33.4°だけ傾斜して設けられ、液晶表示
器1の表示像を拡大像8として表示する反射板としての
ホログラム凹面鏡をそれぞれ表している。また、4は光
源、Lは光源4からの光軸を表している。
【0031】液晶表示器1は、図示するように、その表
示面がホログラム凹面鏡2に対し略平行になるよう配置
されている。また、液晶表示器1は、矢印αで示すよう
に、ホログラム凹面鏡2の表示中央位置dを回転中心と
して前後方向へ公転可能とされ、また、矢印βで示すよ
うに、縦中央位置eを回転中心として前後方向へ自転可
能とされている。
【0032】液晶表示器1は、シミュレーション結果に
基づき、観察者3の目の高さに応じて、公転角度θ1 、
すなわち、ホログラム凹面鏡2に対する垂直線v2 と、
液晶表示器1の縦中央位置eとホログラム凹面鏡2の表
示中央位置dとを結んだ直線l1 とのなす角度θ1 、及
び、自転角度θd 、すなわち、液晶表示器1に対する垂
直線v1 と、液晶表示器1の縦中央位置eとホログラム
凹面鏡2の表示中央位置dとを結んだ直線l1 とのなす
角度θd がそれぞれ設定されている。具体的には、公転
角度θ1 及び自転角度θd は、下記表1に示す数値に設
定されている。なお、下記表1において、aは、観察者
3の目の中立位置bよりも53.5mmだけ高い位置に
ある目の位置を表し、cは、中立位置bよりも67.5
mmだけ低い位置にある目の位置を表し、θe は、目と
ホログラム凹面鏡2の表示中央位置dとを結んだ線l2
と水平線hとのなす角度を表し、θ2 は、ホログラム凹
面鏡2に対する垂直線v2 と、目とホログラム凹面鏡2
の表示中央位置dとを結んだ線l2 とのなす角度を表
し、Rd は、ホログラム凹面鏡2の表示中央位置dから
液晶表示器1の縦中央位置eまでの距離を表している。
【0033】
【表1】
【0034】そして、液晶表示器1の公転角度θ1 及び
自転角度θd を上記表1に示すように設定することによ
り、観察者3の目の位置a,b,cに対応する拡大像
A’,B’,C’は、いずれも歪みのほとんど無い像と
して認識することができた。
【0035】以上説明したように、第1実施例による
と、観察者3の視線方向に設けられる反射板2がホログ
ラム凹面鏡で構成される拡大率を有するものであるた
め、ホログラム凹面鏡2から液晶表示器1までの光路長
Rd を短く設定でき、ヘッドアップディスプレイ装置の
大幅な小型化を図ることができる。さらに、液晶表示器
1を公転及び自転可能としたため、アイレンジ全体の視
点の場合であっても、歪みのほとんど無い拡大像A’,
B’,C’を得ることができるようになる。
【0036】なお、これは、観察者3が自分自身の目の
高さに合わせて液晶表示器1の公転角度θ1及び自転角
度θdを調整する角度調整器(図示省略)により変更す
るものである。よって、観察者が不特定人であっても位
置を変更することで、大幅に像が歪むのを防ぐことがで
きる。また、角度調整器により位置を変更した後も、光
源4からの光軸Lに対するホログラム凹面鏡2の面の角
度と液晶表示器1の表示面との角度を、液晶表示器1の
公転時にホログラム凹面鏡2と光軸Lとの為す角度が増
した時には、液晶表示器1が光軸Lと為す角度を増すよ
う自転している。ホログラム凹面鏡2に光が入射する角
度が大きくなると、つまり液晶表示器1が位置Aにある
時、ホログラム凹面鏡2上にて表示像の上下位置X、Y
においてホログラム凹面鏡2と為す入射角度が大きくな
った位置X側の拡大率が減少する。このため、液晶表示
器1が光軸Lと為す角度も増すようにすることで、ホロ
グラム凹面鏡2と液晶表示器1との間の距離は、拡大率
が減少した位置X側を長くできる。従って、拡大表示さ
れた時に、表示像の歪みを無くすことができる。
【0037】また、液晶表示器1をホログラム凹面鏡2
の表示中央位置dを回転中心として公転するため、観察
者が変わり、ホログラム凹面鏡2を見る標準の目の位置
がa〜cに変更することで、ホログラム凹面鏡2を見る
入射角度θ1が大幅に変更された時にも、液晶表示器1
に対応するホログラム凹面鏡2での光軸中心dが変更し
ない。ホログラム凹面鏡2は、予め決められた位置に、
予め決められた角度で反射した際に所望の拡大率を持つ
よう形成される。従って、ホログラム凹面鏡2にて光軸
中心dが変更しないことにより、ホログラム凹面鏡2へ
の入射角度θ1が変更された時にも、その拡大率の変更
を最小限に抑えることができる。このように、拡大率の
変更量を最小限に抑えることができるため、アイレンジ
全体の視点の場合、つまり、観察者3が変わり、ホログ
ラム凹面鏡2を見る標準の目の位置である中立位置a〜
cが変更することで、ホログラム凹面鏡2を見る角度が
大幅に変更された場合にも、観察者3は、殆ど歪みの無
い拡大像を見ることが可能である。
【0038】図2は、第2実施例に係るヘッドアップデ
ィスプレイ装置の本体の構成図を示している。
【0039】図2において、装置本体10は、ケース1
1内に、その後方から前方に向かって光源4、拡散板1
2、フィルタ13及び表示器としての液晶表示器1を順
に配置して構成される。ここで、液晶表示器1は、その
表示面が光軸Lに対し直交しないよう所定の傾斜角度θ
でケース11内に配置され、また、ケース11の前端1
1aは、開口又は透明とされている。
【0040】さらに、本体10は、駆動装置20により
表示器1後方の所定位置Pを回転中心として回転可能と
されており、液晶表示器1は、上記のような所定位置P
を回転中心とした本体10の回転により、所定位置Pを
回転中心として公転し、図1に図示した液晶表示器1の
状態A,B,Cに類似した状態A”,B”,C”を得る
ことができる。
【0041】なお、本装置は、液晶表示器1がA”、
B”、C”の状態において、観察者3が表示像A’、
B’、C’を視認するに充分な配光分布を液晶表示器面
で持たせている。
【0042】次に、図3を参照して、液晶表示器1をそ
の後方の所定位置Pを回転中心として回転させること
が、図1で述べた液晶表示器1を前後方向へ公転及び自
転させることに類似する理由について説明する。
【0043】まず、液晶表示器1をホログラム凹面鏡2
に対して図示Bの状態、すなわち、θ1 =50°、θd
=50°となる状態(図1図示Bの状態と一致する。)
に置き、この状態Bにある液晶表示器1を、ホログラム
凹面鏡2の表示中央位置dを回転中心としてθ1 =5
2.4°となるよう、2°24′だけ公転させた後、液
晶表示器1を、その縦中央位置eを回転中心としてθd
=60°となるよう、10°だけ自転させることによっ
て、液晶表示器1を図示Aの状態(図1図示Aの状態と
一致する。)にすることができる。そして、この図示A
の状態にある液晶表示器1において、その縦中央位置g
から後方へ光軸LA を伸ばすと、この光軸LA は、図示
Bの状態にある液晶表示器1の光軸LB と点Pで必ず交
わるようになる。従って、点Pを回転中心として図示B
の状態にある液晶表示器1を7°36′だけ公転させる
ようにすれば、液晶表示器1を公転及び自転させること
によって得られる液晶表示器1の状態と類似した状態を
得ることができる。このように液晶表示器1を公転のみ
させた場合、液晶表示器1を公転及び自転させる場合の
ようにほとんど歪みの無い理想的な拡大像8は得られな
いが、誤差範囲に含まれる歪みの少ない拡大像8を得る
ことができる。
【0044】以上説明したように、第2実施例による
と、液晶表示器1をその後方の所定位置Pを回転中心と
して前後方向へ公転させることによって、液晶表示器1
を公転及び自転させることによって得られる液晶表示器
1の理想的位置関係に類似した位置関係を実現可能であ
るため、アイレンジ全体の視点の場合であっても、簡素
な機構で歪みの少ない拡大像を得ることができる。
【0045】次に、第3実施例に係るヘッドアップディ
スプレイ装置について、図4に基づき説明する。
【0046】本第3実施例は、上記第2実施例にて説明
した装置本体10を用い、車両に設けた例である。図4
に示すように、装置本体10から照射される表示器1の
表示像を、反射板21、22を順に介してウインドシー
ルドに設けられたホログラム凹面鏡2に投影して、ウイ
ンドシールドの前方に、拡大像8を表示するよう構成さ
れている。
【0047】図3に示す第2実施例と比較して、装置本
体10の液晶表示器1と、ホログラム凹面鏡2との間の
光軸Lに、反射板21、22を設け、光軸Lが曲げられ
ている点で異なる。しかしながら、液晶表示器1と光軸
Lとの為す角度、及びホログラム凹面鏡2と光軸Lとの
為す角度の関係は、第2実施例と同様である。
【0048】装置本体10、反射板21、22は、ケー
ス23内に設けられ、車両のダッシュボード内に配置さ
れている。また、装置本体10は、所定位置Pを中心と
して公転可能に設けられている。
【0049】このように構成することで、ダッシュボー
ド内の空きスペースを有効に利用して光軸の長さを稼ぐ
ことができる。
【0050】なお、上記第1乃至第3実施例において
は、反射板2がホログラム凹面鏡であるため、反射板2
の形状が簡素であるなどの効果を奏し、また、表示器1
が液晶表示器であるため、表示器が小型であるなどの効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係るヘッドアップディスプレイ装
置の概念図
【図2】第2実施例に係るヘッドアップディスプレイ装
置の本体の構成図
【図3】同ヘッドアップディスプレイ装置の動作説明図
【図4】第3実施例に係るヘッドアップディスプレイ装
置の構成図
【図5】従来のヘッドアップディスプレイ装置の構成図
【符号の説明】
1 液晶表示器(表示器) 2 ホログラム凹面鏡(反射板) 3 観察者
フロントページの続き (72)発明者 萩里 安雄 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 桜井 宏巳 神奈川県横浜市神奈川区羽沢町1150番地 旭硝子株式会社中央研究所内 (72)発明者 村田 浩一 神奈川県横浜市神奈川区羽沢町1150番地 旭硝子株式会社中央研究所内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示器と、観察者の視線方向に設けら
    れ、前記表示器の表示像を拡大表示する反射板とを備え
    るヘッドアップディスプレイ装置であって、 光源からの光軸に対して、前記表示器の面と前記反射板
    の面とが略同一の角度に設けられたことを特徴とするヘ
    ッドアップディスプレイ装置。
  2. 【請求項2】 前記表示器は、前記反射板の表示中央位
    置を回転中心として公転可能に設けられたことを特徴と
    する請求項1記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  3. 【請求項3】 前記表示器は、この表示器の縦中央位置
    を回転中心として自転可能であることを特徴とする請求
    項2記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  4. 【請求項4】 前記表示器の公転時に前記反射板と前記
    光軸との為す角度が増した時には、前記表示器は、前記
    光軸と為す角度を増すよう自転することを特徴とする請
    求項3記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  5. 【請求項5】 前記表示器は、この表示器後方の所定位
    置を回転中心として公転可能に設けられていることを特
    徴とする請求項1記載のヘッドアップディスプレイ装
    置。
  6. 【請求項6】 表示器と、観察者の視線方向に設けら
    れ、前記表示器の表示像を拡大表示する反射板とを備え
    るヘッドアップディスプレイ装置であって、 前記表示器は、前記反射板の表示中央位置を回転中心と
    して前後方向へ公転可能に設けられていることを特徴と
    するヘッドアップディスプレイ装置。
  7. 【請求項7】 前記表示器は、この表示器の縦中央位置
    を回転中心として自転可能であることを特徴とする請求
    項6記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  8. 【請求項8】 表示器と、観察者の視線方向に設けら
    れ、前記表示器の表示像を拡大表示する反射板とを備え
    るヘッドアップディスプレイ装置であって、 前記表示器は、この表示器後方の所定位置を回転中心と
    して公転可能に設けられていることを特徴とするヘッド
    アップディスプレイ装置。
  9. 【請求項9】 前記表示器の公転時に前記反射板と前記
    光軸との為す角度が増した時には、前記表示器は、前記
    光軸と為す角度を増すよう自転することを特徴とする請
    求項8記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  10. 【請求項10】 前記反射板は、ホログラム凹面鏡であ
    ることを特徴とする請求項1乃至9記載のヘッドアップ
    ディスプレイ装置。
  11. 【請求項11】前記表示器は、液晶表示器であることを
    特徴とする請求項1乃至10記載のヘッドアップディス
    プレイ装置。
JP8061164A 1995-05-18 1996-03-18 ヘッドアップディスプレイ装置 Pending JPH0930289A (ja)

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